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第9次さいたま市交通安全計画(PDF形式:148KB)

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第9次さいたま市交通安全計画(PDF形式:148KB)
第9次さいたま市交通安全計画
∼交通事故をなくし、誰もが安心・安全に
暮らせる「さいたま市」をつくる∼
(平成23年度∼平成27年度)
さ い た ま 市
第9次さいたま市交通安全計画
は じ め に
平 成 22年 にお ける全 国 の 交 通 事 故 によ る死 者 数 は 4千 人 を 超 え てお り、
さいたま市 においても29人 もの尊 い人 命 が失 われている現 状 と、近 年 、交 通
事 故 件 数 が 横 ば い で 推 移 し て い る 状 況 では 、 よ り 一 層 、 交 通 事 故 を 減 少 さ
せることが求 められております。
今 後 「高 齢 社 会 」や「クルマ社 会 」が更 に進 展 し、死 傷 者 が増 えることが懸
念 されることから、本 市 における交 通 事 故 の特 徴 に対 応 した、交 通 事 故 防 止
対 策 を総 合 的 ・長 期 的 な観 点 から一 層 推 進 するため、平 成 23年 度 から平
成 2 7年 度 ま で の 5 年 間 に 講 ず べ き 交 通 安 全 に 関 す る施 策 の 大 綱 を 定 めた
「第 9次 交 通 安 全 計 画 」を策 定 いたしました。
この計 画 では、高 齢 者 の事 故 、交 差 点 の事 故 による死 者 が多 いという、全
国 的 な特 徴 に さいたま市 の 特 徴 を加 え「高 齢 者 ・ 子 ども の 交 通 安 全 確 保 」 と
「自 転 車 ・歩 行 者 の交 通 安 全 確 保 」、さらに「交 差 点 の事 故 防 止 」の3点 を重
点 課 題 として設 定 しました 。その中 でも 、高 齢 者 の増 加 が 見 込 まれる本 市 の
状 況 と、未 来 を 担 う 子 ども の 安 全 確 保 の 観 点 か ら 「 高 齢 者 ・ 子 ども の 交 通 安
全 確 保 」 を 最 重 点 課 題 とし て取 り組 む こ とを位 置 づ け 、関 係 機 関 ・ 団 体 等 と
連 携 し、市 民 との協 働 の下 、各 種 施 策 を推 進 してまいります。
交 通 事 故 の防 止 は、人 命 の尊 重 と
【全国交通事故死者数の推移】
人 に優 しく安 全 で安 心 な街 づくりの視
20,000人
点 から、関 係 機 関 ・団 体 をはじめ、市
15,000人
民 一 人 ひとりが全 力 を挙 げて取 り組 ま
10,000人
なければならない緊 急 かつ重 要 な課 題
5,000人
でありますので、交 通 安 全 に関 する諸
人
施 策 を、従 来 にも増 して強 力 かつ迅 速
に実 施 してまいります。
昭和45年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年
死者数 16,765人
6,352人
5,744人
5,155人
4,914人
4,863人
目
次
第 1部 総 論 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1
1 計 画 の理 念 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
3
(1) 計 画 策 定 の趣 旨 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
3
(2) 基 本 理 念 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
3
2 交 通 事 故 等 の状 況 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
4
(1) 道 路 交 通 事 故 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
4
(2) 踏 切 事 故 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
7
3 第 8次 交 通 安 全 計 画 の成 果 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
7
4 第 9次 交 通 安 全 計 画 の目 標 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
8
5 交 通 安 全 対 策 の方 向 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
8
(1) 対 策 の重 点 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
8
(2) 対 策 の方 向 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
10
6 計 画 の推 進 体 制 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
11
(1) さいたま市 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
11
(2) 事 業 者 、交 通 関 係 団 体 、ボランティア等 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
12
(3) 市 民 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
12
第 2部 各 論 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
13
第 1章 人 と環 境 に配 慮 した道 路 交 通 環 境 の整 備
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
15
1 交 通 安 全 施 設 等 の整 備 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
17
(1) 道 路 ネットワークの整 備 推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
17
(2) 交 通 安 全 施 設 等 の整 備 事 業 の推 進
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
17
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
19
(1) 生 活 道 路 における交 通 安 全 対 策 の推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
20
(2) 交 通 環 境 のバリアフリー化 の推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
20
2 人 優 先 の安 心 ・安 全 な歩 行 空 間 の整 備
3 交 通 需 要 マネジメントの推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 21
(1) 公 共 交 通 機 関 の利 用 促 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
21
(2) 自 動 車 の効 率 的 利 用 の促 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
21
4 交 通 公 害 の防 止
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
21
5 総 合 的 な駐 車 対 策 の推 進
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 21
(1) 駐 車 施 設 の整 備 等 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 22
(2) 既 存 駐 車 施 設 等 の利 用 促 進
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 22
(3) 違 法 駐 車 防 止 気 運 の醸 成 ・高 揚 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 22
(4) ハード・ソフト一 体 となった駐 車 対 策 の推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥ 22
6 災 害 に備 えた道 路 交 通 環 境 の整 備 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
23
(1) 災 害 に備 えた道 路 の整 備 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
23
(2) 災 害 発 生 時 における交 通 規 制 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 23
(3) 災 害 発 生 時 における情 報 提 供 の充 実 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 23
7 その他 の道 路 交 通 環 境 の整 備 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
23
(1) 道 路 占 用 及 び道 路 使 用 の適 正 化 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
23
(2) 暴 走 行 為 をさせないための環 境 づくり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
24
(3) 自 転 車 利 用 環 境 の整 備
24
(4) 子 どもの遊 び場 等 の確 保
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 24
(5) 無 電 柱 化 の推 進
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
25
(6) 市 民 参 加 の推 進
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
25
第 2章 交 通 安 全 思 想 の普 及 徹 底 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
27
1 交 通 教 育 指 導 員 の活 用 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
29
2 交 通 指 導 員 の配 置 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
29
3 段 階 的 かつ体 系 的 な交 通 安 全 教 育 の推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 29
(1) 幼 児 に対 する交 通 安 全 教 育 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 29
(2) 小 学 生 に対 する交 通 安 全 教 育 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 30
(3) 中 学 生 に対 する交 通 安 全 教 育 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 30
(4) 高 校 生 に対 する交 通 安 全 教 育 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 31
(5) 成 人 に対 する交 通 安 全 教 育 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 31
(6) 高 齢 者 に対 する交 通 安 全 教 育 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 32
(7) 障 害 者 に対 する交 通 安 全 教 育 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 32
4 交 通 安 全 に関 する普 及 啓 発 活 動 の推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 32
(1) 市 民 総 ぐるみの交 通 安 全 運 動 の推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 32
(2) 自 転 車 の安 全 利 用 の推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 33
(3) シートベルトとチャイルドシートの着 用 等 の徹 底 ‥‥‥‥‥‥
34
(4) 飲 酒 運 転 根 絶 の推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 34
(5) 暴 走 族 追 放 気 運 の高 揚 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 35
(6) 夕 暮 れ時 ・夜 間 の交 通 事 故 防 止 対 策 の推 進 ‥‥‥‥‥‥‥ 35
(7) 外 国 人 に対 する普 及 啓 発 活 動 の推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 35
(8) 交 通 安 全 に関 する広 報 の徹 底 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 36
5 民 間 交 通 安 全 団 体 等 の主 体 的 活 動 の促 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 36
第 3章 救 急 ・救 助 活 動 の充 実 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 37
1 救 急 ・救 助 体 制 の整 備 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 39
(1) 救 急 ・救 助 体 制 の充 実 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
(2) 高 度 な人 命 救 助 体 制 の確 立
39
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 39
(3) 応 急 手 当 の普 及 啓 発 活 動 の推 進
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 39
(4) 救 急 救 命 士 の養 成 ・配 置 等 の推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 40
(5) 救 急 ・救 助 隊 員 の教 育 訓 練 の充 実 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 40
(6) 消 防 車 と救 急 車 の連 携 活 動 (PA 連 携 )の実 施 ‥‥‥‥‥‥ 40
2 救 急 医 療 体 制 の充 実
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 41
第 4章 交 通 事 故 被 害 者 等 支 援 の推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
43
1 交 通 事 故 相 談 業 務 の充 実 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
45
2 交 通 事 故 被 害 者 等 の援 護 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
45
第 5章 調 査 研 究 の推 進
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 47
1 道 路 交 通 の安 全 に関 する研 究 開 発 の推 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 49
2 道 路 交 通 事 故 原 因 の総 合 的 な調 査 研 究 の推 進
第 6章 踏 切 道 の安 全 確 保
‥‥‥‥‥‥‥ 49
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 51
1 踏 切 道 の構 造 改 良 の推 進
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
53
2 踏 切 道 の統 廃 合 の促 進 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
53
3 踏 切 道 の安 全 に関 する知 識 の普 及 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
53
第1部
総
論
1 計 画 の理 念
2 交 通 事 故 等 の状 況
3 第 8次 交 通 安 全 計 画 の成 果
4 第 9次 交 通 安 全 計 画 の目 標
5 交 通 安 全 対 策 の方 向
6 計 画 の推 進 体 制
- 1 -
- 2 -
1 計 画 の理 念
(1) 計 画 策 定 の趣 旨
さいた ま 市 では 、交 通 安 全 対 策 の 総 合 的 か つ 計 画 的 な推 進 を 図 るた
め、交 通 安 全 対 策 基 本 法 (昭 和 45年 法 律 第 110号 )に基 づき、5年 ごと
に「さいたま市 交 通 安 全 計 画 」を策 定 してきました。
交 通 安 全 施 策 を講 ずるにあたっては、人 命 尊 重 の精 神 を基 調 に、社
会 ・経 済 情 勢 の変 化 を踏 まえつつ、交 通 事 故 がもたらす社 会 的 ・経 済 的
損 失 も勘 案 す るととも に、本 市 にお ける交 通 事 故 発 生 の実 態 に対 応 した
交 通 安 全 総 点 検 等 、市 民 参 加 ・協 働 型 の安 全 施 策 を推 進 していく必 要
があります。
このため、本 計 画 は、交 通 社 会 を構 成 する「人 間 」、「自 動 車 や列 車 等
の 交 通 機 関 」及 び「交 通 環 境 」 という三 つの要 素 につ いて、これら相 互 の
関 連 を考 慮 しながら、交 通 事 故 の調 査 ・分 析 等 を行 い、交 通 事 故 を防 止
するため、交 通 安 全 に関 する施 策 の大 綱 を定 めたものです。
なお 、この 計 画 は 、国 の 第 9次 交 通 安 全 基 本 計 画 及 び 第 9次 埼 玉 県
交 通 安 全 計 画 に 基 づ き策 定 し た もの で、期 間 は 、平 成 23年 度 か ら 平 成
27年 度 までの5ヵ年 とします。
(2) 基 本 理 念
交 通 事 故 のない社 会 は、さいたま市 民 全 体 の願 いです。
そこ で、 本 市 の 交 通 安 全 計 画 の 基 本 理 念 を 『 交 通 事 故 を な く し 、誰 も
が 安 心 ・ 安 全 に暮 らす ことの できる「 さいたま市 」を つ くる』 こととし、幼 児 か
ら 高 齢 者 ま で の す べ て の 市 民 が 、 住 み 慣 れ た 地 域 社 会 の 中 で安 心 し て
生 活 を送 ることのできる社 会 の実 現 を目 指 します。
この理 念 の下 、関 係 機 関 ・団 体 が緊 密 な連 携 を図 り、市 民 の理 解 と協
働 により、本 計 画 に定 めた諸 施 策 を強 力 に推 進 してまいります。
- 3 -
2 交 通 事 故 等 の状 況
(1) 道 路 交 通 事 故
① 道 路 交 通 事 故 の現 状
平 成 23年 1月 1日 現 在 、さいたま市 の面 積 は217.49k㎡、人 口 は、
1,232,668人 です。
本 市 の道 路 網 は、東 北 自 動 車 道 をはじめとする高 速 道 路 と新 大 宮
バイパス、国 道 463号 バイパス等 広 域 幹 線 道 路 及 び市 内 の拠 点 間 を
結 ぶ都 市 内 幹 線 道 路 等 により形 成 されています。
市 内 の交 通 事 故 の現 状 をみますと、長 期 的 には第 1次 交 通 戦 争 と呼
ば れた 昭 和 45 年 の 交 通 事 故 死 亡 者 数 12 3 人 に 比 べ て 、 平 成 2 2 年 の
死 亡 者 数 は29人 と格 段 の減 少 を見 ております。しかし、短 期 的 には、平
成 18年 から 20年 にか けての 交 通 事 故 死 亡 者 数 ・ 件 数 は 、一 旦 減 少 し
たものの、交 通 事 故 死 者 数 については平 成 21年 より増 加 しており、交
通 事 故 件 数 及 び負 傷 者 数 についても平 成 22年 に増 加 しております。
【交通事故発生件数・死傷者数】
発生件数
(件)
負傷者数
(人)
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
昭和
45年
平成
18年
平成
19年
平成
20年
平成
21年
平成
22年
発生件数 4,317
負傷者数 5,865
123
死者数
8,236
9,957
33
7,434
8,986
21
6,743
8,152
19
6,448
7,741
23
6,995
8,332
29
140 死者数
(人)
120
100
80
60
40
20
0
(注)死者数は、交通事故発生から24時間以内に死亡した者の数
※ 数 値 は 現 在 の 市 域 での も の で あ り 、 以 降 の 数 値 も 同 様 であ り ま す 。
埼 玉 県 警 察 本 部 資 料 から
- 4 -
② 市 内 における交 通 事 故 の特 徴
本 市 における交 通 事 故 には、「高 齢 者 (65歳 以 上 )の事 故 」、「交 差
点 の事 故 」 、「 自 転 車 の事 故 」によ る死 亡 者 が多 いという特 徴 があります 。
(ア) 高 齢 者 (65歳 以 上 )の交 通 事 故 死 亡 者 が多 い
本 市 においては、高 齢 者 の死 亡 事 故 が多 く、平 成 18年 から平 成
22年 までの 各 年 次 にお いて、高 齢 者 の 事 故 死 者 数 が 最 も多 くなっ
てお り ます 。 また 、 こ の 5年 間 の 死 者 数 も 48人 で 、全 体 の 4 割 近 くが
高 齢 者 です。
【年齢層別の交通事故死者数】
20代
20歳未満
死者数
人
%
30代
人
%
40代
人
%
60-64
50代
人
%
人
%
65歳以上
人
%
人
%
H.18
33
4
12.1
3
9.1
3
9.1
3
9.1
5
15.2
2
6.1
13
39.4
H.19
21
2
9.5
4
19.0
2
9.5
2
9.5
4
19.0
1
4.8
6
28.6
H.20
19
1
5.3
4
21.1
1
5.3
1
5.3
0
0.0
3
15.8
9
47.4
H.21
23
2
8.7
1
4.3
3
13.0
2
8.7
1
4.3
4
17.4
10
43.5
H.22
29
2
6.9
0
0.0
7
24.1
4
13.8
2
6.9
4
13.8
10
34.5
計
125
11
8.8
12
9.6
16
12.8
12
9.6
12
9.6
14
11.2
48
38.4
埼 玉 県 警 察 本 部 資 料 から
(イ) 死 亡 事 故 の6割 以 上 が交 差 点 (付 近 を含 む)で発 生
本 市 における交 差 点 での死 亡 事 故 割 合 は極 めて高 く、平 成 22
年 には 、19人 の方 が 亡 くなっており全 死 亡 事 故 数 の約 66%を 占 め
ています。
また、平 成 18年 から平 成 22年 の5年 間 で見 ても、死 亡 事 故 者 数
125人 に対 し、交 差 点 が83人 で全 体 の約 66%となっております。
【交差点等における交通死亡事故発生状況】
死亡者数
(人)
40
65.5%
20
0
交差点
単路
踏切その他
各年別総数
34.5%
交差点
単路
踏切その他
H18
H19
H20
H21
H22
5年間総数
22
11
0
16
5
0
10
9
0
16
7
0
19
10
0
83人(66.4%)
42人(33.6%)
33
21
19
23
29
0人(0%)
埼 玉 県 警 察 本 部 資 料 から
- 5 -
(ウ) 自 転 車 の死 亡 事 故 が多 発
本 市 は平 たん地 が多 く、自 転 車 が広 く市 民 の移 動 手 段 として利 用 さ
れてお りま す 。 本 市 に お ける 自 転 車 事 故 の 負 傷 者 数 は 減 少 傾 向 に あ
るものの、平 成 18年 から平 成 22年 までの5年 間 の死 者 数 は35人 (7人
/年 平 均 )となっております。
【自転車乗用中の交通事故死傷者数】
負傷者数3,000
(人)
2,000
1,000
0
H18
H19
負傷者数 2,847 2,624
10
5
死者数
H20
H21
H22
2,453 2,350
2
8
2,552
10
12 死者数
10 (人)
8
6
4
2
0
5年間総数
12,826人
35 人
埼 玉 県 警 察 本 部 資 料 から
平 成 22年 に お いて 、 自 転 車
【平成22年 状態別交通事故死者数】
の事 故 死 亡 者 は10人 となり、
四輪車
3.5%
死 亡 事 故 割 合 は、歩 行 者 と同
様 に30%を超 えております。
歩行者
31.0%
【 1人】
【 9 人】
【 9 人】
( 原付3 人)
自動二輪車
(原付含む)
31.0%
【 1 0 人】
自転車
34.5%
③ 課 題
本 計 画 では、第 8次 計 画 から引 き続 き、本 市 の交 通 事 故 の特 徴 で
ある「高 齢 者 の事 故 」、「自 転 車 の事 故 」、「交 差 点 の事 故 」の防 止 に加
え 、将 来 を 担 う 子 ども と 、交 通 弱 者 とい わ れ る歩 行 者 の 安 全 確 保 を 考
慮 して、次 のとおり重 点 課 題 とします。
- 6 -
【重点課題】
○高齢者・子どもの交通安全確保(最重点課題)
○自転車・歩行者の交通安全確保
○交差点の交通事故防止
(2) 踏 切 事 故
踏 切 事 故 は ひ とた び発 生 す ると重 大 事 故 に つ なが る危 険 性 が高 い
という特 徴 があります。
【踏切事故件数・負傷者数】
H18
H19
H20
H21
H22
件数
6
5
5
3
5
負傷者数
7
5
5
3
6
現 在 、市 内 には 4路 線 に 52箇 所 の踏 切 が あり、踏 切 での交 通 事 故
防 止 を図 るため、踏 切 道 の拡 幅 等 を推 進 する必 要 があります。
【市内踏切数】
JR
高崎線
宇都宮線
川越線
7
7
14
計
東武野田線
合計
28
24
52
3 第 8次 交 通 安 全 計 画 の成 果
平 成 18年 度 から平 成 22年 度 までの5年 間 の計 画 である第 8次 交 通 安
全 計 画 を顧 みると、5年 間 死 者 数 について、目 標 140人 に対 して125人
となり、一 定 の成 果 を挙 げたといえます。交 通 事 故 発 生 件 数 及 び負 傷
者 数 についても、減 少 傾 向 であり、人 口 及 び交 通 量 の増 加 という社 会 情
勢 と交 通 環 境 の中 においては、交 通 事 故 の増 加 を抑 えたという効 果 は
認 められます。
こ れ は 、 道 路 環 境 整 備 、 交 通 安 全 思 想 の 普 及 、 交 通 取 締 り 、救 急 救
助 体 制 の充 実 をはじめ、関 係 機 関 、団 体 等 による総 合 的 な対 策 の成 果
といえます。
し か し ながら 、「 交 通 事 故 の 撲 滅 」 に は、ほ ど遠 い状 況 であり、今 後 とも
交 通 安 全 対 策 を推 進 する必 要 があります。
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4 第 9次 交 通 安 全 計 画 の目 標
本 来 の 目 標 は 、 いう ま でも な く 、交 通 事 故 に よ る 死 傷 者 を ゼ ロ に し 、市
民 を 交 通 事 故 の 脅 威 か ら 守 る こと です が 、た だ ちに 実 現 す る こ とは 困 難
なことです。そこで、第 9次 交 通 安 全 計 画 における目 標 を、5年 間 で交 通
事 故 死 者 数 を、90人 以 下 (18人 /年 平 均 )とします。
設定理由
本 市 においては、平 成 18年 から平 成 22年 までの5年 間 で交 通 事 故 死
者 数 は増 減 を繰 り返 しており、不 安 定 な状 態 であります。この まま死 者 数
が増 加 傾 向 に転 ずる可 能 性 もあることから、特 に悲 惨 な死 亡 事 故 を継 続
的 かつ 大 幅 に減 少 させ るた めに 、5年 間 での 死 者 数 を 指 標 として設 定 す
るものです。
設定根拠
第 8次 交 通 安 全 計 画 における5年 間 の死 者 数 は125人 (25人 /年 平
均 )となり、一 定 の成 果 を上 げました。
そこで、よ り一 層 の 死 者 数 の 減 少 を図 るため、第 8次 期 間 中 の最 低 年
間 死 者 数 であった 19人 を 下 回 る18人 を目 標 とし 、5年 間 の 交 通 事 故 死
者 数 を 90人 以 下 とすることで、前 計 画 目 標 値 に対 し35% 以 上 の削 減 を
設 定 するものです。
5 交 通 安 全 対 策 の方 向
交 通 事 故 のない、市 民 が安 心 して暮 らせる「安 心 ・安 全 なまちづくり」を
進 めるため、本 市 における交 通 事 故 の特 徴 であり、重 点 課 題 としてあげた
「高 齢 者 ・子 どもの交 通 安 全 確 保 」、「自 転 車 ・歩 行 者 の交 通 安 全 確 保 」、
「交 差 点 の交 通 事 故 防 止 」を目 標 の柱 とします。
そして、これらの 課 題 に 即 した交 通 安 全 対 策 を 市 、関 係 機 関 、団 体 が
市 民 と一 体 となって強 力 に実 施 します。
(1) 対 策 の重 点
「高 齢 者 ・子 どもの交 通 安 全 確 保 」
高 齢 者 の 交 通 事 故 死 者 数 を 年 齢 層 別 に 見 た 場 合 、過 去 5年 間 の 平
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均 が30%を超 えており、最 も高 い割 合 を示 しております。また、平 成 23年
4月 1日 現 在 、232,302人 と総 人 口 の18.8%である65歳 以 上 の高 齢
者 人 口 が 、本 計 画 の 最 終 年 次 の平 成 27年 度 には 28万 人 を 超 え、総 人
口 の 2 3% 以 上 ※ に なる と 予 想 さ れ てお り 、高 齢 者 の 事 故 は さら に 増 加 す
ると考 えられます。
そ こ で 、 分 か り や す い大 型 の 案 内 標 識 、 バ リ ア フ リ ー 化 等 の 道 路 交 通
環 境 を整 備 し、高 齢 者 が歩 行 中 や自 転 車 乗 用 中 に巻 き込 まれる交 通 事
故 を 防 止 す るととも に 、増 加 す る高 齢 者 ド ラ イ バ ー が 加 害 者 になら ないよ
う、加 齢 による心 身 の変 化 の認 識 、事 故 の現 状 、交 通 ルール等 について、
訪 問 指 導 を含 めた交 通 安 全 教 育 を今 まで以 上 に推 進 します。
さらに、子 どもの交 通 事 故 を防 止 するため、交 通 安 全 教 育 や通 学 路 に
おける歩 道 等 の整 備 を引 き続 き推 進 します。
また 、す べ ての ド ラ イバ ー や 自 転 車 利 用 者 などが 子 ども や 高 齢 者 に 配
慮 した通 行 を心 がけるよう、交 通 安 全 教 育 ・啓 発 を推 進 します。
※ 国 立 社 会 保 障 ・ 人 口 問 題 研 究 所 「 将 来 推 計 人 口 」 平 成 2 0 年 1 2 月 推 計 より
「自 転 車 ・歩 行 者 の交 通 安 全 確 保 」
本 市 には 平 たん 地 が多 く、自 転 車 利 用 に適 した 地 理 的 条 件 等 から 自
転 車 が 広 く市 民 の 移 動 手 段 とし て利 用 さ れてお ります 。近 年 、 自 転 車 の
負 傷 者 数 は減 少 傾 向 にあるものの 、2,000人 を超 える人 たちが負 傷 して
おります。
そ こ で 、 自 転 車 の 安 全 な 乗 り 方 を 幼 児 及 び そ の 保 護 者 、高 齢 者 に 対
して啓 発 し 、自 転 車 用 ヘルメ ット 、反 射 材 の普 及 促 進 など自 転 車 の安 全
な利 用 を推 進 します。
さ ら に 、歩 道 での 暴 走 、 急 な 進 路 変 更 等 に 対 す る自 転 車 運 転 マ ナ ー
の向 上 、駅 周 辺 に 自 転 車 を放 置 する人 へ の自 転 車 駐 車 場 の 周 知 、モラ
ルの向 上 等 、自 転 車 利 用 者 に対 するさまざまな交 通 安 全 教 育 ・啓 発 を
推 進 します。
その 他 、自 転 車 が安 全 ・ 快 適 に 利 用 できるよ う 、自 転 車 道 等 の整 備 を
推 進 し、自 転 車 の交 通 事 故 の防 止 に努 めます。
ま た 、歩 行 者 の 交 通 事 故 を 防 止 す るた め、 歩 行 中 の 事 故 類 型 に 即 し
た交 通 安 全 教 育 や生 活 道 路 の歩 道 整 備 等 を推 進 します。
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「交 差 点 における交 通 事 故 防 止 」
死 亡 事 故 の 発 生 場 所 を 見 ると 、交 差 点 ( 付 近 を 含 む )に お け る 死 亡 事
故 が、平 成 22年 に は 約 66%を占 め、平 成 18年 からの5年 間 の 平 均 でも
約 66%となっております。
そこで、交 通 事 故 多 発 地 点 を重 点 に、交 差 点 のコンパクト化 等 の交 差
点 改 良 や 、道 路 反 射 鏡 、 路 面 標 示 等 の 交 通 安 全 施 設 の 整 備 を 推 進 し
ます。
ま た 、交 差 点 の 危 険 性 を 認 識 し ても ら う ため の 交 通 安 全 教 育 ・ 啓 発 を
実 施 します。
(2) 対 策 の方 向
① 人 と環 境 に配 慮 した道 路 交 通 環 境 の整 備 (第 2 部 第 1 章)
交 通 安 全 を進 めるためには、人 と車 が安 全 かつ円 滑 に通 行 できる
道 路 交 通 環 境 の整 備 が不 可 欠 です。
そのため、交 差 点 の改 良 などの道 路 整 備 や信 号 機 など交 通 安 全 施
設 の整 備 、交 通 需 要 マネジメント(TDM)などの施 策 を推 進 します。
また、高 齢 者 や障 害 者 等 の自 立 した日 常 生 活 、社 会 生 活 を確 保 す
るため、交 通 環 境 のバリアフリー化 を推 進 します。
② 交 通 安 全 思 想 の普 及 徹 底 (第 2 部 第 2 章 )
交 通 安 全 の基 本 は、市 民 一 人 ひとりが交 通 ルールと正 しいマナーを
身 に付 け、それを実 践 することにあります。
そのため、幼 児 から成 人 、高 齢 者 に至 るまで、段 階 的 かつ体 系 的 な
交 通 安 全 教 育 を推 進 します。
また、家 庭 や学 校 、職 場 など、地 域 ぐるみの交 通 安 全 意 識 の高 揚 を
図 るとともに、自 発 的 な交 通 安 全 対 策 を支 援 します。
③ 救 急 ・救 助 活 動 の充 実 (第 2 部 第 3 章 )
交 通 事 故 に起 因 する救 急 活 動 は、年 々増 加 しています。
そのため、交 通 事 故 による負 傷 者 の救 命 を図 り、その被 害 を最 小 限
に抑 えるため、救 急 ・救 助 活 動 及 び救 急 医 療 体 制 の充 実 を図 ります。
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④ 交 通 事 故 被 害 者 等 支 援 の推 進 (第 2 部 第 4 章 )
交 通 事 故 に巻 き込 まれると、その当 事 者 は 事 故 処 理 や示 談 交 渉 な
ど、それまでほとんど経 験 したことのない煩 雑 な手 続 きに悩 まされます。
特 に、被 害 者 になった場 合 は、肉 体 的 ・精 神 的 な苦 痛 のほか、経 済
的 な負 担 が生 じます。
そのため、交 通 事 故 相 談 や交 通 遺 児 等 援 護 制 度 など、各 種 被 害
者 救 済 制 度 の周 知 と充 実 を図 ります。
⑤ 調 査 研 究 の推 進 (第 2 部 第 5 章 )
高 齢 運 転 者 の増 加 など、交 通 事 故 の原 因 や交 通 環 境 が複 雑 ・多
様 化 する中 、交 通 事 故 防 止 対 策 を効 果 的 に推 進 するために は、交 通
事 故 の実 態 を的 確 に把 握 し、より科 学 的 に対 応 することが必 要 です。
そのため、交 通 事 故 防 止 に関 する調 査 研 究 を行 います。
⑥ 踏 切 道 の安 全 確 保 (第 2 部 第 6 章 )
踏 切 の事 故 は、ひとたび発 生 すると、甚 大 な被 害 をもたらすほか、鉄
道 の運 休 など市 民 生 活 にも重 大 な影 響 をもたらします。
平 成 23年 4月 1日 現 在 の 市 内 の踏 切 道 は、52箇 所 あります 。踏 切
道 に お ける交 通 安 全 と円 滑 化 を 図 るため、 今 後 も 拡 幅 等 の 踏 切 構 造
改 良 を推 進 します。
6 計 画 の推 進 体 制
本計画の推進にあたり、交通事故をなくし、安心・安全な「さ
いたま市」を実現するため、行政と市民の協働が重要であり、市、
事業者や関係団体、市民が連携し、交通安全対策を進めることが
必要です。
(1) さいたま市
本 市 は、この計 画 を策 定 した責 任 機 関 として、各 施 策 を着 実 に推 進 す
る と と も に 、 国 の 地 方 行 政 機 関 や 県 、交 通 関 係 団 体 等 で 組 織 す る 「 さ い
たま市 交 通 安 全 対 策 協 議 会 」を中 心 として、総 合 的 、一 体 的 に交 通 安
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全 対 策 を推 進 します。
また、交 通 関 係 団 体 等 の交 通 安 全 対 策 を積 極 的 に支 援 するとともに、
交 通 安 全 活 動 を促 進 します。
(2) 事 業 者 、交 通 関 係 団 体 、ボランティア等
交 通 安 全 対 策 を推 進 する上 で、事 業 者 は大 きな役 割 を果 たしていま
す。特 に、業 務 用 自 動 車 を運 行 する事 業 者 は、事 業 所 を中 心 として安
全 運 転 講 習 会 を実 施 するほか、安 全 運 転 管 理 者 、運 行 管 理 者 等 を通 じ
た交 通 安 全 教 育 を推 進 するなど、交 通 事 故 防 止 に努 めることが求 められ
ます。
さらに、地 域 にお ける交 通 関 係 団 体 、ボラ ンティア等 が行 う交 通 安 全 活
動 の効 果 は極 めて大 きく、行 政 や警 察 署 がこれら団 体 と連 携 ・協 力 した交
通 安 全 対 策 を進 めることが必 要 です。
(3) 市 民
悲 惨 な 交 通 事 故 を な くす た めに は 、 市 民 一 人 ひ とり が 、 交 通 ル ー ル を
守 り、正 しいマナーを実 践 することが何 よりも求 められます。
特 に、「自 分 の身 は自 分 で守 る」ことを心 がけ、車 に乗 ったらシートベル
トを着 用 する、夜 間 に 外 出 する際 は反 射 材 を身 につけるといった ことを習
慣 づけるなど、まず「自 分 のできることから始 める」ことが大 切 です。
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第2部 各
論
第 1章 人 と環 境 に配 慮 した道 路 交 通 環 境 の整 備
第 2章 交 通 安 全 思 想 の普 及 徹 底
第 3章 救 急 ・救 助 活 動 の充 実
第 4章 交 通 事 故 被 害 者 等 支 援 の推 進
第 5章 調 査 研 究 の推 進
第 6章 踏 切 道 の安 全 確 保
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第1章
人と環境に配慮した道路交通環境の整備
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第1章 人と環境に配慮した道路交通環境の整備
【施策の体系】
交通安全施設等の整備
道路ネットワークの整備推進
交通安全施設等の整備事業の推進
人優先の安心・安全な歩行空間の整備
生活道路における交通安全対策の推進
交通環境のバリアフリー化の推進
交通需要マネジメントの推進
公共交通機関の利用促進
自動車の効率的利用の促進
交通公害の防止
総合的な駐車対策の推進
駐車施設の整備等
既存駐車施設等の利用促進
違法駐車防止気運の醸成・高揚
ハード・ソフト一体となった駐車対策の推進
災害に備えた道路交通環境の整備
災害に備えた道路の整備
災害発生時における交通規制
災害発生時における情報提供の充実
その他の道路交通環境の整備
道路占用及び道路使用の適正化
暴走行為をさせないための環境づくり
自転車利用環境の整備
子どもの遊び場等の確保
無電柱化の推進
市民参加の推進
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1 交 通 安 全 施 設 等 の整 備
交 通 安 全 施 設 等 の 整 備 に つ いては、市 内 の 安 全 な道 路 交 通 網
の 体 系 的 整 備 を進 めるととも に 、効 果 的 ・効 率 的 に 事 故 を削 減 す る
観 点 から、事 故 が多 発 しているなど緊 急 に交 通 の安 全 を確 保 する
必 要 がある箇 所 について重 点 的 に実 施 します。
(1) 道 路 ネットワークの整 備 推 進
路 線 の 位 置 づ けや 機 能 を 考 慮 し 、幹 線 道 路 ネッ ト ワ ー ク を 構 築
す るととも に 、そこに結 節 す る生 活 道 路 が適 切 に機 能 分 担 す るよ う、
道 路 の体 系 的 整 備 を推 進 します。
① 都 市 計 画 道 路 等 の整 備
道 路 交 通 の円 滑 化 を図 るため、体 系 的 な都 市 計 画 道 路 網 の
整 備 を進 めるとともに 、歩 道 と車 道 が分 離 された構 造 とすること等
により、安 全 で快 適 な道 路 交 通 環 境 の整 備 を実 施 します。
② 道 路 の拡 幅
安 全 で 快 適 な 交 通 を 確 保 し 、緊 急 時 に は 救 急 車 等 の 緊 急 車
両 が通 行 できるよう、また、車 両 や歩 行 者 が安 全 に通 行 できるよう、
狭 い道 路 の解 消 を推 進 します。
(2) 交 通 安 全 施 設 等 の整 備 事 業 の推 進
交 通 の安 全 を確 保 する必 要 性 が高 い道 路 については、安 全 か
つ円 滑 ・快 適 な交 通 環 境 の確 立 を図 るため、計 画 的 かつ重 点 的
に交 通 安 全 施 設 等 整 備 事 業 を推 進 します。
① 交 差 点 の改 良 等 の推 進
市 内 の 交 通 事 故 の 6割 以 上 が 交 差 点 及 び 交 差 点 付 近 で 発
生 し て いる こ と 、 また 右 折 レ ー ン の な い交 差 点 は 交 通 渋 滞 の 大 き
な要 因 となっ て いる こ とか ら 、右 折 帯 整 備 などの 交 差 点 改 良 等 を
実 施 します。
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② 交 通 事 故 多 発 地 点 等 の重 点 整 備
交 通 事 故 多 発 地 点 等 に つ いて 、現 場 診 断 などの 交 通 事 故 分
析 に 基 づ き、交 差 点 改 良 や 視 距 ( 見 通 し ) 改 良 、また 、夜 間 の 事
故 防 止 のための道 路 照 明 灯 や視 線 誘 導 標 の整 備 など交 通 安 全
施 設 の重 点 的 整 備 を実 施 します。
③ 道 路 照 明 灯 の整 備
夜 間 の交 通 事 故 防 止 を目 的 として、夜 間 の道 路 状 況 ・交 通 状
況 を的 確 に把 握 し、道 路 交 通 の安 全 と快 適 な都 市 環 境 を形 成
するため、「さいたま市 道 路 照 明 灯 設 置 基 準 」に基 づき、適 切 に
道 路 照 明 灯 の整 備 を実 施 します。
④ 道 路 反 射 鏡 の整 備
視 認 性 の悪 い道 路 交 差 部 及 び屈 曲 部 での事 故 防 止 を目 的 に、
その付 近 の交 通 ・道 路 の状 況 を判 断 し、安 全 に通 行 できるよう「さ
いたま市 道 路 反 射 鏡 設 置 基 準 」に従 い、道 路 反 射 鏡 の整 備 を推
進 します。
⑤ 適 切 な路 面 標 示 の敷 設
交 通 事 故 多 発 地 点 や 区 間 に 、 安 全 確 保 の た め 、警 察 署 等 の
関 係 機 関 と協 議 しながら、効 果 的 な各 種 路 面 標 示 の敷 設 を推 進
します。
⑥ 通 学 路 の整 備
児 童 生 徒 の安 全 を確 保 するため、通 学 路 における歩 道 やガー
ドレールなどの交 通 安 全 施 設 の整 備 を推 進 するとともに、ガードレ
ール点 検 等 、児 童 生 徒 の視 点 からの交 通 安 全 対 策 を推 進 しま
す。
⑦ 安 全 で快 適 な道 路 交 通 の確 保
道 路 利 用 者 の立 場 に立 ち、系 統 的 で分 かりやすい案 内 標 識
を 整 備 し ます 。また 、 ロ ー マ 字 併 記 に よ り外 国 人 などに も 分 か りや
すい道 路 案 内 標 識 を整 備 します。
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⑧ 自 転 車 走 行 空 間 の整 備
市 民 が安 心 して自 転 車 での利 用 や散 策 等 ができる、自 転 車 走
行 空 間 の整 備 を推 進 します。
⑨ 信 号 機 の適 切 な設 置 促 進
道 路 の構 造 及 び交 通 の実 態 を考 慮 して、交 通 事 故 多 発 地 点 、
交 通 危 険 箇 所 等 への信 号 機 の適 切 な設 置 や、既 設 の信 号 機 を
交 通 状 況 の変 化 に対 応 できるよう集 中 制 御 化 、系 統 化 すること
について、関 係 機 関 へ働 きかけます。
⑩ 道 路 交 通 環 境 安 全 推 進 連 絡 会 議 の活 用
関 係 機 関 との緊 密 な連 携 の 下 、安 全 な道 路 交 通 環 境 の 整 備
を推 進 し 、市 内 の 交 通 事 故 防 止 を 図 るために 設 置 された 「さいた
ま市 道 路 交 通 環 境 安 全 推 進 連 絡 会 議 」を通 じ、道 路 管 理 者 と
交 通 管 理 者 ※ が一 体 となった交 通 事 故 防 止 対 策 を推 進 します。
※ 交通管理者
本計画では交通管理者は、「さいたま市道路交通環境安全推進連絡会
議」の構成員である警察です。
2 人 優 先 の安 心 ・安 全 な歩 行 空 間 の整 備
これ まで一 定 の 成 果 を 挙 げ てきた交 通 安 全 対 策 は 、主 とし て「 車
中 心 」の対 策 であったため、今 後 は歩 行 者 の視 点 からの道 路 整 備
や交 通 安 全 対 策 を推 進 する必 要 性 が高 くなってきています。
また 、生 活 道 路 への通 過 交 通 の流 入 等 の問 題 も依 然 として深 刻
です。
このため、身 近 な生 活 道 路 等 においては 、人 優 先 の交 通 安 全 対
策 を推 進 します。
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(1) 生 活 道 路 における交 通 安 全 対 策 の推 進
死 傷 事 故 発 生 率 が高 い住 居 ・ 商 業 地 区 で、その 外 縁 を 幹 線 道
路 が構 成 する、あんしん歩 行 エリア ※ について、道 路 管 理 者 及 び公
安 委 員 会 が連 携 して、面 的 かつ総 合 的 な交 通 事 故 抑 止 対 策 を推
進 します。
また、これらの地 区 への通 過 車 両 の進 入 を抑 え、歩 行 者 等 の安
全 確 保 と生 活 環 境 の改 善 を図 るため、コミュニ ティ 道 路 ※ など歩 車
が共 存 できる道 路 空 間 等 の整 備 を促 進 します。
な お 、あん し ん 歩 行 エリ ア以 外 の 生 活 道 路 に お いても 、道 路 管
理 者 と公 安 委 員 会 が連 携 し 、運 転 者 に 自 動 車 の速 度 の 抑 制 、道
路 の 形 状 や 交 差 点 の 存 在 を 明 示 す る など 、 歩 車 そ れ ぞ れ の 通 行
区 分 の明 示 等 を進 め、歩 車 が共 存 する安 全 で安 心 な道 路 空 間 を
創 出 するための取 組 を推 進 します。
※ あんしん歩 行 エリア
市 街 地 内 の事 故 発 生 割 合 の高 い地 区 において、公 安 委 員 会 の
速 度 規 制 等 と 併 せ て 、 歩 道 の設 置 や 歩 行 者 優 先 道 路 の整 備 等
を面 的 ・総 合 的 に進 めることにより、安 全 な通 行 経 路 を確 保 した地
区 です。
※ コミュニティ道 路
生 活 地 域 内 での安 全 性 を確 保 し、歩 行 者 と自 動 車 が共 存 できる
道 路 です。
(2) 交 通 環 境 のバリアフリー化 の推 進
高 齢 者 、障 害 者 等 の自 立 した日 常 生 活 及 び社 会 生 活 を確 保 す
るため、「さいたま市 交 通 バリアフリー基 本 構 想 」、「だ れもが住 みよ
い福 祉 のまちづくり条 例 」等 に基 づき、鉄 道 駅 から駅 前 広 場 、駅 周
辺 の主 要 な道 路 において、エレベーターの整 備 や歩 道 の整 備 を
行 い、段 差 を解 消 するとともに、視 覚 障 害 者 誘 導 用 ブロック等 の設
置 を行 い、バリアフリー化 を推 進 します。
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3 交 通 需 要 マネジメントの推 進
(1) 公 共 交 通 機 関 の利 用 促 進
市 民 が安 心 してバスや鉄 道 等 の公 共 交 通 を利 用 できるよう、ノン
ス テップバ スの 導 入 などに よ る車 両 の 改 善 、バ スロ ケーショ ンシス テ
ム ※ の整 備 、駅 のエレベーター設 置 などによる利 便 性 の向 上 を進 め、
利 用 者 の安 全 を確 保 するとともに、コミ ュニ ティバス等 の活 用 による
自 動 車 から公 共 交 通 への利 用 転 換 を促 進 します。
※ バスロケーションシステム
バスの運 行 状 況 をリアルタイムで把 握 し、停 留 所 や携 帯 電 話 など
にバスの運 行 状 況 を提 供 するシステムです。
(2) 自 動 車 の効 率 的 利 用 の促 進
安 全 で円 滑 な道 路 交 通 を確 保 するため、「車 に過 度 に依 存 しな
い交 通 体 系 の実 現 」に向 けた取 組 みを推 進 するとともに、混 雑 時
間 や混 雑 箇 所 を避 けた自 動 車 利 用 を 促 す など、自 動 車 の 効 率 的
利 用 を促 進 します。
ま た 、 自 動 車 利 用 が 環 境 に 与 え る影 響 に つ い て の 普 及 啓 発 に
努 めるとともに公 共 交 通 機 関 等 に関 する適 切 な情 報 提 供 を行 い、
日 常 的 な自 動 車 利 用 の自 粛 を促 進 します。
4 交 通 公 害 の防 止
自 動 車 を原 因 とする大 気 汚 染 や騒 音 ・振 動 などの交 通 公 害 を防
止 す るた め 、法 律 や 条 例 に 基 づ く 規 制 を 遵 守 し 、 次 世 代 自 動 車 へ
の 買 い 替 え 促 進 を 図 ります 。 また 、 ア イ ド リ ン グ ス ト ップ の 実 施 や 、 急
発 進 ・急 加 速 の防 止 などのエコドライブを推 進 します。
これらを実 施 することにより、自 動 車 から排 出 される二 酸 化 炭 素 等
の削 減 を図 り、地 球 温 暖 化 の防 止 に努 めます。
5 総 合 的 な駐 車 対 策 の推 進
道 路 交 通 の安 全 と円 滑 化 を図 り、都 市 機 能 の維 持 及 び増 進 に
寄 与 するため、関 係 機 関 ・団 体 との連 携 を図 り、官 民 一 体 となった
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総 合 的 な駐 車 対 策 を推 進 します。
(1) 駐 車 施 設 の整 備 等
中 心 市 街 地 の健 全 な交 通 環 境 を確 保 するため、駐 車 場 の効 率
的 かつ効 果 的 な利 用 に向 けた総 合 的 な調 査 や整 備 計 画 の策 定
を行 います。
また「高 齢 運 転 者 等 専 用 駐 車 区 間 制 度 」を周 知 することにより、
70歳 以 上 の高 齢 者 、身 体 の 不 自 由 な方 等 へ の 制 度 の 利 用 促 進
を行 い、高 齢 者 等 に優 しい道 路 環 境 の実 現 に努 めます。
(2) 既 存 駐 車 施 設 等 の利 用 促 進
駐 車 場 案 内 システムの適 正 な運 用 や最 新 の情 報 通 信 技 術 を利
用 して、駐 車 施 設 の位 置 や満 空 情 報 の効 果 的 な提 供 を図 るととも
に、公 共 施 設 に設 置 された駐 車 場 の休 日 一 般 開 放 などにより既
存 駐 車 場 の有 効 利 用 を促 進 します。
(3) 違 法 駐 車 防 止 気 運 の醸 成 ・高 揚
違 法 駐 車 の 排 除 に 関 し 、 その 違 法 性 の 周 知 や モラ ル の 向 上 の
ため、各 季 の交 通 安 全 運 動 をはじめ、あらゆる機 会 を通 じて市 民
への広 報 ・啓 発 活 動 を行 うなど、違 法 駐 車 防 止 気 運 の醸 成 ・高 揚
を図 ります。
また、「さいたま市 違 法 駐 車 等 防 止 条 例 」に基 づき設 定 した駐
車 防 止 区 域 内 において、交 通 の危 険 性 ・迷 惑 性 の高 い違 法 駐 車
や 、高 齢 者 、身 体 障 害 者 等 の安 全 な通 行 を 妨 げ る違 法 駐 車 に つ
いても防 止 啓 発 に努 めます。
(4) ハード・ソフト一 体 となった駐 車 対 策 の推 進
市 街 地 を中 心 に、道 路 利 用 者 や関 係 事 業 者 等 による駐 車 対 策
の 自 主 的 な取 組 を促 進 す るととも に、路 外 駐 車 場 や 路 上 荷 捌 きス
ペ ー ス の 有 効 活 用 、啓 発 活 動 な ど の ハ ー ド ・ ソ フ ト 一 体 と なっ た 総
合 的 な駐 車 対 策 を推 進 します。
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6 災 害 に備 えた道 路 交 通 環 境 の整 備
(1) 災 害 に備 えた道 路 の整 備
豪 雨 、 地 震 等 の 災 害 が 発 生 し た場 合 に お い て も 安 全 で 安 心 な
生 活 を支 えるための道 路 交 通 を確 保 することは 、救 助 活 動 や 復 旧
作 業 にとって非 常 に重 要 なことです。
そこで、災 害 地 の救 援 活 動 や緊 急 物 資 輸 送 に不 可 欠 な緊 急 輸
送 道 路 を指 定 し確 保 するとともに、広 幅 員 道 路 の整 備 や橋 梁 の耐
震 化 などを推 進 します。
(2) 災 害 発 生 時 における交 通 規 制
大 規 模 な 災 害 が 発 生 し た 場 合 に は 、必 要 に 応 じ て交 通 路 を 確
保 し 、 そ れに 伴 う 混 乱 を 最 小 限 に抑 え るた め 、 災 害 地 へ の 車 両 の
流 入 抑 制 等 の交 通 規 制 を 迅 速 か つ的 確 に 行 うた め、交 通 整 理 に
よ り被 災 地 へ の 車 両 の 流 入 を 抑 制 す るとと も に 、迂 回 路 の 指 示 及
び道 路 交 通 に関 する情 報 の提 供 等 を行 います。
(3) 災 害 発 生 時 における情 報 提 供 の充 実
大 規 模 な災 害 時 において、道 路 の被 災 状 況 や道 路 交 通 状 況 を
迅 速 かつ的 確 に収 集 ・分 析 を行 うことにより復 旧 や緊 急 交 通 路 、
緊 急 輸 送 路 等 の確 保 及 び道 路 利 用 者 等 への道 路 交 通 情 報 の提
供 を推 進 します。
7 その他 の道 路 交 通 環 境 の整 備
(1) 道 路 占 用 及 び道 路 使 用 の適 正 化
安 全 で円 滑 な道 路 交 通 環 境 を確 保 するため、不 法 占 用 物 件 に
対 す る指 導 取 締 りを強 化 す るととも に、沿 道 住 民 等 へ の 啓 発 活 動
を推 進 します。
また、道 路 占 用 および道 路 使 用 許 可 にあたっては、道 路 本 来 の
機 能 を確 保 するため、無 秩 序 な道 路 工 事 等 を抑 制 するとともに、
許 可 条 件 の履 行 を徹 底 するなど、許 可 の適 正 化 を図 ります。
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(2) 暴 走 行 為 をさせないための環 境 づくり
暴 走 族 及 びこれに伴 う群 衆 の集 合 場 所 として利 用 されやすい施
設 の管 理 者 に協 力 を求 め、暴 走 族 等 を 集 合 させ ない環 境 づ くりを
推 進 す るとともに 、地 域 にお ける関 係 機 関 ・ 団 体 が連 携 を強 化 し 、
暴 走 行 為 等 ができない道 路 交 通 環 境 づくりを推 進 します。
(3) 自 転 車 利 用 環 境 の整 備
① 放 置 自 転 車 等 の解 消
駅 周 辺 等 における自 転 車 ・原 動 機 付 自 転 車 の放 置 問 題 を解 決
するため、関 係 機 関 ・団 体 と連 携 し、総 合 的 な自 転 車 等 駐 車 対 策
推 進 体 制 の充 実 を図 ります。
また、「さいたま市 自 転 車 等 放 置 防 止 条 例 」に基 づき、放 置 自
転 車 等 の整 理 ・撤 去 の推 進 を図 ります。
② 駅 周 辺 等 の自 転 車 等 駐 車 場 の整 備
自 転 車 利 用 者 の駐 車 需 要 の多 い駅 周 辺 等 での自 転 車 等 駐 車
場 を 確 保 す るた め 、 駅 周 辺 の 再 開 発 事 業 等 を 活 用 し て自 転 車 等
駐 車 場 の整 備 を図 ります。
また、民 間 の自 転 車 駐 車 場 事 業 者 に対 し「さいたま市 自 転 車 等
駐 車 場 補 助 金 交 付 要 綱 」 の 活 用 に よ り、 自 転 車 等 駐 車 場 の 整 備
を 促 進 し ます 。さら に、一 定 規 模 以 上 の 集 客 施 設 に対 し て自 転 車
等 駐 車 場 の設 置 を義 務 付 ける「さいたま市 自 転 車 等 駐 車 場 の附
置 に関 する条 例 」により、自 転 車 等 駐 車 場 の整 備 を図 ります。
③ 駐 車 方 法 の教 育 及 び広 報
自 転 車 利 用 者 に対 し、その社 会 的 な責 任 の自 覚 を求 めるため、
道 路 交 通 法 その他 の 法 令 の遵 守 、正 しい駐 車 方 法 等 に関 する教
育 及 び広 報 活 動 を推 進 します。
(4) 子 どもの遊 び場 等 の確 保
子 どもの遊 び場 の不 足 を解 消 し、路 上 遊 戯 等 による交 通 事 故 を
防 止 す るととも に 、良 好 な生 活 環 境 づ くり等 を 図 るた め、公 園 や 多
目 的 広 場 の整 備 を推 進 します。
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(5) 無 電 柱 化 の推 進
安 全 で快 適 な通 行 空 間 の確 保 、都 市 景 観 の向 上 、都 市 災 害 の
防 止 、情 報 通 信 ネットワークの信 頼 性 の向 上 等 の観 点 から無 電 柱
化 を推 進 します。
(6) 市 民 参 加 の推 進
安 全 な 道 路 交 通 環 境 を 整 備 す るに は 、 道 路 を 利 用 す る 人 の 視
点 を活 かすことが重 要 であることから、地 域 住 民 や道 路 利 用 者 の
主 体 的 な参 加 の下 に交 通 安 全 施 設 等 の点 検 を行 う交 通 安 全 総
点 検 を推 進 します。
また、交 通 安 全 は、市 民 の安 全 意 識 により支 えられることから、
交 通 安 全 対 策 に関 して市 民 が計 画 段 階 から実 施 段 階 全 般 にわた
り積 極 的 に参 加 できるような仕 組 みをつくり、市 民 ・事 業 者 ・行 政 の
協 働 による、交 通 安 全 対 策 の推 進 を図 ります。
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- 26 -
第2章
交通安全思想の普及徹底
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第2章 交通安全思想の普及徹底
【施策の体系】
交通教育指導員の活用
交通指導員の配置
段階的かつ体系的な交通安全教育の推進
幼児に対する交通安全教育
小学生に対する交通安全教育
中学生に対する交通安全教育
高校生に対する交通安全教育
成人に対する交通安全教育
高齢者に対する交通安全教育
障害者に対する交通安全教育
交通安全に関する普及啓発活動の推進
市民総ぐるみの交通安全運動の推進
自転車の安全利用の推進
シートベルトとチャイルドシートの着用
等の徹底
飲酒運転根絶の推進
暴走族追放気運の高揚
夕暮れ時・夜間の交通事故防止対策の
推進
外国人に対する普及啓発活動の推進
交通安全に関する広報の徹底
民間交通安全団体等の主体的活動の促進
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1 交 通 教 育 指 導 員 の活 用
少 子 ・高 齢 社 会 に対 応 した、効 果 的 な交 通 安 全 教 育 を推 進 する
ため「さいたま市 交 通 教 育 指 導 員 設 置 要 綱 」に基 づき、専 門 の知 識
と 技 能 を 備 え た 交 通 教 育 指 導 員 を 活 用 し 、 市 内 各 地 域 に お いて 、
幼 児 か ら 高 齢 者 までを 対 象 とした 出 張 形 式 に よ る交 通 安 全 教 室 や
講 習 会 を 開 催 し 、よ り一 層 の 交 通 安 全 思 想 の 普 及 や 知 識 ・ 実 技 能
力 の向 上 を図 ります。
2 交 通 指 導 員 の配 置
児 童 等 の登 校 時 の安 全 を確 保 するため、「さいたま市 交 通 指 導
員 設 置 及 び運 営 要 綱 」に基 づき、交 通 指 導 員 を市 内 各 市 立 小 学
校 へ適 正 に配 置 し、交 通 事 故 防 止 に努 めます。(平 成 23年 4月 1日
現 在 、198名 )
また、登 校 時 の立 哨 活 動 や保 護 者 を対 象 にした交 通 安 全 対 策
に関 する会 議 等 の機 会 を通 じ、交 通 安 全 思 想 の普 及 ・啓 発 を図 り
ます。
3 段 階 的 かつ体 系 的 な交 通 安 全 教 育 の推 進
交 通 安 全 教 育 は、人 命 の尊 重 という理 念 の下 、市 民 一 人 ひとり
が交 通 社 会 の一 員 としての責 任 を自 覚 するとともに、交 通 安 全 意 識
の 高 揚 、 交 通 ル ー ル と 正 し い 交 通 マ ナー の 遵 守 に 努 め 、 相 手 の 立
場 を尊 重 し、他 の人 々や地 域 の安 全 にも貢 献 できる良 き社 会 人 を
育 成 する上 で、重 要 な意 義 を有 しています。
また、交 通 安 全 意 識 を向 上 させ、正 しい交 通 マナーを身 につける
ためには、人 の成 長 過 程 に合 わせ、生 涯 にわたる学 習 を促 進 してい
くことが必 要 です。
(1) 幼 児 に対 する交 通 安 全 教 育
幼 児 に対 す る交 通 安 全 教 育 は、身 近 な生 活 における交 通 安 全
の 基 本 的 ル ール ・ マナー を 理 解 し、安 全 に 行 動 できる習 慣 や態 度
を身 に付 けることを目 標 とします。
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そ の た め 、 幼 稚 園 、保 育 園 ( 所 ) 等 に お い て は 、 家 庭 や 地 域 、 関
係 機 関 ・団 体 と連 携 、協 力 を図 りながら、計 画 的 かつ継 続 的 に日 常
の保 育 活 動 のあらゆる場 面 をとらえた交 通 安 全 教 育 を実 施 します。
これらを効 果 的 に実 施 するため、交 通 教 育 指 導 員 を活 用 した、出
張 形 式 による交 通 安 全 教 室 を開 催 します。
(2) 小 学 生 に対 する交 通 安 全 教 育
小 学 生 に対 する交 通 安 全 教 育 は、歩 行 者 及 び自 転 車 の利 用
者 と し て必 要 な 技 能 と 知 識 を 習 得 さ せ る とと も に 、道 路 に お け る危
険 を予 測 し、これを回 避 して安 全 に通 行 する意 識 及 び能 力 を高 め
ることを目 標 とします。
そのた め、小 学 校 にお いては 、家 庭 及 び関 係 機 関 ・団 体 等 と連
携 、協 力 し ながら 、歩 行 者 の 心 得 、自 転 車 の 安 全 な利 用 、交 通 ル
ー ル の意 味 と必 要 性 などに つ いて重 点 的 に 交 通 安 全 教 育 を 実 施
します。
これらを効 果 的 に実 施 するため、指 導 用 参 考 資 料 、反 射 材 等 の
啓 発 品 を配 布 す るほ か、交 通 教 育 指 導 員 を講 師 とし て活 用 し 、正
し いル ー ル に 基 づ い た 交 差 点 の 通 行 方 法 を 児 童 自 身 に 実 践 させ
ることによる、参 加 ・体 験 型 教 育 を実 施 します。
さらに、交 通 指 導 員 やボランティアによる通 学 時 の安 全 な通 行 の
指 導 、保 護 者 を対 象 とした研 修 会 等 を実 施 します。
(3) 中 学 生 に対 する交 通 安 全 教 育
中 学 生 に対 する交 通 安 全 教 育 は、日 常 生 活 における交 通 安 全
に必 要 な事 柄 、特 に、自 転 車 で安 全 に道 路 を通 行 するために必
要 な技 能 と知 識 を十 分 に習 得 させるとともに、道 路 を通 行 する場
合 は、思 いやりをもって、自 己 の安 全 ばかりではなく、他 の人 々の
安 全 にも配 慮 できるようにすることを目 標 とします。
特 に重 大 事 故 につながりやすい自 転 車 事 故 に重 点 を置 き、自
動 車 等 に対 し被 害 者 となる一 方 で、歩 行 者 に対 しては加 害 者 とな
っ て し ま う 両 面 か ら 、自 転 車 利 用 のル ー ル や マ ナ ー 向 上 の 啓 発 を
行 います。
また、関 係 機 関 ・団 体 は、中 学 校 において行 われる交 通 安 全 教
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育 が円 滑 に実 施 できるよう指 導 者 の派 遣 、情 報 の提 供 等 の支 援 を
行 い、生 徒 に対 する補 完 的 な交 通 安 全 教 育 の推 進 を図 ります。
(4) 高 校 生 に対 する交 通 安 全 教 育
高 校 生 に対 する交 通 安 全 教 育 は、日 常 生 活 における交 通 安 全
に必 要 な事 柄 、特 に、自 転 車 の利 用 者 として安 全 に道 路 を通 行 す
るために必 要 な技 能 と知 識 を習 得 させるとともに、交 通 社 会 の一 員
として交 通 ルールを遵 守 し、自 他 の生 命 を尊 重 するなど責 任 をもっ
て行 動 できる健 全 な社 会 人 を育 成 することを目 標 とします。
そのた め、高 等 学 校 に お いては、家 庭 及 び 関 係 機 関 ・団 体 等 と
連 携 、協 力 しながら、自 転 車 利 用 に係 る具 体 的 な交 通 法 規 の紹
介 をすることにより運 転 者 の責 任 の自 覚 を促 し、事 故 防 止 やマナ
ー向 上 を図 り、また自 動 車 等 に係 る法 規 や特 性 、事 故 時 の応 急
手 当 等 に つ いて 理 解 を 深 める な ど の交 通 安 全 啓 発 活 動 を 実 施 し
ます。
なお 、各 高 等 学 校 では 、「 自 動 二 輪 車 等 に よ る事 故 ・ 暴 走 行 為
等 防 止 指 導 要 項 」に 基 づく指 導 を行 い、特 別 な事 情 がある場 合 を
除 き、乗 車 等 をし ないよう 指 導 します 。乗 車 を 許 可 された 生 徒 に対
しては、交 通 ルールの遵 守 と自 動 二 輪 車 等 の安 全 に関 する内 容
を適 宜 指 導 し、自 他 の生 命 の尊 重 を重 視 した指 導 の徹 底 を図 りま
す。
(5) 成 人 に対 する交 通 安 全 教 育
成 人 に対 する交 通 安 全 教 育 は、免 許 取 得 後 の運 転 者 教 育 を
実 施 することにより、自 動 車 等 の安 全 運 転 の確 保 を目 標 とします。
著 し い 速 度 超 過 ・ 飲 酒 運 転 等 死 亡 事 故 に 直 結 す る 恐 れ の ある
悪 質 ・危 険 な運 転 や違 法 駐 車 の防 止 、歩 行 者 及 び自 転 車 利 用
者 の保 護 、シー トベ ルト・チャイルドシート 及 びヘルメットの正 し い着
用 の 徹 底 、さら に 、交 通 事 故 被 害 者 の 心 情 等 、運 転 者 とし て の 社
会 的 責 任 の重 さを自 覚 してもらうため、地 域 ・職 場 において実 践
的 ・体 験 的 な講 習 会 の開 催 を促 進 します。
ま た 、 交 通 安 全 協 会 を 始 めと す る 各 種 の 交 通 安 全 支 援 団 体 の
交 通 安 全 活 動 に対 し、積 極 的 に支 援 ・指 導 を行 います。
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(6) 高 齢 者 に対 する交 通 安 全 教 育
① 高 齢 者 に対 する交 通 安 全 教 育
高 齢 者 に対 する交 通 安 全 教 育 は、加 齢 に伴 う身 体 機 能 の変 化
が歩 行 者 や自 転 車 利 用 者 としての交 通 行 動 に及 ぼす影 響 への理
解 、道 路 及 び交 通 の状 況 に応 じて安 全 に道 路 を通 行 するために
必 要 な技 能 及 び交 通 ルール等 の知 識 の習 得 を目 標 とします。
また、夜 間 の交 通 事 故 防 止 に効 果 の高 い反 射 材 の普 及 促 進 を
図 ります。
特 に、交 通 安 全 保 護 者 の会 (母 の会 )、交 通 安 全 協 会 等 の関
係 団 体 の協 力 を得 て、今 まで交 通 安 全 教 育 を受 ける機 会 の少 な
か っ た 高 齢 者 が 、子 ども 達 と世 代 を 超 え て交 通 安 全 を テ ー マ に 交
流 する世 代 間 交 流 を通 じて高 齢 者 に対 する交 通 安 全 教 育 を促 進
します。
② 高 齢 運 転 者 に対 する交 通 安 全 教 育
交 通 教 育 指 導 員 を講 師 として活 用 し、日 常 生 活 に直 結 した講
話 を交 え、高 齢 運 転 者 にもわかりやすい交 通 安 全 教 室 を実 施 しま
す。
また、この教 室 では、高 齢 者 の自 己 の運 動 能 力 や反 応 動 作 が
低 下 していること、自 動 車 の特 性 等 を再 認 識 させ、関 係 機 関 ・団
体 等 と連 携 し、参 加 ・体 験 型 の交 通 安 全 教 育 を実 施 します。
(7) 障 害 者 に対 する交 通 安 全 教 育
障 害 者 に 対 し ては 、 交 通 安 全 の ために 必 要 な技 能 及 び 知 識 の
習 得 のため、地 域 における福 祉 活 動 の場 を利 用 するなどして、障
害 の種 類 や程 度 に応 じ、きめ細 かい交 通 安 全 教 育 を推 進 します。
4 交 通 安 全 に関 する普 及 啓 発 活 動 の推 進
(1) 市 民 総 ぐるみの交 通 安 全 運 動 の推 進
市 民 一 人 ひ とりに 広 く交 通 安 全 意 識 の 普 及 ・ 浸 透 を 図 り、交 通
ルールの遵 守 と交 通 マナーの実 践 を習 慣 づけるとともに、市 民 自
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身 による交 通 安 全 思 想 の普 及 に向 けた取 組 を推 進 す る市 民 運 動
として、さいたま市 交 通 安 全 対 策 協 議 会 等 の構 成 機 関 ・団 体 が相
互 に連 携 した組 織 的 ・継 続 的 な交 通 安 全 運 動 を展 開 し、交 通 事
故 のない「安 心 ・安 全 なさいたま市 」の実 現 を目 指 します。
① 実施方法
交 通 安 全 運 動 の 実 施 に 当 た っては 、事 前 に 運 動 の 趣 旨 、実 施
期 間 、 重 点 目 標 、実 施 計 画 等 に つ い て 、広 く 市 民 に 周 知 す ると と
もに、警 察 等 の関 係 機 関 ・交 通 安 全 協 会 や交 通 安 全 保 護 者 の会
(母 の会 )等 のボランティア団 体 等 と協 力 し、市 民 総 ぐるみの交 通
安 全 運 動 を展 開 します。
② 運 動 の重 点 目 標
交 通 安 全 運 動 の 重 点 目 標 は 、本 計 画 に 定 め た 「 高 齢 者 ・ 子 ども
の交 通 安 全 確 保 」、「自 転 車 ・歩 行 者 の交 通 安 全 確 保 」、「交 差 点
の交 通 事 故 防 止 」を 基 本 に、市 内 の交 通 事 故 の状 況 を考 慮 して設
定 します。
③ 運 動 の実 施 時 期
市 民 の 交 通 安 全 意 識 の 高 揚 を図 るた め、 春 ・ 秋 の 全 国 交 通 安
全 運 動 及 び夏 ・冬 の交 通 事 故 防 止 運 動 等 、交 通 事 故 が多 発 する
時 期 をとらえ運 動 を展 開 します。
また 、年 間 を 通 し て、市 広 報 紙 を 中 心 に 、様 々 なメ ディ アを活 用
し、積 極 的 な広 報 ・啓 発 活 動 を展 開 します。
(2) 自 転 車 の安 全 利 用 の推 進
自 転 車 利 用 者 の交 通 マナーの向 上 や自 転 車 乗 用 中 の交 通 事
故 及 び自 転 車 による迷 惑 行 為 を防 止 するため、「自 転 車 安 全 利
用 五 則 」 ※ を活 用 するとともに、歩 行 者 や他 の車 両 に配 慮 した通 行
等 自 転 車 の 正 し い 乗 り 方 に 関 す る 普 及 啓 発 活 動 の 強 化 を 図 りま
す。
特 に 、普 及 の 進 んでいる電 動 アシスト 自 転 車 や 3人 乗 り(幼 児 2
人 同 乗 )自 転 車 の正 しい利 用 方 法 について啓 発 を行 うとともに、
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死 亡 事 故 に直 結 する転 倒 時 の頭 部 への損 傷 防 止 のため、幼 児
用 をはじめとした自 転 車 用 ヘルメットの普 及 啓 発 を促 進 します。
また、歩 行 者 に対 する事 故 について、高 額 な賠 償 請 求 の判 例
が出 されている現 状 において、自 転 車 の利 用 者 に対 し保 険 情 報
の提 供 を行 うとともに、十 分 な自 覚 と責 任 への意 識 の啓 発 を図 りま
す。
児 童 に対 しては「自 転 車 運 転 免 許 制 度 」を活 用 して、自 転 車 の
安 全 な乗 り方 等 を指 導 することにより、自 転 車 の安 全 な利 用 を推
進 します。
※ 自 転 車 安 全 利 用 五 則 (平成19 年7 月10 日 交通対策本部決定)
1.自転車は、車道が原則、歩道は例外
2.車道は左側を通行
3.歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
4.安全ルールを守る
① 飲酒運転・二人乗り・並進の禁止
② 夜間はライトを点灯
③ 交差点での信号遵守と一時停止・安全確認
5.子どもはヘルメットを着用
注 意 :上 記 五 則 は、法 令 等 に定 めのある場 合 を除 きます。
(3) シートベルトとチャイルドシートの着 用 等 の徹 底
シートベルト及 びチャ イ ルドシートの着 用 効 果 に ついての理 解 を
深 め、正 しい着 用 方 法 の徹 底 を図 ります。
また、後 部 座 席 におけるシートベルト着 用 を徹 底 します。
この た め 、関 係 機 関 ・ 団 体 等 と連 携 し 、 あら ゆる機 会 を 通 じ て普
及 啓 発 活 動 を展 開 します。
(4) 飲 酒 運 転 根 絶 の推 進
飲 酒 運 転 が原 因 による悲 惨 な交 通 事 故 が 後 を絶 たないことから、
平 成 19年 9月 に道 路 交 通 法 の 改 正 により、飲 酒 運 転 の 厳 罰 化 が
行 われました。
飲 酒 運 転 は重 大 事 故 に直 結 する重 大 な犯 罪 であるという認 識
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の 下 、市 民 一 人 ひ と りへ の 「 飲 ん だら 絶 対 運 転 し ない・ させ ない 」 と
の交 通 安 全 意 識 の高 揚 を図 るため、市 内 各 警 察 署 や交 通 安 全 協
会 、安 全 運 転 管 理 者 協 会 等 の関 係 機 関 ・団 体 と連 携 し、「飲 酒 運
転 の違 法 性 ・危 険 性 について」の積 極 的 な啓 発 活 動 を行 うとともに、
酒 類 提 供 業 者 等 に よ る自 主 的 な広 報 ・ 啓 発 活 動 を 支 援 し 、「 ハ ン
ド ルキ ーパ ー 運 動 」 ※ の 普 及 啓 発 に努 め、飲 酒 運 転 の根 絶 を 推 進
します。
※ ハンドルキーパー運 動
自 動 車 で飲 食 店 に来 て飲 酒 する場 合 、仲 間 同 士 や飲 食 店 の協 力 を
得 て飲 まない人 (ハンドルキーパー)を決 め、その人 は酒 を飲 まず、仲
間 を自 宅 まで送 り、飲 酒 運 転 事 故 を防 止 する運 動
(5) 暴 走 族 追 放 気 運 の高 揚
凶 悪 化 する暴 走 族 の実 態 を的 確 に把 握 し、暴 走 族 追 放 の広 報
活 動 を積 極 的 に行 います。
また、交 通 安 全 運 動 等 の機 会 を捉 え、暴 走 族 問 題 と青 少 年 の
非 行 等 問 題 行 動 との 関 連 性 等 を考 慮 し 、関 係 機 関 と連 携 し て啓
発 を図 ります。
(6) 夕 暮 れ時 ・夜 間 の交 通 事 故 防 止 対 策 の推 進
夕 暮 れ時 ・夜 間 の交 通 事 故 を防 止 するため、自 動 車 ・自 転 車 の
前 照 灯 の早 めの 点 灯 を 促 進 す るととも に 、歩 行 者 ・自 転 車 利 用 者
に対 する反 射 材 や自 発 光 式 ライト等 の普 及 、特 に高 齢 者 に対 する
明 るい服 装 等 の着 用 効 果 に関 する広 報 啓 発 を推 進 します。
(7) 外 国 人 に対 する普 及 啓 発 活 動 の推 進
国 際 化 の進 展 により、本 市 に居 住 ・就 業 する外 国 人 の増 加 が続
く中 、外 国 人 に対 する交 通 安 全 対 策 の必 要 性 が高 まっ ています 。
その た め、日 本 の 交 通 事 故 実 態 、交 通 ル ー ル 等 を 紹 介 す るなど、
広 報 活 動 を実 施 することにより、外 国 人 が日 本 の交 通 社 会 に適 応
できるよう、交 通 安 全 知 識 の普 及 啓 発 を図 ります。
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(8) 交 通 安 全 に関 する広 報 の徹 底
交 通 安 全 に関 する広 報 については、市 広 報 紙 を始 め、市 ホーム
ページ、ポスター、懸 垂 幕 、のぼり旗 の掲 示 、チラシの配 布 、交 通
安 全 キ ャ ンペ ー ンの 開 催 及 び テ レビ 、ラ ジ オ、新 聞 、イ ンタ ー ネ ット
等 へ の 情 報 提 供 な ど 様 々 な媒 体 を 活 用 し 、計 画 的 か つ 継 続 的 に
実 施 します。
その際 、交 通 事 故 実 態 や原 因 を踏 まえ、日 常 生 活 に密 着 した
具 体 的 で実 効 性 のある広 報 活 動 に努 めます。
5 民 間 交 通 安 全 団 体 等 の主 体 的 活 動 の促 進
交 通 安 全 協 会 、交 通 安 全 保 護 者 の会 (母 の会 )などの交 通 安 全
を目 的 とする民 間 団 体 の、自 主 的 な交 通 安 全 対 策 活 動 に対 する支
援 並 びに各 種 事 業 実 施 に関 する資 料 等 の提 供 の充 実 などを行 い、
その主 体 的 な活 動 を促 進 します。
また、各 季 の交 通 安 全 運 動 等 を実 施 する際 は、さいたま市 交 通
安 全 対 策 協 議 会 を中 心 に行 政 ・民 間 団 体 等 が連 携 し、効 果 的 な
活 動 の展 開 を図 ります。
さ ら に 、民 間 団 体 等 に よ る創 意 ・ 工 夫 さ れた 活 動 を 支 援 し 、 自 発
的 な交 通 安 全 対 策 を促 進 します。
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第3章
救急・救助活動の充実
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第3章 救急・救助活動の充実
【施策の体系】
救急・救助体制の整備
救急・救助体制の充実
高度な人命救助体制の確立
応急手当の普及啓発活動の推進
救急救命士の養成・配置等の推進
救急・救助隊員の教育訓練の充実
消防車と救急車の連携活動(PA連携)
の実施
救急医療体制の充実
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交 通 事 故 に よ る負 傷 者 の 救 命 を 第 一 に 考 え 、 また 、被 害 を 最 小 限
に とどめ るた め 、高 速 自 動 車 道 を 含 めた道 路 上 の 交 通 事 故 に 即 応 で
きるよ う 、救 急 関 係 機 関 相 互 の 密 接 な連 携 ・ 協 力 関 係 を 確 保 す るとと
もに、救 急 ・救 助 体 制 の整 備 及 び救 急 医 療 体 制 の充 実 を図 ります。
特 に 、負 傷 者 の 救 命 率 ・ 救 助 効 果 の 一 層 の 向 上 を 図 る観 点 か ら 、
救 急 現 場 または搬 送 途 上 における、救 急 救 命 士 を含 む救 急 隊 員 等
による高 度 な応 急 処 置 等 を実 施 するための体 制 整 備 を図 るほか、事
故 現 場 からの緊 急 通 報 体 制 の整 備 やバイスタンダー(現 場 に居 合 わ
せた人 )による応 急 手 当 の普 及 を推 進 します。
1 救 急 ・救 助 体 制 の整 備
(1) 救 急 ・救 助 体 制 の充 実
複 雑 ・ 多 様 化 す る交 通 事 故 へ の救 急 ・救 助 活 動 を 迅 速 ・的 確 に
行 えるように、救 急 ・救 助 体 制 の充 実 を図 ります。
また 、日 常 頻 発 し て いる交 通 事 故 は も と よ り、多 数 の 負 傷 者 が 発
生 す る大 規 模 な事 故 に 対 処 す るた め、救 急 ・ 救 助 体 制 の 整 備 を 推
進 します。
(2) 高 度 な人 命 救 助 体 制 の確 立
国 内 外 で発 生 している大 規 模 な災 害 や事 故 などを教 訓 として、
救 助 活 動 の重 要 性 が認 識 されています。
このため、本 市 においても、高 度 な救 助 資 機 材 を装 備 した特 別
高 度 救 助 隊 を は じ め 、高 度 な知 識 、技 術 、各 種 資 格 を 兼 ね 備 え た
救 助 隊 員 を養 成 し、大 規 模 ・特 殊 な交 通 事 故 に備 えるとともに市 民
生 活 の安 心 、安 全 の確 保 を図 ります。
(3) 応 急 手 当 の普 及 啓 発 活 動 の推 進
交 通 事 故 等 による負 傷 者 の救 命 率 の向 上 を図 るためには、救 急
車 が到 着 するまでにバイスタンダーによる適 切 な応 急 手 当 が必 要 で
す。
本 市 では 、市 民 や事 業 所 を 対 象 に 心 肺 蘇 生 法 をは じ めとす る救
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命 手 当 や三 角 巾 の取 り扱 いなどを目 的 とする応 急 手 当 の普 及 啓 発
活 動 を行 っております。
また 、自 動 体 外 式 除 細 動 器 ( AED) の使 用 を含 めた 講 習 会 を開
催 し、市 民 一 人 ひとりに応 急 手 当 の知 識 と技 術 の習 得 を推 進 して
います。今 後 は、より一 層 の応 急 手 当 の普 及 を図 るとともに、地 域 の
応 急 手 当 指 導 者 (応 急 手 当 普 及 員 )を養 成 し、交 通 事 故 等 に対 す
る病 院 前 救 護 体 制 の向 上 に努 めてまいります。
(4) 救 急 救 命 士 の養 成 ・配 置 等 の推 進
交 通 事 故 等 に 対 す る救 急 活 動 の 質 の維 持 向 上 を 図 るた め、救
急 活 動 の実 務 経 験 が豊 富 な救 急 救 命 士 を各 消 防 署 に配 置 し、救
急 隊 員 の指 導 ・検 証 体 制 の充 実 強 化 を推 進 します。
また、救 急 救 命 士 を計 画 的 に養 成 し配 置 するとともに、気 管 挿
管 、薬 剤 投 与 が実 施 できる救 急 救 命 士 を育 成 し、交 通 事 故 等 に
よる負 傷 者 の救 命 率 の向 上 を図 ります。
(5) 救 急 ・救 助 隊 員 の教 育 訓 練 の充 実
急 速 な高 齢 化 社 会 の到 来 や、都 市 化 の進 展 及 び交 通 量 の増
加 に伴 う交 通 事 故 の発 生 により、救 急 業 務 は市 民 生 活 に密 着 した
行 政 サービスとして定 着 していることから、充 実 した教 育 訓 練 を推
進 し、救 急 隊 員 及 び救 助 隊 員 の育 成 と知 識 ・技 術 の向 上 を図 りま
す。
(6) 消 防 車 と救 急 車 の連 携 活 動 (PA 連 携 ※ )の実 施
119番 通 報 の内 容 から救 急 隊 のみでは対 応 が困 難 な場 合 には、
救 急 車 に加 えて消 防 車 を同 時 に出 場 させるなど、救 急 隊 と消 防
隊 とが連 携 した救 助 活 動 の充 実 を図 ります。
救 急 隊 とともに、消 防 隊 が出 場 することにより、安 全 確 保 やマンパ
ワー が 確 保 さ れ、負 傷 者 の 救 出 ・救 護 処 置 が 素 早 く、確 実 に 行 わ
れることとなります。
また、消 防 車 に救 急 処 置 に必 要 な救 急 資 器 材 を積 載 し、救 急
隊 の到 着 の遅 れが予 想 される場 合 には、先 に到 着 した消 防 隊 が
必 要 な応 急 処 置 を 実 施 し 、救 命 率 の 向 上 を 図 るた め の 連 携 活 動
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を推 進 します。
※ PA 連 携
本 市 では、交 通 事 故 等 による負 傷 者 の救 命 のために多 くの救 急
資 器 材 を必 要 とす る場 合 や 、通 路 などが狭 いため に負 傷 者 の搬 送
が難 し い場 合 など 、 救 急 隊 員 のみでは 対 応 が困 難 な 事 態 に備 え 、
消 防 車 ( P um p e r ) と 救 急 車 ( A m bu l a n c e ) が同 時 に出 場 し 、 相 互 に
連 携 し て 救 急 活 動 を行 う も ので 、双 方 の頭 文 字 か ら「 P A 」 と 名 前 が
付 けられたものです。
2 救 急 医 療 体 制 の充 実
行 政 機 関 及 び医 療 機 関 の連 携 のもと、救 急 医 療 体 制 の充 実 を
図 り 、 救 急 患 者 が 適 切 な 医 療 を 迅 速 に 受 け ら れ る よ う 努 め て いき ま
す。
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第4章
交通事故被害者等支援の推進
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第4章 交通事故被害者等支援の推進
【施策の体系】
交通事故相談業務の充実
交通事故被害者等の援護
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交 通 事 故 被 害 者 等 は、交 通 事 故 により多 大 な肉 体 的 、精 神 的 及
び 経 済 的 打 撃 を 受 けた り、尊 い生 命 を絶 たれるなど、大 きな不 幸 に 見
舞 われており、交 通 事 故 被 害 者 等 を支 援 することは極 めて重 要 です。
また 、交 通 事 故 に 関 す る知 識 や情 報 が 十 分 ではないことが 少 なくな
いことから、各 種 被 害 者 救 済 制 度 の周 知 と充 実 を図 ります。
1 交 通 事 故 相 談 業 務 の充 実
交 通 事 故 の 被 害 者 と その 家 族 の福 祉 の 向 上 などを 図 るた め 、交
通 事 故 相 談 事 業 の充 実 に努 めます。
また、交 通 事 故 問 題 は、調 停 、訴 訟 等 の手 続 きによらなければ解
決 が困 難 であるケースもあるので、これらの対 処 については、交 通 事
故 紛 争 処 理 センターや、日 本 弁 護 士 連 合 会 交 通 事 故 相 談 センタ
ー等 への斡 旋 を行 います。
2 交 通 事 故 被 害 者 等 の援 護
交 通 遺 児 等 に 対 し て、 本 市 が 行 う 交 通 遺 児 等 奨 学 金 支 給 事 業 、
埼 玉 県 交 通 安 全 対 策 協 議 会 が行 う援 護 金 の給 付 事 業 、自 動 車 事
故 対 策 機 構 が行 う生 活 資 金 の貸 付 、(財 ) 交 通 遺 児 育 成 基 金 が行
う 育 成 基 金 事 業 等 の広 報 活 動 に努 め、交 通 事 故 被 害 者 等 の援 護
の充 実 を図 ります。
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第5章
調査研究の推進
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第5章 調査研究の推進
【施策の体系】
道路交通の安全に関する研究開発の推進
道路交通事故原因の総合的な調査研究の推進
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交 通 事 故 の要 因 は近 年 ますます複 雑 ・多 様 化 してきており、直 接 的
な要 因 に基 づく対 症 療 法 的 対 策 の みでの 解 決 は難 し くなってお り、有
効 か つ 適 切 な交 通 事 故 防 止 対 策 を 推 進 す る た めに は 、 その 基 礎 と し
て必 要 な研 究 開 発 の推 進 を図 ることが必 要 です。
特 に 、交 通 事 故 は 人 ・ 道 ・ 車 の 3要 素 が複 雑 に 絡 ん で発 生 するも の
であることから、3要 素 それぞれに関 する調 査 研 究 の推 進 を図 ります。
1 道 路 交 通 の安 全 に関 する研 究 開 発 の推 進
交 通 事 故 の 発 生 原 因 が 複 雑 ・ 多 様 化 し て い る こ と か ら 、よ り安 全
で円 滑 ・快 適 な道 路 交 通 環 境 を実 現 するため、正 確 な情 報 をリアル
タイムに提 供 可 能 なものとする高 度 道 路 交 通 システム ※ (ITS)を活 用
して、交 通 安 全 の確 保 ・交 通 流 の円 滑 化 を図 ります。
併 せ て、大 気 汚 染 ・騒 音 などの 交 通 公 害 の 低 減 、高 齢 社 会 への
対 応 な ど新 し い 時 代 に ふ さわし い新 交 通 管 理 シ ス テ ム ※ ( UT M S) を
はじめとする技 術 の研 究 、開 発 を推 進 します。
※ ITS (Intelligent Transport Systems) 高 度 道 路 交 通 システム
最 先 端 の情 報 通 信 技 術 を 用 いて交 通 事 故 、渋 滞 といった問 題
を解 決 するために、ナビゲーションの高 度 化 、自 動 料 金 収 受 システ
ム、 安 全 運 転 の支 援 など 9 つ の開 発 分 野 で 構 成 され る 交 通 シ ステ
ムです。
※ UTMS(Un iv er sa l T r a ffic Ma n a gemen t Sy st ems )新 交 通 管 理 システム
車 両 感 知 器 による情 報 収 集 や光 ビーコンによる個 々の車 両 との
双 方 向 通 信 により、交 通 情 報 の提 供 などを行 う交 通 情 報 提 供 シス
テムや公 共 車 両 優 先 システム、車 両 運 行 支 援 システム等 で構 成 さ
れる交 通 システムです。
2 道 路 交 通 事 故 原 因 の総 合 的 な調 査 研 究 の推 進
高 齢 者 や自 転 車 事 故 の多 発 等 、近 年 の交 通 事 故 発 生 状 況 の
変 化 に対 応 した 交 通 安 全 対 策 の検 討 、立 案 等 に資 す るた め、交 通
事 故 の諸 要 因 に関 する各 種 統 計 等 の充 実 を図 り、交 通 事 故 対 策 の
基 礎 資 料 とし て活 用 し 、多 角 的 な交 通 安 全 対 策 の 推 進 に 努 めます 。
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第6章
踏切道の安全確保
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第6章 踏切道の安全確保
【施策の体系】
踏切道の構造改良の推進
踏切道の統廃合の促進
踏切道の安全に関する知識の普及
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踏 切 事 故 については、長 期 的 には横 ばい傾 向 にありますが、改 良
すべき踏 切 道 はまだ残 されております。
そこで、引 き続 き踏 切 道 の拡 幅 など踏 切 構 造 改 良 等 の事 故 防 止 対
策 を推 進 することにより、踏 切 事 故 のない社 会 を目 指 します。
1 踏 切 道 の構 造 改 良 の推 進
交 通 事 故 の防 止 や交 通 の円 滑 化 を図 るため、歩 道 が狭 く緊 急
的 に対 応 が必 要 な踏 切 については、歩 行 者 安 全 対 策 のため拡 幅
改 良 等 を推 進 します。
2 踏 切 道 の統 廃 合 の促 進
地 域 住 民 の 通 行 に 特 に 支 障 を 及 ぼ さな いと認 めら れ る踏 切 道 に
ついては、統 廃 合 を進 めます。
3 踏 切 道 の安 全 に関 する知 識 の普 及
踏 切 を通 行 する自 動 車 運 転 者 や歩 行 者 等 に対 し、踏 切 事 故 の
危 険 性 を周 知 するとともに、安 全 意 識 の向 上 を図 るため、交 通 安 全
教 室 等 の機 会 をとおして、啓 発 活 動 を行 います。
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第 9 次さいたま市交通安全計画
平成 23 年 10 月
発
行
さいたま市 市民・スポーツ文化局 市民生活部 交通防犯課
〒330-9588
さいたま市浦和区常盤6−4−4
TEL048-829-1219
FAX048-829-1969
この冊子は 1,000 部作成し、1部当たりの印刷経費は 242 円(概算)です。
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