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第 2 回塩尻木育円卓会議議事録

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第 2 回塩尻木育円卓会議議事録
第 2 回塩尻木育円卓会議議事録
9 月 14 日(土)
15:00~18:05
多目的ホール
出席者 25 名
進行:海津(商工課)
記録:山田(商工会議所)
15:05
山田正治会頭
今年 3 年目。継続できたことは関係者の思いと努力のたまものである。より一層のものに、県下一に、
日本でも有名になるように継続していきたい。継続は力なり。今後をどうしていくか、論議する場にし
たい。ウッドスタートを今年に行うが、木も成長には時間にかかるが、ウッドエンドも視野にいれてや
っていきたい。
信州 FPower、漆器産業、木工業もあるので、塩尻市は揃っている。将来への発展に向けて、みなさまの
お力添えをいただきたい。
15:08
資料説明:海津
15:10
<多田館長講演会>
大きなイベントを 3 回実施。
本日の円卓会議、全国で16回開催されたが、塩尻が一番規模が大きいので、嬉しい気持ちでいっぱい。
感謝です。
ウッドスタートとは、平成 18 年閣議決定された「森林・林業基本計画」の一環として推進されている木
育事業。林野庁の事業を4年受託しており、4 年目はセカンドステップと考えている。塩尻と手をくんで
発展的な方向へ進んで行きたい。
ウッドスタートを商標登録した。木育ということばだけではなかなか伝わらない、理解されない言葉で
もある。木を真ん中においた子育て環境の整備へ向けた行政・民間企業の取組みになる。
全国のウッドスタート宣言の目安は6つある。
1
木製玩具の誕生祝い品として採用
地産地消の。自給率3%~5%。おもちゃ職人に支えられてい
るが、職人では食べて行かれない。まずは赤ちゃんが初めて出会うおもちゃは、地産地消、地元職人が
つくったものでありたい。ドイツの木のおもちゃであってよいのかと感じる。
2
子育て支援施設の内装木質化。地域の児童館や子育て支援施設を木質化・木育化へ。とうとう木造
校舎から近代的な新校舎へうつるといっていた先生がいたが、いまは逆戻りに向かっているのではない
か。
3
木育キャラバンの開催。普及啓蒙活動の一環として実施。木育を体で感じてもらうイベント。最近
はキャラバンを呼んでやるのではなく、地域でパッケージをもって、宮崎市、国頭村でも行われている
4
赤ちゃん木育広場の開設。杉を普段に使用。玩具も国産材の杉。赤ちゃんサロンの設置
5
小学校の学習机の制作。学校家具を木製へ。国頭村では入学式の 1 日前に親子で机づくりを行って
いる。自治体にはつくる木材も職人もいるのに、ほとんどの小学校は、大手業者から大量購入している。
6
木育インストラクターの養成講座の開設。人材育成
ウッドスタート宣言市町村としての最初は新宿区であったが、山も職人もいない。姉妹都市の伊那市と
連携。伊那市では職人 11 人で勉強会を 1 年間行った。新宿 2500、伊那市 500 のおもちゃを地場で作っ
ている。単年度事業で終わらない。
西粟倉村。国の林業モデルで注目。人口 1500 人。市町村合併しなかった。木を求めてくるファミリーを
集めたい。木のおもちゃの西粟倉村にしていきたい。年間 12 人くらいの出生だがスタートする予定。
・新宿区のウッドスタートについて
木製玩具の誕生祝い品を制作。
場数をふめば、日本の職人はおもちゃがつくれると信じている。市町村によっては、プロポーザルも。
わたしたちもアドバイス、検品もします。10 人の職人すべてに出番をつくりたいという思いだったが、
1 人の建具屋がいた。そこで、木箱をつくることになった。年間 2500 個の。職人の適材適所で出番をつ
くっていく。
新宿区の場合は、出生届けをすると、窓口で 8 品目が掲載されたカタログがもらえ、1 ヶ月後に宅配され
る。日本の国産材のおもちゃと遊ぶ。母、木っていいですね、香りがいいですね、さわっても良いなど、
ファンになっていく。ファンになってくれると、学習机、一戸建てなど、消費者がファンかそうでない
かで選択に影響が出ると思う。
・岐阜県美濃市。コンペで玩具を募集。うだつ、防火壁で有名。うだつをテーマにした玩具、積み木を
つくった。170人のあかちゃんが生まれ、贈呈式を行う。
美濃市は贈呈によりプレゼントしている
・福井県池田町 2013 年 12 月にウッドスタートの予定。誕生祝い品+
町内施設の木育施設へのリニューアル。100 年杉でつくった積み木をつくる予定。100 年は長生きしても
らいたいという思いも込めたものが出来そうである。
木工商品の展示即売の施設が、来年 7 月に、東京おもちゃ美術館の姉妹館としてリニューアル予定。済
生会病院。600人の赤ちゃんが誕生するので、誕生祝い品にしたい。池田町との連携。600個は池
田町から購入の約束。ホスピスケアで定評な病院でもある。木の癒しの空間をつくり、キッズコーナー
からホスピスまでを木育で。
ひとりよがりのウッドスタートではなく、チームでやろうという機運。
・国産材のプレイコーナーがアウディの100カ所のショールームで実施。昨年秋決定。
・横浜みなとみらいでは木育ルームが整備。ドイツにもつくりたいと社長。
・山梨の社有林で子育て支援。おもちゃの広場セット。サミットでは少なくても 5 年はやります。
・無印良品 muji カード 50 万人。誕生祝い品をなぜ。無印の顧客として、子育て世代をターゲットに。
大阪円卓会議を開催。無印にも木育ひろばを設置。木のおもちゃのプール(木曽の木)
。木育全国生産者
協議会の協力により実施。木育インストラクターに、時給 1500 円で働いてもらう。木育インストラクタ
ーの就労支援も無印は掲げている。
・森のおもちゃ美術館が国頭村に誕生(11 月 2 日)
。若者が生きていけない。若者が定住できない。国頭
村が好きなのに住んでいけない。地場産業づくりが喫緊の課題。
カプラが一番売れているおもちゃ。松。松のつみき、崩れるときに世界で一番美しい音色だから採用。
琉球松の使い方として悩んでいた。木目が魅力的な積み木ができた。カプラが音なら、琉球松では世界
で美しい木目の積み木をという思いで 1 人の職人ががんばっている。
村内の 40 人の新生児にプレゼント
・世界自然遺産と林業の融合 森のおもちゃ美術館へリニューアル。2 週間前に着工スタート。
県内20人のおもちゃ作家に協力。やんばるの国の生物多様性を感じられる空間にする。でいごが日本
で一番軽い木である。日本で一番重い木も沖縄県にある。重さの体感もできるおもちゃを検討している。
車で二時間かかる、那覇から。辺戸岬に 40 万人の観光客。オクマリゾートホテルに 15 万人。美ら海水
族館 400 万人。そこをターゲットにする。やんばるの森、さいおんさん、当時の行政官のトップ。琉球
の林業の父。さいおん松を使っておもちゃづくりが可能となった。大型台風でさいおん松が倒れてしま
ったので、おもちゃに利活用。お年寄りを引きつけることができるものにも活用。
・塩尻ではウッドスタート宣言によって実現していただきたいのは、木育創造活動
雇用創出・地場産業創出・木育子育て創出
木曽のネームバリューはとてもすごい。木曽のお膝元ということで、塩尻でぜひ木育創造活動をしてほ
しい。
15:50
山下島根大学教授
平成19年、林野庁木育推進委員会第一期の座長。島根大学教育学部
木育の育は教育の育でもある。
学校教育、家庭教育、社会教育で木育を広めていかなくてはいけないと心に秘めていた。3 年間、木育を
広めて行くためにはなにが必要かの基盤づくりをさせていただいた。平成22年まで、以降は多田さん
にバトンタッチをした。多田さんからは全国の活動を紹介いただいた。
国頭にしろ、全国共通の理念がある。森を大切にする、木材を使う、なぜなのか、伝わっていない。小
学校6年生の理科。光合成。大気中の二酸化炭素を吸収する、化学反応、地球温暖化を守る。じゃがい
も、いんげんまめで学んだのではないでしょうか。そこには森がなかった。樹木もない。いまでも小学
校の理科では、森が、樹木が、木材が教材で出て来ていない。
塩尻が木育宣言を、日本のフロントランナーとしてトップになってもらいたい。地域学習としての木育、
森の大切さを第一に学ぶ機会、教育的な内容からも抜本的な改革が必要。
今日と議定書 6%のうち、3.8%は森で吸収すると宣言。世界に公言した。
基本理念を理解しながら、国民各層に理解してもらうようにしていきたい。
塩尻で活躍のみなさんに集まっていただいた。一歩でも 2 歩でも前進できる意見交換をぜひしていただ
きたい。
15:56
・事務局提案(海津)
塩尻では木育フェスティバルの継続開催へ向けた取組みを紹介
自立した持続可能な事業へということで実施。
今年から入場料を徴収、スポンサーを得て開催。
オリジナルパッケージの購入へ向けて検討。70 万円でレンタル→400 万円で一括購入に向けて、予算面
でも検討。
宮崎市では 500 円の入場料により、1 年でパッケージ購入となった。
今年の収益の結果を踏まえて、パッケージ購入へ向かって行きたい。
・ウッドスタートについて
ブックスタートを現在実施中。地産地消、地元職人の育成、検品アドバスなどおもちゃ美術館と連携、
体制づくりなどご意見いただきたい。
・木育インストラクターについて
県林業センターを生かし、木育インストラクター養成ができればよい。会場貸しをしていただき、実行
委員会で講座開講からスタートし、継続実施を検討していきたい。県からもご意見いただきたい。
・木工玩具の生産、流通拠点(酒井産業)
塩尻に木育が根付けばいいなと思っており、今日ココまできたのは感慨深い。日本に木の文化から、石
油の文化になってきた。急に加工品、プラスチックになったことに危機感を憶えた。大人に感じてもら
うよりも子どもたちにという思いから木育推進、木のおもちゃに取り組んできた。40 数年来、木のおも
ちゃづくり、販売に取り組んでいる。木曽漆器、調理道具などを取り扱っていたが、木のおもちゃづく
りへシフト。市場ではさらに木のおもちゃの需要がなくなっていった。全国の木のおもちゃの業者に声
をかけて、玩具工場などを周り、協議会設立になった。木のおもちゃを扱う市場が少し上向きになって
きている。木のおもちゃを通じながら、木育推進にと、山下先生、多田館長と、塩尻を盛り上げていき
たい。
流通については、塩尻市は長野県のど真ん中。海沿いに比べても、トラック輸送網の整備により 1 日で
輸送が可能となった。物流も塩尻は都合のよい場所。森林県、木の文化がある長野県でこの取組みがで
きたらよい。全国の産地にお願いし、塩尻、木曽ではできないことを一緒にやってもらっている。地域
の材料を使って、それを使って全国に発信していきたい。
円卓会議が開催されて、全国でも 2 歩 3 歩も進んでいる
ものづくりとして励んでいきたい。地場の産業を守るため一生懸命やっていきたい。
16:09
意見交換会(馬場事務局長)
会の目的は、なんとか 90 分後には、塩尻でこんな木育ができるんだなというのが一人一人からアイデア
が出てくること。
なんにもアイデアが出ない会議では困るので、ぜひ発言をお願いします。塩尻の木育推進、自分ではこ
れができるのかなということを発言してほしい。
背景は2つ。木育フェスティバル、塩尻では3回目だが、キャラバンは年間 15 回、本格的に始まって 4
年目で50回。3 年連続継続は塩尻だけである。他の地域では 1 回限りのところも。塩尻は木育に対する、
積み上げ、経験がある。役者も揃っている。
もう1つは、信州 FPower プロジェクトがはじまる。木育やるには今しかない。ぜひ塩尻で具体的に「こ
れ」をやっていくんだということを考える、アイデアを出すものにしていきたい。
22 人、1 人 4 分でタイムオーバーになってしまいますね。何もしゃべらないということがないように進
行を進めていきます。
みなさんからも挙手、発言をお願いいたします。
最初に市長にご発言をお願いいたします。塩尻ができる木育推進はいかがでしょうか。
・塩尻市長
信州 FPower に対する理解が進んでいない。この機会に、特定の人のエリアだけでなく、ボトムアップ
のためにしていきたい。
林業再生はこのときしかないと思っています。林業と 6 歳から付き合っている。なめこが 2 本だけ、本
日取れた。12 月 8 日まで採取できますね。
FPower の場所は9億円を投資、土地を貸して得られるお金は木育に投資してもいいと思っています。理
解した子ども達を育てる。トータル的にサポートしていきたい。
具体的な施策としてはどうではないでしょうか。
市長
トータル的な支援が行政のできることではないか。
市から木をもらえる。森林県、森林市としての施策があるので、具体的なものは予算措置があるので、
担当部長とも相談をしていく。
篠原(塩尻市経済事業部)
上條さんが檜のかんな削りをしていました。木の香りが良い、五感をもって親しむことができると感じ
ました。
ちょうど1年前、9 月 14 日に阿部知事と市長、事業者と構想案の宣言をしてもらいました。
この会議も 14 日なので、縁なのかなと感じています。
森のよさ、山のよさを知ってもらう、教わる、役割機能をいただく。需要を広めていただく、川下の話
かと聞いていました。
木育創造活動、雇用創造。これにはどん欲です。FPower は多岐にわたり関係している、次は川上にと。
全国では木の駅プロジェクトの動きもある。FPower プロジェクト広い範囲です。山作り、エネルギー問
題、熱利用で地域還元、山からの木を生かす。木を親しみどう生かして行くかをみなさんからご意見い
ただき、検討していきたい。
木を使うことが本日のテーマである。
木をどう使って行くのかが目的の1つであるのではないか。県内から木が集まってきますよね。おもち
ゃでは多くの木を使うことまではいかないが、多田から補足を。
多田
ファーストトイは、たんなるきっかけ。五感でとらえるものが木のおもちゃ。五感で捉える時期だから
こそ、木のおもちゃを子どもに近づけたい。にわか木のファンを作って行くのが狙い。地産地消のおも
ちゃを贈るということになると、職人、県産材の活用がされる。木のファンを育てないと、暮らしの中
に木が入っていかないのではないかと。ブックスタートでは、地元の産業、雇用にはつながらない。そ
こがブックスタートと大きな違い。
では作り手にもきいてみましょう。
谷口
カラマツの家具を作っている。朝日村で注文家具づくり。学校の机、イス、下駄箱をカラマツの間伐材
を使って作っています。木があると教室の空気が変わる。
FPower の話をきいて、聞き会んを感じた。木を燃やすだけの情報しか入って来ていない。選木の機会を
つくってもらいたい。家具、建築などの利用を選定。林業が動くチャンスとなる。カラマツの間伐材す
らない状況。大量にある材をどうするのか。ただ山にあるのに。職人の根性として、なにかカタチにす
ることは必ずやる。材料として、職人に届くような機会をぜひ。
木は燃やすだけではないですよね。
篠原
使えない気を燃やす、余材です。材を使うチャンスになります。様々な使い道を紹介いただいたが、内
装材、海外輸出も視野にいれて、いろんな人が参加できる形を模索していきたい。
藤牧
クラフトショップを運営、家具製造。木の生活道具、クラフト作家の商品を紹介している。年齢層は 30
代、子育て世代。クラフトの良さを伝えて行くには一番いい世代。木の家具を買うというだけで、30 年
後にも子どもが使える、それも木育。
気になることは、県産材が欲しくても手に入らない。朝日村の例は、公共事業として実施。県産材が手
に入らないのは、1林業がない、2材木業がない。木の生活道具をつくることはしたいが、材の希望を
したい。
県産材が1つのポイントでありますね。流通はまた別の論点で。
保知
5 年前に塩尻へ移住。活樹のお話だと思います。木は気を長くしないといけない付き合い。誕生祝いの木
のおもちゃがにわかファンにとの話がありましたが、ものに対する思い入れとして、木は込めやすいと
思う。生きた素材、プラとは違う。では例えば、理想的にはなってしまいますが、植樹の体験をして、
成長して、木も成長する、数十年後には使えるようになり、その木を使ってその土地の誕生祝いを作る。
当面は県産材を、長い目で見てはそんなことも考えたい。
桐のタンスもそうですね、女の子。
山田会頭
その話、同じことを話した。木を植える、それを活かす、その循環がないといけない。自分ごとに。箸
作りも、自分で植えたものの間伐材で行えばよい。
上條
木製品を子どもへ。とても良い。イギリスは古いものが良い。日本は使い捨て文化がある。うちも使い
捨てになっている文化もある。海外ブランドを求める。家具も代々受け継いで行く文化を一般の人から
掘り起こすことが必要と感じている。各家庭で考えてもらいたい。木を使って、サッシも建具も木製に
と。寒さに。
ウッドスタートがあれば、ウッドエンドも考えたい。棺桶、樹木葬はどうか。式年遷宮も材が足りなく
なってきている。使い捨て文化からの脱却に向けて、ウッドスタートがきっかけになっていく。
代を超えて使えるものが木である。受け継ぐ文化。自分で植えた木で、物を作る。
上條
もみの木で棺桶
多田
四万十川
下平
3 年前に建設業協会で地産地消で、ひのきで棺桶や小物を作成した。国の予算をもらい制作を実施した。
継続とならなかった。
建築業を営んでいて、頑なに県産材でやり続けている。中心平で住んでいる人は地元の木のよさを知ら
なすぎる。意識と知識がない。世界でも一位といってもよい木曽ひのき、あかまつも有数、それを、す
ばらしい木に囲まれているにも関わらず、木の良さが一般の人に伝わっていない。
木育を通じて、木のよさを子どもから大人まで知ってもらう方法をしっかり考えることが、山のサイク
ルにつながっていくことになるではと考える。
木曽ひのき、全国区ですよね。
山田勇
体験活動をしています。森の中で、木に、虫に触れる。子どもたち、いい笑顔をしますね。木のおもち
ゃではないが、道具をつかって作ることもやっている。何か出来ることが増えることが自己肯定感につ
ながっている。自然に触れるきっかけの1つとして木育がある。実際の森に触れる機会、木のおもちゃ
に触れて、自然環境にも関心を持つことが大切と考える。
木育インストラクター養成とありますが、体験学習マイスター養成講座を今年度からスタートします。
16 日、27 日開催。これとインストラクター養成がつながっていくと良いのではないかと考える。(受け
皿が見つかりましたね)
50回やってきたが、森の中ということはなかった。えんぱーくもすぐ隣りが森ということでもない。
体験学習を入れることによって、おもちゃと森と木がつながるということは、キャランの意義を倍増さ
せる。
子どもたちの木に対する変化はどうでしょうか。
山田
森を好きな子どもを接している。地域の中でいいなと思ってくれた子が誘い、広がって行く。
丸山
子育て応援。子育ての団体、保育園、高齢者の施設でミニコンサート、異年齢の世代間交流をしている。
木の楽器を楽しんでもらうことを実施。木のおもちゃの楽器も持参してコンサートを。木の名前のかい
てある積み木も利用している。高齢者も木に触れることで安らぐように感じています。林業センター近
くに住んでいます。森に近い学校
テーブルコーディネートに「宅育」
、ワイングラスとのコーディネートも行っている。
子育てで幅広い分野でがんばっていますが、どうでしょうか。
丸山
子育て中のお母さんには、目からうろこ、愛着が持てたという意見もあった。個室での密室育児になら
ないようになど、子育て環境の変化がある。キスキスしない環境での子育て、アレルギー対策から和食
にたどり付いたりしました。森のコンサート。
原
作業療法士。働いてはいない。普段の仕事のなかでは見えてこないが、お母さんには木のおもちゃを探
しているがどこ売っているのかわからない、遊び方がわからない。子どもにどう関わって行くのかわか
らない。遊び方を教えていかないといけないのではないか。ひとりで遊べるゲームなどではなく、一緒
にあそべるおもちゃ、親子で遊べるおもちゃを伝えていきたい。
木のおもちゃは良いが高い。伝えたいが、
「値段がね」といわれると辛い。おもちゃ美術館の塩尻版があ
れば、良い。また安易な価格でのおもちゃも考えていただければと思っている。
新宿にあるおもちゃ美術館。コミュニケーションを大切にしている。小学生までは親御さんと一緒に来
てくださいと言っています。コミュニケーションの促進を大切にしている。新しいこども能力、集中力
がかいま見れる場が大切。木育フェスティバルでもいろんなドラマが生まれてきている。
田中
宮崎に視察に行きました、3 年前です。3 年目の開催、みなさんに感謝です。こども広場では 3000 人を
超える親子にご利用いただいている。昨年 3 月には木育ひろばを整備。おもちゃの環境をぜひ、という
声があり整備しました。
オリジナルパッケージの購入に向けて力を入れていきたいと考えています。
国頭村では沖縄県中にキャラバンをしようと検討しています。塩尻でもぜひ。木育コーナー、アンケー
ト結果、設置されたコーナーでのエピソードはあれば。
田中
1 回目 200 人のうち 98%が常設をという声がありました。
掛川
保護者の方が夢中になっています。印象に残っています。香り積み木が気になりました。重さ、匂いが
違うことを感じられる。桐がとても軽いなど知る事ができる。親にも新たな発見がある。
酒井
最初は闇雲だった。年齢層によって手を出すおもちゃが変わっている。色使いも。長く遊んでいる子ど
もを見ると、奇をてらわなものが使われている。たまごのプールなどを塩尻でも採用いただいている。
サラリーマンが足を突っ込んでパソコンを仕事をし始めている。気持ちよくて出られないと。木に触れ
ていること自体が気持ちがいい。子どもから接していることはとても大切。おもちゃじゃないが、木曽
は食器に漆器を使っている。こどもたちの言葉づかい、いなかでもテレビの影響がある。校長先生も、
子ども達が大切にされていると感じている、心が丸くなってきていると感じている。木と触れるという
ことの効果が、自然のなかから醸し出されているように感じている。
多田
内装木質化の赤ちゃんサロン。木質率40%。心地良い。赤ちゃんが泣かない。パパの滞在時間が増え
る。
老人ホームの内装木質化の比較調査。徘徊者が減る、認知症も会話が増える。日常生活がアクティブに
なると夜よく眠れる。
いにしえから分かっていたことだと思うが。床の下に備長炭を引く
使用分母で比較すると 7000 円ほどの木のおもちゃを1つ買う。お母さんが買うものでなく、おじいちゃ
んですよね。あと木のおもちゃは捨てられない。木の再生プランを考えるきっかけになる。
武井
ほとんどが山に囲まれている地域。木とともに生き、生活してきた。
地場産でつくったのが給食食器。ウッドスタート、子ども達のアイデア、手の大きさを具体的に調査し
作成したもの。ものを大切にする心が生まれる。修理も可能。
産業教育。職人から仕事を教わる。作ること、使うことから、売る体験も。人に伝える体験を漆器祭で
行っています。
環境問題。環境ホルモンの問題から、木曽漆器の給食食器に至る事になりました。
全校の子ども達の箸は木曽漆器の箸となりました。
できることからやっていくことが木育の原点。
平成 21 年に、木育活動拠点事業を夏休みに実施している。木の文化を育むこと。洗い直しを、制度化を
していくことを目指したい。
いままでも木育という言葉では表現されなかったが、塩尻市ではいろいろな活動がされていますね。
うまくいっていない自治体もある。補助金のばらまきではないですか。担当が変わったら終わりなども
行政である。ものを配っただけで何が良いのか、など理解できないところもある。
食器を使うことから、木の文化を伝える、環境問題などを総合して良い面が見えてきた。
安納
現在は、FPower の事務局。一昨年まで上松技術専門校の校長。40 年木工指導に関わってきた。木のお
もちゃは家具の一つの分野と捉えている。育てた人たちに多少責任があるのではと感じている。卒業し
たあとも木工を続けられるお手伝いをしたい。自立しての経営が難しい、その理由が何かを知りたい。
目の前にある材が手に入らない。木の流通、広葉樹の使い方も一つの懸念。システム構築ができないか。
いま現在塩尻地区には、家具職人は少ない。他地域に比べても塩尻市は出遅れている。情報発信を続け
て行く必要性がある。塩尻に住んでもらうには。文化を創る、環境を作ることが振興公社でできないの
か。卒業生の活動が塩尻市民にも知られていない。
家具に触れられる機会を多くしたい。人の集まり、組織をつくり、個人制作でなく、ある程度まとまっ
て事業ができる組織・グループがあれば、木製品のおもちゃをつくる団体にもなるのではないか。加工
者の立場にたって、支援していきたい。
上松技術専門校があるし、家具職人もいるので、作り手には心配していない。
北海道雨竜町
養護学校で木工科があり、その生徒たちがファーストトイを作って渡す取組みが始まっ
た。知的障害者は支援者だったが、おもちゃが子どもたちに生かされるという体験に繋がっている。
県産材の流通について
武井
森林組合として木材の流通には関わりが少ない。市場へ出すのが主流。県産材が手に入らないと聞いて、
わたしたちは手に入っているものと思っていた。どれが欲しいのかも分からない状況。ひととの繋がり
から、解決できないか。
使う。木材は循環型資源だ。伐採期にきているから使わなくてはいけないとあるが、使うには植えるこ
とも必要。そのサイクルが次の代につなぐことになり、子どもたちに教えることも木育と感じている。
朝日村の件。学校の机を使わせる前に、伐採現場を直に見せます。それに若干関わっています。木に触
れるウッドスタートに個人的な意見ですが、子どもを育てるのと一緒に両親も木に対して成長していく
ことが必要。家族のつながりから、1つの木製品からそうなっていければと思う。山側としては伐採現
場を見せるという取組みをできます。協力します。
朝日村、塩尻市でも行っています。
木の製品と森をどうつなげるのかも非常に関心があります。循環型資源の認識をどう親にも理解しても
らうかも大切。
秋山
木育、日々日常にあるのかなと感じました。重要施策として、意欲ある団体に支援しているところであ
るが、感じるのが、いろんなグループがいろんな活動をしているが、すばらしいが、楽しみながらやっ
ていて継続しているのが本当にすばらしい。木育は教育である。子ども達へいかに正しく伝えるか、先
生でも木を切ることが悪い事との認識もある中、正しく伝えて行く、こどもたちが自ら気づくことも大
切。自らの気づきがないと本物の活動にならないのではないか。
森林づくり税。木育にも活用している。PR が伝わらない。女性がもっと木、森林にふれていただく、こ
どもと話す機会が増えればと思っています。
丸山
森林教室、子どもが小学生のころ。枝払いの体験を親子で実施していたのをおもいだした。女性でも木
を切っている人もいる。まだまだ知られていない情報もある。木育推進を進めていきたい。
丸山理事長
アドベンチャースクール 29 年続いている。そのほかに、そばと木曽漆器づくり体験を行う。長く使い続
けることが大切。子どもも名入りの箸とお椀をおじいちゃんに買ってもらった。孫が保育園に入る際に、
箸とお椀をプレゼントするキャンペーンを提案します。
ファーストトイ、孫の入園、入学時には机づくり、老人施設には木炭など継続した企画いいですね。
山田教育長
木のファンです。どんなに忙しくても、休みには山に入り薪割りをします。いい匂いです。幸せです。
その感覚がするどいのは幼児期ですね。その時期にどう体験してもらい、記憶に残すか、が重要。
すべてが職人の手に作ってもらってもいいが、途中のものを親子で作る、教えてもらいながらでも良い
と思う。記憶に残る。
木の良さから遠ざけている学校施策もある。木のふたをいくつかもらってスピーカーを作った思い出が
ある教員のころ。昔は入れ替え時にすべてを捨ててしまった。部分的であっても床材のある教室、自然
素材、県産材のイス。心が落ち着く空間づくり。子育て施設でも部分的に。その良さが味わえる空間づ
くり。
学習の中では、山のはたらきを伝える、伝統的な工業(漆器、家具)
、それをこどもたちに取り組ませる
こともできる。
体験をとおして、やま、き、自然に関わる。もう少しコーディネートしていく。自然素材に囲まれてい
る生活、それはとても良いこと。
FPower ではカラマツの内装材利用という案もあります。夢が広がります。
山下
数年前、公共建築物等木材利用法。兵庫県でプロポーザル選考委員をしました。どういう考えか、チェ
ックしました。がっかりしました。文教施設を作る際には、かっこいい、見栄え、これならうけるとい
う視点です。
地球温暖化が問題だから法整備がされた。
建物なので、建築関係の方だけだと思います。木造でなぜ提案するのですか、とう問いに答えられない。
残念ながら、代表的な建物がなぜ木造化されたかが答えられないのは地元の利用者も同じ。地域材を使
い、環境問題、循環型社会のために木造建築をするとう思いが分からない。オープンスペース、ランチ
ルーム、それと同じく、木育ルームの設置を提案したい。
ケンガクの精神
鉄筋コンクリート造の校舎になったときに、二宮尊徳の像がほとんどなくなった。
どんぶりの日に木の器を使って欲しいとプレゼントをした。そして 3 分のプレゼンをしてきた。地味な
努力からしか、心は伝わらない。子どもたちに、将来ある人に正しく伝えていくことが大切。
小松県議
国では山の日の制定という動き、県でも独自の山の日の制定に向かっている。今年度中に、山の日の制
定ができるかなと。
塩尻市がウッドスタートの宣言をしてもらえる、木育意識の高さをアピールしてもらうのはとても良い
こと。
ウッドスタートは木育の第 1 歩です。1 つの社会教育学校教区の体系のなかでやっていかなくてはいけな
いと感じた。食育と木育。
うちにじゃがいもがあっても、ぼくの掘ったじゃがいもで料理を作ってくれと子どもは言う。
プランターとイスづくりがあった。親子で一緒に作る。与える事も必要だが、自分がどれだけ手を加え
たか、制作の過程が大切。工夫しながらウッドスタート事業に期待しています。具体的に県の職員も来
ている。FPower プロジェクトが塩尻市と一緒にできる、それが子ども達への木育推進に、情報発信につ
なげていきたい。
5 億 6000 万円
森林税
1 人 500 円。前年度は切り捨て間伐だったが、作業道の整備など、間伐材の動
きが急速にはじまっていく。関わって行くみなさまも県産材、地域材で利用していただくように、お願
い申し上げます。
多田
人と人が会って話すと何か化学反応が起きますね。900 分の1、住友林業、いままで一本も切っていな
い。すべて外産材。
木曽ひのきのお膝元の塩尻市が森とつながっていないというのはどういうことか。
川上、川下のみなさんの意見を聞き、繋がるべきだと思いました。
来年 3 月には木育サミットの開催を検討しています。
孤軍奮闘の各地域が多い。ネットワーク化していくこと。
第 1 有力候補、東京学芸大。木育の塩尻モデルを作りだしていただき、サミットの場で発表していただ
きたい。半年後の宿題です。
塩尻市のホームページを見ました。塩尻の食育というバナーがあった。塩尻の木育ページを作っていた
だきたい。
すでに木育の取組みはされています。まとめていただき情報発信してもらいたい。
18:05 終了
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