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こだわりの食材ニュース

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こだわりの食材ニュース
平成24年2月16日発行
(№64)
みやぎ蔵王三十六景
こだわりの食材ニュース
発行元:大河原地方振興事務所地方振興部
仙南地域
tel:0224-53-3182
fax:0224-53-3076
こだわり食材の生産情報
◎ イタリア伝統の冬野菜「プンタレッラ」を仙南から!
イメージキャラクター
「プンタくん」
宮城県の友好姉妹県であるイタリア・ローマ県で,冬野菜
の代表として親しまれている「プンタレッラ」。平成14年の
サッカー・ワールドカップ日韓大会の際,宮城県がイタリア
代表の合宿地となったことを機に交流が深まり,宮城県で「プ
ンタレッラ」を栽培するプロジェクトが始まりました。県で
の研究を経て,平成18年度から生産が開始され,その中心
となっているのが,丸森町を中心とする生産者16戸で構成
する「JAみやぎ仙南西洋野菜部会」です。
「プンタレッラ」
「プンタレッラ」はキク科の植物で,チコリなどの仲間の
3月中旬頃まで出荷されます。
野菜です。茎の中は空洞になっていますが,しっかりとした
シャキシャキの食感とさわやかな苦味
歯ごたえがあり,シャキシャキの食感と適度なほろ苦さが味
を味わってください。
わえます。日本の京菜に似た葉の部分も,くせがなくて美
味。ローマでは,葉っぱを除いた茎の部分を裂いて,氷水にさらし,アンチョビドレッシングで
サラダにして食べるのが一般的です。生のままサラダやバーニャ・カウダ(※)に、またグリル
してレモンをキュッと絞っていただくなど、シンプルな調理法でそのものの味覚を楽しんでいた
だきたい野菜です。
。
栄養価としては,セロリやチコリなど風味や形状が近いと考え
られる野菜と比べ,食物繊維,ビタミンC,ベータカロテンが豊
富で,特にベータカロテンはチコリに比べ,茎で40倍、葉で30
0倍と非常に多いそうです。また,「プンタレッラ」はさわやか
な苦みが特徴ですが,その苦み成分には発熱や腫れなどを引き起
こす物質を抑える働きが認められ,ビタミンCやベータカロテン
と相まって、冬場の風邪の予防や改善に効果があると考えられて
いるようです。
西洋野菜研究会の会員さんの
「JAみやぎ仙南西洋野菜部会」では,「プンタレッラ」のほ
「プンタレッラ」栽培ハウスにて
かにも,「タルディーボ」,「カーボロネーロ」,「トレビス」とい
った第2,第3の西洋野菜の栽培にも取り組んでおり,安全でお
いしい西洋野菜を提供していくとのことです。
※バーニャ・カウダ:オリーブ油、アンチョビ、にんにくで作ったソースを温めながら、
野菜につけて食べる料理
【問い合わせ先】JAみやぎ仙南東部営農センター
TEL:0224-63-5488
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◎ 蔵王町産牛肉の新ブランド「蔵王爽清牛」が誕生!
「蔵王爽清牛」という蔵王町産の新ブランド牛肉が誕生し,
1月26日に発表会が行われました。
「蔵王爽清牛」とは,「蔵王チーズ」で有名な蔵王酪農セ
ンターが,仙台コカ・コーラボトリング蔵王工場とタッグを
組み,清涼飲料水「爽健美茶」の茶殻と「蔵王チーズ」の乳
清(チーズ製造の濾液)という食品製造過程で生じる食品残
渣を主原料とした飼料を給与した「環境にやさしい資源循環
型」のブランド牛です。名称は,「爽やかで清らかな蔵王の
このノボリを見つけたら
自然の中で育った肉牛(「"爽"健美茶」と「乳"清"」という
要チェック!
説も…?)」ということでつけられたそうです。和牛と乳牛
の交雑種が使われているので,程よい霜降りと赤身の味わいのある牛肉が,リーズナブルに楽し
めます。
生産にあたっては,平成20年から東北大学や県畜産試験場の協力により飼料の給与試験を行
い,牛の嗜好性,発育,血液成分などに全く問題ないことが分かりました。また,実際に飼育し
た生産者からは,下痢などの病気も少なく,牛が健康に育つという話もあるそうです。
発表会当日は,地元のシェフが腕を振るった「ステーキ」や「ローストビーフ」などの料理が
提供され,参加者からは「脂肪の量が適度で,おいしい」,「程よい噛みごたえがあり,肉の味わ
いがある」など大好評でした。
肉牛の飼育は,蔵王町内の生産者が担い,今年の生産は15頭
程度で,順次生産拡大をしていくそうです。当面は,地元レスト
ランや旅館のメニューとして提供できるような体制を整備し,地
域内資源循環型農業のメインブランドとしての確立を目指しま
す。
資源循環を実践するおいしくて,価格も手ごろな「蔵王爽清牛」。
お店に並ぶのが待ち遠しいですね。
「蔵王爽清牛」のたたき風サラダ
思わずよだれがっ!
【問い合わせ先】蔵王町資源循環型「蔵王爽清牛」推進協議会
(蔵王町農林観光課内)TEL:0224-33-2215
お知らせ
「平成24年度仙南地域地場農産物等販売交流会」出店者募集!
宮城県では,消費者と生産者とが相互理解を深め,そのすばらしさを感じることができる地産地
消を推進するため,毎月第1金・土・日曜日を「食材王国みやぎ地産地消の日」としています。
宮城県大河原地方振興事務所では仙南地域での地産地消の一層の推進を図るため,生産者や食品
事業者自らが仙南地域の農産物・農産加工品等を地域の消費者へ直接販売・PRできるよう,毎月
第1金曜日に「仙南地域地場農産物等販売交流会」を開催しています。
現在,平成24年度の出店者を募集していますので,ご希望があれば,下記問い合わせ先にお申し込みください。
開 催 日 時:原則として,毎月第1金曜日 11:00から13:00まで
開 催 場 所:宮城県大河原合同庁舎 玄関ホール
販売店舗数:1開催日あたり概ね8店舗(出店希望多数の際は,月別に出店者を調整させていただきます)
参 加 料:無料
申 込 締 切:3月5日(月) ※締切を過ぎましても,ご希望があれば,随時相談に応じます。
【問い合わせ先】宮城県大河原地方振興事務所地方振興部
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TEL:0224-53-3182
仙南地域の農林産物出荷情報
今月から3か月程度の出荷が見込まれる品目を紹介します。
が出荷見込みの期間です
2月
3月
4月
品
目
備
考
上旬 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬
い ち ご
きゅうり
ブロッコリー
はくさい
キャベツ
ほうれんそう
レ タ ス
ね
ぎ
だいこん
にんじん
ご ぼ う
小 松 菜
み ず 菜
つぼみ菜類
プンタレッラ
しいたけ
原木・菌床
な め こ
まいたけ
ぎんなん
うど
たらのめ
ふきのとう
たけのこ
(孟宗竹から始まる)
り ん ご
干 し 柿
西洋なし
おすすめ食材情報
いちご:昨年暮れから出荷が始まり,本格的な出荷時期に入ってきま
した。2月のいちごは,糖度が高く一番美味しい時期。品種は,
「と
ちおとめ」と宮城県オリジナル品種「もういっこ」が半々といっ
たところでしょうか。
ブロッコリー:角田,蔵王,白石などで多く栽培されています。栄養
価が高く,ビタミンCはレモンの約2倍含まれているブロッコリ
ーは,風邪予防にも効果的。4月上旬頃から出荷される春ブロッ
コリーは,やわらかくて美味しいですよ。
【問い合わせ先】JAみやぎ仙南営農販売企画課
- 3 -
2月は「いちご」の
一番美味しい時期です
TEL:0224-55-1661
仙南地域の食育・地産地消情報
◎「食材王国みやぎ地産地消推進店」に新しく仲間入り!!
宮城県では,多くの方々に県産の食材を食していただき、その認知度の向上と消費拡大を図る
ため,地産地消に積極的に取り組んでいる飲食店等を「食材王国みやぎ地産地消推進店」として
登録し、その情報を広く発信しています。
これまで,仙南地域では24店舗が登録されていましたが,今回,新たに2店舗が登録されま
したので,紹介します。
・川崎そば「大勝食堂」(川崎町)
川崎町は昼と夜の気温差が大きく,香り高いそばができる
"そばの本場"として有名な町です。その川崎町の役場からす
ぐのところにある「大勝食堂」。
大正5年に営業を開始し、今年で創業96年目を迎える老
舗中の老舗。そば粉は100%町内産で,他にもお米や玉子
など町内産の食材にこだわっています。当店の麺類はすべて
自家製麺を使用しており,特に手打ちそばは石うす挽きで,
100%町内産そば粉にこだわる
そばの風味、甘味が存分に味わえ、「そば好き」の方には是非
川崎そば「大勝食堂」
おすすめしたい逸品です。
【問い合わせ先】 「大勝食堂」(川崎町大字前川字裏丁180) TEL:0224-84-2035
・手作り和そばのレストラン「美よし家」(角田市)
落ち着いた蔵屋敷風な外観の「美よし家」。「角田を表現で
きるお店」がコンセプトで,角田市で展開する角田産の食材
のブランド化構想「おいしいかくだ」にも参加し,積極的に
地産地消に取り組んでいるお店です。
オススメは,角田産「秘伝豆(青ばた豆)」を風味豊かに仕
立てたポタージュパスタならぬ「ポタージュ・うどん」。うど
んも国産小麦に地元産の黒米を練りこんだ自家製。さらに,
角田を表現できるお店
トマトとカレーの2種類のトッピングソースが添えられ,多
手作り和そば「美よし家」
彩な味わいが楽しめます。
【問い合わせ先】「美よし家」(角田市角田字田町116)TEL:0224-63-2170
編集後記
今年の4月から6月まで,
「仙台・宮城【伊達な旅】春キャンペーン」が,
また,平成25年には「デスティネーション・キャンペーン」と大きな観光
キャンペーンが展開されます。最近は「地元の食」を目的とした旅行者が多
くなっており,仙南地域の特色ある「食」が求められています。観光は,地
域経済の活性化の重要な要素と位置づけられており,皆様にも「地元の食」
の磨き上げ,開発,普及に,より一層取り組んでいただきたいと考えており
ます。また,そのような情報を広く発信していきたいと思います。(知)
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