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マルチメディア情報流通を支えるMPEG技術(PDF:39.2KB)
特集論文 マルチメディア情報流通を支えるMPEG技術 浅井光太郎* 加藤嘉明* 要 旨 MPEG (Moving Picture Experts Group)はマルチメディ 技術提案,国際共同実験,検証データ提供,実用化促進な アの核となる技術である。これまで標準化されたMPEG− どの形で貢献している。現在MPEGでは,コンテンツの著 1/2/4は,コンテンツの圧縮・蓄積・伝送を実現する 作権管理保護を可能にするIPMP(Intellectual Property 技術規格と言える。これらの標準は通信・放送にわたる有 Management and Protection),メタデータを用いてコン 線及び無線伝送やビデオCD,DVDビデオなどのパッケー テンツの特徴や構造を記述するMPEG−7などの検討を行 ジをカバーしており,最新のMPEG−4では,携帯電話に っている。こうした技術の確立を前提とし,コンテンツの よるコンテンツサービスや半導体メモリへのストレージま 電子流通を検討するMPEG−21の活動も始まっている。 でをも現実にしつつある。この規格化活動に,三菱電機は 特 集 À ディジタル放送 放送局 MPEG−2 著作権管理保護 MPEG−4 IPMP パッケージ DVD インターネット 公衆アクセス回線 (ISDNなど) MPEG−7 検索 無線回線 (W−CDMAなど) サーバ MPEG−4 テレビ電話 携帯テレビ電話 マルチメディア情報流通を支えるMPEG技術 マルチメディアコンテンツの圧縮・蓄積・伝送にMPEG標準が使われている。 * 情報技術総合研究所 59 (173)