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4 具体的な削減施策
4 具体的な削減施策 4-1 具体的な削減施策の体系 [3-2]目標達成に向けた取組にて示した削減施策について、基本方針に基づき、 「2015年までに着実に取り組む 事項」 ・ 「将来に向けての検討事項」分けて具体的対策を示します。 「2015年までに着実に取り組む事項」の各対策については、エネルギー使用量の削減見込量及び導入予定施設を 合わせて示します。 4-2 改築・更新に合わせた省エネルギー化の推進 2015年までに着実に取り組む事項 1 反応タンクにおける省エネルギー化 趣 旨 2 ポンプの省エネルギー化 趣 旨 超微細気泡散気装置を導入し、合わせて送風機を 高効率タイプに更新し、水処理工程での電力使用量 を削減します。 VSモータ駆動の返送汚泥ポンプ等をVVVF化(イ ンバータ化)し、流量調整における電力使用量を削減 します。 取組内容 取組内容 機器の更新時に導入していきます。また、機器の更 新に合わせて送風機のDO制御やパターン制御につ いて適正化していきます。 削減見込量 2,040㎘ 送風量の適正化による 効果を含む 導入予定施設 ■豊平川水再生プラザ ■厚別水再生プラザ ■新川水再生プラザ ■手稲水再生プラザ 機器の更新時に導入していきます。 削減見込量 40㎘ 導入予定施設 ■創成川水再生プラザ ■新川水再生プラザ ■返送汚泥ポンプのVVVF化イメージ 〈従来〉 電 源 VSモーターによる返送汚泥量制御 ■超微細気泡散気装置・高効率送風機の導入イメージ 〈従来〉 〈更新後〉 送風機 高効率送風機 反応タンク モーター VSコントローラ ポンプ 返送汚泥槽 反応タンク 〈更新後〉 電 源 VVVFによる返送汚泥量制御 VVVF 従来の散気装置 超微細気泡散気装置 「超微細気泡散気装置」を導入した場合、従来型よりも 酸素移動効率が高いために、必要空気量が減り、送風機 の所要動力が下がります。 12 モーター ポンプ 返送汚泥槽 2015年までに着実に取り組む事項 3 電気設備の高効率化 4 建物の省エネルギー化 趣 旨 趣 旨 高効率変圧器に更新することで待機電力等を大幅 に削減し、電力使用量を削減します。 ボイラーの効率化や高断熱性・高気密性化の省エネ ルギー建物とすることで省エネルギー化を図ります。 取組内容 取組内容 機器の更新時に導入していきます。 削減見込量 機器の更新時に導入していきます。 80㎘ 導入予定施設 ■創成川水再生プラザ ■茨戸水再生プラザ ■新川水再生プラザ 導入予定施設 ■創成川水再生プラザ ■東部下水管理センター 等 ■省エネルギー化された建物のイメージ ■高効率変圧器の削減イメージ エネルギー消費効率 全損失比(%) 100% -38% 高気密化 (気密サッシ) 高断熱化 (複層ガラス) 62% 旧JIS 1999 ボイラーの効率化 トップランナー 変圧器 5 粗目除塵機、コンベヤの除去 趣 旨 粗目除塵機と付随する搬送用コンベヤを廃止する ことで、沈砂池設備の動力を削減します。 ■除塵機、コンベヤのイメージ 〈従来〉 取組内容 1㎘ コンベヤ 〈更新後〉 沈砂池 機器の更新時に導入していきます。 削減見込量 100㎘ 削減見込量 粗目除塵機 コンベヤ 沈砂池 細目除塵機 細目除塵機 導入予定施設 ■創成川水再生プラザ ■茨戸水再生プラザ 将来に向けての検討事項 6 省エネルギー型汚泥かき寄せ機の導入検討 趣 旨 従来のステンレスチェーン式の汚泥かき寄せ機を、樹脂 チェーンによるノッチチェーン式汚泥かき寄せ機に置き換える ことで、 電力使用量及び維持費を削減することができます。 ■ノッチチェーン式汚泥かき寄せ機のイメージ 〈従来〉 ステンレス製 〈更新後〉 樹脂製 かき寄せチェーン かき寄せチェーン (従来型) (ノッチチェーン) 取組内容 機器の更新時に導入を検討していきます。 ピン付ホイール 13 4 具体的な削減施策 4-3 新エネルギー・エネルギー高度利用の推進 2015年までに着実に取り組む事項 1 新エネルギー(太陽光発電設備等)の導入 趣 旨 下水道施設・敷地を活用して、太陽光発電設備等を 導入することで、温室効果ガスを排出しないクリーン な電力を発電し、化 石燃料 への依存が 高い電力の 使用を削減します。 取組内容 広大な敷地を有する下水道施設に太陽光発電設備 等を導入します。 削減見込量 20㎘ 導入予定施設 ■下水道科学館 等 2 ハイブリッドカー等の クリーンエネルギー自動車の導入 趣 旨 公用車を従来のガソリン車からクリーンエネルギー 自動車 (ハイブリットカー等) への転換を図ります。 取組内容 リース終了など更新時期を迎えた公用車を順次ク リーンエネルギー自動車へ更新します。 削減見込量 0.4㎘/台 導入予定施設 ■下水道部局所管の公用車 ■ハイブリッドカーのイメージ ■太陽光発電設備のイメージ バッテリー エンジン HYBRID モーター 3 高効率照明機器の導入 趣 旨 執務室等の照明電力を削減するために、高効率照 明器具(LED、Hf型蛍光灯等)を導入し、電力使用量 を削減します。 取組内容 機器の更新時に導入していきます。 削減見込量 110㎘ 導入予定施設 ■各水再生プラザ、 スラッジセンター 等 14 ■高効率照明機器のイメージ 水銀灯 蛍光灯 Hf 型蛍光灯 LED 等 LED 等 白熱電球 電球型蛍光ランプ LED 等 将来に向けての検討事項 4 小水力発電設備の導入可能性の検討 趣 旨 5 廃熱を利用した蒸気発電設備の導入可能性の検討 趣 旨 下水道施設内における水路の落差や流量を活用し て、小水力発電設備を導入することで、温室効果ガス を排出しないクリーンな電力を発電し、化石燃料への 依存が高い電力の使用を削減することができます。 汚泥焼却炉の廃熱を活用して、 蒸気発電設備を導入 することで、 温室効果ガスを排出しないクリーンな電力 を発電し、 化石燃料への依存が高い電力の使用を削減 することができます。 取組内容 取組内容 各水再生プラザにおける導入の可能性について検 討していきます。 スラッジセンターにおける導入の可能性について 検討していきます。 ■小水力発電設備のイメージ ■廃熱を利用した蒸気発電設備のイメージ 大気へ放出 プロセス (乾燥機等) 発電機 蒸気 蒸気 蒸気発電設備 ボイラー 6 汚泥燃料化の導入可能性の検討 趣 旨 下水汚泥を燃料化し、その燃料を化石燃料の代替 として利用することで、化石燃料の使用量を削減す ることが できます。同 時に、汚 泥 焼 却と比 較して N2Oの発生量を削減することができます。 ■汚泥燃料化のイメージ 脱水汚泥 乾燥 燃料 取組内容 札幌市への適応性を調査し、導入可能性について 検討を行います。 脱水汚泥 乾燥 炭化 燃料 15 4 具体的な削減施策 4-4 下水処理プロセスの低炭素化の推進 2015年までに着実に取り組む事項 2 維持管理における省エネルギー化の取組 1 汚泥処理の集中化の推進 趣 旨 趣 旨 汚泥処理(脱水)を東西のスラッジセンターに集約 することで、脱水に必要な電力や薬品使用量を低減 し、省エネルギー化を図ります。 取組内容 茨戸水再生プラザから西部スラッジセンターにつ ながる汚泥圧送管を整備します。 導入予定施設 ■茨戸水再生プラザ ∼西部スラッジセンター 茨 戸 水再生プラザ 7.0km 拓 北 水再生プラザ 取組内容 豊 8.7km 東部スラッジセンター 6.6km 伏古川 水再生プラザ 川 平 ■雨水地下浸透施設のイメージ 流量大 4.2km 東 部 水再生プラザ 豊平川 水再生プラザ 4.5km 厚 別 水再生プラザ 車両運搬 供用中 工事中 計 画 流量小 5.8km 11.4km 12.0km 車両運搬 新 川 水再生プラザ 定山渓 水再生プラザ 創成川 水再生プラザ 4.4km 3 雨水地下浸透の促進 札幌市雨水流出抑制に関する指導要綱(※)での取組 を進めます。 11.2km 手 稲 水再生プラザ 各水再生プラザにおいて、機器の効率的な運転を 行うことで、引き続き省エネルギーに努めます。 下水道施設への雨水流入量を削減することで、 ポン プ揚水等のエネルギー使用量を削減します。 西部スラッジセンター 1.0km 取組内容 趣 旨 ■汚泥の集中処理状況 12.6km 日常の維持管理において、水環境の保全とエネル ギー削減の両立を目指します。 厚 別 コンポスト工場 平成24(2012)年度で廃止 浸透ます (※)札幌市雨水流出抑制に関する指導要綱:浸水被害から市民の生命と 財産を保全するため、 雨水流出の多い大規模施設について、 適切な雨水 処理による環境の改善及び雨水流出抑制施設の整備に関し、事前協議 や雨水流出抑制施設計画書の提出等を定めたもの。 将来に向けての検討事項 4 低炭素型水処理プロセスの導入 ■水処理プロセスからのN2O発生イメージ 趣 旨 水処理プロセスからのN2O発生が少ない処理方 式及び運転方法を行い、水処理プロセスからの温室 効果ガス排出量を削減することができます。 取組内容 N2Oの発生が少ないとされている、ステップ式硝 化脱窒方式での処理を導入していきます。 16 流入 アンモニア NH4+ 一酸化二窒素 N2O 窒素 N2 亜硝酸 NO2- 硝酸 NO3- 反応タンク 流出