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東区における住まいを取り巻く現況 【人口】 【人口移動(全部移動+一部

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東区における住まいを取り巻く現況 【人口】 【人口移動(全部移動+一部
区域別構想(東区)
(3)東区の区域別構想
○東区における住まいを取り巻く現況
【人口】
東区の人口の推移
(人)
・東区の人口は、近年ほぼ横ばい状況にある。
・年齢別人口を経年(H2・7・12・17・22 年)でみる
と平成 22 年で 30 歳代後半となる年齢層の人口が多
200,000
150,000
く、この年齢層は、特に平成 12 年、17 年での減少
100,000
が大きい。
・高齢化率は平成 22 年で 24.7%であり、7 区中もっと
50,000
も高い比率となっている。
0
H2
東区の年齢別人口構成の推移
(人)
H7
H12
10,000
H17
H22
(資料:堺市資料)
9,000
8,000
7,000
年齢区分別人口割合(東区)
6,000
5,000
H2
4,000
H7
H12
3,000
H17
2,000
H22
13.0
H22
61.9
24.7
1,000
20%
40%
年少人口比率
80%
労働人口比率
(資料:国勢調査)
100%
老年人口比率
(資料:平成 22 年国勢調査)
【人口移動(全部移動+一部移動)】
(人)
・平成 21 年度での人口移動をみると、20 歳代から 30
歳代での人口移動が多く、その社会増減を見ると 20
歳代は社会減、30 歳代は社会増の傾向がある。また、
10 歳代以下の階層が社会増の傾向にある。
東区の年齢別人口移動の状況(H21)
600
転入
500
転出
400
転居
300
社会増減
200
100
・40 歳代以降、人口移動自体が少なく、また流出入人
0
100~
90~99
80~89
70~79
65~69
60~64
55~59
50~54
40~44
35~39
30~34
25~29
20~24
15~19
5~9
・20 歳代以外の年齢層で、転出入よりも市内移動を示
10~14
-100
0~4
口がほぼ同数で均衡している。
60%
45~49
95~99
0%
100以上
90~94
85~89
80~84
75~79
70~74
65~69
60~64
55~59
50~54
45~49
40~44
35~39
30~34
25~29
20~24
5~9
15~19
10~14
0~4
0
す「転居」する人口が多くなっている。
(人)
転入
300
転出
・20~30 歳代で人口の流入が多い。一部移動を含めた
200
状況と比較して社会増の傾向が強くでている。世帯
150
100
50
~30 歳代では世帯分離による転出も多いことが想定
口がほぼ同数で均衡している。
100~
90~99
80~89
70~79
65~69
60~64
55~59
50~54
45~49
40~44
35~39
30~34
25~29
20~24
15~19
・40 歳代以降、人口移動自体が少なく、また流出入人
0
-50
0~4
される。
社会増減
10~14
(全部移動)としての流入は活発であることから、20
転居
250
5~9
【人口移動(全部移動のみ)】
東区の年齢別人口移動の状況(H21:全部移動のみ)
350
※全部移動:世帯全体で移動するパターン。結婚や就職などによる世帯分
離などの要素が省かれたデータとなる。
(資料:堺市資料)
63
第6章
第6章
区域別構想(東区)
【住宅ストック※】
住宅の建て方別比率(東区:H20)
住宅所有関係比率(東区:H20)
公的
借家
10%
・持家率が 69%で約 7 割を占め、借家率は 31%
となっている。
・借家の内、民営借家率が全体の 21%と最も高く
給与
住宅
0%
共同
住宅
35%
民営
借家
21%
なっている。
一戸建
住宅
60%
長屋
住宅
5%
持家
69%
・一戸建が 60%と過半を占め、共同住宅は 35%と
なっている。
(資料:住宅・土地統計調査※)
【住宅フロー】
住宅の建て方別の着工住宅の状況
(東区:H21)
共同
住宅
20%
住宅利用関係別の着工住宅の状況
(東区:H21)
給与
住宅
貸家
0%
27%
・着工住宅数は、美原区についで少なく、平成 15
年度以降は約 500 戸の着工数で推移している。
・持家の着工が 42%で多く、次いで分譲住宅が
31%、貸家が 27%となっている。その建て方を
みると一戸建ての着工が 7 割を占めている。
持家
42%
分譲
住宅
31%
長屋
住宅
7%
一戸建
住宅
73%
(資料:堺市資料)
【住宅地開発動向】
・年間 30~50 件程度の開発案件が出ており、その
(件)
多くが 10 戸未満の小規模な開発となっている。
101~200
51~100
21~50
11~20
2~10
戸数別開発件数(平成9~21年度)
60
・開発案件の分布としては、登美丘西や日置荘などの
校区で多くなっている。
50
40
・開発による住宅供給戸数を見ると日置荘や白鷺など
30
の校区で賃貸マンションや単身者向けマンション
等の供給戸数が多くなっている。そのほかの校区で
は、戸建住宅を中心としつつ、賃貸マンションや単
(件)
(平成 9~21 年度)
10
0
身者向けマンションの供給も進んでいる。
学区別開発用途別住宅地開発件数
20
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21
その他
共同住宅(分譲)
共同住宅(賃貸)
140
共同住宅(単身者)
120
戸建住宅
(戸)
学区別開発用途別住宅供給戸数
(平成 9~21 年度)
共同住宅(分譲)
共同住宅(賃貸)
1200
共同住宅(単身者)
1000
100
その他
戸建住宅
800
80
600
60
400
40
200
20
0
0
登
美
丘
西
登
美
丘
東
登
美
丘
南
南
八
下
日
置
荘
日
置
荘
西
白
鷺
八
下
西
登
美
丘
西
野
田
登
美
丘
東
登
美
丘
南
南
八
下
日
置
荘
日
置
荘
西
白
鷺
八
下
西
※住宅地開発動向のデータは、
開発件数 2 戸以上の案件で集計している。
(資料:堺市資料)
64
野
田
区域別構想(東区)
【住宅ストック※による住宅地類型】
・平成 17 年の住宅地類型をみると、戸建て特化地区が多く、そのほか、混在地区が多い。
・平成 7 年の住宅地類型と比較すると、戸建て特化地区が増加してきている。混在地区が減少してい
る。
平成7年住宅地類型
平成17年住宅地類型
※住宅ストックによる住宅地類型化にあたっては、国勢調査小地域別集計のデ
ータを活用し、世帯が居住する住宅の種類のうち、全世帯の 5 割以上を占め
る地区を「特化地区」として集計している。
なお、5 割以上を占める住宅の種類がない地区は「混在地区」としている。
※白地の地区については、国勢調査小地域別集計のデータにおいて世帯数が無
いか秘匿データとなっている地区である。
東区の住宅地類型別町丁目数の状況
(地区)
30
平成7年度
平成17年度
20
10
0
戸
建
て
特
化
公
的
借
家
特
化
混
在
低
層
民
特
借
化
・
長
屋
(資料:国勢調査)
65
第6章
第6章
区域別構想(東区)
○東区における住まいの目標像
豊 かな コ ミ ュ ニ テ ィ に 支 え ら れ た 落 ち 着 きの あ る 住 環 境 を
維 持 ・創 造 する住 まいづくり
住まいづくり
○東区における住まいづくりの方向性
○新たな住宅地開発に対する良好な住環境形成の誘導をはかる。
・市街地再開発事業※等により地域拠点※としての機能が向上した北野田駅周辺におい
ては、周辺の商業施設なども含めた生活利便機能を活用し、多世代※が居住しやすい
まちとして、子育て層向けの住宅や高齢者向け住宅などの誘導につとめます。
○大美野住宅地・初芝住宅地の良質な住環境を維持保全することにより、
東区の住宅地イメージを向上させる。
・大美野の住宅地では、住宅の更新が近年多くなってきていますが、その際に敷地が細
分化され従前よりも小さな住宅として供給されるケースも多く、開発当時の良好な住
宅地としての景観やイメージに影響を与えています。
この大美野や初芝などの良好な
住宅地イメージは、広く知られており、東区の住宅地としてのイメージアップにもつ
ながっていることもあり、建築協定※や地区計画※等の活用や良質な住宅の誘導など
により緑豊かで落ち着きのあるまちなみの維持保全をはかります。
○公共住宅団地※の再生を進め、居住環境の改善や新たな住宅ストックの
確保により、地域の活力と魅力を向上させる。
・大規模な公共住宅団地である白鷺団地(都市再生機構)の団地再生事業においては、
その住宅供給や土地利用を地域の活力と魅力を向上させるまちづくりに寄与するも
のとする必要があるため、都市再生機構との密接な連携、情報共有を進めます。
・公共住宅団地の再生を推進する中で、余剰地が発生する場合は、まちづくりに寄与す
る土地利用の誘導につとめます。
66
区域別構想(東区)
○高齢者や障害者などが安心して暮らすことのできる住宅・住環境の確
保をはかる。
・高齢者や障害者などが安心して暮らすことができるよう、介護保険制度などを活用し
て住宅のバリアフリー※化を進めます。
・高齢者や障害者が住みなれた地域でいきいきと住み続けることができるよう、NPO※
や民間事業者などとの連携により、高齢者同士が集まって暮らすグループリビングや
高齢者向けマンション、障害者同士が集まって暮らすグループホーム※などの供給につ
とめます。
・民生委員児童委員・福祉委員などによる地域の見守り活動などの促進や、赤ちゃんの
笑顔づくり応援事業(絵本の読み聞かせなど)
などの子育て支援策との連携をはかり、
ソフト面からも多世代※が心豊かに安心して暮らせる住環境の確保につとめます。
・関係機関との連携により、公共住宅団地※や地域の集会所などを活用し、高齢者や障
害者のサポートグループや子育てグループなど、地域福祉の活動拠点の確保につとめ
ます。
・地域の集会所を利用して行われている取り組みなど、地域の交流、高齢者の安全確認
や生きがいづくりを進める取り組みを推進します。
○まちの魅力を高め、まちへの愛着を深める区民の活動と暮らし方の推
進をはかる。
・道路や公園の清掃活動など、住民自らが住まう住宅地の魅力向上や環境改善に取り組
む活動を支援し、まちの魅力向上とともに、住民のまちに対する愛着を深める取り組
みを推進します。
・市民や事業者のまちなみや住環境に対する意識の向上をはかり、地域の緑化保全活動
など、花と緑のまちづくりに取り組む市民の活動や景観形成の取り組みなどの促進に
つとめます。
○災害に強い安全・安心の住宅・住環境の確保をはかる。
・耐震性が確保された良質な住宅ストック※を形成するために、昭和 56 年以前の木造住
宅を中心に、耐震化を促進します。
・狭隘な道路基盤の住宅市街地などについては、住宅の耐震化・不燃化を促進し、延焼
防止や避難路の確保をはかります。
・防災マップづくり等の自主防災組織の活動を促進し、区民による防災活動の支援を進
め、ソフト面からも安全・安心の住環境づくりを推進します。
67
第6章
第6章
区域別構想(東区)
○防犯の視点から考える安全・安心の住宅・住環境の確保をはかる。
・大阪府が進める「防犯モデルマンション登録制度※」の活用等により、防犯機能を取
り入れた住宅の情報提供や住まいにおける防犯対策の普及啓発をはかります。
・防犯委員会による地域の防犯パトロールや子どもの安全見守り活動にみられるような
区民の主体的な防犯活動や、青色防犯パトロール車両を活用した、区民による自主防
犯パトロールなど防犯活動の支援など、ソフト面からも安全・安心の住環境づくりを
推進します。
68
区域別構想(東区)
○公共住宅団地の再生を進め、居
住環境の改善や新たな住宅スト
ックの確保により、地域の活力
と魅力を向上させる。
○新たな住宅地開発に対する良好な住環境形成の誘導をはかる。
・市街地再開発事業等により地域拠点としての機能が向上した北野田駅周辺
においては、周辺の商業施設なども含めた生活利便機能を活用し、多世代
が居住しやすいまちとして、子育て層向けの住宅や高齢者向け住宅などの
誘導につとめる。
・大規模な公共住宅団地である白鷺団地
(都市再生機構)の団地再生事業にお
いては、その住宅供給や土地利用を地
域の活力と魅力を向上させるまちづ
くりに寄与するものとする必要があ
るため、都市再生機構との密接な連
携、情報共有を進める。
・公共住宅団地の再生を推進する中で、
余剰地が発生する場合は、まちづくり
に寄与する土地利用の誘導につとめ
る。
【東区全体】
○高齢者や障害者などが安心して暮らすことのできる住宅・住
環境の確保をはかる。
・高齢者や障害者などが安心して暮らすことができるよう、介護保険制度
などを活用して住宅のバリアフリー化を進める。
・高齢者や障害者が住みなれた地域でいきいきと住み続けることができる
よう、NPO や民間事業者などとの連携により、高齢者同士が集まって
暮らすグループリビングや高齢者向けマンション、障害者同士が集まっ
て暮らすグループホームなどの供給につとめる。
・民生委員児童委員・福祉委員などによる地域の見守り活動などの促進や、
赤ちゃんの笑顔づくり応援事業などの子育て支援策との連携をはかり、
ソフト面からも多世代が心豊かに安心して暮らせる住環境の確保につ
とめる。
・関係機関との連携により、公共住宅団地や地域の集会所などを活用し、
高齢者や障害者のサポートグループや子育てグループなど、地域福祉の
活動拠点の確保につとめる。
・地域の集会所を利用して行われている取り組みなど、地域の交流、高齢
者の安全確認や生きがいづくりを進める取り組みを推進する。
○大美野住宅地・初芝住宅地の良
質な住環境を維持保全すること
により、東区の住宅地イメージ
を向上させる。
・大美野の住宅地では、住宅の更新が近
年多くなってきているが、その際に敷
地が細分化され従前よりも小さな住宅
として供給されるケースも多く、開発
当時の良好な住宅地としての景観やイ
メージに影響を与えている。この大美
野や初芝などの良好な住宅地イメージ
は、広く知られており、東区の住宅地
としてのイメージアップにもつながっ
ていることもあり、建築協定や地区計
画等の活用や良質な住宅の誘導などに
より緑豊かで落ち着きのあるまちなみ
の維持保全をはかる。
○まちの魅力を高め、まちへの愛着を深める区民の活動と暮ら
し方の推進をはかる。
・道路や公園の清掃活動など、住民自らが住まう住宅地の魅力向上や環境
改善に取り組む活動を支援し、まちの魅力向上とともに、住民のまちに
対する愛着を深める取り組みを推進する。
・市民や事業者のまちなみや住環境に対する意識の向上をはかる。地域の
緑化保全活動など、花と緑のまちづくりに取り組む市民の活動や景観形
成の取り組みなどの促進につとめる。
○災害に強い安全・安心の住宅・住環境の確保をはかる。
特徴
・市街地再開発事業により商業施設、文化施設などの整備とともに、都市型住宅の供給
が進められ、東区の拠点となっている。
・周辺は古くからの住宅地であり、狭隘な道路が多くなっている。
・昭和初期に開発された大美野田園都市は、大規模な敷地の邸宅街となっている。
・近年、住宅の更新が進む中で、敷地が細分化され、戸建て住宅が供給されており、
景観や住環境に変化が見られる。
・昭和30年代に建設された旧公団住宅団地。高齢化が進んでいる。
・今後の再生方針によっては、まちづくりまたは住宅供給の種地として考えられる。
・戸建て住宅地を中心として、多様な住宅が混在している。
・市街化区域内農地などの用途が転換され、戸建て住宅地や低層民営借家などとして
開発される場合も多くなっている。
・耐震性が確保された良質な住宅ストックを形成するために、昭和 56 年
以前の木造住宅を中心に、耐震化を促進する。
・狭隘な道路基盤の住宅市街地などについては、住宅の耐震化・不燃化を
促進し、延焼防止や避難路の確保をはかる。
・防災マップづくり等の自主防災組織の活動を促進し、区民による防災活
動の支援を進め、ソフト面からも安全・安心の住環境づくりを推進する。
○防犯の視点から考える安全・安心の住宅・住環境の確保をは
かる。
・大阪府が進める「防犯モデルマンション登録制度」の活用等により、防
犯機能を取り入れた住宅の情報提供や住まいにおける防犯対策の普及
啓発をはかる。
・防犯委員会による地域の防犯パトロールや子どもの安全見守り活動にみ
られるような、区民の主体的な防犯活動や、青色防犯パトロール車両を
活用した、区民による自主防犯パトロールなど防犯活動の支援など、ソ
フト面からも安全・安心の住環境づくりを推進する。
69~70
第6章
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