...

平磯における太陽電波観測の

by user

on
Category: Documents
3

views

Report

Comments

Transcript

平磯における太陽電波観測の
Vol.40 No. 1
March 1
9
9
4
p
p
.61-83
通信総合研究所季報
解 説
平磯における太陽電波観測の 4
0年
磯辺
武
*I
山下不二夫 d
(
1
9
9
3
年1
2月 1日受理)
FORTYYEARSINSOLARRADIO
OBSERVATIONSATHIRAISO
By
Takeshi !SOBE and F
u
j
i
oYAMASHITA
Radiob
u
r
s
t
sfromt
h
esunwered
i
s
c
o
v
e
r
e
di
n1
9
4
2
. Teny
e
a
r
sl
a
t
e
r
,s
o
l
a
rr
a
d
i
oo
b
s
e
r
v
a
t
i
o
n
s
a
tH
i
r
a
i
s
os
t
a
r
t
e
d
, and t
h
e
y have b
e
e
nc
o
n
t
i
n
u
e
df
o
r more than 4
0 years-mainly a
ta meter
band. The o
b
s
e
r
v
a
t
i
o
n system a
tH
i
r
a
i
s
ohas b
e
e
nreneweds
e
v
e
r
a
lt
i
m
e
s andimproved with
t
e
c
h
n
o
l
o
g
i
c
a
ld
e
v
e
l
o
p
m
e
n
t
. The i
n
i
t
i
a
lr
e
c
e
i
v
i
n
gf
r
e
q
u
e
n
c
y was 2
0
0MHz and o
b
s
e
r
v
a
t
i
o
n
sa
t
9
.
5GHz, 5
0
0MHz, and 1
0
0MHz s
t
a
r
t
e
di
n1
9
6
0
,1
9
6
1
, and1
9
6
8
,r
e
s
p
e
c
t
i
v
e
l
y
. Mappingo
b
s
e
r
・
v
a
t
i
o
n
sa
t3
2GHz were c
a
r
r
i
e
do
u
t from 1
9
8
0t
o1
9
9
1
. Dynamic spectrum o
b
s
e
r
v
a
t
i
o
n
si
nt
h
e
f
r
巴q
uencyrange from7
0t
o5
0
0MHzs
t
a
r
t
e
di
n1
9
8
8
, andt
h
es
o
l
a
rr
a
d
i
oo
b
s
e
r
v
a
t
i
o
nsystema
t
H
i
r
a
i
s
o was wholly upgraded i
n1
9
9
2
. T
h
i
s paper d
e
s
c
r
i
b
e
st
h
eh
i
s
t
o
r
yo
ft
h
es
o
l
a
rr
a
d
i
o
o
b
s
e
r
v
a
t
i
o
nsystemsa
tHiraisoandsummarizest
h
eo
b
s
e
r
v
a
t
i
o
n
smadeu
n
t
i
l1
9
9
2
.
[キーワード]
太陽電波,国際地球観測年,偏波計,スベクトル計,
ミリ波観測.
Solar r
a
d
i
oe
m
i
s
s
i
o
n
, IGY, P
o
l
a
r
i
m
e
t
e
r
,S
p
e
c
t
r
o
m
e
t
e
r
,M
i
l
l
i
m
e
t
e
rwave o
b
s
e
r
v
a
t
1
0
n
.
エレクトロニクスは,その後の電波天文学の発展に大い
1
. はじめに
に寄与し,太陽電波の研究も大きく成長した.
平磯宇宙環境センターでは,固定周波による太陽電波
わが国における太陽電波の研究は,三鷹の東京天文台
9
5
2年 3月から 1
9
9
3
年 3月までの間続けてきたが,
観測を1
(現国立天文台)が電波研究所(現通信総合研究所)の
施設の老朽化と平磯で 1
9
8
7
年から行っている,宇宙天気
技術協力により, 1
9
4
9
年に周波数 200MHzで観測を始
予報業務の必要性から,広い波長域の電波を同時に受信
9
5
2
年には,
めたのが最初であるω.それから 3年後の 1
できる,太陽電波スベクトル計が整備されたのを機に,
平磯電波観測所(現平磯字宙環境センター)でも,電波
約4
0
年間続けてきた固定周波観測について周波数の見直
警報業務のために 200MHzで観測を開始している.
平磯における太陽電波の研究観測は,その後も発展を
しを行った.
1
8
9
0年代に, トーマス・エジソンや英国のサー・オリ
順次増やし,アンテナもパラボラア
続け,観測周波数を l
ノゼー・ロッジらは,太陽電波の存在を予測して,受信を
ンテナを使用するなど,測定精度や性能の向上に努めて
試みたがいずれも失敗に終わっている.太陽電波を初め
きた.観測周波数(2) については, IGY (国際地球観測
て発見したのは, 1
9
4
2年の第二次世界大戦中に英国のレー
年
, 1
9
5
7
年 7月∼ 1
9
5
8
年1
2月)の数年前に,圏内の関係
ダー隊のへイらで,戦時中に軍用レーダーが雑音として
機関間で調整が行われ,平磯はメータ波帯を受け持つこ
偶然受信したものであるω.この大戦中急速に発達した
とになり,平磯で行われている電波警報業務に必要なた
め,特に地磁気嵐の予知と関連のある 1
0
0
, 200MHz
ヰ1
叫
関東支所平磯宇宙環境センタ一 太陽研究室
元情報管理部現社団法人日本アマチュア無線
と 500MHzでの観測に重点をおき,機器の整備をして
連盟技術研究所
きた.観測方法も,太陽磁場を推定するために偏波計を
6
1
通信総合研究所季報
6
2
採用した. 1
9
8
0
年には, ミリ波衛星通信実験用アンテナ
0
0
0
度の黒体縞射との食
電波の受信強度と光球の温度6
による 32GHzでの観測を開始した.細いペンシルビー
い違いは,センチメータ波は彩層から,メータ波はコロ
ムで太陽面をスキャンして得られた太陽面二次元輝度温
ナからの編射と考えるべきことを Ginzburg等が説明
度分布図は,太陽面活動域の監視やフレアの同定に威力
し
た
.
を発揮した.更に 1
9
8
8
年には, 70MHz
∼500MHz帯の
9
5
4年に Haagで聞かれ
このような状況にあって. 1
スベクトル計を導入し,平磯の太陽観測も固定周波によ
た URSIの総会において共通した周波数帯,すなわち
から広帯域動スベクトル観測に移行した.
る観測l
200MHzと 3
0
0
0MHzでの観測を行うことが決議され
た.これはその後 B
oulderにおいて 1
9
5
7年に聞かれた
今回,本文を執筆するに至った経緯は,固定周波観測
用アンテナ等老朽化施設の撤去が決定したとき,今日ま
URSIの総会で, IGYのために 200MHzと 3
0
0
0MHz
での平磯における太陽電波研究施設に関する記録を資料
で観測を行うことを呼びかけたことにつながる.
として残すため,太陽電波小特集として執筆することに
なった.なにぶん古いことなので,現在の太陽研究室員
2
0
0MHz帯は太陽コロナ中の現象に係る縞射を示し,
3
0
0
0MHz帯はコロナ底部の彩層に近い領域の情報を与
では対応が困難な部分もあり,太陽観測初期の頃につい
えてくれるもので,その後の成果からみてもこれは適切
ては,当時太陽電波研究室長をしていた山下不二夫氏に
な選択であった.
執筆を依頼した.
執筆分担は, l章
, 7章
, 8章を磯辺, 2章
, 3章
,
4章
, 5章
, 6章を山下が担当した.
2
. 太陽電波受信の始まり
以後,太陽電波の観測と研究は真空管時代にも急速な
発展を遂げたが,さらに半導体を主役とした総合的な技
術の成熟によって,初期には考え及ばなかったような高
度な観測も現在では可能となっている
3
. 太陽電波に含まれる情報は何か
太陽電波の予測と受信の歴史的な話は幾つかの著作に
見ることができるωωωω . S
i
rO
l
i
v
e
rLodgeが太陽
太陽電波は太陽自身の活動の状況を光では見えない領
電波の受信を試みた多分最初の人であるが,検波器にコ
域について教えてくれる重要な手がかりである.太陽電
ヒーラ位しかなかった時期であり,今から見れば技術的
波を受信して得られるデータに含まれる情報には,
には無理であったにせよ,着想し実験したことには敬意
波数と強度分布,
を表すべきものがある.
化
・偏波と強度分布,
−周
・それらの時間変
・太陽面上の分布等が挙げられる.
K. Janskyの1
9
3
2年の短波帯銀河電波の発見の特に
(
1
) 周波数に注目すると,太陽電波スベクトルの短波長
も太陽電波は捉えられなかったが,太陽活動最小期で異
域はミリ波,サプミリ波から赤外領域へとつながるも
常現象が発生しなかったためであろう.
のとみられる.長波領域においては衛星で観測された
その後第 2次大戦の最中, 1
9
4
2年には英国のレーダ部
周波数が数 lOkHz辺りまでという報告がある.観測
隊が異常電波として太陽方向からの電波を捉え,太陽電
可能周波数域は技術の進展とともに変わるものである
波として確認されたのが最初であると記録されている.
0
6Hzから 1
0
1
2Hzの範囲
が,今のところはおよそ 1
一方, 1
9
3
7年の夏に KDDで行われた電波観測中に,
を対象になるものといえる.そして,観測技術として
昼頃に雑音レベルが異常増加したことについて,太陽か
成熟し,それ故に現象の多様さで興味を引くのが 1
0
7
らの電波ではないかという推測に至ったが電離層雑音で
Hzから 1
0
1
0Hzの領域である.
あろうと結論したことが仲上・宮に観測記録と共に述
スベクトルの分布にも多様さがあり,静穏時の熱幅
べられている ω.いずれの場合でも,注目されたのは太
射については受信機が対応できる幅では白色雑音に準
ちパーストの発生時における強度の増
陽の異常語射,周l
じている この場合の受信機の幅は数 MHzから数 1
0
MHzが一般的な値である.一方,異常現象などでは
かなり狭いスベクトルを示すものがあり,数 kHzと
加である.
明確な記録にはなくても,短波帯で太陽電波を原因と
する雑音電波の異常増加を検知した例は他に少なからず
あるのではなし、かと恩われる.
いったものも現れる.
よく知られているように,静穏時の太陽電波は主と
1
9
4
6 4
7
年頃には大きい黒点群が現れて電波縞射との
して太陽大気のプラズ、マ周波数に対応する領域から編
相闘が認められ,さらにフレアの発生と電波の対応など
射される. 200MHzでの観測は,太陽コロナの中程
が観測され,また偏波の存在も見いだされた.なお, 1
9
までしか見ることはできない. したがって 200MHz
4
2年にはセンチメータ波の定常轄射を Southworthが
で見た太陽は視直径 l度余りとなるが,太陽活動領域
発見している.
からコロナ中に延びている局所的強磁場とプラズマと
V
o
l
.4
0 No.1 March 1
9
9
4
6
3
の相互作用による異常現象(パースト)に良く対応す
る.一方 3000MHzではコロナ底部が見えるので,
活動領域上のコロナ凝集が原因となる輔射が観測され,
活動領域の磁場の状態との相関がよく,またその轄射
は SIDにも対応するというような特徴がある.一方
︾向田
異常現象においてはこの他に局所的な状態の変化や波
DH
源の移動による轄射の変化や,輔射を励起する刺激の
伝搬によってプラズ‘マレベルに応じた周波数の偏移が
観測される.電波で見た静穏時の太陽の大きさを第 l
図 a<引に強度のスベクトルを第 1図 b(6)に示す.
組
06
.
.
理
耳
(
2)地球上で観測される太陽電波は,その地点での電力
束密度で表され,これに比例した値が記録されて資料
となる.記録の質で問題になるのは信号対雑音比, S
I
N である.最小検出温度 L
I
Tは帯域幅広検波時定
太陽中心からの距隊
数 τ,システム温度 T
α の場合,
L
I
T=
.
. .
.
。
太陽半径=
1
.
5
」
L
∼B.τ
1.
第 1図
(a
)電波でみた太陽の外売ダ5)
となるので, L
I
Tを小さくするためには,帯域幅を大
きく,又検波時定数も大きく取る必要がある.一方,
現象の時間変化からみると τを余り大きく取ることは
ー
貰
得策ではないので,勢い B を大きくする.
受信点においては,受信電力 P W
,アンテナ実効
関口面積 A m2
,受信帯域幅 B Hzから電力束密度 S
W/m2Hzを求めるが,一般にアンテナからは一つの
ーグ
偏波成分を取り出すので,到来する全エネルギを表す
N出
lN
自注
,
としている.
目
ためには 2倍する.すなわち, P=2SAB W,そして
Sは 1
0
2
2WIm2Hzをもって s
o
l
a
rf
l
u
xu
n
i
t
,s
f
u
(
3)静穏時の幅射は偏波がランダムであるといわれる.
しかし異常現象の際には活動領域の強い磁場は幅射の
偏波の様相は磁場の状態などを推定する重要な手がか
りになる. R, L をそれぞれ右旋,左旋円偏波成分と
すれば,一般に受信記録は R+L,R-Lとし, R+L
樹脂刷機R W
機構や伝搬路に影響を与えて強く偏らせる.このため
m
’
は全電力を表す.
(
4)太陽縞射の時間変化としては,活動領域のない,静
穏な状態における,いわば基礎的な稿射を示す q
u
i
e
t
sunと,活動領域の消長に対応して緩やかに増減す
るs
lowly varying component (S成分),そして
ノてース卜という言葉に代表される変化の激しい輯射の
3通りの変化に大別される.
一方,観測し記録する場合には,時間に対してどの
様な変化をもって有意とするかで記録の時間分解能が
決められる.速く変動する現象にはそれに応答する記
録方法が,また長時間の緩やかな変化を見る場合には
その聞の変化を有意にするに足りる観測系の安定度が
・
2
1
2
2
市
波長
1
0
0
cm
第 l図
(b
)太陽電波轄射のスベクトル(6)
1
0
0
0
通信総合研究所季報
6
4
meterが多く,メータ波,デシメータ波の受信装置
必要となる.
(
5
) 太陽面上の分布:簡単な小型アンテナでも太陽を観
には低雑音を考慮した直線増幅器が用いられた. 1940-
測することはできるが,これほ太陽全体を包含するよ
6
0
年代は真空管全盛期であったが,初段の低雑音真空
うなビームで受信することになり,太陽全体を見たと
管の選択に苦労したものである.格段に低雑音のパラ
きの縞射量を知るに過ぎない.太陽面上には活動領域
9
5
0年
メトリック増幅器が使われるようになったのは 1
をはじめとして,局所的な縞射強度の分布が存在する
代以降のことである.
この頃のマイクロ波帯の受信には Dickeの方式が
と同時にそれらの強度や位置も時間変化する.
注目する轄射源の騒射強度,偏波,周波数等の時間
使われることが多く,初期には信号の切り替えに半分
変化を知るためには,波源の大きさに対応できる空間
に抵抗板を取り付けた円板を廻して導波管に抵抗を出
及び時間分解能を持つアンテナビームが必要となる.
し入れする機械式スイッチがよく用いられた.
lOcm程度の光学望遠鏡で実現できる分解能は,波長
whole disk観測は太陽全体からの騒射を観測する
6cmの震波では波長の比の,およそ 1
0
5倍の lOkm
c
t
i
v
eregionの活動が一つに限ら
ことになるので, a
規模の大きさになる.現在実用されている太陽電波観
れる場合はそこからの穏射の把握に支障はない.そし
0
秒角程
測用干渉討は 1km以内の規模で l分ないし 1
度の分解能を持つ.そして東西,及び南北のアレイを
て多くの場合,概してそのようであった
(
2)偏波観測は既に 1
9
4
0年代に始まっており,前記の東
0
0MHzの偏波計( p
o
l
a
r
i
京天文台のアンテナは 2
組み合わせて 2次元画像を作る.
meter)として動作していた.偏波観測にはパラボラ
4
. 観測機器について
反射鏡と直交ダイポール給電,あるいは直交ロンピッ
外国の例も含めて初期の観測機器の概要を記すと,
(
1
) 1
940-50年頃の観測は小さいアンテナ( 1
0
0波長以
下の単一アンテナ,あるいは小アレイ)による太陽面
全体( whole disk)を見る t
o
t
a
l power radio-
クアンテナ等がメータ波帯でよく用いられた マイク
ロ波帯ではノ fラボラ反射鏡の前に 4分の l波長板をお
いて円偏波を識別した.
(
3
) パーストの周波数の時間変化を見るためにはスベク
第 1表太陽電波穏射の分智〉
Type
Q
u
i
e
tsun
Slowlyv
a
r
y
i
n
g
component
Duration
Bandw
i
d
t
h
D
r
i
f
t
r
αt
e
C
o
n
s
t
a
n
t Con(
o
r1
1
tinuum
y
e
a
r
p
e
r
i
o
d
)
Dayso
r Con
・
months tinuum
Rapidlyv
a
r
y
i
n
g
component(
a
f
t
e
r
f
l
a
r
e
s
):
Phase1
:
Typem
S
e
c
o
n
d
s
5MHz
TypeV
M
i
n
u
t
e
s
Continuum
Phase2:
TypeI
M
i
n
u
t
e
s
50MHz
TypeI
V
Hours
Type I
Hours
Con・
tinuum
・
Con
tinuum
tC
i
r
c
u
l
a
r
l
yp
o
l
a
r
i
z
e
d
.
P
o
l
a
r
i
z
a
t
i
o
n
Meeh
a
nism
Random Thermal
Tempera
t
u
r
e
,K
l
(
f
Random Thermal <
2
x
1
C
l
5
(CPtat
cm)
20MHz
s
e
c2
Random Plasma
Random S
y
n
c
h
r
o
(
u
s
u
a
l
l
y
)
t
ron
20MHz
s
e
c1
min1
Random Plasma
Random S
y
n
c
h
r
o
t
oCP
t
r
o
n
Random
?
t
oCP
>
1
0
1
'
H
J
1
'
<Iぴ1
1
0
"
1
0
'
Vo
l
.
,
4
0 No.1 March 1
9
9
4
トロメータが作られた.対象とする周波数範囲で受信
6
5
1
9
4
9年に 2
0
0MHzの観測装置を作り,天文台内に設置
9
5
0
年代には広帯
周波数を掃引して記録するもので, 1
されたずンテナに接続して,天文台の畑中武夫教授(故
域受信アンテナや周波数の掃引方法など・についての検
人),赤羽賢司氏らのグループと太陽電波の受信を試み,
討が盛んに行われた.メータ波からデシメータ波にか
直ちにパーストを受信する好運に恵まれたということで
けてはロンピックアンテナ,対数周期アンテナ,ホー
ある. 2
0
0MHzを選定したのは,メータ波での観測の
ンアンテナなどが用いられ, 1オクタープかそれ以上
要求と当時わが国における VHFの技術的な可能性と
の守備範囲のあるアンテナを工夫した.
の妥協点であったという.すでにこの時期には世界的に
この装置で観測して得られる周波数変動パターンを
メータ波もマイクロ波も興味の対象になっていたようで
p
e
c
t
r
a
ダイナミックスベクトルと呼び,観測装置を s
ある.その後に,川上氏のグループは 64MHz用 8×
meterと名付ける.さらに s
p
e
c
t
r
o
m
e
t
e
rと偏波宮!
とを組み合わせた観測装置も使用され, s
p
e
c
t
r
a
p
o
l
a
r
i
m
e
t
e
rという.これらの装置によってパース
陽電波の観測の基礎作りを進めた.
トのスベクトルの時間的な動きがよくわかるようにな
9
5
2
年のことで
陽電波観測用アンテナが設置されたのが1
8素子のアレイアンテナを作って実験観測するなど,太
一方,電波研究所平磯電波観測所(当時の名称)に太
り,パーストの型の分類,そしてそれらの発生機構の
ある.それまでの川上氏のグループが行った観測実験に
解明が進んだ.太陽電波幅射の分類を第 1者 5)に示
基づいて設計された観測装置は試験,調整を済ませた後
olar Geophyすまた, NOAAが配布している S
9
5
4年から観測データを定常的に出し始めることに
に
, 1
s
i
c
a
l Dataにはパーストの分類が説明的にポされて
よって察明期から観測の確立へと移行することになり,
いる.
平磯における太陽電波の観測の歴史が始まったわけであ
(
4
) 太陽面上の温度分布を詳細に知ることは,光学観測
る
.
との対応を求めることはもとより,電波領域で起こる
ちなみに,名古屋大学の空電研究所(豊I
JI
) では田
現象を究めるために重要である.光の分解能に匹敵す
7
5
0MHzによる定常観測を 1
9
5
2年か
中教授のもとで 3
るアンテナビームは前記のようにキロメータ規模のア
ら始めていたし,東京天文台では 200MHzを含む VHF
ンテナを必要とする.この要求に対しては単一アンテ
帯の観測と, 3
0
0
0MHzの観測とを開始しており,その
ナでなくアレイによるビーム形成が考案され,いわゆ
前に 3000MHzの観測は高倉教授によって大阪市立大
る電波干渉計の研究が各国で競われることになった
学で行われていた.
e
l
i
o
干渉計によって太陽面の温度分布を描く装置 h
graphは,わが国では, 1
9
5
0
年代初めに名古屋大学
測の始まりについては若井登東海大教授の著者2)にま
空電研究所(現国立天文台)において,故田中春夫教
とめられているので参照されたい.
授が 3
.7
5GHzで一次元 5素子アレイを作り,以後次
.4GHz系も含めて二次元アレイと
第に発展させて 9
なお,太陽電波受信に関する歴史とわが国における観
6
. 平磯における太陽電波観測−1
0
0
,2
0
0
,500
及び 9500MHz
し,高分解能,高速処理のシステムを完成させた.現
在では野辺山太陽電波観測所にさらに高性能の h
e
l
i
o
-
前述のように平磯における太陽電波観測は,これまで
graphが設置されて 17GHzで解像力 1
0秒角, l秒
に実験観測の実績がある 200MHzの受信から開始され
毎の画像を出力できるという.
た
.
外国にも多くの電波干渉計ーがあるが,その一つで、あ
るオーストラリヤの Culgooraにある円%アレイは
ここでは既に撤去された過去の装置と観測に関する事
柄について記すことにする.
6
.
1 2
0
0MHzの観測
1
9
6
0
年代に建設され,注目された.直径 3kmの円周
6
個のアンテナを配置し, 1
6
0MHzで 1分角の
上に 9
分解能と毎秒 l画像の速さで,コロナ中を移動する波
年までの 1
3年間に及んだ.開始の時にはまだ太陽活動は
源を示す画像などを得ている目
9サイクルに入りかけており,
静穏であったがすでに第 1
5
. 襲明期 わが国の太陽電波観測の始まり
1
9
4
0
年代の終わり頃,東京天文台の萩原台長と電波研
最初の赤道儀アンテナによる定常観測は 1
9
5
4
年から 1
9
6
7
957-58
年の IGY期間には最大
活動は急激に増加して 1
になっている.第四サイクルは黒点の観測が始まって以
来最大の黒点相対数を示した最大規模のサイクルである.
究所上田所長の協議に基づいて,両機関が協力して電波
1
9
5
6
年 2月2
3日には大きいパーストが観測され,稚内
による太陽観測を行うことになった.すなわち,電波研
等でオーロラが見られたという. IGY期間中も様々な
JI
上謹之介,秋開浩氏らが
究所(現通信総合研究所)の I
ノてーストが現れているが,大きいものについては,記録
通信総合研究所季報
6
6
計が振り切れてその最大値が読めない場合が多くあり ,
に合わせて,受信機の較正を行った
観測に当たっては,あらゆる事態に対応できることが必
(
2)受信機
要であると痛感したものである
6
.1
.1 ブロード サイドアレイアンテナを用いた観点]
I
u
nから前置増幅器に入るが,こ
アンテナ出力は bal
れらはアンテナの裏側に取り付けた箱の中に納められて
いた .
(
1
) アンテナ
1
9
5
2年 3月に設置されたアンテナは第 2図に示すよう
・前置増幅器 ・6AK5と 6
J4を用いた Wal
lman回路
な長方形の反射板にダイポ ールを取り付けたブロードサ
で低雑音化を試みたものであったが,雑音指数は 4~ 4. 5
イドアレイである 観測用地は海岸に萌した台地の端部
ほどであった この出力は今では滅多に見られないポリ
にあり ,東から関西にかけて海を見渡せ,松の生えた斜
スチロ ールビーズの向車I
Uケーブルで観測室内の受信機へ
面が海岸縁を通る県道まで延びていた 1954-5年頃は
導かれる 他に適当な真空管も入手できず, NFは 4よ
県道を通る自動車もあまり見られなかったが,時折通る
り小さくはできなかった
パスなどが観測記録にひげを残して行った 太陽の方向
・較正装鐙
と県道とは 9
0
度近く離れているが,アンテナの構造から
源に切り替えて,整合終端時と 2極管出力の 2つのレベ
前置増幅器の入力をアンテナ出力から雑音
サイドロ ープが抑えられないので周辺の雑音を拾うのは
ルを与えて受信機の較正を行った.信号の切り替えには
やむを得ないことである また海岸 ということから,塩
iケー 7'ルスイッチを用いた.雑音 2極管は ND
3
間車h
分を避ける ことが不可能であり ,機器の保守にには全般
という JRC社製のものであり, 7
5オーム抵抗負荷の広
的に大いに手間がかかった このアンテナの設置場所は
ロ
第 3図の Aで,詳細は次のようである(高橋他(
7
)
).
亡三コロ
・アンテナ ・半校長ダイポ ールを 6~lj 4段に配置したも
占f
f
i
=
J
のを真総線反射器付きの鉄の枠に取り付け,準等通路長
電圧給電としたブロ ードサイドアレイで,手I
]
得は 1
6dB
オーム平行線を ba
lunによって 7
5オーム同期i
I
線路につ
なぎ,平行線にスタブを付加して整合をとった 前置増
J
l
J定され,アンテナ実
幅器までの伝送線損失は 3dBとi
効利得は約 1
3dBな っ た アンテナ系 の測定には, 7
5
N
1T
と推定した (
第 2表
) 。アンテナ給電にはアンテナ側 2
1
8
オームのスロッテッドラインとその信号源があり, 時折
アンテナの測定を行った
・アンテナ の太陽追尾
このアンテナは太陽の追尾を 8
分間に 2度の割合で間欠的に行った当時の電力事情は
まだ良好とは言 えず,周波数の精度と安定度には頼れな
いので, 5
]
1
]
途発振器と電力増幅器により小型モータを駆
動してきた定な駆動信号を得ていた また,この駆動信号
第 3区| 平磯の太陽屯校在J
l
i
J
!
I
J施設図
表
第2
反
射
2
0
0MHzブロードサイドアレイアンテナ諸元
板
寸
法
ダイポ ー ル の 配 列
f
尋
利
電
第 2図
2
0
0MHzブロードサイドアレイアンテナの外観
回
力
(
1
9
6
5
年頃)
半
転
値
約4
.8mX3m
東西方向
南北方向
6列
4段
1
6dBi (推定)
~M
約2
0度
軸
赤道儀
Vol.AO No.1 March 1
9
9
4
6
7
Oct. 14.
200Mffz
1956
(
3)観測の周辺
・観測の障害:時の経過とともにアンテナに故障を生じ
た即ち,毎日の天空レベルの検出において太陽を掃引
するときのパタンが崩れてきたことである.調査の結果
アンテナ素子の取り付け部の錆のためと判明したので,
アンテナ部分をとりあえず修理に出して,代替アンテナ
で観測を続けた.また, 1
9
6
0
年代に入ると県道を通過す
る自動車等の数が増し,多数のスパイク状の記録が現れ
るようになってデータの読み取りが困難になって来た
21
22
20
(UT)
・観測室:アンテナのすぐ北側に 2坪ほどの,窓が多く
風通しのよい,明るい観測川、屋があった.ここに機器は
第 4図
2
0
0MHz観測初期の頃の受信記録
全て納められ,データが記録された.時折職員が見回り
に行き,また朝には前日の記録を持ち帰った.夏季は窓
帯域出力で,これのプレート電流を安定させるために開
を開ければ海が近いので塩分が飛んでくることもしばし
発した安定化電源ω で駆動した.終端用の 7
5オームの
ばで,人間には快適でも,機器には酷な状況にあったと
抵抗は,余剰雑音発生を避けるため白金線をガラス管に
いえる.
封入したものを用いた.
(
4
) データ処理,整理
・受信機:信号をヘテロダイン検波して第 1,第 2中間
太陽電波の観測値は f
l
u
xd
e
n
s
i
t
yで表すことになっ
周波信号に変換した後, 2極管により直線検波し,その
ている.記録は直線検波値であるから,電力束密度とす
出力で直接記録電流計を駆動した.帯域幅は lOOkHz
るためには読み取った各値から計算せねばならない.
3hourly v
a
l
u
eを求めるために定常的には毎時の太
程度である.
・観測の記録:第 4図に,初期の頃の受信記録例を示す.
陽電波の大きさを測り,平均することになるが,前記の
図中 l
oは整合終端レベル,んはそれに雑音 2極管出力
記録紙に描かれたかなりの変動のある記録から毎時の平
を重畳したレベル,
fsky アンテナを太陽から外したス
均的な値を読み取り,全て手計算により求めるという作
カイレベルである.日出時には大きさが暫滅するいくつ
業が続いた.記録が安定していれば,計算によらず,目
かの周期的な変化がみられるが,これは直接波と海面で
盛りを用意して読み取りが容易にできるはずである.一
の反射波とが干渉したためであり,低仰角で水面などが
般の通信機などのレベル変動は ldB程度は問題視され
開けていると起こり得る現象である.アンテナの海面に
ないが,この場合は,あまく見ても 0
.
1dB以下に抑え
l
i
f
f i
n
t
e
r
f
e
r
o
よるイメージとの聞の干渉と考えて, c
なくては目盛り使用が適当ではないので,手計算により
meterとも呼ぶ. ここでは海抜高3
0メートル足らずで,
処理をした.
スパン約5
0メートルの干渉計は太陽面を分解するほどの
v
a
r
i
a
b
i
l
i
t
yというのはメータ波特有のノイズストー
ビームとはならず,またパタンは海面の状況によって変
ムの指標となるもので,平均レベルに対するストームパー
化があり,一定した形とはならない.
スト(ひげ)の大きさを 3段階で示す,それほど厳密で
通る小数の自動車並びに自動 2輪車の雑音が時折記録さ
はない値である.
この他に,異常現象があれば formatに従ってパー
れる程度であった.しかし,この他の人工雑音の発生も
ストを分類し,発生時刻,継続時間と最大値,平均値な
予測して,記録上の強度の増加が太陽であるか,人工雑
どを記した表を作った.
9
5
4
年から数年間は県道を
・電波環境:前記のように, 1
音であるかを区別するための試みが行われた.太陽の白
これらを毎月まとめて電離層月報に掲載するようになっ
色雑音に対して人工雑音,及び混信はスベクトル分布が
たのは, 1
9
5
4年 8月からである.当時は,三鷹の東京天
異なることから,直線検波後の出力が時定数の異なる回
0
,1
0
0
,1
6
0MHzを,豊川の空電
文台が VHF帯で 6
路によって応答に違いがあることで判別する方法である
研究所が 1
0
0
0
,2
0
0
0
,3
7
5
0
,9
4
0
0MHzを,そして平磯
安定な対数特性の作動回路があればよい動作を示す.
が2
0
0MHzの観測データを発表していた.
この時期には, TV放送は始まって間もないことでも
0
0MHzを
あり,またチャネルプランでは関東地域に 2
含む第 9チャネルの割当がないことから, 2
0
0MHzの
観測は保護された形であった.
ands,
この頃の世界の観測所としては,北米の WhiteS
Boulderなどがメータ波からマイクロ波まで,欧州で
はオランダの通称 NERAが同じく 200MHzの観測を
続けていた.他に,チェコスロパキヤの Ondrejov等
通信総合研究所季報
6
8
があって, d
a
i
l
yd
a
t
aを KDD経由で葉書によって入
手するという,今にして思えば大変にのんびりした,ま
た手間のかかる方法が取られていた
6
.1
.2 干渉計周ブロ ー ドサイドアンテナ
1
9
5
5年及び 5
6年にそれぞれ l基宛,第 5図のようなト
ランシット形のアレイアンテナが設置された場所は現
在の太陽観測l
アンテナのある部分 (
第 3図の B)で,東
西方向に 2基
, 2
0波長の間隔で設置された
このアンテナは,定常観視J
i
用のフロードサイドアレイ
よりも大きく,半波長ダイポ ーjレ8段 8列で構成され,
iの周りに回転する,
東西方向の水平車h
トランシット形の
.4
度であり,太陽
構 造 で あ っ た 電力半値幅はおよそ 1
第 5図
の大きさ約 1度を超える . 2基のアンテナの中央北側に
2
0
0MHz干渉計の外観
J
l
J定が
観測小匡を置き,太陽南中前後には干渉ノマタンの i
行われていた このアンテナは利得が大きく,かっ干渉
Hとして動作するので,定常観測用アンテナの測定値の
較正に利用できた
この!時期に平磯在勤の大林辰蔵氏 (
故人,宇宙科学研
究所教授)は,地球磁場の影響が南中頃の太陽電波の伝
慨に現れないか,と 昼になると時折この観測l
小屋に来ら
れたものである
0年ほと経過した後, 2
0
0
なお,この 2基のアンテナは 1
MHz用 lOm反射鏡の建設のために撤去された.
6
.
1
.3 1
0メータ反射鏡
定常T
h
見J
i
J
i
l
用のアンテナへの雑音対策として有効なのは,
県道を直接見ることのない場所にアンテナを設置し,車
両の雑音を地形によって遮る こと,そ してアンテナのサ
イドロープ特性を改善することである この目的にかな
い
,
nっ性能を改善したアンテナを新たに建設すること
になって準備を始めた 設置場所は 2基の干渉旨|のある
敷地の北f
j
[
J
I
とした
(
第 3図の C
)
次いでアンテナの構造を直径 1
0m のパ ラボラ反射鏡
とし,赤道儀に載せるものとした 焦点距離を余り大き
く取らず,関口角を 1
2
0度としてパタンを求めた 当然
第 1サイドロ
ブは
2
0dBまでは下がらないが,直
.
5
波長では高望みはできない 利得は効率 5
0%とし
径6
3dBくらいと推算した
て2
ヨ
1
6図
(
第 6図)
1
0メータ反射鏡の外観
いささか脱線するが,このアンテナを作るに当た って
1
96
7年にアンテナが完成し,観測環境を整えて定常観
業者を探すことが問題点であった というのは決まった
i
J
l
Jを開始した 新しいアンテナの効果は顔面で,雑音の
予算が約 8
0
0万円程であったので,名の通った会社に依
混入は減少し,信号の SI
N は大きくなり,安定な受信
頼するのは不可能に近かった
テータが得られるようになった
しかし,空電研究所の田
中教授に紹介していただいた焼津の鉄工所の社長の法月
(
1
)
アンテナ :反射鋭をはじめ主要部分はアルミニウム
氏が即座に引き受けられたので,製作については円滑に
合金で作られたので,架台と駆動部等の機械系の鉄材
進める こと ができた この時代,空電研究所をはじめ,
とはステンレス鋼を介在させるなとし てj
釘蝕の防止を
東京天文台,電波研究所,そのほかの機関のアンテナや
図った 鋭函はアルミニウム合金網張りとし,網を留
関連施設の製作には法月氏が大きく貢献されている
めつける枠板は鏡面構体に調整用ネジを介して固定し,
Vol.40 No.1 March 1
9
9
4
6
9
網面を動かして面精度の調整ができる仕組みを備えて
い た 銭面精度は,半径 5 mのジグを用意し,放物線
からの偏差を実測して求めた.
く偏波音!
と した.
1
2
) 受信機
1
0
0
,2
0
0MHzとも Rと Lの入力を切り
換えて直線増幅し,検波して記録する基本的な構成で
アンテナの給電には焦点に 反射板付き のダイポ ール
0
0MHz受信機の雑音指数は固体化したこと
ある .2
2素子アレイを直交して配置し た ダ イ ポ ー ル ア ン テ
.
8と小さくなり, S/N は十分な値が得られ
もあって 2
ナを用いてパ ーストの出現時にアンテナ利得の確認を
0
0kHzである.
た受信帯域幅は 2
)
行った (
第 3表
(
3)観測の手順は従来のやり方を踏襲した 天空レベル
アンテナの構造から前置増幅器を全天候型 l
として給
電点、に取り付けることは保守の面で容易ではないので,
の検出のためのアン テナ掃引,日出時の追尾開始,臼
没後の戻り等もプリセットし て全て自動的に行った
アンテナ出力はケーフル '
17D2V,約 5
0m 2,
4
.
.
:
で
観
電力束密度につ いては,データの安定性が得られた
測室に伝送し た 室内 にハイブリッド回路と 長さの補
ので,較正目盛りを用いて簡単 に読み取れるようになっ
正線路をおき, RとLの偏波成分に分けた 観測され
た
たパーストの一例を第 7図に 示す. この偏波計は後に
6
.2 5
0
0MHzの観測
ディジタル方式の もの に替わる.アンテナはす、緯~t1t1.
2
0
0MHzでの観測がしばらく続き,メ ータ波は三 鷹 ・
赤綬納ともにモ ータ駆動で,赤経車R
Iについては追尾速
平機,マイクロ波は豊川という分担ができあがった . し
度と速 ・遅 2つの速廻し速度を持ち,赤緯*l
Iは速・遅
かし, 2
0
0MHzと 1
0
0
0MHzとを,パーストについて
2速度で操作できた 天空レベルは,赤総車l
iを一定角
比べてみると大きな遠いが見られる 2
0
0MHzによく
度ずらすことで検出した アンテナの方向の指示と,
)には 2
5
0から 3
00MHz
現れるノイズストームは,文献( 4
アンテナ制御は全てシンクロモータを介して機械的に
辺 りまで見られる とある.一方 1
0
0
0MHzにはそれら
行ったので,制御盤の中はギヤとカムとマイクロスイ
y
チで一杯になったものである
0
0MHz
折角のアンテナであるか らという ことで 1
の観測も併せて行うこととし,給電用直交ダイポ ール
アンテナを 2
0
0MHzのアレイの中央部に入れ,同じ
一冗一
苛﹄晶
nHV
m
−
m
1cmr
ms
銭 面 精 度
利
2
0
0MHz
約2
3dB
得
lOOMHz
約1
3dB
2
0
0MHz
約1
2度
電 力 半 値 幅
04
03
6
.
2.
1 へルカルアンテナ
予算を得て新たに アンテナを作ることは毛頭考えず,
作を得意 とする職員 にお願いすることを前提に企てたこ
1
2
0度
角
みようと考えた
材料を整 えて手作りとする 事 とした. もちろんこれは工
諸一
鏡 一
f会何 −一
反 一
表 一
n
u−
−
一径
鏡
知 一直
射
反
ロ
開
しい気配はな い 波源はコロナの中層付近から少し低い
ところであろうが,現象の違う二つの周波数の問を見て
とである .場所は干渉音|アンテナの観測小屋のすぐ南側
として(第 3図の D),材木で枠や支柱を作り,枠に真
総網を張って右左 6個ずつ,計 1
2
個のヘリカルアンテナ
を立てた立派なものができあがった.
(
第 8図
)
9
6
0年には太
たが,アンテナ系の調整に時間がかかり, 1
( U T)
第7
区12
0
0MHz(
南
,波Hのパーストの研j
r
(
Auguste
v
e
n
t
)
これ
に 6AN4を使 った 前置増幅器を取り付けて観測を始め
第 8図
5
0
0MHzヘノレカ Jレアンテナの外観
通信総合研究所季報
7
0
陽の検出ができるようになった.この時期に, 5
0
0MHz
部分がわずかに変動し,特性に影響する ここにおい
のアンテナを建設する計画が認められ,急速その準備を
て,機器の安定度は収容している部屋全体の熱環境を
進めることになった.
安定化するのがもっとも容易であるという解を得たよ
うに思う.
6
.
2
.2 5メータ反射鏡
5メータのアンテナは同じく赤道儀で,
(
4)観測データ: 1
9
6
1年に観測を始めたが, 太陽活動の
赤経軸は モータ駆動,赤緯輸は手動,赤緯の可動範囲
低調な時期に入り,異常現象は観測できない期間が続
5
1
支ほどである. 赤緯の調盤は級車l
iの上に
は構造上 ±2
いた. しかし,時々メータ波のノイズストームに一致
(
1) アンテナ・
馬乗りになってハンドルを廻す,という作業をしたも
してひげのグループがみられる こと があった また,
のであるが,当時は皆若かった このアンテナの給電
一度だけであるが,たま たま観測室に行った時に 2サ
は円筒の空洞に直交ダイポ ールを取り付けたものであ
イクルくらいの振動が受信されていた記録音|の応答
0 mほどのケ ーフ’ルをつないで観測室内
り,これに 2
は波形を描くには遅すぎ,音を頼りとして聞きながら,
に導いた.外観は第 9図,観測地点は第 3図の Eで
,
置いてあった“東通工”のテ ープレ コー ダを廻したが
後に衛星実験用の lOmのアンテナが建てられた借地
うまく記録できなかったという残念なことがあった.
このような振動にはその後迎過していない.
である
(
2) 受 信 機
低雑音回路として 6AN4格子接地入力団
路を用いたが, NFとしては 5くらいまで得られたー
6
.2
.
3 6メータ反射鏡
5メータ反射鏡が1
0
年余を経て老朽化してきたことで,
その後いくつかの方法を試みたが,セラミック 管7
0
7
7
建て替えることになり ,再び法月鉄工所の手を煩わし,
を使用できるようになって NFは3
.
5まで下がった.
1
9
7
5
年 3月に完成した (
第1
0図,場所は第 3図の F)
(
1
) アンテナ.反射鏡は直径 6mとし,網張りで中心
1
9
6
0年には原子振動研究室の長竹室長等により パ ラメ
トリック増幅器の太陽電波受信実験が行われた NF
部は板張りとして,高周波数域での使用に耐えるよう
が 2dB(
1
.
6
4)と 格段に低雑音の増幅器であり,新し
に し た 赤道儀に載せ,駆動方式は 1
0m 鏡と同様で
い風を感じたものであった ただ,定常観測を行う場
合の長期安定性の確保について,必ずしも容易ではな
い点があることはやむを得なかった
(
3)
観測l
室.
コ ンクリ ートブロ
y
ク壁,スラブ屋根の 1
0
坪の建物であり(第 3図の E),家庭用ウインドウ型
の冷房機を取り付け,また冬季には電熱器で緩めるよ
うにしたが,受信記録の緩やかな変動が取り除けない
こと から内部全面にスチロ ール断熱材を貼ってさらに
温度変化を少なくした.空気調整だけでは幅射による
熱の移動を抑えることができない.前記のバラメトリッ
ク培幅器も,温度変化のためにポンピング用のクライ
ストロンと油浴,共振空胴,アイソレータ等,重要な
第 9図
5メータ 反射鏡の外観
第1
0図
6メータ反射鏡の外観
7
1
V
o
l
.
,
4
0 No.1 Mar
c
h 1
9
9
4
受信電波強度
22
22 .00
30
第1
1図
5
0
0MHz海面干渉パターン
ある 給電は直交ダイポールとし,ダイポ ールの反射
板の裏側に前置増幅器を取り付けた アンテナビーム
の HPBWは6
.
8
度,利得は 2
6d
B
. アンテナ高が 7
メータほどあり,海面が見えるので,日出時の干渉パ
1図
)
タンが記録された(第 1
この場合のビ ームはお
.
3
度 となるので,太陽面を分解する
よそ HPBWが0
には大き すぎる 白
(
2)受信機 .
新しい方式の受信機を作ることとして,メー
カに発注したーこれは偏波成分 RとL既知の定雑音出
力 Noと終端抵抗雑音 NRの 4信号電力を 2
0ms内で
!|国次切り笛えて受信機に加え,R+L,R-L を求め る
第1
2図 観測室
もので,この処理は前置増幅器の箱の中で行う 受信
機の安定性を確保し,較正するためには,常時 Noと
NRで受信機に基準量を与え,受信機のレベル変動と
作って ±0
.
1度以内になるように空気温度調整を厳重
雑音指数を把握して受信電力の j
演算に反映させた.主
に行って室全体を一定温度を保つようにした窓から
受信機では直線増幅検波の後,演算器を経て R+L,
の鱈射熱の流入もカ ーテン等で遮る必要がある 。 これ
R L を直線目盛りと対数回 I
B
'
tりで出力し,記録紙に
記録するととも に
, 2進符号の出力も可能とした こ
は室内の装置全体の安定化に効果があったと考えられ
の方法は,基準の物差しで常に入力信号を較正してい
る
なお,アンテナと装置が完成し た頃は太陽活動最小
ることである また大きいノぜース卜の出現に際しては,
期でめざましいパ ース トの発生はみられなかった.
しばしば記録計の振り切れを経験しているので,ここ
6
.3 9
5
0
0MHzの観測
0
では規定レベルを超 える 信号に対しては減衰器を 1
メータ波,テシメータ波の観測のみで は SID等の発
dB宛加えて行 くことに し,高速度 AI
D コンパ ータ
生の際に太陽面上の対応現象の確認ができ ない こと から,
を使うことによって切り替えのサイクル内で処理でき
皮のモ ニタを作る ことに した 観測デ ータとし
マイクロ j
た また天空レベソレを記録し,受信レベルからこれを
ては,後日豊)Iから送られてくるが,即時性を求めたわ
減じて正味の太陽強度を記録させた さらに,雑音弁
けである
別信号を加えて,太陽以外の信号を記録 しない機能を
し
く4テカ ード の記録ができる また,安定性も向上 ,
6
.
3
.1 1メータ 反射鏡
1
9
5
0年代に平磯で行われた Xバンドの海上伝搬実験の
機材が残されてい た こ れを活用し て Xバン ドの太陽電
変動は無視できる程度に抑えられた
波を受信してみようと考え ,受信機を作っ た
付加しである.これによって,直線性を損なうこと な
(詳細は 6.5(
6)
)
(
3
)観
/l
J
l
j
室(第 1
2図,第 3図の G) ー
こ の観測j
室は 2
0
0
MHz他 と共用であるが,ここでは内墜にスチロー ル
, 温度センサを
板を貼るとともに,空気の iれを作 り
/
1m の
パラ ボラ反射鏡と若干の素子,局部発振にはクライス卜
ロン 2K25と全て残りもので高周波部を作り,反射鏡の
裏側に平行重りを兼ねて取り 付けた このアンテナを 5
0
0
通信総合研究所季報
7
2
第1
4図 チャートレコーダと記録。j
l
4
0
,5
0MHzの各 5素子の八木アンテナを天頂に向けて
第1
3図 1
. 1メータ反射鏡の外観
並べ, RIOMETER受信機によって銀河電波を受信し,
SIDが発生すると D層吸収による減少が観測される
MHzの 5 m反射鏡の観測室の屋根に載せ,受信機を室
アンテナの指向範囲が広いので,太陽電波パ ーストが低
内において モニ タする装置が完成した。短波伝搬におけ
周波域でも発生する場合には,これらの装置で検出され
る SID発生時には確認資料として役に立った
6
.3
.
2 1
.1メータ 反射鏡
6メータ反射鋭を法月鉄工所で作ることになった際に,
.1メー トルのアンテナー組があり格安でゆずる
工場 に1
という ことであったので,購入することになった これ
0メ
を1
タアン テナのすぐ南側に置き(第 3図の H)
,
アン テナ として完成したのは 1
9
7
5年 3月
, 6メータ鏡と
0
5s
f
uを超える鱈射が現れ
ることがあり, 20MHzで 1
f
二ー
また,木星のテカメ ータ編射が衛星 I
。との係わりで
受信できた
6
.
5 その他
(
1
)
記録について ・受信デ
タはずっと記録計のペンに
よる紙へのインク書きの記録に頼ってきた いわゆる
伺時である アンテナの架台の中に高周波部が入り,受
チャー卜レコ ーダ方式である(第 1
4図
) .こ れは記録
J
信機は観測室内に置き,アンテナ架台の絡に中には観点j
!
I
J
H
寺に目でみることができるのが利点、で あ る チャ ー
中f
室の空気を i
差り込んで温度を安定化させ, レベール変動を
相l
えた.
トレコ ーダには, 1
9
6
0
年代あたりまで使われた記録電
流計という,
ミリアンペア程度で働く電流計の童|
先に
高周波部には局部発振にガンダイオ ー ,
ド ミクサには
ペンを付けて紙に弧状に記録するものと ,そ の後取っ
低雑音シリコンダイオード,較正用雑音源と減衰器等を
て替わった電子平衡式の直線記録音|とがある 前者と
収めた
(
第1
3図)
6
.4 RIOMETER
リオメ ータと呼ぶこの装置は, Re
l
a
t
i
v
eI
o
nosphe
r
ic
Opacity M巴t
巴rの略称で,銀河電波を受けて電離層の
9
6
5年から観測を始めた 2
0,3
0
,
吸収を測る 平!
演
で1
しては,横河電機のレコーダが多く用いられた いず
れもベンの太さと紙送りの速さが時間分解能を決める
ことになるが,定常観測の場合には,必要とする時間
分解能,経済性,そ して記録紙の整理の容易さを念頭
0
及び 1
2
0mmの速度が多
に送り速度を決め ,毎日寺 6
Vol4
0 No.l March 1
9
9
4
7
3
》
J
+
Jされた
. oa""• .
.
.•.
目
;
Aug.2
,1
9
7
2
これ らのレ コーダはいずれも時間変化に対する応答
がよくないのが泣 き所とな った
. 太陽屯波パース卜の
l
i
、い変化をするものがあるので,相応の応答が
中には i
必I
?
J
lである .毎日寺 lないし 3Mb程度のメモリで済む
ディジタル記録が今では普通であろう
(
2
) H
寺H装置につい て :記録を意味あるものと するため
議 102
f
1
3
c
1
0
'
)信号が必要である 1
9
6
Q
i
fまでは当所
には』上確な時五I
の太陽電波観 i
J
l
Jに用いる時計 は,振子式で接点を持っ
寺Hであった.振子日寺言 |
の国有の誤差と ,文
た普通の H
02
字盤指示と接点との不一致によ る誤差とで, この時期
03
第1
5図
04
05
T
i
m
e札T
06
8月イベントのダイナミッデスペクトノレ
の記録の時間誤差は最大 1分くらいであろう. 1
9
6
0年
後半には水品発娠の中古の時計が使えるようになり ,
9
6
7年には新庁合の悠設
誤差は小 さくなった その後 1
に伴って,新しい時Hによる全所共通に時刻信号を供
gust e
v
e
n
tのダイナミ
年の Au
y
クスペクトル図を
不す
(
5)太陽妨害について
静止衛星を地上から見ると泰秋
給するようになり, ここではじめて平磯での全観測デ ー
の一時期に衛星 と太陽が重なる時間を生じる この時
タの時間が一致する ことに なっ た 時間の修止は JJY
に太陽屯波が衛星同線の雑音レベルを増加させること
の受信によって行っ た
(
3) 測定器につ いて
1
9
5
0
年代までは, 2
50MHzまで
5オーム系信号発生器と 真空管電圧計,低周波オシ
の7
になるので,同線設言一
|には通常こ のための マージンを
u
iet
取っておく.その場合,太陽電波の強度としては q
sunを考える 。衛星通信の担当者は,妨害時間を知っ
ログラフ, 7
5オーム系スロァテッドラインが使 J
+
Jでき
ているので, この間に通信品質の劣化が起 こっても太
た 5
0
0MHzを手がけるようにな り, HP判。
の UHF
陽が原因と 判断するが,妨害時間と 見る範囲を超えて
信号発生器を本所から短期間借則し, 5m反射鋭が
生じた劣化には判断できなくなる
設置される頃には HP社の UHF幣 SGとスラブラ
もし,太陽が衛星から逸れて衛星向け のア ンテナノ f
50
0MHzを始めた ときには伝搬実験
インを入手し, 9
タンが大きく低下する方向にあるとして,そこで低下
で使 った Xバンドの SGが利用できた その他に,
量以上に大きい稲射をすれば,太陽が衛星に重なった
テスタ,吸収型波長計, クリッドデ ィップメ ータと い
時以上の劣化が起 こることになる そのような場合に
うような,測定器とい うよ りは簡易チェッカ等も折り
は,衛星回線の周波数付近の太陽電波を調べれば太陽
に触れて重宝したものであった 信号レベルは SG
線射による劣化の確認ができる 異常現象による妨害
が頼りであるが,他に較正方法が必要と感じた もので
ある 何れにせよ,基本的な量の測定であるので,長
小限の基本的な測定器でことが済んだといえる 。
(
4) ダイナミ
y
クスペク トルについて :パーストのスベ
pe
c
trum
ク トルの時 間 経 過 を 表 す 図 を dynamics
の実例については,文献(
8
)
に概説しであ る
(
6
) 500MHz受信機につい て:太陽電波穏射強度測定
には受信機入力をそのまま 安定に直線増幅して検波し,
記録する ことが望ましい.
しかし,記録, 読み取りの
容易さ と受信機の実際の動作とを併せて考えると ,何
といい,バーストの特性を端的に表世 ことができる
らかの機能を付加することが必要になる。 受信出力の
t
e
rの記録と
対象と する観測範囲を持つ spectrome
安定性,記録読み取りの容易さ ,受信機のダイナミッ
して出力されるものであるが, s
pectrometerがな い
0
0MHz
クレンジの拡大の 3つの改善をするために, 5
場合,固定周波数の強度変化記録を異なる周波数につ
のアン テナ の更新に合わせて,新しい受信機の検討を
した〈
引
いて得 られれば,大体の傾向を描 くことができ る. 日
pectrometerによ る観測はなかったよ
本圏内では s
うである
儒J
皮計であるから,
R及び Lの入力信号と抵抗終端,
0msの
雑音ダイオ ー ドの 4つの信号を この場合は 2
注目されるような大きい異常現象については,盆川
周期でサンプリングし,直線増幅検波後に AID 変換
及び三l
鷲 ・里子辺山のデータを得て平磯のデータと共に
して雑音ダイオ ー ドの出力を基準として R,L を計
作図した 増加 ・減少の特徴を捉えてピークや谷聞を
算し ,スカイレベルを減じた R+L
,R-L をデ ィジ
結び,等高線を描く作業は楽ではないが, パース卜 の
タル 2進信号及び DI
A 変換したアナロク信号で最終
概要がみられるものとなる 第 1
5図に一世j
lとして 1
97
2
出力とする 。また,大きい出力値に対しては 4デガド
通信総合研究所季報
7
4
x y
ディジタル出力
R+L
R-L
R+L
l
o
g(R+し)
終ど
端:レ
抵デ
抗イ
マ
ド
本体
前置部
第1
6
図新しい 500MHz受信機のプロック図
の対数圧縮出力を与える.これで記録の安定性と読み
の後, UHF領域と雑音についての考えが進み,改良
取り易さが保証される.
された真空管が多く作られるようになったが, UHF
検波回路の直線性は 20dB程度で,過大入力に対
テレビジョン放送の普及が推進力の一つではないだろ
してはこの直線性を保つように中間周波段で lOdB
うか.一方,普通の真空管の限界を超えるために,
刻みに減衰器を挿入する 各入力信号は 5ms内で処
理するために,検波時定数の決定,動作時間の速い電
Adler管
, maser
,パラメトリック増幅器等が開発
され,後 2者は宇宙通信・電波天文に必要な低雑音機
圧比較回路と AIDコンパータの選定に留意した.幸
器として大いに進展を見せたが,取扱い易さという点
いこの時期には高速動作の素子とプロセッサが入手可
では問題がある.そして半導体素子の飛躍的な進歩で,
能となっていたので,この方法が実現できた.データ
取得の制御,演算等はすべてこのプロセッサで処理す
UHF帯の雑音特性はパラメトリック機器に匹敵する
ものとなった.
る.人工雑音等の区別ができる入力に対しては処理禁
記録方式においても,強度の時間変化という単純な
6
図に
止と直前の値にホールドする機能を加えた.第1
ものから, 2次元, 3次元データもプロセッサを使え
装置のプロック図を示す
ば容易に処理できるし,記録電流計によるインク記録
この装置の高周波部は密閉箱に収めてアンテナの給
電アンテナの裏側に取り付けた.夏季の温度上昇を考
と比べるとその質も格段の差がある.
このように技術が格段に進んだ段階で、観測,測定を
慮して,終端抵抗の温度を 50度 C に設定した.
もう一度考えてみることは無意味なことではないと思
この装置では記録紙上の目盛りが安定し,読み取り
が容易Eつ確実となった.
か
.
う.以前にはできなかったことがあるのではなかろう
以上に 1
9
7
5
年頃までの平磯での太陽電波観測の状況
単純に昔と今という表現で太陽電波の観測対象全て
の概略を述べた.大きな技術革新に遭遇する直前まで
を比較すると,これまでに 9割以上の情報は既に得ら
の観測の様子を掴んで頂けるであろうか.
れていると考えられるが,なお見るべくして見られな
筆者が太陽電波に係わりを持ってからの約2
0
年間に,
かった現象が残っているという思いが残る.太陽に限っ
電気・電子技術は驚くほどの発展を見た.低雑音増幅
たことではないが,新しい眼鏡でよく見直すというこ
を例に取れば,はじめの頃には雑音に配慮した真空管
とが必要ではないかと感じる次第である.
さえなし既存の真空管で低雑音回路を工夫した.そ
V
o
l
.
,
4
0 No.1 March 1
9
9
4
7
5
”
円干汗F
7
. 平磯における太陽電波観測一ミリ波及び
J
+
L
J
l
-」 ・
『』
動スペクトル観測
11
.
7
.
1 32GHz太陽電波観測(1
9
8
0∼
1
9
9
1
)
,
電波研究所(現通信総合研究所)では, 1
9
7
8
年にミリ
』
ー
』
」
波帯衛星通信システムの先駆的実験を行うため地上実験
らNロケットにより打ち上げられた. しかしながら,第
3段ロケットが衛星に追突するという不測の事態により
t
ζ
汗工ー工
」』 lI
WZ︿
剖幡宮口山
ミリ波衛星通信の降雨対策とし
(平磯支所)に建設した施設が残った 副局の実験計画
には,衛星通信回線に対する太陽妨害現象を明らかにす
るとともに,太陽妨害の軽減対策について検討するため
の実験が計画されていて,衛星通信の周波数帯における
十一司
1
t
H
L_
,17
1
ドi
-
』
l
Il
1
+
t
=H
1
.
. 』』]
+
ー
_
.
.
_ 」 Eロ」」 .
1 ー
』 』 ー
ー
ふ
ー
同
ー
ド
H
"
'I
−"』ー』−一ー h 」ι
−
「
ι
ー
向
4
E
ハ
\
筒
M
M
V
二
一ι
\
凶
官
S
V
E
O
4
てのサイトダイパシティ切り替え実験等を実験計画の柱
l
局
としたため,この計画に沿って主局(鹿島支所)と房j
守 ι
.
本実験計画( Ill では,
E
一
ー
す
I
:
+
=
計』は
:
日
耳
ι
i
山
扇子日け
l寸
同
.
,
l
: ::: : 汁
::
1
「十
I哨工は
』·~
戸ト」
1
9
7
9
年 2月 6日宇宙開発事業団の種子島宇宙セジターか
アポジモータ点火後信号が消失し,残念ながらこの計画
は失敗に終わった【!Ol.
I
Il
施設等の建設を行った.実験用静止通信衛星( ECS)は
打ち上げは失敗に終わり,翌年打ち上げられた 2号機も,
T
」L =
=
=
1
1−
.
.
.
.
.
・
IL
,
1
z
1
.
2
」
』」ー」」E 」
~
I
I
、
ト
I I
司同
J 刊1•
日:.・ "
'
"
I
a
ー
園
回
’’
M
土回
・ ”・・ ”
Frequency (GHz)
s
圃
国
同
ーに
ι
ー
.
』
回
ド ι.
I
a
園田.”
s
太陽電波強度を正確に測定するため,太陽妨害実験装置
第1
7
図地球大気によるミリ波の減妥 12)
が設置された 本装置は衛星実験終了後に,太陽電波観
測装置として使用可能な構成となっている
ミリ波における太陽電波の縞射は,大部分が彩層の中
で行われる.このことはミリ波が光学的な現象に,より
密接に関係を持っていることを期待させる.
地球大気は,
,.;-~
i
:
:
:
:
:
:
:
:
:主二一「
ミリ波の伝搬に対してさまざまな減衰を
ι
E
二
二
三
」
与える.酸素分子及び水の分子が主な吸収源である.ま
」
.
ー
ー
, 、ー
A/,,
’
・
・
ー
I I
とがわかる.
,
・倒
戸孟二
カセグレン経緯儀式アンテナで,アンテナビームの半値
幅は 0
.0
6
度である.受信機はヘリウム冷却式パラメト
リックアンプを用いた低雑音増幅器( LNA
),ダウンコ
ンパータ (
DIC)
,バンドパスフィルタ(BPF),二乗
検波器,直流増幅器で構成される.
’
,
,
.
.
,
.
ト町
鏡面精度を必要とする.さらにこの精度を重力,風圧に
の外観を第1
9図に示す アンテナは口径 lOm鏡面修正
.
.
.
.
,
.
,
.
.同ー』
1
7
7メ ,
装置については,その精度や安定性が,特にアンテナ
常観測を開始した.太陽電波観測用アンテナおよび局舎
曽
−
’
‘
a
,
.
7
は指向特性(分解能)を向上させるため,良い反射鏡の
分満たすものである.
平磯でのミリ波太陽電波観測 1
3
)
(
1
4)
は
, 1
9
8
0
年から定
h
1m-1•
巴
=
これらの図から 32GHzは観測に適当な周波数であるこ
衛星実験用に整備されたアンテナは,これらの要求を十
”‘
’
・
ー
,
/
た雨による減衰も無視できなくなる.大気の吸収線を第
1
7図
( 12) に,降雨量と波長との関係を第1
8図(12)に示す.
よる歪みに対し保ち得るような支持機構が要求される
ー 」
~
・
』
,
.
,
‘
1
¥
c
d
|
/
/
0
・・3
r
一
一
一,
,
_
宜
一
一 」
/
f
)
ト IA J
・
.
,I
豆
一L
7
/
I
f
/
I
/
J
v
/
・
ヨ
'1 111
|
!
・
Frequency (GHz)
『
2
第1
8図雨による減衰匿 12)
111
,
.
.
.
通信総合研究所季報
7
6
6
8
'
1
2
1
1
1
3
1
1
5
11•
1
1
6
R
Z
!
H
L
i
l
l
lI
D
E
G
.J
第2
0図
太陽市走査時のアンテナの動き(ラスタースキャン)
NP
第1
9図
Bo= I
.9
ミリ波太陽電波観測r
j
J
1
jlOmゆアンテナの外観
o
t
a
lpower
太陽電波観測に用いる受信機の方式は, t
型と切り替え型( Di
c
k
e式)に大別できる 電波天文
用としては Di
c
ke式が広く用いられる方式であるが,
本観測装置では, この方式を用いていないため,利得変
動など不安定要因が考えられる このため,太陽面走査
l
得変動量の
の前後に,必ずノイスダイオ ー ドを用い,手j
HI
RRI
SO 32GHz R-POL
1
9日016 1
22 3 :
3
3:
o Ul
第2
1図
ミリ波太陽電波純度分布図
測定を行っている.太陽面走査の前後では,変動量はほ
ぼ0
.
01dB以下に収まっており高安定度の受信機であ
経度により指定するモードと走査観測によって CRT
ることが確認されている
蘭面上に表示された太陽面輝度分布図の特定点を指定し
本観測装置での太陽電波観測は,細いアンテナビーム
による太陽面の二次元走査と,太陽商の特定点の連続追
尾である.また左旋,右旋両円偏波による観測も行える
太陽電波観測の方法は,太陽面走査では,太陽に固定
した座標系で見ると ,走査は太陽の西南側から始め,太
て述続観測を行うものと二つの方法がある
ミリ波太陽電波の観測では熊谷らにより多くの研究成
果が得られた また,平磯宇宙環境センタ ーで行われて
いる電波予響報業務に対して重要な資料を提供できたー
畿の施設を使用したミリ波太陽電波観測は 1
9
8
3
年1
1
平1
陽面を南北に往復し,東北側で終わる.太陽商走査時の
月で終了せざるを得なくなった それは,アンテナ局舎
0図に示す 走査線の本数は 5
1本で,
アンテナの動きを第2
の設置場所が借地であったため,地主に土地の返却を求
l走査線あたりの時間は 2
0
秒である. l回の走査は 1
7分
められ,やむを得ず観測施設を撤去したためである そ
間を要す 走査によって得られたミリ波輝度分布図を第
9
8
5年に平磯の観点j
l
施設と閉じ仕様の鹿島の装置
の後, 1
2
1図に示す太陽面上の静穏領域の輝度温度は約 1
0
,
0
00
Kで
, 2
0
0K毎の等高線が示されている
を使用して観測を続行した (15) 観測はすべて電話回線
特定点追尾では,特定の活動領域を連続追尾し,電波
パーストの観測を行う
追尾する点は太陽面上の緯度,
を通じて平磯側からのパソコンによる遠隔操作で行われ
た
. しかし,制御するアンテナや装置は自の届かない遠
隔地に有るということで,安全面には特に考慮が払われ
V
o
l
.4
0 No.1 March 1
9
9
4
7
7
羽
島
eUM口w Z 口﹃﹄匡﹀凶J M
’
e
/
,
”
EB
1
1
1
m
1
1
4
1
1
5
1
1
6
R
Z
l
t
t
U
T
Hl
D
E
G.
l
第2
2図 太陽商人i
よ倉時のアンテナの i
f
U
1き (ラジアルスキ十ン)
た 1
9
8
7
年からはこれまでのラスタースキャン β式か ら
,
ラジアルスキャン H式〈
!日に変更した
ラジアルスキャ
ン時のアンテナの動きを第 2
2図 に 示 す
ラジアルスキャ
ン方式の特長として走査線が必ず、太陽面のセンターを通
_.
¥ .
.
_
_
-v,
・
r
過するため,受信レベルの校正が容易なことである 鹿
島の装置を使用したミリ波太陽電波観測は, 1
9
9
1年 6月
料
紙
吋
まで継続した
7
.2 7
0
∼5
0
0MHz太陽電波スペ クト ル観測( 1
9
8
8∼
)
太陽フレアに伴うメータ波帯,デシメータ波帯の E型
やW型太陽電波パーストの短射の強いものは,総気!嵐に
対応する事がよく知られている .固定周波観測ではパー
ス卜の型を判断することは非常に難しい 平磯宇宙環l
完
センタ ーでは,屯波答報的中率向上のため, 1
9
8
8
年に 7
0
第2
3図太陽屯波スペクト Jレ計 J
1
JlOmゆアンテナの外観
∼5
0
0MHz帯太陽電波ダイナミ yクスペクトル言.
,
(
)
7
) を
5
田
古
しかも,スペクト
)観測周波数帯に分解
ている .電波スペクトル計は他に( a
点数に等しい数の独立な受信機を用意するマルチ ・チャ
ネル方式(
b)電気信号を超音波 に変換して超音波分光を行
うAcou
s
t
oOpt
i
c
al(A-0)方式(
c
)電波時系列の自己相
h
u
c
uコFよ
U
ペクトラムアナライザを使用した周波数掃引型を採倒し
一
£
ム
求されるため,このような要求を満たすものとして,ス
一
主
︶
ダイナミックレンジが必要とされる
泊叩﹄四回
穏時の数千倍にもなることがあるため,受信機は,広い
ル計では 7
0∼ 5
0
0MHzという広い受信周波数範囲が要
mm
太陽電波強度は,太陽フレアに伴うバ ース卜時に,静
羽
hucgg
よ
用 し た アンテナの外観を第23図に示す
一£ l E
ンテナの一次放射器として,直交対数周期アンテナを使
︷
£
=
Om の赤道儀式パラボラアンテナ
アンテナは,直径 l
である.広帯域 (
7
0∼ 5
0
0MHz)偏波観測のため,ア
m
!
V
1スペクトル観測を開始した
設置し ,太陽電波の l
5
箇
2
回
目
2
1
3
日
2
1
0
0
2
2
0
0
T
i肥( L
J
T
)
t
i
1
2
4図 太
陽
'
,
[l
t
,
皮切j;スペクトル観測例
to
関をとり,フ ー リェ変換してスペクトルを求める Au
c
o
rr
e
l
at
ion方式がある (18)
本装置は電波強度の周波
を制御出来るようになっている .掃 引デー タは, G
P-IB
数分布の他に,左回り,右回り 円偏波の周波数変化も同
を介して出力する事ができ,得られたデ ー タは,解析用
時に観測することができる 偏 波 i
J
l
J定のため, それぞれ
のワークステ ーションによりデ ー タの編集や解析がなさ
独立した 2系統の受信部を設けている .80dBのダイナ
れ る 太陽電波動スベクトルの例を第 2
4
図 に 示 す メー
ミ y クレンジを持ち, G
P-IBにより外部から観測条件
J
l
Jされる太陽電波パ ーストは,第 2
5図! 9)に
タ波帯で観 i
通信総合研究所季報
7
8
NZ2
3
0
,
0
0
0
6
0
7
0
これらのパーストの中でも,特に E型
, I
V型パース
トが観測されてから 2∼3日後に地磁気嵐が発生する
ことが多いので,電波警報業務の地磁気嵐発生予報に
は必要不可欠な観測となっている.
8
. おわりに
電波警報業務のため光学観測を補足する目的で始まっ
た2
0
0MHz太陽電波観測は後に大きな成果を上げる事
になった すなわち,太陽フレアの発生した位置,重要
度及び 200MHz太陽電波強度によって,地磁気嵐発生
の確率を予知する方法が導かれた.また,メータ波太陽
電波は,地磁気と相関が良く,デシメータ波太陽電波は,
SIDに対応する事実が見いだされ,これを踏まえて太
陽X線,太陽宇宙線を含む高エネルギー粒子の研究が活
発に行われるようになった.
9
9
2
年1
2月に
今回撤去した施設に変わるものとして, 1
2
8
0
0MHzでの固定周波による太陽電波観測を開始した
2
8
0
0MHz太陽電波強度は太陽黒点と同様に太陽活動度
を示す指標として良く知られている.加えて翌年 3月に
∼70MHzおよび 500∼2500MHz太陽電波スベクト
2
5
ル計が整備され,以前からの施設と合わせて,最終的に
2
5∼2500MHzをカバーするダイナミックスベクトル計
システム, HiRAS (Hiraiso RAdio Spectorograph)が完成した.また, 200MHz及び 500MHz固
定周波観測は,スベクトル計に専用の受信機を付加して
行うことになった.これらの装置は,今後宇宙天気予報
業務にとって,有効な情報の提供が可能となった.新し
い装置については,次編に詳しく記述する.
V
o
l
.
,
4
0 No.1 March 1
9
9
4
7
9
平磯における太陽電波観測について,観測装置の概要
9
等,開始時から現在までの変遷を歴史的にまとめ紹介し
7
0∼500MHz帯 ス ベ ク ト ル 計 に よ り 観
測開始
てきた.不備な点も多々有るが,参考になれば幸いに思
1
9
9
1
6
う.平磯における太陽電波観測年表を付録 lに,これま
1
9
9
2
1
0
3
2GHz観測j
終了
2
8
0
0MHz用 2 mア ン テ ナ , 偏 波 計 設
でに発表された平磯太陽電波関係の文献リストを付録 2
置
に掲載したので参照されたい.
2
5∼70MHz帯直交対数周期アンテナ設
置
謝 辞
1
2
本文を執筆するに当たり適切なご助言とご指導をいた
1
9
9
3
3
1
9
9
3
5
だいた猪木総括主任研究官−(前太陽研究室長),近藤太
陽研究室長に感謝いたします また,長年にわたり太陽
電波観測を支えてこられた関係各位に深謝いたします.
太陽電波観測の繁明期に関して,守山史生氏(東京大
学名誉教授),赤羽賢司氏(東京大学名誉教授),川上謹
2800MHz観測開始
1
0
0・200MHz用 lOm反射鏡, 5
0
0
MHz用 6m反射鏡
9
5
0
0MHz周 1
.1m 反射鏡解体
5
0
0
∼2500MHz帯用 6m反射鏡設置
2
5∼2
5
0
0MHzスベクトル計(HiRAS)
による観測開始
之介氏(元電波研究所総合研究官)に教えていただいた.
ここに感謝申し上げる.
付録 1 平 磯 に お け る 太 陽 電 波 観 測 年 表
年 月
事
1
9
5
2
3
2
0
0MHz観測装置設置
1
9
5
4
8
定常観測開始
o
l
a
rNoiseと SolarFlareを考慮した場合
新野,“ S
項
2
6日 0
4
3
8U.T.頃 最 初 の パ ー ス ト を 観
測
1
9
5
5
200MHz干渉計アンテナ l基据え付け
1
9
5
6
1
9
5
7
干渉計次の 1基据え付け
1
9
5
8
1
9
6
0
1
9
6
1
9
2
1
9
6
5
4
1
9
6
7
3
1
9
6
8
1
2
1
9
6
9
3
IGY
IGY
lm反射鏡により 9
5
0
0MHz観測開始
5m反射鏡により 500MHz観測開始
METER観測開始
多周波 RIO
lOm反射鏡により 2
0
0MHz観測開始
同 lOOMHz観測開始
の磁気嵐発生確率についてぺ電波研発記, 1
2回
, p
p
.
9
1
5
,1
9
5
7月 4月
.
新野,羽倉,
“地磁気,電離層擾乱と太陽爆発との関係
(
1
) 太陽電波アウトパーストの周波数特性について”,
電波研発記, 1
5回
, pp
・
4
9・
5
0
,1
9
5
8
年1
0月
.
新野,羽倉,
“地磁気,電離層擾乱と太陽爆発との関係
(
2
) 太陽電波アウトパーストの形について’\電波研
5回
, p
p
.
5
1
5
2
,1
9
5
8
年1
0月
ー
発記, 1
K
.
S
i
n
n
o
, and Y.Hakura,“ On t
h
er
e
l
a
t
i
o
no
f
s
o
l
a
re
r
u
p
t
i
o
n
st
o geomagnetic and i
o
n
o
s
p
h
e
r
i
cd
i
s
t
u
r
b
a
n
c
e
s
.I
.Ont
h
epowerspectrum
o
fs
o
l
a
rr
a
d
i
oo
u
t
b
u
r
s
t
s,
” R
ep. I
o
n
o
s
.
,R
e
s
.
Japan.1
2
,3
,p
p
.
2
8
5
2
9
5
,1
9
5
8
.
K
.
S
i
n
n
o
, and Y.Hakura,“ On t
h
er
e
l
a
t
i
o
no
f
5
5
3
lOOMHz偏波計設置
200MHz偏波計設置
500MHz用 6 m反射鏡, 9
5
0
0MHz用
6
1
.
1m 反射鏡完成
500MHz偏波計による観測開始
lOmカセグレンアンテナによりミリ波
s
o
l
a
re
r
u
p
t
i
o
n
st
o geomagnetic and i
o
n
o
s
p
h
e
r
i
cd
i
s
t
u
r
b
a
n
c
e
s
. I
I
. Ont
h
et
y
p
eo
fs
o
l
a
r
r
a
d
i
oo
u
t
b
u
r
s
t
s
"
,Rep. I
o
n
o
s
.R
e
s
.Japan.1
2
,
3
,p
p
.
2
9
6
3
0
0
,1
9
5
8
.
K.Sinno,
“ Methodo
fmagneticstormf
o
r
e
c
a
s
t
i
n
g
from t
h
ea
c
t
i
v
i
t
i
e
so
ff
l
a
r
e
s accompanied by
t
h
es
o
l
a
rr
a
d
i
on
o
i
s
eo
u
t
b
u
r
s
t
s
"
,J.RadioR
e
s
.
L
a
b
s
.4
,1
7
,p
p
.
2
6
7
2
7
6
,July1
9
5
7
.
(
3
2GHz)観測開始
向上中止
鹿島 lOmアンテナにより 32GHz
観測
再開
7
0∼500MHz帯 lOmアンテナ設置
K.Sinno,
“ Methodo
fmagneticstormf
o
r
e
c
a
s
t
i
n
g
from t
h
e
.a
c
t
i
v
i
t
i
e
so
ff
l
a
r
e
s accompanied by
t
h
es
o
l
a
rr
a
d
i
on
o
i
s
eo
u
t
b
u
r
s
t
s
"
, Rep. I
o
n
o
s
.
R
e
s
.J
a
p
a
n
.
,1
1
,4
,p
p
.
1
9
5
2
0
4
,1
9
5
7
.
K.Sinno,“ C
h
a
r
a
c
t
e
r
i
s
t
i
c
so
fs
o
l
a
ro
u
t
b
u
r
s
t
st
o
(磁気モーメント測定装置設置
NASDA)
1
9
7
0
1
9
7
2
1
9
7
5
付録 2 平 礎 太 陽 電 波 関 係 文 献 リ ス ト
1
9
8
0
4
1
9
8
3
1
9
8
5
1
1
8
1
9
8
8
3
通信総合研究所季報
8
0
e
x
c
i
t
e geomagnetic s
t
o
r
m
s
"
, J.Radio R
e
s
.
L
a
b
s
.
,6
,2
3
,p
p
.
1
7
2
0
.
,January1
9
5
9
.
Y.Hakura,“ On t
h
e power spectrum o
fs
o
l
a
r
r
a
d
i
oo
u
t
b
u
r
s
t and i
t
sr
e
l
a
t
i
o
nt
o SWF (
d
e
l
l
i
n
g
e
rphenomenon) andgeomagnetics
t
o
r
m
"
,
J.RadioR
e
s
.L
a
b
s
.
,5
,2
2
,p
p
.
2
8
3
2
9
3
,O
c
t
o
b
e
r
meter t
e
l
e
s
c
o
p
e
"
, JRRL., 1
3
,7
0
,p
p
.
2
3
5
2
4
4
,
9
6
6
.
Novemb巴r1
K.Takahashi,“ An i
n
v
e
s
t
i
g
a
t
i
o
no
fs
o
l
a
re
m
i
s
s
i
o
na
tf
r
e
q
u
e
n
c
i
e
so
f3
5
,7
0
,and9
4Gcwitha
4
.
8
8
m
e
t
e
r diameter t
e
l
e
s
c
o
p
e
,
” The A
s
t
r
o
p
h
y
i
s
i
c
a
lJ
o
u
r
n
a
l
.
,1
4
8
,p
p
.
4
9
7
5
0
0
,May1
9
6
7
.
A
.T
s
u
c
h
i
y
a
, and K
.Takahasi,“ S
p
e
c
t
r
u
m
・ o
f
1
9
5
8
.
Y.Hakura, and G.Tetsuo,“ P
r
・
e
S
cp
o
l
a
r cap
i
o
n
o
s
p
h
e
r
i
cb
l
a
c
k
o
u
t andt
y
p
eIVs
o
l
a
rr
a
d
i
o
s
l
o
w
l
y varying component o
fs
o
l
a
rr
a
d
i
o
emission on m
i
l
l
i
m
e
t
e
r wavelengths
,
” S
o
l
a
r
P
h
y
s
i
c
s
.
,3
,2
, (
1
9
6
8
)
,p
p
.
3
4
6
3
4
8
, February
1
9
6
7
.
o
u
t
b
u
r
s
t
s
,
” J
.Radio R
e
s
.L
a
b
s
,6
,2
8
,p
p
.
6
3
5
6
6
8
,O
c
t
o
b
e
r1
9
5
9
.
T.Goh,“ Recurrence t
e
n
d
e
n
r
yo
f geomagnetic
d
i
s
t
u
r
b
a
n
c
e
s and i
t
s a
s
s
o
c
i
a
t
i
o
n with t
h
e
羽倉,
“太陽電波アウトパーストに関する資料”,宇宙
線研究, 4巻 1号
, p
p
.
5
0・5
3
,1
9
5
9
年 1月
.
高橋,薄井,山下,
“
VHF帯太陽雑音観測における妨
害波の検出”,電波研発記, 8回
, p
p
.
8
2
,1
9
5
5
年 4月
.
T.Takahasi, M.Onoue, and K.Kawakami,
“
C
h
a
r
a
c
t
e
ro
f 200Mc s
o
l
a
rn
o
i
s
eo
b
s
e
r
v
a
t
i
o
n
equipment i
n
s
t
a
l
l
e
da
tH
i
r
a
i
s
o Radio Wave
O
b
s
e
r
v
a
t
o
r
y
,
“J
.RadioR
e
s
.L
a
b
s
.
,1
,6
,p
p
.
4
1
5
3
,September1
9
5
4
.
K.Kawakami, T.Takahasi, and M.Onoue,“ A
methodo
fd
i
s
c
r
i
m
i
n
a
t
i
n
gd
i
s
t
u
r
b
a
n
c
e
si
nVHF
s
o
l
a
rn
o
i
s
eo
b
s
e
r
v
a
t
i
o
n
"
,J.RadioR
e
s
.L
a
b
s
.
,
2
,8
,p
p
.
1
1
1
1
2
3
,A
p
r
i
l1
9
5
5
.
T.Obayashi,
“ TheSIDe
f
f
e
c
tont
h
eVHFs
c
a
t
t
e
r
propagation a
s
s
o
c
i
a
t
e
d with t
h
eg
r
e
a
ts
o
l
a
r
o
u
t
b
u
r
s
to
fJ
u
l
.2
9
,1
9
5
8
,
” R
ep. I
o
n
o
s
.R
e
s
.
J
a
p
a
n
.
,1
2
,3
,p
p
.
3
3
6
3
3
8
,1
9
5
8
.
羽倉,郷,“ Major p
l
u
s o
u
t
b
u
r
s
tと p
o
l
a
r cap
b
l
a
c
ko
u
t",地球電気磁気学会講演予稿,
5
9
年 5月
.
新野,
p
p
.
3
8
,1
9
“太陽電波スペク卜ルと地球嵐の関係”,地球電
1回
, 1
9
6
2年 5月
.
磁気講予, 3
新野,“太陽電波スベクトルと地球嵐の関係ぺ電波研
3回
, p
p
.
3
6
4
0
,1
9
6
3
年 1月
.
発記, 2
新野,
“太陽電波スベクトルと地球嵐の関係 H”,地球
2回
, p
p
.
4
4
,1
9
6
2年 1
0月
.
電舷気講予, 3
羽倉,
“太陽電波と地球嵐”,天文と気象, 3
1巻 5号
,
p
p
.
1
8
3
5
,1
9
6
5年 5月
.
新野,
“太陽電波(宇宙空間物理学特集第 E部電波によ
.)
る字宙空間研究 3
2
0
,1
9
6
6
年 1月
.
高橋,
“
3
.
2
.4
.
3および 8.6mm太陽電波の観測”,
1回
, p
p
.
3
2
3
5
,1
9
6
6年 1
0月
.
電波研発予, 3
K.Takahashi,“ Solaro
b
s
e
r
v
a
t
i
o
na
t8
.
6
,4
.
3and
3
.
2m
i
l
l
i
m
e
t
r
e waves with a 4
.
8
8 metre d
i
a
-
s
l
o
w
l
yvaryingcomponento
fmicrowaves
o
l
a
r
r
a
d
i
a
t
i
o
n
,
” R
ep. I
o
n
o
s
. SpaceR
e
s
.
J
a
p
a
n
.
,1
8
,
3
,p
p
.
3
0
7
3
1
3
,1
9
6
4
.
山下,
“太陽電波の観測I(太陽地球間物理学特集 I
l
l
.太
陽と惑星間空間 I
l
l
-2
.)”,電波研季, 1
5巻 7
8
号
,
p
p
.
1
5
7
1
6
6
,1
9
6
9
年 5月
.
山下,
“太陽電波の観測について”,電波時報, 2
4巻 5
号
, p
p
.
3
4
3
9
.1
9
6
9
年 5月
.
山下,
“太陽電波の観測”,電子計測, 1
1巻 6号
, p
p
.
8
2
4
,1
9
7
1年 6月
.
山下,
“ミリ波帯太陽電波の観測(超高層物理学特集
2
3
.)”,電波研季, 1
6
巻8
4号
, p
p
.
3
3
2
3
4
2
.1
9
7
0
年
5月
.
羽倉,西崎,田尾,山下,
“ヘクト・デカメートル波帯
宇宙および太陽電波観測( A
l
o
u
e
t
t
eEによる観測デー
タの解析I
V
.)”,電波研季, 1
5
巻8
1号
, p
p
.
5
4
9
5
5
8
,
1
9
6
9
年1
1月
.
羽倉,西崎,田尾,
“ヘクト・デカメートル波帯太陽電
波観測I(
A
l
o
u
e
t
t
eEによる観測データの解析 I
V
.)
”
,
5回
, p
p
.
5
8
.1
9
6
9
年 5月
.
地球電磁気講予, 4
羽倉,西崎,田尾,
“
A
l
o
u
e
t
t
eE衛星によるヘクト・
デカメートル波宇宙,太陽,惑星電波の受信について”,
9
6
9春1
7
,1
9
6
9年
.
天文学会予稿, 1
Y.Hakura,R
.
N
i
s
i
z
a
k
i
,andK.Tao,
“A
nalysiso
f
o
b
s
e
r
v
a
t
i
o
n
a
ld
a
t
ao
b
t
a
i
n
e
dbyA
l
o
u
e
t
t
e I
I
.
4
.G
a
l
a
c
t
i
cn
o
i
s
e spectrum and s
o
l
a
rr
a
d
i
o
b
u
r
s
t
s i
n h
e
c
t
o
d
e
c
a
m
e
t
r
i
c wave r
e
g
i
o
n
"
,
JRRL., 1
6
, 8
7/
8
8
, p
p
.
2
1
5
2
2
6
, September/
November1
9
6
9
.
羽倉,西崎,回尾,山下,磯崎,水戸部,
“ヘクト・デ
カメートル波帯太陽電波の PFP強化観測結果”,
IASYシンポ,第 2回
, p
p
.
2
3
2
7
,1
9
6
9
年 9月
.
羽倉,西崎,回尾,山下,磯崎,水戸部,
“ヘクト・デ
VoL,40 No.1 March 1
9
9
4
8
1
カメートル波帯太陽電波の PFP強化観測結果”,地
球電磁気講予, 4
6回
, p
p
.
6
1
.1
9
6
9年 1
0月
.
羽倉,西崎,回尾,山下,
“ヘクト・デカメートル波帯
宇宙および太陽電波観測”,電波研発予, 3
7回
, p
p
.
2
3
2
5
,1
9
6
9
年1
0月
.
羽倉,西崎,田尾,山下,磯崎,水戸部,
“ヘクト・デ
カメートル波太陽電波観測(プロトンフレア強化観測
1
9
6
9
年)
結果 (
m
.)’\電波研季, 1
6巻 8
3
考
, p
p
.
8
1
8
7
,1
9
7
0
年 5月
.
“ヘクトメートル波宇宙,太陽電波の高空観測
(超高層物理学特集 2
2)”,電波研季, 1
6
巻8
4号
,
p
p
.
3
2
6
3
3
1
,1
9
7
0年 5月
.
9
6
6
年 6月
羽倉, “太陽プロストの S成分とパースト 1
8回
, I- 7
6
,
のプロトン現象一”,地球電磁気講予, 4
年1
1月
1
9
7
0
船川,乙津,
“
35GHz帯太陽電波観測による降雨減衰
の測定”,電波研発予, 4
2回
, p
p
.
3
2
3
8
,1
9
7
2年 5月
山下,水戸部,磯辺,
“太陽電波の特性( 1
9
7
2
年 8月の
.)”,電波研季, 1
9巻 1
0
3
号
,
太 陽 地 球 間 擾 乱 現 象3
p
p
.
2
5
5
2
6
0
,1
9
7
3
年 7月
.
村永,
“太陽電波と太陽黒点数との相関についてぺ外
園大気共同研究会太陽活動周期 N
o.20の総合報告,
1
9
7
7
年 2月
.
村永,“ m-dm帯太陽電波と黒点相対数との関係につい
て“,外園大気共同研究会太陽活動周期 N
o.20の総
合報告, p
p
.
7
8
8
2
,1
9
7
7
年 2月
.
F.Yamashita, S
.
I
s
o
z
a
k
i
,A
.
M
i
t
o
b
e
, K.Obu, T
.
品“ Ont
h
er
e
l
a
I
s
o
b
e
,E
.
O
u
c
h
i
,andK.Muranag
t
i
o
nbetweens
u
n
s
p
o
tnumbersandm-dms
o
l
a
r
,
”S
o
l
a
rT
e
r
r
e
s
t
r
i
a
lEnvironmental
r
a
d
i
owaves
Researchi
nJ
a
p
a
n
.
,1
,p
p
.
7
8
8
2December1
9
7
7
.
大部, “昭和5
2年 9月∼ 1
0月に発生した太陽電波パース
トの観測データについて”, STE研究会,第 4回
, 1
9
7
7年1
2月
.
村永,
“衛星用( ECS
)地上施設を利用した 4GHz及
び 32GHZ帯太陽電波観測計画”,太陽電波研究会,
1
9
7
8
年 2月
.
村永,
K.Obu, K.Muranaga, S
.
I
s
o
z
a
k
i
, A.Mitobe, T
.
I
s
o
b
e
,andE.Ouchi,
“S
o
l
a
rr
a
d
i
oe
m
i
s
s
i
o
n
so
f
1
0
0
, 2
0
0
, 5
0
0 and 9
5
0
0MHz o
b
s
e
r
v
e
d a
t
o
l
a
r T
e
r
r
e
s
t
r
i
a
l Environmental
H
i
r
a
i
s
o” S
Researchi
nJ
a
p
a
n
.
,2
,p
p
.
4
1
4
5
,May1
9
7
8
.
熊谷,村永, “「コメント(太陽電波観測)」”, STE
研究会, p
p
.
3
9
,1
9
7
9
年 9月
.
熊谷,磯崎,大部,磯辺,大内(長),大内(栄),村永,
Y.Hakura, R
.
N
i
s
h
i
z
a
k
i
, K.Tao, and F
.
Yamashita,“ R
e
s
u
l
t
so
fs
p
e
c
i
a
lo
b
s
e
r
v
a
t
i
o
n
s
f
o
rt
h
e proton f
l
a
r
ep
r
o
j
e
c
t1
9
6
9:3
.O
b
s
e
r
v
a
t
i
o
no
fs
o
l
a
rr
a
d
i
ob
u
r
s
t
s by t
h
es
a
t
e
l
l
i
t
e
A
l
o
u
e
t
t
eI d
u
r
i
n
g t
h
e PFP i
n
t
e
r
v
a
l
, May,
” JRRL., 1
7
,8
9
,p
p
.
2
1
3
2
,January
J
u
l
y
,1
9
6
9
1
9
7
0
.
羽倉,
現状のレビューと将来計画, 1
9
7
8
年 2月
.
)地上施設を利用した 4GHz及
“衛星用( ECS
び 32GHz帯太陽電波観測計画”,太陽電波研究会,
“電波研究所平磯支所におけるミリ波帯 lOm
香野,
o
アンテナによる太陽電波観測”,
STE研究会, 1
9
7
9
年 9月
.
熊谷,磯崎,高橋,村永,
“ミリ波帯 lOmφ アンテナ
r,天文学会議予,昭和54年秋季,
による太陽電波観浪
p
p
.
6
4
,1
9
7
9
年1
0月
.
熊谷,機崎,
r
“大口径アンテナによるミリ波太陽電波観
視 ,太陽電波研究会(文部省総合研究 A
)
,p
p
.
6
3
,
年 2月
.
1
9
8
0
熊谷,磯崎,
r
“大口径アンテナによるミリ波太陽電波観
調 ,天文学会講(春季), p
p
.
6
3
,1
9
8
0
年 5月
.
熊谷,機崎,大部,磯辺,大内(長),大内(栄),西野,
8回
, p
p
.
1
4
“ミリ波太陽電波の観測’\電波研発予, 5
.
3
2
,1
9
8
0年 7月
熊谷,村永,
S
o
l
a
rRadioO
b
s
e
r
v
a
t
i
o
n
sa
tM
i
l
l
i
“
meter Wavelengths a
tH
i
r
a
i
s
o,
” S
o
l
a
rT
e
r
r
.
年 8月
.
E
n
v
i
r
o
n
.R
e
s
.
,4
,p
p
.
2
2
2
4
,1
9
8
0
,
熊谷, “ミリ波太陽電波の観測「,電波時報, 5号
p
p
.
6
3・6
7
,1
9
8
0
年1
0月
.
熊谷,磯崎,
“ミリ波太陽電波の観測一観測装置の概要
と初期の観測結果一”,電波研季., 2
7
,1
4
2
,p
p
.
1
7
.
3
7
,1
9
8
1年 5月
熊谷,大部,磯辺,大内(長),西野,大内(栄),
“大口
径アンテナによるミリ波帯太陽電波の観測( I)一ミ
リ波・マイクロ波パーストの同時観測ー”,天文学会
p
.
5
1
,1
9
8
1年 5月
.
講(春季), p
熊谷,磯崎,大内(長),大部,磯辺,大内(栄),西野,
堀,高橋,“ S
o
l
a
rRadioO
b
s
e
r
v
a
t
i
o
n
sa
t3
2GHz
by a LargeS
i
n
g
l
eD
i
s
h
"
,P
u
b
l
i
c
a
t
i
o
n
so
ft
h
e
AstronomicalS
o
c
i
e
t
yo
fJ
a
p
a
n
.
,3
3
,3
,p
p
.
4
8
5
4
9
4
,November1
9
8
1
.
松浦,
“ミリ波帯電波による太陽面観測と電波警報”,
5巻
,
信学誌(技術 6
2号展望 A
)
,p
p
.
1
8
9
1
9
1
,1
9
8
2
年 2月
.
熊谷,大内(長),
波の観i
則
1
9
8
2年 5月
.
“大口径アンテナによるミリ波太陽電
通信総合研究所季報
8
2
熊谷,磯崎,大内(長),大部,磯辺,大内(栄),西野,
o
l
a
rRadioO
b
s
e
r
v
a
t
i
o
n
sa
t3
2GHz
堀,高橋,“ S
,
”S
o
l
a
rT
e
r
r
.Environ
byaLargeS
i
n
g
l
eDish
R
e
s
.
,6
,p
p
.
1
6
0
1
6
1
,June1
9
8
2
.
恩藤, “
ISEE-3号によって観測された LF帯 E型太
陽電波パースト”,地球電・磁学 I-3講(第7
2回
)
,
p
p
.
3
,1
9
8
2年 1
0月
.
32GHzS成分のセンター・リム変化”,天文
熊谷, “
p
.
A
7
8
,1
9
8
3
年 5月
.
学会講(春季), p
o
l
a
r Radio Maps a
t3
2GHz
熊谷,大内(長),“ S
(
V
o
l
.
1∼3
)
”
, S
o
l
a
rT
e
r
・
I
・E
nvironR
e
s
.
,7
,p
p
.
4
3
,1
9
8
2年 7月
.
熊谷,大内(長),大部,磯辺,堀,大内(栄),
“ミリ波
電波による太陽活動の観測’\電波研発予, 6
6回
,
p
p
.
.
7
0
8
4
,1
9
8
4年 6月
熊谷,大内(長),“ S
o
l
a
r Radio Maps a
t3
2GHz
(
V
o
l
.
4)
’
'
, S
o
l
a
rT
e
r
r
.E
n
v
i
r
o
n
.R
e
s
.
,1
8
,p
p
.
1
8
,
年1
2月
.
1
9
8
4
熊谷,大部,大内(長),磯辺,堀,大内(栄), “
1
9
8
2年
6月∼ 9月の太陽地球間接乱現象特集号 I.太陽面現
1,特 2
'p
p
.
3
1
7
,1
9
8
5
年 1月
.
象ぺ電波研季.,3
小川,大部,
“太陽フレアによる全電子数突然増加
(SITEC)”,電波研季., 3
1,特 2
'p
p
.
6
2
7
5
,1
9
8
5
年1月
.
o
l
a
r
熊谷,大部,大内(長),磯辺,堀,大内(栄),“ S
T
e
r
r
e
s
t
r
i
a
l D
i
s
t
u
r
b
a
n
c
e
so
f June-September
1
9
8
2I
I
.S
o
l
a
rA
c
t
i
v
i
t
y
,
'
’J
ournalo
ft
h
eRRL.,
,特 l
,p
p
.
3
・2
2
,March1
9
8
6
.
3
3
社,昭和3
9年.
“衛星通信研究一太陽電波の 5
0
年一”
No.17,国際衛星通信協会, 1
9
8
8
年1
2月
.
(
3
) G.P. K
u
i
p
e
r
,e
d
i
t
.,
“ TheSun
,
” TheU
n
i
v
e
r
s
i
t
yo
fChicagoP
r
e
s
s
,1
9
5
3
.
(
4
) M.Kundu,
“S
o
l
a
rRadioAstronomy" I
n
t
e
r
s
c
i
e
n
c
eP
u
b
l
i
s
h
e
r
s
,1
9
6
5
.
(
5
) John D. Kraus, “ Radio Astronomy”
McGraw-Hill,NewYork,1
9
6
6
.
n
t
r
o
d
u
c
t
i
o
nt
oS
o
l
a
r Radio
(
6
) A. Kruger,“ I
,
” D
.R
e
i
d
e
l
Astronomy and Radio P
h
y
s
i
c
s
P
u
b
l
i
s
h
i
n
gCompany,1
9
7
9
.
(
7
) Takahashi, T
.
, Onoue, M. andKawakami,
(
2)若井登,
K ,“ C
h
a
r
a
c
t
e
ro
f2
0
0Mc s
o
l
a
rn
o
i
s
eo
b
s
e
r
v
a
t
i
o
n equipment i
n
s
t
a
l
l
e
da
tH
i
r
a
i
s
o Radio
Wave O
b
s
e
r
v
a
t
o
r
y
"
, Journal o
f Radio
ResearchL
a
b
o
r
a
t
o
r
i
e
s
,v
o
l
.
1N
o
.
6
,1
9
5
4
8
8
(
8
) 山下不二夫,“衛星回線への太陽妨害”,電波研第2
回研究談話会資料, 1
9
7
9
年1
2月
.
(
9) 山 下 不 二 夫 , 磯 崎 進 , 水 戸 部 温 , 磯 辺 武 , 大
7
9回
内栄治,“新しい 500MHz受信機”,電波研第 1
研究談話会資料, 1
9
7
6年 3月
.
(
1
0
)電波研究所,
“ミリ波衛星通信実験総合報告書”
7年 3月.
昭和5
(
1
1
) 郵政省,“ ECS実験実施手順書”,昭和5
3
年1
1月.
(
1
2
)
C
.
C
.
I
.
R
.R
e
p
o
r
t
.
日
3
)熊谷博,磯崎進,磯辺武,村永孝次,高橋富
士信,笹岡秀一,
“データ収集・処理装置一太陽妨害
小川,大部,“ S
o
l
a
r
T
e
r
r
e
s
t
r
i
a
l D
i
s
t
u
r
b
a
n
c
e
s o
f
6
,1
3
6
,p
p
.
2
7
5
2
8
1
,F
e
b
.
実験系”,電波研季, 2
V
.I
o
n
o
s
p
h
e
r
匂 D
i
s
t
u
r
June-September 1
9
8
2I
b
a
n
c
e
s2
. Sudden I
n
c
r
e
a
s
e
si
nT
o
t
a
lE
l
e
c
t
r
o
n
C
o
n
t
e
n
t(
S
I
T
E
C
)i
n
d
u
c
e
d by S
o
l
a
rF
l
a
r
e
s
"
,
,特 1
'p
p
.
8
7
1
0
3
,
Journal o
f t
h
e RRL., 3
3
March1
9
8
6
.
富田, “皿.新技術の開発 2
. 太陽活動状況”,通信
総研季.'3
6
,特 9
,pp.3 1
7
,
1
9
9
0年 2月
.
1
9
8
0
.
亘,大部,
“図心を使った太陽によるアンテナの軸較
正ぺ電子情報通信学会論文誌
B-I
I.
,J7
2
-B
-I,
5
,p
p
.
2
1
8
2
1
9
,1
9
8
9
年 5月
.
亘,大部,富田,“ F
ilamentsandFilamentD
i
s
a
p
-
p
e
a
r
a
n
c
e
sa
sR
e
v
e
a
l
e
d by GHz S
o
l
a
r Radio
Maps
,
” J
ournal o
ft
h
e CRL.,3
7
,1
5
1
1
1
5
2
,p
p
.
7
5
8
6
,1
9
9
0年 7/
1
1月
.
参考文献
(
1
) 畑中武夫,
“電波天文学新天文学講座1
0
”,恒星
帥熊谷博,磯崎進,
“ミリ波太陽電波の観測”,
電波研季, 2
7
,1
4
2
,p
p
.
1
7
3
7
,Mar.1
9
8
1
.
(
1
5
)熊谷博,磯辺武,蜂野仁志,栗原則幸,大部弘
次,大内栄治,磯崎進,大内長七,
“ミリ波太陽電波
3
4回研究談話
観測の遠隔制御装置”,電波研究所第3
会資料, 1
9
8
5年 7月
.
(
1
6
)亘慎一,富田二三彦,磯辺武大部弘次,磯崎
進
,
lOmアンテナの軸校正と太陽のラジアルスキャ
“
6
5回研究談話会資料”, 1
9
8
7
ンについてぺ電波研第3
年 2月
.
間亘慎一,磯崎進,大部弘次,富田二三彦,磯辺
武,丸橋克英,石嶺剛,
7
0∼500MHz帯太陽電
“
5
,
波ダイナミックスベクトル計ぺ通信総研季, 3
1
7
5
,p
p
.
2
0
1
2
0
9
,J
u
n
.1
9
8
9
.
(
1
8
) 甲斐敬三他,
“野辺山太陽電波観測所の電波スベク
9巻,第7
2号
, p
p
.
1
0
2
トル計“,東京天文台報,第1
V
o
l
.4
0 No.l March 1
9
9
4
1
1
3
,1
9
8
0
.
(
1
9
) NOAA
,
“S
o
l
a
r Geophysical Data e
x
p
l
a
n
a
-
,
”N
o
.
5
1
5
,p
p
.
2
6
2
9
,1
9
8
7
.
t
i
o
no
fd
a
t
ar
e
p
o
r
t
s
8
3
聞大林辰蔵,
1
3
3
,1
9
7
0
.
“宇宙空間物理学”,裳華房, p
p
.
1
1
9・
Fly UP