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平成27年度第3回調布市都市計画審議会議事録

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平成27年度第3回調布市都市計画審議会議事録
平成27年度第3回調布市都市計画審議会議事録
平成28年3月29日(火曜日)
午後2時00分開会
午後3時30分閉会
場所:市役所4階 全員協議会室
出席委員
1
条例第3条第1号委員(2人)
久保田
2
3
4
案
弘子委員,大澤
宏委員
条例第3条第2号委員(5人)
大橋
南海子委員(会長),杉﨑
鳥海
基樹委員,小林
一三六委員,栁澤
勇委員
新委員
条例第3条第3号委員(5人)
雨宮
幸男委員,大須賀
浩裕委員,清水
内藤
美貴子委員,元木
勇委員
仁恵委員
条例第3条第4号委員(4人)
北多摩南部建設事務所長
齊藤
俊之委員
調布消防署予防課長
野崎
則男(川田
進委員代理)
調布警察署交通課長
濱本
譲二(木内
雅彦委員代理)
多摩建築指導事務所長
金子
博委員
件
付議第1号
調布都市計画地区計画入間町周辺地区地区計画の変更について
(都市計画課)
報告第1号
調布市道路網計画について(街づくり事業課)
報告第2号
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の改正に伴う
調布都市計画地区計画の変更について(都市計画課)
○事務局(寺田)
それでは,定刻となりましたので,ただいまから平成
27年度第3回調布市都市計画審議会を始めさせていただきます。
本日は,ご多忙の中,ご出席を賜り,誠にありがとうございます。
それでは,市長の長友から開会のご挨拶を申し上げます。市長,よろしくお
願いいたします。
○長友市長
皆様,改めましてこんにちは。調布市長の長友でございます。
年度末の本当に慌ただしい時期でございますけれども,お忙しいところご参
集いただきまして,ありがとうございます。
平成27年度第3回都市計画審議会ということで,私どもにとってまた重要
な会議を開催させていただきます。
早いもので,8年強の歳月をかけて地下工事を京王線でやっていたわけでご
ざいますけれども,竣工してこの夏にはもう4年経つのかなと。平成24年8
月でございますから,本当に月日が経つのは早いものだなと思っております。
それが無事になりまして,皆様方のご意見,お力添えもいろいろいただきな
がら前に進めさせていただいておりますが,地上部の工事で1つのポイントは,
3つの駅前広場ということになります。
ご存じのように,布田の駅前広場,昨年の3月供用開始ということで,一応
広場の体裁が3,000㎡整ったということになります。そして,国領でござ
いますが,布田よりも1.5倍以上,4,700㎡で,この3月16日に交通
解放を行い,それから5月には周囲の環境も整うということでございますが,
布田,国領ともに上屋の工事は平成28年度以内に完了するという予定になっ
ておりまして,これでようやくこの2つの広場が完成したという運びになりま
す。
1万6,700㎡の調布の駅前広場は大変広いことと,バスのロータリーが
ございますので,バスの運行を図りながら,順次計画どおり進めていき,また
- 1 -
地下には地下自転車駐車場も予定しているところでございます。これには,ま
だ数年かかるわけでございますが,北側から順次工事を始めていくということ
になっておりますので,それをまたにらみながら,中心市街地全体の姿という
ものをより良い形に整えていきたい,そのように思っております。
平成27年度,あとわずかでございますが,今年度は昨年の4月1日に調布
市制施行以来60周年ということで,年度を通じてさまざまなイベント,行事
を展開させていただきました。そのような中で,今後の街づくりをまた展望す
るわけでございますが,本日は付議案件といたしまして,調布都市計画地区計
画入間町周辺地区地区計画の変更について,それから報告案件といたしまして,
調布市道路網計画についてと,風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する
法律の改正に伴う調布都市計画地区計画の変更について,この2件を予定して
おります。皆様方のまた貴重なご意見を賜り,街づくりを振興させてまいりま
すので,本日もよろしくお願いいたします。
○事務局(寺田)
ありがとうございました。ここで市長の長友におきまし
ては退席をさせていただきますので,お許しください。
それでは,これより審議に入らせていただきますが,初めに資料の確認をお
願いいたします。
本日は付議案件が1件,報告案件2件でございます。
本日,席上に配付いたしました資料でございますが,まず本日の次第,委員
名簿,席次表,前回の都市計画審議会議事録でございます。
付議第1号「調布都市計画地区計画入間町周辺地区地区計画の変更について」
は,議案かがみ,都市計画案の理由書が1部,付議第1号「調布都市計画地区
計画入間町周辺地区地区計画の変更について」とありますパワーポイントを打
ち出した資料が全6枚,スライド番号で全21ページでございます。
また,報告第1号「調布市道路網計画について」は,議案かがみ,
「調布市に
おけるこれからのみちづくり」とありますものが1部でございます。
また,報告第2号「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の改
正に伴う調布都市計画地区計画の変更について」は,議案かがみ,
「風俗営業等
の規制及び業務の適正化等に関する法律の改正に伴う調布都市計画地区計画の
変更について」とありますカラーの資料が1部,
「調布都市計画地区計画の変更
- 2 -
原案」とあります資料が1部でございます。
なお,事前に郵送させていただきました資料に加筆等を行いましたため,差
し替えで本日席上に配付させていただきました資料を使用させていただきます。
以上の資料がお手元におそろいでしょうか。――よろしいでしょうか。
それでは,大橋会長,よろしくお願いいたします。
○大橋会長
それでは,改めまして平成27年度第3回調布市都市計画審議
会を開催します。
年度末のお忙しい時期にご出席いただき,ありがとうございます。
まず,定足数について事務局から報告をお願いします。
○事務局(寺田)
本日,栁澤委員におかれましては,ご都合により欠席さ
れる旨のご連絡をいただいております。また,調布消防署長の川田委員におか
れましては,他の公務のため,予防課長の野崎様が代理出席され,委任状が提
出されております。また,調布警察署長の木内委員におかれましては,他の公
務のため,交通課長の濱本様が代理出席され,委任状が提出されております。
つきましては,本日の審議会には欠席1名,代理出席を含め15名が出席さ
れておりますので,調布市都市計画審議会条例第8条第1項に規定されており
ます定足数に達しております。
以上でございます。
○大橋会長
ありがとうございました。
次いで,本日の議案について,非公開とすべき議案があるかどうかお諮りい
たします。
本日の議案は,付議案件として,調布都市計画地区計画入間町周辺地区地区
計画の変更について,報告案件として,調布市道路網計画について,報告案件
の2つ目として,風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の改正に
伴う調布都市計画地区計画の変更についての3件ですが,非公開とする理由が
ないと思われます。公開とすることに異議ありませんでしょうか。よろしいで
しょうか。
(「異議なし」の声あり)
では,次に進めさせていただきます。次に,本日の傍聴者の方々ですが,開
催場所の広さを考慮しまして10名とさせていただきました。本日,傍聴希望
- 3 -
者の有無について事務局から報告をお願いします。
○事務局(寺田)
○大橋会長
本日,3人の傍聴希望者がございます。
では,傍聴希望者の方に入場をお願いいたします。
(傍聴者入室)
○大橋会長
傍聴者の皆様にお願いいたします。お手元のほうに記載されて
おります議会の運営規程がございます。その中に傍聴者の遵守事項について書
いてございますので,ご協力くださいますようにお願いいたします。よろしく
お願いします。
では,議事を進めてまいります。まず,議事の順番なのですが,運営規程の
8号によりまして,1つ目に,まず議題の宣言,2つ目に,案件担当者から議
案の説明を行います。3つ目に,質疑応答,質問です。4つ目に,審議会で討
論に入ります。5つ目に,議案について可否を採決する。この5段階の順番に
応じて行いますので,ご協力お願いいたします。
また,議事の進行等につきましては,限られた時間内ですので,できるだけ
簡潔にお願いできればありがたく思います。
それでは,早速審議に入りたいと思います。事務局で付議第1号の議題の宣
言をお願いいたします。
(事務局朗読)
それでは,担当者から説明を続けてお願いいたします。
○山田主幹
都市計画課主幹の山田でございます。よろしくお願いいたしま
す。
○鈴木係長
地域支援係長の鈴木です。よろしくお願いいたします。
○阿部主任
地域支援係の阿部と申します。よろしくお願いいたします。
それでは,付議第1号,調布都市計画地区計画入間町周辺地区地区計画の変
更につきましてご説明させていただきます。
本地区につきましては,平成27年7月及び11月にご報告をさせていただ
き,手続を進めてまいりました。本日は,この地区計画の変更について付議を
させていただくものでございます。
- 4 -
(パワーポイント)
まず,地区計画の区域でございます。地区計画区域は,平成26年7月に都
市計画決定をしております赤線で囲みました入間町1丁目,2丁目,3丁目各
地内約35.8haの区域であります。こちらの地区計画区域は,今回変更は
ございません。
地区整備計画区域は,NTT中央研修センタ南側地区計画における土地利用
転換に応じて,地区整備計画区域を拡大し,青線で囲みました約14.5ha
の区域へと今回変更しようとするものでございます。
(パワーポイント)
続きまして,本都市計画の案の提案理由でございます。本地区は,平成26
年7月に都市計画決定しており,地区中央に位置する文教施設ゾーンは,現在,
民間研修施設の立地を踏まえた土地利用の方針を定めているほか,調布市都市
計画マスタープランにおいて,地区住民が交流する緑豊かな活力ある文化・交
流の拠点の形成を図るべき地区として位置づけております。
今回,本ゾーンにおける土地利用転換が具体的となり,本都市計画マスター
プラン及び本地区計画の目標を踏まえた適切な土地利用への誘導が求められて
いることから,緑豊かな文教施設の街並みを維持しつつ,土地利用転換を生か
した文教・福祉関連施設などの集積により,地区の豊かな緑と調和した多世代
型の文化・交流拠点の形成を図るため,本地区計画を変更しようとするもので
ございます。
(パワーポイント)
それでは,変更内容につきまして順次ご説明をいたします。
まず,本地区の地区計画の目標です。こちらは,既に決定されております自
然環境と調和したゆとりある住環境を備えた街づくりを引き続き本地区計画の
目標に設定しており,変更点はございません。
(パワーポイント)
次に,土地利用の方針の変更箇所でございます。本地区は,現在,左側の図
のとおり,区域を5つのゾーンに分け,土地利用の方針を定めております。こ
のうち地区中央の文教施設ゾーンについては,今回,ゾーンの南側を右側の図
のように文教・福祉関連施設ゾーンとして新たなゾーンへと変更し,地区整備
- 5 -
計画を定めてまいります。
新たなゾーンの方針につきましては,隣接する斜面緑地と調和した街並みを
維持しつつ,高齢者支援機能や子育て支援機能の導入により,多世代が交流す
る文化・交流拠点の形成を図るべき地区として,今回位置づけをしております。
(パワーポイント)
続きまして,地区施設の整備の方針の変更点につきましてご説明いたします。
今回,地区施設の追加及び変更点は大きく3点でございます。
1点目は,緑地の範囲の変更でございます。図面は,現行の緑地の配置図で
ございます。現行計画では,都有地であります入間町2丁目緑地を含む西側の
緑地1号及び東側の緑地2号を指定しており,中間の黄緑色の樹林地の制限区
域は地区施設区域外となっております。今回,緑地1号及び2号,また樹林地
の区域を約3.1haの斜面緑地として一体的に地区施設に指定いたします。
2点目は,文教・福祉関連施設ゾーンに,中央学園通りに接続する区画道路
3号を新たに指定いたします。
3点目は,区画道路3号と斜面緑地をつなぐ通路を設けることにより,斜面
緑地及び隣接する環境緑地への導入路を確保いたします。
地区施設の整備の方針上には,現在,本通路についての記載がないことから,
赤の下線部分の「併せて保全管理のための通路を設けて」の一文を追加いたし
ます。なお,道路,公園,緑地についての整備方針は,現行の方針を維持いた
します。
(パワーポイント)
次に,建築物等の整備の方針の変更箇所でございます。新たに設ける文教・
福祉関連施設ゾーンに定める地区整備計画のうち,建築物に関する事項につい
て,ご覧のスライドのとおり,建築物の用途の制限ほか9つの事項を定めるた
め,方針上に新たな地区の記載を追加いたします。個別の制限内容につきまし
ては,後ほど順次ご説明をいたします。
(パワーポイント)
次に,その他当該区域の整備,開発及び保全の方針についてでございます。
こちらも土地の利用に関する事項等,新たな地区に定める事項を方針上に追加
いたします。個別の内容につきましては,後ほどご説明をいたします。
- 6 -
以上が地区計画の目標及び方針の変更箇所でございます。
(パワーポイント)
続きまして,地区整備計画の変更箇所についてご説明をいたします。左側が
現行計画,右側が変更案でございます。地区整備計画区域は,現行の2地区,
4.9haから3地区,14.5haへ変更いたします。
3地区の面積の内訳は,右下の表のとおり,緑地保全地区3.1ha,新た
な文教・福祉関連施設地区が9.5ha,緑住調和地区が1.9haでござい
ます。
なお,緑地保全地区につきましては,今回,測量による実測面積が得られた
ため,約0.1ha増の変更を行ってございます。
(パワーポイント)
次に,地区施設の配置及び規模の変更箇所でございます。左側が現行計画,
右側が変更案でございます。
1点目,道路につきましては,文教・福祉関連施設地区に中央学園道路に接
続する区画道路3号を新たに配置いたします。幅員は9mから一部11m,延
長は約330mでございます。
なお,都市計画法第29条の開発行為が行われることも鑑み,開発許可基準
にのっとった地区施設配置としており,基準にのっとった転回広場を2ヵ所配
置してございます。
2点目,緑地でございます。左の図にありますとおり,現在は緑地1号及び
2号を指定し,その中間の樹林地の部分は地区施設外となっておりますが,今
回,区画道路3号の設置に伴い敷地内の接道等が確保されたことから,緑地1
号,2号及び樹林地部分を斜面緑地として一体の指定へと変更いたします。
これにより,斜面緑地は約3.1haの地区施設となります。このうち都有
地の部分を除く約2.4haにつきましては,既に地権者であるNTT東日本
より寄附を受けましたことから,現在,調布市が管理する緑地となってござい
ます。
3点目,通路でございます。新設の区画道路3号と斜面緑地間を接続し,斜
面緑地及び隣接する環境緑地への導入路として設置いたします。環境緑地につ
いては,後ほどご説明をいたします。
- 7 -
地区施設については以上でございます。
(パワーポイント)
ここからは,建築物等に関する事項の変更箇所につきましてご説明をいたし
ます。なお,変更箇所は,新たに設ける文教・福祉関連施設地区についての項
目の追加によるものでございます。
まず,建築物等の用途の制限です。文教・福祉関連施設地区では,以下の用
途については建築してはならないものといたします。一戸建ての住宅,住宅で
事務所店舗,その他これらに類する用途を兼ねるもの,長屋,下宿,共同住宅,
ただし,高齢者の居住の安定確保に関する法律第5条に定めるサービス付き高
齢者向け住宅,その他高齢者の居住の安定に資する住宅で,市長が特に認めた
ものは除きます。公衆浴場,寺社,寺院,教会,その他これらに類するもの,
工場でパン屋,コメ屋,豆腐屋,菓子屋,洋服店,畳屋,建具屋,自転車店等
で作業場の床面積が50㎡以下のもの,以上でございます。
なお,
(8)の工場については,現行用途地域で立地可能である小規模な工場
について,本地区整備計画で制限するものでございます。
(パワーポイント)
続いて,建築物の容積率の最高限度です。こちらは,現行の指定200%か
ら地区計画で150%としております。
続いて,建築物の敷地面積の最低限度です。こちらは,地区内の敷地面積を
勘案し,5,000㎡に設定しております。
(パワーポイント)
続いて,壁面の位置の制限でございます。1号から3号壁面までは現在指定
しておりますので,今回,4号から7号までを追加いたします。
(1)4号壁面は,中央学園通り及び東側道路に黒丸の凡例で示しておりま
す。こちらには,道路境界線から5mの壁面後退距離を定めます。
(2)5号壁面は,区画道路3号沿いに黒の四角の凡例で示しております。
こ ち ら に は,道路境界線から 5mの後退距離を定め ,かつ道路境界線から
1.5mの範囲は歩道状空地とすることを定めます。
(3)6号壁面は,区画道路3号の東側の各敷地の隣地境界に白の四角の判
例で示しております。こちらには,隣地境界線からそれぞれ5mの後退距離を
- 8 -
定めます。
(4)7号壁面は,斜面緑地と内側敷地との隣地境界に黒の点線で示してお
ります。こちらは,隣地境界線から8mの後退距離を定めます。かつ後退区域
内の斜面緑地に面する部分には,後退すべき距離の2分の1以上を斜面緑地の
保全のための空間とすることを定めます。この7号壁面により,斜面緑地に面
する部分には,連続的に保全のための空間を確保して,敷地内からの斜面緑地
の維持管理を将来にわたり担保いたします。
壁面の制限は以上でございます。
(パワーポイント)
次に,建築物等の高さの最高限度でございます。高さの最高限度は20mと
し,かつ東京湾平均海面の高さ65.5m以下とするものといたします。本地
区の地盤面は,おおよそ東京湾平均海面45.5mであることから,地盤面の
変更にかかわらず,建築物の高さが東京湾平均海面65.5mを超えないよう,
制限するものでございます。
(パワーポイント)
続きまして,壁面後退区域における工作物の設置の制限でございます。壁面
後退区域には,原則工作物の設置を禁止するものといたします。ただし,以下
の(1)から(4)に限り適用除外するものといたします。(1)バス停留所の
上屋,歩行者デッキ,その他これらに類する用途に供する建築物の部分,(2)
交通の妨げとならない広告物,看板,サイン,その他これらに類するもの,
(3)
交通安全施設その他市長が安全上やむを得ないと認める工作物,
(4)市長が公
益上または管理上必要と認める工作物,以上については除外するものといたし
ます。
(パワーポイント)
続いて,建築物等の形態または色彩その他の意匠の制限でございます。建築
物の形態または色彩は,周辺環境との調和を図り景観に配慮するものとし,屋
外広告物を設置する場合は,色彩,構造,材料を制限するものといたします。
(パワーポイント)
続きまして,垣又はさくの構造の制限でございます。歩行者の安全性の確保
や緑豊かな街並みを形成するため,道路,緑地,その他の公共空地,又は隣地
- 9 -
に面して設置する垣,さくは,原則生け垣又は透視可能なフェンス等といたし
ます。ただし,門柱,門扉及び正門並びにフェンス等の基礎で高さ60cmを
超えない部分及び法令上必要な部分につきましては,適用除外するものといた
します。
(パワーポイント)
続きまして,建築物の緑化率の最低限度でございます。建築物の敷地面積に
対する緑地面積の割合の水準を定めるものでございます。緑化率の最低限度は,
法令で定める上限値でございます敷地面積の25%以上とするものといたしま
す。
(パワーポイント)
続きまして,土地の利用に関する事項でございます。隣接する斜面緑地との
調和を図るため,第1項では,敷地内は可能な限り緑化するものとし,斜面緑
地に配慮した良好な景観形成を図るものといたします。
第2項では,斜面緑地に面する敷地の環境を維持保全するため,7号壁面よ
り8mの後退を行う部分全体を環境緑地に指定いたします。図面上,薄緑色の
帯で着色した部分は環境緑地として維持保全するものとし,出入口,斜面緑地
の保全のための通路,又は避難用の通路等の部分を除き,緑地の保全上支障の
ある行為を制限いたします。ただし,緑地の維持管理に必要な通常の伐採や市
長が公益上,管理上必要と認める行為については除外するものといたします。
(パワーポイント)
続いて,土地の利用に関する事項の2点目,現に存する樹林地,草地等で良
好な居住環境を確保するため必要なものの保全に関する事項でございます。地
区内に現に存する樹林地,草地等は,その自然環境の維持及び保全に努めるも
のといたします。本規定によりまして,木竹の伐採について,地区計画の届出
対象行為といたします。
なお,表の左側部分でございますが,緑地保全地区では,これまで第2項に
おいて樹林地の部分に環境緑地同様の制限をかけておりました。今回,この樹
林地部分は斜面緑地に編入し,地区施設として担保することに伴い,第2項の
樹林地の規定は削除いたします。
地区整備計画の内容につきましては,以上でございます。
- 10 -
(パワーポイント)
最後に,これまでの都市計画手続につきましてご説明いたします。
平成27年3月のNTT研修センタ南側の土地利用構想の公表を受けまして,
平成27年6月27日及び9月26日に街づくり懇談会を開催し,地区計画の
変更素案の提示を行いました。
その後,平成27年11月には,都市計画法第16条に基づく原案説明会及
び原案の縦覧,意見書の受け付けを行いました。
原案説明会は,11月28日土曜日,入間地域福祉センターにて実施し,出
席者は28名でございました。また,原案の縦覧は,11月27日から12月
10日までの2週間,意見書は12月17日まで受け付け,縦覧者は1名,意
見書の提出はございませんでした。
その後は,東京都知事の協議を行い,都として意見なしとの結果通知を受け,
都市計画法第17条に基づく縦覧を平成28年2月に行いました。案の縦覧及
び意見書の受け付けを2月4日から2月18日まで実施し,縦覧者は1名,意
見書の提出はございませんでした。
以上の手続を経て,本日の都市計画審議会へ付議をさせていただいておりま
す。
付議第1号の説明は以上でございます。よろしくご審議のほどお願いいたし
ます。
○大橋会長
ありがとうございました。では,早速ご質問のある方は挙手を
お願いします。(雨宮委員の挙手に対して)はい,どうぞ。
○雨宮委員
雨宮です。この案件につきましては,これまでにも何度か報告
という形で内容を伺っておりますから,余り繰り返すようなことはしないつも
りでいるのですが,地区整備計画,区画道路などもそうなのですけれども,歩
道状空地を設けるあれがありますよね。歩道の上にあることね。歩道の状態ね。
最近,歩道状空地という言葉というか使われ方が非常に目立つのですけれども,
都市計画上の方針的なものがあるのでしょうか。それがまず1点。
○鈴木係長
基本的に壁面線の位置の制限というのは,建物の壁面が下がれ
ばよいというのが原則です。下がるだけではなくて,その地区によりさまざま
なのですけれども,歩道がもう少し広いほうが,歩行空間として確保できると
- 11 -
か,今回の地区であれば,大規模土地利用構想にも出ていますが,学校ですと
か福祉施設,保育園等を誘致していくというお話なので,より広い歩道をとい
うところで,今回,歩道状空地というのを設定しています。
基本的にはそのように壁面を下がっていただくだけではなくて,歩道形態の
確保が必要な地区については,指定をしていくと考えております。
以上です。
○雨宮委員
実は,私,多摩川住宅という大規模団地の建て替え問題という
か,地区計画のあれにもちょっとかかわっているのですけれども,そこでも歩
道状空地というのが問題というか,話題になっていて,空地の部分についての
権利関係というのはどのようになるのですか。
○山田主幹
その空間につきましては,通常,建築敷地,いわゆる民地でご
ざいます。そこに壁面後退で壁面や柱面をコントロールしつつ,必要に応じて
歩道状空地の確保というところを補完的に行うと。いわゆる民地の中で行うと
いうことでございます。
以上でございます。
○雨宮委員
そうすると,権利関係というか,地権関係は民地であったとし
ても,歩道用という形態ですから,実態としては公に供しているわけですよね。
その場合の管理責任,あるいは管理の実際の運用はどのようになるのですか。
○山田主幹
いろいろ事例はございまして,さまざまでございますが,ある
場所では管理協定を結んで,市で管理をして,維持管理を市のほうで行わせて
いただく事例もございますし,協議の中で要は官民境をもって,例えばマンシ
ョン側での管理というケースもございますので,これらは協議の中での整理か
なと思っております。
○雨宮委員
はい,わかりました。とりあえずいいです。
○大橋会長
ほかの地区の事例では,よく問題になりますのは,例えば設備
機器をそこに置くのはどうかとか,そういうものに関しては,市で指導したり,
あるいは先ほど申し上げたように協定みたいなものを結んで,歩道をなるべく
確保していくという状況です。あと,屋台などを置くとか,そういう部分につ
いて問題が発生するケースが多いかと思います。
ほかにご質問ありますでしょうか。(大澤委員の挙手に対して)はい,どうぞ,
- 12 -
大澤さん。
○大澤委員
建物等に関する事項で,建物の緑化率の最低限度というのが出
ていますね。25%。これは,法律上25%で,市では25%以上増やすとい
うことは可能なのでしょうか。
○阿部主任
緑化率の最低限度でございますが,由来となる法律が都市緑地
法でございます。この法律の中で,地区計画の中でこの制限を設ける場合は,
上限値を25%までという規定をしてございますので,その上限値いっぱいい
っぱいまで地区整備計画でとらせていただいたというところでございます。
以上でございます。
○大橋会長
よろしいですか。ほかにご質問ありますでしょうか。(雨宮委員
の挙手に対して)はい,どうぞ。
○雨宮委員
地区計画,整備計画ですから,施設の計画はこの際基本的に関
係ない話なのです。ただ,先ほど来の説明の中に,子育て支援だとか高齢者云々
かんぬんという説明があったし,建築物等に関する事項の中でも,サ高住を除
いてとありますよね。だから,そういうことになると,かなり具体的な施設計
画も進行しているのかなという気がするのですけれども,その辺についての現
状はどうなのでしょうか。
○鈴木係長
所有者のNTT東日本から大規模土地利用構想という構想が出
されております。その中で,中学校,特養という福祉施設,サービスつき高齢
者住宅。特養には,保育園なり子ども園をつくっていきたいという表明がされ
ている段階でございます。
以上です。
○雨宮委員
余り立ち入るつもりはないのですが,今の説明とパワーポイン
トの12ページ,小さい12と振ってあるところがありますけれども,そこの
中に建築物の敷地面積の最低限度5,000㎡とありますよね。そうすると,
さっき説明があった幾つかの機能は,一体化した施設の中に複合的に取り込ま
れていくという考え方でよろしいですか。
○鈴木係長
画面を見ていただければと思うのですが,大規模土地利用構想
としてNTT東日本から構想として出されていますのが,こちら側が中学校の
計画,こちらのほうは特養と子供施設を一体的に整備していきたいと。こちら
- 13 -
にサービス付き高齢者住宅の関連のものをと示されておりますので,ここの敷
地が5,000㎡以上ありますので,これ以上の分割をされていかれないよう
にということで,今回,5,000㎡という指定をさせていただいております。
以上です。
○大橋会長
先ほどのご質問の中で緑化率の話が出ましたけれども,最低限
度が25%ですね。再確認なのですが。
○阿部主任
最低限度でございます。
○大橋会長
最低でも25%確保してくださいと。それ以上あっていいとい
うことですね。よろしくお願いします。
ほかにご質問ありますでしょうか。――なければご意見を伺いたいと思いま
すが,いかがでしょうか。(鳥海委員の挙手に対して)はい,どうぞ。
○鳥海委員
毎回申し上げていることなのですけれども,先ほども歩道状空
地の話が出てきましたが,スライドの6枚目を見ますと,区画道路3号,歩道
が1.5mあって,歩道状空地が1.5mということは,3m基本的に歩道が
あると。ですので,先ほどのお話ですと,高齢者施設が来たり,保育園が来た
りということですので,ベビーバギーのお母さんがいたりとか,車椅子のお年
寄りがいたりということになると思うのです。そこにまた自転車が入ってきた
りするとすごく危険ですので,最後のつくり込みの段階で結構なのですけれど
も,自転車をなるべく歩道に上げないような工夫をしていただければ,より安
全かなと思います。これは意見です。
○大橋会長
ご意見ありがとうございます。それは可能ですよね。
○鈴木係長
はい。
○大橋会長
ほかにご意見ありますでしょうか。(雨宮委員の挙手に対して)
どうぞ。
○雨宮委員
似たような話になるかもしれませんけれども,かなり広大なと
いいますか,いわゆる緑地帯の管理のための道路についても,7号壁面のとこ
ろで設けるという話になっています。それ自体はいいと思うのですが,やはり
でき上がった後の管理について,十分な配慮といいますか,手だてを講じても
らうように意見としていっておきたいと思います。
特に管理用の道路については,多分,車も通るようになると思いますので,
- 14 -
路面の管理であるとか,さっきもお話ありましたけれども,歩行者やそれに類
する交通手段等の混在が起こりますので,安全管理のほうにも十分配慮してほ
しいと思います。
○代田課長
緑と公園課です。緑地の管理につきましては,緑と公園課で担
当していますが,まず管理用の通路については,ここで設計を行う予定にして
います。今,委員からご意見があったようなところを踏まえて進めていきたい
と思います。
それから,具体的な維持管理については,平成28年度の予算にも入れてお
りますが,具体的な保全管理をどのように進めていくかというところを,まず
は現状の自然環境調査も含めて調査した上で,利用の方針であるとか,管理の
方針といったものを地域の皆さんといろいろ話をしながら,検討を進めていき
たいと考えております。
以上です。
○大橋会長
ほかにご意見ありますでしょうか。
(「なし」の声あり)
では,なければ採決をしたいと思います。本議案に賛成される委員の方は挙
手をお願いいたします。
(賛成者挙手)
ありがとうございます。満場一致で原案のとおり決定することといたします。
なお,議決書につきましては,事務局に作成していただきます。よろしくお
願いします。
続きまして,報告案件に行きたいと思います。報告案件の第1号「調布市道
路網計画について」,担当の方からご説明をお願いいたします。よろしくお願い
いたします。
○齊藤課長
街づくり事業課長・齊藤です。どうぞよろしくお願いいたしま
す。
○鈴木副主幹
同じく街づくり事業課副主幹・鈴木と申します。どうぞよろ
しくお願いいたします。
それでは,報告第1号「調布市道路網計画について」,ご説明いたします。
初めに,本日の説明内容です。内容につきましては,本日お配りしておりま
- 15 -
す「調布市におけるこれからのみちづくり
調布市道路網計画」に沿って説明
させていただきます。
(パワーポイント)
それでは,まず1,調布市道路網計画について説明いたします。調布市道路
網計画とは,幹線道路である都市計画道路と地区内交通を担う生活道路を一体
的な道路網として機能させることを目的にした計画です。この計画では,道路
の必要性を改めて確認し,真に必要のある道路を位置づけるとともに,整備プ
ログラムもあわせもった計画とします。このたび,新たに都市計画道路に係る
優先整備路線などについて,道路網計画として取りまとめましたので,報告す
るものでございます。
まず,検討の流れと手法についてご説明いたします。道路網計画は,道路の
位置,幅員,優先的に整備する路線などを定める計画であり,市民生活に直接
的なかかわりがある計画です。このため,計画策定の初期段階から市民の皆さ
んと意見交換を行うため,職員が対面形式で市民の皆様のご意見を直接聞くみ
ちの井戸端会議やアンケートなどを計画検討の各段階で行っております。
また,計画検討に当たっては,技術的助言を受けるため,有識者委員会など
を開催しながら検討を行っています。
(パワーポイント)
次に,2,道路網計画策定の目的と位置づけについてご説明いたします。
○大橋会長
○鈴木副主幹
済みません。資料のページとあわせてお願いできますか。
はい。ここからは,スクリーンとあわせましてお手元の調布
市道路網計画をご覧ください。
(パワーポイント)
まず,道路網計画の1ページをご覧ください。都市計画道路については,こ
れまで3回にわたり事業化計画を策定し,事業の推進に努めてきたところです。
また,生活道路につきましては,昭和61年3月に調布市生活道路網整備計画
を策定し,その後,計画の改定や修正を行い,整備を進めてきました。
現行の都市計画道路については第三次事業化計画の計画期間が平成27年度
で終了することや,生活道路の計画的な整備,事業効果の早期発現が求められ
ていることなどから,今の時代に応じた道路網計画を構築する必要性が生じて
- 16 -
きました。
また,都市計画道路と生活道路は,双方バランス良く整備していくことが重
要であると考え,現在の都市計画道路と生活道路の計画を一体的に検討し,市
を取り巻く状況などに対応した調布市道路網計画を策定することとしました。
(パワーポイント)
続いて,2ページをご覧ください。道路網計画は,都市計画,街づくり分野
における市の最上位計画である調布市都市計画マスタープランに掲げる将来都
市像の実現に向けた関連計画の1つとして策定するものです。
なお,東京都と28市町及び特別区では,東京における都市計画道路の整備
方針,いわゆる第四次事業化計画の策定を行っており,道路網計画はこの計画
と整合を図ることとしております。
(パワーポイント)
次に,現状と課題についてご説明いたします。資料は3ページをご覧くださ
い。市内では,延長約57kmの都市計画道路を計画決定しています。平成2
7年度末の整備率は約51%であり,多摩地域の平均整備率,こちら平成26
年度末時点ですが,約60%より低い状況にあります。
また,第三次事業化計画で,平成18年度から平成27年度までの間に優先
的に整備すべき路線として,東京都施行4路線と市施行10路線を位置づけま
した。
市施行の路線で事業に着手したのは,調布3・4・28号線,調布3・4・
32号線,調布3・4・33号線の3路線であり,ほかに3路線が準備段階と
なっています。このため,計画的な道路整備や着実な事業推進が課題となって
おります。
(パワーポイント)
続きまして,資料は4ページをお願いいたします。市では,調布市生活道路
網計画において,延長約123kmの生活道路網を計画しており,平成27年
度末の整備率は約33%です。生活道路の整備には長い年月がかかり,整備効
果を早期に発現できないことが課題となっています。
また,日常生活で頻繁に使う道路を安全・安心に利用したいというご意見が
多く寄せられていることから,必要な道路について効率的かつ計画的に整備を
- 17 -
行う必要があります。
(パワーポイント)
続いて,資料5ページ,6ページをご覧ください。こちら,市を取り巻く状
況の変化により,これからのみちづくりについては以下に示す4点に配慮した
取り組みが必要と考えております。1,本格的な超高齢社会の到来,2,災害
に強い都市基盤整備の推進,3,都市の骨格となる交通基盤整備の進展,4,
財政状況への配慮でございます。
(パワーポイント)
次に,これからのみちづくりについてご説明いたします。資料は7ページを
ご覧ください。調布市都市計画マスタープランにおける将来都市像「住み続け
たい
緑につつまれるまち
調布」の実現に向けて,みちづくりの基本理念を
3つ定めます。基本理念につきましては資料のとおりでございます。
(パワーポイント)
続きまして,資料8ページをご覧ください。道路網計画は,広域的な移動を
支える都市計画道路を対象とした広域道路網計画と,広域的な道路を補完し地
区内の移動を支える生活道路を対象とした地区内道路網計画により構成します。
広域道路網は,道路網構築の視点から目指すべき道路網を構築し,必要が確
認されなかった路線は廃止候補路線とします。
広域整備プログラムでは,優先的に整備すべき路線を選定します。さらに,
平成28年度から10年間で整備または着手する優先整備路線と,その次に整
備または着手する準優先整備路線に分類します。また,特別な事由により都市
計画の内容について検討する必要がある路線を計画検討路線とします。
地区内道路網についても,目指すべき道路網を構築し,必要性が確認されな
かった路線については,計画の位置づけを廃止します。
地区内道路網整備プログラムでは,優先整備路線を選定し,さらに短期的な
取り組みとして,局所的改良や交通安全の視点も含めた機能確保のための総合
的な取組を選定します。
(パワーポイント)
続いて,9ページをご覧ください。広域道路網の検討対象路線は,広域的な
移動を支えるという観点から,都市計画道路のうち,幹線街路と区画街路を基
- 18 -
本とします。
地区内道路網の検討対象路線は,調布市生活道路網計画において,生活道路
として位置づけられている路線を基本とします。なお,必要に応じ,現在計画
に位置づけのない路線についても検討対象とします。
(パワーポイント)
次に,道路網計画の目標についてご説明いたします。資料は10ページをお
願いいたします。市を取り巻く状況や上位関連計画の目標及び市民ニーズを踏
まえ,10ページに記載しました5つの道路網計画の目標を設定しております。
具体的には,快適・便利・安全,防災・減災,活性化,環境・住環境,効率性
の5つの項目でございます。
(パワーポイント)
次に,目指すべき道路網についてご説明いたします。
(パワーポイント)
資料は12ページをお願いいたします。都市計画道路,生活道路ともにそれ
ぞれ道路網構築の視点ごとに必要な道路を確認し,それらを重ねあわせて目指
すべき道路網とします。
(パワーポイント)
13ページをお願いいたします。道路網計画の目標を踏まえ,道路に期待さ
れる機能と役割の観点から,道路網構築の視点を選定しました。
広域道路網については,交通機能や防災機能を確保する観点から設定し,地
区内道路網については,歩行者の安全性確保や地域の施設間の連絡などに主眼
を置き,設定しています。
なお,道路網構築の各視点の詳細につきましては,14ページ,15ページ
をご覧ください。
(パワーポイント)
次に,19ページをお願いいたします。道路網構築の視点から検討した結果,
目指すべき広域道路網は,図面のとおりとなります。必要性が確認されなかっ
た廃止候補路線は,図面の下部にグレーの破線で示したおおよそ多摩川住宅か
ら調布南高校付近までの調布3・4・5号線の調布3・4・25号線から調
布3・4・29号線までの区間の1路線でございます。
- 19 -
(パワーポイント)
20ページをご覧ください。この図は地区内道路網の計画になりますが,太
い線が必要性が確認された路線,細い線が生活道路の位置づけを廃止する路線,
赤色の点線で示した箇所が新たに計画に位置づけられる路線を示しております。
なお,生活道路の廃止につきましては,本計画の策定をもって廃止すること
としております。これにより,現在の生活道路網計画の約半数の延長となる見
込みでございます。
(パワーポイント)
次に,21ページをご覧ください。こちらは,目指すべき地区内道路網の幅
員を示した図です。幅員につきましては,線の太さ,あるいは色によりまして
幅員を設定してございます。後ほどご覧いただきたいと思いますので,よろし
くお願いいたします。
(パワーポイント)
次に,道路整備プログラムについてご説明いたします。
(パワーポイント)
22ページをご覧ください。道路整備には,多額の事業費が必要であること
から,市の財政状況を考慮すると,今後はますます整備に時間を要することが
想定されます。
このため,効率的,効果的に道路の整備を進めるために,道路整備プログラ
ムでは,整備優先度の考え方をまとめた上で,優先的に整備すべき路線を定め
ます。
(パワーポイント)
資料23ページをお願いいたします。広域道路整備プログラムでは,6つの
整備優先度の考え方に基づき,優先的に整備すべき路線を選定します。
1つ目の円滑な道路ネットワークの構築は,一般的な道路整備の考え方です
が,部分的に未整備となっている区間を整備することで,早期に整備効果を発
現し,生活道路への通過交通の抑制や事故の削減などを図ります。
2つ目の関連する都市基盤整備事業との連携は,市の特徴的な考え方として,
現在進行する外環道などの整備と連携を図ることで,道路の整備効果を一体的
に発現し,渋滞箇所の解消や道路整備による効果の大幅な向上を図ります。
- 20 -
3つ目の災害に強い都市基盤の整備は,大規模な地震をきっかけに重要視さ
れた考え方ですが,地域の防災上重要な機能を果たす路線を整備することで,
災害に強い街を形成し,防災性の向上を図ります。
4つ目以降は,市の基本計画の施策と連動させ,京王線の地下化を契機に街
が大きく変貌する機会を捉えた考え方で,順次説明させていただきます。
4つ目の快適でより便利な街の形成では,バスなどの公共交通ネットワーク
の導入や住民発意による街づくりが進んでいる地域の路線を整備することで,
快適でより便利な街を形成します。
5つ目の交通バリアフリーの推進では,駅周辺のバリアフリー化を推進する
ことにより,安全な歩行空間の確保,交通結節機能の強化,公共交通機関との
接続時における利便性の向上を図ります。
最後に6つ目でございますが,地域特性を生かした都市空間の形成では,中
心市街地の活性化や回遊性の向上,深大寺地区などの観光拠点へのアクセス向
上を図るものでございます。
次に,24ページをお願いいたします。優先的に整備すべき路線は,平成2
8年度から10年間で優先的に整備または着手する優先整備路線と,その次に
整備または着手する準優先整備路線に分類します。
優先整備路線と準優先整備路線は,みちの井戸端会議や市民アンケートによ
る市民意見,第三次事業化計画の事業状況を考慮した実現可能な整備延長,現
在,事業中の路線を考慮して分類します。
(パワーポイント)
資料25ページをお願いいたします。広域道路網として必要性が確認された
路線のうち,25ページに記載した5つの特別な事由により,都市計画の内容
について検討する必要がある路線を計画検討路線として位置づけます。
計画検討路線には,事業化を見据えて構造,幅員などを検討する路線や既存
道路への振りかえを検討する路線などを選定し,今後,地域の状況を踏まえつ
つ,個別路線ごとに道路整備の実現に向けて検討を進めていきます。
(パワーポイント)
続きまして,26ページをご覧ください。平成28年度から10年間で整備
または着手する優先整備路線は,水色で示した1番から4番までが都施行の4
- 21 -
路線,ピンク色で示しました5番から10番までが市施行の6路線でございま
す。
市施行の優先整備路線の延長は,第三次事業化計画の事業状況を考慮したも
のとしております。
また,優先整備路線の次に整備または着手すべき準優先整備路線は,緑色で
示しました11番から15番までの5路線となります。
最後に,特別な事由により都市計画の内容について検討を行う計画検討路線
は,紫色の二重線で示しています。都が検討主体となるものが2路線あり,市
が検討主体となるものが6路線となります。
(パワーポイント)
続きまして,27ページをご覧ください。目指すべき地区内道路網から現在
市で重点的に取り組むべき視点として,消防活動困難区域の解消に資する路線,
都市基盤整備事業の関連路線を優先整備路線として選定します。
(パワーポイント)
28ページをご覧ください。地区内道路網では,部分的に解決する必要のあ
る課題として,道路が狭くなり交通に支障を来しているボトルネック箇所や,
小学校の周辺などで機能確保のための総合的な取り組みを位置づけます。この
取り組みでは,部分的な拡幅や交通規制の変更,既存道路の有効活用により,
機能の確保などを早期に検討していりたいと考えております。
(パワーポイント)
次に,29ページをご覧ください。こちらは,地区内道路整備プログラムと
なります。優先整備路線は,赤色で示した15路線になります。また,機能確
保のための総合的な取り組みを行う箇所は,ピンク色の丸印で示しました10
ヵ所で,道路が狭くなり交通に支障を来しているボトルネック箇所が5ヵ所,
小学校周辺が5ヵ所となります。
(パワーポイント)
次に,目指すべき道路網の実現に向けてご説明いたします。
(パワーポイント)
資料は30ページをお願いいたします。広域道路網のうち,優先整備路線及
び準優先整備路線については,地域の特性に配慮しながら,事業化に向けた検
- 22 -
討を行うとともに,調布市基本計画と整合を図り,順次事業化を進めてまいり
ます。
また,計画検討路線については,今後,地域の実情を踏まえつつ,計画検討,
都市計画手続など,それから事業化検討の3段階に分け,おおむね10年後の
平成37年度を目標として,実現に向けた検討を進めていきたいと考えており
ます。
廃止候補路線については,廃止検討,廃止の都市計画手続の2段階に分け,
おおむね5年後の平成32年度を目標として,計画廃止に向けた検討を進めて
いきます。
(パワーポイント)
続きまして,31ページの上段をご覧ください。優先整備路線機能確保のた
めの総合的な取り組みは,周辺環境や地域の特性に配慮しつつ,地域のご理解
を得ながら,順次事業化に向けた検討を進めてまいります。特に機能確保のた
めの総合的な取り組みは,各地域の状況を適切に把握し,早期の課題解決に向
けて検討を進めることとしております。
(パワーポイント)
31ページの下段をご覧ください。道路網計画は,最新の社会経済状況や調
布市を取り巻く状況などに対応した計画となるように,必要に応じ定期的に更
新をしていきたいと考えてございます。
最後に,ただいまご説明いたしました調布市道路網計画につきましては,現
在,策定中である東京における都市計画道路の整備方針,いわゆる第四次事業
化計画と整合を図っておりますので,ご承知おきください。
説明は以上でございます。
○大橋会長
ありがとうございました。ご質問が多々あるかと思いますが,
ご質問を受けたいと思います。(小林委員の挙手に対して)はい,どうぞ。
○小林委員
説明どうもありがとうございます。この道路網計画の一番最初
の「はじめに」のところで,一番下の下から3行目に,目指すべき道路網や優
先的に整備すべき路線などを取りまとめたということで,優先的に整備すべき
路線については,私も短い時間ですが,ばっと見て非常にわかりやすくて,大
変勉強になりました。
- 23 -
ちょっと気になるのは目指すべき道路網というところなのですけれども,も
しかすると違っていたら申しわけないですが,目指すべきのところで7ページ
目に「これからのみちづくり」がありまして,ここに基本理念1で,道路に期
待される多様な役割が発揮されることを重視したみちづくりと書いてございま
す。
私,専門が都市緑化とか都市環境の保全という意味からすると,恐らく調布
市の緑の基本計画ですとか,あるいはまだ策定されていないかもしれませんけ
れども,生物多様性地域戦略ですとか,景観計画ですとか,沿道緑化,緑の話
がほとんど見当たらないので,特に緑の基本計画の中で道路網というのは,エ
コロジカルネットワークなどの主幹となるので,その辺が触れられていないと
いうのは何か意味があるのかなと。優先性ということかなというのが1つ目の
質問です。
2つ目の質問がちょっと似ているのですけれども,33ページ目にアンケー
トの結果が出てございまして,アンケートで道のことで困っていることという
と,落ち葉のことですとか,樹木の根上がりで歩道ががびがびになって危ない
とか,邪魔だとか,そんな声をよく聞くのですが,そういった答えも特にない
ので,市民の皆さんは余り問題になっていないのかなと。この2点,質問でご
ざいます。
○大橋会長
○鈴木副主幹
お願いいたします。
まず,具体的なつくり込みの話で,緑の記載がないというこ
とでございますけれども,おっしゃるように,これはあくまでも調布市の将来
的な道路網の視点で,まずは将来どう道路網があるべきかということを検討し
ております。そこから,今回,第四次事業化計画を契機に,私どもが今後10
年間で整備していく路線,優先整備路線を決めたというものでございますので,
具体的なつくり込みについては,各事業段階において検討されるべきものと認
識してございます。
それから,もう1つ,市民意見でございますけれども,本日お配りしている
資料でいきますと11ページをご覧いただけますでしょうか。今11ページの
下の段に市民ニーズというのが書かれているかと思います。これは,私どもが
まず計画検討に当たって,日ごろ市民の皆様がどういったことを感じているの
- 24 -
かということを把握するために,市内25ヵ所で延べ800人ぐらいの方から
ご意見をいただいた内容でございます。その多くが,上のほうに記載されてい
るのですけれども,歩道を安全に快適に歩けるようにしてほしいとか,自転車
を安全に利用できるようにしてほしいとか,自動車を安心して運転できるよう
にしてほしいといった安全に係るようなものが多く出されております。
もちろん,その他意見として,落ち葉の清掃が困るという意見も出てはいる
のですけれども,特に自転車や歩行者の安全性に関するものが多く出ていると
いうのが現状でございます。
以上でございます。
○大橋会長
よろしいでしょうか。ほかにご質問ありますでしょうか。(大澤
委員の挙手に対して)はい,どうぞ。
○大澤委員
今の市民ニーズの関連になるのですが,歩道の安全とか自動車
の安全が非常に多かったというお話で,32ページには自転車利用の環境づく
りで,今後それを検討していくというお話なのですが,今回の道路網計画にお
いては,どのぐらいこのことが反映,考えられたのでしょうか。
○大橋会長
○鈴木副主幹
はい,お願いします。
まず,自転車利用の環境につきましては,今,全国的にいろ
いろ話題になっているかと思います。調布市においても,なかなか自転車走行
空間というのを明示する事例が少ないものですから,今回,道路網計画を策定
するに当たっては,まずはちゃんと路面標示などで,自転車がどこを走るのか
というのを明確にしましょう,また,そういうことをちゃんと検討していきま
しょうということを位置づけたというのが大きな特徴の1つでございます。
それから,俗にいう生活道路のほう,地区内道路網につきましては,車道を
拡幅すると見られがちなのですけれども,車道を拡幅するというよりは,今の
道路に歩行空間をくっつけていくというイメージを私どもは強くもっています。
そういったことから,ある程度どこに行くための道路なのかということを意
識しながら,まずはその必要性というものを検証し,その後で,では,そこに
行くためにはこういう幅員が必要ですよねという考え方を,計画でいくと17
ページ,18ページあたりで整理をさせていただいたという状況でございます。
自転車走行空間については,まだ十分に整理できているというわけではない
- 25 -
のですけれども,まずは安全性を高めるという意味で,走行空間の明示,それ
からひいては,まずは自転車を利用される方のマナーの向上みたいなところも
含めてやっていくべきものと認識しておりますので,今回の計画では32ペー
ジに記載させていただいたところでございます。
○大橋会長
ありがとうございます。ほかにご質問ありますでしょうか。(雨
宮委員の挙手に対して)はい,どうぞ。
○雨宮委員
都市計画道路と生活道路と2種類の道路について,私は事業着
手というものがいつの時期になるのかというのが非常に関心をもっているので
すが,都市計画道路の事業着手のタイミングというか,時期というのか,それ
とその前段での準備段階というのは具体的にどんな中身になっているのか。そ
れから,生活道路については,その2つの点どうなのかということをまず1点
目お聞きしておきたいと思います。
それからもう一点は,都市計画道路の計画検討路線は具体的には3・4・
10号だと受け取っているのですが,従来,3・4・10号というのは,市施
行で世田谷境まで行っていたように記憶しているのです。今度の見直しに当た
っては,松原通りというのですか,私は仙川通りと呼んでいるのだけれども,
あの都道を境に,都施行と市施行に分離されましたよね。そのあたりの理由は
何かということについて,2つ目伺いたいと思います。
それから,もう一方,これも具体的な路線ですけれども,3・4・4の鶴川
街道よりか西のところ,現況では第五中学という中学校のグラウンドの中を計
画線が貫いている。そういう状況にあるのに,何で都施行の優先路線になって
いるのか,これも非常に疑問なのですけれども,この3点についてお答えいた
だければと思います。
○大橋会長
○鈴木副主幹
お願いいたします。
まず,1つ目の事業着手のタイミングと準備のタイミングと
いうことでございますけれども,調布市でいきますと,今,都市計画道路でい
くと大きく4路線事業化をしている状況でございます。
事業をしている最中には,やはり多額の費用と時間等がかかってまいるとい
う状況でございますので,やはりそういう事業がある程度収束が見えるタイミ
ングをもって次の事業化というものが図られるべきものという考え方をもって
- 26 -
います。
限られた財源の中で効率的にかつ迅速に整備していくためには,やはり財源
と人の選択と集中が必要かなということを考えてございますので,そういった
面を含めて,市の上位計画などを含めて,事業中路線の進捗,財政状況を見な
がら立ち上げていくというのが原則であろうと考えてございます。
○齊藤課長
都市計画道路,生活道路含めてになろうかと思いますけれども,
まず都市計画道路の場合は,基本的には街路事業という都市計画事業としてや
るのが基本線です。この場合ですと,事業化というのは事業認可を取得したと
きです。事業認可を取得するためには,その前に測量ですとかいろいろな調査
をしなければいけない。これは,事業の前段階,準備段階ということになりま
す。それが数年かかります。それらの手続が整って,事業認可を取得すると。
事業認可を取得するときが事業化と思ってください。そこから用地取得して,
工事をする,完成するという段階になります。
一方,生活道路,あと都市計画道路でもやる場合があるのですが,道路事業
で行う場合があります。いわゆる都市計画事業ではなくて道路事業で行う。こ
の場合は,道路区域を入れた時点が事業化と我々認識しています。道路区域を
入れるまでには,当然先ほどと同じように測量して,いろいろな調査をしなけ
ればいけない。ここが事業の準備段階です。その準備が整って,道路区域を入
れて,そこが事業化と。その後,用地取得して工事という形になると。
○鈴木副主幹
それから,調布の3・4・10号線,俗にいう品川通りとい
われているところでございます。こちらについては,まず先ほど委員からもお
話がありましたとおり,調布の3・4・17号線という松原通りという都道を
境に,東側を都施行,西側を市施行という位置づけにしてございます。
まず,東側の都施行については,地域の安全性向上などに寄与するというと
ころと,それから多摩地域と区部を結ぶ道路ネットワークを強化するという目
的で,東京都さんが実際には優先整備路線に位置づけをされるという状況でご
ざいます。
一方で,松原通りと呼ばれるところから西側の区間につきましては,周辺に
国分寺崖線が位置して,地形に高低差が生じるとともに,計画路線の一部が国
分寺崖線緑地保全地区という東京都さんが指定している地区なのですけれども,
- 27 -
そこと重複しているという状況がございます。こういったことから,道路と緑
の共存,あるいは国分寺崖線の保全に配慮した計画検討が必要だということで,
今回,市施行の計画検討路線という位置づけをしているところでございます。
また,3・4・4号線につきましては,ちょうど京王多摩川駅の北側に位置
する東西方向の路線がございますけれども,現在,鶴川街道と呼ばれるところ
から東側はほぼ完成しています。鶴川街道から東側の区間につきましては,あ
る程度現道がある,あるいは拡幅整備が一定程度終わっているという状況でご
ざいます。
鶴川街道から西側の区間,府中市境までの区間については,今未整備区間と
なってございまして,その部分を都施行の優先整備路線と位置づける。そのさ
らに西側については,府中の方向までかなり広域的に幹線ができているという
状況でございますので,東京都としても広域的な幹線という位置づけから,都
施行の優先整備路線という位置づけをしているところでございます。
○齊藤課長
ちょっと補足させていただきます。まず,2点目の3・4・1
0号線の件ですけれども,もともと第三次事業化計画で一括して市施行の優先
整備路線になっておりました。
第三次事業化計画の10年間で,我々市としましても,地元の方々ともお話
しさせていただいた中で,やはり国分寺崖線の緑の保全も当然必要だと思って
います。
加えて,地形がかなり高低差があるところですので,その中でどうやって道
路をつくるにしても,施工していくかというのもかなり大きな問題だと思って
います。
したがいまして,今回,この計画でいきますと26ページをご覧いただきた
いのですけれども,紫の二重線で⑲,ここが今お話ししましたとおり,国分寺
崖線を横切る区間,さらに高低差がかなりある区間ということで,ここは計画
検討路線に位置づけて,道路の実現性に向けてどういう形で計画したらいいか
というのを再検討しようということで位置づけております。
一方,そのさらに東側の②については,高低差を超えた上のところになりま
すが,②の先,色は塗っておりませんが,世田谷区側が都市計画道路でいきま
すと補助54号線という道路になります。こちらも今回,第四次事業化計画で
- 28 -
都施行の優先整備路線で位置づけております。都施行の優先整備路線で位置づ
けたさらに東側については,現在,東京都のほうで事業中,あるいは完成して
いる部分があって,環八までずっと抜けているのです。当然,東京都さんとし
ましても,環八からこの②を通って,さらにその下に③,松原通り3・4・1
7とあります。ここも今回優先整備路線に位置づけておりますが,このルート
が広域的なルートとしてやはり重要だということがありまして,この区間は東
京都さんの優先整備路線ということで位置づけると。
一方,国分寺崖線,高低差のある⑲のところは,引き続き市が計画検討路線
として計画していくとしていこうという計画でございます。
3点目の3・4・4号線ですが,委員おっしゃいましたとおり,市立の第五
中学校の敷地を貫いていることでございます。
一方,先ほど鈴木からもお話ししましたとおり,この路線は広域的には重要
な路線であろうかと思っています。狛江市からずっと続いてきて,この先府中
までずっと続いている路線で,当該区間,26ページでいきますと①,ここだ
けが道路がないと。現道もないという状況です。
この先,中央道の府中のスマートインターもこの間完成して,やはりここの
区間を広域的に見たときには,道路として,ネットワークとしては重要だろう
と認識しております。
ただ,第五中学校をどうするのだという話はこれまでも我々伺っております。
ここについては,第五中学校の学校機能を当然,維持していかなければいけな
いと思っております。当然,道路と交差していますので,どういう形が可能か
ということは,東京都さんを含めて我々これから検討,議論していきたいと考
えております。
以上でございます。
○大橋会長
ありがとうございます。――とりあえずよろしいですか。ほか
にご質問よろしいですか。
ご質問ないようですので,報告の第1号に関しましては,これで終了させて
いただきます。
○小林委員
意見を申し上げてよろしいですか。
○大橋会長
報告案件ですので,ご質問にあわせて,意見も構いません。は
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い,どうぞ。
○小林委員
しつこくて済みません。ばっと読んだ感じで,大変わかりやす
くて本当に勉強になったのですが,私,32ページ目からの今後の課題という
ところがひっかかってしまったのかなと思うのです。先ほどの緑のお話にして
も何にしても,今後の課題のところにもし入れていただけるようであれば,入
れていただければいいと思います。
32ページ目の一番上,以下の点については,今後も引き続きということは,
以下の点以外のことは今後考えないというようにもなってしまいますので,恐
らく2ページ目の調布市の上位関連計画に上がっている地域防災計画や環境基
本計画や10ページ目に上がっている快適,便利,安全という5つの丸といっ
たものから今後の課題を引っ張ってくると,終わりよければ全てよしになるの
かなと。細かい話ですけれども,意見でございます。
○大橋会長
ありがとうございます。報告案件ですが,ご意見あります方は
どうぞ遠慮なくご発言ください。いかがですか。ご意見ありませんか。――よ
ろしいですか。
では,次の案件に移らせていただきます。報告第2号「風俗営業等の規制及
び業務の適正化等に関する法律の改正に伴う調布都市計画地区計画の変更につ
いて」,担当課からご説明をお願いいたします。
○河野課長
都市計画課長の河野でございます。よろしくお願いします。
○山田主幹
都市計画課主幹の山田でございます。
○木村技師
都市計画課・木村でございます。よろしくお願いいたします。
○河野課長
資料に基づいて担当から説明させていただきます。
○木村技師
それでは,報告第2号,風俗営業等の規制及び業務の適正化等
に関する法律,いわゆる風営法の改正に伴う調布都市計画地区計画の変更につ
いてご説明させていただきます。
本案件の資料ですが,配付させていただきましたA4紙面3枚のものを使用
してご説明いたします。
まず,法改正に伴い風営法の何が変わるのかをご説明した後,次は実際に地
区計画がどのように変更するのかをご説明し,最後に今後の都市計画決定手続
についてご説明いたします。
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まず,風営法の改正についてご説明いたします。改正の背景といたしまして
は,近年のダンスをめぐる国民の意識の変化等を踏まえ,客にダンスをさせる
営業について,その一部を風俗営業から除外するとともに,営業の形態に応じ
て規制する改正が昨年6月24日に公布,一部施行され,残りの規定は本年6
月23日に施行されることとなっております。
続きまして,改正の概要をご説明します。現行の風営法では,配付資料1ペ
ージ,図の左下に記載されております8種類の風俗営業が定義されておりまし
た。今回の法改正では,そのうち主に第3号に規定されておりますナイトクラ
ブ,第4号に規定されておりますダンスホールの営業について,規制のあり方
が見直されました。
では,見直しの概要についてご説明いたします。まず,第3号のナイトク
ラブについてですが,ナイトクラブは,客にダンスをさせ,かつ飲食をさせ
る営業と定義されており,いわゆるディスコやクラブに代表される営業形態
であり,これまで一律に深夜営業が禁止されておりました。今回の法改正に
より,2020年に開催される東京オリンピックに向け,訪日外国人旅行者の
集客増を図るため,特に若い世代に人気の高いナイトクラブについて,区域を
限定した上で深夜営業を可能としつつ,引き続き風営法の規制対象として,営
業時間や酒類提供の云々に応じた新たな規制体系に改めます。
次に,第4号のダンスホールについてですが,ダンスホールは,飲食を提供
することなく専ら客にダンスをさせる営業と定義され,いわゆる社交ダンスが
これに当たりますが,ナイトクラブなどと同様に,風俗営業の1つとして規制
されてきました。
こうした中,ダンスについては,文部科学省の発表した学習指導要領により,
2011年から小学校,2012年から中学校,2013年には高校において
ロックダンスやヒップホップダンスが体育に導入されたことに象徴されるよう
に,ダンス=風俗を乱すおそれという概念が社会通念上成り立たなくなってい
ることから,ダンスに係る国民の意識の変化に対応するため,風営法の規定か
ら削除し,風営法の規制の対象外となりました。
また,これまでダンスの有無によって区別しておりました第1号と第2号は
統合され,新たに第1号として定義されることとなります。
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以上より,風俗営業の種類について,第1号と第2号の統合やダンスホール
である第4号の削除,また第3号のナイトクラブの営業については,引き続き
規制対象としながらも,複数の項にまたがる別の規制体系と移行することに伴
い,第5号から第8号まで定義されていたものが,新たに第2号から第5号へ
と定義されることになります。
したがって,このような風営法の改正が行われることに伴いまして,改正部
分を引用しております地区計画の記載表現及び規制内容等を改正法に適合する
ように見直すため,今回,変更を検討しております。
配付資料2ページをご覧ください。続きまして,地区計画の変更内容をご説
明する前に,制度について簡単に説明させていただきます。
地区計画は,用途地域や都市計画道路などと同様に,都市計画法に規定され
る計画制度の1つです。制度の特徴といたしまして,それぞれの地区にふさわ
しい街づくりを誘導するため,建築物の用途や高さの制限を強化,緩和するこ
とで,細やかなルールを定めることができます。
ご覧になっていただいております図は,調布市内における地区計画策定の状
況となっており,12地区に地区計画を定めております。このうち風営法によ
る規制内容を定めております7地区が今回の対象となります。
配付資料の3ページをご覧ください。次に,風営法改正に伴う今回の地区計
画の変更の具体的な内容についてご説明いたします。
地区計画の変更に当たっては,次の3点の考え方に基づいて変更を行います。
まず,1点目として,風営法改正法の趣旨を踏まえ,風営法において風俗営
業の対象から除外されるものは,地区計画の建築物の用途の制限においても同
様に除外とします。対象となる地区は調布駅周辺地区のみです。
次に,第2点目として,先ほどご説明いたしました風営法の改正により発生
する各号の統合や削除に伴う号ずれに対応した修正を行いますが,制限内容自
体は変わらないよう対応を図ります。仙川駅周辺地区など,全ての地区がこれ
に当たります。
なお,国領駅周辺地区については,もともとキャバレーのみを制限していま
したが,第1号と第2号の統合に伴い,計画書の記載を変更いたしましたが,
制限内容に変更はありません。
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配付資料の4ページをご覧ください。最後に,3点目として,風営法の改正
や建築基準法の解釈分類により,用途地域によって建築物の用途の規制をして
いる地域に,地区計画でさらに規制となるような重複を整理し,地区計画にお
ける表現を削除しますが,これに伴う制限内容の変更はありません。対象とな
るのは,仙川駅周辺地区及び国領8丁目周辺地区です。
また,調布駅周辺地区においては,風俗営業と性風俗関連特殊営業,国領駅
周辺地区においては,無店舗型性風俗特殊営業をそれぞれ地区計画策定時の趣
旨を踏まえ,制限を行います。
なお,2つの対象地区については,現在,公共施設や病院,教育施設が近隣
にあることから,風営法の立地規制によって,建築及び営業することはできな
いため,権利制限を新たに加えるというよりも,地区計画において,明確化す
ることを目的としております。
配付資料の5ページをご覧ください。今後の都市計画手続についてですが,
本年4月3日日曜日午後2時から,文化会館たづくりにおいて,風営法改正に
伴う地区計画変更に関する原案説明会を開催いたします。
また,都市計画法第16条に基づく原案の縦覧を平成28年3月28日から
4月11日までの2週間,土地所有者等を対象とした意見提出期間を4月18
日までの3週間実施する予定です。
これらの日程については,市報3月20日号及び市ホームページにてお知ら
せしております。
その後,平成28年5月6日から都市計画法第17条に基づく案の縦覧及び
市民等を対象とした意見書提出期間を設け,また,5月に開催予定であります
平成28年度第1回都市計画審議会の本審議会へ都市計画変更に係る付議をさ
せていただきたいと考えております。
報告事項につきましては以上でございます。
○大橋会長
ありがとうございました。それでは,報告案件ですので,質問
とご意見のある方もお願いいたします。――よろしいでしょうか。
(「なし」の声あり)
それでは,以上で今日の審議会の審議は全て終了させていただきます。
本日の議事録の署名ですが,今回は輪番制で雨宮委員にお願いいたします。
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よろしくお願いいたします。
それから,事務局から連絡事項はありますでしょうか。
○事務局(寺田)
次回の開催予定につきましてご報告をさせていただきま
す。先ほど少しございましたが,平成28年度第1回の調布市都市計画審議会
につきましては,5月24日を開催予定しております。案件等の詳細が決まり
ましたらご連絡をさせていただきますので,よろしくお願いいたします。
以上です。
○大橋会長
ありがとうございました。
議事の進行につきまして,今日もご協力くださいまして,ありがとうござい
ます。3時半,予定どおり終了させていただきました。
以上をもちまして平成27年度第3回都市計画審議会を終わらせていただき
ます。お忙しいところ,ありがとうございました。
――了――
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