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新興分野人材養成 事後評価 - 「科学技術振興調整費」等 データベース

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新興分野人材養成 事後評価 - 「科学技術振興調整費」等 データベース
新興分野人材養成 事後評価
「医歯工連携による
医歯工連携による人間環境医療工学
による人間環境医療工学の
人間環境医療工学の構築と
構築と人材育成」
機関名:
機関名:東京医科歯科大学 生体材料工学研究所
代表者名:
代表者名:山下 仁大
実施期間:
実施期間:平成 17 年度~
年度~平成 21 年度
目 次
Ⅰ.人材養成計画の概要
1.課題設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2.人材養成計画の趣旨 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
3.人材養成計画の内容
(1)人材養成の考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
(2)人材養成業務の従事者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(3)実施する内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
4.人材養成計画の目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
5.人材養成ユニットの実施体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
Ⅱ.所要経費 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
Ⅲ.自己評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
Ⅳ.人材養成の成果
1.人材養成計画の進捗状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
2.目標の達成度
(1)養成人数の目標と実績 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
(2)養成人数以外の目標と実績 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
3.当初の計画どおりに進捗しなかった理由 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
4.中間評価の反映状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
5.人材養成の実施内容
(1)人材養成の手法・方法と実施結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
(2)養成対象者の到達度評価の仕組みと実施結果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
(3)人材養成システムの改善状況(被養成者の評価等の反映) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
6.人材養成プログラムの有効性
(1)有用性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
(2)波及効果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
(3)情報発信の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
7.実施体制への関与状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35
8.成果の発表状況
(1)養成された人材による研究成果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
(2)養成従事者による養成手法に関する成果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
Ⅴ.本プログラム終了後の継続実施状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
Ⅰ.人材養成計画の概要
■プログラム名:新興分野人材養成 (事後評価)
■課題名:医歯工連携による人間環境医療工学の構築と人材育成
■機関名:東京医科歯科大学 生体材料工学研究所
■代表者名(役職):山下 仁大(所長)
■実施期間:5年間
■実施経費:総額
431.8 百万円(一般管理費・間接経費込み)
1.課題設定
大学院修士課程相当
2.人材養成計画の趣旨
我が国の産業界の開発研究を支えているのは大学院修士課程修了者であり、修士課程での実務教育
は極めて重要である。しかし、修士課程では研究指導に重点が置かれ、統一的な思想に基づいた系統
だった教育が行われているとは必ずしも言えない。このような現状に鑑み、近未来に理想的な医療環境
を構築するための基礎技術を修得し発展的に実用展開できる人材の養成を修士課程レベルで行う必要
がある。また、我が国は、ゲノム、ナノテクノロジーなどの技術を早い段階で保有していながら、これらを科
学的技術領域の概念として提唱することが出来ないために、これらの分野で国際的イニシアチブを取るこ
とができなかった。一方、日本は医療工学のほとんどの領域においてアジアをリードしているが、アジア各
国の猛追を受けており、我が国がアジアのリーダーの地位を維持するためには、優秀な人材を社会に送
り出し、日本の主導権を不動のものにする必要がある。このためには、国際的視野を備え、医学、歯学、
工学の知識及び研究技術を修得した修士課程レベルの人材の養成が不可欠である。
3.人材養成計画の内容
(1)人材養成の考え方
我が国の医療産業を支えるデバイス、機器、薬剤は、その根幹技術において国際的レベルは十分に
高いものの、近年、韓国、中国、香港、シンガポール、台湾における医療工学の進展は目覚ましく、ナノ・
バイオなどの研究領域によってはすでに日本のレベルに追いつきつつある。アジア各国における、医療
用材料、機器の欧米企業による市場占有率は大きいが、ナノ・バイオを基盤技術とする診断・治療用デバ
イスにおいてもこのまま放置すれば、同一の状況となることは明らかである。日本は医療工学研究のほと
んどの領域においてアジア各国をリードしているが、各国特に中国の猛追を受けており、我が国がアジア
のリーダーの地位を維持するためには、優秀な人材を社会に送り出し、日本の主導権を不動のものにす
る必要がある。
そこで、近未来に理想的な医療環境を構築するための基礎技術を修得し発展的に実用展開できる人
材の養成を修士課程レベルで行う。理想的な医療環境を構築するためには、ロボティック・ケア、インテリ
ジェント病床、高度集積化した内視鏡システム、インテリジェント・キュア、IT セルフメディケア、ユビキタス
1
緊急救援システムなどを実現する必要がある。そのための新しい試みとして、ナノインターフェースを基盤
として、ライフサイエンス、マテリアル工学、デバイス集積化を基礎に置き、医療工学、診断・治療デバイス、
人工臓器、創薬などの応用技術を受講者に修得させる。特別な授業科目、研究指導、外国人教師による
連続講義、国内外武者修行派遣などの特色あるカリキュラムによってこの目標を達成する。
カリキュラムは、ナノインターフェースを扱ううえで重要な、表面・界面工学、ナノ材料工学、電子デバイ
ス工学、システム工学、分子生物学、細胞生物学、薬化学などを基本として、材料、デバイス、システム、
薬剤の創出までを習得出来るものとする。これらの教育を通して、自力で高機能生体材料、薬物徐放材
料、診断システムなどの医療用デバイスの創出を行える人材の養成を行うため、機能分子コース、材料コ
ース及びシステムコースの 3 コースを設ける。ナノインターフェースの概念を習得した者は、他の分野、た
とえば環境や食品などへの応用展開も可能である。
目標までスキルアップした、実践で役立つ人材を送り出すというニーズに答えるために、下記の基本的
方針によって運営する。
生体医療工学分野におけるナノインターフェースの基幹をなす表面・界面科学工学を基本とした、分
子生物学、細胞生物学、薬化学、高分子工学、無機材料学、金属材料学、半導体工学、マイク&ナノ
デバイスについて学び、その後にその応用となる人工臓器、バイオメカニクス、診断デバイス、医療用
デバイス・機器を修得する。
基礎科学、ライフサイエンス分野、材料工学分野、医学・歯学分野の教員によるバランスの取れた教
育を行い、医歯学・工学・薬学各分野の基礎知識及び基本実験技術を習得させる。
関係分野における国外著名研究者を連続的に招聘し、週1回の講義と演習を担当して貰う。これによ
り、国際社会における現状と当該分野での日本の地位を理解させ、国際競争に対する認識を持たせ
る。
1年目前期は、基礎となる科目を、後期は応用的科目を履修させる。社会人の受講に配慮し、基本的
に午後6時以降に講義、演習を行う。
各コースに分かれた講義と演習を行う。
必要に応じて学生が医療現場を見学する機会を設ける。本学においては、これが比較的容易にでき
るというメリットがある。
1年目前期から配属された研究室での実験技術の取得を行い、随時研究を開始する。2年目からは、
当研究所専任教員の指導の下、実際の研究に従事させ、自力で研究開発を進められるレベルを目
標に教育を行う。この期間に随時非常勤講師による特別講義を行う。
1年目の成績が特に優秀な学生のうち希望する者の中から国内機関及び海外機関への武者修行派
遣者を選抜し、1ヶ月程度派遣する。特に、国外への派遣は、当プログラムの領域が国際競争的分野
であることにから、国外の実情を体感し国際的視野で実務にあたる人材育成のために絶対に必要で
ある。国外機関としては、これまで欧米にのみ目を向けがちであったが、今後の国際競争は対アジア
各国の比重が大きくなることは確実であるので、アジア各国への派遣も視野に入れる。
本学学生に対しては、筆記試験、口頭試問による認定試験を行い、単位を認定する。また、研究実
習による修士論文の執筆及び審査を行い、修士の学位を授与する。他大学大学院修士課程学生及
び企業からの希望によって参加した者には、修了認定証を発行する。当人材養成プログラムによる
認定が、たとえばHarvard大学のMBAのような国際的認証となることを目標とする。
既存の優れた教科書に加えて、1年目準備期間に、ナノインターフェースを基本として、自力で高機
能生体材料、薬物徐放材料、診断システムなどの医療用デバイスの創出を行える人材養成に必要
な教科書を発行し、教育に生かす。教科書の教育効果を十分に精査し、3年目に改訂版を発行す
る。
本学医歯学総合研究科、生命情報科学教育部、近隣他大学修士課程学生を対象とする。他大学修
2
士学生は、これまでも外研生として受け入れており、これを近々制度化する予定である。博士後期課
程学生にも、希望があれば同様の教育を施す。
企業からの希望により履修者を受け入れる。この場合、研究実習は行わない講義と演習のみの履修
も認める。
教務委員会を設け、カリキュラムの検討、シラバスの作成、講師の担当決定などの教務に係る事項を
決定していく。
就職、博士後期課程への進学に関して、教務委員会において十分なバックアップ体制を構築する。
図-1.人材養成プログラム教育スキーム
(2)人材養成業務の従事者
医歯工連携による人間環境医療工学の構築と人材育成教員構成
プログラムリーダー 山下 仁大 (生体材料工学研究所長)
副リーダー
東
洋 (システム研究部門制御分野教授)平成 17 年度から平成 20 年度まで
特任教員
本多 和樹
(人材養成プログラム特任教授)
平成 19 年度から平成 20 年度まで
杉本
(人材養成プログラム特任准教授)
平成 20 年度から
永井亜希子
(人材養成プログラム特任講師)
平成 18 年度から平成 20 年度まで
工藤 寛之
(人材養成プログラム特任助手)
平成 17 年度
堤
浩
(人材養成プログラム特任助手)
平成 17 年度から平成 18 年度まで
中村
聡
(人材養成プログラム特任助教授)
平成 18 年度
昭子
3
堤
祐介
(人材養成プログラム特任助手)
平成 18 年度
南
広祐
(人材養成プログラム特任助教)
平成 18 年度から
永井 正洋
(人材養成プログラム特任助教)
平成 19 年度から平成 20 年度
誠
(人材養成プログラム特任助教)
平成 19 年度
中林
平成 20 年度から
康子 (人材養成プログラム特任助教)
関
寛
宮廻
平成 20 年度から平成 21 年度まで
(人材養成プログラム特任助教)
五十嵐 香理 (人材養成プログラム特任助教)
渓
(人材養成プログラム特任助教)
平成 21 年度から
志連
(人材養成プログラム特任助教)
平成 21 年度から
大家
崔
平成 21 年度から
生体材料工学研究所専任教員
機能分子コース
玉村
堤
啓和 (機能分子研究部門メディシナルケミストリー分野教授)
浩 (機能分子研究部門ディシナルケミストリー分野助教)
平成 20 年度まで
山本
恵子 (機能分子研究部門ディシナルケミストリー分野助教授) 平成 18 年度まで
鳴海
哲夫 (機能分子研究部門ディシナルケミストリー分野助教)
平成 21 年度まで
野村
渉 (機能分子研究部門ディシナルケミストリー分野助教)
平成 19 年度から
杉本
昭子 (機能分子研究部門分子設計分野准教授)
伊藤
茂 (機能分子研究部門分子設計分野助教)
東
洋 (システム研究部門制御分野教授)
平成 20 年度まで
本多
和樹 (システム研究部門制御分野助教授)
平成 18 年度まで
高橋
涼子 (システム研究部門制御分野助手)
平成 17 年度まで
今村
公俊 (システム研究部門制御分野助教)
平成 17 年度から
影近
弘之 (大学院疾患生命科学研究部教授)
清水
正人 (大学院疾患生命科学研究部教授)
平野
智也 (機能分子研究部門分子設計分野准教授)
平成 19 年度まで
材料コース
塙
隆夫 (素材研究部門金属材料分野教授)
米山
隆之 (素材研究部門金属材料分野助教授)
土居
寿 (素材研究部門金属材料分野助教)
小林
郁夫 (素材研究部門金属材料分野助手)
平成 18 年度まで
堤
祐介 (素材研究部門金属材料分野助教)
平成 19 年度から
野村
直之 (素材研究部門金属材料分野准教授)
平成 19 年度から
山下
仁大 (素材研究部門無機材料分野教授)
赤尾
勝 (素材研究部門無機材料分野准教授)
平成 18 年度まで
平成 19 年度まで
大柿
真毅 (素材研究部門無機材料分野助手)
平成 18 年度まで
中村
聡 (素材研究部門無機材料分野助手)
平成 17 年度まで
田中
優実 (素材研究部門無機材料分野助教)
平成 18 年度から
中村
美穂 (素材研究部門無機材料分野助教)
平成 19 年度から
永井 亜希子 (素材研究部門無機材料分野准教授)
秋吉
一成 (素材研究部門有機材料分野教授)
岩崎
泰彦 (素材研究部門有機材料分野助教授)
4
平成 19 年度から
平成 18 年度まで
平成 20 年度まで
森本
展行 (素材研究部門有機材料分野助教)
渡辺
昭彦 (素材研究部門有機材料分野助教)
澤田
晋一 (素材研究部門有機材料分野助教)
平成 19 年度から
佐々木善浩 (素材研究部門有機材料分野助教)
平成 19 年度から
岸田
晶夫 (機能分子研究部門分子制御教授)
門磨
義則 (機能分子研究部門分子制御准教授)
大崎
愛弓 (機能分子研究部門分子制御助教)
木村
剛 (機能分子研究部門分子制御助教)
システムコース
安田 賢二 (システム研究部門情報分野教授)
平成 18 年度から
金子 智行 (システム研究部門情報分野助教)
平成 18 年度から
石田 明允 (システム研究部門情報分野教授)
平成 17 年度まで
稲岡 秀検 (システム研究部門情報分野助教)
平成 18 年度まで
高久田和夫 (システム研究部門バイオデザイン分野教授)*
小山 富久 (システム研究部門バイオデザイン分野助教)*
永井 正洋 (システム研究部門バイオデザイン分野助手)* 平成 20 年度まで
三林 浩二 (システム研究部門計測分野教授)
大塚 公雄 (システム研究部門計測分野准教授)
平成 19 年度まで
小川 充洋 (システム研究部門計測分野助手)
平成 17 年度まで
斉藤 浩一 (システム研究部門計測分野助教)
平成 19 年度まで
工藤 寛之 (システム研究部門計測分野講師)
平成 18 年度から
荒川 貴博 (システム研究部門計測分野助教)
平成 19 年度から
高谷 節雄 (システム研究部門生体システム分野教授)
中村 真人 (システム研究部門生体システム分野准教授)
平成 20 年度まで
大内 克洋 (システム研究部門生体システム分野助教)
平成 20 年度まで
増田
正 (大学院疾患生命科学研究部教授)
福岡
豊 (大学院疾患生命科学研究部准教授)
*平成 17 年度から分野名変更
本学臨床医学歯学系及び他機関からの教員
春日井昇平 (大学院医歯学総合研究科教授)
四宮
謙一 (大学院医歯学総合研究科教授)
下門顕太郎 (大学院医歯学総合研究科教授)
水口
俊介 (大学院医歯学総合研究科准教授)
田上
順次 (大学院医歯学総合研究科教授)
木原
和徳 (大学院医歯学総合研究科教授)
大谷
啓一 (大学院医歯学総合研究科教授)
早川
巖 (大学院医歯学総合研究科教授)
天笠
光雄 (大学院医歯学総合研究科教授)
伊藤
暢聡 (大学院疾患生命科学研究部教授)
久保田俊朗 (大学院医歯学総合研究科教授)
平田結喜緒 (大学院医歯学総合研究科教授)
5
森田
育男 (大学院医歯学総合研究科教授)
山岡
昇司 (大学院医歯学総合研究科准教授)
山本
直樹 (大学院医歯学総合研究科客員教授)
小山
高敏 (大学院保健衛生学研究科准教授)
古川
哲史 (難治疾患研究所教授)
野田
政樹 (難治疾患研究所教授)
平井
恵二 (難治疾患研究所准教授)
石野
史敏 (難治疾患研究所教授)
伊藤聰一郎 (疾患遺伝子実験センター准教授)
小林
尚俊 (生体材料工学研究所客員教授)
水澤
英洋 (大学院医歯学総合研究科教授)
大槻
昌幸 (大学院医歯学総合研究科准教授)
国内教務協力者
春日
敏宏 (名古屋工業大学教授)
民谷
栄一 (大坂大学教授)
原
博 (東京薬科大学客員教授)
小川
勝男 (弁理士)
藤里
俊哉 (国立循環病センター研究所室長)
横山
昌幸 (神奈川科学技術アカデミープロジェクトリーダー)
千秋
和久 (テルモ主任研究員)
菊池
寛 (第一製薬研究グループ長)
西野
賢貴 (ペンタックス代表取締役)
浦野
文男 (オリンパス代表取締役)
菊川
剛 (株式会社松風代表取締役)
鈴木
由香 (医薬品審査機構主任研究員)
篠田
義明 (早稲田大学名誉教授)
伊藤
幸成 (理化学研究所)
前田
瑞夫 (理化学研究所)
伊藤聰一郎 (国際医療福祉大学教授)
岡田
弘晃 (東京薬科大学教授)
橋本
誠一 (アステラス製薬株式会社)
山脇
昇 (日本メディカルマテリアル)
広田
一男 (ジーシー)
小林
尚俊 (物質・材料研究機構)
丸山
厚 (九州大学教授)
長洲
毅志 (エーザイ)
安田
章夫 (ソニー)
伊藤
由美 (日本ストライカー)
岩田
博夫 (京都大学教授)
平田
大二 (京都大学特任教員)
外波
弘之 (京都大学特任助教)
6
国外研究者講義・演習担当
Buddy D. Ratner 所長 (ワシントン州立大学生体材料工学研究所、米国)
Jack E. Lemons 教授 (アラバマ大学医歯学部、米国)
Williams Bonfield 教授 (ケンブリッジ大学医療材料センター、英国)
Marcus Textor 教授 (連邦工科大学材料工学科チューリッヒ、スイス)
Heinrich Hofmann 教授 (連邦工科大学材料工学科ローザンヌ、スイス)
Bengt Kasemo 教授 (チャルマーズ工科大学応用物理学科、王立アカデミー会員、スウェーデン)
Tomas Albrektsson 教授 (イェーテボリ大学医療科学研究所、スウェーデン)
John A. Jansen 教授 (ナイメーヘン大学生体材料学科、オランダ)
Matt Trau 教授 (クイーンズランド大学ナノテクノロジー・生体材料センター、オーストラリア)
Swee-Hin Teoh 教授 (シンガポール国立大学、機械工学科、シンガポール)
Seeram Ramakrishna 教授 (シンガポール国立大学、ナノ科学工学創始センター、シンガポール)
Xigang Leng 所長 (北京連合医科大学、生体医療工学研究所、中国)
Arthur F. T. Mak 教授 (香港理工科大学、リハビリテーション工学センター、中国)
Young-Ha Kim 副センター長 (韓国科学工学研究所、生体材料研究センター、韓国)
Kyo-Han Kim 教授 (慶北大学校、歯科大学、韓国)
Jukka I Salonen 教授 (トゥルク大学、フィンランド)
Nicole Zatrezic-Renault 教授 (リヨン中央大学、フランス)
Li Na Wei 教授 (ミネソタ大学、アメリカ)
Geoff Richards 主任研究員 (スイス連邦 AO 研究所、スイス)
Christophe Tribet 主任研究員 (フランス CNRS、フランス)
David Grainger 教授 (ユタ大学、米国)
Ulrich Steinseifer 教授 (アーヘン工科大学、ドイツ)
David H. Thompson 教授 (パドュー大学、米国)
Victor E. Marquez ラボチーフ (NIH、米国)
Iliopoulos Ilias 主任研究員 (フランス CNRS、フランス)
Jean-Louis Marty 教授(ペルピニャン大学、フランス)
Luis Filgueira 教授(西オーストラリア大学、オーストラリア)
① 本学生体材料工学研究所・生命情報科学教育部専任教員
本人材養成プログラムの優位な点は、東京医科歯科大学生体材料工学研究所(IBB)が多様な専門
性を有する人材を擁している点にある。自分の専門では各分野で高い実績を有している教育研究集団
であるため、専門外の高度な幅広い知識に接する機会に恵まれており、当プログラムが対象とするナノ・
バイオ、医療用材料、機器、システム、創薬に関する知識を幅広く持っている。また、修士課程学生に対
する教育はすべての教員が経験しており、組織的に対処することが可能である。業務の一環として従事
する。
上記の多様な人材及び教育経験に加えて、IBB では、各材料、デバイス、システム、創薬を研究するう
えで必要な装置・機器、評価に必要な分析機器、細胞培養設備などが概ね完備しているが、ナノインタ
ーフェースの基本となる表面解析設備、マイクロ&ナノプロセス設備、細胞培養、分子生物学的設備につ
いては増設する必要がある。しかし、その実験室整備のノウハウはすでに蓄積しており予算が確保できれ
ば、直ちに設備できる。既存の設備・装置の多くは、過去に国費によって整備されたものであり、その財産
はあらゆる形で日本の社会に対して還元する必要がある。
7
本研究所は、国内初の、また国際的に見ても当時希有の医歯工連携研究所として発足し、多くの人材
を輩出してきた。医療工学に関する多様な人材と充実した設備を備えた大学附置研は他に例がなく、真
の意味での医工学横断人材教育システムを遂行するための最適環境を備えている。
② 本学医学・歯学臨床系研究者
医療現場を知る医学・歯学研究者の完全なバックアップが期待できることが本学の特徴である。当プロ
グラムの目指す教育には、医療現場からの視点は欠かせず、2 年目以降は教務委員会にも参加を要請し、
教育上で生じている問題を提起して貰う。また、必要に応じて学生が医療現場を見学する機会を設ける。
③ 当該分野国外著名研究者
関係分野における国外著名研究者を連続的に招聘し、週 1 回の講義と演習を担当して貰う。特に、アジ
ア各国からの研究者も加え、これにより、国際社会における現状と当該分野での日本の地位を理解させ、
国際競争に対する認識を持たせる。これらの経験を積むことによって、日本の国益を考えつつ、医療工学
を展開できる人材を育てることにつながる。
④ 当該分野国内著名研究者
関係分野における国内著名研究者を連続的に招聘し、講義と演習を担当して貰う。これにより、国内の
研究レベルの現状を理解させ、また一線の研究者と接することで、研究に対する意欲の向上を期待する。
⑤ 企業開発者
関係開発企業から随時講師を招聘し特別講義を担当して貰う。企業における技術・製品開発の考え方、
大学や研究機関研究者との相違を理解させる。また、インターンシップの派遣先としての選択肢を増やす
ことにつながる。
(3)実施する内容
① 受講者選考、修業年限、修了要件
本学医歯学総合研究科及び生命情報科学教育部の修士課程大学院生の希望者の中から、専門
分野と能力を考慮したうえで、人材養成プログラム運営委員会の面接によって選考する。本学医歯
学総合研究科及び生命情報科学教育部の博士課程の大学院生、他大学の修士課程・博士課程大
学院生及び企業からの希望者に対しては、希望があればこれに準じて選考する。文系出身者に対
して次の 2 つの受入ルートを設ける。本学医歯学総合研究科の入学試験では英語のみを課しており、
文科系出身の学生の受入が可能である。また、企業で医療工学の知識を必要とする文系出身者も
受入可能である。
修業年限は、本学医歯学総合研究科及び生命情報科学教育部の修士課程学生は 2 年、他大学修
士課程学生は 2 年、博士課程学生及び企業からの派遣学生は 1 年とする。
各科目において、筆記試験、レポートあるいは口頭試問による認定試験を行い、単位を認定する。
必要単位(後述)を取得した者には、修了認定証を発行する。
② シラバス
講義・実習の内容は URL (http://www.tmd.ac.jp/i-mde/www/edu/report2007/index.html) に掲載。
[1] 医歯工連携入門講義
・基礎科学・工学概論
8
本養成プログラムの教育内容は多岐に渡るため、医歯工連携学際領域の専門外の科目の講義、演
習、実習を理解するための基礎となる内容を大学初学者レベルまで立ち戻って講義する。電子工学、
機械工学、基礎化学、分析化学及び生化学の各入門レベルの講義を行う。
・医歯科学概論
現代の医歯科学の学問体系の概要、臨床医学・歯学の診断、治療における基本原理について講義
を行う。
[2] 先端バイオサイエンス講義
・創薬-ケミカルバイオロジー概論
機能分子探索の基礎、創薬分子デザイン、テーラーメイド創薬及び医療への展開の最前線について
講義を行う。生命の基礎を分子レベルで理解するための基本的な化学的コンセプトについて解説し、
医薬化学、ケミカルプローブの創出とケミカルゲノミクス研究及びケミカルバイオロジーの最前線につい
て講義を行う。
・ナノバイオテクノロジー概論
バイオナノマシンをはじめとする生体に存在する機能性ナノ組織体の構築原理と作動原理について
解説し、タンパク質工学、核酸工学、脂質工学、細胞工学分野におけるナノバイオテクノロジーの最前
線について講義を行う。
[3] 先端生体材料工学講義
・先端バイオマテリアル概論
現代医療に欠かせないバイオマテリアルに関して、マテリアル工学の基礎、高分子、セラミックス、金
属各材料の医療応用とこれらの先進材料の設計、マテリアルの生体適合性、生体機能性、生体組織と
マテリアルとのナノインターフェースについて講義を行う。
・先端バイオデバイス概論
生体計測の基礎から最近のナノテクノロジー技術を利用した新規情報デバイスシステムを解説し、テ
ーラーメイド医療のための DNA チップやプロテインチップ、ウエアラブル化学センサー、IT 技術を用い
たユビキタス生体モニタリングシステム、次世代インテリジェント人工臓器、バイオメカニクスとその医療応用、
人工知能をもった医療機器、医療ロボティクスの開発など最新の研究について講義を行う。
・先端医療技術概説
近年、特に進展の著しい先端医療技術である再生医療、遺伝子治療及びドラッグデリバリーシステム
について、その成り立ちから最新の研究成果、さらに最終目的に至るまでの技術的ハードルの予想を
交えて解説する。特に再生医療については、社会的背景と技術基盤、軟組織再生医療、硬組織再生
医療の 3 部構成とし、実現間近な技術から将来を見据えた研究までを総合的に講義を行う。
[4] 先端医歯薬産業技術講義
・バイオマテリアル産業技術概論
医歯工連携の目標のひとつである、バイオマテリアル製品を開発・臨床応用する過程を学習するに
あたり、その最終出口であるバイオマテリアル産業の研究者・開発者を招聘し、企業におけるシーズ・ニ
ーズの発掘から開発・実用化に至るプロセスについて講義を行う。
・医歯薬産業技術概論
基礎研究から開発、実用化に至るまでの過程において、シーズ育成時に必要な知的財産の保護か
ら、企業における開発の実体、さらに臨床応用を目指した場合の許認可制度への対応について解説し、
製品化までのプロセスについて講義を行う。
[5] 科学技術英語講義
[6] ナノ構造解析機器概論と実習
医歯工連携学際領域の生体材料工学及び創薬の研究開発に必要な機器の原理、測定方法、データ
9
の解析方法について、講義と実習を通して学ぶ。分子構造解析実習コース、マテリアル解析実習コース、
バイオ工学実習コースの 3 コースから適宜1コース以上選択する。
1) 分子構造解析実習コース
分子構造解析に必要な下記の測定機器及び分子モデリングに関して講義と実習を行う。
高速液体クロマトグラフィー、核磁気共鳴分光法、質量分析法、分光分析法など。
2)マテリアル解析実習コース
先端バイオマテリアルの解析と研究開発に必要な下記の機器に関して講義と実習を行う。
走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM)、原子間力顕微鏡(AFM)、引張・圧縮試験、
かたさ試験、熱分析、エリプソメートリー、プラズマ誘導発光分析(ICP)、蛍光 X 線分析(XRD)、電気化
学測定、スパッタ蒸着、粒度測定、フーリエ変換赤外分光(FTIR)、レーザーラマン分光など。
3)バイオ工学実習コース
バイオ工学に必要な、細胞培養と遺伝子工学について実習を通して、全体像と考え方を身につける。
細胞培養実習、リアルタイム PCR 実習、光学顕微鏡を用いたイメージング実習など。
図-2. 人材養成プログラムの実施体制
[7] 医歯工連携領域研究総合演習
受講者の専門分野であるコース演習に参加し、研究分野の研究内容をより深く理解するとともに、英文
発表論文の読み方及びその紹介を行うことでプレゼンテーション能力を養う。さらに、専門分野の異なる
研究室のコース演習を選択し、研究を含めて交流を深めるとともに演習に参加して発表討論を行う。この
演習を通じて、学際領域である医歯工連携に必要な幅広い基礎知識と他分野研究領域への適応能力を
養うことを目的とする。
10
・ケミカルバイオロジーコース演習
ケミカルバイオロジーの最先端研究に関するテーマを設定し、研究の背景と最前線研究の概説をまと
めて、発表討論を行う。
・バイオマテリアルコース演習
金属、無機、及び有機バイオマテリアル研究の最先端研究に関するテーマを設定し、研究の背景と
最前線研究の概説をまとめて、発表討論を行う。
・バイオシステムコース演習
バイオシステム研究の最先端研究に関するテーマを設定し、研究の背景と最前線研究の概説をまと
めて、発表討論を行う。
・医歯学コース演習
医歯学研究の最先端研究に関するテーマを設定し、研究の背景と最前線研究の概説をまとめて、
発表討論を行う。
[8] 医歯工連携領域実習
ケミカルバイオロジーコース、バイオマテリアルコースあるいはバイオシステムコースのいずれかに所
属し、実際の生体医工学に関するテーマを設定し、論文作成を目標とした研究を行う。また、実際の医
療の現場を経験する実習も行う。
[9] 外国人特別講義と討論
外国人著名研究者を年に人程度招聘し、講義及び少人数でのセミナーを行う。少人数セミナーでは
英語でのプレゼンテーション能力及び討論する能力を養う
[10] 国外研究機関派遣武者修行プログラム
最長1ヶ月程度の期間、1年目のカリキュラムにおいて優秀な2年目学生を、当該分野で著名な国外
研究機関に派遣し、世界から見た日本の状況を把握できる目を養い、国際的な人的交流の機会を与
えることで、国際性の養成と研究能力の向上を図る。派遣中に機会があれば、国際会議での発表も行
わせる。
[11] インターンシップ企業派遣プログラム
当該分野に関係のある企業及び研究所に希望する学生を派遣・見学し、製品開発の現場あるいは販
売現場での労働を知ることで、産業界や市場に対する知識を習得させ、産業界で役立つ人材の養成に
資する。
4.人材養成計画の目標
(1)人材養成開始後 3 年目の目標
本学医歯学総合研究科及び生命情報科学教育部の修士課程学生、近隣他大学の修士課程学生、希
望があれば企業からの派遣学生を対象に、ナノテクノロジー融合領域を基盤とした、近未来に最も必要な
理想的医療環境を構築するための基礎技術を修得し、自力で発展的に実用展開できる人材を、最低で
も 20 人を養成し、産業界、研究機関へ供給する。希望があれば博士後期課程学生に関しても同様の教
育を行う。
(2)人材養成開始5年後の目標
本学医歯学総合研究科及び生命情報科学教育部の修士課程学生、近隣他大学の修士課程学生、希
望があれば企業からの派遣学生を対象に、ナノテクノロジー融合領域を基盤とした、近未来に最も必要な
11
理想的医療環境を構築するための基礎技術を修得し、自力で発展的に実用展開できる人材を、最低で
も 50 人を養成し、産業界、研究機関へ供給する。希望があれば博士後期課程学生に関しても同様の教
育を行う。
12
5.人材養成ユニットの実施体制
年次計画
項
目
担当機関
年次計画
担当責任者
17 年度 18 年度
1.養成業務従事予定者の招聘
東京医科歯科大学 ◎山下 仁大
2.養成対象者の選考
東京医科歯科大学 ◎山下 仁大
3.人材養成の実施内容
東京医科歯科大学 ◎山下 仁大
(1)バイオ・医歯学関連講義
(2)先端生体材料工学講義
(3)ナノ構造解析機器概論と実
習
(4)医歯工連携領域研究総合
演習
(5)医歯工連携領域実習
(6)外国人特別講義と討論
(7)国外研究機関派遣武者修
行プログラム
(8)インターンシップ企業派遣
プログラム
4.カリキュラム・修了要件作成
東京医科歯科大学 ○秋吉 一成
5.教科書作成
東京医科歯科大学 ○岸田 晶夫
6.パンフレット・募集要項作成
東京医科歯科大学 ○影近 弘之
7.ホームページ作成
東京医科歯科大学 ○三林 浩二
8.次年度講義用器材準備
東京医科歯科大学 ○三林 浩二
9.次年度研究実習準備
東京医科歯科大学 ○塙
10.次年度講師依頼
東京医科歯科大学 ◎山下 仁大
11.シンポジウム開催
東京医科歯科大学 ◎山下 仁大
隆夫
注1:代表者には◎を付す
注2:年次計画は、当初計画に基づく各項目の実施時期に←→を引く。
13
19 年度 20 年度 21 年度
Ⅱ.所要経費
(単位:百万円)
17 年度
18 年度
19 年度
20 年度
21 年度
0.0
0.0
10.9
3.1
0.0
(0 名)
(0 名)
(1 名)
(1 名)
(0 名)
0.0
8.2
0.0
6.2
9.8
(0 名)
(1 名)
(0 名)
(1 名)
(1 名)
0.0
6.4
7.2
2.2
0.0
(0 名)
(1 名)
(1 名)
(1 名)
(0 名)
4.9
18.0
21.7
23.8
29.5
(2 名)
(3 名)
(3 名)
(4 名)
(5 名)
55.8
24.8
29.1
0.0
0.0
備考
1.人件費
(1)特任教授
(2)特任助教授
(特任准教授)
(3)特任講師
(4)特任助手(特任助教)
2.備品、試作品費等
(1)教育環境の整備
*1
ナノ構造解
( 生 体 適 (精密質
(X 線光
析機器概要
合 デ バ イ 量分析装
電子分光
実習及び医
分析装置
歯工連携領
*1
域実習に使
*1
ス用成膜 置 :
装置
*1
: 21.7)
:22.0)
用
20.8)
(走査型
電子顕微
鏡
*1
:
15.4)
(2)教材作成
1.3
1.4
2.1
2.2
2.2
3.旅費
0.5
7.1
7.4
9.3
9.1
4.消耗品費
9.0
3.3
2.5
9.6
6.5
(1)シンポジウム開催費
1.0
0.0
0.0
0.0
0.8
(2)諸謝金
0.2
0.7
1.6
1.0
1.2
*2
1.2
1.1
0.6
0.4
0.7
費は項目「2.
(4)借損料
0.6
0.4
0.4
0.4
0.4
(2)教材作
(5)雑役務費
9.0
9.7
3.7
8.0
8.1
成」に計上
(6)消費税相当額
0.2
1.9
2.2
2.1
一般管理費
8.4
8.1
9.0
6.8
5.その他
(3)印刷費
*2
間接経費
計
6.8
92.1
91.1
98.4
14
75.1
75.1
教科書印刷
Ⅲ.自己評価
1.目標達成度
上述のように本プログラムは、改良を加えながら順調に遂行でき、養成人数、教育効果、いずれの面か
らも、修士課程相当として、目標以上の成果を達成している。また、社会人の参加が予想以上にあり、修
士課程相当の事業にも関わらず、社会人再教育としての実績も積み上げている。これらは、当研究所の
教員が一丸となって真摯に事業に取り組んできた成果であり、他に誇るべき実績であると自負している。
2.人材養成手法の妥当性
本プログラムの立案、提案は 5 年以上前に行われ、採択後これに改良を加えながら実施してきた。本プ
ログラムの人材養成手法は、妥当であったと考えている。
例えば、「文部科学省大学院教育改革支援プログラム」の補助金の使途として下記が挙げられている
が、いずれも数項目を除き、すでに本プログラムで企画し、実施されている事項ばかりで、本プログラムの
企画が先進的であり、また社会的養成に合致したものであることが証明されたものであると考える。
学生が自ら研究課題を設定し研究活動を実施するなど学生の創造力、自立的研究遂行能力を
高める教育プログラムの企画・実施に必要な経費
研究プロジェクトをリードできる資質・能力を培う教育プログラムの企画・実施に必要な経費
新分野、異分野にも対応できる柔軟な発想力を養う教育プログラムの企画・実施に必要な経費
理論的知識や能力を基礎として、実務にそれらを応用する能力を身に付けさせる教育プログラム
の企画・実施に必要な経費
高度な専門職業人として求められる表現力、交渉能力を磨く教育プログラムの企画・実施に必要
な経費
海外、企業など、多様な研究活動・実務経験の場を通じて研鑽を積む教育プログラムの企画・実
施に必要な経費
新たな教材開発、テキスト作成に必要な経費
教育プログラムの第三者評価の実施に必要な経費
優れた外国人教員や企業等で活躍する者を招聘するための費用
教育プログラムの積極的な情報発信に必要な経費
企業等との産学共同教育プログラムの発信の開発やインターンシップの実施に必要な経費
シンポジウム等を企画・開催するための経費
教育研究支援職員の雇用や教育研究スペースの確保に要する費用
TA、RA の活動を通じた研究者としての教育機能の訓練、研究遂行能力の育成に必要な経費
3.人材養成の有効性
当該分野では一つの専門分野だけでなく、複数の分野にまたがる専門性を有する人材への要求が高
まっている。本研究所は、国内初の、また国際的に見ても当時希有の医歯工連携研究所として発足し、
多くの人材を輩出してきた。医療工学に関する多様な人材と充実した設備を備えた大学附置研は他に例
がない。さらに本プログラムには本研究所の教職員だけでなく、本学生命情報科学教育部専任教員、本
学医学・歯学臨床系研究者、当該分野国外・国内著名研究者、企業開発者らが従事してきた。そのため、
15
被養成者は本研究所及び本学が従来から備えている、様々なバックグラウンドを持つ教職員や設備の恩
恵を受けるとともに、科学技術英語の習得や外国人研究者と一対一で話す機会を得た。また、国内著名
研究者・企業関係者が被養成者へ国際競争に対する認識機会を提供するとともに、国内の研究レベル
の現状や、企業における技術・製品開発の考え方、大学や研究機関研究者との相違を理解させることが
できた。すべての被養成者は自身の所属する研究室とは別の研究室のセミナーに参加しており、これに
より、被養成者が専門外の知識に触れる機会を得た。
当初予定していた定員を超える数の学生及び社会人が本プログラムを受講し、しかも受講生は多種多
様な履歴を持っていた。これらの被養成者が、講義や実習だけでなく、海外武者修行等の選考を通して
互いに刺激しあうことで、社会的要請に応える多くの人材が育ったことは特筆すべきである。
4.実施計画・実施体制及び継続性・発展性の見通し
本プログラムに参加した人材養成教職員は、本学医歯学総合研究科及び生命情報科学教育部の大
学院学生の教育研究も担当しており、大学院生の積極的な確保を目的に大学主催の年1回の「オープン
キャンパス」に参加するとともに本研究所独自の「大学院オープンキャンパス」を年 3 回主催することで、本
学大学院への積極的な勧誘活動を実施した。また、本プログラムが実施される以前から、本研究所は本
学学生だけでなく、近隣他大学との共同研究の過程で、修士課程を中心とする他大学(理工薬学系)の
学生にも研究指導を実施している。この制度(習慣)は当プログラムへ、他大学大学院の学生が積極的に
参画できる状況を創り出しており、優秀な被養成者を発掘、勧誘、確保するために役立った。
本プログラムの被養成者は、本学大学院修士課程、同・博士課程、他大学大学院、社会人と多岐に渡
っていた。社会人が講義・実習を受けるための時間を割くことは難しいため、本プログラムの講義・実習の
ほとんどが 18 時以降、多くの被養成者が参加できる時間帯に行った。さらに外国人講師による講義等の、
実施する日時を動かしにくいものについては、e-learning を利用して被養成者が単位を習得している。
また、月に一度開催される教務委員会で実施体制に関する議論がなされ、議事録が作成され、その内
容は関係者へ周知徹底された。実施期間を通じて体制に大きな不備は見られず、些細な問題にも迅速
に対応できた。
本プログラムに関わった本研究所及び本学の教職員のほとんどが今後も継続して協力できることが確
定しており、また、多くの外国人研究者から教育研究運営に関して協力を惜しまないとの回答を得てい
る。
上記の多様な人材に加えて、本研究所が備えている、各材料、デバイス、システム、創薬を研究する上
で必要な装置・機器、評価に必要な分析機器、細胞培養設備、そして本プログラムのために新たに購入
した機器等は現在も順調に稼働している。したがって、人材・設備共に継続に対する問題はない。
以上のような状況から、本プログラムは今後もそのレベルを落とすことなく継続できる。
5.中間評価の反映
概ね良好かつ好意的な評価が得られたが、指摘事項に対しては、その意味を十分に解析し、対応した。
実施した主な事項は、修了生に対するアンケート及び追跡調査の実施、選択科目を増やすなど目的に
応じた科目選択の融通性の拡大、履修モデルの提示、事業期間終了後の継続計画の策定などである。
以上の対応により中間評価を以後の事業に反映できた。
詳細は Ⅳ.4.中間評価の反映状況 参照
16
Ⅳ.人材養成の成果
1.人材養成計画の進捗状況
本学医歯学総合研究科の修士課程及び博士課程大学院生、生命情報科学教育部の修士課程大学
院生、企業の希望者から、専門分野と能力を考慮したうえで、人材養成プログラム運営委員会において
選考を行い、平成 18 年度は 31 名、平成 19 年度は 26 名、平成 20 年度は 30 名、平成 21 年度は 26 名
の被養成者を決定した。うち,社会人の参加者はそれぞれ 5 名、7 名、3 名、10 名であった。多数の応募
者があったため、当初の予定より、のべ 63 名多い被養成者を受け入れた。被養成者に対して、講義・演
習・研究実習に加えて、外国人講師による連続講義を行い、実践力を高めるとともに国際社会の中での
日本の実情を把握できる教育プログラムを実施した。また当該課題関係企業から講師を招聘し、特別講
義を開催した。平成 19 年度より企業における技術・製品開発の考え方、大学や研究機関研究者との相
違を理解させるため、先端医歯薬産業技術講義を新設した。
被養成者の履修状況は良好で、特に大学院生の既存の授業や社会人の勤務を考慮した夕方以降に
開始するカリキュラムが好評であったため、平成 19 年度以降はこの時間帯を中心に講義スケジュールを
組んだ。また、被養成者が多様なバックグラウンドを持っていたため、平成 19 年度から選択の自由度を広
げ、特に実習では特に自由度を大きくした。平成 19 年度には科学技術英語講義などを加え、カリキュラ
ムのさらなる充実を図った。国外研究機関への武者修行的派遣者は、英語のプレゼンテーション及び本
人の意欲により選考し、各国に派遣した。また、帰国後には報告会を実施した。
被養成者への教育は、本学生体材料工学研究所・生命情報科学教育部専任教員及び、本学医学・
歯学臨床系研究者、当該分野国内外著名研究者が協力して行ったが、教育プログラムの円滑な遂行の
ために、特任教員を 17 年度は 2 人、平成 18 年度、平成 19 年度は 5 人、平成 21 年度は 6 名を雇用し、
教育及び教務業務に充てた。
平成 18 年度養成修了者のうち社会人は 5 名であったが、うち 2 名が本研究所との共同研究を行うこと
となり、現場で即戦力となる人材が養成できたと考えられる。また、残りの 2 名は本学の大学院博士課程
に入学してさらに研究能力を高めたため、デバイス開発・戦略策定ができる人材が養成できたと考えられ
る。平成 19 年度以降は、社会人に加えて、大学院修士課程、博士課程在籍の被養成者が本プログラム
を修了し、大学院博士課程への進学、医療機器、医療器材、製薬関係各社に就職し、研究開発業務に
就いている。本プログラムの養成修了者たちが、我が国の医療産業界の活力を高め、国際的イニシアチ
ブを取れる人材となることは想像に難くない。
2.目標の達成度
(1) 養成人数の目標と実績
養成する人材のレベル
実績(目標)
・修士課程
55 人
・博士課程
5人
・社会人
16 人
計 76 人
(目標 計 50 人)
17
平成 18 年度の養成開始人数は、本学修士課程 20 名、本学博士課程 3 名、他大学修士課程 3 名、社
会人 5 名の合計 31 名、平成 19 年度は本学修士課程 16 名、他大学修士課程 2 名、他大学博士課程 1
名、社会人 7 名の合計 26 名、平成 20 年度は本学修士課程 19 名、本学博士課程 4 名、他大学修士課
程 4 名、社会人 3 名の計 30 名、平成 21 年度は本学修士課程 15 名、他大学修士課程 1 名、社会人 10
名の合計 26 名であった。平成 18 年度の修了者は 5 名で目標 5 名を達成した。平成 19 年度の修了者は
24 名、平成 20 年度の修了者は 18 名で毎年度の目標 15 名を上回った。事業期間終了時の平成 21 年
度末には 76 名の修了者数となり、目標修了者数の 50 名を大幅に上回った。受講生数は、当初の予定よ
り大幅な増員であり,被養成者の実習割り振りなどでやや混乱を招いたが、個々の被養成者にきめ細かく
対応することで、高い評価が得られた。各講義、演習、実習を理解するために必要な大学初学者レベル
の講義(基礎科学・工学概論)を平成 19 年度カリキュラムに加えるなどの変更により改善の努力を行って、
より多様な人材の受け入れを可能にした。本プログラムの教育目的は被養成者の選別ではなく、個人の
資質と目標に応じた教育の提供であるため、単位取得が困難と思われる被養成者には個別に面談し,そ
れぞれに対応することで(例えば,学会で出席できなかった講義を e-learning で補うなど)、被養成者を支
援した。
上記のような目標以上の修了者を輩出しているが、全養成修了者の全入講者数に対する割合は 67%
(113 名中 76 名)に過ぎず、所定の単位を取得し本課程を修了することは容易ではないことがわかる。
(2) 養成人数以外の目標と実績
①目標
本プログラムでは、医歯学系大学に附置された生体材料工学研究所という利点を生かし、主に本学医
歯学総合研究科及び生命情報科学教育部の修士課程学生、希望に応じて他大学修士課程、博士課程
の学生、企業からの派遣学生を対象に、ナノインターフェースを基盤とした医歯工薬の基礎知識・技術を
修得させ、自力で発展的に実用展開できる人材を養成し、産業界や研究機関へ供給することを目標とし
た。平成 18 年度に 5 人の企業からの派遣学生が本プログラムを優秀な成績で修了したが、これまで得た
知識,技術を生かして、企業と本研究所との共同研究を開始するケースがあった。また、さらなる研究の
発展を目指し、本学博士課程に進学するケースがみられ、日本の医療産業の開発研究の裾野を広げる
ことに貢献できた。
②実績
まず、広範囲から被養成者を集めるために広報活動に力を入れた。パンフレット、ポスターを作成・配
布し、また本人材養成プログラムのホームページを整備した。教員が全国各地の主要大学を訪問し、広
報活動を行った。平成 17 年度にはシンポジウムを開催し、本プログラムの意義及び内容を社会に知らせ
た。これらの広報活動が功を奏し、想定以上の多数の応募につながった。本研究所の修士課程出願者
は平成 17 年度の 12 人から平成 18 年度は 49 人、平成 19 年度は 56 人と大幅に増加し、合格者も平成
17 年度の 3 人より、それぞれ 20 人、21 人と増加した。これは広報活動の効果が現れた結果である。
次に教育環境の整備に取り組んだ。教材として、平成 17 年度に本人材養成プログラムに必要な教科
書(新・生体材料工学)を作成し、平成 18 年度から教育現場で用いた。平成 18 年度には改訂を行いさら
に使いやすくした。改訂を重ねた結果、すでに一般書として出版できるレベルに到達している。また、実
習教科書としてナノ構造解析機器概論実習の手引きを平成 18 年度に作成した。実習設備に関して、当
研究所の既設機器に加え、ナノ構造・表面解析用機器を充実させ、多岐にわたる分野の機器実習を行う
18
ことにより、人間環境医療工学の研究技術の基礎を修得することが可能になった。また e-learning が可能
となったことから、授業の復習あるいは,学会などで欠席した授業の自学自習、補習に役立てることができ、
受講生に最適な教育環境を提供することができた。
国際的視野で実務に当たる人材育成のため、英語教育を集中的に行った。国外著名研究者を招聘し、
特別講義と、少人数グループによる討論を行ったことで、被養成者の英語によるプレゼンテーション能力
の向上が見られた。さらに、医歯工連携領域総合演習では,実際の英文発表論文を読むことで読解力を
養い,内容を発表することで発表能力を養成し、討論によって内容理解を深めた。海外機関への武者修
行を希望した学生を対象に、毎年当研究所で開催される IBB BioFuture Research Encouragement Prize
の一部として選考会を催した。英語による発表と質疑応答を基に選考し、結果として平成 19 年度は 4 名、
平成 20 年度は 3 名、平成 21 年度は 5 名を1ヶ月程度海外に派遣した。派遣国はシンガポール、オース
トラリア、イギリス、アメリカ、スイス、ノルウェー、フィンランド、ドイツ、フランスであった。
3.当初の計画どおりに進捗しなかった理由
当初の計画以上に順調に進捗しているため、該当なし。
4.中間評価の反映状況
評価項目
今後の進め方
中間評価結果(見通し等の指摘)
中間評価結果を踏まえた計画
評価
等の見直し
b
評価の概要
派手さはないが地道かつ対象分
すでに修了した受講生に対
野の実態に即した人材養成が行
するアンケートを行ってい
われており、計画を継続すべき
る。
である。その中で、養成修了者
これまでの(修了時の)アン
の有効性を検証するための追跡
ケート結果を基に、カリキュ
評価、及びその結果を人材養成
ラムの改訂を行っている。
システムにフィードバックする取
組が望まれる。
進捗状況(目標達成度)
b
当初の計画に沿って進められ、
本プログラムの履修内容の
養成修了者数は目標に達して
特殊性から、各科目履修の
いる。養成修了者の質の面にお
到達レベルが各専門分野修
いても、系統的な到達度評価が
士課程修了者の出身者のレ
行われていることから目標に達し
ベルに到達することは困難
ている。ただし、履修講義科目
である。むしろ、発展的に自
の選択が受講者に任されてお
学自習ができるレベルまで
り、かつ単純に全単位の 2/3 以
到達することを目標としてい
上の履修を修了要件としている
る。
ことから、多様なバックグラウンド
また、平成 20 年度からのカリ
を有する各受講者において真に
キュラム改訂により、選択科
19
必要とされる専門的知識が確実
目を大幅に増やし、受講生
に 身に ついているか懸念が 残
のニーズに応えたカリキュラ
る。今後は、履修モデルの提示
ムとし、各自が必要とする専
など、養成従事者によるよりきめ
門的知識の取得を可能にし
細かな履修指導が望まれる。
た。
履修モデルを作成し受講生
に配布し、オリエンテーショ
ンを行った。
人材養成手法の妥当性
b
講義と実習のバランスが良いカリ
平成 20 年度からのカリキュ
キュラムであり、外国人特別講義
ラム改訂により、選択科目を
なども評価できる。特に、成績優
大幅に増やし、受講生のニ
秀者を選抜して国外の連携研究
ーズに応えたカリキュラムと
機関に短期留学させる制度は特
した。
徴的な手法として評価できる。今
特に、社会人及び文系出
後、学生のバックグラウンドに応
身の被養成者に必要な基礎
じた選択科目の充実についての
的知識を補完するために、
検討が求められる。
平成 19 年度カリキュラムの
講義に医歯工連携入門を追
加した。また、平成 19 年度
カリキュラムから新科目であ
る先端医歯薬産業技術講義
では、研究者・開発者を招
聘し、企業におけるシーズ・
ニーズの発掘から開発・実
用化に至るプロセスについ
ての講義と、シーズ育成時
に必要な知的財産保護につ
いての講義を行った。さら
に、英語教育の充実のため
に科学技術英語講義を追加
した。この授業では、科学技
術分野の論文、レポートを中
心として、各種ドキュメントを
書く基本と必携のルールを
具体的な例文を通して指導
し、演習を行った。
人材養成の有効性
b
受講生のアンケート結果におい
すでに修了した受講生に対
て 85%が「技能の習得に効果が
するアンケートを行った。
20
あった」と回答しており、高いニ
教科書は日本版に加えて、
ーズに応えた人材養成ができた
英語版教科書を作成し、さら
ものと評価できる。今後、短期留
に英語教育効果を高めた。
学を経験した学生のその後の進
路などを含む追跡調査による効
果の検証が望まれる。また、教
科書を既に作成している点も評
価できる。
実施計画・実施体制及び
継続性・発展性の見通し
b
国際的に評価の高い研究者が
本学生体材料工学研究所
多数講師として参画しており、充
で運営費を中心に人材養成
実した体制となっている。期間終
プログラムを継続する。
了後の継続については研究所
・各講義は現在の大学院講
単独で実施する計画のように見
義及び大学院教育改革支
受けられるが、大学本部・関連
援プログラムの科目で充当
研究科と調整・連携し大学全体
する。
として発展させることが求められ
・先端医歯薬産業技術概論
る。
については非常勤講師を依
頼する。
・ナノ構造解析機器理論と
実習は継続する。
・医歯学連携領域研究総合
演習は継続する。
・医歯工連携領域実習は修
士論文研究に振り替える。
・外国人特別講義と討論は
生体材料物性分野客員教
授が担当する。
・国外研究機関派遣武者修
行プログラムは年間 1 人程
度を研究所運営費で派遣す
る。
・インターンシップ企業派遣
プログラムは継続する。
注:「中間評価結果(見直し等の指摘)」の「評価」欄には、評価項目に係る評価結果(「a」~「d」のいずれ
か)を記入する。
5.人材養成の実施内容
21
(1)人材養成の手法・方法と実施結果
①運営体制
本人材養成プログラム全体を運営するために運営委員会を組織した。運営委員会は山下仁大プログ
ラムリーダー、塙隆夫運営委員長の他、5 名の当研究所教授により構成した。運営委員会は毎月開催し、
運営上の問題解決、積算、実施計画の策定、特任教員人事などについて決議し、本人材養成プログラム
のよりよい運営に努めた。また、実際の教務業務を行う組織として教務委員会を運営委員会の下に設置
した。教務委員会は秋吉一成教務委員長と 3 名の運営委員及び特任教員により構成した。教務委員会
は毎月開催し、カリキュラムの策定と改定、シラバスの作成、講義、実習、演習の担当決定、外国人講師
の招聘、教科書の編集、被養成者の単位及び修了認定等について協議を行った。また、教務委員会は
広報業務を兼任し、パンフレット、ポスター、募集要項の作成、ホームページの作成と維持管理、シンポジ
ウム開催等についても協議を行った。以上の2つの委員会を設置することで、本人材養成プログラムを順
調に実施することができた。
②教育スペースの確保
当研究所のセミナー室を一般管理費で改修し、本人材養成の講義室として整備した。講義体制を充
実させるために、大型高精細インタラクティブディスプレイ、多機能大型プロジェクタ、及びデスクトップ録
画システムを導入して e-learning に使用した。実習機器室を確保し、新たに導入した実習機器を設置し、
円滑に実習を行うことができるように整備した。事務室を確保し、担当事務補佐員を配置した。事務室で
は、養成希望者の応募への対応、被養成者の履修状況、レポート等の提出物、取得単位等の管理、また、
パンフレット、ポスター、募集要項、教科書等の配布物の管理、会計業務等を行った。また、事務室は被
養成者のための参考書籍を配置することで自習スペースとして利用できるようにし、外国人講師の控え室
としても活用した。さらに、学生相談教員室を設置し、特任教員を担当として被養成者からのカリキュラム
に対する質問、欠席時の対処についての相談に対応した。
③カリキュラム
講義
平成 18 年度は、ナノインターフェースの基本となる、表面・界面工学、ナノ材料工学、電子デバイス工
学、システム工学、分子生物学、細胞生物学、薬化学などの専門科目及び医歯工連携に必要な医学、
歯学を、被養成者が習得すべき知識と位置づけ、バイオ・医歯学関連基礎講義(5 科目)及び先端生体
材料工学講義(4 科目)を実施した。平成 19 年度は、前年度の教育実績に基づきカリキュラムの改訂を行
い、医歯工連携入門講義、先端バイオサイエンス講義、先端生体材料工学講義、先端医歯薬産業技術
講義、科学技術英語講義の 5 科目を実施した。平成 20 年度及び平成 21 年度も同様のカリキュラムを実
施した。
本人材養成業務従事者、本学教授及び外部から招聘した講師による講義を開講し、課題レポート提
出により被養成者の習得レベルを評価した。被養成者の習得レベルは概ね本人材養成の目標レベルに
到達しており、各年度とも予定していた養成内容を順調に遂行することができた。平成 19 年度からカリキ
ュラムに加えた科学技術英語講義は国際的視野を持って活躍する人材の養成には不可欠な科目であり、
22
明解な英語を書く能力開発に貢献した。
実習
生体医療工学の研究技術を修得するために、ナノ構造・表面解析法の概略の理解と実際の操作法の
習得を被養成者が習得すべき知識・スキルとして位置づけ、ナノ構造解析機器概論と実習を実施した。
被養成者を少人数のグループに分けることにより、密度の高い実習が実施できた。実習は本人材養成特
任教員を中心として指導を行い、レポート課題により被養成者の習得レベルを評価した。被養成者の習
得レベルは概ね本人材養成の目標レベルに到達しており、平成 18 年度から 21 年度に予定していた養成
内容を順調に遂行することができた。また、本学大学院に所属する被養成者に関しては、医歯工連携領
域実習を行った。被養成者は、ケミカルバイオロジーコース、バイオマテリアルコース、バイオシステムコー
スのいずれかに所属し、実際の生体医工学に関するテーマを設定し、2 年間に渡って論文作成を目標と
した研究を行った。
演習
学際領域である医歯工連携に必要な幅広い基礎知識の習得とプレゼンテーション能力の養成を目的
として、医歯工連携領域研究総合演習を実施した。ケミカルバイオロジーコース、バイオマテリアルコース、
バイオシステムコース、医歯科学コースの 4 コースを設定し、被養成者の専門コース演習に加えて異なる
分野のコース演習を選択させるダブルメジャー方式を採用した。各コースで英文発表論文の紹介と討論
を行い、指導担当教員が被養成者の理解度とプレゼンテーション能力を評価した。被養成者の習得レベ
ルは概ね本人材養成の目標レベルに到達しており、平成 18 年度から 21 年度に予定していた養成内容
を順調に遂行することができた。
外国人特別講義と討論
被養成者に、国際感覚の修得、国外の現状の認知、外国人との討論の経験をさせるために、外国人
特別講義と討論を実施した。平成 18 年度から平成 21 年度まで、延べ 28 名の著名な外国人講師を招聘
し、短期間に連続して講義と少人数でのグループ討論を行った。被養成者の習得レベルは概ね本人材
養成の目標レベルに到達しており、平成 18 年度から 21 年度に予定していた養成内容を順調に遂行する
ことができた。以下に平成 18 年度から 21 年度まで招聘した研究者を示す。
招聘者名
所属・役職
Swee-Hin Teoh
シンガポール国立大学教授
Nicole Jafferzic-Renault
リヨン第 1 大学教授
Jukka I.Salonen
トゥルク大学教授
John A.Jansen
ラドバウド大学ナインメーヘンメディカルセンター教授
Christophe Tribet
フランス国立科学研究センター(CNRS)主任研究員
David W. Grainger
ユタ大学教授
Ilias Iliopoulos
フランス国立科学研究センター(CNRS)主任研究員
Jean-Louis Marty
ペルビニャン大学 教授
R.Geoff Richards
スイス連邦 AO 研究所教授
Marcus Textor
スイス連邦工科大学チューリッヒ教授
Li-Na Wei
ミネソタ大学教授
Ulrich Steinseifer
アーヘン工科大学教授
23
David H. Thompson
パデュー大学教授
Victor E. Marquez
アメリカ国立衛生研究所(NIH)ラボチーフ
国外研究機関派遣プログラム
本人材養成プログラムの領域は国際競争的分野であることから、国外の実情を体感し国際的視野で実
務にあたる人材育成が必要である。そのため、国外研究機関へ数名の被養成者を約 1 ヶ月間派遣する
武者修行プログラムを実施した。被養成者の中から希望者を募集し、1 年目の成績及び英語による研究
発表による選抜を行い、平成 19 年度から 21 年度に 12 名を下表のアジア、米国、ヨーロッパ、オーストラリ
アの各地域の国外連携機関に派遣した。
国名
派遣機関
オーストラリア
Queensland University of Technology
イギリス
London Imperial College
シンガポール
National University of Singapore
米国
University of Pittsburgh
米国
National Institute of Health(NIH)
スイス
Swiss Federal Institute of Technology Lausanne (EPFL)
ノルウェー
The Norwegian University of Science and Technology
ドイツ
The University of Erlangen-Nurnberg, German Cancer Research Center
フィンランド
Helsinki University of Technology
フランス
Universite Paris 6
米国
National Cancer Institute(NCI)
米国
Harvard Medical School
④養成対象者の募集・選考方法と応募・選考結果
募集方法
平成 17 年度に本人材養成プログラムのパンフレット、ポスター、募集要項を作成し、本学内部に告知
するとともに、全国各地の主要大学を訪問し広報活動を行った。本人材養成プログラムのホームページを
整備し、パンフレット、募集要項、応募用紙をダウンロードできるようにした。平成 18 年度からの本人材養
成プログラムの開講に際して平成 17 年度にシンポジウムを開催した。平成 19 年度からもプログラムのパ
ンフレット、ポスター、募集要項を作成し広報活動を行った。
本学大学院からの受講希望者は指導教官の分野に所属して受講できる体制を整え、他大学大学院及
び企業からの受講希望者については、本人材養成業務に従事する教授を担当教員として受け入れる体
制を整備した。
応募と選考方法・選考結果
本学大学院からの受講希望者に履歴書を提出させ、希望者の経歴を加味して選考を行った。他大学
大学院及び企業からの受講希望者に関しては経歴を考慮するとともに、各受け入れ担当教員による面接
を行った上で選考した。
24
平成 18 年度の応募数は 31 名であった。選考の結果、応募した 31 名を採用し、初年度の養成対象の
目標定員 15 名を達成した。平成 19 年度は 26 名、20 年度は 30 名、21 年度は 26 名の応募があり、選考
の結果全員を採用した。
⑤カリキュラムの策定
考え方
ナノテクノロジーとバイオ・医療分野を融合した新たなナノ・バイオ科学技術領域はすでに広く知られ、
医療への応用に向けたナノスケールでの生体反応・情報制御技術、バイオ素子・システム等の創製に関
する研究が盛んになっている。本人材養成プログラムでは、ナノインターフェースにおいて重要な表面・
界面工学、ナノ材料工学、電子デバイス工学、システム工学、分子生物学、細胞生物学、薬化学などを
基本として、材料、デバイス、システム、薬剤の創出までを習得できるカリキュラムが必要と考え、充実した
講義、実習、演習、特別講義を盛り込んだカリキュラムの策定を行った。
整備状況
講義に関しては、本人材養成業務従事者に加え、本学内及び外部機関の著名な研究者に講義を依
頼した。実習に関しては、特任教員を採用し、実習機器の操作に習熟させ、充実した機器実習の準備に
努めた。演習に関しては、本学内の連携分野と協力し、4 つの演習コースを整備した。特別講義に関して
は、著名な外国人研究者に講義を依頼した。
履修状況と結果
被養成者は医歯工連携の研究に必要な知識・スキルの習得に十分なカリキュラムを履修した。平成 18
年度の 5 名の企業からの被養成者は、全員単年度のカリキュラムを修了しており、その後も目標を上回る
修了者数を輩出した。
教材、実習機材、e-learning の整備状況
本人材養成業務従事者及び本学内の連携
e-learning システムの概要
教授と共著で教科書「新・生体材料工学」を
作成した。毎年改訂を重ね平成 20 年度には
第二版第 3 刷を作成した。また、平成 21
年度には英文教科書「Bio-Molecules,
Bio-Materials and Bio-Systems」を作成し
た。実習機材は、当研究所に既設の機器を活
用することに加え、ナノ構造・表面解析用の機
器として、平成 17 年度に生体適合デバイス用
成膜装置、走査電子顕微鏡、エネルギー分
図-3(a). 多機能大型
図-3(b).大型高精些細イ
プロジェクタ
ンタラクティブディスプレイ
散型X線分析装置、走査電子顕微鏡(簡易移
動型)、エネルギー分散型蛍光 X 線分析装置、近赤外分光蛍光光度計、平成 18 年度に精密質量分析
装置、平成 19 年度に誘導結合プラズマ発光分析装置、X 線光電子分光分析装置、X 線光電子分光
分析装置用中和銃を購入した(URL:http://www.tmd.ac.jp/i-mde/www/edu/program/apparatus/index.html
に掲載)。また、実習の補助教材として、毎年実習前に「ナノ構造解析機器概論実習の手引き」という実習
書を作成した。効果の高い講義を行うために、平成 17 年度に大型高精細インタラクティブディスプレイ及
び多機能大型プロジェクタを購入した。e-learning については、デスクトップ録画システムを購入することで
25
対応し、欠席で受講できなかった被養成者の自己学習に役立てた。
(2)養成対象者の到達度評価の仕組みと実施結果
①到達度評価法と実施結果
講義は1科目につき 5 名の講師が担当し、講義の終わりに出席確認を兼ねて指定した課題について被
養成者にレポートを提出させた。実習では、実習担当教員から被養成者にレポート課題を与え、1 週間以
内に提出させた。講義、実習ともにレポートは 10 点満点で担当教員が採点し、平均点を算出して到達度
の評価を行った。演習では、英文発表論文の要約をレポートとして提出させ、指導担当教員が被養成者
の理解度とプレゼンテーション能力を評価した。特別講義では、外国人講師の招聘担当教員がコーディ
ネーターとして発表と討論に参加し、被養成者のプレゼンテーション能力について評価した。開講した全
講義、実習についてレポート課題を実施した。
②修了要件
カリキュラムの各科目から下記の要項に従い、合計 32 単位(社会人に関しては 22 単位)以上履修する
ことを修了要件とした。
[1]医歯工連携入門より 1 科目(2 単位)以上、[2]先端バイオサイエンスより 1 科目以上、[3]先端材料工
学講義より 1 科目以上履修すること、[1][2][3]から合計 4 科目以上を履修すること。
[4]先端医歯薬産業技術講義を 2 単位以上履修すること
[5]科学技術英語は選択科目とする。
[6]ナノ構造解析機器概論と実習は 1 コース(4 単位)以上履修すること。
[7]医歯工連携領域研究総合演習は 2 科目(4 単位)履修すること。
[8]医歯工連携領域実習は必修科目とする(社会人に関しては選択科目)。
[9]外国人特別講義と討論は 4 単位以上取得すること。
[10]国外研究機関派遣武者修行プログラム、[11]インターンシップ企業派遣プログラムは選択科目とす
る。
出席、レポート課題の平均点をもとに、本人材養成プログラム運営委員による単位認定会議により単位を
認定した。平成 18 年度から平成 21 年度の単位認定は問題なく行われ、修了要件単位を取得した被養成
者には、修了証を発行した。
③養成修了後
平成 18 年度は 5 名の社会人が本プログラムを修了している。そのうち 2 名は本学大学院博士後期課
程の社会人コースに入学し、より高度な知識と技術の習得に専心している。また、企業に戻ってから、本
人材養成で習得した技術・経験を活かし、本研究所との共同研究を開始しており、社会人の再教育プロ
グラムとしても有意義な成果を上げている。また、修士課程の修了者は本学大学院博士課程へ進学(63
名中 14 名;22%)、あるいは医療機材・医薬品関係の企業や研究機関(下記参照)へ就職している。
修了者の就職先
慶應大学医学部付属病院薬剤部
東京大学薬学系研究科
26
東北大学金属材料研究所
東京医科歯科大学生体材料工学研究所
独立行政法人医薬品医療機器総合機構構造計画研究所
株式会社 資生堂
株式会社ジーシー
日本ストライカー株式会社
日本ライフライン株式会社
日本メディカルマテリアル
IHI株式会社
株式会社 メイテック
ニチバン
ピアス株式会社
アビームコンサルティング株式会社
サノフィ・アベンティス株式会社
帝人株式会社
テルモ株式会社
堀場製作所
株式会社 大洋薬品
株式会社 リクルート
株式会社 カネボウ化粧品
株式会社 二チレイ
富士フィルムメディカル
Abott Japan
池田糖化工業株式会社
(3)人材養成システムの改善状況(被養成者の評価等の反映)
①特任教員の充実
平成 17 年度は 2 名の特任助手を採用し、演習、実習の準備を担当させた。平成 18 年度の人材養成
プログラム開講にあたり、実習、演習等の教務業務を円滑に推進するために特任教員を 5 名に増員した。
平成 18 年度は、特任助教授 1 名、特任講師 1 名、特任助手 3 名を採用し、特任教員を組織化して教務
業務を実行させた。さらに平成 19 年度は特任教授を配置することにより、被養成者の要望等に迅速に対
応できる体制を構築した。平成 20 年度は特任教員 5 名、21 年度は 6 名採用し、業務を円滑に推進した。
②講義の充実
27
基礎科目の補完
平成 18 年度に開講した講義は、医歯工連
携領域の研究を遂行する上で被養成者に必
要な専門領域の講義がほとんどであったため、
基礎的な知識に乏しい社会人及び文系出身
の被養成者が理解するには負担が大きいこと
が明らかになった。そこで、社会人及び文系
出身の被養成者に必要な基礎的知識を補完
するために、平成 19 年度カリキュラムの講義
に医歯工連携入門を追加した。医歯工連携
入門では、基礎科学・工学概論と医歯科学概
図-4(a).人材養成プログ 図-4(b).人材養成プロ
グラム用の教科書
ラム用の実習教科書
論を開講し、医歯工連携学際領域の専門外
の科目の講義、演習、実習を理解するための基礎となる内容を大学初年度レベルまで立ち戻って講義を
行った。
産業界からの講師の招聘
本人材養成プログラムでは、医歯工連携による人材養成を通じて医療産業分野において活躍できる
人材を輩出することを目標の一つとしており、被養成者に産業界の現状を理解させることが必要である。
平成 18 年度で開講した講義をさらに拡充して平成 19 年度カリキュラムの講義に先端医歯薬産業技術講
義を追加した。先端医歯薬産業技術講義では、研究者・開発者を招聘し、企業におけるシーズ・ニーズ
の発掘から開発・実用化に至るプロセスについての講義と、シーズ育成時に必要な知的財産保護につい
ての講義を行った。
英語教育の充実
研究や仕事の成果は英語による論文や報告書で発信することは重要である。平成18年度の英語教育
をさらに進化させ、平成19年度カリキュラムの講義に科学技術英語講義を追加した。この授業では、科学
技術分野の論文、レポートを中心として、各種ドキュメントを書く基本と必携のルールを具体的な例文を通
して指導し、演習を行った。
教科書の改訂
講義の充実に加え、被養成者がより参照しやすい教科書とするために、平成 18 年度に作成した教科
書に毎年改訂を重ね平成 20 年度には第二版第 3 刷を作成した。また、平成 21 年度には英文教科
書「Bio-Molecules, Bio-Materials and Bio-Systems」を作成した。
実習の改定
平成 18 年度の実習では、短期間に実習を集中して行ったため被養成者の負担が大きかった。また、全
被養成者がすべての実習を受講していたため、被養成者の中には一部の測定機器については既に十
分に習熟しているにもかかわらず、実習で改めて基礎的な操作法を受講するといった無駄が生じてしま
った。この反省に基づき、平成 19 年度の実習では、実習内容を 3 つのコースに分割して選択制とし、また
実習期間を二期間にわたって 2 回開催するように変更した。この変更により、被養成者が自分に必要な
複数のコースを受講でき、専門分野以外の測定機器についての知識・技術を修得することのできる環境
となったため、20 年度、21 年度も同様に実施した。また、新たに導入した実習機器を加えて、実習書の改
訂も行った。さらに、平成 19 年度からは京都大学で実施されているナノメディシン融合境域プログラムと
28
連携し、大学での実習に希望者を派遣するバイオテクノロジー実習コースを追加した。バイオテクノロジ
ー実習コースでは、希望する被養成者 10 名程度を派遣し、バイオテクノロジー、細胞工学、再生医学に
関する講義と実習を受講させた。
6.人材養成プログラムの有効性
(1)有用性(被養成者による評価、養成従事者による評価、養成修了者の進路、外部有識者による評価、
養成修了者の追跡調査など)
① 有用性
当該分野では一つの専門分野だけでなく、例えば医学とエレクトロニクス等、複数の分野にまたがる専
門性を有する人材が要求されている。そこで、本プログラムは二つ以上の異なる分野における専門教育
(医歯工連携領域研究総合演習)や、受講生の専門分野と異なる外国人講師らによる講義とセミナー(外
国人特別講義と討論)などを修了要件とすることで、ダブルメジャーによる学際的な人材の育成を特徴と
した教育プログラムとしている。
平成 19 年 3 月に企業から参加している 5 人の社会人の受講生が本プログラムを終了した。企業出身
の修了者からは、本プログラムへの参加により「これまで医療分野との接点を持たないために行き場の無
かった相談が自分のところに持ちかけられるようになった」等、社内でのアクティビティが向上したという感
想が寄せられており、該当分野の人材への潜在的な要求が極めて高いこと考えられる。
② 受講生へのアンケート
なお、本プログラムでは、受講生に対してア
ンケートを行い、理解度の調査及びカリキュラム
へのフィードバックを行っている。アンケートの
結果を図-5 に示す。大半の受講生にとって、カ
リキュラムのほとんどが初めて学ぶ項目であった。
しかし、初年度修了時点において医療工学に
関する知識(講義科目)では 97%の受講生が成
長を実感しているという内容の回答をした。これ
は、それぞれの受講生が初めて触れる分野で
あることを考慮し、各講師が創意工夫を凝らした
質の高い講義を提供したことを示している。一
方、体験的な学習による技能の習得を目的とし
図-5. 本プログラムの教育効果を体感できた
学生の比率(初年度終了時)。
た実技・技術英語についても、それぞれ 85%・
86%と多くの受講生が成長を実感していという結果であった。特に技術英語に関しては外国人講師に対
して繰り返し英語でのプレゼンテーションを行い、経験を積むたびに確実に受講生の自信へとつながっ
た。
②
外部評価委員による評価
最終年度には外部評価委員会を開催した。評価委員は京都大学岩田博夫教授(A)、東京女子医科大
学岡野光夫教授(B)、東京大学片岡一則教授(C)に依頼した。その評価を以下に示す。
評価委員の先生方には各項目を、「A.非常に優れている、B.優れている、C.普通である、D.劣っ
29
ている」に従って評価し、その理由・コメントを記入していただいた。
評価者を 1、2、3 とし()内に示した。
評価項目1
評価項目1.事業の
事業の計画内容・
計画内容・目標
評価:A(1) A(2) A(3)
政策誘導型のプログラム。事前評価委員により既に評価され、採択されたことで問題ないと考える。
(1)
「医歯工とナノテクの融合」新鮮さがあった。(1)
即戦力となる人材。(1)
外国の一流の研究者の招聘と外国での武者修行による国際レベルの人材育成の達成。(I)
目標に種々新鮮さがあって評価できる。(1)
もう一段高いビジョンの形成という工夫を望むが、新領域で具体的な計画となっている(2)
強力な医歯工連携に基づいて世界をリードする医療工学分野の人材養成を行う計画であり、極めて
重要な内容である。計画・目標ともに明確であり、高く評価される。(2)
評価項目2
評価項目2.事業の
事業の実施体制・
実施体制・運営組織
評価:A(1) A(1) A(2)
生体材料研究所の教員が一丸となって、無機、有機と金属のバイオマテリアル、センサー等のメディ
カルデバイス、さらにケミカルバイオロジーまで広い「医歯工とナノテクの融合」を教育する体制が組
まれていて評価できる。また、産業界の情報も教育に取り込むことを考え、民間会社からや PMDA か
らも講師を招聘されていて評価できる。(1)
工夫され、横断型の仕組み作りは評価できる。(2)
特任教員を機動的に配置し、また、当該分野国外著名研究者の招聘や企業開発者による講義など
外部にも開かれた形での実施・運営体制を構築している。(3)
評価項目3
評価項目3.事業の
事業の経費
評価:A(1) A(2) B(3)
多数の海外の一流の研究者を招聘し、さらに学生に彼らと議論をする機会を提供していた。また、学
生の海外への武者修行派遣と、若いうちに海外の一流の研究に触れる機会を提供するなど、交付さ
れた事業経費を極めて有効に使用されていた。一方では、この事業を今後継続するためには、並大
抵の努力が必要だと思った。(1)
海外での体験実習は意味あると思われるが、指導者の養成か修士レベルでの研究者養成か、費用
対効果は継続的に検証して行くべきと考える。(2)
上記の目標を計画に沿って進める上で適切な経費である。(3)
評価項目4
評価項目4.事業の
事業の達成度
評価:A(1) A(2) A(3)
教科書は2回改訂し、さらに英語版を作製し、実習書は4回改定重ねて最終版を作製している。「医
歯工とナノテクの融合」での標準的なテキストになると高く評価できる。(1)
30
修了生は目標の倍も輩出しており、高く評価できる。(1)
修了生の満足度も非常に高い。(1)
評価できる。(2)
教科書の作成を含め、当初の目的を十分に達成したと判断される。(3)
評価項目5
評価項目5.受講生の
受講生の選考方法
評価:B(1) B(2) B(3)
履修生の内訳は学内:学外=20:3 であった。学内修士コースから応募者が大多数。もう少し、学外
からの応募者が増えるよう努力が必要と考えた。(1)
学内者はかなりハードな時間割であったと考える。今後どの様に継続されるのか?また、従来の修
士課程のカラキュラムとの整合性は今後どうするのか少し不明確であった。(1)
これだけの経費を使うのであれば、効果を最大にする受講生の選定法に工夫が必要であろう。(2)
水準を維持しつつ当初目標の受講生を確保しており適切である。(3)
評価項目6
評価項目6.教育プログラム
教育プログラム・
プログラム・カリキュラム
評価:A◎(1) A(2) A(3)
教科書と実習書の作製。これからもわかるように、しっかり教育プログラム・カリキュラムが練られてい
る。また、医歯工分野での即戦力となる人材を養成するため、実社会のニーズを聞きたいとの要望を
取り入れ、先端医歯薬産業技術講義で民間会社から講師を招聘している。(1)
東京の地の利を生かして医薬品審査機構(PMDA)の多数審査官を講師として招聘。(1)
英語の教育。篠田先生から書く英語の基本ルールを講義。(1)
20人近くの一線の外国の研究者を招聘し、学生との討論。海外の武者修行。
等、非常に意欲的な試みを多数行っている。高く評価できる。(1)
新領域としてのバイオマテリアルを総合的に教育する工夫は評価できる。
(2)
医歯工の融合分野を進展させる良いカリキュラムである。(3)
評価項目7
評価項目7.履修要項・
履修要項・履修モデル
履修モデルの
整備・受講生の
受講生のサポート
モデルの整備・
評価:A(1) A(2) A(3)
担当教員は大変だったと思うが、講義は平日の 18:00-21:10 とし、学生は実験を終わった後に、また、
社会人にも受講しやすくしている。(1)
海外武者修行の派遣者には選考を行い、相互に競い合うシステムを上手く導入されていた。(1)
よく検討されていて、優れている。(2)
要項やポスターなど良く出来ている。また、受講生のサポートについても特任教員を介してきちんと
行われていると考えられる。(3)
評価項目8
評価項目8.受講生の
受講生の評価・
評価・修了認定
評価:A(1) A(2) B(3)
海外武者修行の派遣者のこのプログラムに対する評価は特に高い。やる気のある子は教員の努力
に答えている。(1)
31
修了生が社会でどの程度活躍するかで、評価が定まるので現時点で評価するのは困難である。(1)
現時点ではこれで良いが、将来的には工夫が必要。優れたリーダーを育ててほしい。(2)
評価・終了認定も概ね良好である。(3)
評価項目9
評価項目9.修了生の
修了生のフォローアップ
評価:B(1) A(2) B(3)
医歯工分野は、研究、開発、生産、許認可と非常に多岐にわたる専門性の必要な職種に就職する。
一人で何もかもするのは不可能なので、人的つながりが非常に大事である。修了生の会など、持続
的な人的つながりを作るためこのプログラムさらに継続プログラムを受講していた修了生の会を組織
してほしい。(1)
具体的な方策に関してより詳細な計画を作ることが望ましい。(3)
評価項目10
評価項目10.
情報発信・公開
10.情報発信・
評価:B(1) A(2) A(3)
Web での情報発信。(1)
東京と言う地の利をいかして、多くの情報発信の試みをおこなった。(1)
情報発信は限られていた。タイムリーな情報発信ができなかったと少し反省されていた。(1)
今後の課題
非常にいいプログラムになっているにも関わらず、学外者の履修生が少ないのは情報発信・公開に
周辺の大学との連携を進める必要あり。社会人の教育を出来るように整備(1)
少し問題があったと考える。(1)
インターネットを使った適切な方法で行っている。(2)
シンポジウムなどを通じ、情報発信にも努力が認められる。(3)
評価項目11
評価項目11.
11.継続性・
継続性・発展の
発展の見通し
見通し
評価:A(1) A(2) B(3)
基盤整備は出来た。優れた教育システムが確立されている。規模を縮小すれば、医科歯科大のプロ
グラムは5,6年は継続できるとの印象を持った。本来の修士教育との融合の方法に工夫が必要?
(1)
非常に意欲的なプログラムを作られたので、かえって今後このプログラムを規模を維持して継続する
時の資金的な問題が大きいのではないか。(1)
講義を録画とともに、終了後の E-learning として利用。E-learning 用資料の Up-date の方法は?(1)
個々の大学では対応できることに限りがある。文部科学省としても医療工学研究科への移行期間の
資金の助成などを考えていただくことは可能か。(1)
要望の大きい領域であるので発展を期待したい。(2)
継続性についても十分な配慮がなされているが、より明確かつ詳細な計画の策定が望まれる。(3)
総合評価
評価:A◎(1) A(2) A(3)
研究所の教員が取り組んだ教育プログラムであり、その意味でもユニークな取り組みである。印象に
32
残った言葉「教員も教育能力を高めることが出来た。」大学内の多様な人材を上手く組み込んだ「医
歯工とナノテクの融合」を教育する体制が組まれていて評価できる。(1)
研究上の医歯工連携の長年の蓄積のあるところに、教育に新たに取り組んでおられる。(1)
教育基盤の整備は出来た。優れた教育システムが確立されている。規模を縮小すれば、医科歯科
大のプログラムは5,6年は継続できるとの印象を持った。(1)
中間評価;Bとのこと、指摘事項に注意して対応されてきた。評価できる。(1)
従来のタテ型の医学、歯学、理工学を横断的に統合・融合したプログラムの運営は極めて優れてい
る。21世紀に医学、歯学をブレークスルーする基盤を着実に作られている点は高く評価できる。(2)
オリジナリティ、創造を刺激するプログラムがやや欠けているように思われるが、この点を工夫して優
れた人材育成を継続的に推進して頂くことを期待する。(2)
今後、大きな発展が期待される医用工学分野における有為の人材を養成する点で極めて高い意義
を有している。従来の医工連携に加えて歯学の視点を導入することによって、ユニークな特徴を出し
ている。今度、地道な継続への努力が望まれる。(3)
(2)波及効果
ナノ・バイオ及び医療工学分野の国際競争力を高めるためには、医療工学を系統的に学んだ研究者、
開発技術者のスキルを高め、研究開発人口を広げる必要がある。本プログラムはこの要求に合致し、この
分野の日本の優位性を確保するために有効に貢献できる。
医療用材料・デバイス、薬品の輸入品のシェアは依然として高い。国産製品拡大の必要性は以前から
指摘されていたが、本プログラムによって育成された人材は日本の医療産業における活力を高めるため
に必要となる。本プログラムによる学生の教育はナノ・バイオを含むナノテクノロジーに関する開発研究の
裾野を広げ、これらの市場の活性化を支援する。以上のことから、高齢化社会・高度医療社会を支える高
度医療技術の進展をもたらし、QOL の向上に資する効果が期待される。
なお、本プログラムでは、既存の優れた教科書に加えて、被養成者の理解を助けるため生体材料工学
に関する基礎的な内容から最先端の研究までを幅広く網羅した教科書(「新・生体材料工学」東京医科
歯科大学生体材料工学研究所 編集委員会編、初版 2006 年 4 月 1 日発行)を独自に作成し、教育に
活用している。毎年改訂を重ね平成 20 年度には第二版第 3 刷を作成した。また、平成 21 年度には
英文教科書「Bio-Molecules,Bio-Materials and Bio-Systems」を作成した。本プログラムを通じて
被養成者や関係者の意見をフィードバックし、改訂を重ねた上で一般に向けて出版する計画である。
(3)情報発信の状況
本プログラムでは、WEB サイトによる情報発信、パンフレットの配布等活字媒体による情報発信、シンポ
ジウムの開催等による直接的な情報発信を通じて積極的な広報活動を行った。WEB サイトでは人材養
成プログラムの目的やカリキュラムにとどまらず、担当教員とその研究活動を魅力的に伝え、他では導入
されていない装置を写真や動画を用いて紹介した(図-6)。また、視覚バリアフリー化への対応など、利用
者への配慮も行った。人材養成プログラム WEB サイト URL: http://www.tmd.ac.jp/i-mde/www/edu/
33
図-6. 人材養成プログラムWEBページ画面
の一例.
図-7.H19年度パンフレット
図-8.H19年度パンフレット
(表紙)
(表紙)
パンフレット等による情報発信では、担当教員が国内の各大学に出向き、当プログラムの説明を行い、パ
ンフレットの学生への配布を依頼した。パンフレットの内容は年々改訂を進めており、プログラムの説明だ
34
けでなく、当プログラムで実際に行われた実習及び講義の写真を多く取り入れるなど、イメージを掴みや
すいものとしている。その他、本研究所で定期的に行っている。オープンキャンパス(2 月、3 月、6 月、7
月)の際に、他大学学部生に人材養成プログラムの活動を周知すると共に、本プログラムの案内を行った。
なお、合格者のうち、本研究所に配属された学生の大半が本プログラムの受講を希望していた。また、平
成 17 年度 2 月には「生体材料工学シンポジウム-人間環境医療工学人材養成」を東京ガーデンパレス
にて開催し、141 名が参加した。本プログラムの意義及び内容を広く社会に知らせるだけでなく、平成 16
年度から新興分野人材養成プログラムを実施している東北大学山口隆美教授、東京大学片岡一則教授、
早くから医工連携社会人教育を実施している東京女子医科大学岡野光夫教授らを招き、関連分野の人
材養成プログラムとの情報交換を行い、有益なシンポジウムとなった(図-9)。
以上の積極的な広報活動の結果、例年の受講申込数は定員を大幅に上回るものとなっている。なお、
本教育プログラムが実際にスタートした平成 18 年度より本学大学院の受験者数が倍増した。これは、本
プログラムの実施及び周知による波及的な効果として、関連分野の学生に対する本研究所の認知度が
向上したためである。
最終年度の平成 21 年度には、これまでの成果を広く知ってもらうためにシンポジウム「日本の将来を担
う人材の養成」を東京ガーデンパレスにて開催し、150 名が参加した(図-10)。
図-10.シンポジウム
図-9.生体材料工学シンポジ
「日本の将来を担う人材の養成」
ウム案内ポスター
案内ポスター
7.実施体制への関与状況
(1)人材養成プログラムの講義と実習
本人材養成プログラムには、生体材料工学研究所全職員と、本学医学系及び歯学系の教員が関与し
ており、当プログラムが対象とするナノ・バイオ、医療用材料、機器、システム、創薬に関する教育に参画
しあらゆる面から被養成者の知識修得を支援している。
(2) 医歯工連携領域研究総合演習
35
医歯工学連携による基礎科学、ライフサイエンス分野、材料工学分野、医学・歯学分野の教員による
バランスの取れた教育を行い、医歯学・工学・薬学各分野の基礎知識を習得させるため、東京医科歯科
大学の生体材料工学研究所だけでなく、医歯学総合研究科、保健衛生学研究科、そして難治痴患研究
所の研究室とも連携して医歯工連携領域研究総合演習を行った
(3) 国外著名研究者を招聘
関係分野における国外著名研究者を招聘して講義を行ってもらい、その後被養成者とで少人数ディス
カッションを英語で実施してもらった。そこでは、被養成者が自分の研究内容を英語で説明し、研究者の
意見を英語で聞き、それについて討論することで英語力を上達させた。
8.成果の発表状況
(1)養成された人材による研究成果
【国際学会】(87 件)
1.
Sakamoto H, Doi H, Kobayashi E, Hanawa T. A new technique of titanium and segmented
polyurethane complex through 3-(trimethoxysilyl) propylmethacrylate for artificial implants.
THERMEC '2006 International Conference on Processing and Manufacturing of Advanced Materials.
2006 年 7 月.
2.
Tanaka Y, Doi H, Iwasaki Y, Yoneyama T, Hanawa T.. Immobilization of poly(ethylene glycol)
terminated with amine to titanium surface by electrodeposition. THERMEC '2006 International
Conference on Processing and Manufacturing of Advanced Materials. 2006 年 7 月.
3.
Ozawa M, Kazuki H, Komiyama K, Kishida.A, Fukuyama Y, Ohsaki A. Search for neurotropic
compounds from tropical medicinal plants. 25nd IUPAC Internatioal Symposium on the Chemistry of
Natural Products. 2006 年 7 月.
4.
Oya K, Nakagawa R, Sakamoto H, Ito Y, Kimura T, Kobayashi E, Doi H, Kishida A, and Hanawa T.
Bone differentiation property of osteoblast-like cells on titanium and gold. The 6th International
Symposium on Titanium in Dentistry. 2007年6月.
5.
Ito Y,Kimura T,Higami T,Fujisato T,Kato A,Masuzawa T,Kishida A,Cell Culture on
Nano-Vibrating Surface for Controlling Cell Function,TERMIS-EU,2007 年 9 月
6.
Murakoshi A,Kimura T,Funamoto S,Fujisato T,Nakatani T,Kitamura S,Kishida A,Effect of
the Pressurizing Process on the Decellularized Aortic Tissue Using Ultra High Hydrostatic
Pressurization,TERMIS-EU,2007 年 9 月.
7.
Ohashi N, Nakamura M, Nagai A, Tanaka Y, Sekijima Y, Nakamura S, Itoh S, Yamashita
K. Enhancement of Osteoclastic Cell Activity on Carbonate Apatite Bioceramics. 21st
European Conference on Biomaterials, 2007 年 9 月.
8.
Gessei T, Sato H, Kazawa E, Kudo H, Saito H and Mitsubayashi K, Bioelectronic gas sensor
(Bio-sniffer) with ALDH enzyme for aldehyde chemicals, The 9th Asian Conference on Analytical
Sciences & The 39th Convention of The Korean Society of Analytical Sciences, 2007 年 11 月.
9.
Y.Ito,T. Kimura,T. Higami,T. Fujisato,A. Kato,T. Masuzawa,A. Kishida,Nano-Vibrating Surface
36
for Controlling Cell Function(2).Effects on Cell Differentiation.,8th world Biomaterials Congress,
2008 年 5 月.
10. Tanaka Y, Saito H, Matsuo Y, Tsutsumi Y, Doi H, Yoneyama T, Hanawa T Characterizatio n and
Biofu nctions of Poly(ethylene g lycol) Immobilized on Metals with Electrodeposition. 8th World
Biomaterials Congress. 2008年5月.
11. Oya K, Sakamoto H, Tanaka Y, Kimura T, Tsutsumi Y, Doi H, Hanawa T. Bone Differentiation
Property of Osteoblast-like Cells on Metals. 8th World Biomaterials Congress. 2008年5月.
12. Yamada Y, Yoshimura K, Ochiai C, Tanaka T, Tsutsumi H, Nomura W, Shibata J, Hatada M,
Matsushita S & Tamamura H.: Development of CD4 mimic small molecules targeted for dynamic
supramolecular mechanism of HIV entry. The 22 回 内藤コンフェランス. 2008 年 9 月.
13. Toita S, Soma Y, Morimoto N, Akiyoshi K. Functional Cycloamylose for Intracellular Delivery.
JAPAN-KOREA Polymer Young Scientist Symposium, Niigata, Japan, 2008 年 10 月.
14. Omi T, Nagai F, Komura T. Driver drowsiness detection focused on eyelid behavior. 34th Congress on
Science and Technology of Thailand. 2008 年 10 月.
15. Kato R, Goto T, Saito H, Kudo H, Mitsubayashi K. An odorless digital-code system with bio-sniffers
and an inkjet printer. 214th Meeting of ECS-The Electrochemical Society, 2008 年 10 月.
16. R.Fukaya,K.Nam,T.Kimura,A.Kishida,Preparation and Characterization of Concentrated Polymer
Bush As a Novel Polymer Biointerface,8th international Symposium on Frontiers in Biomedical
Polymers-FBPS2009,2009 年 5 月.
17. Hokuto Konno,Tsuyoshi Kimura,Akio kishida,Investigation of the Expression Behavior of the
Pressure-compacted Plasmid DNA in Cultured Cell,2nd Asian Biomaterials Congress,2009 年 6 月.
18. Shimoda A, Komaki M, Morita I, Akiyoshi K. Design of nanogel-assembled nanoparticles for protein
delivery. 36th Annual Meeting and Exposition of the Controlled Release Society, 2009 年 7 月.
19. Toita S, Soma Y, Morimoto N, Akiyoshi K. Functional Cycloamylose for siRNA Delivery. 22nd
European Conference on Biomaterials, the annual conference of the European Society for
Biomaterials, 2009 年 9 月.
20. Tanaka T, Nomura W, Narumi T, Tamamura H. Chemical biology approach utilizing novel bivalent
ligands for GPCR CXCR4 leads to the elucidation of a dimeric structure. The 3rd Asia-Pacific
International Peptide Symposium. 2009 年 11 月.
他
【主雑誌への研究成果発表】(44 件、有査読)
1. Yasukawa A, Ohrui H, Koyama Y, Nagai M, Takakuda K. The effect of low reactive-level laser
therapy (LLLT) with helium-neon laser on operative wound healing in a rat model. J Vet Med Sci, 69,
799-806 (2007).
2. Tamamura H, Tanaka T, Tsutsumi H, Nemoto K, Mizokami S, Ohashi N, Oishi S, Fujii N. Versatile use
of acid-catalyzed ring-opening of β-Aziridinyl-α,β-enoates to stereoselective synthesis of
peptidomimetics. Tetrahedron, 63, 9243-9254 (2007).
3. Tsutsumi H, Tanaka T, Ohashi N, Masuno H, T Tamamura H, Hiramatsu K, Araki T, Ueda S, Oishi S,
Fujii N. The therapeutic potential of the chemokine receptor CXCR4 antagonists as multi-functional
37
agents. Biopolymers: Peptide Science, 88(2), 279-289(2007).
4. Nakamura M, Ohashi N, Nagai A, Sekjima Y, Tanaka Y, Nakamura S, Yamashita K. Modulation of
osteoblast-like cell behavior cultured on hydroxyapatite by thrombin. J Ceram Soc Jpn, 115 [3],
205-209 (2007).
5. Tanaka Y, Kobayashi E, Hiromoto S, Asami K, Imai H, Hanawa T. Calcium phosphate formation on
titanium by low-voltage electrolytic treatments. J Mater Sci Mater Med, 18 (2007) 797-806.
6. Sakamoto H, Doi H, Kobayashi E, Yoneyama T, Suzuki Y, Hanawa T. Structure and strength at the
bonding interface of a titanium-segmented polyurethane composite through
3-(trimethoxysilyl)
propyl methacrylate for artificial organs. J Biomed Mater Res A, 82, 52-61 (2007).
7. Tanaka Y, Doi H, Iwasaki Y, Hiromoto S, Yoneyama T, Asami K, Imai H, Hanawa T.
Electrodeposition of amine-terminated poly(ethylene glycol) to titanium surface. Mater Sci Eng C,
27, 206-212 (2007).
8. Tanaka Y, Doi H, Kobayashi E, Yoneyama T, Hanawa T.
Determination of the immobilization
manner of amine-terminated poly(ethylene glycol) on a titanium surface with XPS and GD-OES.
Mater Trans, 18, 287-292 (2007).
9. Tamamura H, Tsutsumi H, Nomura W, Tanaka T, Fujii N. A Future Perspective on the Development of
Chemokine Receptor CXCR4 Antagonists. Expert Opin Drug Discovery, 3(10), 1155-1166 (2008).
10. Nomura W, Tanabe Y, Tsutsumi H, Tanaka T, Ohba K, Yamamoto N, Tamamura H. Fluorophore
Labeling Enables Imaging and Evaluation of Specific CXCR4-Ligand Interaction at the Cell
Membrane for Fluorescence-Based Screening. Bioconjugate Chem, 19, 1917-1920 (2008).
11. Tanaka T, Tsutsumi H, Nomura W, Tanabe Y, Ohashi N, Esaka A, Ochiai C, Sato J, Itotani K,
Murakami T, Ohba K, Yamamoto N, Fujii N, Tamamura H. Structure-activity relationship study of
CXCR4 antagonists bearing the cyclic pentapeptide scaffold: Identification of the new pharmacophore.
Org Biomol Chem, 6(23), 4374-4377 (2008).
12. Ozawa M,Honda K,Nakai I,Kishida A,Oosaki A,Hypahorine,indole alkaroid from Erythrina
veltina,induced sleep on nomal mice. Bioorg Med Chem Lett, 18 (14), 3992-3994 (2008).
13. Ohashi N, Nakamura M, Nagai A, Tanaka Y, Sekijima Y, Yamashita K. Comparison of Hydroxyapatite
with Carbonate Apatite in Osteoclastic Cell Resorptive Activity. Key Eng Mat ,361-363, 1039-1042
(2008).
14. Nakamura M, Nagai A, Ohashi N, Tanaka Y, Sekijima Y, Nakamura S, Yamashita K. Regulation of
Osteoblast-like Cell Behaviors on Hydroxyapatite by Electrical Polarization. Key Eng Mat, 361-363,
1055-1058 (2008).
15. Sakamoto H, Hirohashi Y, Saito H, Doi H, Tsutsumi Y, Suzuki Y, Noda K, Hanawa T. Effect of active
hydroxyl groups on the interfacial bond strength of titanium with segmented polyurethane through γ
-mercapt propyl trimethoxysilane. Dent Mater J, 27, 81-92 (2008).
16. Sakamoto H, Hirohashi Y, Doi H, Tsutsumi Y, Suzuki Y, Noda K, Hanawa T. Effect of UV irradiation
on the shear bond strength of titanium with segmented polyurethane through γ-mercapt propyl
trimethoxysilane. Dent Mater J, 27, 124-132 (2008).
17. Tanaka Y, Saito H, Tsutsumi Y, Doi H, Imai H, Hanawa T. Active hydroxyl groups on surface oxide
film of titanium, 316L stainless steel, and cobalt-chromium-molybdenum alloy and its effect on the
Immobilization of poly(ethylene glycol). Mater Trans, 49, 805-811, 2008 (2008).
18. Tanaka Y, Nakai M, Akahori T, Niinomi M, Tsutsumi Y, Doi H, Hanawa T. Characterization of
air-formed surface oxide film on Ti-29Nb-13Ta-4.6Zr alloy surface using XPS and AES. Corros Sci, 50,
38
2111-2116 (2008).
19. Sakoda D, Sakamoto R, Sobajima H, Yokoyama N, Waguri S Ohuchi K, Takatani S Mechanical
Damage of Red Blood Cells by Rotary Blood Pumps: Selective Destruction of Aged Red Blood Cells
and Subhemolytic Trauma. Artif Organs, 32, 785-791 (2008).
20. Toita S, Hasegawa U, Koga H, Sekiya I, Muneta T, Akiyoshi K Protein-conjugated quantum dots
effectively delivered into living cells by a cationic nanogel. J Nanosci Nanotechnol, 8 2279-2285
(2008).
他
【国内学会】(290 件)
2006 年
1.
戸井田さやか,長谷川麗,秋吉一成. ナノゲル-量子ドット複合体の機能評価. 第 86 日本化学会
春季年会,2006 千葉 3 月.
2.
村越彩子,大富美智子,吉田謙一,舩本誠一,南広祐,木村剛,藤里俊哉,岸田晶夫,中谷武嗣,
北村惣一郎,超高静水圧処理法によるバイオスキャホールドの調製における圧力印加条件の検討,
日本再生医療学会総会,2006 年 3 月.
3.
橋本良秀,川喜多正夫,吉田謙一,舩本誠一,木村剛,藤里俊哉,岸田晶夫,中谷武嗣,北村惣
一郎,超高静水圧処理法による脱細胞化骨・骨髄組織の調製と組織再構築の検討 ,日本再生医
療学会総会,2006 年 3 月.
4.
伊藤由樹子,大富美智子,草間淳,増澤徹,南広祐,木村剛,藤里俊哉,岸田晶夫,細胞機能制
御を目指した種々の細胞への機械的微少振動に関する研究,日本再生医療学会総会,2006 年 3
月.
5.
三浦義之,栗田公夫,木村剛,南広祐,六雄伸吾,吉澤秀和,岡田正弘,古園勉,藤里俊哉,岸田
晶夫,超高圧誘起多成分系高分子複合体による遺伝子送達の検討 ,日本再生医療学会総会,
2006 年 3 月.
6.
坂本晴美,
土居壽, 小林郁夫, 木村久道, 鈴木嘉昭, 塙 隆夫. シランカップリング剤を用いたチ
タン/医療用高分子複合化技術の確立. 日本金属学会 2006 年春期(第 138 回)大会, 2006 年 3
月.
7.
小林郁夫, 安藤美由季, 田中勇太, 土居壽, 米山隆之, 小林雅博, 塙 隆夫. 仮骨形成を防止す
る Ti 合金製内固定材の表面処理. 日本金属学会 2006 年春期(第 138 回)大会, 2006 年 3 月.
8.
坂本晴美, 土居壽, 小林郁夫, 塙 隆夫. シランカップリング剤によるチタン/セグメント化ポリウレ
タン接着. 第 15 回インテリジェント材料・システムシンポジウム, 2006 年 3 月.
9.
田中勇太, 土居壽, 米山隆之, 今井八郎, 塙 隆夫.アミン末端修飾ポリエチレングリコールのチタ
ン表面への固定化. 第 15 回インテリジェント材料・システムシンポジウム, 2006 年 3 月.
10. 大橋菜多里,中村美穂,中村聡,関島安隆,檜山哲夫,山下仁大.マクロファージ様細胞の分極ハイドロ
キシアパタイト貪食能評価. 日本セラミックス協会 2006 年年会,東京,2006 年 3 月.
11. 坂本晴美, 土居壽, 小林郁夫, 田中勇太, 米山隆之, 塙 隆夫. シランカップリング剤を用いたチ
タン/セグメント化ポリウレタン複合化材料の創出. 第 47 回日本歯科理工学会学術講演会, 2006 年
39
4 月.
12. 田中勇太, 土居壽, 小林郁夫, 坂本晴美, 米山隆之, 塙 隆夫. アミン末端修飾ポリエチレングリ
コール固定化による金属の生体機能化. 第 47 回日本歯科理工学会学術講演会, 2006 年 4 月.
13. 土居壽, 米山隆之, 田中勇太, 坂本晴美, 福島修, 小林郁夫, 塙 隆夫. Ti-40Zr 合金のアノード
分極試験による耐食性の評価. 第 47 回日本歯科理工学会学術講演会, 2006 年 4 月.
14. 三浦義之,栗田公夫,木村剛,南広祐,六雄伸吾,吉澤秀和,岡田正弘,古園勉,藤里俊哉,岸田
晶夫,PEG/多糖水性二相分離系への超高圧処理による新規構造体の調整,高分子学会第 55 回年
次大会,2006 年 5 月
15. 坂本晴美,土居壽, 小林郁夫, 米山隆之, 塙 隆夫.金属高分子複合体接合強度と界面化学構造.
第 55 期学術講演会, 2006 年 5 月.
16. 田中勇太, 土居壽, 小林郁夫, 米山隆之, 今井八郎, 塙 隆夫. 金属表面へのアミン末端修飾ポ
リエチレングリコール固定化. 材料と環境 2006, 2006 年 5 月.
17. 増野弘幸,堤 浩,小川哲平,藤井信孝,松本洋典,大橋南美,Peter M. Blumberg,Victor E.
Marquez,玉村啓和, PK-C をターゲットとした diacylglycerol の構造固定化誘導体の創製. 日本ケミ
カルバイオロジー研究会第 1 回年会. 東京,2006 年 5 月.
18. 玉田純子, 山崎美緒, 森本展行, 呉隆亮, 高田薫, 崔成源, 丸山厚, 秋吉一成. 糖鎖-ポリ(L-リジ
ン)コンジュゲートナノゲルの設計と機能. 第 55 回高分子討論会, 富山, 2006 年 9 月.
19. 榎本真司, 秋吉一成, 岩崎泰彦. ペプチドを複合化したポリホスホエステルの合成と機能. 第 55 回
高分子討論会, 富山, 2006 年 9 月.
20. 戸井田さやか, 長谷川麗, 秋吉一成. ナノゲル-量子ドット複合体のバイオイメージングへの応用.
第 55 回高分子討論会, 富山, 2006 年 9 月.
他
【特許出願】(10 件)
1.
新規 CXCR4 拮抗剤及びその用途:国際出願番号 PCT/JP2006/326069
2.
標的物質の検出方法、並びに、これに用いるタグ、DNA、ベクター、プローブ及び検出 キット:特
願 2007-007916
3.
HIV 立体構造認識抗体誘導ペプチド抗原、及びその合成方法 : 特許出願番号:2009-120352
4.
標的物質の検出方法、並びに、これに用いるタグ、DNA、ベクター、プローブ及び検出 キット:国
際出願番号 PCT/JP2008/055399
5.
CXCR4 多量体 を認識 する多 価型 CXCR4 リ ガンド 、 及びその 合 成方法 : 特許出 願番号 :
2009-159771
6.
脱細胞処理液、脱細胞化組織化の調整方法、移植片、および培養部材, 出願日 2007 年 8 月 23
日,出願番号 2007-217099
7.
医療用具及びその製造方法, 特願 2006-170771, 2006.6.20. 特開 2008-000233, 2008.1.10 公開
8.
複合生体材料およびその製造方法, 特願 2007-218160, 2007.8.24
9.
硬組織接触用具の製造方法、及び硬組織接触具, 特開 2009-066358, 2009.4.2.
10. 金属材料、血栓形成抑制材料および血小板付着抑制材料, PCT/JP2009/001666, 2009.4.10.
40
【受賞】(30 件)
1.
田中勇太: 第 4 回 IBB BioFuture Research Encouragement Prize 優秀賞修士課程部門, 2006 年 1
月.
2.
坂本晴美, 土居 壽, 小林郁夫, 塙 隆夫: 第 15 回インテリジェント材料・システムシンポジウム高木
賞, 2006 年 3 月.
3.
田中勇太, 土居 壽, 小林郁夫, 坂本晴美, 米山隆之, 塙 隆夫: 第 47 回日本歯科理工学会学術
講演会研究奨励賞, 2006 年 4 月.
4.
坂本晴美: 第 5 回 IBB BioFuture Research Encouragement Prize 海外派遣賞, 2007 年 1 月.
5.
傍島秀雄: 第 5 回 IBB BioFuture Research Encouragement Prize 海外派遣賞, 2007 年 1 月.
6.
伊藤由樹子: 第 5 回 IBB BioFuture Research Encouragement Prize 海外派遣賞, 2007 年 1 月.
7.
大橋菜多里: 第 5 回 IBB BioFuture Research Encouragement Prize 海外派遣賞, 2007 年 1 月.
8.
坂本晴美, 土居 壽, 田中勇太, 米山隆之, 塙 隆夫: 第 49 回日本歯科理工学会学術講演会研
究奨励賞, 2007 年 5 月.
9.
田中勇太, 坂本晴美, 土居 壽, 米山隆之, 塙 隆夫: 第 49 回日本歯科理工学会学術講演会発
表優秀賞, 2007 年 5 月.
10. 秋吉一成,森本展行,北村進一,室田曜史.International Symposium on Micro-Nanomechatronics
and Human Science(MHS2007),MHS2007 Best paper awards IEEE 2007,2007 年 11 月.
11. 西村大地: 第 6 回 IBB BioFuture Research Encouragement Prize 優秀賞修士課程部門, 2008 年 1
月.
12. 田中裕生子: 第 6 回 IBB BioFuture Research Encouragement Prize 海外派遣賞, 2008 年 1 月.
13. 大橋南美: 第 6 回 IBB BioFuture Research Encouragement Prize 海外派遣賞, 2008 年 1 月
14. 戸井田さやか: 第 6 回 IBB BioFuture Research Encouragement Prize 海外派遣賞, 2008 年 1 月
15. 山田裕子.日本薬学会第 128 年会講演ハイライト. 日本薬学会第 128 年会. 横浜, 2008 年 3 月.
16. 戸井田さやか,第 24 回日本 DDS 学会,ポスター賞,2008 年 6 月.
17. 下田麻子,第 24 回日本 DDS 学会,ポスター賞,2008 年 6 月.
18. 相馬祐輝,第 24 回日本 DDS 学会,ポスター賞,2008 年 6 月.
19. 田中智博.平成 20 年度第 45 回日本ペプチド討論会ポスター賞(Award for Excellence at Poster
Presentation, Annual Meeting of JPS in 2008).日本ペプチド学会. 2008 年 10 月.
20. 深谷李映: 第 7 回 IBB BioFuture Research Encouragement Prize 海外派遣賞 2009 年 1 月
21. 橋本知恵: 第 7 回 IBB BioFuture Research Encouragement Prize 海外派遣賞 2009 年 1 月
22. 近藤亮太: 第 7 回 IBB BioFuture Research Encouragement Prize 海外派遣賞 2009 年 1 月
23. 下田麻子: 第 7 回 IBB BioFuture Research Encouragement Prize 海外派遣賞 2009 年 1 月
24. Sakamoto H, Hirohashi Y, Saito H, Doi H, Tsutsumi Y, Suzuki Y, Noda K, Hanawa T: 日本歯科理工
学会平成 20 年度論文賞, 2009 年 4 月.
25. 塙 隆夫, 堤 祐介, 田中勇太, 大家 渓, 齋藤陽香, 木村久道: 東北大学金属材料研究所付属
金属ガラス総合研究センター第3回共同利用研究課題最優秀賞, 2009 年 5 月.
26. 小川藍子: 武者修行プログラム選考会 海外派遣賞. 2009 年 6 月.
27. 高橋治子,第 25 回日本 DDS 学会,ポスター賞,2009 年 7 月.
41
28. 橋本知恵. ポスター賞. 第 120 回日本薬理学会関東支部. 2009 年 7 月.
29. 落合千裕. トラベルアワード (若手研究者・学生旅費支援). 第 10 回熊本エイズセミナー. 2009 年 9
月.
30. 田中智博.トラベラーズアワード. The 3rd Asia-Pacific international Peptide Symposium . 2009 年 11
月.
(2)養成従事者による養成手法に関する成果
【国内学会】(2 件)
1.
本多和樹,永井亜希子,工藤寛之,堤浩,堤祐介,南広祐,永井正洋,中林誠,塙隆夫,秋吉一成,
山下仁大 医歯工連携による人間環境医療工学の構築と人材育成. 第 51 回日本学術会議材料工
学連合講演会,2007 年 京都 11 月.
2.
岸田晶夫 医工学教育の現状と未来を考える 第 31 回日本バイオマテリアル学会 関連催事 医工
学教育シンポジウム,2009 年 京都 11 月.
42
Ⅴ.本プログラム終了後の継続実施状況
1. 概要
人材養成を下記のような対応によって継続し、社会に対して、理想的医療環境を構築するための基礎
技術を修得し自力で発展的に実用展開できる人材を輩出する。特に注力してきた国際的感覚の養成に
おいて、海外武者修行派遣は、重要な意味を持つ。そのため、これまでの実績及び経験に鑑み、生体材
料工学研究所各分野に所属する修士課程学生に加えて、医歯系他分野から生材研での研究に従事し
ている大学院生も対象として選考を行い、派遣を継続する。
2. 継続のための方策
本年度で事業が終了するため、来年度からは、特任教員の人件費、機器実習の機器保守費・消耗品
費、海外武者修行派遣費用、国内外講師招聘費用など経費の掛かる事業に対する対策が必要であり、
現在本学のプロジェクトフォローアップ予算を申請している。不足分は、研究所運営費交付金を充てる。
3.カリキュラム実施
[1] 医歯工連携入門講義
基礎科学・工学概論 は廃止
医歯科学概論→修士課程科目として継続
[2] 先端バイオサイエンス講義
創薬ケミカルバイオロジー概論→修士課程科目として継続
ナノバイオテクノロジー概論→ボーダレス大学院 GP 科目で継続
[3] 先端生体材料学講義
先端バイオマテリアル概論、先端バイオデバイス概論→修士課程科目で継続
先端医療技術概説→ボーダレス大学院 GP 科目で継続
[4] 先端医歯薬産業技術講義
先端医歯薬産業技術概論Ⅰ、先端医歯薬産業技術概論Ⅱ→非常勤講師依頼
[5] 科学技術英語→ボーダレス大学院 GP 科目で継続
[6] ナノ構造解析機器概論と実習→継続実施
[7] 医歯工連携領域研究総合演習→継続実施
[8] 医歯工連携領実習→継続実施
[9] 外国人特別講義と討論→生体材料物性分野客員教員により実施、外国人教員を招聘して実施
[10] 国外研究機関派遣武者修行→3名を選考し派遣予定
[11] インターンシップ企業派遣→継続実施
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