...

(現沖縄市サッカー場)において2月6日から2月19

by user

on
Category: Documents
14

views

Report

Comments

Transcript

(現沖縄市サッカー場)において2月6日から2月19
平 成 27 年 3 月 23 日
沖
お
1
知
ら
縄
防
衛
局
せ
ドラム缶付着物等の分析結果(中間報告)について
嘉手納飛行場返還跡地内(現沖縄市サッカー場)において2月6日から2月 19 日までの間
で発見されたドラム缶(17 本)の付着物や底面土壌等について、現在、分析を行っていると
ころですが、分析項目のうちの土壌汚染対策法に規定する第一種特定有害物質(11 項目)の
分析結果等を別紙のとおりお知らせします。
2
経層磁気探査の再開について
沖縄市サッカー場において、過去に谷地であった地表から約2mより深い部分については、
平成 27 年1月 26 日(月)より経層磁気探査を開始しましたが、大量の廃棄物が存在してい
たことを受け、作業を一時中断していたところです。
今後の経層磁気探査の進め方について沖縄市等との調整を了した後に、経層磁気探査を再
開致しますので併せてお知らせします。
(参
考)
業務の名称:旧嘉手納飛行場(26)土木その他工事
履 行 期 間:平成 26 年9月3日~平成 27 年3月 31 日
契 約 金 額:96,811,200円(税込)
委 託 業 者:株式会社
協亜建設
沖縄防衛局としては、引き続き、残る分析及び経層磁気探査を進めるとともに、今回確認
された汚染への対応等について沖縄市等と十分に調整の上、適切に対応してまいります。
(問い合わせ先)
沖縄防衛局 管理部
返還対策課
098-921-8156
沖縄防衛局ホームページ(http://www.mod.go.jp/rdb/okinawa/)
別紙
ドラム缶付着物等の分析結果(中間報告)及び経層磁気探査の進め方について
1
調査内容等
沖縄市サッカー場において、平成 27 年2月6日から 19 日にかけて発見、発掘したドラム
缶(17 本)の付着物、底面土壌等については、現在、土壌汚染対策法に規定する特定有害物
質、その他農薬類、ダイオキシン類等について分析を実施中。
上記分析のうち、ドラム缶付着物の廃棄物等に含まれる金属等の分析項目中 11 項目及びド
ラム缶底面土壌の土壌汚染対策法に規定する第一種特定有害物質(11 項目)の分析が完了。
その他の分析項目(土壌汚染対策法に規定する第二種、第三種特定有害物質、その他農薬
類、ダイオキシン類等)については、引き続き分析中。
2
調査結果(中間報告)
① ドラム缶付着物
今回調査したドラム缶のうち、発掘時に強い異臭を確認したドラム缶1本(No.6)の付
着物において判定基準値(注1)を超える 1,2-ジクロロエタン(0.19mg/L)、ジクロロメタ
ン(9100mg/L)、テトラクロロエチレン(0.37 mg/L)、ベンゼン(0.56 mg/L)が検出さ
れ、その他のドラム缶 5 本(No.3、4、7、8、9)からも基準値を超えるジクロロメタン、
テトラクロロエチレンが検出。(詳細は別添1のとおり)
(注1)廃掃法第 12 条第 1 項に基づく金属等を含む産業廃棄物の埋立処分に係る判定基準
② ドラム缶底面土壌
ドラム缶付着物と同様に、ドラム缶1本(No.6)の底面土壌から基準値(注2)を超える 1,
2-ジクロロエタン(0.036mg/L)、ジクロロメタン(100mg/L)、トリクロロエチレン
(0.040mg/L)が検出。その他のドラム缶底面土壌 7 検体(No.4、5、7、8、9、11、12)
からも基準値を超えるジクロロメタン、テトラクロロエチレンが検出。(詳細は別添1の
とおり)
(注2)土壌汚染対策法第2条第1項に規定する特定有害物質の溶出量基準
3
考察等
ドラム缶付着物及び底面土壌とも、No.6 のみが第一種特定有害物質 5 項目で基準値超過
もしくは最も高い結果を示し、また、そのドラム缶付着物と底面土壌の数値を比較すると、
ほとんどの項目においてドラム缶付着物の方が大幅に高い数値を示していることから、周
辺の汚染も含め、No.6 のドラム缶が第一種特定有害物質汚染の主な原因であると推定。
今回基準を超過した5項目(1,2-ジクロロエタン、ジクロロメタン、テトラクロロエ
チレン、トリクロロエチレン、ベンゼン)は主に洗浄剤などの溶剤として使用された物質。
なお、現時点では全ての分析結果は揃っておらず、第一種特定有害物質以外の物質によ
る汚染状況については不明。
発見されたドラム缶及びその付着物(ドラム缶付着物の全総量約 187kg のうち 1,2-ジ
クロロエタンは約 0.19g、ジクロロメタンは約 9kg、テトラクロロエチレンは約 0.38g、ベ
ンゼンは約 0.55g)については、既に発掘し、更にドラム缶内部及びドラム缶周辺で確認
された水(総量約 280L(現在農薬類等の分析中))についても全て採水し、密封した上で
敷地内のコンテナボックスに保管されていることから、今後、これ以上周囲へ汚染が拡散
する可能性は無い。
また、汚染が確認されたドラム缶発見箇所の土壌については、雨水等による拡散防止の
ため、ブルーシートで養生中であり、直接摂取しない限りは直ちに人体への影響は考えに
くい。(別添2)
4
今後の対応等
残る分析(土壌汚染対策法に規定する第二種、第三種特定有害物質、その他農薬類、ダ
イオキシン類等)を早急に進め、汚染が確認されたドラム缶発見箇所及びその周囲の土壌
については、経層磁気探査を進める過程において必要な調査(深度方向の汚染範囲特定の
ための調査)等を行いつつ、早急に除去し、除去した汚染土については密封して仮置きし、
関係法令に基づき適切に処分。
5
経層磁気探査の進め方について
今後の経層磁気探査は、土砂を5種類に分類(①土砂(普通土)、②廃棄物混じり土砂
(ドラム缶より上部)、③廃棄物混じり土砂(ドラム缶より下部)、④底面土壌(元コン
テナ付近)、⑤底面土壌(元東屋付近))し、サッカー場内に仮置き。
これら①~⑤の土砂及び廃棄物混じり土砂については、別添3に示す方法により、汚染
状況確認のための調査を実施。
以
上
別添1
沖縄市サッカー場において新たに発見されたドラム缶(17本)の付着物等の一部調査結果
ドラム缶付着物
単位
四塩化炭素
1,2-ジクロロエタン
1,1-ジクロロエチレン
cis-1,2-ジクロロエチレン
1,3-ジクロロプロペン
ジクロロメタン
テトラクロロエチレン
1,1,1-トリクロロエタン
1,1,2-トリクロロエタン
トリクロロエチレン
ベンゼン
No.1
No.2
No.3
No.4
No.5
No.6
No.7
No.8
No.9
No.10
No.11
No.12
No.13
No.14
No.15
No.16
No.17
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
<0.02
<0.01
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
<0.02
0.010
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
<0.02
0.33
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
2.8
<0.01
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
0.10
0.043
<0.3
<0.006
0.031
0.022
mg/L
<0.002
0.19
<0.1
<0.04
<0.002
9100
0.37
<0.3
<0.006
0.054
0.56
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
1.5
<0.01
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
2.9
<0.01
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
2.4
0.015
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
<0.02
<0.01
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
0.022
<0.01
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
<0.02
<0.01
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
-
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
<0.02
<0.01
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
<0.02
<0.01
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
<0.02
<0.01
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
mg/L
<0.002
<0.004
<0.1
<0.04
<0.002
0.020
<0.01
<0.3
<0.006
<0.03
<0.01
判定基準
定量下限値
mg/L
0.002
0.004
0.1
0.04
0.002
0.02
0.01
0.3
0.006
0.03
0.01
0.02mg/L以下
0.04mg/L以下
1mg/L以下
0.4mg/L以下
0.02mg/L以下
0.2mg/L以下
0.1mg/L以下
3mg/L以下
0.06mg/L以下
0.3mg/L以下
0.1mg/L以下
備考1:No.13は採取試料が少量であったためダイオキシン類のみ分析を実施。
ドラム缶底面土壌
No.1
No.2
No.3
単位 mg/L
mg/L
mg/L
四塩化炭素
<0.0001 <0.0001 <0.0001
1,2-ジクロロエタン
<0.0001 <0.0001 <0.0001
1,1-ジクロロエチレン <0.0002 <0.0002 <0.0002
cis-1,2-ジクロロエチレン <0.0002 <0.0002 <0.0002
1,3-ジクロロプロペン <0.0001 <0.0001 <0.0001
ジクロロメタン
<0.0002 <0.0002 <0.0002
テトラクロロエチレン 0.0005 <0.0002 0.0010
1,1,1-トリクロロエタン <0.0002 <0.0002 <0.0002
1,1,2-トリクロロエタン <0.0001 <0.0001 <0.0001
トリクロロエチレン
<0.0002 <0.0002 <0.0002
ベンゼン
<0.0002 <0.0002 <0.0002
No.4
No.5
No.6
No.7
No.8
No.9
No.10
No.11
No.12
No.13
No.14
No.15
No.16
No.17
mg/L
<0.0001
<0.0001
<0.0002
0.0010
<0.0001
1.2
0.010
<0.0002
<0.0001
0.0014
0.0024
mg/L
<0.0001
<0.0001
<0.0002
<0.0002
<0.0001
1.3
0.0020
<0.0002
<0.0001
0.0014
0.0016
mg/L
<0.0001
0.036
<0.0002
0.0028
<0.0001
100
0.0077
<0.0002
<0.0001
0.040
0.0087
mg/L
<0.0001
<0.0001
<0.0002
0.0005
<0.0001
0.53
0.011
<0.0002
<0.0001
0.0010
0.0005
mg/L
<0.0001
<0.0001
<0.0002
<0.0002
<0.0001
0.34
0.0005
<0.0002
<0.0001
<0.0002
0.0002
mg/L
<0.0001
<0.0001
<0.0002
<0.0002
<0.0001
0.028
0.0025
<0.0002
<0.0001
<0.0002
0.0005
-
mg/L
<0.0001
<0.0001
<0.0002
<0.0002
<0.0001
1.7
<0.0002
<0.0002
<0.0001
<0.0002
0.0003
mg/L
<0.0001
<0.0001
<0.0002
<0.0002
<0.0001
0.32
<0.0002
<0.0002
<0.0001
<0.0002
0.0002
mg/L
<0.0001
<0.0001
<0.0002
<0.0002
<0.0001
0.0017
0.0002
<0.0002
<0.0001
<0.0002
<0.0002
mg/L
<0.0001
<0.0001
<0.0002
<0.0002
<0.0001
0.0010
<0.0002
<0.0002
<0.0001
<0.0002
<0.0002
mg/L
<0.0001
<0.0001
<0.0002
<0.0002
<0.0001
0.0004
<0.0002
<0.0002
<0.0001
<0.0002
<0.0002
mg/L
<0.0001
<0.0001
<0.0002
<0.0002
<0.0001
0.0005
<0.0002
<0.0002
<0.0001
<0.0002
<0.0002
mg/L
<0.0001
<0.0001
<0.0002
<0.0002
<0.0001
0.0004
<0.0002
<0.0002
<0.0001
<0.0002
0.0002
指定基準
定量下限値
0.002mg/L以下
0.004mg/L以下
0.02mg/L以下
0.04mg/L以下
0.002mg/L以下
0.02mg/L以下
0.01mg/L以下
1mg/L以下
0.006mg/L以下
0.03mg/L以下
0.01mg/L以下
mg/L
0.0001
0.0001
0.0002
0.0002
0.0001
0.0002
0.0002
0.0002
0.0001
0.0002
0.0002
備考1:No.10はNo9とドラム缶が重なっていたためNo9の底面土壌を採取。
備考2:今回検出された物質の主な用途については以下のとおり。
参考1:基準値を超過した物質の主な用途
物 質 名
用 途
1,2-ジクロロエタン
合成原料、洗浄剤、溶媒、殺虫剤、薫蒸剤等に使用されている。
ジクロロメタン
金属部品等の加工段階で用いた油の除去等に使用されるほか、各種の溶剤等として使用されている。
テトラクロロエチレン
過去は主にドライクリーニングの溶剤や金属の洗浄等に使用されてきた溶剤であるが、現在は主として代替フロンの原料として使用されている。
トリクロロエチレン
過去は機械部品や電子部品等の加工段階で用いた油の除去等に使用されてきた溶剤であるが、現在は主として代替フロンの原料として使用されている。
ベンゼン
基礎化学原料として多方面の分野で使用されており、様々な化学物質の原料として使用されている。
出典:環境省ホームページ化学物質対策\リスクコミュニケーションの推進\化学物質ファクトシート等。
http://www.env.go.jp/chemi/communication/factsheet.html
参考2:ドラム缶付着物の総量
No.1
No.2
ドラム缶付着物
単位
g
g
採取した量 g 24,000
5,000
1,2-ジクロロエタン
ジクロロメタン
テトラクロロエチレン
ベンゼン
-
0.0005
-
No.3
g
500
0.0017
-
No.4
g
5,000
No.5
g
16,000
No.6
g
99,000
No.7
g
20,000
No.8
g
8,500
0.14
-
0.016
0.0069
0.0035
0.19
9000
0.37
0.55
0.30
-
0.25
-
No.9
g
1,500
0.036
0.00023
-
No.10
g
0
No.11
g
1,000
No.12
g
500
-
0.00022
-
-
No.13
g
-
No.14
g
0
No.15
g
3,000
No.16
g
0
No.17
g
3,000
-
-
-
0.00060
-
総量
g
(187kg)
0.19
9000.74282
0.3793
0.5535
別添2
沖縄市サッカー場平面図
現状(元コンテナ付近)
(ブルーシートにて養生中)
1
元東屋付近
2
6
元コンテナ付近
5
17
11
4
10 16
13 3
9
12 8 7
14
15
拡 大 図
※No.3についてはドラム缶付着物のみ、No.5,11,12につい
ては底面土壌のみ基準を超過して検出。
現状(元東屋付近)
(ブルーシートにて養生中)
別添3
各発生土砂において実施する土壌調査
項 目
数量(㎥)
実施する調査
検体数
備考※2
① 土砂(普通土)
5,400
無し※1
無し
② 廃棄物混じり土砂(ドラム缶より上部)
1,500
「廃棄物に含まれる金属等の検定方法による分析」及び
油分(n-ヘキサン抽出物質)
1試料
仮置き場で50箇所または60箇所の検体
を採取し、均質化をはかった上で、検
体を等量混合し1試料を分析。
③ 廃棄物混じり土砂(ドラム缶より下部)
3,000
「廃棄物に含まれる金属等の検定方法による分析」及び
油分(n-ヘキサン抽出物質)
1試料
仮置き場で50箇所または60箇所の検体
を採取し、均質化をはかった上で、検
体を等量混合し1試料を分析。
5検体
掘削前にボーリングにより試料採取し、
各層毎に分析。
(分析は土壌汚染対策法を原則とするが、
廃棄物混入時は廃掃法に基づく分析項目
とする)
3検体
掘削前にボーリングにより試料採
取し、各層毎に分析。
④
ドラム缶底面土壌
(元コンテナ付近)
500
・「土壌汚染対策法に基づく特定有害物質25項目」及びダイオキ
シン類、油分(TPH)、油臭
・「廃棄物に含まれる金属等の検定方法による分析」及び
油分(n-ヘキサン抽出物質)
※採取試料に廃棄物混じり土砂が含まれていた場合
⑤
ドラム缶底面土壌 (廃棄物混じり土)
(元東屋付近)
300
「廃棄物に含まれる金属等の検定方法による分析」及び
油分(n-ヘキサン抽出物質)
※1 平成25年9月~平成26年7月に実施した調査の中のサッカー場全域の土壌汚染概況調査で汚染が無いことが確認されたことから、①については実施する調査は無し。
※2 ②、③と④、⑤の試料採取方法が異なる理由については、以下の通り。
・②、③については、周辺環境へ影響を及ぼさないようにするため早急に掘削し、仮置きする必要があることから、初めに掘削を行い、仮置き後、試料採取を実施。
・④、⑤については、廃棄物混じり土砂とは別に管理し、フレコンバッグに入れ、密封して仮置きすることから、先に試料採取を実施し、その後掘削、仮置き。
※3 ②~⑤の調査の結果、汚染が確認された場合は、掘削最底面が安全か否か確認するための底面確認調査を実施。
概 略 図
約2.5m(平均)
①土砂(普通土)
④
ドラム缶
底面土壌
(元コンテナ付近)
10m
②廃棄物混じり土砂(ドラム缶上部)
③廃棄物混じり土砂(ドラム缶下部)
⑤
ドラム缶
底面土壌
(元東屋付近)
10m
Fly UP