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TPP交渉参加に向けた米国との協議 自動車分野に関する
TPP交渉参加に向けた米国との協議 自動車分野に関するやり取り ( クロノロジー等 ) 平成24年6月8日 内閣官房・外務省・経済産業省 1.政府間協議のクロノロジー 年月日 2011年 11月12日 -14日 会談名等 やり取りの概要 [ 日米首脳会談 ] 野田総理の APEC首脳会 ・野田総理から、日本政府として、TPP交渉参加に向けて、関係国との協議に入 ることとした旨を伝達。 議出席 ・オバマ大統領から、日本の決定を歓迎するとともに、今後の協議の中で日本側と (ホノルル) 協力していきたい旨発言。 2011年 カトラーUSTR [ 山口外務副大臣表敬・八木外務省経済局長等との意見交換 ] 12月14日 代表補の来日 ・カトラー代表補から、TPP交渉への関心表明国に関する米国内の協議の手続 に関して説明。 ・15日 ・日本側から、TPP交渉参加に向けた関係国との協議に関する準備・検討の進捗 状況や我が国国内における議論の状況等について説明。 2011年 玄葉外務大臣 [ 1.日米外相会談 ] ・玄葉大臣から、TPP交渉参加に向けた関係国との協議に関する我が国での準 12月19日 の訪米 備状況について説明。 (ワシントン) [ 2.カーク通商代表との会談 ] ・玄葉大臣から、日本国内の準備・検討状況について説明。 ・カーク通商代表からは、日本がTPP交渉参加に向けた関係国との協議に入る旨 決定したことを歓迎するとした上、米国内の官報告示の手続や議会・ステークホ ルダーとの協議プロセスの状況につき説明。その中で、議会・ステークホルダ ーからは、農業、自動車を含む製造業、サービスといった分野に関心が示され ている旨紹介があった。 2011年 我が国のTPP [ 全米自動車政策評議会(AAPC)の指摘 ] (抜粋) 12月7日- 交渉参加に関 ・21世紀のFTAたるTPP協定には、為替操作の取り扱いに関する基準を設けるべ 2012年 する米パブリッ き。 1月13日 ク・コメント募集 ・日本の自動車の技術基準及び認証手続は(国際標準と)完全には調和しておら ず、日本に輸出される自動車に対して大幅な開発・製造コストがかかる。 ・日本の自動車関連規制及び規制の策定過程は閉ざされており、公開された時 には既に制度が固まっているため、変更提案は難しく、ほとんど受け入れられ 1 2012年 2月7日 2012年 2月21日 ・22日 2012年 2月29日 ・3月1日 2012年 4月2日 2012年 4月10日 ない。この完全な透明性及び提案容認の欠如によって輸入自動車メーカーの 間で予測不可能であるという感覚が広まっている。 日米局長級 ・米側より、パブリック・コメント等で出されている意見の中から、いくつかの分野に 協議 おける意見をハイライトしたいとして、例示的に農業、自動車、保険・急送便、分 野横断的事項の4分野について紹介があった。 (ワシントン) ・日本側より、提起された事項にはこれまでも二国間で議論してきたものも多く含 まれているが、今後とも議論していきたい旨発言。 日米実務者級 ・TPPの章・分野毎に技術的な情報交換及び協議が行われた。 協議 (ワシントン) カトラー代表補 [ 山口外務副大臣表敬、八木外務省経済局長等との意見交換 ] ・カトラー代表補から、これまでの協議は有意義なものであり、米国国内での検討 の来日 (米国・アジア・ビジ も踏まえ、今後とも日米間で協議していきたい旨発言。 ネス・サミット) ・日本側から、日米間の協議が二度にわたり開催され、有意義な情報・意見交換 が行われたことを評価するとともに、米国国内での検討を含め、今後とも円滑に 協議が進展することを期待する旨発言した上で、TPP交渉参加に向けた関係 国との協議の進捗状況や我が国国内における議論の状況等について説明。 ・米側より、パブリック・コメントに提出された意見等、利害関係者から示された 様々な事項に関し、米国政府として検討するプロセスを引き続き行っている旨、 米国国内の状況につき説明があった。 2012年外国貿 [ 自動車分野に関する記述 ] (要約) 易障壁報告書 ・米国メーカーが新技術(燃料電池自動車など)を使った自動車を試験やデモン ストレーションのために持ち込もうとする際に、手続が不透明である等の障害に の公表 直面する。また、新型車に関連する問題の他にも(以下に限られるわけではな いが)、基準及び認証の問題、基準及び規制策定に際して利害関係者からのイ ンプットのための十分な機会の欠如及び流通・サービスネットワークの展開を 阻む障害がある。米国政府は、自動車関連市場におけるすべての障壁に対応 するよう、日本に働きかける。 玄葉外務大臣 [ 1.日米外相会談 ] のG8外相会合 ・玄葉大臣は、これまでのTPP交渉参加に向けた日米間の協議において、米側 出席 から協力を得ていることを評価し、双方で日米協議を引き続き進めていくべきこ (ワシントン) とを確認。また、玄葉大臣から、日本国内の状況について説明。 [ 2.カーク通商代表との会談 ] ・玄葉大臣より、USTRによる情報提供や訪米する日本側関係者に対する応対に 感謝する旨述べたのに対し、カーク通商代表からは、喜んで協力している旨応 答。 ・カーク通商代表より、議会や利害関係者が強い関心・懸念を有している問題とし て、自動車及び保険の問題について改めて説明があった。双方は、これらの論 2 2012年 野田総理の訪 4月29日-5 米 月1日 (ワシントン) 2012年 5月7日 ・8日 カトラー代表補 の来日 2012年 5月22日 玄葉外務大臣 のNATO首脳 会談出席 (シカゴ) 枝野経産大臣 のAPEC貿易 大臣会合出席 (カザン) 2012年 6月4日 (訪韓後立ち寄り) 点について、今後、政府間で議論していくことで一致した。 [ 日米首脳会談 ] ・野田総理から、日米が協力し、地域における貿易・投資に関する高い水準のル ール・秩序を作っていくことの意義は大きい、TPPはアジア太平洋自由貿易圏 (FTAAP)実現のための道筋の一つであると認識しており、昨年11月に表明した 総理の考えは変わっていない旨述べ、双方が日米間協議を前進させるようお 互い努力することで一致した。その際、オバマ大統領からは、自動車、更には 保険、そして従来から取り上げてきた牛肉について関心の表明があった。 [ 八木外務省経済局長等との会談 ] ・両国首脳の指示に基づき、我が国のTPP交渉参加に向けた米国との協議に関 し、双方が協力して作業を進展させるための方途について意見交換を行った。 ・その一環として、カトラー代表補からは、自動車、更には保険、そして従来から取 り上げてきた牛肉について関心の表明があった。 [ 日米外相会談 ] ・両大臣は、TPPに関する日米間の協議を前進させるよう、お互い更に努力するこ とで一致した。また、玄葉大臣から、今般、我が国政府代表として大島正太郎氏 を任命した旨言及した。 [ カーク通商代表との会談 ] ・カーク通商代表より、自動車を始めとする米国ステークホルダーの関心分野に ついて話があった。枝野大臣からは、TPPに関する日本国内の議論の状況を 説明すると共に、両国間で冷静な協議を行っていきたい旨、また、もし課題があ るとすればこれをしっかりと乗り越えていきたい旨の話をした。 ・両国の関心事項について、前向きに協力的に協議をしていくことで一致した。 2.自動車についての米側関心事項 先般説明した「6項目」(透明性、流通、技術基準、認証手続き、新/グリーン・テクノロジー、税)は、TPP交渉参 加に向けた米国との協議に関し、双方が協力して作業を進展させる方途について意見交換を行う中で、自動車 分野について関係業界や議会等の意見・要望等を踏まえて伝えられている色々な考えを、項目として整理したも の。 (以上) 3