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平成27年度ちょうふの里 - 社会福祉法人東京かたばみ会

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平成27年度ちょうふの里 - 社会福祉法人東京かたばみ会
Ⅳ ちょうふの里
第1 総
括
1 安心して利用できる環境整備
感染症等に関しては、予防及び拡大防止策として施設入口での手洗い、施設内
マスク着用などの対策をとった。また、ノロウイルスへの対応として、各課にお
いて嘔吐物処理の実演研修を行った。実際には、インフルエンザに罹患した利用
者がいたものの、早期に個別対応を行ったことにより、他利用者への感染を防ぐ
ことができた。
多様化する利用者や家族のニーズに対応するため、各種行事や外出活動などへ
家族も参加できるよう呼びかけを行った。在宅サービスにおいては、施設内での
生活状況がわかるよう利用記録表により情報の提供することで、自宅での生活と
連動させることができた。
2
安定した事業運営のための人材確保と育成
介護職、看護職ともに人材確保が厳しくなる状況の中、派遣職員に頼る状況が
続いた。人材の確保にあたっては、法人のホームページやハローワークなどを通
じた求人のほか、面接会などへ参加し、人材を確保した。また、実習生を積極的
に受け入れ、専門学校の就職活動担当者と意見交換することで、就職情報などを
収集するとともに、新卒者の募集を行った。就職活動期間終了後も、先々の人材
の確保に繋げるため、来年度の就職活動前に募集に関わる情報の提供を行った。
3 高齢者福祉の推進と地域ネットワークの拠点
公設施設として、市内における協議会等に参加し、情報の提供や収集を行うこ
とで、介護保険制度の情報や地域的な状況を各施設が共有することができた。
地域住民との連携では、毎年恒例となっている施設周辺の清掃活動を富士見町
天寿会の方々に行っていただいた。年に2回、夏は施設の主要行事「ふうりん祭
り」の前に、冬は年末に植栽の手入れなど行い、きれいな状態でイベント及び新
年を迎えることができた。また、施設行事で定着した調布中学校の和太鼓演奏に
続いて、デイサービスの敬老会では調布中学校吹奏楽部による演奏が披露された。
4
平成27年度介護保険制度改正への対応
平成27年度の介護保険法改正では、一定以上所得のある利用者の利用者負担
二割への引き上げ、特養では入所要件が原則「要介護3」以上となり、在宅サー
ビスでは要支援者が利用する訪問介護、通所介護の「介護予防・日常生活支援総
合事業」への移行など利用者に直結する内容に変更があった。在宅サービスの「介
護予防・日常生活支援総合事業」については、調布市では平成28年度の移行予
定となっているが、各課において、混乱を来たさないよう家族会などを通じて改
正内容の説明を行った。介護保険制度改正については、大きな混乱もなく、対応
-46-
することができた。
第2 経営実績
1 目標に対する実績
(単位:%)
事
業
名
目
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)利用率
標
値
平成27年度
実
績
平成26年度
実
績
96
97.0
93.9
利用率
102
97.0
94.4
通所介護
利用率
86.5
83.0
78.8
認知症対応型通所介護
利用率
82
73.2
71.6
居宅介護
ケアプラン作成数(月)
141件
118.9件
115.3件
支援事業
予防プラン作成数(月)
10件
13.0件
12.9件
訪問介護
サービス提供数(時間/月)
610時間
469.7時間
453.4時間
障がいサービス提供数(時間/月)
70時間
51.7時間
62.8時間
短期入所生活介護(ショートステイ)
通所介護
事
事
業
業
2 人件費率
(単位:%)
区
分
平成27年度実績
ちょうふの里
※
70.0
平成26年度実績
68.5
事業活動計算書から算出
第3 課別事業報告
1 管理課
⑴ 重点事項への取組
ア
事故防止及び感染症予防への対策
事故防止及び感染症予防については、施設内研修にて事故防止対策委員会
及び感染症対策委員会との共催でそれぞれ年2回研修を行った。また、実際
の対応としては、冬場の感染症が流行する時期に合わせて来設者に対し、手
洗い、うがいの徹底、マスクの着用をお願いした。
イ
多様な状態の利用者に対する食事サービスの充実
食事サービスの提供としては、特養において胃瘻の利用者3名・糖尿病の
療養食21名など重度化が進む利用者への対応を行った。2月より経口維持
加算を1名実施し、経口による摂取が著しく少ない利用者に少量で高カロリ
ーが摂れる食事を工夫して提供した。多職種で利用者の栄養摂取について協
議し、協力して栄養改善に努めた。
-47-
行事食等については、行事食19回・バイキング食4回・選択メニュー6
回・ホーム喫茶5回実施した。また、食事調理委託業者と連携し、感染予防
に努め、感染症を予防し、安全な食事を提供できた。
ウ
災害に対する備えの充実
備蓄品については、消費期限を確認しつつ、利用者及び職員が5日間補給
できる量を確保している。災害時に使用する釜や発電機に関しては、施設内
の防災訓練で炊き出し訓練として保有する釜、発電機を順次使用して有事の
際に使用できる状態としている。
エ
人材の確保と安心して働ける環境づくり
介護職、看護職ともに募集をかけても応募がない状況があり、従来行って
いるハローワークやホームページによる募集以外にも、就職説明会への参加
や専門学校への訪問により募集を行った。専門学校については、定期的な訪
問等により就職担当者に情報を提供しつつ、今後の採用に向けて継続して訪
問していく。
オ
人材の育成
人材育成については、研修体系に基づいた研修を中心に、全課を対象とし
た施設内研修を月1回のペースで行った。施設内研修においては、年度当初
予定していた研修の他に、職業ストレスに関する研修を取り入れた。また、
「吸引の実技とバイタル測定」の研修については、広く職員が受講できるよ
う1回の予定を2回の実施とした。
カ
実習生の受入
毎年、実習生受け入れている学校等については定着してきており、施設と
しても受け入れ範囲の限度に達している状況である。実習の受け入れと合わ
せて、就職に繋がるよう実習担当教諭や就職活動担当者と連絡をとり、募集
状況を提供した。
キ
地域の拠点施設としての役割
調布中学校の和太鼓部や吹奏楽部の演奏をはじめ、地域団体と連携してイ
ベント等を作り上げた。また、職場体験や学生ボランティアなどの受け入れ
を積極的に行い、福祉施設の役割や施設の特徴などの周知に繋げた。
ク
介護保険制度改正への対応
介護保険制度改正に伴い、請求システム等の変更が必要となり、関連する
業者と調整を取りながらシステムの変更を行った。システム変更に伴いより
詳細な情報を記載した領収書等の発行が可能となった。領収書等の変更にあ
たっては、利用者が混乱しないよう「お知らせ」等により周知した。
-48-
⑵
ア
実績報告
体系別研修
体系別の研修状況は、次のとおりである。
なお、内容欄の数字は「イ
体
一般研修
専門研修
職場研修
研修の状況」の「№」を表している。
系
内 容
回
数
新任職員研修
7、11、36
3
現任職員研修
25、43、45、46、49、50、53、54、68
9
中堅・副主任研修
13、32、35、39、48、55
6
課長研修
44
1
看護師研修
12、21、30、43、57、59、61、62、67
9
栄養士研修
2、4、5、8、29、51、52、64、65、70、72
10
介護職員研修
1,10、18、20、23、26、28、31、33、34、40、58、63、66
14
介護支援専門員研修
9、15、19、22、24、38,42、47、56、69
10
生活相談員研修
3、6、14、16、17、27、37、71
8
機能訓練指導員研修
6
1
社会福祉士研修
41
1
課長研修
60
1
施設内研修
①「インターネットを利用する上での注意点等」(外部講師)
6月22日(月)
参加者32人
②「職業性ストレス簡易調査報告」(外部講師)
7月15日(水)
参加者11人(管理・指導職員対象)
③「救命救急と誤嚥時の対応」(講師
7月16日(木)
調布消防署員)
参加者52人
④「福祉介護版KYT(危険予知トレーニング)」
(外部講師)
8月26日(水) 参加者44人
⑤「メンタルヘルスについて」(外部講師)
9月 3日(木) 参加者40人
⑥「吸引の実技とバイタル測定」
(職員講師)
9月30日(水) 参加者24人
⑦「褥瘡について」
(外部講師)
10月29日(木) 参加者44人
⑧「吸引の実技とバイタル測定」
(職員講師)
11月25日(水) 参加者31人
⑨「研修会報告」(職員講師)
(デイ(レクリエーション)
ショート(サービスマナー)
12月17日(木) 参加者25人
-49-
体
系
内 容
回
数
⑩「職業性ストレス調査分析結果の報告」(外部講師)
1月 8日(金) 参加者28人
⑪「高齢者虐待防止」(外部講師)
1月19日(火)
参加者34人
⑫「摂食・嚥下障害」(外部講師)
2月29日(金)
参加者58人
⑬「感染症対策」(職員講師)
(職場研修)
3月30日(水)
福祉課内研修、勉強会
参加者30人
13
①「快適なおむつのあて方」
4月27日 参加者14人
②「緊急時の対応」
(同一内容2回)
ア
8月25日
参加者21人
イ
8月28日
参加者22人
③「感染症対応」
11月~12月 参加者56人
④「認知症の理解とケア」
3月16日 参加者34人
ショート勉強会(ショー
5
①「嚥下障害、吸引器の使用方法について」
トステイ担当内研修)
8月10日 参加者7人
②「ショートステイ図上消防訓練」
10月9日 参加者11人
③「感染症対応勉強会」
(同一内容3回)
ア
11月6日
参加者8人
イ
11月13日 参加者8人
ウ
11月26日 参加者2人
④「サービスマナーについて」
3月 25日
参加者8人
デイサービス研修会(デ
①「感染症対応研修(嘔吐処理)
」
イサービス担当内研修)
(同一内容2回)
地域支援課:訪問介護事
業所研修会
ア
12月18日 参加者22人
イ
1月22日
6
参加者8人
2
6月17日 参加者13人
3
①「事例検討会」
-50-
体
系
内 容
回
数
②「感染症予防について」
11月18日
参加者15人
③「調理の演習」
12月16日
参加者19人
職場研修参加者合計
721人
29
外部研修参加及び施設内研修開催合計
イ
No
102
研修の状況
月 日
内
容
主
人
催
数
延べ
1
5月3日
なるほど!なっとく!シーティング講座
株式会社
雲母書店
2
2
2
5 月 15 日
栄養管理講習会
東京都多摩府中保健所
1
1
3
5 月 27 日
行政及び推進機関職員向け基礎研修
多摩南部成年後見センター
1
1
4
5 月 28 日
栄養管理講習会
東京都多摩府中保健所
1
1
5
6月2日
摂食嚥下研修会
日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック
2
2
6
6月5日
特養・デイサービスの個別機能訓練加算算定について学ぶ
東社協 機能訓練指導員研修委員会
2
2
7
6 月 10 日・11 日
全社協 生涯研修課程 初任者研修
東京都福祉人材センター
1
2
8
6 月 11 日
栄養管理講習会
東京都多摩府中保健所
1
1
9
6 月 17 日
ケアプランと個別支援計画の「連続性」 介護支援専門員調布連絡協議会
3
3
10
6 月 10 日・17 日
デイサービス(デイケア)センター職員 ワークショップ研修
東京都社会福祉協議会・人材育成委員会
1
2
11
6 月 17 日・18 日 新任者研修
東京都社会福祉協議会
1
2
12
7 月 14 日
都立多摩総合精神保健福祉センター
1
1
13
7 月 14・15 日 平成27年度 中堅職員研修
東京都福祉人材センター
1
2
14
7 月 15 日
精神保健福祉基礎研修Ⅱ
都立多摩総合精神保健福祉センター
1
1
15
7 月 21 日
高次脳機能障害のある方を支援するための基礎知識の確認
調布市社会福祉協議会
2
2
16
7 月 21 日
高次脳機能障がい者支援者向け講習会
調布市障害者地域活動支援センター
1
1
17
7 月 25 日
1
1
18
7 月 27 日
1
1
19
7 月 30 日
1
1
精神保健福祉基礎研修Ⅰ
「 セ ル フ ・ ネ グ レ ク ト や 消 費 者 被 害 等 の 犯 罪 被 害 と 認 知 公益社団法人
症との関連に関する調査研究事業」報告研修
あい
権利擁護支援ネット
高齢者福祉施設におけるサービスマナー研修会 東京都社会福祉協議会
「ケアマネジメントの質の向上ガイド
東社協
ライン」活用のための研修会・続編
ー研修委員会
-51-
ケアマネジャ
No
月 日
内
容
主
催
人
数
延べ
20
8 月 20・21 日 東京都認知症介護実践者研修(公開講座)
東京都福祉人材センター
1
2
21
8 月 24・25 日 平成 27 年度 認知症地域支援推進員研修
認知症介護研究・研修東京センター
1
2
22
8 月 26 日
介護支援専門員調布連絡協議会
1
1
23
8 月 29 日
株式会社
2
2
1
3
24
防災のリスクマネジメント
認知症老人のコミュニケーション
~目からウロコ!逆転の認知症ケア~
雲母書房
6 月 15 日・7 月
高齢者虐待の防止について支援者と 調布市地域包括支援
14 日・9 月 1 日
して知っておきたいこと
センター
25
9 月 10・11 日 第 51 回関東ブロック 老人福祉施設研究総会
全国老人福祉施設研究協議会
1
2
26
9 月 13 日
新しい視点からの拘縮予防と褥瘡予防
関西看護ケア研究会
2
2
27
9 月 25 日
相談員のためのスキルアップ研修
福祉と介護研究所
1
1
28
9 月 26 日
すぐレク!!ことば遊びと紙芝居
株式会社 雲母書店
1
1
29
9 月 28 日
摂食・嚥下研修会
日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック
1
1
9 月 29 日
平成 27 年度
東京都福祉保健局高齢
30
1
1
1
4
31
8 月 1・2 日
10 月 3・4 日
ケアマネジメント質の向
上研修会
社会対策介護保険課
もう一歩踏み出すための介護セミナー
一般財団法人
全国老人福祉施設協議会
2
4
東京都福祉人材センター
1
2
32
10 月 6・7 日
平成 27 年度
33
10 月 15・16 日
東京都認知症介護実践者研修
34
10 月 18 日
35
全国老人福祉施設研究会議
白新会
福祉レクリエーション・セミナー(介 公益財団法人 日本レ
護専科)
1
1
クリエーション協会
10 月 19 日
摂食及び嚥下に関する基礎研修会
お茶の水ケアサービス学院 1
1
36
10 月 19 日
デイサービス新任職員研修
東京都社会福祉協議会
1
1
37
10 月 20 日
平成 27 年度第3回研修会
調布市介護支援専門員連絡協議会
1
1
38
10 月 20 日
介護支援専門員調布連絡協議会
1
1
39
10 月 20・21 日 中堅職員のための中核人材養成研修
東京都社会福祉協議会
1
2
40
10 月 23 日
デイサービス職員向けリスクマネジメント研修会
東京都社会福祉協議会
1
1
41
10 月 17・24 日
地域包括ケア推進・社会福祉士「権利擁護実践研修」 東京社会福祉士会
1
2
42
10 月 26 日
東京都社会福祉協議会
1
1
43
10 月 31 日
株式会社 雲母書房
1
1
43
11 月 6 日
東京都多摩府中保健所
1
1
高次脳機能障害を負った脳外科医
心のリハビリを楽しみながら生きる
スーパービジョン研修 「社会福祉の
専門家としての職員の成長を支える」
チームで取り組む転倒防止と感染症対策
こんな時どうする?
の療育支援
パーキンソン病患者
難病看護師が伝えたいこと
-52-
No
月 日
内
容
主
44
11 月 12 日
第 72 回
45
11 月 12 日
大人の発達障害の理解と支援
46
11 月 12・13 日
平成 27 年度介護職員スキルアップ研修
47
11 月 14 日
東京都ケアマネジメント質の向上研修会
48
11 月 19 日
人
催
数
全国老人福祉施設大会(東京大会) 全国老人福祉施設協議会
平成 27 年度東京都高齢者権利擁護推進
1
1
東京都多摩府中保健所
1
1
東京都福祉人材センター
1
2
1
1
1
1
東京都福祉人材センター
2
4
東京都福祉保健局高齢
社会対策介護保険課
介
護サービス事業管理者高齢者権利擁護研修
延べ
東京都福祉保健財団
高齢
者権利擁護支援センター
東京都認知症介護実践者研修
49
11 月 19・20 日
50
12 月 3 日
平成 27 年度介護職員スキルアップ研修
東京都福祉人材センター
1
1
51
12 月 10 日
第9回栄養管理講習会
東京都多摩府中保健所
1
1
52
12 月 14 日
嚥下調整食地域連携研修会
日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック
2
2
11 月 16 日・
高齢者福祉施設におけるサービスマナ
12 月 14 日
ー研修会
東京都社会福祉協議会
1
2
54
12 月 19 日
希望としての介護セミナー2015
株式会社 雲母書房
2
2
55
1 月 19・20 日 平成 27 年度 チームリーダー研修
東京都福祉人材センター
1
2
56
1 月 22 日
統合失調症について~こころを理解する
1
1
57
1 月 26 日
認知症高齢者のケア 第3回
1
1
58
1 月 26 日
認知症ケアに関する研修会(実践編) 東京都社会福祉協議会
1
1
59
2月2日
摂食・嚥下障害の看護
東京都ナースプラザ
1
1
60
2 月 2・3 日
福祉職員職務階層別研修
東京都社会福祉協議会
1
2
61
2月4日
褥瘡の予防とケア
東京都ナースプラザ
1
1
62
2 月 12 日
自殺対策講演会
東京都多摩府中保健所
1
1
63
2 月 14 日
高齢者の看取りケア
株式会社円窓社 なるほどケア塾
1
1
64
2 月 15 日
多摩クリニック摂食・嚥下研究会
日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック
2
2
2 月 17 日
フードケータリングショー
公益社団法人 日本給食サービス協会
65
2
2
1
1
1
1
1
1
53
66
2 月 20 日
67
2 月 29 日
68
2 月 29 日
公開講座(27 年度 7・8 回)
調布市社会福祉協議会
こころの健康支援課
東京都ナースプラザ
管理職員研修
厨房設
備機器展
一般社団法人日本厨房工業会
拘縮予防・改善の姿勢ケアセミナー
NPO法人日本介護福祉教育研修機構
平成 27 年度地域包括推進事業 介護 厚生労働省老健局
予防ケアマネジメント実務者研修
発達障がい者支援の基本
-53-
調布市社会福祉協議会
こころの健康支援課
No
月 日
69
2 月 29 日
70
3月3日
71
3 月 10 日
72
3 月 22 日
内
容
主
ケアマネジメントの質の向上研修会
北多摩南部保険医療圏における摂食
調整食連携推進にむけて
人
催
数
特定非営利法人東京都介護支援専門員研修協議会 1
1
東京都多摩府中保健所
2
2
1
1
2
2
介護サービス事業管理者高齢者権利 東京都社会福祉協議会
擁護研修(入所前)
摂食・嚥下研修会
延べ
日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック
研修参加実人数合計89人、延べ参加人数合計112人
ウ
実習生等の受入状況
受け入れの延べ人数は、353人と本人の都合によるキャンセル等で昨年
度の361人より若干減少した。介護福祉士資格取得目的の実習生が、
218人と昨年同様全体の6割以上を占めた。
(単位:人)
実 習 先
学
校 名
等
延 べ
実 習 目 的
特養
デイ・シ
包・居・訪
実習者数
都 立 野 津 田 高 等 学 校 介護福祉士
40
世 田 谷 福 祉 専 門 学 校 介護福祉士
24
東 京 Y M C A 医 療 福 祉 専 門 学 校 介護福祉士
62
62
上 智 社 会 福 祉 専 門 校
介護福祉士
72
72
調 布 市 高 齢 者 支 援 室
社会福祉士
3
9
12
16
16
32
多摩職業能力開発センター(府中校) 介 護 職 員 新 任 者 研 修
40
16
4
44
調布市福祉人材育成センター(市社協) 介 護 職 員 新 任 者 研 修
3
3
杏林大学保健学部看護学 科
公衆衛生
4
4
杏林大学医学部付属看護専門学校
老年看護学体験実習
4
4
三 菱 東 京 U F J 銀 行 ボランティア体験
8
8
教 員 免 許 取 得 介 護 等 体 験 介護等体験
25
25
京 王 バ ス 東 株 式 会 社 介護等体験
18
18
8
8
調 布 市 立 調 布 中 学 校 職場体験
10
10
調 布 市 立 第 六 中 学 校
職場体験
10
10
大 東 学 園 高 等 学 校
職場体験
1
1
上 野 学 園 大 学 短 期 大 学 部
音楽療法及び介護体験
-54-
実 習 先
学
校 名
等
延 べ
実 習 目 的
特養
合
計
217
デイ・シ
包・居・訪
121
15
実習者数
353
※デイ・シ=デイサービス及びショートステイ 包=地域包括支援センター
訪=訪問介護事業所 居=居宅介護支援事業所
エ
ボランティア等の状況
ボランティアの活動人数・内容は例年と大きな違いはない。デイサービス
では、技術指導ボランティアが活動になくてはならない存在であり、デイサ
ービスのボランティア全体の6割以上となっている。一方、特養ではリネン
類整理を中心に生活援助や諸活動でのボランティアが多くなっている。
(単位:人)
活
動
養
デイ・ショート
先
活動団体・内容等
合計
特
書
道
24
詩
吟
47
47
132
音楽リハビリ
96
96
籐
細
工
73
73
絵
手
紙
85
85
芸
122
122
633
704
み
物
陶
小
諸
活
動
149
132
編
ク
ラ
ブ
・
技
術
指
導
生
活
全
般
125
施設全体
71
計
リ ネ ン 類 整 理
367
367
傾
聴
93
93
朗
読
10
10
23
23
マ
ッ
サ
ー
ジ
-55-
活
動
先
養
デイ・ショート
活動団体・内容等
合計
特
45
ド ッ グ セ ラ ピ ー
紙
芝
オ
カ
リ
つ
年
忘
36
36
ナ
11
11
178
178
11
き
れ
45
居
活動支援(活動の準備等)
餅
施設全体
11
会
40
13
13
51
91
新
年
会
敬
老
会
53
53
バ
ス
ハ
イ
ク
34
34
福
祉
ま
つ
り
3
3
1
2
7
ふ う り ん 祭 り
87
87
施 設 周 り 清 掃
32
32
ホ
36
36
サマーボランティア
ー
ム
喫
4
茶
入 浴 ド ラ イ ヤ ー
7
7
シ
ー
ツ
1
1
歌
謡
シ
ョ
ー
3
3
フ
ラ
ダ
ン
ス
9
9
小
合
交
計
計
換
600
393
157
1,150
671
1,026
157
1,854
※1・ふうりん祭りには、警察学校の40人(20人×2交代)を含む。
・上記のボランティアの他に、祭りのイベント等(調布中学生の和太鼓・ベリー
ダンス・盆踊り)に69人の方の協力があった。
※2 「施設周り清掃」は、老人クラブ「天寿会」による年2回の清掃活動として定例
化した。
※3
「ホーム喫茶」はグループの方と個人の方の協力をいただいている。
(その他)
・
日赤奉仕団は、施設でのボランティア活動の他に、施設で使用する雑巾や利用者
が浴室から上がる時の足ふきマットなどを作製し、年間数百枚を寄付いただている。
・
「ふじみ手芸とおしゃべりサロン=旧パッチワークふじみ」は継続して、食事用
のエプロン等の特注品に対応していただいている。また、「ゆすりはグループ」は、
ショートステイで使用する衣類の補修や手直しをしていただいている。2グループと
-56-
も活動場所が地域センターや自宅のため、正確な活動人数の把握が難しく、上記の表
にカウントしていない。
オ
特別養護老人ホーム 利用食数
月
朝食
昼食
夕食
4
2,914
2,912
5
2,898
6
月
朝食
昼食
夕食
2,914 10
3,030
3,034
3,033
2,889
2,897 11
2,939
2,940
2,939
2,815
2,816
2,817 12
3,042
3,043
3,041
7
2,912
2,909
2,913
1
3,034
3,034
3,033
8
2,894
2,899
2,900
2
2,734
2,738
2,739
9
2,859
2,860
2,862
3
3,055
3,057
3,056
合計 35,126
1日平均
カ
月
単独型短期入所生活介護
朝食
昼食
35,131 35,144
96.0
96.0
96.0
昼食
夕食
利用食数
夕食
月
朝食
4
517
424
510
10
515
430
515
5
566
475
570
11
453
381
451
6
538
445
537
12
434
359
430
7
558
460
557
1
489
418
492
8
554
466
549
2
465
396
470
9
510
430
513
3
506
430
499
合計
6,105
5,114
6,093
1日平均
16.7
14.0
16.6
キ
月
日
行事食献立一覧(特=特養、シ=ショートステイ、デ=デイサービス)
行
事 名
4 月 8 日 お花見献立
課 名
献
特・シ・デ
立 内
容
桜寿司、天ぷら、菜の花の辛子醤油和え、うどと人参の炒め、お
すまし、おやつ(桜まんじゅう)
18 日 選択メニュー
特・シ
オムライスまたジャージャー麺から利用者が選択
24 日 お誕生日ケーキの日
特
バイキング形式(ケーキ3種、おせんべい)
特・シ・デ
ちらし寿司、そら豆のかき揚、若竹煮、沢煮椀、果物、(おやつ:
5月5日 端午の節句膳
-57-
月
日
行
事 名
課 名
献
立 内
容
上生菓子&水まんじゅう)
10 日 母の日献立
特・シ
3色ご飯、南瓜サラダ、ほうれん草のスープ、苺のホイップ添え
12 日 ホーム喫茶
特・シ・デ
ケーキ2種類、練り切り、焼きそばパン、コーヒー、抹茶、クリ
ームソーダ、りんごジュース
29 日 お誕生日ケーキの日
特
バイキング形式(ケーキ3種、おせんべい)
6 月 5 日 選択メニュー
特・シ
牛丼またはカレーうどんから利用者が選択
19 日 バイキング
特・シ
巻き寿司バイキング
26 日 お誕生日ケーキの日
特
バイキング形式(ケーキ3種、おせんべい)
7 月 3 日 選択メニュー
特・シ
冷やし中華又はカツ丼から利用者が選択
7 月 7 日 七夕献立
特・シ・デ
七夕そうめん、天ぷら、冬瓜のかにあん、果物、(おやつ:水ま
んじゅう・練り切り)
10 日 ホーム喫茶
特・シ・デ
ケーキ2種類、水ようかん、お好み焼き、コーヒー、冷抹茶、パ
インジュース、トロピカルティー
24 日 土用丑の日
特・シ・デ
うな丼
26 日 ふうりん祭り
特・シ・デ
模擬店(やきそば・けんちん汁・メロンゼリー・コロッケ)
31 日 お誕生日ケーキの日
特
バイキング形式(ケーキ3種、おせんべい)
特・シ
焼肉丼またはラーメンから利用者が選択
15 日 終戦記念日
特・シ・デ
すいとん
28 日 お誕生日ケーキの日
特
バイキング形式(ケーキ3種、おせんべい)
デ
赤飯、天ぷら、煮物、和え物、おすまし(松花堂弁当)
特・シ
赤飯、天ぷら、煮物、和え物、おすまし(松花堂弁当)
特
ムースケーキ・コーヒー
23 日 お彼岸
特・シ・デ
おはぎバイキング(やわらかおはぎ・あん・ごま・きなこ)
25 日 お誕生日ケーキの日
特
バイキング形式(ケーキ3種、おせんべい)
10 月 8 日 選択メニュー
特・シ
天津丼またはほうとうから利用者が選択
16 日 秋の味覚バイキング
特・シ
栗おこわ、松茸ごはん、巨峰、柿、麺
30 日 お誕生日ケーキの日
特
バイキング形式(ケーキ3種、おせんべい)
特・シ
鉄火丼または鍋焼きうどんから利用者が選択
特・シ・デ
ケーキ2種類、上生菓子、肉まん、コーヒー、抹茶、ホットココ
8 月 7 日 選択メニュー
9月 17~19 日 敬老祝い膳
20 日 敬老祝い膳
お茶会
11 月 6 日 選択メニュー
9 日 ホーム喫茶
ア、ぶどうジュース
18~20 日 バイキング
デ
新米おにぎりバイキング
20 日 バイキング
特・シ
新米おにぎりバイキング
27 日 お誕生日ケーキの日
特
バイキング形式(ケーキ3種、おせんべい)
12 月 6 日 もちつき大会
特
おしるこ、からみ、きなこ、みたらし、ごま
20 日 年忘れ会
シ
ケーキ
-58-
月
日
行
事 名
課 名
献
立 内
容
22 日 冬至メニュー
特、シ
(おやつ:ゆずまんじゅう)、(夕食)かぼちゃのいとこ煮
24 日 クリスマスメニュー
特・シ・デ
(昼)鶏肉の照り焼き、(おやつ:ショートケーキ)、(夕)ミー
トローフ
X‘MAS ケーキとシャンメリー
25・26・28 日 年忘れ会
31 日 年越し
1 月 1 日 元旦
4~6 日 新年会
6 日 ホーム喫茶
デ
(昼)おでんバイキング、(おやつ時:おしるこ)
特・シ
年越しそば(海老天そば)
特・シ
おせち料理、雑煮、(おやつ:練り切り)
デ
おやつ:干支まんじゅう
特・シ・デ
ケーキ2種類、どらやき、照り焼きバーガー、コーヒー、抹茶、
甘酒、りんごジュース
7日 七草粥
特・シ
七草粥
10 日 新年会
特
新年会献立:ちらし寿司・天ぷら・春菊とゆばの煮浸し・果物
11 日 鏡開き
デ・シ
おやつ:おしるこ
15 日 小豆粥
特・シ
小豆粥
30 日 お誕生日ケーキの日
特
バイキング形式(ケーキ3種、おせんべい)
特・シ・デ
(昼)いわしのゆず香焼き、(おやつ:練り切り「鬼」)、
2 月 3 日 節分献立
(夕)恵方巻きといなり寿司
19 日 バイキング
特・シ
寿司バイキング
27 日 お誕生日ケーキの日
特
バイキング形式(ケーキ3種)
特・シ・デ
ちらし寿司、刺身
特・シ・デ
ケーキ2種類、道明寺、焼きそばバン、コーヒー、抹茶、甘酒、カルビス
19 日 お彼岸
特・シ・デ
ぼたもちバイキング(やわらかぼたもち・あん・ごま・きなこ)
26 日 お誕生日ケーキの日
特・シ・デ
バイキング形式(ケーキ3種)
3 月 3 日 ひな祭り献立
5 日 ホーム喫茶
※
2
朝食は、
「ごはん食」か「パン食」の選択メニューを毎日行っている。
福祉課
⑴
重点事項への取組
ア 利用者の尊厳の尊重
家族カンファレンスやケアプラン説明を丁寧に行い、利用者一人ひとりが
「その人らしい」生活が送れるよう、心身の状況の把握、家族との情報共有
に努めた。
また、比較的自立度の高い利用者も「今できること」を大切に、いきいき
とした生活が送れるよう利用者参加のカンファレンスを多職種協働実施す
ることで、利用者の思いに寄りそう支援に繋げることができた。
大切なケアプランをもとに、利用者支援を実施していくためには多職種協
-59-
働が必須である。このことを念頭により良い施設生活ができるよう、職種間
連携、家族との協力体制をより強化した。
イ 利用者援助の充実
季節に合わせた行事やバスハイク等の外出活動を積極的に実施し、メリハ
リのある生活の場を提供することができた。その他、日曜日の午後の時間を
活用し「小さなお茶会」などの試行的な取り組みも行い、利用者同士の新た
な交流の場となり、ゆったりとした時間を過ごすことができたと好評であっ
た。
一方、利用者の重度化が進む中、残存機能を活かした生活が継続できるよ
う集団訓練や日々のレクリエーションを通じ、体を動かす機会をより多く設
けることや楽しい日課づくりを進めた。
また、摂食嚥下機能障害のある利用者が多くなることに対し、医師、歯科
医師等と連携し内視鏡カメラや飲み込みテストを実施した。多職種協働で利
用者の身体機能を客観的に観察し、口から食べる楽しみを安全で安心できる
形で提供できるよう経口維持計画書を作成し、新たな加算として経口維持加
算の算定を開始した。
ウ
職員育成の充実
職位にあわせた研修参加を積極的にすすめることで、職員の向上心を刺激
し、多くの外部研修に参加することができた。自己研鑽を図ることは業務に
関する不安やストレスを解消させることにも繋がり、多くの職員が自ら研修
参加を希望するまでに至った。その他課内研修である「さとまる講座」や施
設内研修の充実を図り、知識や技術を向上させることができた。
11月に行われた東京都実地指導調査においても、指摘事項は殆どなく、
法令を遵守したサービス提供が実践できていることが確認できた。今後も職
員それぞれの職務にあわせた倫理向上に努めたい。
エ 利用者家族との連携
平成27年度の介護保険制度改正に関する対応も、2回の単価改定、負担
割合の変更、滞在費の改定と利用者自己負担に大きく影響するような内容で
あった。制度改正の理解を深めながら家族会でのお知らせや、個別の家族説
明を重ねることで、混乱なく契約更新やその他の手続きもすすめることがで
きた。
また、家族カンファレンスも積極的に行い、家族では見えにくい生活の様
子などを共有し、相互理解を深めた。季節行事等の実施について、案内通知、
ポスター作成や壁新聞「ほっこり瓦版」などの掲示物を通じ、施設の日課に
関心を持っていただくことで、運動会、餅つきや新年会等への家族参加が多
く見受けられた。元気な掛け声や大きな声援など、大変微笑ましい姿を数多
-60-
く見ることができた。
⑵
実績報告(特別養護老人ホーム:利用定員100人)
ア
年齢別利用者状況
昨年度は、85歳以上90歳未満が最も多かったが、本年度は90歳以上
95歳未満が5ポイント上回り最も多くなった。男女合計の平均年齢もそれ
ぞれ上昇した。
平成28年3月31日現在(単位:人)
№
年
齢
別
男
女
合計
構成比(%)
1
65歳未満
0
0
0
0.0
2
65歳以上 70歳未満
1
0
1
1.0
3
70歳以上 75歳未満
1
4
5
5.0
4
75歳以上 80歳未満
3
8
11
11.0
5
80歳以上 85歳未満
8
11
19
19.0
6
85歳以上 90歳未満
7
15
22
22.0
7
90歳以上 95歳未満
0
27
27
27.0
8
95歳以上100歳未満
1
12
13
13.0
9
100歳以上
0
2
2
2.0
21
79
100
100.0
最 高 年 齢 (歳)
96
103
―
最 低 年 齢 (歳)
68
71
―
平 均 年 齢 (歳)
82.4
88.2
合計
イ
86.5
―
在籍期間
平均在籍期間は4年2か月と3か月伸びる結果となった。在籍期間1年未
満の利用者の割合が5.6ポイント減少したことがその要因となった。
平成28年3月31日現在(単位:人)
№
期
間
男
女
合計
構成比(%)
1
1 年 未
満
4
10
14
14.0
2
1~2年未満
2
15
17
17.0
3
2~5年未満
10
27
37
37.0
4
5~10年未満
4
22
26
26.0
5
1 0 年 以 上
1
5
6
21
79
100
合計
-61-
6.0
100.0
№
期
間
平均在籍期間
ウ
男
女
合計
構成比(%)
3 年 10 か月
4 年3か月
4年2か月
―
退所状況
年度後期にかけ入院者等も少なく、利用者の健康状態が安定していたこと
もあり、年間で11人と昨年度より4人減少した。
一方、退所者の平均年齢は1.2歳若く、平均介護度も前年度より0.7
ポイント軽度となった。長期入院加療に伴う退所者が最も多かった。
№
性別
1
女
2
退所月
保険者
退所理由
84
4月
調布市
長期入院加療
9か月
4
女
83
4月
調布市
入院先で死亡
6年 9か月
3
3
女
97
5月
調布市
長期入院加療
2年 5か月
2
4
男
80
6月
調布市
長期入院加療
7年 4か月
4
5
女
90
6月
三鷹市
長期入院加療
3年 4か月
4
6
女
83
7月
府中市
長期入院加療
7年 3か月
5
7
女
102
7月
三鷹市
施設内で永眠
7年 1か月
5
8
男
82
9月
調布市
長期入院加療
19年 0か月
1
9
男
94
12月
調布市
長期入院加療
6年 0か月
4
10
女
93
2月
府中市
入院先で死亡
1年 5か月
3
11
女
95
2月
府中市
施設内で永眠
3年 9か月
5
―
―
5年11か月
3.6
平均
エ
年齢
89.4
―
在籍期間
要介護度
月別要介護度分布表
ここ数年要介護度4以上の利用者が約8割以上を占めている。
今年度は要介護度3の利用者の割合が、3.8ポイント低下し、要介護度
4の割合は5.7ポイント大きく上昇したことが特徴的であった。
(単位:人)
月
要介護度1
要介護度2
要介護度3
要介護度4
要介護度5
平均要介護度
4
1
5
15
47
31
4.0
5
1
5
15
45
30
4.0
6
1
3
14
47
31
4.1
7
1
4
13
48
32
4.1
8
1
5
14
47
32
4.1
-62-
月
要介護度1
要介護度2
要介護度3
要介護度4
要介護度5
平均要介護度
9
0
5
13
49
32
4.1
10
0
5
14
50
31
4.1
11
0
5
12
51
31
4.1
12
0
5
13
50
31
4.1
1
0
5
13
52
30
4.1
2
0
6
10
53
31
4.1
3
0
6
10
53
31
4.1
構成比(%)
0.0
6.0
10.0
53.0
31.0
4.1
オ
月別利用実績
大規模改修工事も無事終了し、例年通りの目標値(96.0%)とした。
結果は目標値を1.0ポイント上回ることができた。入院者や退所者が少な
く、新規利用者の入所も円滑にすすめることができたことが挙げられる。
(単位:日)
月
延べ利用日数
延べ利用可能日数
利用率(%)
4
2,913
3,000
97.1
5
2,930
3,100
94.5
6
2,830
3,000
94.3
7
2,928
3,100
94.5
8
2,952
3,100
95.2
9
2,884
3,000
96.1
10
3,052
3,100
98.5
11
2,946
3,000
98.2
12
3,052
3,100
98.5
1
3,066
3,100
98.9
2
2,846
2,900
98.1
3
3,087
3,100
99.6
合計
35,486
36,600
―
平均
2,957
3,050
-63-
97.0
3
高齢者在宅サービスセンター通所部門
⑴
重点事項への取組
ア
利用者サービスの向上
(ア) 活動内容の充実(通所全体)
地域で選ばれる事業所を目指して、多様な趣味活動に加えドッグセラピ
ー、保育園児との次世代交流、地域ボランティアによる音楽会やダンスシ
ョーなど一人でも多くの利用者ニーズに応え、楽しんでもらえるように幅
広い活動を行った。
(イ) 制度改正による介護予防事業への対応(通所及び介護予防)
介護保険制度の改正については、情報提供を迅速かつ正確に行い、その
結果、利用者、家族から不明点等の問い合わせは殆どなかった。また、平
成28年10月から要支援者が介護予防給付から市町村の取り組みであ
る地域支援事業に移行することに伴い、総合事業となることからその検討、
確認等を調布市や近隣事業者と連携して行った。
(ウ) 通所意欲に繋げるための取組(通所)
活動以外にも利用者の参加意欲を向上させる取り組みとして、年度末に
1年間の功績を称えた修了証書を発行し、表彰式形式で利用者一人ひとり
全員に行った。
(エ) 新規利用者への対応と継続利用への取組(認知症対応型)
特に認知症の利用者については、初参加から慣れるまでの期間の対応が
最も重要と考え、新規面接時のアセスメントには必ず多職種で関わり、導
入時に可能な限り利用者に適した環境と対応を整備した。その成果として、
他事業所では継続利用ができなかった利用者の継続利用に繋がっている。
(オ) 医療と介護の連携強化(通所全般)
医療的ケアを必要とする利用者が急増する中、主治医等と連携を密にし、
インスリン注射、ストマ対応の利用者の参加等に加え、難病の若年性認知
症の方の利用に繋げた。
(カ)
配達時に事故を発見した際の対応等(配食)
介護資格のない配達員が、配達時に利用者の転倒を発見した場合、どの
ように連絡し、行動するか等、配達員マニュアルの見直しを行い、より具
体的にした。
イ
家族介護者支援の充実
(ア) 家族間の情報交換と交流機会の提供(通所)
利用者家族同士で介護の悩みや疑問を話し合える場として開催してい
る「絆の会」を3回開催した。参加者は延べ22人で、家族ならではの介
護の悩みなどが絶えることなく話された。また、利用者が施設入所したあ
-64-
とも参加したいという家族の希望もあり、介護ストレス解消の場として機
能した。
(イ)
家庭の状況の確認とデイ活動への反映(通所)
家族やケアマネジャーと意識的に連絡を密にとり、日々変化する利用者
の生活状況や医療的関わりを把握して、可能な限りデイサービスと家庭で
のギャップが生じないような対応に努めた。その結果、家族との信頼関係
に結びついた。
ウ
安定的な運営
(ア)
利用率の安定(通所)
利用者の重度化に伴い、大半の方がショートステイを定期的に利用して
いることからデイサービスは利用休止となることが増えてきている。また、
急変して入院、または、亡くなるケースも年々増加しているため、これら
が影響して目標値の約86.5%に3.5ポイント及ばなかった。
(イ)
曜日増加等の対応(通所)
複数のデイサービスを利用している利用者が、ちょうふの里のデイサー
ビスのみに絞りたいという希望が増加したため、送迎等の調整を迅速に行
い対応した。また、家族の介護疲れ等の理由から、曜日増加の希望が増え
ており、新規利用者とのバランスを考慮しながら導入を行った。
エ
安全で安心できるサービスの推進
(ア)
緊急時における適切な対応(通所)
デイサービス利用中に体調が急変して救急車対応となる利用者が増え
ており、利用者一人ひとりの緊急時の対応について、家族、ケアマネジャ
ー等と方法等の再確認を行い、「利用者の安全第一」を原則に対応を明確
にした。また、家族が病院に急行できなかった場合は、家族が来るまで看
護師が責任を持って付き添い、家族のフォローも行った。
(イ)
事故防止・再発防止の強化
事故報告書が上がった大半のケースはソファーから座り損ねるケース
であった。また、バス停式のマイクロバス送迎よりドアツードアの個別便
の送迎が主流となってきたことから、狭い路地での走行、乗降が多くなり、
壁等に車両を擦るような物損事故が増えた。
オ
人材の育成と知識の共有化
(ア)
研修参加によるスキルアップ
月一回行われている施設内研修に加え、レクリエーション技術、認知症
対応、高齢者虐待、摂取・嚥下障害の看護、コミュニケーションの取り方
などの外部専門研修に積極的に参加し、個々のスキルアップを図ると同時
に、施設全体の報告会を行い知識の共有を行った。
-65-
(イ)
リーダーの育成
次世代のリーダーとして期待している職員を各事業のまとめ役として
位置づけ、主任・副主任がバックアップしながら、事業運営や家族との関
わり方、グループ職員のまとめ方などを意識した育成を行った。
⑵ 実績報告
ア
通所介護利用実績(一日の利用定員40人)
年間利用率は、昨年度の78.8%を4.2%上回り83.0%となっ
た。
今年度より、月曜日から土曜日までの全曜日に理学療法士を配置したこ
とで、機能訓練に重きを置いたデイサービスを探している利用者、家族、
ケアマネジャーからの見学希望が飛躍的に増加した。また、見学時から送
迎の必要な方には送迎を提供し、利用開始前から丁寧なアセスメントを行
った。このことにより、迅速な新規利用者の受け入れが可能となったこと
から利用率が上昇した。
(単位:人)
月
送迎利用者数
入浴利用者数
利用日数(日)
利用率(%)
4
886
1,769
251
26
85.2
5
862
1,719
247
26
82.9
6
888
1,774
234
26
85.4
7
916
1,827
248
27
84.8
8
824
1,646
240
26
79.2
9
856
1,712
254
26
82.3
10
919
1,837
255
27
85.1
11
852
1,701
230
25
85.2
12
815
1,626
218
24
84.9
1
763
1,525
202
24
79.5
2
812
1,623
216
25
81.2
3
868
1,732
217
27
80.4
10,261
20,491
2,812
309
83.0
33.2
66.3
9.1
合計
1日平均
イ
利用延べ人数
―
―
認知症対応型通所介護利用実績(一日の利用定員12人)
年間利用率は、昨年度の71.6%から1.6%微増の73.2%とな
った。今年度も引き続き医療的、療養的ケアの必要な利用者が一定数を占
-66-
めていた。
(単位:人)
月
送迎利用者数
入浴利用者数
利用日数(日)
利用率(%)
4
228
454
129
26
73.1
5
215
424
111
26
68.9
6
219
437
109
26
70.2
7
230
457
124
27
71.0
8
227
454
118
26
72.8
9
229
457
109
26
73.4
10
249
496
123
27
76.9
11
213
426
104
25
71.0
12
208
416
99
24
72.2
1
229
455
99
24
79.5
2
221
439
91
25
73.7
3
245
488
101
27
75.6
2,713
5,403
1,317
309
73.2
8.8
17.5
4.3
合計
1日平均
ウ
利用延べ人数
―
―
介護保険外(調布市受託)事業利用実績
(ア) 介護予防デイサービス
延べ利用者数は、昨年度の430人に対して今年度は414人であった。
要支援、要介護認定を受け、通所介護事業に移行し廃止となった利用者が
4人、新規導入したのは3人であった。
(イ) 通所入浴サービス
延べ利用者数は、昨年度292人に対し、長年、利用された利用者の死
去等で140人と大幅に減少した。
(ウ) 配食サービス
昨年度42,535食に対し、34,771食と大幅に減少した。入院、
入所、死去が主な要因であるが、民間の配食業者の進出もあり、食事を届
けることと、安否確認に重点を置くちょうふの里の配食事業は利用者が減
少した。
(単位:人)
月
4
介護予防デイサービス
通所入浴サービス
配食サービス
(1日の定員15人)
(1日の定員8人)
(1日の食数、昼夕合計 200 食)
34
17
3,315
-67-
介護予防デイサービス
通所入浴サービス
配食サービス
(1日の定員15人)
(1日の定員8人)
(1日の食数、昼夕合計 200 食)
5
34
14
3,290
6
45
13
2,990
7
33
13
2,914
8
36
13
2,898
9
31
12
2,928
10
31
12
2,951
11
31
8
2,754
12
31
11
2,788
1
33
9
2,734
2
37
9
2,497
3
38
9
2,712
月
合計
414
140
34,771
1日平均
1.3
0.5
95.0
※通所入浴については、年末年始に一週間以上入浴できない利用者がいたため、
12月30日に臨時で通所入浴を行った。
エ
通所介護要介護度分布表
要支援1は、昨年度760人比率7.9%に対して今年度は、
1,055人比率10.2%と増加し、要支援2は、昨年度1,845人
比率19.2%に対して今年度は、1,530人比率14.9%と減少した。
要支援1の新規利用者の受け入れが多かったことと、介護認定の更新によ
り、要支援2の判定を受ける方が減少したことが主な要因である。
(単位:人)
月
要支援1
要支援2
要介護度1
要介護度2
要介護度3
要介護度4
要介護度5
合計
4
93
154
253
204
106
60
16
886
5
91
142
246
202
110
59
12
862
6
91
132
245
220
130
56
14
888
7
97
137
260
206
140
54
22
916
8
84
110
243
198
106
65
18
824
9
95
121
224
225
99
72
20
856
10
98
131
249
244
112
65
20
919
11
90
111
248
219
103
59
22
852
12
84
109
241
205
94
58
24
815
-68-
月
要支援1
要支援2
要介護度1
要介護度2
要介護度3
要介護度4
要介護度5
合計
1
78
123
217
189
105
46
5
763
2
70
119
230
209
119
55
10
812
3
84
141
232
235
119
46
11
868
合計
1,055
1,530
2,888
2,556
1,343
695
194
10,261
比率(%)
10.2
14.9
28.1
24.9
13.1
6.8
1.9
―
3.4
5.0
9.3
8.3
4.3
2.2
0.6
1 日平均
オ
33.2
認知症対応型通所介護要介護度分布表
要介護1は、昨年度161人比率6.2%に対して今年度は467人比
率17.2%と大幅に増加した。要介護1の新規利用者の受け入れが多かっ
たことと、通所介護からの移行利用者が要介護1の方が多く、その利用者
の利用回数が多かったことに起因する。
(単位:人)
月
要支援1
要支援2
要介護度1
要介護度2
要介護度3
要介護度4
要介護度5
合計
4
0
0
36
43
43
58
48
228
5
0
0
33
43
37
52
50
215
6
0
0
28
61
35
48
47
219
7
0
0
38
55
48
49
40
230
8
0
0
32
48
62
44
41
227
9
0
0
36
63
55
35
40
229
10
0
0
38
61
63
35
52
249
11
0
0
30
53
47
32
51
213
12
0
0
40
47
42
31
48
208
1
0
0
57
33
69
20
50
229
2
0
0
51
35
61
14
60
221
3
0
0
48
35
77
23
62
245
合計
0
0
467
577
639
441
589
2,713
比率(%)
0
0
17.2
21.2
23.6
16.3
21.7
1 日平均
0
0
1.5
1.9
2.1
1.4
1.9
-69-
―
8.8
4
高齢者在宅サービスセンター短期入所部門
⑴
重点事項への取組
ア
更なる個別ケアの充実
(ア)
在宅介護に役立ててもらうためにこれまで使用してきた健康記録表に
加え、「退所時のバイタル」「入浴」「食事」「睡眠」「その他」に項目を分
けた利用記録表を作成した。家族からは非常に好評を得ており、利用中の
様子を書面で家族に報告することで在宅と統一感のあるサービスに結び
ついた。
(イ)
平成26年度の82件を上回る89件のサービス担当者会議に出席
することで、利用者個々のニーズを把握したより良い介護計画の確立とサ
ービス提供に結びつけることができた。このことで、利用者、家族のニー
ズの把握と在宅生活を送る上でのトータル支援ができた。
(ウ)
短期入所生活介護計画書に基づく充実したチームケア実現のため、サ
ービス開始日には必ず本人・家族のニーズと利用目標の確認を行うことで、
統一したチームケアを実践した。
(エ)
家族やケアマネジャーに、個々の心身状況をその都度確認していくこ
とでリスクマネジメントに努めてきたが、体調不良により途中退所した利
用者が10月末に粟粒性結核を発症していたことが判明した。多摩府中保
健所や調布市と連携を図りながら、過去3か月に遡り同室だった濃厚接触
者10名の検診を3月初旬まで行い、全員陰性の報告を受けた。
イ
人材育成への取組
(ア)
有事の際に落ち着いた対応がとれるよう、AEDの取り扱いを救急救
命の研修として実施した。また、経験豊富な職員にはサービスマナー研修
に参加してもらうことで、今求められているサービスマナーの再確認を行
うことが出来たと同時に、職員勉強会で職員全体に周知した。
(イ)
職場での人材育成として、役割分担を経験豊富な職員と経験の浅い職
員を組み合わせた体制とすることで、経験の浅い職員は行事等、企画から
実施に至るまでの過程を理解し、経験豊富な職員には教えることの難しさ
や重要性を理解してもらうことで、新たな課題やモチベーションに繋げる
ことができた。
(ウ)
現場職員が中心となり8月に「嚥下障害への対応及び吸引器の使用に
ついて」
、10、11月は防災意識を高めるための「図上消防訓練」
「感染
症対応実技研修」、3月には「サービスマナー研修を受講した職員による
研修会」を行い、災害や介護への姿勢、技術、緊急時対応などトータル的
な研修を行うことができ、サービスの底上げに繋げることができた。
-70-
(エ)
利用者や家族ニーズを汲み取り、更なる満足度の向上に役立てるため、
満足度調査を実施した。平成27年度は、前年度の調査結果からサービス
利用中の様子を克明に記した利用記録表を作成し、10月より実用化した。
ノロウイルスやインフルエンザなど集団感染の恐れのある感染症に特化
した新たな感染症マニュアルを作成した。また、全職員を対象に実技勉強
会を実施したことで、今年度の満足度調査では非常に満足度の高い結果を
得ることとなった。一方では、今後実施可能と思われる貴重な要望もある
ことから、今後の課題として捉え積極的な取り組みを行い更なるサービス
の向上を目指す。
ウ
安定的な事業運営
(ア)
キャンセル等で発生した空床を解消させるため、居宅介護支援事業所
へ送付する空床案内を一目で空床がわかるようカレンダー方式に変更し、
送付時期もその都度一番効果的と思われる時期を見計らって複数回の送
付を行った。すでに居宅介護支援事業所には浸透してきており、日々空床
案内を参考にしながらの問い合わせに繋がってきている。また、行政から
の要請やその他緊急性の高い利用者への対応にも力を入れたことで、利用
率の向上にも繋がった。
(イ)
予約のキャンセルによる空床の解消に結び付けるため、これまで以上
に積極的な新規利用の相談や受け入れを行い、更にリピーターに繋げるた
め新規利用後の感想の聞き取りと再予約に力を入れた。結果的に前年度の
新規利用者54名に対し、平成27年度は43名に止まったが、その分リ
ピーターの確保には繋がりつつある。
⑵
実績報告(ショートステイ:利用定員20人)
ア
利用実績
8月までは安定した利用状況となっていたが、明らかに9月から利用率が
低下していることがわかる。これは施設入所や入院、制度改正による自己負
担増など複数の要因が挙げられるが、結果的に利用実人数が最大で19名も
減少したことが低下の一番の原因と言える。
(単位:人)
区
分
新規利用者
廃止利用者
利用実人数
利用延べ人数
稼動日数(日)
月毎の利用率(%)
4月
4
1
76
599(※)
30
99.8%
5月
4
0
82
665
31
107.3%
6月
6
1
83
628
30
104.7%
7月
5
1
79
644
31
103.9%
8月
3
1
80
644
31
103.9%
9月
4
5
69
588
30
98.0%
-71-
区
分
新規利用者
廃止利用者
利用実人数
利用延べ人数
稼動日数(日)
月毎の利用率(%)
10月
5
0
75
604
31
97.4%
11月
2
2
62
523
30
87.2%
12月
1
1
65
508(※)
31
81.9%
1月
1
0
62
561(※)
31
90.5%
2月
4
2
66
558(※)
29
96.2%
3月
4
4
63
580
31
93.5%
43
18
862
7,102
366
97.0%
合
計
※ 4月の利用延べ人数には、
「調布市生活支援ショート」による利用者(介護保険非該当)の「10人分」を含む。
※ 12月の利用延べ人数には、
「調布市生活支援ショート」による利用者(介護保険非該当)の「2人分」を含む。
※ 1月の利用延べ人数には、
「調布市生活支援ショート」による利用者(介護保険非該当)の「26人分」を含む。
※ 2月の利用延べ人数には、「調布市生活支援ショート」による利用者(介護保険非該当)の「1人分」を含む。
イ
要介護度分布表
平成26年度の要介護4の分布は28.0%を占めていたが、平成27年
度は22.7%となり5.3ポイントの減少となった。これに対し、要介護
2の分布は平成26年度の22.5%から平成27年度は28.2%と5.7
ポイントの増加となり、要介護2と要介護3の割合が56.4%を占めた。
要因としては、特養の加算要件の厳格化に伴い要介護4以上の利用者の入所
が一気に進んだことなどが挙げられる。
(単位:人)
月
要支援1
要支援2
介護度1
介護度2
介護度3
介護度4
介護度5
4
0
0
47
129
165
153
95
589
5
0
4
34
158
177
184
108
665
6
0
2
41
164
170
153
98
628
7
0
0
46
167
187
146
98
644
8
0
6
22
202
196
126
92
644
9
0
0
14
179
175
118
102
588
10
13
6
17
187
125
159
97
604
11
0
0
4
147
140
118
114
523
12
3
0
9
169
149
106
70
506
1
0
9
14
154
159
130
69
535
2
0
5
27
171
181
89
84
557
3
0
1
13
167
170
118
111
580
合計
16
33
288
1,994
1,994
1,600
1,138
7,063
比率
0.2%
0.5%
4.1%
28.2%
28.2%
22.7%
16.1%
100%
-72-
合
計
5
地域支援課
⑴
重点事項への取組
ア
地域包括支援センター
(ア)
制度改正に対する取組
地域包括支援センターの機能強化の一環として、調布市高齢者総合計
画のもと「認知症地域支援推進員」の職員を1名増配置した。具体的な
取り組みや事業については、平成28年度以降の開始となるが、本年度
は担当者の育成に努めた。
平成27年度介護保険改正については、社会保障審議会介護給付部会
から出される膨大な資料を読み込みつつ、事前にさまざまな研修・説明
会等に参加し、制度改正についての理解を深めた。また、センター内で
その情報を共有し、利用者に対し、丁寧な説明と対応に努めた。その結
果、大きな混乱やトラブルもなく乗り越えることが出来た。
「介護予防・
日常生活支援総合事業」の開始については、調布市では、平成28年
10月からとなった。本年度については、「介護予防検討会」が中心と
なって、調布版チェックリストの作成や対象者のイメージ合わせなど制
度の根幹に係る準備を行った。
(イ) 総合相談支援業務の充実
他の地域包括支援センターと比べ、当センターの相談員の離職率は低
く、安定した事業運営が行えた。その結果、相談員としてのスキルやモ
チベーションも高い状況にある。また、各職員の研修の参加意欲も高く、
さまざまな研修や説明会に参加することができ、自己研鑽に努めること
ができた。
総合相談窓口として、担当地域の高齢者やその家族が安心した在宅生
活を継続できるよう、介護保険サービスだけではなく、調布市の一般施
策やさまざまな民間サービスを提案し、活用できるよう支援を行った。
また、虐待事例や貧困等の多問題ケースについては、市の担当者との連
携を図り対応した。
(ウ) 関係機関との連携強化
年3回の「地域ケア会議」を通し、地域住民・関係機関との意見交換、
医療・福祉の役割分担の確認や連携の強化を行った。いずれの会議も
50名を超す参加者を得ることができた。特に病院の医療相談員や訪問
看護事業所などの医療関係者の参加が多く、医療機関との強いパイプを
持つセンターとしての役割を担った。
「介護予防・日常生活支援総合事業」の開始や「地域包括ケアシステ
ム」の構築を視野に本年度新たに、社会福祉協議会のコミュニティソー
-73-
シャルワーカーやゆうあい福祉公社の生活支援コーディネーターと定
期的な会議を開催し、地域の情報を共有し協働して支援を行った。
各生活領域のネットワーク強化については、「見守りネットワーク事
業」のPRや、地域ケア会議・関係機関との連絡会などを有効に活用し
た。
(エ) 施設内事業所との協働
平成27年4月の介護保険制度の改正の影響が大きかった居宅介護
支援・訪問介護・通所介護などの在宅サービス部門に対し、様々な媒体
から得た情報を提供し、協働して事業運営に努めた。
イ
居宅介護支援事業所
(ア) 地域包括支援センターとの連携強化
新規の介護相談や退院調整にかかる相談件数については、介護認定の
結果が確定していないケースが多く、認定結果が「要支援」
・「要介護」
どちらになっても対応できるよう併設の地域包括支援センターと協働
で対応することが多かった。
また、併設している地域包括支援センター職員と担当ケースについて
の情報交換を行ったり、相談などを行ったりといろいろな場面で連携・
協働して支援を行った。
(イ) 介護支援専門員の資質の向上
利用者が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知
識や技術を向上させるため、個別研修計画を立て、計画に基づいて研修
に参加した。
また、ケアプラン点検事業については、毎週実施しているケアマネ会
議の中で事業所の主任介護支援専門員が中心となって取り組んだ。
(ウ) 経営の安定
収支の安定を図るため、人員体制を整え、9月から「特定事業所加算
Ⅱ」の算定を開始した。このことにより、1プラン1,100円余の増
収が図れた。今後も必要な算定要件を厳守し、質の高いケアマネマネジ
メントを提供していく。
ケアプラン作成数については、1年間を通じて新規ケースや困難ケー
スを積極的に受け入れ増加を図ったが、入院・登録廃止なども多く、な
かなかプラン数を増やすことが出来なかった。収支状況については、
「特
定事業所加算Ⅱ」を取得したことから安定した。
-74-
ウ
訪問介護事業所
(ア) 経営の安定
事業所PR・空き状況等については、月毎に担当介護支援専門員に提
出するモニタリング記録(サービス実施記録)を基本「手渡し」とし、
それぞれの居宅介護支援事業所に訪問し、記録を渡すとともに空き状況
も一緒に伝えた。
また、1年間を通じて新規ケースの受け入れや、回数の増加など積極
的に調整を図った。しかしながら、入院・登録廃止なども多く、なかな
か総援助時間を増やすことが出来なかった。その結果、大きく目標を下
回ってしまった。
(イ) 利用者・家族のニーズに沿ったサービスの提供
利用者と家族のニーズを把握するために、体調が変化したときや初回
のときなどサービス提供責任者が必ず訪問し、本人や家族の話しを聞き、
訪問介護計画書に反映させた。また、開催されたサービス担当者会議に
は必ず出席し、利用者ごとの課題や利用者や家族の意向を確認した。
(ウ) 人材の確保と育成
ハローワーク、法人のホームページやデイサービスの送迎車などさま
ざまな媒体を使って人員の募集を掛けたが、確保できなかった。引き続
き、最重要課題として取り組んでいく。
ヘルパー研修については、施設内研修にも参加できるよう調整しつつ、
独自に「感染症予防対策」
「事例検討」
「調理演習」などを企画、実施し
た。参加したヘルパーからは好評で、
「また参加したい。」などの声が多
くあった。
⑵
実績報告
ア
地域包括支援センター
区分別相談件数
地域の特性から「来所」相談数は少なかったが「訪問」による対応が多か
った。また、傾向として複雑な家庭環境、家族不和や住環境・経済的問題な
ど時間と手間がかかるケースの相談が増加しており、電話での相談を継続し
ている。その結果、昨年度117件と比較し、今年度は約143件となって
いる。
(単位:件)
区
分
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
合計
月平均
電 話
153
171
137
170
156
122
157
113
111
113
158
157
1,718
143.2
来 所
17
19
21
28
18
18
17
17
28
22
26
18
249
20.8
-75-
区
分
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
合計
月平均
訪 問
116
72
76
89
98
83
68
84
96
63
68
88
1,001
83.4
その他
3
4
0
3
3
1
5
3
2
1
4
2
31
2.6
289
266
234
290
275
224
247
217
237
199
256
265
2.999
249.9
合計
イ
地域包括支援センター
相談内容別件数
要支援1・2の者は身体状態やニーズの変化をきたしやすく、相変わらず
「介護保険(予防)
」にかかる相談件数は多い。
「保健医療」の相談について
は、病院の入院期間が短縮されている影響で近隣病院からの早期の退院調整
の相談が増えた。
受診相談等をはじめとした認知症介護相談数も年々増加している。
(単位:件)
4月
5月
8月
9月
105
101
87
91
119
104
94
103
83
介護保険(介護)
81
71
66
67
65
42
39
67
介護保険(予防)
144
131
119
141
145
121
142
介護・認知症相談
56
41
26
37
43
39
経済・住宅問題
30
13
8
17
17
その他
86
73
73
88
502
430
379
441
区
分
保健医療
合計
ウ
6月
7月
2月
3月
合計
70
104
104
1,165
97.1
47
41
71
67
724
60.3
108
131
101
105
138
1,526
127.2
15
30
25
21
34
43
410
34.2
12
12
16
32
31
11
14
213
17.8
69
67
90
68
55
35
56
70
830
69.2
458
385
392
392
373
299
381
436
4,868
405.7
地域包括支援センター
10 月
11 月
12 月
1月
月平均
調布市一般施策相談件数
一般施策の相談総数は、前年度の421件と比べると216件増加した。
特に紙おむつの給付相談・代行申請が前年度月平均約6件から約13件と増
加した。配食サービスについては、民間事業所のサービスもあり前年同様に
新規導入は少なかった。
(単位:件)
区
分
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
配 食 サ ービ ス
4
9
3
19
6
12
4
10
5
5
3
6
86
7.2
軽 度 生 活援 助
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0.1
-76-
合計
月平均
6
4
4
2
6
6
3
4
3
2
11
3
54
4.5
浴
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
1
3
0.3
生活支援ショート
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
修
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
1
0.1
おむつの給付・助成
15
15
9
16
11
9
10
16
21
8
16
15
161
13.4
緊急通報システム
12
1
3
10
4
3
9
11
3
0
15
14
85
7.1
徘 徊 探 知 器
1
0
0
1
0
0
0
0
0
1
0
0
3
0.3
配 食 確 認 書
1
0
1
0
1
0
2
0
3
0
1
2
11
0.9
応
0
0
0
4
9
4
1
1
1
2
0
0
22
1.8
ケ ア マ ネ 支 援
15
31
14
18
14
7
14
9
12
10
14
27
185
15.4
そ
0
0
3
2
1
5
5
0
2
1
4
2
25
2.1
60
38
52
46
48
51
51
29
64
70
637
53.1
日 常 生 活用 具
通
住
緊
所
入
宅
改
急
対
の
他
合計
54
エ
74
地域包括支援センター
実態把握件数
実態把握件数は、昨年度月平均約72件であったが、相談のプロセスの中
で積極的に訪問を行ったことで今年度は75件となった。
(単位:件)
実態把握
オ
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
98
63
88
78
87
74
69
74
81
54
58
73
地域包括支援センター
合計
897
月平均
74.8
見守りネットワーク 連絡件数
通報は、隣人・知人という住民からが最も多く、次いで民生委員によるも
のが多かった。医療機関からの通報も増え、「みまもっと」PR活動の成果
を感じることが出来た。
見守りネットワークのPR活動として、老人会・自治会などの住民アプロ
ーチを積極的に行った。広報紙を6月・9月・2月の年3回発行し、市民・
地域の関係機関に記事の取材・配布をすることでもPR活動を行った。
-77-
(単位:件)
通 報
カ
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11 月
12 月
1月
2月
3月
5
1
2
5
4
7
4
2
2
4
1
9
地域包括支援センター
合計
46
月平均
3.8
予防プラン作成数
予防プランは、新規の相談・受け入れと並行し、介護給付への移行(居宅
への引き継ぎ)ケースが多く、入れ替わりが非常に多かった。センター業務
の全体の50パーセント近いウエイトを占めている。
(単位:件)
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
直接作成
127
123
130
130
129
129
131
128
128
127
124
123
委託作成
44
44
42
39
42
42
37
39
38
39
39
合計
171
167
172
169
171
171
168
167
キ
166
166
163
合計
月平均
1,529
127.4
44
489
40.8
167
2,018
168.2
居宅介護事業所の居宅サービス計画書作成件数
積極的な新規の獲得に努めたが、請求外相談ケースや終結ケースも非常に
多く、昨年度1,538件と比較すると年間1,584件と微増に留まった。
(単位:件)
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
合計
国保連請求*1
128
128
131
128
129
129
128
130
137
136
141
138
1 5 8 4
132
請求外相談*2
5
6
7
5
6
0
5
2
5
0
3
4
48
4
※1
予防プランを含む。
※2
請求外相談とは、新規や入院等で介護請求が発生しなかったケース。
ク
月平均
居宅介護支援事業の要介護・要支援認定調査件数
認定調査件数は、昨年度の133件と比較して、25件減となった。
また、調布市民のほかに、市内の有料老人ホーム等に入所をしている他県
の方の認定調査も実施した。(千葉県1件・神奈川県1件)
-78-
(単位:件)
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
10
10
10
10
16
9
9
8
3
8
6
9
認定調査
合計
月平均
108
9
※ 施設認定調査含む
ケ
訪問介護事業の訪問介護派遣状況
訪問介護派遣時間は、前年度年間6,606時間と比較すると6,644
時間と大きな差はなかった。回数増加や積極的な新規の受け入れなどを行っ
たが登録廃止も多く、追いつかない状況であった。
(単位:時間)
区分
介護保険派遣時間
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
468
456
482
499
432
455
462
452
障害サービス派遣時間
62
53
57
58
50
48
50
45
介護保険外派遣時間
30
33
26
26
27
26
37
35
560
542
565
583
509
529
549
532
訪問介護派遣時間合計
下段に続く
区分
介護保険派遣時間
12月
1月
2月
3月
合計
月平均
500
447
465
518
5,636
469.7
障害サービス派遣時間
48
44
53
52
620
51.7
介護保険外派遣時間
42
35
35
36
388
32.3
590
526
553
606
6,644
553.7
訪問介護派遣時間合計
※
派遣時間については、分の単位30分以上を切り上げて1時間とし、30分未満は切り下げて計算
している。
-79-
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