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平成26年度
重点政策推進方針
点 検 結 果
知事部局
■危機管理室、⻘少年・地域安全室・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
■政策企画部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
15
■総務部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
29
■財務部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
36
■府⺠⽂化部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
44
■福祉部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
79
■健康医療部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 101
■商工労働部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 118
■環境農林⽔産部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 136
■都市整備部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 150
■住宅まちづくり部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 159
■会計局・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 171
⾏政委員会(事務局)
■議会事務局・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 176
■教育委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 178
■監査委員事務局・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 216
■人事委員会事務局・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 219
平成 27 年 5 月
危機管理室、⻘少年・地域安全室
重点政策推進方針 26年度点検結果
自己評価
■テーマ1:あらゆる規模の災害に対応できる防災能⼒の向上
【めざす方向】
○大阪府地域防災計画(平成 26 年 3 ⽉)で定めた基本理念と基本⽅針に基づき、災害対策
について、絶えず検証を⾏いつつ、充実・強化を図ることにより、あらゆる規模の災害に
対応できる防災能⼒の向上をめざす。
・基本理念 : 減災
・基本方針 : Ⅰ命を守る、Ⅱ命をつなぐ、Ⅲ必要不可⽋な⾏政機能の維持、Ⅳ経済活動の機
能維持、Ⅴ迅速な復旧・復興
【年度の取組を振り返って】
26 年度の取組と目標
実施状況・取組結果
地震被害の軽減対策等
【実施状況】
□府地震防災アクションプランの改訂(府地震防災ア
○アクションの進捗管理でできるよう、軽減⽬標を定量
クションプラン改訂チームを設置し、全庁を挙げて対
的に明示することとし、部局⻑等で構成する府防災・
策を具体化)
危機管理推進本部において案を決定。パブリックコメ
ントを経て「新・大阪府地震防災アクションプラン」を
策定した。(H27.3.26)
□府石油コンビナート等防災計画の改訂(液状化に
○液状化による影響評価など、年度中に国から⽰され
よる影響評価等、新たな被害想定を踏まえた内容
なかった高圧ガスタンクの津波の影響評価を除く新た
拡充)
な被害想定に関し、調査・検討を進めた。また、事
業者による取組促進のため、学識者にも意⾒を聞き
ながら、計画の進⾏管理案及び津波避難計画作成
指針の改定案を作成した。
災害対策の改善(PDCA)
【取組結果】
□府地震防災アクションプランの改訂により、施策ごと
●新・地震防災アクションプランでは、100 のアクションご
に具体的な⽬標と、年次ごとの⼯程表を定め、毎年
とに集中取組期間(H27〜29)と取組期間(H30
度、進捗管理を実施
〜36)の目標を具体的に定め、今後、それに基づ
き、毎年度、進捗管理を進めることで、あらゆる規模
の災害に対応できる防災⼒の向上を⽬指す。
-1-
危機管理室、⻘少年・地域安全室
□府石油コンビナート等防災計画を踏まえ、コンビナー
●計画の進⾏管理案、津波避難計画作成指針案を
ト地区の特性を考慮した防災対策を促進
作成し、コンビナート地区の特性を考慮した防災対
策の促進につなげた。なお、27 年度に府⽯油コンビ
ナート等防災計画を改訂することとした。
防災機能の強化
【実施状況】
□府庁BCP(業務継続計画)及び府災害等応
○25 年度に公表した南海トラフ巨大地震の被害想定
急対策実施要領の改訂(南海トラフ巨⼤地震を
を踏まえ、府庁 BCP(業務継続計画)を抜本的に改
想定した内容の拡充)
訂するとともに、府の災害等応急対策活動に関する
事項について定めた府災害等応急対策実施要領に
ついても改訂(H27.2)
□情報収集伝達体制の強化(防災⾏政無線の再
○⺠間事業者(ヤフー株式会社、ファーストメディア株
整備、情報発信の多重化等)
式会社)と防災協定を締結し、同社のアプリケーショ
ンを活用した避難所情報を新たに発信
(H26.4.30)
○防災⾏政無線再整備事業を完了
○880 万人訓練などを通じ、防災情報メールの普及に
努めた。
□災害⽀援における広域防災拠点及び物流システム
○南海トラフ巨⼤地震による府被害想定では、⼤量の
の構築(物資の安定供給に向けた備蓄や集配体
救援物資の不⾜が⾒込まれており、災害⽀援におけ
制の強化)
る物資の安定供給に向けた備蓄や物流システムのあ
り⽅について、調査・検討を⾏った。
□各種防災訓練の実施(地震、風水害など多様な
○以下の主な訓練等を実施し、あらゆる災害への対応
災害への対策の推進)
能⼒を充実・強化
《自然災害系》
・大阪府地域防災総合演習(H26.5.24)
・大阪府風水害対策訓練(H26.6.11)
・大阪府三島地域4市1町合同防災訓練
(H26.10.4)
・大阪府・市町村合同 地震・津波災害対策訓練
(H27.1.20)
・市町村地域総合防災訓練への参画
(高槻市 H26.8.30、熊取町 H26.11.15、
阪南市 H26.11.29 など)
-2-
危機管理室、⻘少年・地域安全室
《その他》
・堺・泉北臨海特別防災地区(⽯油コンビナート)総
合防災訓練(H26.6.4)
・880 万人訓練(H26.9.5)
・NBC(核・生物・化学)テロ対策訓練(H26.11.23)
・新型インフルエンザ等対策訓練(H26.12.12)
・市町村津波避難訓練への参画
(高石市 H26.11.5 など)
○自衛隊の退職者(OB)を会員とし、災害時の被
災者支援活動をボランティアで⾏う公益社団法人隊
友会大阪府隊友会と防災協定を締結。
(H26.11.28)
大阪府・市町村合同 地震・津波災害対策訓練で
は同会も参画。
□府域の消防⼒の強化(市町村消防の広域化等を
○市町村の消防広域化の支援や働きかけを実施した
通じた消防体制の整備)
結果、以下の 2 地域で新たに広域化が実現
・河南町の富⽥林市への消防事務委託化
(H26.10)
・能勢町の豊中市への消防事務委託化(H27.4)
○府市消防学校の一体的運用の開始(H26.4)
・府⽴消防学校に初任科教育を⼀元化し、市⽴消防
学校は⾼度かつ専⾨的な訓練を実施する⾼度専⾨
教育訓練センターとして運用開始(H26 初任科修
了者 407 名)
危機管理体制の強化
【取組結果】
□災害時における必要不可⽋な⾏政機能の確⽴
●府庁 BCP(業務継続計画)の抜本的改訂により大
規模災害時の業務継続体制を強化。今後、これに
基づき、部局版 BCP の改訂を目指す。
□災害が⻑期化した場合においても対応可能な応急
●⼤規模災害に対応しうるよう、対策の⻑期化への対
体制の整備
応、対策の⽬標設定、応急対策と通常業務の回復
との整合性確保等の視点から、府災害等応急対策
実施要領を H27.2 に改訂。今後、適切に運⽤して
いく。
-3-
危機管理室、⻘少年・地域安全室
□情報収集伝達体制や消防⼒の強化による迅速か
●防災⾏政無線の再整備に努め、府内計 250 か所
つ適切な応急対策の実施
に府防災⾏政無線を設置(H27.3.25)
●防災情報メールの登録者数は 171,000 件を突破
(H27.3 末現在)
●能勢町の消防事務委託化により、府内の全市町村
の常備消防化が完了
●府⽴消防学校ではカリキュラムの再構築により、初任
科終了後すぐに救急業務に従事可能になるととも
に、⼤阪市の訓練センターでは⾼度な知識を習得す
るための教育訓練を強化。⼤阪の消防⼒の向上に
努めた。
□様々な防災訓練を通じて、あらゆる危機事象への
●様々な防災訓練の実施を通じて、多様な災害への
対応⼒を向上
対応能⼒の充実・強化を図るとともに、府⺠への防
災意識の向上に努めた。
【危機管理監コメント(総評)】
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○南海トラフ巨大地震の被害想定を踏まえて修正した府地域防災計画の方向性に基づき、着実に具体
的対策を推進するために、新・地震防災アクションプラン(平成 27 年 3 月 26 日)を策定しました。
○必要不可⽋な⾏政機能を維持するため、府庁 BCP の抜本的な改訂を⾏いました。(平成 27 年 2 月)
○府災害等応急対策実施要領の改訂、物資の安定供給に向けた備蓄や物流システムのあり⽅について
の調査検討、各種訓練の実施による、あらゆる災害への対応能⼒の充実・強化を推進しました。
○府内消防本部の消防事務の委託化により広域化を図り、消防⼒の強化を進めました。
○石油コンビナート等防災対策では、26 年度中に⽰されなかった国の新たな知⾒を除く、液状化による影
響評価など、新たな被害想定に関する調査・検討を進めました。また、事業者による取組の促進のため、
計画の進⾏管理案及び津波避難計画作成指針の改訂案を作成しました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○新・地震防災アクションプランを着実に推進するため、PDCA サイクルによる進捗管理を実施。
○住宅まちづくり部が 27 年度に策定する新たな住宅・建築物耐震 10 ヵ年プラン(仮称)を踏まえた減災
目標の確定。
○府石油コンビナート等防災計画の進⾏管理案、津波避難計画作成指針案を試⾏的に運⽤するととも
に、液状化による影響評価や高圧ガスタンクの津波による影響など、新たな被害想定を踏まえ、計画を改
訂する。
○部局版 BCP 改訂の支援
○府災害等応急対策実施要領の適切な運⽤、「⼤阪府⼤規模災害救援物資対策方針」(仮称)の
策定、地震、⾵⽔害など多様な災害への対応能⼒向上のための各種訓練の実施。
○引き続き、消防の広域化を推進します。
-4-
危機管理室、⻘少年・地域安全室
自己評価
■テーマ2:地域住⺠等と連携した地域防災⼒の向上
【めざす方向】
〇住⺠や企業が「⾃助」や「共助」の意識を⾼め、⾃発的に地域の防災活動に参加し、取り組むなど、ソーシ
ャルキャピタルの増進を図りつつ、市町村とともに、地域防災⼒の向上、継続発展を図っていく。
○府⺠の「命を守る」ため、ハード整備とともに、市町村と住⺠がしっかり連携しながら、津波等から迅速に「逃
げる」ことができる環境を整えて⾏く。
【年度の取組を振り返って】
26 年度の取組と目標
実施状況・取組結果
地域防災⼒の向上
【実施状況】
□市町村地域防災計画の修正等の支援(府地域
○府地域防災計画を踏まえた市町村地域防災計画
防災計画の修正を踏まえた市町村の取組支援)
の修正(26 年度修正済 20 市町)
□防災意識の普及・啓発、防災教育の充実(ホーム
○教職員向けの防災教育研修を実施。約 1,100 人
ページの充実、⼩・中学校、府⽴学校等の教職員
を対象にした防災研修の実施等)
が受講(5 講座に講師として参画 H26.5~10)
○防災情報の提供や、府⺠の危機意識向上に役⽴
てるため、防災減災ポータルサイトの内、日ごろの備
えに関する情報を更新、その他リンク先を整理
○防災啓発ビデオライブラリー事業の実施
(DVD 等貸出実績 72 回 189 本)
□帰宅困難者⽀援対策の強化(関係機関において
○国、府、⼤阪市、関⻄広域連合や経済団体等から
協議の場を設置し、ガイドラインの作成等、必要な
なる帰宅困難者⽀援に関する協議会を設置
対策の実施)
(H26.6.26)
・事業所における「⼀⻫帰宅の抑制」対策ガイドラインを
策定(H27.3.30)
・大阪駅周辺などターミナルでの混乱防止について、大
阪市を中心に検討
・広域視点での検討が必要な帰宅⽀援について、関⻄
広域連合と協議
-5-
危機管理室、⻘少年・地域安全室
地域防災⼒の向上
【取組結果】
□市町村における防災機能の向上
●引き続き、27 年度に全市町村での市町村地域防
災計画の修正が完了するよう促すとともに、取組支
援を⾏い、防災機能の向上を目指す。
(22 市町村が 27 年度中に修正の予定)
□住⺠・企業の防災意識の向上による⾃らの安全確
●府⺠の知識習得に向けて、ホームページ等のツール
保と地域の防災活動の積極的な参加
を拡充しており、引き続き各ツールの内容を充実させ
るなど、取組を強化する。
□関係機関の連携による帰宅困難者⽀援体制の整
●⼤規模災害時の⼀⻫帰宅を抑制するためのガイドラ
備
イン策定。今後、協議会構成メンバーと連携し、事
業所に周知していく
●帰宅⽀援については、関⻄広域連合を中⼼に検討
していく。
「逃げる」ための対策の総合化
【実施状況】
□大阪府版避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成
○災害種別(⼟砂災害、河川氾濫、⾼潮、津波)
ガイドラインの改訂(市町村における避難勧告等の
ごとの判断基準の設定及び発令区域について、府の
発令基準の改訂や伝達⽅法、タイムラインの考え⽅
たたき案を市町村に⽰し、意⾒を募集
を反映)
□避難⾏動要⽀援者への⽀援の強化(避難⾏動要
○市町村等の意⾒を踏まえ「避難⾏動要⽀援者⽀援
支援者支援プラン作成指針の策定、自主防災組
織における⾞いす補助装置等の配備⽀援)
プラン」作成指針を改訂(H27.2)
○沿岸 13 市町うち 4 市(大阪市、高石市、岸和田
市、阪南市)に対し、⾞いすけん引装置などの避難
用資機材の配備支援を計 196 団体分実施し、各
市町において防災訓練が実施された。
○自主防災組織リーダー育成研修の実施箇所数を 3
箇所に増やすなど、受講機会を拡大し、合計 241
人が受講
□消防団の機能強化(消防団への安全確保用装備
○府内 7 市町村における消防団の安全確保用装備
等の整備支援、教育訓練の実施等)
等の整備に対する⽀援を実施。また、府⽴消防学
校での中堅幹部団員に対する教育訓練として避難
誘導や救助救命訓練を試⾏実施、27 年度より本
格的に実施する予定
-6-
危機管理室、⻘少年・地域安全室
「逃げる」ための対策の総合化
【取組結果】
□津波等による死者数を限りなく軽減するため、「府版
●各災害種別におけるたたき案を基に、市町村の改訂
避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライ
作業が早期に進むよう引き続き支援
ン」を提示し、市町村の取組を促進
□避難⾏動要⽀援者が迅速に避難できるよう、市町
●府指針を基に市町村の避難⾏動要⽀援者⽀援の
村に避難⾏動要⽀援者⽀援プラン作成指針を提
取組をサポートするとともに、資機材配備、リーダー研
示するとともに、自主防災組織への資機材の配備を
修等により、自主防災組織を活性化
促進
□消防団を中核とした住⺠の安全確保に向けて、資
●今年度から 3 か年での府内全市町村での資機材整
機材の配備等を促進
備に向け、引き続き取組を進める
【危機管理監コメント(総評)】
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○府⺠の⼀⼈ひとりが防災意識を持ち、⾃⾝の安全を確保した上で、地域の防災活動に取り組めるよう、
様々な機会を通じて情報を広く公表し、防災に関する普及啓発活動を進めています。
○⼤規模地震発⽣時の帰宅困難者⽀援のため、事業所における「⼀⻫帰宅の抑制」対策ガイドラインを
策定しました。
○⾵⽔害や津波災害などによる避難勧告等の発令基準や伝達⽅法を市町村が検討するに当たって、
国のガイドラインを踏まえ府の考え方(たたき案)を提示し、市町村の取組を支援しました。
○市町村による「避難⾏動要⽀援者名簿」の作成などを⽀援するため、「避難⾏動要⽀援者⽀援プラン
作成指針」を策定するとともに、周知しました。
○津波浸水想定区域の自主防災組織に対する資機材の配備補助を進めるとともに、自主防災組織の
リーダー育成研修の受講機会を拡大するなど自主防災組織の活性化に取り組みました。
○消防団の安全確保用装備の整備⽀援や教育訓練の充実を⾏いました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○地域防災⼒の向上に向け、各種訓練、消防団のPR及び⾃主防災組織のリーダー研修等を実施し、
さらに消防団、⾃主防災組織への活動⽀援を進めることで、防災意識の普及・啓発を進めます。
○大阪府版避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドラインを改訂し、市町村の避難勧告等判断・
伝達マニュアルの改訂作業が早期にすすむよう引き続き⽀援するとともに、帰宅困難者の⽀援対策の
強化を図っていきます。
-7-
危機管理室、⻘少年・地域安全室
自己評価
■テーマ3:総合治安対策の推進
【めざす方向】
○⼤阪の成⻑及び⼈⼝減少を⾷い⽌め、⼈や企業を呼び込む⼟台となる「治安」の改善
・ソーシャルキャピタルを活用し地域⼒を向上させるとともに、活動を通じて地域に根
付かせ、さらに活性化(息の⻑い⾃律的な活動へ)
【年度の取組を振り返って】
26 年度の取組と目標
実施状況・取組結果
街頭犯罪の減少に向けた取組の推進
【実施状況】
□地域防犯⼒の向上
・地域安全センターの設置促進、活動支援
・府内の7土木事務所や警察と連携し、市町村や同
(重点推進地域を定めるなど設置促進を推進)
教育委員会、自治会等に対して地域安全センター設
置や、⻘⾊防犯パトロール活動の普及について働きか
・⻘⾊防犯パトロール活動のさらなる普及促進
けを実施
(⺠間団体や企業の活動をサポート)
・⼦どもや⼥性を犯罪から守る取組の推進
・府補助事業を活用した通学路や住宅地への防犯カメ
(市町村の取組の後押しと広報啓発の推進)
ラの設置促進
・⼦どもを性犯罪から守る条例に基づく性犯罪加害者
の社会復帰⽀援事業の着実な実施。
・内閣府モデル事業の活用による、性犯罪被害者に対
する被害直後及び中⻑期の⽀援体制の整備・強化
(被害者が声を上げやすい環境づくりの推進)
□ひったくり等多発手口に対する重点的な取組の
推進
・警察、市町村、企業等との連携による広報啓発の
・市町村防犯担当者連絡調整会議を開催し、防犯に
実施(多発地域を中心に重点的に推進)
関する市町村別データの共有を図るとともに、各市
町村の特色ある取組を紹介し、取組を底上げ
-8-
危機管理室、⻘少年・地域安全室
防犯まちづくりの活動が地域に根付くように活性化を促す
(年度⽬標)
【取組結果】
■ひったくり等府⺠の⾝近なところで発⽣する犯罪を抑
●府内の街頭犯罪認知件数は、昨年⽐で増加した
止し、体感治安の向上を図る
が、体感治安のバロメーターと言われるひったくりや強
制わいせつは減少
・街頭犯罪認知件数
H25 年 70,269 件
→H26 年 73,537 件(4.7%増加)
・府⺠の⾝近なところで発⽣するひったくり認知件数
H25 年 1,466 件
→H26 年
1,294 件(11.7%減少)
・⼦どもや⼥性が被害の多数を占める強制わいせつ認
知件数
H25 年 1,349 件
→H26 年 1,189 件(11.9%減少)
・地域安全センターを府内1,006小学校区の
・地域安全センターを府内644⼩学校区(累計)
内、累計で700小学校区を目標に設置拡大
に設置(前年⽐62⼩学校区増(10.7%増加))
(H25年度末582⼩学校区)
・地域防犯活動団体に対する活動を支援し、活性
・地域防犯活動団体の活動を⽀援するため、⻘⾊防
化(125団体)
犯パトロール⾞に取り付けるドライブレコーダーや、屋外
での防犯教室に使用するタブレット端末等活動物品
を補助(10市町村、140団体)
・⼦どもや⼥性を犯罪から守る防犯カメラについて、府
・⼦どもや⼥性を犯罪から守る防犯カメラ設置補助事
の補助制度を活⽤し、10市町村で独⾃補助事
業制度等により、12市町において補助制度の創設
業の創設又は拡大
・拡大を促進。
・内閣府モデル事業を活用し、性犯罪被害者に対す
・NPO 法⼈性暴⼒救援センターのこれまでの取組実績
る被害直後及び中⻑期の⽀援体制の整備・強化
が内閣府に評価され、警察や検察などの関係機関と
の連携事業がモデル事業として採択された。これにより
夜間相談体制の強化、教員研修、証拠物採取マニ
ュアルの作成などを実施。
-9-
危機管理室、⻘少年・地域安全室
地域活動等の活性化による少年⾮⾏防⽌対策の推進
□少年⾮⾏防⽌対策の推進
【実施状況】
・⾮⾏防⽌活動ネットワーク構築促進・活動⽀援及び
・⾮⾏防⽌活動ネットワークづくりと⾮⾏防⽌・犯罪被
⾮⾏防⽌・犯罪被害防⽌教室を積極実施
害防止教室の実施促進
大阪市内5区(⻄淀川区、港区、⻄区、旭区、
(ネットワーク未構築市町村への働きかけなど、地域
中央区)及び3市(岸和田市、四條畷市、羽曳
における⾮⾏防⽌の取組を支援)
野市)の8市区で新規構築。
・巡回街頭指導や研修会などの活動を支援
地域ぐるみで少年を⾮⾏に⾛らせない
(年度⽬標)
【取組結果】
■地域における少年⾮⾏状況を改善
●刑法犯少年の検挙・補導⼈員は減少
・⼤阪市をはじめとする市町村への⾮⾏防⽌活動ネ
ットワークの拡⼤、⾮⾏防⽌・犯罪被害防⽌教室
の実施率90%以上
(前年⽐ 7.2%減少)
・新たに8地域で⾮⾏防⽌活動ネットワーク構築
府内 35 市区町
・⾮⾏防⽌・犯罪被害防⽌教室の実施率向上
実施率 94.7%(平成 25 年度 91.5%)
【危機管理監コメント(総評)】
「総合治安対策の推進」については、ほぼ達成することができました。
街頭犯罪認知件数は、残念ながら前年より少し増加しましたが、たゆまざる取組がなければ、⼀層の治安悪
化が危惧されます。引続き、関係機関・団体・府⺠の皆様の協⼒を頂き、共に連携して努⼒を続けます。
<26年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○ 街頭犯罪認知件数は、昨年⽐で増加しましたが、体感治安に直結するひったくりや、強制わいせつ
は、いずれも前年⽐11%以上の減少となりました。
○ 地域防犯⼒の向上を⽬的に取組んでいる「地域安全センター」事業については、700学校区の⽬
標には達しませんでしたが、府内合計644学校区の設置に至りました。
地域防犯活動団体に対する活動⽀援を⾏い、10市町村140団体に対して、⻘⾊防犯パトロ
ール⾞にドライブレコーダーを設置する購⼊補助などを⾏い、特⾊ある活動の支援を⾏いました。
○ 趣旨に賛同頂いた⺠間事業者団体等の協賛により大阪府子ども防犯大使がデザインした防犯ブザー
2万個を小学生に配布したほか、日常生活において遭遇しかねない危険を避けるための啓発用DVD
5,000枚を、府内全小中高等学校等に配布しました。
○ 少年⾮⾏防⽌対策の推進は、新たな地域における⾮⾏防⽌活動ネットワークの構築や、⾮⾏防⽌・
犯罪被害防⽌教室実施率向上など取組が進みました。
- 10 -
危機管理室、⻘少年・地域安全室
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○ 地域防犯⼒の向上に資する各事業及び取組については、息⻑く地域に根差した活動となるよう、
市町村、警察、自治会等との連携を強化するとともに、地域における主体的な防犯活動を支援します。
○ ⼦どもや⼥性を犯罪から守るため、⼩学校の通学路を対象とした防犯カメラの設置促進や、性犯罪の
再犯防⽌に向けた社会復帰⽀援事業の推進、被害者が声を上げやすい環境づくりなどに取り組みま
す。
○ 地域における少年⾮⾏状況を改善するため、引き続き⾮⾏防⽌活動ネットワークの構築促進・活動
支援に取り組みます。
- 11 -
危機管理室、⻘少年・地域安全室
テーマ4:⼦ども・若者が再チャレンジできる仕組みづくり
自己評価
【めざす方向】
〇将来ビジョン・大阪に示された「地域でいきいき戦略」を踏まえ、ひきこもりやニート等に陥った⼦ども・若者
を⽀援するため、市町村や⺠間団体、地域と連携したセーフティネットの構築を推進します。
・ひきこもり⻘少年を地域で発⾒、⽀援するため市町村や⺠間団体等の取組を促進していきます。
(⼦ども・若者の⾃⽴をささえる地域づくり)推進体制の確⽴、⽀援体制の構築、発⾒・誘導する
仕組みづくり
(⼦ども・若者の⾃⽴をささえる⼈づくり)研修システムの確⽴、ボランティア制度の構築
【年度の取組を振り返って】
26 年度の取組と目標
実施状況・取組結果
⼦ども・若者の⾃⽴をささえる地域づくり
【実施状況】
□支援体制の充実
・市町村への事業移⾏に向けて、10か所の「⼦ど
・平成27年4⽉施⾏の⽣活困窮者⾃⽴⽀援法
も・若者⾃⽴⽀援センター」と市町村が主体となっ
(※)において、市町村等による⾃⽴相談⽀援事業
た地域支援ネットワークの構築を推進
等の対象に、ひきこもり等社会参加・⾃⽴が困難な⻘
少年も含まれたことを踏まえ、府として市町村に対し、こ
れら事業も活用した支援に取組むよう働きかけ。
※ ⽣活困窮者(現に経済的に困窮し、最低限度
の生活を維持することができなくなるおそれのある
者)に対する⾃⽴の⽀援に関する措置を講ずるこ
とにより、⽣活困窮者の⾃⽴の促進を図ることを⽬
的とする法律。
・直ちに⼀般就労が困難な若者を対象とした職業
・府内5か所(5団体)において、農業やカフェ運営、
訓練を実施するための「中間的就労の場」を創出
製造業など様々な分野の「中間就労の場」を創出。
・当該事業が⽣活困窮者⾃⽴⽀援法に基づく就労訓
練事業として認定を受けられるよう福祉部局と協議・
調整。
□発⾒・誘導する仕組みづくり
・⺠⽣・児童委員による地域でのひきこもり⻘少年
・社会福祉協議会等の協⼒を得、⺠⽣・児童委員に
の発⾒・誘導(⺠⽣・児童委員に対する研修の
対する研修を通して、地域におけるひきこもり⻘少年の
実施)
発⾒と⽀援機関の誘導を促進。
- 12 -
危機管理室、⻘少年・地域安全室
・教委・学校等と連携し中退者・不登校者等のセ
・「⾼校中退・不登校フォローアップ事業」を実施し、府
ーフティネットを構築するため、「⾼校中退・不登
内8校で⾼校内の居場所を拠点とした、中退・不登
校フォローアップ事業」を府内 8 校を対象に実施
校の予防を実施。
ひきこもり等⻘少年を地域で考え、ささえる⼤阪に
(年度⽬標)
【取組結果】
■センターと地域の市町村が主体となり地域支援ネッ
●3 市(茨木市、枚方市、池田市)が、生活困窮者
トワークを構築し、府内全エリアをカバーしている10
⾃⽴⽀援法事業を含め、「⼦ども・若者⾃⽴⽀援セン
エリアにおいて関係機関会議を設置(政令市除く。)
ター」と連携し、取組を開始。
●10か所の「⼦ども・若者⾃⽴⽀援センター」では、
966人(延べ12,973人)を支援。
■福祉・労働等の関係部局と連携し、「中間的就労」
の⽀援体系を確⽴
●98人が「中間的就労の場」で就労訓練を受け、
41人が就職。
●「中間的就労の場」事業の実施 5 団体が、平成 27
年度の⽣活困窮者⽀援⾃⽴法による就労訓練事業
の認定を受けるべく準備中。
■⺠⽣・児童委員に⽀援拠点への誘導を促進
●5市町(⾼槻市、島本町、河内⻑野市、阪南市、
泉佐野市)において、⺠⽣・児童委員向け研修を実
施。
■NPO 等と⾼校が連携した中退・不登校に対する⽀
援体制を確⽴
●事業対象8校において、学校と連携した支援体制
を構築。
529人(延べ10,649人)を支援。
⼦ども・若者の⾃⽴をささえる⼈づくり
【実施状況】
□支援のための人づくり
・ひきこもり支援に携わる者のスキル向上を目的とし、
⺠間⽀援機関が主体となった研修を実施
・ひきこもり支援者を対象とした「ひきこもりサポーター養
成研修」を実施。
・ボランティア制度を活⽤し、「⼦ども・若者⾃⽴⽀援
・⺠間⽀援機関と連携し、ボランティアを募集、研修す
センター」や⾼校・中退不登校フォローアップ事業で
るとともに、⼦ども・若者⽀援の現場にボランティアを派
連携する高校等にボランティアを派遣
遣。
- 13 -
危機管理室、⻘少年・地域安全室
ひきこもり等⻘少年をささえる⼈材が育つ⼤阪に
(年度⽬標)
【取組結果】
■研修委員会を中⼼に、⺠間⽀援機関が主体となり
●5回の研修を実施し、計93人が受講。
研修を計画・実施し、支援員等のスキルを充実
■NPO 等が主体となり、ひきこもり⽀援や中退・不登
校に対する支援と有機的に機能しあうボランティア体
●ボランティア登録人数85人、派遣延べ人数
169人。
制を確⽴
【危機管理監コメント(総評)】
「⼦ども・若者が再チャレンジできる仕組みづくりの推進」については、⽬標をほぼ達成することができました。
<26年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○平成 27 年 4 ⽉からの⽣活困窮者⾃⽴⽀援法施⾏を⾒据え、同法の事業を活⽤した市町村における⼀
層のひきこもり支援策への取組をはたらきかけ、意識醸成を図りました。
○⾼校等と連携した中退者・不登校者等のセーフティネットの構築についても、概ね当初の⽬標を達成しまし
た。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○⽣活困窮者⾃⽴⽀援法の事業を活⽤したひきこもり⽀援や就労⽀援が市町村等において積極的に図ら
れるよう、福祉部等関係部局と連携し、市町村に働きかけます。
○⾼校における中退・不登校防⽌について、フォローアップ事業の取組を踏まえつつ、教育委員会等との連携
を強化し、連携高校を拡大する等、「高校内における居場所のプラットフォーム化事業」に取組みます。
- 14 -
政策企画部
重点政策推進方針 26 年度点検結果
■テーマ1:「成⻑と安全・安⼼のよき循環」の実現に向けた政策創造
自己評価
【めざす方向】
「⼤阪の成⻑の実現」と「安全・安⼼の確保」の相乗効果による「よき循環」の実現をめざします。
◇⼤阪の成⻑戦略:「ハイエンド都市(価値創造都市)」「中継都市(アジアと⽇本各地の結節点)」
◇⼤阪府⼈⼝減少社会⽩書:「府⺠が安全で安⼼して暮らせる定住都市」「⽇本の成⻑エンジンとして
持続的に発展する都市」
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
成⻑に向けた取組みの更なる強化検討
【実施状況】
□「⼤阪の成⻑戦略」の改訂
○現在の進捗状況を把握するとともに、成⻑⽬標の到
(成⻑戦略の改訂、成⻑に向けた取組みの強化)
達状況等について評価・分析を⾏う「データで⾒る
『⼤阪の成⻑戦略』【2014 年 7 月版】」を取りまと
め、「⼤阪府市成⻑戦略推進会議」において今後の
課題や方向性を協議(平成 26 年 7 月)。
○上記の課題や⽅向性を踏まえ、国家戦略特区の指
定等の状況変化に対応しつつ、⼤阪の成⻑をより確
実なものとするため、「⼤阪の成⻑戦略(案)
[2014 年 9 月版]」を改訂案として取りまとめ(平成
26 年 9 月)。
○パブリックコメントや府議会での議論等を経て、平成
27 年2⽉の⼤阪府戦略本部会議において、「大阪
の成⻑戦略[2015 年 2 月版]」として確定。
○また、平成 27 年度に向けて、「成⻑に向けたビジネ
ス環境の整備」「都市魅⼒の向上」「成⻑を⽀える基
盤整備」などを重点課題として設定(平成 26 年 9
月)し、上記課題の解決に資する施策を平成 27
年度の新規の知事重点事業として選定。
- 15 -
政策企画部
「⼤阪の成⻑戦略の取組み強化」
【取組結果】
■取組み強化による成⻑⽬標の実現
●平成26年度は、実質成⻑率は未公表であるが、雇
・成⻑に向けた取組みを強化し、成⻑⽬標の実現を
用創出は概ね達成。訪日外国人は大幅増。貨物
目指します。
量については、阪神港は横ばい、関空は物流拠点
開設もあり増。総じて、成⻑戦略の取組みは道半ば
であるが、大阪の経済成⻑に一定寄与しつつある。
平成26年(目標)
実質成⻑率
2%
平成 26 年
1.2%
未確定
雇用創出(就業者数変化)
10 千人
雇用創出(就業者数変化)
76 千人
9 千人
訪⽇外国⼈(⼈/年)
320 万
訪⽇外国⼈(⼈/年)
262 万
関空貨物量(トン/年度)
増加
阪神港貨物量(TEU/年)
増加
実質成⻑率
平成 25 年
376 万
(暫定)
関空貨物量(トン/年度)
67 万
阪神港貨物量(TEU/年)
424 万
74 万
(速報)
422 万
人口減少社会に向けた対応の検討
【実施状況】
□広域自治体としての取組みの推進、基礎自治体と
○平成 26 年度に新たに策定・更新する⾏政計画につい
の連携促進
て、人口減少社会を踏まえた対応等を協議(随時)。
(庁内各部局が作成する分野別⾏動計画等への
○平成 27 年度に向けて、「医療先進都市の実現」
反映)
「⼦育て環境の充実、⼥性の活躍⽀援」などを重点
課題として設定(平成 26 年 9 月)し、上記課題の
解決に資する施策を平成 27 年度の新規の知事重
点事業として選定。
○国として人口減少社会への対応を図る「まち・ひと・し
ごと創⽣法」が成⽴(平成 26 年 11 月)し、同法
に基づく国の「⻑期⼈⼝ビジョン」「総合戦略」が策定
(平成 26 年 12 月)されたことを踏まえ、府としての
総合戦略策定に向けた体制等について検討。
○また、国の緊急経済対策(平成 26 年 12 月 26
⽇閣議決定)において、「地域住⺠等⽣活⽀援の
ための交付⾦(地⽅創⽣先⾏型)」が措置された
ことを受け、交付⾦の趣旨に沿った事業を平成 26
年度補正予算事業として取りまとめ、国より交付⾦
交付決定(平成 27 年 3 月)。
○府内市町村に対して、人口減少社会対策に係る施
策集の紹介・意⾒交換を実施するとともに、「まち・ひ
と・しごと創生法」に基づく国の動きについての説明会
(平成 26 年 11 月)や府としての対応方向につい
ての説明会(平成 27 年 2 月)を実施。
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政策企画部
人口減少社会への対応の具体化
【取組結果】
■課題解決に向けた具体的な対応方策の提示
●新たに策定⼜は更新する府の⾏政計画等について、
・⾏政計画への反映により、府としての対応を進める
人口減少社会を踏まえた課題・対応等を反映。
とともに、「事例集・施策集」を充実し、市町村の
(平成 26 年度に協議・反映を⾏った主な計画)
具体的な対応を支援します。
・「大阪府消費者基本計画」、「第 3 期大阪府地域
福祉支援計画」、「大阪府子ども総合計画」、「第
6 期高齢者計画」等
●府内市町村とは、「事例集・施策集」の紹介や国の
地方創生の動きについて、ブロックごとに意⾒交換を
実施するなど、課題意識の共有、情報提供を通じて
連携を図った。
●総合戦略策定に向けた庁内検討体制として、「⼤阪
府人口減少社会対策推進会議」を設置(平成 27
年 4 月)。また、これに先⾏する取組みとして、平成
26 年度補正予算において、「地域住⺠等⽣活⽀
援のための交付⾦(地⽅創⽣先⾏型)」活⽤事
業を 32 事業(事業費 16 億円)計上。
政策創造のための仕組みの強化検討
【実施状況】
□知事重点事業や政策マーケティングリサーチのあり方
○知事の指示の下、「平成 27 年度に重点的に施策
検討
展開すべき課題」として、「成⻑に向けたビジネス環
(より効果的な政策創造・転換に向けた知事重点
境の整備」など 6 つの重点課題を部⻑会議において
事業のあり方検討)
提示(平成 26 年 9 月)。これら重点課題にかかる
(政策マーケティングリサーチの戦略的活⽤の促進)
事業を平成 27 年度新規の知事重点事業候補とす
ることとし、各部局に対し、課題解決に向けた施策の
具体化検討を求めるとともに、政策マーケティングリサ
ーチの活用等により各部局における検討をサポート
(「健康づくりに対する意識」「森林保全・都市緑化
の推進」等に関するリサーチを実施)。
○「府政運営の基本方針2015(案)」において、知事
から指示のあった6つの重点課題を中心とした「27年度
の施策展開の方向性」を提示(平成26年10月)。
平成27年度当初予算編成においては、重点課題に対
して知事重点特別要求枠を設定するなど、府政運営
の基本方針と予算編成との連動性を高め、より効果的
に政策創造・転換を進めていくための仕組みを構築。
- 17 -
政策企画部
政策創造機能の強化
【取組結果】
■知事重点事業・政策マーケティングリサーチを活用し
●平成 27 年度の新規の知事重点事業として、重点
た政策創造
課題の解決に向けた 34 事業(事業費 89 億円)
・知事重点事業や政策マーケティングリサーチの有
を選定。部局の枠を超えた「選択と集中」を具体化。
効活用により、政策創造機能を強化します。
【部⻑コメント(総評)】
〇「『成⻑と安全・安⼼のよき循環』の実現に向けた政策創造」については、目標をほぼ達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・「⼤阪の成⻑戦略」の改訂については、現在までの進捗状況を評価・分析し、今後の課題や方向性を
明らかにした上で、国家戦略特区の指定等の状況変化を踏まえた「⼤阪の成⻑戦略[2015 年 2 月
版]」を策定し、その中で、2020 年に向けて⼤阪の成⻑をより確実なものとするため、⽬標年次である
2020 年の⼤阪・関⻄の姿(将来像)を⽰すとともに、その実現に向けて重点的な課題について取組
みを強化することとしました。
・「人口減少社会への対応の具体化」については、人口減少社会の到来を踏まえた府としての対応を個
別の⾏政計画に反映するとともに、「27 年度に向けて重点的に施策展開すべき課題」として人口減少
社会への対応に係る課題を設定。担当部局と連携し、当該課題の解決に向けた事業の具体化を図
りました。
・府内市町村とは、地方創生に係る説明会のほか、「事例集・施策集」(企画室作成)の紹介や国の
地⽅創⽣の動きなどについて、ブロックごとに意⾒交換を実施し課題意識を共有するなど、連携を図り
ました。今後、府内市町村が「まち・ひと・しごと創⽣総合戦略」の策定を円滑に進めるよう連携・協⼒
を図ります。
・「政策創造に向けた仕組みの強化検討」については、より熟度の⾼い事業検討が可能となるよう、重点
的な課題について早い段階から各部局が検討できるようにするために、予算編成に先⽴って、知事指
示による「重点的に施策展開すべき課題」を提示するとともに、予算編成において知事重点特別要求
枠を設定するなど、より効果的に政策創造・転換が図られる仕組みを構築しました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
・「⼤阪の成⻑戦略」については、引き続き、「データで⾒る⼤阪の成⻑戦略」等により、適切な進捗管
理を図っていきます。
・「人口減少社会への対応」については、平成 27 年度中の大阪府版「地方人口ビジョン(仮称)」・
「地方版まち・ひと・しごと創生総合戦略(仮称)」の策定に向け、検討を⾏っていきます。
・「政策創造に向けた仕組みの強化」については、引き続き、効果的な政策創造・転換が図られるよう、
取り組みます。
- 18 -
政策企画部
自己評価
■テーマ2:大阪から日本をけん引するイノベーション
【めざす方向】
先端技術や地域資源など⼤阪における強みや特区制度などを活⽤し、⽇本の成⻑をけん引するイノベーションや
チャレンジを可能とする都市づくりをめざします。
【進捗状況チェック】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
「⼤阪府市医療戦略会議提⾔(平成 26 年 1 月)」
【実施状況】
の具体化に向けた取組み
□提言内容をふまえ、関係部局とともに施策の充実、
○提言の趣旨に沿った事業実施を関係部局・市町村
に働きかけるとともに、先進事例の情報提供や関係
新たな取組みを検討
者とのマッチングなどを実施。
□実務者による検討会議を設置し、実現に向けた研
○⾏政や医療機関等が保有する医療関連情報のデ
究、協議を実施
ータベース化等の可能性を検討。
○市町村における「スマートエイジング・シティ」の具体化
を支援するため、事業メニューや実現手法を検討す
る実務者研究会を実施。複数の市町村と連携し、
先進的モデル事業の実現に向けた検討を実施。
○「スマートエイジング・バレー構想」の実現に向けた具
体的な取組みを検討。
提言を踏まえた取組みの具体化
【取組結果】
■予防・健康づくり事業をはじめとする新たな視点を加
●提言の趣旨を踏まえ、知事重点事業として「健康寿
命延伸プロジェクト」など関係各部の事業が予算化。
えた事業の具体化
■医療関連ビッグデータの利活⽤の課題等を明らかに
●⾏政や医療機関等が保有する医療関連情報のデータ
ベース化の可能性を検討したが、個人情報保護、費
し、実現に向けた方策をとりまとめ
■地域の実情に応じた取組みを推進できる環境を整備。
用などに依然として課題が多いことが明らかとなった。
複数の地域で具体的な取組みが開始されている。
●「スマートエイジング・シティ」の事業メニューや実現手
法を検討するため、大阪市と連携し、大阪城東側森
之宮地区を素材に、地域の現状や課題を整理。外
部の有識者との意⾒交換等を通じて、賃貸集合住
宅在住者や単⾝⾼齢者等の⾒守り・⽀援拠点のあ
り方等、具体的解決策を検討(継続実施中)。
●「健康医療都市ひらかたコンソーシアム」連携事業への
- 19 -
政策企画部
位置づけ、「南花台スマートエイジング・シティ団地再生
モデル事業」(府と河内⻑野市で協定を締結、取組
み内容の検討、住⺠向けキックオフ・ミーティングの開催
等)の開始、その他富⽥林市等で検討を開始。
●「スマートエイジング・バレー構想」の実現に向けて供
給者側のニーズ・課題について調査した結果、マッチ
ングや情報発信等の課題が明らかとなった。
国家戦略特区計画の策定に向けた取組み
【実施状況】
□国家戦略特別区域会議を⽴ち上げ、円滑に運営
○知事や特区担当⼤⾂等の参加による「関⻄圏 国家
□府内部局や事業者と連携し、庁内部局や⺠間事業
戦略特別区域会議」を計3回開催し(平成 26 年 6
者のニーズを踏まえた波及効果の高い提案を実施
月、平成 26 年 9 月、平成 27 年 3 月)、区域計画
を取りまとめ、内閣総理⼤⾂の認定を受けた。
○区域会議や国の提案募集の際に規制改革事項を提案
し、特区事業の推進に向けて、国や関係機関等と協議。
規制緩和等をフル活用した実効性のある計画の
【取組結果】
策定・実⾏
■健康・医療等の国際的イノベーション拠点形成や
●関⻄圏国家戦略特別区域計画認定(第 1 回:
平成 26 年 9 月、第 2 回:平成 26 年 12 月、第
チャレンジ・イノベーションを支える都市環境整備に向
けた計画が認定され、特定事業が着手
■計画の実効性を担保するために、国家戦略特別区
域事業の具体化に向け、連携体制を構築
3 回:平成 27 年 3 月)。
●府内においては、4事業が内閣総理⼤⾂の認定を
受けた。
・ 保険外併⽤療養に関する特例
① 大阪大学医学部附属病院
② 独⽴⾏政法⼈国⽴循環器病研究センター
・ 雇用条件明確化のための「雇用労働相談センター」
の設置(グランフロント大阪内)
・ エリアマネジメントに係る道路法の特例
(グランフロント⼤阪周辺道路空間)
●国に提案を⾏った様々な規制改⾰事項等のスピード
感ある実現が課題となっていたため、区域会議が機
動⼒を発揮できるよう、内閣府と⾃治体が共同で運
営する事務局機能を強化。
●外国人滞在施設経営事業については、議会での審
議を通じ、実施にあたっての課題が指摘されたため、
再検討することとなった。
BNCT の早期実用化促進等に向けた取組み
【実施状況】
□次世代がん治療法である BNCT の実用化促進等
○「BNCT 実用化促進と拠点形成に向けた検討会議」
(事務局:大阪府等)を 3 回にわたり開催。実用
に向け、産学官による検討会議の開催
- 20 -
政策企画部
化を図るための研究の現状と課題の整理を⾏うととも
に、医療拠点が備えるべき機能及び体制、我が国が
世界をリードするための具体的な方向性を取りまとめ、
公表(平成 26 年 12 月)。そのとりまとめで示された
内容を実現するため、関係各所との情報交換や働き
かけ等を積極的に実施。
BNCT の実用化促進等に向けた環境の整備
■実用化促進等に向けた方策をとりまとめ、国際的な
医療研究拠点形成に向け関係機関・関係者が具
体策を実施・提案できるようにする。
【取組結果】
●学校法人大阪医科大学の呼びかけにより、世界初
の共同利⽤型の BNCT 医療拠点が⼤阪府内に整
備されることが決定(平成 31 年の開院を計画)。
【部⻑コメント(総評)】
〇「大阪から日本をけん引するイノベーション」については、目標をほぼ達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・ ⼤阪城東側森之宮地区を素材とする都⼼市街地モデルの検討のほか、河内⻑野市「南花台スマート
エイジング・シティ団地再生モデル事業」などモデル地域における「スマートエイジング・シティ」の具体化に
向けた取組みが開始されました。
・ 国家戦略特区については、「関⻄圏 国家戦略特別区域会議」を全国に先駆けて開催したほか、4
つの事業計画が内閣総理⼤⾂の認定を受けました。
・ また、国に提案を⾏った規制改⾰事項等の協議をスピード感を持って進めるべく、区域会議の事務局
機能が強化されました。なお、外国人滞在施設経営事業については、実施にあたっての課題が指摘さ
れたため、国と調整を図ります。
・ 「BNCT 実用化促進と拠点形成に向けた検討会議」での取りまとめに沿って、大阪医科大学が関係
者に呼びかけを⾏い、世界初の共同利⽤型の BNCT 医療拠点が整備されることとなりました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
・ 「⼤阪府市医療戦略会議提⾔(平成 26 年 1 月)」の具体化に向けた取組については、引き続き、
関係部局・市町村等とともに施策の充実・新たな取組みの展開を進めます。「スマートエイジング・シ
ティ」の実現に向け、先進事例や具体的メニューを含む取組みモデルをとりまとめ、市町村によるモデル
地域における取組みを支援します。
・ 国家戦略特区については、大阪府提案の実現に向け、国・事業者と連携して区域会議を実施すると
ともに、特区事業を着実に区域計画に位置付けて事業の具体化に着手し、企業投資等の促進等に
つなげていきます。また、外国⼈滞在施設経営事業については、議会での議論を踏まえて国と協議を
進め、実効性のある担保措置を講じ再度提案を検討します。
・ BNCT の研究において⼤阪が世界をリードし続けるために、研究機関の更なる研究の成果を実臨床に
結びつける医療拠点の整備に向けて、関係研究機関とのネットワークづくりなどで協⼒します。
- 21 -
政策企画部
■テーマ3:国⼟構造の⼆極化に向けた戦略的な広域インフラの機能強化等
自己評価
ほぼ達成
【めざす方向】
東⻄⼆極の⼀極を担う「強い大阪」の実現に向け、関⻄国際空港の国際拠点空港化とリニア中央新幹線等の
広域交通インフラの整備をめざします。併せて、首都機能のバックアップ拠点の位置付けに向けて取り組みます。
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
関空の機能強化の取組み
【実施状況】
□今後実施される運営権売却(コンセッション)が、
○新関空会社に対し、コンセッション後の関空の機能強
関空の財務構造の改善と機能強化に結び付くよう、
化の継続及び運営権対価を基にした関空全体債務
関係機関に働きかけを⾏います。
の解消などを求める意⾒書を提出。また、国に対して
適切に認可・承認を⾏うよう要望。
□関空促進協事業(※)や特区制度を活⽤し、旅
客・貨物便の就航充実や国際貨物取扱機能の強
○旅客・貨物便の就航充実
・関空促進協事業として、プロモーション活動をはじ
化に取り組みます。
め、関空を拠点とする航空会社に⽀援を⾏い定着
(※)関⻄の⾃治体、経済界で構成する「関⻄国際
拡⼤を図るとともに、中⻑距離路線の充実に向けた
集客促進事業⽀援制度を創設(平成 26 年 8
空港全体構想促進協議会」
月)。また、関空会社の法人向け会員サービスの
導入を支援(平成 26 年 11 月〜)。
○国際貨物取扱機能の強化
[医薬品]
・特区制度を活⽤し、全国に先駆け、関空において
薬監証明の電子化実証実験を実施(製薬メー
カー等 45 社が参画、⾸都圏の製薬企業の関空利
用が増加)。関空の成果を元に、国において、医薬
品の輸出入手続の電子化が全国展開される運びと
なった(平成 26 年 11 ⽉〜)。
[食]
・関空促進協事業として、⾷輸出における関空の利
用促進を図るため、食輸出協同組合と連携し、
マレーシアやシンガポールにおいて商談会や物産展
等を開催。
- 22 -
政策企画部
関空の国際拠点機能を強化し、⼤阪・関⻄の成
⻑に繋げます
【取組結果】
■コンセッションの実施方針等において、関空の財務構
●府の意⾒が反映され、関空の財務構造改善と機
造改善と機能強化の方向性の明確化を図ります。
能強化の方向性について、新関空会社が策定したコ
ンセッション実施方針(平成 26 年 7 月)において明
らかにされた。
■関空の東南アジアなど中⻑距離国際線の就航ネット
ワークの拡⼤や、国際貨物取扱量の増加を図ります。
[就航ネットワーク]
●関空を拠点とする航空会社(FedEx 等)の大幅な
便数増等が図られ、また知事がトッププロモーションを
(特に、医薬品取扱⾼については、対前年度⽐ 5%
⾏ったガルーダインドネシア航空のジャカルタ線が開設
以上の増加を目指します。)
するなど旅客・貨物便ともに就航ネットワークが拡⼤。
・日本航空 ロサンゼルス線再開
・春秋航空が関空を初の海外拠点化
●平成 27 年夏期スケジュールで、開港以来過去最⾼
の計画便数を記録(7 月ピーク時:週 1,029 便)。
[国際貨物]
●近年、横ばい傾向で推移していた国際貨物取扱量
は、対前年度 111.2%の 71.9 万トンに増加。
(医薬品の取扱高は対前年度 95.7%とやや減少
したものの、取扱量は対前年度 106.6%と増加。)
関空アクセスの改善に向けた調査検討への参画
【実施状況】
□都市整備部と連携して、引き続き国が⾏う調査に ○関空アクセス改善に向け、国が開催する「関空アクセ
ス調査検討会」に都市整備部、大阪市と共に参画
参画し、事業採算性等の精査に努めます。
し、関空高速アクセスの検討を実施。
関空アクセスの改善に向けた府の方針を固めます
【取組結果】
■国の調査や「なにわ筋線」の検討結果を踏まえて、
●検討会の場において、関空高速アクセスとなにわ筋
最も効果的・効率的な案の選択に向けた今後の⽅
線の両方を整備した場合の鉄道需要予測から、両
針を固めます。
路線の需要⾯での両⽴について確認。
(なにわ筋線について、都市整備部で大阪府市、
鉄道事業者による検討会を⽴上げ(平成 26 年 7
月)、事業化に向けた検討がスタート。)
リニア中央新幹線全線同時開業に向けた取組み
【実施状況】
□早期に経済界等と連携して協議会を⽴ち上げ、同 ○大阪府市で国へ全線同時開業を緊急要望(平成
26 年 6 月)。
時開業のメリットを明らかにするなど国等への働きか
けを強化します。
○大阪府市、関⻄経済団体で構成する「全線同時開
業推進協議会」を設⽴し、関⻄沿線⾃治体と推進
大会を実施(平成 26 年 7 月)。
- 23 -
政策企画部
○同時開業に向けた提案(中間とりまとめ)を⾃⺠党リニ
ア特別委員会において説明、公表(平成27年2月)。
リニア中央新幹線全線同時開業に向けた環境づく
りを進めます
■関⻄沿線⾃治体との連携を図り、地元の⼀体感を
醸成するとともに、国での議論を促すなど全線同時
開業に向けた環境づくりを進めます。
【取組結果】
●国への要望により、⽇本再興戦略をはじめとした国
計画に「早期整備」が盛り込まれた。
●協議会における要望、提案により、国会でも質疑が
なされるなど国においても議論が活発化。
首都機能バックアップ拠点としての大阪の位置付け
【実施状況】
に向けた取組み
□関係部局と連携して、BCP の観点から経済機能、
特に⾦融分野の⼤阪への機能分散を働きかけます。
○外資系⾦融機関等の BCP 支援ニーズに関する調
査を実施。
○外資系⾦融機関等と⼤阪でバックアップオフィスを設
置する際、円滑に事業継続するために必要な取組
みについて検討。
⾦融分野等の経済機能の⼤阪への機能分散を促
進します
■外資等東京にしか拠点のない企業等の大阪への
【取組結果】
●外資系⾦融機関等の⼤阪への機能分散を積極的
バックアップオフィスの設置や機能強化を促進します。
- 24 -
に働きかけるため、拠点機能のあり方など今後の検
討課題を抽出。
政策企画部
【部⻑コメント(総評)】
〇「国⼟構造の⼆極化に向けた戦略的な広域インフラの機能強化等」については、目標をほぼ達成することができ
ました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・ 府の意⾒が反映され、関空の財務構造改善と機能強化の⽅向性について、新関空会社が策定したコン
セッション実施方針において明らかにされました。
・ また、東南アジア路線を中⼼に新規就航や増便が相次ぎ、開港以来最⾼の就航便数を記録するとともに、
医薬品取扱機能の強化や食の輸出拠点化を図るなど、関空の機能強化は、着実に進んでいます。
・ 関空アクセス改善については、国調査により、関空⾼速アクセスとなにわ筋線両路線の需要⾯での両⽴につ
いて確認し、なにわ筋線は、⼤阪府、⼤阪市、鉄道事業者による検討会を⽴上げ、事業化に向けた検討
がスタートされました。
・ リニア中央新幹線の全線同時開業に向けた取組みについては、⽇本再興戦略をはじめとした国計画に「早
期整備」が盛り込まれました。また、地元協議会を設⽴し、官⺠が⼀致団結して、要望、提案を⾏い、国会
でも質疑がなされるなど国においても議論が活発化されました。
・ 首都機能バックアップについては、BCP 支援ニーズの調査及びバックアップオフィスを設置するための取組検討
など、個別企業のニーズ把握に努め、外資系企業等の大阪への機能分散に向けた拠点機能のあり方など
今後の検討課題を抽出しました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の方向性>
○推進
・ 引き続き、コンセッションについて関係者と協議・調整を進めていくとともに、関空促進協事業を活用し、関空
の機能強化の取組みを進めます。
・ 関空高速アクセスについては、国調査やなにわ筋線の検討結果を踏まえて、今後の方針を固めていきます。
・ リニア中央新幹線については、関係自治体等と連携を広げ、地元の一体感を醸成するとともに、国等での
議論を促すなど全線同時開業に向けた環境づくりを進めます。
・ 首都機能バックアップについては、大阪へのバックアップオフィスの設置や機能分散に向けた企業等の関心を
高めます。
- 25 -
政策企画部
自己評価
■テーマ4:⼤阪・関⻄発 地方分権改革の推進
【めざす方向】
○⼤阪・関⻄を地域主権型社会のモデルにします。(「⼤阪発“地⽅分権改⾰”ビジョン」(平成 21 年 3 月
策定))
○⼤阪・関⻄から改⾰を先導する取組を発信し、国の⾏政システムの変⾰に挑戦します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
関⻄広域連合の充実・強化
【実施状況】
□広域計画(平成 26〜28 年度)に基づき、既存
○広域課題への対応の強化
7 分野の広域事務を着実に実施するほか、新たに
・「関⻄防災・減災プラン」の充実・発展(広域防災)など7
処理する広域事務の検討を進めます。
分野の広域事務の取組を充実(平成26 年4⽉〜)。
□国出先機関の移管実現については、法案が国会に
・広域連合の事務拡充について、実務者レベルの検
提出され、その成⽴が図られるよう、国に対する要
討を開始(平成 26 年 9 ⽉〜)。
望等の働きかけを構成府県市と連携の上⾏いま
・近畿圏広域地方計画の策定等を視野に入れ、「関
す。また、広域連合が国の出先機関の事務・権限
⻄圏域の展望研究会」を設置(平成 26 年 9 月)。
の受け皿となり得ることを示すため、その事務・権限
○国出先機関の丸ごと移管等
・国の予算編成等に対する提案を⾏い、国出先機関の地
の一部であっても移譲を求めていきます。
方移管の推進等を要望(平成 26 年 6 月、11 月)。
・「提案募集方式」を活用し、広域連合から国の事務・権
限の一部を求める 8 項目を提案(平成26 年7 月)。
関⻄広域連合の充実・強化の具体化
【取組結果】
■広域連合で担う事務を着実に実施するとともに、さら
●広域課題への対応の強化
なる事務の拡充を図ることにより、府として関⻄広域
・「関⻄防災・減災プラン」の内容充実などに加え、広
連合の機能を強化します。
域連合の処理する事務に「広域スポーツ振興」を追
■あわせて国の事務・権限を求める取組を通じ、実績
を積み重ねることで、府がめざす国の出先機関の事
務の受け⽫づくりを⾏います。
加することを決定(平成 27 年 3 月)。
・構成団体から広域連合への事務の持ち寄り等の可
能性を具体的に検討する4事務(資格試験・免
許事務の追加等)を決定(平成 27 年3⽉)。
・関⻄圏域の展望研究の中間報告を発表(平成
27 年3⽉)。
- 26 -
政策企画部
●国出先機関の丸ごと移管等
・国の事務・権限の一部を求める提案については、いず
れも実現には至らなかったため、広域連合への事務・権
限の移譲を進めること等を要望(平成 27 年2⽉)。
地域の実情に応じた真の地方分権改革の推進
【実施状況】
□これまで求めてきた事務・権限の移譲や規制緩和
○地方分権改革に関する提案
(国義務付け・枠付けの⾒直しなど)のうち実現し
・「提案募集方式」を活用し、これまで国家要望等で
ていないもの等、残された課題の解消や、さらなる分
要望した項目のうち未実現のものや、新規項目を中
権を求める具体的な提案を⾏うなど、地⽅分権改
心に幅広く検討した結果、権限移譲及び規制緩和
革の一層の推進を国に働きかけます。
を求める 13 項目を提案(平成 26 年7月)。
地域の⾃主性、⾃⽴性の向上
【取組結果】
■事務・権限の移譲や規制緩和など、地方から国に
●「平成 26 年の地⽅からの提案等に関する対応⽅
対して制度改正を提案する 「提案募集方式」を活
針」の閣議決定により、提案 13 項目のうち 5 項目の
用するなどにより、地方分権改革の一層の推進を具
「提案の趣旨を踏まえ対応」にとどまった。なお、水道
体的に求めることで、残された課題を解消し、自らの
事業経営の認可権の移譲については手挙げ方式に
責任と判断で地域の実情に応じた⾏政運営が可能
より移譲が実現(平成 27 年 1 月)。
となる分権型社会の実現をめざします。
関⻄州実現に向けたアプローチ
【実施状況】
□国と地⽅の役割分担を⾒直し、地⽅分権を⼀層徹
○道州制推進の取組み
底する道州制推進の法整備を、国に対して要望、
・道州制について府として研究・発信するための検討
発信するなど積極的に働きかけます。
(平成 26 年4⽉〜)。
・地方分権型道州制の実現に向けた取組の推進や道州
制推進の法整備等を国へ要望(平成 26 年 6 月)。
・道州制推進知事・指定都市市⻑連合を通じ、道
州制の推進を各政党へ働きかけ(平成 26 年 10
月、11 月)。
関⻄州の実現に向けた取組みの推進
【取組結果】
■道州制推進の法整備の状況を踏まえながら、府とし
●小規模市町村の水平連携による事務補完など道州
ての研究や発信を⾏い、道州制を推進する取組み
制に関わる具体的な提案を今後の議論のたたき台と
を積極的に⾏います。
して公表(平成 26 年8月)。
●⾃⺠党が道州制推進法案の国会提出へ向け、党
内で検討中。
- 27 -
政策企画部
【部⻑コメント(総評)】
〇「⼤阪・関⻄発 地方分権改革の推進」については、一部達成しました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・ 関⻄広域連合については、広域計画(平成 26〜28 年度)に基づき、既存 7 分野の広域事務の取組
をさらに充実させました。
・ また、広域連合の処理する事務に「広域スポーツ振興」を追加することを決定するとともに、構成団体から
広域連合への事務の持ち寄り等の可能性を具体的に検討する 4 事務(資格試験・免許事務の追加
等)を決定しました。
・ さらに、近畿圏広域地⽅計画の策定等を視野に⼊れ、「関⻄圏域の展望研究会」において中間報告を
発表しました。
・ 大阪府が「提案募集方式」を活用し提案した水道事業経営の認可等の権限については、手挙げ方式に
より移譲されることが決定されました。
・ ⼤阪府として、関⻄広域連合「道州制のあり⽅研究会」の報告書も踏まえ、⼩規模市町村の⽔平連携
による事務補完など道州制に関わる具体的な提案を今後の議論のたたき台として公表するとともに、国
や各政党に対して道州制推進の法整備について要望等を⾏いました。
○できなかったこと(課題・反省点)
・ 国出先機関の移管については、政権交代後は一部の事務・権限のみを地方へ移譲する方向にとどまっ
ており、引き続き移管実現に向けた取組みを⾏います。
・ 「提案募集⽅式」については、⼤阪府と関⻄広域連合からの提案のほとんどが対応不可とされるなど、提
案の実現に向けた課題が残りました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
・ 地⽅分権改⾰に関する「提案募集⽅式」を活⽤し、府として現⾏制度の具体的な⽀障を⽰しながら提
案するとともに、関⻄広域連合においても国出先機関の事務・権限の受け皿となることをめざして提案し
ます。
・ 関⻄広域連合において、既存 7 分野の広域事務を着実に実施するほか、広域で担う新たな事務の具
体的な検討を進めます。
- 28 -
総務部
重点政策推進方針 26 年度点検結果
■テーマ1:職員が府⺠のために全⼒を尽くすことができる組織づくり
自己評価
【めざす方向】
⼤阪府職員基本条例に基づき、⼈事⾏政全般の適正な運⽤に努め、職員が府⺠のために全⼒を尽くすことが
できる組織づくりを進めます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
相対評価による⼈事評価制度の検証・適正な運⽤
□相対評価による人事評価の検証
実施状況・取組結果
【実施状況】
○平成 25 年度相対評価に基づく⼈事評価制度の検
証(4月から 8 月)
◇3つの観点から検証を実施
・平成 25 年度人事評価結果の分析
・職員アンケート調査結果の分析
・各部局の意⾒等の集約
○平成 25 年度検証結果を公表(9月)
□検証結果を踏まえ、必要に応じ改善を検討
○上記検証結果の公表と合わせ、今後の対応策に関す
る方向性をとりまとめ
◇今年度から対応
・逆転現象の解消、相対評価方法の明確化
◇来年度から対応
・評価者研修の充実、下位区分者に対する研修の
充実
◇引き続き検討
・⼈事評価制度のあり⽅の検討
○当⾯の取組みとして、今年度から相対評価にかかる現
⾏ルールの改善及び新たなルールを設定し公表
(11 月)
- 29 -
総務部
□運用状況の把握
○平成 26 年度については、当初のスケジュールどおり、
以下の取組みを実施。
・5〜6⽉
評価者研修、期初面談
・7 月
評価傾向診断研修
・9〜10 月 期中面談
・10 月
期中評価
・1月
マネジメントサポート制度(部下からの評価)
評価前面談の実施(任意)
・2月
期末評価
・3月
開示面談
【取組結果】
■⼈事評価制度の検証を⾏い、必要に応じ改善を加
●平成 25 年度相対評価に基づく⼈事評価制度の検
え、条例の⽬的(職員の資質、能⼒及び執務意
証結果を踏まえ、必要な改善を⾏い、年間を通して当
欲の向上)に合致した、よりよい制度となるよう努め
初のスケジュールどおり、取組みを実施した。
ます。
■⼤阪府職員基本条例に基づき相対評価を適正に
運用します。
公募制度のあり⽅検討・適正な運⽤
【実施状況】
□庁内において公募制度のあり⽅を検討
○庁内の検討チームを⽴ち上げ、⼤阪市公募制度のあ
※⼤阪市公募制度のあり⽅検討プロジェクトチーム
り方検討プロジェクトチームにおける検討結果を踏ま
の検討結果を踏まえ、府の部⻑公募制度等のあ
え、具体的な対応策等を含む「公募制度の今後の⽅
り方を検討
向性」を取りまとめた。(9 月)
□検討結果に基づく適正な運用
○商⼯労働部副理事の公募にあたっては、この方向性
に基づき適正に実施した。(12 月)
【取組結果】
■検討結果に基づき適正な運用に努めます。
●庁内検討チームにおいて「公募制度の今後の⽅向性」
を取りまとめるとともに、商⼯労働部副理事の公募にあ
たっては、この方向性に基づき適正に実施し適任者を
選任した。なお、部⻑公募については未実施。
- 30 -
総務部
【部⻑コメント(総評)】
職員基本条例に基づく取組みについては、所期の目標どおり進んでいます。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
相対評価による⼈事評価制度については、平成 25 年度の⼈事評価の検証結果を踏まえ、平成
26 年度中に逆転現象の解消、相対評価の手法の明確化など、現⾏ルールの改善、新たなルールの設
定に取り組み、平成 26 年度の⼈事評価の実施に反映しました。
公募制度については、庁内検討チームにおいて「公募制度の今後の⽅向性」を取りまとめるとともに、
商⼯労働部副理事の公募実施にあたっては、この⽅向性に基づき適正に実施し適任者を選任しまし
た。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
公募制度については、「公募制度の今後の⽅向性」に基づき、引き続き適正に運⽤していきます。
○改善/⾒直し
相対評価による⼈事評価制度については、より詳細な調査・分析を⾏い、必要に応じて改善を⾏って
いきます。
- 31 -
総務部
■テーマ2:咲洲庁舎の耐震対策及び同庁舎の活用方策等の検討
自己評価
【めざす方向】
国の中央防災会議等から⽰される東南海・南海地震の新たな知⾒を踏まえ、咲洲庁舎の⻑周期地震動対
策(抜本的対策含む)をとりまとめるとともに、同庁舎の活用方策や府庁舎全体のあり方についても方向性を
明らかにします。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
咲洲庁舎の⻑周期地震動対策の検討
【実施状況】
□国の中央防災会議等から⽰される知⾒を踏まえ、
○咲洲庁舎の⻑周期地震動対策については、当初の
⻑周期地震動による咲洲庁舎への影響と必要な追
想定以上に遅れている国の知⾒が⽰され次第、直ち
加対策(抜本的対策)について、建築構造の学
に検討に着⼿できるよう必要な準備を⾏った。
識者の意⾒を聞きつつ検討を進める。
□H25 年度に府が公表した南海トラフ巨⼤地震の被
○咲洲庁舎のアクセス・ライフラインについて再検証を⾏
害想定に基づき、咲洲庁舎のアクセス・ライフラインに
うため、大阪市やライフライン事業者等へのヒアリング
ついても併せて再検証する。
を実施し、H26.8⽉現在での整理としてとりまとめ
た。
咲洲庁舎の活用方策、府庁舎全体のあり方の検討
□新たな知⾒に基づく咲洲庁舎の抜本的耐震対策を ○今後、上記⻑周期地震動対策やアクセス・ライフライ
踏まえ、同庁舎の活用方策や府庁舎全体のあり方
ン再検証とあわせ検討を進める。
について検討を進める。
懸案となっている庁舎整備の諸課題について、解決
【取組結果】
に向けた⽅向付けを⾏います
●アクセス・ライフラインの再検証結果など、今年度の取
■咲洲庁舎の⻑周期地震動対策(抜本的対策)
■南海トラフ巨大地震による咲洲庁舎のアクセス・ライ
組みを踏まえ、国の知⾒が⽰され次第、咲洲庁舎の
⻑周期地震動対策(抜本的対策)や同庁舎の今
フラインへの影響にかかる再検証
■咲洲庁舎の今後の活用方策
後の活用方策及び府庁舎全体のあり方などについて
■府庁舎全体のあり方
検討を実施していく。
- 32 -
総務部
本館の耐震補強工事(〜H28)の着実な実施
【実施状況】
□府庁舎の安全性を高めるため、本館の耐震(E ○本館耐震改修工事については、概ね計画どおり進捗
型)補強工事を着実に進める。
しており、⼯事に伴う執務室移転等も順次円滑に実
施した。
庁舎の安全性の向上
【取組結果】
■本館の耐震改修工事等の着実な進捗
●本館の耐震改修工事については、平成 28 年度の
完了に向け、計画どおり工事を実施した。
【部⻑コメント(総評)】
本館の耐震工事等については、計画どおり実施しましたが、咲洲庁舎の耐震対策等の取組みについて、
一部達成できないものがありました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
本館の耐震改修工事については当初の計画どおり進めました。
○できなかったこと(課題・反省点)
国から知⾒が⽰されなかったため、咲洲庁舎の抜本的な耐震対策や同庁舎の活⽤⽅策などについて
は、方向性をとりまとめるに至りませんでした。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
今後、国の知⾒が⽰され次第、咲洲庁舎の⻑周期地震動対策の検討を迅速に進めるとともに、引
き続き本館耐震補強⼯事の円滑な実施に努めます。
- 33 -
総務部
■テーマ3:住⺠に⾝近な基礎⾃治体の充実・強化
自己評価
【めざす方向】
大阪府・市町村分権協議会での取りまとめを踏まえ、権限移譲や市町村間の広域連携による体制整備を進
め、住⺠に最も⾝近な基礎⾃治体の充実・強化を⽀援します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
市町村への権限移譲のさらなる推進
【実施状況】
○市町村への権限移譲の推進と広域連携体制の整
備における指針となる「今後の権限移譲の基本的な
考え方」を H26.5 に策定した。
□特例市並みの権限移譲の定着・充実
・市町村とのヒアリングを通じて、未移譲要因を分析・
調査し、個別に働きかけを⾏った結果、9 団体から新
たに延べ 51 事務の移譲申出を受け、H27 には移譲
完了事務が 12 事務増えた。
(86 事務中 34 事務が完了予定)
□新たな事務の移譲
・新たな事務が円滑に移譲されるよう調整を図った結
果、H27 から H29 の 3 年間の「権限移譲実施計画
案」が提出された。(24 団体から延べ 192 事務)
【取組結果】
■市町村間で移譲率にバラつきのある特例市並みの
●特例市並み権限移譲について、市町村と個別に協
権限移譲について、その定着・充実を図ります
議を重ね、移譲完了事務が⼤幅に増加した。
(移譲率 85.4%、移譲条項数は全国 1 位の 1,954)
■新たな事務の移譲について、市町村の意向を踏まえ
た計画的な移譲を推進します
●市町村要望に基づく旅券発給事務を移譲した。
・H26 移譲済 12 団体(移譲済計 28 団体)
・H27 移譲決定 3 団体
●新たな事務について、3年計画の権限移譲を提案
し、H27 から 19 団体に延べ 87 事務を移譲した。
- 34 -
総務部
市町村の広域連携体制の推進
【実施状況】
□市町村間の広域連携体制の整備を支援
○府と市町村で構成する「地域ブロック会議」を平成
26 年度に新たに府内 7 地域に設置し、市町村にお
ける広域連携の検討等について意⾒交換を⾏うな
ど、積極的にコーディネートを図った。
・北河内(7 月)、中河内(9 ⽉)、泉州北・泉州
南(10 月)、南河内(11 月)、豊能・三島(1
月)で開催
○府内 3 地域の広域連携研究会に参画し、共同処
理の円滑な推進やさらなる分野での広域連携が進
むよう、サポートを⾏った。
・豊能(5,10,1 月)、南河内(8,10,11,2 月)、
泉州南(5,7,8,10,1 月)の研究会に出席
【取組結果】
■既に広域連携をスタートさせている地域のさらなる取
●旅券発給事務の共同処理の開始
組みに向けたサポートを⾏うとともに、新たな広域連
・南河内地域において、H26 年 10 月から開始した。
携の促進を図ることにより、市町村の体制整備を進
(太⼦町・河南町・千早⾚阪村から富⽥林市に事
めます
務委託)
・三島地域において、H27 年 1 月から開始した。
(島本町から高槻市に事務委託)
【部⻑コメント(総評)】
市町村への権限移譲に係る取組みについては、当初掲げた目標を達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
「特例市並みの権限移譲」については、移譲完了事務が⼤幅に増加し、「新たな事務の移譲」につい
ては「権限移譲実施計画案」が 24 団体から提出されました。また、府内 7 地域で開催した「地域ブロッ
ク会議」を通じて、新たな広域連携に向けた意識の共有が図られました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
「今後の権限移譲の基本的な考え方」を踏まえて、これまでの権限移譲の一層の定着・充実を進め
るとともに、市町村間の広域連携について、府としてコーディネート機能を発揮し、さらなる分野や新たな
地域における体制構築に向け、引き続き積極的に働きかけてまいります。
- 35 -
財務部
重点政策推進方針 26 年度点検結果
自己評価
■テーマ1:着実な⾏財政改⾰の推進
達
成
【めざす方向】
〇「平成 26 年度⾏財政改⾰の取組みについて」(25 年度策定)を着実に推進します。
〇 27 年度から 29 年度の 3 ヵ年を取組み期間とする⾏財政改⾰の計画をとりまとめます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
「平成 26 年度⾏財政改⾰の取組みについて」の着実な推進
【実施状況】
□取組みの検証・評価結果のとりまとめ
○「平成 26 年度⾏財政改⾰の取組みについて」に記
載の事務事業、主要分析事業、出資法人、公の施
設等について、財政構造改革プラン(案)の視点
で、26 年度の取組み実績や今後の⽅向性について
点検を実施
【取組結果】
■「平成 26 年度⾏財政改⾰の取組みについて」の検
○26 年度の取組みの実績や今後の⽅向性について
証・評価結果をとりまとめ公表
検証を⾏い、「⾏財政改⾰推進プラン(素案)」の
「平成 26 年度の取組みの点検」としてとりまとめた
(H26.9)
新たな⾏財政改⾰の計画策定
【実施状況】
□新たな⾏財政計画(素案)の公表(9 月)及び
○人口構造の変化やグローバル化の進展など、時代環
パブリックコメント実施
境の変化を⾒据え、⾃律的な⾏財政マネジメントや
新たな発想・視点からの⾏政展開を軸に、今後の⾏
財政運営改革の基本方針を示す、「⾏財政改⾰推
進プラン(素案)」をとりまとめ(H26.9)、本素案
について、9 月 8 日から 10 月 7 日までパブリックコメ
ントを実施
- 36 -
財務部
□新たな⾏財政計画(案)公表(2 月)
○パブリックコメントや府議会での議論などを経て、「⾏
財政改革推進プラン(案)」を策定し、公表
(H27.2)
【取組結果】
■これまでの改革の取組みを継承・発展させつつ、新
○改革の方向性と主な取組み
たな発想・改革の視点(「組み替え(シフト)」や
<改革の方向性(発展)>
「強みを束ねる」)から、⾃律的で創造性を発揮す
(1)事業重点化(組み替え)の推進
る⾏財政運営体制を確⽴する。
・成果重視による事業採択『事業重点化プロセス』
の導入(マネジメントシートを導入し、部局点検・
予算議論に活⽤)
・公共施設の最適な経営管理(ファシリティマネジメ
ント)の推進
(2)総合⼒の発揮
・⺠間との新たなパートナーシップ構築に向けて『公
⺠戦略連携デスク』を設置
・個⼈府⺠税等の徴収向上を図るため、府と市町
で『大阪府域地方税徴収機構』を設置
(3)組織活⼒の向上
・ナレッジマネジメントとして、事務フローやマニュアルを
集約する『しごとポータルサイト』の運用開始
<健全で規律ある財政運営の実現(継承)>
さらなる歳入歳出改革の推進
【部⻑コメント(総評)】
○「着実な⾏財政改⾰の推進」については、年度⽬標を達成しました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
・「平成 26 年度⾏財政改⾰の取組みについて」の記載事業等について、「⾏財政改⾰推進プラン(素
案)」の「平成 26 年度の取組みの点検」としてとりまとめ、公表しました(H26.9)。
・⾃律的な⾏財政マネジメントや新たな発想・視点からの⾏政展開を軸に、今後の⾏財政運営改革の基
本方針を示す、「⾏財政改⾰推進プラン(素案)」を平成 26 年 9 月にとりまとめ、その後、パブリックコメ
ントや議会での議論などを経て、「⾏財政改⾰推進プラン(案)」を策定し、公表しました(H27.2)。
・「⾏財政改⾰推進プラン(案)」に基づき、新たに「公⺠戦略連携デスク」を設置し、⺠間との新たなパ
ートナーシップを構築します。また、府内 27 市町との間で「大阪府域地方税徴収機構」を設置し、個人
府⺠税等の徴収向上を図ります(H27.4)。
- 37 -
財務部
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
・「⾏財政改⾰推進プラン(案)」を着実に推進します。
・これまでの取組みにより、組織運営体制のスリム化・効率化を図るとともに、財政⾯では、⼀定の条件のも
と、危機的な財政状況から脱却の⾒通しが⾒えつつありますが、直⾯する2ヵ年については、多額の収支
不⾜が⾒込まれるなど、府財政は依然として厳しい状況にあります。
一方、人口構造をはじめ府を取り巻く状況が大きく変化していくなか、新たな課題にも的確に対応して
いくためには、「選択と集中」による柔軟な事業シフトや最適な役割分担と連携の強化により、創造性を
発揮しながら課題に的確に対応しうる⾏財政運営体制を確⽴する必要があります。
このため、これまでの改⾰を継承・発展させつつ、時代環境の変化を⾒据え、新たな発想・視点(「組
み替え(シフト)」や「強みを束ねる」)からの⾏政展開を軸に、⾃律的で創造性を発揮する⾏財政運
営体制の確⽴を目指します。
- 38 -
財務部
■テーマ2:計画的な財政運営のもと、安定的な⾏政サービスを⽀える
自己評価
達
成
【めざす方向】
〇中⻑期の財政⾒通しを⾒据えつつ、計画的な財政運営のもと、安定的な⾏政サービスを⽀えます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
財政運営基本条例に基づいた対応
【実施状況】
□税収等の動向を⾒極めつつ、中⻑期の財政⾒通し
○前回(H26.2)試算以降の経済情勢等の変動要
の更新
因を加味し、27 年度当初予算編成に合わせて更
新
・内閣府試算における各種指標(成⻑率、⻑期⾦
利)の改定
・「⾏財政改⾰推進プラン(案)」に基づき、減債基
⾦の積⽴不⾜額を 10 年以内に解消した場合の要
対応額及び実質公債費⽐率を試算
□財政調整基⾦の積⽴⽬標額の⾒直し
○財政運営基本条例に規定する事象に要する経費
等を精査の上、36 年度までに達成すべき新たな積
⽴⽬標額を定め、2 月議会に報告
27 年度当初予算への対応
□新たな⾏財政計画(素案)の取組⽅針を踏まえ
○当初予算編成に向けて作成した仮収支試算を踏ま
た、27 年度予算編成の基本的考え⽅の提⽰
え、当初予算編成要領を作成し、庁内各部局に対
して基本的考え方を提示(H26.10.31)
□多額の要対応額(730 億)が⾒込まれる中、必
○27 年度においても収⼊の範囲内で予算編成できる
要な事業規模を再精査
よう、予算編成過程において必要な事業規模等を
再精査
- 39 -
財務部
【取組結果】
■予算編成に向けて、部局⻑がマネジメントを発揮す
●当初予算編成に向けて、仮収支試算や予算編成
るために必要な財政状況に関する情報を全庁的に
要領など、部局⻑がマネジメントを発揮するのに必要
共有
な情報を庁内で共有
■多額の要対応額が⾒込まれる 27 年度においても、
●27 年度当初予算においても、「収⼊の範囲内で予
収入の範囲内で予算を組み、将来に負担を先送り
算を組む」原則に従い、収支均衡予算を継続
しない
■“安心・安全”をしっかり確保するとともに、“大阪の成
●事業効果や手法の妥当性を検証しつつ、知事重点
⻑”を実現するために施策の徹底した「選択と集中」
事業特別要求枠を創設するなど、徹底した「選択と
を図る
集中」により施策を重点化
■財政運営の中⻑期的な課題を府⺠、議会等に明
●27 年度当初予算発表に合わせて、その時点の経済
らかにし、その対応の考え方を明らかにする
情勢等を踏まえ中⻑期の財政⾒通しを更新し、公
表
税収の確保
【実施状況】
□府税の収入未済額の圧縮
○平成26 年4⽉~平成26 年 10 月の計 7 カ月の
【収入未済額の10%以上圧縮】
取組みにより、収入未済額を 5.0%、収入未済割
【収入未済割合の0.3ポイント以上圧縮】
合を 0.8 ポイント圧縮
(参 考)
平成 26 年 10 月末
平成 25 年 10 月末
収入未済額
36,106 百万円
38,002 百万円
収入未済割合
10.0%
10.8%
(年度⽬標)
【取組結果】
■25年度から3年以内に全国平均⽔準の収⼊未
○26 年度末では、収⼊未済額を 10.0%、収入未
済割合(地⽅消費税及び個⼈府⺠税を除く。)を
済割合を 0.3 ポイント圧縮⾒込み
達成する。
平成 27 年 5 月末
(参 考)
(⾒込み)
平成 26 年 5 月末
収入未済額
11,482 百万円
12,757 百万円
収入未済割合
2.0%
2.3%
[参考:H23 収入未済割合 府 3.3%
全国平均 2.0%]
そのため、26年度においては、府が⾃ら徴収する税
⽬(地⽅消費税及び個⼈府⺠税を除く。)に係る
収入未済額を 25 年度末より 10%以上(収入未
済割合にあっては 0.3 ポイント以上)圧縮する。
- 40 -
財務部
府有財産の処分・有効活用の推進
【実施状況】
□府有財産の売却等による収入確保
○当初目標の 68 億円の収⼊達成と更なる不要府有
財産の売却に取り組んだ
□府有財産の有効活用
○自主点検調査(22 年度公表)に基づく低・未利
用財産の有効活用を推進
○減損対象財産等の実態調査とりまとめ
(年度⽬標)
【取組結果】
■不要財産の早期売却などによる収⼊確保
●当初目標を上回る 106 億円の収入を確保
■低・未利⽤財産の効果的活⽤を徹底
●⾃主点検調査に基づく低・未利⽤財産の売却・貸
付により 4.2 億円の収入を確保
●実態調査に基づき 4 施設について活用方策(売却)
とりまとめ
税外滞納債権の回収・整理の促進(⽀援)
【実施状況】
□滞納債権の回収・整理の強化
○26 年度計画を策定し、処理⽬標を 92 億円と設定
(「債権回収・整理計画」策定の⽀援とその推進)
・25 年度処理実績 118 億円
(⽬標達成率 115%)
(年度⽬標)
【取組結果】
■滞納債権の回収・整理計画を策定し、滞納債権を
●滞納債権については、平成 26 年 10 月末現在で
計画的に処理
40 億円を処理【最終結果は平成 27 年 8 月に公
■⼤阪府債権の回収及び整理に関する条例により、
表予定】
既に時効が経過している債権の整理処理に集中的 ●時効が経過している私債権約 11 億 4,700 万円
に取組む。
(26 年度期⾸)のうち約 4 億 1,200 万円を整理
処理
財務マネジメント機能の向上
【実施状況】
(資⾦の調達)
□財務マネジメント(資⾦の調達・運⽤)⼿法の多
○変動利率化を⼿法とした2年債の発⾏や平均調達
様化・⾼度化
期間の延伸を⾏うための20年債の発⾏など、資⾦
調達の最適化を図った
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財務部
(資⾦の運⽤)
○資⾦運⽤システムにより、短期資⾦運⽤の効率化
(⾼度化)を図った
○⻑期運⽤可能資⾦について、平成 26 年 7 月から
債券運用の引合いを開始
基本ポートフォリオ(ラダー型)の構築をめざす
(年度⽬標)
【取組結果】
(資⾦の調達)
■変動利率化を⼿法とした2年債の発⾏等による資
●2年債を発⾏し、利払い額の低減を図った
⾦調達の最適化や資⾦運⽤の効率化を図る。
・⺠間資⾦発⾏額:8,600 億円(うち2年債
発⾏額 900 億円)
※平均発⾏者利回り
(加重平均 H26.4〜H27.3)
2年債
5年債
10 年債
0.122%
0.207%
0.582%
●平均調達期間の延伸を⾏うため、20 年債を発⾏
し、資⾦調達の最適化を図った
・20 年債発⾏額:600 億円(うち満期一括償還
400 億円、定時償還 200 億円)
※単年度平均調達期間
7.55 年
参考:仮に 20 年債を発⾏しなかった場合の
単年度平均調達期間
6.86 年
(資⾦の運⽤)
●資⾦運⽤システムによる引合いを⾏い、短期資⾦運
⽤の効率化(⾼度化)を図った
※短期運⽤利回り 0.0455%
参考:⼤⼝定期預⾦ 0.027%〔期間1年〕
国債
0.011%〔残存1年〕
(H27.3 現在)
●⻑期運⽤可能資⾦について、基本ポートフォリオ(ラ
ダー型)の構築をめざし、引合いにより債券運用を
開始した
※⻑期運⽤利回り 0.3938%
(平均運⽤年限
9.5 年)
(H27.3 現在)
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財務部
【部⻑コメント(総評)】
「計画的な財政運営のもと、安定的な⾏政サービスを⽀える」については、年度⽬標を達成しました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
・経済情勢等を反映した中⻑期の財政⾒通しや課題を明⽰するとともに、27 年度当初予算編成にあ
たっては、財政規律を堅持しつつ徹底した「選択と集中」により、“安全・安⼼”をしっかり確保しつつ、
“⼤阪の成⻑”を実現するための施策に重点的に財源を配分しました。
・財政調整基⾦の積⽴⽬標額については、財政運営基本条例に規定する事象に要する経費等を精
査の上、新たな目標額を 2 月議会に報告しました。
・税収の確保にあたっては、収入未済額・収入未済割合の圧縮は順調に推移しました(26 年度末で
は収入未済額を 10.0%、収入未済割合を 0.3 ポイント圧縮⾒込み)。
・府有財産の処分については、不要な府有財産の売却等による収⼊確保は、⽬標を達成しました。
・滞納債権については、債権回収・整理計画の⽬標どおり進んでいます。また、時効が経過している私債
権については、集中的に整理処理に取組み、約 4 割弱の処理を⾏いました。
・財務マネジメントとしては、変動利率化を目的とした 2 年債の発⾏や平均調達期間の延伸を⾏うため
の 20 年債の発⾏など中⻑期的な視点からリスクコントロールをしつつ、利払い額の低減を図りました。
運⽤についても、短期・⻑期運⽤の組み合わせや預⾦と債券の引合いを同時に実施するなど資⾦の
効率的運⽤を⾏い、府の歳⼊確保に寄与しました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
引き続き、中⻑期の財政⾒通しを⾒据えつつ、計画的な財政運営のもと、安定的な⾏政サービスを⽀
えてまいります。
- 43 -
府⺠⽂化部
重点政策推進方針 26年度点検結果
■テーマ1:さまざまなイベントが四季を通じて開催され、
自己評価
都市魅⼒とにぎわいがある楽しい⼤阪
【めざす方向】
〇「⺠が主役、⾏政がサポート役」との基本的な考え⽅のもと、世界が憧れる都市魅⼒を創造し、国内外から
多くの人・モノ・投資等を呼び込むための取組みを推進します。
○⼤阪都市魅⼒創造戦略に掲げる 2015 年シンボルイヤー に向け、府域全体の機運を盛り上げるとともに、
⼤阪の都市魅⼒を⾼める取組みを集中的に実施します。
【年度の取組みを振り返って】
26年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
水と光とみどりのまちづくりの推進
【実施状況】
□⺠主体の「⽔都⼤阪パートナーズ」 の活動の支援
○水都大阪パートナーズとの協働による「水都大阪」の
認知度向上に向けた取組みを推進
・中之島公園と中之島ゲートにおいて、にぎわい創出の
ためのトライアル事業を拡充(オープンテラス、マルシ
ェ、劇団誘致等)
集客実績:17 万人(H26.6 月から 9 月)
・中之島ゲートに新たな水辺拠点を整備
集客実績:11 万人(H27.2月オープン)
・舟運活性化に向けた取り組みを実施
(レンタルボートによる水の回廊の周遊、中之島ゲート
で劇団公演に併せた舟運展開、ふれあいの岸辺を
活用した水辺レストランとタイアップした舟運展開)
□水辺の回遊性向上に向けた取組み
○水辺の回遊性向上に向けたハード整備
・堂島川及び⽊津川の遊歩道や、橋梁のライトアップ、
・堂島川右岸遊歩道整備(難波橋〜鉾流橋)
企業寄附によるみどりの空間づくり等を推進
(H27.3 月完成)
・木津川遊歩空間整備(整備中:H26-H27 債務
事業)
・鉾流橋のライトアップ完成(H27.3 月完成)
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府⺠⽂化部
・中之島東部エリア電源設備完成(H27.3 月完成)
・寄付を活用したみどりの空間づくり(3ヶ所実施)
○水辺の回遊性向上に向けたソフト展開
・八軒家浜において、「天神祭・水都大阪プロジェクト
2014」を実施(集客数:3 千人(H26.7))
・⼤阪ふれあいの⽔辺(⼤川沿い)に⺠間等の取組
みを誘致
オープンカフェの社会実験事業
(集客数:3 万人(H26.7 月から 9 月))
天神祭花火観覧事業
(集客数:1,200 人(H26.7 月))
ビーチバレーボール大会公式戦及びドリームマッチ
(集客数:2,400 人(H26.8 月))
・⺠間主体の⽔辺の魅⼒を活かしたイベントを開催
東京ガールズコレクションナイトハロウィーンパーティー
OSAKA
新たな取組みによる魅⼒創出
【取組結果】
■パートナーズと協働し、⽔都⼤阪の認知度向上に
●水都大阪パートナーズとの協働による「水都大阪」の
努める
認知度向上
・ホームページ等閲覧数:昨年の⽔都⼤阪ホームペー
・ホームページ等閲覧数:27 万セッション
ジ閲覧数を前年度⽐ 10%増(平成 25 年度分
25 万 4 千セッション)
〔⽬標:年間 28 万セッション以上〕
・水辺を使った各種取組を展開し 30 万人を超える参
加者数を確保
・堂島川右岸の遊歩道整備により桜之宮(桜宮橋)
から御堂筋直近(水晶橋)までの間について、水辺
での往来が可能となった。
・新たな⽔辺拠点のオープンや橋梁ライトアップにより⽔
辺魅⼒が向上
水と光とみどりのまちづくりの推進
【実施状況】
□「大阪・光の饗宴 2014」の開催
○御堂筋イルミネーションと OSAKA 光のルネサンスをコ
・御堂筋イルミネーションと OSAKA 光のルネサンスをコ
アプログラムとして、⺠間主体の光のプログラムと連携
アプログラムとして、⺠間主体の光のプログラムと連携
し、「大阪光の饗宴 2014」を開催
し開催
[平成 26 年 11 月 1 ⽇〜平成 27 年 3 月 1 日]
・御堂筋イルミネーションについては、難波⻄⼝まで延伸
し、約3km の世界最⻑の光の道として実施。
[平成 26 年 12 月 1 ⽇〜平成 27 年 1 月 18 日]
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府⺠⽂化部
・「最も多く街路樹にイルミネーションを施した通り」として
ギネス世界記録®に認定
(平成 27 年 1 月 9 日)
・連携する⺠間エリアプログラム数を拡⼤
(8⇒10 団体)
新たな取組みによる魅⼒創出
【取組結果】
■御堂筋イルミネーションと OSAKA 光のルネサンスを
●来場者数
合わせた来場者数を平成 25 年度以上にする(平 ・OSAKA 光のルネサンス 2014:約 246 万人
成 25 年度実績:OSAKA 光のルネサンス 201 万 ・御堂筋イルミネーション 2014:約 269 万人
人、御堂筋イルミネーション 95 万人)
・エリアプログラム来場者数:約 371 万人
・大阪・光の饗宴 2014 の来場者数:約 886 万人
(2013 の来場者数:約517万人)
アーツカウンシルによる新たな⽂化⾏政の展開
【実施状況】
□アーツカウンシルからの意⾒・提⾔を踏まえ、⼤阪らし
○アーツカウンシルによる府市文化事業の現状分析を
もとに、府において既存事業の更なる⾒直しの⽅向
い文化施策を実現
性や、新たに実施すべき取り組みについて検討(具
体化できるものから既存事業の改善を実施)
○平成 26 年 7 月の府市文化振興会議で、アーツカウ
ンシルから、新たにフェスティバル形式の企画事業の
提言を受け、府市において事業化を検討
○アーツカウンシルの HP 開設、江之子島文化芸術創
造センターでの出張窓口設置等、文化施策の情報
発信機能を強化
芸術文化の専門家の視点を反映した大阪らしい文化
施策の推進
【取組結果】
■前年度に引き続き、同じ事業を評価・検証すること
●アーツカウンシルからの評価・提案を踏まえ、補助⾦
により、継続的な改善、⾒直しを実現する「評価の
の募集説明会に加え、制度の概要や実施事業の紹
PDCA サイクル」を確⽴
介を兼ねたリーフレットを作成するなど広報を強化。
審査員からは、応募レベルが向上したとの評価を得
・PDCA サイクルを踏まえた、大阪らしい文化施策を企
た
画・提案する
・文化を通じて人々の大阪への愛着と誇りを高め、主
●新たな事業企画の提言に対しては、アーツカウンシル
役である府⺠やアーティストを⽀援する環境づくりを
とともに事業スキームの検討を重ね、府内の文化事
進めることで、大阪の文化活動がより一層活発にな
業を結集し、磨きをかけ、強⼒に発信する「芸術⽂
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府⺠⽂化部
ることをめざす
化魅⼒育成プロジェクト」として実施予定
●アーツカウンシルの情報発信機能の強化や文化関係
者との交流に努めた結果、20 名以上の若⼿プロデュ
ーサーが一同に会する「U40 ミーティング」の開催な
ど、府内の文化活動が一層活発になるような機運を
醸成
⼤阪観光局を中⼼とした戦略的な観光集客
【実施状況】
□⼤阪観光局における活動を⽀援し戦略的に
○⼤阪観光局による戦略的な観光集客事業を展開
観光集客を促進
<トラベルミッションの推進>
・観光局⻑によるトップセールスや顧客ニーズに応じたき
め細かいセールスを展開
(主なセールス&商談件数)
中国エリア:197 件
東南アジア:135 件
韓国エリア:66 件
<MICE 誘致の推進>
・「大阪 MICE アライアンス」の活動(121 事業者参加)
・「大阪 MICE ディスティネーション・ショーケース」の開催
(東京 8 月 21 日初開催・会議主催者 277 名参加、
大阪 12 月 3 日・4 日開催 参加者 377 名)
<外国人受入環境の整備>
・「Osaka Free Wi-Fi」の整備拡充
(6 言語対応 府内アクセスポイント 2,709 カ所で
稼働中)
・ムスリム対応の推進
観光関連事業者向けにセミナー開催(120 名参加)
ムスリムフレンドリーマップの作成配布(20,000 部)等
来阪外国⼈旅⾏者数を 320 万人に
【取組結果】
■来阪外国⼈旅⾏者数:320 万人以上
●来阪外国⼈旅⾏者数:376 万人(暫定値)
(平成 25 年暫定値 262 万人、平成 24 年実績
(平成 25 年実績 262 万人)
203 万人)
●外国人延べ宿泊者数:584 万人(速報値)
■外国人延べ宿泊者数:430 万人以上
(平成 25 年実績 431 万人)
(平成 25 年暫定値 430 万人、平成 24 年実績
●国際会議開催件数:集計中
306 万人)
(平成 25 年実績 314 件)
■国際会議開催件数※:310 件以上
- 47 -
府⺠⽂化部
(平成 25 年暫定値 300 件、平成 24 年実績
281 件)
※日本政府観光局が定めた国際会議統計基準に基
づく国際会議件数
シンボルイヤーに向けた取組みの推進
【実施状況】
□シンボルイヤーの中核事業である「大坂の陣 400 年
○大坂の陣から 400 年を機に府域全体で機運醸成を
プロジェクト」の実施
図る「大坂の陣 400 年天下⼀祭」を展開
シンボルイヤーに向けた機運の向上
【取組結果】
■シンボルイヤーの中核事業である「大坂の陣 400 年
●府内全域で大坂の陣 400 年天下⼀祭「冬の陣
プロジェクト」を府内市町村との連携のもとで実施し、
2014」を展開(平成 26 年 10 月から平成 27 年 3
一体的プロモーションによって、大阪府域全体への集
月):集客 169 万人
客を図る
・大坂の陣ゆかりの地などを巡る中河内地域での
ウォーキングイベントをプレ事業として実施
(平成 27 年 2〜3 月):参加 3,400 人
・府内市町村等がによる参加事業の実施:
参加 17 万 2,000 人(事業数 190 件)
シンボルイヤーに向けた取組みの推進
【実施状況】
□水都大阪2015の開催準備の推進、プレ事業
○水都大阪 2015 に向けた3つのプレ事業を展開
の展開
・中之島エリアの水辺を活用した「水都大阪
2014inochi フェスタ」開催(平成 26 年 9 月)
・道頓堀と中之島公園を活用した「水都大阪ミナミフェ
スティバル 2014」開催(平成 26 年 11 月)
・⽔の東⻄軸(中之島公園から⼋軒家浜)を船で移
動する「水都大阪 2014 謎解き宝探しゲーム大阪大
発⾒!」開催(平成 26 年 11 月)
シンボルイヤーに向けた機運の向上
【取組結果】
■プレ事業の実施により、水都大阪 2015 に対する府
●3つのプレ事業により多くの集客を確保するとともに、
⺠の関⼼や⺠間事業者の参加意欲を⾼める
次回に向け高い参加意欲を得た。
・集客数:10 万7千人
・次回の来場意向 86.5%〜97%
- 48 -
府⺠⽂化部
大阪ミュージアム構想の推進
【実施状況】
○府⺠参加・地域主体のまちの魅⼒づくり、魅⼒発信
□OSAKA LOVERS 動画サイトの構築
に努めた
□モバイルガイドシステムの運用
・OSAKA LOVERS 動画サイトの構築
□ホームページによる⼤阪の魅⼒発信
府内市町村等の保有する魅⼒的な動画コンテンツ
を集め YouTube 上に投稿(平成 26 年 11 月)。
さらに、アクセシビリティ向上のため、ホームページ上に
も動画サイトを構築(平成 27 年 3 月)。
・モバイルガイドシステム運用促進
四季のテーマに応じた情報発信やスタンプラリーの開
催など大阪ミュージアムモバイルガイドシステムの運用
・ホームページを活⽤した⼤阪の魅⼒情報発信
四季のテーマに応じた情報発信等を実施するととも
に、動画サイトの構築などコンテンツを充実
府⺠参加・地域主体のまちの魅⼒づくり・魅⼒発信
を促進
【取組結果】
■動画投稿数:平成 27 年末までに 100 件以上
●OSAKA LOVERS 動画サイト投稿数:62 件
■モバイルガイドシステム:年間訪問者数 12 万人以
(平成 27 年 3 月末現在)
●モバイルガイドシステム:40,910 ページビュー
上(平成 25 年度実績 11.3 万人)
■ホームページ(全セッション数):月平均 4.2 万人
●ホームページ(全セッション数):
月平均 38,009 セッション
以上
⼤阪の魅⼒発信
【実施状況】
□スポーツや観光振興、都市魅⼒づくりなどの取組み
を連動させた魅⼒を内外に発信
○プロスポーツチームと連携した魅⼒発信の実施
・大阪で活躍する野球・サッカーのトッププロ 4 チームと連
・大阪マラソンや御堂筋ジョイふる 2014 などの大規模
イベントの実施
携し、各チームのホームゲームで知事⾃ら⼤阪の魅⼒
を発信するとともに、ブースやスクリーンを使った府の都
市魅⼒コンテンツを PR
○第 4 回大阪マラソン開催[平成 26 年 10 月]
○御堂筋ジョイふる 2014 開催[平成 26 年 4 月]
⺠間や⼤阪市等との連携を強化・魅⼒アップ、⼤阪の
元気や都市魅⼒を内外に発信
【取組結果】
■都市魅⼒やスポーツに関する横断的な取組みを推
●プロスポーツチームとの連携した府の都市魅⼒コンテ
ンツの PR
進し、⼤阪の都市魅⼒に対する府⺠の関⼼を⾼め
る
・平成 26 年 8 月から 10 月開催の 5 ゲームで実施
- 49 -
府⺠⽂化部
■⼤阪マラソン参加ランナーの満⾜度:昨年以上
(平成 25 年度第 3 回大会:97.0%)
●第 4 回大阪マラソン実績
・参加ランナー満⾜度:92.7%
■「御堂筋ジョイふる 2014」の来場者満⾜度の肯定
・参加ランナー:31,981 人
的 評 価 : 昨 年 以 上 ( 平 成 25 年 度 御 堂 筋
うち海外ランナー:3,238 ⼈(昨年⽐ 1,872 人増)
kappo 来場者満⾜度:66.7%)
うちチャリティーランナー:354 人(昨年⽐ 278 人増)
・沿道観客数:130 万人(昨年⽐5万⼈増)
●「御堂筋ジョイふる」来場者アンケート
・御堂筋ジョイフル 2014」来場者満⾜度
「⾮常に良かった」「良かった」の合計 83.9%
(目標: 66.7%以上)
・来年度の来場者意向
「是非来たい」「来たい」の合計 88.9%
(昨年度 80.1%)
府域における重点的な取組みの推進
【実施状況】
□⼤阪府域で展開する都市の魅⼒を創出・発信する
○百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録をめざした取
組みを推進
取組みを推進(百舌鳥・古市古墳群の世界遺産
登録を目指した取組み、統合型リゾート(IR)の府
・文化庁に提出する推薦書原案作成に向け、推薦書
作成検討委員会(5月、7月、9月の3回)や国
内⽴地に向けた取組みなど)
際専門家会議を開催(平成 26 年 11 月)
・登録に向けた機運醸成の取組みとして、第4回国際
シンポジウム(平成 26 年 11 ⽉)や⾦融機関と連
携して ATM 画面上でのPRや地元市内店舗でのの
ぼり設置等を実施
・関係市と共同で文化庁に提出する推薦書原案を策
定(平成 27 年 3 月)
○統合型リゾート(IR)関連法案の整備を⾒据え、
府内⽴地に向けた取組みを推進
⼤阪市域の魅⼒スポットとも連携し、府域全体の魅⼒
を内外に発信
【取組結果】
■⼤阪府が世界⽂化遺産登録のための活動を⾏って
●⼤阪府が世界⽂化遺産登録のための活動を⾏って
いることを知っている府⺠の割合:53.2%
いることを知っている府⺠の割合:60%以上(平
成 25 年度末:52.3%)
■IR による経済波及効果、諸外国における依存症な
●第 2 回大阪府市 IR ⽴地準備会議開催
どのセーフティネット対策など、テーマを絞ったセミナー
- 50 -
⇒基本コンセプト案取りまとめ[平成 26 年 4 月]
府⺠⽂化部
を通じ、IR についての府⺠の理解を深める
●第 3 回大阪府市 IR ⽴地準備会議開催
⇒夢洲への鉄道アクセス検討報告[平成 26 年 9 月]
●大阪市の夢洲まちづくり構想検討会に参画
(夢洲まちづくり構想案中間とりまとめ[平成 27 年2⽉])
●⺠間主催の各種 IR 関連事業において、府の取組
情報の発信
万博記念公園活性化の推進
【実施状況】
□万博記念公園の活性化に向けた将来ビジョンの策
○「⼤阪府⽇本万国博覧会記念公園運営審議会」
定
において、「⽇本万国博覧会記念公園の活性化に
□「太陽の塔」耐震工事及び内部公開にむけた取組
向けた将来ビジョンについて(中間報告)」を取りま
みの推進
とめ(H26.8)。
○審議会において、内部公開にむけた工事内容や展
示方法について決定(H26.8)し、府としても実施
を決定。
○「桜まつり」、「メディアタイアップ事業」等の集客イベン
トを実施するとともに、「ロハスフェスタ」、「まんパク」、
「コンサート」等の⺠間事業者主催イベントを誘致。
⼤阪・関⻄が誇るみどりとにぎわいと交流の場に
【取組結果】
■「⼤阪府⽇本万国博覧会記念公園運営審議会」
●「⽇本万国博覧会記念公園の活性化に向けた将来
における調査審議を踏まえ将来ビジョンを策定
ビジョンについて」の答申を得た(H27.1)。
■審議会において、内部公開に向けた工事内容や展
審議会答申を踏まえ、府として平成 27 年秋を⽬途
⽰⽅法などについて議論(平成 26 年度は、躯体
に万博記念公園の活性化に向けた将来ビジョンの策
部分の耐震・改修工事にかかる実施設計を実施)
定中。
■平成 26 年度の⾃然⽂化園の⼊場者数:前年度
●太陽の塔耐震改修その他工事修正実施設計委託
並みの 180 万人を維持
及び内部展示等改修工事実施設計における修正
設計委託を実施
●自然文化園の入場者数 194 万人 (H27.3 末)
留学⽣の受け⼊れ、⽀援、活⽤
【実施状況】
□世界から外国⼈留学⽣など優れた⼈材を呼び込む
○⼤阪府国際化戦略アクションプログラムに基づき、留
・留学プロモーションや多⾔語ポータルサイトにより、優
れた外国⼈留学⽣を⼤阪へ呼び込む
学生の受け入れ、支援、活用の取組を実施
・インドネシア・バンドンにおいて、大阪の大学や専門学
・インターンシップ、企業説明会等、外国人材活用シス
校等の教育機関による留学⽣誘致に向けたプロモー
テムを通じて、優れた外国人材を大阪に定着させ
ション活動「JAPAN OSAKA 留学フェア」を開催
る。また、留学⽣と企業の相互理解プログラムを新た
[平成 26 年 9 月]
- 51 -
府⺠⽂化部
に実施する
・⼤阪の⾼校⽣による東ジャワ州での留学プロモーション
を実施[平成 26 年 8 月]
・⼤阪で学ぶ留学⽣が⽇本企業に就職するまでのキャ
リア形成支援やマッチング機会の提供等を進める外国
人材活用システム事業を実施
・⼤阪の魅⼒や留学情報などをワンストップで発信する
多⾔語ポータルサイトを運営し、外国⼈留学⽣等の
受入環境を整備
世界から優れた人材が集まる大阪に
【取組結果】
■留学プロモーション対象国からの府内留学⽣の増加
●留学プロモーション対象国からの府内留学⽣の増加
率:平成 25 年度⽐ 10%増
率:平成 25 年度⽐ 28%増
■外国⼈材活⽤システムを活⽤する留学⽣数
●外国⼈材活⽤システムを活⽤する留学⽣数
:平成 26 年度 800 人以上
:平成 26 年度 412 人
■⼤阪府国際化戦略実⾏委員会が運営する多⾔語
(実績内訳)
サイトへのアクセス件数:平成 26 年度 26,000 件
・留学⽣⽀援研修会 173 人
以上
・留学⽣・企業相互理解促進事業 141 人
・有給インターンシップ 登録者数 98 人
マッチング数 38 人、就業者数 17 人
※留学⽣向け合同企業説明会については、就職活動
解禁時期の変更に伴い、実施時期を 27 年 3 月か
ら 7 ⽉に⾒直したため、実績に反映していない。
●⼤阪府国際化戦略実⾏委員会が運営する多⾔語
サイトのセッション数:平成 26 年度 22,388 セッショ
ン
グローバル人材の育成に向けた取組み
【実施状況】
□世界で活躍するグローバル人材を育てる
○⼤阪府国際化戦略アクションプログラムに基づき、海
・おおさかグローバル塾や留学費⽤の⼀部助成により
外留学に向けた⽀援等、グローバル⼈材育成の取
若者の海外留学を⽀援
組を実施
・グローバル体験プログラム等を通じて海外に興味を持
つ若者の裾野を広げる
グローバル人材を輩出する大阪に
【取組結果】
- 52 -
府⺠⽂化部
■おおさかグローバル塾参加者のうち、留学準備に着
●グローバル塾短期留学後の留学意向調査
手した割合:80%以上
:97%の⽣徒が海外留学を希望
■グローバル体験プログラム参加者のうち、世界に関心
●グローバル体験プログラム参加者のうち、世界に関心
を持った者の割合:平成 26 年度 80%以上
を持った者の割合:平成 26 年度 97%
■平成 26 年度までに⼤阪から海外へ留学・研修⽣を
●⼤阪から海外へ送り出した留学⽣・研修⽣数
1,000 人送り出す
平成 24〜26 年度の3ヵ年で 1,721 人
[実績内訳]
・おおさかグローバル塾 英米に短期研修 280 人
(うち 25 名が留学、32 名が留学予定)
・おおさかグローバル奨学⾦⽀給者
・海外研修引率助成⾦ 引率⽣徒数
229 人
1,212 人
【部⻑コメント(総評)】
〇「さまざまなイベントが四季を通じて開催され都市魅⼒とにぎわいがある楽しい⼤阪」の取組みについては、目
標をほぼ達成することができました。
<26年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・府内市町村や⺠間団体と連携した魅⼒向上の取組みを通じて、観光集客を促進した結果、⼤阪を訪れ
る外国⼈旅⾏者数が着実に増加しました。
・また、⼤阪らしい⽂化施策の企画・検討を進めた結果、次世代の⼈材育成を核とした「芸術⽂化魅⼒育
成プロジェクト」を 27 年度に実施することとなりました。
・⺠間や⼤阪市等と連携した⼤規模なイベント(「⼤阪・光の饗宴2014」「御堂筋ジョイふる2014」
「第4回⼤阪マラソン」等)を実施し、⼤阪の元気や都市魅⼒を内外に発信しました。
・2015年シンボルイヤーに向けたプレイベントとして、「⼤坂の陣400年天下⼀祭 冬の陣2014」
「水都大阪2014」を実施し、府域全体でシンボルイヤーに向けた機運醸成を図りました。
・万博記念公園活性化の推進については、審議会より、将来ビジョンについての答申をいただくとともに、太陽
の塔の耐震化及び内部公開のための修正設計の委託を実施しました。
<上記評価を踏まえた 27年度における取組の⽅向性>
○推進
・2015年シンボルイヤーでは、府内市町村、⺠間団体、⼤阪観光局とも連携しながら、これまでの都市
魅⼒施策を結集し、集中的・効果的に実施することで、府域全体の都市魅⼒を更に⾼めていきます。
・また、府域全体の回遊性を高めるなど、外国人観光客の受入環境整備に向けた取組みを進め、より一層
の観光集客につなげていきます。
・万博記念公園の将来ビジョンを平成 27 年秋に策定します。
・2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを⾒据え、多様な魅⼒資源を活⽤して⼤阪全体の
活性化につなげていく新たな戦略の検討に着⼿します。
- 53 -
府⺠⽂化部
■テーマ2:国際標準の課題に積極的に取り組んでおり、都市としての格が高い大阪
自己評価
【めざす方向】 ~ 府⺠の⼼に響く⼈権・平和施策の展開 ~
〇市町村・⺠間団体等との連携を深め、府⺠の⼼に響く⼈権・平和施策が、より⾝近に展開されるように
取組みを進めていきます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
⼈権意識の⾼揚と⼈権擁護に資する施策の推進
【実施状況】
□⼈権問題に関する意識を⾼めるための啓発活動の
○府内市町村の啓発活動を支援するため、啓発支援
推進
事業※を実施
※人権関連情報の提供、啓発アドバイザー設置・派
遣、講師紹介・リスト作成、コミュニティづくり事例紹
介等
・H27.1.29 『交流』『協働』等をテーマとした「⼈権尊
重のコミュニティ活動」に関する事例発表会を開催(参
加者 76 人)
○府⺠の⼈権意識の⾼揚を図るため、
・H26.7.31 「新しい『差別』の考え⽅と『合理的配慮』
〜障害者差別解消法がめざすもの〜」と題して、府内
人権啓発団体等を対象に講演会を開催(参加者 47
人)
・「最近整備された⼈権に関する法律」や「⼤阪府⼈権
教育推進計画の改定」を特集記事とする人権情報誌
「そうぞう」36、37 号を作成(H26.10、H27.3 発
⾏)
・地域や職場で活動できる指導者の養成を目指し、市
町村と連携して、市町村職員や府⺠を対象とした参
加・体験型講座(出前講座)を6箇所で実施
・男⼥参画・府⺠協働課と連携し、デート DV 防止をテー
マとしたスポット映像を制作、街頭ビジョン等で放映する
とともに、複製 DVD を作製し、市町村の担当課及び男
- 54 -
府⺠⽂化部
⼥共同参画センター、府内⾼等学校等に配布(放映
時期:H26.11〜12)
人権に関する多様な取組みが身近なところで展開される
大阪に
■「協働」等の取組みの促進とともに、参加体験型学
●『協働』等の先進的な取組事例について市町村等と
習の普及を図る(出前講座:府内各地で 6 回実
情報共有を図るとともに、市町村と連携しての参加・
施)
体験型講座を6箇所で実施
①豊能町 ②吹田市 ③四條畷・大東・交野市
④大阪狭山市 ⑤阪南市 ⑥就学前人権教育研究
協議会(於大阪市内)
⼈権意識の⾼揚と⼈権擁護に資する施策の推進
【実施状況】
□府⺠が⾝近な場で⼈権問題を学べる機会を増やす
○人権教育教材を活用し、養成講座を実施
ための環境整備
・府⺠向け養成講座(H26.10、受講者 20 人)
・人権啓発ファシリテーター養成コース(人権総合講座の
一部)(H26.6〜8、受講者 10 人)
人権に関する多様な取組みが身近なところで展開される
大阪に
■ファシリテーター養成講座等の受講を促進し、人権
●府⺠向け養成講座修了者の活動実績:75.0%
教育を担う指導者を養成
(9 人/アンケート回答者 12 人)
(養成講座修了者の活動実績:60%)
⼈権意識の⾼揚と⼈権擁護に資する施策の推進
【取組状況】
□ 「⼤阪府部落差別事象に係る調査等の規制等に
○条例啓発推進⽉間(10 月)に集中的な取組みを
関する条例」の周知・啓発
実施
・府主催の説明会を実施
(4回、208 団体・271 人参加)
・啓発ポスター(関係団体と連名)作成、掲載(地下
鉄 ・ JR ・ 私 鉄 の 主 要 駅 、 団 体 事 業 所 、 市 町 村
等)
・府、市町村、関係団体の広報媒体(広報誌、HP
等)による啓発等
○府主催や団体主催の研修会の場等での条例の周知
・18 回、延べ 685 事業所、 6,119 人
(H27.3 末現在)
- 55 -
府⺠⽂化部
人権に関する多様な取組みが身近なところで展開される
大阪に
【取組結果】
■府⺠・事業者に条例の趣旨・⽬的の浸透を図り、
●市町村や関係団体と連携し、様々な広報媒体や説
部落差別事象の発⽣を防⽌
明会等において、条例の趣旨・⽬的について周知・啓
発を⾏った。
⼈権意識の⾼揚と⼈権擁護に資する施策の推進
【取組状況】
□人権相談機能の充実・強化を通じた人権擁護の推
○総合相談事業交付⾦を活⽤し市町村の相談事業を
進
推進
・市町村総合相談事業交付⾦担当課⻑会議
(H26.4、H27.2)を開催し、府⺠にとって⾝近なセ
ーフティネットである相談事業の充実を要請
・H26.7 市町村総合相談事業交付⾦の実地調査を
⾏い、市町村の取組状況を確認
○人権相談事業を通じて市町村の相談事業を支援
・H26.5 ⼈権相談窓⼝の利⽤が広がるよう、啓発⽤チ
ラシを作成し、人権相談機関ネットワーク加盟機関を含
め 381 箇所に配布
・H26.8 今後の事業運営の参考にするため市町村に
「人権相談・啓発等委託事業」に関するアンケートを実
施し、集約結果を⼤阪府市⻑会・町村⻑会⼈権部⻑
会議(H26.10)及びブロック別⼈権相談担当課⻑・
担当者会議(H26.10〜11)で市町村にフィードバッ
ク
・H26.11 集約した相談事例を題材に解決⽅法につい
て議論する相談事例研究会を⼈権相談機関ネットワ
ーク加盟機関に参加を呼びかけ、各ブロックで実施
○人権総合講座事業を通じて市町村人権相談員等の
人材を養成
・H26.6~8 に前期講座実施
【修了者数】
人権総合相談員養成基礎コース
48 人
人権担当者新転任養成コース
27 人
人権啓発ファシリテーター養成コース 10 人
・H26.10~H27.1 に後期講座実施
【修了者数】
人権総合相談員養成応用コース
- 56 -
23 人
府⺠⽂化部
人権総合相談員養成専門コース
13 人
人権コーディネーター養成コース
13 人
・科⽬選択受講者(年間)
130 人
人権に関する多様な取組みが身近なところで展開される
【取組結果】
大阪に
●市町村実施の各種相談事業の支援や人材の養成に
■住⺠ニーズに対応した市町村の創意⼯夫を凝らした
より、人権相談機能の充実・強化を図った。
取組みを推進
平和施策の展開
□「ピースおおさか」 を「大阪中心」に「子ども目線」で
【取組状況】
○運営財団において、当時の体験談を踏まえつつ、展示
展示リニューアル
リニューアル監修委員会や専門家の指導助言、府市
の支援等を得るなどして展⽰リニューアル施⼯を⾏っ
た。
戦争の悲惨さ・平和の尊さを次世代に継承
【取組結果】
■展示リニューアルを完成させる
●H27.4.30「大阪空襲を語り継ぐ 平和ミュージアム」
(9 月から休館、27 年 4 月リニューアルオープン)
として、リニューアルオープン
【部局⻑コメント(総評)】
○「府⺠の⼼に響く⼈権・平和施策」の取組みについては、⽬標をほぼ達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・⼈権意識の⾼揚と⼈権擁護に資する施策の展開については、府内市町村と連携した参加・体験型講座出
前講座)を実施するなど啓発活動を推進するとともに、市町村の各種相談事業への支援等により相談
機能の充実・強化を図るなど、府⺠のより⾝近なところで⼈権に関する多様な取組みを着実に進めました。
・平和施策の展開については、ピースおおさかの展示リニューアル施工が完成し、27 年4⽉ 30 日にリニューア
ルオープンします。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
・引き続き、市町村・⺠間団体等との連携を深め、府⺠の⼼に響く⼈権・平和施策が、より身近に展開される
ように取組みを進めます。
- 57 -
府⺠⽂化部
自己評価
【めざす方向】 〜 男⼥共同参画社会づくり 〜
〇おおさか男⼥共同参画プラン(2011〜2015)に基づき、市町村・関係団体・NPO 等と連携し、だれもが
いきいきと活躍できる男⼥共同参画社会の形成をめざした施策を総合的に推進します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
男⼥共同参画社会に向けた施策の総合的推進
【実施状況】
□⼥性が働き続けることのできる職場環境づくりの促進
・企業トップの意識啓発
○⼥性の就業継続に向けた職場環境づくり
・⼥性の就業継続に向けた企業経営者等の意識改⾰
・「男⼥いきいき・元気宣⾔」事業者を府⺠に広く PR
し、普及啓発を図る
を目的に、プラットフォームの構成団体である企業経
営者と連携して、⼥性の能⼒活⽤に関する啓発セミ
ナーを開催
(平成26年5月、7月、10月、平成27年3月)
・男性の仕事と介護の両⽴や介護離職しないための問
題解決に向けたセミナーを開催(平成26年11月)
・内閣府の地域⼥性活躍加速化交付⾦事業を活⽤
し、⼤阪府男⼥共同参画推進財団と共催で、⼥性
の活躍の阻害要因についての現状把握を目的に、経
営者・管理職等を対象にアンケートを実施。その結果
を踏まえた研修プログラムを作成し、研修会を開催
(平成27年1⽉〜2月)
○「男⼥いきいき・元気宣⾔」事業者の登録を積極的
に推進
男⼥共同参画でだれもがいきいきと活躍できるまち、⼤
阪に
【取組結果】
■「男⼥いきいき・元気宣⾔」事業者制度への登録企
●「男⼥いきいき・元気宣⾔」事業者登録企業数
業数の増加
(累計)
平成26年度:288社(平成25年度:241社)
(累計)平成 26 年度:270 社
- 58 -
府⺠⽂化部
男⼥共同参画社会に向けた施策の総合的推進
【実施状況】
○「おおさか男⼥共同参画促進プラットフォーム」の活⽤
□⼥性の就業⽀援に関する取組み
・「おおさか男⼥共同参画促進プラットフォーム」を活
⽤した⼥性の就業⽀援に向けた機運の醸成
・構成団体である⺠間企業、経済団体等が中⼼となっ
て、⼥性の活躍推進に向けた協働の取組みを⾏なう
ため、意⾒交換を実施。
(平成26年8月、平成27年2月)
・プラットフォームの意⾒を踏まえ、中学⽣、⾼校⽣等の
若い世代の男⼥を対象として、宇宙航空研究機構
(JAXA)の⼥性職員や⼥性起業家等を講師に迎
え、男⼥を問わず、多様な職業選択の可能性を認識
してもらうため、キャリア形成支援シンポジウムを開催
(平成27年2月)
・多様な職種で活躍する⼥性ロールモデルを講師に迎
え、様々な⽴場の⼥性が働き⽅、⽣き⽅を選択し、
個性と能⼒を発揮できるよう⼥性就労⽀援講座及び
交流会を開催(平成27年2月)
男⼥共同参画でだれもがいきいきと活躍できるまち、⼤
阪に
【取組結果】
■⼥性の労働⼒⼈⼝⽐率(15歳以上の人口に占め
●⼥性の労働⼒⼈⼝⽐率(15歳以上の人口に占める
労働⼒⼈⼝の割合)
る労働⼒⼈⼝の割合)を平成25年と⽐較して増加
をめざす(平成25年平均:46.6%)
・26年度平均46.6%(平成25年平均:46.6%)
<大阪の就業状況>
男⼥共同参画社会に向けた施策の総合的推進
【実施状況】
○⼤阪府・市町村配偶者からの暴⼒対策所管課⻑
□DV対策へ着実な推進
会議等で、市町村にDV基本計画の策定を働きかけ
・市町村におけるDV基本計画の策定支援
・「教職員向けDV被害者対応マニュアル」の活用
を実施。
○イベント「コヤブソニック」とタイアップし、デートDVの予
促進
・予防啓発用DVDの作成
防のため、啓発チラシを府内高等学校等に配付
○「⼥性に対する暴⼒をなくす運動」期間(11月12日
〜25日)に各種啓発事業を実施。
・通天閣で府⺠向け啓発イベント「パープルリボンキャン
ペーン」を開催
・通天閣、万博記念公園太陽の塔のパープルライトアッ
プを実施
- 59 -
府⺠⽂化部
○「教職員向けDV被害者対応マニュアル」について、
府⽴⾼等学校校⻑会等で周知・活⽤促進(平成
26年5月、6月)
○「STOP!デートDV」街頭スポット映像を、新た
に人権局と共同で制作し、街頭ビジョンやインターネッ
ト広告等で放映(平成26年11月28日〜12月
10日)
○庁内関係部局とタイアップし、デートDV予防啓発を
含む「子どもの安全啓発DVD」を新規に作成、中
学校や高等学校等に配付(平成26年12月)
○内閣府と連携し、府⺠向けシンポジウム「性暴⼒の
現状と被害者支援について」を開催
(平成27年1月)
男⼥共同参画でだれもがいきいきと活躍できるまち、⼤
阪に
【取組結果】
■市町村における DV 基本計画
●市町村における DV 基本計画
平成 26 年度:33 団体(平成 25 年度:31 団体)
平成 26 年度:33 団体
男⼥共同参画社会に向けた施策の総合的推進
【実施状況】
□広域自治体機能を担うドーンセンター事業の着実な
○府内市町村の男⼥共同参画施策に関わる職員等
推進
を対象に啓発セミナーやワークショップを開催。
・平成26年4⽉〜平成27年3月
市町村職員対象 10講座開催
○広域自治体の役割であるスーパーバイズ機能を発揮
し、府内市町村の⼥性相談窓⼝等の職員や相談
員のスキル向上を図るための取組みを実施。
・市町村が提⽰する困難事例等への対応検討や具体
的助⾔などの情報交換・事例検討会を実施。
(府内7ブロック 平成26年7⽉〜10月)
○広域⾃治体として、市町村が実施する⼥性相談を
補完するため、ドーンセンターにおいて、平日夜間及
び⼟・⽇曜⽇に⼥性の悩み電話相談・⾯接相談を
実施。
・面接相談件数 平成 26 年度 1,354 件
・電話相談件数 平成 26 年度 2,421 件
- 60 -
府⺠⽂化部
男⼥共同参画でだれもがいきいきと活躍できるまち、⼤
阪に
【取組結果】
■ドーンセンター事業として、市町村の男⼥共同参画
●事業企画や相談を担当する市町村職員等を対象
施策の担当職員向け実践的研修や相談支援のた
にした研修、事例検討会等を通じたノウハウやスキル
めの取組み等を展開し、府域で展開される男⼥共
の習得は、⽇々の業務に⼤いに役⽴つとの声が多く
同参画に向けた取組みのレベルアップを図る。
寄せられ、一定の成果がみられた。
男⼥共同参画社会に向けた施策の総合的推進
【実施状況】
□新たな男⼥共同参画プランの策定に向けた取組み
○現⾏プラン(「おおさか男⼥共同参画プラン
(2011-2015)」の検証・評価
・これまでの⼤阪府における男⼥共同参画施策の点
・一次評価(事業所管課による事業評価)の実施
検・評価
・二次評価(男⼥参画・府⺠協働課による施策評価)
・男⼥共同参画に関する府⺠意識調査の実施
の実施
・⼤阪府男⼥共同参画審議会における協議
・三次評価(男⼥共同参画審議会による施策評価)
のとりまとめ
○新プラン策定にむけた調査の実施
・「男⼥共同参画に関する府⺠意識調査」の実施(平
成26年8月)
・男性にとっての男⼥共同参画推進の効果的な⽅策を
検討するため、アンケート調査(男性対象)を実施
(平成26年12月)
男⼥共同参画でだれもがいきいきと活躍できるまち、⼤
阪に
【取組結果】
■府⺠意識調査の結果や審議会議論を踏まえつつ、
●新プランの策定に向けた方向性の集約
新たな社会経済情勢の変化に対応した新プランの
・審議会(部会含む)の開催:3回
骨格づくりを進める。(新プラン策定は平成 27 年度)
男⼥共同参画社会に向けた施策の総合的推進
□府における審議会での⼥性委員登⽤の促進
【実施状況】
○⼥性が少ない分野での⼈材情報の収集・提供
○次⻑会議等、様々な場を活⽤した働きかけの実施
- 61 -
府⺠⽂化部
男⼥共同参画でだれもがいきいきと活躍できるまち、⼤
阪に
【取組結果】
■府における審議会の⼥性委員等登⽤率の増加
●審議会での⼥性委員登⽤率
・平成26年度:29.7%
平成27年4月1日時点:34%
(平成25年度:28.1%)
※現⾏プラン⽬標:平成27年度末40〜60%
【部⻑コメント(総評)】
○「男⼥共同参画社会づくり」の取組みについては、⽬標をほぼ達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・男⼥共同参画社会に向けた施策の総合的推進のため、経営者、⼈事担当者等を対象にセミナーの開
催や、「おおさか男⼥共同参画促進プラットフォーム」の活⽤などにより、⼥性が働き続けることのできる職
場環境づくりの促進、⼥性の就業⽀援に関する取組みを進めました。
・「男⼥いきいき・元気宣⾔」事業者の登録については、⽬標を上回る 288 社を登録し、企業の先進的
取組み事例をホームページ等で発信しました。
・府内市町村のDV計画の策定については、33 団体でDV計画が策定され、平成 26 年度の⽬標を
達成しました。また、新たに予防啓発の DVD 作成や街頭スポット映像の作成などの啓発を⾏うなど、幅
広い府⺠啓発に取り組みました。
・府内市町村の困難事例に対して、⼥性相談センター職員やドーンセンターの⼥性相談員が、広域⾃治
体の役割であるスーパーバイザーとして、市町村の⼥性相談窓⼝等の職員や相談員と意⾒交換を⾏
い、問題点や対応方法を情報共有することにより、相談サービスの平準化に努めました。
・新プラン策定に向け、府⺠意識調査等を踏まえ、現⾏プラン(「おおさか男⼥共同参画プラン
(2011-2015)」)の評価・検証を⾏い、⽅向性を集約しました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
・「おおさか男⼥共同参画促進プラットフォーム」のネットワーク機能を充実・強化するとともに、新たに経済
団体や大学等との協働の取り組みを推進するなど、多動な協働のチャンネルを通じて、経営者や学生等
への啓発事業を推進していきます。
・現⾏プランの検証・評価結果、国の動向(第4次男⼥共同参画基本計画の検討状況、⼥性の職業
⽣活における活躍の推進に関する法律案の審議状況)等を踏まえながら、平成 27 年度中に新たな
男⼥共同参画プランを策定します。
・また、⼥性の審議会委員の登⽤率向上について、引き続き、⼥性が少ない分野の⼈材情報の収集・提
供に努めるとともに、様々な場を活⽤して審議会委員への⼥性の登⽤を働きかけてまいります。
- 62 -
府⺠⽂化部
自己評価
【めざす方向】〜府⺠協働による共助社会の実現〜
〇⾏政をはじめ⾃治会や NPO 法人、社会福祉法人等の活動が活性化し、相互の協働による取組みによって
共助社会の実現を図るため、市⺠公益税制の導⼊などの環境整備を進めます。これらの取組みによって、寄
附文化が根付き、共助精神にあふれたまち、大阪をめざします。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
府⺠協働による共助社会の実現
【実施状況】
□寄附社会をめざした取組み(市⺠公益税制の導
寄附社会をめざした取組(市⺠公益税制の導⼊)
入)
○市⺠公益税制(3号指定)については、『⼤阪府
・NPO法人等の財政基盤を強化し、自主活動の
税条例』を⼀部改正するとともに、『⼤阪府地⽅税
活性化のため「市⺠公益税制」を導⼊する。
法第 37 条の2第 1 項第 3 号に掲げる寄附⾦に関
・いわゆる 3 号条例と、いわゆる 4 号条例について、
する条例』を制定。(平成 26 年 10 月 31 日公布、
それぞれ 26 年度中の条例制定をめざす。
平成 27 年 1 月 1 ⽇施⾏)
○当条例の周知を図るため、「府政だより」への掲載や
チラシの作成・配布など、府⺠や市町村、対象団体
等への啓発活動を展開。
・大阪府社会福祉協議会を通じた社会福祉法人、市
町村社会福祉協議会への説明(9/10、11/13、
1/14、2/5、3/17)
・府内市町村への説明(9/22)
・NPO 法人への説明(11/25)
○市⺠公益税制(4号指定)は、平成 27 年 6 月の
制度導⼊に向け、⼤阪府特定⾮営利活動法⼈条
例指定制度検討審議会において、指定基準等を審
議。
・4 ⽉〜10 月 第1回〜7回 審議会開催
・8 月 29 日 NPO との意⾒交換会 開催
・9 月 22 ⽇〜10 月 6 日 指定基準(案)について
意⾒募集
・11 月 11 日 答申の受理
・1月 19 ⽇〜2 月 9 日 市⺠公益税制(4号指
定)⼿続条例に関するパブリックコメントの実施
- 63 -
府⺠⽂化部
○制度の周知(府政だより 11 月号に掲載、チラシ作
成・配布、府ホームページへ掲載)
○『大阪府地方税法第 37 条の2第 1 項第 4 号に掲
げる寄附⾦を受け⼊れる特定⾮営利活動法⼈を定
めるための⼿続き等に関する条例』を制定。(平成
27 年 3 月 23 日公布、平成 27 年 6 月 1 ⽇施⾏)
○運⽤指針策定と条例制定を審議するため、⼤阪府
附属機関条例の⼀部を改正(平成 27 年 3 月 23
日公布、平成 27 年 4 月 1 ⽇施⾏)
寄附文化が根付き、共助精神にあふれたまち、大阪に
■市⺠公益税制の導⼊による寄附⽂化の醸成
【取組結果】
●府の 3 号条例制定にあわせ、市町村においても 3 号
・現在、3 号条例を制定している府内市町村は 9
条例の導⼊が進んだ。
市。府の条例制定にあわせて、市町村に対しても 3
号条例の導⼊を働きかけ、府内における寄附⽂化
の機運の醸成を図る。
・H27.3 月時点 27 市町村が導入
(H26.10 月(府の導入前)11 市町)
●府の 4 号⼿続き条例制定にあわせ、政令市に 4 号
・現在、4 号条例を導⼊している市町村はないため、
条例の導⼊を呼びかけた。
審議会での議論等も踏まえながら、4 号条例の導
入を働きかけ、NPO 法人の支援を通じた協働の取
組みの必要性を訴える。
・3 号条例、4 号条例の制定に際しては、府⺠や関
係団体、府内市町村等への制度周知・啓発を徹
底し、理解に努める。
府⺠協働による共助社会の実現
【実施状況】
□府⺠協働の推進に向けた具体的な取組み
府⺠協働の推進に向けた具体的な取組み
・⼤阪府府⺠協働促進指針の具体化を進めるた
○ボランティアや NPO 法人等の情報整備とネットワーク
め、ボランティアや NPO 法人等の情報整備とネットワ
ークの構築を図る。
の構築に向け、先⾏事例を調査した。
○地域の⾃治会や市町村への⽀援を⾏うため、地域
・自治会や NPO 法人、社会福祉法人等が協働して
地域課題の解決を図るため、効果的な協働のあり
の各団体が地域課題の認識を共有し、協働できる内
容等について意⾒交換を⾏った。
方について検討。
・市町村 NPO 担当者ブロック別連絡会議(平成
26 年6⽉)、府・政令市 NPO 担当者連絡会議
(平成 26 年 6 月)の開催。
・⼤阪府と守⼝市の共催で、モデル的に交流会を実
施(平成 26 年 10 月、門真市、枚方市の NPO
担当者及び NPO 法人、自治会等が参加)。
- 64 -
府⺠⽂化部
・豊能地区市町合同研修の開催(平成 27 年 2
月、豊能地区の自治体 NPO 担当者及び NPO 法
人、自治会等が参加)
・府ホームページにおいて、府⺠にボランティアや⾃治
会など様々な地域貢献活動に取り組んでいただくよ
う呼びかけた。
寄附文化が根付き、共助精神にあふれたまち、大阪に
■府域、地域における共助精神の醸成
【取組結果】
●各団体間の情報交流が図られるとともに、地域にお
・地域や社会の課題解決の担い手としての NPO 法
⼈、社会福祉法⼈等の各団体が、⾏政や⾃治会と
ける自治体や自治会等と NPO 等との協働の取り組み
が前進した。
協働しながら効果的・効率的な公共サービスができ
るような共助社会をめざす。
【部⻑コメント(総評)】
〇「府⺠協働による共助社会の実現」の取組みについては、⽬標をほぼ達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・府⺠協働による共助社会の実現については、NPO 法⼈等の⾃⽴性を⾼め、⾏政や⾃治会等との協
働の取組みにより地域課題の解決を図れるよう、以下の取組みを⾏いました。
・市⺠公益税制の導⼊に向けて、『⼤阪府税条例』の⼀部改正、『⼤阪府地⽅税法第 37 条の2第 1
項第 3 号に掲げる寄附⾦に関する条例』を制定するなど、3号指定に関する規定の整備を⾏いまし
た。4号指定については、11 月の答申を踏まえ、『大阪府地方税法第 37 条の2第 1 項第4号に掲
げる寄附⾦を受け⼊れる特定⾮営利活動法⼈を定めるための⼿続等に関する条例』を制定し、制度
導⼊に向けた環境整備を⾏いました。
・守⼝市においてモデル的に実施した交流会をはじめ、豊能地区での市町合同研修会など、各⾃治体
や自治会等と NPO 等との協働がより活性化するよう⽀援した結果、各団体間の情報交流が図られる
とともに、地域における自治体や自治会等と NPO 等との協働の取り組みが前進しました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
・市⺠公益税制 4 号の条例指定を⾏うため、特定⾮営利活動法⼈条例指定審議会を設置します。
また、同制度を広く府⺠に周知させるため、市町村や NPO 等に制度説明を⾏います。
・自治体や自治会等と NPO 等との協働がより活性化するよう支援します。
・ボランティアや NPO 法⼈等の情報整備とネットワークの構築に向け、適切なネットワークのあり⽅を引き
続き検討します。
- 65 -
府⺠⽂化部
■テーマ 3:府⺠が主役で暮らしやすい⼤阪
自己評価
【めざす方向】 〜消費者市⺠社会の実現〜
〇消費者⾏政の活性化による安⼼・安全な消費⽣活の実現と、戦略的、効果的な消費者教育と啓発によ
り、社会の発展のために消費者⾃らが積極的に参加する「消費者市⺠社会」の実現を⽬指します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
消費者⾏政の活性化と⼤阪府消費者基本計画の策
定
【実施状況】
□住⺠に⾝近な相談窓⼝である市町村の相談機能
○市町村消費者⾏政窓⼝の機能を強化するため、消
充実等に向けた支援
費者⾏政活性化基⾦を活⽤して、市町村の相談員
・市町村が⾏うセンター機能の強化等に対し、活性
等の研修等を実施した。
化基⾦を活⽤した⽀援を計画的に推進
・市町村の相談員や⾏政職員のスキルアップ・レベル
アップを図るための研修を開催
□戦略的・効果的な消費者教育・啓発の推進
○⾼齢者、若者等の消費者の被害の未然防⽌・拡⼤
・被害件数が増加している高齢者への啓発、次世
代を担う若者に対する消費者教育・啓発を⾏う
防止を図るため、効果的な消費者教育・啓発を実施
した。
□大阪府消費者基本計画の策定
○平成 26 年 9 ⽉に⼤阪府消費者保護条例に基づ
き、「消費者施策を計画的に推進するための基本的
な計画」の策定に向けた基本的な考え方等について
消費者保護審議会からの答申を得、基本計画案を
とりまとめ、パブリックコメントを経て府⺠の意⾒を踏ま
え、大阪府消費者基本計画の策定に取り組んだ。
市町村相談窓⼝の対応⼒強化と消費者市⺠社会の
実現
【取組結果】
■市町村の相談員等のスキルアップ及びレベルアップを
●消費生活相談窓口の充実
・法要件を満たし、センター化された市町数
⾏い、市町村相談窓⼝の対応⼒を強化する
・中級、上級スキルアップ研修参加者数
H25:30 市 1 町⇒H26:31 市 1 町
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府⺠⽂化部
平成 25 年度:331 名
(新規達成:藤井寺市)
⇒ 平成 26 年度:340 名
・相談窓口開館時間の拡充 :1市(四条畷市)
・レベルアップ研修参加者数
・消費生活相談体制の強化
平成 25 年度:94 名
市町村の相談員数
⇒ 平成 26 年度:100 名
H25:152 人(うち有資格者 149 人)
⇒H26:156 人 (うち有資格者 154 人)
●中級、上級スキルアップ研修参加者
421名
<H26 目標値:340 名>
上級 テーマ別 年間3回実施、ブロック別年間5回実施
199名
中級 テーマ別 年間5回実施、ブロック別年間9回実施
222名
・市町村消費者⾏政職員等研修会参加者
98名
<H26 目標値:100 名>
■⾼齢者や若者などへの戦略的・効果的な消費者教
育・啓発を実施
●高齢者トラブル未然防止のための啓発事業
・府政だより 10 月号において、高齢者に多い消費者ト
・被害件数が増加している高齢者への啓発、次世
ラブルについての啓発を実施
代を担う若者に対する消費者教育・啓発を⾏う
H26.10.1 : 294 万部発⾏
・上記府政だより特集記事をリーフレットとして印刷し、
府内の市町村消費者⾏政課、社会福祉協議会、
地域包括支援センター、警察署に配布した。
4 万部発⾏
・「悪質訪問勧誘お断りステッカー」の作成
約 5 万 8 千部作成
・ラジオを使った高齢者の消費者トラブル未然防止のた
めの広報・啓発
3放送局にて各放送局CМ50 本放送
(計 150 本)
3 放送局のラジオ番組の中で広報を実施(5 件)
・新聞広告による高齢者の消費者トラブル未然防止
のための広報・啓発
5 大紙でカラー刷り広告を掲載(2 回)
等
●若者への消費者教育及び啓発事業
・夏休み若者向け集中啓発講座参加者
570 名
H26.8.4 から H26.8.10 まで開催
- 67 -
府⺠⽂化部
■大阪府消費者基本計画の策定
●大阪府消費者基本計画の策定
・安心・安全な消費生活の実現と、社会の発展のた
めに消費者⾃らが積極的に参加する「消費者市⺠
社会」の実現に向け、平成 27 年3⽉ 26 日、大阪
府消費者基本計画を策定、公表
【部⻑コメント(総評)】
○「消費者市⺠社会の実現」の取組みについては、⽬標をほぼ達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
・⼤阪府消費者保護条例に基づき「⼤阪府消費者基本計画」を策定しました。
・市町村の消費者⾏政職員及び消費⽣活相談員のレベルアップやスキルアップを図るための研修を実施
するなど、住⺠に⾝近な消費⽣活相談窓⼝の充実・強化等の市町村⽀援を進めるとともに、⾼齢者や
若者のトラブル未然防⽌のため、啓発を⾏い、消費者⾏政の活性化のための取組みを進めました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
・⼤阪府消費者基本計画や関係法令に基づき、府⺠の安全・安⼼な消費⽣活の実現に向け、関係部
局との連携のもと、効果的な消費者教育と啓発等、社会の発展のために消費者自らが積極的に参加す
る「消費者市⺠社会」の構築に取り組みます。
・住⺠に⾝近な相談窓⼝の充実等に向け、引き続き市町村⽀援を効果的に進め、市町村相談員等への
研修の開催等により、更なる市町村の消費⽣活相談窓⼝の機能強化を⽀援します。
・高齢者を狙う悪質商法等による消費者被害については、今後も関係部署との連携を進めるなど、引き続
き消費者トラブル未然防止の取組みを進めてまいります。
- 68 -
府⺠⽂化部
自己評価
【めざす方向】
~ 私学教育の振興、公⽴⼤学の運営 ~
○「教育・⽇本⼀⼤阪」の実現に向け、私学の⾃主・⾃⽴の学校運営を⽀援し、⼤阪の教育⼒の向上を図り
ます。
○私⽴幼稚園の認定こども園化など、平成 27 年度からスタートする予定の⼦ども・⼦育て⽀援新制度への円
滑な移⾏を⽀援します。
○府⽴⼤学と市⽴⼤学の統合に向けて取り組みます。
【進捗状況チェック】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
私学教育の振興
□授業料無償化制度を含めた私学助成トータルのあ
○「⾃由な学校選択の機会の保障」と「公私の切磋琢
り方検討
磨」の観点から効果を検証(平成 26 年 9 月)
○現⾏の無償化制度の継続を⼤きな考え⽅としつつ、き
め細かく対応するという考え⽅で、私⽴⾼校⽣及び⼤
学⽣が三⼈以上の多⼦世帯へ配慮した⽀援制度の
創設、また、制度の継続的な実施という観点から、⽣
徒が⼆⼈以下の世帯の保護者負担の⾒直し等を⾏
うこととする⾒直し案を公表(平成 27 年2⽉)
○経常費補助⾦は私⽴⾼校については、府職員給与
の特例減額の終了に伴い、補助単価を復元。私⽴
小中学校については、公⽴学校の受け⽫があることを
踏まえ、現⾏どおり、補助単価の 15%カットを継続
(平成 27 年 3 月)
⼤阪全体の教育⼒の向上
【取組結果】
■「教育の機会均等の保障」と「学校間のさらなる切
●上記の⾒直し案を基に、平成 28 年度から 30 年度
磋琢磨の促進」の観点から、私学助成トータルについ
までの入学生に対する授業料無償化制度の内容を
て検討を⾏い、平成 27 年の早い時期に制度内容を
決定(平成 27 年3⽉)
決定する。
私学教育の振興
□私⽴学校の耐震化の促進
【実施状況】
○耐震化緊急対策事業費補助⾦の交付
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府⺠⽂化部
・交付対象
59 法人
(耐震診断 43 棟、耐震改修工事等 57 棟)
⼤阪全体の教育⼒の向上
【取組結果】
■私⽴学校の耐震化率の引上げ
●耐震化率の引上げ
・平成 26 年 3 月 68.9% → 80%以上
・耐震化率(平成 27 年 3 月) 74.3%
(対前年度 +5.4 ポイント)
私学教育の振興
□経済的に困難な⾼校⽣等の修学を奨学⾦制度等
を通じて支援
○滞納ゼロ作戦の推進
・サービサーの効果的な活用や法的措置の強化等によ
り、滞納の発⽣や⻑期化の未然防⽌に取り組む。
○給付型奨学⾦事業の財源となる寄附⾦の募⾦活動
を積極的に実施。
・経済界・福祉関係団体等に募⾦活動実施
⼤阪全体の教育⼒の向上
【取組結果】
■滞納額増加の抑制
●滞納額増加抑制
平成 25 年度→平成 26 年度:0.7 億円増
平成 26 年度実績 0.7 億円増
(25 年度:59.9 億円⇒26 年度:60.6 億円)
■寄附⾦の確保
●寄附実績 平成 26 年度:約 2,277 万円
平成 26 年度:2,000 万円以上
私学教育の振興
【実施状況】
□実践的な職業教育・キャリア教育を通じた進路選択
○キャリア教育支援体制整備事業により、支援校(公
支援
私高校 41 校)の取組みを支援。
・支援校の取組の一層の推進や情報共有を図るため、
全体会議(研修会や協議会)を開催
(第 1 回:H26.6.26、第 2 回:H26.8.8、事業報
告会:H27.3.4)
・当該事業の実施状況等を把握するため、支援校に対
するアンケートを実施(H26.8〜9)
○「産学接続型教育」振興補助事業により、専門学校
における企業等と連携した「産学接続型教育プログラ
ム」の開発を支援。
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府⺠⽂化部
⼤阪全体の教育⼒の向上
【取組結果】
■支援校(私⽴)の就職内定率の向上
●支援校(私⽴)の就職内定率は向上
H25.3:94.8% ⇒ H27.3:95.8%
・H26.3:96.8%(H25.3:96.5%)
■支援校(私⽴)の進路未定率の減少
●支援校(私⽴)の進路未定率は減少
H25.3:11.7% ⇒ H27.3:9.0%
・H26.3:10.3%(H25.3:10.9%)
■府内の⾼校⽣の専⾨学校進学率の引上げ
●府内の⾼校⽣の専⾨学校進学率は増加
H25.3:14.3% ⇒ H27.3:15.1%
・H26.3:15.1%(H25.3:15.0%)
■産学接続型教育プログラムの新規開発数の増加
●産学接続型教育プログラムの新規開発数は鈍化
H25:100 プログラム ⇒ H26:120 プログラム
・H26:79 プログラム(H25:100 プログラム)
私学教育の振興
【実施状況】
□私⽴幼稚園における預り保育の充実等
○⼤阪スマイル・チャイルド事業制度の周知
⼤阪全体の教育⼒の向上
【取組結果】
■11 時間開園の私⽴幼稚園の増加
●11 時間開園の私⽴幼稚園の増加
H25 年度:271 園 ⇒ H26 年度:280 園
平成 26 年度:280園 【目標:280 園】
公⽴⼤学の運営
【実施状況】
□府⽴⼤学及び市⽴⼤学の統合に向けた取組み
○H26 年4⽉、当初予定していた⼤学統合にかかるス
ケジュールの延期を決定するとともに、両大学で主体
的に、⼤阪における公⽴⼤学のあり⽅ついて検討を⾏
うこととした。
今後の進め方やスケジュールについて、協議・検討する
■当初予定していた大学統合にかかるスケジュールの
【取組結果】
●両大学で検討を重ね、H27 年 2 ⽉に「『新・公⽴⼤
延期を受け、今後は、この間の大学統合に関する
学』大阪モデル(基本構想)」をとりまとめた。
議論の状況を踏まえ、両⼤学で主体的に⼤阪にお
ける公⽴⼤学のあり⽅について検討する。
■これを踏まえ、今後の進め方やスケジュールについ
○基本構想では、大学統合により、大阪の発展を牽引
て、府市及び両大学の四者で、新大学構想会議か
する地域課題解決型の公⽴⼤学を目指すこととさ
らの意⾒も聞き、協議・検討していく。
れ、統合後の新大学の姿が示された。
- 71 -
府⺠⽂化部
【部局⻑コメント(総評)】
○「私学教育の振興、公⽴⼤学の運営」の取組みについては、⽬標をほぼ達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
・授業料無償化制度を含めた私学助成トータルのあり⽅検討を⾏い、平成 27 年2⽉に、授業料⽀援
補助⾦の平成 28 年度以降のあり⽅についての考え⽅を⽰しました。
・奨学⾦制度については、寄附⾦募集や滞納対策の促進に積極的に取り組んだ結果、⽬標を達成しま
した。
・職業・キャリア教育に関する取り組みでは、キャリア教育支援体制整備事業の実施等により、私⽴の⽀
援校の⾼校⽣の就職内定率や進路未定率が改善しており、進路選択の寄与につながりました。
・さらに、両大学における統合に向けた取り組みでは、両大学において、大学統合により、大阪の発展を牽
引する地域課題解決型の公⽴⼤学を⽬指すとの考えが⽰されました。
○できなかったこと(課題・反省点)
・平成 26 年度末現在の私⽴学校の耐震化率は 74.3%にとどまり、80%以上という目標を達成すること
ができませんでした。
・⼦ども・⼦育て⽀援新制度については、初年度から認定こども園に移⾏した園は全体の 2 割程度に留ま
る結果となっています。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
・平成 28 年度以降の新⼊⽣に対する授業料⽀援について、⽣徒の進路選択の時期に間に合うよう、制
度周知に努めます。
・職業・キャリア教育に関する取り組みは、これまでの成果を踏まえ、卒業⽣の進路状況に課題のある⾼校
に対して重点的に支援してまいります。
・府⽴⼤学・市⽴⼤学の統合では、基本構想を受け、新⼤学の教育課程や組織体制等の詳細事項につ
いては、両大学を中心として、今後さらに検討していきます。
・また、統合に向けた今後の進め方やスケジュールについても、府市と両大学の四者で協議・検討していきま
す。
○改善/⾒直し
・平成 27 年度末現在の私⽴学校の耐震化率が⽬標の 90%以上となるよう、私⽴学校に対し、耐震化
の取り組みの促進を働きかけていきます。
・⼦ども・⼦育て⽀援新制度については、個々の園ごとに財務シミュレーションをお⽰しながら個別相談の機
会を設けるとともに、移⾏に向けて具体的な検討を⾏う園には移⾏までの間、継続的に相談に応じるな
ど、認定こども園に円滑に移⾏できるよう丁寧に対応していきます。
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府⺠⽂化部
自己評価
【めざす方向】
~ 府⺠ニーズにこたえる広報、オープン府庁 ~
〇⼤阪の発信⼒をリードし、府⺠のニーズを反映したタイムリーな情報発信に取り組みます。
○府が保有する情報は府⺠のものであるという理念のもと、府政の透明化(オープン府庁)を推進します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
府⺠ニー報にこたえる広報
【実施状況】
□よりタイムリーな広報の展開
○自主媒体による広報展開
□各媒体の特性とキャラクターを有効活⽤した戦略的
・広報媒体(府政だより、Web サイト、公式
な広報の展開
facebook・Twitter、メールマガジン、府政学習会)
の特性を活かすとともに、媒体間連携を高めるため、
毎月の重点広報項目を決定し、全媒体連動型広報
の実施に努めた。
・とりわけ府政だよりについては、認知度約 90%・一部
当たり発⾏経費全国最⾼⽔準のコストパフォーマンス
(約 6 円)を達成。さらなる認知度向上のため、10
⽉号から発⾏⽇に「もずやん」による街頭等での配布
を実施
・府HPトップページバナー等への「もずやん」活用のほ
か⾒やすさの改善を実施(H26.10.30)
○パブリシティ・⺠間タイアップの展開
・企画室報道Gと連携し、府政記者クラブや放送局
(ラジオ・テレビ)、分野ごとに影響⼒のある専⾨誌
(経済誌、スポーツ紙など)等へのパブリシティを実施
・⾸都圏等での府政情報発信⼒を強化するため、東
京事務所との連携体制を構築し、首都圏記者クラブ
等に報道提供する仕組みを開始(H26.9.16)
・映画等とのタイアップポスター等を作成(3月末時点
で 36 件実施。H25:29 件)
・新たなタイアップとして、映画出演者の府イベントへの
招致を実現
- 73 -
府⺠⽂化部
4 月 府政学習会に「クレヨンしんちゃん」を招致
8 月 津波高潮ステーションのPR動画を映画館
で放映
9 月 OSAKA しごとフィールドの発表に瑛太氏・
松⽥⿓平⽒・⼤森⽴嗣⽒を招致
1 月 「くまもん」×「もずやん」で共同声明発表
3月 万博イベントで「ムーミンのステッカー」1万枚
配布
3月 「もずやんのどや!大阪」の1万部作成
○年間広報計画・広報効果測定
・「年間広報計画」を策定し、計画に基づく各部局のフ
ォローアップや媒体広報、パブリシティ等を実施
・今年度から「年間広報計画」を重要なパブリシティツー
ルとして位置づけ、主要施策の年間計画や府⽴集客
施設を紹介するコーナーを新設し、年間の取材の参
考となるよう府政記者会に配布した。
・より効果的な広報展開を図るため、媒体や重点広
報事項の認知度などについて、「広報効果測定」を
実施Qネットを活用
(第 1 回:H26.7.9〜26.7.15)
(第 2 回:H26.12.10〜26.12.16)
(第 3 回:H27.3.3〜27.3.9)
(第 4 回:H27.3.13〜27.3.15)
・広報予算相談を廃止。代わりに「夏の広報相談(広
報サマーレビュー)」を実施(10 部局 21 件)するこ
とにより首都圏へのパブリシティへの実施等につなげた。
○キャラクター広報方針案の策定・公表
・「大阪府キャラクター広報方針(案)」を策定し、9
月 24 日に公表。3 月 30 日に確定版を公表した。
・メインキャラクター「もずやん」について、商標登録を進め
る等、法的整理も実施。
○具体的なキャラクター広報の展開
・媒体関係
府政だより・府トップページに「もずやん」をフル活用。
11 月から「もずやん」ツイッターを開始。
・イベント関係
5 月に実施した情報主任会議にて、「もずやん」の知
- 74 -
府⺠⽂化部
事出席⾏事・府主要イベントでの活⽤徹底を庁内ル
ール化(10 月には秘書課・企画室報道 G との 3 重
チェック体制を構築し、さらなる徹底を図った)。その結
果、昨年度のイベント等出演実績の6倍にのぼる
219 件のイベント等に出演
府情報が府⺠に効果的に伝わる広報を展開
【取組結果】
■府⺠が必要とする府政情報が確実に届く広報
●大阪府の広報により、必要とする府政情報をタイムリ
■府の取り組みが府⺠にしっかり理解される広報
ーに得ることができた府⺠の割合
■必要に応じ、府⺠のアクションへとつながる広報
⇒83.5%
■府キャラクター広報方針(仮称)の策定
●大阪府の広報によって何らかのアクションを起こした
・大阪府の広報により、必要とする府政情報をタイム
府⺠の割合
リーに得ることができた府⺠の割合:80%以上の維
⇒56.6%
持(H26.3:84.4%)
●キャラクター広報効果(広告換算値)
・大阪府の広報によって何らかのアクションを起こした
⇒約 1.8 億円相当の広報を展開
府 ⺠ の 割 合 : 25 % 以 上 の 維 持 ( H26.3 :
31.3%)
オープン府庁の推進
【実施状況】
□適正な情報公開制度の運⽤
○府⺠の府政への参画意欲向上につなげるため、「府
□府⺠が真に必要としている情報、知りたい情報の公
⺠の声の⾒える化」ホームページの「皆様の声を府政
表
□府⺠のアクションにつながるような公表⽅法の充実
に反映しました!!」を関連画像つきの公表に改修
○「府⺠の声の⾒える化」の趣旨・⽬的に合致しない
「社会的差別を助⻑するおそれがあるもの」「府所管
外のもの」等を非公表項目に追加。
○「施策プロセスの⾒える化」公表ページの内容がより
府⺠の関⼼の⾼い施策となるようプロセスの公表担
当者向け説明会を開催(H26 年 6 月)
○府⺠が知りたい情報を充実させるため、各部局へ働
きかけ 43 施策を新規に項目設定
○「施策プロセスの⾒える化」のホームページを、H25 年
度末に実施した Q ネットアンケートの結果を活用しリ
ニューアル(トップページに「最近更新されたページ」
や「みなさんの関心が高いページ」欄を新たに設定
し、施策をピックアップして表示するなど)
○リニューアル後の「施策プロセスの⾒える化」ホームペー
ジへの評価として「クイックオピニオン」を実施。得られ
- 75 -
府⺠⽂化部
た意⾒をもとに、「⽤語説明」のページをさらに更新
し、府⺠が真に必要としている情報へアプローチしや
すいように改善。
府⺠がいつでも知りたい府政情報も接することができる
■府⺠がいつでも知りたい府政情報に接することができ
る
【取組結果】
●「施策プロセスの⾒える化」で公表している施策の中
に、知りたかった施策があると答えた府⺠の割合
■府政の意思形成過程(施策プロセス、予算編成
平成 26 年度末⇒65.4%【未達成】
過程、公⾦⽀出情報、府⺠の声)を公表すること
で、府⺠がいつでも知りたい府政情報に接することが
できるようにする
■府⺠の関⼼の⾼い施策の⾒える化を推進する
・「施策プロセスの⾒える化」で公表している施策の
中に、知りたかった施策があると答えた府⺠の割
合 :75% 以上の維 持(平成 26 年 3 月:
76.8%)
【部⻑コメント(総評)】
○「府⺠ニーズにこたえる広報、オープン府庁の推進」の取組みについては、目標をほぼ達成することができまし
た。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
・抜群の認知度とコストパフォーマンスを誇る府政だよりを中⼼に、主要施策の広報展開を計画的に図りまし
た。とりわけ、限られたコストで、より効率的・効果的な広報展開を図るための有効なツールとして、「キャラク
ター広報」を新たに導⼊するなど、府⺠ニーズにこたえる広報を進めました。
・「施策プロセスの⾒える化」について、43 施策を新規項目として拡充しました。さらに、ホームページをリニュ
ーアルし、より府⺠の関⼼の⾼い施策にアプローチしやすいよう改善しました。
・「府⺠の声」における⾮公表項⽬を整理し、「社会的差別を助⻑するおそれがあるもの」「府所管外のもの」
等を⾮公表項⽬に追加することにより、府⺠が真に必要とする情報(府政に対する府⺠意⾒)へのアプロ
ーチを改善しました。
○できなかったこと(課題・反省点)
・「施策プロセスの⾒える化」で公表している施策の中に、知りたかった施策があると答えた府⺠の割合が⽬
標の 75%に達しませんでした。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
・今後とも、引き続き、媒体間連携・パブリシティ・キャラクター広報をフル活⽤した戦略的な広報展開を図ると
- 76 ともに、「施策プロセスの⾒える化」については、⺠間アンケートや「クイックオピニオン」において得られた情報
(府⺠が知りたいと思う分野)を活⽤し、府⺠の関⼼の⾼い施策を公表できるよう各部局へ働きかけを⾏
います。
府⺠⽂化部
自己評価
達
成
【めざす⽅向】〜⾝近で便利な⾏政サービスの推進〜
〇⾝近で便利な⾏政サービスを提供するため、市町村への権限移譲を進めます。
【年度の取組みを振り返って】
26年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
⾝近で便利な⾏政サービスの推進(パスポートセンター)
□より多くの市町村への事務移譲の実現に向けた積
【実施状況】
○市町村への事務移譲の働きかけを進めた。
(泉大津市、高石市、忠岡町)
極的な働きかけ・支援
○新規開設の市町村職員を対象に、「手引」を配付の
・市町村の円滑な窓⼝開設に向けた⽀援
(説明会、研修、マニュアルの提供)
上、座学研修、実地研修、事務処理説明会を実
・阿倍野分室の廃止およびその周知
施(のべ8日のカリキュラム)
全移譲市町村に対して、事務を検討、研究する担
当者会議を開催(1 日)
○阿倍野分室廃止に係るチラシを申請者に個別配付
するとともに、市町村等に配付。ホームページ等で告
知(H26.3〜9 まで)
○本所の受付や待合を改修、作成機器等を移設し、
分室の機能を本所に統合(H26.10)
○利⽤者ニーズを把握するため、パスポートセンター2 ヵ
所 、 窓 口 開 設 24 市 に お い て ア ン ケ ー ト 実 施
(H27.1)
多くの市町村窓口で旅券申請・交付手続きが可能に
なる
【取組結果】
■平成 26 年度末までに 12 市町村の窓口開設
●平成 26 年度末までに 12 市町村の事務移譲と8
市での窓口開設(合計 28 市町村へ事務移譲)
(合計 28 市町村)
(門真市、大東市、和泉市、四條畷市、交野市、
(門真市、大東市、和泉市、四條畷市、交野市、
八尾市、柏原市、河南町、太子町、千早赤阪村、
八尾市、柏原市、河南町、太子町、千早赤阪村、
藤井寺市、島本町)
藤井寺市、島本町 *下線は窓⼝業務を隣接市
へ委託)
●H27.10.1 付けで新たに 3 市町(泉大津市、高石
市、忠岡町)に事務移譲するため条例改正
(H27.3)
●阿倍野分室の廃止(H26.9)
- 77 -
府⺠⽂化部
【部⻑コメント(総評)】
○「⾝近で便利な⾏政サービスの推進」の取組みについては、⽬標を達成することができました。
<26年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
・新たに 12 市町村に事務移譲し、交付事務を取り扱う窓⼝では円滑に処理されるとともに、混乱なく阿
倍野分室を廃止しました。
<上記評価を踏まえた27年度における取組の⽅向性>
○推進
・新規に 3 市町(泉大津市、高石市、忠岡町)に事務移譲します。
・未だ移譲を受けていない団体に対しては、移譲のメリットを⼗分理解していただき、早期に事務移譲を受
けていただけるよう、粘り強く働きかけを⾏ってまいります。
・パスポートセンターにおいて市町村の新任職員を対象とした研修を新たに実施し、市町村における円滑
な窓口事務を支援します。
- 78 -
福祉部
重点政策推進方針 26 年度点検結果
■テーマ1:⼦どもの健やかな成⻑と⼦育てを⽀援します
自己評価
【めざす方向】
〇⼀⼈ひとりの⼦どもを⼤切にし、社会全体で⼦どもたちの成⻑を⽀えるため、「こども・未来プラン(次世代育成⽀援⾏動計
画) 後期計画」に基づき、地域における子育て支援の推進や援護を要する子どもと家庭への支援を充実します。
〇平成 27 年度からスタートする⼦ども・⼦育て⽀援新制度を踏まえた、「⼦ども総合計画(仮称)」をはじめ、「第 3 次大阪府
⺟⼦家庭等⾃⽴促進計画(仮称)」及び「(新)社会的養護体制整備計画(仮称) 」の策定に向けた取組みを進め
ます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
子ども総合計画(仮称)の策定
【実施状況】
□新たな計画の策定や⼦ども・⼦育て⽀援新制度移
○子ども総合計画の策定については、子ども施策審議
⾏に向けた総合的な取組みを実施
【目標】「子ども総合計画(仮称)(平成 27〜31
年度)」を策定
会(3回)及び同計画策定部会(4回)での審議
や、パブリックコメントを⾏い検討しました。また、⼦ども・
⼦育て⽀援新制度移⾏に向けた総合的な取組みにつ
いては、市町村ブロック別圏域会議(全7ブロック)を
開催(4回)するなど、市町村における子ども・子育て
⽀援新制度の円滑な移⾏を⽀援しました。
【取組結果】
子ども総合計画の策定
○子ども総合計画(本体計画:平成 27〜36 年度・
□子ども総合計画(本体計画:平成 27〜36 年
度・事業計画:平成 27〜31 年度)を策定
地域における子育て支援
事業計画:平成 27〜31 年度)を策定(平成 27
年3⽉) 〈目標達成〉
【実施状況】
○安⼼こども基⾦の活⽤等により、待機児童解消にむ
□保育所入所待機児童の多い市町村に重点をおい
けた保育所整備などの市町村の取組みを支援しまし
た安⼼こども基⾦や、保育緊急確保事業による保
た。
育の量的拡⼤
【⽬標】保育の量的拡⼤:4,700 人分
【取組結果】
○保育の量的拡⼤: 5,019 人分拡大(平成 27
年 3 ⽉までの累計※繰越分を含む。) 〈目標達成〉
- 79 -
福祉部
【実施状況】
□地域福祉・⼦育て⽀援交付⾦等による保育・⼦育
○乳幼児医療費助成を含む⼦育て⽀援サービス⽔準
て支援施策の充実に取り組む市町村を支援するとと
の向上に向け、新たな交付⾦制度を設けて市町村
もに、乳幼児医療費助成事業について、福祉医療
支援を充実。
費助成制度に関する研究会の整理を踏まえ、平成 ・ 福祉医療費助成制度に関する研究会の「中間とり
27 年度からの実施に向けた市町村⽀援のあり⽅を
まとめ(乳幼児医療を含む市町村⽀援のあり⽅)」
検討
(8⽉)を踏まえ、市⻑会及び町村⻑会総会にお
いて、「乳幼児医療費助成事業の再構築と新⼦育
て⽀援交付⾦の創設」について説明しました。(9
月 17 日、9月18日)
・ 新交付⾦市町村担当者説明会を開催。(10 月
21 日、11 月 19 日、3月19日)
【取組結果】
□乳幼児医療費助成事業を含めた⼦育て⽀援施策
○乳幼児医療費助成に係る補助制度の再構築を図
の充実につなげるため市町村支援を拡充。(平成
るとともに、⼦ども・⼦育て⽀援新制度の実施に合わ
27 年度実施)
せ、市町村における乳幼児医療費助成をはじめとした
子育て支援施策の充実を支援するため、新たな交付
⾦制度を創設。〈目標達成〉
【実施状況】
□支援学校に通う児童の放課後児童クラブでの受入
○支援学校小学部の児童を新たに放課後児童クラブ
促進
へ受⼊れるための環境整備等を⾏う市町村を⽀援
【目標】支援学校小学部児童の新たな受入数:
しました。
24 人
【取組結果】
○新たな受入人数:24 人〈目標達成〉
【実施状況】
□児童館等を活用した支援学校生と障がいのない子
○児童館や⻘少年センターを活⽤し、障がいのない児
どもとの交流促進
童と⽀援学校の中学部・⾼等部⽣徒との交流事業
【⽬標】新たに児童館等で交流事業を実施する
を実施する市町村を支援しました。
箇所数:2箇所
【取組結果】
○新たに児童館等で交流事業を実施する箇所数:
1箇所
- 80 -
福祉部
援護を要する子どもと家庭への支援
【実施状況】
□施設の小規模化、家庭的養護を推進する新たな
○第二次大阪府社会的養護体制整備計画の策定に
計画の策定
ついては、大阪府子ども施策審議会社会的養護体
【目標】「社会的養護体制整備計画(仮称)」を策
制整備計画策定部会での 4 回の議論や関係施設
定
及び⾥親代表者からのヒアリングを実施しました。
また、12 月から1月にかけてパブリックコメントを実施
しました。
【取組結果】
□第二次大阪府社会的養護体制整備計画(平成
27〜31 年度)を策定
○第二次大阪府社会的養護体制整備計画(平成
27〜31 年度)を策定(平成 27 年3⽉) 〈目標達
成〉
【実施状況】
□登録⾥親とファミリーホームの増加
○新規登録⾥親の増加を⽬指し、計 18 回の相談
【⽬標】新規登録⾥親数:33 家庭、ファミリーホー
会・シンポジウムを各地で開催。また、⾥親⽀援専⾨
ム:7か所(⾥親等委託率を平成 26 年
相談員や⾥親会と共に、市町村や関係団体、⺠間
度に 10%)
企業等へも広報を実施。
○⾥親⽀援専⾨相談員や⼦ども家庭センター職員
□施設の小規模化と地域分散化の推進
がファミリーホームへの定期訪問による支援を実施。
【目標】児童養護施設・乳児院における小規模グル
○施設における家庭的養護推進計画の策定を進め
ープケア数:40 か所 グループホーム数:20 か
るとともに、家庭的養護の推進に向けて助言しまし
所
た。
【取組結果】
●・新規登録⾥親数:36 家庭
・ファミリーホーム:8 か所
〈目標達成〉
(H27.4.1 開設の 2 か所含む)
●児童養護施設・乳児院における小規模グループケ
ア数 43 か所、グループホーム数 18 か所
【実施状況】
□「第3次⼤阪府⺟⼦家庭等⾃⽴促進計画(仮
第三次⼤阪府ひとり親家庭等⾃⽴促進計画の策定に
称)(平成 27 年度から 31 年度) 」を策定
ついては、大阪府子ども施策審議会ひとり親家庭等自
⽴促進部会を 3 回開催し検討しました。
※第2回子ども施策審議会(11 月 27 日)において
「計画(案)」を報告を⾏いました。
また 12 月から1月にかけてパブリックコメントを実施しま
した。
- 81 -
福祉部
【取組結果】
○第三次⼤阪府ひとり親家庭等⾃⽴促進計画(平
成 27〜31 年度)を策定(平成 27 年3⽉) 〈目
標達成〉
【実施状況】
□受講した⺟⼦家庭の⺟等の就業率を 90%とする
○就業⽀援講習会を実施するとともに、終了後も就業
支援に努めました。
【取組結果】
受講した⺟⼦家庭の⺟等の就業率:90.0%〈目標達
成〉
【実施状況】
□市町村配偶者暴⼒相談⽀援センター設置の推進
○市⻑会・町村⻑会⼈権部⻑会議、市町村DV所
【⽬標】市町村配偶者暴⼒相談⽀援センター:
管課⻑会議、市町村⼥性相談担当者等ブロック別情
平成 28 年度末までに6箇所設置
報交換会(全 7 ブロック)等において市町村配偶者
暴⼒相談⽀援センター設置を働きかけました。
また、中核市や DV 相談対応件数の多い市町村
(13 市)には個別に訪問し、設置を働きかけました。
【取組結果】
●市町村配偶者暴⼒相談⽀援センター設置箇所数
:平成 26 年度末までで 4 箇所設置済み。
(平成 27 年 4 月に1箇所設置)
(㉓大阪市・吹田市、㉔堺市、㉕枚方市、㉗茨木
市)〈目標達成⾒込み〉
児童虐待対策
【実施状況】
□効果的な広報啓発の実施
○11 月にオレンジリボンキャンペーンを実施しました。
【⽬標】児童虐待に対する府⺠の理解・関⼼を⾼め
る(オレンジリボン 40,000 人に配布)
○市町村における児童虐待の発生予防のための取組
みについて、府⼦どもを虐待から守る条例報告書に記
載し、公表しました。
□市町村等における虐待予防に向けた取組みの支援
○市町村児童家庭相談援助指針について、居住実
【目標】市町村等における虐待予防のための事業の
態が把握できない児童への対応等を追加する改定を
⾏い、健康医療部と合同で市町村研修会を実施しま
充実
□市町村児童家庭相談援助指針の改定等による技
した。
術的支援の強化
【目標】市町村における相談対応機能の強化
【取組結果】
●オレンジリボン配布数:58,000 人
- 82 -
〈目標達成〉
福祉部
【部局⻑コメント(総評)】
テーマ1の各分野の施策については、所期の目標をほぼ達成しました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○「子ども総合計画(仮称)の策定」について審議会の意⾒やパブリックコメントを踏まえ、⼦ども総合計画を
策定しました。
○「地域における子育て支援」については、それぞれの分野の取組みを実施主体である市町村と連携して進め
ており、数値目標は概ね達成しました。また、乳幼児医療費助成の再構築とともに、新⼦育て⽀援交付⾦
を創設するなど、乳幼児医療を含めた⼦育て⽀援施策サービス⽔準の向上に向け、市町村支援の拡充を
⾏いました。
○「援護を要する家庭への支援」については、審議会の意⾒やパブリックコメントを踏まえ、第⼆次⼤阪府社会
的養護体制整備計画及び第三次⼤阪府ひとり親家庭等⾃⽴促進計画を策定しました。また、市町村配
偶者暴⼒相談⽀援センターは、平成 27 年度新たに 1 箇所の設置が確定しています。
○「児童虐待対策」については、数値目標であるオレンジリボンの配布数を達成しました。また、市町村等にお
ける活動や事業の充実を図るために、市町村向けガイドラインを改訂したほか、市町村の取組みを「大阪府
⼦どもを虐待から守る条例」の年次報告書に紹介するなどし、情報提供・共有を進めました。
あわせて、発⽣予防から早期発⾒、早期対応、保護・⽀援までの切れ⽬ない取組みを実現できるよう、児
童虐待対策の中心的役割を担う子ども家庭センターの体制の強化や、保健部門との連携を進めました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○27 年度からスタートした⼦ども・⼦育て⽀援新制度を踏まえ、新たな⼦ども施策の計画となる「⼦ども総合
計画」をはじめ、「第三次大阪府ひとり親家庭等⾃⽴促進計画」及び「第二次大阪府社会的養護体制整
備計画」の着実な推進に向けた取組みを進めるとともに、「児童虐待対策」については、引き続きオレンジリ
ボンキャンペーン等による広報啓発を進めるなど、引き続き、市町村等と連携を図りながら子育て支援の取り
組みを推進してまいります。
- 83 -
福祉部
■テーマ2:障がい者の⾃⽴と社会参加を⽀援します
自己評価
ほぼ達成
【めざす方向】
〇「第4次⼤阪府障がい者計画」の基本理念である「⼈が⼈間(ひと)として⽀えあいともに⽣きる⾃⽴⽀
援社会づくり」の実現
最重点施策:1「地域移⾏の推進」、2「就労⽀援の強化」、3「施策の谷間にあった分野への支援」
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
障がい福祉の総合的な推進、障がいを理由とする差
別解消に向けた取組み
【実施状況】
□障がい福祉の総合的な推進を図るため、平成 27
○障がい福祉計画の策定について、10 月と 2 月に大
阪府障がい者施策推進協議会(2回)及び大阪
年度からの障がい福祉計画を策定
府障がい者⾃⽴⽀援協議会(2回)で審議の
上、パブリックコメントを実施しました。
□何が差別に当たるのかを分かりやすく示すガイドライン
○ガイドライン及び相談等体制整備のあり方について、
大阪府障がい者施策推進協議会差別解消部会
や相談・紛争解決の体制のあり方を検討
(7回)で議論を⾏いました。10 月に府へ提出さ
れた部会提言を踏まえて、事業者団体・障がい当事
者団体等へのヒアリング・意⾒照会を⾏い、ガイドライ
ンについては、パブリックコメントを実施しました。
障がい福祉計画の策定、差別解消に向けた取組み
の推進 (年度⽬標)
□「第 4 期大阪府障がい福祉計画(平成 27〜29
【取組結果】
○上記を経て、第 4 期大阪府障がい福祉計画の内容
を反映した「第 4 次大阪府障がい者計画(改定
年度)」の策定
版)」を策定し、平成 27 年 3 月 31 日付で公表し
ました。
□ガイドライン及び相談等体制整備に係る具体的な
○上記を経て、「大阪府障がい者差別解消ガイドライ
取組み方針の打出し
ン」を策定し、平成 27 年 3 月 31 日付で公表しまし
た。
- 84 -
福祉部
障がい者の地域移⾏・地域⽣活の⽀援
【実施状況】
□施設入所者への働きかけ等の支援により、地域移
○地域体制整備コーディネーター研修の機会を通じ、
⾏を推進
市町村等に対して一層の推進を働きかけるなど、障
□精神障がい者の退院促進のため、市町村における
がい者の地域移⾏や地域定着の⽀援を進めました。
地域移⾏推進体制の整備を促進
障がい者の地域移⾏・地域⽣活の⽀援の推進
(年度⽬標)
【取組結果】
□⼊所施設からの地域移⾏者数:600 人(H26 年度
○ ⼊所施設からの地域移⾏者数:86 人(平成 26
末までに H17.10 現在の入所者数の 40%)
年 9 月末時点)
□⼊院中の精神障がい者の地域移⾏:1 年未満の
○ ⼊院中の精神障がい者の地域移⾏
平均退院率 77.8%
1 年未満の平均退院率:75.2%
入院期間 5 年以上かつ 65 歳以上の退院者数:
入院期間 5 年以上かつ 65 歳以上の退院者数:
490 人
584 人
障がい者の就労支援
【実施状況】
□福祉施設からの一般就労を促進するため、障害者
○地域の就労⽀援機関の⽀援⼒強化や、ハートフル
就業・生活支援センターを核とした地域ネットワーク
オフィスでの計画的な取組み等により、障がい者の一
の構築・強化や、福祉施設への人的支援等により、
般就労を促進しました。
就労支援の取り組みを強化
□ハートフルオフィス推進事業の取組など、障がい者の
⾮常勤雇⽤を促進し、⼀般就労への移⾏を⽀援
障がい者の就労支援の強化
(年度⽬標)
【取組結果】
□福祉施設からの一般就労者数:1,100 人(うち
○福祉施設からの一般就労者数:集計中
府事業:400 人)
府事業:207 人(平成 27 年 3 月末時点)
□ハートフルオフィス推進事業による一般就労者数:
○ハートフルオフィス推進事業からの一般就労者数:
7人
6人(平成 27 年 3 月末時点) 〈ほぼ達成〉
- 85 -
福祉部
障がい者施策の谷間にあった分野への支援など
【実施状況】
□発達障がい児者支援プランに基づきライフステージに
○谷間にある方々への支援の充実のため、関係機関と
応じた一貫的な支援の実施
の連携強化や支援方策等の検討を実施しました。
□高次脳機能障がい者を身近な地域でささえる体制
の整備
□医療的ケアが必要な重症⼼⾝障がい児者の地域
⽣活を⽀えるため、福祉・医療等関係機関の連携
基盤を整備
□視覚、聴覚障がい者や盲ろう者の社会参加促進
や、情報・コミュニケーション支援のための拠点整備に
着手
障がい者施策の谷間にあった分野への支援の充実
など(年度⽬標)
【取組結果】
□「発達障がい児者支援の引継ぎに関する手引き」
○「発達障がいのある方のための支援の引継等に関す
る手引き」を作成し、関係機関へ配布しました。
(仮)の作成
□高次脳機能障がい地域支援ネットワーク整備、研
○高次脳機能障がい地域支援ネットワーク整備、研修
会等の実施:8圏域
修会等の実施:8 圏域
○重症心身障がい児者のための地域ケアシステムの実
□重症心身障がい児者のための地域ケアシステムの
践:モデル事業1圏域(南河内圏域)
実践:1 圏域
○医療機関での短期⼊所の整備:2圏域(三島圏
□医療機関での短期⼊所の整備:2 圏域
域、南河内圏域)
□情報・コミュニケーション支援拠点の整備に係る基本
○新たな情報・コミュニケーション支援拠点として、福祉
3 センターを集約移転するため、平成 27 年度に基
計画の策定
本構想を策定することとしました。〈達成⾒込み〉
- 86 -
福祉部
【部⻑コメント(総評)】
テーマ2の各分野の施策については、所期の目標をほぼ達成しました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○第 4 期大阪府障がい福祉計画の策定や、障がい者差別の解消に関するガイドライン及び相談等体制整備
のあり⽅の検討にあたり、附属機関(部会)から幅広い意⾒をいただきました。これらの審議や、パブリックコメ
ントを経て、平成 26 年度中に、当初の⽬標通り「第 4 次大阪府障がい者計画(改定版)」並びに「大阪
府障がい者差別解消ガイドライン」を策定することができました。
○ 「障がい者の地域移⾏・地域⽣活の⽀援」では、⼊所施設からの地域移⾏の⽬標達成が難しい⾒込みで
す。
○「障がい者の就労支援」の実績は、現在集計中ですが、これまでの実績から、福祉施設からの一般就労の目
標は達成できる⾒込みです。
またハートフルオフィス推進事業は目標人数(7 名)に達しませんでしたが、契約期間満了者 10 名中のうち
6 名が⼀般企業等へ就職し、引き続き⾼い就職移⾏率を維持することができました。業務量の増加に伴っ
て、事業全体で 36 名の雇用確保をめざし、採用人数を 14 名に拡大するとともに、早期就職者等があった
場合に採用となる採用待機者を確保し、事業の充実を図りました。25 年度末に契約期間満了となった⾮常
勤職員について、支援機関等との情報共有をはかり、側面的に就労支援をサポートしました。
○「障がい者施策の谷間にあった分野への支援など」では、「発達障がいのある方のための支援の引継等に関す
る手引き」を作成しました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○平成 27 年度は、改定した「第 4 次⼤阪府障がい者計画」に基づき、引き続き、障がい者の地域移⾏や就
労支援、施策の谷間にあった分野への支援に重点的に取り組むとともに、第 4 期大阪府障がい福祉計画に
掲げた成果⽬標と活動指標について、適切に進捗状況を把握しながら、平成 29 年度末までの⽬標達成を
図ります。
○平成 27 年度は、障害者差別解消法の平成 28 年 4 ⽉施⾏に向けて、障がい者施策推進協議会差別解
消部会からの提言を踏まえて、相談等体制整備の具体的方策を検討するとともに、ガイドラインの普及啓発
並びに障がい理解の促進等とあわせて差別解消の実効性のある取組みを進めます。
○ 「障がい者の地域移⾏・地域⽣活の⽀援」においては、地域体制整備コーディネーター配置の働きかけや精
神障がい者の退院促進の取組み等により、さらなる地域移⾏並びに地域⽣活の⽀援を進めます。
○ 障がい者の就労支援については、引き続き福祉施設や就労支援機関への支援を推進するとともに、精神
障がい者の職場定着支援について、商工労働部と連携した新規施策について検討します。
○ ハートフルオフィス推進事業における雇⽤と業務量を確保し、IT ステーション事業等との連携により、一般企
業等での就職にむけた⾮常勤作業員のスキルアップ、指導員の⽀援⼒強化を図り、取組を⼀層促進しま
す。
○ 「障がい者施策の谷間にあった分野の支援など」では、発達障がい児者支援プランに基づき、ライフステージ
に応じた支援を実施します。
- 87 -
福祉部
■テーマ3:⾼齢者の安⼼で⾃⽴した⽣活を地域で⽀えます
自己評価
ほぼ達成
【めざす方向】
介護が必要となっても、住み慣れた地域で安⼼して⾃⽴した⽣活を送ることができるように、
○高齢者を地域で支える仕組み(=地域包括ケアシステム)を構築
○持続可能な介護保険制度の確⽴
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
地域包括ケアシステムの構築に向けた取組み
□
【実施状況】
「第6期高齢者計画(平成27〜29年度)」の
○ 府高齢者保健福祉計画審議会(4回)及び府
策定
高齢者保健福祉施策推進会議(4回)の議論を
経て、3 月に第6期高齢者計画を策定しました。
□
認知症高齢者を地域で受け入れる体制の強化
○ 医師を対象とした認知症対応⼒向上研修を実施
しました。
・かかりつけ医:340 ⼈(累計 2,557 人)
・サポート医:18 人(累計 207 人)
○ 市町村とともに認知症サポーターの養成に取り組む
とともに、キャラバン・メイト養成研修(2回)とフォロ
ーアップ研修を実施しました。
○ 認知症への相談や対応のポイントをまとめた「認知
症ケアマニュアル」を作成しました。
□
⾼齢者虐待の防⽌と対応⼒強化
○ 市町村・地域包括支援センターの高齢者虐待担
当職員を対象に研修を実施しました。
・初任者研修 1 回開催 149 人参加
・現任者研修 6 回開催 164 人参加
・課題別研修 5 回開催 延べ 519 人参加
○ 市町村が対応困難な事例に対して相談・助言を
⾏うとともに、必要に応じ弁護⼠等専⾨職チームを
派遣しました。
・相談件数 43 件
・専門職チーム派遣 7 件
- 88 -
福祉部
○ 専⾨職の対応⼒強化
・「介護の現場で働くあなたに知ってほしい高齢者虐待」
リーフレットを作成しました。
・介護支援専門員研修等で虐待予防を講義しまし
た。
□
介護予防の推進・生活支援サービスの充実
○ 地域づくりによる介護予防推進支援事業を実施
し、 府内市町村において住⺠主体の通いの場の⽴
ち上げ⽀援を⾏いました。
・岸和田市・・・1ケ所
・羽曳野市・・・3ケ所
○ 高齢者保健福祉月間に「介護予防キャンペーン」
を実施しました。
・あべのハルカス近鉄本店で啓発事業を(ワークシ
ョップ、スタンプラリー)実施しました。
・府内6ケ所で市町村と連携した街頭キャンペーン
・介護予防ポスターを配布(スーパーマーケット 4 社
379 店舗、関⻄私鉄各社 11 社、JR⻄⽇本
主要駅 16 駅、他関係機関 計 2,350 枚)
○ 多様な主体による生活支援サービス提供体制の
構築⽀援を⾏いました。
・大東市・・・生活・介護支援サポーター養成事業
サポーター養成数21人
□
市町村への支援
○ 地域包括ワーキング介護予防・生活支援部会にお
いて、新しい総合事業の円滑な実施のために、課題
把握・解決の方策等を検討し、その結果を府内市町
村にフィードバックしました。
・先進自治体へ情報収集・・・生駒市、杵築市
・国等主催のセミナー等参加・・4回
・新しい総合事業実施のための大阪府版QA集
作成や要綱(案)等の提示
○ 市町村の地域ケア会議の活性化にむけて専門的・
広域的⽀援を⾏いました。
・広域支援専門員等の派遣
・研修会
16 市町村
2回開催
○ 地域の特性に応じた取組みを⾏う市町村への財政
⽀援等を⾏いました。
・「地域福祉・⼦育て⽀援交付⾦」・・・市町村の⾼
- 89 -
福祉部
齢者保健福祉計画等に掲げる目標達成に資す
る事業に対し支援しました。(25 市町 29 事
業)
・「同交付⾦(介護保険特別枠)」・・・市町村の
介護予防や認知症重度化予防、その他給付抑
制に資する事業に対し支援しました。(31 市町
村 92 事業)
・「地域支え合い体制づくり事業」・・・市町村の地域
⽀え合い⽴ち上げ⽀援事業等に対し⽀援しまし
た。(10 市町 16 事業)
○ 平成 27 年度から都道府県が養成する⽣活⽀援
コーディネーター(地域支え合い推進員)養成研修の
講師を公募で選定、次年度からの円滑な実施を検
討しました。
・生活支援コーディネーター養成研修講師・・・5人
高齢者を地域で支えるネットワークを構築
(年度⽬標)
【取組結果】
□第6期計画を、平成 37 年の地域包括ケアシステム
○次の3項目を重点取組みとして、第6期計画を策
の構築を⾒据えて着実にステップアップを⽬指す内
容とする
定しました。
① 医療と介護の連携による在宅⽣活の⽀援
② 地域における互助の促進と健康づくり・生きがいづ
くり
③ 高齢者を支えるサービス基盤の充実
□平成 29 年度に認知症サポーター等を 46 万人と
○認知症サポーター
する新たな⽬標を掲げ、毎年度、府内で 5 万人を
平成 26 年度末での累計:331,579 人
養成、市町村間の取組みを標準化
(うち平成 26 年度 67,352 人) 〈目標達成〉
□市町村のニーズに応じた虐待研修を開催
○市町村のニーズを把握し、「家族支援」「成年後⾒
制度」「困難事例への対応」の課題別研修を実施し
ました。
□地域づくりによる介護予防推進事業を実施
○地域づくりによる介護予防推進支援事業において
多様な主体による生活支援サービス提供体制の
住⺠主体の通いの場を育成: 2市(岸和田市、羽
構築を支援
曳野市)
- 90 -
福祉部
□市町村で取組んでいる⼈的・財政的⽀援の好事例
○⺠間資源等を活⽤した介護予防キャンペーン参加
を府内市町村に拡大
者:26,850 人
○地域包括ケアシステム構築のために新しい総合事業
を実施する市町村:1市(箕面市)
○地域ケア会議において⾃⽴型ケアマネジメント⽀援や
政策形成に反映できた市町村:8 市町
□医療と介護の連携を⽬指した新たな財政⽀援制度
○平成 27 年度からの新たな介護分野の基⾦事業の
(基⾦)の活⽤⽅策を検討
開始にむけて、必要な府予算を確保するとともに、地
域密着型施設等の整備、人材確保・養成に関する
事業を、市町村・関係団体からの提案をもとに国に
提出しました(平成 27 年2月)。
持続可能な介護保険制度とするための取組み
□
【実施状況】
保険財政基盤の強化や介護サービスの適正化
○ 市町村ブロック代表等で構成する介護給付適正
等について市町村とともに検討
化計画検討会議を 3 回開催し、適正化の内容を検
討し、第 3 期大阪府介護給付適正化計画を3月
に策定しました。
□介護サービス事業者等の適正な運営を指導
○ 個々の事業者に対して随時実施する「実地指導」
等を通じ、事業者によるサービスの質の向上及び介
護保険の適正な運営を指導しました。
安心して暮らすことのできる地域社会の実現
(年度⽬標)
【取組結果】
□各保険者における介護保険財政の健全な運営や
○第 6 期市町村高齢者計画策定指針に介護保険財
給付の適正化の取組みを第6期市町村計画に反
政の健全な運営に向けた適正化に関する事項を定
映
め、市町村計画策策定指針に基づき各保険者に記
載を助言した結果、41 保険者すべてにおいて記載さ
れました。
□集団指導等を通じて、介護給付等対象サービスの
○平成 26 年4⽉、5⽉(対象:居宅サービス事業
質の確保及び保険給付を適正化
者等)及び6月(対象:施設等)に「集団指導」
を実施しました。
- 91 -
福祉部
【部⻑コメント(総評)】
テーマ3の各分野の施策については、所期の目標をほぼ達成しました。また、「地域包括ケアシステムの構築
に向けた取組み」「持続可能な介護保険制度とするための取組み」について、平成 26 年度の⽬標は達成でき
ました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○第 6 期大阪府高齢者計画を策定しました。
本計画は、「医療と介護の連携による在宅⽣活の⽀援」「地域における互助の促進と健康づくり・⽣きがいづ
くり」「高齢者を支えるサービス基盤の充実」の3つの重点取組みの下、各事業を7つの柱に分類し、構成し
ました。各市町村・広域連合が策定した第6期介護保険事業計画とともに、平成 27〜29 年度の3年間
における高齢者施策の指針となるものです。
○平成 26 年度の認知症サポーター(キャラバン・メイト含む)の養成数は、67,352 人となり年間⽬標を達成
しました。
○⾼齢者虐待に関しては、初任者研修等の職員の経験年数に応じた研修に加えて、困難事例等の市町村の
ニーズに対応した課題別研修を実施しました。
○府内市町村が地域の実情に応じた、個性豊かな地域づくりを推進するため地域づくりによる介護予防推進
支援モデル事業に参加しました。
○介護予防推進事業については、⺠間企業・団体とタイアップし府⺠が参加しやすい事業を実施しました。
○平成 27 年度からスタートする新しい総合事業については、研修会等を通じて市町村を⽀援するとともに、府
主催の⽣活⽀援コーディネーター養成研修の実施にむけて講師の確保などの体制整備を⾏いました。
○介護サービス事業者等に対して、集団指導や実地指導により適正な運営を指導しました。
○開設間もない事業所を中心に指導することで、比較的早い段階での適正な運営について指導しました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
第 6 期高齢者計画に基づき、平成 37(2025)年に地域包括ケアシステムの構築ができるように、市町村
を支援します。
とりわけ、平成 27 年度からの介護保険制度改正が市町村で円滑に運営できるように⽀援を⾏います。
○在宅医療と介護の連携が市町村で進むように課題の集約と必要な⽀援を⾏います。
○介護人材の確保・育成にむけて、関係部局と連携し取り組みます。
○地域医療介護総合確保基⾦を活⽤し地域密着型施設の整備や⼈材の育成を進めます。
○介護⽀援専⾨員の研修制度が平成 28 年度から改正されることを踏まえ、準備を進めます。
○第3期大阪府介護給付適正化計画に基づき、市町村ともに適正化の取組みを進めます。
○新オレンジプランを踏まえた市町村の取組みを⽀援します。また、認知症への対応⼒の向上や課題別の研修
を⾏います。
○⾼齢者虐待予防の取り組みについて広く啓発を⾏うとともに、対応を⾏う市町村との意⾒交換を密にし、その
ニーズに対応した研修を⾏うことで市町村等の対応⼒のさらなる向上を図ります。
○地域づくりを推進する介護予事業を実施する市町村を拡大します。
○新しい総合事業が円滑に実施できるように、先進事例や情報の提供を⾏うとともに、⽣活⽀援コーディネータ
ーを養成します。
○平成27年度も引き続き、介護サービス事業者等に対して、適正な運営を指導します。
- 92 -
福祉部
■テーマ4:地域福祉を推進します
自己評価
ほぼ達成
【めざす方向】
〇⾼齢・障がい・⼦ども等の分野に関係なく、また制度の狭間や複数の福祉課題を抱えるなど、既存の福祉サービ
スだけでは対応困難な課題に対応するため、地域の実情に応じた地域福祉セーフティネットの構築をめざします。
〇認知症⾼齢者、知的・精神障がい者等、判断能⼒が不⼗分な⼈が住み慣れた地域において⾃⽴した⽣活が
送れるよう、専⾨員・⽣活⽀援員が「福祉サービス利⽤援助」「⽇常的⾦銭管理サービス」等による⽀援を充実
します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
新たな地域福祉セーフティネットの構築
【実施状況】
□「第3期大阪府地域福祉支援計画(平成 27 年
〇「社会福祉法人の『さらなる地域貢献』とこれからの生活
度から 31 年度)」の策定(⽣活困窮者への⽀援策
困窮者⾃⽴⽀援のあり⽅検討部会」における検討(平
の検討)
成 26 年 4 月から 9 月、4 回開催)
・前年度の⼤阪府地域福祉推進審議会地域福祉
・第 3 期計画の核となる⽣活困窮者⾃⽴⽀援と地域福
支援計画推進分科会における検討をさらに進め、生
祉の担い手の核となる「社会福祉法人」の役割等について
活困窮者⾃⽴⽀援法の本格施⾏を⾒据えた、新たな
検討。
セーフティネットの構築等、地域を取り巻く福祉課題等
・「⼤阪⽅式」の⽣活困窮者⾃⽴⽀援システム構築を報
をふまえた計画を策定
告書に取りまとめました。
・大阪府地域福祉推進審議会での審議(分科会・
○「大阪府地域福祉推進審議会」等における検討(平
部会を含む)
成 26 年 9 月から平成 27 年 3 月、計 4 回開催)
・上記検討部会における報告書等を踏まえ、府域の地
域福祉のセーフティネットの充実・強化を図る第 3 期大阪
府地域福祉支援計画の検討を実施しました。
○「第 3 期大阪府地域福祉支援計画(案)」における
パブリックコメントを実施(平成 27 年 1 月 30 ⽇〜3 月
2 日)
・府ホームページをはじめ、関係者・関係機関等への周
知・PR を通じて、幅広く府⺠意⾒を募集。結果公表を
実施しました。
○府内市町村との情報共有・意⾒交換等を(平成 26
年 9 月から平成 27 年 3 月、2 回)開催しました。
・市町村地域福祉担当課⻑会議等を活⽤。
- 93 -
福祉部
・国の⽣活困窮者⾃⽴促進⽀援モデル事業の実施
○モデル事業の実施(平成 26 年 8 ⽉〜27 年3月)
等を通じた、相談支援や中間的就労など生活困窮者
・府が実施主体である郡部において、⾃⽴相談⽀援、就
対策の検討
労準備支援事業、家計相談支援事業を委託により実
施しました。
・就労訓練事業の認定事業所を確保するとともに試⾏
的に就労訓練事業を実施し課題を検証することなどを目
的として、就労訓練モデル事業を委託により実施しまし
た。(就労訓練事業モデル事業の検証のとりまとめ:平
成 27 年 3 月 20 日)
○市町村会議の開催を通じて、市町村の施策の⽴案、
推進等を支援しました。
①開催:7回(平成 26 年 5 ⽉〜27 年3⽉)
②内容
・検討部会報告
・府の関連施策との連携を働きかけ
(就労支援、ニート・引きこもり施策等)
・有識者(就労訓練事業)の講演
・先進事例の紹介
・府モデル事業の報告
等
地域の要援護者を支える市町村に対する支援
(年度⽬標)
【取組結果】
□分科会に設置した「社会福祉法人の「さらなる地域
○第 3 期大阪府地域福祉支援計画を策定しました。
貢献」とこれからの⽣活困窮者⾃⽴⽀援のあり⽅検
(平成 27 年 3 月 31 日)
討部会」において、府域における⽣活困窮者⾃⽴
・4 つの施策の方向性(*)に基づき、「大阪方式」の
支援システムについて検討し、第 3 期計画に反映
⽣活困窮者⾃⽴⽀援システムの構築をはじめ、16 の重
点取組み推進を柱としました。
*「Ⅰ地域福祉のセーフティネットを拡げ、強くする」「Ⅱ
地域福祉を担う多様な人づくりをすすめる」「Ⅲ地域の生
活と福祉を支える基盤を強化する」「Ⅳ市町村の自主
性・創造性を育み、その取組みを積極的にサポートする」
□モデル事業による検討等を通じて、市町村における ○府が実施主体である郡部においてモデル事業を実施し
⽣活困窮者⾃⽴⽀援施策の⽴案、推進等を⽀援
ました。
・相談件数(新規件数:126 件、延べ件数 1,284 件)
・任意事業に繋いだ件数
- 94 -
福祉部
(就労準備支援事業:21 件、家計相談支援事業 62 件)
○就労訓練事業のモデル事業を実施しました。
・就労訓練事業を検討している事業所の訪問
(202 箇所)
・就労訓練事業所の確保(46 箇所)
・就労訓練事業の試⾏実施(15 箇所)
○市町村の施策の⽴案、推進等を⽀援しました。
・任意事業の実施件数
(就労準備支援事業:16 件、一時生活支援事業:35 件、学
習支援事業:18 件等)
「⽇常⽣活⾃⽴⽀援事業」に対する⽀援
【実施状況】
□待機者が多く発生している市町村・市町村社協と
○実施主体である⼤阪後⾒⽀援 C(府社協)と待機
解決策(専門員の増員等)について検討
者解消に向けた要因分析等を検討中。(平成 26 年 6
⽉〜)
・待機者が発生している市町村・市町村社協の状況把
握等を実施しました。
○府社協とともに待機者解消に向けた研修・意⾒交換
会を開催しました。(平成 26 年 12 月)
・待機者解消に取り組む市の事例等を紹介、意⾒交換
を実施しました。
○市町村地域福祉担当課⻑会議を開催しました。
(平成 26 年 9 月、平成 27 年 3 月)
・利⽤者の増加、待機者解消に向けた専⾨員増員に要
する経費の予算要求等を市町村へ働きかけました。
「 ⽇ 常 ⽣ 活 ⾃ ⽴ ⽀ 援 事 業」 に 対 す る ⽀ 援 の 充 実
(年度⽬標)
【取組結果】
□専⾨員の増員を⾏い、利⽤者のニーズに即した⽀
○⼤阪後⾒⽀援 C(府社協)等とともに、利⽤者増や
援の充実を図る。
待機者解消に向け、専門員増員(19 名)や業務改
善による効率化等の働きかけにより、利⽤者ニーズに即し
た支援の充実を実現(待機者を 83 人減少)
利⽤者数及び待機者数は以下のとおり。
・利⽤者数及び待機者数
平成 26 年 3 月末
平成 27 年 3 月末
利⽤者数
2,098 人
2,244 人
待機者数
221 人
138 人
- 95 -
福祉部
【部⻑コメント(総評)】
テーマ4の各分野の施策については、所期の目標を達成しました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○第 3 期⼤阪府地域福祉⽀援計画の策定に先⽴ち、本計画の核となる「⼤阪⽅式」の⽣活困窮者⾃
⽴⽀援システムの構築とそれを⽀える社会福祉法⼈の役割等について、検討部会において報告書を取り
まとめるとともに、府内市町村をはじめ関係機関等へ広く情報共有を⾏いました。
○さらに、検討部会における報告書を踏まえつつ、多様な主体による協働と保健、医療、就労、教育等と
の分野連携を通じて、地域福祉のセーフティネットの充実・強化を図るため、新たな福祉課題への先導的
な施策等を盛り込んだ第 3 期大阪府地域福祉支援計画を策定しました。
○生活困窮者モデル事業を通じて、生活困窮者の方に対する支援方法のノウハウの蓄積及び就労訓練
事業所の状況を把握することができました。
また、モデル事業等先進事例の紹介等を⾏い、市町の施策の⽴案、推進等を⽀援いたしました。
○⽇常⽣活⾃⽴⽀援事業に対する⽀援については、専門員の増員や研修等による業務改善の積極的
な働きかけにより、待機者数を減少することができました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○第 3 期⼤阪府地域福祉⽀援計画の推進に向け、地域住⺠や市町村、⺠間団体等の多様な主体に
対して広く周知・PR に努めつつ、庁内関係部局とも緊密な連携を図りながら、⽣活困窮者⾃⽴⽀援に係
る取組みをはじめ、地域福祉に関する具体的施策について検討を進めます。
○モデル事業の検証を通じて、全ての任意事業を実施するとともに、就労訓練事業についても、モデル事
業で確保した数の拡充に努めていきます。
また、府域で一定の事業水準が確保されるよう、市町に対して任意事業の実施を引き続き働きかけてまい
ります。
○⽇常⽣活⾃⽴⽀援事業に対する⽀援については、引き続き、待機者が多く発⽣している市に対して、
待機者解消に向けた調整を⾏うなど、利⽤者のニーズに即した⽀援の充実に取り組んでまいります。
- 96 -
福祉部
■テーマ5:福祉基盤の整備
自己評価
【めざす方向】
〇最後のセーフティネットとしての⽣活保護制度について、実施機関による適正な運営と府によるチェック体制の強化
を図ります。
〇国⺠健康保険制度の安定的な運営と都道府県化に向けた環境整備を進めます。
○⾼齢化の進⾏等に伴い、福祉・介護ニーズが増⼤・多様化する⼀⽅で、福祉・介護分野の⼈材確保が困難な
状況が続いており、これに対応するため、質の高い人材の安定的な確保を図ります。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
⽣活保護監査の⼿法の⾒直しと実施
【実施状況】
□⽣活保護の不適正処理事案の再発防⽌
○監査に際して提出する資料の様式について、具体的
・⽣活保護主管課⻑会議の開催などを通じ、実施機
な挙証資料により実施機関に⾃⼰点検を促す様式に
関に内部点検の重要性を周知
改訂しました。(平成 26 年5⽉)
・監査資料を具体的な挙証資料により⾃⼰点検を促
○内部点検⽅法について、経理事務を中⼼に事務フ
す様式に改訂
ローの具体的な説明を求め、確認するなど監査手法を
・実施機関の内部点検⽅法を経理事務を中⼼に具
⾒直し、実施しました。(平成 26 年5⽉〜27 年2
体的に確認
月)
・上記については、平成 26 年度より実施し、監査の実
○⽣活保護関係主管課⻑会議を開催し、不適正処
施方法等の再検討は平成 27 年度に実施
理事案と不正防⽌に向けた内部点検の⽅策について
説明を⾏い、適正な事務執⾏を要請しました。(平成
26 年 5 月)
実施機関の不適正処理の未然防⽌⽀援
(年度⽬標)
【取組結果】
□実施機関が内部点検を進め、組織としての課題を
○厚⽣労働省による監査を含め、全実施機関(37
解決しながら制度の適正な運営を図る
か所)に対する監査を実施しました。
□不適正処理の未然防⽌に向け、監査で明らかにな
った課題について、実施方法の検証
(25 年度:106 日、延べ人数 618 人→26 年度:
110 日、延べ人数 655 人)
保護決定調書、保護決定通知書及び生活保護費支
給明細書の同一性が確保される体制となっていないな
ど、経理事務⼿続きに脆弱性の認められた実施機関
(4か所)に対し、是正の指導を⾏いました。
- 97 -
福祉部
国⺠健康保険事業の安定的な運営と広域化に向けた取組み
【実施状況】
□第二次広域化等支援方針に基づく環境整備の推
○市町村とともに広域化等支援方針策定に関する研
進と、都道府県化を⾒据え、さらなる広域化を推進
究会並びに同研究会財政運営及び標準設定の両
する観点で第三次広域化等支援方針を策定
ワーキンググループを数次開催し、第三次広域化等
支援方針案を策定しました。
その後、国保法に基づき全市町村に対して意⾒聴
取⾏ったうえで、第三次広域化等⽀援⽅針を決定
しました(平成 27 年3月)。
□第 2 期医療費適正化計画⽬標実現に向けた取組
〇特定健診を含む保健事業に関する市町村の取組み
の推進
に対する都道府県特別調整交付⾦での⽀援につい
て、健康医療部とともに検討しました。
□国保の都道府県化を⾒据えた課題整理
○平成 27 年 2 ⽉にとりまとめられた「国保制度の⾒直
し」など、国の動向を踏まえつつ、制度改⾰に向けた
市町村との今後の取り組み方策を検討しました。
国保の安定的な運営支援と広域化に向けた取組み推進
(年度⽬標)
□市町村国保のさらなる収納率の向上・累積⾚字の
【取組結果】
〇これまでの⽬標を上回る⽬標収納率の設定と引き続
解消等の推進
き計画的な累積⾚字解消に向けた⽀援について第
三次支援方針に盛り込みました。
<参考>
【収納率】H22…86.73% ⇒ H25…88.41%
【累⾚】H22…▲607 億円 ⇒ H25…▲338 億円
□国保加⼊者の特定健診受診率向上に向け、被保
〇都道府県特別調整交付⾦における特定健診受診
険者へのインセンティブとなる市町村の具体的取組
率向上を含む市町村の保健事業の評価基準に関
を促進するための支援方策の検討
して⾒直しを⾏い、これまでの結果に対する評価に取
組みに対する評価を新たに加えて支援することとしま
した。
□国の動向を踏まえつつ市町村との連携方策を検討
○平成 30 年度の国保制度改⾰に向け
・庁内の検討体制として、市町村職員の受け入れ
強化(平成 27 年度から)
・市町村との検討体制として府内市町村との調整会
議の平成 27 年度設置に向けた調整を⾏いました。
- 98 -
福祉部
福祉・介護人材確保のための求人・求職者の支援を
実施
【実施状況】
□就職段階における求職者・事業所等の支援及び定
○潜在的有資格者等に福祉職場の体験を促すため、
着支援のための研修の支援等
職場体験バスツアーなどの企画や就職フェアなど来場
・職場体験事業、就職フェア等の開催、介護福祉士
者数の多いイベントでの啓発などを実施しました。
等修学資⾦貸付事業及び定着⽀援のための研修⽀
援の事業を実施
・職場体験者数 1,091 人
○キャリア支援専門員による求職者に対するセミナー、
・キャリア支援専門員が実施する養成施設や事業所へ
合同面接会、就職フェアの開催により求人・求職者
のヒアリングや福祉人材支援センターとハローワーク等の
双方のマッチングを実施しました。
関係機関との連携の促進を通じたマッチング機能の強
・合同面接会参加者
化
・就職フェア参加者数 2,434 人
・セミナー参加者数
513 人
4,656 人
○養成施設等の教員により、施設・事業所において研
修主任の養成や研修計画の策定等を実施。
開催回数 202 回
○介護福祉士等養成施設の学生に対し貸付を実施。
貸付決定者数 131 人
福祉・介護人材の確保 (年度⽬標)
【取組結果】
□府内の福祉・介護従事者数 平成 24 年度から 3
年間で 13,800 人増
○府内の福祉・介護従事者数:
平成 23 年度 122,653 人
平成 24 年度 133,233 人
平成 25 年度 147,605 人
平成 26 年度 142,000 人(推計)
※平成 23 年度〜平成 25 年度は厚⽣労働省「介
護サービス施設・事業所調査より」平成 26 年度は同
調査及び「労働⼒調査地⽅集計結果」を元に推計
○大阪福祉人材支援センターでの取組による就職者
数:2,642 人(平成 27 年 4 月 10 日現在)
- 99 -
福祉部
【部⻑コメント(総評)】
テーマ5の各分野の施策については、所期の目標をほぼ達成しました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○生活保護の監査については、全ての実施機関に対して、内部点検方法を聴取・確認するなど、生活
保護費の⽀給等に係る適正な事務処理の徹底を指導しました。
○平成 27 年度からの第三次広域化等⽀援⽅針の策定については、これまでの⽬標を上回る規模別
⽬標収納率の設定や、累積⾚字の計画的な解消に向けた取り組みのほか、特定健診受診率等の
向上など保健事業に関する内容についても新たに方針に盛り込んだ内容となりました。
また、これに関連して、保健事業に関する市町村の取組みに対する国保の特別調整交付⾦での⽀援
⽅策等について、健康医療部と検討を⾏い平成 27 年度の⽅向性を決めました。
○第二次広域化等支援⽅針に基づく環境整備の推進を⾏い、市町村に対して指導・助⾔を⾏ってまい
りました。
【参考】(収納率)H22 年度・・・86.73% ⇒ H25 年度・・・88.41%
(累積⾚字)H22 年度・・・▲608 億円 ⇒ H25 年度・・・▲338 億円
1.68 ポイントの改善
269 億円の解消
○介護分野における有効求⼈倍率は平成 26 年 12 ⽉以降、約 3 倍となるなど、⾼い率で推移してい
る中、大阪府では合同面接会等を複数回開催し、より多くの面談の機会を提供しました。また、採用
選考活動時期が変更されたことに伴い、就職フェアの開催月を 7 月と 3 月にするなど、取組み内容を
変更して実施した結果、参加者数は若⼲減少したものの、多くの求職者及び求⼈事業者の利⽤が
ありました。
府内の福祉・介護従事者数は平成 26 年度においては前年度に⽐べ 5,600 人減少となりましたが、
平成 24 年度から 3 年間で約 18,000 人(推計)増加しています。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○26 年度に実施した結果に対し、27 年度の監査において実施機関における改善状況を確認するとと
もに、実効性のある是正改善に向けた点検・指導が⾏えるよう、監査体制の充実に努めます。
○第三次広域化等⽀援⽅針に基づく環境整備の推進を⾏い、更なる収納率の改善及び累積⾚字の
解消に向けた取り組みの支援を⾏ってまいります。
○国保の制度改⾰について、国の動向を踏まえつつ、府と市町村の代表で構成する国保広域化調整
会議及びワーキンググループを設置し議論を⾏ってまいります。
○急激な少子高齢化の進展の下、平成 37 年に団塊世代がすべて 75 歳以上となるなど、今後ますま
す増大・多様化していく福祉・介護ニーズに対応していくために、ハローワークをはじめとする関係機関と
の連携など、従来の取組みに工夫をこらすとともに、市町村や職能団体など地域関係機関との連携を
深め、地域の実情にあった介護人材確保にむけた取組みを実施するほか、教育関係機関と連携し、
⾼校⽣などの若年者を対象に福祉体験の機会を提供することにより福祉の魅⼒を発信するなど、福
祉・介護人材を安定的に確保し、定着を図る取組みを実施します。
- 100 -
健康医療部
重点政策推進方針 26 年度点検結果
■テーマ1:地域医療・救急医療体制等の充実
自己評価
ほぼ達成
【めざす方向】
○必要な⼈が必要な救急医療を受けられるよう体制の充実を図る。
○救急医療に対する府⺠の適切な理解が得られる取り組みを進める。
○地域医療の推進のため、医師確保対策を⾏うとともに、在宅医療における連携体制の構築及び看護提供
体制の強化を図る。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
迅速かつ適切な救急搬送受⼊体制の整備
【実施状況】
□改正消防法に基づき策定した「大阪府傷病者の搬
○11 月の大阪府救急医療対策審議会からの答申を
送及び受入れの実施基準」の効果的な運用を進め
受け、新たな実施基準の運用を開始(H27.1)。ま
るとともに、スマートフォン等を活用した「救急搬送支
た、ORION を改修し、救急隊がスマートフォンで入
援・情報収集・集計分析システム」(ORION)の
⼒した傷病者の観察情報や画像を、搬送前に医療
運用により、実施基準の運用状況を検証する仕組
機関が確認できるようにした(H26.10)。さらに、新
みを構築します。
実施基準に即したシステム改修(H27.1)を⾏い、実
施基準の運用状況を今後検証。また、救急隊と病
院の情報をリンクさせ(H26.10)、救急隊の病院選
定が適切であったかどうか等のデータによる検証が可
能となった。
□精神疾患・身体疾患合併症救急患者の受入体制
○精神疾患・身体疾患合併症救急患者の受入体制
の整備など搬送先確保困難患者への取組みを進
の整備について、試⾏実施中の泉州地域に加え、
め、より迅速かつ適切な救急搬送受⼊体制の充実
他の地域においても関係機関の参画により、連携・
を図ります。
受入体制を検討中。
□重篤小児患者拠点病院、救命救急センター、大学
○「重篤小児患者受入ネットワーク運営準備会」にお
病院、⼀般⼩児病院等の関係医療機関からなる
いて、ネットワークの試⾏実施について検討、準備を
重篤⼩児患者受⼊ネットワークの⽴ち上げを⽀援し
⾏い、H27.5 月から試⾏実施。
ます。
- 101 -
健康医療部
□救急医療の適正利⽤に関する府⺠の理解を求める
○9⽉の救急医療週間における各市町村の開催⾏
啓発事業等を展開します。
事について報道提供及びHP掲載。府政だよりに
啓発の記事掲載(H26.9)。
○高齢者施設に対する集団指導において、施設にお
ける予防救急について講義。高齢者施設職員向け
の救急ハンドブックを配布(H26.6)。
○家庭の中で起こりやすい事故や病気・ケガなどについ
て、その原因や予防方法を記したハンドブックを作成
し、消防機関や市町村等に配布(H27.3)。
救急搬送受入体制の確保・充実
【取組結果】
■地域における救急医療体制を堅持し、救急告⽰医
●26 年度末時点
療機関の確保・維持に努めます。
救急告⽰医療機関数 288 機関
(25 年度末時点
(⽬標に対する達成率 104%)
救急告⽰医療機関数 278 機関)
■ORION 導入消防本部を増やします。
●26 年度末時点 ORION 導入消防本部
(25 年度末時点 31 本部中 25 本部で導入)
29 本部中 23 本部
(ただし、消防本部の統合あり)
■病院選定時間(現場到着から搬送開始までに要
●26 年中 泉州圏域の病院選定時間 14.7 分
した時間)の増加抑制に努めます。
(⽬標に対する達成率 101%)
(25 年中 泉州圏域の病院選定時間 14.9 分)
■精神疾患・身体疾患合併症救急患者の受入体制 ●精神疾患・身体疾患合併症救急患者の受入体制
の整備に向けた取組みを⾏うモデル地域を増やしま
のモデル地域数 4
す。
(25 年度末時点 1 地域を実施)
医師確保対策の充実
【実施状況】
□修学資⾦等の貸与や地域医療⽀援センター運営
○医学⽣・臨床研修医に対して、貸与終了後、⼀定
事業を実施し、救急医療・周産期医療分野等にお
期間、府の指定する拠点的医療機関で勤務するこ
ける拠点医療療機関の医師確保を⽀援します。
とを返還免除要件とする修学資⾦等貸与事業を実
施。
- 102 -
健康医療部
○医学⽣に対して、初めて⼤阪府の地域医療の現状
等についての説明会を開催(2 大学でそれぞれ2回
計 4 回開催、H26.5,H26.11)。
○医学⽣・臨床研修医からの相談に適宜対応。
○医師が病院間をローテーションしながらスキルアップし
ていくキャリア形成プログラムを提⽰する地域医療⽀
援センター(⼤阪府医療⼈キャリアセンター)を運営。
○臨床研修医や医学⽣を対象に、医師が不⾜する診
療科(周産期、救急、小児科)に対する各種セミナ
ーを実施(8回開催)。
救急医療・周産期医療分野に従事する医師を確保
【取組結果】
■修学資⾦等の貸与を終了した医師が指定診療業
●修学資⾦等の貸与を終了した医師が指定診療業
務(救急医療・周産期医療分野における拠点医
務(救急医療・周産期医療分野の拠点的医療機
療機関の診療業務)等に従事します。
関での診療業務)等に従事。
●医学⽣に対して、年に2回の説明会を開催し、⼤
■地域や診療科間のバランスの取れた医師確保に向
阪府の地域医療の現状等について理解を深めた。
け、医師のキャリア形成を⽀援しながら、救急医療・
●医師が不⾜する診療科(救急・周産期医療分野)
周産期医療分野等における拠点医療機関間の医
に対する各種セミナーを実施し、地域医療⽀援セン
師の流動性を⾼めます。
ターの登録医師等を確保した。
在宅医療の推進
【実施状況】
□地域における医療と介護の連携を推進するための連
○地区医師会等を在宅医療の連携拠点として整備
携拠点を整備します。また、訪問看護の体制を充実
し、研修会や会議の開催などにより、市町村と連携
するとともに看護職員の資質向上を図ります。
した在宅医療・介護連携の体制を各地域で構築。
○在宅医療の従事者に対して府内の先進事例を学ぶ
講演会を 7 月に開催(参加者 339 名)。
○在宅医療・介護の連携を府⺠に広く理解していただ
くため、府⺠向け講演会を 10 月に開催(参加者
228 名)。
○在宅医療における訪問医師不⾜に対応するため、
訪問診療現場での実地研修を含む医師対象の研
修を実施。
- 103 -
健康医療部
○病院・診療所間の連携を図るため、病院従事者へ
の研修を実施。
○医療介護総合確保基⾦に基づき、在宅医療の推
進、訪問看護の安定的な供給のための事業を平成
26 年度から実施。
在宅医療・介護の連携を推進
【取組結果】
■在宅医療の円滑な推進を図るため、地区医師会等
●地区医師会等を連携拠点として 38 か所整備すると
を連携拠点として整備するための事業を実施し、地
ともに、従事者向けと府⺠向け講演会を開催するこ
域の関係機関の連携体制の構築を⾏います。
とにより、府内の在宅医療・介護の連携を推進した。
(連携拠点の整備 25 か所)
●医療介護総合確保基⾦を活⽤した「地域医療機
関ICT連携整備事業」や「在宅医療推進事業」
を実施するなど、在宅医療を推進した。
■訪問看護の実態把握を通じて、訪問看護事業所の
●訪問看護師の確保・定着のための取組みを実施
相互連携の方策や訪問看護の普及・拡充について
・研修受講者数 411 名
幅広く検討し、安定的かつ効率的な供給体制を推
・産休等代替職員確保数 8名
進するとともに、訪問看護の質の向上を図るための
●訪問看護の質の向上のための研修を実施
各種研修を実施します。
・研修受講者数 505 名
・身近な地域において訪問看護の実践的研修や
医療介護の連携事業などを⾏う教育ステーション
の整備
3ブロック
●訪問看護ステーションを機能強化する取組みを実施
相互連携数 83 ステーション
- 104 -
健康医療部
【部局⻑コメント(総評)】
○おおむね目標を達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・「迅速かつ適切な救急搬送受⼊体制の整備」については、救急隊が観察した傷病者の情報や画像を搬送
前に病院で確認できることにより、これまで以上に、救急隊の適切な病院選定、迅速な搬送・治療に役⽴て
ることが可能になるとともに、全国ではじめて、救急隊が観察した傷病者の情報と、搬送後、病院での診断名
などの情報をリンクすることができました。この情報をさらなる体制整備に活かしていきます。また、搬送先の確
保が困難な「精神疾患・身体疾患合併症」の救急患者の受入体制の整備に向けた取組みを⾏う地域を拡
充することができました。
・「医師確保対策の充実」については、医学⽣に対して、⼤阪府の地域医療の現状について理解させ、地域
医療に従事するよう意識づけを⾏いました。
・「在宅医療の推進」については、⽬標を上回る連携拠点の整備を⾏うとともに、研修等を通じて府⺠や医療
関係者に対して在宅医療への理解を深めました。また、訪問看護師の確保、資質の向上、訪問看護ステー
ションの機能強化を図るための各種事業・研修を新たに実施し、訪問看護の安定的な供給体制の整備に着
手できました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組みの⽅向性>
○推進
・「迅速かつ適切な救急搬送受⼊体制の整備」については、府⽴⺟⼦総合医療センターと⼤阪市⽴総合医
療センターを拠点病院とした「重篤小児患者受入ネットワーク」を⽴ち上げるなど、さらなる充実を図ります。
・「医師確保対策の充実」については、引き続き医学⽣・臨床研修医に対して、⼤阪府の地域医療に関する
意識づけを⾏うための⾯談・相談・セミナーを開催するなど、施策のさらなる充実を図ります。
・「在宅医療の推進」については、介護と連携した質の⾼い在宅医療の供給を医療の⾯から拡充するため、引
き続き、ICT を利⽤した医療機関の連携や在宅医療に取り組む診療所を増やす活動をする⼈材の配置を
進めます。また、26 年度に開始した訪問看護推進のための総合的な取組みをさらに充実させます。
- 105 -
健康医療部
■テーマ2:がん対策・循環器病予防など非感染性疾患(NCD)対策の推進
自己評価
ほぼ達成
【めざす方向】
○全ての府⺠が健やかで⼼豊かに⽣活できる活⼒ある社会を実現するため、がん、循環器疾患、糖尿病、慢
性閉塞性肺疾患(COPD)等の非感染性疾患(NCD)対策に取り組みます。これらを効果的に推進
するため、NCD 対策として影響が大きい「たばこ対策」と「高血圧対策」に重点を置きつつ、「発症予防、重
症化予防」、「健(検)診受診率の向上」、「社会環境整備」の観点から総合的な対策を PDCA サイクルに
沿って進めます。
【年度の取組みを振り返って】
26年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
普及・啓発の推進
【実施状況】
□府⺠が健康に関する正しい情報や知識に基づき、⾃
らが積極的な健康づくりに取り組めるポピュレーションア
○健康づくりに役⽴つ啓発資材を配布。
○薬局・薬剤師と連携した健康情報拠点推進事業を
プローチを進めます。
実施。
○⺠間企業や関係団体と健康づくりに向けた連携に関
する協定を締結。
普及・啓発の推進
【取組結果】
■健康づくりを⽀援する情報を、府⺠が活⽤しやすい形
で発信します。
●健康づくりに役⽴つ啓発資材を配布。
・アクティブガイド
9,000部
(保健所、市町村、関係団体等)
・アルコール健康読本 700部
(医療機関、関係団体等)
・府政だより3月号
・その他各種ポスター、チラシ等を配布。
(5月31日禁煙デー、8月食育推進強化月間、9月健
康増進普及月間等)
- 106 -
健康医療部
■府⺠の健康管理をサポートするため、薬局・薬剤師と
●薬局・薬剤師と連携した健康情報拠点推進事業を
連携した健康情報拠点推進事業を実施します。
実施。
・豊中市、岸和田市においてモデル事業を実施。
●⺠間企業や関係団体と健康づくりに向けた連携に関
する協定を締結。
・第一生命保険株式会社
10月
府内顧客約60万人
・全国健康保険協会大阪支部
11月
被保険者約300万人(中小企業等で働く従業員やそ
の家族)
発症予防・重症化予防の推進
【実施状況】
□身体活動の増進や健康的な食生活の実践など府⺠
○食品製造業等15企業が加入する「健康おおさか21・
の健康づくりを支援します。
⾷育推進企業団」と、⼤学、⾼校、⾏政等との連携
による食育推進総合イベント「おおさか食育フェスタ
2014」を8月に開催。
□減塩への取組みを進めます。
○⺠間企業、⼤学、健康づくり関係機関、⾏政等の代
表で構成する「健康おおさか21推進府⺠会議」(参
画24団体)で健康増進普及月間(9月)に事業実
施。
○適塩・適油・野菜たっぷりメニューを提供する外食店
「うちのお店も健康づくり応援団の店」の増加。
□健(検)診の機会を活用して、喫煙者への禁煙サポー
○健(検)診において、喫煙者全員に禁煙サポートを実
トを推進します。
施している市町村割合の増加を推進。
□糖尿病患者の早期治療や重症化予防のため、糖尿
○糖尿病対策として、市町村が実施するヘモグロビン
病検査体制の充実を図ります。(福祉部連携事業)
A1c検査への支援。
□健診における治療を要する者(ハイリスク者)への保健
○特定保健指導の対象とならない人を含めた血圧高値
指導、受診勧奨の充実を図ります。(福祉部連携事
者(160mmHg or 100mmHg以上)全員に必要
業)
な保健指導や受診勧奨を⾏う市町村数の増加。
発症予防・重症化予防の推進
【取組結果】
■健康づくり(食育、食生活改善など)に関するイベン
●「おおさか食育フェスタ2014」(8月開催)への参加
ト、講演会等の開催や、「健康おおさか21推進府⺠
- 107 -
・参画団体39団体(⽬標に対する達成率 156%)
健康医療部
会議」に参画する関係機関等との連携を推進します。
・参加者数 約3,600人
・参画団体数 25団体
●⺠間企業、⼤学、健康づくり関係機関、⾏政等の代
表で構成する「健康おおさか21推進府⺠会議」(参
画24団体)で健康増進普及月間(9月)に事業を
実施。
・事業実施数 139
●適塩・適油・野菜たっぷりメニューを提供する外食店
「うちのお店も健康づくり応援団の店」
・11,000店→11, 187店 (目標11,350店)
■健(検)診において、喫煙者全員に禁煙サポートを
実施している市町村割合の増加を目指します。
●健(検)診において、喫煙者全員に禁煙サポートを実
施している市町村割合の増加。
・特定健診60.5%(43市町村のうち26市町村)
・特定健診62.8%(43市町村のうち27市町村)
⇒69.8%(43市町村のうち30市町村)
(⽬標に対する達成率24.7%)
・肺がん検診67.4%(43市町村のうち29市町村)
・肺がん検診74.4%(43市町村のうち32市町村)
⇒76.7%(43市町村のうち33市町村)
(⽬標に対する達成率75.3%)
■糖尿病対策として、市町村が実施するヘモグロビン
●糖尿病対策として、市町村が実施するヘモグロビン
A1c検査への支援を継続実施します。(福祉部連
A1c検査への支援。
携事業)
⇒全市町村で実施
■特定保健指導の対象とならない人を含めた血圧高値
●特定保健指導の対象とならない人を含めた血圧高値
者(160mmHg or 100mmHg以上)全員に必
者(160mmHg or 100mmHg以上)全員に必要
要な保健指導や受診勧奨を⾏う市町村数の増加を
な保健指導や受診勧奨を⾏う市町村数の増加。
めざします。
・24市町村
・16市町村(37.2%)⇒22市町村(51.2%)
(⽬標に対する達成率133.3%)
健(検)診受診率の向上
【実施状況】
□健(検)診の実施主体である市町村に対し、データに
○市町村の保健師等を対象とした⾏動変容推進事業
基づく専⾨的・技術的⽀援を⾏うなどにより、健(検)
診受診率及び検診精度の向上を⽬指します。
に関するフォローアップ研修会を実施。
○がん検診に関する市町村向け研修会や検診機関向
け講習会を実施。
○特定健診とがん検診の同時実施
○特定健診受診率向上のためのワーキング会議の開催
○がん検診未受診者への効果的な個別受診勧奨方
法等について府が個別に技術的⽀援を⾏った市町村
- 108 -
健康医療部
数の増加。
健(検)診受診率の向上
【取組結果】
■市町村に対する効果的な手法の提案、効果検証等
●市町村の保健師等を対象とした⾏動変容推進事業
の個別実地⽀援、及び効果的な取組事例の紹介等
の実務研修会を開催します。
に関するフォローアップ研修会を実施。
・研修会 6月、9月
参加人数 207人(41市町村、12保健所)
■市町村においてがん検診が適切に実施されるよう、精
●がん検診に関する市町村向け研修会や検診機関向
度管理センターにおいて精度管理指標を分析評価
し、市町村や検診機関へ助⾔・指導等を⾏います。
け講習会を実施。
・市町村向け研修会
3回実施 参加人数129人
・検診機関向け講習会 6回実施 参加人数166人
■特定健診とがん検診の同時実施を⾏う市町村数の
●特定健診とがん検診の同時実施を⾏う市町村数の
増加を目指します。
増加。
・40市町村 ⇒ 43市町村
・42市町村 (⽬標に対する達成率 66.7%)
■特定健診受診率向上のためのワーキング会議を新た
●特定健診受診率向上のためのワーキング会議の開催
に設置します。
7月、10月
(43市町村のうち、参画市町村数5市町村)
・参画市町村数 20市町村
(⽬標に対する達成率 400%)
■がん検診未受診者への効果的な個別受診勧奨方
●がん検診未受診者への効果的な個別受診勧奨方
法等について、府が個別に技術的⽀援を⾏う市町村
法等について府が個別に技術的⽀援を⾏った市町村
数の増加を目指します。
数の増加。
・13市町村 ⇒ 16市町村
・16市町村
(⽬標に対する達成率 100%)
社会環境の整備の推進
【実施状況】
□受動喫煙防止ガイドラインの普及啓発により、公共性
○建物内全⾯禁煙が未実施である⼤学、私⽴⼩中⾼
の⾼い施設における全⾯禁煙の推進と、施設利⽤者
が受動喫煙の防止状況を判別できる「表示の推進」
等学校数の減少。
○受動喫煙の防止状況の「表示の推進」をめざした受
- 109 -
健康医療部
に努めます。
動喫煙防止ガイドラインを配布。
□健康に向け⾏動変容を推進する市町村、職域の取
○大阪府保険者協議会「特定健診・特定保健指導研
組を支援します。
修会」への協⼒。
○健康課題を把握、評価するための健康指標の情報を
府ホームページに掲載。
○大阪がん循環器病予防センターが監修した汎用性の
⾼い⾏動変容プログラム(⾼⾎圧対策、特定健診・
がん検診などの保健事業の場における禁煙支援、特
定健診の受診率向上、特定保健指導の実施率向
上)を全市町村に配布。
○(再掲)食品製造業等15企業が加入する「健康おお
さか21・⾷育推進企業団」と、⼤学、⾼校、⾏政等と
の連携による食育推進総合イベント「おおさか食育フェ
スタ2014」を8月に開催。
○「食育ヤングリーダー育成支援事業」を実施。
○(再掲)適塩・適油・野菜たっぷりメニューを提供する外
食店「うちのお店も健康づくり応援団の店」の増加。
○「食育推進強化月間(8月)」における取組として、
野菜バリバリ朝食モリモリポスターコンクール、食育啓発
キャンペーンを実施。
○(再掲)⺠間企業、⼤学、健康づくり関係機関、⾏政
等の代表で構成する「健康おおさか21推進府⺠会
議」(参画24団体)で健康増進普及月間(9月)に事
業を実施。
社会環境の整備の推進
【取組結果】
■建物内全⾯禁煙が未実施である⼤学、私⽴⼩中⾼
●建物内全⾯禁煙が未実施である⼤学、私⽴⼩中⾼
等学校数の減少をめざします。(対象184校)
等学校数の減少。
・40校⇒30校
・29校 (⽬標に対する達成率 110%)
※建物内全面禁煙実施済みの11校のうち、
3校は敷地内全面禁煙
■受動喫煙の防止状況に関する表示の推進プランを策
●受動喫煙の防止状況の「表示の推進」をめざした受
定し、協⼒店舗等の増加をめざします。
動喫煙防止ガイドラインを配布。
- 110 -
健康医療部
・0店 ⇒ 3,000店
市町村、健康おおさか21推進府⺠会議等の関係機
関計80団体、計9,100部
■市町村職員や職域の健康づくり推進者等を対象とす
●大阪府保険者協議会「特定健診・特定保健指導研
る研修会等を開催し、健康増進事業を実践する人
修会」への協⼒を実施(10月)。
材を育成します。
■健康課題を把握、評価するための健康指標を整理
●健康課題を把握、評価するための健康指標の情報を
し、情報発信します。
府ホームページに掲載した。
http://www.pref.osaka.lg.jp/kenkozukuri/k
enkou_data/index.html
■大学や専門機関と連携し、科学的、実践的な技法
●大阪がん循環器病予防センターが監修した汎用性の
を開発するとともに、最新情報の提供に努めます。
⾼い⾏動変容プログラム(⾼⾎圧対策、特定健診・
■市町村の健康増進計画、食育推進計画の策定を支
がん検診などの保健事業の場における禁煙支援、特
援します。
定健診の受診率向上、特定保健指導の実施率向
上)を全市町村に配布
6月
・糖尿病対策プログラムを3月に作成
●(再掲)食品製造業等15企業が加入する「健康おお
さか21・⾷育推進企業団」と、⼤学、⾼校、⾏政等と
の連携による食育推進総合イベント「おおさか食育フェ
スタ2014」を8月に開催。
・参画団体39団体、参加者数 約3,600人
■食育フェスタの開催や、食育ヤングリーダーの育成など
●「食育ヤングリーダー育成支援事業」を実施
食育の推進を図ります。
参加校 11校
・事業発表会を開催
■「うちのお店も健康づくり応援団の店」として協⼒する
3月
●(再掲)適塩・適油・野菜たっぷりメニューを提供する外
店舗の増加をめざします。
食店「うちのお店も健康づくり応援団の店」
・11,000店 ⇒ 11,350店
・11,000店→11, 187店
(⽬標に対する達成率 53.4%)
■「食育推進強化月間」及び「健康増進普及月間」等
●「食育推進強化月間(8月)」における取組
における取組を⾏います。
野菜バリバリ朝食モリモリポスターコンクール、食育啓発
キャンペーンを実施。
●(再掲)⺠間企業、⼤学、健康づくり関係機関、⾏政
- 111 -
健康医療部
等の代表で構成する「健康おおさか21推進府⺠会
議」(参画24団体)で健康増進普及月間(9月)に事
業を実施。
・事業実施数 139
医療提供体制の推進
【実施状況】
□糖尿病専⾨医とかかりつけ医との医療連携を推進し
○27年度に実施する糖尿病の医療連携にかかる実態
ます。
調査に向けた準備を年度内に実施。
□がん患者や家族のニーズにあった質の⾼いがん医療を
○国指定のがん診療連携拠点病院については、新指
提供するとともに生活の質(QOL)の向上を図る
ため、がん診療拠点病院を中⼼としたがん医療提供
定要件に基づき、国から新たな病院を指定。
○府指定のがん診療拠点病院についても、診療機能の
体制の機能充実を勧めます。
強化を図るため、国の指定要件などを踏まえ、新たな
指定要件を策定。
○がん拠点病院相談支援センター相談員を対象とした
がん患者の就労支援にかかる研修会を12月に実施。
○がん拠点病院による地域の医療機関従事者を対象
とした緩和ケア研修会を実施
医療提供体制の推進
【取組結果】
■糖尿病連携⼿帳の普及に努め、糖尿病専⾨医とか
●27年度に実施する糖尿病の医療連携にかかる実態
かりつけ医との医療連携に取組みます。
調査に向けてアンケート調査用紙を作成。
■がん診療連携拠点病院の指定要件の⾒直しにより
●国指定のがん診療連携拠点病院については、新指
拠点病院の診療機能の強化を図ります。
定要件に基づき、新規3病院を含む、17病院を整
備。
■がん診療連携協議会(事務局:成⼈病センター)
●府指定のがん診療拠点病院についても、診療機能の
と連携した地域における医療連携体制のより⼀層の
強化を図るため、国の指定要件などを踏まえ、新たな
充実強化を図ります。
指定要件を策定し、新規3病院を含む45病院を整
備。
●がん拠点病院相談支援センター相談員を対象とした
がん患者の就労支援にかかる研修会を12月、2月に
- 112 -
健康医療部
実施。
●がん拠点病院による地域の医療機関従事者を対象
とした緩和ケア研修会を実施。
(35病院・35回・医師742人)
【部局⻑コメント(総評)】
○項目によっては、取組み目標を上回る成果を上げるなど、おおむね目標を達成しました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・「普及・啓発の推進」については、健康づくりに役⽴つ情報リーフレットの配布等を通じた、健康づくりを支援する情
報の発信に加え、第一生命保険株式会社や全国健康保険協会大阪支部と健康づくりに向けた連携に関する協
定を締結し、より多くの府⺠に情報を発信できる環境を整えました。
・「発症予防・重症化予防の推進」については、市町村が実施する糖尿病検査について、全市町村へ支援するほ
か、目標を上回る数の市町村において、特定保健指導の対象とならない人を含めた高血圧者全員に必要な保健
指導や受診勧奨が⾏われました。
・「健(検)診の受診率の向上」については、市町村に対するデータに基づく専門的・技術的支援を計画どおり実施し
たほか、府が今年度開催した特定健診受診率向上のためのワーキング会議に目標を上回る数の市町村の参加を
得るなど、着実に受診率の向上に向けた環境整備に取り組みました。
・「社会環境の整備の推進」については、受動喫煙防止ガイドラインを市町村や関係機関に配布しました。また、建
物内全面禁煙を実施する学校を増やすことができました。
・「医療提供体制の推進」については、府のがん診療拠点病院の指定要件の⾒直しを⾏うとともに、新たな指定要
件に基づくがん拠点病院を整備し、診療機能の⼀層の充実を図りました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組みの方向性>
○推進
・「普及・啓発の推進」については、引き続き、市町村や⺠間企業を含めた関係団体など、多くの機関と連携、協⼒
関係を深め府⺠運動として展開していきます。また、健康課題を明確化するため、特定健診・特定保健指導デー
タや医療費データの分析を⾏います。さらには、職域と連携した健康づくりを推進するため、保険者、商工会、商工
会議所と連携し、事業者へ働きかけるほか、健康づくりに関する優れた取組みについて表彰等を⾏います。
・「発症予防・重症化予防の推進」「健(検)診の受診率の向上」については、薬局・薬剤師を活⽤した府⺠への健
康情報発信や、特定健診結果から、医療機関への受診が必要な者に対して、特定健診の受診勧奨を実施しま
す。また、がん検診についても、引き続き、市町村の効果的な受診率向上策の実施を⽀援します。
・「社会環境の整備の推進」については、引き続き、受動喫煙の防止に取り組むほか、がん診療拠点病院について
は、相談支援機能の強化や緩和ケアの充実など、さらなる質の向上をめざした取組みを実施します。
- 113 -
健康医療部
自己評価
■テーマ3:自殺対策の推進
達
成
【めざす方向】
○28 年までに年間の⾃殺者を 1,500 ⼈以下にし、府⺠が健康で⽣きがいを持って暮らすことのできる社会の
実現をめざす。
○26 年度末の⾃殺対策緊急強化基⾦終了を⾒すえ「⼈材の育成」「相談窓⼝の強化」「地域のネットワーク
構築の推進」を重点として取り組んでいく。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
人材の養成
【実施状況】
□保健所や市町村等の相談窓⼝従事者の対応⼒の
○こころの健康総合センター、保健所、総合労働事務
向上をめざした研修を開催します。
所、市町村、⺠間団体で様々な相談窓⼝従事者・
関係機関対象の研修を実施
様々な相談⽀援従事者等の対応⼒の向上をめざす
■自殺を考えている人や自殺未遂者等の自殺の危険
【取組結果】
●相談窓口従事者・関係者向け研修 9,345 人
性の⾼い⼈への対応⼒向上の研修の開催
・相談窓口従事者・関係者向け研修
・自殺予防かかりつけ医研修事業
(⽬標に対する達成率 156%)
6,000 人
●自殺予防かかりつけ医研修事業 164 人
150 人
(⽬標に対する達成率 109%)
■⾃死遺族等への適切な対応・⽀援を⾏う⼈材を養
●こころの健康総合センターと保健所における自死遺
成
・自死遺族支援研修
族支援のための研修
200 人
263 人
(⽬標に対する達成率 131%)
相談窓口の強化
【実施状況】
□多重債務相談や労働相談等において、心の相談も
○借⾦相談の中でこころの悩み相談に対応するととも
含めた包括的な支援相談を実施するなど機能強化
に、労働相談の中でメンタルヘルス専門相談を実
を図ります。
施。
□様々な悩みを抱えた府⺠に対して保健所等での相
○内閣府の「こころの健康相談統一ダイヤル」を活用し
談を⾏うとともに、⾃殺予防電話相談体制を強化し
保健所とこころの健康総合センターでの電話相談を
ます。
実施。また、週末の 48 時間と 9 月と3月に、府・大
□自死遺族等への相談支援を充実します。
阪市・堺市との共同で 24 時間体制の集中電話相
- 114 -
健康医療部
談を実施。
○「よりそいホットライン」(国委託事業)に2⺠間団
体が参加。
○救命救急センターと地域の関係機関による自殺未
遂者の支援を実施するとともに、警察と府保健所と
の連携による相談支援を実施。
○こころの健康総合センターや府保健所での自死遺族
への相談支援を実施。
様々な相談窓口での相談支援体制の構築を図る。
【取組結果】
■他部局や国の機関等との連携による相談支援体制
●多重債務相談・労働相談・ひきこもり相談
の構築
3,286 人 (⽬標に対する達成率 147%)
・多重債務相談・労働相談・ひきこもり相談
●高校における自殺予防相談
2,600 人
府⽴⾼校8校で実施
・高校における自殺予防相談 府⽴⾼校8校で実
施
27 人(実数)
●保健所・こころの健康総合センターで自殺予防の電
■身近な地域における相談支援体制の充実
話相談を実施
・保健所・こころの健康総合センターで自殺予防の
電話相談の実施
203 人(延数)
2,000 件
5,817 件
(⽬標に対する達成率 291%)
●週末の自殺予防電話相談(9 月・3 月を除く)・
・週末における自殺予防電話相談体制を強化
24 時間集中電話相談(9月・3 月)
・24 時間集中電話相談(9 月・3 月)2,500 件
計 6,906 件(⽬標に対する達成率 276%)
●「よりそいホットライン」(国委託事業)の府内相談
■自死遺族や自殺未遂者やその家族等に対する地
域における相談体制を強化
件数 17,659 件
●保健所と警察署との連携による相談支援
・保健所と警察署との連携による相談支援
3,985 件(⽬標に対する達成率 181%)
2,200 件
●保健所とこころの健康総合センターで自死遺族から
・自死遺族の相談支援体制 こころの健康総合セ
ンター・保健所
200 人
の相談支援
相談者数 54 人・361 件
(⽬標に対する達成率 27%)
地域のネットワークの構築の推進
【実施状況】
□様々な相談に対応していくために保健所と市町村が
○府内市町村における生活に密着した生活支援のネッ
相互補完的に連携したネットワークを構築します。
トワークの構築を支援。保健所の強みである「保健・
□市町村における自殺対策を推進するために支援を
医療」や「広域性」を活かしたネットワークと市町村に
⾏います。
よる重層的なネットワークを推進。
□⾃殺予防の取り組みを⾏う⺠間団体の活動を⽀援
○相談支援体制の強化や人材養成など自殺対策を
します。
⾏う全市町村を⽀援。
- 115 -
健康医療部
○自殺予防についての総合相談や電話相談、自死遺
族⽀援などの取組を⾏う⺠間団体を⽀援。
地域に根ざした支援ネットワーク体制の構築
【取組結果】
□住⺠に⾝近な 43 全市町村における自殺対策の取
●ネットワーク構築 37/43 市町村
り組みと生活支援ネットワークの構築をさらに推進
(⽬標に対する達成率 86%)
し、保健所との連携を強化する。
●市町村補助事業 43/43 市町村
・ネットワーク構築(43/43 市町村)・市町村によ
る取組み(43/43 市町村)
(⽬標に対する達成率 100%)
●⺠間団体での⾃殺対策の取組みの強化
□⺠間団体での⾃殺対策の取組みの強化 10 団体
以上
10 団体 14 事業に支援
(⽬標に対する達成率 100%)
- 116 -
健康医療部
【部⻑コメント(総評)】
○ おおむね目標を達成しました。
【めざす方向】に掲げている年間⾃殺者数の減少については、平成 26 年の年間⾃殺者数は 1,386 人
(警察庁統計)で、目標値である「平成 28 年までに 1,500 ⼈以下」を達成しました(対前年⽐ 192 人
の減少(全国1位)、減少率は 13.6%(全国5位))。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
・「人材の養成」については、保健・福祉・教育・労働等のさまざまな分野の相談窓口従事者が、自殺に傾い
た人や自殺未遂者、自殺のハイリスク者、自死遺族への相談に対応できるよう、研修等を⾏うとともに、府
内で効果的かつ標準化したゲートキーパー養成ができるよう研修⽤のテキストを作成し、講師の養成を⾏い
ました。
・「相談窓口の強化」については、9 月・3 月における 24 時間集中電話相談体制の整備や、こころの健康総
合センターと 12 の保健所で相談体制を構築したところ、接続率が 5%(H24 年 3 月)から 55%(総呼
数 22,971)(H26 年度)とアップし、⽬標件数の 2 倍を超す電話相談に対応できました。また、自殺予
防電話相談や自死遺族支援を実施している団体と連携して、勤労層をターゲットとした自殺予防の啓発を
目的とする研修会も⾏いました。
・「地域のネットワークの構築の推進」については、全保健所が、各地域における保健・医療関係者のネットワ
ークを活用して、情報交換や課題の共有を⾏うとともに、市町村が構築するネットワークへ⽀援を⾏い、37
市町村でネットワークが構築されました。一方で、地域に構築されているネットワークについては、保健所によっ
て、地域差が生じており、継続した働きかけが必要と考えます。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組みの方向性>
○推進
・「人材の養成」については、これまでに養成した人材を活用し、地域で自殺予防を担う人材の裾野を広げま
す。
・「相談窓口の強化」については、保健所のこころの健康相談統一ダイヤルの回線をこころの健康総合センタ
ーに集約し、相談レベルの均⼀化および向上化を図るとともに、若年者の⾃殺対策として、若者を対象とし
た相談ダイヤルを設置します。
・「地域のネットワークの構築の推進」については、保健所において、警察との連携により自殺未遂者やその家
族に対する支援を充実します。
- 117 -
商工労働部
重点政策推進方針 26 年度点検結果
自己評価
■テーマ1:成⻑産業の振興
【めざす方向】
〇「関⻄イノベーション国際戦略総合特区」の着実な推進と「国家戦略特区」の具体化のため、最⼤「地⽅税
ゼロ」となる圧倒的なインセンティブや新たな規制緩和の実現など必要な環境を整備し、国際競争⼒の向上
を図ります。
〇⼤阪・関⻄が強みを持つ新エネルギー、ライフサイエンス分野において、市場・需要の創出から中⼩企業・ベ
ンチャーの参⼊に⾄るまで、資⾦⾯・技術⾯から⽀援を⾏い、さらなる成⻑を促進します。
〇海外トッププロモーション等を通じ、海外ビジネス展開を支援するとともに、府内への新たな投資を呼び込みま
す。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
特区を核とした成⻑エンジンづくりに取り組みます
【今年度何をするか】
【実施状況】
特区関連産業をはじめとする企業⽴地の促進
特区関連産業をはじめとする企業⽴地の促進
□「関⻄イノベーション国際戦略総合特区」及び本年
○「関⻄イノベーション国際戦略総合特区」の区域拡
3⽉に新たに指定された「国家戦略特区」を通じ、
⼤に伴い、府内3地域(⼤阪府⽴⼤学なかもずキ
関係自治体とも連携して、国に規制緩和等の実現
ャンパス等)を特区税制の対象区域に追加拡大
を求めるとともに、特区税制等府独自の取組みを推
(H26.4)。
進します。
○産業集積促進税制の対象地域である「産業集積
促進地域」に泉大津市の3地域(H26.5)、岸和田
市の1地域(H27.3)を指定。
○「国家戦略特区」において、関⻄圏の区域計画が、
医療分野では全国で初めて認定(H26.9)。また、
外国企業等の法⼈等設⽴による受⼊促進など 9 件
の規制緩和を追加提案(H26.8)。
□府内外の 300 社以上の成⻑企業に対し、積極的
○企業対象の彩都⾒学会(H26.6)(参加者 37 名)
なアプローチとプロモーション活動を展開します。
や、駐日外国公館・経済団体を対象とした O-BIC
による大阪ライフサイエンス産業視察会(H26.9)(参
- 118 -
商工労働部
加者 15 名)のほか、海外企業等に対するプロモーシ
ョン(73 回)、大型展示会における個別企業訪問
(708 社)など、積極的なプロモーションを実施。ま
た、大阪市内(H26.12)(参加者 137 名)・東京
(H27.1)(参加者 88 名)で、大阪市と連携した大
阪⽴地プロモーションセミナーを開催。
○府内投資促進補助⾦の交付を決定(8 件)し、産
業 集 積 促 進 地 域 へ の ⽴ 地 を 促 進 (H26.7 、
H26.12)。
【何をどのような状態にするのか】(年度⽬標)
【取組結果】
特区関連産業をはじめとする企業⽴地の促進
特区関連産業をはじめとする企業⽴地の促進
■必要な環境整備とインセンティブの充実により、府内
●特区税制の適用に必要な事業計画について、2 事
への新たな企業進出や投資を呼び込みます。
業者を認定し、投資を促進。
■府内への投資誘導により、産業集積の維持・発展
●産業集積促進地域において、19 件の不動産取得
を図ります。
税を減税し、8 件の府内投資促進補助⾦の交付を
決定し、維持、発展に努めた。
【今年度何をするか】
【実施状況】
新エネルギー産業の成⻑促進
新エネルギー産業の成⻑促進
□バッテリー・スマートエネルギー(創エネ・省エネ・蓄エ
○次世代⾃動⾞の更なる普及等を⽬的に策定した充
ネ)・次世代⾃動⾞(EV・FCV)等の新エネルギ
電インフラ設置ビジョンについて、⺠間における充電器
ー関連産業における中小企業の参入、技術開発を
設置増加の動向などを踏まえ、充電器の設定単位
支援することとし、スマートエネルギーパートナーズ事
及 び数量を「基数 (380 基) 」から「設置 箇所数
業では、30 件以上のマッチングを⾏います。
(600 箇所)」に変更することで、更なる整備を促進。
このうち、EV 用急速充電器については、設置数が
75 基/73 箇所(H26.3)⇒127 基/124 箇所
(H27.3)に増加。
○緊急雇⽤創出基⾦事業も活⽤し、防災訓練や環
境イベントなどに FCV ⾞両を出展(19 回)し、水
素・燃料電池の理解を促進。
○府内における水素ステーションの整備を促進するた
め、FCV 推進会議において「大阪府内における水素
ステーション整備計画」を策定(H27.1)。
○大手・中堅企業で構成するパートナーズ企業(延べ
83 社)に対し、中小企業からの技術提案を募集
し、技術マッチングを支援。また、参入促進連続講座
- 119 -
商工労働部
において、市場動向等に関する講演会とともに、ビジ
ネスプラン策定に向けたワークショップを開催。さらに、
新エネルギー産業(電池関連)創出事業補助⾦
や地域創造ファンドを活用し、電池関連等の技術開
発を資⾦⾯から⽀援。
○スマートエネルギーパートナーズ事業において、36 件
の技術マッチングをコーディネート。参入促進連続講
座の講演会に 277 名(2 回)、ワークショップに 30
名(5 回)が参加。新エネルギー産業(電池関
連)創出事業補助⾦において 8 件、地域創造ファ
ンドにおいて 6 件をそれぞれ採択。
○「国家戦略特区」において、新エネルギー産業のイノ
ベーション創出に向けた事業環境整備に係る規制緩
和 4 件を追加提案(H26.8)。
□バッテリー戦略研究センター(BSRC)が中心となっ
○関⻄国際空港における⽔素関連プロジェクトが、国
て、先進的モデル事業の実施や試験評価機関等の
( 環境省 )事業 の採 択を受け 、実証事 業 を開始
誘致に取り組みます。
(H26.4)。
○独⽴⾏政法⼈製品評価技術基盤機構(NITE)に
よる世界最大級の大型蓄電池試験・評価施設の誘
致を推進。
○大阪の電池関連産業活性化に向け、NITE 施設の
利便性向上のための環境整備に係る規制緩和を国
家戦略特区で追加提案(H26.8)。
○大阪府中央卸売市場において、新エネルギー機器
等による低炭素・分散型電源導入モデル事業を実
施するため、候補者選定や基本合意の締結等に取
り組んだ。
【何をどのような状態にするのか】(年度⽬標)
【取組結果】
新エネルギー産業の成⻑促進
新エネルギー産業の成⻑促進
■新エネルギー関連産業の市場創出と需要拡大を促
●茨木市内で府内初の水素ステーションの整備が開
すことで、イノベーションと需要の好循環を形成しま
始。また、府内都心部の府有地において、水素ステ
す。
ーション及び情報発信拠点施設を建設・運営・管理
する⺠間事業者を公募。
●地域創造ファンドで支援した中小企業が大手企業か
ら電動運搬機の受注に成功し、販売ルートが拡大。
- 120 -
商工労働部
また、スマートエネルギーパートナーズ事業でマッチング
を進めた結果、試作品製作やサンプル提供など、3
件が大手企業との具体的な取引につながった。
■バッテリーの国際標準化を通じ、新ビジネスの創出や
●独⽴⾏政法⼈製品評価技術基盤機構(NITE)に
関連産業の集積を促進します。
よる世界最大級の大型蓄電池試験・評価施設が、
国際戦略総合特区エリアである咲洲地区に整備さ
れることが決定(H26.7)。
●大阪府中央卸売市場に、国内初 1.2 メガワット
(国内最⼤)の燃料電池を導⼊(H27.3)。
【今年度何をするか】
【実施状況】
ライフサイエンス産業の成⻑促進
ライフサイエンス産業の成⻑促進
□「関⻄イノベーション国際戦略総合特区」及び「国家
○吹⽥操⾞場跡地の⼀部区域について、最先端の医
戦略特区」の⼀体的な活⽤により、⾰新的な創薬
療技術開発などの取組みを進めることにより「循環器
や医療機器、先端医療(再⽣医療等)、健康科
病の予防と制圧」のための拠点形成を目指し、「関
学のライフサイエンス分野における研究・開発からの
⻄イノベーション国際戦略総合特区」に追加指定
迅速な実用化・産業化を目指します。
(H26.6)。
○「国家戦略特区」において、関⻄圏の区域計画が、
医療分野では全国で初めて認定(再掲)。「保険
外併⽤療養の特例」に関し、初期メニューの「海外
承認済」に加え、追加提案していた「海外承認済か
否か に関わらず、適応外の医薬品 等」も 対象化
(H26.12)。その後、当該特例を活⽤し、第1号
案件について、国が通常より手厚い「特別事前相
談」を実施(H27.2)。
○また、PMDA関⻄⽀部の機能拡充を追加提案
(H26.8) 。 国 と の 間 で 、 初 期 費 用 の 地 元 負 担
(府・⺠間)を条件に、機能拡充を合意。
○府内の基幹的な医療機関(15 機関)による治験ネッ
トワークの構築に向け、医療機関との調整を⼀括で
⾏う窓⼝設置や、各病院で実施する治験審査の共
同実施などの取組みを推進。
○ドイツで開催された「BIO-Europe2014」とデンマー
ク、スウェーデンにまたがる欧州最大級のバイオクラス
ターである「メディコンバレー」にミッション団(10 社 13
人、オブザーバー含む)を派遣(H26.11)。合計
108 件の商談を実施し、うち 60 件が継続商談中。
- 121 -
商工労働部
□資⾦・⼈材確保⽀援の実施や医療(⽤)機器分
○大阪バイオファンドでは、9 号投資(5,000 万)案件
野への参入促進のためのプラットフォームの構築な
を決定(H26.6)(総額投資約 6.8 億円)。また、地
ど、中小企業やバイオ関連ベンチャーの支援の充実
域創造ファンドを活用し、6件(医薬品 1 件、医療
を図るとともに、300 件以上の企業ニーズ等を把握
機器 5 件)に対して研究開発を資⾦⾯から⽀援。さ
し、支援施策の情報提供をするなど、ヘッド・クオータ
らに、国の地域人づくり事業を活用して、ライフサイエ
ーとしてのつなぎ機能を発揮します。
ンス分野をはじめとする成⻑産業分野の⼈材マッチン
グ支援等を実施。232 件の人材マッチングを実施、
内定者含む就職予定者数 85 名。
○大阪医工プロジェクトでは、現場ニーズを提供してい
ただける医療機関の拡⼤に努めるとともに、発掘した
ニーズに関する市場性等の評価の仕組みを構築し、
⼤阪商⼯会議所が運営する「次世代医療システム
産業化フォーラム」へ移⾏。
(医療機関からのニーズ発掘:4医療機関・57 件、
ニーズ発表セミナー3 回、20 件)
○大阪バイオ・ヘッドクオーターとして、研究シーズ・企業
ニーズの発掘・つなぎ機能を発揮(訪問等実績 327
件)。
【何をどのような状態にするのか】(年度⽬標)
【取組結果】
ライフサイエンス産業の成⻑促進
ライフサイエンス産業の成⻑促進
■地域資源を活用した治験環境の充実をはじめ、ライ
●「国家戦略特区」の規制緩和を活⽤し、医療分野
フサイエンス産業の成⻑促進のための環境を整備し
で認定を受け、第 1 号案件が進められるなどの取組
ます。
みが進展。
■中小企業やバイオベンチャーをトータルで支援するこ
●また、PMDA関⻄⽀部において薬事に関するすべ
とで、新たなシーズ・技術の産業化や、ライフサイエン
ス分野への参入促進を図ります。
ての相談が完結できるようにする方向性を決定。
●ライフサイエンス分野の研究・技術開発拠点として、
関連施設の集積を進めてきた「彩都ライフサイエンス
パーク」の全区画(20 区画)の事業者が決定。
●府内の基幹的な医療機関による治験ネットワーク構
築に向けた取組みの実施。
●資⾦・⼈材⾯で経営課題を持つバイオ関連ベンチャ
ー等をトータル⽀援し、その成⻑を促進。
●府内ものづくり企業等の医療(⽤)機器分野への
参⼊促進に向け市場性評価の仕組みを構築。⺠
間の支援機関へ継承し、実施。
- 122 -
商工労働部
●多くの企業等への訪問を通じ、大阪バイオ・ヘッドクオ
ーターとしての研究シーズ・企業ニーズの発掘・つなぎ
機能を発揮。
【今年度何をするか】
【実施状況】
海外ビジネス支援の展開
海外ビジネス支援の展開
□アジア・ものづくりに限定せず、幅広い地域・業種対
○インドネシアにフードビジネス開拓ミッション団(10 社
象に、トップ外交のほか、新たに食品系等のミッション
団を派遣、府内での国際ビジネス相談、現地サポー
参加)を派遣(H26.10)。
○中東地域(ドバイ、トルコ)においてトッププロモーシ
トなどをおこないます。
ョンを実施(H27.1)。同地域へは家電産業でのミ
ッション団派遣(H27.2)と⾒本市出展⽀援事業
(H27.3)も連続して実施。
○上海事務所および世界9カ所に設置する大阪ビジネ
スサポートデスクによる現地での企業支援や(公
財)大阪産業振興機構による国内での貿易相談
やビジネスマッチングなどの支援を展開。
【何をどのような状態にするのか】(年度⽬標)
【取組結果】
海外ビジネス支援の展開
海外ビジネス支援の展開
■企業の海外におけるビジネス展開や市場開発を支
●商談機会の提供や国内外での相談体制等を基に
援することで、企業の成⻑を促進します。
府内企業の海外ビジネスが創出された。
- 123 -
商工労働部
【部⻑コメント(総評)】
「成⻑産業の振興」については、所期の目標をほぼ達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
・関空における水素関連プロジェクトの採択や、中央卸売市場を活用したモデル事業、NITE による大
型蓄電池試験・評価施設整備が決定するなど、新エネルギー分野における成果が出ている。
・「国家戦略特区」については、関⻄圏の「区域計画」が医療分野では全国初となる認定を受け、事業
がスタートした。また、さらなる規制改革についても提案し、国等と協議を進めている。
・「関⻄イノベーション国際戦略総合特区」における税制⽀援や、いわゆる特区税制(最⼤「地⽅税ゼ
ロ」となるインセンティブ制度)も活⽤し、「彩都ライフサイエンスパーク」の全区画の事業者が決定するな
ど、企業⽴地の成果につながっている。
○できなかったこと(課題・反省点)
・「国家戦略特区」において、国に対して規制緩和や制度提案を提案しているが、省庁の対応は必ずし
も積極的とはいえず、実現できていないものもある。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組みの方向性>
○推進
・総合的な⽴地促進について、特区における税制度や最新の投資魅⼒を盛り込んだPRツールを効果
的に活用するとともに、整備が決定した大型蓄電池試験・評価施設を企業等に活用いただけるよう、
施設の利⽤に関⼼のある企業等に対し、定期的に情報発信を⾏うなど、より⼀層のプロモーションに取
り組む。
・ライフサイエンス分野では、4⽉に創設された⽇本医療研究開発機構の創薬⽀援戦略部(⻄⽇本
統括部)の”うめきた”への設置とあわせて、PMDA 関⻄⽀部の機能拡充を図るなど、有望なシーズの
発掘・支援から実用化までの一貫した支援体制の整備をめざす。
また、吹⽥操⾞場跡地に移転する国⽴循環器病研究センターを核とする「医療クラスター」形成の
実現をめざし、ライフサイエンス関連企業等の集積に向け、関係機関と連携して取り組む。
- 124 -
商工労働部
自己評価
■テーマ2:中小企業支援
【めざす方向】
〇厳しい経営環境の中で、様々な経営課題の解決や新たな事業活動にチャレンジする中⼩企業を資⾦・経
営・技術面にわたり総合的にサポートします。
〇中⼩企業の成⻑に向けて、エコノミック・ガーデニングの理念を掲げ、様々な関係機関とのネットワークを拡充・
強化し、中小企業にとって最適なビジネス環境の整備を進めていきます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
頑張る中小企業等の様々な取組みを支援します
【今年度何をするか】
【実施状況】
中小企業の設備投資の促進
中小企業の設備投資の促進
□国の経済対策と歩調を合わせるとともに、先端産業
○「設備投資応援融資」として、保証協会保証付融
技術の更なる強化や基盤技術の⾼度化等に資す
資メニュー及び⾦融機関提案型融資における設備
るため、中小企業の設備投資を支援します。
投資の特別枠を創設(470 億円)。
○固定⾦利 1.2%を、1.2%以下の⾦融機関所定の
固定⾦利に変更。制度の利⽤促進を図った。
○設備貸与事業で事業枠を設定(30 億円)。
【何をどのような状態にするのか】(年度⽬標)
【取組結果】
中小企業の設備投資の活性化
中小企業の設備投資の活性化
■設備投資応援融資(保証協会保証付)で融資
●国の経済対策とも歩調を合わせ、中小企業の設備
枠 200 億円、⾦融機関提案型融資(設備投資
投資需要を牽引するため、設備投資応援融資及び
の特別枠)で融資枠 270 億円、設備貸与制度で
設備貸与制度の利⽤促進を図った。
事業枠 30 億円の合計 500 億円規模の融資・事
<融資・事業実績(3 月末現在)>
業枠を設定し、保証協会や⾦融機関と連携しなが
・設備投資応援融資(保証付);約 21.4 億円
ら、中⼩企業による利⽤を促進します。
・ ⾦融機 関提案型 融資(設 備投資特 別枠);約
41.5 億円(7 ⾦融機関、7融資メニュー)
・設備貸与制度;約 19.5 億円
(参考)⾦融機関提案型融資全体における設備資⾦;
約 158.5 億円(3 月末現在)
- 125 -
商工労働部
【今年度何をするか】
【実施状況】
創業に対する支援
創業に対する支援
□府内の市町村や創業支援機関と連携し、創業を促
○府内の市町村や創業支援機関との連携による「創
進するとともに創業者の着実な成⻑を⽀援します。
業支援機関ネットワーク会議」を開催(3回)。
・国、市町村、商⼯会・商⼯会議所、⾦融機関、⼤
学及び⺠間創業⽀援機関等の 117 機関が参
画。
○市町の創業支援事業計画の策定を支援。
○創業者の着実な成⻑⽀援のため、「⼤阪起業家ス
タートアッパービジネスプランコンテスト」を開催。
□制度融資(開業サポート資⾦)により、中⼩企業
の開業を支援します。
・第1回(H26.7)、第 2 回(H26.11)
○開業サポート資⾦の融資実績(3 月末現在)
・約 17.5 億円
【何をどのような状態にするのか】(年度⽬標)
【取組結果】
創業の促進、創業者の成⻑⽀援
創業の促進、創業者の成⻑⽀援
■創業促進の機運を醸成するとともに、創業者の増
●府内「創業支援機関ネットワーク会議」の開催や創
加・育成を図ります。また、ネットワーク化等によるオ
業支援事業計画の策定促進等を通じて、オール大
ール⼤阪での創業⽀援⼒を強化します。
阪で創業⽀援⼒の強化と、創業促進の機運を醸
※大阪起業家スタートアッパー事業ビジネスプランコ
ンテスト
成。
●市町創業支援計画認定状況
・推薦支援機関数 40 以上、参加創業者数
400 以上
※5市町(H25) → 19 市町(H26)
●創業者の増加・育成のため、「大阪起業家スタートア
ッパー事業ビジネスプランコンテスト」を開催。参加創
業者が約3倍増。
※推薦支援機関:56 機関(H25;25 機関)
参加創業者:1,118 件(H25;380 件)
優秀者(6 者)→3件の投資が成⽴
●創業⽀援策(開業サポート資⾦や起業家交流会
等)の紹介リーフレット作成。各種創業セミナーで配
付し、利⽤を促進。
- 126 -
商工労働部
【今年度何をするか】
【実施状況】
ものづくり中小企業等に対する支援
ものづくり中小企業等に対する支援
□ものづくり企業の新分野等への展開⼒の強化や経
○「新分野・ニッチ市場参入事業化プロジェクト支援事
営⼒の向上を⽀援します。
業」を創設。事業可能性を審査のうえ、有望なプロ
ジェクトを採択(7 件)。
□頑張る中小企業に、最適なビジネス環境を提供す
○「EGおおさか推進ネットワーク」を創設。
る企業支援活動を「EG(エコノミック・ガーデニング)
・自治体、商工会・商工会議所、公的産業支援機
おおさか」と称して、発信、共有し、支援機関の協働
関、⼤学、⾦融機関等の 71 機関で構成。交流会
体制を強化します。
(4 回)や地域経済コンシェルジュ研修(18 講
座、平均受講者約 50 名)を実施。
□地域や外部団体(商店街サポーター)との連携に
○「商店街サポーター創出・活動支援事業」において、
よる活性化をめざす商店街等を、市町村等と協調
4提案を優秀プランと決定し、実証事業を実施。ま
しながら支援します。
た、商店街活性化につながるアイデアを募集。10 提
案を商店街とマッチング。
○「まちづくり一体型商店街活性化支援事業」として、
3か所の活性化プランの策定を支援。
【何をどのような状態にするのか】(年度⽬標)
【取組結果】
ものづくり中小企業等の支援体制の強化
ものづくり中小企業等の支援体制の強化
■新分野、ニッチ市場への参入等を狙う企業の提案か
●「新分野・ニッチ市場参入事業化プロジェクト支援事
ら、有望なプロジェクトを選定し、事業化までを推進
業」の採択 7 案件について、プロジェクトマネジメントに
します。
よる事業化支援を継続中。
※6プロジェクトを推進
■⾃治体や公設試、⼤学、⾦融機関等「産学公⺠
●「EG(エコノミック・ガーデニング)活動」を通じた産
⾦」の⽀援機関の協働体制を強化するため相互交
学公⺠⾦のネットワーク組織には、他府県からも多く
流、情報交換等の場づくりに取り組みます。
の支援機関が参加。交流会・EG活動従事者養
※「産学公⺠⾦」の⽀援機関が参画する「ものづく
成研修とも満⾜度は⾼い。ネットワークの拡充、研修
り支援推進会議」の開催とEG活動従事者
事業等の活性化を図る。
養成研修の実施等
※ネットワーク加入状況 71 機関 170 名(3 月末現在)
■まちづくりと一体となった商店街の活性化プランの策
●「商店街サポーター創出・活動支援事業」、「まちづく
定や、商店街と「サポーター」との連携を支援し、その
り一体型商店街活性化支援事業」において、提案
成果の波及に努めます。
のあったプランについてモデル実証事業7件を推進。
※モデル事業7件、成果波及事業5回
市町村・商工会議所・商工会等へ、その成果波
及の取組みを推進(波及事業 6 回)。
- 127 -
商工労働部
【部⻑コメント(総評)】
「中小企業支援」については、所期の目標をほぼ達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
・「中小企業の設備投資の促進」については、制度融資において「設備投資応援融資」の取扱いを開始
し、⾦融機関に利⽤促進を働きかけるとともに、中⼩企業への PR に努めるなど、中小企業の設備投資の
促進に努めた。
・「創業に対する支援」については、起業家ビジネスプランコンテストの参加者が 3 倍増となるなど、大阪経
済を担う有望な起業家の発掘に成果を得ることができた。また、創業支援機関ネットワークの拡充や市町
村の創業支援事業計画策定の促進など、オール大阪の創業促進のコーディネート役として一定の役割を
果たした。
・「ものづくり中小企業等に対する支援」については、EG おおさか推進ネットワークを創設するなど、「産学公
⺠⾦」の⽀援体制の強化、ものづくりプロジェクトの推進などの新分野展開⽀援などに⼀定の成果を得た。
・「商店街の活性化」については、活性化プランの策定をはじめ、地域と「サポーター」との連携を支援するこ
とにより、先導的モデルとなり得る取組みを創出するとともに、その成果の波及に努めた。
○できなかったこと(課題・反省点)
・「設備投資応援融資」の利⽤については、融資件数・⾦額とも徐々に増加傾向にあるが、消費税引上げ
や、昨今の急速な円安の進展に伴う原材料⾼などの影響もあり、未だ⼩規模・零細事業者の設備資⾦
需要は大きく伸びるまでには至っていない状況にある。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組みの方向性>
○推進
・「設備投資の促進」については、引き続き、大阪信用保証協会や⾦融機関と連携し、中⼩企業者の設
備投資需要を喚起していく。
・「創業やものづくり企業等支援」等については、現在のネットワーク組織の拡充・強化を図りながら、引き続
き、技術・経営・資⾦⾯からの総合的なサポートをすすめていく。また、「商店街の活性化」に向けては、モ
デル事業の成果波及など、広域自治体ならではの取組みを進めていく。
- 128 -
商工労働部
■テーマ3:産業振興と一体となった人材の育成・雇用の拡大
自己評価
【めざす方向】
〇「⼤阪産業⼈材育成戦略(推進期間:平成 24 年度から平成 28 年度)」に基づき、産業振興と⼀体と
なった人材育成・雇用拡大を推進します。
〇大阪産業の持続的発展を支えるための人材育成・雇用拡大を目指します。
〇働きたい人のスキルアップに取り組み、安定就労を目指します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
「OSAKAしごとフィールド」、「職業訓練」、「地
域⼈づくり事業」等を活⽤し、若者・⼥性・中⾼年
齢者等の就業支援に取り組みます
【今年度何をするか】
【実施状況】
若者の就業⽀援と中⼩企業の⼈材確保⽀援
若者の就業⽀援と中⼩企業の⼈材確保⽀援
□若者の就業⼒の向上を⽀援するとともに、中⼩企
○しごとフィールドにおいて、若者の求職者に対するカウ
業に対し人材発掘から採用活動、職場定着までの
ンセリング等の就職支援を実施するとともに、面接の
一貫した支援に取り組みます。
受け方やビジネスマナーなどの各種セミナーを開催。
○府内の⾦融機関や商⼯会議所・商⼯会等と連携し
た合同企業⾯接会の開催や『関⻄優良企業就活
ガイド』の制作(H27.2 末発⾏)を通じて、優良中
小企業とのネットワークを構築。
○「地域人づくり事業」を活用し、支援対象企業に対し
て定着⽀援プログラムを提供するなど、若者の職場
定着を支援。
□北⼤阪・東⼤阪・南⼤阪の府⽴⾼等職業技術専
○⼈材育成の拠点校(北⼤阪・東⼤阪・南⼤阪)に
⾨校(技専校)において、地域の企業・教育・⾏
おいて、産業人材育成協議会を設置し、地域イベン
政等関係機関との連携強化を図り、特色のある効
トを共同開催するなど、産学官連携のネットワークを
果的な訓練を⽬指すとともに、⺠間訓練機関を活
構築し、各校の特色に応じた人材を育成した。
用しながら訓練内容の充実に取り組みます。
○⺠間教育訓練機関を活⽤した委託訓練において、
卒業時に就職の決まっていない高卒生対象訓練や
- 129 -
商工労働部
事業者が訓練ニーズを踏まえ自由に科目を提案でき
るコースを新たに実施できるよう設定した。
【今年度何をするか】
【実施状況】
⼥性の就業⽀援
⼥性の就業⽀援
□働きたいママへのキャリアカウンセリングや保育情報の
○しごとフィールドに「働くママ応援コーナー」を設置し、
提供、就職活動中の子どもの一時預かりなど、育児
保育情報の提供やキャリアカウンセリング、保育ルー
等で離職した⼥性の再就職⽀援に取り組みます。
ムにおけるお子様の無料の一時預りなどの就職支援
を実施。
□若年⼥性を対象に、⼤学等と連携した就業意識に
○⼤阪⼤学と共同で「⼥性の就業機会拡⼤に関する
関する調査・研究や、働く意欲を喚起し就業に誘導
調査」を実施しており、9 月に中間発表を実施し、平
する事業に取り組みます。
成 27 年 5 月に取りまとめ予定。また、若年⼥性の
働く意欲を喚起し就業に誘導する「若年⼥性のため
の「しごとラボ」推進事業」を実施。
【今年度何をするか】
【実施状況】
中⾼年齢者等の就職困難者の就業⽀援
中⾼年齢者等の就職困難者の就業⽀援
□知識や経験の有する中⾼年齢者の再就職⽀援に
○しごとフィールドにおいて中⾼年齢の求職者に対する
取り組みます。
カウンセリング等の就職支援を実施するとともに、面
接対策をはじめ就職に役⽴つセミナーを開催。
・セミナー
33 回
・参加者 208 人
□芦原・⼣陽丘の技専校等において、離職者に対す
○中⾼年齢者の再就職を⽀援するため、企業ニーズを
る再就職訓練に取り組みます。
考慮した職業訓練を実施するとともに、就職支援員
やカウンセラーを配置し、訓練生の就職活動の支援
や精神面でのサポートを実施。
【何をどのような状態にするのか】(年度⽬標)
【取組結果】
雇用の拡大
雇用の拡大
■しごとフィールドによる⽀援(若者、⼥性含む)
■しごとフィールドによる⽀援(若者、⼥性含む)
・就職者数
8,000 人
・就職者数
8,080 人(3 月末現在)
・登録企業数
5,000 社
・登録企業数
4,606 社(3 月末現在)
- 130 -
商工労働部
■⾦融機関等との連携による若者と優良な中⼩企業
■⾦融機関等との連携による若者と優良な中⼩企業
との結びつけ
との結びつけ
・優良な中⼩企業とのネットワークの形成 1,000 社
・優良な中⼩企業とのネットワークの形成 1,044 社
・就職者数
・就職者数
200 人
290 人
■定着支援の働き掛け:企業数 300 社
■定着支援の働き掛け:企業数 660 社
産業人材の育成
産業人材の育成
■技専校における人材育成数
2,700 人
■⺠間訓練機関における⼈材育成数 5,400 人
■技専校における人材育成数
2,372 人
■⺠間教育訓練機関における⼈材育成数 4,226 人
離職者等再就職訓練(⺟⼦家庭の⺟等含)
3,582 人、デュアルシステム訓練 644 人
(26 年度中訓練修了者)
【部⻑コメント(総評)】
「産業振興と一体となった人材の育成・雇用の拡大」については、所期の目標をほぼ達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
・「しごとフィールドによる支援」、若者と優良な中⼩企業を結びつけるための「優良な中⼩企業とのネットワークの
形成」「就職者数」及び「定着支援の働き掛け企業数」は、おおむね目標を達成した。
○できなかったこと(課題・反省点)
・「技専校及び⺠間教育訓練機関における⼈材育成数」は、雇用状況の改善に伴う志願者数の減少等によ
り⽬標値を若⼲下回った。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組みの方向性>
○推進
・雇⽤失業情勢の改善は⾒られるものの、⾮正規労働者の割合が増加していることや若者の離職率が⾼いこ
となど、課題も多く⾒受けられることから、引き続きOSAKAしごとフィールドを核として若者や⼥性等の就職
⽀援、優良な中⼩企業の⼈材確保・定着⽀援に努める。
・加えて、国交付⾦等を活⽤し、ものづくり企業等における⾼校⽣のインターンシップのコーディネート、ものづくり
中小企業等を支える中核⼈材となる若者の就職や中⼩企業とのマッチングを進めるなど、産業振興と一体と
なった産業人材の育成・確保を図る。
・また、各技専校において、地域関係機関等との連携を強化するとともに、特色ある訓練により、産業人材の育
成拠点化を進める。
- 131 -
商工労働部
自己評価
■テーマ4:障がい者雇用の促進
【めざす方向】
〇働きたいと願う障がい者が、適性や個性を活かして仕事に就き、働き続けることができる社会をめざします。
〇平成 29 年度までに府内⺠間事業主の実雇⽤率を 2%以上とする中期目標を達成するため、 ロードマッ
プに沿った取組みを進めます。
〇訓練段階から企業⽀援に⾄るあらゆるステージで、障がい者の職場定着を念頭に置いた取組みを進めま
す。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
中期目標の達成に向け、雇用機会の拡大、就労
支援、職場定着支援に取り組みます
【今年度何をするか】
【実施状況】
事業主の雇用機会の創出・拡大
事業主の雇用機会の創出・拡大
□ハートフル条例に基づき、府と取引のある法定雇⽤
○府と関連のある法定雇⽤率未達成事業主に対し、
率未達成事業主に対して、達成に向けた働きかけ
達成指導とサポートを実施
や、⽀援を⾏います。
◇ハートフル条例に基づく達成状況報告事業主のう
ち、法定雇⽤率を達成した事業主の割合 57%
・雇入れ計画提出件数(22〜26 年度) 866 社
・達成状況報告書提出件数(26 年度) 150 社
うち、達成 85 社、未達成 65 社
□障がい者雇用促進センターのサポートにより知的障
○特例⼦会社の設⽴を検討する企業等への働きかけ
がい者や精神障がい者等の雇⽤の場となる特例⼦
◇特例⼦会社や重度障がい者多数雇⽤法⼈の認
会社の設⽴を促進するとともに、不⾜数の多い⼤規
定を受けた事業主数 3社
模事業主等ハートフル条例の対象外事業主に対
○ハートフル税制の紹介等による雇用維持・拡大の働
し、障がい者の雇用を一層拡大するよう働きかけま
きかけ(H26.6、H27.3 に文書送付) 2,189 社
す
○障がい者雇⽤促進センターの⺠間専⾨員による働きかけ
◇雇⽤障がい者数を増加したハートフル条例の指導
対象外事業主 8 社
・条例対象外企業への個別訪問 160 社
- 132 -
商工労働部
【今年度何をするか】
【実施状況】
障がい者の就労支援
障がい者の就労支援
□⼤阪障害者職業能⼒開発校等における実践的な
○⼤阪障害者職業能⼒開発校、府⽴⾼等職業技術
職業訓練、企業等を活用した多様な委託訓練にお
専門校及び特別委託施設において、身体・知的・精
いて、就職に必要な職業訓練を実施します。
神・発達の各障がい者を対象とした職業訓練を実施
している。また、障がい者の態様に応じた多様な委託
訓練については、企画提案公募等によって選ばれた
⺠間教育訓練機関等を活⽤して、37 科⽬年間定
員 730 名で実施している。
◇障がい者を対象とする職業訓練
・障害者校
8 科目 定員 140 人
・芦原校
3 科目 定員 50 人
・北⼤阪校
1 科目 定員 20 人
・特別委託 13科目 定員 151 人
◇障がい者の態様に応じた多様な委託訓練の修了者
・知識技能習得(座学系)訓練 157 人
・知識技能習得(作業系)訓練
32 人
・実践能⼒習得訓練
47 人
・デュアルシステム訓練
8人
・e-ラーニング訓練
11 人
・特別支援学校等早期委託訓練 28 人
□OSAKA しごとフィールドにおいて、相談・カウンセリン
○障がい者雇用促進センターや OSAKA しごとフィール
グから職場実習、就職後のフォローアップまで一貫し
ドにおいて、働きかけやサポートを⾏うとともに、地域
た就職⽀援サービスを⾏います。また、地域⼈づくり
人づくり事業を活用した就職支援を実施。
事業を活用した就職支援に取り組みます
◇障がい者雇用促進センターなどの働きかけやサポー
トにより府内で雇用された障がい者の数 525 人
【今年度何をするか】
【実施状況】
精神障がい者等の職場定着支援
精神障がい者等の職場定着支援
□精神障がい者等の雇用や職場定着を促進するた
○精神障がい者等の雇用や職場定着を促進するため
め、従業員が職場内のサポーターとなるよう養成しま
に、精神障がい者等職場サポーターの養成や、精神
す。また、企業で働く精神障がい者等のセルフコント
障がい者雇⽤管理⼿法の導⼊を⾏った
ロールをサポートする雇⽤管理⼿法の普及に取り組
◇職場サポーター養成研修受講者数
みます
◇雇⽤管理⼿法導⼊件数
- 133 -
103 人
54 件
商工労働部
【今年度何をするか】
【実施状況】
福祉部・教育委員会等の連携
福祉部・教育委員会等の連携
□中⼩企業を中⼼に障がい者雇⽤の機運の醸成と更
○府内中小企業者等に対し、障がい者サポートカンパ
なる拡大をめざすため、福祉部、教育委員会と連携
ニー制度への登録を誘導するとともに、登録企業のう
して「障がい者サポートカンパニー制度」を普及しま
ち、障がい者雇用等の取組みが顕著な企業を表彰
す。
し、その取組みを広く府⺠に広報。
◇障がい者サポートカンパニー登録企業数 107 社
◇大阪府ハートフル企業顕彰の実施
・大賞(1 社)、教育貢献賞(1 社)、チャレンジ
応援賞(3 社)に対する知事表彰(9/12)
・府政だより等で紹介
【何をどのような状態にするのか】(年度⽬標)
【取組結果】
障がい者を雇用する事業主数の増加
障がい者を雇用する事業主数の増加
■ハートフル条例に基づく雇⼊れ計画達成状況報告
●ハートフル条例に基づく雇⼊れ計画達成状況報告
事業主のうち、法定雇⽤率を達成した事業主数の
事業主のうち、法定雇⽤率を達成した事業主数の
割合 平成 25 年度 57% → 60%
割合 平成 26 年度 57%
■特例⼦会社や重度障がい者多数雇⽤法⼈の認定
●特例⼦会社や重度障がい者多数雇⽤法⼈の認定
を受けた事業主数 新規 3 社
を受けた事業主数 新規 3 社
■障がい者を多数雇用する中小事業主の数 新規
●障がい者を多数雇用する中小事業主の数 新規 7
10 社
社
雇用障がい者数の増加
雇用障がい者数の増加
■障がい者雇用促進センター及び OSAKA しごとフィー
●障がい者雇用促進センター及び OSAKA しごとフィー
ルドの働きかけやサポート、地域人づくり事業を活用
ルドの働きかけやサポート、地域人づくり事業を活用
した就職支援により、府内で雇用された障がい者の
した就職支援により、府内で雇用された障がい者の
数 320 人
数 525 人
職業能⼒開発施設の就職率の向上
職業能⼒開発施設の就職率の向上
■⼤阪障害者職業能⼒開発校等における平成 26
●職業能⼒開発施設の就職率は、平成 27 年6⽉
年度訓練⽣の就職率
80%
末に集計。
■障がい者の態様に応じた多様な委託訓練の平成
26 年度訓練⽣の就職率 45%
精神障がい者等の職場定着に取り組む企業の増加
精神障がい者等の職場定着に取り組む企業の増加
■精神障がい者等の企業内サポーターの養成数
●精神障がい者等の企業内サポーターの養成数
100 人
103 人
- 134 -
商工労働部
■精神障がい者等の雇⽤管理⼿法の導⼊企業数
●精神障がい者等の雇⽤管理⼿法の導⼊企業数
50 社
54 社
【部⻑コメント(総評)】
「障がい者雇用の推進」については、所期の目標をほぼ達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
・「事業主の雇用機会の創出・拡大」と「障がい者の就労支援」に加え「精神障がい者の職場定着」に取り
組み、着実に障がい者の雇用者数の増加につなげている。
・法定雇⽤率を達成したハートフル条例対象事業主の数はほぼ⽬標どおり、これら企業により府内で雇⽤
された障がい者は目標以上だった。
○できなかったこと(課題・反省点)
・⼤阪の実雇⽤率については、1.83%を目指して取り組んできたが、平成 26 年 6 月 1 日現在の実雇用
率は 1.81%(前年度から 0.05 ポイント上昇)と若⼲下回った。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組みの方向性>
○推進
・平成 29 年度までに府内事業主の実雇⽤率を2%以上とする中期⽬標を達成するため、ロードマップに
沿った取組みを着実に進める。
・平成 26 年度から取り組んでいる、精神障がい者等の雇⽤と職場定着事業をはじめ、今後も企業をトー
タルでサポートしていく。
・中⼩企業を中⼼に障がい者雇⽤の機運醸成と更なる拡⼤を⽬指すため、平成 26 年度から制度を刷新
した「障がい者サポートカンパニー制度」は、福祉部や教育委員会等との連携強化を図り、事業者登録の
さらなる普及を図る。
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環境農林⽔産部
重点政策推進方針 26 年度点検結果
■テーマ1:環境先進都市・大阪の実現と新たなエネルギー社会づくり
自己評価
ほぼ達成
【めざす方向】
豊かで快適な大気・水質が保全され、地球温暖化対策が進み、安全の確保を前提に安定的で適正な価格
での電⼒供給体制が整った、府⺠が暮らしやすく、かつ事業活動が⾏いやすい環境づくりとエネルギーの先進都
市をめざします。
「将来ビジョン・大阪」に掲げる将来像イメージ
「新エネルギー都市 ナンバー1」
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
エネルギーの地産地消の推進
□創エネ・省エネの普及促進
実施状況・取組結果
【実施状況】
○「おおさかスマートエネルギーセンター」において、府⺠・事業
者からの創エネ・省エネ等に関する様々な相談などに、ワン
ストップで対応するとともに各種マッチング事業や、融資事
業、各種セミナー開催などを実施。
○H26.4、H27.3 避難所等に太陽光パネルや蓄電池等の
導入を促進する「GND 基⾦事業」について、市町村等を
対象に再公募を実施。
○H26.4、10 道路敷や河川敷を貸し出す、いわゆる⼟地
貸し事業の発電事業者を公募。(計 3 箇所決定)ま
た、府有施設の屋根貸し事業も昨年度に引き続き、9 月
に公募。(6 施設決定)
○H26.10 岸和田市域のため池において、府内初となる水
上太陽光発電の事業化が決定。
○H26.6~ 一定の条件を満たすビルエネルギー管理システ
ム(BEMS)の取扱い事業者の登録・公表等を⾏う「お
おさか版 BEMS 事業者登録制度」をスタート。
(21 社登録)
○H26.6,7 電⼒システム改⾰の推進や FIT 制度の運⽤
改善等を国へ提案・要望。
○H27.1 関⻄電⼒の電気料⾦再値上げに関する国への
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環境農林⽔産部
申し入れ
○おおさかスマートエネルギー協議会を開催(計 19 回)
エネルギー地産地消の拡大
【取組結果】
■太陽光パネルや省エネ機器の設置拡⼤(融資予
●創エネ設備及び省エネ機器設置特別融資制度
定件数:400 件)
融資件数:116 件
■おおさかスマートエネルギーセンターのワンストップ相談
窓口化(延べ相談件数:1000 件)
延べ相談件数:701 件
■「発電事業者+屋根・遊休地」などのマッチング、コ
ーディネート(総マッチング件数:200 件)
省エネ・省 CO2 の推進
□節電取組みの推進
●屋根貸し・土地貸し事業や省エネ診断などによる
総マッチング件数:122 件
■より多くの施設(避難所等)へ、太陽光発電設備
や蓄電池等を導入
●おおさかスマートエネルギーセンターにおける
●GND 基⾦事業による太陽光パネルや蓄電池等の導⼊
予定施設:81 施設(府 10、市町村 69、⺠間 2)
【実施状況】
(1)関係機関との連携による節電の取組み
○平成 26 年 5 月から 9 月 関⻄広域連合の夏の節電⽬
標の設定を受け、節電対策 PT、計画停電対策 PT を開
催し、府として目標を設定《昨夏実績以上の節電の実施
(H22 年度夏⽐ 11%減以上)》し、以下の取組みを実
施
・関⻄広域連合等と連携し、家族でおでかけ節電キャンペ
ーンを実施
・温暖化防⽌条例対象事業者への呼びかけ
・商⼯会議所、商⼯会等への協⼒依頼
・計画停電、電⼒需給ひっ迫への備え
○平成 26 年 11 ⽉から翌年 3 ⽉まで関⻄広域連合の冬の
節電目標の設定を受け、節電対策 PT、計画停電対策
PT での意⾒交換を経て府として目標を設定(平成 22 年
度冬⽐ 7%減)し、府⺠や事業者への節電呼びかけを実
施
(2)府庁の節電の取組み
○平成 26 年 7 月から 9 月 庁内の夏の節電対策として「平
成 26 年度⼤阪府庁夏の節電実⾏⽅針」を策定し、空調
28℃設定の徹底、照明の間引き消灯や待機電⼒の削減
などを実施。(目標:平成 22 年度⽐ 15%以上の削減
※咲洲庁舎は平成 23 年度⽐)
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環境農林⽔産部
○平成 26 年 12 月から 3 月 庁内の冬の節電対策として
「平成 26 年度⼤阪府庁冬の節電実⾏⽅針」を策定し、
空調 19℃設定の徹底などを実施。(目標:平成 22 年
度⽐ 10%削減※咲洲庁舎は H23 年度⽐)
○大規模事業者に対する取組み
□府温暖化防⽌条例等に基づく対策の推進
・温暖化防⽌条例に基づく対策計画書(約 80 社)・実
績報告書の届出指導(約 900 社)を実施し、平成 25
年度実績を把握(届出事業者数の約7割を占める平
成 24 から平成 26 年度を計画期間とする事業者は
4.7%削減達成)
○業務・産業部門の事業者対策
・温暖化防⽌条例に基づく⽴⼊調査を実施
○府庁⾃らの省エネ・省 CO2
・平成 26 年 8 月主任環境推進員会議及び平成 26 年
11 ⽉省エネルギー対策等推進研究会で、温暖化対策ふ
ちょうアクションプランの周知と実施を依頼。
○大阪府ヒートアイランド対策推進計画の改定
□ヒートアイランド対策の推進
・環境審議会の答申や大阪府市ヒートアイランド対策基
本方針を踏まえ、ヒートアイランド対策推進計画案を取り
まとめ、パブリックコメントを⾏い、その結果を反映した「おお
さかヒートアイランド対策推進計画」を策定
節電による電⼒需要抑制
【取組結果】
■節電の取組みを促進し、夏・冬の電⼒需要を抑制(今
夏:昨年実績(H22 年⽐ 11%減)以上)
●平成 26 年夏冬ともに節電の⽬安とした削減率を達成し、
需給ひっ迫を回避
⇒実績:平成 22 年度⽐約 13%削減
●温室効果ガス排出量の平成 26 年度実績は、平成 27 年
秋頃判明予定。
温室効果ガス排出量の削減
・条例に基づき⼤規模事業者(特定事業者)の温室効果
●温暖化防⽌条例に基づく⼤規模事業者(特定事業
ガス排出量を削減(前年度⽐1%以上)
者)の温室効果ガス排出量の削減(平成 26 年度実績
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環境農林⽔産部
は、平成 27 年秋ごろ判明予定)
・業務・産業部⾨の事業者対策(温暖化防⽌条例に基づ
●49 件の⽴⼊調査(表彰事業者の現地確認を含む)を実
く⽴⼊等現地調査:50 件)
施
大阪府市ヒートアイランド対策基本方針に基づく対策
の推進
・大阪府ヒートアイランド対策推進計画を改定
●大阪市と共同で「おおさかヒートアイランド対策推進計画」
を策定し、平成 27 年 3 月に公表
大気環境の改善
□微⼩粒⼦状物質(PM2.5)対策の推進
【実施状況】
○注意喚起情報の幅広い周知
・府ホームページ「大気汚染常時監視のページ」で防災情
報メールへの登録を呼びかけ。
・銀⾏や市町村に協⼒を依頼し、府⺠に登録を呼びかける
チラシ約 2,800 部を各窓口等に配架。
・⼤阪府病院協会及び⼤阪府私⽴病院協会に協⼒を依
頼し、各協会誌(11 月号)に防災情報メールへの登録
を呼びかける記事を掲載。
・市町村に対し、防災情報メール以外の⼿段(防災⾏政
無線や広報⾞等)を活⽤して注意喚起を周知するよう働
きかけ。
○監視体制充実
・PM2.5 の測定機を、府所管の一般環境大気測定局5
局に増設し、9月末から測定を開始。
□解体等工事における石綿飛散防止対策の推進
○解体等工事における石綿飛散防止対策の徹底
・⼤気汚染防⽌法・⽣活環境保全条例の届出のあった解
体現場に全数⽴⼊検査を実施。
・建設リサイクル法届出情報を活⽤した解体現場への⽴
入検査やパトロールを実施。
○各種団体と協同で改正法・条例の周知を図る。
・6 月に、「みんなで防止!!石綿飛散 キックオフ会議」を開
催、法・条例改正の周知に係るキックオフ宣⾔を採択。
・キックオフ宣言に則り多彩な周知活動を実施。
・12 月に、大阪府「みんなで防止!!石綿飛散」推進会議
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環境農林⽔産部
を開催し、11 月までの周知状況をとりまとめ、公表。
・11 ⽉までの周知活動協⼒⺠間団体:45 団体(うち
宣言賛同 20 団体)
PM2.5 の注意喚起情報の幅広い周知と監視体制充
実
【取組結果】
■PM2.5 の注意喚起情報をより幅広く周知するための防
災情報メールへの登録促進と、市町村による広報⾞、防
災⾏政無線の活⽤の促進
●注意喚起情報の幅広い周知
・防災情報メール登録者数は、この1年間で約 2 万 5 千人
増加し、約 17 万人(平成 27 年2⽉末時点)。
・37 市町村が、防災⾏政無線、広報⾞、コミュニティ FM 等
を活用した注意喚起の周知を実施(平成 27 年2⽉末
時点)。
■PM2.5 の測定機を府所管の環境大気測定局5局に増
設(20 局→25 局)
●監視体制充実
・府所管局数は5局増加し、25 局。
石綿飛散防止対策の強化
■解体等⼯事における⽯綿⾶散防⽌対策の徹底(不適
正な工事の発生件数 0 件)
■各種団体と協同で改正法・条例の周知を図る。
●解体等工事における石綿飛散防止対策の徹底
・不適正な⼯事の発⽣件数0件
●各種団体と協同で改正法・条例の周知を図る。
・⾏政・団体を通じた啓発チラシの配布や団体の説明会
などで発注者に関係する延べ 10 万人超に周知。
- 140 -
環境農林⽔産部
【部⻑コメント(総評)】
「環境先進都市・大阪の実現と新たなエネルギー社会づくり」については、ほぼ所期の目標どおりに達成しました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
おおさかスマートエネルギーセンターにおいて、各種マッチング事業など創エネ・省エネにかかる様々な事業
を推進するとともに、電気料⾦再値上げなどについて必要な要望・申し⼊れを国等に対し実施しました。
節電の取組みでは、関⻄広域連合等と連携して、幅広く節電を呼びかけ、府⺠、事業者のご理解とご
協⼒により、夏冬とも節電⽬安を達成し、需給ひっ迫に⾄ることは有りませんでした。また、省エネ・省 CO2
の推進では、各部⾨で掲げた対策、取組みを着実に実施するとともに、⼤阪府地球温暖化対策実⾏計
画、おおさかヒートアイランド対策推進計画を策定しました。
大気環境の改善では、PM2.5 の注意喚起情報をより幅広く周知するため、防災情報メールへの登録を
促進し、登録者数は約 17 万人となりました。また、37 市町村が広報⾞等の広報媒体を活用することにな
りました。PM2.5 の府所管の測定機を新たに5局に設置し、9月末から測定を開始しました。さらに、石
綿⾶散防⽌対策を強化した改正法・条例を各種団体と協同して周知し、⽴⼊検査やパトロール等の監
視体制の強化により、不適正な⼯事は発⽣しませんでした。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
おおさかエネルギー地産地消推進プランに基づき、再⽣可能エネルギーの普及拡⼤や省エネの推進な
ど、エネルギーの地産地消を目指した施策・事業を着実に推進していきます。
温暖化関係の計画の⽬標達成に向け、関係部局と連携し、省エネ・省 CO2 及びヒートアイランド対策
を着実に推進します。
PM2.5 対策については、今後も監視測定を⾏うとともに、⾼濃度が予想される場合の注意喚起につい
て、より幅広い周知を図ってまいります。また、石綿飛散防止対策は、建物解体等工事が平成 40 年にピ
ークを迎えることと予想されることから、今後も監視活動を継続し、不適正な⼯事の未然防⽌を図ります。
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環境農林⽔産部
自己評価
■テーマ2:「みどりの風を感じる大都市・大阪」の実現
ほぼ達成
【めざす方向】
府⺠が実感できるみどりを創造し、⼤阪の魅⼒向上と、ヒートアイランド現象の緩和などで都市環境を改善しま
す。
「将来ビジョン・大阪」に掲げる将来像イメージ 「みどりの風を感じる大都市 オンリー1」
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
みどり豊かな自然環境の保全
【実施状況】
□みどりの空間を適切に保全。災害に強いまちづくりに貢献
○ナラ枯れ等の森林病害⾍防除対策:今年度被害が発
生した府内8市町において、被害木の伐倒、くん蒸等、病
害虫防除対策を実施中。
○治⼭対策:⼭地災害から府⺠の⽣命・財産の保全等を
図るため、⼭崩れ等により荒廃した⼭地の復旧整備等を
⾏う治⼭対策を 31 地区で着手し、実施中。
○ 決壊時に下流への影響が⼤きいため池の耐震診断の実
施(地質調査で得られたデータを基に大規模地震によっ
て堤が決壊に至るような事象を生じないか解析)
○ため池ハザードマップ作成・公表に係る市町村意⾒交換会
の実施、他府県の先進地視察など市町村が作成するため
池ハザードマップの作成を⽀援。ため池の氾濫解析結果を
市町村に提供し、洪水や土砂災害などの情報を盛り込ん
だ地域版ハザードマップ作成への活用を依頼。
⾥⼭等の保全を推進
【取組結果】
■ナラ枯れ等の森林病害⾍防除対策:⾼槻市など 8 市町
●ナラ枯れ等の森林病害⾍防除対策:今年度被害が発
生した府内8市町において、被害木の伐倒、くん蒸等、病
害虫防除対策を実施。
■治山対策箇所数: 46 地区
●治⼭対策:⼭地災害から府⺠の⽣命・財産の保全等を
図るため、⼭崩れ等により荒廃した⼭地の復旧整備等を
⾏う治⼭対策を 40地区で実施。
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環境農林⽔産部
ため池など農林業関係施設の防災対策の推進
●ため池など農林業関係施設の防災対策の推進
■ため池耐震診断:57 箇所、
ハザードマップ作成支援:32 箇所
・ため池耐震診断:57 箇所
・ハザードマップ作成支援:42 箇所(地域版ハザードマッ
プ 12 箇所を含む)
みどりの風を感じるネットワークの形成
【実施状況】
□みどりの軸線形成に向け企業や府⺠との協働を強化
○⼤阪にみどりを増やすため、道路など公共空間と沿線⺠有
地を一体的に緑化し、「みどりの太い軸線」をつくる「みどりの
⾵促進区域」の主要路線沿道で、府⺠や企業が主体とな
った緑視効果の⾼い⺠有地緑化を⽀援
みどりの⾵促進区域での企業や府⺠との協働によるみ
どりづくりを強化
【取組結果】
■主要路線沿道での地域住⺠による緑視効果の⾼い⺠有
地緑化の推進:4 地区
●主要路線沿道で地域による緑視効果の⾼い⺠有地緑化
の推進:1 地区で実施。
■みどりの⾵を感じる⼤都市・⼤阪の協⼒企業:220 社
●みどりの風を感じる大都市・大阪の実現のため、樹木や苗
⽊などの提供、敷地緑化、事業広報などに協⼒いただいた
企業は累計 217 社。
街の中に多様なみどりを創出
【実施状況】
□⺠間資⾦の活⽤など都⼼部で多様なみどりづくりを推進
○東梅田地区でネーミングライツ方式によるみどりづくりに向
け、関係機関と施設整備のための協議を⾏った。
○都市養蜂を通じた緑化活動:新たな拠点づくりに向けた
調整を進めた。
都心部でのシンボリックなみどりづくりを創出
【取組結果】
■多くの人が集まる中心市街地でネーミングライツ方式によ
るみどりづくりの推進:1 箇所以上
ンを目指して整備を進める。
■都市養蜂を通じた緑化活動である「ミツバチプロジェクト」
の展開:新たに1地区以上
●東梅田地区で関係者との協議が整い、27 年 6 月のオープ
●新たに 2 地区で養蜂拠点を確保。4 月中に緑化活動を開
始予定。
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環境農林⽔産部
みどりの⾏動の促進
【実施状況】
○「おおさか芝⽣教室」において地域で維持管理等ができる
□多様な施策を通じたみどり⾏動の促進
人材を育成。「おおさか芝生優秀賞」により、地域の優れた
取組み事例を収集し広めることで地域⼒を向上。
○みどりと健康ウォーキング(5 月)、「みどりと風の月間(8
⽉)」、などを通じてみどり⾏動の促進を PR した。
○街の緑視率調査を 8 月に 94 地点で実施し、結果を公表
した。
みどり⾏動に参加した府⺠の数を拡⼤
【取組結果】
■「みどりと風の月間(8 月)」を通じたイベントや街の緑視率
●みどりと風の月間(8月)」、みどりと健康ウォーキング、生
の公表などによりみどり⾏動に参加する府⺠:20 万人以
駒山系花屏風や共生の森、農空間保全活動などにより、
上
みどり⾏動に参加した府⺠の数:約 24 万人
■「おおさか芝⽣教室」において地域で維持管理ができる⼈
材を育成:300 人
●「おおさか芝⽣教室」において地域で維持管理ができる⼈
材を約 500 人育成(H27.3⽉までの累計実績:約
1700 人)。
「おおさか芝生優秀賞」により、20 校の実⾏委員会に賞を
授与。
森林の保全及び都市の緑化の推進に関する調査検討
□有識者による会議の運営
【実施状況】
○⼤阪府森林の保全及び都市の緑化の推進に関する調査
検討会議を7回開催
施策の方向性などの検討
【取組結果】
■関係者の意⾒も聴取しながら、具体的な施策等のあり⽅
について議論
●新たな施策展開の基本的な考え方や対策、それに伴う財
源のあり方について、中間とりまとめとして示され、公表。
(H26.9.12)
●森林保全や都市緑化推進のためには、府⺠⼀⼈ひとりの
理解と協働が不可⽋であるとの提⾔もいただき、府⺠理解
向上のため、府⺠アンケート・府⺠シンポジウム・タウンミー
ティング・出前懇談会を開催するなど、今後の検討を深め
るために府⺠のご意⾒をお聴きしている。
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環境農林⽔産部
【部⻑コメント(総評)】
「『みどりの風を感じる大都市・大阪』の実現」については、ほぼ目標どおりに達成しました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
⾥⼭・農空間の保全や豊かな⾃然環境保全に加え、府⺠の安⼼・安全の観点から、治⼭対策・ため
池の耐震性診断や市町村へのハザードマップ作成支援等を着実に進め、防災対策を進めました。
みどりの⾏動促進に向けた多様な取組みを継続して進め、参加した府⺠の数は⽬標を上回る約24
万人となりました。
<上記評価を踏まえた27年度における取組の⽅向性>
○推進
引き続き、近年、頻発する局地的豪⾬などに対する監視の強化等も含めた、⾥⼭・農空間の保全、治
山対策・ため池防災の取組みを進めます。
また、みどりの⾵促進区域」でのみどりの太い軸線づくりなど府⺠が実感できるみどりの創造のため、官⺠
協働での緑化の促進や、みどりの⾏動促進に向け、府⺠が参加したいと感じていただける取組みを進めま
す。
- 145 -
環境農林⽔産部
自己評価
■テーマ 3:元気な農林⽔産業づくり
ほぼ達成
【めざす方向】
府⺠に新鮮でおいしく、安全安⼼な⼤阪産(もん)が提供されるとともに、農空間・海域・内⽔⾯、森林等が
健全に保全され、安全安⼼の確保や都市の中での癒し空間の提供など、府⺠⽣活にゆとりと安らぎを与えてい
ます。
「将来ビジョン・大阪」に掲げる将来像イメージ 「全国ブランド・大阪産(もん) オンリー1」
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
⼤阪産(もん)ブランド化の確⽴と 6 次産業化の推
□大阪産(もん)のブランド化の推進
【実施状況】
○大阪産(もん)のブランド化の推進
・大阪産(もん)五つの星大賞表彰事業
大阪産(もん)の普及啓発やブランドイメージの向上に
貢献した優れた活動を表彰。応募 40 件のうち、公開投票
等を経て大賞 5 組を表彰。
・大阪産(もん)大集合等の開催
大阪産(もん)、大阪産(もん)名品等の即売等の
イベントを 11/1〜2 の 2 日間開催。(難波宮跡公園
NHK 大阪放送局南側広場、出展者 延べ 76 事業者、
来場者約 20,000 人/2 日間)
また、市町村等と連携し、各種イベント等を通じて大阪
産(もん)PR を府内各地で実施。
・大阪産(もん)ファンクラブ(メルマガ)登録
2,436 件(3/31 現在)
facebook:総閲覧件数 167,936(4/1〜3/31)
・エースコックとの連携による「大阪ラーメン」の開発を支援
・首都圏プロモーション(食材検討会)
8/28 愛宕グリーンヒルズモリタワー内のレストラン
2/13 渋谷のレストランにて開催
・料理コンテストとタイアップした PR
「⾷の都・⼤阪」推進会議と連携したプロの料理⼈の料
理コンテスト「第 5 回食の都・大阪グランプリ」において「大
阪産(もん)特別賞」を授与(11/23)。
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環境農林⽔産部
○ 大 阪 産 ( も ん ) 6 次 産 業 化 サ ポ ート セン タ ーを 開 設
(4/10)。農林漁業者等の相談などに応じ、6次産業
化を支援。
○6次産業化ネットワーク活動推進事業
農業者と事業者等との連携による新商品開発・販路開拓
を支援(推進事業8件、整備事業2件)。
大阪産(もん)のブランド確⽴
【取組結果】
■府⺠認知度の向上:63.8%(H28 年度までに 70%
●府⺠認知度 57.0%(H27.3)
を目標)
■6 次産業化の推進:推進事業 8 件、整備事業 2 件
●6 次産業化の推進
・水なすコンフィチュールなど 7 つの新商品の販売を開始
・果実乾燥機など設備整備
活気と魅⼒に満ちた「農のある暮らし」の実現
□多様な担い手の育成
【実施状況】
○大阪農業を支える新たな担い手の確保。
企業や他分野からの就農希望者を積極的に募集し、貸
付可能な農地の確保をはじめとする支援を実施。
○もうかる農業人材育成参入事業の導入による参入促進と
技術研修の一体的な運用等により、産地の核となる担い
手育成を図った。
○また、⼤阪農業への参⼊を希望する都市住⺠等を対象と
した就農サポートセミナーの開催により、多様な担い手等の
大阪農業への参入促進を図った。
□生産振興・地産地消の推進
○生産振興・地産地消の取組み
・⼤阪産(もん)の⽣産⼒の向上及び地産地消を推進する
ため、⼤阪版認定農業者⽀援事業を活⽤し、共同利⽤
機械や農産物直売設備の整備等を実施
(集出荷⽤冷蔵庫等 11 件)
・府⺠へ安全・安⼼な農産物を提供するため、⼤阪エコ農産
物の生産拡大や農薬適正使用に向けた取り組み支援等
を実施。
(H26 大阪エコ農産物認証面積:実績 526ha)
- 147 -
環境農林⽔産部
□農空間の保全・活用の推進、遊休農地対策及び遊休化
の未然防止対策の推進
○農空間の保全・活用
農家への意向調査等により貸借可能農地を掘り起こし農
地中間管理機構による担い⼿への農地集積を推進した。
都市住⺠と農家が参加した交流会の開催等により農空
間づくり活動を着実に進めた。
大阪農業を支える新たな担い手の確保
【取組結果】
■企業参入 6 社、新規参入者 13 人、準農家 18 人増の
実現
●大阪農業を支える新たな担い手の確保
企業参入 6 社、新規参入者 18 人、準農家 13 人
大阪産(もん)のブランド確⽴ 【再掲】
【前掲】
地域⼒による農空間の保全・活⽤
■遊休農地及び遊休化の未然防止対策を含む農空間の
保全・活用面積の増加:80ha
●農空間の保全・活用
農地貸借等による農空間の保全・活用:97ha
(自己耕作再開等 39ha、農地貸借 58ha)
「都市の健康を育む⼤阪の森林・林業」の再⽣
□森林経営の集約化
【実施状況】
○複数の森林所有者がまとまって、森林組合等に経営を委
託し、計画的な間伐、⽊材⽣産を⾏う「森林経営計画」
の策定を促進。
○新規の森づくりプランナー希望者はなかったが、既存のプラ
ンナーへの個別指導を⾏うとともに、森林作業道作設オペ
レーター研修を開催するなど、技術者を育成。
□府内産⽊材「おおさか材」の利⽤促進
○⺠間保育所の内装⽊質化を⽀援する「⼀園⼀室⽊のぬく
もり推進モデル事業」を3園で実施。
林業経営の集約化促進
■森林経営計画の策定地域:15 地域
【取組結果】
●森林経営計画の策定地域
新たに 12 地域で策定、3 地域で協議中
(H27.3:32 地域)
■森づくりプランナー等の育成:5 人
●森林プランナーなど技術者育成研修等への参加⼈数
74 名
- 148 -
環境農林⽔産部
府内産⽊材の利⽤拡⼤
■府内産⽊材利⽤量:10,000m3/年
●府内産⽊材利⽤量は、H27 年 7 月頃判明予定
(H25 実績 8,419 ㎥)
「美しく豊かな魚庭(なにわ)の海」の再生
□⿂の育つ海づくりと⿂庭(なにわ)の⿂の魅⼒発信
【実施状況】
○⿂の産卵育成場の整備
(増殖場〔藻場〕):0.8ha)
12 月に着工し、3 ⽉に整備完了
○攪拌ブロック礁の設置(2.0ha)
1 月に着工し、3 ⽉に設置完了
豊かな海の再生と地産地消の推進
■⿂の産卵育成場(藻場)⾯積増加:3ha
【取組結果】
●産卵育成場(増殖場〔藻場〕及び攪拌ブロック礁設置海
域) :計 2.8ha 増加(3 月)
■産地市場来客者数:50 万人
●平成 26 年度産地市場来場者数:48 万人
(H27.3 調査結果)
【部⻑コメント(総評)】
「元気な農林⽔産業づくり」については、ほぼ所期の⽬標どおりに達成しました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
大阪産(もん)ブランド推進は、ブランド化と 6 次産業化をこれまで以上に強⼒にすすめていく体制を整
えました。
多様な担い手の確保・育成や農空間の保全と活用も着実に進めました。
⼤阪の森林・林業の再⽣では、地域ぐるみによる林業活動の活性化に向けた「森林経営計画」の策定
など、林業経営振興に取り組みました。
「美しく豊かな魚庭(なにわ)の海」の再生では、大阪産(もん)魚介類の積極的な PR を⾏うととも
に、藻場造成や攪拌ブロック設置に取り組みました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
大阪産(もん)のブランド化や 6 次産業化の推進に向けた取組み、企業等の大阪農業を支える新た
な担い⼿の確保や⼤阪独⾃の新技術を確⽴し普及させることにより、⼤阪の魅⼒発信と農業の成⻑産業
化を図り、農空間の保全と活用の取組みを強化していきます。
「森林経営計画」策定を働きかけ、「森づくりプランナー等」の育成⽀援を図り、木材のブランド化を促進
し、⼤阪の森林・林業の再⽣に取組みます。
「美しく豊かな魚庭(なにわ)の海」の再生のため、「新・大阪府豊かな海づくりプラン」に基づき、漁業地
- 149 区の活性化と都市部における豊かな生活の実現を進めます。
都市整備部
重点政策推進方針 26 年度点検結果
自己評価
■テーマ1:防災・減災、安全・安心の確保
【めざす方向】
〇南海トラフ巨大地震への備えや浸水対策などについて、防潮堤や地下河川などのハード整備(防ぐ)を
しっかりと実施します。
〇併せて、住⺠と災害のリスク(危機意識)を共有し、住⺠⾃らの避難⾏動を促すソフト施策(逃げる・
凌ぐ)を組合わせ、府⺠が取組み効果を実感できる防災・減災対策を推進します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
南海トラフ巨大地震等地震・津波、浸水対策などの
ハード整備の実施
○H27 年 3 月、大阪府全体の「新・地震防災アクション
【地震・津波関連】
プラン」を踏まえ、都市整備部が実施すべき対策を取り
□施設ごとに必要な対策をとりまとめた地震防災アクシ
まとめた「地震・防災アクションプログラム」を⾒直し(計
ョンプログラムを⾒直す
画期間:H27 年度からの 10 年間)。
・防潮堤の液状化対策(先⾏取組みとして 26 年度
□南海トラフ巨⼤地震対策として先⾏して取り組んで
からの 10 年間で対策完了)
いる河川・海岸の防潮堤液状化対策等について、
⇒地震発生直後に浸水の恐れのある箇所は約 8 割
対策⼯事を着実に推進し、早期完了を⽬指す
で工事発注済(H27 年 3 月末時点)
・広域緊急交通路や下⽔施設の機能確保等
□広域緊急交通路やモノレール、鉄道施設の耐震対
⇒広域緊急交通路耐震対策(阿間河滝⼤橋等1
策等の着実な推進
9橋の耐震化⼯事完了)、モノレール耐震対策完
了(⽀柱補強、落橋防⽌装置設置⼯事等)、⾼
架駅の耐震化工事(京阪守口市駅等5駅)
【洪水・土砂災害関連】
□地下河川事業や下水道増補幹線整備事業による
○寝屋川流域の総合治⽔対策として、⾨真調節池の
浸水被害の軽減対策を推進
整備(H27 出水期供用開始予定)や守口調節池
の本体工着手、それらに接続する大東門真増補幹線
等を整備。
□安威川ダム建設事業の推進
○H26 年3月発注の安威川ダム本体工事について、
11 月に基礎掘削に着手。
- 150 -
都市整備部
「逃げる」施策の仕組みづくり、ソフト対策の推進
□洪⽔や⼟砂災害などに対するリスクを府⺠と共有
○洪水リスク周知等の推進
し、まずは「人命を守る」ことを最優先に市町村や関
⇒現時点における府管理 154 河川の洪水リスクに関
係部局と共に地域と連携し、取組みを推進
し、時間⾬量 50 ミリで床上浸水のおそれがある地
区(府内 161 地区)について、重点的に住⺠説明
等を実施(H25〜27 年度で実施)。
・H27 年 3 月末時点 91 地区で実施
⇒当面の治水対策実施後(30 年後)に、なお残る洪
水リスクについて、洪水リスク図を作成し、リスク情報
として府⺠に開⽰。
・H27 年 3 月末時点 府管理 154 河川中、121
河川で作成し開示済み。
残る 33 河川は H27 年度に開示。
○土砂災害のリスク周知等の推進
⇒府域の土砂災害警戒区域等の指定は、H28 年 9
月に前倒しで完了させることとし、全国に先駆け、区
域指定に先⽴つ基礎調査の段階で、調査箇所の
公表を⾏う。
・H27 年 3 月末時点
土砂災害警戒区域指定
3,985 箇所
〃 特別警戒区域指定 2,682 箇所
基礎調査予定箇所の公表 約 2,200 箇所
⇒地域版ハザードマップ作成支援は、21 市町村 56
地区で完成。
- 151 -
都市整備部
【部⻑コメント(総評)】
○「防災・減災、安全・安心の確保」に向けた取組みについては、ほぼ目標どおりに進んでいます。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
南海トラフ巨大地震等地震・津波、浸水対策などのハード整備の実施
○できたこと(成果・実績)
・南海トラフ巨大地震の被害想定を踏まえた、「新・大阪府地震防災アクションプラン」の策定を受け、インフラ
を所管する都市整備部の取組みについて、都市整備部地震・防災アクションプログラムを⾒直しました。この
⾒直しにおいて、広域緊急交通路にかかる橋梁の耐震化や防災公園の整備などについては、これまでの取組
みを継続・強化すると共に、新たに防潮堤の液状化対策や下水道管渠の耐震化などを位置づけました。
・引き続き、アクションプログラムに掲げた対策をしっかりと進めます。中でも、特に急ぐべき、防潮堤の液状化対
策は、地震発生直後から浸水が発生する恐れのある箇所の約 8 割で工事を発注済であり、一日も早い完
成を目指します。
・治水対策においては、寝屋川流域における門真調節池や守口調節池の整備と併せ、それらに接続する門
真寝屋川増補幹線等の整備を進め、浸水被害の軽減に取り組んでいます。
また、安威川ダムについては、32 年度の完成に向けダム本体工事を進めています。
「逃げる」施策の仕組みづくり、ソフト対策の推進
○できたこと(成果・実績)
・いつ・どんな規模で発⽣するか分からない災害に備え、府⺠の皆さんに災害のリスクを正しく認識いただくこと
が重要です。
・大阪府では、府が管理する 154 河川の全てにおいて、現況の洪水リスク図を作成し、府⺠の皆さんに開示
していますが、特に、時間⾬量 50 ミリで床上浸水のおそれがある府内 161 地区については、25〜27 年度の
3 年間で重点的に説明等を実施しております。また、30 年先、当⾯の治⽔対策を実施しても、なお残る将
来の洪水リスクについても、河川ごとに洪水リスク図を作成し、府⺠の皆さんへの周知に取り組んでおり、27 年
度に完了する予定です。
・また、土砂災害に対するリスクについては、土砂災害防止法に基づく警戒区域等の指定を前倒しで取り組
むとともに、全国に先駆け、区域指定に先⽴つ基礎調査の段階で、調査箇所の公表を実施するなど、府⺠
の皆さんの自主避難⾏動の促進につながる取組みを積極的に進めています。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○府⺠の皆さんの「命を守る」防災・減災対策は、⾏政の原点と考えています。
○都市整備部においては、防潮堤液状化対策や地下河川やダムといった施設の整備による「防ぐ」施策(ハー
ド対策)は、⾏政の責務として、引き続き、しっかりと取り組みます。
○加えて、府⺠の皆さん⼀⼈ひとりが、様々な災害のリスクを正しく認識し、いざという時、自主的に適切な⾏動
をとれるよう、災害のリスク開示等によるリスクの共有と併せ、ハザードマップの作成や防災訓練の支援等、「逃
げる」「凌ぐ」施策(ソフト対策)を進め、災害に強い大阪の実現に向けて取り組みます。
- 152 -
都市整備部
自己評価
■テーマ2:⼤阪・関⻄の成⻑に必要なインフラの強化
【めざす方向】
〇産業・観光政策の動きに合わせた交通インフラ整備により、企業やヒト・モノを呼び込み、⼤阪・関⻄の成⻑
につなげます。
〇⾼速道路・鉄道・港湾などの更なる利便性の向上を図り、競争⼒強化につなげます。
〇まちづくりや地域づくりを支えるための都市基盤整備を推進します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
⼤阪・関⻄の成⻑の実現や、⼤阪の競争を⽀える交
通ネットワーク等の強化
□広く関⻄全体を⾒据え、⾼速道路ミッシングリンク等
の整備を推進
○新名神⾼速道路(神⼾〜⾼槻)及びそのアクセス道
路、大和川線について事業を推進。また淀川左岸線
延伸部は、H27 年度の都市計画決定に向け、H27
年 1 月より環境影響評価準備書の作成を進めると共
に、2月より都市計画素案の地元説明会を実施。
□利⽤者⽬線に⽴った⾼速道路の料⾦体系の
○H26 年 6 月より、国の社会資本整備審議会部会で
構築、導入
大都市圏(首都圏・阪神圏)の料⾦検討を開始。
⇒H26 年 11 ⽉、阪神圏の料⾦等を検討する「国と
地方の検討会」において、阪神圏における料⾦面の
課題と、一元化に向けた考え方等を議論。
⇒H27 年 1 月、国の部会の基本方針として、対距離
制を基本とした料⾦体系統⼀、管理主体を超えた
継ぎ⽬のない料⾦の実現等が示された。
□府県間道路及び幹線道路の整備推進
○国道 371 号や大阪岸和田南海線等で工事を推進。
十三高槻線(寿町・正雀工区)は H26 年 4 月に供
用。堺松原線は H27 年 3 ⽉に4⾞線供⽤。
□大阪の都市機能強化のための鉄道ネットワークの
○公共交通戦略4路線の実現に向けた取組を推進。
整備を促進
⇒北⼤阪急⾏延伸は特許・都市計画等の法的手続
きに着手するとともに、船場地区の活性化など広域
拠点の形成に向けた取り組みを推進。
⇒モノレール延伸は沿線市と負担協議を引き続き進
めるとともに、沿線まちづくりの活性化方針を策定。
- 153 -
都市整備部
⇒なにわ筋線は H26 年 7 月に大阪市、JR、南海と
検討会を⽴上げ、需要と採算性について検討中。
○H26 年 9 月、近鉄奈良線連⽴全線⾼架化切替。
□港湾機能の強化を推進
○⼤阪湾諸港管理の⼀元化に向け、兵庫県や神⼾市
を交えた意⾒交換等を実施。
まちづくりや地域づくりを支えるための都市基盤整備を
推進
□区画整理事業等まちづくりの推進
○箕面森町事業
H27 年 3 月末の居住人口:2275 人・687 世帯
⇒第 1 区域(住宅⽤地)の保留地販売。
(H27 年度 20 区画)
⇒第3区域(企業用地)の H27 年度上半期の募
集開始に向け企業ヒアリングの実施。
現地の粗造成を推進。[H27 年度末完成]
○第二京阪沿道
⇒H26 年 6 月、⾨真市北島東地区の業務代⾏予
定者決定。
⇒H26 年 12 月、寝屋川市⼩路地区において組合
区画整理認可。
- 154 -
都市整備部
【部⻑コメント(総評)】
○「⼤阪・関⻄の成⻑に必要なインフラの強化」に向けた取組みについては、ほぼ⽬標どおりに進んでいます。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
⼤阪・関⻄の成⻑の実現や、⼤阪の競争を⽀える交通ネットワーク等の強化
○できたこと(成果・実績)
・大阪・関⻄の更なる競争⼒強化に向け、⾼速道路や鉄道などの交通インフラの充実・強化に取り組んでい
ます。
・より利⽤しやすい⾼速道路ネットワークの実現等に向け、阪神圏⾼速道路の料⾦体系⼀元化に向けた検
討と併せ、新名神⾼速道路(神⼾〜⾼槻)やそのアクセス道路等の事業推進、淀川左岸線延伸部の 27
年度の都市計画決定に向けた取組みを進めています。また、広域的な道路ネットワークを形成する府県間道
路や幹線道路の整備を着実に進めています。
・鉄道ネットワークの充実強化については、近鉄奈良線(東⼤阪市)連続⽴体交差化事業の全線⾼架化
を完成させるとともに、北⼤阪急⾏延伸に関する都市計画の法的⼿続きを進めるなど、公共交通戦略4路
線の実現に向けて取り組んでいます。
まちづくりや地域づくりを支えるための都市基盤整備を推進
○できたこと(成果・実績)
・箕⾯森町の区画整理事業については、住宅⽤地である第 1 区域では保留地の販売を進めると共に、企業
用地として 27 年度上半期に分譲開始を予定している 3 区域については、企業ニーズの把握や、現地の粗造
成を着実に進めています。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○産業・観光政策の動きに合わせた交通インフラ整備は、大阪に企業やヒト・モノを呼び込み、併せて、高速道
路・鉄道・港湾などの更なる利便性の向上を図ることで、⼤阪の競争⼒を強化し、⼤阪・関⻄の成⻑につな
がるものと考えています。
○道路や鉄道のネットワークの充実強化、まちづくり施策などを進め、今後も引き続き、⼤阪・関⻄の成⻑のた
め、インフラの強化に取り組みます。
- 155 -
都市整備部
自己評価
■テーマ3:インフラマネジメントの推進
【めざす方向】
〇限られた資源(財源・⼈材)を有効に活⽤し、最⼤の効果を⽣み出すために、建設事業と維持管理を
トータルでマネジメントする「アセットマネジメント」を推進するとともに、リスクをコントロールしながら、事業に取
り組む組織づくりを推進します。
〇⾼度成⻑時代に整備した⼤量のインフラが⽼朽化するため、予め対策を⾏って⻑寿命化する予防保全の
取り組みを推進します。
〇既存のインフラ空間を産・官・学・⺠と連携・協働して有効に利活⽤し、新たな施策の展開や地域の活性
化を図ります。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
建設事業と維持管理のトータルマネジメントを推進
□建設と維持管理などの総合的な計画を再構築
○H27 年 3 ⽉、「効率的・効果的な維持管理の推進」
と「持続可能な維持管理の仕組みの構築」を基本⽅
針とする「大阪府都市基盤施設⻑寿命化計画」を策
定。
□計画を実現するための組織づくりとして事務所のマネ
○H26 年度、組織のマネジメント機能の強化に向け、都
ジメント⼒を強化
市整備部に「プロジェクトマネジメント」の手法を導入。
出先事務所の管理職を対象に研修を実施[4 月 2
回、7 月 1 回]。また出先事務所の所⻑がそれぞれマ
ネジメントプランを作成し、本庁と共に進捗管理。
□公共事業の品質確保と早期の事業効果発現のた
○これまでの制度を改正し、さらに下請け企業へのしわ寄
め、⼊札・契約制度の更なる改善を進める。
せ防⽌の観点等を強化した低⼊札価格調査制度を
H27 年度より導⼊。
○H26 年 10 月より、実績申告型の入札工事の工種を
拡大。
予防保全対策を中⼼とした計画的な補修と維持管理
□府⺠の安全・安⼼の確保のため、インフラ等の点検
○きめ細やかな日常点検や補修に加え、計画的な補修
やパトロール等により、施設の適切な補修・保全を
- 156 -
等による施設の⻑寿命化⼯事を実施。
都市整備部
着実に実施
⇒⼤阪中央環状線⾦岡跨道橋など 21 橋完了、
平野川分⽔路排⽔機場等のポンプ補修⼯事など
6設備、
汐⾒ 3 号岸壁桟橋上部工など 6 施設
□インフラの予防保全を着実に実施
○「都市基盤施設⻑寿命化計画」において、道路や河
□インフラの計画的な⽼朽化対策を充実
川などの施設ごとに、点検や予防保全の取組、更新の
考え⽅(更新判定フロー)などを⽰した⾏動計画を
策定。
また、府内 7 地域(土木事務所ごと)に、大学や管
内の市町村と連携した「地域維持管理連携プラットフ
ォーム」を設置。
連携・協働による都市インフラの新たな活用
□笑働 OSAKA の取組みを継続し、地域や住⺠との
○笑働OSAKAの推進
連携・協働のまちづくりを推進
水都大阪でのクリーン活動、槙尾川事業用地での「笑
働の森」づくり等、府⺠が中⼼となって企画、運営を⾏
うプロジェクトとの連携(参加者:延べ 1,800 人)。
○アドプト・プログラムの推進
参加団体:650 団体、参加人数:約 60,000 人
○H26 年 8 月、泉佐野丘陵緑地の新規開園
□下⽔道施設や道路・河川敷を活⽤し、太陽光など
○H26 年 7 月、南⼤阪湾岸北部⽔みらいセンターなど
再生可能エネルギーの創出を図る
3施設(約 31ha)で約 24MW の発電を開始。
⼤阪臨海線など7箇所(約 12.5ha)で太陽光発
電実施事業者が決定(約 9MW を発電予定)。
□⺠間や企業との連携などによる⾃主財源確保に向
○歩道橋ネーミングライツについて2橋成約
けた取組みを推進
橋梁・トンネルのネーミングライツ実施に向け関係機関
と協議を終え、H27 年度公募予定。
- 157 -
都市整備部
【部⻑コメント(総評)】
○「インフラマネジメントの推進」に向けた取組みについては、ほぼ目標どおりに進んでいます。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
建設事業と維持管理のトータルマネジメントを推進
○できたこと(成果・実績)
・⾼度経済成⻑期に集中的に整備された都市基盤施設について、これまでの点検、補修などで蓄積されたデ
ータを活⽤し、最新の専⾨的な知⾒に基づき、より⼀層、戦略的な維持管理を推進するため、「⼤阪府都市
基盤施設⻑寿命化計画」を27年3月に策定しました。
・また、個々の事業執⾏をはじめとする組織のマネジメント機能の強化をめざし、都市整備部に「プロジェクトマネ
ジメント」の手法を導入し、26年度は出先事務所において試⾏的に取り組みを進めました。
・公共事業の品質確保と早期の事業効果発現のため、低⼊札調査制度の改正や、実績申告型入札工事
の対象⼯種拡⼤など、⼊札・契約制度の改善を⾏いました。
予防保全対策を中⼼とした計画的な補修と維持管理
○できたこと(成果・実績)
・都市基盤施設の点検や補修などの⽇常的な維持管理を着実に実施するとともに、予防保全対策を中⼼と
した計画的な補修による施設の⻑寿命化工事を着実に推進しました。
・都市基盤施設⻑寿命化計画において、これまで以上に、効率的・効果的な維持管理を実施すべく、施設ご
とに、点検や予防保全の取組み、更新の考え⽅(更新判定フロー等)を⽰した「⾏動計画」を定めました。
・また、土木事務所単位で府、市町村、大学が連携し、維持管理に関する情報及びノウハウの共有や研修等
を通じて、技術連携や⼈材育成等に取り組むことで、それぞれの施設管理者が責任をもって、将来にわたり良
好に都市基盤施設を維持管理していくための 「地域維持管理連携プラットフォーム」を設⽴しました。
連携・協働による都市インフラの新たな活用
○できたこと(成果・実績)
・府⺠や企業の皆さんと計画段階から連携して公園づくりを進めてきた「泉佐野丘陵緑地」が 26 年 8 月に開
園しました。また、水都大阪や槇尾川の森づくり活動などにおいて、引き続き、地域や住⺠との連携・協働のま
ちづくりを進めています。既存インフラ空間を活用した取り組みでは、南⼤阪湾岸北部⽔みらいセンターなどの下
水道施設や恩智川治水緑地などへの太陽光発電の導入を進めています。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○26 年度、試⾏的に実施した「プロジェクトマネジメント」の取組みを都市整備部全体で実践し、組織マネジメン
ト⼒の更なる強化につなげます。
○27 年 3 月に策定した「都市基盤施設⻑寿命化計画」の実践として、更新判定フローに基づく各施設の診断
や、「地域維持管理連携プラットフォーム」の活用による市町村支援などの取組みを進めます。
○また、多様な主体との連携等を通じ、道路や河川、下水道施設などの空間の更なる利活用を進め、新たな施
策の展開や、地域の活性化につなげていく取組みについても引き続き進めます。
○限られた資源(財源・人材)を有効に活用し、最大の効果を生み出すため、リスクコントロールを⾏いながら、
建設事業と維持管理をトータルでマネジメントし、事業推進に取り組みます。
- 158 -
住宅まちづくり部
重点政策推進方針 26年度点検結果
自己評価
■テーマ1:活⼒と魅⼒ある都市空間の創造
ほぼ達成
【めざす方向】
大都市としてこれまで蓄積された都市資源のポテンシャルを最大限活用し、大阪の都市構造の大胆な
転換などにより、活⼒と魅⼒ある都市空間の創造を⽬指す。
・関⻄を視野に⼤阪都市圏として概ね関⻄⼤環状道路のエリアを⾒据えつつ、みどり、交通、居住、防
災、観光などの観点から、府域全体の都市空間のあるべき姿を描く「グランドデザイン・大阪都市圏」を
策定します。
・将来の大阪都心部の都市空間の姿を示した「グランドデザイン・大阪」のもと、府・大阪市一体で、住
み、働き、楽しみたくなる魅⼒を備えた都市空間の創造に取り組みます。
・地域の既存資産や⽴地特性を活かした都市づくりを進めます。
・地域の特性を活かした美しく魅⼒ある都市の景観形成を進めます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
東⻄⼆極の⼀極を担う都市圏の形成
〜「グランドデザイン・⼤阪都市圏」の策定〜
【実施状況】
□府域全体の都市空間のあるべき姿を描く「グランド 〇庁内関係部局からなる検討チームでの議論、市町
デザイン・大阪都市圏」の策定に向けた取組み
村とのブロック別や個別の意⾒交換により、今後の都
市空間の方向性について検討。
⼤阪都市圏の成⻑に向けた都市空間創造の⽅
向性を示します
【取組結果】
■府内市町村、経済団体、隣接府県など、関係機
●検討チームでの議論を踏まえた基本的考え⽅をもと
関との意⾒交換を実施し、「グランドデザイン・⼤阪
に、市町村⻑へのアンケートや個別に意⾒交換する
都市圏」を策定する。
などの方法により、人口、観光、防災などの観点につ
いて、市町村の意⾒を把握。
都市魅⼒あふれる⼤都市・⼤阪の実現
〜「グランドデザイン・⼤阪」の推進〜
【実施状況】
□⼤阪都⼼部の象徴的エリアにおける府・⼤阪市・⺠
〇象徴的な6エリアにおいて、府・⼤阪市・⺠間による
間による一体的取組み
一体的な取組により「グランドデザイン・大阪」の取組
みを推進。関係者との協議調整等を実施。
大阪の顔となる拠点形成の具体的な取組みを進
めます
【取組結果】
■H26 年内に優秀提案者との対話を⾏い、うめきた 2
●「みどり」と「イノベーション」の融合拠点をまちづくりの目
- 159 -
住宅まちづくり部
期の 2 次公募の条件となる「まちづくりの方針」を策
的とする「うめきた2期区域まちづくりの方針」を作成
定する。また、淀川における舟運の活性化など、
(H27.3)。
淀川活⽤に関する官⺠連携の具体的な内容を整
また、「淀川活性化と賑わい創出に向けた提言」を官
理する。
⺠連携によりとりまとめた(H27.2)。
■大阪城東部地区について、府・市でまちづくりの方向 ●大阪城東部地区について、府・市でまちづくり等の調
性を示す。なお、成人病センター跡地については、
査を実施するとともに、関係者を交えて検討会を開
H26 年内にまちづくり⽅針を成案化する。
催。成人病センター跡地については、「府⽴成⼈病
センター跡地等のまちづくり方針」を成案化(H26.12)。
■コスモスクエア地区関係者による協議会等において、
●賑わい創出として、昨年度より継続して「咲洲こどもフ
賑わいを創出するための地区活性化イベント開催等
ェスタ」を開催(H26.11)。また、 JR 桜島線延伸を
に取り組む。また、JR 桜島線延伸ルートについて、
はじめとする夢洲鉄道アクセス案について、市・関係
市とともに、鉄道事業者等関係者との協議を⾏う。
者とともにとりまとめた(H26.9)。
■なんば駅前の活性化に向け、地元による駅前広場 ●地元に、駅前広場再編案の作成を促すなど検討を
活用、整備方法、エリアマネジメントなど運営方法等
支援。また、LRT・みどりのネットワークの形成と賑わい
の検討について、関係機関調整を支援する。また、
あふれる都市空間創出については、市や地元と協議
なんば・天王寺・あべのを結ぶ、LRT・みどりのネットワ
の結果、地元・日本橋にまちづくり勉強会が発足
ークの形成について、府市で認識の共有化を図る。
(H26.10)。
■市が実施する御堂筋側道を活用したにぎわい空間
●御堂筋側道を活用したにぎわい空間の形成のあり方
の形成のあり方などを検討する社会実験・道路空間
などを検討する社会実験を実施(H26.10)し、道路
再編案の作成に府も参画する。また、府市連携して
空間再編案の作成に参画。また、府市連携し、「御
全面みどり化 PR イベントの実施や国家戦略特区区
堂筋ジョイふる 2014」において全面みどり化PRイベ
域計画の策定を⾏う。
ントを実施(H26.4)。
■H25 に⽴ち上げた府・市・⺠間による検討組織にお
●全体構想の作成には⾄っていないが、官⺠連携によ
いて、⺠間により作成している個別のまちづくり構想
る親⽔空間整備の事例を収集し事業スキームを整
を踏まえ、公⺠が共有できる「中之島全体構想
理。
(仮称)」を作成する。
地域創造の推進
【実施状況】
□泉北ニュータウンの再⽣に向け、泉ケ丘駅前地域活
○泉北ニュータウンの再⽣に向け、泉ケ丘駅前地域の
性化ビジョンの具体化、公的賃貸住宅再⽣計画に
活性化、⼾建て住宅地の空き家利活⽤などの取組
基づく取組みを推進
みを実施。
□りんくうタウンの⽴地特性を活かした国内外からの集
○国際医療交流拠点となる⾼度がん医療施設の⽴地
客拠点づくりを推進
整備等を支援。
地域の活性化・まち再生の動きを加速させます
【取組結果】
■近畿大学医学部等の移転や、泉ケ丘センタービル
●駅前地域の再編の動きや地元住⺠等の意⾒等を
- 160 -
住宅まちづくり部
等の施設の再編を契機とした「泉ケ丘駅前地域活
踏まえ、「泉ケ丘駅前地域活性化ビジョン」を改訂
性化ビジョン」の改訂を⾏い、それに基づいた事業の
(H27.1)。推進体制の取組みを明記するとともに、
推進を図るとともに、これらを導く実効性ある組織の
目指す将来像や今後の取組み方針などを関係者で
構築を目指す。
共有。
■エリアマネジメント組織の⺟体となりうる泉ケ丘ライブ
●タウン管理財団の泉ケ丘駅南側資産の譲渡を受け
タウン会議の強化(核となる⺠間事業者の参画、
た事業者が、泉ケ丘ライブタウン会議に新たに参画
資⾦確保の検討など)を⾏いつつ、泉ケ丘ライブタ
(H26.8)。また、既存の関連イベントをライブタウン会
ウン会議が中心となって、イベントの実施など活性化
議にまとめるなどの取組みを実施。
に向けた取り組みを実現できるよう、支援していく。
■公的賃貸住宅の活⽤地において、地域で必要な施
●公的賃貸住宅の事業⼿法を⼀部変更し、地域に
設の導⼊を進める。また、近隣センターのあるべき姿
必要な機能導入に向けた取組みを実施。また、堺
として、近隣センター全体の将来像や取り組み⽅針
市の「近隣センター再⽣プラン」の策定に向け、他市
を示す地元市の活動を支援していく。
との意⾒交換の場を設けるなどの支援を実施。
■NPOや⼤学、堺市等と連携し、モデル的に⼾建
●多世代居住シェアハウスとして改修された⼾建て空き
て空き家の改修を推進するとともに、まちのにぎわい
家への入居を促進するために、NPOや大学、堺市
形成に資する空き家の利活⽤を促進する。併せて、
等と連携し、内覧会や現地⾒学会等の実施を⽀
取組みを広く情報発信し、泉北 NT 内外への普及
援。
を図る。
■クールジャパンフロントのまちづくりに向けて、H26 春
●事業者の公募をしたが応募がなかったため、企業ヒア
頃に開発運営事業者の公募を開始し、審査を経て
リング等による検証を実施。その結果、同テーマによる
決定した事業者が主体となって⾏うまちづくりをサポ
まちづくりの公募事業についてはとりやめることとした。
ートする。
■国際医療交流の拠点となる⾼度がん医療施設の
●国際医療交流の拠点づくりの着実な推進(H26.9
⽴地整備を引き続き⽀援する。(H26 年度着⼯・
補助⾦交付決定、H27.3 着工)。
H28 年度運営開始予定)
■りんくうタウンの活性化に向け、公園管理者や地元
●進出希望のある企業に対して継続的にヒアリングを
市町とともに早期の具体化を目指す。
実施。また、泉南市域については早期の公園整備に
向けて、関係者で覚書を締結(H26.12)。
景観資源による都市魅⼒の向上
【実施状況】
□百舌鳥、古市古墳群の世界遺産登録に向けた屋
〇古市古墳群緩衝地帯における屋外広告物規制の
外広告物規制
あり方について大阪府景観審議会へ諮問(H26.5)
をし、答申(H27.3)を得た。
□歴史的街道沿いの景観づくり
〇歴史的街道の景観形成に向け、市町村や庁内関
係部局等と連携して、地元住⺠と協議等を実施。
□景観デザインによる新たな都市魅⼒創出の推進
○景観形成基本方針のあり方について大阪府景観審
議会へ諮問(H26.9)、答申(H27.3)を得た。
- 161 -
住宅まちづくり部
景観づくりの具体化を図ります
【取組結果】
■景観審議会への諮問を⾏い、世界遺産の保全とし
●景観審議会より、規制内容については妥当な内容
てふさわしい屋外広告物条例等の必要な改正を⾏
であるとの答申(H27.3)を得た。
う。
■⼤阪府景観条例の所管部局として地元市町村に
●山中宿については地元を紹介するパンフレットを作成
働きかけ又は関係者協議へ参画することにより、歴
(H27.3) 。 信 達 宿 に つ い て は 案 内 板 等 を 設 置
史街道案内板等の設置等を実現。歴史的景観の
(H27.1)。
形成とにぎわいの創出につなげる。
■屋外広告を活⽤して都市魅⼒を創出するという観
●景観審議会より、景観形成基本方針のあり方につい
点を盛り込むよう⼤阪府景観条例に基づく景観形
て答申(H27.3)を得た。
成基本方針を改正するとともに、具体的事業計画
(スキーム)を策定する。
【部局⻑コメント(総評)】
「活⼒と魅⼒ある都市空間の創造」の取組みについては、⽬標をほぼ達成しました。
<26年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・「グランドデザイン・⼤阪」の推進については、住み、働き、楽しみたくなる魅⼒・環境を備えた⼤都市・⼤阪
の実現に向け、大阪都心部の象徴的エリアにおける取組みを推進し、「うめきた2期区域のまちづくりの方
針」、「府⽴成⼈病センター跡地等のまちづくり⽅針」の作成などを⾏いました。
・地域創造の推進については、泉北 NT において泉ケ丘駅前地域への近畿⼤学医学部、病院の⽴地や、
南海電鉄の駅前施設のリニューアルなど、⼟地利⽤転換が進むことを契機に、「泉ケ丘駅前地域活性化
ビジョン」の改訂を⾏いました。
・地域の特性を活かした美しく魅⼒ある都市の景観形成に向け、古市古墳群の屋外広告物規制や景観
形成基本方針のあり方について、大阪府景観審議会より答申を得るとともに、山中宿や信達宿などの歴
史的街道沿いの景観づくりにおいても、市町村等と連携し、案内板の設置等の取組みを進め、景観資源
による都市魅⼒の向上を図りました。
○できなかったこと(課題・反省点)
・クールジャパンフロントのまちづくりについては、⺠間事業者の公募を⾏いましたが、応募がありませんでした。
そのため、検証を実施しクールジャパンをテーマとするまちづくりの公募事業についてはとりやめることとしました
が、引き続き、イベント等への⼀時貸付などを⾏い、りんくうタウンの活性化に取り組みます。
<上記評価を踏まえた 27年度における取組の⽅向性>
都市魅⼒あふれる⼤都市・⼤阪の実現に向け、引き続き、「グランドデザイン・⼤阪」の取組み等を推進し、
活⼒と魅⼒ある都市空間の創造を⽬指します。
- 162 -
住宅まちづくり部
自己評価
■テーマ2:減災に繋げる災害に強い住まいと都市の形成
ほぼ達成
【めざす方向】
南海トラフ巨⼤地震等の来るべき⼤地震に備え、⽣命を守り被害を最⼩化する減災の観点から、府⺠の安
全・安⼼の基盤である住宅・建築物等の耐震化・不燃化等に取り組み、災害に強い都市⼤阪を⽬指します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
災害に強い都市構造の形成
【実施状況】
□地震時等に著しく危険な密集市街地の解消
○部局横断の「密集市街地対策推進チーム」を⽴上
げ(H26.5)、府の支援体制を強化するとともに、
土木事務所や地元市と連携し、密集市街地解消に
向けた取組みを推進。
○延焼遮断帯の整備について、都市整備部や地元市
と連携し、整備方策を検討。
密集市街地整備などにより防災⼒の向上を図り
ます
【取組結果】
■⽼朽⽊造住宅の除却促進や地区公共施設整備
●各市で必要な事業量等を示す「整備アクションプログ
の適切な進捗管理を⾏うとともに、関係部局と連携
ラム」を作成・公表(H26.6)。それに基づき進捗
して延焼遮断帯の具体的な整備方策を構築し、災
管理を実施。災害に強い都市構造の形成に向け、
害に強い都市構造の形成を図る。
延焼遮断帯整備促進事業を創設。
■地域の防災意識の向上を図るため、地元市と連携
●府と地元市で連携し、豊中市、守口市、東大阪市
して、防災講座、防災ワークショップなどの実施方策
の密集市街地において防災講座やワークショップを実
を検討し、順次実施する。
施し、地元住⺠の意識啓発を図った。
⺠間住宅・建築物等の耐震化の促進
【実施状況】
□⽊造住宅の耐震化のスピードアップ
〇補助申請件数の増加に向け、個別訪問を含め、普
及啓発を実施。
□広域緊急交通路沿道の建築物の耐震化の取組み
〇市町村や土木事務所と連携し、対象建築物所有
者へ⽂書や個別訪問による制度周知を実施。
□宅地の耐震化に向けた取組み
耐震化を進め、府⺠の安全・安⼼を向上します
■⺠間住宅耐震改修補助の活⽤件数を増やす。
〇大規模盛土造成地についての現地調査を実施。
【取組結果】
●⺠間住宅耐震改修補助の活⽤件数
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住宅まちづくり部
(H24:502 件、H25:598 件
(H26:改修 502 件、除却 82 件)
⇒ H26:改修 897 件、除却 253 件)
■沿道建築物耐震化促進補助を活用し、建物所有 ●診断等補助の活用件数
者による耐震診断を進め、診断結果を着実に耐震
耐震診断 20 件
改修等に繋げる。
補強設計 1 件
■現地調査の結果を踏まえ、大規模盛土造成地マッ
プの公表等に向け、市町村との協議調整を⾏う。
●大規模盛土造成地について現地調査を完了。
公表に向け、市町村との協議を実施。
災害時の応急対策の整備
【実施状況】
□⼤規模災害時における⺠間と連携した体制整備
○災害時⺠間賃貸住宅借上制度の仕組みの確⽴に
向け、協定を締結している団体及び市町村と協議を
実施。
大規模災害発生への備えの具体化を進めます
【取組結果】
■市町村や業界団体と協議・調整を⾏い実施要綱や
●災害時⺠間賃住宅借上実施要綱及び同マニュアル
マニュアルを策定する。
検討案について、関係団体から概ね合意を得た。
【部局⻑コメント(総評)】
「減災に繋げる災害に強い住まいと都市の形成」の取組みについては、目標をほぼ達成しました。
<26年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・密集市街地対策では、部局横断の対策推進チームを5⽉に⽴上げるなど、府市で連携して取組みを進
める体制を整え「整備アクションプログラム」に基づき、⽼朽住宅除却や公共施設の整備等によるまちの不
燃化に取り組みました。
○できなかったこと(課題・反省点)
・住宅・建築物の耐震化については、⽬標達成に向け、所有者への普及啓発等の取組みを実施しました
が、耐震改修等の補助件数が目標に達しませんでした。
<上記評価を踏まえた 27年度における取組の方向性>
府⺠の安全・安⼼の基盤である住宅・建築物等の耐震化・不燃化を引き続き推進します。
密集市街地対策では、防災性の向上に向けて、市とともにさらなる事業拡大等を図っていきます。
住宅・建築物の耐震化については、現在の「耐震 10 ヵ年戦略プラン」が平成 27 年度で終了するため、こ
れまでの耐震化の取組みをしっかりと検証し、耐震化を進めてまいります。
- 164 -
住宅まちづくり部
自己評価
■テーマ3:安⼼・魅⼒ある住まいの実現
ほぼ達成
【めざす方向】
⺠間住宅市場を活⽤し、ストックを重視した住宅政策を展開します。あわせて、住まいの確保に関する府⺠
の不安解消、多様な選択性の確保など府⺠ニーズに対応した取組みを進めます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
安心して住まいを確保できる環境整備
【実施状況】
□住宅確保要配慮者の住まいの確保
〇「⼤阪あんしん賃貸住宅検索システム」の活⽤を促
進。
○⾏政や不動産関係団体、公的住宅事業者等から
なる居住支援協議会「Osaka あんしん住まい推進
協議会」を発足(H27.3)
□家主・借主の不安の解消に向けた取組み
〇家主・借主の不安解消に向け、ガイドブックの作成や
居住支援サービスを開発。
安⼼して確保できる住宅セーフティネットを構築し
ます
【取組結果】
■住宅に困窮する府⺠が安⼼して住まいを確保できる ●「Osaka あんしん住まい推進協議会」の発足などによ
よう、住宅市場全体を活⽤した新たな住宅セーフテ
り、住宅市場全体を活⽤した住宅セーフティネットの
ィネットを構築する。
基盤となる体制を構築。
■「⼤阪あんしん賃貸住宅」や「サービス付き⾼齢者向
●あんしん賃貸住宅登録数
け住宅」の登録促進により府⺠が安⼼して確保でき
7,135 ⼾(3 月末時点)
る住まいを増やす。
サ⾼住登録⼾数
・あんしん賃貸:H25 年度末:3,216 ⼾
18,204 ⼾(3 月末時点)
⇒H26 年度末:3,500 ⼾
・サ高住
:H25 年度末:14,643 ⼾
⇒H26 年度末:17,000 ⼾
⺠間との連携による住宅ストックの活⽤
□中古住宅流通と住宅リフォームの活性化
【実施状況】
〇官⺠連携により設⽴した「⼤阪の住まい活性化フォ
ーラム」において、中古住宅流通・リフォーム市場の活
性化に向け、シンポジウム、コンクール等、中古住宅
の魅⼒化や市場の環境整備等を推進。
- 165 -
住宅まちづくり部
中古住宅・リフォーム市場の活性化を図ります
【取組結果】
■中古住宅が新築住宅に負けない魅⼒的な住まいと
●シンポジウム等において、中古住宅の魅⼒を府⺠へ
感じるよう、中古住宅の質やイメージを向上させ、府
直接情報発信するとともに、空き家を含めた中古住
⺠が安⼼して住める市場の環境を整備する。
宅にかかる相談窓⼝を官⺠連携により設置
(H27.3)。
地域における⽊造住宅⽣産体制の強化
【実施状況】
□⽊造住宅の普及促進のための地域産業育成・⼈
材育成
地域の⽊造住宅⽣産のための体制整備・⼈材
育成を⾏ないます
○官⺠連携により設⽴した「⼤阪府地域産材活⽤フォ
ーラム」において、⽊造住宅普及促進に向け、シンポ
ジウム、技術講習会等を実施。
○将来を担う⼈材を確保するため、若年者の⼊職促
進・⼈材育成に資する「⽊造住宅等技能者⼊職促
進・人材育成事業」の事業者を公募・選定し、事業
実施中。(〜H27 年度末)
【取組結果】
■将来にわたって地域の⽊造住宅⽣産・維持管理体 ●住宅省エネルギー技術講習会を開催し、1,121 名
の施工技術者・設計技術者を養成。
制を継続させるための体制整備・⼈材育成を⾏う。
●「⽊造住宅等技能者⼊職促進・⼈材育成事業」に
より、新たに 20 名を雇用。
【部局⻑コメント(総評)】
「安⼼・魅⼒ある住まいの実現」の取組みについては、⽬標をほぼ達成しました。
<26年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・⺠間住宅市場を活⽤した安⼼・魅⼒ある住まいの実現に向け「Osaka あんしん住まい推進協議会」を
設⽴しました。
・「⼤阪あんしん賃貸住宅」や「サービス付き⾼齢者向け住宅」は、⽬標を上回る登録数を達成しました。
・官⺠連携により設⽴した「⼤阪の住まい活性化フォーラム」において、中古住宅の魅⼒を府⺠へ情報発
信するほか、「空き家相談窓⼝」を設置するなど、中古住宅流通・住宅リフォーム市場の活性化等に向け
た取組みを実施しました。
<上記評価を踏まえた 27年度における取組の⽅向性>
安⼼・魅⼒ある住まいの実現に向け、引き続き取組みを推進していきます。
新たに発足した「Osaka あんしん住まい推進協議会」を活用し安心して住まいを確保できる環境整備に取
り組むとともに、中古住宅・リフォーム市場の活性化については、「⼤阪の住まい活性化フォーラム」等を活用
し、引き続き、魅⼒ある住まいの実現を図ります。
- 166 -
住宅まちづくり部
自己評価
■テーマ4:府営住宅資産の運営・活⽤
ほぼ達成
【めざす方向】
地域資産としての府営住宅を活⽤し、基礎⾃治体等が地域ニーズに対応した多様なサービスを提供できるよ
う取組みを展開するとともに、経営の視点を強化した資産の有効活用を図ります。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
地域⼒向上に向けた府営住宅資産の活⽤と良質
なストック形成の取組み
□市町と連携した府営住宅資産の活用
【実施状況】
〇府営住宅のある市町と「府営住宅資産を活⽤したま
ちづくり協議の場」を設置し、空き室活用等の協議を
実施。
□地域密着の住⺠サービスを提供する観点からの市
〇⼤阪市内の府営住宅について、平成 27 年 8 月移
町への府営住宅の移管の取組み
管に向けての準備を実施。
□ストック総合活用計画に基づく耐震化・バリアフリー
〇府営住宅の建替事業、耐震改修事業、中層エレベ
化の推進
ーター設置事業等を実施。
□地域コミュニティの活性化
〇新婚子育て世帯向け、期限付入居募集を実施。
市町連携による地域⼒向上、耐震化・バリアフリー
化等を進めます
【取組結果】
■府営住宅資産を活⽤したまちづくり協議の場を、
●全38市町とまちづくり協議の場を設置。
H24〜26 年度に全 38 市町と設置する。
■空き室・駐⾞場空き区画の活⽤をさらに拡⼤する。
●空き室活用については、まちづくり協議の場等を通じ
て、活用の PR を実施。駐⾞場の空き区画を活⽤し
たコインパーキング事業については、北・中河内、泉
州(南部)地区で事業者を決定(H26.12)。
■大阪市への移管(H27 年度)を進めるため、諸課
●大阪市との移管協定書を締結(H27.1)。自治
題を整理の上、⼊居者説明、協定書締結、国への
会 へ の 説 明 会 (H27.2) 、 入 居 者 へ の 説 明 会
⼿続き等を⾏う。
(H27.3)を実施。
■耐震化率・バリアフリー化率の⽬標達成に向けて事業
●建替事業 801 ⼾、耐震改修事業 3,201 ⼾に着⼿
を実施する。
し耐震化を推進。
(H26 年度予算:建替事業 801 ⼾、耐震改修
住⼾内バリアフリー化事業 923 ⼾、中層エレベーター設
事業 4,956 ⼾、住⼾内バリアフリー化事業 1100
置事業 165 階段(基本設計)、50 階段(実施
⼾、中層エレベーター設置事業 基本設計 165 階段、
設計)に着手し、バリアフリー化を推進。
実施設計・工事発注 50 階段)
■新婚、子育て世帯の入居を促進する。
●新婚子育て世帯向募集等 1,272 ⼾実施。
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住宅まちづくり部
経営の視点を強化した府営住宅の運営
【実施状況】
□家賃収納率の更なる向上
〇滞納者への対策を強化
・短期滞納者対策(H27.3 月末)
電話督促 83,027 件、現地訪問 7,355 件
・既退去者滞納者対策(H27.3 月末)
32,838,801 円回収
□府営住宅管理におけるアウトソーシングの取組み
〇27年度の駐⾞場管理業務について、団地⾃治会
及び⺠間事業者を対象に事業者を公募(H26.9 )。
□府営住宅事業全体の収⽀バランスを踏まえた取組
〇 更なる建設コストの精査を実施。
みの検討
効率的・効果的な府営住宅経営を⾏います
【取組結果】
■家賃収納率を向上させる。
●昨年度と⽐べ、家賃収納率は向上する⾒込。
■駐⾞場管理業務の公募⼊札により、公平性・透明 ●団地⾃治会及び⺠間事業者を対象に事業者を公
性を確保する。
募し、落札者を決定(H26.11)。
■H25 に着⼿した更なる建設コストの精査や、収⼊
●建築仕様の⼀部を⾒直し、実施設計に反映。
増に向けた取組みなどを推進する。
【部局⻑コメント(総評)】
「府営住宅ストックの有効活⽤」の取組みについては、目標をほぼ達成しました。
<26年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・24 年度から 3 ヵ年かけて進めてきた、市町との「府営住宅資産を活⽤したまちづくり協議の場」の設置は、
府営住宅が所在する全 38 市町と設置が完了し、空き室活⽤等の協議を継続的に実施しています。
・府営住宅の⼤阪市への移管については、基本事項を定めた協定書を府市で締結し、⾃治会役員説明
会、⼊居者説明会を⾏いました。
・経営の視点を強化した府営住宅の運営については、駐⾞場管理業務の⼊札制度を引き続き実施し、
27 年度の業務について、落札者が決定しました。
<上記評価を踏まえた 27年度における取組の⽅向性>
引き続き、地域資産としての府営住宅を、地域課題の解消や地域⼒の向上につながるまちづくりに活⽤す
るとともに、入居者の安全、安心を確保するため、耐震化、バリアフリー化などに取り組んでまいります。
まちづくり協議の場については、市町と連携し、高齢者・子育て世帯などのニーズを十分把握して、さらなる
活用ができるよう協議を深めていきます。また、大阪市への移管については、平成27年8月の移管に向けて
入居者への丁寧な説明等を引き続き進めていきます。
- 168 -
住宅まちづくり部
自己評価
■テーマ5:建築物の質の向上と安全性確保
【めざす方向】
新エネルギー・省エネルギーなどの新たな社会ニーズや福祉のまちづくりへの対応、建築物の適正な維持管理
による安全性確保などに積極的に取り組み、都市空間の要素である建築物の質の維持・向上を図ります。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
【実施状況】
環境に優しい建築物の整備促進
□⺠間の資⾦・ノウハウを活⽤した府有建築物への新 ○府有建築物の屋根貸し事業、ESCO 事業、省エネ
提案型総合評価⼊札制度を推進。
エネ・省エネ設備の導⼊
〇温暖化の防⽌等に関する条例の改正内容に関する
□環境に配慮した⺠間住宅・建築物の誘導
府⺠・事業者向けの説明会を実施。
建築物の新エネルギー・省エネルギー対応を進めま
す
【取組結果】
■屋根貸しによる太陽光パネル設置の公募対象施設 ●屋根貸し事業は6施設について最優秀提案者を選
定し、設置事業者を決定(H26.11)。また、リー
を選定し、事業者公募を実施。また、屋根貸し以外
ス⽅式については、先進事例のヒアリング等を実施。
の⽅策(リース⽅式等)の検討を⾏う。
■新規施設での ESCO 事業の提案公募の実施。ま
●ESCO 事業は2事業で新規公募を実施、事業者を
た、今後の ESCO 事業の計画的な推進方策を再
選定(H26.10)。また、今後の ESCO 事業の新
構築するため「大阪府 ESCO アクションプラン」の改
たな推進計画となる「新・大阪府 ESCO アクションプ
訂を進める。
ラン」を策定(H27.2)。
■省エネ提案型総合評価⼊札を採⽤した発注。募 ●省エネ提案型総合評価入札方式を標準化し、警
察署 2 署において実施。
集方式の標準化を検討する。
■改正条例(H27.4施⾏)に基づき再⽣可能エネ
●改正条例の施⾏を踏まえ、要綱・マニュアル等の⾒
直しを実施。
ルギーの導⼊検討と省エネ基準適合を図ることによ
り、建築物の新エネ・省エネ対応を進める。
■「大阪サステナブル建築賞」を広域自治体の賞とし
●府と大阪市の表彰式を統合するとともに、関係団体
の協⼒により表彰のパンフレットを作成するなど、広く
て、より魅⼒あるものにする。
PR を⾏い賞の魅⼒アップを図った。
【実施状況】
誰もが使いやすい建築物等の整備促進
〇福祉のまちづくり条例について、社会情勢の変化等
□公共性の高い建築物や鉄道駅舎等のバリアフリー
化推進
から生じる課題に対応しているかどうかの点検・検証
を実施。
- 169 -
住宅まちづくり部
【取組結果】
「福祉のまちづくり」を更に進めます
■福祉のまちづくり審議会等において審議を⾏い、福
●社会情勢の変化から生じる課題に対応するため、条
祉のまちづくり条例を改正する。
例を改正(H26.12)。
既存建築物の適正な維持管理等の推進
【実施状況】
□建築物の定期報告制度の実効性向上
○府内特定⾏政庁との連携した未提出企業に対する
徹底した指導等を実施。
□府有建築物の有効活用・施設保全における技術マ
〇部局横断で設置(H26.10)された「FM(ファシリテ
ネジメントの実施
ィマネジメント)に関するワーキンググループ」へコアメ
ンバーとして参画。
建築ストックの質の向上を図ります
【取組結果】
■国の制度改正等の動きを踏まえ、定期報告率の向 ●府内特定⾏政庁との連携した効果的な督促等によ
上に繋がる仕組み等を構築する。
り、定期報告率は向上。(71.6→75%)
■府有財産活性化推進チームにおいて有効活用方
●部局横断での技術マネジメントにおける協⼒を実
策の具体化にかかる技術協⼒を適宜実施する。ま
施。27 年度策定予定の府有建築物の「FM基本
た、良質な府有建築物の整備や適切な施設保全
方針(仮称)」にかかるデータ収集を実施。
を進め、質の⾼い府有建築物の⻑期的活⽤を進め
る。
【部局⻑コメント(総評)】
「建築物の質の向上と安全性確保」の取組みについては、目標を達成しました。
<26年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
・ESCO 事業や屋根貸し事業、省エネ提案型総合評価⼊札に係る取組みが評価され、平成 26 年度地
球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞しました。
・今後の ESCO 事業の新たな推進計画となる「新・大阪府 ESCO アクションプラン」を策定しました。
・福祉のまちづくり条例については、社会情勢の変化から⽣じる課題に対応するため、条例を改正しました。
・府内特定⾏政庁との連携した取組みにより、建築物の定期報告率が向上しました。
<上記評価を踏まえた 27年度における取組の⽅向性>
引き続き、建築物の質の向上と安全性確保に取り組んでいきます。
環境に優しい建築物の整備促進に向け、屋根貸し事業を推進するとともに、ESCO 事業については「新・
大阪府 ESCO アクションプラン」に基づき導入施設のさらなる拡大・普及啓発等に取り組みます。また、安
全性確保にむけ、引き続き、定期報告率の向上等の取組みを推進します。
- 170 -
会計局
重点政策推進方針 26 年度点検結果
自己評価
■テーマ1:正確で効率的な会計事務処理の徹底
【めざす方向】
公⾦意識を徹底するとともに、会計検査、会計事務研修・相談を通じて、地⽅⾃治法や財務規則など法令
等に則った正確で効率的な会計事務処理が徹底されるよう努めます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
会計検査、会計事務研修・相談の実施
【実施状況】
□総合検査の実施
○物品、財産関係の項目も含めた総合検査へ転換
・重点検査から総合的な検査へ転換
し、本庁 25 所属、出先機関 83 所属、合計 108
・物品、財産関係の検査項目も含め検査内容の充
所属において実施
実
□特別検査の実施
〇⾦庫内の現⾦等の保管状況の点検を⾏うため、全
・抽出実施(全職場の 2 分の 1 程度)
職場 470 カ所中 270 カ所に対して、抜打ちによる
・⾦庫内部の現⾦等の保管検査、関係帳簿等の検
検査を実施
査
□会計事務研修の充実
〇階層別研修:新出納員・会計員向け、新任職員
・階層別研修の実施(新出納員・会計員向け、新
向け研修等を 16 回実施
任・再任用職員向けなど)
・参加型研修の実施(事例検討を⾏う討論型研修
〇参加型研修:グループ討論型研修(3 回)、検査
など)
時研修等を実施
・少人数職場への対応、フォローアップ研修の実施
〇これまでの実務者向け研修を副主査選考資格点の
対象となる研修として中堅職員向け研修に再編した
ほか、ブロック別研修への少人数職場への参加働き
かけを実施(豊能・泉南府⺠センター合同研修)
□会計事務ポータルサイトの充実
〇会計事務の手引きの一部修正をはじめ、会計事務
・検査や研修時における普及 PR によるポータルサイト
の認知度アップ
研修の開催案内、資料及び開催状況のレポート、さ
らに総合検査の結果概要として、指摘事項を項目
・庁内ウェブ等に新着情報等を掲載
別に掲載
- 171 -
会計局
正確で効率的な会計事務処理の徹底
【取組結果】
■法令等に則った正確で効率的な会計事務処理を
●階層別研修、参加型研修等の参加状況は以下の
徹底させます。
とおり
■重点項⽬を設定し、前年度に検出した指摘事案に
研修種別
参加人数
階層別研修
2,228 人
参加型研修
102 人
検査時研修
609 人
出前研修
278 人
合 計
3,217 人
●総合検査の結果概要は以下のとおり
ついては、検査・指導を通じて、所属における正確で
効率的な会計事務処理に対する認識を徹底させま
す。
項 目
実 施
文書指摘
所 属
所
属
割 合
本 庁
25
9
36.0%
出 先
83
33
39.8%
計
108
42
38.9%
【会計管理者コメント(総評)】
○法令等に則った正確で効率的な会計事務処理の徹底を図る会計検査、会計事務研修・相談等の取組
みについては、目標どおり達成することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○できたこと(成果・実績)
会計検査、会計事務研修・相談、会計事務ポータルサイトの充実を着実に実施しました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
会計検査・研修の計画的な実施、情報提供の充実に取組み、法令等に則った正確で効率的な会計事
務処理を徹底されるよう努めてまいります。
- 172 -
会計局
自己評価
■テーマ2:新公会計制度の推進
達
成
【めざす方向】
新公会計制度に基づく財務諸表を作成し、議会における審議に役⽴てていただくとともに、ホームページに
おいて府⺠に向け、財務情報開⽰を⾏います。また、各部局が⾏う施策の総点検や予算要求時における活
用など、大阪府の財務マネジメントの強化につながるよう努めます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
新公会計制度に基づく平成 25 年度財務諸表の作成
【実施状況】
□年次決算整理の実施
○H26.8.29 各部局をサポートして決算整理事務を
・分かりやすく正確な財務諸表を迅速に作成。
実施し、作成した財務諸表を知事へ提出。
□財務マネジメントへの活用
(その後、知事から監査委員へ提出)
・財務諸表の理解促進及び分析・評価に関する研修
○H26.9.16 平成 25 年度決算に基づく財務諸表を
の実施。
公表。
○財務マネジメントへの活⽤として、⾏財政改⾰推進
プラン(案)の中で示された、事業の優先性を明確
にしながら、効果に着目した「選択と集中」をすすめる
ための「主要事業マネジメントシート」の中において、コ
スト分析に活用し、平成 27 年度当初予算要求
(政策的経費)において事業の効果を検証するな
どの判断材料として活⽤。
議会・監査への報告
□財務情報を分かりやすく提供して決算資料を補完
○⼤阪府財政運営基本条例に基づき、会計管理者
・⼤阪府財政運営基本条例に基づき、議会や監査へ
から知事へ提出した財務諸表を、決算審査の参考
提出する財務諸表を作成。
資料として知事から監査委員の審査に付されるととも
・会計別だけでなく、部局別や事業別の財務諸表も作
成し、地⽅⾃治法の規定による決算資料を補完。
に、 財務諸表を知事から議会へ提出。
(H26.10.27)
- 173 -
会計局
他団体への普及及び国の動向への対応
□新公会計制度の必要性を積極的に PR
○H26.6.4 東京都、愛知県等と共催で「新公会計
・平成 23 年度、24 年度の財務諸表を作成・公表し
制度普及促進連絡会議」を開催し、国において整
た実績を踏まえつつ、東京都、愛知県、大阪市、吹
備がすすめられていた統一的な基準による地方公会
⽥市などと連携して、新公会計制度導⼊の必要性を
計の総務省研究会報告書に対する意⾒交換や、
積極的に PR。
連絡会議の各構成団体からの活動内容などの意⾒
□国の⽰す新公会計制度への対応
交換を実施。
・国において検討された「今後の新地方公会計の推進
○H26.10.14 総務省が主催する「今後の新地⽅公
に関する研究会」の報告書に基づく、地方公会計に
会計の推進に関する実務研究会」に出席し、大阪
係る全国統一的な基準等について、国の動きを注視
府の新公会計制度の取組み事例を報告。
しつつ、今後の府の新公会計制度の円滑な運⽤を
○H26.11.12 東京都、町田市等と共催で「公会計
推進。
制度シンポジウム 2014 制度導⼊のノウハウと⾃治
体マネジメントにおける活⽤」を開催し、公会計制度
関係者に向け、制度導⼊の必要性や⾃治体マネジ
メントにおける活⽤事例を紹介するなど、新公会計
制度導⼊の有⽤性を PR。
○国の「統一的な基準による地方公会計の整備促進
について」の通知(H27.1.23)を受け、地方公会計
に係る全国統一的な基準への対応について、府の基
準との相違点を確認するなど、期限である平成 29
年度に向け、今後の課題等について内部検討を開
始。
財務諸表の公表
【取組結果】
■財務諸表から得られる様々なストック情報、フルコス
●平成 25 年度決算に基づく財務諸表の概要や分析
トの財務情報を分かりやすく府⺠へ提供し、⼤阪府
の概要をまとめ、報道提供を⾏うとともに、財務諸表
の財務状況を正確に理解していただけるよう努めま
の特徴等をまとめたパンフレットを大阪府ホームページ
す。また、国が進める地方公会計に係る全国統一
で公表。また、国の地方公会計に係る全国統一的
的な基準等に対応していきます。
な基準等への対応について、内部検討を開始。
- 174 -
会計局
財務諸表の活用
■財務諸表を分析・評価し、施策判断に活用するな
●各部局において、財務諸表の作成及び活⽤が円滑
ど、大阪府の全ての組織が自ら主体的に財務マネジ
に進むよう、以下の取り組みを⾏った。
メントを⾏う仕組みを構築するとともに、職員研修を
・新公会計制度事務マニュアル(340 ページ)を印
通じて財務諸表を各部局に浸透させ、府庁の組織
刷、製本し、各部局へ配布。
⼒向上につなげていきます。
・職員向けに財務諸表の作成に関する研修(延べ
5 日間)を実施。
・各部局⻑が事業の優先性を判断するための「主要
事業マネジメントシート」の中において、事業効果を
測定する項目のひとつとして、「コスト分析」を盛り込
んだ。
【会計管理者コメント(総評)】
8月末までに財務諸表を作成し、財務マネジメントの活用として「主要事業マネジメントシート」の中において
コスト分析に活用するなど、目標どおり推進することができました。
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)〉
○できたこと(成果・実績)
年度当初の⽬標にあたり、財務諸表を期限(8 月末日)までに作成し、議会へ提出するとともに、
シンポジウムや国の研究会の場などで、府の新公会計制度を PR しました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
○推進
8⽉末までに正確な財務諸表を作成するとともに、各部局に財務諸表に関する意識を浸透させ、マネ
ジメントに活用できるよう、「主要事業マネジメントシート」における分析項目の充実など分析・活用の手
法の検討を進めてまいります。
- 175 -
議会事務局
部局運営方針 26 年度点検結果
■テーマ:基本理念の実現をめざした、役割と使命を全うするための
議会の諸活動を支えること
自己評価
ほぼ達成
【めざす方向】
○「⼤阪府議会基本条例」第2条には、⼤阪府議会がめざすべき⽅向性である「基本理念」が⽰されています。
○基本理念を実現するための議会の役割と使命は、次の3つに整理されます。
1.議会機能の最大限の発揮
2.府⺠に開かれた議会
3.議会機能の検証と改革
○これらの役割と使命を全うするための議会の諸活動をサポートすることが、議会事務局の役割です。
【年度の取組みを振り返って】
議会事務局のサポートの実施状況と結果
26 年度における主な議会の取組みと議会事務局のサポートの内容
議会機能の最大限の発揮
【実施状況】
≪会派・議員の政策法務と政務調査活動の充実≫
□政策条例や議会に関する条例、規則など
■条例案の提出や議員提出により成⽴した条例の
議員提出予定案件の法規的なチェックを⾏った。
検証等による積極的な政策⽴案・政策提⾔の取組
□議員提出による政策条例のフォローアップについて、所
みのための法規的なサポートを⾏う。
管部局との調整を⾏うなどその円滑な実施のサポートに
努めた。
【取組結果】
●15 件の条例案⼜は規則案が議員提出された。
●検証結果が議員間で共有され、9⽉定例会(前
半)での4件の質疑につながった。
府⺠に開かれた議会
《議会情報発信⼒の強化》
【実施状況】
□「開かれた議会」を推進するため、正副議⻑の記者
□府議会公式フェイスブックによる情報発信
会⾒や議会 PR 事業の実施、多様な情報媒体・ツー
□インターネット中継のマルチデバイス化(平成 26 年 5
ルの活用により議会の情報発信⼒の強化を図る。
⽉定例会からスマートフォン等への録画配信開始)
□議会広報テレビ番組(全 10 回)やキッズ大阪府議
会を開催(10 校)
【取組結果】
●議会 PR 事業である議会広報テレビ番組の平均視聴
率が 10.7%、出演議員 10 名、出演親子数 55 名、
また、キッズ大阪府議会の参加生徒数が 721 名になる
など、議会情報の発信につながった。
- 176 -
議会事務局
議会機能の検証と改革
《議会機能の充実強化策の協議調整》
【実施状況】
□平成 23 年 12 月に設置された議会改革検討協
□「議員提案による政策条例のフォローアップ」、「インタ
議会で議論された議会機能の充実強化策の具体化
ーネット中継のマルチデバイス化」や「府議会公式フェイス
を図る。
ブックによる情報発信」など、引き続き充実強化策の具
体化を進めた。
【取組結果】
●府議会公式フェイスブックなどの ICT を活用した情報
発信や、政策条例のフォローアップなどの取り組みにより、
「開かれた議会」、「監視機能の充実」といった面において
議会機能の充実強化につながった。
改選期に向けての備え
平成 27 年 4 月の改選期に向けて、議員定数の変
【実施状況】
更に対応した各課所管の事務のあり⽅について整理
□改選期に向けて協議・調整を⾏った。
を⾏うとともに、課題について協議・調整を⾏っていく。
【取組結果】
●議場の改修について、27 年 2 月議会中に各会派の
了承を得るとともに、計画どおり予算措置できた。
●代表・一般質問及び常任委員会のあり方について検
証を⾏い、常任委員会の委員定数について⾒直すことと
なった。
●議員定数が削減される中、これまでのサポート水準を
維持できる組織再編を⾏い、平成 27 年 4 月の改選期
から新たな会派支援体制をスタートさせることができた。
【局⻑コメント(総評)】
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
「基本理念の実現をめざした、役割と使命を全うするための議会の諸活動を⽀えること」については、所期の⽬標
をほぼ達成した。
「議会機能の最大限の発揮」については、議会が、府⺠の負託にこたえるよう、円滑な会議の進⾏や、各
種の協議・調整のサポートに努めた。
「府⺠に開かれた議会」「議会機能の検証と改革」については、議会情報の発信や、政策条例のフォローア
ップなどの取組みを着実に実施し、議会の府⺠認知度の向上及び議会機能の充実強化に努めた。
「改選期に向けての備え」については、平成 27 年 4 月の改選期に円滑に移⾏が⾏われるよう努めた。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
政務調査活動、議会の情報発信⼒の強化、議会改⾰の取組みなどの議会の諸活動を引き続き支えていく。
- 177 -
教育委員会
重点政策推進方針 26 年度点検結果
■重点課題1:市町村とともに⼩・中学校の教育⼒を充実します。
自己評価
【めざす方向】
〇市町村の主体的な取組みを⽀援するとともに、課題のある学校への重点的な⽀援を⾏い、⼦どもの⼒をしっ
かり伸ばす学校⼒の向上を図ります。
〇教育内容の充実や授業改善などへの⽀援をすすめ、「基礎・基本」の確実な定着と「活⽤する⼒」の向上を
図り、すべての⼦どもにこれからの社会で求められる確かな学⼒をはぐくみます。
〇学校教育全体を通して、互いに高めあう人間関係づくりをすすめます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
⼦ども⼒をしっかり伸ばす学校⼒の向上
【中学校の学校⼒向上に向けた重点⽀援】
【中学校の学校⼒向上に向けた重点⽀援】
*スクール・エンパワメント推進事業
①重点中学校への支援
①重点中学校への支援
・学⼒向上に積極的に取り組む中学校を指定し、
・府内 84 中学校(政令市含む)に対し、スクール・エ
学⼒向上の取組みの中⼼となる教員を配置しま
ンパワーメント担当教員を配置。担当教員を配置した
す。
中学校では、学⼒向上に向けた年間計画を基に組
織的な対策を実⾏しており、⽉ごとおよび、学期ごとに
その内容を検証し改善するといった PDCA サイクルに
基づいた体制が確⽴している。また、その内容は学校
便りなどを通じて、保護者や地域と共有している。
・府教育委員会に設置した「支援チーム」による学
校の取組みの検証及び指導助⾔を⾏います。
・「支援チーム」により、市町村教育委員会を 130 回訪
問。また、学校の⽀援⽅策に関する協議を⾏い、指
定校を 392 回訪問。計画の進捗状況の確認及び助
⾔を⾏った。
・成果のあった事例をフォーラム等により普及します。
②重点市町村への支援
②重点市町村への支援
・学⼒向上に重点的に取り組む市町村を⽀援しま
す。
・10 月にフォーラムを開催し、好事例を普及した。
・学⼒向上の対策を重点的に推進する市町村に対し、
学⼒向上計画の実⾏にかかる経費の 2 分の 1 を補
- 178 -
教育委員会
助。「支援チーム」により、対象市町村教育委員会を
143 回訪問し、計画の進捗状況の点検・評価及び
助⾔を⾏った。また、対象市町村連絡会を開催し、進
捗の確認及び助⾔を⾏った。
*中学生学びチャレンジ事業
・中学⽣の学⼒向上と⼊試における評定の公平性
を担保することを⽬的に、中1・中2で学⼒調査を
・府内中学1年⽣・2年⽣を対象に、1 月 14 日にチャ
レンジテストを実施した。
実施します。
・生徒の学習内容の定着状況を把握し、各中学校
・各中学校において、生徒一人ひとりの学習内容の
がその必要度合いに応じて活⽤できる教材を Web
定着状況に応じた指導や教員の指導方法の改善に
で配信します。
活用できる教材を作成。10 月下旬に、これまで提供
している国・算(数)・英の3教科に加え、社会・理科
(単元確認プリント)を府の Web ページに掲載した。
◆平成 27 年度実施の全国学⼒・学習状況調査に
おいて、下記の指標の向上をめざします。
〔平成 27 年度の「全国学⼒・学習状況調査」は
H27.4.21 に実施。結果は H27.8 に発表予定。〕
・「正答率」
・「無解答率」
・「学校の方策について全教職員で共有して取り組
んでいる学校の割合」
・「授業で自分の考えを発表する機会が与えられて
いると思う子どもの割合」
他
【参考:平成 26 年度実施の全国学⼒・学習状況調査結果】
校種・教科・区分別 対全国経年⽐較
(小学校)
1.020
1.000
1.007
0.960
0.999
0.990
0.992
0.986
0.967
1.020
1.012
0.996
0.982
0.980
(中学校)
0.983
0.987
0.976
0.978
0.977 0.974
0.981
0.976 0.970
0.970
0.962
0.959
0.980
0.967 0.973
0.959
0.960
0.948
0.955
0.920
0.931
0.944
0.940
0.934
0.923 0.922
0.919
0.969
0.937
0.959
0.900
20
21
国語A区分
算数A区分
理科
22
24
25
26
0.908
20
0.931
0.925
0.912
21
22
国語A区分
数学A区分
理科
国語B区分
算数B区分
- 179 -
0.964
0.952
0.935
0.917
0.900
0.970
0.969
0.955
0.958
0.949
0.940
0.920
0.967
1.000
24
25
26
国語B区分
数学B区分
教育委員会
校種・教科・区分別 無解答率 対全国差経年⽐較
6.0
4.0
2.0
0.0
-2.0
A区分
B区分
A区分
小学校国語
B区分
A区分
小学校算数
20
21
B区分
中学校国語
22
24
25
A区分
B区分
中学校数学
26
その他の指標
「学校の方策について全教職員で共有して取り組んでいる学校の割合」(強い肯定的回答の割合)
小学校:53.1%、中学校:36.4%
「授業で自分の考えを発表する機会が与えられていると思う子どもの割合」 (強い肯定的回答の割合)
小学校:48.7%、中学校:27.4%
これからの社会で求められる確かな学⼒のはぐくみ
【英語教育の充実】
【英語教育の充実】
*英語教育推進事業
・小学校では、府内7中学校区の 20 校程度を研
・小学校では、フォニックスを活用した英語学習を開始
究協⼒校に指定し、1年から6年までの全学年
するため、府内7中学校区 16 校の研究協⼒⼩学校
で、音と綴りの関係を踏まえたフォニックスを中心とし
で、⼩学校1年⽣からの英語学習の実践研究を⾏
た英語学習の実践研究を⾏います。
い、その成果や課題を⽣かして、⺠間事業者と共同で
「英語学習パッケージ」を開発中。
・中学校では、⼩学校で学んだ⼒を伸ばすため、7
・中学校では、府内の7中学校を研究協⼒校に指定
中学校を研究協⼒校に指定し、洋書を活⽤した多
し、洋書を活用した英語学習の実践研究を実施して
読・多聴(エクステンシブリーディング)を実施します。
いる。
◆平成 27 年度に⼩学校6年⽣を対象に実施する
「振り返りテスト」(到達目標8割)において、
80%以上の正答率をめざします。
【理科教育の充実】
【理科教育の充実】
・観察・実験を取り⼊れた「理科」授業づくりの研修
を実施します。
⼩学校「理科」授業づくり研修
・⼩学校「理科」授業づくり研修を府内各地区別(政
令市・中核市・豊能地区を除く)で⼩学5年⽣担当
教員対象に実施した。
12 回実施、受講者 400 名
5〜6⽉に 12 回実施、受講者 385 名
- 180 -
教育委員会
⼩学校「理科」授業⼒向上研修
・⼩学校「理科」授業⼒向上研修を府内各地区(政
5回実施、受講者 150 名
令市・中核市・豊能地区を除く)で実施した。
・⼩・中学校での理科教育の中⼼となる教員(理
科教育リーダー)を育成します。
8 月に5回実施、受講者 75 名
・⼩・中学校「理科」指導者養成⻑期研修を実施し
⼩・中学校「理科」指導者養成⻑期研修
た。
受講者 12 名
受講者 前期7名、後期5名
◆府内すべての市町村に理科教育リーダーを配置
・30 市町村に理科教育リーダーを配置し、54 回の研
し、地域の理科教育を活性化させます。
修を実施
◆研修終了後から6か⽉後に実施するアンケートに
・⼩学校「理科」授業づくり研修の授業での活⽤度
おいて、授業での活⽤度 80%ををめざします。
96%
【授業改善への支援】
【授業改善への支援】
・府教育センターにおいて ICT を活用した授業づくりの
研修を実施します。
・初任者研修において、ICT 活用による効果的な授業
づくりの講義及び実習を⾏った。
ICT 活用基礎研修
90 名
ICT 活用推進者養成研修
30 名
5~10 月に実施、受講者 1482 名
・積極的に ICT を活用しようとする教員をサポートする
研修(ICT 活用基礎研修)を実施した。
7~8月に3回実施、受講者 83 名
・ICT を活用した授業づくりのリーダーとなる人材を育成
する研修(ICT 活用推進者養成研修)を実施した。
8月に実施、受講者 29 名
・市町村が実施する ICT 機器の効果的な活用に関
・市町村支援プロジェクト「ICT 活用の基礎」
する研修に対する⽀援を⾏います。
要請のあった 12 市町村に出向いて研修を実施
12 市町村で実施予定
◆授業中に ICT を活⽤して指導する能⼒の向上を
〔平成 26 年度の調査結果は、H27.9 公表予定。〕
めざします。
(参考)平成 25 年度結果
小学校 71.0%、中学校 58.5%
- 181 -
教育委員会
【部局⻑コメント(総評)】
「市町村とともに⼩・中学校の教育⼒を充実します」については、年度⽬標の⼀部達成となりました。
○ 平成 26 年度全国学⼒・学習状況調査において、平均正答率は、⼩学校・中学校ともに⽬標である全国
平均の達成には至らず、小学校については、全ての教科・区分において全国との差が拡大し、また、中学校に
ついても全国との差は依然として大きい状況です。
この事実を⼤変厳しいものと受け⽌め、府全体の学⼒向上に向け、個々の市町村の課題に対応した対策
を進めました。具体的には、結果にうまく結びついていない 29 市町村を「重点対策市町村」として選定し、学
校ごとに学⼒課題の分析と学⼒向上計画等を記載したカルテを作成いただき、進捗状況を市町村教育委
員会と協⼒して定期的・継続的に把握しました。また、⼤阪府教育委員会が作成した教材の有効活⽤等学
⼒向上対策のノウハウを提供するとともに、改善の現れていない市町村の状況を明らかにし、必要に応じた指
導を⾏いました。
平成 27 年度は、引き続き、学⼒向上に積極的に取組む中学校に対して、市町村教育委員会と連携し
た⽀援を⾏うとともに、市町村教育委員会による学校への指導の充実に向けた指導・助⾔を⾏い、府全体の
学⼒向上につなげます。
○ 小学校からの英語教育の充実に向けて、フォニックスを活用した新たな英語学習パッケージの開発に取り組
んでいます。
平成 27 年度は、普及⽤ DVD を用いて市町村に周知を図るとともに、完成をめざして実践研究を推進し
ていきます。また、中学校における洋書を活⽤した英語学習の実践研究も継続して⾏っていきます。
○ 理科の授業づくりに係る研修では、児童⽣徒が観察・実験を通して知識や技能を活⽤して課題を解決する
⼒を育む指導法と教材に関する知識を深めることで、学校現場での実践に⽣かすことができました。あわせて、
各市町村での、理科教育のリーダーとなる⼈材を「理科」指導者養成⻑期研修によって養成するとともに、修
了者の研修・研究活動をサポートし、修了者の学校での実践を教育センター研究フォーラムや⼤教⼤のシン
ポジウムなどで発信しました。平成 27 年度より、新たに理科教育リーダーをサポートする⼈材を短期間で育成
する研修を、⻑期研修と並⾏して実施し、市町村での理科研修の継続的な活性化をめざします。
○ ICT 機器についての最新情報や先進校における活⽤事例を積極的に収集し、センターWeb で発信すると
ともに、各種研修を通してその成果を発信し広めています。初任者研修や ICT 活用基礎研修等では、授業
での活⽤を想定した教材作成や模擬授業を通じて、活⽤の効果や簡便性を伝えることができました。
今後は、これまでに実施してきた「ディジタル教材作成研修」の内容を再編し、タブレット型端末の活用方法を
含めた「PC・タブレット利⽤のための教材作成研修」を新たに実施していきます。
- 182 -
教育委員会
■重点課題2:府⽴⾼校の教育⼒を向上させます。
自己評価
【めざす方向】
〇グローバル社会で活躍できる⼈材の育成やセーフティネットの整備など社会の変化やニーズを踏まえた府⽴
高校の充実をすすめます。
〇キャリア教育や不登校・中途退学への対応など⽣徒⼀⼈ひとりの⾃⽴を⽀える教育を充実します。
〇計画的な施設整備や ICT 環境の充実により、府⽴⾼校の教育環境の整備をすすめます。
〇府⽴⾼校の新たな特⾊に応じて、中学⽣にとってより⼀層公平な⼊学者選抜制度とします。
〇各校の教育内容の充実を図るとともに、将来の⽣徒数等を勘案した効果的かつ効率的な学校配置をす
すめます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
社会の変化やニーズを踏まえた府⽴⾼校の充実
【グローバルリーダーズハイスクールの充実】
【グローバルリーダーズハイスクールの充実】
*グローバルリーダーズハイスクール支援事業
・学⼒診断共通テストや 10 校による合同発表会を
⾏います。また、各校の取組みについて、外部有識
者によるパフォーマンス評価を⾏います。
・4⽉に学⼒診断共通テストを実施。2⽉に合同発
表会を実施した。
・7 月に 5 名の外部有識者からなる評価審議会を開催
し、平成 25 年度の各校の活動についてパフォーマンス
評価を⾏った。
・平成 23 年度から3年間の各校の取組みの成果
・各校における 3 年間の活動の成果及び実績について
と課題を検証したうえで、総合的評価に基づき、再
総合評価を⾏い、評価に基づき、平成 27 年度より 3
指定(指定校⼊替、新規指定など)を⾏います。
年間について、10 校を再指定した。なお、新規指定
は⾒送った。
・北野⾼校と天王寺⾼校の2校については、平成 28
年度の⼊学⽣より、すべての学級を⽂理学科として募
集することを決定した。
◆学校教育自己診断における生徒の学校生活満足
・学校教育⾃⼰診断における⽣徒の学校⽣活満⾜度
度を向上させます。
平成 26 年度 88.3%
(参考)平成 25 年度 75.6%
- 183 -
教育委員会
◆現役での国公⽴⼤学進学率を向上させます。
・現役での国公⽴⼤学進学率
(参考)平成 25 年度実績 36.5%
平成 26 年度 36.3%
【英語コミュニケーション能⼒の育成】
【英語コミュニケーション能⼒の育成】
*⾻太の英語⼒養成事業
・府⽴⾼校⽣の英語4技能(聞く・話す・読む・書
・17 校を対象に、連絡協議会の実施やモデルシラバス
く)の引上げを⾏うため、平成 27 年度から、府⽴
の配布(8月)、TOEFL 先進校の事例調査など平
高 校 17 校 に 対 し 、 SET ( Super English
成 27 年度からの TOEFL iBT 授業の導入に向けた
Teacher)による TOEFL iBT を取り入れた授業を
準備を⾏った。
導入します。
・外部講師による TOEFL 講座「iBT 特設レッスン」を
・平成 26 年度は、シラバスや教材の作成及び教員
研修等、その体制を整備します。
17 校で実施した。
・TOEFL iBT のオンラインテストに挑戦して効果測定を
⾏う「iBT チャレンジ支援」を 17 校に加え私⽴7校も
参加して実施した。
・生徒の海外研修派遣を 17 校で実施した。
・教員への iBT 研修:年7回実施
・SET 採用選考を実施し、平成 27 年度は 10 人採
用。
◆TOEFL iBT オンライン受験で
・TOEFL iBT オンライン受験で
1年⽣は受講者 10%がスコア38点以上(IT
Pの場合は500点以上)獲得
1年⽣は受講者 24%がスコア 38 点以上獲得
2年⽣は受講者 13%がスコア 50 点以上獲得
2年⽣は受講者 10%がスコア50点以上獲得
*英語教育推進事業
・在籍校によらず、意欲ある生徒に対して「聞く・話
・Advanced Class:前期 60 人、後期 74 人参加
す」能⼒の鍛錬を⾏い、英語能⼒を引上げるため、
・生徒の海外研修支援:27 校の支援が決定
府⽴⾼校⽣を対象に、特訓クラスの設置や⽣徒の
・短期集中教員研修:2期に分けて実施し、計 44
海外研修支援を実施します。
人が参加
・短期留学⽀援事業:2校 32 人に支援を実施
◆ 特 訓 ク ラ ス ( Advanced Class ) 受 講 者 の
・特訓クラス(Advanced Class)
TOEIC または TOEFL Junior によるスコアを向
英検2級模擬テストで「読む」「聞く」技能を測り、
上させます。(TOEIC ではスコア50点の伸び)
35%の受講生の点数が伸びた。また、「話す」技能
◆海外研修参加生徒数の増加、新規実施校を増や
します。
については 10 段階で3〜4が4〜5にアップ。
・海外研修参加生徒数:545 名
(参考)平成 25 年度実績 567名
- 184 -
教育委員会
◆教員研修参加者が全員英検準 1 級(相当)以
上を取得します。
・短期集中教員研修受講者 44 人中、英検準 1 級相
当以上取得者 35 人(79.5%)
(参考)平成 25 年度 全英語科教員の43.3%が取得
【生徒の「学び直し」等を支援する新たな学校の設置】
【生徒の「学び直し」等を支援する新たな学校の設置】
*エンパワメントスクールの設置
・生徒の「わかる喜び」や「学ぶ意欲」を引き出すエン
・5教科の「学び直し」の授業や「正解が1つでない問
パワメントスクールの設置に向け、「学び直し」や「正
題」を考える授業のカリキュラム策定に向けて、改編校
解が1つでない問題を考える授業」、「体験型の授
の担当教員と具体的な教材・指導案を作成した。ま
業」を重視したカリキュラムを策定するとともに、無線
た、無線 LAN 環境や実習室等の整備を⾏った。
LAN 環境や実習室等を整備します。
◆平成 30 年度までに 10 校程度を設置します。
・平成 27 年度改編 3校
(参考)平成 27 年度改編 3校
平成 28 年度改編 2校
⽣徒の⾃⽴を⽀える教育の充実
【キャリア教育の推進】
【キャリア教育の推進】
*キャリア教育支援体制整備事業
・就職希望者が多く、就職に課題がある 44 校(府
・支援校 41 校(府⽴ 36 校、私⽴ 5 校)に対し、就職
⽴ 36 校、私⽴8校)で就職⽀援コーディネーター
支援コーディネーターを配置し、そのうち拠点校 2 校、
やスクールソーシャルワーカーを活用します。
ブロック拠点校 4 校にスクールソーシャルワーカーを配
置した。(私⽴ 3 校は、事業辞退)
・⽀援校のうち全⽇制・定時制における就職内定率は
77.3%。(H26.12 月末現在)
◆就職内定率の向上を図ります。
・平成 27 年3⽉末の就職内定率(府⽴⾼校全⽇
(参考)平成 26 年3⽉末の就職内定率(府⽴
制・定時制) 93.7%
高校全日制・定時制) 92.3%
【中退防止対策の推進】
【中退防止対策の推進】
・中退率の⾼い 33 校に中退防止コーディネーターを
・中退防止コーディネーターを配置している 33 校で、校
配置し、中高連携の推進や校内組織体制づくりを
内組織や指導体制に関する数値目標を設定。(達
すすめます。
成状況集約中)
・全府⽴⾼校が参加する中退防⽌フォーラムを開催
・7月に中退防止コーディネーター連絡協議会を実施
し、中退防止に効果をあげている学校の取組みを発
し、各校の実践事例を共有化。12 月の中退防止フォ
信します。
ーラムにおいて発信した。
・各校の事例や取組みをまとめた事例集を作成します。
・各校での実践事例等をまとめた事例集を作成。
- 185 -
教育委員会
◆府⽴⾼校(全⽇制の課程)の中退率1.6%
〔平成 26 年度結果は、H27.9 に公表予定。〕
以下をめざします。
(参考)平成 25 年度 1.7%
過去5年間のうちの最⼩値 1.6%
【⻑期⼊院している⽣徒等への学習⽀援】
【⻑期⼊院している⽣徒等への学習⽀援】
*⻑期⼊院⽣徒学習⽀援事業
・病気やけがでの⼊院により⻑期間登校できない府
⽴⾼校⽣に対して、在籍校の教員が病院へ出向き
・対象生徒(13 校 13人)に対して、在籍校教員が
病院へ出向いて状況に応じた授業を実施した。
状況に応じた授業を⾏います。
【在宅等で学習する⽣徒への ICT を活用した支援】
【在宅等で学習する⽣徒への ICT を活用した支援】
・ICT を活⽤して、在宅等で学校との双⽅向の授業
・2校で遠隔授業サポートシステムを利⽤。安定稼働
に参加できる仕組みについて運⽤を継続し、利⽤の
に向けたマニュアル作成など技術サポート体制の確⽴
状況を踏まえながら、改良を⾏います。
を⾏った。
公平でわかりやすい入学者選抜の実施
【⼊学者選抜制度の改善と調査書の絶対評価導⼊
【⼊学者選抜制度の改善と調査書の絶対評価導⼊
への対応】
への対応】
・調査書の記載項目に関する検討にあわせ、生徒
・8⽉の教育委員会会議で「⼤阪府⽴⾼等学校⼊学
の特性や高校の特色に応じた選抜のあり方について
者選抜制度改善⽅針(案)」を決定。その後、府議会
検討し、⼊学者選抜制度に関する改善の全体像を
や教育関係者等の意⾒を聞き、11 月の教育委員会
公表します。
会議にて、公⽴⾼校全体として取りまとめた「⼤阪府
公⽴⾼等学校⼊学者選抜制度改善⽅針」を決定
し、公表した。
・中学⽣の学⼒向上と⼊試における評定の公平性
を担保することを⽬的に、中1・中2で学⼒調査を
・府内中学1年⽣・2年⽣を対象に、チャレンジテスト
を 1 月 14 日に実施した。〔再掲〕
実施します。〔再掲〕
・中学校における適切な評価を⽀援するため、府内
全中学校の校⻑及び担当者を対象にした評価に
・府内全中学校の校⻑、評価担当教員を対象に、研
修会を 7 月に開催した。
関する研修に取り組みます。
◆⼊学者選抜制度の改善については、平成 28 年度
選抜での実施をめざします。
・例年6⽉公表の「平成 28 年度⼤阪府公⽴⾼等学
校入学者選抜方針」を平成 27 年1⽉の教育委員
会会議にて決定し、公表した。
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教育委員会
就学機会の確保と学校を選択できる環境づくり
【奨学給付⾦制度の創設】
【奨学給付⾦制度の創設】
*公⽴⾼等学校奨学給付⾦事業
・府⽴⾼校に在籍する低所得世帯の⽣徒に対し
・国基準に準じた支給要綱を6月に施⾏。
て、学校徴収⾦をはじめ、就学のために必要な経費
H26.7 月末まで 給付⾦の募集
の⼀部を⽀給する給付⾦制度を創設します。
H26.11 月末
給付決定通知
H26.12 月中旬 給付⾦の⽀給
◆低所得者世帯の授業料以外の教育費負担を軽
減します。
活⼒ある学校づくりをめざした府⽴⾼校の再編整備
【府⽴⾼校の再編整備の計画的な推進】
【府⽴⾼校の再編整備の計画的な推進】
*府⽴⾼校再編整備事業
①「平成 25 年度実施対象校」について
・平成 27 年度の改編に向け、施設・設備の整備や
・教育内容の充実に向けて、教育課程や施設・設備の
プロジェクトチームの運営、中学⽣等へのPRを⾏い
整備について、改編の対象校と定期的に協議。
ます。
また、エンパワメントスクールなど改編校を紹介するリー
フレット等を作成し、府内中学校 3 年⽣全員に配付。
府内各地域で開催される中学校⻑や進路担当教員
等の会合で再編整備について情報提供を⾏った。
◆府⽴⾼校平成 27 年度改編
〔対象校〕
エンパワメントスクールへの改編:3校
・エンパワメントスクールへの改編(平成 27 年度⼊
普通科総合選択制から総合学科への改編:1校
学生から)
普通科総合選択制から普通科専門コース設置校
:⻄成⾼校、⻑吉⾼校、箕⾯東⾼校
への改編:2校
・普通科総合選択制から総合学科への改編(平成
27 年度⼊学⽣から)
:福井高校
・普通科総合選択制から普通科専門コース設置校
への改編(平成 27 年度⼊学⽣から)
:八尾翠翔高校、日根野高校
②「平成 26 年度実施対象校」について
・9 ⽉の教育委員会会議で「⼤阪府⽴⾼等学校・⼤
阪市⽴⾼等学校再編整備計画」にもとづく「平成 26
年度実施対象校(案)」を公表。その後、府議会での
議論や保護者等への説明を経て、11 月の教育委
員会会議にて最終決定した。
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教育委員会
〔対象校〕
・募集停止(平成 28 年度⼊学⽣募集時から)
:池⽥北⾼校、咲洲⾼校
・エンパワメントスクールへの改編(平成 28 年度⼊
学生から)
:成城高校、岬高校
・普通科総合選択制から普通科専門コース設置校
への改編(平成 28 年度⼊学⽣から)
:豊島⾼校、北かわち皐が丘⾼校、みどり清朋⾼
校、懐風館高校
【部局⻑コメント(総評)】
「府⽴⾼校の教育⼒を向上させます」については、年度⽬標をほぼ達成しました。
○ グローバルリーダーズハイスクール(GLHS)支援事業については、指定した 10 校すべてにおいて大学進学実績
で成果をあげるとともに他の府⽴⾼校においても⼤学進学実績を伸ばしています。また、各種コンクールでの⼊賞
や課題研究・探究活動においても成果をあげるなど、事業全体として肯定的評価がなされるものと考えていま
す。引き続き、⼤学進学実績の向上、課題研究の充実、英語運⽤能⼒の強化に向けて取り組んでいきます。
○ ⾻太の英語⼒養成事業については、府教委作成のモデルシラバスを参考に対象校 17 校が、独自のカリキュラ
ムを作成するとともに、SET(Super English Teacher)の採用のための選考など、平成 27 年度から TOEFL
iBT を取り⼊れた授業の導⼊をめざし、着実に準備を⾏っています。平成 28 年度より SET を配置する7校も
含め、対象 17 校の生徒の英語4技能(聞く・話す・読む・書く)のレベルが上がるように努めます。
英語教育推進事業では、在籍校にこだわらず英語の技能を伸ばしたいという意欲のある生徒を対象とした特
訓クラス(Advanced Class)に公私ともに様々な学校から⽣徒が参加し、満⾜度の⾼いものとなりました。
引き続き集中的にコミュニケーション⼒を⾼めるレッスンを実施いたします。短期集中教員研修では、参加教員
は「オールイングリッシュ」で⾏う授業のノウハウを学び、充実した研修となりました。この成果を他の教員へどう拡げ
ていくかを今後の課題として検討を進めていきます。
○ 「キャリア教育支援体制整備事業」に取り組む支援校 41 校(府⽴ 36 校、私⽴ 5 校)のうち全日制・定時
制における平成 26 年 12 ⽉末の就職内定率は、77.3%でした。引き続き、就職支援コーディネーター、スクー
ルソーシャルワーカーとの連携を図り、支援校における校内体制の強化を図っていきます。
○ 中退防止対策については、平成 25 年度の府⽴⾼校(全⽇制課程)の中退率は 1.7%(平成 24 年
度 1.8%)となりました。ただし、中退防止コーディネーターを配置している 33 校のうち、14 校で中退率が上昇
するなど課題もあるため、引き続き、中途退学に課題のある学校に対して、中退防止コーディネーターを配置し、
各校の状況に応じた教育活動のさらなる強化を図っていきます。また、中退防止コーディネーター連絡協議会や
中退防⽌フォーラムの実施により、各校の実践事例を共有し、中退防止対策を進めていきます。
- 188 -
教育委員会
○ ⼊学者選抜制度の改善と調査書の絶対評価導⼊への対応については、「公⽴⾼校として本来果たすべき
役割」及び「中学⽣にどのような中学校⽣活を送ってほしいのか」という本質的な観点から“あるべき”⼊試制度
を教育委員会全体で議論を重ねて検討を⾏いました。その結果、受験機会の「原則⼀本化」や調査書の評
価対象の全学年拡⼤に加え、⾃⼰申告書を新たに導⼊するなど点数だけの選抜から⽣徒の意欲や⼈物を評
価する選抜制度構築への第⼀歩とする「⼤阪府公⽴⾼等学校⼊学者選抜制度改善⽅針」を 11 月に公表
しました。
平成 28 年度の府⽴⾼等学校⼊学者選抜については、その⽅針を例年より早く、平成 27 年1⽉に公表し
ました。今後、選抜に係る詳細について、早急に検討を進めていきます。
○ 府⽴⾼校の再編整備については、平成 25 年 11 ⽉に策定した「⼤阪府⽴⾼等学校・⼤阪市⽴⾼等学校
再編整備計画」に基づき、エンパワメントスクール 3 校をはじめとする「平成 25 年度実施対象校」6 校の改編
準備を⾏うとともに、「平成 26 年度実施対象校」として、2 校の募集停止、6 校の改編に着手しました。
平成 27 年度は、本計画に基づき、エンパワメントスクール 2 校など「平成 26 年度実施対象校」の改編準
備(平成 28 年 4 月改編)を進めるとともに、「平成 27 年度実施対象校」の決定・公表を⾏います。引き続
き、活⼒ある学校づくりと教育内容の充実に向けて、再編整備を進めていきます。
- 189 -
教育委員会
■重点課題3:障がいのある⼦ども⼀⼈ひとりの⾃⽴を⽀援します。
自己評価
【めざす方向】
〇「ともに学び、ともに育つ」教育をさらに推進し、支援を必要とする幼児・児童・生徒の増加や多様化に対応
した教育環境の整備をすすめます。
〇障がいのある⼦どもの⾃⽴と社会参加の促進に向け、関係機関と連携し、就労をはじめとした⽀援体制を
充実します。
〇「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」の活用を促進し、幼・小・中・高の発達段階の連続性を大
切にした⼀⼈ひとりの教育的ニーズに応じた⽀援を充実します。
〇関係部局が連携し、発達障がいのある子どもへの一貫した支援を充実します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
支援を必要とする児童・生徒の増加や多様化に対応した環境整備
【府⽴⽀援学校の教育環境の整備】
【府⽴⽀援学校の教育環境の整備】
*新校整備・教育環境整備事業
・府⽴知的障がい⽀援学校の児童⽣徒数の増加
・2地域において、当初の計画どおり進捗。
への対応や社会的⾃⽴の⽀援のため新校を整備し
ます。
〔北河内地域〕 建設⼯事等を⾏います。
〔中河内・南河内地域〕 建設⼯事等を⾏います。
・今後の支援学校の教育環境の整備のあり方を研
・9月にとりまとめた「大阪府の支援教育における今後
究し、インクルーシブ教育システムの構築に関する府
の方向性について」において、今後、府として連続性の
としての考え⽅(案)を年度内にとりまとめます。
ある多様な学びの場の提供を通じ、全体として一体感
のある“大阪版インクルージョン”をめざすとする考え方を
⽰した。(9⽉の教育委員会会議に報告、意⾒聴
取)
◆北河内地域及び中河内・南河内地域における新
・北河内地域:枚⽅⽀援学校、むらの⾼等⽀援学校
校を平成 27 年4⽉に開校します。
を平成 27 年 4 月に開校
・中河内・南河内地域:⻄浦⽀援学校を平成 27 年
4月に開校
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教育委員会
【⾃⽴⽀援推進校、共⽣推進校の充実とその成果の
【⾃⽴⽀援推進校、共⽣推進校の充実とその成果の
普及】
普及】
*知的障がいのある生徒の教育環境整備事業
・新たな共生推進教室設置校を2校選定し、施設
整備や教育課程の編成等、教育環境の整備を⾏
・新たな共生推進教室の設置のための施設整備等を
実施した。
います。
◆平成 27 年4⽉に府⽴⾼校2校に新たな共⽣推
進教室を設置します。
・平成 27 年 4 月、むらの高等支援学校の共生推進
教室を府⽴緑⾵冠⾼等学校に、たまがわ⾼等⽀援
北河内地域「職業学科を設置する知的障がい
学校の共⽣推進教室を府⽴⾦剛⾼等学校に設置。
高等支援学校」、たまがわ高等支援学校を本校
とする共生推進教室を設置
【障がいのある生徒の高校生活をサポートするための
【障がいのある生徒の高校生活をサポートするための
人材の配置】
人材の配置】
*障がいのある生徒の高校生活支援事業
・府⽴⾼校において、障がいのある⽣徒と障がいのな
い生徒の「ともに学び、ともに育つ」教育を推進するた
め、エキスパート⽀援員等を希望する全府⽴⾼校に
配置し、教育環境を整備します。
・エキスパート支援員としてスクールカウンセラーを全ての
府⽴⾼校に、看護師を希望があった2校へ配置。
・学校から要望があった、障がいにより配慮を必要とする
生徒の状況に応じて介助員を 28 校に、学習支援員
を 24 校に配置。
就労を通じた社会的⾃⽴⽀援の充実
【職業学科を設置する知的障がい高等支援学校の
【職業学科を設置する知的障がい高等支援学校の整
整備】
備】
*新校整備・教育環境整備事業〔再掲〕
〔北河内地域〕 建設⼯事等を⾏います。
・当初の計画どおり進捗。
◆職業学科を設置する知的障がい高等支援学校と
・むらの高等支援学校を平成 27 年 4 月に開校。
して、北河内地域における新校を平成27年 4 月
に開校します。
【関係部局等との連携による就労支援の充実】
【関係部局等との連携による就労支援の充実】
・関係部局や関係機関との連携を強化し、職場実
習などの就労支援体制の充実に努めます。
・関係部局職員が相互に関連機関を⾒学し、現場に
おける就労⽀援の現状や課題を聴取。(特例⼦会
社、⾼等職業技術専⾨校、障がい者⾃⽴訓練事業
所、高等支援学校の計4か所)
・各部局の事業等で開拓した職場実習受⼊可能企業
- 191 -
教育委員会
の情報を支援学校等に発信。
・経済団体等と連携し職場実習受入先の確保に努
め、4社で職場実習を実施した。
・昨年度の「障がい者雇⽤促進⼈材育成事業」で新た
に開拓した企業(104 社)において、今年度 57 校
58 人(延べ数)が職場実習を実施した。
・「支援学校卒業生職場定着支援者育成事業」により
支援学校等の卒業生の職場定着支援を実施した
(102 社 122 人に実施)。
◆知的障がい⽀援学校⾼等部卒業⽣の就職率
・知的障がい⽀援学校⾼等部卒業⽣の就職率
30%(平成 29 年度に35%)をめざします。
28.2%(平成 27 年 3 月末速報値)
(参考)平成 25 年度 26.3%
一人ひとりの教育的ニーズに応じた支援の充実
【「個別の教育支援計画」の作成と活用促進】
【「個別の教育支援計画」の作成と活用促進】
・学校において障がいのある児童生徒の「個別の教
育支援計画」の作成と活用に取り組みます。
・支援教育の充実・推進に関する調査及びヒアリングを
5 月に各市町村に実施し、現在の進捗状況について
の把握を⾏った。また、市町村の⽀援教育を担当する
指導主事を対象に「個別の教育支援計画」の作成・
活用をテーマにした研究協議を 11 月に実施した。
・「個別の教育⽀援計画」の作成率(H27.1 調査)は、
支援学級 100%、通常の学級 83.9%となっており、
通常の学級においては、昨年度の同時期に比べて、
8.9 ポイント向上。
・就学前施設や公⽴⼩・中学校から⽀援学校に⼊
・幼稚園、小・中学校、高等学校、支援学校の教職
学する児童・生徒の「個別の教育支援計画」等を
員等を対象に、個別の教育支援計画の作成・活用
引き継ぎ、活用を促進します。
実践報告会を 12 月に開催し、作成の一層の促進や
効果的な実践事例について発信した。
・「個別の教育支援計画」及び「個別の指導計画」の
引き継ぎ状況の調査を7月に実施した。
・「個別の教育支援計画」の引継ぎ状況についての情
報を提供するなど、引継ぎ率向上に向けて関係部局
への働きかけを⾏った。
◆公⽴⼩・中学校の通常の学級及び府⽴⾼校に在
籍する障がいのある児童・生徒に対する「個別の
・通常の学級に在籍する児童生徒に対する「個別の教
育支援計画」の作成に取り組む学校の割合
教育支援計画」の作成に取り組む学校の割合を
- 192 -
公⽴⼩・中学校の⽀援学級
100%
教育委員会
増やします。
公⽴⼩・中学校の通常の学級 83.9%
(参考)平成 25 年度
府⽴⾼校
公⽴⼩・中学校の⽀援学級
54.3%
100%
公⽴⼩・中学校の通常の学級 74.2%
府⽴⾼校
47.1%
◆支援学校に入学する児童・生徒のうち、小学校か
ら中学部への入学時と、 中学校から高等部への
・「個別の教育支援計画」及び「個別の指導計画」の
引き継ぎ状況
入学時の「個別の教育支援計画」等の引継ぎを
就学前施設から支援学校小学部への引き継ぎ
10ポイント程度向上させることをめざします。ま
71.4%
た、就学前施設から⼩学部⼊学時の引継ぎ率の
地域の小学校から支援学校中学部への引き継ぎ
向上をめざします。
75.4%
(参考)平成 25 年度
地域の中学校から支援学校高等部への引き継ぎ
就学前施設から⼩学部1年⽣ 69.3%
⼩学校から中学部1年⽣
58.1%
中学校から⾼等部1年⽣
45.9%
◆学校⽣活⽀援員を配置している府⽴⾼校で、個
63.2%
・個別の教育指導計画の作成率 85.0%
別の教育支援計画の作成を 100%にします。
(参考) 平成 25 年度
80.9%
【「高校生活支援カード」の作成・活用】
【「高校生活支援カード」の作成・活用】
・⾼校⽣活に不安を感じている⽣徒や理解されにく
い障がいである発達障がいのある生徒、またはその
・今年度から、府⽴⾼校のすべての⼊学⽣を対象に
「高校生生活支援カード」を作成し、活用。
特性のある生徒等の状況やニーズを入学時に把握
・8⽉の「府⽴⾼校における⽀援教育推進フォーラム」
し、指導・⽀援するため、すべての府⽴⾼校で 「高
(参加者数約 500 名)で活用状況の実践報告を
校生活支援カード」を作成し、活用を促進します。
⾏った。
発達障がいのある幼児・児童・生徒への支援
【通常の学級に在籍する発達障がいのある幼児・児
【通常の学級に在籍する発達障がいのある幼児・児
童・生徒への支援】
童・生徒への支援】
*通常の学級における発達障がい等支援事業
・幼稚園・小学校・中学校にアドバイザリースタッフ
(学識経験者)を派遣し、「わかる・できる」 授業
づくり、集団づくりの実践研究を進め、その成果を普
及します。
・実践研究校園 18 校園に対し、アドバイザリースタッフ
を派遣し、指導助言を実施した。
・公⽴幼⼩中学校園、私⽴幼稚園を対象に、地区別
事業報告会(8月〜2月、参加者数 1,100 名)
及びフォーラム(3月、参加者数約 500 名)を開催
し、研究成果の普及を図った。
- 193 -
教育委員会
*高等学校における発達障がい等のある生徒支援事業
・府⽴⾼校において、キャリア教育の観点から社会
的⾃⽴を⽬標とした指導・⽀援について実践研究を
⾏います。
・各研究校で職場実習を実施し、その状況についての
アセスメントを⾏った。
・8⽉の「府⽴⾼校における⽀援教育推進フォーラム」
(参加者数:約 500 名)で研究成果を報告した。
・10 月に大阪大谷大学と連携研修(参加者数:約
70 名)を実施した。
【部局⻑コメント(総評)】
「障がいのある⼦ども⼀⼈ひとりの⾃⽴を⽀援します」については、年度⽬標をほぼ達成しました。
○
知的障がい支援学校の新校整備については、平成 27 年 4 月に開校した3校(枚方支援学校、むらの
⾼等⽀援学校、⻄浦⽀援学校)をもって、「府⽴⽀援学校施設整備基本⽅針」(平成 21 年 3 月)で
示した、府内4地域の知的障がい支援学校(小・中学部、高等部)4 校、職業学科を設置する知的障が
い高等支援学校 3 校の整備が完了しました。
また、⾃⽴⽀援推進校、共⽣推進校の整備についても、平成 27 年4⽉に府⽴高校 2 校への共生推進
教室設置により、「大阪府教育振興基本計画」(平成 25 年3⽉)で⽰した、⾃⽴⽀援推進校9校、共
生推進校8校としました。
今後は、平成 26 年9⽉にとりまとめた「⼤阪府の⽀援教育における今後の⽅向性について」を踏まえ、⽀
援教育の基本的方向性の具体化を図ります。
なお、府市両議会において、⼤阪市⽴特別⽀援学校 12 校の平成 28 年4⽉の府への移管が議決され
たことを踏まえ、府市が連携して移管に向けた準備を⾏っているところです。今後とも移管に向けた必要な環
境整備を着実に進め、円滑な移管を実現します。
○ 平成 26 年度における知的障がい⽀援学校⾼等部卒業⽣の就職率は 28.2%で、目標の 30%に届きま
せんでしたが、前年度から 1.9%向上しました。平成 26 年度から実施している「就労⽀援・キャリア教育強化
事業」を継続し、就職率の低い⽀援学校において職場実習の推進や職業の授業の充実を図り、⼀層の就
職率向上に努めます。
○ 通常の学級に在籍する障がいのある児童・生徒に対する「個別の教育支援計画」の作成に取り組む学校
の割合が昨年度よりも向上しました。今後も「個別の教育⽀援計画」作成・活⽤実践報告会等を活⽤し、
先進的な事例の普及に努めていきます。
〇 障がいのある生徒の高校生活支援のため、配慮を要する生徒が在籍する学校に、エキスパート支援員及び
学校生活支援員を配置し、指導・支援の充実を図っています。また、平成 26 年度より、すべての府⽴⾼校
の入学生について高校生活支援カードを活用して障がいの有無にかかわらず生徒の状況やニーズを把握し、
⼊学後の早い時期から適切な指導・⽀援を実施しており、さらなる⽀援の充実に努めていきます。
○ 通常の学級に在籍する発達障がい等のある幼児・児童・生徒への支援については、幼稚園・小中学校で
は、すべての⽣徒にとって「わかる」「できる」という授業にするため、掲⽰物の整理など教室の学習環境の整備
や、教材の視覚化、学習時のグループ活動の工夫などの実践研究を進め、地区ごとに公開授業や事業報告
会を実施しました。さらに、フォーラムを開催し、事業成果の共有・普及を図りました。
また、高校では、発達障がいのある生徒に対して卒業後の就労を観点においたアセスメントを実施し、さらに
⼼理検査(職業レディネス・テスト)により、仕事内容への興味や仕事を⾏うことについての⽣徒⾃⾝の観点
を明確化し、職場実習先の選択等に活用する研究を進めています。さらに、府⽴⾼校における⽀援教育推
進フォーラムを開催し、成果の共有、発信を⾏いました。今後さらに発達障がいのある⽣徒を対象としたアセス
メントの手法とその活用についての研究を進めます。
- 194 -
教育委員会
■重点課題4:子どもたちの豊かでたくましい人間性をはぐくみます
自己評価
【めざす方向】
〇小・中・高一貫したキャリア教育を推進するとともに、地域と連携した体験活動や読書活動を充実し、粘り強くチ
ャレンジする⼒をはぐくむ教育を充実します。
〇歴史や芸術・文化・学術等に関する教育を推進し、郷土への誇りや伝統・文化を尊重する心をはぐくみます。
〇⺠主主義をはじめとした社会のしくみについての教育を推進し、社会の⼀員として参画し貢献する意識や公共の
精神を醸成します。
〇社会のルールを守り、違いを認め合い人を思いやる豊かな人間性をはぐくむ人権教育・道徳教育を推進します。
〇⼦ども⾃⾝の問題解決能⼒をはぐくむとともに、関係機関との連携や⽀援チームの活⽤等により、いじめや不登
校等の生徒指導上の課題解決に向けた対応を強化します。
〇教員研修の実施など校内の指導体制を強化し、体罰等の防止に取り組みます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
夢や志を持って粘り強くチャレンジする⼒のはぐくみ
【キャリア教育の推進】
【キャリア教育の推進】
*キャリア教育支援体制整備事業〔再掲〕
・就職希望者が多く、就職に課題がある 44 校(府
・支援校 41 校(府⽴ 36 校、私⽴ 5 校)に対し、就職
⽴ 36 校、私⽴8校)で就職⽀援コーディネーター
支援コーディネーターを配置、そのうち拠点校 2 校、ブ
及びスクールソーシャルワーカーを活用します。
ロック拠点校 4 校にスクールソーシャルワーカーを配置し
た。(私⽴ 3 校は、事業辞退)
◆就職内定率の向上を図ります。
(参考)平成26 年3⽉末の就職内定率(府⽴⾼
校全日制・定時制) 92.3%
・平成 27 年3⽉末の就職内定率(府⽴⾼校全⽇
制・定時制) 93.7%
*夢や志をはぐくむ教育の推進
・冊子「夢や志をはぐくむ教育」の活用を促進するとと
・冊子「夢や志をはぐくむ教育」の活用に関し、16 校
もに、府⽴⾼校において、「志(こころざし)学」を教
(小学校 10 校、中学校6校)を訪問し、活用を促
育課程に位置付け、その推進を図ります。
進した。
・府⽴⾼校においては、すべての⽣徒が卒業までに1単
位時間(年間 35 時間)「志(こころざし)学」を学
習しており、一層の充実・改善を図った。
- 195 -
教育委員会
◆全国学⼒学習状況調査において「将来の夢や⽬標
・「将来の夢や目標を持っている」と回答した割合
を持っている」と回答する割合を増やします。
(参考)平成 25 年度
平成 26 年度 小学校 85.2%、
小学校86.3%
中学校 68.9%
中学校71.1%
社会に参画し貢献する意識や態度のはぐくみ
【近現代史をはじめとした歴史に関する教育の実施】
・近現代史をはじめとした歴史や領⼟に関する教育を
・8 月の⼤阪府教育課程協議会「地理・歴史部会」に
「地理・歴史科」や「志(こころざし)学」などにおいて
おいて、領⼟に関する教育の充実について、平成 26
実施します。
年1⽉ 28 日付け通知で高等学校学習指導要領解
・大阪府教育課程協議会において各校に周知を図り
説が一部改訂されたことなどを全校へ周知した。(参
ます。
加者数 285 名)。
◆地理・歴史科の授業における、⽣徒による授業評価
の数値(授業満⾜度、理解度)を向上させます。
・地理歴史科の授業における、⽣徒による授業評価の
数値
(参考)平成 25 年度結果
平成 26 年度
満⾜度:⽇本史A 第1回 2.88 第2回 2.94
満⾜度:⽇本史A 第1回 3.01 第2回 3.01
日本史B 第1回 2.99 第2回 3.03
日本史B 第1回 2.96 第2回 3.03
理解度:⽇本史A 第1回 2.86 第2回 2.93
理解度:⽇本史A 第1回 2.98 第2回 2.98
日本史B 第1回 2.96 第2回 3.03
日本史B 第1回 3.02 第2回 3.06
【歴史・文化にふれる機会の拡大】
【歴史・文化にふれる機会の拡大】
*中之島図書館環境改善等事業
・図書館機能の強化や利便性・快適性を⾼めるた
・建物外観を美化するための外壁洗浄及び正面玄関
め、正面玄関の開扉に向けた整備や建物外観の美
開扉に向けた工事を実施した(H27.4.1 開扉)。
化、古典籍のデジタル化、図書館で展開する文化・
・中央公会堂との合同ツアー等文化ソフト事業(5事業、
ソフト事業の検討及び試⾏を⾏います。
延べ 18 日間)を実施した(H26.10〜H27.3)。
・古典籍のデジタル化や電子目録化を集中的に実施した。
◆国指定の重要文化財である建物や蓄積してきた蔵
書・ノウハウを活⽤し、図書館の機能と利⽤者サー
ビスの向上を図ります。
【⺠主主義など社会の仕組みに関する教育の推進】
【⺠主主義など社会の仕組みに関する教育の推進】
・すべての府⽴⾼校において、⺠主主義など社会の
・8 月の⼤阪府教育課程協議会「地歴・公⺠部会」に
仕組みに関する教育を「公⺠科」や「志(こころざ
おいて、平成 26 年6⽉に「改正国⺠投票法」が成⽴
し)学」などにおいて実施します。
したことを踏まえ、日本国憲法について学ぶ授業(政
- 196 -
教育委員会
治・経済)実践などを紹介し、府⽴⾼校全体に共有
を図った。(参加者数 285 名)
・府教育センター研究フォーラム(12/26)において、
「選挙」をテーマに政治への関心を高める授業実践につ
いて、事例発表やパネルディスカッションを開催し、府内
の学校への周知を図った。
◆公⺠科の授業における、⽣徒による授業評価の数
・公⺠科の授業における、⽣徒による授業評価の数値
値(授業満⾜度、理解度)を向上させます。
(参考)平成 25 年度結果
満⾜度:現代社会
平成 26 年度結果
第1回 2.91 第2回 2.96
満⾜度:現代社会 第1回 2.94 第2回 2.95
政治・経済 第1回 2.96 第2回 3.05
理解度:現代社会
政治・経済 第1回 2.96 第2回 3.01
第1回 2.88 第2回 2.94
理解度:現代社会 第1回 2.96 第2回 2.97
政治・経済 第1回 2.97 第2回 3.06
政治・経済 第1回 2.98 第2回 3.01
ルールを守り、人を思いやる豊かな人間性のはぐくみ
【道徳教育の推進】
【道徳教育の推進】
*豊かな人間性をはぐくむ取組み推進事業
・中学校区を推進指定校区に指定し、学校・家庭・
・33 市町村 111 中学校区を推進指定校区に指定。
地域が一体となった公開講座の開催等の取組みを
道徳教育公開講座や道徳の授業づくり研修会を開
進めます。
催。
【「こころの再⽣」府⺠運動の推進】
【「こころの再⽣」府⺠運動の推進】
*豊かな人間性をはぐくむ取組み推進事業
・「こころの再⽣」府⺠運動の趣旨を盛り込んだ道徳
・昨年度に作成、配布した⼩学5・6年⽣⽤及び中学
資料「⼤切なこころを⾒つめ直して」を作成・配布し、
⽣⽤の「こころの再⽣」府⺠運動の趣旨を盛り込んだ
児童生徒の他者を思いやるこころなどを育むとともに、
道徳資料「⼤切なこころを⾒つめ直して」の活⽤を促す
他⼈の意⾒を聞きながら⾃分で判断する⼒を醸成し
とともに、⼩学1・2⽣年⽤及び3・4年⽣⽤を作成
ます。
した。
・「⼤切なこころを⾒つめ直して」を活⽤した学校の割合
(政令市除く。)
平成 26 年度
小学校 87.0%
中学校 79.0%
◆全国学⼒・学習状況調査において「学校のきまりを
守っている」と回答する児童生徒の割合を増やしま
・「学校のきまりを守っている」と回答する児童生徒の割
合
す。
平成 26 年度
(参考)平成 25 年度 小学校 85.3%
小学校 85.4%
中学校 90.5%
- 197 -
教育委員会
中学校 89.1%
◆全国学⼒・学習状況調査において「⼈の気持ちがわ
かる人間になりたい」と回答する児童生徒の割合を
・「人の気持ちがわかる人間になりたい」と回答する児童
生徒の割合
増やします。
平成 26 年度
(参考)平成 25 年度 小学校 91.7%
小学校 93.1%
中学校 93.9%
中学校 92.5%
◆全国学⼒・学習状況調査において「近所の⼈に会っ
たときはあいさつしている」と回答する児童生徒の割
〔平成 26 年度の調査では、当該質問が削除。〕
合を増やします。
(参考)平成 25 年度 小学校 87.5%
中学校 84.4%
いじめや不登校等の⽣徒指導上の課題解決に向けた対応の強化
【いじめ解決に向けた総合的な取組みの推進】
【いじめ解決に向けた総合的な取組みの推進】
*いじめ対策支援事業
・いじめ状況調査の実施による的確な実態把握と早
期対応をすすめるとともに、いじめ対策支援アドバイザ
ー(弁護士・ネット対応アドバイザー)を市町村に派
遣し、迅速な対応を図ります。
・7 月,12 月,3 月にいじめ状況調査を実施し、実態把
握を⾏うとともに重篤ないじめへの対応を⾏った。
・いじめの早期解決に向けて市町村教育委員会と連携
し、弁護士・ネット対応アドバイザーを派遣した(159
回)。
*問題⾏動対応チャート等の活⽤
・5 つのレベルに応じた問題⾏動への対応チャート、い
・「5 つのレベルに応じた問題⾏動への対応チャート」活
じめ対応プログラム及びいじめ対応マニュアルの活用を
⽤に向けて、管理職、市町村教育委員会担当指導
促進します。
主事に研修会や連絡会を通じて周知した。
・市町村のいじめ対応に関する特色ある取組みを収
集し、府内全市町村に情報発信します。
・市町村における各生徒会の活動内容の情報交換や
携帯ネットいじめにかかる学習や啓発内容について、市
町村教育委員会と計画的にワーキンググループを実施
し、その成果を府内全域へ発信した。
生徒会WG(9 月、11 月、2月)
携帯ネットWG(6 月、3月)
◆いじめの解消率を向上させます。
〔平成 26 年度結果は、H27.9 に公表予定。〕
(参考)平成 25 年度 いじめの認知件数
小学校 2,601 件、中学校 1,941 件
(参考)平成 25 年度 いじめの解消率
小学校 83.8%、中学校 82.4%
- 198 -
教育委員会
【不登校の未然防⽌や学校復帰のための⽀援の推進】
【不登校の未然防⽌や学校復帰のための⽀援の推進】
・スクールカウンセラーを活⽤したきめ細かな相談を⾏
・スクールカウンセラーの効果的な活用に向け、スクールカ
うとともに、市町村及び校内の不登校対策会議の開
ウンセラー連絡会に市町村教育委員会担当指導主
催を促進します。
事も参加し、有効な支援の在り方について検討した
(4 月、9 月)。
・18 市の適応指導教室を設置している教育研究所担
当教員とのワーキングにおいて不登校に対する効果的
な支援の在り方を検討し、府教育センター研究フォーラ
ム(12/26)で発信した。
・全市町村及び全⼩中学校において、不登校対策会
議を開催した。
◆不登校児童・⽣徒数を減少させます。
〔平成 26 年度結果は、H27.9 に公表予定。〕
(参考)平成 25 年度 不登校児童⽣徒数
小学校 1,859 人、中学校 7,639 人
【中学校における生徒指導体制の強化】
【中学校における生徒指導体制の強化】
・こども支援コーディネーターを拡充し、校内における
指導体制の充実を図ります。
・こども支援コーディネーター配置を 140 校から 143 校へ
拡充するとともに、年間研修を開催。(5月、6 月、
8月、12 月、3月)
◆暴⼒⾏為発⽣件数を減少させます。
〔平成 26 年度結果は、H27.9 に公表予定。〕
(参考)平成 25 年度 暴⼒⾏為発⽣件数千⼈率
小学校 3.1、中学校 33.9
体罰等の防止
【運動部活動指導者の資質向上】
【運動部活動指導者の資質向上】
*運動部活動等指導充実事業
・運動部活動指導者を対象に、大学教授や実績の
・7 月に運動部活動顧問教員を指導経験年数ごとに
ある指導者等を招聘し、適切な部活指導の在り⽅に
3つのグループに分け、生徒のやる気を引き出すコミュ
ついて研修を実施します。
ニケーションスキルを学ぶことを目的に研修を実施(参
加者数 298 名)。1回目の研修を踏まえ、12 月に
⽣徒の⼒を引き出す具体的な「コーチング」の⼿法につ
いて研修を実施(参加者数 308 名)。
【体罰等に関する相談体制の整備】
【体罰等に関する相談体制の整備】
・全ての府⽴学校において、⽣徒アンケートを実施し
・府⽴⾼校において、7 月,12 月にアンケート「安全で安
- 199 -
教育委員会
ます。(7月、12 月)
心な学校生活のために」を実施し、体罰の実態把握に
努めた。支援学校においても、6 月に生徒・保護者あ
てアンケート調査を実施。
・児童・生徒からの訴えや教員等との関係の悩みを相
・すべての府⽴⾼校において、教育相談の推進組織を
談することができる窓口の設置等、校内体制を整備
位置づけ、体制を整備。
します。
・「被害者救済システム」の活用など第三者性を活か
・「⻑期(夏季・冬季・春季)休業中における生徒の
し、被害を受けた⼦どもたちの⽴場に⽴った解決・救
指導について」等において、「被害者救済システム」等
済を図ります。
の相談窓口の周知を徹底するよう各学校に依頼した。
◆体罰の根絶をめざします。
・体罰に対する懲戒処分件数
(参考) 平成 25 年度 体罰に対する懲戒処分件数
平成 26 年度 18 件
10 件
【部局⻑コメント(総評)】
「⼦どもたちの豊かでたくましい⼈間性をはぐくみます」については、年度⽬標の⼀部達成となりました。
○ 「キャリア教育支援体制整備事業」に取り組む支援校 41 校(府⽴ 36 校、私⽴ 5 校)のうち全日制・定時
制における平成 26 年 12 ⽉末の就職内定率は、77.3%でした。引き続き、就職支援コーディネーター、スクー
ルソーシャルワーカーとの連携を図り、支援校における校内体制の強化を図っていきます。
○ 近現代史(領⼟教育の充実)や⺠主主義に関する教育については、昨年度に引き続き、全校を対象とした
教育課程協議会において議題とし、周知を図りました。今後とも、各校への継続的な指導・助言が必要であり、
教育センター研究フォーラムにおける実践的な授業の報告の実施などを通じて充実に努めていきます。
○ 平成 25 年度におけるいじめの認知件数は若⼲減少しましたが、解消率がやや低下しています。また、暴⼒⾏
為の発⽣件数及び不登校児童⽣徒数は、ともに増加しており、⽣徒指導上の対応は喫緊の課題と認識してい
ます。その対策として、昨年度作成した「5 つのレベルに応じた問題⾏動への対応チャート」について、市町村教
育委員会を通じて、各学校への浸透を働きかけるとともに、管理職へ直接説明する機会を設けるなど活⽤推進
に取り組んできました。
平成 27 年度は、新たに緊急的な⼈的⽀援及び「5 つのレベルに応じた問題⾏動への対応チャート」のさらな
る活⽤促進を⾏い、中学校の⽣徒指導機能の充実を図り、暴⼒⾏為を含む問題⾏動の減少をめざします。
○ 体罰等の防⽌に向けて、昨年度から運動部活動指導者に対する研修を実施しました。⼀⽅で、平成 26 年
度においても、府⽴学校において体罰が⽣起している現状を踏まえ、校内研修のさらなる推進を図るとともに、⽣
徒アンケートの実施などにより早期発⾒、早期対応に努めます。
- 200 -
教育委員会
■重点課題5:子どもたちの健やかな体をはぐくみます。
自己評価
【めざす方向】
〇PDCA サイクルに基づく学校における体育活動の活性化や、地域・家庭におけるスポーツ活動に親しむ機会
の充実により、児童・生徒の運動習慣をはぐくみます。
〇学校における食に関する指導や学校保健活動等を充実するとともに、地域や家庭と連携して子どもの生活
習慣の定着を通した健康づくりをすすめます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
運動機会の充実による体⼒づくり
【体⼒づくりに関するPDCAサイクルの確⽴】
【体⼒づくりに関するPDCAサイクルの確⽴】
・⼩中学校での「体⼒づくり推進計画」の策定を促 ・4⽉に「体⼒づくり推進計画」の「ひな形」及び記⼊例
進し、PDCA サイクルに基づく体⼒づくりの取組みを
図ります。
を市町村教育委員会に周知。
・11 ⽉に実施した「⼩学校における体⼒づくりに係る取
組み調査」において、体⼒づくり推進計画を作成した
学校は 58.2%。(平成 25 年度 50.7%)
◆平成 26 年度実施の全国体⼒・運動能⼒、運動
習慣等調査において、以下の指標をめざします。
・平成 26 年度実施の全国体⼒・運動能⼒、運動習
慣等調査結果
・体⼒テストの5段階評価で下位ランク(D・E)
・体⼒テストの5段階評価で下位ランクの児童の割合
の児童の割合を減らします。
⼩学校5年⽣ 男子 34.7%、⼥⼦ 32.1%
(参考)平成 25 年度
男子34.7%、⼥⼦33.8%
・運動やスポーツをすることが好きな子どもの割合を
・運動やスポーツをすることが好きな子どもの割合
増やします。
⼩学校5年男⼦「好き」72.5%、「やや好き」20.5%
(参考)平成 25 年度
⼩学校5年⼥⼦「好き」50.1%、「やや好き」34.4%
男子「好き」67.7%、「やや好き」22.0%
⼥⼦「好き」46.6%、「やや好き」30.7%
◆体育授業以外で継続的に体⼒向上に取り組む⼩
学校の割合を増やします。
(参考)平成 25 年度
・体育授業以外で継続的に体⼒向上に取り組む⼩学
校の割合 79.5%
75.8%
- 201 -
教育委員会
【体⼒づくりに向けた取組みへの⽀援】
【体⼒づくりに向けた取組みへの⽀援】
*子ども元気アッププロジェクト事業
・スポーツ大会(ドッジボール、なわとび、駅伝)を開 ・ドッジボール大会(11/22)では、16 市町村から 61
催し、府内⼩学校における体⼒づくりの取組みを⽀
チームがエントリー。ジャンプアップ大会(12/13)は、
援します。また、「元気アップ新聞」を活用し、運動機
17 市町村から 40 チームがエントリー。駅伝大会
会の重要性を家庭に発信します。
(2/14)は 21 市町村から 71 チームがエントリー。
・「元気アップ新聞」を府内小学校に配付。 (7/3、
11/5、3/4 に発刊。対象は府内小学校約 1000 校、
児童数 49 万 2000 人、教職員約 2 万 5000 人)
◆元気アッププロジェクト事業に35以上の市町村
・3大会に 26 市町村がエントリー
からのエントリーをめざします。
【運動習慣の確⽴⽀援(運動ツールの開発)】
【運動習慣の確⽴⽀援(運動ツールの開発)】
・楽しく体を動かすことができるような運動ツールを開
発し、児童・生徒が運動が好きになるような働きかけ
を⾏います。
・音楽に合わせた運動ツール「めっちゃスマイル体操」「め
っちゃ WAKUWAKU ダンス」を作成した。
・府内小・中学校で活用を促進。
学校・家庭・地域の連携による生活習慣の定着を通した健康づくり
【中学校給食の導入促進】
【中学校給食の導入促進】
*中学校給食導入促進事業
・市町村から提出された「中学校給食導入実施計
画」を基に、導⼊に向けた整備が⾏われるよう市町
・中学校給食導入実施計画書に基づき、導入に向け
た整備を⾏う 18 市町 71 校に支援を実施。
村に財政支援をします。平成 26 年度からは、政令
市を補助対象に追加します。
◆平成 26 年度末の中学校給⾷の実施率を約6
・平成 26 年度末の中学校給⾷実施率 66.2%。
5%にします。
(参考)平成 25 年度末 54.7%
【部局⻑コメント(総評)】
「⼦どもたちの健やかな体をはぐくみます」については、年度⽬標の⼀部達成となりました。
○ 平成 26 年度全国体⼒・運動能⼒、運動習慣等調査では、⼩・中学校とも、昨年度よりやや改善されたも
のの、依然として全国平均との差は大きい状況です。
⼀⽅で、⼩・中学校で「体⼒づくり推進計画」を作成した学校や、体育の授業以外で継続的に体⼒向上の
取組みを⾏う学校の割合が上昇傾向にあり、引き続き運動機会の充実による体⼒づくりの⽀援を⾏うととも
に、継続的な働きかけを進めていきます。
○
中学校給⾷の導⼊については、中学校給⾷導⼊実施計画書に基づいた整備が進み、実施率が上がって
います。市町村による整備が引き続き進められるよう、府補助⾦による財政⽀援を⾏っていきます。
- 202 -
教育委員会
■重点課題6:教員の⼒とやる気を⾼めます。
自己評価
【めざす方向】
〇採用選考方法等を工夫・改善し、熱意ある優秀な教員を最大限確保します。また、教職経験の少ない
教員について研修や⼈事異動等を通じて資質・能⼒の向上を図るとともに、教員等の⼈権感覚の育成に
努めます。
〇ミドルリーダー育成の取組みにより、次世代の管理職養成をすすめます。
〇がんばった教員の実績や発揮された能⼒が適正に評価される評価・育成システムの実施等により、教員の
やる気と能⼒の向上を図ります。
〇指導が不適切な教員に対し厳正な対応を⾏います。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
⼤量退職・⼤量採⽤を踏まえた教員の資質・能⼒の向上
【優秀な教員の確保】
【優秀な教員の確保】
・受験説明会や大学訪問活動等の広報活動を推
進します。
・4 月に受験者説明会を大阪、東京、愛知、岡山で開
催(参加者約 2,100 名)。また、大学等約 60 か
所を個別訪問し、教員志望者にPRした。
・選考方法等を改善し、選考テストを実施します。
〔主な改善点〕
・教員の質の確保に向けた選考⽅法等の改善を⾏い、
今年度の教員採⽤選考テストを実施。
➢「第1次選考筆答テスト」の出題分野の変更
また、一部校種教科の必要数を確保するため、第 2
➢「教職経験者等の対象の選考(常勤講師経
回教員採用選考テストを実施。
験者・実習助手・寄宿舎指導員)」の選考方
〔実施状況(第 2 回を除く。)〕
法・受験資格の変更
志願者数 11,446 名
➢「英語教育推進の選考」の受験資格変更
(参考)平成 25 年実施状況
志願者数 11,307 名
受験者数
9,028 名
合格者数
2,231 名
倍
率
受験者数
8,877 名
合格者数
2,066 名
倍
率
4.3 倍
・教員チャレンジテストを実施した。<新設>
4.0 倍
申込者数 4,292 名、受験者数 3,677 名
基準を満たした者 577 名
〔熱意ある受験者の確保〕
・大阪教志セミナー実施状況
➢教員チャレンジテストの実施
応募者数 843 名、受講者数 228 名
➢大阪教志セミナーの実施
修了者数 221 名
- 203 -
教育委員会
◆採用予定数(約 2,150 名)の教員を確保します。
・採用数 1,913 名
〔内訳〕
小学校(小中いきいき連携を含む) 739 名
【ミドルリーダーの育成】
養護教諭
31 名
栄養教諭
15 名
指導主事
かけます。
〔府⽴〕 首席
(参考)平成 25 年度実績
指導主事
705 名
〔小中〕 首席
て、学校でのミドルリーダーとなる人材の発掘を働き
〔府⽴〕 首席
府⽴学校
・受験志願者における若⼿(39 歳以下)の占める割合
に向け、府⽴学校⻑や市町村教育委員会に対し
指導主事
423 名
【ミドルリーダーの育成】
・若⼿教員から⾸席や指導主事への積極的な任⽤
〔小中〕 首席
中学校
指導主事
45.1%
69.3%
35.9%
68.4%
35.8%
73.5%
28.4%
28.6%
・中堅教員に対して将来の管理職として学校経営
・「小・中学校リーディング・ティーチャー養成研修」 を実施。
に必要な資質と能⼒の向上を図るため、「⼩・中学
受講者:市町村教育委員会より推薦された教諭
校リーディング・ティーチャー養成研修」及び「府⽴学
等 78 名
校リーダー養成研修」において、学校の課題解決に ・「府⽴学校リーダー養成研修」を実施。
向けたアクションプランを作成するなど実効性のある
受講者:校⻑より推薦された教諭等 99 名
演習を多く取り入れ、研修内容を充実させます。
◆首席・指導主事の30歳台の新規任用を増やし
・新規任用数(平成 27 年度当初)
ます。
〔小中〕 首席
(参考)平成 26 年度当初実績
〔小中〕 首席
指導主事
53 名
〔府⽴〕 首席
指導主事 31 名
〔府⽴〕 首席
指導主事
指導主事
61 名
44 名
26 名
8名
22 名
5名
がんばった教員がより報われる仕組みづくり
【評価・育成システムの運用】
【評価・育成システムの運用】
・教員の授業⼒向上を図るとともに、より客観的で
・生徒・保護者による授業アンケートを踏まえた教員評
- 204 -
教育委員会
適正な評価を⾏うため、⽣徒・保護者による授業ア
価の仕組みを運⽤するとともに、前年度の評価結果を
ンケートを踏まえた評価の仕組みを運用し、その評
勤勉手当等に給与反映した。
価結果を給与に反映するなど、教職員がさらに意欲
また、客観的で適正な評価を確保するため、育成
的に取り組むことができるよう支援します。
(評価)者を対象に評価・育成者研修を⾏った。
・さらに、評価・育成システムについて、客観性・適正性
を高めるため、8月に取りまとめた教員評価の検証結
果も踏まえ、所要の改善を⾏った。
◆保護者向け学校教育⾃⼰診断における府⽴学校
・保護者向け学校教育⾃⼰診断における府⽴学校教
教員の指導等に関する項⽬における肯定的な意⾒
員の指導等に関する項⽬における肯定的な意⾒の⽐
の⽐率を向上させます。
率
(参考)平成 25 年度 74.9%
平成 26 年度 74.2%
◆教職員向け学校教育⾃⼰診断における府⽴⾼校
・教職員向け学校教育⾃⼰診断における府⽴⾼校の
の教育活動の改善に関する項目における肯定的な
教育活動の改善に関する項目における肯定的な意
意⾒の⽐率を向上させます。
⾒の⽐率
(参考)平成 25 年度 74.4%
平成 26 年度 74.6%
指導が不適切な教員への厳正な対応
【指導が不適切な教員への対応】
【指導が不適切な教員への対応】
・学校協議会を通じた保護者からの意⾒を調査審 ・「教員評価支援チーム」を 99 件派遣し、校⻑・准校
議した結果や授業アンケートの結果等を活用し、指
⻑、市町村教育委員会を⽀援。
導が不適切であると思われる教員に「教員評価⽀
援チーム」を積極的に派遣し、適切な対応を⾏いま
す。
・改善が⾒られない者については、校⻑等(市町村
・「指導が不適切である」と認定した教員 9 名に対して、
教委)からの申請に基づき、「大阪府教員の資質
指導改善研修を実施。5名が研修中、4名が学校
向上審議会」に諮ったうえで、「指導が不適切であ
現場へ復帰。
る」と認定し、指導改善研修を実施します。
- 205 -
教育委員会
【部局⻑コメント(総評)】
「教員の⼒とやる気を⾼めます」については、年度⽬標をほぼ達成しました。
○ 教員確保について、教員採用選考テスト(第 2 回を含む。)により、採用予定数 2,150 名に対し、
2,137 名の合格者を決定しました。また、教員採用選考テストの計画的な受験準備を支援するため、大学
2・3回生や社会人を対象とした教員チャレンジテストを平成 26 年 12 月に実施しました。
平成 28 年度教員採⽤選考テストから、教員チャレンジテストで基準を満たした者を対象とした選考区分
の創設や「中学校・中学部」「高校・高等部」(一部教科)の併願募集など選考方法の工夫改善を図ると
ともに、受験説明会や⼤学訪問などの広報活動を通じて、教員の魅⼒を発信します。
○ 中堅教員に対する将来の管理職として学校経営に必要な資質と能⼒の向上については、「⼩・中学校リー
ディング・ティーチャー養成研修」、「府⽴学校リーダー養成研修」を実施するとともに、研修で学んだことをもと
に、所属校の課題解決に向けて実践し、その内容をまとめたレポートをもとに実践報告会を実施しました。実
践にあたり、計画段階から各所属校の管理職の指導・助⾔を受けることとしたところ、管理職からは、学校経
営に参画する意識を⾼める機会になったと好評でした。
今後も、所属校での実践につながる内容を多く取り⼊れて管理職が積極的にかかわることができるようにする
など実効性を⾼め研修の充実を図るとともに、より多くの教員が受講できるよう⼯夫を⾏っていきます。
○ 教職員の評価・育成システムについては、昨年8⽉に取りまとめた教員評価の検証結果も踏まえ、改善を
- 206 -
教育委員会
■重点課題7:学校の組織⼒向上と開かれた学校づくりをすすめます。
自己評価
【めざす方向】
〇校⻑マネジメントを強化し、学校の特性や⽣徒の課題に応じた学校経営を推進します。
〇保護者等への情報発信を充実するとともに、地域や保護者のニーズを十分に反映した開かれた学校づくり
をすすめます。
〇ICTを活⽤した校務の効率化等を推進します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
校⻑マネジメントによる学校経営の推進
【学校経営計画の策定によるPDCAサイクルに基づ
【学校経営計画の策定によるPDCAサイクルに基
く学校経営の確⽴】
づく学校経営の確⽴】
・各府⽴学校において、学校経営計画に基づいた学
・各府⽴学校において、学校経営計画に基づいた学
校経営を⾏うとともに、学校教育⾃⼰診断や学校協
校経営を進めているところ。学校評価は、全校で実
議会からの意⾒を踏まえて学校評価を⾏います。
施する学校教育自己診断や学校協議会からの意
・学校評価を⾏う際に⼊学者選抜や進路、⽣徒の
⾒を踏まえて年度末に実施した。
状況等についての府⽴学校共通の診断項⽬を設定
するなど、学校評価の充実を図ります。
・昨年度設定した診断項⽬をデータ更新し、学校評
価の材料とした。
◆学校経営計画中の年度重点⽬標の実現度を向上
・学校経営計画中の年度重点⽬標の実現度
させます。
平成 26 年度 79.6%
(参考)平成 25 年度 79.0%
【予算⾯等における校⻑のマネジメント強化】
【予算⾯等における校⻑のマネジメント強化】
*学校経営推進事業
・学校経営計画による学校経営を推進するため、高
・「学校経営推進」事業において、1 次書類選考、2
い効果の⾒込まれる事業計画を提案する学校に対し
次プレゼンテーション選考を経て、府⽴、私⽴合わせ
予算措置を⾏います。
て 22 校を支援校に決定。11 月から1月にかけて、
支援校に対する実地調査を実施した。
*校⻑マネジメント推進事業
・広報充実費等、校⻑・准校⻑の責任と権限におい
て執⾏できる予算を配当します。
・全府⽴学校に、校⻑・准校⻑の責任と権限において
執⾏できる「校⻑マネジメント経費」を年2回(6
月、9 月)配当した。
- 207 -
教育委員会
【⺠間⼈、⾏政職、教諭等からの優れた⼈材の校⻑へ
【⺠間⼈、⾏政職、教諭等からの優れた⼈材の校⻑
の任用】
への任用】
・府⽴学校⻑、⼩学校・中学校⻑(任期付任⽤)
・現職校⻑(⺠間⼈校⻑を含む)をパネリストに迎
に優秀な人材を確保するため、広報活動を推進しま
え、5⽉に校⻑公募説明会を実施した(参加者約
す。
60 名)。
・地下鉄梅田駅における電子看板による募集ポスター
を掲載した。
・府⽴学校⻑に経験豊富な⼈材を登⽤すべく、公募
対象に定年退職校⻑を加え、勤務成績が優秀な教
頭等に一次選考を免除。
地域・保護者との連携による開かれた学校づくり
【学校協議会による保護者・地域ニーズの反映】
【学校協議会による保護者・地域ニーズの反映】
*学校協議会の設置
・全府⽴学校に保護者や地域の住⺠その他の関係
・全ての府⽴学校において、平成 24 年度から運営を
者、学識経験者からなる学校協議会を設置し、学
開始。2年の任期満了に伴い、4 月に委員を改選。
校協議会の意⾒を踏まえた学校経営計画の策定や
全府⽴学校で年3回以上会議を開催した。
学校評価を⾏うことにより、保護者や地域の住⺠との
連携協⼒と学校運営への参加を促進します。
◆府⽴⾼校の学校教育⾃⼰診断における授業参観
・府⽴⾼校の学校教育⾃⼰診断における授業参観
や学校⾏事等への保護者の参加及び学校の情報提
や学校⾏事等への保護者の参加及び学校の情報
供に関連する診断項目の肯定値を向上させます。
提供に関連する診断項目の肯定値
(参考)平成 25 年度 保護者参加 61.8%
平成 26 年度
情報提供肯定 72.3%
◆府⽴⾼校における学校教育⾃⼰診断結果と分析
の公表状況を向上させます。
(参考)平成 25 年度の公表状況
保護者参加 64.0%
情報提供肯定 73.1%
・府⽴⾼校における学校教育⾃⼰診断結果と分析の
公表状況
83.1%
*保護者の申し出制度
平成 26 年度 85.7%
・保護者からの授業や教育活動に関する意⾒について
・府⽴学校の教員の授業その他の教育活動に関する
は、必要に応じて協議会での調査審議を経て、校⻑
保護者からの意⾒の申し出に関し、学校協議会にお
に具申されるよう条件を整備している。
いて調査審議し、学校に対し適切な対応を意⾒具
申します。
- 208 -
平成 26 年度申出件数 7件
教育委員会
校務の効率化
【府⽴学校の ICT ネットワークの統合】
【府⽴学校の ICT ネットワークの統合】
*府⽴学校教育 ICT 化推進事業
・平成 26 年4⽉から教職員ネットワークと校内イント
・4月から統合 ICT ネットワークを本格稼働した。6 月
ラネットを統合し、統合 ICT ネットワークを本格稼働し
に稼働の安定のための⾒直し、12 月に校務処理シ
ます。
ステムの安定化のための⾒直しを⾏った。
◆ICT 化を進め、校務処理の迅速化や教員の負担
軽減を図ります
【部局⻑コメント(総評)】
「学校の組織⼒向上と開かれた学校づくりをすすめます」については、年度⽬標をほぼ達成しました。
○ 校⻑マネジメントの強化を図り、開かれた学校づくりを進めるための活動を当初の計画どおり展開しました。今
後、各種報告書、学校運営に係る実施状況調査等により、成果検証を⾏っていきます。
○ 府⽴学校の校⻑公募については、公募対象に定年退職校⻑を加え、勤務成績が優秀な教頭等に⼀次選
考免除を⾏ったことなどにより、応募者数が前年度より 62 名増(内部 53 名、外部 9 名)の 309 名となり
ました。また、面接(3 次)選考において、⾯接官に臨床⼼理⼠を加え、ストレス耐性を分析するなど、多様な
観点で校⻑の重責を担いうる⼈材の選考に努め、その結果、35 名程度の募集に対して、26 名(内部 24
名、外部2名(うち、1名辞退))の合格者となりました。
⼩中学校の任期付校⻑については、⺠間で培った柔軟な発想や企画⼒、組織経営の⼿腕を活かした機
能的な学校運営など、これまでに任⽤した任期付き校⻑の配置効果を各市町村に周知し、配置の検討を働
きかけたことなどにより、⼩学校⻑について 6 市(前年度2市)が募集しました。また、応募者が前年度より
49 名増の 71 名となり、選考の結果、6名(うち、2名辞退)の合格者となりました。
○ 府⽴学校の教育 ICT 化推進について、平成 26 年度より、全教職員がメール・インターネット・総務サービス
システム(SSC)を利⽤する環境が整い、校務の効率化や⽣徒に向き合う時間の確保を図りました。
- 209 -
教育委員会
■重点課題8:安全で安心な学びの場をつくります。
自己評価
【めざす方向】
〇耐震改修、⽼朽化対策など、府⽴学校の計画的な施設整備を推進します。
〇学校の危機管理体制を確⽴するとともに、児童・⽣徒が災害時に迅速に対応する⼒を育成します。
〇⼦どもへの交通安全・防犯教育を推進するとともに、地域との連携による⼦どもの⾒守り活動等を推進します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
府⽴学校の計画的な施設整備の推進
【公⽴学校施設の耐震性能向上】
【公⽴学校施設の耐震性能向上】
*府⽴学校耐震性能向上・⼤規模改造事業
・府⽴学校の建物の耐震・⼤規模改修⼯事を⾏う
とともに、併せて⾮構造部材の耐震対策を⾏いま
す。
➢高等学校 34 校 99 棟で耐震・大規模改修工事
➢非構造部材の耐震化として、支援学校における
吊り天井と、高校の武道場の天井・照明等の対
策工事に係る実施設計を実施
・府⽴学校 40 校(高等学校 34 校、支援学校 6
校)で耐震・大規模改修工事を実施した。
・非構造部材の耐震化として、吊り天井と高校の武道
場の天井・照明等の実施設計を実施した。
◆府⽴学校の耐震化率を平成 26 年度末に10
・平成 26 年度末の耐震化率
0%にします。
高校 99.6%、支援学校 95.2%
(参考)平成 25 年度末の耐震化率
高校 93.6%、 支援学校 88.9%
◆府⽴学校の⾮構造部材の耐震化をすすめます。
(参考)平成 27 年度⽬標値
屋内運動場の吊り天井の落下防⽌対策実施率
100%
*府⽴学校⽼朽化対策事業
・平成 25 年度に実施した⽼朽度調査に基づき、計
画的に⽼朽化対策をすすめます。
➢⽼朽化に係る施設整備計画の作成
・府⽴学校7校で⽼朽化したエレベーターの改修に係
- 210 -
教育委員会
➢エレベーター改修に係る実施設計
る実施設計を実施した。
➢内部改修に係る基本設計及び外部改修に係る
実施設計
・府⽴学校 15 校で内部改修に係る基本設計及び外
部改修に係る実施設計を実施した。
*府⽴学校教育環境整備事業他
・府⽴学校 30 校で使⽤頻度の⾼い特別教室に空
調設備を整備します。また、エレベーター・スロープの
設置等のバリアフリー化を⾏うとともに、⽼朽化が著
しいトイレ設備について、改修を⾏います。
・府⽴学校 30 校で使⽤頻度の⾼い特別教室に空調
設備を設置した。
・府⽴学校4校でエレベーターを、同3校でスロープ、
階段手すりを設置した。
・府⽴学校4校で⽼朽化が著しいトイレ設備の改修⼯
事を実施した。
◆府⽴学校の教育環境を改善します。
災害時に迅速に対応するための備えの充実
【学校の防災⼒の向上】
【学校の防災⼒の向上】
・平成 25 年度に改訂した「学校における防災教育
・「学校における防災教育の手引き(改訂版)」をホー
の手引き」の活用により、防災教育の充実を図るとと
ムページに掲載し、学校・地域の実態に応じた防災教
もに、学校の地域の実態に応じ、様々な自然災害
育の充実や、実践的な避難訓練に活用するよう働き
を想定した実践的な避難訓練を実施します。
かけた。
・南海・東南海地震による津波被害が想定される学
(活用状況)
校においては、平成 25 年度に作成した対応フロー
小学校 65.9%、中学校 57.7%、府⽴学校 52.2%
チャート「津波発生時対応シミュレーション」を活用す
・津波被害が想定される学校(府⽴学校 14 校、市
ることにより、災害発⽣時の迅速な避難⾏動につな
町村⽴⼩中学校 15 校)において、「津波発生時対
げます。
応シミュレーション」を活用した避難訓練を実施し、教
・学校安全活動において中核となる学校安全担当
職員、児童生徒や保護者へ周知するとともに、必要に
者を明確にし、適宜、学校の危機管理マニュアルの
応じシミュレーションの⾒直しを図るよう指導した。
⾒直しを⾏い、校内体制を確⽴します。
(シミュレーションの活用)
府⽴学校 93%、市町村⽴学校 80%
(シミュレーションの周知)
府⽴学校 100%、市町村⽴学校 100%
(シミュレーションの⾒直し)
府⽴学校 57%、市町村⽴学校 80%
・「府⽴学校に対する指⽰事項」「市町村教委に対す
る指導・助言事項」に、すべての教職員が災害時の役
割を分担するとともに、中核となる学校安全担当者を明
確にし、学校安全の推進体制を整備することを明記。
- 211 -
教育委員会
◆火災のみならず、地域の実情に応じ、自然災害を
・⾃然災害を想定した避難訓練の実施率
想定した避難訓練の実施率の100%をめざし
平成 26 年度
ます。
(参考)平成 25 年度の⾃然災害を想定した避
小学校
99.8%
中学校
93.8%
府⽴学校
98.4%
難訓練の実施率
小学校
99.4%
中学校
91.4%
府⽴学校 97.3%
【教職員を対象とした防災研修の実施】
【教職員を対象とした防災研修の実施】
・教職員を対象に、地震・津波に関する防災の講義
・防災教育・防災管理を中⼼とした学校安全に関する
や、各学校の実践的な防災教育の取組事例の発
防災教育研修を実施した。(5~11 月 に全 4 回
表を⾏う防災研修を実施し、災害時に迅速に対応
実施 参加人数:673 人)
するための備えを充実させます。
・平成 24 年度から実施し、府内の公⽴学校(政令
市除く)の全校実施完了。
【部局⻑コメント(総評)】
「安全で安⼼な学びの場をつくります」については、年度⽬標の⼀部達成となりました。
○ 府⽴学校の耐震化については、平成 26 年度の耐震改修⼯事の結果、⾼校 99.6%、支援学校 95.
2%と耐震化率は向上しました。来年度も耐震化を実施し、平成 27 年度末で耐震化率 100%とします。
⾮構造部材の耐震化については、来年度以降の⼯事実施に向けた設計を予定どおり⾏い、平成 27 年度か
らは⼯事を⾏っていきます。
その他の空調設備等の整備についても予定どおり⾏いました。
○ ⽼朽化対策については、今年度は「府⽴学校⽼朽化対策⽅針(案)」の作成に着手し、平成 27 年度に⼤
阪府全体で策定予定である「ファシリティマネジメント(公共施設マネジメント)基本方針(仮称)」との整合を
図った上で施設整備計画を策定して、計画的に府⽴学校の⽼朽化対策を⾏っていきます。
○ ⾃然災害を想定した避難訓練の実施率は、全校種とも前年度を上回り 100%に近づいており、引き続き
全校での実施に向けた取組みを進めていきます。また、様々な機会において、「学校における防災教育の手
引き(改訂版)」のより一層の活用を促し、児童生徒の発達段階や学校・地域の実態に応じた効果的な
防災教育の充実を図るよう、府⽴学校及び市町村教育委員会に働きかけていきます。「津波発⽣時対応シ
ミュレーション」については、避難訓練実施後の検証を踏まえたシミュレーションの⾒直しを随時⾏い、より効果
的なものにするよう働きかけていきます。
○ 平成 24 年度から実施した教職員に対する防災教育の研修については、平成 26 年度に府内全⼩中⾼等
学校及び⽀援学校(政令指定都市を除く)からの受講が完了しました。
平成 27 年度以降、引き続き、より具体的で実践的な研修内容になるよう⼯夫するとともに、10 年経験者
研修や管理職研修に防災教育に関わる内容を取り⼊れ、キャリアステージに応じた防災教育を推進していき
ます。
- 212 -
教育委員会
■重点課題9:地域の教育コミュニティづくりと家庭教育を支援します。
自己評価
【めざす方向】
〇学校の教育活動を支える取組みへの地域人材の参画を促すとともに、ネットワークづくりをすすめます。
〇多様な親学びの機会の提供を図るとともに、家庭教育に困難を抱え孤⽴しがちな保護者への⽀援を促進し
ます。
〇家庭・地域における⼦育て・教育⼒の向上を図るとともに、⼩学校との連携をすすめるなど、幼児教育の充実
を図ります。
〇共働き世帯の増加や地域のつながりの希薄化に対応し、幼稚園における保育サービスの拡大や、地域の子
育て・家庭教育を支援する機能の強化を促進します。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
教育コミュニティづくりと活動を支えるための条件整備
【地域全体で学校を支援する体制づくりと活動の定着・
【地域全体で学校を支援する体制づくりと活動の定
充実】
着・充実】
*教育コミュニティづくり推進事業(学校支援地域本部)
・学校支援地域本部等を中心に、全中学校区におい
て、地域人材による学校支援活動を促進します。
◆全ての中学校区での学校支援活動の展開をめざします。
・平成 26 年度 全中学校区で実施
(参考)平成 25 年度 全中学校区で実施
◆学校支援地域本部などの学校支援ボランティアの仕組
みにより、保護者や地域の人が学校における教育活動
・保護者や地域の人が学校における教育活動等によく
参加している学校の割合
等によく参加している学校の割合の向上をめざします。
平成 26 年度 小学校
31.5%
中学校
29.6%
(参考)平成 25 年度 小学校32.5%
中学校32.3%
【放課後等の子どもたちの体験活動や学習活動等の場
【放課後等の子どもたちの体験活動や学習支援活動
づくり】
等の場づくり】
*教育コミュニティづくり推進事業(おおさか元気広場)
・放課後や週末に、地域のボランティア人材の参加・協
・388 小学校区(約 90%)で放課後の子どもたちの
⼒を得て⼦どもの体験活動や学習⽀援活動を促進し
体験活動や学習⽀援活動の場づくりを展開(政令
ます。
市・中核市除く)。
- 213 -
教育委員会
豊かなつながりの中での家庭教育支援
【すべての府⺠が親学習に参加できる場づくり】
【すべての府⺠が親学習に参加できる場づくり】
*教育コミュニティづくり推進事業(家庭教育支援)
・より多くの保護者や児童・生徒に対する学習機会の
提供を促進します。
・市町村へ親学習リーダーを派遣するとともに、事業実
施を働きかけた。
・32 市町村(政令市除く)で保護者に対する親学習
を実施。
・中学校 281 校(政令市除く)、府⽴⾼校 142 校で
親学習を実施。
・親学習リーダー等の人材育成と地域でのネットワーク
づくりを推進します。
・家庭教育支援に関わっている人や教職員を対象とす
る研修や交流会を実施。
家庭教育支援スキルアップ研修
(8/22、8/27 参加人数:計 169 人)
教職員対象に授業等で活用できる親学習研修
(7/30、8/1 参加人数:計 50 人)
親学習リーダー養成講座(2 期実施)
( 第 Ⅰ 期 10/23 、 10/29 、 11/5 、 11/13 、
11/20 参加人数:計 54 人)
(第Ⅱ期 1/30、2/2、2/13、2/19、3/4 参加
人数:計 55 人)
親学習リーダー交流会(12/4 参加人数:40 人)
・平成 25 年度に作成した親学習を実施する際に参考
・指導事例の活⽤を市町村教育委員会、府⽴学校に
依頼するとともに、親学習リーダー養成講座において活
となる指導⽤事例集の活⽤を促進します。
用した。
◆大人(保護者)に対する親学習を実施している市町
・市町村における大人(保護者)に対する親学習の実
施状況
村数の拡大をめざします。
平成 26 年度 32 市町村
(参考)平成 25 年度 26 市町村
◆授業で生徒に対する親学習を実施している学校数の
・授業で生徒に対する親学習の実施状況
平成 26 年度 中学校 281 校
拡大をめざします。
高校
(参考)平成 25 年度 中学校 201 校
高校
142 校
139 校
【家庭教育に困難を抱え孤⽴しがちな保護者への⽀援
【家庭教育に困難を抱え孤⽴しがちな保護者への⽀
の促進】
援の促進】
- 214 -
教育委員会
*教育コミュニティづくり推進事業(家庭教育支援)
・家庭教育支援チーム等による訪問型の支援を促進し
ます。
・訪問型⽀援に関わる⼈材に対して研修を⾏うととも
に、市町村へ事業実施を働きかけた。
・11 市町村(政令市除く)で家庭教育⽀援チーム等
による支援を実施。
人格形成の基礎を担う幼児教育の充実
【幼稚園・保育所における教育機能の充実】
【幼稚園・保育所における教育機能の充実】
・教育課程協議会での取組みを通じ、幼稚園、保育
・幼稚園・保育所・認定こども園・小学校の教職員等を
所、小学校間の教育課程上の連携を図ります。
対象として研修会を開催し、教育課程や教育内容に
・幼児教育に関する効果的な取組みの周知・普及を
ついての研究・協議を実施。
図るため、フォーラムや保育所・幼稚園・小学校の合同
幼稚園教育理解推進事業⼤阪府協議会(教育
研修を実施します。
課程協議会)
(10/28、11/5 参加人数 365 人)
幼児教育フォーラム
(8/8 参加人数 328 人)
就学前人権教育研究協議会
(6/23、10/20、1/26 参加人数 846 人)
◆保育所・幼稚園・小学校合同研修を実施している市
町村の割合を増加させます。
・保育所・幼稚園・小学校合同研修を実施した市町村
の割合
(参考)平成 23 年度の実施割合 32.6%
平成 25 年度実績(平成 26 年度調査) 51.2%
【部局⻑コメント(総評)】
「地域の教育コミュニティづくりと家庭教育を⽀援します」については、年度⽬標をほぼ達成しました。
○ 引き続き、すべての中学校区において、学校支援地域本部等による学校支援活動が展開されています。また、
約 90%の小学校区で放課後子ども教室(おおさか元気広場)が実施されており、地域人材による子ども・学校
への支援活動が拡大されています。
⼀⽅、全国学⼒・学習状況調査において、保護者や地域の⼈が学校における教育活動や様々な活動によく参
加してくれると回答している学校の割合は、小学校・中学校ともに計画策定時を下回りました。平成 27 年度にお
いては、学校関係者及び地域ボランティアを対象に学校⽀援活動の好事例の普及に努め、学校・地域の連携を
より一層進めてまいります。
○ 家庭教育⽀援については、⼤⼈に対する親学習を実施している市町村数は前年度に⽐べ増加しています。ま
た、中学校においても 90%以上で実施しており、親学習参加の機会が拡大されています。今後、新たに養成した
親学習リーダーを積極的に活用し、地域人材の主体的な参画による親学習の拡充を図っていきます。
○ 幼児教育については、保育所・幼稚園・小学校合同研修を実施した市町村の割合が、32.6%(平成 23 年
度実績)から 51.2%(平成 25 年度実績、平成 26 年 10 月調査)に上昇しました。引き続き、研修会を実
施して校種間連携の重要性や幼児教育に関する効果的な実践事例について普及を図ることにより、幼稚園・保
育所における教育機能の充実に努めていきます。
- 215 -
監査委員事務局
重点政策推進方針 26 年度点検結果
自己評価
■テーマ1:⾏財政改⾰につながる監査
【めざす方向】
〇本府の⾏財政改⾰につながる効率的・効果的な監査をめざします。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
リスクアプローチ手法による監査を進めます
【実施状況】
□効果に照らして過大な経費を要している事務事業
○本庁 16 部局と 304 出先機関、29 財政的支援団
が存在しないか、事務事業の本来の目的・必要性
体において、施策事業や事務処理について、3E の
が失われていないかなど、3E の観点からの監査を実
観点から監査を実施しました。
施します。
※3E = 経済性・効率性・有効性
□執⾏機関が整備・運⽤する内部統制の状況を踏ま
○監査実施に先⽴ち 160 項目の想定リスクを盛り込
え、内在する課題や将来リスクなどを洗い出し、監査
んだ監査計画に基づいて、効率的・効果的な監査を
の着眼点を具体的に明示した「監査計画」を作成
⾏い、施策事業に関して 53 件、事務処理に関して
し、監査計画に基づいて効果的な監査を実施しま
407 件の監査結果を報告・公表しました。
す。
○主な監査結果
・府道路公社において、道路建設資⾦の未償還⾒込
み額について、その詳細を公表するとともに、本来償還
されるべき出資⾦が未償還となることについて、府⺠へ
の説明責任を果たすことが必要。
・貸し渋りに悩む中小企業に対する融資事業に係る大
阪府の損失補償負担額が想定値を⼤きく上回る⾒
込みであり、その要因を検証・分析を⾏い、府⺠への
説明責任を果たすことが必要。
・府税の賦課徴収の業務をする職員に支給される税務
手当について、「特殊勤務手当」として位置づけられて
いるが、支給実態も職場でバラバラであり、賦課徴収
の業務が職員給与条例の「特殊勤務手当」に本当に
該当するか検証が必要。
- 216 -
監査委員事務局
・(公財)大阪コンベンション協会に設置された観光
局の事業について、その権限と責任の所在が不明確
であり、大阪府、大阪市、経済界と協議を⾏い、観光
局の組織、事業の実施⽅法のあり⽅の抜本的な⾒
直しが必要。
健全で規律ある⾏財政運営に寄与します
【取組結果】
■無駄のない合理的な⾏財政運営を促します
●経済性・効率性・有効性の観点から、無駄のない合
理的な⾏財政運営を促しました。
新公会計制度に係る監査を進めます
【実施状況】
□正確に財務諸表が作成されているかを監査します。
○所属別財務諸表等の正確性を監査するとともに、例
□財務諸表を活用した監査の実施手法について検討
⽉現⾦出納において、財務諸表の基礎となる複式
を進めます。
仕訳のチェックを⾏いました。
○定期監査及び決算審査において、財務諸表などの
関係資料を⼊⼿し、その内容を分析・検討を⾏いま
した。
部局マネジメントと府⺠への説明責任を促します
【取組結果】
■監査の検出事項を庁内に周知し、財務諸表の正
●定期監査において、財産の取得に伴う公有財産台
確さの徹底を促します。
帳への登録漏れや登録⾦額の誤り、資産分類区分
■財務諸表の監査への活用を図ります。
の誤り等を検出し、より精度の⾼い新公会計制度に
よる財務諸表の作成を促しました。
●決算審査の添付資料である「新公会計制度におけ
る財務諸表に関する報告書」において、財務諸表の
経年⽐較を分析し、その内容を公表しました。
【部局⻑コメント(総評)】
「⾏財政改⾰につながる監査」については、ほぼ所期の⽬標どおり進んでいます。
<成果・実績>
経済性・効率性・有効性の観点からの監査を実施したことにより、無駄のない合理的な⾏財政運営を促す
ことに寄与しました。また、財務諸表における監査の検出事項及びその内容を庁内に周知することにより、より
精度の⾼い新公会計制度による財務諸表の作成を促しました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
引き続き、リスクアプローチの手法に基づいて、⾏財政改⾰を促す監査をめざします。
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監査委員事務局
自己評価
■テーマ2:内部統制の整備充実につながる監査
ほぼ達成
【めざす方向】
〇執⾏機関の内部統制の整備充実につながる監査をめざします。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
連携体制の整備など内部統制の充実に向けた検討を進めます。
□効果的・効率的なモニタリングの⼿法など、制度所
【実施状況】
○執⾏機関が内部統制の課題解決に向けて検討する
管課等との連携方策について検討します。
「内部統制に関する連絡会議」に参加し、モニタリン
□監査結果を問題指摘にとどめず、監査結果の背景
にあるルールや制度、チェック体制の改善提案を⾏い
グ手法等について提案しました。
○監査結果において、事務処理の誤りの原因やチェック
ます。
体制の不備等について指摘しました。
内部統制機能の整備充実を図ります。
(年度⽬標)
【取組結果】
■内部統制の整備充実を促すことにより、適切な業務
●「内部統制に関する連絡会議」を通じて、内部統制
執⾏の確保を図ります。
の連携方策の整備を促しました。
同会議において、平成 27 年 3 月に「内部統制の充
実に向けた検討結果報告」がまとめられました。
【部局⻑コメント(総評)】
「執⾏機関の内部統制の整備充実につながる監査」については、ほぼ所期の⽬標どおりに進んでいます。
<成果・実績>
「内部統制に関する連絡会議」に参加し、モニタリング手法等について提案するなど、制度所管課等におけ
る連携方策の整備を促しました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組の⽅向性>
「内部統制の充実に向けた検討結果報告」を踏まえ、庁内の内部統制の整備・運用状況を検証するとと
もに、内部統制の改善につながるフォローアップの仕組みを検討します。
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人事委員会事務局
重点政策推進方針 26年度点検結果
自己評価
■テーマ1:⼈事⾏政の課題に対する調査・検討の実施と新たな⾒解の提⽰
達
【めざす方向】
〇 ⼈事⾏政の専⾨機関として、⼈事⾏政に関する研究・調査、企画・⽴案機能を⾼めます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
あるべき給与・昇任等⼈事制度に関する調査研究
□ 中⻑期的な視点から、整理したあるべき⼈事⾏政
の方向性を踏まえ、職員のやる気や自主的な取組
みを引き出し、組織⼒の強化をもたらす⼈事制度の
構築に向け、調査研究を⾏います。
高齢期雇用問題の調査・検討
□ 年⾦⽀給年齢の引き上げに伴う、60 歳を超えた
⾼齢期職員における雇⽤のあり⽅や給与制度等に
関して引き続き、職種別⺠間給与実態調査におい
て公的年⾦が全く⽀給されない再雇⽤者の給与実
態を含め、⺠間の状況把握に努めるとともに、本府
における再任用職員の職務内容を踏まえ、必要な
検討を進め、給与などそのあり⽅について⾒解を⽰し
ます。
住⺠福祉の増進に資する組織活⼒の向上
■ 職員のやる気の向上や、個々の職員の能⼒を最
大限発揮できる組織づくりがなされるよう取り組みま
す。
■ ⾼齢期職員について、雇⽤と年⾦の接続が図られ
るとともに、⼈事の新陳代謝による組織活⼒を維持
しつつ、その能⼒が⼗分に活⽤されるよう取り組みま
す。
実施状況・取組結果
【実施状況】
○ あるべき給与・昇任等⼈事制度について、中⻑期
に取り組むべき課題と、短期に取り組むべき課題に仕
分けた上で、短期に取り組むべき課題について現状
を把握し、H26.10.17 の勧告にその考え方を示しま
した。
○ 職種別⺠間給与実態調査において、再雇⽤者の
給与実態について調査するとともに、それを踏まえ、
H26.10.17 の勧告で、職員の高齢期の雇用問題
及び再任用職員の給与に関する本委員会の⾒解を
示しました。
【取組結果】
● 勧告等を踏まえ、任命権者において人事評価など
⼀定の改善が⾏われたものの、さらにあるべき給与・
昇任等の⼈事制度に関する調査研究は引き続き検
討を⾏います。
● 高齢期雇用に関して示した本委員会の意⾒等に
ついて任命権者と連携し、再任⽤職員の給与制度
とそのあり方について、さらに調査・検討を進めることと
しました。
【局⻑コメント(総評)】
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
〇 あるべき給与・昇任等⼈事制度について、短期的課題について、現状を把握したうえで⼈事委員会勧告に
その考え方を示しました。
○ ⾼齢期雇⽤問題について、調査検討の⼀環として、本年の勧告で、⾼齢期職員の経験と能⼒を活かすた
め、⼈材バンクの適切かつ効果的な運⽤や再任⽤希望者の職域拡⼤に向けたさらに踏み込んだ取組みの
必要性を指摘するとともに、⺠間企業の再雇⽤者と本府の再任⽤職員の⽉例給与の状況を⽰しました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組みの方向性>
○ 勧告等で⽰した意⾒に対する任命権者の取組状況を踏まえ、あるべき給与・昇任等⼈事制度について、
任命権者とも連携し、中⻑期的課題をも含め、今後、研究を進めていきます。
○ 再任用職員の給与制度とそのあり方について、国の動向を注視するとともに、⺠間における対応状況、本
府における実情等も十分考慮して必要な検討を⾏っていきます。
- 219 -
成
人事委員会事務局
自己評価
■テーマ2:給与制度改⾰をさらに推し進めるための取組みと研究・検討
達
【めざす方向】
〇 これまで取り組んできた給与制度改⾰の推進及びそのための研究・検討に取り組みます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
給与制度改⾰の推進及びそのための研究・検討
【実施状況】
□ 府の組織の実情を踏まえつつ、賃⾦センサスデータ
○ これまでの給与制度改⾰の結果、国よりも昇給カ
の活⽤などを通じて府内の⺠間給与を適切に把握
ーブのフラット化が進んでおり、その状況を賃⾦センサ
し職員給与に反映させるとともに、さらに⺠間給与に
スのデータ等に基づき、勧告時に示しました。このこと
ついて多角的に分析・検討を進めます。
を踏まえ、公⺠較差に基づく給与改定及び「給与制
度の総合的⾒直し」に係る所要の改定を勧告しまし
た。
給与制度改⾰の推進及びそのための研究・検討
■ 職員給与及び⺠間給与の調査結果を、引き続き
わかりやすく示します。
■ 給与制度改⾰をさらに推し進め、職員給与に対す
る府⺠理解が得られるよう取り組みます。
【取組結果】
● 職員給与について、国、他府県の状況も踏まえな
がら公⺠較差の範囲内で⺠間給与を適切に反映し
た給与改定を勧告しました。
【局⻑コメント(総評)】
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○ 給与制度改⾰の着実な推進について、例年同様、職員給与と⺠間給与の実態を把握し、これに基づ
き、府の組織の実情を踏まえつつ府内の⺠間給与を適切に反映した給与改定の勧告を⾏いました。
○ ⺠間との較差解消及び「給与制度の総合的⾒直し」に係る給料表改定についても、これまで推進してき
た給与制度改⾰について検証等を⾏い、その結果、全ての年齢階層において、本府が⺠間を下回ってい
たことを踏まえ、⼀律改定を基本とする独⾃の取組みを⾏いました。
○ なお、勧告において⼀部記載ミスが⽣じ、修正を⾏いました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組みの方向性>
○ 府内の⺠間給与を適切に把握し職員給与に反映させるとともに、さらに⺠間給与について多⾓的に分
析・検討を進めます。また、現⾏の給与⽔準を決める枠組みについて、その妥当性及び課題を検証しつ
つ、さらに検討を進めます。
- 220 -
成
人事委員会事務局
自己評価
■テーマ3:優秀な職員採⽤に向けた採⽤試験の適切実施・改⾰検討と
戦略的広報の推進
達
【めざす方向】
〇 平成 22 年 12 ⽉に策定した「採⽤戦略」で明確化した求める⼈材像(*)に適う職員の採⽤に向けて、
採⽤試験の適切な実施及び試験制度の改⾰検討と戦略的な広報活動を推進します。
(*)求める⼈材像:多様な価値観を尊重し、改⾰マインドを持ってチャレンジする⾃律型の⼈財
。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
採⽤試験の適切な実施と改⾰の推進
□ 平成 23 年度より実施している採⽤試験制度の適
切な実施と、来年度の実施に向け、時代ニーズを踏
まえた試験制度の改⾰検討を⾏います。
戦略的な広報活動の推進
□ ⼤阪市と連携し、受験者の利便性を図る府市合
同職員採用セミナーの開催、大学説明会をはじめと
した各種職員採用説明会の開催、職員採用ホーム
ページや SNS など様々な広報媒体の活⽤や、⺠間
とのタイアップなど戦略的、積極的な広報活動を実
施します。
人材の確保
■ 改⾰を実施している採⽤試験制度と広報活動の
充実を図ることにより、幅広く多様な人材の受験を
促し、将来、⾏政のスペシャリストとなり得る優秀な
職員の確保につながるような取組みを⾏います。
実施状況・取組結果
【実施状況】
○ 平成 26 年度の職員採⽤試験(5、6、9、10
⽉実施)を、問題なく円滑かつ適切に実施すること
ができました。
○ 採⽤試験制度の改⾰を任命権者とともに検討し、
平成 27 年度からは制度の理念は堅持しつつ、SP
Iのさらなる活⽤や論⽂試験では⾒識分野のほかに
法律・経済分野も選択可能とするとともに、合格決
定⽅式をリセット⽅式から総合得点⽅式への変更等
を⾏うことを決定しました。
○ ⺠間就職サイトをはじめ、採⽤説明会、SNS、タイ
アップポスター等を活用した PR を実施しました。特に
府市合同職員採用セミナーでは少人数ごとに参加
する座談会方式を導入し、参加者が複数の先輩職
員から詳しい業務内容等の話を聞いたり、質問する
機会を設けました。また、大学等の就職担当者から
は学⽣のニーズ、本府の採⽤試験制度に関する意
⾒等についてヒアリングを⾏いました。
【取組結果】
● 内容を充実させた府市合同職員採用セミナーのア
ンケートでは多くの方から満足との回答を得ました。ま
た、SNS 等様々な広報媒体の活用により、幅広い
層に向けた PR を⾏うことができました。⺠間企業の
採用意欲の高まり、就職適齢層の減少が進む中に
あっても、ほぼ昨年度並みの応募者を確保することが
できました。
【局⻑コメント(総評)】
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
○ 時代のニーズを踏まえた新しい採⽤試験制度を検討し、27 年度から新たな試験制度で実施することとし
ました。また、府市合同職員採⽤セミナーでは内容を⼯夫、充実させたことにより参加者の満⾜度を⾼める
ことができ、所期の目的を達成できました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組みの方向性>
○ 引き続き、求める人材像に適う職員の採用に向けて、より積極的、効果的な採用試験広報を進めます。
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成
人事委員会事務局
自己評価
■テーマ4:人事委員会の積極的な広報活動の実施
達
【めざす方向】
〇 ⼈事委員会の活動状況等を府ホームページやマスコミ等を活⽤して積極的に発信し、⼈事⾏政に対する
府⺠認知度を⾼めます。
【年度の取組みを振り返って】
26 年度の取組みと⽬標
実施状況・取組結果
⼈事委員会ホームページの更なる充実
【実施状況】
□ ⼈事委員会ホームページの内容について、府⺠⽬ ○ ⼈事委員会ホームページの内容については、府⺠
線に⽴った、⾒やすくて、わかりやすいものにするよう
の視点で、⾒やすく、わかりやすいものにするよう充実
努めます。
方策について検討し、試験説明会情報について、情
□ 全国人事委員会連合会や近畿人事委員会協
報の更新状況や実施時期など分かりやすく取りまとめ
議会などへの参画など人事委員の活動状況を積極
ました。
的に公表します。
○ 人事委員会の議事概要を可能な限り 20 日以内
□ 人事委員会の議事概要をできるだけ早期にホーム
に掲載するよう努めました。また、全国人事委員会
ページに掲載します。
連合会などへの参画状況など人事委員の活動実績
について、一覧表にするなどして分かりやすく公表しま
した。
○ 職員採用や勧告などの人事委員会の取組みにつ
いて、随時報道提供を⾏いました。また、SNS(府
庁 FB)を活⽤した情報発信も⾏いました。
⼈事⾏政に対する府⺠認知度向上に努めます
■ 人事委員会ホームページの各コンテンツに対するア
クセスについて、前年の実績以上にすることで、⼈事
委員会活動に対する府⺠認知度のさらなる向上を
図ります。
【取組結果】
● 人事委員会ホームページのアクセス数を増加させる
ことができました。今後も引き続き人事委員会の議
事概要などを掲載するとともに、掲載情報の更新を
図っていきます。
【局⻑コメント(総評)】
<26 年度を振り返っての⾃⼰評価(年度⽬標の達成度)>
〇 人事委員会の審議経過について、早期の公表に努めました。また、人事委員の活動実績について一覧
表にするなど分かりやすくするとともに、最も関心の高い職員採用試験の情報について、SNS などを活用す
るなど、より積極的に人事委員会活動の広報に努め、アクセス増もみられました。
<上記評価を踏まえた 27 年度における取組みの方向性>
○ 引き続き、⼈事委員会ホームページの内容について、試験情報をより充実させるなど、府⺠の視点で、⾒
やすく、わかりやすいものにするよう取り組むとともに、これまで⾏ってきた SNS などの様々な媒体をさらに活用
した効果的な PR 方策について検討、実施を進めます。また、職員採用の説明会においても、よくある質問
を FAQ として取りまとめるなど、新たな取組みも視野に入れて、積極的かつ効率的な情報発信に取り組み
ます。
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成
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