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こちら - ナカライテスク

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こちら - ナカライテスク
10
December
December
Olink Bioscience
Duolink In Situ PLA ……………… 1
LifeSensors
LifeSensors 社
日本語版カタログ 2012 発刊 …… 2
InvivoGen
Jurkat-Dual™(ISG-NF-κB)細胞 … 3
PBL InterferonSource
哺乳類細胞発現マウス IFN-β …… 4
ナカライテスク
細胞培養関連新製品
…………………… 5
Tocris
ヒストン修飾酵素阻害剤
…………… 6
Biotium
CF™532 蛍光色素
…………………… 7
Cytoskeleton
FtsZ タンパク質 ………………………… 8
Santa Cruz
モノクローナル抗体新製品
………… 9
ナカライテスク
HPLC用イオン交換カラムによる
モノクローナル抗体の分析例 …… 10
Duolink In Situ PLA
内在性タンパク質の相互作用を検出
本システムは、独自の増感技術(PLA® 法)により、細胞や組織内におけるタンパク質の相互作用や翻訳後修飾
等の生命現象を1分子レベルで観察することが可能です。
特 長
● 内在性タンパク質の二分子間相互作用や局在、翻訳後修飾などの解析が可能
● 検出されにくい内在性タンパク質の検出も可能
● 検出されたドットをカウントすることで、定量的な発現・相互作用解析が可能
原 理
PLA 法の原理(二分子間相互作用の検出の場合)について簡単にご紹介します。相互作用している 2 種類のタンパク質
それぞれに対する一次抗体、そしてそれに対応した二次抗体を作用させます。二次抗体には特殊な核酸が連結してお
り、近接した場合に環状構造を形成するようになっています。そこへポリメラーゼと標識プローブを作用させること
により、一本鎖(反復配列)が伸長され標識プローブがハイブリダイズし相互作用が検出されます。
1. 一次抗体と二次抗体の結合
使用例
2. PLA プローブのハイブリダイ
ズとライゲーション反応
3. 伸長反応と標識プローブの
ハイブリダイズ
■ ASC /NALP3 の相互作用解析
No Stimulation
Nigericin
Uric Acid Crystal
Flagellin
DNA
Nigericin, Uric Acid Crystal 刺激でのみ、核周囲において ASC/NALP3 の複合体形成が観察された。
Red : ASC/NALP3 compex
Green : Actin
Blue : Nucleus
* Scale : 5μm
データご提供:大阪大学免疫学フロンティア研究センター / 微生物病研究所 自然免疫学
三澤 拓馬 研究員 / 齊藤 達哉 准教授 / 審良 静男 教授
■ 価格表
製品名
Duolink In Situ
Red Starter Kit
Duolink In Situ
Orange Starter Kit
Detection Reagents
Red
Orange
組み合わせ
メーカー
PLA probe anti-X MINUS PLA probe anti-X PLUS 製品番号
Mouse
Rabbit
92101
Goat
Mouse
92103
Rabbit
Goat
92105
Mouse
Rabbit
92102
Goat
Mouse
92104
Rabbit
Goat
92106
容量
価格
30 reactions
30 reactions
30 reactions
30 reactions
30 reactions
30 reactions
186,000
186,000
186,000
186,000
186,000
186,000
Starter Kit には Duolink In Situ Wash Buffers for Fluorescence と Duolink In Situ Mounting Medium with DAPI が同包されています。ここ
では Starter Kit のみを掲載しています。製品の詳細やここに非掲載の製品については、INFORMATION Vol.406 をご参照ください。
Duolink®、PLA® は Olink AB の登録商標です。
第 41 回日本免疫学会学術集会 テクニカルセミナー 自然炎症研究の最前線
日 時:2012 年 12 月 7 日(金) 12:00∼13:00
会 場:L 会場(神戸ポートピアホテル地下 1 階 偕楽 3)
座 長:審良 静男(大阪大学免疫学フロンティア研究センター自然免疫学研究室 IFReC 拠点長・教授)
演 題:微小管を介したミトコンドリアと小胞体の近接は NLRP3 インフラマソーム依存的な炎症応答を促進する
齊藤 達哉(大阪大学免疫学フロンティア研究センター自然免疫学研究室 准教授)
1
LabFab News Vol.10 Dec 2012
LifeSensors 社日本語版カタログ 2012 発刊
LifeSensors 社は、ユビキチン研究試薬の開発販売をしているアメリカのメーカーです。ラインアップとして、
LifeSensors 社独自のユビキチン研究用試薬や、ユビキチン様タンパク質である SUMO のタンパク質発現にお
ける特長を利用した発現ベクター、タグ切断用プロテアーゼ等を販売しています。昨今、ユビキチン研究が盛
んになりつつあり、LifeSensors 社製品も高い評価をいただいています。そこで、従来製品ごとの紹介をして
いましたが、LifeSensors 社全製品を紹介すべく、英語版カタログを日本語化した日本語版カタログを発刊し
ました。まだお手元にカタログをお届けできていない場合は、弊社営業所または販売取扱店までご連絡くださ
い。
カタログ発刊を記念して、12 月 3 日よりキャンペーンを実施します。詳細につきましては弊社 Web site をご覧ください。
カタログ掲載品
タンパク質発現システム
発現システム
昆虫細胞発現システム
タンパク質生産サービス
ユビキチン研究ツール
ユビキチンアフィニティー試薬
ユビキチン / 修飾酵素:E1, E2 および E3
ユビキチン / Ubl イソペプチダーゼ
ユビキチン誘導体、ユビキチン鎖
抗体
ユビキチンタンパク質マイクロアレイサービス
酵母発現システム
哺乳動物細胞発現システム
ユビキチン / ユビキチン様タンパク質
(Ubl)
結合アッセイ
イソペプチダーゼアッセイ
イソペプチダーゼ基質
ユビキチン - プロテアソーム系阻害剤
ユビキチン研究サービス
第 35 回日本分子生物学会年会 バイオテクノロジーセミナー ユビキチン:新たな可逆的翻訳後修飾系
日 時:2012 年 12 月 13 日(木) 12:00∼13:00
会 場:第 6 会場(福岡国際会議場 4 階(411+412))
演題1:ユビキチン修飾系:その多様性と多彩な機能
岩井 一宏(京都大学大学院医学研究科細胞機能制御学 教授)
(Tools and Technologies)
演題2:Will the Ubiquitin Pathway Displace the Kinome as a Source for Future Drugs?
Michael Eddins(Progenra Inc. R and D Department Assistant Director Dr)
LifeSensors 社が提供している特長的なユビキチン研究用試薬を取り上げて詳細に紹介した冊子をご用意しています。
ご希望の方は、弊社営業所または販売取扱店までご連絡ください。
LabFab News Vol.10 Dec 2012
2
Jurkat-Dual™
(ISG-NF-κB)
細胞
NF-κBシグナル経路 / IRFシグナル経路を同時に測定可能
本製品はヒトリンパ球由来 Jurkat 細胞株から作製されたもので、二つの誘導型レポーターを安定発現します。
Lucia™
(分泌型ルシフェラーゼ)の活性を測定することにより NF-κB 経路の検討ができ、SEAP
(分泌型アルカ
リホスファターゼ)の活性を測定することにより IRF の活性を測定することができます。
特 長
● 両シグナル経路を同時に測定可能
● ヒトリンパ球由来のレポーター細胞を追加
使用例
■ NF-κB と IRF に対する Jurkat-Dual™ 細胞の同時応答
細胞を 50μg/ml フィトヘマグルチニン(PHA)
、50μg/ml
コンカナバリン A
(Con A)
、
104U/ml IFN-α、10ng/ml TNF-α、
10μg/ml poly
(I:C)と一緒にインキュベーションした。24 時
間後、NF-κB により誘導された Lucia™と IRF により誘導さ
れ た SEAP の 量 を そ れ ぞ れ QUANTI-Luc™ と QUANTI-Blue™
を用いて測定した。
キット内容
キット構成品名
Jurkat-Dual™ cells
ブラストサイジン
Zeocin™
Normocin™
QUANTI-Blue™
QUANTI-Luc™
細胞
選択抗生物質
培養用抗菌剤
SEAP 活性測定基質
Lucia 活性測定基質
容量
3-7×106 cells
(1 バイアル)
100μl(10mg/ml)
100μl(100mg/ml)
1ml
(50mg/ml)
1 pouch
1 pouch
■ 価格表
製品名
Jurkat-Dual™ Cells
毒劇物
メーカー製品番号
容量
価格
劇
jktd-isnf
3-7×106 cells
223,000
■ 関連製品
InvivoGen 社では、リンパ球、マクロファージ、単球細胞由来の様々なレポーター細胞を販売しています。以下に新製品が充実した単球
細胞由来の製品を紹介します。
製品名
毒劇物
メーカー製品番号
容量
価格
ヒト THP-1 単球細胞由来レポーター細胞。TLR により誘導される NF-κB と AP-1 シグナル経路の活性化を SEAP により測定可能
THP1-XBlue™ Cells
thpx-sp
3-7×106 cells
195,000
217,000
THP1 -XBlue™ -MD2-CD14 Cells
thpx-mdcdsp
3-7×106 cells
THP1-XBlue™ -defMyD Cells
thpx-dmyd
3-7×106 cells
217,000
NF-κB または IRF シグナル経路の活性化を SEAP により測定可能
THP1-Blue™ NF-kB Cells 劇
thp-nfkb
3-7×106 cells
201,000
201,000
THP1-Blue™ ISG Cells
thp-isg
3-7×106 cells
NF-κB シグナル経路の活性化を Lucia™ により測定可能なタイプと SEAP と Lucia™ により、NF-κB と IRF シグナル経路の活性化を同時
にそれぞれ測定可能なタイプを販売
THP1-Lucia™ Cells
thpl-nfkb
3-7×106 cells
201,000
THP1-Dual™ Cells
thpd-nfis
3-7×106 cells
223,000
InvivoGen 自然免疫カタログ
(日本語版)
12月3日発刊
InvivoGen 社自然免疫カタログでは、ここで紹介しましたルシフェラーゼを用いたレポーターセルライン関連製品が更に充実されまし
た。この自然免疫カタログの日本語版カタログを発刊します。ご希望の方は、弊社営業所または販売取扱店までご連絡ください。
3
LabFab News Vol.10 Dec 2012
哺乳類細胞発現マウス IFN-β
PBL InterferonSource 社より、従来の大腸菌発現型に加え、哺乳類細胞により発現させたマウス IFN-β を紹介
します。本製品は、タグ配列を持たず、糖鎖修飾を受けたリコンビナントタンパク質であり、ネイティブのマ
ウス IFN-βと同様の性質を示します。
特 長
● ネイティブのマウス IFN-βと同様の性質
● 高い生物活性を示すリコンビナントタンパク質
● エンドトキシンレベル試験済み(1EU /μg)
性 質
大腸菌発現型との主な性質の違いを以下に示します。
哺乳類発現型
4.0×10 units
2.0×106 units
あり
なし
遺伝子配列
ネイティブタンパク質と同じでタグ配列も付
加されていない。
ネイティブタンパク質から一部遺伝子配列が
改変されている。
生物活性の評価
マウス L929 細胞における脳心筋炎ウイルス(EMCV)の細胞変性抑制効果により評価
比活性
糖鎖修飾
EC50
∼ 7 pg/ml
分子量
∼ 450 pg/ml
19.6 kDa
純度
性能比較
大腸菌発現型
8
95%
■ マウス L929 細胞における脳心筋炎ウイルス
(EMCV)の細胞変性抑制効果による比較
本製品
(#12405)は大腸菌発現型の IFN-β
(#12400)と比較し、高い抗ウイルス活性を示しています。
■ 価格表
製品名
メーカー製品番号
容量
価格
12405-1
1 × 105 unit
57,000
Mouse Interferon-Beta, mammalian expressed
■ 関連製品
製品名
メーカー製品番号
製品番号
容量
価格
MAb to Mouse Interferon-Beta, neutralizing, Clone RMMB-1
22400-1
14398-74
250 μg
61,000
FITC Conjugated MAb to Mouse Interferon-Beta, neutralizing, Clone RMMB-1
22400-3
25 μg
61,000
5
IFN-β(Mouse)
12400-1
14278-44
1×10 unit
56,000
IFN-β
(Mouse)ELISA Kit
42400-1
14456-04
1×96 tests
105,000
LabFab News Vol.10 Dec 2012
4
細胞培養関連新製品
ご好評の細胞培養培地に新しく IMDM 培地と 10 倍濃縮タイプのダルベッコりん酸緩衝生理食塩水
(Ca,
Mg
不含)
がラインアップされました。
品質管理項目
● pH 試験
● 浸透圧試験
● マイコプラズマ試験
● 無菌試験
● エンドトキシン試験
IMDM with -Gln and HEPES, liquid〔Iscove's Modified Dulbecco's Medium〕
組成概要
フェノールレッド
○
HEPES
○
その他
非必須アミノ酸含有
- グルタミン
ピルビン酸ナトリウム
○
炭酸水素ナトリウム
○
○
ピリドキサール塩酸塩
○
製品の詳細な組成は、弊社 Web site に掲載しています。
オンラインカタログ e-Nacalai
(http://e-nacalai.jp) で検索していただくことでご覧いただけます。
■ 価格表
製品名
規格
貯法
製品番号
容量
価格
冷蔵
11506-05
500 ml
2,200
規格
貯法
製品番号
容量
価格
SP(細胞培養用)
室温
11482-15
500 ml
2,000
規格
貯法
製品番号
容量
価格
DMEM(No Glucose) with -Gln, without Sodium Pyruvate, liquid
SP(細胞培養用)
冷蔵
09891-25
500 ml
4,000
IMDM with -Gln and HEPES, liquid
〔Iscove's Modified Dulbecco's Medium〕 SP
(細胞培養用)
10×D-PBS
(-)without Ca and Mg, liquid
組 成
組成
濃度(mg/ml)
Potassium Chloride
Potassium Dihydrogenphosphate
Sodium Chloride
-Sodium Hydrogenphosphate
2,000
2,000
80,000
11,500
■ 価格表
製品名
D-PBS
(-)without Ca and Mg, liquid(10×)
■ 関連製品
さまざまな培地や平衡塩を続々と追加しています。その中から一部の製品を紹介します。
製品名
培地
DMEM/Ham's F-12
(No Glucose)with -Gln and Sodium Pyruvate, liquid
SP
(細胞培養用)
冷蔵
09893-05
500 ml
4,000
MEM(No Glucose)with Earle's Salts, -Gln and Non-Essential Amino Acids,
liquid
SP(細胞培養用)
冷蔵
09848-05
500 ml
4,000
RPMI 1640
(No Glucose)with -Gln, liquid
SP(細胞培養用)
冷蔵
09892-15
500 ml
4,000
平衡塩
5
HBSS
(+)with Ca, Mg, without Phenol Red, liquid
SP(細胞培養用)
冷蔵
09735-75
500 ml
1,800
HBSS
(-)without Ca, Mg and Phenol Red, liquid
SP(細胞培養用)
冷蔵
17461-05
500 ml
1,800
LabFab News Vol.10 Dec 2012
ヒストン修飾酵素阻害剤
エピジェネティクス研究を推進
エピジェネティクス修飾(ヒストンのアセチル化、メチル化、りん酸化、ユビキチン修飾)は、創薬ターゲット
としても注目されています。今回は、ヒストンのアセチル化およびメチル化とその転移酵素の阻害剤をご紹介
します。
■ 価格表
主な作用
メーカー
製品番号
容量
価格
M 344
ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤
(IC50 = 100nM)
。終末分化を誘導し、高度にアセチル化されたヒス
トンH4の形成を促進する。抗増殖剤。細胞周期停止とアポトーシスの誘導により、ヒトの子宮内
膜と卵巣がん細胞の増殖を抑制する。
2771/1
1 mg
17,000
MC 1568
クラスⅡ
(Ⅱa)のヒストン脱アセチル化酵素の選択的阻害剤。クラスⅡのアセチラーゼを
に
おいては、特に骨格筋と心臓で、組織選択的に阻害する。筋細胞エンハンサー因子 2D(MEF2D) 4077/10
-HDAC3/4 複合体の安定化により、筋形成を抑制する。クラスⅠの HDAC 活性や発現を阻害しない。
10 mg
49,500
製品名
ヒストン脱アセチル化酵素
抗がん活性を示すヒストン脱アセチル化酵素阻害剤。細胞の増殖、浸潤、遊走を阻害し、グリオー
Sodium
マ細胞内でアポトーシスを誘導する。γグロビン遺伝子の転写促進と hPPARγの活性化により、タ 2682/100 100 mg 24,000
-Phenylbutyrate ンパク質のイソプレニル化の阻害、血漿中のグルタミンの枯渇や胎児ヘモグロビンの産生を誘導する。
SBHA
ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤
(ID50 = 0.25μM
(HDAC1)
、ID50 = 0.3μM
(HDAC3))
。 結腸直腸 の
がん細胞で - フルオロウラシル
(#3257)の細胞分裂抑制効果を強める。
3810/50
50 mg
14,000
Scriptaid
新規のヒストン脱アセチル化酵素阻害剤。ヒストンのアセチル化を 100 倍以上増加させる。相対的
に低毒性を示す。
2421/10
10 mg
34,000
Sodium Butyrate
ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤。 アルツハイマー病のトランスジェニックマウスでは、記憶回復
に作用する。 膵前駆細胞の形成を誘導する。Activin A との組み合わせで使用したとき、マウス ES
細胞の肝細胞への分化に作用する。
3850/50
50 mg
14,000
Valproic Acid
Sodium Salt
抗がん性と抗炎症性と神経保護作用を示すヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(IC50 = 400μM)。アル
ツハイマー病の動物モデルにおいて、GABA の増加、アミロイド β の産生を減少させることで、抗
2815/100 100 mg
痙攣活性を示す。NMDA を介した興奮を抑制し、電位開口型 Na+ チャネルをブロックし、神経細胞
の発火を調節する。Oct4 と Sox2 によって、体細胞から多能性幹細胞の誘導を可能にする。
15,000
ヒストンアセチル基転移酵素
C 646
選択的な p300/CREB 結合タンパク質(CBP)阻害剤
(Ki = 400nM)。その他の 6 種類の ヒストンアセチ
ルトランスフェラーゼに対して、選択的に作用する。マウス線維芽細胞株においてヒストン H3, H4
のアセチル化を抑制する。
4200/10
10 mg
59,500
ヒストン脱メチル化酵素
GSK J1
H3K27 ヒ ス ト ン 脱 メ チ ル 化 酵 素(JMJD3 と UTX)の 選 択 的 阻 害 剤。IC50 = 60nM( ヒ ト JMJD3
)
。JMJ ファミリーの脱メチル化酵素に活性を示さず、30μM の濃度で 100 種類のプロテイン
キナーゼに顕著な阻害活性を示さない。
4593/10
10 mg
48,700
GSK J4
ヒストン脱メチル化酵素 JMJD3/UTX の阻害剤。ヒストン H3K27 の脱メチル化をブロックする。初
代培養細胞のヒトマクロファージにおいて、リポポリサッカライド誘導性の炎症性サイトカインの
。GSK J1(#4593)も販売。
産生を弱める
(IC50 = 9μM:TNFα産生の阻害)
4594/10
10 mg
48,700
Tranylcypromine リシン特異的な脱メチル化酵素 1(LSD1/BHC110)と モノアミンオキシダーゼ(MAO)の不可逆な阻害
3852/50
剤。ヒストンの脱メチル化を阻害する。
Hydrochloride
50 mg
14,000
ヒストンメチル基転移酵素
BIX 01294
G9a 様タンパク質(IC50 = 0.7μM)と G9a ヒストンリジンメチルトランスフェラーゼ(IC50 = 1.7μM)阻
害剤 。37μM まで他のヒストンメチルトランスフェラーゼには活性を示さない。哺乳類細胞におい
て H3K9me2 レベルを調節し、
で体細胞から多能性幹細胞の誘導を促進する。
3364/10
10 mg
48,900
UNC 0646
リ ジ ン メ チ ル ト ラ ン ス フ ェ ラ ー ゼ の 相 同 タ ン パ ク 質 G9a と GLP の 強 力 か つ 選 択 的 な 阻 害 剤
(G9a)
、IC50 = 15nM
(GLP))
。細胞内の G9a/GLP メチルトランスフェラーゼ活性を強力に
(IC50 = 6nM
(MCF7))
。低細胞毒性を示す(EC50 = 4.7μM(MCF7)
)
。他のリジンメチル
ブロックする
(IC50 = 10nM
トランスフェラーゼとアルギニンメチルトランスフェラーゼよりも、G9a/GLP に対して選択性を示す。
4342/10
10 mg
54,000
● 活性について
Ki:受容体タンパク質とリガンドのアフィニティーを示す阻害定数。放射性リガンドの競合結合試験によって算出される。放射性リ
ガンドの非存在下において、競合リガンドが受容体の 50% に結合するときの競合リガンドのモル濃度で表される。
● 上記に記載されている作用は各化合物の主な作用であり、必ずしも特異的に作用するものではありません。
● 各化合物の詳細に関しては、Tocris 社の Web site(http://www.tocris.com/)
を必ずご確認ください。
Tocris 社新製品については、随時 Web site(http://www.nacalai.co.jp/Fount/index.html)
で取り上げています。
注)このコンテンツでは、新製品情報を早く紹介しようと考えています。情報発信スピードを重視しているコーナーであり、現時点で
は法規制情報や価格について確定できていない製品もあります。
LabFab News Vol.10 Dec 2012
6
CF™ 532 蛍光色素
CF™ Dye に新色素追加!
CF™ Dye、GelRed™ / GelGreen™、EvaGreen™などの蛍光色素で高い評価を受けている Biotium 社より、新し
い色素の CF™ 532 がラインアップに追加されましたのでご紹介します。この他にも様々な CF™ Dye がござい
ますので、ぜひ弊社 INFORMATION または Web site をご覧ください。
特 長
製品仕様
● 高輝度
● 水易溶解性で pH 非感受性
■ CF™ 532 標識二次抗体の励起 / 蛍光スペクトル
■ Technical Summary
極大励起波長 / 極大蛍光波長
527 / 558 nm
分子吸光係数
96,000
分子量
性能比較
∼685
フローサイトメトリーレーザーライン
532 nm
顕微鏡レーザーライン
532 nm
■ CF™ 532 標識二次抗体の蛍光強度の比較
■ Jurkat 細胞染色における蛍光強度の比較
CF™ 532 Goat Anti-Mouse IgG は A 社製品と比較し、
蛍光強度の強いことが示されています。
DOL:蛍光標識の程度
CF™ 532 Goat Anti-Mouse IgG または A 社製品で Jurkat 細胞
を染色し、フローサイトメトリーにより蛍光強度を比較しま
した。CF™ Dye は A 社製品よりも蛍光強度の強いことが示さ
れています。バックグラウンドは抗 CD3 抗体を加えていな
いサンプルにより測定しました。測定は BD FACSCalibur™ フ
ローサイトメーター
(FL2 チャンネル)を使用しました。
BD FACSCalibur™は Becton Dickinson and Company の商標です。
■ 価格表
製品名
毒劇物
CF™ 532 Goat Anti-Mouse IgG
(H+L),2mg/ml
CF™ 532 Goat Anti-Rabbit IgG
(H+L),2mg/ml
CF™ 532 Streptavidin
Phalloidin, CF™ 532 conjugate
CF™ 532 Succinimidyl Ester
CF™ 532 Maleimide
Mix-n-Stain™ CF™ 532 antibody labeling kit
CF™ 532 SE protein labeling kit
7
LabFab News Vol.10 Dec 2012
毒
メーカー製品番号
20365-50uL
20365-500uL
20366-50uL
20366-500uL
29030
00051-T
00051
92104
92045
92289
92290
92291
92208
容量
50 μl
0.5 ml
50 μl
0.5 ml
1 mg
50 U
300 U
1 μmol
1 μmol
1×(5-20 μg)labeling
1×
(20-50 μg)labeling
1×
(50-100 μg)labeling
3 labelings
価格
10,800
35,800
10,800
35,800
40,400
17,500
82,000
53,600
51,600
22,200
25,200
26,000
73,000
FtsZ タンパク質
FtsZ タンパク質は細菌の細胞分裂に重要な役割を担います。このタンパク質が不活性化されると、細胞分裂
が阻害される事から、新しい抗菌剤の開発において、FtsZ タンパク質は魅力的なターゲットとなります。
Cytoskeleton 社ではさまざまな種由来の製品を販売しています。
製品ラインアップ
由来
メーカー製品番号
タグの有無
分子量 *
純度 *
FTZ01-A
無し
40kDa
>85%
由来の FtsZ に対する相同性
FTZ05-A
6×His タグ
42kDa
>90%
FTZ02-A
6×His タグ
55kDa
>90%
47%
FTZ03-A
6×His タグ
45kDa
>90%
50%
FTZ04-A
6×His タグ
52kDa
>90%
49%
100%
* 分子量はおよび純度は、SDS-PAGE の結果から算出した値です。
性能評価
■ FtsZ タンパク質の評価
Cytoskelton 社では、リコンビナント FtsZ タンパク質の性能評価として、以下の試験を実施しています
(#FTZ01-A を除く)
。以下に
由来の例を示します。
① シート / フィラメント沈降アッセイ
<操作>
FtsZ タンパク質を溶解した HEPES ベースの緩衝液に、GTP を
未添加
(図中:no GTP)および添加
(図中:plus GTP)の両サンプ
ルを用意し、
サンプルを 37℃で 10 分間インキュベートした後、
100,000g で遠心し、沈殿物
(図中:Pel)と上清(図中 Sup)のタ
ンパク質量を測定しました。
<結果>
FtsZ タンパク質の性質のとおり、GTP 添加時に重合している
事が示されています。
② GTPase および ATPase 活性の測定
<操作>
FtsZ タンパク質を溶解した HEPES ベースの緩衝液に GTP を添
加したサンプルと ATP を添加したサンプルを用意し、GTPase
活性は OD360 を測定する事で、遊離のりん酸を測定可能な同
社アッセイキット
(# BK052)で評価しました。
<結果>
FtsZ タンパク質は、図のとおり FtsZ タンパク質の基本性質で
ある GTPase 活性(図中:青色曲線)を有することが示されてい
ます。また、図中:緑色曲線は、ATPase 活性を示しています。
■ 価格表
製品名
メーカー製品番号
容量
価格
FtsZ Protein (
recomb. no tag)
FTZ01-A
1×1 mg
74,000
FtsZ Protein (
recombinant, 6xHis-tagged)
FTZ05-A
1×1 mg
74,000
FTZ02-A
1×1 mg
74,000
FtsZ Protein (
FtsZ Protein (
FtsZ Protein (
recombinant plus 6xHis tag)
recombinant plus 6xHis tag)
recombinant plus 6xHis tag)
FTZ03-A
1×1 mg
74,000
FTZ04-A
1×1 mg
74,000
LabFab News Vol.10 Dec 2012
8
モノクローナル抗体新製品
様々な研究対象の抗体が益々充実
Santa Cruz 社では、シグナル中間体、キナーゼ、ホスファターゼおよび転写因子関連など様々な研究対象の
抗体を随時追加しています。 今回は最近の新製品の中から、一部の製品をご紹介します。
使用例
● E3BP(H-6)
:sc-377255
● CX3CR1
(B-7)
:sc-377227
Western blot analysis of E3BP
expression in Hep G2(A)and HeLa
(B)whole cell lysates and mouse
heart( C)
and human heart( D)
tissue extracts.
Western blot analysis of CX3CR1
expression in THP-1 whole cell
lysate.
● PPIH
(C-1)
:sc-377217
Western blot analysis of PPIH
expression in non-transfected
293T:sc-117752(A)
, mouse PPIH
transfected 293T:sc-125851( B)
and HL-60(C)
whole cell lysates.
■ 価格表
製品名
交差性
抗原
キナーゼおよびホスファターゼ
γPAK (H-4)
m, r, h, c, b, p
N-terminal (h)
GSK-3β (E-11)
human
345-420 (h)
ISYNA1 (C-8)
m, r, h, c, b
219-253 (h)
Thymidine Kinase (C-4)
human
FL (h)
TNIK (C-1)
human
844-922 (h)
Txk (B-2)
mouse
20-134 (m)
シグナル中間体
glypican-3 (H-10)
h, e
303-464 (h)
MRP-L10 (E-9)
m, r, h, e, b, p
Internal (h)
Perlecan (E-6)
human
4092-4391 (h)
RGS9 (C-8)
m, r, h, c
449-487 (m)
SO (A-7)
m, h
N-terminal (h)
SPOP (B-8)
m, r, h, e, c, b, p, a C-terminal (h)
合成と分解
AdoMetDC (B-9)
m, r, h, c, b, p
5-219 (h)
CYP11B1 (B-11)
rat
367-397 (r)
E3BP (H-6)
m, h
151-280 (h)
UBA3 (E-5)
m, h, e, c, b, p
317-463 (h)
UFD1 (B-7)
m, h, e, c
181-307 (h)
USP44 (G-2)
m, h
133-240 (m)
細胞膜受容体
CX3CR1 (B-7)
human
131-200 (h)
EGFR (C-2)
human
1131-1169 (h)
Porimin (G-2)
m, h
Internal (m)
TEM1 (G-9)
human
105-167 (h)
VPAC1 (B-4)
human
31-160 (h)
転写因子
MLL (D-3)
human
3301-3600 (h)
PARP-14 (C-1)
human
291-358 (h)
PPIH (C-1)
m, r, h
Internal (h)
RbAp46 (E-9)
m, r, h, c, b, p
N-terminal (m)
RRP7A/B (B-4)
human
FL (h)
アイソタイプ
用途
メーカー
製品番号
容量
価格
mouse IgG2a
mouse IgG1
mouse IgG2b
mouse IgG1
mouse IgG2b
mouse IgG1
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
sc-377194
sc-377213
sc-377245
sc-377211
sc-377215
sc-377202
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
51,000
51,000
51,000
51,000
51,000
51,000
mouse IgG2a
mouse IgG2b
mouse IgG1
mouse IgM
mouse IgG1
mouse IgG2b
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
sc-377266
sc-377196
sc-377219
sc-377252
sc-377208
sc-377206
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
51,000
51,000
51,000
51,000
51,000
51,000
mouse IgG2b
mouse IgG1
mouse IgG2b
mouse IgG1
mouse IgG2b
mouse IgG2b
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
sc-377230
sc-377248
sc-377255
sc-377272
sc-377265
sc-377203
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
51,000
51,000
51,000
51,000
51,000
51,000
mouse IgG2a
mouse IgG2a
mouse IgG2b
mouse IgG1
mouse IgG2a
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
sc-377227
sc-377229
sc-377295
sc-377221
sc-377152
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
51,000
51,000
51,000
51,000
51,000
mouse IgG2b
mouse IgG1
mouse IgG3
mouse IgG1
mouse IgG1
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
WB, IP, IF, ELISA
sc-377274
sc-377150
sc-377217
sc-377197
sc-377210
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
200μg/ml
51,000
51,000
51,000
51,000
51,000
交差性:m = mouse, r = rat, h = human, e = equine, c = canine, b = bovine, p = porcine, a = avian
用 途:WB = Western Blotting, IP = Immunoprecipitation, IF = Immunofluorescence
Santa Cruz 社では、その他様々な研究対象のモノクローナル抗体の新製品を販売しています。Web site
(http://www.scbt.com/new_monoclonal_antibodies.
html)
をご参照ください。
9
LabFab News Vol.10 Dec 2012
HPLC 用イオン交換カラムによる
モノクローナル抗体の分析例
抗体の分析に有効
タンパク質分離用イオン交換 HPLC カラムの COSMOGEL® IEX シリーズは、精製用カラム以外に精密分析用
もラインアップしています。精密分析用カラムは、非常に高い分離能を有するため抗体医薬など抗体分析に
有効なカラムとなります。今回、イオン交換カラムを用いたモノクローナル抗体の分析例の一部をご紹介し
ます。
分析例
■ 精製用カラム
(Type S)
と精密分析用カラム
(Type S-N)の比較
精密分析用カラムは、ノンポーラスのゲルを採用しています。そのため充填剤内でのサンプルの拡散が抑制され、
シャープなピーク形状が得られます。
■ 精密分析用カラムによるモノクローナル抗体の分析例
■ 価格表
COSMOGEL® IEX シリーズ
用 途
精密分析用
イオン交換モード
製品名
サ イ ズ
製品番号
価 格
陰イオン交換型
Type Q-N
4.6mmI.D. × 100mm
06258-41
150,000
陽イオン交換型
Type S-N
4.6mmI.D. × 100mm
06250-21
150,000
両イオン交換型
Type M-N
4.6mmI.D. × 100mm
06244-11
180,000
陰イオン交換型
Type Q-N
4.6mmI.D. × 30mm
06264-51
135,000
陽イオン交換型
Type S-N
4.6mmI.D. × 30mm
06251-11
135,000
陰イオン交換型
Type Q
4.6mmI.D. × 50mm
06266-31
150,000
陽イオン交換型
Type S
4.6mmI.D. × 50mm
06252-01
150,000
両イオン交換型
Type M
4.6mmI.D. × 50mm
06248-71
180,000
高速分析用
精製用
弊社では、COSMOGEL® IEX を用いた様々な生体成分やタンパク質の分析例を随時更新しております。
詳細は、弊社 Web site アプリケーションデータ(http://www.nacalai.co.jp/cosmosil/data/csmosrchtop.cfm)
をご参照ください。
LabFab News Vol.10 Dec 2012
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