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あなたへ - 茨城県

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あなたへ - 茨城県
「あなたへ」2015年版
―アルコール健康障害からの
回復ガイド―
For My Dear Life
(かけがえのない人生のために)
For My Dear Life
茨城県精神保健福祉センター
◇(自助グループ連絡先)
アラノン家族グループ ……………………… AAグループ ………………………………… …………… 24 24 23 22 21
年度アルコール家族教室のご案内
(センター及び土浦保健所会場) … ◇基本知識の用語集
…………………………… ◇平成
◇アルコール依存症の自己診断法
茨城県県北断酒目覚め会 …………………… NPO法人茨城県断酒つくばね会 ………… 茨城県断酒友の会 …………………………… ◇県内相談窓口案内 …………………………… 25
も く じ
◇はじめに ……………………………………… 1
◇アルコ ー ル 依 存 症 と は … … … … … … … … … 2
◇専門医 か ら の メ ッ セ ー ジ
豊後荘病院 石川 慧璃 … 3
◇飲酒を や め た く て も や め ら れ な い あ な た へ
依存症 回 復 者 か ら の メ ッ セ ー ジ
―その一― AA日立かみねグループ …… 5
―その二― AA日立かみねグループ …… 7
◇関係の病が関係で治癒していく …………… 9
―その三― M・D 夫 …………………… 依存症 家 族 回 復 者 か ら の メ ッ セ ー ジ
M・S 妻 …………………… ◇AAっ て 何 ?
26
27
27
水戸市笠原町993-2
(いばらき予防医学プラザ内)
T E L 029―243―2870
F A X 029―244―6555
10
13
17
29
茨城県精神保健福祉センター
発 行
(AAミーティングへのお誘い) …………… *表紙の写真は牛久大仏の両手と
成田に向かう旅客機です。
は じ め に
この小冊子は、アルコール問題で悩み、解決を求めるご本人やご家族、そして援助に携わる関
係者のために作成されました。2年前より「あなたへ」とタイトル名を変えてからは、ガイドブ
ックとして編集し、家族教室での補助テキストとして、また、個別相談の後の参考書として好評
のうちに使っていただけるようになりました。そのため、ガイドブックとして必要な箇所はその
まま残したり、加筆するようにし、当事者の体験手記や家族教室の日程、自助グループの案内な
どは差し替えることにし、毎年の改定版として発行することにいたしました。
当センターでは、関係機関と連携しながら、アルコール関連問題についての専門相談や家族教
室、研修等を行っています。特に家族教室ではこの3年間の実績で、参加されるご家族の40%
以上が半年から1年の中で、ご本人が専門病院の受診をするようになっております。全国的には
受診率が4%を上回らない現状を考えると、大変な効果だと思われます。家族教室の場は、回復
した当事者やご家族、専門職、継続して参加される家族が集う中で、互いに学び合い、自らがま
ず変化していくことを選びとっていかれる方々が多いことが成果の要因の一つと思われます。
本小冊子が、なお一層アルコール問題で悩まれている多くの方々への道しるべとなり、相談援
助に携わっている関係者の方、そして広く県民の皆様に、
「アルコール健康障害からの回復」に
ついてご理解いただき、それぞれの方のかけがえのない人生を大切にしていただくものとして役
立つ も の と な る よ う 願 っ て お り ま す 。
平成二十七年 早春
―1―
アルコール依存症とは
アルコール依存症は、アルコールという薬物が脳の神経回路を慢性的に変容させ、精神、身体
的に多くのダメージを本人に与えながらも、本人は自らの主体性をアルコールという物質に奪わ
れていることに気づけず、アルコールなしでは生きていけなくなっている医学的な慢性疾患の状
態です。精神医学的診断では「物質(アルコール・薬物)使用障害」
「アディクション」
(嗜癖)
の障害とも呼ばれます。「依存」という言葉が日常的に使われている意味合いから、「依存症」は、
本人の気持ちの弱さ、性格の問題から起きる病気だという間違った理解やそれ以上の偏見が広く
残っているように思われます。このことから、本人もご家族も回復を遅らせ、大変苦しい思いを
している場合が多いのです。うつ病の併存も多く、アルコールによって自殺のリスクは数十倍も
高まると言われております。国をあげての自殺対策がなされていますが、精神科疾患の中でもう
つ病と並んでアルコール依存症に対する理解と治療、支援がより必要になってきております。
また、プレアルコホリクス(準依存症)と呼ばれ、断続的な多量飲酒によって、身近な家族や
関係者に迷惑をかけたり、自らの健康障害をきたしている状態も「アディクション(アルコール
使用)障害」を持っているとして、早期の治療的関わりや支援が必要であるという理解をしてく
ださい。大切なことは、本人がアルコール依存症であってもなくても、アルコールによって深刻
な問題が生じているならば、専門の機関に相談し、つながることなのです。
―2―
専門医からのメッセージ
を過ぎてから始まる外泊断酒訓練など、プログラ
ムは多岐にわたっており、充実した入院期間を過
ごせるような内容になっております。
患者さ ん 同 士 で 自 ら の 飲 酒 の 体 験 な ど を 赤 裸 々
に語り合 う ミ ー テ ィ ン グ 、 実 際 に お 酒 の 断 り 方 や
グラムを 行 っ て お り ま す 。
こうした 患 者 さ ん に 対 し 、 三 ヶ 月 の 入 院 治 療 プ ロ
ーでのプ ロ グ ラ ム 方 式 に 則 り 、 二 十 年 以 上 前 か ら
病院であ る 神 奈 川 県 の 久 里 浜 ア ル コ ー ル 症 セ ン タ
当院の ア ル コ ー ル 依 存 症 治 療 病 棟 で す が 、 元 々
日本での ア ル コ ー ル 依 存 症 治 療 の 先 駆 け と な っ た
す。
当院で は 、 茨 城 県 で は 数 少 な い ア ル コ ー ル 依 存
症の外来 及 び 入 院 治 療 プ ロ グ ラ ム を 行 っ て お り ま
剤、外来通院を確実に出来るように、ソーシャル
め、断酒治療の三本柱である自助グループ、抗酒
ての動機づけの方法について検討する機会を設け
一度病棟会議を行ってそれぞれの患者さんに対し
になります。そのために、我々病棟スタッフは週
動機づけをうまく促していくことが治療の第一歩
達に対し、その方の否認の程度に応じて治療への
と思えばいつでもやめられる」というように否認
か、
「俺はアルコール依存症じゃない。やめよう
川 慧 璃 ストレス を た め な い た め の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の
ワーカーやOT(作業療法士)
、看護師と連携し
豊後荘病院精神科医師 石
仕方を学 ぶ S S T ( 社 会 技 能 訓 練 ) や グ ル ー プ ワ
ながら支援する体制を取っております。最近、飲
アルコール依存症の方々は、最初はご自身の病
気 を「 俺 は ア ル コ ー ル を や め る 必 要 が な い 」 と
ーク、体 力 を つ け る た め の 散 歩 、 ア ル コ ー ル 依 存
酒欲求を抑える薬剤として新たにアカンプロセー
ております。そして退院後も断酒を続けて行くた
されていることが多いです。そういった患者さん
症やアル コ ー ル の 害 に つ い て 学 ぶ 学 習 会 、 一 ヶ 月
―3―
ト(商品 名
たへ」届き、助けとなることを願っております。
の冊子が一人でも多くの酒害に困っている「あな
レグテクト)も発売され、断酒治療
において 重 要 な 補 助 的 役 割 を 担 っ て い ま す 。
人ほどで す か ら 、 ほ と ん ど は 治 療 を 受 け て い な い
あるいは 通 院 治 療 を 受 け ら れ て い る 患 者 が 約 2 万
が、その う ち 実 際 に ア ル コ ー ル 依 存 症 と し て 入 院
ーやホスピタル板東など、アルコール依存症
す。他に県内では、県立こころの医療センタ
グラムやチーム医療を実施しているところで
豊後荘病院は県内で唯一、アルコール依存
症治療に特化した病棟を持ち、充実したプロ
さて、 ア ル コ ー ル 依 存 症 の 患 者 数 と し て は 、 日
本全体で80万人ほどいると想定されています
というこ と に な り ま す 。
す。
おります 。 国 の 方 で も 対 策 が 進 め ら れ る 中 、 今 後
内科的治療だけでは依存症の治療は進みませ
多くの方がアルコールによる内臓疾患で内
科系の病院などに通院や入院していますが、
の治療に取り組んでいる精神科病院がありま
こ う し た 現 状 に 対 し、 我 が 国 で も 平 成 2 5 年
12月よ り ア ル コ ー ル 健 康 障 害 対 策 基 本 法 と い う
アルコー ル 依 存 症 の 治 療 病 棟 は ま す ま す 重 要 性 を
ん。かかりつけ医に専門病院あての紹介状を
法律が制 定 さ れ 、 平 成 2 6 年 6 月 か ら 施 行 さ れ て
増してい く も の と 思 わ れ ま す 。
よいでしょう。
書いていただき、受診を勧めてもらうことも
もし、「ご家族のアルコールの飲み方に問題が
あるので は な い か ? 」 あ る い は 「 ご 自 身 の ア ル コ
ールの飲 み 方 に 問 題 が あ る の で は な い か ? 」 と お
感じにな り ま し た ら 、 ま ず は 当 院 外 来 に ご 相 談 頂
き、その 後 の 対 策 を 共 に 考 え て い き ま し ょ う 。 こ
―4―
:
◇飲酒を や め た く て も や め ら れ な い あ な た へ
依存症 回 復 者 か ら の メ ッ セ ー ジ ― そ の 一 ―
AA日立かみねグループ アユミ
そんな事を続けるうち、処方薬や摂食障害にも
依存し、生活も気持ちも乱れ始めました。飲酒運
転で捕まったり、目が覚めたら知らないところに
居たり、汗や汚れでぐちゃぐちゃになった布団の
中で、今が昼なのか夜なのかもわからない生活。
い酒は、 早 く 酔 え ま す 。 早 く 酔 え ば 、 そ れ だ け 早
くなって い ま し た 。 酔 い た く て 。 酔 い た く て 。 強
には原液 を ス ト レ ー ト で 飲 ま な け れ ば 満 足 で き な
れた瞬間 し び れ る よ う で キ ラ イ だ っ た の に 、 最 後
りました 。 最 初 の 頃 は ウ イ ス キ ー な ん て 、 口 に 入
に飲んだ 。 そ し て 、 飲 む 酒 は だ ん だ ん 強 い 酒 に な
れた。だ か ら 、 ど ん ど ん 飲 み ま し た 。 浴 び る よ う
人になれ た し 、 賢 く な れ た し 、 誰 と で も 親 し く な
私にとっ て 、 酒 は 魔 法 の 飲 み 物 で し た 。 飲 め ば 美
にも入れる。そして何より、もう飲まなくていい。
な赤裸々な話に、何度、勇気や意欲を貰った事か
て、生き辛さを感じる日々が多いなか、皆の正直
では酒でごまかしていた現実にシラフで直面し
がする」
「イヤと言えず、断れない」等々。今ま
か気になる」
「私は他人より劣っているような気
「私も一緒
仲間から今の生活の悩みを聞けば、
だ!」と共感します。
「ひとにどう思われている
安心する自分が居ました。
か共通点を見つけて、「私だけじゃないんだ!」
と、
き、初めこそ違い探しをしたものの、いつの間に
入院先の先生が自助グループを勧めたので、最
初は渋々AAに行きました。皆の飲酒の経験を聞
そして、その果ての自殺未遂。
くイヤな 現 実 か ら 逃 れ る 事 が で き る か ら 、 だ か ら
分かりません。
精神病 院 に 入 院 し て 心 底 ホ ッ と し ま し た 。 白 い
キレイな シ ー ツ 。 週 二 回 だ け ど 、 ち ゃ ん と お 風 呂
体が強い 酒 を 求 め た の か も し れ ま せ ん 。
―5―
私はこ れ か ら も 、 A A の ミ ー テ ィ ン グ に 通 い な
がら自分 自 身 を 見 つ め 直 し 、 酒 を 飲 ま ず に 過 ご し
層断酒を続けながら自分らしい生き方を歩み
デルと出会うことで自らも希望を捨てず、一
うことができるからです。先を行くロールモ
て行きた い と 思 っ て い ま す 。
なおしていこうという意欲を持てるのでしょ
る。そ う な る と 、 社 会 の 中 で 複 数 の 依 存 問 題
に貴重な体験メッセージを届けてくれまし
アユミさんは復職前に当センターの家族教
室に参加され、参加してまもない家族の方々
う。
を持ち 、 相 談 に つ な が れ ず 、 結 果 と し て 病 気
た。
依 存 症 で あ る こ と で 偏 見 の 目 で 見 ら れ る。
また、 女 性 で あ る 事 で 余 計 偏 見 の 目 で 見 ら れ
が悪化 し 、 止 む を 得 ず 精 神 科 に 入 院 す る こ と
慣にな っ て い け ば 、 7 割 以 上 の 方 々 が 病 気 の
活の中 で 自 助 グ ル ー プ に 通 う こ と が 大 切 な 習
本当の ス タ ー ト は 退 院 後 の 生 活 で す 。 そ の 生
入院 す る こ と で 心 身 の コ ン デ ィ シ ョ ン は 整
えられ て も 、 依 存 症 か ら 回 復 し て い く た め の
弱さ、情けなさを素直に認めたうえで、さら
恥やプライドのエゴの壁を乗り越え、自分の
とを実感できることです。誰もが持っている
バーを力づけ、支え、役に立つものになるこ
ミーティング体験の意義の一つは、自分自
身の情けなく最悪の体験話が、他の参加メン
再発( 再 飲 酒 ) を 防 げ る と 言 わ れ て い ま す 。
ンバーに教わることは大きいものがありま
になる 方 々 は 少 な く あ り ま せ ん 。
自助 グ ル ー プ が 大 き な リ ハ ビ リ 効 果 を あ げ
ている の は 、 そ こ に 行 け ば 、 回 復 し 自 分 な り
す。
に成長のためのプログラムに取り組むAAメ
の新し い 人 生 を 生 き な お し て い る 仲 間 と 出 会
―6―
◇飲酒を や め た く て も や め ら れ な い あ な た へ
依存症 回 復 者 か ら の メ ッ セ ー ジ ― そ の 二 ―
「助けてください!」
「飲まないで仕事帰りにミーティングに来てい
る ん だ。 す ご い 人 達 だ な!」 と 思 い ま し た。
「こ
の人達と一緒にやって行けたら何とか飲まないで
いられるかも。
」という気持ちにさせて頂きまし
た。未知の世界でしたけれどミーティングの帰り
ホームグループを決め、グループ内にいる仲間
にスポンサーになっていただき、その仲間の足跡
には、何かすがすがしい気持ちになれました。
真夏の う だ る よ う な 暑 さ の 中 、 私 は 家 に 引 き こ
もり、雨 戸 を 閉 め て ロ ー ソ ク を 灯 し 、 た だ ひ た す
をたどるようにプログラムをこなして来ました。
AA日立かみねグループ バンビ
ら飲み続 け ま し た 。 人 生 の 理 不 尽 さ を 感 じ 、 そ れ
そして結婚生活が与えられました。ところが、経
から遠ざかってしまいました。朝6時から夜9時
を癒す為 に ウ イ ス キ ー を あ お る 。 鏡 の 中 の 自 分 が
自殺未 遂 を 何 度 か 繰 り 返 し 、 最 後 は ア ル コ ー ル
性 の て ん か ん を お こ し、 よ う や く 精 神 病 院 に た
まで働いて、借金も完済し、家も車も持てるよう
済的に行き詰まり、ミーティングに行く事よりも
どり着きました。「貴女はアルコール依存症です
になりました。
恨み、憎しみ、恐れ、色々な感情が湧きあがった
お金や仕事を優先するようになって、8年間AA
よ!」と 先 生 に 言 わ れ 、 病 院 の デ ィ ケ ア に 通 う 事
言う「もうそろそろ 死んだら?」と。
とAAミーティングに行くことを勧められまし
やっと人並みの生活ができると安心した時に、
夫が癌で他界しました。遺産相続で義母に対する りなさい 」 と 書 か れ て あ っ て 、 何 か 心 暖 ま る も の
りもしました。眠れない、
食事が喉を通りません。
た。AA に 行 っ て み る と 、 看 板 の 下 に は 「 お か え
を感じま し た 。
―7―
酒を飲んだ訳でもないのに 幻覚幻聴がおこりま
した。飲んでいない酔っ払い状態になり、また、
自傷癖などなど、健康や社会生活に障害をき
まずいとわかっていてもやめられないの
は、それに一定の自己治療効果があるからで
たすアディクション行為はたくさんあります。
A ミ ー テ ィ ン グ に 行 き、「 助 け て く だ さ い!!」
す。
自殺を考 え て い ま し た 。 そ ん な 時 勇 気 を 出 し て A
と叫んで い ま し た 。
連続飲酒すればするほど、副作用として、抑
くなっ た 若 い 世 代 の 人 々 は 増 え 続 け て い る と
続け、アディクションに逃げ込まざるを得な
的な時代の中で、何かしらの息苦しさを感じ
ずと習慣化した方々よりも、平成以後の閉塞
いる方々は多く、昭和の酒飲み文化の中で自
れる先行くメンバー)を見つけ、歩み直して
サー(その都度個別の助言や道案内をしてく
しまう方々は大変多いのです。AAのスポン
油断した状態で、思わぬ辛い状態に転落して
好事魔多しというように、一旦良くなったと
助 け を 求 め る こ と、 正 直 に 相 談 す る こ と、
そのことが自らを救うことになるのですが、
ます。
不眠として逆効果の状態に帰することになり
うつ状態の悪化や睡眠の質の悪化やさらなる
アルコールならば、一時的な抑うつ感の解
消や入眠誘導効果です。しかし、
その効果は、
あれか ら 一 年 経 ち 、 様 々 な こ と が 解 決 さ れ 、 現
在は平安 な 日 々 を 過 ご し て い ま す 。
お酒の本質は、エタノールという薬物です。
思 わ れ ま す。 ネ ッ ト ゲ ー ム、 違 法 ド ラ ッ グ、
いるバンビさんに多くを学ばせてもらえます。
アディクションにはまりこんでいく前に、
生きて い る こ と の 耐 え 難 い 苦 悩 を 抱 え 込 ん で
ギャンブル、過食嘔吐、リストカットなどの
―8―
ような理 解 が 得 ら れ る の に 、 依 存 症 と い う 病 気 の
うと思え ま す 。 癌 や そ の 他 の 難 病 な ど で は 、 そ の
無援の本 人 な の で 、 家 族 と し て 協 力 し 、 共 に 闘 お
は敵や悪 人 で は な く 、 厄 介 な 病 と 闘 っ て い る 孤 立
「闘病生活」という言葉があります。「病と闘う」
本人が見 え て く れ ば 、 敵 や 悪 人 と 思 っ て い た 本 人
次に、その疾患を抱えた本人との付き合い方を
考え直し、先行く仲間の意見も聞きながら取り組
改めて学び、知っていくこと。
が抱えている「アルコール依存症」という疾患を
ょう。家族として、家族教室に通い、まずは本人
係で治癒していく」方針はよい結果を生むのでし
面もあるのです。それゆえに、「関係の病」を「関
場合は、 家 族 に 様 々 な 実 害 ( 暴 力 、 暴 言 、 迷 惑 行
みなおしてみること。そうすることで
3 本人との付き合い方が変わることは、本
人側からは普段の環境が変わるような大
2 本人をみる眼差しが変わり、普段から接
する態度や言葉使いも変わる。
1 本人と病気を切り分けて観ることができ
るようになり、受け止め方が変わる。
為等)が 及 ぶ の で 、 家 族 が 被 害 感 を 持 ち 、 本 人 は
まさに加 害 者 だ と い う 関 係 の 図 式 が で き や す く な
ります。 知 ら ず 知 ら ず そ の よ う な 固 定 し た 関 係 に
はまりこ ん で い る と 、 い つ し か 家 族 も 抑 う つ 気 分
を常とし て 、 自 分 自 身 の 生 活 が 楽 し め ず 、 頭 の 中
は厄介な 本 人 の 問 題 で 支 配 さ れ 、 表 情 は 暗 く 、 険
しく、気 持 ち は 落 ち 着 き な く 、 何 か に 乗 っ 取 ら れ
たような 雰 囲 気 の 人 に な っ て し ま い ま す 。 共 依 存
4 本人もアルコールや自分自身との付き合
い方を見つめ直す余裕が出てきて、援助
きな影響を及ぼすことになる。
このよ う に 、 依 存 症 は か か っ て い る 本 人 だ け で
なく、身 近 な 家 族 も 精 神 的 に 病 的 な 状 態 に な っ て
を求めてきたり、素直な意思疎通が出て
状態とは そ れ で す 。
しまう感染性があります。「関係の病」である側
―9―
くる。
5 本 人 と 家 族 で 敵 対 す る の で は な く、「 厄
介な病」から解放されるために、お互い
に新たな協力、協働関係を結び直し、専
門医療機関を利用したり、自助グループ
◇飲酒をやめたくてもやめられないあなたへ
依存症回復者からのメッセージ―その三― M・D 夫
6 「 病 」 の 支 配 か ら 解 放 さ れ て も、 お 互 い
に油断せず、さらにお互いの人生を深め
た。楽しい時はもちろん、苦しい時や辛い時があ
京し、熱海や東京のホテルで約四十年間働きまし
に通うことを実践できるようになる。
成長していくための生活を創り続けてい
ると酒類は何でも飲みました。ホテルでは宴会で
私は二十二歳まで酒はたしなむ程度でした。そ
の後、調理師を志し、故郷の料亭で修行の後に上
く。
残る酒が山ほどあり、ビールは水代わりに飲んで
以上は 、 泥 沼 か ら 生 還 し て い く プ ロ セ ス の 一 つ
のモデル と し て 参 考 に し て も ら え れ ば 幸 い で す 。
方になっていきました。次第に、おいしく飲むた
だけでは物足りなくなり、ジョッキーの三分の一
いました。徐々に酒に強くなってくると、ビール
関係の中で生きていくしかない私たちにとっ
て、誰であっても、「関係を鏡として」自分理解
めに、夕方から水を飲まず、何も食べないように
ました。
高のうまさが経験でき、飲んで飲んで飲みまくり
して、一気に酒を飲むと五臓六腑にしみわたる最
はウイスキーで、それをビールで割るような飲み
を深めて 成 長 し て い き た い も の で す 。
ここか ら M さ ん ご 夫 婦 の 体 験 談 か ら 学 び た い と
思います 。
― 10 ―
足蹴りに し て 、 扉 も 壊 し て い て 、 周 り が 止 め て も
そうし て 四 十 年 近 く 飲 み 続 け た 中 で 、 仕 事 で ど
うにも頭 に く る こ と が あ っ て 、 自 分 の ロ ッ カ ー を
上野駅で 迎 え 酒 を ひ っ か け て 仕 事 に 行 き ま し た 。
盛り列車 と な り 、 翌 日 は 二 日 酔 い を 覚 ま す た め に
みたくな り ま し た 。 帰 り の 電 車 で は 通 勤 仲 間 と 酒
がんばっ て い る の に う る さ い と 思 っ て 、 余 計 に 飲
会社からはもっと売り上げをあげろと言
一方、
われ、女 房 か ら は 飲 み 過 ぎ だ っ て 言 わ れ 、 精 一 杯
存症になったかも知れないと思うようになった
まっていました。何となく、自分はアルコール依
まらなかったのは一つだけで、他はすべてあては
いてあって、アルコール依存症の自己診断法のペ
テーブルの上に「酒と人生」
(「こ
そんなある日、
の小冊子「あなたへ」の前の名称)という本が置
んでした。
い日を作ろうと思っても、飲まずにはいられませ
までは大変、明日からは少なめに飲もう。飲まな
止まらな い 勢 い だ っ た り 、 電 車 の ド ア を 手 の こ ぶ
頃、女房から「断酒会に行ってほしい。行く気が
ウやキリ ン の 絵 が 見 え た り し ま し た 。 女 房 よ り も
この頃 は 、 手 が 震 え 、 包 丁 が ま と も に 持 て ず 仕
事になら な い 状 態 で し た 。 ま た 、 お 風 呂 の 壁 に ゾ
と言う声 も 聞 こ え ま し た 。
を 待 つ 間、 周 り の 人 だ か り か ら「 死 ん で る よ。
」
駅の階段 か ら 転 げ 落 ち て 頭 か ら 血 を 流 し 、 救 急 車
客様も誘っていくようになり、その後は私も含め、
で、毎週行けるようになり、一ヶ月後には店のお
と手を取って握手してもらいました。そのおかげ
のか、断酒会の会場入り口で会長さんとばったり
てみることにしました。全部段取りができていた
ないなら考えがある。
」と言われ、仕方なく行っ
ージがあり、自分でチェックしてみたら、あては
しで殴り、ガラスを割った事もありました。また、
酒が好き 、 酒 さ え あ れ ば 女 房 な ん か い ら な い と 思
三人ともに病院に行かなくても、お酒をやめ続け
会って「良く来たねー。いっしょにがんばろう。
」
って飲み 続 け て い ま し た 。 で も 内 心 で は 、 こ の ま
― 11 ―
られてい ま す 。
酒を飲 ん で い た 時 は 、 病 院 に 行 く 時 は 死 ぬ 時 と
決めてい ま し た が 、 断 酒 は 絶 対 一 人 で は や め ら れ
ないと思います。断酒生活を続けていることで、
今では孫 の 成 長 が 楽 し み だ っ た り 、 花 を 見 て も 以
前は何も 感 じ な か っ た の が 、 今 は す ご く き れ い と
思うよう に な っ て 、 少 し ず つ 変 わ っ て き て い る こ
とが自分 で も わ か り ま す 。 何 よ り も 女 房 が 喜 ん で
いて、家 の 中 が 明 る く な っ た こ と が 一 番 で す 。
四十年 近 く 飲 み 続 け 、 お 酒 を 断 っ て か ら は 、 ま
る十年過 ぎ ま し た 。 今 こ こ ろ か ら 思 う こ と は 、 お
酒をやめ る こ と が で き て 、 本 当 に 良 か っ た と い う
ことです 。
― 12 ―
依存症 家 族 回 復 者 か ら の メ ッ セ ー ジ
酒が抜けておらず、事態もわからず、警察の方に
「ぜひ正月に一杯やりましょう。
」なんて気楽なこ
とを言っていました。その後も、会社のロッカー
よそに、 長 男 が 誕 生 し 幸 せ い っ ぱ い だ っ た の も つ
それは親 だ か ら こ そ の 心 配 で し た 。 そ ん な 心 配 も
私達が 結 婚 し た の は 昭 和 四 十 六 年 で し た 。 私 の
両親は主人が板前だというだけで反対しました。
ちました。
」との連絡。私は何回も繰り返すトラ
さい。ご主人が地下鉄の階段から真っ逆さまに落
さんですか?すいません。びっくりしないでくだ
んな折り、
夜中に電話が鳴り、
会社の部下から「奥
を壊したり、駅の階段から転落し、腕を骨折する
かの間、 一 ヶ 月 後 、 主 人 は お 酒 を 飲 ん で 、 帰 り の
ブルに気持ちが冷めていて、死んだら死んだでい
M・S 妻
電車のド ア を 殴 り 、 割 っ て し ま い 、 そ の 際 の 怪 我
い と 思 う の と、 終 電 も な い こ の 時 間 に 東 京 ま で
通らない 所 の ア パ ー ト で 、 生 後 一 ヶ 月 の 乳 飲 み 子
くらい驚 き ま し た 。 自 家 用 車 も な く 、 タ ク シ ー も
人生で初 め て で し た か ら 、 目 の 前 が 真 っ 白 に な る
とでした 。 警 察 か ら そ の よ う な 連 絡 が 入 る こ と は
その間 、 私 の 方 に は 警 察 か ら 連 絡 が 入 り 、 夫 の
身元引き 受 け 人 と し て 迎 え に 来 て く だ さ い と の こ
って退職しました。
は会社はクビになると思い、主人に納得してもら
血糊でべったり。仏の顔も三度まで。このままで
の毛は剃られて傷を縫ってもらっていて、背広は
替えを持って行ってみると、顔は腫れあがり、髪
行くものかと思っていました。次の日の始発で着
など、次から次にいろいろやってくれました。そ
で、病院 に 救 急 車 で 運 ば れ ま し た 。
を抱えて い ま し た の で 、 恥 を 忍 び 警 察 の 方 に お 願
その後、板前の仕事が生かせる居酒屋を開店し
二万円以上ものタクシー代を払って迎えになんて
いし、パ ト カ ー で 送 迎 し て も ら い ま し た 。 主 人 は
― 13 ―
した。
んを出し た り し ま っ た り し て 追 い か け た り も し ま
それに振 り 回 さ れ る 私 も 店 ど こ ろ で は な く 、 の れ
がいい。」と言って家を出て行く日が続きました。
分は生き て い る と 迷 惑 が か か る 。 な ら ば 死 ん だ 方
からなく な っ て い た よ う で 、 私 が 強 く 言 う と 「 自
方でした 。 今 思 う と 、 自 分 で も ど う し て い い か わ
すっかり で き あ が っ て い て 、 ど ん ど ん 悪 く な る 一
は寝、起 き て は 飲 む の 繰 り か え し 。 開 店 時 間 に は
たのです が 、 酒 の 飲 み 方 は 相 変 わ ら ず で 、 飲 ん で
頼んでも、お酒だけは絶対やめられないんだろう
息子は立ち上がり
「お父さんは僕が何を言っても、
イライラするやらで、「もう終わり!」
と言った時、
方、一言も喋らせてもらえない私は歯がゆくて、
は違って、主人も一目置いて話していました。一
父親に何一つ逆らったことがなかったので、私と
れないのか、まず聞こうよ。
」と。息子は今まで
はお父さんに、何を思ってそこまで飲まずにいら
わかっているし、全部正論だと思うよ。でも、今
に言いました。
「お母さんの言いたいことは全部
話そうとすると、息子は「お母さんは黙っていて、
たいに言 う の で 、 と て も 黙 っ て い ら れ な く て 私 が
しい事がないから…。」とすべて飲む原因が私み
さいから…。」「いちいち口出しするから…。」「楽
れないのかを聞いていました。「お母さんがうる
たまたま行った市役所に置いてあったパンフレッ
甘くはないというのもどこかで心得ていました。
たが、このままずーっと飲まないでいられるほど
まなくなりました。私のイライラもおさまりまし
す。不思議とその日以後、主人は本当にお酒を飲
それを聞いた主人は息子にそこまで言われた。
よーし、酒なんかやめてやると心底思ったそうで
な。
」そう言って帰っていったのです。
黙っていて!」と私に一言も言わせませんでした。
トに「お酒でお困りの方」と書いてあったのが目
そんな 折 り 、 息 子 に 来 て も ら っ て 家 族 会 議 を 開
きました 。 息 子 は ど う し て そ こ ま で 飲 ま ず に い ら
そして、 主 人 が ト イ レ に 入 っ て い る 間 に 息 子 は 私
― 14 ―
ました。
かりまし た が 、 本 人 は 断 酒 会 に 通 え る よ う に な り
ろいろ心 配 し て く だ さ り 、 そ の 導 き で 、 時 間 は か
だけまし た 。 会 長 さ ん も 当 事 者 の 立 場 に な っ て い
ながり、 地 域 の 断 酒 会 の 会 長 さ ん を 紹 介 し て い た
にとまり ま し た 。 保 健 セ ン タ ー の 保 健 師 さ ん に つ
居酒屋を営んでいて、
いろいろな人たちから、
酒の中で生活しながら断酒を続けていることに感
ます。
景気に十分な生活をしていけて本当に感謝してい
なくなったお客様も戻って来てくださり、この不
て、お店の料理の味も安定し、引き潮のように少
飲 酒 ) も な く、 断 酒 生 活 が 安 定 す る の と 比 例 し
心されます。でも、酒の環境の中だからこそいろ
親の意見と冷や酒は後で効くだろうと笑っている
同時に 、 私 は 土 浦 保 健 所 で 開 催 さ れ て い る 月 一
回のアル コ ー ル 家 族 教 室 を 紹 介 さ れ 通 い は じ め ま
えたのが 現 在 の 断 酒 会 会 長 の 高 橋 さ ん の 奥 様 で し
かもしれません。
いろな人を見て、自分達の戒めとなり、反面教師
た。次の 教 室 ま で 待 て な い 疑 問 や 不 安 な こ と を 朝
し た。「 ア ル コ ー ル 依 存 症 は 家 族 ぐ る み の 病 気 」
に昼に電 話 し て 、 話 を 聴 い て い た だ き 、 そ の た び
おかげさまで、
お酒で大変な苦労をしましたが、
多くの方々にお世話になり助けていただいたこと
となり、夫婦の会話にもつながっていると思うの
に教え諭 し て い た だ き ま し た 。 随 分 と ご 迷 惑 を お
は生涯忘れません。こんな幸せな日が来るとは思
と聞いた 時 、 長 年 入 っ て い た 肩 の 力 が す う ー っ と
かけしま し た が 、 そ の お か げ で 、 家 族 教 室 の 1 ク
わなかった今、断酒できて良かったと心から思っ
です。私達の結婚に反対だった今は亡き両親も、
ール6回 の 講 習 を 一 度 も 休 ま ず 、 6 ク ー ル 、 三 年
抜けたの を 今 で も 忘 れ ら れ ま せ ん 。 そ こ で 知 り 合
間勉強す る こ と が で き ま し た 。 そ の 頃 に は だ ん だ
て感謝せずにはいられません。 これからも夫婦
で口ゲンカしながら、大好きな温泉にも行ったり
んと私の顔色も明るくなって、主人もスリップ(再
― 15 ―
しながら 、 断 酒 生 活 を 続 け て い き た い と 思 っ て い
らうちのお店は出入り禁止!」と手厳しくも
は、
「 も う 一 杯 は な し で す よ。 そ れ を や っ た
おかみ さ ん の よ う な 奥 様 。 奥 様 の S さ ん が お
なご主 人 と 長 屋 の 人 情 を 心 得 た 気 っ ぷ の い い
夫婦のサポートがあってのことと感謝されて
りになるお二人ですが、断酒会の高橋さんご
家族教室では和やかに、時にSさんがご主
人をたしなめたり、夫婦漫才のようなやりと
と言ってもよいでしょう。
のアルコール健康障害予防活動をされている
温かい指導までされています。地域で自然体
ます。
M さ ん ご 夫 婦 が 家 族 教 室 に 参 加 さ れ る と、
ぱっと そ の 場 に 華 が 咲 く よ う な 明 る い 雰 囲 気
っしゃ る よ う に 、 専 門 的 セ オ リ ー か ら は 、 飲
います。恩返しではなく恩送りで、後から続
が生ま れ ま す 。 華 の あ る 昭 和 の 落 語 家 の よ う
酒 欲 求 を 刺 激 す る 環 境 か ら で き る だ け 離 れ、
人ともにかつての自分の姿を重ねあわせてい
く悩めるご家族にむける優しい声かけはお二
処行動をとって急場をしのぐ方針になりま
るのかもしれません。
やむを 得 な い 場 合 は 、 再 飲 酒 を 防 ぐ 様 々 な 対
す。そ の 意 味 で は 、 居 酒 屋 の 営 み を 続 け て い
るとい う 、 敢 え て 逆 境 に 身 を お き な が ら 、 な
お 一 層、 両 者 と も に 多 量 飲 酒 の 怖 さ を 知 り、
再発予 防 の 気 持 ち を 忘 れ ず 、 家 族 教 室 や 専 門
病院の プ ロ グ ラ ム へ の 協 力 な ど を し て く だ さ
ってい ま す 。 お 店 の 常 連 さ ん で 、 飲 酒 量 の リ
ミット を 越 え て 乱 れ る 事 が わ か っ て い る 方 に
― 16 ―
リ ッ ク が A A で 回 復 を 続 け て い ま す。 日 本 で も
1975年に日本語によるAAミーティングが始
ル依存症 者 た ち 」 と 訳 さ れ て い ま す 。 自 ら 飲 酒 問
AAと は 「 ア ル コ ホ ー リ ク ス ・ ア ノ ニ マ ス 」 を
略した呼 び 名 で す 。 日 本 語 で は 「 無 名 の ア ル コ ー
しています。
ングを開催しており、約五千人のメンバーが活動
約450以上のグループが様々な場所でミーティ
AAって何? (AAミーティングへのお誘い)
題があり 、 そ の 飲 酒 の と ら わ れ か ら 解 放 さ れ た い
と願う人たちの自助グループです。〝酒をやめた
主な活動の「ミーティング」は、お借りした会
場で司会者の進行にしたがって、ひとりずつ自分
まりました。現在では、ほぼ日本全国に広がり、
いという 願 い が あ る 〟 と い う こ と だ け が メ ン バ ー
せん。自分の話す番がきたら話し、ほかのひとが
の体験談を話していきます。参加者が話したこと
ビルと地 元 の 外 科 医 で あ る ボ ブ と の 出 会 い か ら 始
話している間は、だまって聞きます。遅刻・中途
の条件で あ り 、 そ れ 以 外 の こ と は 一 切 問 わ れ ま せ
まりまし た 。 二 人 と も 、 ど う し て も 自 分 の 力 だ け
退出も自由です。参加者の人数、性別や年齢の比
に対して、司会者もほかの参加者も、コメントや
では酒をやめ続けることができなかったのです
率は、
開催される時々によってまちまちですので、
ん。AA は 1 9 3 5 年 に 米 国 の ア ク ロ ン と い う 町
が、たま た ま 二 人 が 出 会 い 、 二 人 の 共 通 の 問 題 で
固定した人数でおこなっているわけではありませ
アドバイスは一切しませんし、批判や議論もしま
ある飲酒 に 関 す る 体 験 を 語 り 合 い 、 お 互 い が 相 手
ん。
で、ニュ ー ヨ ー ク か ら こ の 地 を 訪 れ た 証 券 マ ン の
の手助け を し て い る 間 、 飲 酒 欲 求 が 取 り 除 か れ て
い た と い う の が そ の 出 発 点 で す。 A A は 世 界 約
150ヵ 国 に 広 が り 、 二 百 万 人 以 上 の ア ル コ ホ ー
― 17 ―
AA
「ミーティング」に初めて参加される場合は
1 事前 の 予 約 ・ 登 録 は 必 要 あ り ま せ ん 。 決 め ら
れた時間に決められた場所へ出向きさえすれ
るでしょう。
4 AAミーティングの開始時には、その日の司
会担当のメンバーが「ハンドブック」という
黄緑色の薄い小冊子を読みあげます。その序
る』と書かれています。全てのAAグループ
文に『会費もないし、料金を払う必要もない』
2 会場 で は 本 名 を 名 乗 る 必 要 は あ り ま せ ん 。 ニ
ッ ク ネ ー ム で か ま い ま せ ん。 ま た、 本 名 を 名
は外部からのいっさいの寄付を辞退し、自分
ばよ い の で す 。
乗 り た い と き は も ち ろ ん、 名 乗 っ て く だ さ っ
たちの献金だけで運営しております。それら
『私たちは自分たちの献金だけで自立してい
ても け っ こ う で す 。
の運営費用をまかなうためにAAミーティン
行 き『 ミ ー テ ィ ン グ と い う も の に 初 め て き ま
教 え ら れ ま し た ら そ の『 チ ェ ア マ ン 』 の 所 に
アマンはだれですか?』とたずねてください。
ら そ こ に 居 る 人、 誰 で も 結 構 で す か ら『 チ ェ
いときは、しなくてもかまいません。入れら
れて下さればけっこうです。持ち合わせがな
ので、そのときどきに出せるお志の金額を入
てきたりします。義務や強制ではありません
箱が置いてあったり、あるいは献金袋が廻っ
グのどの会場でもコーヒーセットの横に献金
し た 』 と 一 言 お っ し ゃ っ て く だ さ い。 必 要 な
れるようになったときに、入れてくだされば
3 ミーティング開始時間の10分くらい前ま
で、 会 場 に 着 く よ う に し て い た だ き 、 着 い た
こ と は そ れ だ け で す。 分 か ら な い 事 は、 チ ェ
OKです。
5 AAミーティングに参加したときは『お酒の
ア マ ン に ご 遠 慮 な く た ず ね て く だ さ い。 喜 ん
で 教 え て く れ る で し ょ う し、 歓 迎 し て も ら え
― 18 ―
を聞かせて頂きます』と言って次の人にまわ
ス し ま す 』 あ る い は『 今 日 は 皆 さ ん の お 話 し
だ 人 前 で は 話 せ な い 』 と 思 わ れ る な ら ば『 パ
の話をしてくださればけっこうです。また『ま
た の か、 現 在 は ど う で あ る か 』 と い う ご 自 分
問 題 に 関 し て、 過 去 ど う だ っ た か、 何 が あ っ
りません)
を聞かれたとしても、それに答える必要はあ
だれかから個人情報に関して電話番号や住所
を 尋 ね る こ と は し ま せ ん。
( 万 が 一、 会 場 の
参加して日の浅い方に対しメンバーがそれら
話さなくてかまいませんし、ミーティングに
しません。
気軽にかまえずにご参加ください。
年 中 無 休 1 0 0 0 ~ 1 9 0 0 T E L
0 3 ― 5 9 5 7 ― 3 5 0 6 に お 電 話 く だ さ い。
会 場 が わ か ら な か っ た り、 道 に 迷 っ た り し た
ら、必ず「AA関東甲信越セントラルオフィス」
:
テ ィ ン グ に ご 参 加 す る 時 は、 会 場 等 の 変 更 中 止
ています。巻末に資料があると思いますが、ミー
AA で は ア ノ ニ ミ テ ィ ( 無 名 性 ) の 尊 重 を 必
須 条 件 に し て お り ま す の で、 住 所・ 氏 名・ 年
茨城県内では、日立、水戸、土浦、つくば、守
谷にグループがあり、毎週ミーティングが開かれ
わせはご遠慮ください。
なお、会場はその時間帯に限り、場所をお借り
しているだけですので、会場への直接のお問い合
:
の 時 も あ り ま す の で「 A A 関 東 甲 信 越 セ ン ト ラ
― 19 ―
せ ば よ い の で、 誰 も 話 す こ と を 強 制 し た り は
6 一番 大 切 な こ と は 、 初 め て 参 加 さ れ る あ な た
が、 ご 自 分 の 飲 酒 の と ら わ れ か ら 解 放 さ れ る
こと な の で す か ら … 。
7 ミー テ ィ ン グ の 場 で 話 さ れ た こ と は 、 そ の 場
だ け に と ど め ら れ、 外 部 で 語 ら れ る こ と は あ
:
齢・電話番号・職歴・家庭環境などについて、
りま せ ん 。
:
ルオフィス」にご確認の上お越しくださいませ。
上記の 内 容 に つ き ま し て は 、 多 く を 「 A A 関 東
甲信越セ ン ト ラ ル オ フ ィ ス 」 ホ ー ム ペ ー ジ よ り 引
用させて い た だ き ま し た 。
(水戸Gマコト)
― 20 ―
AA(アルコホーリクス・アノニマス)アルコール依存症者のグループ連絡先
グループ名
会 場
日 時
守谷市中央公民館
守谷グループ 守谷市百合ヶ丘
2-2540-1
連 絡 先
毎週火曜日
午後 7:00 ~ 8:30
土浦グループ
土浦聖母幼稚園
土浦市大町 9-6
毎週水曜日
AA 関東甲信越
午後 7:00 ~ 8:00 セントラルオフィス つくばグループ
吾妻交流センター
つくば市吾妻 1-10-1
〒 170-0005
毎週金曜日
午後 7:30 ~ 9:00 東京都豊島区大塚
3-34-16
オータニビル 3 階
TEL 03-5957-3506
毎週木曜日
FAX 03-5957-3507
午後 7:00 ~ 8:30
水戸福祉
ボランティア会館
水戸市赤塚 1-1
水戸グループ (ミオス 2 階)
日立かみね
グループ
水戸カトリック教会
水戸市五軒町 2-4-37
(直接会場へのお問い合せ
はご遠慮ください。連絡先
毎週月曜日
は一括、上記のところにな
午後 7:00 ~ 8:00 っています。)
カトリック日立教会
日立市神峰町 2-10-6
*すべての会場に無料駐車
毎週水曜日
場があります。
午後 7:00 ~ 8:00
石岡市勤労者
茨城地区合同
青少年ホーム
ミーティング
石岡市石岡 2149-3
第 1 土曜日
午後 6:00 ~ 7:00
― 21 ―
茨城県断酒友の会連絡先
曜 日
月例会(全体例)
第4日曜日
(月により変更あり)
時 刻
午後1:00 ~ 3:30
会 場
茨城県立健康プラザ
3階 大会議室
連 絡 先
大部
029-254-1859
豊後荘病院 院内例会
豊後荘病院
豊後荘病院
午後1:00 ~ 3:00
第2日曜日
6階 スカイウェイホール 0299-44-3211
○本部(創立47年)
<鹿島地区>
代表世話人
大部 和子
029-254-1859
リーダー
事 務 局
宇野 忠男
029-231-0380
兼世話人
朝野 暢營
0299-82-3025
<水戸駅南地区>
○各地区連絡先(各地区ごとに組会がある。) 世 話 人
宇野 忠男
029-231-0380
<赤塚地区>
海老澤俊二
029-293-6571
世 話 人
田中 實
リーダー
029-253-0370
リーダー
<笠間地区>
リーダー
上森 秀二
0296-72-6564
<下館地区>
<水戸・ひたちなか地区>
リーダー
飯村 修一
029-255-5141
サブリーダー
鹿志村 友
029-285-3521
<大宮・瓜連・大子・山方・常陸太田・御前山地区>
世 話 人
秋山 正人
0294-76-0115
世 話 人
飯山 暁
0296-54-1218
世 話 人
萩野谷哲男
029-296-0832
リーダー
草間 佳男
0297-42-3234
世 話 人
高村 孝一
0295-57-9336
リーダー
村松 富夫
0297-43-7351
リーダー
菊池 秀明
0295-78-0144
サブリーダー
石井日出夫
<土浦・阿見・美野里・桜川地区>
世 話 人
根本 武夫
029-894-2392
<岩井地区>
リーダー
鈴木 初男
<日立地区>
0297-39-2042
<取手地区>
世 話 人
梶山 栄子
0294-32-0214
兼リーダー
リーダー
鈴木 初男
0297-39-2042
サブリーダー
鈴木 英雄
0297-74-1049
◎『訪問学習』時間があり、各自、自由に仲間宅に訪問し、体で断酒を身につける。
― 22 ―
NPO法人茨城県断酒つくばね会例会案内 ※各断酒会とも、他の行事開催の場合に変更
がありますので連絡先に確認して下さい
地域断酒会名 例 会 日
時 間
例 会 場
連 絡 先
第2・4水曜日 18:30~20:30
泉(夜間) 029-275-0747
みと文化交流プラザ
水 戸 断 酒 会 第1・3日曜日
13:00~15:00 「びよんど」
尾形
(夜間)029-252-4738
(家族会含む)
岩城 仁志 080-5457-8806
水 戸 断 酒 会 第1・3・5
日立市
18:30~20:30
日 立 支 部
木曜日
多賀市民プラザ 岩城
080-5537-5267
下 館 断 酒 会 毎 週 木 曜 日 19:00~21:00
県西生涯学習
センター1階
飯塚
090-3317-2395
080-1090-2592
谷島
090-8044-6389
古 河 断 酒 会 第1・3土曜日 10:00~12:00 古河市東公民館 堀江(夜間) 0280-32-3809
坂東市
坂 東 断 酒 会 第2・4土曜日 19:00~21:00
岩井公民館
第1・3日 曜 日 13:00~15:00
い し お か
石岡市府中地区
断 酒 会 第 4 水 曜 日 19:00~21:00 公民館
(不定期開催)
小林(夜間) 0297-35-7026
090-1040-8026
赤津(夜間)0299-47-0156
080-1331-4460
第3日曜日
高橋
(家族会含む)
土浦霞ヶ浦
土浦市四中地区
断 酒 会 第1・3日 曜 日 13:30~16:00 公民館
第2・4土 曜 日 19:00~21:00
牛久つくば
断 酒 会
029-822-1895
080-3025-1539
嶺岸
029-822-6297
第1・3・5
牛久市中央生涯 橋場
19:00~21:00
土曜日
学習センター
029-872-4648
090-5219-6263
第2・4土 曜 日 19:00~21:00
つくば市松代
交流センター
鈴木
090-7018-2381
龍ヶ崎市コミュ 池田(夜間)0297-63-0076
龍ヶ崎断酒会 毎 週 水 曜 日 19:00~21:00 ニティセンター
(昼間)090-8855-4454
(旧名 馴柴公民館) 第1・2・3
牛久市中央生涯
19:00~21:00
火曜日
学習センター
古澤
第1・2・4
牛久市奥野生涯
牛久弥生断酒会
13:00~15:00
日曜日
学習センター
第4・5火 曜 日 19:00~21:00
守 谷 断 酒 会 第1・3日 曜 日 10:00~12:00
鹿嶋断酒新生会
リフレ4階
第2会議室
守谷市
保健センター
第1・3・5
鹿嶋市
18:30~20:30
金曜日
中央公民館
― 23 ―
029-787-2086
080-3453-0327
中澤
090-5565-2394
増渕
029-851-6369
090-6952-7233
五十嵐
0280-92-5663
三笘
090-4953-6093
活動日
茨城県県北断酒目覚めの会連絡先
第2土曜日
午後1時00分~ 3時00分 日立市大沼交流センター
(2階和室)
第4土曜日
午後1時00分~ 3時00分 日立市大沼交流センター
(2階和室)
各会場連絡先 日立市大沼交流センター
TEL:0294-35-8329
代 表
TEL/FAX:0293-23-6874
高橋 隆
携帯:090-5390-7377
相談員
村松 健次
TEL:0294-44-9017
携帯:090-4671-0854
茨城県 県北断酒目覚めの会 ホームページ
http://www5f.biglobe.ne.jp/^tashi/
アラノン・ジャパン連絡先
東京都大田区田園調布2-9-21
TEL:03-5483-3313
*アラノンはAAのミーティング方式を取り入れた家族のためのグループです。
*平成27年3月現在、茨城県ではアラノングループはありません。近隣で何人かが集っ
てグループを立ち上げる事も可能ですので、上記のアラノン事務局にご相談ください。
― 24 ―
【 アルコール依存症の自己診断法 】
*アルコール依存症であるかどうかは専門の医師が診断するものですが、
受診前に今の状態を理解する一つの目安としてお使いください。
新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト:男性版(KAST-M)
最近 6 カ月の間に、以下のようなことがありましたか。
項 目
は い
いいえ
1 食事は 1 日 3 回、ほぼ規則的にとっている
0点
1点
糖尿病、肝臓病、または心臓病と診断され、その治療を受けた
2
ことがある
1点
0点
3 酒を飲まないと寝つけないことが多い
1点
0点
二日酔いで仕事を休んだり、大事な約束を守らなかったりした
4
ことがある
1点
0点
5 酒をやめる必要性を感じたことがある
1点
0点
6 酒を飲まなければいい人だとよくいわれる
1点
0点
7 家族に隠すようにして酒を飲むことがある
1点
0点
1点
0点
1点
0点
1点
0点
8
酒が切れた時に、汗が出たり、手が震えたり、イライラや不眠
など苦しいことがある
9 朝酒や昼酒の経験が何度かある
10 飲まないほうがよい生活が送れそうだと思う
合 計
点
判定 合計点が 4 点以上:アルコール依存症の疑い群
合計点が 1 ~ 3 点:要注意群。ただし、質問項目 1 番による 1 点のみの場合は正常群
合計点が 0 点:正常群
新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト:女性版(KAST-F)
最近 6 カ月の間に、以下のようなことがありましたか。
は い
いいえ
1 酒を飲まないと寝つけないことが多い
項 目
1点
0点
2 医師からアルコールを控えるようにいわれたことがある
せめて今日だけは酒を飲むまいと思っていても、つい飲んでし
3
まうことが多い
4 酒の量を減らそうとしたり、酒を止めようと 試みたことがある
1点
0点
1点
0点
1点
0点
5 飲酒しながら、仕事、家事、育児をすることがある
1点
0点
6 私のしていた仕事を周りの人がするようになった
1点
0点
7 酒を飲まなければいい人だとよくいわれる
1点
0点
8 自分の飲酒についてうしろめたさを感じたことがある
1点
0点
合 計
点
判定 合計点が 3 点以上:アルコール依存症の疑い群
合計点が 1 ~ 2 点:要注意群 : ただし、質問項目 6 番による 1 点のみの場合は正常群
合計点が 0 点:正常群
― 25 ―
【 茨城県の相談窓口 】
1 保健所
保健所名
水
戸
ひたちなか
常陸大宮
日
立
鉾
田
潮
来
所在地
〒310-0852
水戸市笠原町993-2
〒312-0005
ひたちなか市新光町95
〒319-2200
常陸大宮市姥賀町2978-1
〒317-0065
日立市助川町2-6-15
〒311-1517
鉾田市鉾田1367-3
〒311-2422
潮来市大洲1446-1
竜 ヶ 崎
〒301-0822
龍ケ崎市2983-1
土
〒300-0812
土浦市下高津2-7-46
浦
〒305-0035
つくば市松代4-27
〒308-0021
西
筑西市甲114
〒303-0005
総
常総市水海道森下町4474
〒306-0005
河
古河市北町6-22
管轄市町村
電話番号
水戸市、笠間市、小美玉市、
029-241-0571
茨城町、大洗町、城里町
ひたちなか市、東海村
029-265-5647
常陸太田市、常陸大宮市、
0295-52-1157
那珂市、大子町
日立市、高萩市、北茨城市 0294-22-4196
鉾田市、行方市
0291-33-2158
鹿嶋市、潮来市、神栖市
0299-66-2174
龍ケ崎市、取手市、牛久市、
守谷市、稲敷市、河内町、 0297-62-2367
利根町
土浦市、石岡市、
かすみがうら市、美浦村、 029-821-5516
阿見町
つ く ば
つくば市、つくばみらい市 029-851-9287
筑
筑西市、結城市、桜川市
常
古
0296-24-3911
常総市、坂東市、下妻市、
0297-22-1351
八千代町
古河市、五霞町、境町
0280-32-3021
2 精神保健福祉センター ① 相談日および内容
第3木曜日 (場所:精神保健福祉センター) 午後1時30分~
但し 1時30分~3時 「家族教室」
3時00分~ 「個別相談」
第4木曜日 (場所:土浦保健所) 午後1時30分~
但し 1時30分~3時 「家族教室」
3時00分~ 「個別相談」
尚、第3・4木曜日 は、アルコール依存症の専門家による「家族教室」および「個別相
談」を実施しています。
(
「家族教室」の内容などは、後のページに載せてあります)また、
第2金曜日の午後からは筑西保健所主催の「アディクション家族教室」も開催されてい
ますので、ご参加ください。
② 連絡先
精神保健福祉センター 相談援助課 まで
〒310-0852 水戸市笠原町993-2 TEL 029-243-2870
― 26 ―
【平成27年度 水戸会場】
アルコール家族教室ミーティングのご案内
1 目 的
アルコール依存症のご家族に、依存症についての正しい知識を身につけ、より依
存症者ご本人や家族全体の回復と自立を図ることをめざします。
また、日頃、アルコール依存症に巻き込まれ混乱・困惑している家族同士が、お
互いの体験や苦労を語り合うことで、こころの安定を得たり新たな気付きができる
ことも目的としています。
一人では大変な時期をみんなで支え合いましょう。
2 日 時 毎月第3木曜日 午後1時30分~3時00分 講師:小口克行氏(豊後荘病院 精神保健福祉士)
平成27年4月16日(木)
5月21日(木)
治療をしたくない人に治療をすすめるには?
「暴力」への上手な対応の仕方 6月18日(木)
イネイブリングって何? 7月16日(木)
Q&A 専門職や当事者に聞いてみよう
8月20日(木)
アルコール依存症とは? 9月17日(木)
依存症の治療と予後について
10月15日(木)
自助グループは何故必要か
11月19日(木)
本人への接し方再考(家族の役割)
12月17日(木)
治療したくない人に治療をすすめるには?
平成28年1月21日(木)
「暴力」への上手な対応の仕方 2月18日(木)
イネイブリングって何? 3月17日(木)
Q&A 専門職や当事者に聞いてみよう 3 会 場 精神保健福祉センター3階ミーティングルーム 水戸市笠原町993-2 4 内 容
講義形式の学習会と自由なミーティングで行います。
勉強会のテーマは上記のとおりです。
5 対 象 者
アルコール依存症者のご家族で、依存症についての知識を必要としている方。
関係機関の方で、依存症についての勉強を希望する方。
6 そ の 他
家族教室の後、個別相談を行っています。ご希望の方はお申し込みください。
(但し、希望者が多数の場合は別の日になる場合がありますので、ご承知下さい。
)
【費 用】無 料
【参加申し込み・問い合わせ先】
TEL 029-243-2870 精神保健福祉センター アルコール相談担当まで
― 27 ―
【平成27年度 土浦会場】
アルコール家族教室ミーティングのご案内
1 目 的
アルコール依存症のご家族に、依存症についての正しい知識を身につけ、より依
存症者ご本人や家族全体の回復と自立を図ることをめざします。
また、日頃、アルコール依存症に巻き込まれ混乱・困惑している家族同士が、お
互いの体験や苦労を語り合うことで、こころの安定を得たり新たな気付きができる
ことも目的としています。
一人では大変な時期をみんなで支え合いましょう。
2 日 時 毎月第4木曜日 午後1時30分~3時00分 講師:小口克行氏(豊後荘病院 精神保健福祉士)
平成27年4月23日(木)
「暴力」への上手な対応の仕方
5月28日(木)
イネイブリングって何? 6月25日(木)
Q&A 専門職や当事者に聞いてみよう
7月23日(木)
アルコール依存症とは? 8月27日(木)
依存症の治療と予後について 9月24日(木)
自助グループはなぜ必要か 10月22日(木)
本人への接し方再考(家族の役割)
11月26日(木)
治療したくない人に治療をすすめるには?
12月24日(木)
「暴力」への上手な対応の仕方
平成28年1月28日(木)
イネイブリングって何?
2月25日(木)
Q&A 専門職や当事者に聞いてみよう
3月24日(木)
アルコール依存症とは? 3 会 場 土浦保健所 土浦市下高津2-7-46 ℡ 029-821-5342
4 内 容
講義形式の学習会と自由なミーティングで行います。
学習会のテーマは上記のとおりです。
5 対 象 者
アルコール依存症者のご家族で、依存症についての知識を必要としている方。
関係機関の方で、依存症についての学習を希望する方。
6 そ の 他
家族教室の後、個別相談を行っています。ご希望の方はお申し込みください。
(但し,希望者が多数の場合は別の日になる場合がありますので、ご承知下さい。
)
【費 用】無 料
【参加申し込み・問い合わせ先】
TEL 029-243-2870 精神保健福祉センター アルコール相談担当まで
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基本知識の用語集
【アディクション】日本語で嗜癖(しへき)、耽溺、
機嫌に過敏に反応するなど、生きずらさを自覚し
ている人が多い。ACの自助グループも各地にあ
アルコー ル を 含 む 薬 物 、 ギ ャ ン ブ ル な ど の 刺 激 の
カで始まり、世界中に広がったアルコール依存症
【AA(アルコホーリクス・アノニマス】アメリ
る。
ある行動 や 人 間 関 係 へ の 習 慣 的 で 自 己 破 壊 的 な の
の自助グループ。安心して話せるルールやプログ
熱中を意味する英語。治療、精神保健の分野では、
めりこみ を 指 す 。
ラムで、匿名の参加ができる。
【アラノン】AAのミーティングルールに則した
【 イ ネ イ ブ リ ン グ 】「 で き る よ う に さ せ る こ と 」
というの が 英 語 の 意 味 。 本 人 の た め を 思 っ て の 世
アルコール依存症の家族のための自助グループ。
【否認】依存症に罹患した状態で一般によくみら
国各地で例会が行われている。家族の会もある。
日本独自のアルコール依存症の自助グループ。全
【断酒会】AAの活動を参考にしながらできた、
薬物依存の家族のための「ナラノン」もある。
話焼き、 尻 ぬ ぐ い 、 世 間 体 な ど を 保 つ た め の 問 題
の肩代わ り な ど 、 よ か れ と 思 っ て や る こ と が 結 局
は病気( 問 題 ) や 症 状 の 進 行 を 支 え た り 、 促 進 し
てしまう 行 動 。
【AC・アダルトチャイルド】アルコール問題、
こなわれ た 家 庭 に 育 ち 大 人 に な っ た 人 。 適 切 な 自
れる症状であり、認知の状態。自らが病的状態で
家庭内暴 力 な ど に よ っ て 、 健 康 で 柔 軟 な 働 き が そ
己表現が で き ず 、 気 持 ち を い つ も 抑 制 し 、 他 者 の
― 29 ―
への強い 抵 抗 が 生 じ る 。
しようと し て も 、 反 発 し た り 、 行 動 を 変 え る こ と
る。よっ て 、 説 得 を し た り 、 行 動 を コ ン ト ロ ー ル
あり、治 療 が 必 要 で あ る こ と を 否 定 す る 言 動 が あ
て治療に向かい、回復していった人々は多い。現
という最悪の状況に陥ること。この状態を経験し
身体・社会的にいきずまり、
「もうなすすべ無し」
【底つき体験】病的否認をし続ける中で、心理・
【共依存 】 依 存 症 で は な い 家 族 や 近 し い 知 人 が 当
るアプローチが考えられている。
積極的に介入し、飲酒から離れられる状況をつく
在専門家のあいだでは、底つきを待つのではなく
事者の抱 え る 問 題 と 自 分 の 問 題 の 識 別 が つ か な く
カウンセ リ ン グ に よ り 主 体 性 を 取 り 戻 す 事 が 必 要
うつ的に な っ て い る 状 態 。 自 助 グ ル ー プ や 適 切 な
もそれによりバランスがとれているため、一定期
体に入っている状態が常となって、
脳の神経回路、
【離脱症状】俗に言う禁断症状。アルコールが身
なり、日 常 の ほ と ん ど を 当 事 者 の 問 題 で 悩 み 、 抑
となる。
て使用さ れ る も の で 、 前 提 と し て 、 本 人 が 治 療 を
【抗酒剤 ・ 断 酒 補 助 剤 】 飽 く ま で 治 療 の 補 助 と し
性が高い。
でている場合は依存症のレベルになっている可能
消失発作などの神経症状がでること。離脱症状が
間飲酒をしないと、イライラ、多汗、震え、意識
進んで受 け よ う と い う 意 識 に な っ て い る こ と が 必
要。それ に 加 え て 自 助 グ ル ー プ へ の 参 加 も 含 め て
再発予防 と な る 。
― 30 ―
◇(自助グループ連絡先)
アラノン家族グループ ……………………… AAグループ ………………………………… …………… 24 24 23 22 21
年度アルコール家族教室のご案内
(センター及び土浦保健所会場) … ◇基本知識の用語集
…………………………… ◇平成
◇アルコール依存症の自己診断法
茨城県県北断酒目覚め会 …………………… NPO法人茨城県断酒つくばね会 ………… 茨城県断酒友の会 …………………………… ◇県内相談窓口案内 …………………………… 25
も く じ
◇はじめに ……………………………………… 1
◇アルコ ー ル 依 存 症 と は … … … … … … … … … 2
◇専門医 か ら の メ ッ セ ー ジ
豊後荘病院 石川 慧璃 … 3
◇飲酒を や め た く て も や め ら れ な い あ な た へ
依存症 回 復 者 か ら の メ ッ セ ー ジ
―その一― AA日立かみねグループ …… 5
―その二― AA日立かみねグループ …… 7
◇関係の病が関係で治癒していく …………… 9
―その三― M・D 夫 …………………… 依存症 家 族 回 復 者 か ら の メ ッ セ ー ジ
M・S 妻 …………………… ◇AAっ て 何 ?
26
27
27
水戸市笠原町993-2
(いばらき予防医学プラザ内)
T E L 029―243―2870
F A X 029―244―6555
10
13
17
29
茨城県精神保健福祉センター
発 行
(AAミーティングへのお誘い) …………… *表紙の写真は牛久大仏の両手と
成田に向かう旅客機です。
「あなたへ」2015年版
―アルコール健康障害からの
回復ガイド―
For My Dear Life
(かけがえのない人生のために)
For My Dear Life
茨城県精神保健福祉センター
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