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事業詳細説明資料 (シミュレーションプログラムの開発)
「革新的鋳造シミュレーション技術」 (事後評価)分科会 資料 5-3 事業詳細説明資料 (シミュレーションプログラムの開発) -1- 革新的鋳造シミュレーション技術研究 開発の成果(シミュレーション関係) 資料1(その1) 1.曲面対応湯流れ・凝固予測プログラム 1.曲面対応湯流れ・凝固予測プログラム 2.ガスを考慮した湯流れ・凝固予測プログラム 3.サセプタ温度解析プログラム 1 プロジェクトリーダ( プロジェクトリーダ(PL) PL) 大阪大学 大中教授 共同研究契約 ( 共同研究契約 (大阪大学 工学研究科) 大阪大学 工学研究科) (開発内容) 開発内容) (構成) 構成) ・湯流れ及び凝固シミュレーション大阪大学 コマツソフト ・組織及び欠陥シミュレーション 石川島播磨重工業 クボタ ヤマニシ 川崎重工 ・X線透過法による直接観察 X線透過法による直接観察 素形材センター ・シミュレーション取りまとめ シミュレーション取りまとめ 再委託 ( 再委託 (大学) 大学) 北海道大学(工藤):鋳造時のふく射伝熱解析 東京大学( 東京大学(鈴木):フェーズフィールド法の組織・欠陥予測への適用可能性 共同事業契約( 共同事業契約(企業) 企業) コマツソフト:プリ、ポストプロセッサほか 石川島播磨重工業:鋳型温度予測、ソルバ開発、検証ほか いすか クボタ:X線透過装置による直接観察 川崎重工業:タービン翼への適用性評価 研究テーマと分担機関 (シミュレーション関係) 2 1 検証に使用したコンピュータ • 検証時点で最高性能のPC • CPU:Pentium4 2.4GHz • Memory:1GB 3 1. 曲面対応湯流れ・凝固予測プログラム (a)鋳込み充満時間を10% 鋳込み充満時間を10%以下の誤差で予測 10%以下の誤差で予測 (b)鋳型充満直後の鋳型温度および溶湯温度を 5% 5%以内の誤差で予測 5%以内の誤差で予測 (100 (100万分割要素相当、計算時間は 100万分割要素相当、計算時間は24 万分割要素相当、計算時間は24時間以内) 24時間以内) 4 2 規則-不規則混合要素法 ・鋳物-鋳型間のような境界要素のみを不規則要素 ・鋳物-鋳型間のような境界要素のみを不規則要素 として定義し、内部の要素は直交要素(規則要素) として定義する ・不規則要素は4面体、5面体および7面体である ・不規則要素は4面体、5面体および7面体である ・要素境界は1つの要素を1面で切断してできる ・要素境界は1つの要素を1面で切断してできる 形状(不規則要素)とする 4面体要素 5面体要素 7面体要素 5 混合要素法による湯流れ計算結果と 実験結果(水モデル)との比較 0.43s 0.87s 1.45s (a) 水モデルによる実験結果 0.52s 0.98s 1.40s (b) 混合要素による計算結果 6 3 混合要素湯流れ解析の検証モデル (一方向凝固以外の精密鋳造プロセス) 一方向凝固以外の精密鋳造プロセス) CADデータ CADデータ 1340万要素分割 1340万要素分割 鋳物要素数=102 鋳物要素数=102万 102万 7 湯流れ解析結果例 8 4 ブレード鋳物の鋳型充填過程の計算結果 総要素数 1340 1340万 万 鋳物要素数 103 103万 万 CPU時間 CPU時間 20h 20h PCスペック PCスペック P4P4-2.53GHz 1GB 1GBメモリ メモリ 0.354s 0.354s 0.610s 0.610s 1.143s 1.143s 1.370s 1.370s 1.627s 充満時間の測定値: 1.75 充満時間の測定値: 1.75s 1.75s (実験No_1 実験No_1~ No_1~No_3の平均、ブレード上部またはセンタポール上部 No_3の平均、ブレード上部またはセンタポール上部 ) 数値解析の推定値: 1.63 数値解析の推定値: 1.63s 1.63s 数値誤差: 数値誤差: 7% 数値誤差: 7% 9 鋳型充満直後の温度比較 表1.1.1.8 充満時の溶湯および鋳型温度の計算結果と実験結果との比較 溶 湯 温 度 鋳 型 温 度 測定位置 P1_melt P2_melt P3_melt P4_melt 計算結果 1429.9 1327.5 1375.6 1397.2 実験結果 No_1~No3の平均 1348.5 1360.1 1360.0 1364.8 計算誤差 6.04% 2.40% 1.14% 2.38% 測定位置 P1_mold P2_mold P3_mold P4_mold 計算結果 915.9 917.2 1187.9 1085.1 実験結果 No_1~No3の平均 843.6 923.8 1237.1 1123.2 計算誤差 8.56% 0.71% 3.98% 4.16% 溶湯温度の平均計算誤差: 2.99% 鋳型温度の平均計算誤差: 4.16% 10 5 2.サセプタおよび鋳型温度解析プログラム 鋳造前加熱時のサセプタおよびセラミックス鋳型温度 変化を5% 変化を5%以内の誤差で予測 5%以内の誤差で予測 (100 (100万分割要素相当、計算時間は 100万分割要素相当、計算時間は5 万分割要素相当、計算時間は5時間以内) 11 一方向凝固精密鋳造 引き抜き開始 鋳型加熱開始 注湯 超合金タービンブレードの高温強度を上げる →柱状晶(DS 柱状晶(DS) DS)や単結晶(SC 単結晶(SC) SC)の鋳物 引き抜き終了 12 6 サセプタ温度解析モデル カーボンサセプタ セラミック鋳型 温度計測点 外ルツボ 誘導加熱コイル 側面冷却盤 13 300mm SCタービンブレード解析モデル SCタービンブレード解析モデル 凝固解析メッシュ 輻射解析メッシュ 総要素数:971,165、鋳物要素数: 、鋳物要素数:22,392 総要素数: 、鋳物要素数: 全体メッシュ 14 7 鋳型温度変化過程 1 1分後 5 分後 5分後 分後 10 10分後 10分後 分後 15 15分後 15分後 20 分後 20分後 20分後 分後 30 30分後 30分後 分後 15 輻射加熱時の鋳型表面温度変化 800 700 温度(℃) 600 500 400 300 200 実験結果 計算結果 100 0 0 5 10 15 20 25 時間(分) 16 8 解析結果(100mm/h) ) 解析結果( PentiumⅣ Ⅳ 2.4GHz 1GB memory CPU time : 8.5 hour 引き抜き速度:100mm/h 引き抜き速度: 17 解析結果(600mm/h) ) 解析結果( 引き抜き速度:600mm/h 引き抜き速度: 18 9 目標に対する達成度 開発目標 鋳造前加熱時のサセプタおよびセラミックス 鋳型温度変化(100万要素分割の代表的製 品)を誤差5%以下、計算時間5時間以内で 予測する 実績 90万要素分割のタービンブレード 誤差:5% 5%程度 5%程度*1 計算時間:1.5 1.5時間 1.5時間 *1精度の高い測定が困難であったため、正確な評価ができていない。 19 3. ガス考慮湯流れ・凝固予測プログラム (a)鋳込み充満時間を10% 鋳込み充満時間を10%以下の誤差で予測 10%以下の誤差で予測 (b)鋳型充満直後の鋳型温度および溶湯温度を 5% 5%以内の誤差で予測 5%以内の誤差で予測 (c)空隙部圧力を10% 空隙部圧力を10%以内の誤差で予測 10%以内の誤差で予測 (100 (100万分割要素相当、計算時間は 100万分割要素相当、計算時間は24 万分割要素相当、計算時間は24時間以内) 24時間以内) 20 10 migt + ∆t RT M Vigt + ∆t Mass conservation in cavity t + ∆t Ideal gas Pig = Pouring Sand mold mtig+ ∆t − mtig Melt P,ρ ρ,Tig+1 ig+1 ∆t Pair Vent or Parting line P,ρ ρ,Tig Sand or Metallic mold = ∑ (q gs S m )ij − ∑ (ρ g SV uV )ij i ⊂ ig i ⊂ ig P1t + ∆t − P2t + ∆t d d µ S + C K K C Mass conservation in mold S t + ∆t D’Arcy’s Law uis = ρ it + ∆ t − ρ it ∆t Vi ε = ∑ (n ij ) v S ij u ijt + ∆ t ρ ijt + Q m (Tm ) ⋅ Vi j Modeling of gas escape through mold and vent, etc. 21 解析機能 ・ガスを考慮した湯流れ・凝固予測ソルバ (砂型、金型ともに対応) ・ガス巻き込み欠陥予測 ・塗型およびガス発生の考慮 ・金型用にベントからの排気を考慮 ・背圧による湯周り不良の解析 22 11 検証用田型モデル 溶湯:FC250 溶湯: 鋳型:フラン鋳型 キャビティ内ガス:空気 砂型透過率:1.5× 砂型透過率: ×10-9 (m2) 塗型透過率:3.0× 塗型透過率: ×10-13(m2) 塗型厚み:0.1(mm) 塗型厚み: 70x70mmx10mm 23 X線透過観察試験 24 12 解析結果(背圧+鋳型内圧力) 25 解析結果(ガス巻き込み) 26 13 解析と実験の比較 t= =0.4301s A点 点 27 t= =0.7167s キャビティ圧力変化比較 7000 実験結果 計算結果 塗型透過率×5 鋳型透過率×10 塗型透過率×0.1 鋳型透過率×0.1 6000 圧力(Pa) 5000 4000 3000 2000 1000 0 0 0.05 0.1 0.15 0.2 0.25 時間(s) 28 14 クランクシャフト計算モデル 総要素数:1,003,184 総要素数:1,003,184、鋳物要素数 :1,003,184、鋳物要素数:130,373 、鋳物要素数:130,373 29 解析結果(背圧+鋳型内圧力) 30 15 計算時間およびメモリサイズ クランクシャフトモデル 総要素数:1,003,184、鋳物要素数:130,373 メモリサイズ : 203MB 計算時間 : 17.4h 31 ダイキャスト計算モデル ベント 押し出しピン Plunger 総要素数:240,352 総要素数:240,352、鋳物要素数: 240,352、鋳物要素数:17,139 、鋳物要素数:17,139 32 16 ガス巻き込み欠陥予測 33 解析と実験の比較 ショートショット実験 計算結果 34 17 資料1(その2): シミュレーション成果2 4.凝固組織シミュレーション 4.凝固組織シミュレーション 5.チャンネル型マクロ偏析シミュレーション 5.チャンネル型マクロ偏析シミュレーション 6.Al 6.Al合金鋳物におけるポロシティ欠陥推定 Al合金鋳物におけるポロシティ欠陥推定 シミュレーション 7.球状黒鉛鋳鉄鋳物におけるポロシティ欠陥 7.球状黒鉛鋳鉄鋳物におけるポロシティ欠陥 推定シミュレーション 35 4. 凝固組織 4. 凝固組織シミュレーション 凝固組織シミュレーション 単結晶化および柱状晶化率を80% 単結晶化および柱状晶化率を80%以上の確率で予測 80%以上の確率で予測 (50 (50万マクロ要素相当,計算時間は 50万マクロ要素相当,計算時間は35 万マクロ要素相当,計算時間は35時間 35時間以内) 時間以内) 36 18 モデル概念図 液相セル: 液相セル:完全液相のみ 包絡面セル: 包絡面セル: デンドライト 先端を含むセル 凝固セル: 凝固セル:包絡面が通過し、 凝固中のセル 液相セル 包絡面セル 凝固セル デンドライト粒 37 溶質分布計算 k e :有効分配係数 有効分配係数 Fig.3 the schematic diagram for the solute calculation 拡散方程式 (DFDM) V ⋅ (Ci t + ∆t t C tj − Cit j 包絡面での有効分配係数 溶質の排出 − Ci ) = DL ⋅ S ij ⋅ ∆t ∑ ( ke = C env −in C env−out ∆C r = V ⋅ ∆f e ⋅ (1 − k e ) ⋅ C env −out a ) (11) (12) (13) 38 19 Dynamic Allocation 39 シミュレーション例 2mm (a) 直接観察結果 (Sn-21at%Bi, obtained by X_Ray imaging technique ) (b) シミュレーション結果 20 単結晶タービン翼 78 mm ¾Super Alloy: : IN738LC ¾Emulating DS cooling condition 190 mm 0.1-3mm Side View Front View Blade Selector Chill plate 41 分割 Shell Mold 42 21 DS翼、引き抜き速度: 50 mm/h 43 凝固組織 引き抜き速度:100mm/h 引き抜き速度: 引き抜き速度:600mm/h 引き抜き速度: 44 22 実績 単結晶タービンモデル 単結晶タービンモデル100 タービンモデル100万要素 100万要素 (鋳物要素4 (鋳物要素4万, Cells 250 万)Æ 万)Æ 計算時間: Memory: 100 M 計算時間: 4 hours 目標 単結晶化および柱状晶化率を80% 単結晶化および柱状晶化率を80%以上の確率で予測 80%以上の確率で予測 (50 (50万マクロ要素相当,計算時間は 50万マクロ要素相当,計算時間は35 万マクロ要素相当,計算時間は35時間 35時間以内) 時間以内) 45 実績 単結晶タービンモデル 単結晶タービンモデル100 タービンモデル100万要素 100万要素 (鋳物要素4 (鋳物要素4万, Cells 250 万)Æ 万)Æ 計算時間: Memory: 100 M 計算時間: 4 hours 目標 単結晶化および柱状晶化率を80% 単結晶化および柱状晶化率を80%以上の確率で予測 80%以上の確率で予測 (50 (50万マクロ要素相当,計算時間は 50万マクロ要素相当,計算時間は35 万マクロ要素相当,計算時間は35時間 35時間以内) 時間以内) 46 23 5.チャンネル型マクロ偏析 5.チャンネル型マクロ偏析 シミュレーション チャンネル型マクロ偏析の発生位置,程度を 20% 以下の誤差で予測 ( 50万マクロ要素相当,計算時間は 50万マクロ要素相当,計算時間は48 万マクロ要素相当,計算時間は48時間 48時間 以内) 47 計算方法(基礎方程式) シミュレーションには以下の式を連成して計算 質量保存則 熱エネルギー保存則 溶質保存則 運動量保存則 ( ) ∆ ρV ∆t i = L f L SU ) ij j ( ∂ ρC pVT ( ∑ (n ρ ∂t m )= ) i ∑ j ( Sij T jB − Ti B Rij )+ ∑ n ρ j L B ∆VS C p S f LU T + ρ S ∆H ∆t ( m B m B rB CLj − CLi ∂ ρV C i = ∑(nρL f LSUmCL )ij + ∑(mDL ρ L f LS)ij ∂t dij j j ) ∆( ρ LVLU ) J = M d + MC + M S + M g + M P ∆t 48 24 形状モデル 36(mm)×80(mm)×9(mm) 36×80×9=25920個 合金 :Al-6.0wt%Mg 冷却条件 :左面 周囲温度293K :左面 周囲温度 2K 熱伝達係数627.9W/m 熱伝達係数 :他の面は断熱 初期温度 :T=908.0K 49 チャンネル偏析の計算例(3 チャンネル偏析の計算例(3次元) 50 25 形状モデル 一方向凝固Pb-10mass%Sn合金 合金 一方向凝固 計算領域 :10x10x20 mm 要素数 :20x20x30 上面、側面 :断熱 温度勾配 :1000K/m 底面からの冷却速度 :0.0783K/s 51 チャンネル偏析の計算例(一方向凝固) channel segregation Fraction solid 52 Concentration 26 チャンネル偏析の計算例(実用モデル) タービンブレードモデル Ni-15mass%Cr合金 合金 計算領域 : 79x45x191 mm 要素数 : 950607 引き抜き速度 : 400 mm/h 53 実績 検証鋳物:タービン模擬翼超耐熱合金精密鋳造品 検証鋳物:タービン模擬翼超耐熱合金精密鋳造品 (100 (100万主要素分割) 100万主要素分割) 使用PC 使用PC: PC:CPU: CPU:Pentium4, 2.4GHz, Memory: Memory:1GB 計算時間: 計算時間:70時間以内 70時間以内( 時間以内(輻射考慮無、目標の50 輻射考慮無、目標の50万要素 50万要素 では48 では48時間以内で達成 48時間以内で達成) 時間以内で達成) 使用メモリー 600MB 600MB 精度:検証用モデルではチャンネル型偏析が観察されて 精度:検証用モデルではチャンネル型偏析が観察されて いない。実験でチャンネル型偏析が観察されない 条件では計算でもチャンネル型偏析は発生してい ない。 54 27 6. Al合金鋳物におけるポロシティ Al合金鋳物におけるポロシティ 欠陥推定シミュレーション ひけ巣欠陥の発生位置および頻度を15% ひけ巣欠陥の発生位置および頻度を15%以下の 15%以下の 誤差で予測 (200 (200万分割要素相当,計算時間は 200万分割要素相当,計算時間は12 万分割要素相当,計算時間は12時間以内) 12時間以内) 55 酸化皮膜巻き込みのモデル 湯面の衝突で巻き込まれ、溶湯と共に流動 巻き込まれた酸化物はマーカーで表示 マーカーは酸化物寸法と個数の情報 Gas phase を持つ Oxide film Liquid aluminum alloy Oxide marker particles 56 28 Shrinkage Flow Pressure Method Solidification shrinkage flow(D’Arcy flow) ¾Before the starts of solidification 1. The pressure( ambient and hydrostatic pressures ) PLi = PA + ρgH i CH CH 0 2. The porosity growth Steady-state hydrogen diffusion ∆ V Pi = R H Ti MH PL i M Hi = 4π (rPit ) 2 n pi ρ L DH rpi = Rox ,i Modeling Pore CL Rp = k H PL1 / 2 r RP ∂C ∂r r = rPt t 1/ 2 ∆t = 4π rPi n pi ρ L DH (C H 0 − k H PLi ) ∆t (Element with fresh oxides) rpi = Rox ,min (Element without fresh oxides) 57 ¾After the starts of solidification 1. The pressure field in mushy zone Darcy’s law ( ρ S − ρ L ) ∆VSit +∆t − ρ L ∆VPit = ∑ SijU ijt +∆t ρ L f Li ∆t ' U ijt +∆t = ( K µ fLd )ij [ PLjt +∆t − PLit +∆t + ρ L g ( z j − zi )] 2. Gas pore pressure Pg = PL + 2σ gL rp u2 u3 u1 Pore Pg PL u4 58 29 酸化物巻き込みシミュレーション例 3.460s 7.281s 13.710s インテークマニホールド 59 酸化皮膜の巻き込み予測 赤丸は欠陥発生位置 60 30 ポロシティ欠陥予測 a) 簡易法(ホットスポット・酸化 皮膜巻き込み考慮) b) 凝固収縮流考慮 61 実際との比較 62 31 定量的比較のための試験片採取位置 A4 A2 A6 A21 A12 A14 A18 A20 A8 A10 A16 A24 A1 A5 A3 A7 A9 A11 A17 A13 A15 A19 A21 A23 A1 から A24の場所から試験片を切り出し、ア A24 の場所から試験片を切り出し、ア ルキメデス法でポロシティ体積を算出 63 ポロシティ体積の推定値と実測値の比較 0.120 ポロシティ体積(cc) 0.080 0.060 0.040 0.12 ポロシティ体積(cc): ICAST ポロシティ体積(cc):Icast ポロシティ体積(cc):実体 0.100 0.10 0.08 0.06 A1 0.04 A11 0.02 0.020 0.00 0.00 A2 0.02 0.04 0.06 0.08 0.10 0.12 ポロシティ体積(cc): 実製品 0.000 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 試料番号 A1,A2,A11を除き、約 を除き、約88% を除き、約88%の推定精度 88%の推定精度 64 32 計算時間 ¾ハード: ハード Pentium Ⅳ 2.4G Hz, 2G RAM ¾酸化物巻き込み: 酸化物巻き込み 3.52h 3.52h 5.58h ¾ポロシティ予測 (簡易法:巻き込み・ホットスポット 簡易法:巻き込み・ホットスポット): 簡易法:巻き込み・ホットスポット : 2.06h 2.06h 6.01h ¾ポロシティ予測(凝固収縮・巻き込み ポロシティ予測 凝固収縮・巻き込み): 凝固収縮・巻き込み 2.49h 2.49h 全要素数2,090,184; 鋳物要素数: 全要素数 鋳物要素数 202,987. 65 7.球状黒鉛鋳鉄鋳物におけるひけ 巣欠陥シミュレーション ひけ巣欠陥の発生位置および頻度を15% ひけ巣欠陥の発生位置および頻度を15%以下の 15%以下の 誤差で予測 (200万分割要素相当,計算時間は 200万分割要素相当,計算時間は12 万分割要素相当,計算時間は12時間以内) 12時間以内) 66 33 モデル ・黒鉛、オーステナイト成長:カーボン拡散律速 ・黒鉛、オーステナイト体積から相当膨張係数算出 ・Voxel法で応力解析 法で応力解析 = f ( T& E ) = F ( ∆Tn ) dR γ+G dt = DCγ RG CG / γ − C L / γ ( R G − R γ+G ) R γ+G Cγ / L − CL / γ 67 Flowchart dRγ + G Start dt = Dcγ RG CG /γ − C L /γ ( RG − Rγ + G ) Rγ + G C γ / L − C L / γ Carbon con. Temperature field Next step Nucleation & growth β t = βGt + βTt βTt = γ ( T t − T 0 ) Graphite M ρL M 1 M ρL βGt = + + 3 M elm ρG M elm ρ γ M elm t G Deformation & stress End t γ t L Austenite − 1 VOXEL method to save CPU and memory a) only cubic element b) only elastic deformation 68 34 Kanno et al.(Kimura Foundry) L=W T T L T W Simple case(1) 69 Porosity region max. principal stress 40 ~ 40 ~ 50 ~ 50 50 MPa 30 ~ 30 ~ 40 ~ 40 40 MPa 20 ~ 20 ~ 30 ~ 30 30 MPa 10 ~ 10 ~ 20 ~ 20 20 MPa 0 ~ 10 ~ 10 10 MPa 70 35 断面ひけ巣比較 外引けしやすい形状の押湯だった結 果、ひけ巣がなかったのでは 少し位置が違うところに ある可能性がある 少し位置が違うところに ある可能性がある 71 実績 鋳物:セグメント間継手金物 鋳物:セグメント間継手金物FCD450 セグメント間継手金物FCD450鋳造製品 FCD450鋳造製品 (200 (200万要素分割) 200万要素分割) 使用PC: 使用PC: PC: CPU: CPU:Pentium4 2.4GHz, Memory: Memory:1GB 計算時間:流れ計算8時間、凝固計算 計算時間:流れ計算8時間、凝固計算4 流れ計算8時間、凝固計算4時間 使用メモリー140 使用メモリー140M 140M 精度:82% 精度:82%の確率でひけ巣の有無が一致( 82%の確率でひけ巣の有無が一致(9 の確率でひけ巣の有無が一致(9/11事例) 11事例) 計算対象の鋳物について11 計算対象の鋳物について11事例を調査。 11事例を調査。 うち9 うち9事例で引け巣の有無が一致した。 (9/11=0.82 (9/11=0.82) 9/11=0.82) 72 36 A01A330-18341 事業化の概要 ・対象ユーザ:先ずは鋳物製造メーカ、 次に、ダイカスト製造業へと進出 ・本プロジェクトの成果物 鋳造シミュレーションソフトウェア 鋳造シミュレーションソフトウェア ◎対象ユーザ:国内約3,000 社 ◎対象ユーザ:国内約3,000社 ・鋳造メーカ:2000社 社 鋳造メーカ: ・ダイカスト製造業:850社 社 ダイカスト製造業: 国内素形材関係団体 ・販売体制 ・素形材センター( 社) ・素形材センター(正会員258 正会員258社 ・日本鋳造工学会( 事業所+ 名) ・日本鋳造工学会(法人会員408 法人会員408事業所 事業所+個人会員3121 個人会員3121名 ・日本鋳物工業会( 社+賛助会員35 社) ・日本鋳物工業会(正会員594 正会員594社 賛助会員35社 ・日本非鉄金属鋳物協会( 社+賛助会員21 社) ・日本非鉄金属鋳物協会(正会員262 正会員262社 賛助会員21社 ・日本ダイカスト協会( 社+賛助会員109 社) ・日本ダイカスト協会(正会員117 正会員117社 賛助会員109社 など ○販売代理店 ○販売・サポート: クオリカ㈱ 売 上 (百 万 円 ) 300 100 250 80 200 60 150 40 100 販売数 ・普及見通し ○技術支援、アドバイザー: 大阪大学、北海道大学など 売上高 販売数 20 50 0 0 H15 H16 H17 H18 H19 H20 1 成果の実用化可能性(1/2) A01A330-18341 ((a)曲面対応湯流れ・凝固予測ソルバ a)曲面対応湯流れ・凝固予測ソルバ a)曲面対応湯流れ・凝固予測ソルバ 曲面対応湯流れ・凝固予測ソルバ ・ダイカスト鋳造などの曲面部の多い複雑形状に適用可能 ・ダイカスト鋳造などの曲面部の多い複雑形状に適用可能 ・商品化の第一リリース時にリリース予定(平成16年1月頃) ・商品化の第一リリース時にリリース予定(平成16年1月頃) ・輻射考慮については平成17年頃 ・輻射考慮については平成17年頃 ((b)サセプタ温度解析ソルバ b)サセプタ温度解析ソルバ b)サセプタ温度解析ソルバ サセプタ温度解析ソルバ ・タービン翼などの一方向凝固プロセスにしか使用しない。 ・タービン翼などの一方向凝固プロセスにしか使用しない。 ・完全な商品化には1~2年程度かかる。 ・完全な商品化には1~2年程度かかる。 ・使用する対象企業が限定されるため経済的な面で問題が残る。 ・使用する対象企業が限定されるため経済的な面で問題が残る。 ・商品化のための資金入手が必要。 ・商品化のための資金入手が必要。 ((c)ガスを考慮した湯流れ・凝固予測プログラム c)ガスを考慮した湯流れ・凝固予測プログラム c)ガスを考慮した湯流れ・凝固予測プログラム ガスを考慮した湯流れ・凝固予測プログラム ・金型、砂型鋳造における背圧、気泡発生の予測に適用可能 ・金型、砂型鋳造における背圧、気泡発生の予測に適用可能 ・平成16年5月頃 ・平成16年5月頃 曲面対応 曲面対応 サセプタ温度解析、一方向凝固精密鋳造対応 サセプタ温度解析、一方向凝固精密鋳造対応 2 1 A01A330-18341 成果の実用化可能性(2/2) ((d)チャンネル型偏析推定ソルバ d)チャンネル型偏析推定ソルバ d)チャンネル型偏析推定ソルバ チャンネル型偏析推定ソルバ ・タービン翼などにみられるチャンネル型偏析の予測に適用可能 ・タービン翼などにみられるチャンネル型偏析の予測に適用可能 ・商品化のためには資金の入手またはボランタリーが必要 ・商品化のためには資金の入手またはボランタリーが必要 ((e)結晶組織形成シミュレーションプログラム e)結晶組織形成シミュレーションプログラム e)結晶組織形成シミュレーションプログラム 結晶組織形成シミュレーションプログラム ・完全な商品化には1~2年程度かかる。 ・完全な商品化には1~2年程度かかる。 ・使用する対象企業が限定されるため経済的な面で問題が残る。 ・使用する対象企業が限定されるため経済的な面で問題が残る。 ・商品化のための資金入手が必要。 ・商品化のための資金入手が必要。 ((f)アルミニウム引け巣欠陥予測ソルバ f)アルミニウム引け巣欠陥予測ソルバ f)アルミニウム引け巣欠陥予測ソルバ アルミニウム引け巣欠陥予測ソルバ ・アルミニウム鋳造品の引け巣欠陥予測に適用可能 ・アルミニウム鋳造品の引け巣欠陥予測に適用可能 ・平成16年7月頃 ・平成16年7月頃 ((g)球状黒鉛鋳鉄における引け巣欠陥予測ソルバ g)球状黒鉛鋳鉄における引け巣欠陥予測ソルバ g)球状黒鉛鋳鉄における引け巣欠陥予測ソルバ 球状黒鉛鋳鉄における引け巣欠陥予測ソルバ ・球状黒鉛鋳鉄の鋳造品における引け巣欠陥予測に適用可能 ・球状黒鉛鋳鉄の鋳造品における引け巣欠陥予測に適用可能 ・平成16年5月頃 ・平成16年5月頃 組織形成シミュレーションプログラム 組織形成シミュレーションプログラム 球状黒鉛鋳鉄における引け巣欠陥予測 球状黒鉛鋳鉄における引け巣欠陥予測 A01A330-18341 商用ソフトとの比較 革新的鋳造シミュレーション技術 開発元 ソフト価格(千円) NEDO 3,200(予定) 一方向凝固、一般精密鋳造、 主な解析対象 重力鋳造、ダイカスト、 低圧鋳造、傾斜鋳造 不等間隔直交格子, 要素分割 規則-不規則混合要素 自由表面の取扱い 直接差分β法 解析方法 直接差分法 速度境界条件 ○ 圧力境界条件 ○ 背圧/ベントの考慮(金型) ○ 背圧/ベントの考慮(砂型) ○ ALポロシティ定量予測 ○ ストレーナ考慮 ○ 球状黒鉛鋳鉄のポロシティ ○ マクロ偏析の直接シミュレーション ○ 凝固応力解析 ○ 一方向凝固対応 ○ 凝固組織予測 ○ <凡例 ○:機能有、×:機能無、△:不明> 3 ソフトA ソフトB ソフトC ソフトD A社 3,200 B社 4,000~ C社 9,800~ D社 14,850~ 重力鋳造、ダイカスト、 低圧鋳造、傾斜鋳造 ダイカスト、重力鋳造、 低圧鋳造、傾斜鋳造 ダイカスト、重力鋳造、 傾斜鋳造、 一方向凝固、一般精密鋳造、 ダイカスト、重力鋳造 不等間隔直交格子 等間隔直交格子 等間隔直交格子 任意形状(薄肉対応) 直接差分β法 直接差分法 ○ ○ × × △ × △ × △ × × VOF法 差分法 ○ △ ○ × △ × △ × △ × × VOF法 差分法 ○ ○ ○ × △ × △ △ △ × △ VOF法/非ニュートン流体 有限要素法 ○ × ○ × △ × △ △ ○ ○ ○ 高機能&低価格化を実現 4 2 A01A330-18341 波及効果 1.技術的波及効果 ①設計、開発時間の短縮 ①設計、開発時間の短縮 ②鋳造品の高品質化、歩留り向上、短納期化 ②鋳造品の高品質化、歩留り向上、短納期化 ③循環型社会の構築、省エネルギへの寄与 ③循環型社会の構築、省エネルギへの寄与 ④鋳造産業及び国内の機械産業の国際競争力向上 ④鋳造産業及び国内の機械産業の国際競争力向上 2.経済的波及効果 ①鋳造業におけるコスト低減、利益向上 ①鋳造業におけるコスト低減、利益向上 ②国際競争力向上、ベンチャービジネス設立による雇用拡大の期待 ②国際競争力向上、ベンチャービジネス設立による雇用拡大の期待 3.当該分野の研究開発 への寄与 ① 線 ①X線 X線 線透視法による湯流れ直接観察 透視法による湯流れ直接観察 ②革新的鋳造シミュレーション開発による国内外研究者への刺激 ②革新的鋳造シミュレーション開発による国内外研究者への刺激 OK 産 量 NO 判定 作 試 判定 湯流れ ・ 凝固解析 鋳造方案 製品設計 OK NO シミュレーション 鋳造シミュレーション使用時の鋳造工程 5 A01A330-18341 事業化の計画 H15年度 H15年度 商品化 H16年度 H16年度 製品化 製品化 リリース予定日:平成16年1月頃 H17年度 H17年度 H18年度 H18年度 H19年度 H19年度 H20年度 H20年度 販 売 販 売 バージョンアップ・保守・運用サービス バージョンアップ・保守・運用サービス 実用化提案 実用化提案 宣伝広告 パンフレット等 パンフレット等 パンフレット:増刷、更新 パンフレット:増刷、更新 業界紙への広告、セミナー、展示会出展 業界紙への広告、セミナー、展示会出展 販促資料 販促資料 製作 製作 専用ホームページ立上げ、更新作業 専用ホームページ立上げ、更新作業 事例集、サンプル集作成 事例集、サンプル集作成 ユーザ会 ユーザ会 発足 発足 年1回での開催を予定:ユーザ間で 年1回での開催を予定:ユーザ間で の情報交換、技術交流会など の情報交換、技術交流会など 6 3