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目
1.
次
国際法定計量機関を設立する条約 ··································································1
1.1 条約成立までの経緯··························································································1
1.2 日本の条約加盟 ································································································1
2.
条約の概要 ········································································································1
3.
組織と運営 ·········································································································2
3.1 機関の構成 ········································································································2
3.2 BIML 翻訳センター ···························································································8
3.3 財政····················································································································8
4.
条約加盟による利益及び義務···········································································9
4.1 利益 ····················································································································9
4.2 義務····················································································································9
5.
他の国際機関との協力関係 ··············································································9
6.
これまでの OIML の活動状況··········································································10
6.1 国際法定計量会議での主な決定事項·····························································10
6.2 国際法定計量会議及び国際法定計量委員会の一覧·····································12
6.3 日本からの国際法定計量会議出席者 ·····························································14
7.
国際勧告と国際文書の発行 ·············································································15
7.1 技術委員会と小委員会の役割 ·········································································15
7.2 国際文書作成の過程························································································16
8.
OIML 証明書制度 ····························································································17
9.
MAA「計量器の型式評価国際相互受入れ取決めの枠組み」 ························17
10.
わが国の対応····································································································18
11.
出版 ···················································································································23
12.
付録 ···················································································································24
表6
OIML 刊行物·····································································································24
1)
国際勧告 ···········································································································24
2)
国際文書 ···········································································································31
3)
用語 ···················································································································33
4)
基本文書 ···········································································································33
5)
専門家報告書 ···································································································34
6)
ガイド ·················································································································35
7)
セミナー報告 ·····································································································36
1.
国際法定計量機関(OIML)を設立する条約
(Convention instituant une Organisation Internationale de Metologie Légale)
1.1 条約成立までの経緯
計量関係の国際条約としては、すでに 1875 年(明治 8 年)に締結されたメートル条約があるが、こ
の条約はメートル法による単位系の国際的統一を図るための標準及び計量単位に関する研究を中
心課題とした学術的な性格のものである。日本は 1886 年(明治 19 年)に同条約に加盟し、以来その
一員として活動している。
1920 年(大正 9 年)頃から、メートル条約が直接には対象としていない産業上使用されている計
量器について、その構造、使用方法、検査方法、許容誤差など、計量器の使用に伴って生ずる行政
上又は技術上の諸問題を、国際的に解決するための国際条約を結ぼうとする動きが生じてきた。
その後、1937 年(昭和 12 年)7 月、パリにおいて 37 か国の代表(日本代表:米田麟吉)が集まり、
この新しい国際条約の起草委員会が開かれた。その活動は第 2 次世界大戦のためやむを得ず中断
されたが、戦後再開され、1952 年(昭和 27 年)ブリュッセルにおける委員会で、条約について一応の
成案をみることができた。この条約案は各国政府に送付され、意見が求められた。日本においては
通商産業省(現在の経済産業省)で検討され、条約が正式に締結されたときは加盟するよう準備を
進めることとなった。
こうして 1955 年(昭和 30 年)10 月 12 日、「国際法定計量機関を設立する条約」(OIML 条約と略
称)がパリにおいて 22 か国の代表により締結され、署名された。なおこの条約は 16 番目の批准書が
寄託された 30 日後に効力を生ずることになっていたので(第 34 条)、正式に発効したのは 16 番目の
加盟国であるノルウェーが寄託した日から 30 日後の 1958 年(昭和 33 年)5 月 28 日であった。
1.2 日本の条約加盟
日本ではこの条約への加盟について、1960 年(昭和 35 年)第 35 回国会で承認を求めたが、安全
保障条約の審議のあおりで審議未了となり、 1961 年(昭和 36 年)第 38 回国会に改めて承認を求め、
同年 3 月に承認が得られた。そこで、日本は 1961 年(昭和 36 年) 5 月 16 日に条約への加盟書をフラ
ンス政府に寄託し、自動的に同年 6 月 15 日から加盟が認められ、同条約への第 28 番目の加盟国と
なった。2011年(平成23年)1月現在、この条約への加盟国は57か国、準加盟国は55か国である。
2.
条約の概要
この条約は、前文、本文(全 40 条)及び末文より成り、本文は以下の章から成っている。
第1章
機関の目的(第 1 条)
第2章
機関の構成(第 2 条~第 23 条)
第3章
会計規定(第 24 条~第 31 条)
第4章
一般規定(第 32 条~第 40 条)
1
まず前文において、「この条約の当事国は、計量器の使用から生ずる技術上及び行政上の諸問
題を国際的に解決することを希望し、並びにそれを達成するため当事国の努力を調整することが重
要であることを認識して、次に定める国際法定計量機関を創設することを合意した」と述べている。
これに次いで、条約第 1 条において国際法定計量機関の目的を次のように定めている。
機関の目的(条約第 1 条)
(1) 法規の適用を受ける計量器の検定検査を行う国家機関及び計量器の原理、構造、使用等
に関する資料並びに情報の中央機関となること
(2) 各国の計量法規の翻訳並びに刊行
(3) 法定計量に関する一般原則の確立
(4) 法定計量に関する諸問題の国際的解決
(5) 計量器及びその使用に関するモデル法規の作成
(6) 計量器の検定及び取締りを行う模範的機関の組織の具体案の作成
(7) 国際的に承認され、その使用が国際的に推奨される計量器の特性及び品質の決定
(8) 各国計量機関の相互理解
上記の目的を達成するための、機関の組織及び運営等が条約第 2 章から第 4 章において規定さ
れている。
3.
組織と運営
3.1 機関の構成
3.1.1 国際法定計量会議(IML:Conference Intemationale de Métrologie Légale)
国際法定計量会議(OIML 総会と略称)は、この機関の最高決定機関であり、各加盟国の代表
(各国 3 名以内、うち 1 名は計量関係の公務員、議決権は各国 1)から成る。OIML 条約では総会を
6 年に 1 回以上開くように決められており、最近では 4 年ごとに開催されている。
この総会は OIML の一般政策を定め、4 年間の予算案を承認し、機関の目的に定める分野にお
いて、加盟国が共同で行う勧告を決定する。総会の決定は、情報提供、検討事項及び勧告の形で
直ちに加盟国に通知される。加盟国は、これらの決定をできる限り実施する道義的責任を負う。
総会の定足数*1 は総加盟国の 3 分の 2 以上であり、投票数*2 は出席加盟国の 5 分の 4 以上、議
決数*3 は投票数の 5 分の 4 以上でなければならない。ただし委員会、事務局の組織や運営、及び内
部規則等に関する決議については、絶対多数をもって直ちに執行できる。この場合、定足数と投票
数は前記と同じである。また総会以外の期間における通信手段を用いて行われる間接的な決議に
ついては、3 分の 2 以上の有効回答があり、かつその全てが賛成投票であることが原則である。
*1 定足数:会議で意思決定を行うために最低限必要な出席者数。
*2 投票数:会議で決議を行うために最低限必要な投票の数。
*3 議決数:会議で決議案が承認されるために最低限必要な賛成投票の数。
2
国際関係機関
BIPM
ISO/IEC
ILAC/IAF
IMEKO
UNESCO
UNIDO
WTO
...
地域関係機関
AFRIMETS
APLMF
CEN
CENELEC
COOMET
EMLMF
SIM
WELMEC
...
国際法定計量事務局
(BIML)
国際法定計量機関を設立
する条約 (OIML 条約)
国際法定計量会議
(OIML 総会)
4 年毎開催
全加盟国代表で構成
加盟国 57 カ国
準加盟国 55 カ国
国際法定計量委員会
(CIML 委員会)
毎年開催
全加盟国各 1 名の
CIML 委員で構成
運営委員会(PC)
12 名
技術委員会(TC)
開発途上国
分野別に設置
ファシリテーター
TC l ~ TC 18
(ドイツが担当)
国際文書(R, D 等)
の作成及び改訂
翻訳センター
小委員会(SC)
各 TC 内に課題別に設置
図1 国際法定計量機関(OIML)の組織と運営(2011 年 1 月現在)
3
3.1.2 国際法定計量委員会(CIML:Comité Intemationale de Métrologie Légale)
国際法定計量委員会(CIML 委員会と略称)は OIML の理事機関であり、OIML が目的とする業
務を企画し、遂行する。また、OIML 総会での決議の準備、施行を行い、OIML 技術委員会(TC)・
小委員会(SC)の活動や事務局である BIML の業務を監視し、国際勧告や国際文書を承認する。
この委員会は加盟国政府により指名された各国 1 名の国際法定計量委員(CIML 委員と略称)で
構成される。この委員は計量関係機関の現職公務員でなければならない。CIML 委員会は、1986 年
以降は毎年開催されている。
CIML 委員長及び 2 名の副委員長は、CIML 委員の中から選挙によって選出され、その任期は 6
年である。委員長の選出手続きは OIML 基本文書 B14 で規定されており、まず CIML 委員による予
備投票を繰り返して最小数を得た候補者を除外し、最後に残った 1 名の候補者に対して信任投票を
行って全 CIML 委員の過半数の賛成投票を得る必要がある。また 2 名の副委員長の役割の違いに
ついては、第一副委員長のみが委員長不在の場合に、その職務を臨時代行できる。現在の CIML
委員長及び副委員長は次の通りである。(2011 年 1 月現在)
委員長
Mr. Alan Johnston(カナダ)
(任期は 2011 年 9 月まで)
Mr. Peter Mason(イギリス)
(任期は 2011 年 10 月から)
第一副委員長
Dr. Grahame Harvey(オーストラリア)
第二副委員長
Dr. Roman Schwartz(ドイツ)
また 1992 年以降の CIML 委員長・副委員長、及び BIML 局長・副局長の変遷を表 1 に示す。
4
表 1 CIML 委員長・副委員長、及び BIML 局長・副局長
OIML
CIML
9
27
ブールアグメ
ニ/ギリシャ
1993
28
ベルリン/
ドイツ
1994
29
パリ/
フランス
1995
30 北京/中国
1992
1996 10 31
1997
リオデジャネ
32 イロ/
ブラジル
33
ソウル/
韓国
1999
34
チュニス/
チュニジア
2000 11 35
ロンドン/
イギリス
2002
2003
モスクワ/
36
ロシア
サンジャンド
37 リュズ/
フランス
38 京都/日本
ベルリン/
2004 12 39
ドイツ
2005
40
委員長
局長
44
モンバサ/
ケニア
2010
45
オーランド/
アメリカ
プラハ/
チェコ
副局長
副局長
Mr.
Alexandre
Vichenkov
(ロシア)
Mr.Bernard
Athane
(フランス)
Mr. Gerard
Faber
(オランダ)
Mr. Samuel
E. Chappell
(アメリカ)
Dr. Manfred
Kochsiek
(ドイツ)
Mr.Bernard
Athane
Mr. Gerard
Faber
(オランダ)
Mr. Faber
(代理)
Mr. Peter
Mason
(イギリス)
Mr. Attila
Szilvassy
(ハンガリー)
Ms.
Desor-meaux
(カナダ)
Mr. Ian
Dunmill
(イギリス)
Dr. Manfred
Kochsiek
(ドイツ)
Dr. Lev. K.
Issaev
(ロシア)
Mr. Jean F.
Magana
(フランス)
リヨン/
フランス
2009
46
第二副
委員長
Mr. Bernard
Athane
Mr. Knut
Mr.
Mr.
Samuel
(フランス)
Birkeland
Alexandre
(ノルウェー) E. Chappell Dr. Manfred (1974 年より) Mr. Philippe Vichenkov
(アメリカ)
Degavre
Kochsiek
(1980 年より)
(ロシア)
(1990 年より) (ドイツ)
(1992 年より) (1991 年より)
(1991 年より)
ケープタウン
2006
41
/南ア
2007
42 上海/中国 Mr. Alan E.
Johnston
シドニー/
2008 13 43
(カナダ)
オーストラリア
2011
第一副
委員長
BIML(任期:5 年)
バンクーバ
ー/カナダ
1998
2001
CIML(任期:6 年)
開催地
都市/国
年*
Mr. Attila
Szilvassy
(ハンガリー)
Mr. Ian
Dunmill
(イギリス)
Mr. Stuart
Carstens
Dr. Grahame Mr. Jean F.
(南アフリカ)
Magana
Harvey
(オーストラリア) (フランス)
Dr. Grahame Dr. Roman
Harvey
Schwartz
(オーストラリア) (ドイツ)
Mr. Willem
Kool
(オランダ)
Mr. Ian
(2011 年まで
Dunmill
の予定)
(2013 年まで
Mr. Stephen
の予定)
Patoray
(アメリカ)
*年の途中で交代した場合、その年の始めから就任したものとして記載。
5
3.1.3 運営委員会(PC: Presidential Council / Conseil de Présidence)
CIML 委員長を補佐する目的で、CIML 委員会の同意のもとに設けられた委員会である。運営委
員会は CIML 委員長、副委員長の他に、CIML 委員長に指名された CIML 委員数名及び BIML 局
長で構成されている(2011 年 1 月現在の委員は 12 名)。運営委員会の会議は毎年春と秋の 2 回開
催されており、うち 1 回は CIML 委員会の直前に開催されている。この会議では、OIML 総会及び
CIML 委員会の決議・決定事項の事前審議や長期戦略等の重要案件の審議を行っている。
3.1.4 開発途上国ファシリテーター
開発途上国のニーズをより的確に把握するため 2004 年に対開発途上国常任作業部会
(PWGDC: Permanent Working Group on Developing Countries)が設置され、ドイツを議長国として、
日本、アメリカ、ブラジル、チュニジア、タンザニアの委員が活動していたが、第 13 回 OIML 総会
(2008 年)にその廃止を決議した。これに代わって CIML 委員長を補佐し開発途上国に関する業務
を推進するファシリテーターが提案され、PWGDC 議長であったドイツの Dr. Eberhard Seiler が就任し
た。また、2009 年度より法定計量に対する顕著な貢献賞(OIML Award for Excellent Contributions to
Legal Metrology)が CIML 委員会で新たに設立された。
3.1.5 技術委員会と小委員会(TC/SC:Comités Techniques et Sous-comités)
技術委員会及び小委員会は、計量分野ごとに加盟国出身の専門家によって構成され、国際勧
告及び国際文書を作成することを主な目的としている。これらの委員会は、文書の作成や改訂のた
めに必要に応じて国際会議を持つこともあるが、主として書面や電子メール等により作業を行う。現
在、100 以上の課題が TC/SC 幹事国の調整のもとに、専門家により審議されている(TC/SC の具体
的役割は 7.1 を参照)。
3.1.6 国際法定計量事務局(BIML:Bureau Intemational de Métrologie Légale)
OIML の事務執行機関であり、CIML 委員会の指揮及び監督のもとに、国際会議等を準備し、ま
た加盟国・準加盟国との連絡を行う。OIML 国際勧告、文書及びその他の出版物を発行し、技術委
員会の仕事を促進させ、技術活動に参加し、技術セミナーを企画する。併せて OIML の機関誌
(OIML Bulletin)を年 4 回発行し、国際及び地域機関との連携を図る。OIML 証明書を登録し、
MAA の管理を行う。また事務局には翻訳センターが設置されている。
事務局は、CIML 委員会が任命する局長 1 名、副局長 2 名及び局長が任命する技術者、編集者、
事務員等の職員から成っており、図 2 に示すように構成されている。2011 年 1 月以降、事務局長は
アメリカ出身の Mr. Stephen Patoray である。
6
事務局長
Mr. Stephen Patoray
担当業務:
一般的指示、人的資源、財務問題、
国際度量局(BIPM)との連絡、フランス
政府との連絡
副局長
Mr. Ian Dunmill
技術者:Dr. Luis Mussio
管理者:Mr. Philippe Leclercq
会計士:Ms. Florence Martinie
事務部長
Ms. Patricia
Saint-Germain
事務員
Mr. Jacques
Bourgeois
副局長
Mr. Willem Kool
技術者:空席
編集者:Mr. Chris Pulham
システム技術者:
Mr. Jean-Christophe Esmiol
担当業務
開発途上国
技術作業指針
経済問題に関する連絡
担当業務
OIML認証制度
技術問題に関する連絡
技術案件
・ 適合性審査
・ 包装商品
・ 流体の動的計測
・ ユーティリティ・メーター
刊行物・連絡
ホームページ
内部・外部のサーバー
オンライン・アプリケーション
技術案件
・ 質量
・ 静的測定
・ 環境
・ 健康
・ 安全
会計
図2
BIML 組織図(2011 年 1 月現在)
事務局はフランスのパリにあり、所在地等を次に示す。
所在地
:11, Rue Turgot, 75009 Paris. FRANCE
TEL
:+33(0)1 48 78 12 82
FAX
:+33(0)1 42 82 17 27
E-MAIL
: [email protected]
ホームページ :http://www.oiml.org/
7
3.2 BIML 翻訳センター(BIML Translation Center)
翻訳センターは国際法定計量の普及のため、OIML の公用語であるフランス語から英語に、また
は英語からフランス語に相互翻訳を行う機関で、分担金を支払うと翻訳サービスが受けられる。加入
国は翻訳サービスの度合いに応じて、次に示す A、B の二つのグループに分けられる。
グループ A に登録した国は、BIML によって送付される資料(手紙、調査、報告、勧告草案、
CIML 委員会や OIML 総会の資料)の英語版を受け取る。さらに発展途上国は、OIML に提出する
英文資料、特に技術委員会又は小委員会が担当している勧告草案を加盟国に送る前にフランス語
に翻訳する作業を依頼できる。
グループ B に登録した国は、グループ A と同じ翻訳サービスに加えて、OIML に対して準備した
資料、特に技術委員会又は小委員会が担当している勧告草案及び添付意見の要旨等を英語から
フランス語に翻訳してもらうことができる。日本はグループ B に加入している。
翻訳センターの分担金は各グループに応じて次の方法で算出される。
グループ A・・・・・・基本分担額の n 倍
グループ B・・・・・・基本分担額の 2n 倍
ここで基本分担額は 300 ユーロ(2011 年 1 月現在)であり、n は 3.3 で述べる OIML 予算に対す
る各国の分担係数である。なお日本の係数 n は 8 で、グループ B に登録しているので、分担額は
4800 ユーロである(2011 年 1 月現在)。
3.3 財政
この機関の運営費は、条約第 26 条により加盟国の年次分担金、刊行物の販売収入、新加盟国
の加入金等によって賄われる。
加盟国の年次分担金は OIML 総会において、同総会が定める予算総額を基に、次回総会まで
の一会計期間(4 年間)の分担金総額を決定し、この総額を会計期間の全年に等分することにより決
定する。最近では物価の平均年間上昇率を考慮した年間伸び率を定めて、分担金総額を会計期間
の各年に配分する方式を採っている。
各加盟国の分担金は、各国の総人口に応じて加盟国を次の四つの等級に分け、それぞれに定
めた分担係数に応じて算定される。発展途上国等については、もし要請があれば、その経済事情に
応じて分担金をより低い等級へ変更できる。
1 等級(分担係数=1)
人口 1 千万人以下のもの
2 等級(分担係数=2)
人口 1 千万人を超え 4 千万人以下のもの
3 等級(分担係数=4)
人口 4 千万人を超え 1 億人以下のもの
4 等級(分担係数=8)
人口 1 億人を超えるもの
ちなみに、わが国は 1973 年より 4 等級の分担金を課せられている。また 2010 年度の係数1は、
13900 ユーロ、2011 年度の係数1は、14200 ユーロとなっている。
8
4.
条約加盟国の利益と義務
4.1 利益
(1)
貿易振興への寄与
加盟国が諸外国の計量制度及び計量関係法規等に関する情報を入手することにより、輸出入に
伴う行政的及び技術的障害を軽減し、貿易の振興に寄与する。また、WTO/TBT(世界貿易機関/
貿易の技術的障害に関する協定)や OIML 証明書制度等の国際承認制度に関する国際的動向を
把握でき、国際文書に各国の事情を反映させ、またこれに応じた国内体制の整備を行うことにより貿
易拡大と貿易摩擦の軽減に役立つ。
(2)
計量技術の進歩への寄与
計量器、及びその国際的な検査基準や規格等の作成過程に貢献することができ、また計量器に
関する技術交流を通じて加盟国内の技術進歩を促進させることもできる。
(3)
計量制度の改善への寄与
計量制度に関する国際的な一般原則の作成過程に貢献するとともに、諸外国の計量制度、法規、
行政機構等の情報を収集して加盟国内の計量制度の改善に役立てることができる。
(4)
計量制度の国際化への貢献
計量及び計量器に関する技術情報の交換や研究成果を公開する機会を得ることができ、計量制
度の国際的整合化活動へ各国の行政、並びに技術的施策を反映させ、国際的な連携を図ることが
できる。
4.2 義務
(1)
会議、委員会、作業部会等への代表者の派遣
4 年毎に開かれている OIML 総会、及び毎年開かれている CIML 委員会に国の代表又は委員を
派遣する義務があり、また TC 及び SC の検討課題毎に開かれる国際会議にも専門家を派遣する必
要がある。
(2)
CIML 委員の指名
加盟国は、計量関係機関の現職の公務員または法定計量の分野において公職にある者を
CIML 委員に指名しなければならない。
(3)
分担金等の支払い
OIML 総会で決定される年次分担金のほか、会議等で定められた負担金を支払う義務がある。
(4)
参考文書提出の責任
OIML 業務をより良く進展させるために、必要な参考文書を機関に提出しなければならない。
(5)
決議実施の道義的責任
OIML 総会で決定された各種の事項は、国際勧告等の形で加盟国に通知される。加盟各国はこ
れらの勧告等を受け入れ、国内で実施する道義的責任を有する。
5.
他の国際機関との協力関係
国際法定計量機関(OIML)は、国際機関としては国際度量衡局(BIPM)、国際標準化機構
(ISO)、国際電気標準会議(IEC)、国際試験所認定協力機構(ILAC)、国際認定フォーラム(IAF)、
9
国際計測連合(IMEKO)、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)、国際連合工業開発機関
(UNIDO)、世界貿易機関(WTO)などと密接な協力関係を有している。さらに計量または製品規格
に関わる地域機関として、欧州法定計量協力機構(WELMEC)、欧州-地中海法定計量フォーラム
(EMLMF)、欧州標準化委員会(CEN)、欧州電気標準化委員会(CENELEC)、欧州-アジア国家
計量標準機関協力機構(COOMET)、アメリカ全大陸計量システム(SIM)、アフリカ内計量システム
(AFRIMETS)、アジア太平洋法定計量フォーラム(APLMF)などと協力関係を有している。
これらの中でも、BIPM、ISO、IEC、UNIDO、ILAC/IAF、CEN、APLMF との間には一層の相互協
力関係が要望されている。特に ISO 及び IEC については、両機関の国際勧告や国際規格に関する
作業における技術的な協力関係の改善と強化を図るため、議定書の交換を行っている。すなわち、
OIML、ISO、IEC のいずれかにおける決定事項は、その他の機関においても優先的に採用するよう
に協定を結んでおり、各技術分野での協力関係のもとに、勧告及び規格の相互利用が図られている。
さらに非関税障壁撤廃と計量標準の相互認証を目的とした BIPM 及び UNIDO との連携や、新たに
発足した OIML MAA「型式評価国際相互受入れ取決めの枠組み」の運営に関する ILAC/IAF との
連携も重要視されている。OIML と関係機関との MoU(覚書)は、ISO(1966 年締結、2008 年更新)、
BIPM/UNIDO(2008 年締結)、ILAC/IAF(2006 年締結、2007 年及び 2010 年に更新)との間で締結
されている。
また BIML の存在するフランス政府との間で、メートル条約などの他の国際条約と同様に、便宜
供与に関する協定書が交換されている。
6.
これまでの OIML の活動状況
OIML 条約が正式に発効したのは 1.1 節で述べたように 1958 年(昭和 33 年)であり、この間 2011
年 1 月までに 13 回の OIML 総会及び 45 回の CIML 委員会が開催されており、また TC 及び SC
の国際会議も多数開かれている。わが国は 1961 年に加盟し、翌年の第 2 回 OIML 総会以降、毎回
の OIML 総会や CIML 委員会、さらに一部の TC または SC の国際会議に代表又は委員が出席し
ている。
6.1 国際法定計量会議(OIML 総会)での主な決定事項
第 1 回 OIML 総会(1956 年)
・ 条約締結の年の翌年に第 1 回総会を開催
・ わが国は未加盟のため、総会の内容は明らかではない。
第 2 回 OIML 総会(1962 年)
・ 日本を代表する CIML 委員である玉野光男(計量研究所長)が副議長を務めた。
・ 国際勧告 No. 1~No. 7 を暫定国際勧告として承認
第 3 回 OIML 総会(1968 年)
・ 前回総会で採択された暫定国際勧告を含む 19 の国際勧告 No. 1~No. 19 を承認
・ 法定計量用語集(基礎用語集)を承認
・ 6 年毎に開催していた総会を 4 年毎に開催することを決定
・ CIML 委員会の委員定数 20 名を各加盟国 1 名に改訂
10
第 4 回 OIML 総会(1972 年)
・ 新国際勧告 15 件:No. 20~No. 34 の承認
・ 国際勧告 2 件:No. 1 と No. 2 の改訂
・ 法定計量用語集(基礎用語集)の追補第 1 編を承認
・ 他の国際機関、特に ISO、IEC との協力関係の強調
・ 検討課題の分野別分類に対応し、提案幹事(SP)及び実務幹事(Sr)の創設を決定
第 5 回 OIML 総会(1976 年)
・ 新国際勧告 15 件: No. 35~No. 49 の承認
・ 国際勧告 3 件:No. 3, No. 6, No. 14 の改訂
第 6 回 OIML 総会(1980 年)
・ 新国際勧告 8 件:No. 50~No. 57 の承認
・ 国際勧告 4 件: No. 17, No. 19, No. 28, No. 30 の改訂
・ 技術委員会参加国の構成を、P メンバー(積極的参加国)と O メンバー(関心協力国)の二つ
に分けることを決定
・ 開発途上国対策のために開発評議会の設置を決定
第 7 回 OIML 総会(1984 年)
・ 新国際勧告 16 件:No. 58~No. 73 の承認
・ 国際勧告 4 件:No. 3, No. 35, No. 44, No. 51 の改訂
第 8 回 OIML 総会(1988 年) .
・ 新国際勧告 21 件:No. 74~No. 94 の承認
・ 国際勧告 4 件:No. 6, No. 18, No. 31, No. 32 の改訂
・ 国際勧告の普及を早めるため、その刊行を CIML 委員会承認後に行うことを決定。最終的な
承認は従来通り OIML 総会で行う。
・ OIML 証明書制度を任意承認制度として創設し、実施通則の検討を開始することを決定
・ 国際勧告作成の作業計画策定の優先願位を承認
第 9 回 OIML 総会(1992 年)
・ 新国際勧告 12 件:R60, R76, R95~R104 の承認
・ OIML 証明書制度の承認
・ この総会から国際勧告に「No. 」を使わずに「R」を用いた表記になる。
・ 技術活動の構造を提案幹事(SP)と実務幹事(Sr)による構成から、技術委員会(TC)と小委員
会(SC)による構成へ再編
・ 発展途上国に対する援助の報告、及び開発評議会の今後の活動を承認
第 10 回 OIML 総会(1996 年)
・ 国際勧告 4 件:R58, R88, R108, R79 の改訂
・ 国際勧告 R50 の付属書の承認
・ 関連国際機関との連携、特に国際度量衡局との長期的な連携に関する検討
・ OIML 証明書制度の実施状況の報告
11
第 11 回 OIML 総会(2000 年)
・ 新国際勧告 5 件:R125~R129 の承認
・ 国際勧告 7 件:R49-1, R60, R65, R81, R85, R93, R99 の改訂
・ OIML 勧告の導入状況報告
・ 相互承認制度関連の報告
第 12 回 OIML 総会(2004 年)
・ 新国際勧告 2 件:R135 と R136 の承認
・ 国際勧告 14 件:R16-1, R16-2, R48, R49-1, R49-2, R52, R61-1, R75-1, R75-2, R84, R87,
R111-1, R133, R134-1 の改訂
・ 国際勧告 2 件:R33 と R62 の廃止
・ 開発評議会の廃止と、その後継となる対開発途上国常任作業部会(PWGDC)の設置を承認
・ 財務規定の改定案を承認
・ MAA 財務・運営ルール案を承認
第 13 回 OIML 総会(2008 年)
・ 国際勧告 23 件:R21, R35-1, R49-1, R49-2, R51-1, R65, R71, R76-1, R82, R83, R85, R99-1,
R99-2, R107-1, R116, R117-1, R134-1, R137-1, R138, R139, R140, R141, R142 の
承認及び改訂
・ 国際勧告 10 件:R9, R10, R11, R12, R36, R37, R38, R39, R74, R121、
及び用語 1 件:V3 の廃止
・ MAA「計量器の型式評価国際相互受入れ取決めの枠組み」の推進
・ 国際度量衡局との連携の強化
・ 対開発途上国常任作業部会(PWGDC)の廃止と、途上国ファシリテーター設置の提案
6.2 国際法定計量会議及び国際法定計量委員会の一覧(表 2)
会議名
第1回
第1回
第2回
OIML 総会
CIML 委員会
CIML 委員会
第3回
第4回
第2回
第5回
第6回
第7回
第8回
第3回
第9回
第 10 回
第 11 回
CIML 委員会
CIML 委員会
OIML 総会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
OIML 総会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
開催年月日
1956 年 10 月 10~12 日
1956 年 10 月 11, 12 日
1958 年 10 月 6~8 日
1958 年 10 月 10~11 日
1960 年 4 月
1961 年 10 月 14, 16 日
1962 年 6 月 12~17 日
1962 年 6 月 11, 15, 18 日
1963 年 11 月 12~15 日
1964 年 10 月 14~16 日
1966 年 9 月 19~22 日
1968 年 10 月 21~26 日
1968 年 10 月 25 日
1970 年 4 月 20~24 日
1971 年 10 月 1, 2 日
12
開催場所
パリ(フランス)
パリ(フランス)
パリ(フランス)
ブリュッセル(ベルギー)
パリ(フランス)
パリ(フランス)
ウィーン(オーストリア)
パリ(フランス)
パリ(フランス)
パリ(フランス)
ベルン(スイス)
ハーグ(オランダ)
ハーグ(オランダ)
ハーグ(オランダ)
パリ(フランス)
第4回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第5回
第 15 回
第 16 回
第6回
第 17 回
第 18 回
第 19 回
第7回
第 20 回
第 21 回
第 22 回
第8回
第 23 回
第 24 回
第 25 回
第 26 回
第9回
第 27 回
第 28 回
第 29 回
第 30 回
第 10 回
第 31 回
第 32 回
第 33 回
第 34 回
第 11 回
第 35 回
第 36 回
第 37 回
第 38 回
第 12 回
第 39 回
第 40 回
第 41 回
第 42 回
第 13 回
第 43 回
第 44 回
第 45 回
OIML 総会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
OIML 総会
CIML 委員会
CIML 委員会
OIML 総会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
OIML 総会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
OIML 総会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
OIML 総会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
OIML 総会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
OIML 総会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
OIML 総会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
OIML 総会
CIML 委員会
CIML 委員会
CIML 委員会
1972 年 10 月 23~28 日
1972 年 10 月 23, 26, 27 日
1973 年 10 月 8~10 日
1975 年 6 月 4~6 日
1976 年 10 月 6~12 日
1976 年 10 月 5, 12 日
1978 年 6 月 19~21 日
1980 年 6 月 16~20 日
1980 年 6 月 16, 20 日
1982 年 3 月 24~26 日
1983 年 5 月 3~5 日
1984 年 10 月 1~5 日
1984 年 10 月 1, 5 日
1986 年 4 月 16~18 日
1987 年 9 月 2~4 日
1988 年 10 月 24~28 日
1988 年 10 月 24, 28 日
1989 年 9 月 27~29 日
1990 年 10 月 3~5 日
1991 年 10 月 7~9 日
1992 年 11 月 2~6 日
1992 年 11 月 2, 6 日
1993 年 10 月 4~6 日
1994 年 10 月 12~14 日
1995 年 10 月 25~27 日
1996 年 11 月 4~8 日
1996 年 11 月 4, 8 日
1997 年 10 月 29~31 日
1998 年 10 月 28~30 日
1999 年 10 月 6~8 日
2000 年 10 月 9~13 日
2000 年 10 月 9, 13 日
2001 年 9 月 25~27 日
2002 年 10 月 1~4 日
2003 年 11 月 5~8 日
2004 年 10 月 26~29 日
2004 年 10 月 26, 29 日
2005 年 6 月 18~20 日
2006 年 10 月 18~20 日
2007 年 10 月 24~26 日
2008 年 10 月 26~29 日
2008 年 10 月 28, 31 日
2009 年 10 月 27~30 日
2010 年 9 月 21~24 日
13
ロンドン(イギリス)
ロシドン(イギリス)
パリ(フランス)
パリ(フランス)
パリ(フランス)
パリ(フランス)
パリ(フランス)
ワシントン(アメリカ)
ワシントン(アメリカ)
パリ(フランス)
コペンハーゲン(デンマーク)
ヘルシンキ(フィンランド)
ヘルシンキ(フィンランド)
パリ(フランス)
パリ(フランス)
シドニー(オーストラリア)
シドニー(オーストラリア)
パリ(フランス)
ポルト(ポルトガル)
パリ(フランス)
ブーリアグメニ(ギリシャ)
ブーリアグメニ(ギリシャ)
ベルリン(ドイツ)
パリ(フランス)
北京(中国)
バンクーバー(カナダ)
バンクーバー(カナダ)
リオデジャネイロ(ブラジル)
ソウル(韓国)
チェニス(チュニジア)
ロンドン(イギリス)
ロンドン(イギリス)
モスクワ(ロシア)
サンジャンドリュズ(フランス)
京都(日本)
ベルリン(ドイツ)
ベルリン(ドイツ)
リヨン(フランス)
ケープタウン(南アフリカ)
上海(中国)
シドニー(オーストラリア)
シドニー(オーストラリア)
モンバサ(ケニア)
オーランド(アメリカ)
6.3 日本からの国際法定計量会議出席者(表 3)
国際法定計量会議
出
席
者
第 1 回(1956 年)
パリ(フランス)
(日本は未加盟、1961 年 6 月加盟)
第 2 回(1962 年)
ウィーン(オーストリア)
計量研究所長
在ベルギー大使館 2 等書記官
玉野光男*
木寺 淳
第 3 回(1968 年)
ハーグ(オランダ)
計量研究所長
在仏大使館 1 等書記官
在仏大使館 2 等書記官
山本健太郎*
福永 博
熊野英昭
第 4 回(1972 年)
ロンドン(イギリス)
計量研究所長
在英大使館 1 等書記官
在仏大使館書記官
山本健太郎*
柏木(M.)
岡本(M.)
第 5 回(1976 年)
パリ(フランス)
計量研究所長
在仏大使館 1 等書記官
計量研究所主任研究官
櫻井好正*
倉持哲士
栗田良春
第 6 回(1980 年)
ワシントン(アメリカ)
計量研究所長
在米大使館 1 等書記官
計量研究所主任研究官
川田裕郎*
宮林正泰
増井良平
第 7 回(1984 年)
ヘルシンキ(フィンランド)
計量研究所長
飯塚幸三*
第 8 回(1988 年)
シドニー(オーストラリア)
計量研究所長
通商産業省計量行政室長
計量研究所主任研究官
服部 晉*
余田幸雄
瀬田勝男
第 9 回(1992 年)
ブーリアグメニ(ギリシャ)
計量研究所長
栗田良春*
第 10 回(1996 年)
バンクーバー(カナダ)
計量研究所長
通商産業省計量行政室総括班長
栗田良春*
江口純一
第 11 回(2000 年)
ロンドン(イギリス)
計量研究所長
計量教習所校長
計量研究所型式試験技術室長
今井秀孝*
桜井慧雄
小島 孔
第 12 回(2004 年)
ベルリン(ドイツ)
産業技術総合研究所 計量標準総合センター代表
経済産業省計量行政室長
産業技術総合研究所 計量標準総合センター
国際計量室長
田中 充*
醍醐辰也
岡路正博
第 13 回(2008 年)
シドニー(オーストラリア)
産業技術総合研究所 イノベーション推進室長
経済産業省 計量行政室長
産業技術総合研究所 計量標準総合センター
計量研修センター長
三木幸信*
岡村雄治
小島 孔
*印は当時の国際法定計量委員
14
7.
国際勧告と国際文書の発行
OIML の最も重要な活動の一つは、法定計量に関わる国際勧告を含む国際文書を発行し、加盟
国に対して計量法規の規範を示す事である。これらの国際文書によって、計量法規の基本構造、計
量器に要求される性能や検定・検査基準等を加盟国に勧告する。これらの文書の中には、法定計量
の共通課題に関する指針を与えるものもある。
これらの OIML 国際文書は、CIML 委員会と OIML 総会における承認を経て発行される(詳細は
7.2 参照)。国内法規への導入は各国の選択にまかされるが、加盟各国は承認された国際文書を可
能な限り国内法規に導入する道義的責任を負う。OIML 国際文書はまた、1995 年に発足した世界貿
易機関(WTO)が対象とする国際規格の一つにも位置づけられている。このように各国計量法規の
国際的調和を確保し、また国際的基準・認証制度との連携を図る上で OIML 国際文書は重要な役
割を果たしている。
7.1 技術委員会と小委員会の役割
国際勧告の作成作業など、OIML 総会及び CIML 委員会で決定された業務活動を進めるために、
OIML では各種の分野別に技術委員会(TC)を、また各 TC 内の個別の課題について検討を行うた
めに複数の小委員会(SC)を設置している。
これらの委員会は、幹事国(自発的に幹事を引き受けた加盟国)、加盟国を代表する積極的参加
国(P メンバー)、関心協力国(O メンバー)及び関連の国際機関、国際地域機関、標準化団体、製造
者団体及び地域規制団体を代表するオブザーバーにより構成される。TC の幹事国は所属する SC
の活動の調整、及び SC が提案した国際文書案の点検と CIML への提案を担当する。また幹事国は
国際的に中立な立場を取り、文書案の改訂作業に自国の利害関係を持ち込まないことが原則であ
る。一般に TC 及び SC は表 4 に示すように構成される。
表4
技術委員会と小委員会の構成:
技 術 委 員 会 (TC)
小 委 員 会 (SC)
TC 幹事国
TC に所属する SC の幹事国
SC 幹事国
P メンバー
所属する TC の幹事国
積極的参加国
関心協力国
P メンバー
積極的参加国
O メンバー
関心協力国
O メンバー
関 係 国 際 機 関
TC 及び SC の P メンバーは勧告案作成に積極的に参加することが要請され、国際作業部会にも
出席し、場合によっては草案の可否に対して投票する必要がある。TC、SC の各 O メンバーは検討
課題に対して関心を持つ国で、勧告草案等に意見を提出でき、また国際作業部会に出席する事が
できるが投票権はない。TC 及び SC は、分野及び検討課題ごとに、OIML 加盟国の中から適切な幹
事国と参加国を選んで構成されている。2011 年 1 月現在、課題分野ごとの TC は TC1 から TC18 ま
での 18 分野があり、SC は全部で 45 設置されており、審議中の検討課題は文書の修正も含めて 100
件以上ある。
15
7.2 国際文書作成の過程
例えばある国際勧告が TC に所属する SC で作成され、OIML 総会において承認されるまでの過
程は次の通りである。まず TC は、SC が勧告案を作成するための作業計画を企画し、これを CIML
委員会に報告して承認を得る。CIML 委員会では、提案された OIML 作業の長期計画が審議され、
必要ならば SC の新設が決定される。
SC における実際の作業では、まず SC 幹事国が与えられた検討課題について第 1 次作業草案
(WD1)を作成し、これを SC 参加国に配布して意見を求める。書面あるいは会議による審議を経て、
もし多数の P メンバーの承認を得る事が出来なければ、各国意見を基に幹事国は第 2 次作業草案
(WD2)を準備する。SC 幹事国は引き続き P メンバーの賛成を得ることに努め、O メンバーや他の国
際機関の意見も可能な限り考慮する。このような数次にわたる草案の審議を経て、SC 幹事国は最終
作業草案を第 1 次委員会草案(CD1)として TC 幹事国に提出し、同時に BIML に通知する。
TC 幹事国は第 1 次委員会草案について、他の国際勧告や他の国際機関の業務との整合等を
検討した上で、これを TC の参加国にコメントをつけて送付する。この第 1 次委員会草案が TC 参加
国によって承認されないか、または基本的な修正を必要とする場合には SC に差し戻され、所要の修
正を加えた上で第 2 次委員会草案(CD2)が準備される。このような数次の修正を経て、TC によって
承認された最終的な国際勧告案(DR)が TC 幹事国から BIML に送付される。この際、TC 参加国か
らの意見と、それへの対応策等を含む作業経過も添付する。
なお基本文書 B6-1(技術作業指針)によると、TC/SC レベルでの委員会草案(CD)の承認には P
メンバーの過半数の賛成が、CD から国際勧告案(DR)への承認では 2/3 以上の賛成が必要である。
そのどちらのケースについても、条件は投票手段(直接または通信)に関係ない。
このようにして TC/SC レベルでの検討が終わると、BIML は国際勧告案を仏・英語で編集し、
CIML の全委員に送付して勧告案の検討及び投票による承認を求める。CIML 委員は勧告を承認、
あるいは理由を付けて否認または棄権することができる。TC 及び BIML は投票結果と各国意見を考
慮して勧告案の OIML 総会への提出について検討し、もし不適当と判断されれば上述の手続きを繰
り返すことになる。CIML 委員による承認の後、国際勧告案は OIML 総会に提出され、承認されて正
式な国際勧告となる。その後 OIML 国際勧告として印刷され、各国に配布される。これらの勧告は
OIML ホームページ上でも無料で閲覧することができる。なお CIML 委員会、及び OIML 総会にお
ける国際勧告案の承認では、TC/SC レベルと異なり、OIML 条約に基づく意志決定の原則(3.1.1 参
照)が適用される。
国際勧告案は時期的な都合により、OIML 総会の前に CIML 委員会で仮承認することもできる。
なお第 8 回 OIML 総会(1988 年)において、最近の技術進歩に対応するため、CIML 委員会で仮承
認された国際勧告はこれを印刷し、各国に配布してよいことになった。もちろんこの場合でも、次回
OIML 総会での承認は必要で、この決定が優先する。
勧告以外の国際文書案(DD)も、原則として上述の国際勧告と同じ手続きを経て審議されるが、
最終的な承認は CIML 委員会において行われる。
16
8.
OIML 証明書制度
OIML 証明書制度は、OIML 加盟国の国家法定計量機関の活動に資するため、また OIML 技術
要件に適合する計量器の使用を促進するために、1991 年に創設された。この制度は、計量要件、試
験手順、及び試験報告書の様式を包含している OIML 国際勧告が対象とする計量器に適用され、
現在 59 種類の計量器が指定を受けている。2003 年の制度改訂に伴い、OIML 証明書を発行する
計量器の適用範囲を、一体となった計量器だけではなく、計量器を構成するモジュールや同一型式
(ファミリー)の計量器にまで拡げることになった。
この制度を利用する計量器の製造事業者は、制度に参加している正加盟国の発行機関に OIML
証明書を申請することができる。関連する国際勧告に従って試験が実施され、その計量器の型式が
全ての要件に適合しているときは証明書が発行される。製造事業者は、その適合証明書を、その計
量器が OIML の技術要件に適合している証として OIML 加盟国の法定計量機関に提出することが
できる。
2011 年 1 月現在、28 ヶ国の 33 発行機関が OIML 証明書発行機関として BIML に登録している。
ちなみに日本の産業技術総合研究所 計量標準総合センターは国際勧告 R60(ロードセル)、R76
(非自動はかり)、R115(体温計)、R117(燃料油メーター)及び R118(自動車用燃料油メーター)の
OIML 証明書を発行している。
この制度は任意制度であるが、OIML 加盟国は各国の型式承認審査における不必要な重複を避
けるために、これを活用することが奨励されている。この制度は計量器の型式に適用され、型式通り
に製造された個々の計量器には適用されない。
9.
MAA「計量器の型式評価国際相互受入れ取決めの枠組み」
MAA(Mutual Acceptance Arrangement)は、MAA 参加国が相互に計量器の型式試験報告書を
受入れるための手続きを定めた基本文書である。これは OIML 証明書制度を発展させたもので、既
存の OIML 証明書制度に欠けていた参加機関相互の信頼性を保つ仕組みを新たに盛り込んでいる。
MAA 基本文書は、2003 年 11 月に京都で開催された第 38 回 CIML 委員会で承認され、MAA の
財務・運営ルールは 2004 年の OIML 総会で決定された。
MAA への参加機関は加盟国の OIML 証明書発行機関、国の型式承認機関、計量器の販売を
認可する機関のいずれかである。参加の形態は、①他の参加機関が発行した試験報告書を受け入
れ、自らも発行する(発行・利用型)、②他の参加機関が発行した試験報告書を受け入れるが、自ら
は発行しない(利用型)、の二通りがある。MAA 制度を適用する計量器のカテゴリ毎に、発行型参加
機関が指名する試験機関の能力に対する相互信頼関係を確認した後、相互信頼宣言書(DoMC:
Declaration of Mutual Confidence)に参加機関が署名する。
DoMC の下で試験報告書を発行する試験機関(MAA 参加機関が指定)は、自らの試験能力が
ISO/IEC 17025 に合致していることを証明する必要がある。その方法として、①ILAC の MRA(相互
承認取決め)への署名機関による認定、または②外部評価(ピア・アセスメント)のいずれかを選択す
ることができる。また MAA への発行型参加機関に対しても、ISO/IEC ガイド 65(製品認証機関に対
する一般要求事項)に準拠した品質システムの運用が求められている。
それぞれの計量器のカテゴリに対応する DoMC には、参加国の代表で構成される参加資格審査
17
委員会(CPR)が設けられ、試験機関候補に対する認定結果の審査やピア・アセスメントの監視を行
い、新たな参加機関の決定を行う。また CPR では、OIML 国際勧告に規定されていない各国固有の
追加試験項目の認可についても審議を行う。
MAA への参加機関は、他国の発行型参加機関が発行した試験報告書を受け入れ、さらに必要
に応じて自国の追加試験項目に関する報告書を加えた上で、自国の型式承認を発行する際にこれ
らの試験結果を活用することが期待されている。
2011 年 1 月現在で MAA 制度が運用されているのは、R49(水道メーター)、R60(ロードセル)、
及び R76(非自動はかり)の三つのカテゴリである。さらに OIML は、R51(自動はかり)及び R117(燃
料油メーター)のカテゴリについても MAA の対象とすべく、準備を進めている。
10. わが国の対応
わが国は 1961 年 6 月に OIML に正式加盟し、CIML 委員には、条約第 15 条でいう「計量関係
機関の現職の公務員または法定計量の分野において現に公職にあるもの」として、2000 年以前は
(旧)工業技術院 計量研究所が、それ以降は産業技術総合研究所 計量標準総合センター
(NMIJ)の歴代の代表、又は法定計量の代表者がこの任に当たってきた。2011 年 1 月現在は、計量
標準総合センターの代表である三木幸信が CIML 委員を務めている。また同委員は、CIML 運営委
員会のメンバーでもある(3.1.3 参照)。
OIML 条約に対する対応は経済産業省が所管し、行政的には産業技術環境局 知的基盤課 計
量行政室が担当している。BIML との連絡、及び国際勧告案の審議等の技術的業務には産業技術
総合研究所 計量標準総合センター(NMIJ)が当たっている。
検討課題に対する審議は、計量標準総合センターに設置された国際計量研究連絡委員会にお
いて、産、官、学の関係機関の多数の関係者の協力のもとに進められている。この委員会はメートル
条約及び OIML 条約という二つの国際条約関連の国内対応審議と調整を行っている。OIML 関連
では、従来は同委員会に法定計量基本、質量計、体積計、電気計器、工業計測及び成分計測の 6
分科会が設置されていたが、1994 年 7 月には一本化されて法定計量分科会となった。その当時、勧
告案などの審議は(社)日本計量振興協会に設けられた国際化対応調査研究委員会に委ねられ、
法定計量分科会ではその結果を総括的に検討する体制がとられていた。その後 2002 年 4 月に、国
際化対応調査研究委員会は国際法定計量調査研究委員会(略称:国法調委)と名称を改め、事務
局が(社)日本計量機器工業連合会に移行し、現在に至っている。
国際法定計量調査研究委員会は、計量規則等、電子化計量器、計量器、体積計、質量計、電
力量計等、環境・分析計量器、放射線計量器、音響振動計量器及び医療用計量器の 10 の作業委
員会と 15 の分科会で構成されている(図 3 参照)。
18
国際計量研究連絡委員会
事務局:産業技術総合研究所
計量標準及び法定計量関連分科会を設置
OIML条約関連
(法定計量分科会)
メートル条約関連
作業委任
報告
国際法定計量調査研究委員会(国法調委)
事務局:(社)日本計量機器工業連合会
1. 計量規則等作業委員会
包装商品分科会
不確かさ分科会
2. 電子化計量器作業委員会
計量器情報化分科会
3. 計量器作業委員会
タクシーメーター分科会
放射温度計測分科会
4. 体積計作業委員会
水道メーター分科会
ガスメーター分科会
燃料油メーター分科会
積算熱量計分科会
5. 質量計作業委員会
質量計用ロードセル分科会
6. 電力量計等作業委員会
水分計測分科会
7. 環境・分析計量器作業委員会
濃度計分科会
8. 放射線計量器作業委員会
血圧計分科会
9. 音響振動計量器作業委員会
体温計分科会
10. 医療用計量器作業委員会
眼圧計分科会
図3
OIML に対応する国内体制(2011 年 1 月現在)
19
OIML 条約が対象とする分野は計量制度全般についての行政上、技術上及び産業上の諸問題
に幅広く及んでおり、単にわが国の計量法の範疇だけでなく、環境、包装商品、医療機器の計量制
度にも関わっており、幅広い関係機関の協力のもとで、対応審議が行われている。
次表にも示すように OIML 検討課題に対するわが国の協力は、積極的参加国(P メンバー)として
15 の技術委員会(TC)ならびに 30 の小委員会(SC)に参加し、また 三つの TC と 15 の SC に関心
協力国(O メンバー)として参加している(2011 年 1 月現在)。わが国は今までに二つの小委員会
(SC)の幹事国を引き受け、下記の三つの国際勧告と一つの国際文書の作成において主導的な役
割を果たした。
国際勧告
国際文書
表5
R118
自動車用燃料油メーターの型式承認試験手順および試験報告書
R119
水以外の液体用計量システムを試験するための基準体積管
R120
水以外の液体用基準タンクの性能および計量システムの試験方法
D25
流体の計量装置に用いる渦式メーター
OIML 技術委員会及び小委員会(TC/SC)と国内対応委員会(2011 年 1 月現在)
技術委員会(TC)
記号
名称
英語名称
幹事国
小委員会(SC)
用語
Terminology
ポーランド
P
計量単位
TC2 Units of
measurement
オーストリア
P
TC1
計量規則
TC3 Metrological
control
アメリカ
名称
英語名称
資格* 記号
P
スロバキア
国法調委の
資格* 対応委員会
型式承認及び検定
SC1 Pattern Approval and
verification
アメリカ
P
計量取締り
SC2 Metrological
supervision
チェコ
P
標準物質
Reference materials
ロシア
P
統計的方法の適用
SC4 Application of
statistical methods
ドイツ
P
アメリカ、
BIML
P
SC3
適合性評価
SC5 (証明書制度)
Conformity assessment
標準器、校正
及び検定装置
Measurement
standards and
TC4 calibration and
verification devices
幹事国
P
20
計量規則等
作業委員会
計量器に関する
一般要求事項
TC5 General
requirements for
measuring
instruments
スロベニア
包装商品
TC6 Prepackaged
products
南アフリカ
長さ関連量の
計量器
TC7 Measuring
instruments for
length and
associated quantities
流体量の計量器
TC8 Measurement of
quantities of fluids
P
環境条件
SC1 Environmental
conditions
オランダ
P
ソフトウェアー
Software
ドイツ、
BIML
P
SC2
計量規則等
作業委員会
P
長さ計
SC1 Measuring instruments
for length
SC3
イギリス
スイス
P
P
面積計
Measurement of areas
道路運送車両計量器
SC4 Measuring instruments
for road traffic
圧力、力及び
関連量の計量器
アメリカ
P
P
アメリカ
P
ドイツ
P
水以外の液体の動的
体積・質量測定
SC3 Dynamic volume and
mass measurement
(liquids other than
water)
ドイツ、
アメリカ
P
水道メーター
Water meters
ガスメータリング
Gas metering
非自動はかり
SC1 Nonautomatic weighing
instruments
TC10
イギリス
静的体積・質量測定
SC1 Static volume and mass
measurement
SC7
P
P
O
SC5
アメリカ
ロシア
形状測定器
SC5 Dimensional measuring オーストラリア
instruments
低温液体の計量
SC6 Measurement of
cryogenic liquids
質量計及び密度計
TC9 Instruments for
measuring mass and
density
電子化
計量器
作業委員会
自動はかり
SC2 Automatic weighing
instruments
体積計
作業委員会
イギリス
P
アメリカ
O
オランダ
P
フランス、
ドイツ
P
イギリス
P
SC3
分銅
Weights
ドイツ
P
SC4
密度計
Densities
ロシア
O
SC1
重錘型圧力計
Pressure balances
チェコ
P
弾性感圧素子圧力計
SC2 Pressure gauges with
elastic sensing elements
ロシア
P
21
計量器
作業委員会
質量計
作業委員会
計量器
作業委員会
Instruments for
measuring pressure,
force and associated
quantities
温度及び関連量
の計量器
TC11 Instruments for
measuring
temperature and
associated quantities
SC3
ドイツ
P
気圧計
Barometers
中国
P
材料試験機
SC4 Material testing
machines
アメリカ
O
抵抗温度計
SC1 Resistance
thermometers
ロシア
O
アメリカ
P
ロシア
P
SC2
接触温度計
Contact thermometers
放射温度計
SC3 Radiation
thermometers
計量器
作業委員会
電気量の計量器
オーストラリア
TC12 Instruments for
measuring electrical
quantities
P
電力量計等
作業委員会
音響及び振動
の計量器
TC13 Measuring
instruments for
acoustics and
vibration
P
音響・振動
計量器
作業委員会
O
電力量計等
作業委員会
ドイツ
光関連量の計量器
TC14 Measuring
ハンガリー
instruments used for
optics
電離放射線の
計量器
TC15 Measuring
instruments for
ionizing radiations
汚染度計量器
TC16 Instruments for
measuring pollutants
ロシア
アメリカ
O
P
医療用電離放射線の
計量器
SC1 Measuring instruments
for ionizing radiations
used in medical
applications
ロシア
工業用電離放射線の
計量器
SC2 Measuring instruments
for ionizing radiations
used in industrial
processes
アメリカ
O
O
放射線
計量器
作業委員会
SC1
大気汚染
Air pollution
オランダ
P
SC2
水質汚染
Water pollution
アメリカ
P
殺虫剤及び
有毒汚染物質
SC3 Pesticides and other
pollutant toxic
substances
アメリカ
O
有害性汚染物質の
環境計測
SC4 Field measurements of
hazardous(toxic)
pollutants
アメリカ
O
22
環境分析
計量器
作業委員会
物理化学測定器
Instruments for
TC17
physico-chemical
measurements
医療用計量器
TC18 Medical measuring
instruments
ロシア
O
SC1
水分計
Humidity
中国、
アメリカ
P
SC2
糖度計
Saccharimetry
ロシア
O
SC3
pH 計
pH-metry
ロシア
P
SC4
導電率の測定
Conductometry
ロシア
O
SC5
粘度の測定
Viscosimetry
ロシア
O
SC6
ガス分析計
Gas analysis
ロシア
O
SC7
呼気試験機
Breath testers
フランス
P
農産物の品質
分析機器
SC8 Instruments for quality オーストラリア
analysis of agricultural
products
P
血圧計
SC1 Blood pressure
instruments
中国
P
ドイツ
P
医療用電子計量器
SC4 Bio-electrical
instruments
ロシア
O
医学研究用計測器
SC5 Measuring instruments
for medical laboratories
ドイツ
O
SC2
ドイツ
P
*OIML の技術委員会(TC/SC)への日本の参加資格
体温計
Medical thermometers
水分計測
分科会
環境分析
計量器
作業委員会
計量器
作業委員会
環境分析
計量器
作業委員会
水分計測
分科会
医療用
計量器
作業委員会
P :積極的参加国、O :関心協力国
TC&SC の作業進捗状況幹事国及びわが国の協力状況
最近の進捗状況は、(社)日本計量機器工業連合会の以下のホームページに掲載されている。
http://www.keikoren.or.jp/oiml/bunsyo.html
11. 出版
11.1
機関誌
1960 年より OIML 機関誌「Bulletin de I' Organisation Internationale de Mérologie Légale」として、
各国計量制度や計量関係機関等の紹介、研究報告、論評、OIML 活動状況、CIML 委員及び
BIML ニュース等を掲載しており、加盟国の相互理解に貢献している。年に 4 回、1 月、4 月、7 月及
び 10 月に発行されている。おおよそ 1 年より前の機関誌の電子版は、OIML ホームページ
(http://www.oiml.org/bulletin/)で自由に閲覧することができるが、それより新しい機関誌の閲覧は
CIML 委員のみに限定されている。
23
11.2
刊行物
OIML 刊 行 物 は 国 際 勧 告 ( International Recommendations ) 、 国 際 文 書 ( International
Documents)、用語(Vocabularies)、基本文書(Basic Publications)、専門家報告書(Experts Reports)、
ガイド(Guides)及びセミナー報告(Seminar Reports)に分類され、それぞれ刊行年代順の数字の頭
に記号 R, D, V, B, E, G 及び S を付けて番号とし、上記の 7 種類の刊行物を区別している。ただし既
に廃刊になったものもあるので、番号が欠けているところもある。これらの刊行物の一覧表について
は文書名の日本語訳を付け、所管する技術委員会及び小委員会(TC/SC)の番号を付加して表 6 に
掲載する。この一覧表の最新版は国際計量室ホームページ(http://www.intermet.jp/OIML/)に掲載
さ れ て お り 、 ダ ウ ン ロ ー ド す る こ と が で き る 。 ま た こ の 一 覧 表 の 原 文 は 、 OIML ホ ー ム ペ ー ジ
(http://www.oiml.org/publications/)からダウンロードすることができる。
12. 付録
表6
OIML 刊行物(2011 年 1 月現在)
1) 国際勧告(INTERNATIONAL RECOMMENDATIONS)
番号
R7
R14
R15
R16-1
R16-2
R18
R21
表 題 (日 本 語 )
Clinical thermometers,
mercury-in-glass with maximum
device
Polarimetric saccharimeters
ICUMSA 国際糖度目盛に基づい
graduated in accordance with the
た偏光検糖計
ICUMSA International Sugar Scale
最高温度保持機能付ガラス製
水銀体温計
穀物の 100 リットル単位質量の
計量器
Instruments for measuring the
hectlitre mass of cereals
Mechanical non-invasive
sphygmomanometers
Non-invasive automated
非浸襲自動血圧計
sphygmomanometers
Visual disappearing filament
線状消失式高温計
pyrometers
Taximeters. Metrological and
タクシーメーターの計量技術要求
technical requirements, test
事項、試験方法、及び試験報告書 procedures and test report format
機械式非浸襲血圧計
R22
国際アルコール濃度測定表
R23
自動車用タイヤ圧力計
R24
検定官用メートル基準直尺
R26
医療用注射器
R34
計量器の精度等級
R35-1
表 題 (英 語 )
一般使用のための長さの実量器
第 1 部:計量技術要求事項
International alcoholometric tables
Tire pressure gauges for motor
vehicles
Standard one metre bar for
verification officers
Medical syringes
Accuracy classes of measuring
instruments
Material measures of length for
general use. Part 1: Metrological
and technical requirements
24
発行年 TC/SC
1979
18/2
1995
17/2
1974
9/4
2002
18/1
2002
18/1
1989
11/3
2007
7/4
1975
9/4
1975
10
1975
7/1
1978
18/5
1979
3
2007
7
R40
検定官用目盛付き基準
メスピペット
R41
検定官用基準ビュレット
R42
検定官用金属証印
R43
検定官用目盛付きガラス製
基準フラスコ
R44
アルコール濃度測定に用いられる
濃度計、密度計、及び温度計
R47
R48
R49-1
R49-2
R49-3
Standard graduated pipettes for
verification officers
Standard burettes for verification
officers
Metal stamps for verification
officers
Standard graduated glass flasks for
verification officers
Alcoholmeters and alcohol
hydrometers and thermometers for
use in alcoholometry
Standard weights for testing of
大ひょう量はかり検査用基準分銅
high capacity weighing machines
Tungsten ribbon lamps for the
放射温度計校正用タングステン
calibration of radiation
・リボン標準電球
thermometers
Water meters intended for the
冷温水用水道メーター
metering of cold portable water and
hot water. Part 1: Metrological and
第 1 部:計量技術要求事項
technical requirements
Water meters intended for the
冷温水用水道メーター
metering of cold portable water and
hot water.
第 2 部:試験方法
Part 2: Test methods
Water meters intended for the
冷温水用水道メーター
metering of cold portable water and
hot water. Part 3: Test report
第 3 部:試験報告書
format
1981
8
1981
8
1981
3
1981
8
1985
9/4
1979
9/3
2004
11/3
2006
8/5
2006
8/5
2006
8/5
R50-1
連続式積算自動計重装置
(ベルトウェア)
第 1 部:計量技術要求事項と技術
要求事項-試験
Continuous totalizing automatic
weighing instruments (belt
weighers). Part 1: Metrological and
technical requirements - Tests
1997
9/2
R50-2
連続式精算自動計重装置
(ベルトウェア)
第 2 部:試験報告書の様式
Continuous totalizing automatic
weighing instruments
(belt weighers).
Part 2: Test report format
1997
9/2
R51-1
自動捕捉式計重装置
Automatic catchweighing
第 1 部:計量技術要求事項と技術 instruments Part 1: Metrological
and technical requirements - Tests
要求事項-試験
2006
9/2
2010
9/2
2006
9/2
Erratum (2010.08.09) to OIML R
自動捕捉式計重装置
51-1:2006 Automatic
R51-1
第 1 部:計量技術要求事項と技術 catchweighing instruments. Part 1:
正誤表
要求事項-試験に対する正誤表 Metrological and technical
requirements - Tests
Automatic catchweighing
自動捕捉式計重装置
R51-2
instruments
第 2 部:試験報告書の様式
Part 2: Test report format
25
R52
六中角柱分銅
-計量技術要求事項
Hexagonal weights-Metrological
and technical requirements
2004
9/3
R53
Metrological characteristics of
圧力の測定に使用する弾性受圧 elastic sensing elements used for
measurement of pressure.
素子の計量特性:決定方法
Determination methods
1982
10/2
R54
水溶液の pH 目盛
pH scale for aqueous solutions
1981
17/3
R55
自動車用スピードメーター、
機械式オドメーター、
及びクロノタコグラフ:計量規定
Speedometers, mechanical
odometers and chronotachographs
for motor vehicles. Metrological
regulations
1981
7/4
R56
電解液の導電率を再現する
標準溶液
Standard solutions reproducing the
conductivity of electrolytes
1981
17/4
R58
騒音計
Sound level meters
1998
13
R59
穀物及び油脂種子の水分計
1984
17/1
R60
ロードセルの計量規定
2000
9
2004
9/2
Moisture meters for cereal grains
and oilseeds
Metrological regulation
for load cells
R61-1
自動定重充填装置
Automatic gravimetric filling
第 1 部:計量技術要求事項と技術 instruments Part 1: Metrological
and technical requirements - Tests
要求事項-試験
R61-2
自動定重充填装置
第 2 部:試験報告書の様式
Automatic gravimetric filling
instruments
Part 2: Test report format
2004
9/2
R63
石油計量表
Petroleum measurement tables
1994
8
R65
単軸材料試験機の力計測
システム
Force measuring system of uniaxial
material testing machines
2006
10/4
R66
長さ測定器
Length measuring instruments
1985
7/1
R68
導電率セルの校正方法
1985
17/4
R69
動粘度測定用ガラス細管粘度計
:検定方法
1985
17/5
R71
定置型貯蔵タンク:一般要件
2008
8/1
Calibration method for
conductivity cells
Glass capillary viscometers for the
measurement of kinematic
viscosity. Verification method
Fixed storage tanks.
General requirements
R75-1
積算熱量計
第 1 部:一般要求事項
Heat meters.
Part 1: General requirements
2002
11
R75-2
積算熱量計
第 2 部:型式承認試験
Heat meters.
Part 2: Type approval tests
2002
11
R75-3
積算熱量計
第 3 部:試験報告書
Heat meters.
Part 3: Test Report Format
2006
11
R76-1
Non-automatic weighing
非自動はかり
instruments. Part 1: Metrological
第 1 部:計量技術要求事項-試験 and technical requirements - Tests
2006
9/1
26
非自動はかり
第 2 部:試験報告書
Non-automatic weighing
instruments.
Part 2: Test report format
2007
9/1
R78
赤血球の沈降速度測定用
ウエスタグレン管
Westergren tubes for measurement
of erythrocyte sedimentation rate
1989
18/5
R79
包装商品用ラベル表記に対する Labeling requirements for
prepackaged products
要請
1997
6
2009
8/1
1998
8/6
2006
8/6
2006
16/3
2006
16/2
2003
11/1
2008
8/1
2008
8/1
2004
6
2008
6
1998
13
1990
18/4
1990
18/4
R76-2
Road and rail tankers with level
R80-1
gauging. Part 1: Metrological and
technical requirements
Dynamic measuring devices and
R81 低温液体用体積計と計量システム
systems for cryogenic liquids
Dynamic measuring devices and
低温液体用体積計と計量システム
systems for cryogenic liquids
R81-D
付属書 D:試験報告書書式
-Annex D:Test report format
タンクローリー
第 1 部:計量技術要求事項
R82
R83
R84
R85
-1&2
R85-3
R87
Gas chromatographic systems for
measuring the pollution from
pesticides and other toxic
substances
Gas chromatograph/mass
水中の有機汚染物質分析用
spectrometer systems for the
ガスクロマトグラフ
analysis of organic pollutants in
/質量分析計システム
water
Platinum, copper, and nickel
白金、銅又はニッケル抵抗温度計
resistance thermometers
(工業及び商業用)
(for industrial and commercial use)
Automatic level gauges for
定置型貯蔵タンクの液面測定用
measuring the level of liquid in
自動液面計
stationary storage tanks.
Part 1: Metrological and technical
第 1 部:計量技術要求事項、
第 2 部:計量管理及び性能試験 requirements. Part 2: Metrological
control and tests
Automatic level gauges for
定置型貯蔵タンクの液面測定用
measuring the level of liquid in
自動液面計
stationary storage tanks. Part 3:
第 3 部:試験報告書
Report Format for type evaluation
殺虫剤及び有毒物質による汚染
測定のためのガスクロマトグラフ
・システム
包装商品の正味量
Quantity of product in prepackages
R87
包装商品の正味量-正誤表
-正誤表
Erratum (2008.06.16)
to R87 (Edition2004)Quantity of
product in prepackages
Integrating-averaging sound level
meters
Electroencephalographs Metrological characteristics Methods and equipment for
verification
Electrocardiographs - Metrological
characteristics - Methods and
equipment for verification
R88
積分平均形騒音計
R89
脳波計-計量特性
-検定のための方法と装置
R90
心電計-計量特性
-検定のための方法と装置
27
R91
自動車の速度測定用
レーダー装置
R92
木材用水分計-検定方法と装置
:一般規定
R93
レンズメーター
R95
Rader equipment for the
measurement of the speed of
vehicles
Wood-moisture meters Verification methods and
equipment: general provisions
1990
7/4
1989
17/1
Focimeters
1999
14
タンカー:一般技術要求事項
Ships' tanks: General requirements
1990
8/1
R97
気圧計
Barometers
1990
10/3
R98
高精度線度器
1991
7/1
R99
-1&2
自動車排ガスの測定器
第 1 部:計量技術要求事項、
第 2 部:計量管理及び性能試験
2008
16/1
R99-3
自動車排ガスの測定器
第 3 部:試験報告書
2008
16/1
R100
水中の金属汚染物質測定用原子
吸光度計システム
1991
16/2
R101
弾性受圧素子による指示式及び
自記式圧力計、真空計、連成計
(普通計器)
1991
10/2
R102
音響校正器(付属書 A を含む)
1992
13
R102
-B&C
音響校正器 付属書 B 及び C:試
験手順と試験報告書の様式
1995
13
R103
人体に対する振動応答用測定器
1992
13
R104
純音オーディオメーター
(付属書 A から E を含む)
Pure-tone audiometers
(including Annexes A to E)
1993
13
R104-F
純音オーディオメーター
付属書 F 試験報告書
Pure-tone audiometers
-Annex F: Test report format
1997
13
1993
8/3
1995
8/3
1997
9/2
R105
液体量用の質量流量直接測定
装置(付属書 A、B を含む)
R105-C
液体量用の質量流量直接測定
装置 付属書 C:試験報告書
自動貨車掛
R106-1 第 1 部:計量技術要求事項と
技術要求事項-試験
High-precision line measures of
length
Instruments for measuring vehicle
exhaust emissions
Part 1: Metrological and technical
requirements. Part 2: Metrological
controls and performance tests
Instruments for measuring vehicle
exhaust emissions.
Part 3 : Report Format
Atomic absorption spectrometer
systems for measuring metal
pollutants in water
Indicating and recording pressure
gauges, vacuum gauges and
pressure-vacuum gauges with
elastic sensing elements
(ordinary instruments)
Sound calibrators
(including Annex A)
Sound calibrators-Annexes B and
C: Test methods for pattern
evaluation and test report format
Measuring instrumentation for
human response to vibration
Direct mass flow measuring
systems for quantities of liquids
(including Annexes A and B)
Direct mass flow measuring
systems for quantities of liquids
-Annex C: Test report format
Automatic rail-weighbridges.
Part 1: Metrological and technical
requirements - Tests
28
R106-2
自動貨車掛
第 2 部:試験報告書の様式
Automatic rail-weighbridges.
Part 2: Test report format
1997
9/2
2007
9/2
2007
9/2
1993
17/2
1993
10/2
Pressure balances
1994
10/1
Weights of classes E1, E2, F1, F2,
M1, M1-2, M2, M2-3 and M3.
Part 1: Metrological and technical
requirements
2004
9/3
精度等級 E1, E2, F1, F2, M1, Weights of classes E1, E2, F1, F2,
R111-2 M1-2, M2, M2-3 及び M3 の分銅 M1, M1-2, M2, M2-3 and M3.
Part 2: Test report format
第 2 部:試験報告書書式
2004
9/3
1994
16/3
1994
16/4
1995
18/2
1995
18/2
2006
16/2
2007
8/3
1995
8/3
不連続式積算自動計重機
(積算式ホッパー)
R107-1
第 1 部:計量技術要求事項
-試験
不連続式積算自動計重機
R107-2 (積算式ホッパー)
第 2 部:試験報告書の様式
R108
果汁の糖分測定用屈折計
R109
弾性受圧素子による圧力計
及び真空計(標準計器)
R110
重錘型圧力計
精度等級 E1, E2, F1, F2, M1,
R111-1 M1-2, M2, M2-3 及び M3 の分銅
第 1 部:計量及び技術要求事項
R112
殺虫剤及び有害物質測定用
高性能液体クロマトグラフ
R113
有害科学汚染物質の現場測定用
可搬式ガスクロマトグラフ
R114
連続測定用電子体温計
R115
最高温度保持機能付電子体温計
R116
水中の金属汚染物質測定に用い
る誘導結合プラズマ原子発光分
光分析計
R117-1
水以外の液体用動的計量システム
第 1 部:計量及び技術要求事項
R118
自動車用燃料油メーターの型式
承認試験手順及び試験報告書
Discontinuous totalizing automatic
weighing instruments
(totalizing hopper weighers).
Part 1: Metrological and technical
requirements-Tests
Discontinuous totalizing automatic
weighing instruments
(totalizing hopper weighers)
Part 2: Test report format
Refractometers for the
measurement of the sugar content
of fruit juices
Pressure gauges and vacuum
gauges with elastic sensing
elements (standard instruments)
High performance liquid
chromatographs for measurements
of pesticides and other toxic
substances
Portable gas chromatographs for
field measurement of hazardous
chemical pollutants
Clinical electrical thermometers for
continuous measurement
Clinical electrical thermometers
with maximum device
Inductively coupled plasma atomic
emission spectrometers for the
measurement of metal pollutants in
water
Dynamic measuring systems for
liquids other than water.
Part 1 : Metrological and technical
requirements
Testing procedures and test report
format for pattern examination of
fuel dispensers for motor vehicles
29
R119
R120
Pipe provers for testing of
水以外の液体用計量システムを
measuring systems for liquids other
試験するための基準体積管
than water
Standard capacity measures for
水以外の液体用基準タンクの性
testing measuring systems or
能及び計量システムの試験方法 liquids other than water
1996
8
2010
8
R122
語音オーディオメーター
Equipment for speech audiometry
1996
13
R122-C
語音オーディオメーター
付属書 C:試験報告書
Equipment for speech audiometry
-Annex C: Test report format
1999
13
1997
16/4
1997
17/2
Portable and transportable X-ray
fluorescence spectrometers for
field measurement of hazardous
elemental pollutants
Refractometers for the
measurement of the sugar content
of grape must
R123
有害元素を含む汚染物質の現場
測定用携帯及び可搬式蛍光X線
分析装置
R124
ぶどう酒の糖分測定用屈折計
R125
タンク中の液体質量用
計量システム
Measuring systems for the mass of
liquids in tanks
1998
8/1
R126
証拠用呼気分析計
Evidential breath analyzers
1998
17/7
R127
材料及び製品の電離放射線加工
処理に用いるラジオクロミック
・フィルム線量計測システム
Radiochromic film dosimetry
system for ionizing radiation
processing of materials and
products
1999
15/2
R128
脚力測定器
Ergometers for foot crank work
2000
18
R129
荷物の多次元寸法システム
Multi-dimensional measuring
instruments
2000
7/5
R130
オクターブ及び 1/3 オクターブ
・バンドフィルター
Octave-band and
one-third-octave-band filters
2001
13
R131
材料及び製品の電離放射線
加工処理に用いる PMMA
線量計システム
Polymethylmethacrylate (PMMA)
dosimetry systems for ionizing
radiation processing of materials
and products
2001
15/2
R132
材料及び製品の電離放射線
加工処理に用いるアラニン EPR
線量計システム
Alanine EPR dosimetry systems for
ionizing radiation processing of
materials and products
2001
15/2
R133
ガラス製温度計
Liquid-in-glass thermometers
2002
11/2
2006
9/2
2009
9/2
2004
18/5
Automatic instruments for
weighing road vehicles in motion
走行自動車及び軸荷重の自動計
R134-1
and measuring axle loads.
重機 第 1 部:計量技術要求事項 Part 1: Metrological and technical
requirements-Tests
Automatic instruments for
走行自動車及び軸荷重の自動計 weighing road vehicles in motion
R134-2
and measuring axel loads.
重機 第 2 部:試験報告書書式
Part 2: Test report format
Spectrophotometers for medical
R135 医学研究用分光光度計
laboratories
30
R136-1 皮革面積計
R136-2 皮革面積計 試験報告書書式
Instruments for measuring the areas
of leathers
Instruments for measuring the areas
of leathers. Part 2: Test Report
Format
2004
7/3
2006
7/3
ガスメーター
第 1 部:計量技術要求事項
Gas Meters. Part 1: Requirements
2006
8/7
R138
商取引に使用される体積容器
Vessels for commercial
transactions
2007
8
R138
-修正
商取引に使用される体積容器
(修正条項 2009)
Vessels for commercial
transactions (Amendment 2009)
2009
8
R139
自動車用圧縮ガス燃料の
計量システム
Compressed gaseous fuel
measuring systems for vehicles
2007
8/7
R140
ガス燃料の計量システム
Measuring systems for gaseous fuel
2007
8/7
R141
熱画像装置の主要特性の校正
及び検定手順
Procedure for calibration and
verification of the main
characteristics of thermographic
instruments
2008
11/3
R142
自動屈折計:検定の方法
及び手段
Automated refractometers:
Methods and means of verification
2008
17/2
R143
Instruments for the continuous
定置型連続式二酸化硫黄測定器 measurement of SO2 in stationary
source emissions
2009
16/1
R137-1
2) 国際文書 (INTERNATIONAL DOCUMENTS)
番号
表 題 (日 本 語 )
表 題 (英 語 )
発行年 TC/SC
D1
計量法の要素
Elements for a Law on Metrology
2004
3
D2
法定計量単位
Legal units of measurement
2007
2
1979
3
1982
4
2004
4
2004
3/2
2007
4
2004
5/1
Legal qualification of measuring
instruments
Principles for the establishment of
計量器の階級図式制定
D5
hierarchy schemes for measuring
のための原則
instruments
Measurement standards. Choice,
標準器の選択、承認、使用、管理
D8
recognition, use, conservation and
及び文書化に関する原則
documentation
Principles of metrological
D9
計量取締の原則
supervision
Guidelines for the determination of
ILAC
-G24 / 試験所で用いられる計量装置の recalibration intervals of measuring
equipment used in testing
OIML 再校正周期決定のための指針
laboratories
D10
General requirements for electronic
D11 電子計量器の一般要求事項
measuring instruments
D3
計量器の法定要求事項
31
D12
D13
Field of use of measuring
instruments subject to verification
検査結果、型式承認及び検定の Guidelines for bi- or multilateral
arrangements on the recognition of:
承認に関する二国間又は多国間
test results - pattern approvals
協定のための指針
- verifications
検定対象計量器の使用分野
D14
法定計量従事者の養成、資格
及び訓練プログラム
D16
計量管理の確保の原則
Training and qualification of legal
metrology personnel
Principles of assurance of
metrological control
Hierarchy scheme for instruments
液体の粘度測定器の階級図式
measuring the viscosity of liquids
The use of certified reference
国家法定計量機関による計量管 materials in fields covered by
理のための認証標準物質使用に metrological control exercised by
national services of legal
関する一般原則
metrology. Basic principles
Pattern evaluation and pattern
型式審査と型式承認
approval
Initial and subsequent verification
計量器の当初・後続検定
of measuring instruments and
及び手順
processes
1986
3/2
1986
3/1
2004
1986
3/2
1987
17/5
2008
3/3
1988
3/1
1988
3/1
D21
放射線治療に用いられる線量計 Secondary standard dosimetry
laboratories for the calibration of
の校正のための二次標準線量
dosimeters used in radiotherapy
測定実験室
1990
15/1
D22
有害廃棄物より発生する大気汚 Guide to portable instruments for
assessing airborne pollutants
染物質評価のための携帯用
arising from hazardous wastes
測定器に関する指針
1991
16/4
D23
検定用設備の計量管理の原則
Principles for metrological control
of equipment used for verification
1993
4
D24
全放射温度計
Total radiation pyrometers
1996
11/3
D25
流体の計量装置に用いる渦式
メーター
Vortex meters used in measuring
systems for fluids
2010
8
D26
ガラス製抽出用メジャー
:自動ピペット
Glass delivery measures
- Automatic pipettes
2010
8
D27
Initial verification of measuring
製造事業者の品質管理システム instruments using the
manufacture’s quality management
を活用した計量器の初期検定
system
2001
3/1
D28
空気中での質量の測定に関する Conventional value of the result of
weighing in air (Revision of R33)
協定値(R33 の改訂)
2004
9/3
D29
ISO/IEC ガイド 65 を計量器認証
機関の評価に適用するための
ガイドライン
2008
3/5
D17
D18
D19
D20
Guide for the application of
ISO/IEC Guide 65 to assessment of
measuring instrument certification
bodies in legal metrology
32
Guide for the application of
ISO/IEC 17025 to the assessment
of Testing Laboratories involved in
legal metrology
D30
ISO/IEC 17025 を法定計量に関わ
る試験機関の評価に適用する
ためのガイドライン
D31
ソフトウェアー制御計量器のための General requirements for software
controlled measuring instruments
一般要件
2008
3/5
2008
5/2
3) 用語 (VOCABULARIES)
番号
V1
V2-200
表 題 (日 本 語 )
国際法定計量用語集
(仏語-英語)
国際計量基本用語集 第 3 版
(仏語-英語)
V2-200 国際計量基本用語集 第 3 版
-erratum (仏語-英語)に対する正誤表
表 題 (英 語 )
International vocabulary of terms
in legal metrology (VIML)
(bilingual French-English) /
Vocabulaire international des terms
de metrologie
International Vocabulary of
Metrology - Basic and General
Concepts and Associated Terms
(VIM).
3rd Edition (Bilingual E/F).
(Edition 2007 with corrections)
International Vocabulary of
Metrology - Basic and General
Concepts and Associated Terms
(VIM).
Erratum to the 2007 Edition, listing
the corrections incorporated in the
2010 Edition
発行年 TC/SC
2000
1
2010
1
2010
1
4) 基本文書(BASIC PUBLICATIONS)
番 号
表 題 (日 本 語)
B1
OIML 条約
B3
計量器の OIML 証明書制度
B3
-修正
計量器の OIML 証明書制度
-修正
表 題 (英 語)
OIML Convention
OIML Certificate System for
Measuring Instruments (P 1)
OIML Certificate System for
Measuring
Instruments-Amendment (2006)
Legal Metrology in OIML Member
States (P 3-1)
発行年 TC/SC
1955
2003
3/5
2006
3/5
B4
OIML 加盟国における法定計量
B5
OIML 準加盟国における
法定計量
Legal Metrology in OIML
Corresponding Members (P 3-2)
1996
技術作業指針
第 1 部:OIML 出版物の構造
及び作成手順
Directive for the technical work.
Part 1: Structures and Procedures
for the Development of OIML
International Recommendations
and Documents
1993
B6-1
33
1996
技術作業指針
第 2 部:OIML 出版物の起草
及び提示のためのガイド
Directive for the technical work.
Part 2: Guide to the drafting and
presentation of OIML International
Recommendations and Documents
1993
B7
職員規定
Staff Regulations
2004
B8
財務規定
OIML Financial Regulations
2004
B6-2
B10-1
B10-1
修正
B10-2
Framework for a Mutual
型式評価国際相互受入れ取決め
Acceptance Arrangement on OIML
の枠組み
Type Evaluations (MAA)
Framework for a Mutual
型式評価国際相互受入れ取決め Acceptance Arrangement on OIML
Type Evaluations
の枠組み-修正
(MAA)-Amendment (2006)
OIML 型式評価を実施する
発行機関及び試験機関の
ためのチェックリスト
Checklists for Issuing Authorities
and Testing Laboratories carrying
out OIML Type Evaluations
2004
3/5
2006
3/5
2004
3/5
B11
Rules governing the translation,
OIML 出版物の翻訳・使用・販売
copyright and distribution of OIML
に関する規則
Publications
2007
B12
OIML と他機関の連携に関する
基本文書
2004
B13
BIML 局長及び副局長の
選任手続
B14
CIML 委員長及び副委員長の
選挙手続
B15
OIML 戦略
Policy paper on liaisons between
the OIML and other bodies
Procedure for the appointment of
the BIML Director and Assistant
Directors
Procedure for the election of the
CIML President and
Vice-Presidents
Strategic Plan
2004
2006
2006
5) 専門家報告書 (EXPERTS REPORTS)
番号
表 題 (日 本 語 )
E1
21 世紀初頭の法定計量
E2
法定計量の対経済・社会効果
E3
商業用分銅の検定
E4
CEE 76/211 指針に基づく
包装商品正味量の計量監視
の統計的原則
表 題 (英 語 )
Legal Metrology at the Dawn of
the 21st Century
(Mr. Knut Birkeland)
Benefit of Legal Metrology for the
Economy and Society
(Mr. John Birch)
Verification of Commercial
Weights (Dr. S.V. Gupta)
The statistical principles of the
metrological surveillance of the net
content of prepackages as laid
down by the CEE 76/211 Directive
34
発行年 TC/SC
1998
2003
2004
2004
E5
E6
Overview of the present status of
OIML D11「電子計量器の一般要 the Standards referred to in OIML
求事項」(2004)で参照された規格 D 11-General Requirements for
Electronic Measuring Instruments
に関する現状(第 3 版)
(2004). 3rd Edition, 2010
Guidance on the selection and
追加機能を有するユーティリティ implementation of performance
・メーターに対する性能要求事項 requirements for utility meters
containing additional
の選択と実施に関するガイド
functionalities
2010
2011
6) ガイド(GUIDES)
番号
表 題 (日 本 語 )
表 題 (英 語 )
Evaluation of measurement data 測定データの評価:測定における
Guide to the expression of
不確かさの表現の手引き
uncertainty in measurement
Evaluation of measurement data 測定データの評価:「測定におけ Supplement 1 to the "Guide to the
る不確かさの表現の手引き」
expression of uncertainty in
G1-101
measurement"
補遺 1 モンテカルロ法を用いた
- Propagation of distributions using
分布の伝播
a Monte Carlo method
Evaluation of measurement data 測定データの評価:「測定における An introduction to the "Guide to
G1-104 不確かさの表現の手引き」への
the expression of uncertainty in
measurement" and related
案内及び関連文書
documents
The metrology of hardness scales G2
硬さスケールの計量-参考文献
Bibliography (P 10)
Factors influencing hardness
G3
硬さ測定への影響因子
measurement (P 11)
Hardness test blocks and indenters
G4
硬さ試験片と圧子
(P 12)
Hardness standard equipment
G5
硬さ標準試験器
(P 13)
The unification of hardness
G6
硬さ測定の統一
measurement (P 14)
G1-100
G7
校正の手引き
G8
実用的な温度測定の手引き
G9
計量研修-概論及び参考文献
(仏語-英語)
G10
国立計量サービス機関のための
検定装置
Guide to calibration (P 15)
Guide to practical temperature
measurements (P 16)
Metrology training - Synthesis and
bibliography (bilingual
French-English)/Formation
Verification equipment for national
Metrology Services (P 4)
35
発行年 TC/SC
2008
2008
2009
1981
1983
1984
1989
1991
1989
1991
1987
1986
3
G11
G12
Mobile equipment for the
verification of road weighbridges
(bilingual French-English)
Suppliers of verification equipment
検定装置の供給者(仏語-英語)
(bilingual French-English)
車両用はかり検定用検重車
(仏語-英語)
1992
1987
G13
計量機関及び試験研究機関
の設計
Planning of metrology and testing
laboratories (P 7)
1989
G14
密度測定
Density measurement (P 8)
1987
G15
簡易化された計量法規の制定の
ための指針
G16
Guidelines for the establishment of
simplified metrology regulations
(P 9)
Guide on the categories of OIML
OIML 出版物の種類及び出版物の
Publications and their adoption
採択手続
procedures
1992
2007
G17
-特別
CIML 委員のためのガイド
-フルカラー特別版
Guide for CIML Members
-Full color special edition
2007
G17
CIML 委員のためのガイド
Guide for CIML Members
2007
G18
OIML 文書や勧告で使用される
アルファベット順の用語集
Alphabetical list of terms defined
in OIML Recommendations and
Documents
2010
7) セミナー報告(SEMINAR REPORTS)
番号
S1
S2
表 題 (日 本 語 )
表 題 (英 語 )
Seminar: "The role of Metrology in
セミナー:「経済・社会発展における Economic and Social
計量の役割」 (ブラウンシュバイク) Development"
(Braunschweig, 1998)
Seminar: "What will Legal
セミナー:「2020 年には法定計量はど
Metrology be in the Year 2020"
うなるのか」 (サンジャンドリュズ)
(Saint-Jean-de-Luz, 2002)
発行年 TC/SC
1999
2003
S3
包装商品に関するセミナー
:ケープタウン2006
Packaging Seminar-Cape Town
2006
2009
S4
D1 セミナー:上海 2007
D1-Seminar-Shanghai 2007
2009
S5
セミナー:「貿易に対する法定計 Seminar: "Stakes and priorities of
legal metrology for trade"
量の貢献と重要性」
- Mombasa 2009
-モンバサ 2009
36
2009
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2011 ᐕ 3 ᦬㩷
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䇾305-8563㩷 䈧䈒䈳Ꮢ᪢࿦ 1-1-1
TEL 029-861-4149
FAX 029-861-4202
URL http://www.intermet.jp/
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