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会 議 録
会 議 録
会議の名称
第9回 小平市都市計画マスタープラン見直し検討委員会
開 催 日 時
平成28年7月14日(木)午後6時30分から午後9時まで
開 催 場 所
健康福祉事務センター 2階 第3・4会議室
議
長
委員長
出
席
者
松本委員長、羽貝副委員長、市川(健)委員、市川(徹)委員、
出竿委員、窪田委員、鈴木委員、西村委員、樋口委員、
欠
席
者
菅野委員
事務局職員
津嶋都市開発部長、奈良都市計画課長、鹿島都市計画課係長、
大嶺都市計画課主任、長江都市計画課主事
議 題 ( 案 件 ) (1)開会
(2)報告事項
まちづくりサロン<地域別>の実施について
(3)検討事項
小平市都市計画マスタープラン地域別構想について
①これまで出された意見・キーワードの整理について
②西地域について
③中央地域について
④東地域について
(4)今後の主な予定について
資
料 ・資料1 第9回小平市都市計画マスタープラン見直し検討委員会
議題内容
・資料2 まちづくりカフェ・まちづくりサロン・見直し検討委員会で
出された意見・キーワードの整理
・資料3 各委員からの提案と「まちづくりの戦略」との関係性の整理
・資料4 第9回小平市都市計画マスタープラン見直し検討委員会地域別
構想 検討用資料
-1-
1
議
発
言
事
者
の
経
過
発 言 の 要 旨
1.開会
委員長
これより「第9回小平市都市計画マスタープラン見直し検討委員会」を開会
します。本日が第9回で、この後、第10回、第11回とあり、11月に予定され
ている第11回では素案を完成させてパブリックコメントに進むことになって
いますので、今回と次回の2回は大事なポイントになると思います。よろしく
お願いいたします。
傍聴の方が来られていますが、本委員会の会議の公開について、傍聴券の
裏側に注意事項が書かれておりますので、ご了承いただきますようお願いい
たします。
本日は地域別構想について議論をしますが、まず、報告事項がありますの
で、事務局から説明していただき、その後に地域別構想について資料を説明
していただき、議論を行って、最後に残り2回を含めてスケジュールの説明を
行います。
それでは、配布資料の確認をお願いします。
事務局
(資料確認)
2.報告事項
(1)まちづくりサロン<地域別>の実施について
委員長
それでは、次第に沿って始めたいと思います。まずは報告事項として「ま
ちづくりサロン<地域別>の実施について」の説明をお願いします。
事務局
資料1「第9回小平市都市計画マスタープラン見直し検討委員会
議題内
容」をご覧ください。
1「まちづくりサロン<地域別>」の実施についてですが、これまで収集した
各地域のまちづくりに関する声、地域の地図、写真などをパネル展示し、こ
れらを見ながら、市民から直接、地域のまちづくりに関する意見等をうかが
い、また、設定した時間に来場した市民と職員によるワークショップを実施
して、地域のまちづくりに関する学びの場としつつ、意見収集をする機会と
しています。実施概要としまして、6月30日(木)、7月6日(水)は、それぞ
-2-
2
れなかまちテラス、中央公民館で、午後3時から午後7時まで開催し、午後6時
からはご来場いただいた方と職員でワークショップを実施いたしました。今
後、7月19日(火)、平成28年8月9日(火)に、東部市民センター、小川西
公民館で開催します。これまでの主な意見としましては、小平市は、西側が
「プチ田舎」で東側は都会的な雰囲気といった、2つの地域で成り立っている
と感じている。鷹の台駅前の商店街が寂しい。何か方策はないのか。など多
くのご意見がございました。詳細につきましては、次回に見直し検討委員会
でご報告いたします。
委員長
7月19日と8月9日に開催されるようですので、これは計画の方に活かしてい
くことになると思います。
これについてご意見はありませんか。(意見等、なし)
3.検討事項
小平市都市計画マスタープラン地域別構想について
(1)これまで出された意見・キーワードの整理について
委員長
本題に入りたいと思います。前回も検討しましたが、地域別構想につい
て、まず、皆様方にお願いしていたことがありますので、それを含めてご説
明いただき、それを基にご意見を頂きたいと思います。
事務局
資料4「地域別構想 検討用資料」を説明する前に、資料2と資料3について
説明します。
資料2「まちづくりカフェ・まちづくりサロン・見直し検討委員会で出され
た意見・キーワードの整理」をご覧ください。前回の見直し検討委員会で、
これまで市民の方から出された意見のキーワードを整理してみてはどうかと
いうご提案がありましたので、まとめたものでございます。主なご意見をま
ちづくりの戦略ごとに分けて、さらに地域ごとに振り分けました。
戦略①“顔”の見えるまちをつくるでは、西部地域では既存のストックを
活かしたまちづくりの方向性が多かったのに対して、東部地域では整備促進
に向けた意見が多かったことが特徴です。また、市全体に関わるものとして
は、道路交通ネットワークに関する意見が多いように見えます。
戦略②みどりを感じる“くらし”のあるまちをつくるに関しては、西部地
域に意見が偏っていることがわかります。また、全市的な意見としては、農
地や農作物に関する意見が多いことが特徴です。
戦略③新たな“にぎわい”を育むまちをつくるでは、西部地域は鷹の台駅
周辺に関する意見が多く、中央地域では一橋学園駅周辺、小平駅周辺、あか
しあ通りに関する意見が多く、東地域ではもともと満足度が高いのか、他に
-3-
3
比べて意見が尐ないように感じます。全市的な意見としては、観光まちづく
りや農を活かすことに関する意見が多く見られます。
戦略④“ひと”が中心のまちをつくるでは、西部地域は福祉のまち、道路
の狭さに関する意見が多く、中央地域では“にぎわい”と同様に、一橋学園
駅周辺やあかしあ通りに関する意見が多く、全市的な意見としては高低差が
小さいことや子育て、防災などの多岐に渡る意見が多かったようです。
最後に、戦略⑤市民の“ちから”でまちをつくるでは、緑の保全のために
一定の負担をしても良いと考えている市民がかなりいるので、基金を作って
公園等をつくり、万が一の時には仮設住宅が建てられるようにするとか、防
災面で使えるようにすることも必要だと思う。などの意見がありました。
続いて、資料3「各委員からの提案と「まちづくりの戦略」との関係性の整
理」をご覧ください、
こちらは、前回、「宿題」としてご提案があったため、委員のみなさまに
ご提出いただいたご提案の概要をまとめたものです。補足がございました
ら、ご説明いただければと思います。
以上でございます。
委員長
資料2は今まで頂いた市民の意見を、戦略ごとに整理したものですが、必ず
しも均一にいろいろな戦略に対して意見が出ているわけではないので、その
点をどう理解するかという課題もあります。これについてご意見はありませ
んか。(意見等、なし)
それでは、次回も含めて地域別構想の中でも参考にしたいと思います。
資料3は各委員に提案をお願いしたものですが、補足等があればご発言をお
願いします。
全体としては「市民がどのように生活していくか」ということを意識した
マスタープランにしなければならないと思っていますが、これに限らず、地
域構想全般にまだ「つくる」という感じが強くて、今あるものを使いながら
良くしていくということは書き難いのかと感じています。
そういう点では、菅野委員の「暮らしを支える機能の集約」という意見や
C委員の「子育て支援」等は、ハードだけではなく、それに加えて「どのよ
うに使うか」「ここでの暮らしをどのように良くしていくか」等、そういう
ものが部分的に出ているようで、これからの都市計画マスタープランはそう
いうことを考えながら進められるのではないかと思います。
ご意見はないでしょうか。(意見等、なし)
それでは、地域別構想を見ながら、また、ご意見が出てくると思いますの
で、続いて資料4について説明していただきます。これはエリアごとに分けて
西地域から説明していただきます。
-4-
4
(2)西地域について
事務局
資料4「第9回小平市都市計画マスタープラン見直し検討委員会地域別構想
検討用資料」をご覧ください。まず、地域別構想の前段部分と西地域につい
てご説明します。2ページをお開きください。現在の構成ですが、前回との大
きな変更点としましては、東地域の戦略的に取り組む地区のまちづくりの方
針に花小金井駅周辺地区を追加しました。続いて、6ページをお開きくださ
い。こちらは、これからご説明します各地域の取組方針と全体構想のまちづ
くりの戦略との関係性を整理したものです。
7ページをお開きください。それでは、西地域につきましてご説明します。
西地域の特色ですが、市域の西部に位置しており、地域内には小川駅、鷹の
台駅、東大和市駅の3つの鉄道駅があります。また、近世の小川新田の開発の
名残として、南北に細長い短冊形の区画、農地が残り、市内でも豊かな緑を
感じることができる空間が広がっています。などの特色がございます。8ペー
ジをお開きください。主なまちづくりの動向としましては、小川駅周辺で
は、小川駅西口地区の市街地再開発事業に向けた検討が進んでおり、にぎわ
いの創出や生活利便性の向上が図られ、西地域の大きな拠点としての役割が
期待できます。鷹の台駅周辺では、小平都市計画道路3・2・8号線の整備が進
められており、市の南北の道路交通ネットワークの充実や新たなみどりの創
出、歩行者や自転車のための空間整備とともに、これを契機とした鷹の台駅
周辺のにぎわいの創出も期待できます。東大和市駅周辺では、小平都市計画
道路3・4・24号線、小平都市計画道路3・3・3号線の整備が進められ、立川
駅や東大和市方面への南北の交通利便性が向上するとともに、渋滞の緩和な
どの安全の確保が図られます。などがございます。9ページにお進みくださ
い。西地域のまちづくりの基本的な方向性としましては、西地域は、本市の
なかでも、小平グリーンロードに囲まれた特にみどり豊かな空間を感じて楽
しむことができる地域です。新田開発の名残を感じられる短冊形農地、風致
地区の指定を受ける青梅街道、玉川上水、野火止用水や市内用水路など、地
域のみどりを感じることができるくらしのあるまちづくりを進めます。一
方、小川駅西口地区再開発事業や小平都市計画道路3・2・8号線や3・4・10
号線の整備や大企業の機能の再構築などを契機に、地域のにぎわいを醸成す
ると同時に、誰もが安心できるくらしや地域の交流の場の創出を図ります。
さらに、小平都市計画道路3・4・23号線、3・4・24号線、3・3・3号線の一
部区間による道路・公共交通ネットワークの充実を図ることで、市内で不足
する都市機能は、多摩地域の拠点性を高めている立川駅周辺などとの連携に
より補い、全体としてより魅力あるまちづくりをめざします。としました。
取組方針としましては、みどりを活かした生活空間の形成では、小平グリー
ンロード、公園、身近な農地など豊かなみどりを感じて楽しむことができる
地域資源を活かし、観光振興で掲げている「都会から一番近いプチ田舎」を
-5-
5
実感できるまちづくりに取り組んでいきます。民間活力を活かした新たな拠
点づくりでは、小川駅西口地区は、平成26年2月に市民、事業者、行政等によ
って策定された「小川駅前周辺地区まちづくりビジョン」に基づいて、西地
域の新たな拠点の形成に向けたまちづくりを推進し、またこれらの大きな動
きを契機として、まちの更新を図ります。都市計画道路の整備推進と適切な
沿道土地利用では、市内の円滑な道路交通ネットワークの形成に資する小平
都市計画道路3・4・10号線、小平都市計画道路3・2・8号線、小平都市計画
道路3・4・24号線について、整備推進を図ります。あわせて、沿道機能の増
進や地域活性化につなげるための適切な土地利用のあり方について検討を行
います。学生・商店主(事業者)のまちづくりへの参加(鷹の台駅周辺)で
は、鷹の台駅周辺においては、まちづくりを活性化させるため、武蔵野美術
大学や津田塾大学、白梅学園大学などの大学と鷹の台駅周辺の商店街との連
携方策について検討します。などがございます。また、循環型社会の構築を
踏まえた施設更新や住民参加による地区まちづくりといった取組方針がござ
います。13ページにお進みください。西地域の戦略的に取り組む地区のまち
づくりの方針として、小川駅前周辺地区を記載しております。内容につきま
しては、前回と同様に、平成26年2月に策定した「小川駅前周辺地区まちづく
りビジョン」を参考としおります。なお、15ページは、コラムの挿入イメー
ジでございまして、西地域のみ掲載しております。西地域のご説明は以上と
なります。
委員長
前回、P3のゾーニングについて議論があり、今までのゾーニングでは境界
を明確に分けていましたが、今回は明確にしない形になったのでご確認くだ
さい。明確な分け方をしていないために、地域ごとの書き方は難しいのでは
ないかと思いますが、ご覧いただいて、ご意見を頂きたいと思います。
P5の「東地域」のところに「花小金井駅周辺地区」という名称を挙げて
「今後10年間で大きな展開が見込まれるまちの動向」と書かれていますが、
それに限ったことではなく、今後の動向は10年間という期間の中で考えてお
かなければならないことを加えなければならないということで、このような
形で書かれています。
また、新しくできたのがP6で、全体構想と地域別との関係性を整理するた
めに、全体構想で出たまちづくりの戦略と地域別の取組みの関係を示してい
ますので、これについてもご意見を頂きたいと思います。
西地域については、今、説明がありました内容について、ご質問、ご意見
を頂ければと思います。
G委員はプロとして、このような作り方についてどう思われますか。
G委員
私は西地区に住んでいるので、構成等については後ほど意見を述べたいと
-6-
6
思います。
 再開発事業のビジュアルによる紹介について
A委員
前回、地区のまちづくり将来ビジョンとして小川駅の再開発について具体
的な提案がないかと話したところ、早速、絵が出されましたが、このような
将来を見据えた絵を見た人たちにとっては夢があると思います。このように
再開発事業で紹介できるものは紹介した方が良いと思います。
 都市計画道路の整備について
A委員
都市計画道路については、文言では数多く出ていますので、P11の図に「都
市計画道路○○号線」と入れた方が文字と図を両方見ることができて説得力
があると思います。言葉だけで「○○号線」と出ているだけでは、関心のあ
るところ以外は覚えていないことも多いと思いますので、可能であれば、図
面の中で「都市計画○○号線」と入れた方が良いと思います。
委員長
私が気になっているのは、P10の「都市計画道路の整備推進と適切な沿道土
地利用」の中で「~地域住民とともに今後の役割や新たな活用方策について
検討していきます」と書かれている点です。他の市町村を見るまでもなく、
今は「沿道をどうするか」ということを抜きにして、道路だけつくってから
考えるということではすべて後手に回るので、道路をつくることが決まった
段階で「どうつくるか」「周りをどうするか」ということを合わせて考え
て、それを積極的に書いておかなければなりません。「~整備推進を図りま
す」「~検討していきます」だけではなく、検討するとしてもどのようにす
るのかということをもう尐し踏み込んで書いて、その辺りの姿勢が見えた方
が良いと思います。これについてはいかがでしょうか。あまり積極的には書
けないものなのでしょうか。
A委員
その文章は3・2・8号線が整備された時に、将来的な沿道利用を検討すると
いうことであり、つまり、3・2・8号線の整備に伴って現状の府中街道を検討
しようと謳っているので、その前提として3・2・8号線の整備を図ると書いて
あるわけです。しかし、3・2・8号線の整備については反対の人もいますの
で、もう尐し丁寧な書き方にして、単に「道路を整備する」というだけでは
なく、例えば、防災面でも必要であり、歩道を広くとって街路樹も整備して
広い空間が取れることも謳い込んだ方が良いのではないかという議論が前回
もありました。したがって、整備の仕方も入れた方が良いと思います。
委員長
周りのことも含めて道路も一緒に整備できるということだと思います。道
路ができることで周辺が変わるので、それに合わせて何かをするということ
-7-
7
ではなく、道路をつくると同時に周辺も一緒に整備するということが見える
ように書いてほしいと思っています。
 「戦略的に取り組む地区のまちづくりの方針」について
G委員
P5の【地域別構想の構成】において「戦略的に取り組む地区のまちづくり
の方針」という項目は良いのですが、西地区で小川駅周辺地区が該当する理
由がよく分かりません。これは1つの例として考えるのでしょうか。あるいは
限定されたものでしょうか。
私は西地区に住んで小川駅を利用していますが、まだ何もできていません
し、どう考えてもできないと思います。できないものをP13に絵で載せて「戦
略的に取り組む地区のまちづくりの方針」として挙げて良いのでしょうか。
10年後も何もできていないと私は思っています。
例えば、P8のアンケートにあるように「小平で大切にしたいもの、活かし
たいもの」として挙げられているのは緑や水辺環境です。また、P6の「各地
域の取組方針」はプライオリティがあっても良いと思いますが、西地区で考
えると、小川駅周辺地区は「民間活力を活かした新たな拠点づくり」に該当
するかと思います。本当は「みどりを活かした生活空間の形成」等の中で、
もっと今あるものが挙げられても良いような気がします。
いずれにしても、小川駅周辺地区の扱いに関しては違和感があり、本当に
できるのかどうかが疑問です。
事務局
小川駅周辺地区の整備はできますし、戦略的に進めなければならない位置
づけだと思っています。確かに、当初の計画からはかなり進捗が止まってい
るような状態ですが、今年も新しく計画案の見直しを行っています。止まっ
ている一番の問題は工事費の高騰で、採算が合わなくなるので計画案を見直
し、その計画でゼネコン数社にヒアリングを行って、その結果を整理してい
るところです。数年後に着工することを考えて、数年後の工事費の見立てを
しているので、それが上手く合えば来年には都市計画決定をして事業を進め
るという段階に来ています。何度か苦労があって頓挫したように見えるかも
しれませんが、着実に壁を超えるためにいろいろと手を尽くしています。
このまま小川駅周辺地区を放置しておくと建物が老朽化して安全性も低下
しますので、これについては何とかしなければならないと考えており、市と
しても戦略的にしっかりと取り組んでいきたいと思っています。
A委員
前回、文言だけでは説得力がないから、提示できる絵があれば出した方が
良いと意見したのは、具体的な絵を見ると、皆が「市は本気でやる気のよう
だ」「10年後にはこういうものができるのか」と思えるからです。10年が15
年になるかもしれませんが、10年の間に先が見えるような形でイメージが湧
-8-
8
くような絵は必要だと思います。
委員長
一方でアンケートを見ますと、やはり西地域で大事なのは緑であると多く
の方が回答していますし、全体としても緑や農地についての意見が多いの
で、それを受けて「何をするか」と考えると、西地域ではもう尐し何らかの
緑に関する取組みを打ち出した方が良いような気がします。それが戦略的か
どうかは分かりませんが、P6の取組方針の1番目に「みどりを活かした生活空
間の形成」が挙げられているものの、小平全体として皆が「緑が大事だ」と
言っている割には扱いが弱いような気がします。もう尐し考えていただける
と良いかもしれません。
それでは、一通りご意見を頂きたいので、次の中央地域に移りたいと思い
ます。
(3)中央地域について
事務局
16ページをお開きください。中央地域の特色ですが、市域の中央部に位置
しており、地域内には小平駅、青梅街道駅、新小平駅、一橋学園駅の4つの鉄
道駅があります。また、市役所や警察署、消防署、市民文化会館(ルネこだ
いら)、中央図書館、中央公民館のほか、東京むさし農業協同組合など、多
くの公共公益施設が集まっています。17ページにお進みください。主なまち
づくりの動向ですが、小平駅周辺では、小平駅北口地区は、市街地再開発準
備組合が設立され、市街地再開発事業の実施を見据えたまちづくりの検討が
進んでいます。新小平駅~青梅街道駅周辺では、青梅街道の風致地区は、現
状において守るべき風致が認められない箇所があり、風致地区の指定を解除
し他の制度に移行するなどの見直しの検討を行っています。一橋学園駅周辺
では、国分寺駅北口の市街地再開発事業を契機に、一橋学園駅前商店街を中
心とした地域の活性化について検討を求める声が挙がっています。18ページ
にお進みください。中央地域のまちづくりの基本的な方向性ですが、中央地
域は、市役所、警察署、消防署をはじめ市民文化会館(ルネこだいら)や中
央図書館、中央公民館、健康福祉事務センターのほか、東京むさし農業協同
組合など、主要な公共公益施設や公的な施設が集積する、本市のシビックゾ
ーンといえる地域です。また、広域な都市間を結ぶJR武蔵野線新小平駅と西
武多摩湖線青梅街道駅は近接していることから、乗り換えが容易な立地環境
にあり、この近接性や周辺の環境を活かした周辺のまちづくりが重要となっ
ています。小平駅北口地区では、市街地再開発事業の実施に向けた検討が進
められており、今後さらなる拠点性の向上が期待されています。また、小平
駅から南方に伸びる本市のシンボル道路であるあかしあ通りでは、「あかし
あ通りグリーンロード化基本計画」に基づく、人が中心となった緑豊かな都
市空間の実現に向けた取組みが進められています。一方、南に隣接する国分
-9-
9
寺駅では、市街地再開発事業が進められ拠点性が高まっています。そのた
め、中央地域では、引き続き本市のシビックゾーンとして機能の充実・強化
を図るとともに、小平駅北口周辺における新たなにぎわい拠点づくりや国分
寺駅との機能連携・補完関係に配慮した利便性の高いまちづくりを進めてい
きます。取組方針としましては、民間活力を活かした新たな拠点づくりで
は、小平駅北口地区では、平成27年9月に市街地再開発準備組合が設立され、
市街地再開発事業の実現に向けた検討が進められています。引き続き事業化
の促進を図り、商業・業務機能や住宅機能等の集積によるにぎわいの創出、
駅前広場の整備による利便性の向上を図るとともに、災害に強い自立した拠
点の形成をめざします。シビックゾーンを有する地域としての拠点性の向上
では、新たに優先整備路線となった小平都市計画道路3・4・19号線の整備を
推進し、小平駅北口地域のアクセス性、並びに周辺市街地の防災性・安全性
の向上を図ります。新小平駅と青梅街道駅は非常に近接していることから、
そのことによる回遊性を活かした両駅間の沿道のにぎわい創出に向けた検討
を進めます。ひとが中心の魅力的な都市軸の形成では、「あかしあ通りグリ
ーンロード化基本計画」に基づき、市民等、事業者との連携による、歩いて
楽しい、人が中心の魅力的な沿道空間の形成を進めます。良好なみどり空間
の保全・活用では、現状で、風致の存在が認めにくい青梅街道沿道の新小平
駅前及び青梅街道駅前エリアにおいては、風致地区の指定見直しを行うとと
もに、引き続き緑の確保に向けたあり方について検討を行います。学生・商
店主(事業者)のまちづくりへの参加(一橋学園駅周辺)では、一橋学園駅
前のにぎわいある商店街をはじめ、周辺のまちづくりの活性化を図るため、
駅前商店街、事業者などとの連携方策について検討します。長期的な課題に
対する取組みでは、木造建築物が多く、道路や公園等の都市基盤が不十分で
あると認められる地域については、居住者の高齢化による建替え意欲の低
下、敷地が狭小などの理由により建替えが困難など改善に時間を要すること
から、地区計画の手法を用いるなどの検討を進めます。などがございます。
22ページにお進みください。中央地域の戦略的に取り組む地区のまちづくり
の方針は、小平駅前周辺地区としました。内容としましては、小平駅北口再
開発事業やこれに伴う都市計画道路の整備などについて記載しております。
中央地域の説明は以上となります。
 新小平駅と青梅街道駅間のにぎわい創出について
委員長
以前、シビックゾーンの話がありましたので、そのような内容が書かれて
いると思います。その中で「新小平駅と青梅街道駅は非常に近接している」
という表現が気になりますが、確かに一般の駅よりも近接しているものの、
非常に近接していると言えるほどでしょうか。
-10-
10
B委員
JR武蔵野線と西武多摩湖線の2つの線は同じように南北に走っており、しか
も西武多摩湖線はあまり多方面まで行ける線ではありません。もちろん地元
の人は利用しますが、例えば、東村山市の新秋津駅と秋津駅が完全に交差し
て何倍もの人が動いているのと比べて、それほど多くの乗客が乗り換える便
利な線になっているという位置づけではありません。
委員長
書き方としてどのように書けば良いかが気になります。
B委員
居酒屋等もありますが、新秋津駅・秋津駅の間に比べると利用客の差は一
目瞭然です。2つの線が並行して走っていますので、駅間で客数が増えるとい
う想定には無理があります。
副委員長
徒歩数分の距離と書かれており、数分というと3~5分くらいの印象があり
ますが、実際は10分くらいかかるのではないでしょうか。
委員長
地図で見ると近いし、駅間には意味がありそうですが、文章に書かれてい
るほど意味を持たせるような状況にはないと思います。では何をするかと言
われると、何をするという話でもないところが難しいと思います。見ている
と、歩いている人もそれほど多くないし、どのように考えたら良いのかと思
ってしまいます。
E委員
そこに何かメリットを見出して、何かを仕掛けて展開していくということ
であれば書き入れても良いと思いますが、これだけを読むと、駅間が近いか
らその間のにぎわいの創出が期待されるということなので、何もしないけれ
ども期待だけするというのであれば、今までと変わりません。「こういうこ
とをするからにぎわいの創出が期待さる」という書き方なら良いのですが、
何もないなら期待を持たせるような書き方ではなく、違う書き方の方が良い
のではないかと思います。
 青梅街道の風致地区の指定解除について
F委員
P17の「新小平駅~青梅街道駅周辺」のところで青梅街道について「風致地
区の指定を解除し他の制度に移行するなどの見直しの検討を行っています」
と書かれていますが、具体的にどうなるのでしょうか。
事務局
青梅街道は風致地区に指定されていますが、青梅街道駅前と新小平駅前の
近隣商業地域については風致の現状はほぼないという調査結果が出ています
ので、ここについては風致地区の制度を外して、別の制度に置き換えてまち
づくりを考えようということで調査を進めているところです。
-11-
11
それによってにぎわいが生まれるかどうかは別問題として、放置するので
はなく、そういうことも視野に入れているということです。
F委員
そのエリアだけを置き換えるということでしょうか。
事務局
市内全体の風致地区の現状については調査しているところですが、まず新
小平駅前と青梅街道駅前について検討を進めているところです。
 基本的な方向性について
F委員
P18の〈基本的な方向性〉の下から4行目「一方、南に隣接する国分寺駅で
は、市街地再開発事業が進められ拠点性が高まっています」を受けて「その
ため、中央地域では~小平駅北口周辺における新たなにぎわい拠点づくりや
国分寺駅との機能連携・補完関係に配慮した利便性の高いまちづくりを進め
ていきます」とありますが、その前に「本市のシビックゾーンとして機能の
充実・強化を図る」とありますので、文章を整理した方が良いと思います。
 観光まちづくりについて
副委員長
観光まちづくりについては、どういうビジョンを持って、どういうことを
考えているかという説明はされているのでしょうか。言葉としては、例え
ば、P16の下から4行目「新小平駅は~観光まちづくりに向けて」と出ていま
すが、観光まちづくりを具体的にイメージして書くとするとどうなのでしょ
うか。
事務局
全体構想で話が出た「プチ田舎」が観光まちづくり振興プランのキーワー
ドであり、現在も産業振興課の方で進められている事業です。市内に回遊性
を持たせることを謳っており、新小平駅~青梅街道駅間のこともその回遊性
の一部と考えられています。
F委員
私は観光まちづくり協会の理事でもあり、ビジョンを作った時の副委員長
を務めていましたが、やはり、もう尐し分かるような説明が必要だと思いま
す。丁寧過ぎるくらいに書いて丁度良いと思います。
やや批判的な表現になりますが、最近、行政のしていることは、簡単に投
げかけて、跳ね返って来なければそのまま通してしまうという、手続きが乱
暴なところが見受けられるので、できるなら丁寧過ぎるくらいの方が良いの
ではないでしょうか。ご指摘があったように、観光まちづくりについても入
れておいた方が、読む人は理解できると思います。
副委員長
「プチ田舎」を踏襲して、新しい都市計画マスタープランでもそれを前提
-12-
12
にしてまちづくりを考えるということであれば、言われたように記載してお
くべきかと思います。
委員長
いきなり「観光まちづくりに向けて」と書かれると、回遊性については読
み取れないと思います。
E委員
観光まちづくりという点から言いますと、市内全体の観光資源が対象にな
るので、その中で中央地域に当てはまるものに特化して入れるのは良いので
すが、このような書き振りであれば、全体に関わる位置づけなのか、他の地
域にも入れるのか、落とし込み場所としては逆に分かり難くなっているよう
な気がします。
 新小平駅の位置づけについて
事務局
先ほどの新小平駅と青梅街道駅の活かし方については、無理があるような
ご意見も頂きましたが、市内に7つの駅がある中で、JR武蔵野線以外はほとん
どが都心部の新宿方面から東西に向かって来るラインであるのに対して、JR
武蔵野線はさいたま市や南の川崎市の方とつながり、遠方からも来ることが
できる路線なので、新小平駅はまさに客を呼び込む玄関口になり得る駅だと
思っています。そこを起点に、乗り換えて多摩湖線で玉川上水の近くまで行
く等、何かとつながれば、より幅広く人を呼び込めるのではないかという思
いから書かせていただきました。しかし、具体的に何ができるかと言うと、
まだイメージしづらいので違和感があったのではないかと思います。
E委員
そういう理由があって、今後は新小平駅を観光の拠点として検討を進めて
いく等、今の話をそのまま書いた方が良いのではないでしょうか。今の話は
素直に理解できました。
事務局
補足になりますが、西地区にあるブリヂストンが再構築しており、ブリヂ
ストン内にある「ブリヂストンTODAY」という博物館ももっと人を呼び込め
る施設に充実させたいと言われています。あそこは小川駅から近いので歩い
て行けますが、遠方から来られる人にとっては、場合によっては新小平駅が
玄関口になります。しかし、新小平駅と小川方面を結ぶ交通のラインがない
ので、今後、拠点が増えていくことによって結節するためのルートも考えら
れるのではないかと思っています。
そういう意味で、今後は新小平駅の重要性が高まるのではないかという思
いがあります。
副委員長
歩いて10分程度の距離ということですが、そこでその人の小平に対する印
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13
象が決まるかもしれないので、その10分間は大事だと思います。そういう意
味では、にぎわいよりも、沿道の快適性の向上やアメニティを感じる植栽
等、人が歩いた時に好感を持ってくれるような環境をつくると良いのではな
いかと思います。にぎわいというと人が多数集まっているイメージがありま
すが、特にそこまでは言わなくても良いかと思います。
委員長
新小平駅はそれほど気持ちが良いとは言い難いところで、それはJRの問題
だと思いますが、駅前広場等ももう尐し気持ちの良い感じになれば、印象が
違うと思います。
F委員
新小平駅はJR武蔵野線の中で一番乗降客が尐ないそうです。埼玉の人に
「東所沢駅の方がかなり多い」と言われた時は驚きましたが、確かに今、東
所沢は開けています。
委員長
周りにいろいろな駅があるから、あの駅を使わなくても良いわけです。
F委員
確かに、そういう理由があります。
事務局
ただ、青梅街道沿いに住まれている人の中では、あそこで武蔵野線に乗り
換えて行き来している人がそれなりにいますので、副委員長が言われたよう
に、あの辺りにもう尐し憩いの場所や寛げる空間があると回遊したくなるか
もしれません。
 まちづくりの方向性における駅周辺の整備について
H委員
P23の「地区のまちづくりの方向性」の2番目の文章に「土地の高度利用に
より中央地域のシンボルとなる超高層ビルを整備する」とありますが、市民
のアンケート等にも「ほしいのはシンボル的な高層ビルではない」という意
見が何度か書いてありました。同じように、他の発展している駅のようなビ
ルを建てて、同じようなテナントを入れたからと言って、魅力的な駅にはな
らないと思うので、逆に、超高層ビルにしてしまうのは残念です。
例えば、川越のように低層でも菓子屋横丁や蔵造のような特徴のあるイメ
ージにしてほしいと思います。小平駅も新小平駅も活用するのであれば、
「ふるさと村」ではありませんが、小平駅の辺りは霊園があって高層ビルが
ないところなので、小平らしい景観を大事にして「超高層ビル」という言葉
は入れないでほしいと個人的に思っています。
住んでいる人にとっては、超高層ビルが建つと日影が落ちて被害を受ける
人が多くなり、快適にならないという問題がありますので、超高層ビルにつ
いては反対があるかもしれません。
-14-
14
A委員
小平駅北口に再開発ビルを建てる時は高層ビルにしなければ再開発が成り
立たないので、再開発を進めるには、下がテナント、上がマンションの超高
層ビルにするということを謳っておかなければならないと考えて、このよう
に書かれていると思います。これを否定してしまうと、再開発自体が立ち上
がらなくなってしまうかもしれません。
小平の将来を考えて、再開発するという意思表示をしているわけですか
ら、再開発を育てていくには「高層ビルも止むなし」ということではないか
と理解しています。
H委員
税金の使い方を変えて、採算がとれなくても投入するような方法で上手く
いけば良いと思います。市民の目線では、建てたら採算がとれるという話ば
かりでは、魅力的ではないと感じてしまいます。
G委員
市役所の方は言い難いと思いますので私から話しますと、H委員は「駅に
は交通広場や道路があれば良い。事業は要らない」という意見だと思います
が、問題はどういう方法で事業を行うかということです。P22の図を見ていた
だくと分かると思いますが、小平市は再開発で駅前に交通広場の用地や道路
を捻出し、上に建物を積んで、それで事業を行うわけです。それには、市が
直接土地を買う方法もあるし、土地区画整理をしても良いし、それは手法の
問題です。
気になるのは、P5の「戦略的に取り組む地区のまちづくりの方針」の例と
して市街地再開発や都市計画道路整備を挙げるのは、ハードに偏っているの
ではないかということです。もちろんハードがあっても良いのですが、それ
しかないのかと思ってしまいます。
委員長
本来、小平が目指すべきまちをどうつくっていくかということを考える
と、他のものもある中で、取り組むべき課題として再開発をするという話な
ら分かるけれども、戦略的に小平の10年後、20年後を考えるならもっと質を
上げる話が必要だということでしょうか。
G委員
見映えがするのは良いのですが、まちづくりカフェ等の声を聞くと、やは
りその点が気になります。
E委員
P5を見ると、全体的に地域の特色という大きな括りの中に、各地域に戦略
的な再開発が挙げられているので、そういう構成で作っていると思いまし
た。戦略的にそういう形で落とし込んで、全体をしっかりと発信していくと
いう構成であれば、このように書かざるを得ないので、そこに付けたものと
-15-
15
理解しています。内容については検証を必要としても、止むを得ないのでは
ないかと感じています。
小平駅周辺についても、大きな施設を建てるのは、今は印象が悪いだけ
で、費用対効果で「こういうメリットがあるから開発する」という説明を丁
寧にしていけば理解していただけるのではないかと思います。
可能ならば、例えば、国立競技場が今回は緑と一体となった施設を建てる
ことに落ち着いたように、アンケートでも緑のまちを望む回答がかなり出て
いますので、超高層ビルも緑が入るようにする等、そういうところも配慮し
た、緑と融合したものを建てるような文言を書き込めれば、都心に建ち並ぶ
ビルとは違うイメージが出てくるのではないかと思います。言葉の書き方だ
けですが、そういうところを書いていくと、開発も「ただ建てる」という言
われ方をせずに済むのではないかと思います。
事務局
都市計画決定しているのは駅前広場と都市計画道路だけで、再開発事業は
都市計画決定していないので、何もしなければ道路と広場だけができて、そ
の区域以外の建物はそのままで老朽化するか、個別に建て替わることになり
ます。
市街地再開発をするかどうかは、ここの権利者の意向であり、「このまま
ではまちが死んでしまう」「駅前が上手く活かされない」と考えて、都市計
画道路と駅前広場だけの整備ではなく、市街地再開発でここを盛り上げてい
きたいという思いがあります。
市も高層ビル自体を望んでいるわけではありません。できれば抑えてもら
いたいと思っています。ただ、採算性の問題を考えると、どうしても高さを
確保して、マンションの居住部分を売って事業費を捻出しなければ整備でき
ないという問題があります。また、再開発で高いビルは建ちますが、その
分、建物を後退させて歩行者用の空間をより多く取れるというメリットもあ
ります。それがなくて普通にビルが建つとほとんどバックしないというよう
な状況になって、歩行者の空間もとれなくなります。それが、高さを持つこ
とによって地盤部分の空間のゆとりがかなり取れるという利点もあります。
それから、日影の問題もご指摘がありましたが、最近のビルはタワー型で
よりスリムなビルが増えています。そのため、時間の経過とともに影の部分
が引いていきますので、逆に影響は尐ないと言われています。そういう配慮
も今後の具体的な計画の中で出てくると思いますし、緑の部分についても、
霊園の近くでもあり、権利者もその空間を壊したいと思っている人はいませ
んので、その点の配慮もされるものと考えています。
副委員長
そうなると、なおさら「超高層ビルを整備する」という表現はやや勇み足
的な感じがありますので、土地の高度利用については、今お話しいただいた
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16
ように、住みやすさ、暮らしやすさ、安全な空間を新たにつくること等を説
明した方が、読んだ人は安心するのではないかと思います。
仕事で東京医大に行くのですが、富久町には、下にスーパーが入った50階
建てくらいの超高層ビルが建っています。いつの間にできたのかと思うくら
いの変わり様ですが、こればかりは地権者だけでなく、そこに入居している
方々もそこを選択して入られているので、それに対して何かを言うことはで
きませんし、きっとここもまだ未決定で、その辺りはこれから当事者が話し
合って決めていくことだろうと感じました。
B委員
今、富久町の例が出ましたが、あそこは非常に揉めました。戸建て住宅の
住民で反対する人がいたわけですが、超高層ビルがなければ費用が出ないの
で、バランスをとって、人工地盤に戸建ても作ったという面白い事例です。
そういう意味では、小平市にふさわしい例が必要です。イメージができな
いと理解されないと思います。しかし、新宿の富久町の例をそのまま持って
きて超高層を建てたら良いという話ではありませんし、中央線沿線に例はな
いと思いますので、プチ田舎にふさわしい建物の建て方の例を、全国を見て
どこからか持って来て差し込む必要があるのではないでしょうか。地方都市
にはふさわしい例があるかもしれませんし、やはりイメージが湧かないと
「これをやろう」とか「これは嫌だ」という話もできません。この計画は、
まだそこまでに至っていないという状況だと思いです。
委員長
現状で決まっていることをベースにして書くので、あまり先んじて誘導す
るような書き方が良いのかどうか、その点は判断があるかもしれません。尐
し慎重に書いておいた方が良いのではないかという気もしますが。
G委員
しかし、マスタープランは10年後を描くので、表現の問題はありますが、
私は書き込んでも良いと思います。
委員長
個人的には小平らしさとは何かというのがよく分かりませんが、確かに地
権者や再開発事業を成り立たせるという意味はあるとしても、市民が見た時
に、それができたら小平らしい風景や空間ができると感じるかどうかは別の
話だと思います。それを市が初めから分かりながら、採算を優先することが
良いのかどうか、完成して住むのは10年、20年先の話で、20年後に超高層ビ
ルがそこにあることが、この駅やこの地域にとって良いことかどうかという
判断もしていく中で、それが合うのかどうかは疑問に思います。
私は超高層マンションについては心配しています。防災面の問題もありま
すし、今後、管理問題が出てきた時に、都心の超高層マンションは富裕層が
住んでいて管理も大丈夫だと思いますが、そうではない地域の超高層マンシ
-17-
17
ョンがその後どうなるかというのは誰も分からないので、やや心配があるわ
けです。その点も含め、管理費が払えなくなった場合にどうするかという問
題も含めて、市がそれを抱えて維持していく覚悟をしなければならないと思
います。
A委員
小平駅前の再開発は、面積的には国分寺駅前の再開発と比べて数十分の一
だと思いますので、高層ビルと言ってもそれほどの超高層ではないと思いま
す。この面積で40階建てのビルが建つはずがありません。
委員長
「超高層」と書いてあるので、超高層だと思い込んでいました。
A委員
面積に対して容積が決まるので、駅前広場を大きくとると、その横に40階
建てが建つという話には全くなりません。今の形で言えば、用途を誘導的な
用途に変えてある程度の上限があると思います。例えば、今は10階建てしか
建たないけれども、駅前広場を取ることによって+αが付いて、限度まで建
てても20階建てまでというような上限がある状況だと思います。
それよりも、私は「今、駅前広場がないところにきれいな駅前広場ができ
て、そこに+αでこういう建物が建ちます」という説得が必要だと思いま
す。国分寺駅がまさにそうで、皆が再開発に反対して騒いでいましたが、計
画の絵が出た途端に反対する声が尐なくなりました。「これほど駅前広場が
きれいになって、バスのターミナルができて、交通が開けて、そこに商業ビ
ルもできてタワーができる」と説明すると、皆が賛成します。国分寺駅があ
れだけ良くなると、小平の人たちで国分寺駅を利用している人たちも「国分
寺は凄い」と思うはずです。
まさしく再開発とはそういうものです。権利者だけが良いというものでは
なく、市全体、また市民が喜ぶような再開発をしなければなりません。今は
そういう時代です。ただし、時間がかかります。私が懸念しているのは、あ
そこにあるパチンコ店です。パチンコ店は再開発で一番ネックになるもの
で、どこの再開発でもパチンコ店を動かすのに時間がかかっています。国分
寺の再開発があれだけ遅れたのもパチンコ店が3軒あったからです。しかし、
再開発はそれだけのメリットがあるので、完成したら「素晴らしい」と思わ
れるような再開発をしなければならないということです。
E委員
今はまだ、そこまで決まっていないということであれば、敢えて整備する
ことで都市機能の集積を図るということまで言い切るのではなく、「今後、
地権者や他の人たちの意見を聞きながら詰めていきます」というソフトな言
い回しで良いのではないかと思います。言い切ってしまうと「裏があるので
はないか」「本当は決定事項ではないか」と疑われる可能性があるので、も
-18-
18
う尐し上手く書いた方が良いのではないかという気がします。
A委員
絵が描けないのであれば、用途と共に駅前広場を整備するということを謳
って「それに適うような建物が建つ」という程度の表現にしてはどうでしょ
うか。「超高層ビル」と書くと40階建て、50階建てのビルが建つと誤解され
てしまいます。
委員長
それでは、ここは文言を検討していただくことにしたいと思います。
(4)東地域について
委員長
東地域が残っていますので、続いて説明していただきます。
事務局
24ページをお開きください。東地域の特色ですが、市域の東部に位置し、
地域内には市内で最も乗降客数が多い花小金井駅があります。駅北口は面的
な整備がなされ、南口にも駅前広場が設けられていることなどから、駅周辺
の都市基盤は市内の他の駅に比べて充実しています。25ページに進みまし
て、主なまちづくりの動向ですが、駅南側では、優先整備路線に指定された
小平都市計画道路3・3・3号線の実現による広域道路ネットワークの形成が期
待されますが、小平グリーンロードや商店街の一部が分断されるなどの課題
もあります。また、踏切対策の解消に向けて、東京都の「踏切対策基本方
針」では、西武新宿線の田無~花小金井駅付近が鉄道立体化の検討対象区間
として抽出されているため、円滑な交通の実現や市街地の一体化が期待され
ています。26ページに進みまして、東地域のまちづくりの基本的な方向性で
すが、東地域は、市内で最も乗降客数が多く、都心まで約20分というアクセ
ス性に優れた花小金井駅周辺の特性を活かしていきます。そのため、商業集
積のある駅北口に加えて、南口も一層の都市機能の充実を図り、また駅南口
の小平都市計画道路3・3・3号線(新五日市街道線)の整備にあわせ、西武新
宿線の田無から花小金井駅付近の鉄道立体化を実現させることで、小金井街
道を中心とした民間バス路線の充実とあいまって、より広域な道路・交通ネ
ットワークの形成や駅周辺のにぎわいを醸成します。地域の南側には、地域
の貴重な緑の空間としての役割を担っている小金井カントリー倶楽部や都立
小金井公園、また国指定史跡とし史跡公園の整備をめざしている鈴木遺跡も
あり、小平グリーンロードも含めた回遊性の充実が図れます。また、これら
の空間は、東地域と中央地域にまたがるエリアにある公立昭和病院、隣接の
ヘリコプター臨時離着陸場となっている丸井総合グラウンド、同じくヘリコ
プター臨時離着陸場である千代田区総合グラウンドとあわせて、市内におけ
る防災面の重要な地域となります。このことで、東地域は、花小金井駅周辺
を中心としたにぎわいの集積とこれを囲むゆとりあるみどりの空間の調和を
-19-
19
図ることで、防災面の強化も図ってきます。取組方針としましては、市内随
一のにぎわい拠点としての充実・強化では、花小金井駅周辺は、既に市内で
は最もにぎわいのある拠点となっています。また、多摩地域における生活中
心地という位置づけとなっていることから、引き続きその位置づけにふさわ
しい都市機能の充実・強化を図っていきます。都市計画道路の整備に伴う適
切な沿道土地利用の検討では、小平都市計画道路3・3・3号線(新五日市街道
線)の整備を見据え、沿道ならびに駅南口周辺における利便性の高い、複合
的な土地利用のあり方について検討します。鉄道立体化に向けた取組みで
は、まちの一体化や交通渋滞の解消などのため、西武新宿線の田無~花小金
井駅付近の鉄道立体化に向けて地域の機運を高めると同時に、関係機関への
働きかけを行います。大規模敷地の配慮ある土地活用の働きかけでは、大規
模敷地において土地利用転換が想定される場合には、周辺環境への影響に配
慮した土地利用の検討を開発事業者に働きかけます。良好な緑の空間として
の整備、保全、活用では、国指定史跡化をめざしている鈴木遺跡について
は、遺跡包蔵地の保存のため、基本的には原っぱ状の公園とし、周辺地域に
おけるまとまりある緑の空間としての防災機能等も備えた公園施設として、
都市計画公園として位置付けることを検討します。30ページに進みまして、
東地域の戦略的に取り組む地区のまちづくりの方針は、花小金井駅周辺地区
としました。花小金井駅周辺地区は、平成11年度に南口駅前広場が築造さ
れ、平成17年度には駅北口で住宅市街地総合整備事業により、駅前広場、ア
クセス道路の都市基盤施設とともに、商業施設、集合住宅や図書館等の公益
施設が整備され、都市機能の集積による市内でも最も魅力的なまちとして、
市民からも認知されています。この度、駅南口を東西に抜ける都市計画道路
が優先的に整備する路線として指定されました。さらに、西武鉄道の花小金
井駅を含む区間について、鉄道立体化に向けた検討対象区間として抽出され
ています。このことから、花小金井駅周辺地区のさらなる発展に向けた取組
みを進めます。東地域の説明は以上となります。
委員長
花小金井駅周辺はすでにそれなりのにぎわいがあるので、それを維持して
いくということです。
「都市計画道路の整備に伴う適切な沿道土地利用の検討」については、大
きな問題になるのではないかと思います。
 西武新宿線の新駅誘致の提案
B委員
P28の図を見ますと、西武新宿線が花小金井駅と小平駅の間で青梅街道と交
差していますが、実はここで西武新宿線は制限速度50km/hのS字カーブに
なっているので、いつも徐行しています。昭和病院があるところですが、西
武はこのS字カーブを絶対に直したいはずです。
-20-
20
一方で、東村山駅は現在の3線6面のホームが、立体交差にして2面4線にな
るので、国分寺線と西武園線が走る合間にしか追い越しができなくなりま
す。小平駅は追い越しができませんし、花小金井駅も昔はできましたが、今
はできません。そこで、花小金井駅と小平駅の間は2.7kmと長いので、ここに
新駅を誘致して追い越し設備を作ると、S字カーブの解消、青梅街道と立体交
差、昭和病院とつなげるとヘリコプター基地もあるいう凄いものができま
す。そういう話はないのでしょうか。
防災もスマートシティもあらゆる機能が全部集約できますし、新駅ができ
ると、駅間距離が1.1kmと1.6kmという標準的な距離になります。青梅街道
と交差しているところは当然、立体交差になるので長期的な話になります
が、S字カーブを解消して、退避設備もつくって、昭和病院と一体化して、ス
マートシティにして、ヘリコプター基地もあって防災拠点になるので、これ
には国や都もお金を出すのではないかと思います。
副委員長
今の提案を10年で行うのは難しいと思いますが、今回の計画にはコラムが
ありますので、コラムを利用して次なるステップの種を蒔いておいても良い
のではないかと思います。
委員長
直ちにという話ではないと思いますが、何かそういう形のものを出してお
くことも良いと思います。
B委員
西武線は追い越し設備がないので困っているはずです。田無駅から先を見
ますと、所沢駅にも設備がありませんし、東村山駅の設備がなくなってしま
うと、特急を走らせるのも相当に厳しいと思います。それが、ちょうどこの
場所であれば拝島線の追い抜きもできるので良いのではないかと勝手に思っ
ています。
委員長
ようやく内側から連続立体化が尐しずつできているところなので、次の次
くらいの話になるかもしれませんが。
B委員
チャンスはあると思います。
E委員
市内に住んでいると、花小金井駅~小平駅の間の踏切の問題も重要だと感
じていますので、併せて、花小金井駅から小平駅の方にも取り組む形でどう
かと思っていましたが、今の話を聞いて、そこに合わせて取り組んでいくと
いうような形に書いていただいた方が良いのではないでしょうか。
B委員
立体交差だけでも良いと思います。そういうニーズがあると、いろいろな
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21
ことができるチャンスになります。最初から全部を書くと大袈裟な話になっ
て夢物語になってしまいますので、立体交差を打ち出すのは良いかもしれま
せん。
G委員
今の話は、市では書き込めないと思います。役所が出す計画なので、なか
なか勇気が必要です。
 丸井のグラウンドの扱いについて
A委員
他人の所有地の話が文言として何ヶ所も出ているのはどうなのでしょう
か。例えば、昭和病院の裏の丸井のグラウンドは民間の所有地ですが、それ
に対して、ヘリコプターの離着陸に便利とか、昭和病院が近いから搬送に便
利というのは、丸井にしてみると大きなお世話だと思います。
その下に、大規模な土地については、開発する時に市と調整しなければな
らないという意味の一文がありますが、これを都市計画マスタープランで謳
う中では、例えば、丸井のグラウンドをヘリコプターの基地にするという形
で緊急の用意があるので、その土地を公有化すると市の内部で謳えていて、
丸井とも調整が取れているなら、こういう文言を入れるのは良いと思いま
す。しかし、まだそこまで至っていないのであれば、他人の土地に対してヘ
リコプターが離着陸すると書くと「誰がこんなことを言っているのか」とい
う話になります。やってほしいとは誰もが思っていると思いますが、ここに
載せると文言として出てしまうので、その点は慎重に謳った方が良いと思い
ます。
事務局
ヘリコプターの離発着場は東京都における災害時臨時離着陸場候補地とし
て指定されていますので、新たにお願いするということではありません。そ
れは丸井も承知しています。ただ、そういう中で、市としても、最近は市内
で民間企業の厚生施設が売りに出されて住宅に転換している例があるので、
丸井の土地がそのようになるとヘリコプターの離発着場の機能もなくなって
しまうという心配もあります。公立昭和病院の隣接地にグラウンドがあるの
は、何かがあった時に大事な空間になると認識しています。そこで、ここは
大事なところであり、市としてここを確保するような方向を示したいという
思いから、都市計画マスタープランにこれを載せています。
最終的な文言については、丸井の方にも事前に文章で出したいという旨を
確認する必要がありますが、まだ具体的にこの文章で確認をしていませんの
で、今後、場合によっては懸念されているように、確認された結果「この文
章では困る」という話になると修正が必要になるかもしれません。
A委員
私有地なので、その点は確認した方が良いと思います。
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22
委員長
他にはいかがでしょうか。
この後は、今後のスケジュールを確認していただきます。
4.今後の主な予定について
事務局
今後の主な予定についてですが、【仮称】まちづくりカフェ&景観まちづ
くりセミナーとしまして、過去2年間における「まちづくりカフェ」の実績を
活かして「景観まちづくりセミナー」とコラボレーションし、「市民主体で
まちづくりを実践する」という観点に立った取組みを行います。スケジュー
ルとしましては、年8月27日(土)にまちづくりフォーラム(講演会)を開催
しまして、9月10日(土)より、9月24日(土)、10月2日(日)、10月23日
(日)と4回に分けて、ワークショップやまち歩きなどを実施する予定です。
その他、7月22日(金)小平市都市計画マスタープラン全体構想特別委員会が
ございます。以上となります。
委員長
この場で議論できる機会は、9月にもう1度あります。11月のパブリックコ
メントを行う時はきちんと文言をチェックしたものが出てくると考えます
と、9月は大事な会議になりますので、資料を事前に配布して、よく読んで来
ていただいて、議論をして、11月に向けて進めていきたいと思います。
したがって、本日は時間が延びてしまいましたが、次回も時間が尐し延び
ますことを前以てお願いしておきたいと思います。11月は簡単に終わるよう
にしたいと思います。
最後に、本日のところで何かお気づきの点はありませんか。
 「小川新田」の文言の確認
E委員
最初のところで漏れてしまったのですが、P7の「西地域の特色」の2番目の
文章で「近世の小川新田の開発」とあるのは「小川村の開発」なのか、仲町
が小川新田と言っているので書き方としてはどうなのでしょうか。
また、次の文章で「特に、小川では」とあるのは「小川町」なのでしょう
か。その点を確認していただきたいと思います。
委員長
次回まで時間がありますので、もう一度見ていただいて、今のようにお気
づきの点は事務局の方にお伝えいただければと思います。
もう尐しで完成ですので、持ち帰ってよくお読みいただきますよう、お願
いいたします。
事務局
次回の予定については、またメール等でご連絡いたしますので、よろしく
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23
お願いいたします。
委員長
それでは、これで「第9回小平市都市計画マスタープラン見直し検討委員
会」を終了いたします。どうも、ありがとうございました。
以 上
-24-
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