Comments
Transcript
【目的】 進行膵臓癌の治療薬と して Gemcitabine が使用されているが
29amD120 L型 ア ミノ酸 トランスポー ター タイ プ 1阻害 による肝臓癌 の抗腫癌効果 ○ 山 口 藍子 1 ,解 良 恭一 1 ,富永 英之 1 ,大島 康宏 2,石岡 典子 2,織 内 昇 3, 金井 好亮4 , 対馬 義 人 1(1群大院医 ,2日本原子力開発機構 , 3 佐久総合病院 ,4 阪大 院医 ) 【目的】進行謄臓癌の治療薬 として Ge mc i t a bi neが使用 されているが、奏効率や延 命効果 はわずかであ り新薬 の開発 が期待 されている。一方、L型 ア ミノ酸 トランス ポー ター タイプ 1( Lt ype a mi noa c i dt r a ns po r t e r1 , LATl )は、 様 々な悪性腫癌 におい て高発現 してお り、 最近謄臓癌 において も LATl発現量が悪性度 と強い相 関がある ことが報告 された。 また、LATの古典的阻害剤 である 2a mi nobi c yc l o[ 2. 2. 1 ] he pt a ne 2c a r boxyl i ca c i d( BCH)が、抗腫癌効果 を有す る可能性 が示唆 されてい る。そ こで、 本研究では BCHの腰臓癌 に対す る抗腫癌効果 を i nv i t r o お よび i nvi v oで検証す ることを 目的 とした。 【 方法 】8種類 の ヒ ト膵臓癌細胞株 を用いて 1 4 C1 e uc i ne取 り込み実験お よび BCH による取 り込み阻害実験 を行 った。 また、BCH による細胞増殖抑制効果 を MTT 法 によ り評価 した。 I nv i v oでは LATl高発現細胞 T3 M4皮下移植モデルマ ウスに対 して、BCH( 285mg/ kg,i v, ql d,1 2da ys )を投与 し抗腫癌効果 を検証 した。治療前後 8 FFDGPET撮像 を実施 し、薬剤 の腫療集積量 を比較す ることで PETによる治 に1 療効果判定の有用性 を評価 した。 【 結果 ・考察】BCH は検討 に用 いた全ての細胞 に対 して濃度依存的に 1 4 C1 e uc i ne 取込み阻害効果お よび細胞増殖抑制効果 を示 した。担癌マ ウスに対す る BCH 治療 実験では、BCH 投与群では c ont r ol群 に比べ有意 な腫癌の増殖抑制が認 め られた。 また 、BCH 投与終了後 には腫癌の FDG集積量は著明に低下 し、投与 6日後 に比較 し 43%であった。以上の ことか ら、LATl阻害は障臓癌治療 に有用である可能性 が 示唆 された。