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品川区耐震改修促進計画(概要版) - 品川区 Shinagawa City
品川区耐震改修促進計画(概要版) 阪神・淡路大震災以降、大きな地震が多数発生し ています。東京でも東海地震や東南海地震、首都直 下地震などの発生が想定されています。 そこで、地震による被害を軽減させるため、耐震 改修促進計画を策定しました。 本計画に基づき、住宅・建築物の耐震診断および 耐震改修を計画的かつ総合的に促進しながら災害に 強いまちづくりを進めていきます。 計画期間や対象建築物 耐震化の現状と目標 耐震改修促進計画 基本的な取り組み方針 重点施策 ≪まちの安全を高める施策≫ 耐震化促進に向けた 総合的な施策 ◇ 計画期間 本計画の期間は、平成 19 年度から平成 27 年度までの 9 年間です。 ◇ 対象建築物 現在の耐震基準が適用されていない昭和 56 年6月前に建てられた住宅や一定規模以 上の建築物が対象です。 ◇ 耐震化の現状と目標 住宅・建築物の耐震化の現状を踏まえ、目標を設定しています。 種 類 住 宅 民間 特定建築物 種 別 (現状の耐震化率) 耐震化の目標 〇木造住宅 〇非木造住宅 (54.4%) (66.4%) 90% 〇マンション (92.1%) 更なる耐震化の促進 〇多数の人が利用する施設 (88.9%) 90%以上 〇危険物を取り扱う施設 (75.5%) 90%以上 〇地震による倒壊で道路を閉塞する 恐れのある建築物 (82.8%) 100% 〇防災上重要な施設 (81.8%) 100% 〇その他の施設 (60.5%) 90%以上 区有建築物 ◇耐震化の基本的な取り組み方針◇ ◆住宅・建築物の耐震化は、自助・共助・公助が基本になります。 まず、住宅・建築物の所有者等が、耐震化の必要性を自らの問題として受け止め、自主 的に取り組むことが不可欠です。自らの生命や財産は自らが守ることが基本であり、また、 地域の安全性の支障とならないように配慮することも必要です。 【建築物所有者の責務】 建築物所有者の主体的な取り組み 耐震化の必要性を再認識し、所有者の責任として主体 的に耐震化を図る 【行政の責務】 行政による支援 ●重点的な耐震化への取り組み ・木造住宅密集地域を中心とした耐震化支援 ・重点的に耐震化を図るべき建築物 など ●耐震化促進に向けた総合的な取り組み ・指導・勧告等による耐震化の促進 ・耐震化を促進するための環境整備 ・その他の安全対策 など 【共に助けあう体制づくり】 関係団体との連携 ●建築関連団体との連携の強化と 耐震化支援のネットワークの構築 ●情報発信・技術者の育成 など ◆耐震化に関する施策を体系的に取り組みます。 本計画では、まちの安全性を高めるための「重点施策」と、耐震化促進に向けた「総合的な施策」 にまとめ、計画的に耐震診断および耐震改修の促進を図ります。 ■重点施策 ≪まちの安全性を高める施策≫ Ⅰ.木造住宅密集地域を中心とした耐震化支援強化 Ⅱ.重点的に耐震化を図るべき建築物 マンション、緊急輸送道路等の沿道建築物等の耐震化促進支援 Ⅲ.防災上重要な区有建築物の耐震化促進 ■耐震化促進に向けた総合的な施策 Ⅳ.耐震化促進に向けた総合的な取り組み ・耐震化を促進するための環境整備 ・その他の安全対策(人命を守るための総合的な対策など) 等 Ⅴ.関係団体との連携 ◇ 重点施策 << 区内全域での 耐震化支援 >> 建築物が倒壊すると、人命を奪うだけで はなく、倒れた建物が道路をふさいでしま い、避難や救援活動も遅れて被害が拡大し ます。 そこで、区内全域で住宅の耐震化を支援 し、地震災害に強いまちづくりを進めます。 ∼まちの安全性を高める主な施策∼ 木造住宅等耐震診断支援 《 対象建築物 》 ・昭和 56 年 6 月前に建築された木造住宅等 (戸建て住宅・長屋・アパート) 《 支援内容 》 ・専門家の派遣 ・耐震診断費用の助成 非木造住宅耐震診断支援 《 対象建築物 》 ・昭和 56 年 6 月前に建築された非木造住宅 (戸建て住宅・長屋) 《 支援内容 》 ・耐震診断、耐震性の調査に係る費用の助成 大規模マンション耐震診断支援 《 対象建築物 》 ・昭和 56 年 6 月前に建築された大規模マン ション(延べ床面積が 1,000 ㎡、かつ地 上階数が 3 階以上のもの) 《 対象者 》 ・マンションの管理組合等 《 支援内容 》 ・耐震診断、耐震性の調査に係る費用の助成 ◇ 支援の対象者は建築物の所有者(記述のあるものを除く) 木造住宅等耐震改修支援 《 対象建築物 》 ・診断の結果、倒壊の恐れがあるとされた木造 住宅等(戸建て住宅・長屋・アパート) 《 支援内容 》 ・耐震改修費用の助成 非木造住宅耐震改修支援 《 対象建築物 》 ・診断の結果、倒壊の恐れがあるとされた非木 造住宅(戸建て住宅・長屋) 《 支援内容 》 ・耐震改修費用の助成 << 緊急輸送道路等の 沿道建築物の耐震化支援>> 地震発災後、迅速に救援活動を開始することが できないと、被害が拡大することが想定できま す。そこで、広域的避難や救助活動、緊急物資等 の輸送を担う緊急輸送道路等の通行の安全を確 保するため、沿道建築物の耐震化を促進します。 なお、現在は第一京浜を対象としていますが、 今後、東京都の指定を踏まえ、必要に応じ対象路 線の拡大を検討していきます。 耐震化アドバイザー派遣 《 対象建築物 》 ・昭和 56 年 6 月前に建築された大規模マン ション(延べ床面積が 1,000 ㎡、かつ地 上階数が 3 階以上のもの) 《 対象者 》 ・マンションの管理組合等 《 支援内容 》 ・専門家の派遣(年間 3 回を限度) << 木造住宅密集地域での建替え支援 >> 木造住宅密集地域では、建物の倒壊だけではなく、延焼火災による被害の拡大が懸念されます。 そのため、建替えも支援することにより、耐震化とあわせて、不燃化も促進します。 緊急輸送道路等沿道建築物耐震診断支援 《 対象建築物 》 ・昭和 56 年 6 月前に建てられた、地震時に 緊急輸送道路の閉塞を起こす恐れのある 沿道建築物 《 支援内容 》 ・耐震診断、耐震性の調査に係る費用の助成 木造住宅密集地域 木造住宅耐震診断支援 《 対象建築物 》 ・昭和 56 年 6 月前に建築された木造住宅 (戸建て住宅・長屋) 《 支援内容 》 ・専門家の派遣 ・耐震診断費用の助成 木造住宅建替え支援 《 対象建築物 》 ・診断の結果、倒壊の恐れがあるとされた木造 住宅(戸建て住宅・長屋) ・木造住宅密集地域内に建てられているもの 《 要件 》 ・自己居住のための建替えに限る 《 支援内容 》 ・建替え工事費用の助成 耐震化アドバイザー派遣 《 対象建築物 》 ・昭和 56 年 6 月前に建てられた、地震時 に緊急輸送道路等の閉塞を起こす恐れの ある沿道建築物 《 支援内容 》 ・専門家の派遣(年間 3 回を限度) ◇ 民間特定建築物の耐震化促進 ◇ 区内には多数の人が利用する施設が約 1040 棟、危険物を取り扱う施設が約 270 棟存在して おり、耐震化率が充分とはいえない状況にあります。これらの施設については、被災した場合大き な被害発生が想定されることから、所有者の責任のもと、耐震化が必要です。 そこで、関係団体等と連携し、様々な耐震化に関する情報提供を行うとともに、耐震改修促進法 に基づき指導・助言等を実施し、耐震化の促進を図ります。 ◇ 区 有 建 築 物 の 耐 震 化 促 進 ◇ 区有建築物の耐震化率は、耐震改修の実施予定のあるものを含めると 74.5%です。 防災活動の拠点となる施設や避難所となる防災上重要な施設は、早期の耐震化が必要との観点か ら、長期基本計画や総合実施計画との調整を図りながら優先性を考慮し、順次、耐震化を進めます。 また、耐震化の進捗状況について、診断結果と改善方法を合わせて区民のみなさんに公表してい きます。 ◇ 生命を守るための対策(耐震シェルター等) ◇ 地震による住宅の倒壊から高齢者等の生命 を守るため、耐震化が経済的に困難な世帯を 対象として安価で信頼できる耐震シェルター 等の設置を支援します。 対象者 昭和 56 年 6 月前に建築された 2 階建て以下の木造住宅等(戸建て住宅、長屋、 アパート)に居住し、次の条件を満たすもの。 (1) 高齢者のみの世帯、または、身体障害者のいる世帯 (2) 低所得世帯 (3) 借家やアパートに居住する方の場合は、建築物所有者の承認を得ていることと します 支援内容 東京都が「安価で信頼できる耐震改修工法・装置」として選定した耐震シェルター 等の設置費用の助成をします。 ◇ 耐震化促進に向けた総合的な施策 ◇ (1)耐震改修促進法、建築基準法に基づく指導・助言・勧告など 区では、街全体の安全性を向上させることを目的として、全ての建築物に対して耐震性能の 向上に向けた指導・助言を行います。特に、耐震改修促進法に基づく特定建築物の所有者に対 しては、積極的に実施します。 (2)耐震化を促進するための環境整備 相談体制の強化 その他の安全対策 ◇耐震化を促進するための融資制度や税の特例◇ みなさんが取り組む住宅や建築物の耐震化を支援するため、次のような低利融資制度や税の特例 を活用することができます。 低利 融資 制度 相談体制の充実 リフォームに併せた耐震化の誘導 出前相談の実施 耐震化に関する情報 地域危険度等の周知 マンション管理セミナー等を活用した耐震化の普及啓発 発信の充実 個別訪問による木造住宅の耐震化の普及啓発 あらゆる広報媒体を活用した普及啓発 耐震診断、改修施工者の情報提供 簡易な装置のPR、普及 耐震改修済マークの表示制度の検討 がけ・擁壁に対する安全対策 ブロック塀の倒壊防止対策 落下物対策・家具転倒防止対策等の推進 エレベーターに対する安全対策 工作物(屋外広告物等)の転倒・落下・脱落防止対策 地震火災に対する対策 (3)関係団体等との連携 ・建築関連団体との連携の強化と耐震化支援のネットワークの構築 ・耐震診断、改修施工者の情報提供 ・施工業者や技術者に対する講習会の開催 (東京都パンフレットより) 税の 特例 ●住宅修築資金の融資あっ旋(耐震補強工事) ・融資あっ旋額:10 万円以上 1,000 万円まで ・利子補給制度:借受者負担が年利 1.0%となるよう利子補給を行います ◆相談窓口:品川区住宅課住宅運営係(TEL:03-5742-6776) ●所得税の減額措置 ・平成 20 年 12 月 31 日までの間に耐震改修が完了した場合 ・耐震改修を実施した年分の所得税額から耐震補強工事に要した費用の 10%(上限 20 万円)を控除する ・耐震改修証明書等の発行:地方自治体 ●固定資産税の減額措置 ・平成 27 年 12 月 31 日までの間に耐震改修が完了した場合 ・一戸当たり 120 ㎡の床面積相当分までの固定資産税額より 1/2 を減額 ・耐震改修証明書等の発行:地方自治体、建築士事務所に属する建築士、指定確認検 査機関、住宅性能評価機関 ◇問い合わせ、相談窓口◇ 耐震化に関するお問合せや相談は、まずは区役所まで! 品川区役所6階 まちづくり事業部 建築課 構造相談担当 品川区広町 2-1-36 TEL:03-5742-6634