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夜泣きをしている隣で寝息を立てている主人を見ては、 ﹁私はこんなに
ところが、主人に相談する と、 ﹁ ま だ 2 歳5 か 月 な の に 幼稚園なんて﹂と良い顔をさ れず、話をしても興味なさげ にふ∼んと言うだけ。 でも、たまたまママ友に良 い幼稚園を紹介してもらって 体験に行き、お友だちといき いきと楽しそうに遊ぶ長女を 見て、入園を決めました。 主人にそれを伝えると、あ からさまに不機嫌な顔で、 ﹁そ れで、そのお金はどこから出 すの 自分だけ楽をし ﹂ と言われ、愕然としました。 私は実家にも頼らず、一人 で育児と家事をがんばってが んばって、精神的にも肉体的 に も ぎ り ぎ り、 へ と へ と に なって、自分と子どもの成長 のためになんとか良い方へ解 決策を探していたのですが、 それが、ただ単に自分が楽を したいためだけに子どもを 預けると思われていたことが ショックでした。 主人のその物言いにあまり う一人、私の血がつながった ちゃん連れで公園に行き、次 子どもが欲しかったのです。 女を抱っこしたまま長女を追 いかけて遊具を上ったりして しかし、2人目も里帰り出 産はできず、長女はとりあえ ました。それでも、遊び足り ず旦那の実家で見てくれたの 身体に鞭を打ち、がんばって ぐずる赤ちゃんをず∼っと抱 ない長女は、家に帰っても遊 ですが、1週間経つと用事が やっていました。そんなこと きかかえ、腱鞘炎にもなった んで遊んでとまとわりつき、 あると言って返されました。 は、 世 の 中 私 一 人 で は な く、 し、自分の食事もトイレもま ほとほと疲れた私は、長女を 私は産後ケアで、まだ助産 多くのお母さんが同じように まならない。主人は帰りが遅 幼稚園に入れることを考えま 院に入院していたのですが、 した。 がんばっているんだと、自分 く、帰ってきても、赤ちゃん 運悪く熱を出した長女を看病 を励ましていました。 を抱っこして泣き止まないと 3歳までは自分で、と思っ するために、予定より早く退 興味が失せるのか、すぐに私 ていたのですが、自分一人で 長女を出産したのは、嫁い 院しわが家に帰りました。 で間もなくのこと。自分の親 に返してくる。 は十分に長女の相手をしてあ 戚や友だちもなく、新たな知 げられず、発達段階にある長 どんなに赤ちゃんが夜泣き * 人もできないまま、頼れるの をしても、隣でスースー寝息 女にいろいろな刺激を与えた * * は主人のみという﹁孤独﹂の を立てている主人を見ては、 い。また、二人育児で溜まっ 中でした。 ﹁私はこんなに大変なのに﹂ たストレスを長女に向け、叩 幸い、自分の同級生たちが と悲しさと怒りが湧いてきま いたり、突き飛ばしたりして 先輩ママとして、電話やメー した。 しまったこともあり、少し距 ルで気遣い励ましてくれたの 2人目を妊娠したのは、年 離を置いたほうがお互いのた 齢的なこともありましたが、 で、一日一日乗り越えられた め、と思ったのです。 初孫である長女を主人の両親 のだと思います。 が べ っ た り か わ い が り、 ︵私 私は実家が遠く、親も高齢 * * * の実家が遠く、遠慮する必要 のため、こちらに来ることも がないので︶頻繁にやって来 できないので、最初から期待 ては長女を抱っこし、お腹が はせず、自分で何とかがんば 空いたと泣いても私に返して ろうと思っていましたが、そ れでも想像以上に大変で、明 くれず、わが子を取られた感 じがしたから。主人の実家に 日のことを考える余裕もな 行っても、私一人が会話に混 く、一日一日を過ごすのが精 じれず、他人という空気をひ 一杯の日々でした。 しひしと感じ、どうしてもも 抱っこしていないと泣いて 夜泣きをしている隣で寝息を立てている主人を見ては、 ﹁私はこんなに大変なのに﹂ と悲しさと怒りが湧いてきた。 0歳からの育児は、出産の 疲れから、初めての育児への 不 安、 数 時 間 間 隔 で の 授 乳、 おむつ替え、抱っこに寝かし つけ⋮。家族の協力が得られ なければ、寝不足で体もきつ い中、すべてを一人でこなさ なければならず、その上、自 分と旦那さんの食事、身の回 りの世話、その他の家事⋮。 もがんばって育児をしてきた ネットのニュースで千葉県 の事件のタイトルを見た時、 のに、どうして子どもを殺し ﹁ ど う し て そ う な っ た の?﹂ てしまったのだろう?と思い と疑問を持ち、記事を読んで ました。 内容を確認しました。育児疲 上の子はだいぶ手がかから なくなってきて、下の子の面 れ と 書 か れ て い た の で、 ﹁あ 倒も見てくれたり、家事を手 あ⋮﹂と思いました。 伝ってくれたりしたのでは? 4歳と2歳では、まだまだ 育児が大変な時。下の子が生 ニュース映像の母親の顔を ま れ た 時、 上 の 子 は 2 歳 ⋮。 見ましたが、咄嗟の出来事と イヤイヤ期や自我の芽生え、 いうよりは、覚悟の上での行 ママに甘えたい盛り、そして、 動に思えました。 赤ちゃん返り⋮。 * 旦 那 さ ん の、 ﹁育児に疲れ * * ていると言っていた﹂という 言葉。 母親が、もっと自分の現状 や不安を訴えていたなら、旦 那さんも、もっと深刻さを真 剣 に 受 け 止 め、 何 か 対 策 を と っ て い た な ら、 も う 少 し 違ったのかもと思いました。 * * * 私の場合ですが、里帰り出 産をしなかったので、疲れた 主人は、仕事が忙しいため 帰宅が遅く、はじめの頃は家 事をしてくれましたが、床上 げが済むと何もしなくなり、 家事も育児も、ほぼ私がして いました。 次女が生まれると、長女の 赤ちゃん返りが始まり、なる べく次女はベッドに寝かせて いたのですが、夜の寝かしつ けは、2人の大合唱。一人ず つなら抱っこもできるけど、 首の座ってない赤ちゃんと長 女2人を抱え、途方に暮れる 日々。それでも主人は﹁どう せ自分では泣き止まないか ら﹂と知らん振りで、さっさ と自分だけ寝てました。 次女がハイハイ∼つかまり 立ちをするようになった頃、 自分の疲れが、精神的にも肉 体的にもピークだったように 思います。 目を離せない赤ちゃんに、 長女の世話、長女もまだ2歳 だったので、うっかりすると 何が起きるかわかりません。 痕の残るような大ケガはさせ たくないと、神経をぴりぴり と研ぎ澄ませていました。 * * * 発達がよく、活発な長女の 相 手 を す る の は 大 変 で、 赤 !? 神奈川県の事件も見ました が、6歳と3歳の姉妹。6年 先月、千葉県柏市と神奈川県厚木市で立て続 けに起きた、母親がわが子を殺害するという痛 ましい2つの事件。 事件のあらましは報道されても、そこに至る 経緯や背景などの研究や分析は、今後の警察報 道を待って、関係行政や子育ての専門家たちが 行っていくだろう。だが、わが子を殺めてしまっ た母親の本当の気持ちは、誰にもわからない。 真実は、その母親の心の中にある。 そこで編集部では、全国のお母さん大学生に、 事件についての率直な思いを尋ねてみることに した。 ﹁事件を知って胸が痛い﹂ ﹁他人事には思 えない﹂ ﹁共感すべきことではない﹂ ﹁子どもが かわいそう﹂など、 さまざまな意見が寄せられた。 !? 2015 年(平成 27 年)3 月号 < 4 > お母さん業界新聞 * * * にも腹が立ち、その場は泣い てしまいました。その後も怒 りが収まらず、主人の朝ごは んやお弁当づくりはボイコッ ト。一年経つ今も、時々、自 分に余裕がある時にしかして いません。 * * * の時の私には、そう受け止め る余裕もなかった、と言うよ り、頭ではわかっていたので すが、溜まり溜まったイライ ラの爆発スイッチを長女が押 している、というような感覚 でした。 最近では、夫婦仲は普通に そんな私の様子を見ていた なりましたが、その時のこと 保健センターの職員の方が、 は封印し、話し合いもしてい 育児ママの心理相談を勧めて ませんし、今さら蒸し返す気 くれました。 にもなれず、そのままやり過 月 1 回、 4、5 回 行 っ た の ごしています。 ですが、心理療法士の先生に 話 を 聞 い て も ら い、 原 因 を うちは自営業で休みもない ため、主人が子どもたちと顔 探って解決策を見つける、と を合わせることは稀です。そ いうような流れでした。私が れでも子どもはすくすく育っ 長女との関係を相談すると、 てくれて、大変な日々ですが、 ﹁ママ︵あなた︶は自分が大 1年前に比べると格段に良く 変だと思っているの? だけ なりました。 ど、本当に大変で可哀想なの は、お子さんですよ﹂と言わ * れました。 * * 確かにそうかもしれません が、暗に、 ﹁そんなことくらい。 1 年 前、 自 分 が 育 児 ノ イ ローゼじゃないかと思うほど もっとしっかりしなさいよ﹂ 精神的に不安定で、長女がか と言われたようで⋮。 わいく思えず、次女ばかりを その後も2回ほど相談に かわいがっていました。 行ったのですが、毎回長々と 伝い歩きができるようにな 話すのですが、何か気持ちが り、遊びが楽しくなった次女 釈然としないまま終わり、自 が、長女の後を追いかけ、同 分の中では、こういうものは、 じおもちゃを取り合って、長 自分の気持ちを吐露すること 女が次女を押したり叩いたり が目的で、慰めや解決策を求 するので、弱いものいじめを めてはいけないんだと思いま しているように見えて、不快 した。 に思えてしまったのです。 * * * また、よく喋るようになり、 イヤイヤ期も相まり、何かと 反抗的な長女にイライラして 乳幼児健診でも、医師や自 分の当たった保育士の方で、 しまい、ついつい次女と比べ 私の穿った見方かもしれませ ては、無垢な赤ちゃんである んが、冷たくつっけんどんな 次女ばかりをかわいがったの 印象を受ける人がいました。 でした。 定期健診では、それぞれの 今 思 え ば、 自 我 が 芽 生 え、 月齢の発達を見て、遅いとか 自分の意思がはっきりしてき 早いとか、医師や保育士に言 た証拠で、当たり前でとても わ れ 気 を 遣 う。 テ レ ビ で は、 良いことだったのですが、そ