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資料2 障がい者等に対するヒアリング調査の実施結果(個別の調査結果)

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資料2 障がい者等に対するヒアリング調査の実施結果(個別の調査結果)
資料2
1
障がい者等に対するヒアリング調査の実施結果(個別の調査結果)
障がい者(肢体不自由)へのヒアリング調査結果
⑴ 障がいの状況等について
肢体不自由
20 歳代男性
肢体不自由
20 歳代女性
肢体不自由
20 歳代男性
肢体不自由
20 歳代男性
肢体不自由
30 歳代男性
肢体不自由
30 歳代女性
障がいの種類
脊椎梗塞による
両下肢麻痺
(等級:1級)
脳幹出血による
左上肢・左下肢麻痺
(等級:2級)
脳出血による
右上肢・右下肢麻痺
(等級:4級)
左下肢大腿部切断
(等級:3級)
脊椎損傷による下半身不随
(等級:1級)
二分脊椎・水頭症
(等級:1級)
障がいの状況
・高校生の時に病気により ・中学生の時に発症。左手、 ・24 歳の時、病気により発
発症。両足首に力が入らず、 左足に麻痺がある。
症。右手、右足に麻痺があ
「だらん」となってしまう。
る。右手の指を動かすこと
はできない。
・小学生の時、交通事故に
より左足を膝の上から切
断、義足を付けている。
・陸上の短距離をやってい
る。その際は、競技用の義
足を使用。
・幼尐の頃に交通事故に遭
い、障がいを負った。下半
身は全く動かない。
・先天性の障がい、幼尐の
頃から車いすを使用。下半
身は全く動かない。膝から
下の感覚はない。
補助器具等
の使用
・足首を固定する装具を付
けている。
(就寝時は外して
いるが、すぐに手が届く場
所に置いてあり、取り付け
も簡単にできる。)装具を付
けていなくても歩行は可能
だが、転びやすくなる。
・日常的に杖を使用してい
る。杖は、歩きやすい方の
手で持っている。きき手は
関係ない。
・補助器具等は何も使用し
ていない。
・右足首に、足首を固定す
る装具を付けている。
・義足は風呂に入る前に外
している。その後の室内の
移動は片足で行っている。
就寝時は近くに置いてい
る。着装には早くても2~
3分かかる。
・義足がなくても片足で移
動はできる。階段を下りる
ことも可能。
(義足の人は、
健常側の足を鍛えている人
が多い。ただし、経験と年
齢による。)
・手動の車いすを使用して
いる。狭い所でも動きやす
いように、通常よりもコン
パクトなもの(特注品)を
使用。
・手動の車いすを使用して
いる。
歩行能力
(水平)
・歩行は可能だが疲れやす
い。
・歩行は可能だが走ること
はできない。
・杖などは使用せずに歩行
可能である。速足はできる
が、走ることはできない。
・杖などは使用せずに歩行
可能であり、日常用の義足
ではジョギング程度の速さ
であれば走ることもでき
る。
・移動は手動の車いすを使
用している。
・移動は手動の車いすを使
用している。
属性
調査事項
歩行能力
(垂直)
・階段は下りより上りの方
がきつい。手摺があると非
常に楽である。
・階段は、手摺があれば上
りも下りも苦にならない。
・坂道は歩きにくく、階段
よりスロープの方が転びや
すい。階段は膝の力を使う
ことができるので、どちら
かといえば、スロープより
も階段の方が歩きやすい。
・階段は上りも下りもでき
る。下り坂の歩行は、装具
があたるので痛い。
・階段は上りも下りもでき
る。
・義足での歩行は通常の人
よりも 2 倍(膝下切断の場
合)
、3 倍(膝上切断の場合)
の体力を使うとの研究結果
もあり、階段や坂道の歩行
は疲れる。
・日常では、エレベーター
やエスカレーターがあれ
ば、良く利用している。
・日常はエレベーターを利
用している。
・非常時には、手摺があれ
ば車いすに乗ったまま階段
を下りることもできなくは
ない。
・東日本大震災の時はエレ
ベーターが停止したため、
自宅マンションの 3 階に車
いすを手で引きながら階段
を上った。
・日常はエレベーターを利
用している。
外出の状況
・週末は、友人等と良く外
出する。買い物など、外出
先や頻度は健常な頃と変わ
らないと思う。
・外出する場所の選定は、
駅など交通機関からの距離
を優先して決めている。長
時間の歩行は疲れる。
・週末は、友人等と良く外
出する。買い物など、外出
先や頻度は健常な頃と変わ
らないと思う。
・1時間以上歩くと疲れて
しまうが、歩くことはリハ
ビリにもなるので、それほ
ど負担には思っていない。
・普段から良く外出する。
・休日はほとんど外出する。 ・買い物など、普通に外出
する。車で外出することが
多く、通勤も車を利用して
いる。電車は、エレベータ
ーがない駅では駅員に介助
を求める必要があり、面倒
なので使用しない。
・ホテルなどに一人で宿泊
したことはない。友人(健
常者、障がい者)と宿泊す
ることが多い。
(障がい者同
志で宿泊することもある。)
・週末に外出することが多
い。一人で外出することが
多い。ホテルなどに一人で
宿泊することもある。
・職場の近くに住んでいる
ので、通勤も車いすを使用
している。
⑵
火災時の避難行動等について
調査事項
肢体不自由
20 歳代男性
肢体不自由
20 歳代女性
肢体不自由
20 歳代男性
肢体不自由
20 歳代男性
肢体不自由
30 歳代男性
肢体不自由
30 歳代女性
火災の認知
・健常者と同様
・健常者と同様
・健常者と同様
・健常者と同様
・健常者と同様
・健常者と同様
必要な情報
・何がどこで起こっている
のか、安全な避難ルートは
どこなのかが知りたい。
・安全な避難経路が知りた
い。
・火災の発生場所がわかれ
ば、すぐに逃げる必要があ
るかどうかの判断材料にな
る。状況により、周囲の人
が避難するのを待つことも
できる。
属性
・火災の発生場所や避難場
所を文字情報で表示して欲
しい。障がい者以外の人に
も有効だと思う。
火災発生時の
行動
・人の流れ(群集のパニッ
ク)が落ち着くのを待つ。
避難方向の
判断
・従業員やスタッフなどの
誘導に従って安全な避難ル
ートで避難する。
避難時の支障
(水平)
・人混みの中で人の流れに
のって移動することが困難
なので、火災時に群集の流
れに巻き込まれることには
恐怖感がある。
・避難経路に目立たない段
差があるのは困る。段差と
はっきりわかればそれなり
に対処できるが、中途半端
な出っ張りは杖が引っかか
り転びやすい。
・杖がぶつかったり、また
杖をつくことで歩行時に健
常者より幅が必要なので、
狭い通路や物がごちゃごち
ゃと置かれている通路は困
る。
・逃げ遅れることや誰かが
助けてくれるのか不安に思
う。
・周囲の人と同じように避
難すると思う。
・走って逃げることができ
ないので、人混みの中での
一斉避難には不安がある。
群集に押されて転びやすく
なるので、健常な人とは分
けて誘導してほしい。
・避難時の群集の動きには
ついて行けないと思う。
・じゅうたん敷きは、足が
引っ掛かりやすい。継ぎ目
に引っ掛かったことがあ
る。
・避難経路に目立たない段
差があるのは困る。段差と
はっきりわかるほうが良
い。
・避難階段や廊下などは、
ゆっくり歩けるスペースが
あった方が良い。また、壁
に手摺など掴まるところが
ある方が安心である。でき
れば高い位置の方が良い。
・視覚障がい者誘導用ブロ
ックやじゅうたん敷きは、
義足の人は歩きづらいと感
じる人は多い。また、床に
はわせているコードや段差
があると転びやすくなると
思う。
・周囲の人と同じように避
難する。その場で待つこと
はしない。
・周囲に人がいれば、助け
を求める。人がいなければ、
一人で避難する。最悪の場
合、階段を這ってでも下り
ると思う。
・狭い通路や物が置いてあ
ると通りづらい。
・段差は 10 ㎝くらいの高さ
であれば通ることはできる
が、多くの車いす利用者は
迂回すると思う。
(後ろにひ
っくり返ることもある。)
・人混みの中の移動は、視
界がふさがることがある。
コンサート会場に入る際
に、
「ここに並んで下さい。
」
というアナウンスがあった
が、見えないのでどこに行
けばいいのかわからなかっ
た。
また、人混みの中を移動し
ていると、2~3 人くらい後
ろの人からは自分が見えな
いので、スペースが空いて
いると思って入ってくるこ
とがあり、ぶつかったりす
ることがある。
・屋内の廊下などでの移動
で、支障があったことはあ
まりない。屋外の砂利道な
どでは動きにくいことはあ
った。
・段差は 10 ㎝くらいの高さ
であれば自力で通ることは
できる。前輪を浮かせて、
腕の力で上るので、高齢に
なると難しいと思う。
避難時の支障
(垂直)
・階段の踏み面が短い(足
のサイズより踏み面が狭い
もの)と、非常に恐怖感が
ある。踊り場の有無はあま
り気にならない。
・左側に麻痺があるので、
左側にしか手摺がない時
は、壁に寄り添いながら歩
行するので大変である。
・階段は、手摺があれば普
通の速さで下りることはで
きる。
・階段は、手摺がなくても
下りることはできる。上り
はきついので手摺があった
方が良い。
(あくまでも個人
的な意見であり、足の切断
箇所や得意不得意により、
できるかどうかはまちまち
である。)
・階段での移動は、上りは 2
階層、下りは 4 階層程度な
ら休み無しで行けると思
う。
・多くの人が避難している
なかで、階段を使用して避
難したくはない。先頭か最
後尾のどちらかが良い。
(前
後に人がいると身動きがと
れなくなる。
)
人的介助
(水平)
・杖をつきながら手を引か
れると逆に危険なので、身
体を支える誘導は必要な
い。むしろ口頭で情報を与
えてほしい。杖を持ってい
ない場合は、肩を貸しても
らった方が良い。
・健常な人とは身体のバラ
ンスが異なるので、手を引
かれてもスムーズに歩くこ
とができない。肩を貸して
もらってもその人のペース
について行けない。背負っ
てもらうのが一番良い。
・介助してもらう場合は、
腕につかまらせてもらうの
が良い。麻痺していない左
側に介助についてもらった
方が歩きやすい。
・避難時の移動に関しては、
特に介助等は必要ない。
人的介助
(垂直)
同上
同上
同上
・階段の上りで手摺がない
場合は、肩を貸してもらう
などの介助があった方が良
い。
・高層階や地階にいる時に
火災があった場合、エレベ
ーターが使用できないので
不安である。
・個人的にはかかえて救助
されることに対して不安が
ある。
(しっかり持ってくれ
ているのかなど。)
⑶
消防用設備等の使用について
肢体不自由
20 歳代男性
肢体不自由
20 歳代女性
肢体不自由
20 歳代男性
肢体不自由
20 歳代男性
肢体不自由
30 歳代男性
肢体不自由
30 歳代女性
消防用設備等
の使用
(消火設備)
・消火器:杖や壁等で身体
を支えないと立っているこ
とができないので、片手で
操作できない消火器は使用
できないと思う。だれかが
消火器を固定しておいてく
れれば、噴射することはで
きる。
・屋内消火栓設備:踏ん張
って立つことができないの
で、使用できないと思う。
・消火器:研修で使用方法
を勉強した(実技なし)が、
左手で消火器を保持できな
いので使用は難しい。だれ
かが消火器を固定しておい
てくれれば、噴射すること
はできる。
・屋内消火栓設備:両手を
使うことができないので、
使用できないと思う。
・消火器:片手で操作でき
ない消火器は使用できない
と思う。ホースのないもの
やスプレー式ならば、使用
できる。
・屋内消火栓設備:ホース
を床に置いて保持するなど
すれば、片手で使用できな
いことはないと思う。
・消火器、屋内消火栓設備:
使用可能
・消火器:操作はできるが、
持ち運びが不安定である。
(移動時は手を使えないの
で、腿の上に乗せて運ぶ。
)
・屋内消火栓設備:訓練で
使用した(4人で実施)
。放
水は車いすのブレーキをか
け、前傾姿勢で行った。
・消火器:操作はできる。
訓練では、消火器を腿の上
に乗せて運んだ。
・屋内消火栓設備:訓練し
たことはない。放水の水圧
がどのくらいかわからない
ので、保持できるか不安。
消防用設備等
の使用
(警報設備)
・発信機、非常電話:使用
可能
・発信機、非常電話:使用
可能
・発信機、非常電話:使用
可能
・発信機、非常電話:使用
可能
・発信機、非常電話:使用
可能(意識したことはない
が押せない高さではない。
)
・発信機、非常電話:使用
可能(高さはあまり気にな
らない。)
消防用設備等
の使用
(避難器具)
・避難はしご:足が踏ん張
れないので、上半身の力だ
けで使用できるかわからな
い。
・救助袋:入るまでに時間
がかかるが、滑り降りるこ
とは可能と思う。
・緩降機:知識がないので
わからない。訓練すれば使
用できるかもしれない。
・滑り台:使用可能
・避難はしご:片手片足が
使えないので降りることは
できない。
・救助袋:大変ではあるが、
ステップやつかむところが
あれば、滑り降りることは
可能だと思う。
・緩降機:知識がないので
わからない。訓練すれば使
用できるかもしれない。
・滑り台:使用可能
・避難はしご:使用できな
い。
・救助袋:入るまでに時間
がかかるが、滑り降りるこ
とは可能だと思う。麻痺し
ている腕をまっすぐ伸ばせ
ないので引っ掛かることが
心配。
・緩降機:腰窓を乗り越え
ることは難しいが、訓練す
れば何とか使用できるかも
しれない。
・滑り台:使用可能
・避難はしご:時間はかか
るが何とか使用できると思
う。
・救助袋:使用可能、避難
訓練で使用したことがあ
る。
・緩降機:知識がないが、
訓練すれば使用できる。
・滑り台:使用可能
・避難はしご:使用できな
い。
・救助袋:知識がなく、わ
からない。車いす使用者は
難しいと思う。
・緩降機:知識がない。使
用できない。腰壁を乗り越
えることはできない。
・滑り台:一人でうまく滑
ることができるかわからな
い。
(半身不随で足の自由が
利かない。)
・避難はしご:使用できな
い。
・救助袋:経験がないので
わからない。
・緩降機:知識がない。使
用できない。
・滑り台:経験がないので
わからない。何とかできる
と思う。
誘導灯(点滅)
・知識はない。設置されて
いれば、わかりやすいと思
う。
・知識はない。設置されて
いれば、わかりやすいと思
う。
誘導灯(音声)
同上
同上
属性
調査事項
扉の種類
・引き戸、開き戸等、どん
なものでも支障ないが、堅
いドア、重いドアは「踏ん
張る」必要があるので開く
のが大変。
(時間がかかるが
開けることはできると思
う。)
・引き戸、開き戸等、どん
なものでも支障ないが、堅
いドア、重いドアは身体を
支える必要があるので開く
ことができない。内開きよ
りは、外開きの方が開けや
すい。
・使いやすさは、引き戸、
外開き戸、内開き戸の順。
重いドアは左足をあげたと
きに戻されることがある。
・使いやすさは、引き戸、
外開き戸、内開き戸の順。
内開きの場合、下がる動作
が難しく、扉が義足にあた
ることがあるかもしれな
い。
・引き戸が一番使いやすい。 ・引き戸が一番使いやすい。
開き戸は開けながら移動す 内開き戸は使いにくい。
る必要がある。ドアの重さ
で押せない人も多いと思
う。
ドアノブ
・手は健常なので、どれで
も支障ない。
・麻痺している左手を使用
する場合、握り玉、ケース
ハンドルはつかみにくいの
で使用が難しいと思う。レ
バーハンドルなら開けられ
るかもしれない。
・麻痺している手を使用す
る場合、握り玉やケースハ
ンドルは使用できない。体
を使って開けることができ
るので、パニックバーが一
番使いやすい。
・手は健常なので、どれで
も支障ない。
・棒状が使いやすい。
(肩を
使って開けることもでき
る。)車いす利用者は上肢に
も障がいがあり、握力がな
い人もいる。握り玉は使え
ない人が多いと思う。
・上肢に障がいはないので、
どれでも支障はない。
階段用車いす
・知識はないが、階段用車
いすに乗ること(姿勢)は
支障ない。
・知識はないが、階段用車
いすに乗ること(姿勢)は
支障ない。
・階段用車いすに乗ること
(姿勢)は支障ない。階段
も歩けるので必要性はな
い。
・階段用車いすに乗ること
(姿勢)は支障ない。ただ
し、股関節から切断してい
るような人(股義足を使用)
は難しいかもしれない。
・知識はないが、階段用車
いすに乗ること(姿勢)は
支障ない。普通の速さで避
難できるならば、有効だと
思う。
・階段用車いすはテレビで
見たことはある。乗ること
(姿勢)は支障ない。設置
されていれば、安心材料の
一つにはなる。
肢体不自由
20 歳代男性
肢体不自由
20 歳代女性
肢体不自由
20 歳代男性
肢体不自由
20 歳代男性
肢体不自由
30 歳代男性
肢体不自由
30 歳代女性
・ゆっくりであれば階段を
利用して地上まで避難可能
である。
・障がいを持ってからの避
難訓練の参加経験はない。
・行こうと思えば、階段を
使用し屋外まで避難するこ
とはできる。
・障がいを持ってからの避
難訓練の参加経験はない。
・階段を利用して地上まで
避難可能である。
・時間はかかるが、階段を
利用して地上まで避難可能
である。
・3~4階であれば、階段
を下りることはできると思
う。
・職場では、一時避難場所
としてのバルコニーがあ
り、その様な場所があれば、
自力で行くことはできる。
また、非常時ではないが、
3階から階段で下りたこと
はある。時間はかかる。
(上
肢に障がいがないので可
能。年齢にもよると思う。
)
⑷
その他
属性
調査事項
自力避難
バルコニーの
隔板
・隔板は、割ったことがな
いのでわからない。
・隔板を左足で蹴ることは
できる。割ることができれ
ば、くぐって避難すること
はできると思う。
・隔板を蹴って割ることは
難しい。ハンマーなどを使
って割ることができれば、
くぐることはできると思
う。防災館や訓練で、その
ようなことを、体験できる
と良い。
・義足を軸に隔板を蹴るこ
とは可能。
(個人的な意見で
あり、できるかどうかは、
人によりばらつきがある。
)
表示
・隔板は、割ったことがな
いのでわからない。割るこ
とができれば、這って移動
はできると思う。
・隔板は、割ったことがな
いのでわからない。割るこ
とができれば、這って移動
はできると思う。
・情報を文字で示す場合、
誰にでもわかりやすいよう
に大きく表示してほしい。
火災時の
避難に関する
心がけ
・初めて行った施設等で意
識して避難経路を確認する
ことはしていない。
・避難経路や消火設備の位
置は、必ず確認するように
している。
・初めて行った施設等で意
識して避難経路を確認する
ことはしていないが、消火
器の場所の確認はしてい
る。
・初めて行った施設等では、
非常口や避難経路を確認し
ている。群集の避難のなか
に巻き込まれないうちに避
難したいという思いもあ
る。
・初めて行った施設等で意
識して避難経路を確認する
ことはしていない。
・住宅用火災警報器を設置
したり、消火器やポリタン
クは備えている。
・初めて行った施設等では、
非常口の場所は確認してい
る。
・アパートの1階に一人暮
らし(意識して1階に住ん
でいる。)
バリアフリー
関係設備
・バリアフリーで特に役立
っているのは手摺である。
手摺がないと特に階段の上
りは困難である。現状より
高い位置に手摺があると使
いやすい。
・杖使用時に視覚障がい者
誘導用ブロックは特に支障
とはならない。
・エスカレーターの使用は
問題ない。
・手摺が片側にしか設置さ
れていないと非常に不便。
両側に設置してほしい。ま
た、握ることができないと
身体を支えられないので、
握れるタイプの手摺にして
ほしい。
・エスカレーターは靴ひも
や足が引っかからないよう
に注意している。
・どちらかというと、スロ
ープよりも階段の方が歩き
やすい。どちらかを選べる
ように、併設している方が
良い。
・エスカレーターの使用は
問題ない。左足で乗り降り
する。非常の際は誰でもす
ぐに止められるよう、わか
りやすい表示を設置して欲
しい。
・非常用エレベーターを避
難時に使用できるようにし
て欲しい。
・視覚障がい者誘導用ブロ
ックは特に支障とはならな
い。
・スロープはあまり使うこ
とはない。下り坂は転びや
すい。スロープと階段が併
設されている場合、上りは
スロープ、下りは階段の方
を使う。
・スロープがあれば、自力
で避難できる。急なスロー
プには手摺が必要である。
・火災時にエレベーターが
使用できると、とても助か
ると思う。
・車いす用の部屋のあるホ
テルを選ぶようなことはし
ていない。個人的には気に
していない。
・スロープは、緩やかであ
れば手摺は無くても大丈夫
だが、急な場合は手摺があ
った方が良い。キャスター
(前輪)を挙げて、後輪だ
けを使えば一定の速度で降
りることはできるが、バラ
ンスを崩すと後ろに倒れる
こともある。長いスロープ
の場合は、途中に踊り場が
あった方が良い。急すぎる
スロープは使えない。
・車いす使用時に視覚障が
い者誘導用ブロックに片方
の車輪が乗っているとバラ
ンスがとりにくく、移動し
ずらいことはある。
・車いす利用者用の部屋の
あるホテルを利用していな
いが、エレベーターがある
かなどは事前に確認する。
その他
・ハートビルは知らない。
ハートビルであることを理
由に外出先を選定したこと
はない。
・ハートビルは聞いたこと
があるが、ハートビルを選
んで利用しようとまでは考
えない。
・ハートビルは知っている
が、ハートビルであること
を理由に外出先を選定した
ことはない。
・障がいの状況により要求
は様々である。全ての人を
満足させることはできない
ので、重度・軽度・健常者
の3区分くらいに分けて対
策を考えた方が良い。
・ハートビルは聞いたこと
はあるが、ハートビルであ
ることを理由に外出先を選
定したことはない。
・ハートビルは知らない。
ハートビルであることを理
由に外出先を選定したこと
はない。
・ハートビルは知らない。
ハートビルであることを理
由に外出先を選定したこと
はない。
2
障がい者(視覚障がい)へのヒアリング結果
⑴ 障がいの状況等について
属性
調査事項
視覚障がい
20 歳代女性
視覚障がい
20 歳代男性
視覚障がい
60 歳代女性
視覚障がい
40 歳代女性
視覚障がい
40 歳代女性
障がいの種類
視野障がい
両目とも全盲
両目とも全盲
両目とも全盲
両目とも全盲
障がいの状況
・高校生の時に病気により発症。
両目とも視野の下半分が見えず、
視力も全般に悪い。コンタクトレ
ンズを使用している。
・幼尐の頃から全盲。
・点滅型の火災報知設備は、光も
全く見えないので、わからない。
・40歳半ばから全盲。幼尐の頃
に交通事故で障がいを持ったが、
色は識別できていた。夜間であれ
ば、信号の色もわかった。
・幼尐の頃から全盲。
・7~8歳くらいまでは、色はわ
かった。色の記憶は尐しある。
・インターネットなどは、音声読
み上げで使用
補助器具等
の使用
・外出時、暗い時や人混みを歩く
際には白杖を使用している。視覚
障がい者であることを他人に気が
付いてもらうためでもある。
・歩行時は白杖を使用している。
・歩行時は白杖を使用している。
・歩行時は白杖を使用している。
・歩行時は白杖を使用している。
歩行能力
(水平)
・障害物がないか確認するため、
意識して、なるべく先の方を見な
がら歩いている。足元の状況(小
さな段差など)は気付きにくい。
・歩行時は白杖を使用している。
・歩行時は白杖を使用している。
・歩行時は白杖を使用している。
・歩行時は白杖を使用している。
歩行能力
(垂直)
・階段は足で段を探りながら、手
摺を伝わって降りる。
・階段の歩行は、手摺や白杖を使
用すれば、支障はない。
・エレベーターは設置されている
場所がわからない場合が多いの
で、高層階への移動時を除き、あ
まり使用しない。階段やエスカレ
ーターを使用することの方が多
い。最近は、音声案内のあるエス
カレーターが増えてきている。
・階段の歩行は、手摺や白杖を使
用すれば、支障はない。
・駅のエレベーターはあえて使う
ことはしない。
(車いす利用者では
ないので。
)階段やエスカレーター
を使用する。普段利用していない
駅で駅員に案内してもらう場合
も、直近の階段やエスカレーター
を案内するように伝えている。
・階段の歩行は、手摺や白杖を使
用すれば、支障はない。
・エレベーターは、最近は点字表
記があるものが増えてきたが、な
いものは階数がわからないので、
あまり使わない。階段やエスカレ
ーターを使用する。一人で行動す
る場合は、自分が何階にいるのか
は意識している。
(階段の踊り場を
数えている。
)
・階段の歩行は、手摺や白杖を使
用すれば、支障はない。
・エレベーターは、止まった階数
がわからない場合があったり、地
震で止まって閉じ込められるの
が怖いので、できるだけ使いたく
ない。階段やエスカレーターを使
用する。一人で行動する場合は、
自分が何階にいるのかは意識し
ている。
外出の状況
・外出するのは週末が多く、ほと
んど友人や家族等誰かと一緒であ
る。一人で行くのは良く知ってい
る場所だけである。知らない場所
は怖いので、一人では外出できな
い。
・外出するのは週末が多く、頻度
は尐ない。買い物などは家族等誰
かと一緒である。ホテルに一人で
宿泊したことはない。
・一人でも外出する。ガイドヘル
パー(自宅や外出先で待ち合わせ
る)を利用している。デパートで
は、受付に行き、アテンドサービ
スを利用している。デパートのよ
うに広い建物は、一人で利用する
ことはない。
・家族(健常者)や友人(健常者
が多い)と外出することが多い。
ホテルなどの宿泊も家族と一緒で
ある。たまに、一人で外出するこ
ともある。
・買い物など週に3~4日は外出
する。買い物はガイドヘルパーを
利用しているが、一人で外出する
こともある。
⑵ 火災時の避難行動等について
視覚障がい
20 歳代女性
視覚障がい
20 歳代男性
視覚障がい
60 歳代女性
視覚障がい
40 歳代女性
視覚障がい
40 歳代女性
火災の認知
・音や火炎、煙には健常者と同様
に気付くことはできる。
・点滅型の火災報知設備は探せば
わかるが、健常者よりは見つけに
くいと思う。点滅している方がわ
かりやすいが、点滅を見つけるこ
とは難しい。
・音や臭い、周囲の騒ぎには健常
者と同様に気付くことはできる。
わりと早く火災には気付くことが
できると思うので、あまり不安は
ない。
・音や周囲の騒ぎ、臭いには健常
者と同様に気付くことはできる。
・近所で火災が発生したことが、
2回ある。一つは、高校生の時で
あり、夜間だったので窓の外が明
るくなったので火災に気が付い
た。もう一つは、子供が小さいこ
ろの話だが、昼間だったので、周
囲の騒ぎと近所の人が教えてくれ
たので火災に気が付いた。
・音や周囲の騒ぎ、臭いには健常
者と同様に気付くことはできる。
・周囲が騒いでいれば、何が起き
ているのかまず聞く。
・音や周囲の騒ぎ、臭いには健常
者と同様に気付くことはできる。
必要な情報
・何がどこで起こっているのか、
安全な避難ルートはどこなのかが
知りたい。
・どこで火災があって、どこへ逃
げたら良いかの判断が一人でもで
きるのか不安である。
・どこが火災なのか、どこに避難
すればいいのかが知りたい。住宅
用火災警報器の場合も、どこが火
災なのかがわかれば、すぐに対処
できる。
・どこで火災が起こっているのか
がわからないと怖い。また、どこ
に避難すれば良いかも不安であ
る。
・避難訓練では、
「何号階段を使用
し避難してください。」
などと放送
しているが、良く知らない建物で
は、全くわからない。
・避難する方向や安全な避難経路
がわからないことに不安を感じ
る。
火災発生時の
行動
・一人で階段を下りるのは怖いの
で、尐し待つか、誰かに助けを求
めてつかまらせてもらう。
・知っている場所であれば、普段
の移動は一人でも問題はないが、
火災時など、非常時は普段と異な
る状況になっているので、
まずは、
周囲の人に助けを求めると思う。
・職場では、健常者の職員もいる
ので、誰かが助けてくれると思っ
ている。
・知っている場所であれば、普段 ・まずは、周囲の人に助けを求め
の移動は一人でも問題はないが、 ると思う。
火災時などの非常時は普段と異な
る状況になっているので、
まずは、
周囲の人に助けを求めると思う。
ある程度は一人で避難することも
可能だが、一人で行動しようとは
思わない。職場では周りに職員が
いるので安心である。
・まずは、周囲の人に助けを求め
ると思う。絶対に一人では行動し
ない。
属性
調査事項
避難方向の
判断
・一人で建物を利用するときは、
入ってきた経路を戻る。また、自
分が今何階にいるかは常に把握し
ている。非常時は、その経路が安
全であるかの判断は不能。
・普段、建物を利用するときは、
入ってきた経路から出るようには
している。
(外に出た時に方向がわ
からなくなるので。
)
避難時の支障
(水平)
・人が多いと足下が見えにくく、
怖いので、人混みから離れて避難
したい。下に物が置いてあったり
小さな(気が付きにくい)段差が
あるとつまずいてしまうので怖
い。
・非常時は健常な人とは分けて誘
導してほしい。
・視覚障がい者誘導用ブロックが
ない場合は、白杖を使用し、壁に
沿って真直ぐ歩いている。ソファ
ーや自販機などが置いてあると、
曲がり角や出入口の位置を数え間
違えたりする。病院などでは、壁
際は待合のソファーが置いてあ
り、壁に沿って歩くことができな
いため、出入口がわからなくなる
ことがある。
・いろいろと荷物が置いてあると
歩きにくい。
・視覚障がい者誘導用ブロックに
荷物が置いてあったり、工事中で
使用できない場合は困る。
・歩道などでは、自転車が怖い(あ
まり音がしないので)。
引っ掛かっ
て、白杖を折られる人も多い。
・日常の移動時でも、いろいろと
荷物が置いてあると歩きにくい。
・広い空間ではまっすぐ歩けな
い。その中に柱があったりする
と、ぶつかったりする。
・群集の避難の流れの中で、一緒
に避難するのは怖い。東日本大震
災の地震後に帰宅する際、人混み
の中を歩くときは、白杖を短くし
て使用した。
避難時の支障
(垂直)
・上りの段差は見やすいが、下り
の段差は見えにくいのでゆっくり
降りないと怖い。
(崖のように見え
る。)
・らせん階段、急な階段や踊り場
が不規則なもの(踊り場から 2~3
段だけの段があったりするもの)
は使用し難い。
・らせん階段や階段の踏み面の奥
行きが不規則なものは使用し難
い。
(踏み面が広くて、一歩では段
の上り下りができないもの)
・らせん階段、階段の段の高さや
踏み面の奥行きが不規則なものは
使用し難い。また、踏み面が広く
て、一歩では段の上り下りができ
ないものも歩きにくい。
・どちらかというと、階段よりも
スロープの方が歩きやすい。
人的介助
(水平)
・手を引いてもらうより、つかま
って誰かの後ろからついていく方
が安心感がある。
・非常時に群集の避難の流れの中
で、白杖を使用して一人で避難す
ることは難しい。誰かに手を引い
てもらえば、大丈夫だと思う。肘
をつかまらせてもらうのが良い
が、非常時にはそんなことを言っ
てはいられないので、介助してく
れる方と相談する。日常でも、介
助経験のない一般の方に手を引い
て介助してもらうこともあり、
「走
ります。」と声をかけてもらえれ
ば、走ることもできる。
・群集の流れの中で一人で歩行す
ることは、あまり気にならない。
通勤時も駅などでは、自分のペー
スで歩いている。非常時でも、介
助してもらえば、一緒に避難はで
きると思う。
・通常の誘導では、左右どちらか
の肘や肩につかまらせてもらうな
どは、人によって異なると思う。
ただし、非常の場合は、そのよう
な細かいことを言っている状況で
はないので、多尐は手を引っぱら
れても仕方ないと思う。
(命の方が
大事)
・誘導は、手を引いてもらうのが
良い。一緒に走ることもできる。
階段の位置は教えてもらいたい。
・誘導は、手を引いてもらうのが
良い。走ることもできる。
人的介助
(垂直)
・階段を下りる際には、誰かの肩
につかまるか、誰かの腕につかま
らせてもらわないと怖いと思う。
同上
同上
同上
同上
⑶ 消防用設備等の使用等について
視覚障がい
20 歳代女性
視覚障がい
20 歳代男性
視覚障がい
60 歳代女性
視覚障がい
40 歳代女性
視覚障がい
40 歳代女性
消防用設備等
の使用
(消火設備)
・消火器:研修で使用した。使用
可能。
・屋内消火栓設備:足下のホース
が見えなくてつまずくかもしれな
いが、訓練すれば使用できると思
う。
・消火器:訓練などで使用したこ
とはない。訓練をしてみたいと思
う。
・消火器:訓練などで使用したこ
とはない。訓練すれば使用できる
と思う。
・屋内消火栓設備:池袋の防災館
で、放水を経験したことはある。
・消火器:訓練などで使用したこ
とはない。訓練すれば使用できる
と思う。
・消火器:訓練などで使用したこ
とはない。スプレー式のものを含
め、自宅には消火器具等を置いて
いない。
消防用設備等
の使用
(警報設備)
・発信機、非常電話:使用可能
・発信機:触ったことはある。設
置場所がわかっていれば、使用可
能。
・発信機:聞いたことはある。設
置場所がわかっていれば、使用可
能。
・発信機:設置場所がわかってい
れば、使用可能。
(自宅マンション
の発信機の位置はわかる。
)
・発信機:設置場所がわかってい
れば、使用可能。
消防用設備等
の使用
(避難器具)
・避難はしご:手探り、足探りが
できるので使用できそうだが怖
い。
・救助袋:入るまでに時間がかか
るが、滑り降りることは可能と思
う。
・緩降機:知識がないのでわから
ない。説明書を読み取ることが困
難であるし、装着の方法が合って
いるのかどうか確認できないので
不安。訓練すれば使用できるかも
しれない。
・滑り台:使用可能。
・避難はしご:訓練すれば、使用
可能。
・救助袋・緩降機・滑り台:知識
がない。実際に触ってみないとわ
からない。
・避難はしご:訓練すれば、使用
可能。
・救助袋・緩降機・滑り台:知識
がない。自分で体験してみないと
わからない。
・避難はしご:自宅バルコニーに
設置されているかもしれない。使
用したことはない。
・救助袋・滑り台:聞いたことは
ある。
滑ることはできると思うが、
一度体験してみたい。
・緩降機:知識がないのでわから
ない。
・避難はしご:自宅マンションの
バルコニーに設置されているの
は知っているが、使用したことは
ない。訓練すれば、なんとか使用
できるかもしれない。
・救助袋・緩降機:知識がないの
でわからない。
・滑り台:昔住んでいた寮には、
設置されていた。
誘導灯(点滅) ・点滅していた方がわかりやすい。 ・無効(見えない。
)
・無効(見えない。
)
・無効(見えない。
)
・無効(見えない。
)
誘導灯(音声) ・有効である。
・知識はないが、有効だと思う。
誘導音声がどんなものなのか聞い
てみたい。
・知識はないが、有効だと思う。
・知識はないが、有効だと思う。
音が反響すると、聞き取りにくい
かもしれない。
・知識はないが、有効だと思う。
そういうものがあることを広報
して欲しい。
扉の種類
・普段使用しているものであれば、 ・特段支障はない。出入口がわか
支障ない。枠などと周囲の壁との らないことはある。
凹凸がない扉は、扉自体がどこに
あるかがわからない。
・特段支障はない。普段、ドアの
開け閉めをするようなことが尐な
い。
・引き戸、ふすまなどはスライド
させる方向がわからない。
属性
調査事項
・どんなものでも支障ない。
ドアノブ
⑷
・ケースハンドルは使い難いと思
う。ドアを探っても扉表面からの
出っ張りが尐ないことから気付き
にくく、色も同じなので、どの部
分を引けば良いのかわかりにく
い。
・でっぱっているものが良い。非
常時はドアノブを探すのが大変で
ある。
・でっぱっているものでなければ、 ・大きなものの方が使いやすい。
わかりにくい。
(ケースハンドルは
使用できない。)
視覚障がい
40 歳代女性
その他
視覚障がい
20 歳代女性
視覚障がい
20 歳代男性
視覚障がい
60 歳代女性
自力避難
・障がい者学校で、自力で屋外ま
で避難する訓練を行っていたの
で、屋外まで到達可能だと思う。
・知っている場所であれば、普段
の移動は一人でも問題はないが、
火災時などの非常時は普段と異な
る状況になっているので、
まずは、
周囲の人に助けを求めると思う。
・知っている場所であれば、ある
程度は一人で避難することも可能
だが、一人で行動しようとは思わ
ない。
バルコニーの
隔板
・バルコニーの隔板は破れると思
うが、
経験がないのでわからない。
表示
・表示は、赤い色、濃い色、コン
トラストがはっきりした色がわか
りやすい。パソコンの画面も反転
(黒地に白の文字)させて使うこ
とがある。
・文字は大きい方が良いが、視野
が狭いので、逆にあまり大きいと
視野に収まらないことから読み取
れない。
・赤色灯は見やすい。
火災時の
避難に関する
心がけ
・初めて行った施設等で意識して
避難経路を確認することはしてい
ない。
属性
調査事項
視覚障がい
40 歳代女性
・自宅マンションでは、廊下に出
ることができれば、一人でも屋外
まで避難することはできると思
う。
・バルコニーの隔板を割って隣の
住戸のバルコニーに避難できるこ
とは知らなかった。
・バルコニーの隔板を割って隣の
住戸のバルコニーに避難できるこ
とは知らなかった。
・バルコニーの隔板を割って隣の
住戸のバルコニーに避難できる
ことは知らなかった。
・点字や点字の案内図などは、日
常では非常に役立っているが、じ
っくり読んで理解するものなの
で、非常時は音声案内の方が良い。
また、点字は触らないとわからな
いので、視覚障がい者誘導用ブロ
ックなどの誘導がないと設置され
ている場所がわからない。
・触知案内図は、単純なものなら
ば理解できるが、デパートのよう
な広い場所は無理。設置場所もわ
からないことが多い。
・触知案内図は、あった方が良い
が、理解するのに時間がかかる。
音声案内があった方が良い。
・触知案内図は、非常時の避難経
路図としてはあまり有効とは思
わない。設置されているからそれ
で良いとは思われたくはない。ス
タッフなどに直接、案内してもら
った方が良い。
・浮き出し文字は、ある程度の大
きさがないとわからない。
・初めて行った施設等で意識して
避難経路を確認することはしてい
ない。普段、あまり気にしていな
い。
・初めて行った施設等で意識して
避難経路を確認することはしてい
ない。火災時の避難に関して心が
けていることは特にない。
・初めて行った施設等で意識して
避難経路を確認することはしてい
ない。
・飲食店ではレジや出入口に近い
席を案内してもらっている。
(非常
時にすぐに逃げられるからという
よりも、スタッフがいる所に近い
方が安心であるため。)
・初めて行った施設等で意識して
避難経路を確認することはして
いない。ホテルで非常口に近い部
屋をとってもらったことはある。
・火災を出さないよう気を付けて
はいる。揚げ物はガスこんろでは
なく、IHこんろで調理してい
る。
バリアフリー
関係設備
・電光掲示板は読み取れない。動 ・音声案内は役立っている。出入
いている文字はほとんど読み取れ 口の「ピン・ポン」というチャイ
ない(映画の字幕も読みとりは難 ムもわかりやすい。
しい)
。
・足下が見えにくいので、視覚障
がい者誘導用ブロックにつまずく
ことがある。視覚障がい者誘導用
ブロックを頼ることはほとんどな
い。
・階段に比べてスロープはとても
歩きやすい。特に下りはスロープ
の方が安心。但し、段差解消だけ
を目的にした中途半端なものは、
つまずく原因になる。
・エスカレーターは普通に乗れる。
上り、下りは、乗っている人の顔
を見たり(顔が見えるか、後頭部
が見えるか)
、ベルトを触って判断
する。
・人感センサーによる音声案内は
あった方が良い。
・トイレの音声案内は役立ってい
る。出入口の「ピン・ポン」とい
うチャイムもわかりやすい。
・出入り口付近の前に行くと施設
名称を案内してくれる装置を携帯
している。
・点字運賃表は、視覚障がい者誘
導用ブロックで誘導されているの
で、わかりやすい。
・視覚障がい者誘導用ブロックは
役立っている。
・階段手摺の点字表示はあった方
が良い。
・駅などで、上り下りのエスカレ
ーターが並んで設置されている
と、間違えやすい。特に、人感セ
ンサーで動き出すようなエスカレ
ーターは上りと下りが判断できな
い。
(手摺のベルトの動きで上りと
下りがわかる。)
・点字は無いと困る。また、洗剤
やシャンプーなどの日用品の触
ってわかるような表示は役立っ
ている。
・音声案内は反響して、どこから
音声が流れているのかわからな
いこともある。また、慣れている
場所ではうるさく感じることも
あるが、知らないところでは役立
っている。音声案内のないトイレ
を使用するときは、他の女性のハ
イヒールの足音についていった
りする。
その他
・ハートビルは知らない。ハート
ビルであることを理由に外出先を
選定したことはない。
・災害時などアクシデント時に、
一人暮らしの障がい者などに手を
差しのべてもらいたい。
・ハートビルは聞いたことはある
が、ハートビルであることを理由
に外出先を選定したことはない。
家族などと出かけて使いやすかっ
た(店員の対応など)店にまた行
くということはある。
・ハートビルは聞いたことはある
が、ハートビルであることを理由
に外出先を選定したことはない。
・どの建物がハートビルであるか
は、わからない。ハートビルであ
ることを理由に外出先を選定した
ことはない。
3
障害者(聴覚障がい)へのヒアリング結果
⑴ 障がいの状況等について
聴覚障がい
60 歳代男性
聴覚障がい
30 歳代女性
聴覚障がい
60 歳代女性
聴覚障がい
50 歳代男性
聴覚障がい
20 歳代男性
聴覚障がい
20 歳代男性
聴覚障がい
70 歳代男性
障がいの種類
全ろう
(等級:2級)
全ろう
(等級:2級)
全ろう
(等級:2級)
感音性難聴
(等級:2級)
感音性難聴
(等級:2級)
感音性難聴
(等級:6級)
疾病による聴覚障がい
(等級:3級)
障がいの状況
・先天性の聴覚障がい。
・補聴器を着用すれば、
尐し聞こえるが、会話
を聞き取ることはでき
ない。日常は、補聴器
を着用していない。
(ヒ
アリング時は、手話通
訳者を利用)
・運転時は両耳に補聴
器を着用している。
(片
方の耳に負担をかけな
いため。)クラクション
の音は聞こえる。
・補聴器を着用してい
れば、非常ベルの音は
聞こえるが、周囲の雑
音と聞きわけることは
できない。
・誰か何か聞くときは、
常に持ち歩いているメ
モ帳に書いて聞く。
・先天性の聴覚障がい
・補聴器は着用してい
ない。(ヒアリング時
は、手話通訳者を利用)
・話すことはできない
ため、健常者とのコミ
ュニケーションが難し
い。タクシーなどでは
携帯電話に文字を打っ
て見せている。相手に
よりメモ帳を使用する
場合もある。
・幼尐の頃からの聴覚
障がい。
・全く聞こえないため、
補聴器は着用していな
い。(ヒアリング時は、
手話通訳者を利用)
・話すことはできない
ため、筆談できるよう、
メモ帳は常に持ち歩い
ている。
・幼尐の頃からの聴覚
障がい。
・話すことはできない。
・補聴器を着用すれば、
尐し聞こえるが、会話
を聞き取ることはでき
ない。日常は、補聴器
を着用していない。
(ヒ
アリング時は、手話通
訳者を利用)
・運転時は補聴器を着
用している。クラクシ
ョンの音は聞こえる。
・普段は補聴器を着用
していないので、非常
ベルの音は聞こえな
い。
・先天性の難聴で、特
に低い音が聞き取りに
くい。実際の会話は唇
の動きと音を合わせて
判断しているので、早
口だと唇の動きが読み
取れない。放送は音と
しては入ってくるが、
内容はほぼ理解できな
い。電話もわからない。
(携帯電話はメールを
使用。
)
・後天性の難聴で、主
に「さ行」の音や高音
部が聞き取りにくい傾
向がある。相手と対面
して話している時は、
唇の動きを確認しなが
ら聞き取っている。電
話は、通常より大きな
音で聞くことにより聞
き取れる状況である。
・疾病による難聴。
(中
途失聴)話すことはで
きるが、会話を聞き取
ることはできない。筆
談や要約筆記者を利用
する。(ヒアリング時
は、要約筆記者を利用)
・電車で移動中に事故
などで停車した際、何
故停車したかわからな
いため、近くに居合わ
せた人に停車した理由
を常に携帯している手
帳サイズの筆談用のボ
ードに書いてもらうよ
うに頼むが、なかなか
応じてもらえない。(3
人目くらいでやっとと
いうような感じ。)
・放送や電話もわから
ない。
補助器具等
の使用
・日常は、補聴器を着
用していない。
・補聴器は着用してい
ない。
・補聴器は着用してい
ない。
・日常は、補聴器を着
用していない。
・両耳に補聴器を着用
している。就寝時は枕
にぶつかったり、寝返
りを打つときに痛いの
で、外している。専用
ケースに入れて机の上
などに置いている。す
ぐに着用することはで
きないと思う。
・両耳に補聴器を着用
している。就寝時は外
しているが、枕もとに
置いてあり、すぐに着
用できる。補聴器を着
用していない時は、遠
くの音を聞き取ってい
るような状態になる。
・左耳に補聴器を着用
している。就寝時は外
して、枕もとに置いて
いる。
(自宅では、懐中
電灯と筆記用具も一緒
に置いている。)
属性
調査事項
歩行能力
(水平)
・普通に歩行可能。
・普通に歩行可能。
・普通に歩行可能。
・普通に歩行可能。
・普通に歩行可能。
・普通に歩行可能。
・平衡器官にも障がい
があるので、急に方向
変換したり、人にぶつ
かったりすると、倒れ
そうになることもあ
る。暗い場所も、上下
がわからなくなるた
め、立っていられない。
そのようなことから、
階段も極力使わないよ
うにしている。
(手摺が
あった方が上り下りし
やすい。)夜間の外出を
控えたり、暗い所(ガ
ード下など)にも行か
ないようにしている。
歩行時は遠くを見て歩
くようにしている。下
を向いていると、体が
ふらつきやすい。
歩行能力
(垂直)
・普通に歩行可能。
・普通に歩行可能。
・普通に歩行可能。
・普通に歩行可能。
・普通に歩行可能。
・普通に歩行可能。
同上
外出の状況
・団体の会議への出席
などで、毎日、外出し
ている。
・買い物などは、近所
のスーパーなどに行
く。障がいにより外出
を控えることはない。
・一人でホテルに宿泊
することもある。
・ボランティア活動な
どで、毎日、外出して
いる。
・買い物などは、近所
のスーパーなどに行
く。障がいにより外出
を控えることはない。
・一人でホテルに宿泊
することもある。
・聴覚障がい者の支援
活動で外国に滞在した
こともある。
・手話のボランティア
活動などで、毎日、外
出している。
・障がいにより外出を
控えることはない。
・一人でホテルに宿泊
することもある。
・団体の会議への出席
などで、毎日、外出し
ている。
・買い物などは、近所
のスーパー・コンビニ
などに行く。障がいに
より外出を控えること
はない。
・外出するのは週末が
多く、特に障がいを意
識していない。一人で
も普通に外出する。
・特に障がいを意識し
ていない。一人でも普
通に外出する。
・団体の事務や国等の
委員会(10件くらい)
の会議への出席などが
あり、休日をとること
はあまりない。時間が
あれば、本屋に行った
りすることはある。
・休日は自宅にいるこ
とが多い。
・地方で行う会議に出
席することもあり、一
人でホテルに宿泊する
こともある。
⑵ 火災時の避難状況等について
属性
調査事項
火災の認知
聴覚障がい
60 歳代男性
聴覚障がい
30 歳代女性
聴覚障がい
60 歳代女性
聴覚障がい
50 歳代男性
聴覚障がい
20 歳代男性
聴覚障がい
20 歳代男性
聴覚障がい
70 歳代男性
・周りに人がいない状
況では、全く気付かな
い。ホテルで就寝時も
火災には全く気付かな
いと思う。
・昨年 10 月に、電子レ
ンジで誤って紙を燃や
してしまい、警報器が
鳴ったが、気付かなか
った。後日、自治会の
方に警報器が鳴ってい
たことを知らされた。
現在は振動の補助装置
を利用している。
・1階でオートバイの
火災があった時は、隣
の居住者が火災を教え
てくれた。誰かが教え
てくれなければ分から
ない。同じ建物の居住
者には、掃除などで集
まったときに、自分が
聴覚障がい者であるこ
とを知ってもらってい
る。自分が障がい者で
あることを知らせるこ
とをためらう人もいる
と思う。
・フラッシュライトや
振動による警報、電光
掲示板などによる文字
情報など、音声以外の
警報は何でもあった方
が良い。
・周りに人がいない状
況では、全く気付かな
い。ホテルで就寝時も、
臭いや熱気でしか気付
かないと思う。ホテル
に宿泊時は、前もって
聴覚障がい者である旨
は伝えている。
・光による警報(パト
ライト)は、地震や他
の災害と区別できるよ
うに色分けして欲し
い。緊急の場合は、フ
ラッシュライトのよう
な強い光の方が良い。
・振動による警報は、
目覚ましや地震速報な
ど携帯電話の振動を利
用しているので、すぐ
に区別がつかないかも
しれない。
・火災発生時に一人で
いた場合、全く気付か
ないので心配である。
・隣の居住者は自分が
聴覚障がい者であるこ
とを知っているので、
何かあれば教えてくれ
る。
・ホテルの従業員から、
避難経路の説明を受け
たことはある。
(火災時
にずっと付き沿うこと
はできないため。)ま
た、ドアチェーンは掛
けないように言われ
る。
・宿泊時に、非常時に
は知らせて欲しい旨を
伝えても、
「わかりまし
た。」と言うだけで、具
体的な対応を教えてく
れるところは尐ない。
・京都の研修センター
には、聴覚障がい者の
ための警報設備(振動
やパトライト)がある。
知っているのはそこぐ
らいである。
・光の点滅による警報
(パトライト)は、何
の警報なのか事前に説
明が必要である。
・自宅では、警報器と
連動する振動による補
・周囲の騒ぎや光によ
る警報があれば、気付
くと思う。ホテルで就
寝時は火災には全く気
付かないと思う。自宅
には、フラッシュライ
トの警報器を設置して
おり、強い光なので就
寝時でも気付くことが
できる。
・フラッシュライトや
電光掲示板などによる
文字情報があった方が
良い。
・振動による警報は、
あった方が良いが、目
覚まし時計でも振動を
使用しているため、何
の振動かわかりづら
い。
・外出時は補聴器を着
用しており、非常ベル
が鳴っているのはわか
る。また、周囲の騒ぎ
によって気付くと思
う。非常放送はわから
ないので、周囲の人が
騒然としていたら、筆
談や携帯電話に文字を
打つことで周囲に質問
する。普段から補聴器
を着用していない友人
もおり、その場合は、
周囲の騒ぎなど視覚に
よる判断しかできな
い。
・ホテルでの宿泊は、
健常者と一緒であれば
知らせてもらえるが、
一人であったり聴覚障
がい者のみの場合は、
周囲の騒ぎがわからな
いので、チェックイン
時に、何かあったら部
屋の扉を開けて知らせ
るようにフロントに頼
むと思う。警報設備と
連動する振動型腕時計
のようなものがあると
有り難い。
・起きている時は、フ
ッラシュライトも有効
であるとは思うが、就
寝時にはわからないの
・外出時は補聴器を着
用しており、非常ベル
や警報音が鳴っている
のはわかるが、非常放
送による音声の警告に
関して、内容を完全に
把握することは難し
い。
・聴覚の障がいなので、
光の点滅など音以外の
警報は有効である。振
動による警報も有効な
手段ではあるが、目覚
ましや携帯電話でも振
動を使用しているた
め、就寝中に振動を感
じ取ることは可能であ
っても、その振動の意
味を理解するのに時間
がかかりすぎるところ
がある。しかし、臭い
の火災警報器を兼用す
ることにより、理解す
る時間の短縮は可能か
もしれない。
・周りに人がいない状
況では、全く気付かな
い。
・デパートなどでは、
周囲の騒ぎによって、
何かがあったことには
気付くと思う。何があ
ったのかの情報は入っ
てこないので不安であ
る。
・起きている時はフッ
ラシュライトも有効で
あるとは思うが、就寝
時には振動による警報
でなければわからない
と思う。目覚ましは腕
時計型のものを利用し
ている。
(腕時計を身に
付けて寝ることには抵
抗があるので、ピロー
シェーカーの方が良い
が、寝ているうちにず
れてしまうので、今は
我慢している。)
・年をとったせいか、
様々なところ(駅で電
車を待っている時や自
宅の居間などでも)で
良く眠くなる。就寝時
だけでなく、振動によ
る警報があると良い。
そういう機器があれ
ば、無料で配布して欲
しい。
助装置を利用してい
る。
で、振動でわかる仕組
みがあると良い。特に
身に付けられるものの
方が、確実だと思う。
必要な情報
・火災の発生場所や安
全な避難経路などの情
報が欲しい。
・火災の発生場所や安
全な避難経路などの情
報が欲しい。情報を得
ることができれば、自
分で避難することはで
きる。
・火災発生時には安全
な避難経路の情報が欲
しい。
・火災発生時には安全
な避難経路の情報が欲
しい。
・火災の発生場所や避
難場所などの情報がま
ずほしい。自分で勝手
に判断して避難する
と、かえって危険な状
況になるかもしれな
い。
・火災発生時には、ど
こにどのように避難す
れば良いかなどの情報
がまずほしい。
・職場では地震など何
かあったら周囲の人が
教えてくれるので非常
に助かっている。一番
怖いことは孤立して、
周りの状況がわからな
いことであり、周囲に
人がいる状況であれ
ば、人の流れを視覚的
に捉えることができ、
行動しやすくなる。
・十数年前に、火災か
何かで、地下鉄の車両
から乗客が一斉に避難
することを経験したこ
とがある。ホーム上も
人が一杯で周囲の人に
筆談できるような状況
ではなかった。結局、
最後まで何があったの
かわからなかった。
火災発生時の
行動
・火災が発生したこと
を知った場合は、自分
で避難する。
・火災が発生したこと
を知った場合は、自分
で避難する。火災時の
パニック状態で、周囲
の人に聞くことは難し
いと思う。
・火災が発生したこと
を知った場合は、助け
を求めても無視される
かもしれないので、自
分で判断して避難する
と思う。火災時のパニ
ック状態で、周囲の人
に聞くことは難しいと
思う。
・聴覚障がい者は、見
た目ではわからないの
で、助けてくれるか不
安に思う。
・火災が発生したこと
を知った場合は、携帯
電話などに文字を打
ち、周囲の人に聞く。
・非常ベルが聞こえた
ら、まず周囲を見て、
周囲の人が逃げている
方向についていくと思
う。その後、落ち着い
たら、筆談で何があっ
たか聞く。周りに人が
いる方が安心である。
・ホテルに一人で居た
場合、何か異常がわか
ったら、階段を使用し
てフロントへ何があっ
たのか聞きに行くと思
う。
・ホテルに一人で宿泊
したことはないが、一
人で居た場合に、何ら
かの異常を察知した際
には、まず廊下に出て、
従業員や他の客の動き
を確認する。もし従業
員がいれば状況の確認
をすると思う。
・火災発生時には発生
場所や安全な避難経路
などの情報が欲しい。
一人では状況判断がで
きないので、周囲の人
に筆談で何があったか
聞く。
避難方向の
判断
・避難する場合は、周 ・誘導灯を見るなどし
囲の避難者について行 て、非常口を探し、避
く。誰もいない場合は、 難する。
誘導灯で非常口を判断
するしかないが、煙で
見えなくなることが心
配である。
・従業員や周囲の避難
者について行き、落ち
着いたら、人に聞くし
かない。
・避難する場合は、周
囲の避難者について行
く。誰もいない場合は、
入ってきた経路を戻っ
て避難するしかない。
・従業員等の誘導があ
れば、健常者と一緒に
避難しても大丈夫だと
思う。何らかの形で情
報さえ入ってくれば、
自力避難は可能なの
で、電光掲示板などが
あると良い。
・避難する場合は、従
業員等の誘導に従うと
思うが、声だけでは周
囲の喧噪で理解できな
いと思う。手振りや身
振りで避難方向を指示
してもらう方がわかり
やすい。
・周囲に人がいない場
合は、誘導灯や避難経
路図などを見て、避難
するしかない。
・避難する方向は、従
業員等の誘導や指示に
従う。誘導灯を見て、
一人で避難することは
できない。
(その先の状
況がわからないので。)
避難時の支障
(水平)
・特になし。
・特になし。
・特になし。
・特になし。
・特になし。
・特になし。
・特になし。
避難時の支障
(垂直)
・特になし。
・特になし。
・特になし。
・特になし。
・特になし。
・特になし。
・特になし。
人的介助
(水平)
・避難時の移動に関し
ては、特に介助等は必
要ない。
・避難時の移動に関し
ては、特に介助等は必
要ない。
・避難時の移動に関し
ては、特に介助等は必
要ない。
・避難時の移動に関し
ては、特に介助等は必
要ない。
・避難時の移動に関し
ては、特に介助等は必
要ない。
・避難時の移動に関し
ては、特に介助等は必
要ない。
・暗い中を避難する場
合は、手を引いてもら
ったり、肩を貸しても
らうなどの介助が必要
である。
人的介助
(垂直)
同上
同上
同上
同上
同上
同上
同上
⑶ 消防用設備等の使用等について
属性
調査事項
消防用設備等
の使用
(消火設備)
聴覚障がい
60 歳代男性
聴覚障がい
30 歳代女性
聴覚障がい
60 歳代女性
聴覚障がい
50 歳代男性
聴覚障がい
20 歳代男性
聴覚障がい
20 歳代男性
聴覚障がい
70 歳代男性
・消火器、屋内消火栓
設備:団体の行事で立
川防災館に行った。そ
こで経験したので、使
用できると思う。
・消火器:経験はない
が、たぶん使用できる。
(マンションの外廊下
にある。)
・屋内消火栓設備:見
たことはない。訓練す
れば使用できると思
う。
・消火器:防災訓練で
経験している。使用可
能。
・屋内消火栓設備:訓
練すれば使用できるか
もしれないが、難しい
と思う。
・消火器:訓練や防災
館で経験がある。使用
可能。
・屋内消火栓設備:見
たことはある。訓練す
れば使用できると思
う。
・消火器、屋内消火栓
設備:使用可能
・消火器、屋内消火栓
設備:使用可能
・消火器、屋内消火栓
設備:訓練をすれば使
用できると思う。
消防用設備等
の使用
(警報設備)
・発信機:使用可能。
・非常電話:使用でき
ない。
(話せない。聞き
取れない。)
・発信機:使用可能。
・非常電話:使用でき
ない。
(話せない。聞き
取れない。)
・発信機:使用可能。
・非常電話:使用でき
ない。
(話せない。聞き
取れない。)
・発信機:使用可能。
・非常電話:使用でき
ない。
(話せない。聞き
取れない。)
・発信機:使用可能。
・発信機:使用可能。
・発信機:訓練をすれ
・非常電話:使用でき ・非常電話:使用でき ば使用できると思う。
ない。
(聞き取れない。) ない。
(聞き取れない。) ・非常電話:使用でき
ない。
(聞き取れない。)
消防用設備等
の使用
(避難器具)
・避難はしご:見たこ
とはあるが、経験はな
い。訓練すれば使用で
きると思う。
・緩降機:見たことは
あるが、経験はない。
慣れていないと、使用
は難しい。
・救助袋、滑り台:使
用可能。
・避難はしご:自宅バ
ルコニーに設置されて
いる。使用可能。
・緩降機:知識はない。
訓練すれば使用できる
と思う。
・救助袋、滑り台:知
識はないが、使用でき
る。 経験してみたい。
・避難はしご:経験は
ないが、訓練すれば使
用できると思う。使用
に恐怖感がある。
・緩降機:知識はない。
訓練すれば使用できる
かもしれない。一人で
は難しいと思う。
・救助袋、滑り台:使
用可能。
・避難はしご:訓練す
れば使用できると思
う。
・救助袋:ろう学校の
避難訓練で経験があ
る。使用可能。
・緩降機:見たことは
あるが、パニック状態
の時に一人で使用する
ことは難しい。
・滑り台:使用可能。
・避難器具は、すべて
説明を受け、訓練すれ
ば使用できると思う。
緩降機は全く知識がな
いので、理解するのに
時間がかかりそうであ
る。
・救助袋、滑り台:使
用可能(救助袋は学生
の時に滑ったことがあ
る)
・避難はしご、緩降機:
訓練すれば使用できる
と思う。
・避難器具は、訓練す
れば使用できると思
う。緩降機は全く知識
がない。はしごを使用
することには恐怖感が
あるが、非常時にはそ
のようなことは言って
いられない。
誘導灯(点滅) ・知識はないが、点滅
していると、わかりや
すい。
・知識はないが、点滅
していると、わかりや
すい。
・知識はないが、点滅
していると、わかりや
すい。
・そのようなものがあ
るというのは聞いたこ
とはある。設置されて
いれば、遠くからでも
わかりやすいと思う。
・知識はないが、点滅
していると非常にわか
りやすい。
・知識はないが、点滅
していると非常にわか
りやすい。
・知識はない。知って
いれば有効。
誘導灯(音声) ・音声は聞き取れない
ので有効でない。
・音声は聞き取れない
ので有効でない。
・音声は聞き取れない
ので有効でない。
・音声は聞き取れない
ので有効でない。
・音声は聞き取れない
ので有効でない。
・音声は聞き取れない
ので有効でない。
・音声は聞き取れない
ので有効でない。
聴覚障がい
30 歳代女性
聴覚障がい
60 歳代女性
聴覚障がい
50 歳代男性
聴覚障がい
20 歳代男性
聴覚障がい
20 歳代男性
聴覚障がい
70 歳代男性
・ろう学校で避難訓練
を経験している。誘導
により屋外まで避難し
た。
・ろう学校で避難訓練
を経験している。教師
の誘導により屋外まで
避難した。
・バルコニーの隔板を
破壊して避難できるこ
とは知らなかった。
・バルコニーの隔板を
破壊して避難すること
はできる。
⑷ その他
属性
調査事項
聴覚障がい
60 歳代男性
自力避難
隔板
・経験はないが、バル
コニーの隔板を破壊し
て避難することはでき
ると思う。
・ろう学校(高校まで) ・階段を利用して地上
では、在学当時、点滅 まで避難可能である。
型の誘導灯などの設備
はなかったが、自力で
屋外まで避難する訓練
を行っていた。
・経験はないが、バル
コニーの隔板を破壊し
て避難することはでき
ると思う。
表示
・視覚の情報に頼って
いるので、何をするも
のなのかが一目でわか
るようなピクトグラム
や文字による表示があ
った方が良い。
・電光掲示板などによ
る文字情報は、設置場
所がわからないと見よ
うとしない。デパート
や駅などのインフラと
して決まった場所に整
備してもらいたい。
・人が多く集まる場所
には、文字による表示
を増やして欲しい。
(健
常者と同じ認識が持て
るくらいのもの。)
火災時の
避難に関する
心がけ
・初めて行った施設等
で意識して避難経路を
確認することはしてい
ない。
・初めて行った施設等
で意識して避難経路を
確認することはしてい
ない。ホテルの部屋の
避難経路図を見ること
はある。
・非常口などは気にし
ている。スーパーはあ
まり広くないので非常
口がわかりやすい。デ
パートなどは広すぎて
確認できないので、不
安がある。
・新聞やテレビなどか
ら情報を集めて、防災
に関する知識を学んで
いる。
・ホテルでは非常口を
確認している。フロン
トに自分が聴覚障がい
者であることは伝えて
いる。
・初めて行った施設等
で意識して避難経路を
確認することはしてい
ない。
・初めて行った施設等
で意識して避難経路を
確認することはしてい
ない。
・初めて行った施設等
で意識して避難経路を
確認することはしてい
ない。
バリアフリー
関係設備
・電光掲示板は役立っ
ている。自動販売機に
も設置されているもの
もあるが、節電で消え
ている。災害時に活用
できるよう、電光掲示
板にも非常電源が必要
である。
・非常時に自分が聴覚
障がい者であることを
周囲の人に示すバンダ
ナ(団体で配布してい
る。)を持っている。
・電光掲示板による文
字情報は役立ってい
る。
・ホテルなどで非常時
の振動による警報装置
などを購入して利用時
に貸し出して欲しい。
・リアルタイムで音声
を文字情報にできる機
器があると良い。
・非常時に自分が聴覚
障がい者であることを
周囲の人に示すTシャ
ツ(「聾」と漢字で書い
・電光掲示板による文
字情報は役立ってい
る。駅や電車の中は大
分整備されてきてい
る。デパートや病院、
地方のバスなどにも設
置して欲しい。
・非常時に自分が聴覚
障がい者であることを
周囲の人に示すバンダ
ナ(団体で配布してい
る。)や「SOS カード」
を持っている。
・電光掲示板による文
字情報やフラッシュラ
イトによる警報器は役
立っている。
・筆談器は持ち歩いて
いない。手帳で筆談し
たりするが、携帯電話
に文字を打って見せる
のが一番便利である。
・腕時計型で、警報設
備に連動して振動する
タイプの器具をぜひ普
及させてほしい。
・デパートなど、人が
多く集まる場所には、
電光掲示板をもっと設
置してほしい。
・駅などで電光掲示板
は良く見ている。
・宿泊したい場所に、
振動による警報などの
設備があるホテル等が
あれば選ぶとは思う。
・欧米では、通訳者を
介する電話リレーサー
ビスが行われている。
日本でも実施してほし
い。
てある。)を持ってい
る。「耳が聞こえませ
ん」というようなこと
が書いてある方がわか
りやすいが、そのよう
な表現には抵抗があ
る。
その他
・ハートビルは知らな
い。
・地震で建物倒壊に巻
き込まれた時に救助を
呼ぶために笛とペンラ
イトは持ち歩いてい
る。
・電光掲示板などによ
る文字情報を増やして
欲しい。避難所でも避
難者に伝える情報は音
声だけでなく、白板な
どを使用して文字で知
らせて欲しい。
・ハートビルは知らな
い。
・震災時の避難所で避
難者に伝える情報(食
事など)は音声だけで
なく、文字で知らせて
欲しい。
・障がい者用の避難所
があった方が良い。健
常者とのコミュニケー
ションが大変なので、
ストレスがたまる。ま
た、停電すると手話に
よるコミュニケーショ
ンがとれないので何ら
かの対応が必要。
・消防署などに自分が
聴覚障がい者であるこ
とを情報提供(登録)
することには抵抗はな
い。(あれば利用した
い。)
・ハートビルは聞いた
ことはあるが、内容は
わからない。
・自治体から携帯電話
に災害情報のメールが
送信されるよう登録し
ている。
・手話ニュースはNH
Kでしかやっていな
い。情報保障(コミニ
ュケーションの支援)
を進めて欲しい。非常
時にも健常者と同じ心
構えが持てるようにし
て欲しい。
・ハートビルは知らな
い。
・情報保障(コミニュ
ケーションの支援)を
進めて欲しい。高層ビ
ルなどでエレベーター
が停止した際は状況が
わからないので、不安
になる。連絡用ブザー
を押してもこちらから
は情報を発信できない
ので、先方に状況が伝
わらない可能性が高
い。聴覚障がい者用の
非常ボタンやモニター
があると良い。
・振動による警報設備
などの有無の情報が開
示されれば、そのよう
な設備があるホテル等
を選んで行く。非常時
の情報不足が一番不安
である。ハートビルに
ついても同様である。
・聴覚障がい者のため
の設備がある施設を選
んで行くようなことは
していない。ハートビ
ルは知らない。
・ハートビル法は知っ
ているが、ハートビル
を選んで出かけること
はない。
・日本の聴覚障がい者
(手帳交付)は約 36 万
人いるが、65 歳以上の
高齢者(約 2900 万人)
の約 40%(1100 万人)
は聴覚に障がいがある
との報告もある。日本
の聴覚障がいの基準
は、70 デシベル以上
(両
耳の聴力レベル)であ
るが、WHOの基準で
は 40 デシベル以上であ
り、世界に比べ日本の
基準は厳しい状況にあ
る。
4
認知症グループホームの施設関係者へのヒアリング結果
⑴ 施設及び入居者の状況等
施設の状況
・3 階建の高齢者福祉施設(特別養護老人ホーム、デイサービス等)と隣接。
・2 階建、1階はデイルーム・食堂(昼間は滞在)、2階に居室 9 部屋(1ユニット)
、部屋の扉の鍵は掛けていない。
職員の人員
・職員は昼間 3 名、夜間 1 名(2 階に滞在)
消防用設備等
の設置状況
・バルコニーはあるが階段等には接続していない。階段は屋内 1 系統、屋外 1 系統。
・自動火災報知設備、スプリンクラー設備(水道直結)、避難器具は避難ロープを設置。
近隣の応援
・近隣地域との応援協定は隣接の高齢者福祉施設を含めて結んでいる。災害時に応援してもらうならば、避難の援助をお願いしたい。特段、連絡体制はない。
・近隣住民とは、ボランティアとして交流があり、頻繁に来ていただいている方は 7、8 人ぐらいである。
避難の計画
・避難は主に屋外階段を使用、扉の上部に錠を設置、鍵は扉のすぐ横に掛けてある。(目線より上にあれば、居住者は気がつかない)
・特別養護老人ホームで火災があった場合は、窓の鍵を職員が開け、一人一人ベランダに出して、火点から遠い階段の近くへ避難させている。夜間時の職員は各階 2 人体制であり、
実際にはベランダに出すのが精一杯だと思う。
入居者の状況
・グループホームの入居者は、全員 75 歳以上で、要介護度は1から3までである。外出することも良くあるが、必ず職員が一緒である。
・認知症が重くなるほど、ADL(日常生活動作)は低下している。
・要介護度が高い方は、特別養護老人ホームに入居している。
⑵ 火災時の避難行動等について
火災の認知
・グループホームの入居者は、火炎や煙、非常ベルなど、何となく危険であることは認知できると思う。重度の認知症の方は全くわからないと思う。
・非常ベル、光の点滅、周りの騒ぎでも何であっても、普段と違うと、落ち着かなくなったり、混乱したりしてしまう。そうなると、誘導しても嫌がるかもしれない。
・特に、重度の認知症の方は、音に対して敏感であり、警報音ではなくても大きな音で不安になったり、パニックになったりする。
人的介助
・自分で歩ける人でも、車いすに乗せて避難させなければならない場合もある。
・屋外などに避難させた場合、その場から勝手に離れないよう見ていてくれる人が必要である。
・馴染みの職員が優しく声をかけないと、なかなか誘導に応じてくれない。
⑶ 消防用設備等の使用について
消防用設備等
の使用
(消火設備)
・消防用設備等は使用の可否の判断ができないので、使用できない。
消防用設備等
の使用
(警報設備)
・消防用設備等は使用の可否の判断ができないので、使用できない。
消防用設備等
の使用
(避難器具)
・消防用設備等は使用の可否の判断ができないので、使用できない。
・滑り台:職員が一緒に滑る必要がある。
誘導灯(点滅) ・理解するのは難しい。
誘導灯(音声) ・理解するのは難しい。
扉の種類
・使いやすさは、引き戸、外開き、内開きの順。内開きの場合、後ろに下がれず、転んでしまうかもしれない。引き戸の場合も、体が横に振られて倒れることがある。また、扉の
自動閉鎖のスピードが速いと、挟まれてしまう危険もある。
ドアノブ
・認知症の方は、握力もないので、握り玉やケースハンドルは使えない。2 つの動作を同時に行うこともできないので、①「押して」
、②「開く」などの動作が必要なレバーハンド
ルも使えないと思う。
⑷ その他
自力避難
・グループホームの入居者で避難先を指示すれば、一人でも避難できる人はいるが、ほとんどの人は一人では避難することはできない。
表示
・入居者が日常で良く使用するトイレまでの経路に、わかりやすいように「トイレ→」と表示したりしている。
・認知症ではないが、高齢者は白内障を患っている人が多い。全体的に黄色がかかって見えるらしく、黒・緑・赤の区別ができないようである。
・電光掲示板で文字が流れているものは理解できない。
バリアフリー
関係設備
・車いすでの垂直移動用にエレベーターを設置。
・入居者を安全に1階に下ろせる手段が欲しい。災害時もエレベーターが使用できると良い。
・滑り台は、屋内などにあった方が使いやすい。(地面に降りるのは避けたい)
その他
・東日本大震災の際、エレベーターが止まったので、高齢者福祉施設の 3 階からデイサービスの利用者を階段で下ろした。ほとんどが車いす使用者であり、職員 2 人で車いすごと
かかえて下ろした。特別養護老人ホームでは、2 階の風呂を使用していた利用者を 1 階の自室に戻すため、滑り台を利用した。
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