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ドイツ連邦食料・農業・消費者保護省プレス公告 Bundesministerium für
ドイツ連邦食料・農業・消費者保護省プレス公告 Bundesministerium für Ernährung、Landwirtschaft und Verbraucherschutz NO 31 NO 31 2012・8・17 1 家畜保護と豚肉の品質向上は結びついている ー去勢しない雄豚の肉品質向上のための研究プロジェクトー 連邦農業省は、豚肉の品質確保のための革新プロジェクトを奨励している。 その目的は、雄豚の肉の匂いと味の阻害を、回避することである。来たるべき この3年間に、雄豚の嫌な臭い無しに、豚肉の販売を確保するという、問題の 解決とそのための新しい技術を研究する。なお、広く普及している方法、子豚 の去勢は雄豚肉の匂いをを阻止する。しかし、連邦政府は動物保護法の改正で もって、2017 年までに麻酔なしでの子豚の去勢から手を引く(2017 年から禁 止)。適切な選択は、雄豚の肥育である。雄豚を肥育するという方法を、社会 的に広範に受け入れできるよう、そのためのプロジェクトを推進する。 ”我々はこのプロジェクトでもって、家畜保護のための効果的な貢献を果たし、 そして豚肉の高い品質を確保する。計画しているのは、麻酔無しでの子豚の去 勢から完全な離脱のための、実践的な方法のための重要な礎石を提供すること である。この目的は、匂いのついた肉を流通させないことである。このプロジ ェクトの成果ある実践は、基本的にドイツにおける雄豚肥育の競争力と社会的 受け入れを高めること、そして消費者の信頼を確保することに貢献する”と、 連邦農業省政務次官ペーターブレーザーが、ボンにおけるプロジェクトへの補 助金通知書の交付と、プレゼンテーションに際して述べた。 ”さらに麻酔無しで時間を多く要する去勢の廃止は、農業経営における労働 時間の大きな軽減をもたらす”と、ブレーザーは述べた。連邦農業省は、革新 的技術奨励のためのプログラムから、約 110 万ユーロ(約 1 億 670 万円 ーロ 97 円で換算)でもって、3 カ年の合同計画を支援する。 -1- 1ユ 補助金の総額は、約 170 万ユーロ(約 1 億 6.490 万円)である。このプロジ ェクトは、ドイツにおける家畜保護の改善戦略の一部である。2013 年から 2016 年の間に、追加して 2.100 万ユーロ(約 20 億 3.700 万円)が、家畜保護のため のモデルーデモンストレーション計画に準備されている。連邦政府はこれらの 財源を、2013 年の政府財政計画草案と 2016 年までの中期投資計画に見積もっ ている。 麻酔無しの手術による去勢の方法は、生産技術として終了させるべきモデル である。去勢される家畜に痛みを引き起こすため、、家畜保護の理由からこの 方法は、終わらせるできである。そのために連邦政府の計画は、動物保護法改 正による麻酔無しの去勢からの離脱を、2017 年までに予定している。ヨーロ ッパ委員会も 2018 年 1 月 1 日に、去勢の完全放棄の目標を、農業、小売商、 研究、獣医そして動物保護の代表者と 2010 年に合意した。 既に 2008 年にドイツ経済界は、「デユツセルドルフ声明」の中で、できるだけ 早く子豚の去勢を断念する目標を宣言した。子豚の去勢の適切な代替方法が、 雄豚の肥育にとって必要である。その問題:アンドロステノン(訳注・尿中に 排出されるホルモン)とスカトール(訳注・腸及び糞中に存在し悪臭を放つ) の物質が、去勢しない雄豚の肉の中で嫌な匂いと、消費者が気にする味を引き 起こす。 豚肉の匂い―味への阻害を防ぐために、2つの解決策の連携プロジェクトを 実行する。 ◎ 新たな飼育方法と肉へのアンドロステノンースカトールの高濃度蓄積を 示す雄豚の遺伝物質を分析・確認する。いわゆる”遺伝的淘汰”の支援 でもって、臭いー味を損なうことのない DNA-変種を示す豚のみを肥育 に用い、肉加工する。 ◎ 臭いの相違からいわゆる”人間知覚評価”の方法を研究し、肉の品質確 保を図り、最適化する。その際、検査官がと殺後、臭いのある肉を確認 する。さらに指標としてバイオマーカーの研究を、発展させる。 -2- 雄豚は、ドイツのみならず他のヨーロッパ諸国でも、去勢なしが豚生産にお ける標準的な方法い進展すると見込まれる。雄豚の臭い指標の遺伝子上の基礎 に関する知見と、人間の感覚上の把握の結果は、豚飼育連盟と人工授精センタ ーの飼育プログラムと、そしてと殺施設の運営の中に取り入れられる。これで もって、それぞれ競争力を明確に向上させる。 研究プロジェクト:”去勢しない豚飼育に際して臭い防止戦略”は、ボン大 学の動物科学研究所によって、調整されている。プロジェクトパートナーは、 と殺施設、人工授精センターとバイオ技術企業である。プロジェクト担当者と しての連峰農業・食料局によって、この研究計画が主導される。 2 今週の数字:4.348の魚ー海産物が、”海の責任委員会(MSC)”に よって、環境に優しい漁業ーシールで表示されている。 この表示は、購入に際して消費者に良い情報を提供する。なぜならば、ドイ ツにおける消費者は、魚を乱獲する海を背景に、しばしば魚の由来とその生産 技術について、並びに漁業管理について尋ねている。漁業の持続性のテーマに 対して、様々な方向性が与えられる。消費者は、例えば魚産物製造者のインタ ーネットで、または魚の包装と販売品の名称、漁獲の方法と捕獲海域に関する 情報を入手できる。 この背景のもとに、認証ー品質保証スタンプ・イニシアチブ(例えば MSC,海 の友または海の安全など)が、様々な理由に基づいて持続性を、評価されてい る。魚を使用している企業は、証明されている漁獲海域に関する遡及システム を試行している。同じく消費者は、乱獲のテーマに関する情報を入手できる。 消費者の魚に対する厳しい需要は、魚と海産物の主要な買い手に対して、証 明された漁業からの魚を求める購入活動の変化がみられる。この進歩とこの証 明済みの積極的な数字(4.348)がみられるものの、世界規模で漁業の 90%が、 まだこのプログラム、または類似のプログラムに参加していない。 2012・8・19 青森中央学院大学 中川 一徹 -3- 訳