Comments
Description
Transcript
資料2 財政融資資金貸付金の証券化について
資 料 2 財政融資資金貸付金の証券化について (資産債務改革の実行等に関する専門調査会) 平成 19 年 12 月 13 日 財 務 省 理 財 局 財政融資資金貸付金の証券化 ∼初回発行に向けての検討状況∼ 1.関係者の選定結果 公募により、別紙1の関係者を選定済み。 2. 基本スキーム 財政融資資金貸付金債権を対象債権とするマスタートラスト方式(注1)に基づき、優先劣後構造による信用補完を伴う信託 受益権を設定し、優先受益権を裏付けとして特定目的会社が特定社債(注2)を発行する。 (別紙2) (注1) マスタートラストはひとつの対象債権プールを裏付として連続して受益権が発行される仕組み (注2) 資産の流動化に関する法律に基づく特定社債 3. 商品性 特定社債の商品性としては、政府関係機関及び独立行政法人等向け債権を裏付け資産とし、基本的に 10 年のブレット(満 期一括償還)型を採用する。 (別紙3) 4. 発行時期・規模 初回発行は来年2月に 1,000 億円を予定。(別紙4)(今後も継続的に実施(20 年度については、最大 5,000 億円発行できる よう予算要求中)) 1 (別紙1) 財政融資資金貸付金の証券化(初回発行)に携わる関係会社 役割 会社名 アレンジャー (兼事務主幹事) SPCの設立等の商品組成及び、社債発行準備に係る事務、並びに、引受 販売業務の取りまとめ 大和証券SMBC 共同主幹事 (アレンジャーと共同での)引受販売業務、IR(投資家説明活動)の実施や市 場環境に関する情報提供に寄与 日興シティグループ証券 三菱UFJ証券 信託銀行 財政融資資金貸付金に係る債権信託の受託(マスタートラスト方式) みずほ信託銀行 格付会社 投資家向けに発行される特定社債への格付けの付与 格付投資情報センター スタンダード・アンド・プアーズ 2 (別紙2) 財政融資資金貸付金の証券化スキームの概要(当初信託時) 財務省 財政融資資金 ①帰属の変更 貸付債権 セラー受益権 信託 (マスタートラスト) 財政融資資金特会 貸付債権 ④信託受益権での運用 ②債権信託 貸付債権 セラー受益権 当初セラー 劣後受益権 劣後受益権 ③信託受益権の取得 受益権 優先受益権 ¥ ⑦資金の繰入れ ¥ ⑧資金の繰入れ 国債整理基金特会 ⑥ 財投債 ⑨ 買 入 消 却 ④優先受益権の譲渡 ⑤特定社債発行 ¥ 特定社債 優先受益権 ⑥代り金 ¥ SPC 3 ¥ 投資家 (別紙3) 今年度立ち上げるマスタートラストの対象債権 今年度立ち上げるマスタートラストに組み入れる対象債権については、格付会社と協議した結果も踏まえ、次の考え方で選定する。 対象候補機関は、平成 28 年度以降に償還期(金利更改期を含む)を迎える貸付債権を有する政府関係機関及び独立行政法人等(ただし、完 全民営化予定の日本政策投資銀行、東京地下鉄及び格付け未取得の財投機関を除く。)とする。 当初信託の対象候補機関は以下の通り。 〔1〕 (株)日本政策金融公庫 (国民生活金融公庫、中小企業金融公庫、農林漁業金融公庫、沖縄振興開発金融公庫、 国際協力銀行・国際金融等業務勘定) ※ 沖縄振興開発金融公庫は平成 24 年度以降に統合。 〔2〕 (独)国際協力機構 (国際協力銀行・海外経済協力勘定) 〔3〕 (独)住宅金融支援機構 〔4〕 (独)都市再生機構 〔5〕 (独)福祉医療機構 〔6〕 (独)水資源機構 〔7〕 (独)国立大学財務・経営センター 〔8〕 (独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構 〔9〕 (独)国立病院機構 〔10〕 (独)緑資源機構 〔11〕 日本私立学校振興・共済事業団 〔12〕 (独)日本学生支援機構 4 (別紙4) 初回発行までのスケジュール(案) 起債準備 資産流動化計画・ 有価証券届出書等の内容検討 格付会社との協議 信託契約の検討 12月 SPC設立登記完了 信託債権の抽出 当初信託契約等締結 資産流動化計画・業務開始届出 平成20年1月 有価証券届出書提出 予備格付取得 投資家への説明会(IR) 2月 第一回特定社債発行 5 本格付取得