...

食と健康、栄養に関する調査 - 国分グループ本社株式会社

by user

on
Category: Documents
23

views

Report

Comments

Transcript

食と健康、栄養に関する調査 - 国分グループ本社株式会社
食と健康、栄養に関する調査
2016年2月
◆
はじめに
この調査は⼤⼿⾷品卸企業である国分と、全国に管理栄養⼠・栄養⼠をネット
ワークし、食や健康・栄養に関するコンテンツを発信し続ける株式会社リンク
アンドコミュニケーションの協⼒のもとに実施した調査です。
2013年より両社で実施していた「超⾼齢化社会に向けた⾷に関するアンケー
ト」が形を変えて発展した調査になります。
◆
調査の目的
本調査は、国⺠の皆さまが健康や⾷事、栄養、調理に関してどのようなことを考
え、注⽬し、⾏動されているのかを調べることにより、食に関わるサービスを提
供している私たちの新規サービスの検討や新たな情報提供⼿法の模索など、様々
な形で活⽤することを⽬的としております。今年の調査は主にインターネットに
より、4,143名の⽅にご回答いただきました。国⺠の健康や栄養、調理に関する
基礎データとしてご覧いただければ幸いです。
◆
調査概要
◆調査名
◆調査時期
◆調査方法
◆調査対象者
食と健康、栄養に関する調査
2015年4月20日〜5月17日
インターネット アンケート調査
調理⼒サイト会員、⽣活改善レシピ読者モニター、
ぐるっぱ会員
4,143サンプル
全25問
リンクアンドコミュニケーション
国分株式会社
◆有効回収数
◆設問数
◆調査主体
◆調査協⼒
◆
回答者の基本属性
男性10代以下
男性20代
男性30代
男性40代
男性50代
男性60代
男性70代
男性80代以上
女性10代以下
女性20代
女性30代
女性40代
女性50代
女性60代
女性70代
全体_2015年度(4143) 0.4 5.5
2.2
0%
7.6
8.1
1.2
6.0 1.6 11.2
18.6
18.8
12.8
5.10.6
0.2
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
アンケートの総回答者数は4,143名。回答者属性は男性が31.6%、⼥性が68.4%。
中でも、⼥性の20代~50代が回答者の中心となっている。
2
◆
調査結果をご覧いただくにあたり
本調査の集計にあたっては、全体集計・性年代別集計とあわせて以下の切り⼝で
も集計を⾏っております。全体集計だけでは⾒えなかった特徴を⾒つけ出す切り
⼝として以下の4つの指標を⽤いたクロス集計も⾏っています。
※本書では、以下の切り⼝で注目すべき特徴が出た質問に関してのみ結果を掲載しています。
① 料理の腕前指標:定番メニュー数と⼣⾷の品数により、以下の4グループを設定
5メニュー
以下
1〜2品の
夕
ことが多い
食
3品のことが
の
多い
品
4品以上の
数
ことが多い
定番メニュー数
11〜15
16〜20
21〜30
メニュー
メニュー
メニュー
調理⼒持て余し⼈
N=708(17%)
6〜10
メニュー
⾒習い
調理⼈
N=999
(24%)
普通
調理⼒⼈
N=1247
(30%)
31メニュー
以上
超調理⼒⼈
N=1189
(29%)
② 健康状態指標:ご自身の健康状態と健康への配慮別に、以下の4グループを設定
積極的に気
づかっている
健康だと思う
どちらかとい
健 えば健康だと
康
思う
状 どちらかとい
態 えば健康だと
思わない
健康ではな
いと思う
気づかって
いる
健康への意識
どちらとも
あまり気づ 全く気づかっ
言えない かっていない
ていない
健康・健康配慮
N=2356
(57%)
健康・健康無配慮
N=847
(20%)
非健康・健康配慮
N=509
(12%)
非健康・健康無配慮
N=431
(10%)
③ 居住エリア感覚指標:居住地を「感覚で分類」した結果別に、以下の3グループを設定
都市部
都市近郊部
郊外
N
1114
1585
1444
%
27
38
35
④ 家族構成指標:ご家族構成別に、以下の6グループを設定
単身世帯
夫婦のみ
二世代同居 二世代同居
三世代同居
(子と同居) (親と同居)
その他
N
622
948
1524
703
232
114
%
15
23
37
17
6
3
3
◆
注目していただきたい4つのポイント
今年の調査結果より、私達が注目した4つのポイントをご提示します。
1) 食 :基礎調味料の保有数や時短調理サービスの利⽤状況は?
2)健康:どのような症状にどう対処しているか?その満⾜度は?
3)栄養:みんなが注目している栄養素は?
4)調理:どのようなメニューが作られているか?
本紙は、上記のそれぞれのテーマに注目してご覧ください!
目次
食の章
( 5〜 8P)
・普段の食材の購入場所
・商品購入時におけるパッケージの注目箇所
・⾃宅で保有している塩・油・醤油・味噌の種類
・⾷事の準備においてよく利⽤するサービス
健康の章
( 9〜13P)
栄養の章
(14〜16P)
調理の章
(17〜19P)
・自分の健康状態
・気になる身体の症状
・症状別の対処法と満⾜度
・症状の市場規模と満⾜度のマトリクス
・気をつけている生活習慣
・注目している栄養素
・Coffee Break 栄養素に対する男⼥差
・健康を意識して⾷べている⾷材
・料理でよく使う調味料
・現在も手作りするメニュー、しなくなったメニュー
・調理家電の保有、利⽤状況と興味度合
4
・・・
・・・
・・・
・・・
5P
6P
7P
8P
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
9P
10P
11P
12P
13P
・・・ 14P
・・・ 15P
・・・ 16P
・・・ 17P
・・・ 18P
・・・ 19P
食
普段の食材の購入場所はスーパー、ショッピングセンター
普段の食材の購入場所_地域分類別
100%
80%
60%
40%
20%
郊外(1444)
【食材購入場所に関する注目箇所】
全体としては「大型ショッピングセンター」と「近所のスーパーマーケット」に
票が集まった。
「コンビニエンスストア」、「ドラッグストア」などが来年以降で更に票を伸ば
してくるか。
1位の近所のスーパーマーケット、2位の大型ショッピングセンターが地域分類
別に殆ど差がないのに対して、「⼀般の⼩売店」については、都市部で⾼い利⽤
がされており、かつ郊外での利⽤は全体に⽐べて低い数値になっている。
この傾向はコンビニ、インターネット販売でも同様の傾向が⾒られる。
自分が都市部に住んでいると感じている人は、普段の食材の購入を小売店・コン
ビニ・ネットで済ます傾向にあるということか。
反対にドラッグストア・産地直売所などは郊外の人の選択が多い。
【その他の指標や切り⼝から】
健康状態指標において、「健康に配慮していない⼈群」でコンビニの利⽤が
他と⽐べて⾼く。反対に⼩売店・産地直売所・⽣協の利⽤が低かった。
過去2年の調査と⽐較すると、コンビニエンスストアが⼤きく票を伸ばし、
大型ショッピングセンター、一般小売、産直、生協などが微減傾向。
5
無回答
その他
知人や親せきから購入
都市近郊部(1585)
自分で生産している
インターネット販売
都市部(1114)
生産者からの直接購入
全体_2015年度(4143)
生協等の宅配・
共同購入
産地の直売所
ドラッグストア
コンビニエンスストア
一般の小売店︵
青果・
鮮魚・
精肉店等︶
近所のスーパーマーケット
大型のショッピングセンター
0%
食
商品パッケージで⾒るのは産地、賞味期限、添加物
商品購入時にパッケージで気にする項目_健康配慮別
100%
80%
60%
40%
20%
非健康・健康無配慮(509)
健康・健康無配慮(847)
【商品パッケージの注目箇所】
全体としては「産地」と「賞味期限」に多くの票が集まった。
本調査を解析した調査会社によると、特に2011年に起きた東北の震災以降は、
他の調査でも産地を気にする傾向が強いとのこと。
カロリーや塩分など、全体の票の入り方としては少ないが、グラフの棒線がきれ
いに4本引かれているのは興味深い。4本の線は上から次の順番になる。
▲健康状態は悪いが健康に配慮している(=非健康・健康配慮群)、
■現在健康であり、健康に配慮している(=健康・健康配慮群)、
●健康状態は悪く健康にも配慮していない(=非健康・健康無配慮群)、
◆現在健康であり、健康に配慮などしていない(=健康・健康無配慮群)。
その他、産地・製造企業・添加物なども健康配慮群は高い数値が出ている。
店頭で商品をジッと⾒ている⼈は健康に気を付けている⼈かもしれません。
【その他の指標や切り⼝から】
カロリーや塩分について、カロリーは若い⼈が気にする傾向があり、塩分は
年齢が⾼くなるにつれて気にする傾向にある。
家族構成では子供のいる家庭(子供がいる二世代家族及び三世代家族)で
「産地」と「アレルギー情報」が有意に高い数字を示していた。
6
無回答
非健康・健康配慮(431)
いずれも気にしない
健康・健康配慮(2356)
賞味期限
全体_2015年度(4143)
添加物など原材料表示
アレルギー表示
製造・
販売会社
産地︵
国産など︶
食塩相当量
カロリー
0%
食
調味料市場で成⻑の可能性が⾼い油、味噌は新機軸が必要か?
⾃宅で保有している 塩・油・醤油・味噌の種類
塩の種類
51.0
油の種類
33.5
22.2
醤油の種類
30.9
36.1
44.8
味噌の種類
20%
1種類
2種類
12.7
31.3
40%
3種類
60%
4種類
5種類以上
2.02.8
7.1
38.7
59.4
0%
10.7
3.6
2.41.4
7.0 1.6
0.7
80%
無回答
【⾃宅で保有している調味料の注⽬箇所】
塩・味噌・醤油ともに、家には1種類しかないという答えが第一位。
油については3種類持っている人が多い結果となった。
塩・味噌については1種類しか持っていないという人が過半となり、油のよう
に料理によって使い分けるという使われ⽅にはなっていないか。
最近では機能性を有した高額な油も注目されており、ココナッツ油・エゴマ油・
しそ油・こめ油など、中には小瓶で1,000円近くするものも売り上げを大きく
伸ばしている様子。
飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、⼀価脂肪酸、中鎖脂肪酸、N3系、N6系などと
栄養学的に⾒ると⾮常に複雑な油の種類だが、こういった種類に注目が集まる
ことで複数保有者が増えるのではないか。
油の取り組みは、塩・醤油・味噌でも市場攻略のヒントになりそう。
【その他の指標や切り⼝から】
上記のデータを料理の腕前別にみると、全ての調味料において非常に強い相関
がみられる。即ち、料理を積極的にする⼈ほど調味料の保有数が多い。
もしくは調味料の保有数が多い⼈ほどお料理を積極的に⾏う。
料理を積極的にしない⼈に料理の機会創出や腕前の向上するチャンスを与える
ことで、調味料の売り上げが伸びていくのかもしれない。
7
100%
食
スーパー惣菜強し、料理の腕がある⼈はデパ地下惣菜が好き?
⾷事の準備においてよく利⽤するサービス_料理の腕前別
80%
60%
40%
20%
調理力持て余し人(708)
【⾷事の準備においてよく利⽤するサービスの注⽬箇所】
全体としては「スーパーの惣菜」に多くの票が集まった。
4本の線は以下のグループになる。
■⾒習い調理⼒⼈(=定番メニューも⼣⾷の品数も少ない群)、
◆調理⼒持て余し⼈(=定番メニューは多いのに⼣⾷の品数が少ない群)、
▲普通調理⼒⼈(=定番メニュー数も⼣⾷の品数も中庸の群)、
●超調理⼒⼈(=定番メニュー数も⼣⾷の品数も多い群)。
最も料理が得意でよくする●と、最も料理が苦⼿であまりしない■の線が興味
深い。●群はデパ地下惣菜や冷凍⾷品を使う頻度が他のグループより⾼く、
スーパー惣菜やコンビニ惣菜、カット野菜が低い。
これに対して■群はスーパー惣菜やコンビニ惣菜、カット野菜が高く、デパ
地下惣菜、冷凍⾷品が低い。
【その他の指標や切り⼝から】
男⼥別でみると、スーパー惣菜やインスタント⾷品については、全体平均に
対して⼥性よりも男性が好んで選択しているようだ。
カット野菜、冷凍⾷品(主⾷・惣菜)については、年齢の⾼い⼥性の⽅が
あまり使わない傾向にありそう。今後、市場開拓の余地がある属性か。
8
無回答
いずれも利用しない
超調理力人(1189)
宅配型のお弁当
見習い調理力人(999)
普通調理力人(1247)
宅配型の調理済み惣菜
全体_2015年度(4143)
インスタント食品
野菜などを加えて調理す
る具入りの調味料
惣菜の冷凍食品
主食の冷凍食品
カット野菜
コンビニの惣菜
デパ地下の惣菜
スーパーの惣菜
0%
健
康
自分を健康だと感じている⼈=料理の腕前が⾼い!
⾃分の健康状態_料理の腕前別
見習い調理力人(999)
16.2
調理力持て余し人(708)
17.2
普通調理力人(1247)
17.3
52.7
59.0
0%
10%
健康だと思う
30%
40%
どちらかといえば健康
6.4
16.8
59.1
20%
11.0
17.4
61.3
24.5
超調理力人(1189)
20.1
50%
11.9
60%
どちらかといえば不健康
70%
80%
90%
4.6
4.5
100%
健康ではない
【自分の健康状態に関する注目箇所】
全体としては約2割の人が「自分は健康」だと感じており、約6割の方が「どちら
かといえば健康」、残りの約2割が「どちらかといえば不健康」+「健康ではな
い」と感じている様子。
上記の4分類は上から以下のグループになる。
・⾒習い調理⼒⼈(=定番メニューも⼣⾷の品数も少ない群)、
・調理⼒持て余し⼈(=定番メニューは多いのに⼣⾷の品数が少ない群)、
・普通調理⼒⼈(=定番メニュー数も⼣⾷の品数も中庸の群)、
・超調理⼒⼈(=定番メニュー数も⼣⾷の品数も多い群)。
最も料理が得意でよくする「超調理⼒⼈」と、最も料理が苦⼿であまりしない
「⾒習い調理⼒⼈」のグループでは⾃分の健康評価において健康状態のポジティ
ブ評価に約15%程度も開きがある。
「料理の腕前が⾼く料理する⼈ほど健康状態が良い」と考えられる。
【その他の指標や切り⼝から】
居住エリア別に⾒てみると、⾃分が住んでいる場所が「都市部」と答えた⼈
ほど自分のことを健康だと評価している。
家族構成別では、「親と同居している⼆世代家族」に不健康感が強い。
9
健
康
気になる症状は「肩こり」、「疲れ目」・・・
気になる身体の症状
0%
10%
20%
疲れ目
冷え性
肌荒れ
腰痛
花粉症
不眠
便秘
胃もたれ
口臭
膝の痛み
熱中症
貧血
下痢
⾷欲不振
痔
動悸
息切れ
50%
60%
70%
45
51
57
63
65
66
67
24
23
22
21
20
19
18
13
10
10
9
80%
36
36
40
35
33
32
31
頭痛
体臭
40%
63
62
58
52
47
42
肩こり
むくみ
30%
74
75
75
76
78
79
79
84
87
88
89
90%
100%
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
3
2
2
症状がある
症状がない
無回答
【身体の症状に関する注目箇所】
上記の21項目について聞いた結果、症状を感じるものとしては、「肩こり」・
「疲れ⽬」・「冷え性」・「肌荒れ」・「腰痛」、そして国⺠病とも⾔われる
「花粉症」が続く結果となった。
季節性の強い花粉症だが、今回の調査時期は4~5月にかけて。花粉症を忘れる時
期でもないため上記のTOP5が強く症状を感じていることが推測される。
尚、上記とあわせて「それぞれの症状で特に気になる時期(季節)」を尋ねた
が、花粉症が特に春、肌荒れが春・冬、熱中症と⾷欲不振が夏に票を集めた程度
で、その他の症状に関しては年間を通じて感じているようだった。
【その他の指標や切り⼝から】
男⼥ともに感じる症状
不眠・腰痛・膝の痛み・疲れ⽬・胃もたれ他、下記以外全て
特に⼥性が感じる症状
肩こり・肌荒れ・冷え性・⾷欲不振・むくみ・頭痛・貧⾎・便秘・痔
特に男性が感じる症状
下痢
10
健
康
それぞれの症状への対処法は? 満⾜度は?
対処法への満⾜度
症状別の対処法
処方薬を使う
市販薬を使う
不眠(1360)
肩こり(2668)
19
5
8
膝の痛み(978)
9
肌荒れ(2271)
9
疲れ目(2630)
冷え性(2492)
15
19
4
13
5
71
40
4
18
64
43
5 3 4
75
7
17
5
58
26
7
29
23
16
27
花粉症(1801)
口臭(1028) 1
0%
27
23
19
14
4
8
20%
39
52
22
32
体臭(1079) 1
26
81
11
痔(543)
1 6
6 2 4
13
下痢(862)
37
51
11
便秘(1422)
23
48
12
貧血(865)
36
50
13
6
12
51
23
34
16
53
14
40%
56
60%
1
1
80%
不満
不眠(529)
満足
45
肩こり(2004)
47
56
35
腰痛(1420)
54
36
50
37
2
肌荒れ(1325)
52
3
疲れ目(1626)
2
冷え性(1197)
2
⾷欲不振(178)
1
胃もたれ(631)
42
45
44
57
36
45
46
38
52
3
熱中症(297)
2
むくみ(750)
3
頭痛(1107)
33
58
2
動悸(115)
33
57
2
息切れ(82)
38
46
2
貧血(343)
43
48
2
便秘(841)
44
45
2
下痢(392)
35
57
2
痔(254)
36
54
2
花粉症(1155)
35
53
2
体臭(478)
2
口臭(433)
100%
31
63
61
32
48
44
58
0%
32
50%
【身体の症状の対処法に関する注目箇所】
全体の傾向としては対処法は以下のように選択されている。
「処⽅薬」の選択が⾼い「花粉症」・「不眠」・「胃もたれ・痔(同率)」
「市販薬」の選択が高い「頭痛」・「胃もたれ」・「疲れ目」
「サプリ」の選択が高い「貧血」・「肌荒れ」・「口臭」
「その他」の選択が高い「肩こり」・「むくみ」・「腰痛」
【身体の症状の満⾜度に関する注目箇所】
自分が選択している対処法に対して、「満⾜度が低い」のは、
「むくみ」・「⼝臭」・「冷え性」・「肩こり」・「腰痛」の順。
反対に「満⾜度が⾼い」のは、
「熱中症」・「頭痛」・「動悸」・「下痢」・「痔」の順。
11
無回答
膝の痛み(517)
2
39
3 5
むくみ(1357) 2 3 3
息切れ(469)
12
39
8
動悸(506)
28
45
38
16
頭痛(1550)
24
28
15
無回答
1
43
22
7
3
60
1
12
なにもしない
52
33 3
胃もたれ(1027)
その他(マッサージ等)
1
6
⾷欲不振(648)
熱中症(906)
32
17
腰痛(2016)
サプリを使う
100%
健
康
症状を感じる⼈が多くて、対処法の不満が⾼い症状はこれっ!
【身体の症状の対処法に関する注目箇所】
これまでのデータを参考に作ったものが上図。
縦軸に「症状を感じる人の多さ≒市場規模」(⿊数字)
横軸に「対処法への不満度」(⾚数字)を設定し、プロットしてみる。
そして、春先になると薬局やドラッグ、最近ではスーパーなどでも店頭をにぎわ
す「花粉症」を1つの基準と考えて 注目
マークを置いた。
「花粉症」を1つの基準として考えてみると、花粉症と同じ程度の⾼さで、花粉
症よりも右の枠にあるもの(■部分)は、こう言い換えられるかもしれない。
「症状を感じる人が花粉症なみの規模で存在し、尚且つ、各人がそれぞれ、なに
がしかの対処をしているが、その対処法に対する不満も強い。」
スーパーでの機能性表示商品キャンペーンやドラッグストアでの訴求などは、
このあたりの症状訴求が面白そう。
そして、上図の(■部分)は市場はさほど⼤きくないが、不満度が⾼い症状。
不満度が⾼いということは市場に介⼊する余地があるということ。症状保有者の
調査などで真のニーズに辿り着けばロイヤリティの高い顧客が作り出せそう。
12
健
康
普段の生活で気を付けているのは「野菜を・・・」
気を付けている生活習慣
気を付けていてかつ実践できている
気を付けているが実践が難しい
65
59
57
54
52
52
51
48
47
47
46
45
44
44
42
36
30
29
29
28
27
23
17
21
22
11
22
たばこを吸わない
お酒はほどほどに
野菜をよく食べる
食事は手作りを心がける
食事は野菜から食べる
欠食せず三食しっかり食べる
乳製品をよくとる
夜遅くに食べない
海藻やきのこをよく食べる
早寝早起き等生活リズム
⻭の健康を保つ
脂っこいものを食べすぎない
栄養バランスよく食べる
定期的に健診を受ける
薄味を心がけている
果物をよく食べる
疲れをためない
食事は腹8分目
骨が弱らないように気を付ける
ストレスの少ない生活
運動習慣をつける
サプリメントをとる
健康食品をとる
食事記録をつける
0%
10%
20%
30%
気にしていない
10
18
31
26
25
22
24
33
30
37
40
36
41
30
37
36
52
49
40
55
54
無回答
21
19
3
3
10
17
20
23
22
16
19
14
11
16
12
23
18
25
16
18
28
14
17
56
53
63
40%
50%
60%
70%
3
3
3
3
3
3
2
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
2
4
4
4
80%
90%
【普段の生活で気を付けていることに関する注目箇所】
上図は普段の生活で「(健康維持のために)気を付けていてかつ実践できてい
る」順で並べている。上位に並んでいる「タバコを吸わない」、「お酒はほどほ
どに」の2項目については、もともとタバコやお酒がのめる・のめない・のまな
いという要素も強く働きそう。そこで、上記2項⽬を外して⾒てみると、「野菜
をよく食べる」、「食事は手作り」、「食事は野菜から食べる」が上位に。
「野菜」に関しては量や⾷べ⽅も含めて皆が気にしていることが⾒てとれる。
反対に「気を付けてはいものの、なかなか実践できない」と評価されたのが上図
の□部分で囲んだ2項目。「ストレスの少ない生活」、「運動習慣」。
上図から、回答者が食事については実践出来ていると思い、運動やストレスは出
来ていないと認識している意識がみてとれる。
13
3
100%
栄
養
機能性表⽰制度元年! 皆の注目の栄養素は!?
注目している栄養素(一部抜粋)
50%
40%
30%
20%
10%
特にない
コエンザイム Q10
カテキン
セサミン
亜鉛
ビタミン D
カリウム
クエン酸
酵素
葉酸
リコピン
アミノ酸
ビタミン A
ビタミン E
ポリフェノール
コラーゲン
イソフラボン
・ EPA
DHA
ビタミン 群
B
鉄
カルシウム
ビタミン C
乳酸菌
たんぱく質をとる
糖質を減らす
脂質を減らす
食物繊維をとる
塩分を減らす
0%
【注目している栄養素に関する注目箇所】
※今回の質問の選択肢に含まれていた、「ルテイン」、「アスタキサンチン」、
「オルニチン」、「ビタミンK」、「キシリトール」、「ヨウ素」については得票率
が5%に満たない少数意⾒だったため、上図より削除している。
全体としては「塩分」、「食物繊維」、「脂質」、「糖質」を気にしている様子。
「たんぱく質」が「乳酸菌」、「ビタミンC」と並んでいるところに、近年のロコ
モ・サルコ・フレイルの影響が⾒てとれる。
上図の■棒部分及び削除項目の_下線の項目については、2015年11月20日時点で
機能性表⽰⾷品の届出が受理(全143品)されている成分。
5⽉の調査では上記の結果だったが、今年から来年にかけて注⽬度がどう変わるか
非常に興味深いところ。
【その他の指標や切り⼝から】
特に⼥性の注⽬度が
高かった栄養素
たんぱく質をとる、食物繊維をとる、ビタミンB群、
ビタミンC、葉酸、鉄、カルシウム、イソフラボン、
リコピン、コラーゲン
14
栄
養
Coffee Break
⾷品の栄養素に対する男⼥差
◆栄養素への興味は⼥性に⽐べればおしなべて低いが、、
男性
・60代になると意識が変わってくる様⼦。
50代以下と60代以上ではチェック傾向が変わる。
⇒仕事が落ち着いてくると健康に⽬が向く?
・選択に男⼥差があまり⾒られなかった栄養素が以下。
ビタミンD、ビタミンK、亜鉛、ヨウ素、アミノ酸、
グルコサミン、ポリフェノール、ケルセチン、オルニチン、
ルテイン、DHA・EPA
⇒なかでも、上記の赤文字+「減塩」、「カリウム」
については男性の60代・70代においてむしろ有意に
高くチェックが入っている。亜鉛は40代に人気。
◆男性はビタミンD・K、ケルセチンなど、今はまだ注⽬度が低いが、今後注⽬度が
上がりそうなものに⾶びついている?知的欲求を満たし早期に商品を⾒出した
「先⾒の明をくすぐる」ようなプロモーションが有効か。
◆栄養素への興味は⼥性に⽐べればおしなべて⾼いが、
その興味の内訳は、年代でコロコロと変わっていく
⼥性
・20代で有意に高いチェックが入っている成分:
⇒葉酸、イソフラボン、酵素。
キレイになりそうなイメージか。
・30代で有意に高いチェックが入っている成分:
⇒蛋白質、⾷物繊維、葉酸、鉄、カルシウム、イソフラボン。
美容、貧⾎、⾻、便秘、妊娠などが⾒え隠れするか。
・40代で有意に高いチェックが入っている成分:
⇒食物繊維、ビタミンB群、鉄、コラーゲン、コエンザイム
仕事や育児に追われて30代よりも疲れている?
・50代以上は、およそチェック傾向が似通ってくる。
⇒50代以上は前ページの半分以上の栄養素で高い
チェック率が⾒てとれる。
◆⼥性は、これを⾒るだけでも興味のありかが遷移していることが伺える。
ピンポイントに急所を突くような⼀撃で深く刺さるメッセージ⼒が肝か?
15
栄
養
それでは、実際に健康を意識してよく⾷べている⾷材は?
健康を意識して⾷べている食材_直近1年の摂⾷頻度別
⾷べる量や回数増加
ヨーグルト
ごま
わかめ
ひじき
⻘⿂
切り⼲し⼤根
乳酸菌飲料
のり・味付けのり
梅干し
バナナ
チーズ
野菜ジュース
緑茶
干ししいたけ
はちみつ
高野豆腐
豆乳
きなこ
にんにく
雑穀
キウイフルーツ
ウーロン茶
レモン果汁
ゴーヤ
低脂肪牛乳
玄米
トマトジュース
アボカド
ドライフルーツ
ブルーベリー
赤ワイン
寒天
ハーブ・ハーブティー
しょうが湯
⻘汁
変化なし
回数や量が減った
30
特に健康を意識して⾷べていない
18
20
48
6
24
17
51
6
25
13
47
11
25
13
46
9
28
10
44
13
30
17
38
11
31
12
45
8
32
9
43
13
32
14
40
10
33
13
42
8
33
13
36
14
33
14
41
8
33
7
40
13
37
10
35
14
38
8
35
15
39
13
29
15
39
8
34
15
40
9
37
10
40
12
28
14
42
7
32
12
43
7
34
11
43
7
32
11
45
6
31
11
48
8
26
13
48
9
24
13
48
5
28
14
48
10
25
11
49
8
26
11
50
6
27
11
41
8
25
10
53
3
23
14
55
5
23
12
55
4
20
12
58
5
19
12
58
0%
10%
41
20%
30%
40%
50%
無回答
8
60%
70%
80%
3
2
2
3
4
3
4
3
3
3
3
4
4
3
3
3
5
3
4
5
4
5
4
5
5
6
5
5
5
15
90%
4
5
5
6
6
100%
【健康を意識して⾷べている⾷材に関する注⽬箇所】
「ヨーグルト」、「乳酸菌飲料」は摂⾷頻度(上図■部分)も非常に伸びており
勢いを感じる。ひじき、切り⼲し⼤根などはコンビニやスーパー惣菜の影響で気
軽に手に入りやすくなったこともプラスに働いているか。
16
調
理
調味料は「油」の動向に注⽬
料理でよく使う調味料_直近1年の利⽤頻度別
利⽤頻度増
利⽤頻度変わらず
トマトケチャップ
ダシの素(粉末など)
ごま油
チューブ⼊り⾹⾟料
ドレッシング
食酢
コンソメ・ブイヨン
ごま(煎り・すり・練り)
カレールゥ
めんつゆ
ポン酢
マヨネーズ
本みりん
中濃・とんかつソース
オリーブオイル
料理酒
がらスープの素・中華味
焼肉のたれ
いりこ・削り節
ダシ入り味噌・味噌
ウスターソース
味付け塩こしょう
うまみ調味料
カレー粉
鍋つゆ・すき焼きのたれ
豆板醤
中華合わせ調味料
低カロリーマヨネーズ
トマトソース
フレーバー塩
ゆずこしょう
減塩しょうゆ
低カロリー⽢味料
バルサミコ酢
利⽤頻度減った
今は持っていない
⼀度も持ったことがない
無回答
4 2 2
7
71
13
5 3 2
12
70
8
6
3 2
15
65
8
6
4 2
9
69
10
9
22
16
60
11
6
5 2
13
64
10
6
4 2
7
67
13
7
4 2
16
62
8
9
3 2
7
64
15
10
22
12
67
7
8
5 2
15
61
9
10
3 2
9
60
16
8
6 2
10
67
7
9
6 2
5
64
15
8
6 3
21
54
8
8
7 2
9
66
7
10
7
2
8
60
12
16
7 2
7
51
16
13
11
2
9
54
11
11
15
3
7
56
8
17
10
2
4
52
15
13
16
3
7
54
8
16
19
2
5
47
12
20
16
2
6
42
13
21
16
2
6
44
12
21
19
3
5
40
13
16
24
3
4
41
11
18
24
3
11
36
9
19
24
3
5
38
11
15
35
3
5
32
9
20
31
3
5
31
10
19
39
3
7
27
5
17
49
3
6
20
6
18
48
3
3
21
8
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
【料理でよく使う調味料に関する注⽬箇所】
直近1年の利⽤頻度を⾒ると「オリーブオイル」が急増している。同じく「ごま
油」も利⽤頻度が増加。1瓶1000円以上もする機能性油が市場を賑わす中、改め
て油を⾒直す良い時期に来ているのかもしれない。
17
調
理
手作りするメニューは時短・簡単の傾向か
現在も手作りするメニュー 手作りしないメニュー
今も作る
最近作らない
作ったことがない
無回答
83
10 5
4
80
14
5
78
15
7
77
13
4
76
18
7
74
18
8
73
17
9
72
17
4
72
22
5
71
21
8
68
21
9
68
20
10
66
21
9
65
24
13
64
21
11
63
24
8
63
27
10
62
25
9
61
28
13
60
25
15
59
24
16
57
24
12
56
30
14
52
31
21
50
27
18
48
32
19
44
35
19
43
36
20
43
35
21
42
35
22
41
35
21
37
39
23
34
40
25
33
39
22
32
43
27
29
42
29
28
40
生野菜サラダ
肉野菜炒め
玉子焼き
⿂(切り⾝)の塩焼き
焼きそば・焼きうどん
カレーライス(レトルト除く)
豚のしょうが焼き
ほうれん草のお浸し
チャーハン
ラーメン(袋麺の調理は可)
肉じゃが
ポテトサラダ
豚汁
パスタ(レトルトソースは除く
きんぴらごぼう
煮魚
オムレツ・オムライス
麻婆豆腐
ハンバーグ
鶏のから揚げ
酢のもの
ひじきの煮物
餃子
炊き込みご飯(素は使わない)
筑前煮
魚のムニエル
天ぷら
グラタン・ドリア
とんかつ
ビーフシチュー(レトルト除く)
チンジャオロース
手巻き寿司
ロールキャベツ
酢豚
コロッケ
エビフライ
茶碗蒸し
0%
2
2
2
2
2
2
2
3
2
2
2
2
3
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
3
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
3
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
【健康を意識して⾷べている⾷材に関する注⽬箇所】
第1位の「⽣野菜サラダ」は料理か?という話はさておき、健康意識の「野菜を
⾷べる」、「野菜から⾷べる」という意識と連動した結果に。
18
調
理
メニューや購⼊⾷材にも影響しそうな調理家電
調理家電_保有状況と興味関⼼度合い
持っていてよく使う
持っているが、殆ど使わない
持っているが、全く使わない
持っていないが、興味はある
持っていないし、興味もない
無回答
ホットプレート
21
ミキサー
13
フードプロセッサー
17
スチームオーブン
14
ホームベーカリー
10
ブレンダー
ワッフルメーカー 3 8
フィッシュロースター 4 3 5
5 2 4
精米機
ノンフライヤー 3 3 5
スロージューサー 2 3 4
ヨナナスメーカー 1 3 4
ヌードルメーカー 12 4
アクティフライ 11 4
0%
10%
30
30
11
29
14
8
12
5
11
8
11
6
7
26
23
24
15
13
19
32
39
38
31
27
2
2
53
2
62
63
3
3
31
2
56
63
57
20
2
3
3
71
30%
40%
50%
60%
2
2
44
33
26
33
2
2
24
27
57
20%
12
17
3
70%
80%
90%
100%
【自分の健康状態に関する注目箇所】
上図は、利⽤頻度はさておき、上から「保有している率が⾼い順」に並べている。
「持っていてよく使う(■部)」−「ほとんど使わない(■部)+全く使わない
(■部)」でどれだけ使われているかがわかるのが興味深い。
例えば、スチームオーブンは上記の計算結果が「0」(使っている人と使っていない
人が半々)なのに対して、ワッフルメーカーは「▲12」。ミキサーに至っては
「▲21」。それだけ使われていないということ。
日本においては、毎日ワッフルという家庭も少なそうなので仕方がないが。
上図で特筆すべきは「ノンフライヤー」の興味度合(■部)。
半数以上の人がノンフライヤーに興味を持っていることがわかる。今後、この
興味ある⼈が実際にどれだけ購⼊し、保有率がどう変わるか注視しておきたい。
実は世界的に⾒ると、ノンフライヤーよりもアクティフライの⽅が販売台数が多い
という説もあり、日本でもノンフライヤー(フィリップス社)の勢いにアクティフ
ライ(T-falブランド)がどこまで迫るか、⽬が離せない。
19
食と健康、栄養に関する調査
発⾏:株式会社リンクアンドコミュニケーション
協⼒:国分株式会社(現:国分グループ本社 株式会社)
2016年
2月吉日
Fly UP