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口述による歴史記録
教会歴史ガイド 口述による歴史記録 • 教 会 の 歴 史 記 録 を 収 集 し, 保 存 し, 分 か ち 合 う • 教会歴史ガイド 口述による歴史記録 発行 末日聖徒イエス・キリスト教会 ユタ州ソルトレーク・シティー 表紙:メモ帳,ペン,Photodisc/ Getty Images © 2014 Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved. 印刷:日本 英語版承認:2014 年 3 月 翻訳承認:2014 年 3 月 原題: Church History Guides: Oral Histories Japanese PD50026455 300 目次 口述による歴史記録概要. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . iv はじめに. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1 口述による歴史記録に関する指示. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2 インタビューの準備. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 2 インタビューを録音する. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3 インタビューの処理. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5 インタビューを提出する. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6 リソース. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7 準備と録音 標準的な録音機 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8 インタビュー前に行う質問 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9 インタビューを依頼する手紙の例 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10 インタビューの鍵となる質問例 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11 寄贈許諾書に関する指示 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18 処理と提出 電子フォルダー名とファイル名の標準的なつけ方 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21 口述による歴史記録目録ワークシートに関する指示. . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22 口述による歴史記録目録ワークシートの例〔英語〕. . . . . . . . . . . . . . . . . . . 24 大容量電子ファイルを送る方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26 口述による歴史記録概要 1. 準備する •口述による歴史記録プロジェクトのためのアイデアに 焦点を絞る。 •プロジェクトのためのアイデアに関する背景を調べ,利 用できるリソースに基づいてインタビューの対象となる 人を選ぶ。 •インタビューの概要を作成する。 •デジタル録音機の使用法を学ぶ。 •適切な場所と時間を選ぶ。 •インタビューに招待する。 2. 録音する •インタビューを行うに先立ち,インタビューを受ける人 に指示を与える。 •インタビューを受ける人に,教会歴史部寄贈許諾書に 署名をしてもらう。 •録音機がきちんと作動し,適切な場所に設置されてい ることを確認する;できるだけ気が散らないような環 境作りをする。 •以下を含む,はじめの言葉を録音する。 •出席している人の名前 •日付 •あなたのいる場所 •インタビューの目的 •インタビューが横道にそれないようにし,フォローアップ の質問をする。 •インタビューを受ける人にほとんどの話をしてもらう。 •可能ならば,他の関連記録も集める。 3. 手順 •目録ワークシートおよび索引に必要事項を記入する。 •署名済み寄贈許諾書をスキャンする。 •フォルダに以下の電子ファイルを収める。 •口述による歴史記録の音声録音 •目録ワークシートおよび索引 •スキャンされた寄贈許諾書 4. 提出する •Filesend を使って, [email protected] 宛 てにフォルダを提出する。 はじめに 口述による歴史記録は情報と記憶を収集し,保存するための重要な手段の一つです。 1831 年 11 月,主はジョン・ホイットマーに対して「彼が る歴史記録はさらに特定のテーマや出来事について深く わたしの教会について目にして知る,全ての重要な事柄の 分析するための手段とすることができます。人々に自分の 歴史を引き続き書いて作成する」よう命じられました。主 言葉で話してもらうことにより,彼らの信仰,証,経験につ はさらに,この歴史は「教会のためになる,…… 後の世代 いて,書くことでは伝えられないかもしれないことを記録 のためになる」と言われました(教義と聖約 69:3 ,8 )。 することができます。 教会の指導者は,記憶にとどめることによって,神の優し さに対する感謝の気持ちを深め,福音に従う決意を強く し,福音に従い,悪魔に打ち勝つ模範を示すことができ ると教えています(ヘンリー・B・アイリング『リアホナ』 2007 年 11 月号,66 - 69;マーリン・K・ジェンセン『リ アホナ』2007 年 5 月号,36 - 38 参照)。 教会の歴史記録を効果的に集める方法の一つがインタ ビューです。口述による歴史記録は,この方法でなけれ 教会歴史に関連するあらゆる作業と同じく,成果を上げ るには明確な目的をもって集中的に取り組むことが必要で す。口述による歴史記録は地域の教会歴史計画に沿って 進めます。教会歴史アドバイザーは自身でインタビューを 行ってもよいし,他の人々が行うインタビューを監督しても よいでしょう。このガイドで説明されている 4 段階の進め 方に従うことにより,口述による歴史記録の質を高めるこ とができます。 ば得られないかも知れない歴史的な出来事やユニットの 大きな発展,会員個人の生涯,証,記憶についての情報を 収集し,保存するための重要な手段となります。口述によ 準備する 録音する 手順 提出する 口述による歴史記録の処理 1 口述による歴史記録に関する指示 目的と背景 準備に当たり,インタビューの目的を明確にします。次 のように自問します。「なぜこの人をインタビューするの か。何を知りたいと思っているのか。どのような出来事や テーマを記録に残したいのか。」どのような質問をインタ ビューの概要に含めるかは目的に基づいて判断します。 インタビューする相手について知り,その人の人生を形 成した出来事についての基本的な知識を得ておきます。イ ンタビューに先立って話し合うことは,背景となる情報を入 手するよ良い方法であり,インタビューがうまく進められる かどうかを左右します(9ページ「リソース」の部から「イン タビュー前に行う質問」参照)。十分な準備をすることで, あなたが相手に関心を抱いていることを伝え,信頼を深め ることができます。 インタビューの鍵となる質問を決める 鍵となる質問を決めておくことで,目的から外れないよ 口述による歴史記録のインタビューを実施する準備として,鍵となる質問を考えておき ます。 録音する 手順 鍵となる質問を決めるとき,インタビューを受ける人の子 提出する 口述による歴史記録プロジェクト 人は誰でも,分かち合うことのできる話を持っていま す。教会歴史を記 録する手段として,口述による歴史記 録を活用する方法はたくさんあります。皆さんは,この責 任に圧倒されたり,焦点を見失うことを避けるために,口 述による歴史記録プロジェクトを地域の教会歴史計画に 沿ったものであると考えるとよいでしょう。 プロジェクト例 •特定の地域で先駆者となってきた家族 •地域七十人および伝道部会長経験者とその妻 •ワードの現 在および過去のビショップ,扶 助 協会会 長,その他の指導者 •帰還して間もない宣教師,新しい改宗者,または青少 年 2 と,相手の意見や考えが自然に出て来るのを妨げ,それに より,大切な情報を逃してしまうこともあります。 インタビューの準備 準備する うにすることができます。しかし,それにこだわりすぎる 供時代,教育,結婚,子育て,職業など人生に関する一般 的な質問から始めます。身近な話題から入ることによって 相手の気持ちを和らげ,信頼を築き,話の流れを作り,打 ち解けた雰囲気を作ることができます。相手が気兼ねなく 話し,自分の学んだ教訓について考えられるように,答え が「はい」「いいえ」ではなく,自由に話ができるような質 問を使います。 (11-17ページ「リソース」の部から「インタ ビューの鍵となる質問例」参照) 録音機 デジタル録音機が必要です(必要最低限となる道具に ついて,8 ページ「リソース」の部から「標準的な録音機」 参照)。インタビューの前に機器の操作方法に慣れておき ます。以下の事項を確認します。 •その録音機で録音できる最高の音質に設定する(通 常,ステレオ録音)。 •インタビューを最後までを録音できる電力を有してい ること。予備の電池を持参する。 •十分な保存容量を備えていること。 •録音機が音声を感知できる距離をつかんでおくこと。 依頼する インタビューを依頼するに当たり,依頼理由,希望する 実 施 場所と時間,所要時間を伝えます。記憶の手 掛か りとなる写真,書 類,小さな記念品などがあると,インタ ビューはさらに意義深いものとなるので,そのようなもの を持 参するよう頼むとよいでしょう。 ( 10 ページ「リソー ス」の部から「インタビューを依頼する手紙の例」参照)。 場所 インタビューを行う場所はきわめて大切です。落ち着け る,大きな雑音や邪魔の入らない場所を選んでください。 教会の集会所は適切な場所です。どこで行うにしろ,電 話,音の大きな時計,交通騒音,重機の操作音がなく,騒 がしい子供たちがいない場所を選びます。インタビューの 場所へは早めに行き,部屋を準備し,録音機の状態を確 認し,雑音を極力小さくしておきます。 タイミング 記憶が新しいうちにインタビューを行うことが大切で す。詳しい話ができる可能性が高いからです。相手の日 程と時間帯に配慮します。可能であれば,インタビューを 受ける人が気持ちよく,気持ちを集中できる状 態にしま す。 口述による歴史記録のインタビューにはデジタル録音機を使います。 インタビューを録音する 準備する 録音する 手順 提出する インタビューを始める前に関する指示 インタビュー中にあなたがどのようなことを行うかを前 もって説明し,相手を安心させてください。メモを取るこ と,固有名詞の一覧を作ることを説明します。異なる位 置に座っている全員の声がはっきりと録音されるかどうか を試し,相手に,録音機が正しく作動しているかどうかを 時々確認することを説明します。インタビューが何かの理 由で中断された場合の対処の仕方を説明し,必要であれ ばいつでも休憩を取ることを伝えます。録音を開始する前 に,祈りによって始めるとよいでしょう。 寄贈許諾書 インタビューの開始前または終了直後に, 『教会歴史部 寄贈許諾書』に署名してもらいます。これは録音の保存 と使用に関する法的権利を教会に与えることを許諾する ものです。寄贈許諾書に必要事項を記入する方法は,本 ガイドの後ろにある「リソース」の項( 18 参照)に記載 されています。寄贈許諾書〔英語〕は lds.org/callings/ church-history-adviser にある“ Forms ” (フォーム) の項 からダウンロードできます。寄贈許諾書に基づいて口述 による歴史記録を作成する場合,このフォームの「本許諾 書を通じてあなたが寄贈する全ての情報に関する詳細な 3 説明」に「口述による歴史記録」と書いてください。「寄 贈資料の前所有者」欄は空白のままにしておいてもかまい 語句のリスト 一般的ではない表記 ません。 の重要な人名や場所の リストを作ります。イン はじめの言葉 ストにある名前等の表 場所,インタビューの目的などを録音します。「わたしは 記が正確であるかどう フェリックス・ナッシュです。サモアの教会歴史アドバイ かをインタビューの相手 ザーを務めています。今日は 2010 年 5 月 27 日,サモア, と確 認します。語 句の アピアのブレット・ジョーンズの御自宅でインタビューを リストは目録ワークシー しています。ブレットはサモアの教会資産管理部長です。 トと索引を作成する際 2009 年にサモアを襲った津波に関連して彼が経験したこ に役 立ちます。可能で とを伺います」というように言います。 あれば,インタビュー中 インタビュー実施者の役割 あなたの話す時間を最小限に抑え,また,自分の意見 に名前の出た人の中で,重要な意味を持つ人の出生と死 亡年を書き添えておきます。 を押しつけることはすべきではありません。インタビュー 言語 の鍵となる質問に従って話を進めますが,それに捕らわれ インタビューの相手が最も話しやすい言語を使います。 すぎてはなりません。相手にできるだけ多くのことを語っ あなたがその言語を話せない場合,3 つのやり方がありま てもらえるよう,忍耐強くあってください。答えを考える時 すが,いずれの場合にも有能な通訳者が必要です。 間を十分に取ります。 質問する 鍵となる質問に添って,十分に時間をかけて答えられる 自由回答形式の質問をします。短い言葉や「はい」, 「いい え 」だけで答えられるような質問は避けます。明確にする 必要がある箇所やさらに詳しい説明が必要な箇所につい ては確認の質問をします。インタビューの目的からそれた り,御霊を遠ざけるような話題に関する質問は避けてくだ •逐語訳 ― 全ての言葉を翻訳する。 •要約 ― 通訳者が,質問ごとに相手の答えをまとめて 伝える。 •依 頼 ― この方法では,通訳者にインタビューを依 頼 する。通訳者はインタビューの目的を理解しているこ とを前提とし,相手の答えを通訳するのではなく,答 えが適切であることをあなたに確認するだけです。ま た,通訳者は必要に応じて確認の質問をします。 さい。 いずれの場合も,あなたのコントロールが及ぶ範囲とイ 最初の15分から20分でその後の雰囲気が決まります。 ンタビュー時間について妥協しなければならない部分が 相手の気持ちを楽にさせるような質問から始めます。経歴 あります。可能であれば,目的を達成することができるよ に関する質問をするとうまくいくことが多くあります。 うに,インタビューに先立って通訳者を指導します。英語以 正確性 要はありません。 インタビューの相手は時々失言したり,不正確なことや 矛盾することを言ったりすることがあります。議論を挑む かのように訂正したり,反論したりしてはなりません。そう ではなく,明確にすることを求めます。聞いたことを別の 言葉で言い直し,それが相手の意図することであるかどう かを尋ねるのは,相手の感情を損なわずに意味を明確に する良い方法です。 4 タビュー終了後,このリ 録音の初めに,インタビュー実施者は,出席者,日付と 外の言語で録音されたインタビューを英語に翻訳する必 インタビュー時間 通常,インタビューは 2 時間を超えてはなりません。状 況とインタビューの目的によっては 2 時間かからないかも しれません。インタビューが 2 時間に達して,録音すべき 事項がまだあれば,別の機会に続きを行うことを検討しま す。インタビューが複数回に及んだ場合でも,寄贈許諾書 は初めに提出された 1 枚で十分です。 他の記録を収集する インタビュー中,写真や物品に話題が及ぶことがありま す。このような場合,口述による歴史記録に入れるため, 写真や物品をスキャンあるいは撮影することが可能かどう かを尋ねます。インタビューの場に安くても確かな性能の スキャナーを持ち込むことによって,その場で写真や文書 インタビューの処理 準備する 録音する 手順 提出する 口述による歴史記録を保存し,将来利用できるようにす るために処理を行います。通常,インタビュー実施者が処 理を行い,口述による歴史記録を保存目的で提出する前 に完了させておかなくてはなりません。 ケースファイル 処理の中で,インタビューに関連のある全ての資料を保 存するために一つのケースファイルを作ります。実際には, それぞれのインタビューに関して,電子フォルダーおよび物 理的なフォルダー(紙のフォルダーなど ) を作ります。電子 フォルダーの中には,以下の 3 つのファイルを入れます。 をスキャンすることができます。 1.デジタル録音された記録 ファイル,手紙,日記,写真集など容量の大きな記録品 2.署名済み『教会歴史部寄贈許諾書』をスキャンした 目については,それらを教会へ寄付することができるか, ファイル あるいはデジタルコピーしてもよいかどうか尋ねます。同 3.目録ワークシートおよび索引の電子版 意が得られれば, 『教会歴史ガイド―記録を収集する』 (Church History Guides: Collecting Records)(教会 歴史部から入手する)に記されている指示どおり行ってく ださい。 この電子フォルダーには,デジタル写真,語句のリストを インタビューを受ける人の写真 インタビューを受ける人の写真は任意ですが,口述によ る歴史記録をさらに意義深いものにします。撮影に当たっ ては入手できる最良のデジタルカメラを使用します。携帯 電話の写真は通常,保存に適していません。 スキャンしたものなど,他の関連文書を入れることができ ます。 紙のフォルダーには以下の書類を入れます。 1.署名済み『教会歴史部寄贈許諾書』の原本 2.完成した目録ワークシートおよび索引を印刷したもの 3.語句のリスト 4.インタビューの鍵となる質問の一覧,調査メモ,インタ ビュー前の質問用紙などインタビューに関連する他の 文書 「リソース」の部から「電子フォルダー名とファイル名の つけ方」 (21ページ)に基づいて電子フォルダーと紙のフォ ルダーそれぞれに名前をつけます。紙のフォルダーにも同 様に名前をつけます。電子フォルダーを安全なコンピュー ターに保存し,紙のフォルダーを安 全な場所に保管しま す。フォルダーの中身は教会のものであり,あなたが解任さ れた後は地域の教会歴史アドバイザーに移管されます。 5 実際の録音 インタビューの相手にコピーを贈る インタビューの終了後直ちに,録音のコピーファイルを 協力に対する感謝のしるしとしてインタビューの相手に 安全なコンピューターのインタビュー電子フォルダーへ移し 録音のコピーを贈るとよいでしょう。 ます。可能であれば,教会歴史部が受け取ったことを確認 するまでデジタル録音機の録音を保存し,その後に録音 機から消去します。 署名済み寄贈許諾書 台本を作る必要はありません。台本の作成には多くの 時間を必要とするからです。 1 時間の録音インタビューの 簡単な台本を作るために 4 時間を要します。編集と校閲 署名済み寄贈許諾書がないと,インタビュー内容を利 を完全に行った台本を作るには約 10 時間を要します。資 用することができず,教会にとって価値のないものとなっ 料が手元にあり,インタビューの台本を作りたい場合は, てしまいます。署名済み許諾書をスキャンして電子インタ グローバルサポート・アクイジション課の窓口に相談し, ビューフォルダーに保存し,原本を紙のフォルダで保管し 詳しい情報を得てください。 ます。 目録ワークシートおよび索引 lds.org/callings/church-history-adviser の“ Forms ” (フォーム) の部で入手できる目録ワークシートを完成させ ます。( 24 - 25 ページ, 「リソース」の部から「目録ワーク シートの記入例」を参照)。ワークシートはインタビュー内 容の重要な情報を記入したもので,将来の閲覧を可能に します。これは教会歴史部に送られて,最終的に教会歴 史図書館の目録に掲載されます。例外として事前に認め られない限り,目録ワークシートは英語で記入しなければ なりませんが,インタビュー時の言語で記入するものを作 成することはできます。必要であれば,翻訳の担当者を召 してください。両言語版を一つの電子ファイルに保存しま す。 目録ワークシートには索引テンプレートが含まれていま す。インタビュー内容の索引を作成することによって,情報 が探しやすくなります。索引を作るには,テーマごとにイン タビューを分けます。その際,鍵となる質問を活用するとよ いでしょう。各テーマのインタビュー時間が15-20分を超 えないようにします。テーマごとに重要な事柄と話の簡単 な説明を書き入れます。 (24-25ページの「リソース」の項 から目録ワークシートの記入例を参照)。姓名と場所を明 記します。通常,索引は1ページから2ページになります。各 テーマの冒頭に録音機の経過時間カウンターに表示され ている時間を記入します。時,分,秒を記入します。 インタビュー実施者は,インタビュー直後の記憶が新し い間に目録ワークシートを作成します。 6 台本 インタビューを提出する 準備する 録音する 手順 提出する 処理の完了後,全ての関連ファイルを収めた電子フォル ダーを保管のため教会歴史部へ提出します。フォルダーを 電子メールで送るには大きすぎるため,推奨されるプログ ラムを使って,以下の電子メールアドレス宛てにフォルダー およびそのファイルを電子 的に 転 送します。( 26 - 28 ページ, 「リソース」の項から「大容量電子ファイルを送る 方法」参照) インタビューを提出する前に,インタビューの電子フォル ダーに必ず以下のファイルを入れてください。 □ 録音されたもの □ 署名済みの教会歴史部寄贈許諾書 □ 目録ワークシートおよび索引 □ その他のファイル(もしあれば ) リソース 準備と録音 標準的な録音機 インタビュー前に行う質問 インタビューを依頼する手紙の例 インタビューの鍵となる質問例 一般的な質問 ワードまたは支部の組織指導者 現代の開拓者 ビショップ/支部会長 伝道部会長 寄贈許諾書に関する指示 処理と提出 電子フォルダー名とファイル名の標準的なつけ方 口述による歴史記録目録ワークシートに関する指示 口述による歴史記録目録ワークシートの例〔英語〕 大容量電子ファイルを送る方法 7 標準的な録音機 教会歴史部は録音機について特定のメーカーや型式を定めていません。価格,耐久性,信頼性を考慮して購入 する機種を決めてください。 デジタル録音機の要件 •USB 接続内蔵 •ステレオ録音機能があること •数時間の録音が可能なこと •小型で操作が簡単なこと •WAV や MP3 フォーマットでの録音機能 録音機,電池,その他は地域から提供される資金で購入し,地域の備品となります。 標準的なデジタルボイス録音機 8 インタビュー前に行う質問 インタビューを受ける人の姓名: 生年月日と出生地: 父親の姓名: 母親の旧姓名: 成長期を過ごした場所: 配偶者の姓名: 結婚年月日: 子供がいる場合は子供の数: : 教育(教育機関名,学位と専攻,日付など ) : 職歴(会社,職位,日付など ) バプテスマ年月日と当時の状況: 配偶者のバプテスマ年月日と当時の状況: : 伝道の経験(場所と年も記入する) 成人後の教会の召し,奉仕したユニットとおおよその年月日も: 教会の重要な出来事への参画: インタビューを依頼する手紙の例 2014 年 1 月 22 日 ラファエル・J・エルナンデス 123 ○○○○通り ○○市,ペルー 愛するエルナンデス兄弟: ペルーで奉仕された伝道部会長の経験を記録することは,ペルーにおける教会歴史の中でも重要な位置を占めてい ます。わたしはペルーの教会歴史アドバイザーとして,この貴重な経験を持つ方々にインタビューをしております。インタ ビュー内容はソルトレーク・シティーの教会歴史部に送られ,保存されます。このプロジェクトは地域会長会の承認を得 ています。このプロジェクトへ,エルナンデス兄弟にもご協力いただきたいと願っております。 インタビューは 1 ,2 時間ほどかかります。ご自宅かラモリナ集会所でお会いできればと思います。伝道部会長時代に 経験したことをメモして来ていただくとよいと思います。また,当時の記録や写真があれば,お持ちください。詳細を思 い出す助けになります。 このプロジェクトについて詳しくお話ししたいと思います。ご協力いただけるようであれば,電話 123-456-7890 または 電子メール [email protected] までご連絡をお願いします。 心を込めて マルコス・K・ハリス ペルー教会歴史アドバイザー 10 インタビューの鍵となる質問例 鍵となる質問を考える際に,以下の例を参考にするとよいでしょう。他に lds.org/callings/church-history-adviser 〔英語〕から質問例を閲覧することができます。これらの質問はインタビュー前の調査で集めた情報に基づいて,インタ ビューの対象者に合わせて変えてください。テーマごとに分けるとよいでしょう。「一般的な質問」のページにはほとん どのインタビューで利用できる質問が紹介されています。 ここで紹介されているものやあなた自身が用意した質問を全て使う必要はありません。インタビュー中に明らかになる 他の重要なテーマについても話し合うべきです。教会の歴史を録音するときは柔軟に対応し,御霊の導きに従います。 注:文中で下線を付した空白箇所には話の中で採り上げられた場所,インタビュー対象者が住んでいる場所または経験 した教会の職位を記入します。 11 一般的な質問 経歴 1.次のことについて話してください: a.生まれ育った場所 b.両親,きょうだい,伴侶,子供 c.教育と職歴 教会への改宗 1.教会に加わる前,宗教的にどのような環境にありましたか。 2.どのようにして教会を知り,どのような第一印象を持ちましたか。 3.理解したり,受け入れることが難しい教義がありましたか。 4.宣教師はどのような人でしたか。宣教師との間に言葉の問題はありましたか。 5.自分が学んでいることが真実であると最初に思ったのはいつでしたか。その確信に最も大きな影響を与えたのはど のようなことでしたか。 6.いつどこでバプテスマを受けましたか。バプテスマを施した人,確認を行った人は誰ですか。 7.家族と友達の反応はどうでしたか。 8.教会に来なくなった時期がありましたか。その後,何がきっかけで戻りましたか。そのようなことがないとすれば, 常に忠実で活発だったのは,どのような助けがあったからですか。 召し 1. としての召しを果たしたときのことについて話して ください(ビショップ,ステーク会長,扶助協会会長など )。 a.あなたはいつ召されて,その召しをどのように受け止めましたか。 b.その召しを受けるために最も良い準備となったのはどのような出来事でしたか。 c.どのようにして顧問の人たちを選びましたか。彼らについて話してください。 2.どのような訓練を受けましたか。 3.現在の としての召しの目標を教えてください。 その目標を達成するために努力していることを話してください。 4.あなたの組織はどのように機能していますか。 5.この召しはあなたの家族の関係にどのような影響を与えていますか。 まとめ 1.預言者の訪問,ステークの組織,神殿の奉献,自然災害など, (場所)で,あなたが経験し た特別な出来事について話してください。これらの出来事はあなたの証にどのような影響を与えましたか。 2.人々をよく理解するために,宣教師と教会の指導者は,この国について,例えば,この国の歴史と文化などについて, どのようなことを知る必要がありますか。 3.教会員であることでどのような祝福がありますか。 4.このインタビューで触れなかったことで,他に大切なことがありますか。 5.あなたの証でインタビューを終えたいと思いますが,いかがですか。 12 ワードまたは支部の組織指導者 地元の地域を導く 1.男性,女性,青少年,子供の役割について,地元の文化に基づく理解と教会の理解の違いを説明してください。この ことは指導するうえでどのような影響がありますか。 2.教会で指導することを難しくしていることはありますか(例えば,交通手段,財政,距離,仕事など )。 3.あなたが指導する会員たちにとって最も大きな問題は何ですか。 組織に関する問題 1.インタビューを受けている人が指導者となっている組織において,以下の事項に関する問題点や課題について話して もらいます。 扶助協会 若い女性 初等協会 独身の母親と女性 教会におけるデートのし方と結婚 初等協会の活動 日曜日の集会と他の日の集会 半年ごとの女性のための放送 初等協会年次聖餐会プログラム 福祉援助/奉仕 若い女性のキャンプ 敬虔 家庭訪問 地元社会と文化における若い女性の 特質 初等協会に出席するあまり活発でな い家庭の子供 半年ごとの女性のための放送 若い男性 長老定員会または大祭司 グループ ワードまたは支部伝道 教 会におけるデートのし方 義にかなった夫や父親を育 会員伝道活動 と結婚 てる 宣教師との協力 伝道への備え 結婚と女性の扱いについて 教会に対する一般的な誤解 の考え方 ス カウ ティング ま た は「神 回復された福音を受け入れ への務め 」プログラム ホームティーチング た経緯 総大会神権部会 日曜日のレッスン 成功談 日曜学校 社会と文化に基づいた教科 課程 教師の準備 出席 神殿の準備,家族歴史,結婚 と家族関係などの特別レッ スン 13 現代の開拓者 地元における教会の始まり 以下の事項について説明し,それに関するあなたの経験を話してください。 1.集会場所(個人のアパートや賃貸の部屋から現在の教会所有の集会所までの変遷) (場所)で教会の確立に貢献した宣教師または末日聖徒 2. 3.指導者として最初に召された地元の教会員 4.教会への反対 5.最初の支部,ワード,ステークなどの設立 6.地元の伝道部と伝道活動の確立 7. (場所)で教会が発展するにつれてどのような変化がありましたか。 a.会員の参加と教会の活動水準 b.教会を去って行った人々 c. (場所)において教会に加わり,教会を強めるために中心となって力を尽くした人たち 8.教会のプログラムと補助組織,組織の確立 a.扶助協会 b.若い男性,若い女性,初等協会 c.セミナリー・インスティテュート d.家族歴史 e.ホームティーチングと家庭訪問 f. 教会福祉 g.永代教育基金 h.親睦のための活動と地元の末日聖徒の伝統(例えば,開拓者記念日など ) i. その他 9.最初の神殿訪問旅行,神殿に行くために払った犠牲,神殿に参入できたことで起きた変化 10.地元の神殿の奉献 11.聖典と他の教会書籍の自国語への翻訳 12.中央幹部とその他教会指導者の訪問 14 ビショップ/支部会長 あなたのワード/支部 1.あなたのワードの規模と構成について話してください。 2.会員たち(男女ともに)がどのくらいの決意をもって福音に従って生活しているか,話してください(例えば,集会に出 席する,神殿に参入する,召しを果たす,ホームティーチングや家庭訪問を行うことなどについて)。 3.ワードとビショップリックが成し遂げた主な事柄を話してください。 4.ビショップとして,あなたが抱えている主な課題は何ですか。ワードが抱えている主な課題は何ですか? 5.ワードで行っている親睦のための活動について話してください。 福祉問題 1.社会経済のどのような要因によってワードの会員は影響を受けていますか。 2.あなたが受ける援助の要請は何件くらいありますか。 a.どのような援助ですか。 b.それらの要請に対応するためにあなたはどのような指導を受けてきましたか。 3.教育や就職の訓練のための特別プログラムをワードで実施していますか。 4.会員の物質的な必要を満たすために扶助協会はどのように助けていますか。 青少年およびヤングアダルト 1.ビショップとしてワードの青少年とヤングアダルトの会員について,一番気になっていることは何ですか。以下の事項 について話してください。 a.セミナリー・インスティテュート b.召しを受けて奉仕し,伝道に出る c.帰還宣教師 d.教会内で結婚できる可能性 伝道活動 1.この地域で教会が設立された当時のことについてどのようなことを知っていますか。 a.開拓者にはどのような人がいましたか。 b.この地域で教会が設立された当初のことについてどのような話を聞いていますか。 2. (場所)で一般の人は教会に対してどのような考えを持っていますか。 3. (場所)ではどのような人々が教会に加わっていますか。 4.ワードでどのように伝道活動を行っているか話してください。 a.会員の参加 b.専任宣教師の活用 5.改宗者の定着について話してください。 神殿・家族歴史活動 1.会員たちの神殿参入を難しくしていることは何ですか。 a.神殿に参入した会員は何人いますか。 b.有効な神殿推薦状を持っている会員は何人いますか。 2.ワードで行われている家族歴史活動について話してください。 a.どのような手段を利用できますか(コンピューター,ソフトウェア,書籍,記録など )。 b.参加者は何名くらいいますか。 15 伝道部会長 召し 1.過去を振り返ってみて,あなたはどのように召しに備えられていましたか。 2.召しに対する家族の反応はどうでしたか。 3.新任伝道部会長セミナーを含めて,召されてから伝道地に赴任するまでの間に起きた様々な出来事とあなたが感じ たことを話してください。 伝道部の状態 1.あなたの伝道部について次のことを話してください。 a.伝道部の区域 b.伝道部内に住む人々について:会員数,言語と読み書きの能力,教育,社会経済水準など c.宣教師について:地元出身者,北アメリカ人,姉妹,夫婦;それぞれの長所と弱点 d.この伝道部で教会が設立された当初の様子についてどのようなことを知っていますか。 i. 開拓者にはどのような人がいましたか。 ii.この地域で教会が設立された当初のことについてどのような話を聞いていますか。 2.地元の人々の信仰心と,最も受け入れやすい教義と最も受け入れにくい教義について話してください。 3.伝道活動に対する法律または政府による制約があれば教えてください。 4.改宗者の状態 ― 言語,読み書きの能力,教育,社会経済水準などについて話してください。 5.伝道部における教会の一般的なイメージはどのようなものでしたか。反モルモンの強い影響力がありましたか。 6.人々をよく理解するために,宣教師と教会の指導者は,この国について,例えば,この国の歴史と文化などについて, どのようなことを知る必要がありますか。 伝道部会長の見解 1.管理者としての務め a.着任したときの伝道部の状態と,自分の責任について感じたことを話してください。 b.宣教師と会員に対してどのようなことを強調しましたか。 c.シニア夫婦宣教師,姉妹宣教師,長老たちそれぞれの才能をどのように生かすことができましたか。 d.伝道部を管理するうえで,大きな課題は何でしたか。また成功したことは何でしたか。 2.伝道活動 a. 「わたしの福音を宣べ伝えなさい」あるいは,それ以前に行われていた伝道方法に,それぞれどのような効 果があるか話してください。 b.宣教師はどのような方法で伝道しましたか(チラシ配布,街頭伝道,会員からのリフェローなど )。どの方法 が最も効果的でしたか。 c.あなたは宣教師をどのように指導しましたか。 d.人々はモルモン書に対してどのような反応を示しましたか。 e.地元の宣教師が外国から来た宣教師と一緒に働くときに何か難しいことがありましたか。 f. 改宗者への動機づけとして神殿はどのような役割を果たしましたか。 3.会員の働き 16 a.地方部を新設したときの経験について話してください。 b.都市や地域を開いた(あるいは都市や地域を閉じた)経験について話してください。 c.顧問をどのように活用しましたか。顧問の名前と,彼らをどのようにして選んだかを教えてください。 d.宣教師と会員がバランスよく働けるように,地元のステーク会長,地方部会長とどのように働きましたか。 e.地元の指導者について,また彼らをどのように訓練したか話してください。 4.以下の分野での経験を話してください。 a.中央幹部による伝道部内の巡回 b.人道支援プロジェクトと伝道活動の経験 c.永代教育基金 d.セミナリー・インスティテュート e.施設 f. 神殿推薦状の面接 まとめ 1.地域会長会と地域七十人をはじめとする教会指導者とあなたとの関係について話してください。 2. (場所)において教会確立に当たって,どのように主の御手があったかを話してください。 3.この地で教会が成長する(あるいは成長し続ける)ために,これからどのような手順を踏むべきですか。 4.その他に霊的な経験はありますか。開拓者の物語などはどうでしょうか。 5.伝道中は他にどのようなことを学びましたか。 6.最後に証をしていただけますか。 伝道部会長夫人の見解 1.この召しがあなたの家族に与えた影響について話してください。 2.伝道部会長夫人の役割について話してください。 3.宣教師たちとどのように交わってきましたか。 4.地元の教会員との交流について話してください。 5.あなたは伝道から何を学びましたか。 6.あなたの証でインタビューを終わりたいと思いますが,いかがですか。 17 寄贈許諾書に関する指示 注:以下は全て架空の事例です。 IP(知的財産権)コード。空白のままにしておいてください。この部分は後で他の人たちが記入します。 寄贈者の名前。姓の次に句点を入れ,次に名を記入します。例:「モンソン,トーマス・スペンサー」 電話番号。あなたや他の人たちが後で寄贈者と電話で連絡が取れるような情報を含めます。 寄贈者の住所。あなたや他の人たちが後で寄贈者と郵便で連絡が取れるような情報を含めます。 電子メールアドレス。寄贈者の電子メールアドレスを記入します。電子メールアドレスが正確であるかどうか必ず確認しま す。 本許諾書を通じてあなたが寄贈する全ての情報に関する詳細な説明。提供された「寄贈資料」を列挙し,それらの資料 が原本かコピーか,また口述による歴史記録が含まれているかどうかを明示します。これは詳細な要約であり,全ての項 目の全ての要素に関する記述である必要はありません。 例 1:一束の大量の手紙,10 冊の日記,一箱の写真。これらは皆,原本です。 例 2:マリア・エスコバールに書かれた 4 通の手紙集。最初の手紙は,1967 年 6 月 3 日にスペンサー・W・キン ボールから送られたもの。 2 番目の手紙は,1963 年 10 月 25 日にN・エルドン・タナーから送られたもの。 3 番目の手紙は,1976 年 7 月 29 日と 1976 年 9 月 1 日にゴードン・B・ヒンクレーから送られたもの。これら は皆,コピーです。 例 3:これらのアルバムには数百枚の写真が収められています。 注: 2 番目の例は,項目の数が少ししかない分,最初の例または 3 番目の例よりも詳しくなります。 「寄贈資料」を作成した人(または人々)の伝記的な情報。作成者の伝記的な情報を記入します。忘れないでください。 作成者と寄贈者が同一人物ではないこともあります。背景となる情報,教会歴史との関連,あるいは「寄贈資料」の目録 を作るときに役立つものは何でも記入します。妥当であれば,出生日および死亡日を記入します。 例 1:ホセ・アマリリョ( 1910 - 1988 年)は,スペイン・マドリードステークの初代ステーク会長でした(任期: 1970 - 1979 年)。スペインで最初にバプテスマを受けた 5 人のうちの一人です。資料で述べられている他の 人の中には,スペイン・マドリード神殿の最初の神殿会長であるホルヘ・サンチェスも含まれます。 例 2:マリア・エスコバール( 1940 年-)は,ペルー・リマステークの扶助協会会長( 1963 - 1970 年)であり,同ス テークのカンポスワードの初等協会会長( 1970 - 1980 年)でした。 例 3:アレクサンドラ・アザロフ( 1954 - 2013 年)は,20 年以上にわたり,ロシア・モスクワ地方部の地方部宣教 師として奉仕しました。モスクワの教会の最初の教会員の一人でした。モスクワで奉仕した何百人もの宣教師 の母親的な存在でした。彼女のアルバムには,その当時の宣教師の写真が収められています。 注: このような情報は,後で目録ワークシートに記入するのに役立つでしょう。目録ワークシートに記入する際に,関係の ある重要な詳細を幾つか書き添えることもできます。 「寄贈資料」の前所有者(口述による歴史記録には利用不可) 「寄贈資料」の前所有者について,できるだけ詳しく説明し ます。資料の作成を取り巻く環境について記入します。「寄贈資料」が作成された日付および場所についても記入しま す。 例 1:成人期を通して寄贈者の父親により作成され,1988 年にその父親が亡くなったとき,寄贈者に引き継がれまし た。資料は全てスペインのセビリアで作成されました。 例 2:1965 年,アンデス伝道部で伝道中,寄贈者によって作成されました。 18 例 3:アレクサンドラ・アザロフはイワン・アシュケナージの向かい側に住んでいました。アザロフには子供がいませ んでした。アザロフはアシュケナージの親しい友人となりました。亡くなる前に,アザロフはアシュケナージに 自分の写真の管理人となり,それを安全に保管できる場所を探してほしいと頼みました。アザロフはこの件に ついて遺言では触れませんでした。 2013 年,アザロフの死後,アシュケナージは彼女の家を訪れました。彼 女の姪が,その家の片付けをしているときのことです。アシュケナージはアザロフがアルバムを処分してしまっ たことに気づきました。そこでアシュケナージは姪にそのアルバムを譲ってもらうことができるかと尋ねました。 姪はそれに同意し,アルバムをアシュケナージに渡しました。それが現在寄贈されているアルバムです。 注:例 1 と 2 の場合,前所有者が誰であるかはすぐに分かります。例 3 の場合は複雑です。寄贈者にそのアイテムを寄 贈する権利があるかどうか確信が持てない場合は,グローバルサポート・アクイジション課の職員と相談する必要があり ます。 その他の情報(もしあれば )。 「寄贈資料」に関連するその他の情報または許諾事項を全て記録します。この分野は以 下のような場合に適用されます: •寄贈者が資料のデジタルコピーを要請している場合。 •寄贈者が資料の一部または全部への一般のアクセスを禁じるよう要請している場合,またどれくらいの期間禁じるか 要請している場合。アクセス制限に同意する前に,グローバルサポート・アクイジション課と相談します。 •寄贈者が教会に記録を貸与することに同意しており,コピーの作成が可能な場合。 注:寄贈者が資料を熟知している場合,その資料に神聖な事柄,個人情報または内密情報が含まれていないかどうか尋 ねます。この項での応答を記録します。 COP の「寄贈資料」使用法。この項は,大管長法人(COP)が寄贈資料に関してできることを説明しています。この項 で紹介されている例をよく理解し,分からないことがあれば,グローバルサポート・アクイジション課と連絡を取ってくだ さい。 あなたの「寄贈資料」使用法。この項は,本許諾書に署名した寄贈者が資料に関してできることを説明しています。 あなたの許諾書。寄贈者が文書に署名する前に,この項に記されている許諾書の内容を理解していることを確認してくだ さい。分からないことがあれば,グローバルサポート・アクイジション課の窓口と相談します。 教会歴史部に代わって資料を収集しているので,あなたはCOPの代表ということになります。名前が記され,署名が 入っていること,また日付が適切な行に記載されていることを確認してください。 注:寄贈者が自分に署名する権限があるかどうか分からない場合,グローバルサポート・アクイジション課に問い合わせ てください。 19 20 電子フォルダー名とファイル名の標準的なつけ方 完成したインタビュー記録を教会歴史部へ提出するに当たり,一つのフォルダに全ての電子ファイルを収め,以下の説明 に従って名前をつけてください。 フォルダー名 インタビューを受ける人の姓の次に句点,次に名を記入したものが,電子フォルダー名となります。例えば,マルタ・サン トスがインタビューを受けたとすれば,フォルダー名は, “ Santos, Marta ”となります。 ファイル名 フォルダー内の全てのファイルには先頭にフォルダー名を記入し,続いて下線,そしてどのようなファイルかを簡単に説 明します。また,以下の例に見られるように,音声および画像ファイルは,複数のファイルがある場合,00001 から始まり, その後,順に 5 桁の番号をつけていきます。 必須ファイル Santos, Marta_agreement.pdf Santos, Marta_worksheet.doc Santos, Marta_audio.mp3 任意ファイル Santos, Marta_photo_00001.jpg Santos, Marta_photo_00002.jpg Santos, Marta_word_list.doc 複数回にわたるインタビュー 複数回に分けて行ったインタビューには以下のように名称をつけます。 Santos, Marta_audio_00001.mp3 Santos, Marta_audio_00002.mp3 Santos, Marta_audio_00003.mp3 複数の対象者へのインタビュー 対象者が 2 名の場合,以下の方法でファイル名をつけます。 Santos, Marta and Ramirez, Paula_audio.mp3 数人のインタビューを行う場合,グループ名をファイル名とします。 First-generation members_audio.mp3 21 口述による歴史記録目録ワークシートに関する指示 目録ワークシート( lds.org/callings/church-history-adviser〔英語〕の“ Form ” (フォーム)の項から入手する)は, 口述による歴史記録を正式に教会歴史図書館の目録に登録するために使われます。閲覧者の便宜を図るため,詳細な説 明を加えることが大切です。 ワークシートの索引の項にはインタビューで話し合った重要なテーマの概要と,その経過時間を記入します。経過時間 は録音機の画面に表示されるカウンターを参照するか,コンピューターでインタビュー内容を検討する場合はソフトウェア から表示される経過時間カウンターを参照します。 完成したら,ワークシートを電子ファイルとしてインタビュー電子フォルダに収めます。 ワークシートの各項目を説明します。次ページのワークシート記入例も参照してください。このワークシートに英語で記 入してください。 Folder name〔フォル ダ ー 名〕。21 ペ ー ジ の「電 子 フ ォル ダ ー Oral History Cataloging Worksheet 名 とファイル 名 の つ け 方」を 参 照してく だ さ い。(例:Santos, Marta ) CHL call number〔 CHL 整 理番 号〕。教 会 歴 史図書 館は整 理 番 号を割り当てます。この 整 理 番 号 はそ の 後,インタビュー 実 施 者 に通 知されます。インタビュー実 施 者は将 来 参照するときのため に,この 受 付 番 号を自分 のワー クシートに 記 入します。(例:OH 4219 ) Date of interview〔インタビュー実 施日〕。インタビューを録 音 General Information Folder name: CHL call number: Date of interview: Church area: City and country where interview was recorded: Format of the recording: Language(s) of interview: Interview Participants Name of interviewer(s) (family name or surname, given names): した年月日を記入します。(例:2013 年 11 月 27 日) Name and birth year of interviewee(s) (family name or surname, given names, birth year): Church area〔教会の地 域〕。あなたが住 んでいる教会の地 域名 です。(例:ヨーロッパ東地域,南アメリカ南地域) Contact information for interviewee(s) Phone numbers: City and country where interview was recorded〔録音を E-mail address: 行った国と都市〕。このインタビューを録 音した国,県,都市名を記 Residence: 入します。(例:メキシコ・シティー,メキシコ ) Content Summary Format of the recording〔録音のフォーマット〕。インタビュー Instructions: In the first sentence, explain the purpose of the interview and the places and time period covered. In the second and third sentences, summarize the major elements of the interview; give specific information, including names, dates, and places where experiences occurred. 内 容 を 録 音 したフォ ーマット を 明 記し ま す。(例:MP3 ま た は Summary paragraph: WAN ) Principal language of the interview〔インタビューで使用し た主要な言語〕。インタビューで使われた主要な言語を記入します。 Other languages〔その 他の言 語〕。インタビューで 使われ たそ の他の言語を記入します。 署名済みの『教会歴史部寄贈許諾書』がありますか。質問の右の欄 Interviewee( s ) 〔インタビューを受ける人(姓名)〕。姓名の順で に「はい」か「いいえ 」を記入します。(インタビューを提出するに 記入します。インタビューを受ける人が複数であれば,全員を記入 は,署名済みの許諾書が必要なことを忘れてはなりません。) します。(例:Lopez, Alicia Victoria Solis de De Leon ) Interviewer( s ) 〔インタビュー実 施者(姓,名)〕。姓名の順で記 Birth date〔生年月日〕。このフォーマットにインタビューを受ける 入します。インタビュー 実 施 者 が 複 数 であ れ ば,全 員を 記 入しま 人の生年月日を記入します:年,月,日。(例:1929 年 9 月 7 日) す。(例:ハリス,マーカス・ケビン,またはリー・ウォン・ヨン ) Contact information for interviewee( s ) 〔インタビュー を Birth date〔生年月日〕。このフォーマットにインタビュー実 施 者 受 ける人の 連 絡 先〕。電 話 番 号,電 子メールアドレス,住 所を 全て の生年月日を記入します:年,月,日。(例:1976 年 7 月 29 日) 記 入し ま す。(例:電 話 番 号:自 宅 0234-549-9877, 携 帯 電 話:0234-465-54581。 電 子メールアドレス : devega77@ 22 qv.com 住 所 : Calle Zokolo 240, Mexico City, Mexico 9870 ) Translator〔通訳者(姓名)〕。通 訳者が インタビューに同 席した のであれば,その人の名前を記入します。(例:ソーサ,マリベル ) Index〔索引〕。インタビューをテーマごとに分け,それぞれの内容 をまとめます。多くの場合,インタビューの鍵となる質問で採り上 げ たテーマ で 分 けるとよいでしょう。各 テーマは 15 分あ るい は 20 分を 超 えないようにしてください。( 24-25 ページの 例を 参 照。) Time〔時間〕。録音で各テーマが始まる時間を示すため,経過時間 カウンター の 表 示する時,分,秒を記します。インタビュー対 象者 が質 問に答え 始めた時 間では なく,あなた が質 問し始めた時 間を Summary paragraph〔要 約〕。最初の文を「 (インタビュー の目的を説 明)についての話し合い」で始めます。必要ならば,2 番目の文を「 (索引から重要な項を列挙)を含む 」で始めます。 3 番目の文は,必要に応じて, 「 (注 意を払ってほしい重要な逸 話 やテーマを列 挙)を含む 」で始めます。重 要な名前,日付,場所 を必ず 記 入してください。正しいフォーマットを 使 用できるよう, さい。 Sacred, Confidential, or Private Information〔神聖な事柄, 内密情報または個人情報〕。これに該当するものがあるかどうかを 記録します。(例:1 時間 12 分 6 秒は 01:12:06 と表記する) ワークシートに記載されている「文体に関する指 針」に従ってくだ //(//(// "# % #& '!%!' " !! -! .) ! !*-! .'$ !'! ) '! ! # ) ) ##!" "% #-$''!',' ' %'$! %' !.) # * ' ' ' ) + % & !( # ( 示すために,各文章の右のボックスに「はい」か「いいえ 」と記入し ます。( 25 ページの例を参照) Other Useful Information( optional ) 〔その他の有益な情報 (任意)〕。この 任意の余白に,関連性があるかもしれないその 他の 情報を提示してください。 Worksheet Creator〔ワークシート作成者〕。このワークシート を作成した人の姓名に加えて完 成した日付を記入します。(例:ハ リス,マルクス・ケビン;2013 年 9 月 12 日)。また,このワーク シートを翻訳した 人の姓名に加えて翻訳 が 行われた日付を記入し ます。最後に,このワークシートを編集した人の姓名に加えて編集 が行われた日付を記入します。 23 Oral History Cataloging Worksheet Example General Information Folder name: MKH-008_Lopez, Alicia Victoria CHL call number: Date of interview: 15 August 2009 Church area: Central America City and country where interview was recorded: San Marcos, Guatemala Format of the recording: WMA Language(s) of interview: Spanish Interview Participants Name of interviewer(s) (family name or surname, given names): Harris, Marcus Kevin Name and birth year of interviewee(s) (family name or surname, given names, birth year): Lopez, Alicia Victoria Solis de De Leon, 1915 Contact information for interviewee(s) Phone numbers: 0234-549-9788 E-mail address: [email protected] Residence: Calle Zokolo 240, San Marcos, Guatemala 9870 Content Summary Instructions: In the first sentence, explain the purpose of the interview and the places and time period covered. In the second and third sentences, summarize the major elements of the interview; give specific information, including names, dates, and places where experiences occurred. Summary paragraph: Lopez discusses her life and Church experiences in San Pedro Sacatepéquez, Guatemala, from 1913 to 2009. Includes a discussion of Lopez’s LDS conversion and her baptism in a lake near San Marcos, Guatemala (1957); the conversion of her husband, Alfonzo De Leon (1961); their sealing in the Arizona Temple (1965); other temple trips; supporting her husband as a bishop of the San Pedro Sacatepéquez Ward (1992–1995); her writings and poems; her testimony; and her feelings about the forthcoming Quetzaltenango Guatemala Temple (2009). 24 Index Summary Introduction Personal background: Lopez describes her childhood in San Pedro Sacatepéquez, Guatemala; her education; and her marriage to Alfonzo De Leon (1934). Conversion to the Church: Lopez discusses her first meeting with the missionaries (Dec. 1956); her struggles with the Word of Wisdom and opposition from family; how she gained a testimony; and her baptism (5 May 1957). Husband’s conversion: Lopez describes the struggle of her husband to understand her commitment to the gospel and his actions to undermine her efforts to serve. His heart was softened as he witnessed her determined service and its impact. She describes meeting with the missionaries, Elder Mark Jones and Elder Emilio Messi, and Alfonzo’s conversion and baptism (24 Mar. 1961). Temple sealing: Lopez describes saving money and planning the 3,200-km trip to Mesa, Arizona, to be sealed in the Arizona Temple. Lopez describes miracles that happened along the way and her feelings at seeing the temple for the first time. They were sealed on 24 Mar. 1965. Lopez describes other temple trips. Supporting her husband’s calling as bishop of the San Pedro Sacatepéquez Ward (1992–95): Lopez describes the San Pedro Sacatepéquez Ward and mentions briefly several ward members. She tells of her husband’s call to be the bishop (Sept. 8, 1992). She describes several experiences her husband had as bishop, such as counseling couples with marriage trouble and caring for the poor. Feelings about the forthcoming Quetzaltenango Guatemala Temple: Lopez shares her feelings about her writing and poetry. Shares her testimony. Describes what a miracle the forthcoming Quetzaltenango Guatemala Temple is. End Time Time 00:00:00 00:01:33 00:19:34 00:35:54 00:52:27 01:05:45 01:24:06 01:42:25 Sacred, Confidential, or Private Information Does the interview contain any of the following? Reports of confessions, Church disciplinary councils, or sensitive matters shared in nonpublic Church settings (such as leadership meetings). Financial records that document the Church’s income (including tithing and other donations), expenditures, and budgets. Personal financial information, including information about welfare assistance. Specific personal health information. Information whose release would violate applicable data privacy laws (for example, addresses, phone numbers, e-mail addresses, birth dates, criminal history, sexual history, or ethnic background). Specific wording or details regarding a temple’s interior, temple rites or ceremonies, the garment, or other temple clothing. Yes/No Yes Time 01:11:02 No No No No No Oral History Agreement Is there a signed Oral History Agreement? Yes Worksheet Creator Your name: Marcus Kevin Harris Date worksheet completed: 17 Aug. 2009 25 大容量電子ファイルを送る方法 大容量のファイルを送るのに役立つインターネットツールが幾つかあります。しかし,教会が承認していないツール を使用する際には,問題を起こしかねない第 3 者にファイルを見られる危険性があります。 FileSend は教会が承認 している大容量のファイルを送るためのツールです。このツールは filesend.ldschurch.org にあります。以下の指示は FileSend の使用法に関するものです。 1.インターネットブラウザを開き,アドレスバーに filesend.ldschurch.org と入力します。 2.教会職員でない人は画面右の Limited Version(限定版)を使います。職員は自分の LDS アカウントを使って通常 用を使います。 3.下の画面は非職員用です。名( First Name),姓( Last Name),電子メールアドレス( Email Address)を入力し ます。職員用の画面は少し異なっており,この情報を入力する必要はありません。 4.受取人電子メール( Recipient’s Email )のアドレス欄に [email protected] と入力します。 5.メッセージボックス( Message)に送信するフォルダー名を入力します(例えば, “ Santos, Marta ”)。インタビュー に関連する全てのファイルを一つのフォルダーに入れます。「電子フォルダー名とファイル名の標準的なつけ方」 ( 21 ページ )参照。 6.アップロードファイル( Upload Files )ボタンをクリックします。 26 7.画面左に表示されているファイルボックスを検索して,送信する口述による歴史記録が保存されているフォルダーを見 つけます。 8.選択したフォルダーを反転表示させたら,下図のように右向きの矢印をクリックして,フォルダーを送信待ちボックス ( Transfer queue)に加えます。一度に複数のインタビュー記録を送らないでください。 9.フォルダーが送信待ちボックスに移ったら,ボックス下の「アップロードを開始する」 ( Start Upload )ボタンをクリッ クします。フォルダーの送信プロセスが始まります。 27 10.フォルダがアップロードされたら, 「終了してファイルを送信する」 ( Finish and Send Files )をクリックします。 11.転送が完了したことを示す新しい画面が現れます。さらに電子メールでアップロードの確認が送られてきます。 28