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静岡市防災行政無線管理運用要綱 (趣旨) 第1条 この要綱は、静岡市
静岡市防災行政無線管理運用要綱 (趣旨) 第1条 この要綱は、静岡市地域防災計画に基づく災害対策に係る事務及びその他の事務に関し、 円滑な通信の確保を図るため静岡市防災行政無線局(以下「防災行政無線局」という。)の適正な 管理及び運用について、電波法(昭和25年法律131号)その他の関係法令に定めるもののほか、必 要な事項を定めるものとする。 (用語の定義) 第2条 この要綱において次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号の定めるところによるものと する。 (1)防災行政無線局 静岡市が、防災行政用に設置する全ての超短波及び極超短波によ る無線設備、並びに当該設備の操作を行う者の総体をいう。平常時 には一般に、非常時に防災用に使用する。 (2)無線局 無線設備及び無線設備の操作を行う者の総体をいう。ただし、受 信のみを目的とするものを除く。 (3)無線設備 無線局の電波を送り、又は受けるための電気的設備をいう。 (4)固定系 市から直接市民に対し防災情報その他の情報(以下「情報」とい う。)を伝達するための固定系親局と固定系中継局、固定系子局又 は戸別受信機との間の超短波による通信系統をいう。なお、固定系 無線設備を同時通報用無線(「同報無線」)という。 (5)固定系親局 市民に対し情報の周知徹底を図るために、固定系において市役所 本庁舎又は区役所に設置する無線局で、固定系子局又は戸別受信機 に対し情報を伝達するものをいう。(「同報無線親局」という。) (6)固定系子局 防災行政上必要な箇所に同報無線親局の通信の相手方として屋外 に設置した装置で、同報無線親局からの情報を市民に伝達でき、か つ単独で自局放送できる無線設備をいう。(「同報無線子局」とい う。) (7)戸別受信機 同報無線親局の通信の相手方として各戸に設置した装置で、同報 無線親局からの情報を市民に伝達できるものをいう。 (8)固定系中継局 同報無線親局から発射された電波を子局又は戸別受信機に自動中 継する無線設備をいう。(「同報無線中継局」という。) (9)移動系 静岡市の機関が情報の収集及び伝達を行うための、基地局と陸上 移動局又は陸上移動局相互間の、超短波又は極超短波による通信系 統をいう。 (10)地域防災系 静岡市の機関、生活関連機関及び防災関係機関相互間の情報の収 集及び伝達を行うための、基地局と陸上移動局又は陸上移動局相互 間の極超短波による通信系統をいう。 (11)防災相互系 基地局と石油コンビナート特別防災区内に設置した陸上移動局又 は陸上移動局相互間の超短波又は極超短波による通信系統をいう。 (12)基地局 移動系、地域防災系及び防災相互系において市役所本庁舎又は区 役所に設置する移動しない無線局で、統制機能を有し、陸上移動局 と通信を行う無線設備をいう。 (13)陸上移動中継局 地域防災系において基地局と陸上移動局の間、又は陸上移動局相 互間の通信を自動中継する無線設備をいう。 (14)陸上移動局 陸上を移動中又は特定しない地点に停止中に運用する無線局をい う。 (15)遠隔制御器 無線設備を遠隔操作する装置をいう。 (16)無線従事者 無線設備の操作、又はその監督を行う者であって、当該無線設備 を操作する資格を有し、かつ、総務大臣(東海総合通信局長)の免 許を受けたものをいう。 (防災行政無線局の構成等) 第3条 防災行政無線局の構成は、別に定める構成表のとおりとする。 2 無線局の呼出名称、設置場所等は、別に定める。 (管理部課) 第4条 防災行政無線局の統括管理及び無線設備の管理は、危機管理総室があたるものとする。 (防災行政無線局の総括管理者) 第5条 防災行政無線局の管理及び運用に関する業務を総括するため総括管理者を置く。 2 総括管理者は、防災行政無線局の職員を指揮監督する。 3 総括管理者は、危機管理総室長の職にあるものをもって充てる。 (防災行政無線局の職員) 第6条 防災行政無線局に管理責任者、通信取扱責任者、無線局管理者、無線従事者及び通信取扱 者を置く。 (管理責任者) 第7条 管理責任者は、総括管理者の指示に従い、防災行政無線局の管理及び運用を行うとともに 通信取扱責任者、無線局管理者、無線従事者及び通信取扱者を指揮監督する。 2 管理責任者は、危機管理総室次長の職にある者をもって充てる。 (無線局管理者) 第8条 無線局管理者は、次に掲げる部署に置く。 (1) 固定系親局並びに移動系、地域防災系及び防災相互系基地局の通信操作を行う課 (2) 移動系陸上移動局を配置した静岡市の出先機関等 (3) 地域防災系陸上移動局を配置した機関等 (4) 防災相互系陸上移動局を配置した機関等 2 無線局管理者は、管理責任者の指示に従い、当該部署に配置した無線局又は無線設備を管理す る。 3 無線局管理者は、第1項第1号に掲げる課にあっては当該課の課長の職にある者を、同項第2 号に掲げる出先機関等にあっては当該出先機関等の長の職にある者をもってあて、第3、4号に 掲げる機関にあっては無線局を運用する部署の責任者の職にある者をもってあてる。 (通信取扱責任者) 第9条 通信取扱責任者は、管理責任者の指示に従い、防災行政無線局の管理及び運用を行うとと もに防災行政無線局に係る業務を行う。 2 通信取扱責任者は、総括管理者が危機管理総室の職員で無線従事者の資格を有する者のうちか ら指名し、これにあてる。 3 通信取扱責任者は、移動系、地域防災系及び防災相互系の相手方である陸上移動局の無線設備 を操作する通信取扱者を指揮監督する。 (通信取扱者) 第10条 通信取扱者は、通信取扱責任者の管理のもとに、電波関係法令を遵守し、法令に基づいた 無線設備の操作を行うものとする。 2 通信取扱者は無線局の運用に携わる職員とする。 (通信の種別) 第11条 通信の種類は、次のとおりとする。 (1)非常通信 災害の発生等非常の場合の通信をいう。 (2)緊急通信 地震、気象及び国民保護措置の警報などの緊急の通信をいう。 (3)一般通信 平常に行う通信をいう。 (4)訓練通信 訓練のための通信をいう。 (5)試験通信 無線設備の動作確認等の通信をいう。 (通信事項) 第12条 固定系の通信事項は、次に掲げる事項とする。 (1)地震(予知情報を含む。)大火、台風等の災害情報、気象情報及び国民保護関連情報の周知 徹底に関すること。 (2)定時試験通信に関すること。 (3)その他総括管理者が特に必要と認めた事項。 2 移動系の通信事項は、次に掲げる事項とする。 (1)防災及び一般行政に関すること。 (2)その他総括管理者が特に必要と認めた事項。 3 地域防災系の通信事項は、次に掲げる事項とする。 (1)防災に関すること。 (2)静岡市に属する機関に配置した無線局については、行政事務に関すること。 (3)その他総括管理者が特に必要と認めた事項 4 防災相互系の通信事項は、次に掲げる事項とする。 (1)防災に関すること。 (2)石油コンビナート特別防災区域内に関すること。 (3)その他総括管理者が特に必要と認めた事項 (通信時間) 第 13 条 通信時間は、原則として次に掲げる区分に応じ当該各号のとおり定める。 (1) 非常通信、緊急通信、一般通信、訓練通信及び試験通信 (2) 固定系定時試験通信 ・・・・随時 静岡地区 ・・・・毎日 17 時 清水地区 ・・・・毎日 12 時と 17 時 (通信統制) 第 14 条 総括管理者は、災害が発生し、又はその恐れがある場合は、情報の円滑かつ効率的な収集 及び伝達を図るため、通信を切断し、割り込み、通信順序の指定を行い、又はこれらの措置を取 ることができるようにしておく等、必要な通信統制を行う。 2 総括管理者の事故その他の理由により総括管理者が前項の通信統制を行うことができないとき は、管理責任者が通信統制を行う。 (通信訓練) 第15条 総括管理者は、非常災害の発生に備え、通信機能の確認及び無線設備の運用の習熟を図る ため、次の各号に定めるところにより定期的に通信訓練を行うものとする。 (1)固定系にあっては、総合防災訓練に総合通信訓練とし、毎年1回以上とする。 (2)移動系、地域防災系及び防災相互系にあっては、次に掲げる区分に応じ当該定める回数とす る。 ア 総合防災訓練等に総合通信訓練として ・・・・毎年1回以上 イ その他の通信訓練 ・・・・随時 2 通信訓練は、固定系にあっては住民への警報通報等の伝達訓練を、移動系、地域防災系及び防 災相互系にあっては通信統制、情報収集及び伝達訓練を重点に行うものとする。 (他無線局との調整等) 第16条 防災相互系において、統括管理者は、同一周波数を使用する他無線局及び関係無線局と連 絡調整を行い、災害時等における通信の円滑な運用に万全を期するものとする。 (無線設備の事故等) 第17条 通信取扱責任者は、無線設備が事故のため、通信を行うことができなくなったときは、必 要な措置をするとともに無線局管理者に報告しなければならない。 2 無線局管理者は、前項の報告を受けた場合、速やかに管理責任者に報告し、その指示を受ける ものとする。 3 管理責任者は、無線局管理者から事故等の報告を受けた場合は、その処置について無線管理者 に指示し、必要に応じ通信取扱責任者に速やかに専門業者に修理させるよう指示するものとする。 (指揮命令) 第18条 非常災害時における無線局運用は、災害対策本部長(災害対策本部が設置されていないと きは、市長とし、以下同様とする。)の命を受け、統括管理者が通信取扱責任者を指揮するもの とする。 (要員体制) 第19条 統括管理者は、非常災害が発生し、又はそのおそれがあると予想されるときは、直ちに通 信取扱責任者を無線局に勤務させ、通信確保に必要な措置をとらなければならない。 2 通信取扱責任者は、前項の命を受け、又は覚知したときは、勤務時間内外を問わず、直ちに無 線局に勤務し統括管理者の指揮を受け、通信の運用に万全を期する。場合により通信取扱者に無 線局に勤務するよう指示するものとする。 (通信の原則) 第20条 通信は、簡単明瞭に行い、無線局開局の目的に反するものを内容としてはならない。 2 通信は、非常通信を優先する。 (秘密の保持) 第21条 通信の業務に従事するものは、その職務上知りえた秘密をもらし、これを窃用してはなら ない。 (無線従事者の配置) 第22条 統括管理者は、親局、基地局及び遠隔制御器等を操作するのに支障のないよう無線従事者 の適正配置に努めるものとする。 (時間外勤務体制) 第23条 統括管理者は、日曜、休日等、その他勤務時間外に無線局運用の必要が生じた場合は、通 信取扱責任者及び必要な通信取扱者に時間外勤務を命じ、無線局の運用にあたらせるものとする。 (陸上移動局の配備) 第24条 統括管理者は、あらかじめ無線局配備方針に則り、陸上移動局を必要な場所に配備するも のとする。 2 統括管理者は、非常災害が発生し、又はその恐れがあると予想されるときは、必要な場所に移 動局を配備する。 (職員の研修) 第25条 統括管理者は、通信取扱者に対して電波法令及び無線局運用に必要な事項について、研修 を行うものとする。 (無線従事者名簿) 第26条 総括管理者は、無線従事者の現状を把握するため毎年4月1日をもって静岡市防災行政無 線局無線従事者名簿(様式第1号)を調整するものとする。 (無線局業務日誌) 第27条 通信取扱責任者は無線局業務日誌(様式第2号)を必要に応じ記載し、当該無線局の管理 責任者の査閲を受けるものとする。 (無線従事者選(解)任) 第28条 通信取扱責任者は、無線従事者の選任又は解任をした際には、その都度電波法施工規則(昭 和25年電波管理委員会規則第14号)別表第3号に規定する無線従事者選(解)任届(以下「選(解) 任届」という。)を調整し、総括管理者に提出するものとする。 (東海総合通信局長への無線従事者選(解)任届の提出) 第29条 総括管理者は、定められた期日までに前条第1項に規定する選(解)任届を東海総合通信 局長に届け出なければならない。 (備付け書類等) 第30条 無線局に備え付ける簿冊は、電波法施工規則第2章第7節に定める次の各号に掲げるもの とし、管理責任者はこれを管理保管するものとする。 (1)無線局免許状 固定系、移動系、地域防災系及び防災相互系とも送信装置のある見やすい場 所に掲げ、陸上移動無線局は、これに代わる証票を無線機本体に貼りつけるものとする。 (2)電波法令集 (3)無線局の申請及び届出に係る一切の書類 (4)正確な時計 (5)無線業務日誌(様式第2号) 使用を終わった日から2年間保存する。 (6)無線検査簿 (7)無線従事者選(解)任届の写し (8)無線管理要綱等 (9)地域防災無線運営協議会規約 (無線設備の保全) 第31条 統括管理者は、無線設備の正常な機能を維持保全するために保守点検を行うものとする。 2 管理責任者は、予備装置及び非常用電源について毎年2回定期的に使用し、その機能を確認す るものとする。 (静岡市地域防災無線協議会) 第32条 地域防災系による災害対策に関する情報の収集、伝達のための通信が良好に確保されるよ う、地域防災系に係る無線局を配置する機関の代表者を構成員とする「静岡市地域防災無線協議 会」を設置する。 2 統括管理者は、地域防災無線局を配置する機関の無線取扱者に対してその運用方法等を指導す る。 3 協議会の組織及び運営については、別に定める。 (雑則) 第33条 この要綱に定めるもののほか、防災行政無線局の管理運営について必要な事項は、別に定 める。 附 則 この要綱は、平成15年4月1日から施行する。 附 則 この要綱は、平成16年4月1日から施行する。 附 則 この要綱は、平成17年4月1日から施行する。 附 則 この要綱は、平成21年7月1日から施行する。 附 則 この要綱は、平成22年4月1日から施行する。 附 則 この要綱は、平成27年4月1日から施行する。 別表 (第3条関係) 防災行政無線局の構成 固定系 固定系中継局 (大山中継局) 固定系親局(静岡市役所) 固定系子局 戸別受信機 遠隔制御器(消防部) 固定系子局 遠隔制御器 戸別受信機 葵区・駿河区 清水区 固定系子局 固定系親局(清水庁舎・ 蒲原支所・由比生涯学習 交流館) 戸別受信機 移動系 旧静岡地域 基地局(静岡市役所) 陸上移動中継局 (大山中継局) 車 載 型 車載携帯型 移 動 系 遠隔制御器 携帯型 陸 上 移 動 局 可 搬 型