エビ - 愛媛県

○ エビ
エビは、世界中に実に 2,300∼2,400 種いるといわれています。愛媛県近海に
もたくさんのエビが生息しており、愛媛県の漁獲量は全国 5 位（全国シェア約 7％）
となっています。
平成 19 年のエビ類の漁獲量
エビ類（トン）
合計
全国
愛媛県
クルマエビ
その他のエビ類
24,440
1,300
863
22,277
1,702
19
182
1,501
71
2
2
67
1,631
17
179
1,435
宇和海
瀬戸内海
イセエビ
（愛媛農林水産統計年報）
県内の主な漁場は瀬戸内海で、
小型底びき網等による小型エビの
漁獲が大半を占めます。主に漁獲
されるのは、サルエビ、アカエビ、
トラエビ、キシエビの 4 種類です。
サルエビ、アカエビ、トラエビは
大きいものでは体長 10cm 余りに
なりますが、キシエビは小さく、
5cm 程度にしかなりません。
魚屋で売買されるキシエビ
エビの一生は 1∼2 年といわれています。小型エビの多くは夏場に産卵し、ふ
化した幼生はしばらくの間海中を漂いながら過ごします。秋頃になると海底に生
活の場を移し、小型底びき網で稚エビが漁獲されるようになります。
旬の時期は種類によって異なりますが、小型エビは瀬戸内海では夏の風物詩で、
港町では軒先で鍋一杯の小エビを皮むきする姿が見られます。
エビはたんぱく質が豊富で、無機質、ビタミン
類も多い一方、脂質は少なく、低カロリー・高タ
ンパクの優秀な食品です。また、タウリンやアス
エビ（クルマエビ）の成分
脂質
1%
その他
2%
タキサンチンといった機能性成分が含まれている
ことも分かってきており、おいしいだけでなく、
たんぱく質
22%
体にもいい食品です。
水分
75%
（五訂日本標準食品成分表）
調理方法はいろいろありますが、
小エビの場合は塩ゆでやかき揚げ
が簡単でおいしくいただけます。
また、大量に購入した場合は、そ
ぼろにしてもいいのではないでし
ょうか。
塩ゆでしたヨシエビ
※ 参考文献
中予水試・栽培漁業センターだより No.11（平成 12 年 12 月 1 日）