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通訳者養成

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通訳者養成
05.03.15
15:00 16:00
TeachingASL(アメリカ手話)
Ⅰ.通訳養成の概要
6つの ASL(アメリカ手話)のクラスがある。それぞれは 10 週間のプログラムで、全体
で 60 時間である。
はじめは、6 つのうち3つの基礎的なクラスを履修する。そのクラスは、通訳になりた
いという学生がとるもの、あるいはは単に ASL(アメリカ手話)を知りたいという学生が
とるクラスである。この1∼3のクラスが終了したあと、試験がある。この試験にパスす
ると通訳コースにいくことができる。テストは、ビデオテープによる面接試験である。そ
の試験が終わるとそのビデオテープは、試験をうけた本人ではなく、他の人に手渡される。
他の人というのは、ASL(アメリカ手話)を母国語としているか、ASL(アメリカ手話)に
たけた人が見ることになっている。2人の聾の人がビデオをみて、この試験者はしっかり
手話ができているかどうかを見て、テストの合否を決定する。もし学生がテストに合格出
来ない場合には、どちらのコースにいったらよいのか、伸ばすべき課題は何であるのかを
学生に伝える。
Ⅱ.各クラスについて
1.ASL(アメリカ手話)1
ASL(アメリカ手話)の構造とサインの顔の表情や、どのように質問をしたらよいかの質
問の仕方を主に教える。このクラスで重要なことは、日常生活、たとえば仕事に関するこ
とや家族構成、それぞれの場所、たとえばどこに何があるのかが言えることである。
どこに何が位置しているのかを学んでいくことになる。テストを受ける時に、どこをみ
るのかというと、読みとりを重視している。表現する力は、ほんの少しだけである。
2.ASL(アメリカ手話)2
ASL(アメリカ手話)も他の言語と同じように文法がある。とりわけ ASL(アメリカ手
話)ではスペースの使用のしかたに重点を置いている。サインとサインの間のスペース
である。ASL(アメリカ手話)2は、天候や季節や月々、週、今日、明日など時の概念に
ついて学ぶ。また病気や健康状態、日常の挨拶、質疑と応答のしかたなど、許可関係に
ついてもどのようにしたらよいのかを学ぶ。このクラスではひとつのトピック、たとえ
ば「家族構成を教えて?」などについて、手話で話ができるなどについて学ぶ。このク
ラスでは、テストがある。その際に ASL(アメリカ手話)1と違い、読みとりも表現も
する力ともに重要視される。
3.ASL(アメリカ手話)3
ASL(アメリカ手話)3も ASL(アメリカ手話)の構造と、これまで学習してきた内容
を統合してものを学ぶ。ASL(アメリカ手話)3は、クラシファイヤー(CL)などにつ
いて学習する。このコースでは日常会話に焦点を当てたもの、基本的なクラシファイヤ
ー(CL)や趣味、興味、お金に関することを学習していく。テストではなく学生たち
はリハーサルなくして、実技ができるようにする。それをビデオテープにとられる。そ
してそのビデオを教師が評価する。何でこのようなテストのようなことをするのかとい
うと、たとえば通訳になる人は、どこかに突然派遣され、突然あげられたトピックにつ
いて話していかなければならない。このためにこのようなことを行っている。ASL(アメ
リカ手話)3のテストは、より ASL(アメリカ手話)1と比べより表現する力が問われ
る。バランスが逆転している。読みとり重視から表現力が問われてきている。
これまで説明した ASL(アメリカ手話)1∼3は、会話重視であるが、ASL(アメリカ
手話)4からは通訳の方向に重点がおかれた方向となる。
4.ASL(アメリカ手話)4
この ASL(アメリカ手話)4のレベルは、だんだんと学習内容が難しくなってきている。
たとえば英語と ASL(アメリカ手話)の意味論について学習する。たとえば、英語の RUN
という言葉があるが、
「走る」という RUN がある。次に「水道から水が流れる」という RUN
がある。英語の場合の「RUN」は一つの言葉で2つ以上を意味することがある。ASL(アメ
リカ手話)は、これに対応した手話はまったく異なる。たとえば人が「走る」ときに、
「水
が流れる」という手話をやってしまうことは誤りである。この手話の対応のしかたなど、
更に難しい部分を学習していくクラスである。2つの意味があれば、それに応じた手話を
する必要がある。たとえば ASL(アメリカ手話)から英語に直す場合、この手話がある。
たとえば値段の高い車をみて、このような手話を使う。英語での高いは EXPENSIVE であり、
このような手話をする。ASL(アメリカ手話)に直すときには、これだけで「高い」を意味
する。より英語的な手話を使う。ASL(アメリカ手話)から英語に直すとき言葉によっての
使い分けを行うような学習を行う。たとえば同じ手話で家が
高い
がある。これは ASL
(アメリカ手話)でこのような手話を使う。ASL(アメリカ手話)の違いによって意味が違
い、それを理解していく。ASL(アメリカ手話)を見て英語に直す場合と、英語から ASL(ア
メリカ手話)に直す場合と、こうしたことに通訳者は注意してやっていかなければならな
い。それば通訳者の責任であり、プロとしての通訳士となる。そのほか、事前に何も知ら
されていないトピック、たとえば今朝の新聞から出てきた病院に関しての記事、その新聞
記事をもとにディスカッションを行ったりする。すなわち予備知識のない中での議論で手
話会話も行うことも行う。このような記事は、特別なトピックというものはなく、世界の
情勢についてなどいろいろな者に関して学習してく。
その他に、このクラスでは、手話の文法についても学習する。ある特定の状況によって
文法が変わる場合もあるし、違った使い方もある。このような文法に関して学習していく。
その内容は、状況においての語彙の使い方、たとえば教育現場においての手話の使い方、
英語でいうイントネーションに関係する手話についても学習する。その他に手話や CL、指
文字の使い方などを学習する。指文字は印刷物で配布され、それを真似ているのをビデオ
テープにとって学習するというのもある。そのような指文字や CL が書いてある用紙はロイ
ドイという人が描いた絵であり、その絵というのは言葉が全然必要がないものであり、絵
だけを見てそれだけで勉強にもある。さらに詳しくCLについて学習する。たとえばより
複雑な CL の使い方、表現の仕方を学習する。健康に関する語彙を新しく学んだり、医療関
係の難しい言葉を学んだり、たとえば病院に行ったときに手術がどのように行われたのか、
もっと深く医療や身体関係などの語彙を学習していく。おもしろいことも学習する。たと
えば物事を比べることも行う。たとえばナイキとリーボックのシューズの違いを手話で話
すなども行う。その他、ASL(アメリカ手話)4では読みとりテストが3つある。そのうち
の2のテストは私が担当し、手話表現し、読みとりを行う。もう一つは他の人が手話して
いるのを読みとる。ですから学生たちは、私ではない人の手話をみて通訳をしなければな
らない。表現力テストは、4つの試験がある。これまで学習してきたこと、たとえばこれ
まで学習してきたことをひとつずつ、たとえば CL のことの表現力があったり、医療・健康
関係のテストであったり、物を比べるなどのテストがある。最終的には、総合的なテスト
が期末テストとして行われる。
5.ASL(アメリカ手話)5
ASL(アメリカ手話)5は、内容は4の内容と同じである。ASL(アメリカ手話)4に加
えて顔の表情など体の動かしかたなどについて詳しく学習していく。たとえば遠くにいく
という手話で表現の違い、たとえば友人などが、とても少ない人数でカジュアルな使い方
と、それに現在ここに立っているように大勢の前で話す手話のしかたなどについて学習す
る。このようなカジュアルな手話の使い方とフォーマルな手話の使い方を学習し、学生全
体の中で行う。というのは通訳士になるにあたって、みんなの前に出ていくわけであり、
緊張しないような訓練にもなるし、のちのち自信をつけてくれることを願っている。中に
は意志決定、転職をすべきか、結婚すべきか、職業についた方がいいのかなど仕事に関し
ても含まれる。次に車を運転する際のルール、いろいろなゲーム、クラス内での役割など
も学習する。次の例として不慮の事故があった場合、たとえば馬から落ちた場合、車で事
故してしまったときなど、その状況について説明ができるように訓練していく。ASL(アメ
リカ手話)5のテストでは、表現することに重きが置かれている。
6.ASL(アメリカ手話)6
ASL(アメリカ手話)6は、今までの中で恥ずかしかったことや恥をかいたことなどにつ
いて手話で説明するなどである。彼女は、毎年日本で起きたちょっと恥ずかしい出来事に
ついて話題として話をしたりする。またこのクラスでは子供に読み聞かせる本について、
たとえばシンデレラなどをどのように手話で表すかも学習していく。インフォーマルでは
ないものは、これまでに読んだ物語について手話していったり、フォーマルなものはアメ
リカ文化ではない、他の国の文化について手話で話をしたりする。その背景についてわか
らない場合には、そのグループでリサーチを行って発表をしていかなければならない。
他には、イディオムなどについても学習する。たとえばそのままでは直訳できないものを
どのように ASL(アメリカ手話)に直していくのかを学んでいく。すなわち英語で表現で
きないものをどのようにして手話表現にしていくのかである。学生たちは、難しいのでい
やがっている。ASL(アメリカ手話)6では、ここでも表現する力が多く問われる。5つの
表現力テストと2つの読みとりのテストを行う。
Q:クラスは3つあるということですが、どういうことですか?
A:一つのクラス、10 週、6つで 60 週である。それぞれのクラスで 60 週間である。木曜
日に出るピーターソンがより詳しく説明する。学生は、はじめの ASL(アメリカ手話)
で1∼3をとり、2年生で ASL(アメリカ手話)4∼6を学習する。この段階で通訳
の学習をすることになる。3年目になってはじめて通訳だけのコースをとることにな
る。
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