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日産とルノーのアライアンス [P13] 287KB
日産とルノーのアライアンス 互いの独自性を保ち、成果を求めて力を結集させる 1999年3月27日に締結された日産とルノーのアライアンス(提携)は、お互 いの企業文化やブランド・アイデンティティを尊重しあうことを基本としてい ます。両社は、自動車のボディ設計の基本部分となるプラットフォームの共有 化を進めたり、エンジンやトランスミッションなどのパワートレインの共同 開発や製造工程の改良に取り組む一方、おのおのの企業が立案する商品計画 に従い、独自の商品ラインアップを強化しております。日産とルノーは、利益 ある成長と共通利益の追求という共通戦略を掲げ、力を結集して高い成果を 目指しています。 世界第4位のグローバル販売実績 日産とルノーを合わせたグローバル販売実績は、2006 年 1 月から 12 月までの累計で 5,911,171台(日産:3,477,799台、ルノー:2,433,372台)となりました。両社のアライ アンスによる市場シェアは9%となり、主要自動車グループにおいて世界第4位の地位を維 持しています。両社は、これまでと同様に世界の各地域における補完関係により、お互い にメリットを享受しています。 セニック(ルノー) インド最大規模の生産工場を共同建設 日産とルノーは、インドの自動車メーカー(マヒンドラ&マヒンドラ)とともに、インドの チェンナイ市における生産工場の建設を発表しました。新工場は2009年の稼働予定で、年 間生産能力40万台を目標としており、3社の共同生産事業により、自動車生産の効率化と共 同購買によるコスト削減を図っていきます。すでに日産は、2004年にインド市場へ参入し、 翌年に販売会社のインド日産会社を設立。今回、日産ブランドのクルマを現地生産すること で、需要が拡大するインド市場に本格的に参入する計画です。 インド事業締結発表の記者会見 メキシコ日産、 「ロガン」ベースの新小型セダン「アプリオ」を販売 日産は、ルノーのクリチバ工場(ブラジル)で生産される「ロガン」ベースの新小型セダン 「アプリオ」を、2007年7月よりメキシコで販売します。メキシコでは、2000年から日産・ ルノー両社の車両生産の協力が始まり、今回の新小型セダンでの販売で、両社の地理的補 完性がさらに強化されます。 「ロガン」は、2004年ルノーの子会社ダチア (ルーマニア)で生 産が始まり、現在では世界50ヵ国で販売されています。 「ロガン」はルノーの市場拡大に大き な役割を果たしており、2007年には、イラン、インド、ブラジルで生産が開始されています。 メキシコの日産ディーラー 共同開発のディーゼルエンジンを日産車に初搭載 日産とルノーが共同開発した2.0リッターのターボディーゼル・エンジン「M1D」が初めて 日産車に採用されました。搭載車種は2007年2月に欧州で発売の新型車「キャシュカイ (日 本名:デュアリス) 」 と、同年夏に欧州で発売の新型 「X-TRAIL」 です。このエンジンは高出力、 低燃費を実現します。今後も、両社のノウハウを生かした研究開発を推進し、優れた技術や 製品の採用を拡大していきます。 M1Dエンジン 13 Profile 2007 デュアリス(日産)