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作業用品の大型専門 FC、14/3 期も安定成長の見通し

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作業用品の大型専門 FC、14/3 期も安定成長の見通し
ワークマン
(7564・JASDAQ スタンダード)
2013 年 6 月 25 日
作業用品の大型専門 FC、14/3 期も安定成長の見通し
作業着・作業用品のフランチャイズ・チェーン
ベーシックレポート
作業着・作業用品の専門小売店のフランチャイザー。加盟店・直営
店を併せて全国に 710 店舗(2013 年 3 月末現在)を展開する。
㈱ティー・アイ・ダヴリュ
成川 寛 藤根 靖晃
個人を中心に加盟店募集を行
い、加盟店の初期負担を低水準
に抑えた独自のシステムを運用
会
社
概
要
している。東海・北関東を中心
所
在
地
群馬県伊勢崎市
に店舗展開している流通企業グ
代
表
者
栗山 清治
ループ「ベイシアグループ」の
設 立 年 月
資
本
中核企業。
1982/8
金
14 年 3 月期も店舗展開と商品戦略で成長持続
1,622 百万円
14 年 3 月期は、エブリデー・ロー・プライス商品を新たに 230 アイテ
(2013/3/31 現在)
上
場
日
U
R
L
1997/9/26
大し、競争力のある商品政策を継続する。また、商品仕入れにおいて
http://www.workman.co.jp/
業
ム開発し、低価格政策を強化。プライベート・ブランド商品開発も拡
種
は、海外直接貿易を拡大することで仕入れ原価の低減も促進する方針。
出店予定数は 25 店舗であり、未出店地域に出店し、本州の全ての県に
小売業
出店を行う。また、業務委託店(B 契約)、トレーニング・ストアからフ
主 要 指 標 2013/6/20 現 在
株
価
3,610 円
3,970 円
(5/21)
2,270 円
(1/7)
年初来高値
年初来安値
発行済株式数
20,461,704 株
売 買 単 位
100 株
時 価 総 額
73,867 百万円
予 想 配 当
75.00 円
(
会
予 想
社
)
E P S
272.02 円
( ア ナ リ ス ト )
実 績
業
P B R
2015/3
の既存店売上高の伸びを前提に、14 年 3 月期も成長の持続を見込む。
22 年 3 月期末 1,000 店舗体制に向けての施策を着実に実行
同社は 22 年 3 月期末に 1,000 店舗を展開し、日本全国どこでも購入
できる店舗展開を目指している。その為、物流政策では、13 年 7 月稼
働予定の竜王流通センター(滋賀県竜王町)により、西日本エリアの配
送をカバーする。従来、中二日を要した配送のリードタイムを 1 日短
縮し、機会損失を防ぐ。併せて商品の需要予測発注システムの導入な
ど、在庫管理の効率化を図り、今後の店舗網拡大にも備える。店舗展
開においては、新たに従来の敷地・店舗面積の半分程度である都市型
店舗をスタートし、首都圏へ進出する。
前期比
%
績
45,057
2.5
7,394
7.4
想
(2013 年 5 月発表)
47,690
5.8
8,000
アナリスト予想
47,760
6.0
アナリスト予想
50,630
6.0
動
向
実
会
2014/3
月期実績 29 店舗、計画 26 店舗)。TIW では、25 店舗の出店と前期比 3%
営業総収入
百万円
績
2013/3
2.06 倍
ランチャイズ・ストア(A 契約)への運営形態変更も推進する(13 年 3
社
予
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
営業利益
百万円
前期比
%
経常利益
百万円
前期比
%
当期純利益
百万円
前期比
%
EPS
円
8,433
7.2
5,044
14.6 247.26
8.2
9,060
7.4
5,390
6.9 264.20
8,205
11.0
9,265
9.9
5,550
10.0 272.02
9,466
15.4
10,526
13.6
6,305
13.6 309.02
1
えんけつ
会
社
会
社
概
概
要
要
z 作業服及び作業用品の専門小売店フランチャイザー
加盟店(フランチャイジー)の経営者は比較的低いリスク(=投資金額)
で加盟店になれる独自の方法を採用。全国 37 都府県に 710 店舗を展開し
ている(2013 年 3 月末現在、直営店舗を含む)。
経
営
者
z 代表取締役社長の栗山清治氏は、1979 年に株式会社シノヤに入社
1985 年に当社に入社。1993 年に経営計画部長、1997 年に取締役商品部
長、2004 年に常務取締役開発部長・店舗建設担当などを経て、2009 年 12
月に代表取締役社長に就任している。
設
立
経
緯
z 取締役会長の土屋嘉雄氏は、1958 年に株式会社いせやを創業
1980 年に株式会社いせや(現:ベイシアグループ)の一部門として「職
人の店 ワークマン」を設立。1982 年にワークマンを設立すると共に代表
取締役社長就任。1996 年に代表取締役会長就任、2009 年より取締役会長
(現職)。
企
業
理
念
z チェーンストア
イズ
モア
ディスカウントビジネスに徹する
・地域格差を解消し国民の豊かな生活づくりに貢献する
・人をつくって商で文化を創造する
z 経営基本方針
・働く人の安全で快適な作業環境の実現
・エブリデー・ロープライス(EDLP)の実践
・全員参加の経営
z ワークマン社員の行動指針
ワークマンは絶えず挑戦する
お客様と仕事に常に関心を持ち自ら学び考える(Interest)
常にお客様の身になって工夫と改善を積み重ねる(Improvement)
積極的な提案と実践が革新を生み出す(Innovation)
高い目標を持ち具体的な計画を立てる(Desire)
スピーディに決断し、タイムリーに対応する(Decision)
パーシステンスの精神で最後までやりぬく(Dedication)
仕事にはプライオリティをそしてポイントに集中する(Concentration)
報告・連絡・相談は組織を動かす命綱(Communication)
失敗をおそれず挑戦し新鮮な心とロマンを持ちつづける(Challenge)
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
2
会
社
概
要
ベ イ シ ア グ ル ー プ
z ベイシアグループに関して
当社は東海・北関東を中心に全国展開を行う流通グループ(ベイシアグル
ープ)の企業である。
ベイシアグループは、物販・サービス企業 12 社、流通サービス企業 16 社の
28 社から構成され、2013 年 5 月末現在で、1 都 1 道 2 府 36 県に合計 1,929
店舗、従業員数は 13 年 2 月末現在で 4,764 人(その他専任・パート・アル
バイト 18,246 人)を擁する。
(出所)ベイシア ホームページ
主要なグループ企業は以下の通り。
・株式会社ベイシア
ショッピングセンターチェーン、グループの母体であ
る株式会社いせや(1958 年設立)を引き継ぎ 1997 年に設立。
・株式会社カインズ
ホームセンター。カインズモール、カインズスーパー
センターなど多様な形態で展開。1989 年設立。
・株式会社ワークマン 作業着及び作業用品の販売。1982 年設立。
・株式会社セーブオン
コンビニエンスストアチェーン。関東、甲信越に出
店を絞りドミナント化を推進。1984 年設立。
・株式会社オートアールズ カー用品の大型専門店。1986 年設立。
・株式会社ベイシア電器
家電・コンピュータ・AV 機器等の大型専門店。1986 年設立。
・株式会社ミュー・エンターテイメント
アミューズメントパーク「あそびのくに」を展開。1985 年設立。
・株式会社くれよんくらぶ
写真の現像・プリントを取り扱う DPE チェーン。1998 年設立。
・株式会社ベイシアフードサービス
フードサービスチェーン。
ベイシアのショッピングセンター内にインショップで展開。1972 年設立。
・株式会社カインズフードサービス
フードサービスチェーン。カインズの
スーパーホームセンター内にインショップで展開。2002 年設立。
・株式会社カインズトラベル
旅行代理店。ベイシアのショッピングセンタ
ー内にインショップで展開。1985 年設立。
・株式会社清閑堂
仏壇・仏具・墓石・墓地紹介の大型チェーン。1983 年設立。
当社とグループ会社との商取引は、株式会社ベイシアに電算処理業務を委託
している以外は殆ど存在しない。
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
3
会
社
概
要
コーポレートアクション
z 増配を発表
4 月 30 日に 13 年 3 月期の配当金を 1 株当り 75.0 円とすることを同日の取
締役会で決議した(12 年 3 月期実績は 1 株当り 65.0 円)。
同社は、配当性向は 30%を目処としており(11 年 3 月期実績 29.8%、12
年 3 月期実績 30.1%、13 年 3 月期実績 30.3%)、利益水準によって今後も
配当を決定する方針である。
沿
革
1980 年
9月
株式会社いせや(現:ベイシアグループ)の一部門とし
て「職人の店
1982 年
ワークマン」を設立
8月
株式会社ワークマン設立
9月
流通センターを群馬県高崎市に開設
1984 年
12 月
1985 年
2月
東京都台東区に商品部東京事務所を開設
EOS(Electronic
Ordering System)を導入
10 月
吉幾三氏キャラクターによるラジオ CM・テレビ CM 開始
11 月
50 店舗達成
1986 年
10 月
群馬県伊勢崎氏紫町に本部を移転
1988 年
1月
東京都台東区にワークマン東京本部を開設
3月
100 店舗達成
1991 年
1月
東京本部ビル完成
1992 年
7月
200 店舗達成
1994 年
4月
流通センターを新設、増床
1995 年
3月
愛知県小牧市に小牧流通センターを新設
1997 年
3月
300 店舗達成
9月
日本証券業協会に株式を店頭登録
4月
EDLP(Every Day Low Price)政策導入
5月
400 店舗達成
2002 年
6月
500 店舗達成
2004 年
6月
ジャスダック証券取引所に株式を上場
2007 年
7月
ソーターによるコース別分類システムを導入
2008 年
3月
600 店舗達成
2011 年
3月
九州に出店
2012 年
11 月
2000 年
福岡県で店舗展開
700 店舗達成
出所:当社会社資料から TIW 作成
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
4
会
大
社
概
株
要
主
z 大株主(2012 年 9 月 30 日現在)
株主
所有株式数
(株)
所有比率
(%)
1
株式会社ベイシア興業
5,760
28.15
2
土屋 裕雅
3,744
18.30
3
株式会社カインズ
1,973
9.65
4
吉田
住世
1,482
7.25
5
大嶽
恵
1,482
7.25
1,471
7.19
ビービーエイチ
6
フォー
イーロープライスド
フイデリテ
ストツク
フア
ンド
7
土屋
嘉雄
1,137
5.56
8
株式会社群馬銀行
328
1.60
9
ワークマン取引先持株会
255
1.25
株式会社足利銀行
240
1.17
上位 10 位の合計
17,872
87.37
10
(出所)同社資料より TIW 作成
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
5
事
事
業
業
概
の
内
要
容
z 店舗及び運営形態
当社はフランチャイズシステムによる作業服及び作業関連用品の大型専
門チェーンを展開しており、店舗の体系として、①加盟店とフランチャイズ
契約を締結し販売提携を行う『加盟店 A 契約』
、②店長と業務委託契約を結
び業務委託料(固定)+インセンティブ(一定以上の粗利益を達成した際)
を支払う『加盟店 B 契約』、③当社社員が運営する『トレーニング店舗』の
運営形態を採用している。店舗数は 2013 年 3 月末現在で、1 都 2 府 34 県下
に合計 710 店舗を展開している。
売
上
構
成
z 取扱品目
・ファミリー衣料〔構成比 9.9%〕
(肌着、靴下、軍足、帽子、タオル、エプロンなど)
・カジュアルウエア〔構成比 10.1%〕
(ポロシャツ、T シャツ、ハイネックシャツ、ブルゾンなど)
・ワーキングウエア〔構成比 29.0%〕
(作業ジャンパー・ズボン、つなぎ服、鳶衣料など)
・履物〔構成比 20.7%〕
(安全靴、地下足袋、長靴、布靴、安全スニーカーなど)
・作業用品〔構成比 27.3%〕
(軍手、皮手袋、加工手袋、合羽、ヘルメットなど)
・その他〔構成比 3.0%〕
(食品用・医療用白衣、オフィスユニフォーム、介護衣料など)
注)構成比はチェーン全店商品別売上高構成比:2013 年 3 月期
取扱商品は、衣料品、消耗品(作業用品)が中心である。工具や機器は原則
扱っていない。
店員による説明が必要なものやメンテナンスならびにアフターサービスが
必要なものは取り扱わない方針のようである。これは知識や技能が無い人で
も加盟店(あるいは店員)として働ける事に配慮しているものと考えられる。
z 損益計算書の構造上の留意点
当社の売上高は、加盟店向け商品供給売上高と直営店(B 契約加盟店+ト
レーニング・ストア)の売上高の合計からなる。これに、営業収入(加盟店
からの収入+流通業務の受託などその他の営業収入)を加えたものを営業総
収入としている(営業総収入=一般的な売上高)。
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
6
事
業
概
要
損益計算書(抜粋)
(単位:百万円)
2010/3期 2011/3期 2012/3期 2013/3期
8,072
8,876 11,136 11,723
営業収入
加盟店からの収入
その他の営業収入
売上高
直営店売上高
加盟店向け商品供給売上高
営業総収入
売上原価
直営店売上原価
加盟店向け商品供給売上高
売上総利益
営業総利益(売上総利益+営業収入)
販売費及び管理費
営業利益
5,288
2,784
5,909
2,967
7,769
3,366
8,361
3,362
25,246
28,133
32,834
33,333
6,967
18,279
8,596
19,536
8,171
24,663
7,082
26,251
33,319
22,698
37,010
24,953
43,971
29,243
4,418
18,279
5,417
19,536
4,579
24,663
2,548
10,620
7,059
3,561
3,179
12,056
7,579
4,476
3,591
14,728
7,844
6,883
45,057
29,850
3,599
26,251
3,483
15,206
7,811
7,394
(出所)同社資料よりTIW作成
売上原価は、直営店売上原価と加盟店向け商品供給売上高を加えた金額。売
上高から売上原価を差し引いたものが売上総利益である。売上総利益に営業
収入を加えた金額を営業総利益と呼称している。同社の業績変化(変化率)
を見る上では、営業総利益の金額の増減がポイントになるであろう。
なお、売上原価を売上高で除して単純に原価率を求めてもフランチャイズ・
ストアの粗利益が当社の売上高には含まれていないことから、一般的な商品
原価率を求めることは出来ない(そのため販売商品の利益率が上がったのか
下がったのかについては損益計算書上では判断できない、同社では別途決算
説明会資料等で「フランチャイズ・ストア荒利益」として公表を行っている)。
店
舗
状
況
z 店舗状況及び FC 店比率推移
店舗数の推移合計店舗数は、リーマンショックの影響による国内景気停滞
によって 2010 年 3 月期、2011 年 3 月期ともにやや伸び悩み、特にフランチ
ャイズストア(加盟店 A 契約店舗)への伸長幅が一旦縮小に転じた。しかし、
2012 年 3 月期は、東日本大震災の復興需要により、FC 比率と共にフランチ
ャイズストア(加盟店 A 契約店舗)が大きく進展している。ただし、2013
年 3 月期は再び小幅増に留まるなど、今後のフランチャイズ・ストアへの転
換は緩やかに推移していくものと推測される。
運営形態別店舗数
フランチャイズストア(A契約店舗)
直営 加盟店B契約店舗
直営 トレーニング・ストア
合計
FC比率
(単位:店)
2010年 2011年
2012年
2013年
499
508
562
591
117
136
103
96
33
21
21
23
649
665
686
710
76.9%
76.4%
81.9%
83.2%
(注)いずれも3月末時点の数値
(出所)同社資料よりTIW作成
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
7
事
業
概
要
店舗形態
・標準店舗はロードサイド単独店で駐車スペース 10~15 台。敷地 300 坪、
建坪 100 坪。
・(都内は建坪 90 坪、駐車スペース 8 台)
・営業時間は、7:00~20:00
(出所)同社資料より転載
当社独自のビジネスモデ
ル(FC モデル)
z フランチャイズシステムに関して
当社の店舗には、①加盟店とフランチャイズ契約を締結し販売提携を行う
『加盟店 A 契約』、②店長と業務委託契約を結び業務委託料(固定)+イン
センティブ(一定以上の粗利益を達成した際)を支払う『加盟店 B 契約』、
③当社社員によって運営される『トレーニング店舗』に種別される。
独自の加盟店募集方法
最初に当社が出店予定地の地権者と不動産賃貸契約を締結し、店舗を建設・
出店する。新規に出店した店舗は『トレーニング店舗』として、当社社員に
よって運営される。運営と並行して加盟店(オーナー)の募集を開始する。
他のフランチャイズチェーンと異なるのは、加盟店を募集してから店舗の立
地選定・企画・出店を行うのではなく、最初に当社が店舗を建設・出店して
から加盟店の募集を行う点である。
これは、出店地近隣に在住する人を加盟店(店長)の候補者とするためであ
る。
こうした方針を当社が採る理由は、1)ワークマン店舗の営業時間は 7:00
~20:00 と長時間に亘ることから通勤時間がかかる人は加盟店に向かない
こと、2)土日祝日も営業を行うことから、店長が休む際に家族や親類等に
よる(店番の)サポートが必要であること、3)店舗内の販売だけでなく(近
隣の工場や建築業者等への)外商を進めてゆく上では、周辺地域に親類や知
人の多い地元住民の方が適していること、があげられる。
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
8
事
業
概
要
・『加盟店 A 契約』の内容
加盟店契約に際して必要な金額は下記の通りである。店舗建設費用等は当社
が負担することによって、加盟店(店長)の初期投資負担は他のフランチャ
イズチェーンよりはかなり低く抑えられている。なお、契約期間は通常 6
年間であり、更新時に更新料が 200 万円必要になる。
フランチャイズ加盟に際して必要になる金額
徴収する金額
加盟金
:
開店手数料
:
研修費
:
保証金
:
徴収する金額の性質
75万円 ※ 加盟店がワークマン店として加盟する証拠金。
開店に必要な什器・備品等の企画・調達費用。
100万円 ※ 開店時の宣伝企画、手配、 開店準備及び開店時要員の派遣等の
費用
開店時出資金 :
総額
:
25万円 ※ 開店前の研修・指導教育等の費用。
150万円
50万円
400万円
フランチャイズ契約を維持・継続してゆくための預託。
開店当初の販売する商品(在庫品)、消耗備品、用度品、消耗品の
代金の一部として加盟店が自己資本として、自ら調達する最低限
度の金額。
(上記金額を加盟店が当社に払い込み、この金額を超過する在庫
等の金額については当社が加盟店に融資する)
※ 部分の金額には消費税等別途負担。
出 所:当社有価証 券報告書に 基づ きTIW作成
・本部の役割と加盟店の役割(『加盟店 A 契約』
)
当社(本部とここでは言い換える)と加盟店は、売上高から売上原価を差し
引いたチェーン店舗粗利益(売上総利益)を本部 60%、加盟店 40%で分け
合うことを原則としている(別途、優秀加盟店には報奨制度がある)
。
本部と加盟店が粗利益を明確にシェアすることによって、売上高の拡大とい
う共通の目標を持つことになる。さらに利益相反を防ぐために、本部は(本
部の)仕入原価で加盟店に商品の提供を行っている。
本部の取り分が 60%というのは一見大きく見えるが、本部は店舗コスト(建
設費・土地賃借料)、テレビ・ラジオなど広告宣伝費、商品配送コスト、経
理事務処理、スーパーバイザーによる経営支援を担っている(細かくは、看
板にかかる電気代も)。加盟店が負担すべきコストは、消耗品、水道光熱費、
消防等検査費用など、パート・アルバイトを採用した場合の人件費となって
いる。加盟店(店長)の平均年間収入は、2010 年(暦年)が約 1,000 万円、
2011 年(同)が約 1,270 万円となっている。拘束時間は 1 日 13 時間と長時
間に及び、休日(定休日)が少ないことや、パートを雇用した場合の費用は
この収入から支払われることを鑑みれば一概に高い収入とは言えないが、来
店客数は 1 日平均 118 人(2013/3 期実績)であり、また朝・夕に集中して
おり、働き方としてはゆとりがある。また、大都市圏以外の地方の所得水準
を考慮すれば、決して低い金額でもない(大都市圏の売上高は地方に比べて
高く、加盟店の収入も平均より高い模様)。
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
9
事
業
概
要
その結果、高齢で後継者の居ない場合を除いては加盟店を脱退する店長は少
ない模様。また、加盟店が努力しているにも関わらず収益の伴わない店舗(閉
店される店舗)に関しては、加盟店の希望があれば代替店舗を斡旋している
とのことである。
当社従業員の中にも当社を退職して加盟店店長になった例も複数あるとの
ことである(ただし、新設店舗に限定しており、高収益店舗の加盟店が引退
する際の引継ぎは認めていないとのこと)。
出所:当社ホームページ
・『加盟店 B 店舗契約』
当社では、フランチャイズ契約を最初から締結する自信の無い店長候補者に
対して、業務委託契約(1 年契約・更新可能)である『加盟店 B 店舗契約』
を用意している。業務委託料として、固定給+歩合が毎月支払われる(50
万円程度)。
『加盟店 B 店舗契約』に必要となる金額は、開店費用 25 万円、
研修費 25 万円、保証金 150 万円の合計 200 万円である(更新する場合は更
新料 25 万円)。
『加盟店 B 店舗契約』
(業務委託)から『加盟店 A 店舗契約』
(フランチャイ
ズ)に移行する際には、必要金額の差額分(約 200 万円)が徴収される。こ
のような制度を設けることによって、加盟に際しての金銭的・心理的負担を
少なくするとともに、加盟店(及び候補者)のリスクを低減させている。
・『トレーニング店舗』
店舗開設から加盟店(A 店舗契約及び B 店舗契約)店長が決定するまでの期
間、当社社員によって直接運営される店舗。当社社員は、スーパーバイザー
として加盟店を指導する立場になるので、社員教育の場としても活用されて
いる。収益性は、オープン後で顧客も定着していないことや外商が無いこと
もあり高くはない模様。
前述の『加盟店 B 店舗契約』と『トレーニング店舗』が、会計上においては
直営店舗(売上高、売上原価等)として計上されている。
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
10
財
務
分
析
2013 年 3 月末時点の自己資本比率は 75.9%と非常に高い。
キャッシュリッチな
好財務体質
有利子負債は短期借入金 1,350 百万円とリース債務 919 百万円(流動負債、
固定負債合計で)を合わせて 2,269 百万円に対し、現預金を 23,116 百万円
保有しており、実質無借金経営と極めて健全である。
資産の部(総資産:47,176 百万円)での大きな項目は現預金、加盟店貸勘
定(5,307 百万円、加盟店の店頭商品のうち貸し付けているもの)、商品
(3,863 百万円)、有形固定資産(6,786 百万円)、差入保証金(5,408 百万
円)。
投資キャッシュフローは 2010 年 3 月期▲649 百万円、2011 年 3 月期▲404
百万円、及び 2012 年 3 月期▲1,343 百万円、2013 年 3 月期が 487 百万円と
営業キャッシュフローの水準(2013 年 3 月期 4,743 百万円)と比較して小さ
く、キャッシュが蓄積される構造になっている。
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11
業
績
z 13 年 3 月期決算概要
13 年 3 月期は、小
幅増収、増益
13 年 3 月期業績は、チェーン全店売上高が前期比 4.8%増の 638 億 58 百万
円、既存店売上高は同 2.4%増。業績では、営業総収入が同 2.5%増の 450
億 57 百万円、営業利益が同 7.4%増の 73 億 94 百万円、経常利益が同 7.2%
増の 84 億 33 百万円、当期純利益が同 14.6%増の 50 億 44 百万円。12 年 3
月期が東日本大震災の復興需要に伴った好決算であり発射台が高かったが、
それを上回る決算となった。セグメント別(地域別)では、東日本大震災の復
興需要の反動から、岩手県・宮城県・茨城県などの既存店売上高が前年割れ
となったが、南関東、甲信越地域の伸びで補い、東日本エリア既存店売上高
は前期比 1.3%増であった。西日本エリア既存店売上高は主に九州地方への
出店が寄与し、同 4.0%増となった。同社は株主還元として配当性向 30%を
目処としており、13 年 3 月期の 1 株当たり配当金 65 円の期初予想(12 年 3
月期 1 株当たり配当金は 65 円)を、前期比 10 円増配の 75 円配当とした。
商品力、販売力の
強化と FC 化推進
による増益効果
z 販売力強化及び店舗状況
同社は引き続き低価格政策であるエブリデー・ロー・プライス(EDLP)商品
の開発を継続。新規に 219 アイテムを開発。チェーン全店売上高に占める構
成比は前期比 5.0 ポイント増の 42.1%となり、同商品の売上高も同 18.9%
増の 268 億 64 百万円と伸長した。
商品力の強化に加え、コーディネートを提案した売場づくりを展開するなど、
販売力の強化により、既存店 1 店舗の平均年商は前期比 4.9%増の 9,624 万
円、1 日当り平均来店客数も 118 人(前期 114 人)と増加傾向を見せ、フラン
チャイズ・ストア荒利益率も同 0.1 ポイント増の 35.3%となった。
また、海外直接貿易取引の増加により、一部商品の仕入れコストが減少した。
原価低減も寄与し、13 年 3 月期の営業総収入(営業収入+売上総利益)は同 2.5
ポイント増の 450 億 57 百万円となった。
出店状況は 13 年 3 月末現在で店舗数 710 店舗となり、前期末比で 24 店舗増
加(開店 25 店舗、閉店 1 店舗、スクラップ&ビルド 2 店舗)
。人口の多い地
域である東京、神奈川、大阪などに出店し、あわせて重点出展地域でのドミ
ナント化を促進し、地域でのシェア向上に努めた。
フランチャイズ・ストアは前期末に比べて 29 店舗増加の 591 店舗。
フランチャイズ比率は同 1.3 ポイント増の 83.2%へと増加したことを受け、
販管費は前期比 0.5 ポイント減の 17.3%となったことも業績を押し上げた。
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12
業
績
収益の変動要因に
ついて
(出所)同社資料より転載
上図は同社の営業利益に影響を与える要因を図表化したもの。13 年 3 月期、
14 年 3 月期ともに一致して見られるのが、直営店の(売上総利益)減少とロ
イヤリティー収入等の(加盟店からの収入)増加の動きである。
業務委託店やトレーニング・ストアなどの直営店が小幅に減少しているのは、
直営店が年間に 2~30 店舗、フランチャイズ・ストアに転換していることが
主な要因である。ロイヤリティー収入等が増加している背景は、同社の既存
店売上高を伸ばす施策が寄与していることに加え、売上を伸ばした店舗が結
果的にフランチャイズ・ストアに契約を転換している事が影響しているもの
と考えられる(詳しくは、8P「当社独自のビジネスモデル(FC モデル)」を
ご参照)。また、商品の大量仕入れにより、国内メーカーから収入が発生す
る業務受託収入については、14 年 3 月期は竜王流通センターの稼働に伴う
在庫増により、一時的に増加となる見通し(15 年 3 月期は大きく増加する
ことはないもよう)。コスト面では、毎期直営店からフランチャイズ・スト
アへの業態転換に伴う人件費の縮小が、全体の販売費及び一般管理費の増加
を抑制する役割を果たしている。ただし、14 年 3 月期の場合は、竜王流通
センターの立ち上げ費用などの増加が見込まれるため、販売費および管理費
が増加することが予想される。いずれにしても、同社の営業利益に大きな影
響を与える要因の傾向としては、例年フランチャイズ・ストアへの業態転換
で、直営店の売上総利益は減少。他方、加盟店からの収入は既存店売上高向
上の施策も相俟って、増加する傾向にある。業務受託手数料は、在庫に大き
な変化が生じる場合に大きく増加し、フランチャイズ・ストアへの転換が販
売費および管理費を抑制する、といった性質を捉えると、同社の利益変動要
因が大まかながら把握できるものと考えられる。
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13
業
績
14 年 3 月期会社
計画および施策に
ついて
z 14 年会社計画および店舗展開
14 年 3 月期に関して同社は、営業総収入を前期比 5.8%増の 476 億 90 百万
円、営業利益を同 8.2%増の 80 億円を見込んでいる。前提は、チェーン全
店売上高が前期比 6%増、既存店売上高は 13 年 3 月期の期初計画と同じく、
同 3.8%増。
出店計画は、開店 25 店舗、スクラップ&ビルド 2 店舗。期末店舗は 735 店
舗となる予定。人口の多い、南関東、近畿エリアの出店拡大と、千葉県、愛
知県でのドミナント形成を行う。また、未出店エリアであった鳥取県、島根
県への出店を行う事で、本州の全ての県で店舗を持つことになる。
地域別の内訳は、東北地域 1 店舗、関東地域 7 店舗、中部地域 3 店舗、近畿
地域 5 店舗、中国地域 5 店舗、四国地域 2 店舗、九州地域 2 店舗。上期 13
店舗、下期 12 店舗と、出店時期は特に偏っていない。
14年3月期における地域別出店計画
地域
上期計画
下期計画
東北
1
0
関東
5
2
中部
0
3
近畿
2
3
中国
3
2
四国
1
1
九州
1
1
合計
13
12
(出所)同社資料よりTIW作成
(単位:店)
通期計画
1
7
3
5
5
2
2
25
z フランチャイズ・ストア化を推進、加盟店サポートを強化
個別店舗の売上向上で、加盟店 B 契約店舗(業務委託店)から、加盟店 A
契約店舗(フランチャイズ・ストア)への運営形態の転換を推進する。
具体的な施策として、スーパーバイザーの教育強化で店舗指導力の向上に
加え、シーズンのコア商品となる売場提案を強化する。また、知名度向上に
スポット CM を近畿エリア、新規出店エリアに実施する予定。
商品政策ではエブリデー・ロー・プライス(EDLP)商品だけでなく、競争力
のある PB(プライベート・ブランド)商品の開発も拡大する。
EDLP 商品を新たに 230 アイテム開発(EDLP 商品売上構成比は前期比 3.2 ポ
イント増の 45.3%へ)により低下価格政策を推進し、PB ではポロシャツや
ストレッチパンツなど、60 アイテムの開発で、他社と比べて価格、品質、
機能の面で差別化を図る。
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14
業
績
z 14 年 3 月期
月次動向から、足
元の状況に関して
足元の状況
5 月に関しては、中旬以降、気温の上昇とともにサマーワーキング、長袖・
半袖シャツ、肌着、丈の短い靴下など春夏商品がよく動いたほか、作業手袋
やセーフティーシューズなどが堅調に推移した。チェーン全店の売上高は前
年同月比 103.4%となり、チェーン全店の客数は 103.1%、チェーン全店の
客単価は 100.2%となった。新たに大津本営店(滋賀県)を開店し、5 月末現
在の店舗数は 712 店舗である(4 月に埼玉県でさいたま大戸店を開店)。気
温の上昇が早まれば、夏物の動きが本格化しよう。
2013年3月期 月次推移(前年同月比)
(単位:%)
(単位:%)
全店
売上高
4月
5月
6月
第 1 四 半 期
7月
8月
9月
第 2 四 半 期
第 2四 半期 累 計
10月
11月
12月
第 3 四 半 期
第 3四 半期 累 計
1月
2月
3月
第 4 四 半 期
通期累計
111.6
105.8
102.7
106.5
107.4
103.1
102.7
104.7
105.6
102.0
115.0
110.2
109.4
107.1
97.4
94.0
101.2
97.6
104.8
(単位:店)
既存店
客数
客単価
109.5
104.2
100.0
104.3
105.7
102.6
104.6
104.4
104.4
101.9
112.5
108.9
108.0
105.7
96.8
94.2
101.4
97.5
103.7
102.0
101.5
102.7
102.0
101.6
100.5
98.2
100.3
101.2
100.1
102.3
101.2
101.3
101.3
100.6
99.7
99.8
100.1
101.1
売上高
109.8
104.1
101.0
104.7
104.8
100.7
100.7
102.2
103.5
99.9
112.1
107.4
106.6
104.7
94.9
91.5
98.9
94.9
102.4
客数
107.5
102.3
98.0
102.4
102.8
100.0
102.3
101.6
102.0
99.5
109.3
105.8
104.9
103.1
94.0
91.6
99.0
94.6
101.0
店舗数
客単価
102.1
101.8
103.1
102.3
102.0
100.7
98.4
100.6
101.5
100.4
102.6
101.5
101.6
101.6
101.0
99.9
99.9
100.3
101.4
開店数
閉店数
1
3
3
7
5
0
1
6
13
1
2
1
4
17
2
1
5
8
25
月末店舗数
0
0
0
0
0
0
1
1
1
0
0
0
0
1
0
0
0
0
1
687
690
693
693
698
698
698
699
701
702
704
705
710
-
(出所)同社資料よりTIW作成
2014年3月期 月次推移(前年同月比)
(単位:%)
(単位:%)
全店
売上高
4月
5月
通期累計
101.0
105.6
103.4
客数
100.5
105.8
103.1
(単位:店)
既存店
客単価
100.5
99.9
100.2
売上高
98.7
103.5
101.1
客数
97.9
103.4
100.7
店舗数
客単価
100.8
100.0
100.4
開店数
閉店数
1
1
2
月末店舗数
0
0
0
711
712
-
(出所)同社資料よりTIW作成
(注 1)全店売上高・既存店の前年同月比は、店舗の売上高(加盟店からの収入の対象となる加盟店売上高と直営店売上高の合計値)に
基づき算出している。
(注 2)単月の既存店は当該月末現在に継続して満13ヵ月以上営業している店舗で算出している。なお、累計の既存店は平成24年3月末までに開店し
た店舗で算出している。
(注 3)全店売上高は、月次ベース売上高速報値のため、未監査であり決算期又は四半期のような会計上の修正を行っていない。
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15
業
績
1,000 店舗展開に
向けての成長戦略
z 1,000 店舗達成に向けて
13 年 3 月期末において全国 37 都府県で展開する 710 店舗を、2022 年(22
年 3 月期)に日本全国で 1,000 店舗へ拡大を目指す。また、個別店舗の向上
も行い、年商 1 億円店舗(年間売上げ 1 億円を達成した加盟店はサクセス倶
楽部として扱われ、別途報奨が同社より支払われる)の拡大にも努める方針。
新たな出店戦略として、標準店舗の敷地面積は 300 坪、店舗面積 100 坪、駐
車場が 10~15 台であったが、都市部では案件の確保が難しいなどの事情か
ら、14 年 3 月期より、東京 23 区、横浜、川崎など首都圏への出店に対応し
た都市型店舗(敷地面積が 150 坪、店舗面積が 80 坪、駐車場が 5~6 台)を
展開する。既存店舗に比べて店舗面積は狭いが、バックルームを既存店舗の
約半分に縮小するなどで、売り場面積を確保する。今後出店地に合わせたレ
イアウトなどの改良を行っていく。
z 商品戦略について
商品戦略としては、引き続きエブリデー・ロー・プライス(EDLP)商品、プラ
イベート・ブランド(PB)商品の開発を続け、新商品の開発を継続。合わせて
コア商品売場も拡大し、売れ筋ベスト 100 商品の重点販売や、快適、安全に
作業が出来る販売商品の組み合わせを売場で提案する。
また、戦略商品として既存商品の品質、機能を高めた商品「WORKMAN BEST」
を開発し、他店との差別化で客数の増加を図る。
仕入れに関しては、中間業者を省き、コスト削減・利益率の向上を目的とし
た海外直接貿易取引を拡大していく方針である。
回転率の高い商品を海外から直接仕入れることで、商品の安定供給と原価上
昇に対応する。今後は海外で新規商品の製造販売も行う方針。
z 物流と在庫管理の強化
2013 年 7 月予定で滋賀県竜王町にある「竜王流通センター」が稼働する。倉
庫面積は約 7,200 坪であり、規模は小牧流通センターの約 5.5 倍、伊勢崎流
通センターに匹敵する。従来東海以西では、店舗の発注が伊勢崎流通センタ
ー、小牧流通センターを通して、店舗への商品配送に中 2 日を要していた。
今後は、店舗の発注データーが直に竜王流通センターに届き、店舗に商品が
配送されるのが中 1 日で可能になる。竜王流通センター稼働後は、東海以西
の商品の供給体制が強化されることに加え、在庫管理の効率化を目的とした
需要予測発注システムを導入予定。過去のデーターを基に商品の需要を予測
し、適切な在庫コントロールを実現し、流通センターの在庫管理を効率化、
出荷精度の向上で加盟店支援を強化する。
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16
業
績
14 年 3 月期、15
年 3 月期は全店売
上の伸びが 6%で
成長すると予想
14 年 3 月期、15 年 3 月期について、TIW では既存店売上高伸び率+3%、年
間 25 店舗の出店を前提に、チェーン全店売上高で+6%成長を続けると予想
する。チェーン全店の伸び率+6%に対し、既存店売上高の伸び率を+3%と見
るのは、同社の店舗展開が、ドミナント形成など知名度向上の施策により、
出店から日が浅い店舗が成長を牽引していることが理由。12 年 3 月期に発
生した震災特需の反動(12 年 3 月期の既存店伸び率は 15.6%)により、13
年 3 月期の既存店売上高伸び率は 2.4%であったが、回復すると考える。
13 年 3 月期においてフランチャイズ比率は 83.2%と高い水準にあることか
ら、直営店からフランチャイズ店舗への転換は緩やかになることを前提に、
営業総収入はチェーン全店売上高と同程度の+6%の伸長を想定。
海外直接貿易取引を拡大し、仕入原価の低減を行う見通しから(海外直接貿
易取引により 12 年 3 月期で 4 億 50 百万円、13 年 3 月期で 6 億 50 百万円の
原価低減)、利益率の改善が出来ると考え、営業総利益は、14 年 3 月期で 7%、
15 年 3 月期では 7.5%の伸びを予想する。
14 年 3 月期の販管費は、竜王流通センターの立ち上げや、カインズの高崎
本部(群馬県)の賃貸などの諸経費(約 4.3 億円)を見込んだ。一方で、26 店
舗の業務委託店(B 契約)とトレーニング・ストアが、フランチャイズ・スト
ア(A 契約)に運営形態を変更することに伴う販管費の減少を織り込んだ。
業績予想
(単位:百万円)
2011/3期 2012/3期 2013/3期 2014/3期 2014/3期 2015/3期
実績
実績
実績
会社予想 TIW予想 TIW予想
チェーン全店売上高
51,933
60,928
63,858
67,698
67,690
71,750
伸び率
8.9%
17.3%
4.8%
6.0%
6.0%
6.0%
(既存店売上高)
6.9%
15.6%
2.4%
3.8%
3.0%
3.0%
伸び率
営業総収入
37,010
43,971
45,057
47,691
47,760
50,630
伸び率
11.1%
18.8%
2.5%
5.8%
6.0%
6.0%
営業総利益
12,056
14,728
15,360
16,245
16,440
17,670
伸び率
13.5%
22.2%
4.3%
5.8%
7.0%
7.5%
販売費及び管理費
7,579
7,844
7,811
8,243
8,235
8,204
伸び率
7.4%
3.5%
-0.4%
5.5%
5.4%
-0.4%
営業利益
4,476
6,883
7,394
8,001
8,205
9,466
伸び率
25.7%
53.8%
7.4%
8.2%
11.0%
15.4%
経常利益
5,391
7,866
8,433
9,061
9,265
10,526
伸び率
21.6%
45.9%
7.2%
7.4%
9.9%
13.6%
当期利益
2,742
4,403
5,044
5,390
5,550
6,305
伸び率
10.5%
60.6%
14.6%
6.9%
10.0%
13.6%
(注)14/3期の会社予想は、13/3期決算説明会資料が出所であり、決算短信と若干の差異がある
(出所)TIW作成
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17
ワークマン [7564/JQ] 週 足
2013/06/24
2
0
1
1
2
0
1
2
2
0
1
3
3,800
3,600
3,400
3,200
3,000
2,800
2,600
2,400
2,200
2,000
1,800
1,600
1,400
1,200
20
15
10
5
0
03/29
05/17
07/20
09/13
11/15
01/17
03/14
05/16
07/19
09/20
11/14
01/16
03/19
10/03/29 - 13/06/24 [170]
05/14
07/17
09/18
11/12
01/15
03/18
05/20
(出所)㈱QUICK
上記チャート図の一部又は全部を、方法の如何を問わず、また、有償・無償に関わらず第三者に配布してはいけません。
上記チャート図に過誤等がある場合でも㈱QUICK 社及び大阪証券取引所は一切責任を負いません。
上記チャート図の複製、改変、第三者への再配布を一切行ってはいけません。
2011/3
株 価 推 移
2012/3
2014/3 予
(アナリスト)
2013/3
株価(年間高値)
円
1,800
2,640
3,180
-
株価(年間安値)
円
1,180
1,563
1,935
-
月間平均出来高
百株
227
302
664
-
売
上
高
百万円
37,010
43,971
45,057
47,760
営
業
利
益
百万円
4,476
6,883
7,394
8,205
経
常
利
益
百万円
5,391
7,866
8,433
9,265
当 期 純 利 益
百万円
2,742
4,403
5,044
5,550
業 績 推 移
E
P
S
円
134.44
215.80
247.26
272.02
R
O
E
%
9.98
14.54
14.86
13.98
流動資産合計
百万円
24,426
30,083
33,431
-
固定資産合計
百万円
13,543
13,399
13,744
-
資
百万円
37,969
43,482
47,176
-
産
合
計
貸借対照表
流動負債合計
百万円
7,296
8,993
8,729
-
主 要 項 目
固定負債合計
百万円
2,187
2,415
2,655
-
負
百万円
9,483
11,409
11,385
-
株主資本合計
百万円
28,485
32,072
35,790
-
純 資 産 合 計
百万円
28,486
32,073
35,791
-
営業活動による CF
百万円
5,196
5,682
4,743
-
投資活動による CF
百万円
-404
-1,343
487
-
財務活動による CF
百万円
-774
-847
-1,375
-
現金及び現金同等
物の期末残高
百万円
15,769
19,260
23,116
-
キャッシュフ
ロー計算書
主 要 項 目
債
合
計
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
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リ
ス
ク
分
析
一 般 的 な リ ス ク
z 日本経済が停滞するリスク
日本政府の財務状態の悪化等により、財政規模の圧縮、増税等により景気停
滞が長期化することによって企業の投資や個人消費が抑えられる可能性が
考えられる。
東日本大震災やそれに伴う福島第一原発の事故、円高等によって国内産業の
空洞化が進む可能性が考えられ、当社が対象としている中小企業や個人の収
入が大きく減少する可能性が考えられる。
欧米や中国等の新興国の景気後退によって、輸出の減少や為替の円高等によ
って日本経済が影響を受ける可能性が考えられる。
当社固有性の高いリスク
z 事業に関するリスクとして、
商品の仕入体制において、当社が国内の取引メーカーの企画等を含め、商品
仕入において中国への依存度が非常に高くなっているため、中国において予
測しがたい事態が発生した場合、不足数量に関しての時間的なコスト及び販
売機会損失が想定される。また、綿花などの商品相場も高騰した場合、これ
ら原価の上昇分を商品価格に転嫁できない可能性が考えられる。
地震等の発生による影響に関して、当社の店舗が集中している関東地方並び
に東海地方において、大規模な地震発生による火災などの自然災害が発生し
た場合、インフラ機能の麻痺による情報・物流機能の低下、流通センターや
店舗などの設備に損害が発生することが想定される。
異常気象による影響に関して、当社で取り扱っている商品には衣料品が多く
含まれており、季節商品や雨具の販売時期に冷夏・暖冬・空梅雨など異常気
象が発生した場合、売上等に影響を及ぼす可能性がある。
当社では、主に個人と加盟店 A 契約及び加盟店 B 契約を締結し、チェーン展
開を行っているが、加盟店店舗が居ない店舗はトレーニング店舗として、当
社の社員で運営を行っている。景気の大きな後退や競争激化等で店舗売上げ
が減少すると加盟店希望者の減少や加盟店契約の解除などが生じる可能性
が考えられる。店舗運営に社員を投入することによって人件費増から採算が
悪化し、業績への悪影響を及ぼす可能性がある。
当社は、店舗にかかる資産の多くをリースしている為、リース店舗の収益性
が悪化した場合に、リース資産の減損損失が発生する可能性がある。
JASDAQ アナリストレポート・プラットフォーム
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デ ィ ス ク レ ー マ ー
1.本レポートは、株式会社大阪証券取引所(以下「大証」といいます。)が実施する「JASDAQアナ
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ません。
2.本レポートは、本レポートの対象となる企業が、その作成費用を支払うことを約束することにより作
成されたものであり、その作成費用は、当該企業が大証に支払った金額に大証からの助成金を加えたう
えで株式会社ティー・アイ・ダヴリュ(以下「レポート作成会社」といいます。
)に支払われています。
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誤りがある場合や適当でない場合にレポート作成会社に対して指摘を行うことを妨げるものではありま
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<指標の説明について>
本レポートに記載の指標に関する説明は、大阪証券取引所ウェブサイトに掲載されております。
参照 URL ⇒ http://www.ose.or.jp/jasdaq/5578
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