Comments
Description
Transcript
耐震クリップ工法
NISHIMATSU TECHNICAL REPORT 耐震クリップ工法 地震時の天井脱落防止技術 技術概要 地震時の天井脱落原因の一つとして、下地材を結束しているクリップの破損があげられます。 耐震クリップ工法は、在来のクリップに耐震クリップを追加設置することで、天井の破損および落下を 防止する工法です(建築基準法施行令第三十九条第三項に規定する特定天井には適用できません) 。 耐震クリップ工法の構成 施工手順 補強は耐震クリップをはめ込むだけで、手間がほとんど掛かりません。 在来クリップ 野縁受け 耐震クリップ 野縁 ①耐震クリップを斜めにし て野縁に挿入 ②在来クリップに被せるよ うに上からはめ込む ③補強完了 Nishimatsu Construction Co., Ltd. 耐震クリップ 性能確認 静的加力実験 2000 在来クリップ 耐震クリップ 背掛け 荷重(N) 1500 1000 500 変位(mm) 0 0 背掛け 5 10 15 20 10 15 20 25 2500 腹掛け 荷重(N) 2000 1500 1000 500 静的加力実験状況 変位(mm) 0 腹掛け 0 5 25 荷重-変位関係 ・耐震クリップを追加設置することで、在来クリップのみの場合に比べ、破壊荷重は2倍以上に上昇 振動台実験 耐震クリップ工法 ⇒ 無被害 上下方向 在来工法 在来工法 耐震クリップ工法 ⇒ クリップ損傷 60箇所中 22箇所外れ 水平方向 振動台実験状況 振動台実験結果 ・振動台実験により、在来工法部分ではクリップが多数外れたのに対し、耐震クリップ工法部分は無被害 審査証明取得 SECC 工法(Seismically Engineered Ceiling Clip) 耐震クリップを用いた当社独自の SECC 工法を開発し、2013 年 3 月に一般 財団法人ベターリビングより建設技術審査証明を取得しました。SECC 工法は、 吊り材の斜め補強が不要です。経済性・工期にメリットがあります。 ○証明内容: 1)耐震クリップで JIS 規格クリップを用いた接合部を補強することにより、 当該部位の引張り耐力を 2 倍以上にする。 2)耐震クリップで接合部を補強することにより天井面の上下応答加速度値 2.2G に対して、クリップ接合部の損傷や外れに起因する天井落下を生じさせない。 3)耐震クリップは、JIS 規格クリップの上から簡易に取り付けることができ、 天井の接合部補強方法として一般に用いられている耐風圧クリップ、又は 建設技術審査証明書 番線等による留め付けを必要としない。 本 社 広報課 TEL(03)3502-7601 問い合わせ先 技術研究所 TEL(03)3502-0247 ※「連絡先」は予告なく変更することがあります 右のQRコードをスマートフォンで読み取ると、より詳しく、最新の「連絡先」がご確認頂けます (スマートフォンにQRコード読み取りアプリが必要です) Copyright(C) Nishimatsu Construction Co., Ltd. All rights reserved. 作成 2014.08