来日外国人犯罪の検挙状況

平成２５年３月
来日外国人犯罪の検挙状況
（平成２４年）
警察庁刑事局組織犯罪対策部
国
際
捜
査
管
理
官
凡
○
例
本資料における「来日外国人」とは、我が国に存在する外国人のうち、いわゆる定着居住者（永住
者、永住者の配偶者等及び特別永住者）、在日米軍関係者及び在留資格不明者を除いた者をいう。
○
本資料中の特別法犯に係る「検挙件数」、「検挙人員」は、それぞれ送致件数、送致人員である。
○
本資料中の「中国」については、別に断りのない限り「台湾」「香港等」を含まない。
○
本資料中の「中国（台湾）」とは、中国の国籍を有する者のうち、台湾に本籍又は生活の拠点を有
し、台湾当局発行の旅券を所持する者等をいう。
○
本資料中の「中国(香港等）」とは、中国の国籍を有する者のうち、香港特別行政区又はマカオ特
別行政区が発行する旅券並びに中国、香港特別行政区又はマカオ特別行政区を除く政府（シンガポー
ル、マレーシア等）が発給した身分証明書等を所持する者をいう。
○
本資料中の犯罪統計に係る在留資格別において、平成22年７月１日に新設された技能実習の在留資
格については、研修の在留資格に含む。
○
本資料中の犯罪統計に係る在留資格別において、平成22年７月１日に就学の在留資格が留学の在留
資格に一本化されたことに伴い、それ以前の在留資格についても留学の在留資格に合算している。
○
本資料中の「犯罪インフラ事犯」に係る記載は、外国人（我が国に在住する来日外国人、定着居住
者(永住者、永住者の配偶者等、特別永住者)、在日米軍関係者及び在留資格不明者）に係る事犯につ
いてのみを記載しており、「犯罪インフラ事犯」全体についての記載ではない。
○
本資料中の構成比について、四捨五入の関係で、合計数値と内訳数値の計が一致しない場合がある。
目
第１
１
来日外国人犯罪をめぐる昨今の情勢等
平成24年中の検挙状況の概要
(１)
総検挙状況
(２)
国籍等別総検挙状況
(３)
罪種等別検挙状況
２
ア
刑法犯
イ
特別法犯
････････････････････････････････････････････････････････････２
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････････２
･･････････････････････････････････････････････････････････････････２
････････････････････････････････････････････････････････････････････３
長期的な検挙状況の推移
････････････････････････････････････････････････････････････････４
(１)
来日外国人犯罪の総検挙件数・人員の推移
(２)
来日外国人の刑法犯検挙状況の推移
刑法犯の検挙件数・人員の推移
イ
凶悪犯及び窃盗犯の検挙件数・人員の推移
来日外国人の特別法犯検挙状況の推移
･･････････････････････････････････････････････４
････････････････････････････････････････････････････４
ア
(３)
３
次
･･････････････････････････････････････････････････５
昨今の特徴的な動向∼10年前（平成14年）との比較
刑法犯
(１)
国籍等別検挙状況の推移
イ
罪種等別検挙状況の推移
ウ
共犯形態別検挙件数の推移
エ
在留資格別検挙人員の推移
オ
発生地域(管区等)別検挙件数の推移
特別法犯
････････････････････････････････････････････････････････････････････････････９
ア
国籍等別検挙状況の推移
イ
違反法令別検挙状況の推移
ウ
在留資格別検挙人員の推移
第２
１
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････････････６
ア
(２)
････････････････････････････････････････６
犯罪インフラ事犯等の現状
犯罪インフラ事犯
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････11
(１)
概要
････････････････････････････････････････････････････････････････････････････････11
(２)
実態
････････････････････････････････････････････････････････････････････････････････11
ア
地下銀行
(ア)
検挙状況
(イ)
代表的な検挙事例
イ
偽装結婚
(ア)
検挙状況
(イ)
代表的な検挙事例
ウ
偽装認知
(ア)
検挙状況
(イ)
代表的な検挙事例
エ
旅券・外国人登録証明書等偽造
(ア)
検挙状況
(イ)
オ
不法就労助長
(ア)
検挙状況
(イ)
代表的な検挙事例
カ
その他の犯罪インフラ事犯
※
第３
１
代表的な検挙事例
ヤード
(１)
ヤードの実態
(２)
ヤード対策
(３)
ヤードが関連した事犯の検挙状況
ア
検挙状況
イ
国籍等別検挙人員
ウ
代表的な検挙事例
検挙事例等からみる来日外国人犯罪組織等の動向
昨今の特徴的な動向
････････････････････････････････････････････････････････････････････20
来日中国人犯罪組織等の動向
(１)
･･････････････････････････････････････････････････････････20
ア
概要
イ
罪種別内訳
ウ
共犯事件の比率
エ
在留資格別検挙状況
オ
特徴的な動向
カ
日本人犯罪者（暴力団員等）との関係
キ
代表的な検挙事例
(ア)
強盗
(イ)
侵入窃盗
(ウ)
支払用カード偽造
(エ)
詐欺
(オ)
その他
来日ブラジル人犯罪組織等の動向
(２)
･･････････････････････････････････････････････････････25
ア
概要
イ
罪種別内訳
ウ
共犯事件の比率
エ
在留資格別検挙状況
オ
特徴的な動向
カ
日本人犯罪者（暴力団員等）との関係
キ
代表的な検挙事例
来日韓国人犯罪組織等の動向
(３)
ア
概要
イ
罪種別内訳
ウ
共犯事件の比率
エ
在留資格別検挙状況
オ
特徴的な動向
･･････････････････････････････････････････････････････････27
カ
日本人犯罪者（暴力団員等））との関係
キ
代表的な検挙事例
来日ベトナム人犯罪組織等の動向
(４)
ア
概要
イ
罪種別内訳
ウ
共犯事件の比率
エ
在留資格別検挙状況
オ
特徴的な動向
カ
日本人犯罪者（暴力団員等）との関係
キ
代表的な検挙事例
来日ナイジェリア人犯罪組織等の動向
(５)
ア
概要
イ
罪種別内訳
ウ
共犯事件の比率
エ
在留資格別検挙状況
オ
特徴的な動向
カ
日本人犯罪者（暴力団員等）との関係
キ
代表的な検挙事例
第４
１
･･････････････････････････････････････････････････････29
･･････････････････････････････････････････････････31
統計からみる来日外国人犯罪の検挙状況
刑法犯検挙状況
････････････････････････････････････････････････････････････････････････34
罪種等別検挙状況
(１)
････････････････････････････････････････････････････････････････････34
ア
包括罪種別検挙状況
イ
凶悪犯検挙状況
(ア)
罪種別検挙状況
(イ)
強盗事件検挙状況
ウ
窃盗犯検挙状況
エ
粗暴犯検挙状況
オ
知能犯検挙状況
カ
風俗犯検挙状況
キ
財産犯被害額
国籍等別検挙状況
(２)
ア
イ
主要国籍等別検挙状況
(ア)
主要国籍等別・罪種等別検挙状況
(イ)
主要国籍等別検挙状況の推移
主要罪種等別・国籍等別検挙状況
共犯事件検挙状況
(３)
････････････････････････････････････････････････････････････････････38
････････････････････････････････････････････････････････････････････42
ア
共犯事件検挙状況
イ
共犯形態別検挙状況
ウ
主要罪種等別・共犯形態別検挙状況
在留資格別検挙状況
(４)
ア
在留資格別検挙状況
･･････････････････････････････････････････････････････････････････42
イ
発生地域（管区等）別検挙状況
(５)
２
罪種等別・正規滞在者・不法滞在者別検挙状況
････････････････････････････････････････････････････････45
ア
発生地域（管区等）別検挙状況
イ
包括罪種等別検挙状況
ウ
強盗、侵入窃盗及び自動車盗の発生地域（管区等）別検挙状況の推移
特別法犯検挙状況
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････46
(１)
主要国籍等別・違反法令別検挙状況
(２)
在留資格別検挙状況
････････････････････････････････････････････････････46
･･････････････････････････････････････････････････････････････････48
ア
在留資格別検挙状況
イ
違反法令別・正規滞在者・不法滞在者別検挙状況
入管法違反等の検挙状況
(３)
･･････････････････････････････････････････････････････････････51
ア
入管法違反検挙状況
イ
国籍等別検挙状況
ウ
入管法第65条措置状況
エ
偽変造旅券等行使による不法入国の検挙状況
雇用関係事犯
(４)
････････････････････････････････････････････････････････････････････････52
ア
違反法令別検挙状況
イ
暴力団員及びブローカーの検挙状況
ウ
被雇用外国人の国籍等別状況
エ
被雇用外国人の在留資格別状況
(５)
売春事犯
････････････････････････････････････････････････････････････････････････････54
(６)
薬物事犯
････････････････････････････････････････････････････････････････････････････54
３
ア
薬物事犯の検挙状況
イ
薬物事犯の国籍等別検挙状況
少年犯罪
刑法犯検挙状況
(１)
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････55
ア
刑法犯検挙状況の推移
イ
包括罪種別検挙状況
ウ
国籍等別検挙状況
エ
主要国籍等別・主要手口等別検挙状況
オ
発生地域（管区等）別検挙状況
特別法犯検挙状況
(２)
４
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････････････55
････････････････････････････････････････････････････････････････････57
ア
特別法犯検挙状況の推移
イ
違反法令別検挙状況
ウ
国籍等別検挙状況
国外逃亡被疑者等の状況
････････････････････････････････････････････････････････････････58
(１)
国外逃亡被疑者等の推移
･･････････････････････････････････････････････････････････････58
(２)
罪種等別の国外逃亡被疑者等数
････････････････････････････････････････････････････････58
(３)
国籍等別の国外逃亡被疑者等数
････････････････････････････････････････････････････････59
(４)
推定逃亡先国・地域別の国外逃亡被疑者等数
(５)
国際刑事警察機構(ICPO)を通じた捜査協力
(６)
国外逃亡被疑者等の検挙状況
････････････････････････････････････････････59
･･････････････････････････････････････････････59
･･････････････････････････････････････････････････････････60
国外犯処罰規定の適用状況
(７)
第５
････････････････････････････････････････････････････････････60
主要検挙事件
１
犯罪インフラ事犯
･････････････････････････････････････････････････････････････････････61
(1)
地下銀行
････････････････････････････････････････････････････････････････････････････61
(2)
偽装結婚
････････････････････････････････････････････････････････････････････････････61
(3)
旅券・在留資格カード等偽造
(4)
不法就労助長事犯
(5)
その他の犯罪インフラ事犯
(6)
ヤード関連事犯
２
凶悪事件
･･････････････････････････････････････････････････････････63
････････････････････････････････････････････････････････････････････63
････････････････････････････････････････････････････････････64
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････65
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････････････65
(１)
殺人事件
････････････････････････････････････････････････････････････････････････････65
(２)
強盗事件
････････････････････････････････････････････････････････････････････････････65
３
窃盗事件
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････････････66
(１)
組織的侵入窃盗事件
･･････････････････････････････････････････････････････････････････66
(２)
組織的自動車盗事件
･･････････････････････････････････････････････････････････････････66
(３)
その他の窃盗事件
････････････････････････････････････････････････････････････････････67
４
カード犯罪
････････････････････････････････････････････････････････････････････････････68
５
詐欺
６
その他の刑法犯
７
サイバー犯罪
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････････69
８
不法入国事犯
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････････70
９
薬物事犯
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････････････････68
････････････････････････････････････････････････････････････････････････69
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････････････71
(１)
密売・所持・使用事犯
(２)
密輸入事犯
････････････････････････････････････････････････････････････････71
･････････････････････････････････････････････････････････････････････････71
10
その他の特別法犯
資
料
･･････････････････････････････････････････････････････････････････････71
････････････････････････････････････････････････････････････････････････････････････74
◎
入国者の推移（法務省統計）
◎
不法残留者数（法務省統計）
○
不法残留者数推移
○
在留資格別不法残留者数（H24.1.1現在）
○
国籍等別不法残留者数（H24.1.1現在）
◎
国籍・出身地別外国人登録者数の推移（法務省統計）
○
在留資格別・国籍・出身地別外国人登録者の推移
◎
来日外国人検挙状況（罪種等別／国籍・地域別／降順）
◎
来日外国人検挙状況推移（刑法犯及び特別法犯／国籍・地域別）
◎
来日外国人検挙状況推移（刑法犯／国籍・地域別）
◎
来日外国人検挙状況推移（特別法犯／国籍・地域別）
◎
来日外国人刑法犯の罪種・手口別検挙状況の推移
◎
来日外国人窃盗犯の手口別検挙状況の推移
◎
刑法犯認知件数及び来日外国人犯罪検挙状況の推移
はじめに
来日外国人犯罪の総検挙件数・人員は、過去数年にわたり減少傾向にある。平成24年中の状況をみても、
前年に比べ、総検挙件数・人員ともに減少している。
しかしながら、長期的には、国際犯罪組織が日本へ浸透するおそれがあるなど、来日外国人犯罪対策は
日本の治安対策を考える上で重要な事項であり、引き続き注視していかなければならない。
また、地下銀行、偽装結婚等の犯罪インフラ事犯を始め、外国人犯罪組織の実体解明及びヤード対策に
も注意を払う必要がある。
来日外国人犯罪の動向を10年前(平成14年)と比較すると、
○
国籍･地域別の総検挙件数･人員については､中国が最多の状況が継続
○
罪種別では、凶悪犯及び窃盗犯の検挙件数･人員が減少する一方、粗暴犯及び知能犯の検挙件数･人
員が増加
○
在留資格別検挙人員については、正規滞在者の割合が増加
という特徴がある。
以下、来日外国人犯罪情勢について、その長期的・短期的推移のほか、犯罪インフラ事犯や来日外国人
犯罪組織等の動向に関し、平成24年の事件検挙等を踏まえて概説する。
-1 -
第１
１
来日外国人犯罪をめぐる昨今の情勢等
平成24年中の検挙状況の概要
(1)
総検挙状況
平成24年中の来日外国人犯罪（刑法犯及び特別法犯）の総検挙件数は、1万5,368件（前年比1,904
件（11.0％）減少）、同人員は9,149人（同899人（8.9％）減少）と、いずれも前年より減少した。
刑法犯の検挙件数は、1万1,142件（前年比1,440件(11.4％)減少）、同人員は5,423人（同466人(7.9
％)減少）と、特別法犯の検挙件数は4,226件（同464件(9.9％)減少）、同人員は3,726人（同433人
(10.4％)減少）と、刑法犯及び特別法犯の検挙件数・人員ともに前年より減少した。
刑法犯と特別法犯の検挙を併せた総検挙の推移をみると、検挙件数は平成17年を、検挙人員は平成
16年をそれぞれピークとして減少しているが、刑法犯検挙人員に占める来日外国人の割合には変化が
ない。さらに、来日外国人犯罪の検挙が顕著に増加する以前の平成２年の検挙状況と比較すると、検
挙件数が約2.4倍、検挙人員が約1.9倍となっている。
来日外国人の総検挙状況の推移
特別法犯検挙件数
50,000
刑法犯検挙件数
総検挙人員
40,000
30,000
20,000
10,000
0
S58
総検挙
刑法犯
特別法犯
総検挙
刑法犯
特別法犯
S59
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
S60 S61 S62
S63
H元
H2
H3
H4
H5
H6
H7
H8
H9
H10 H11
H12
H13 H14 H15
H16
H17 H18 H19
H20
H21 H22 H23
H24
S58
3,956
3,477
1,269
1,153
2,687
2,324
S59
5,207
3,801
2,340
1,301
2,867
2,500
S60
4,583
3,819
1,725
1,370
2,858
2,449
S61
5,252
4,064
2,537
1,626
2,715
2,438
S62
5,237
4,062
2,567
1,871
2,670
2,191
S63
5,963
4,586
3,906
3,020
2,057
1,566
H元
5,765
4,618
3,572
2,989
2,193
1,629
H2
6,345
4,770
4,064
2,978
2,281
1,792
H3
10,244
7,270
6,990
4,813
3,254
2,457
H4
12,153
9,456
7,457
5,961
4,696
3,495
H5
19,671
12,467
12,771
7,276
6,900
5,191
H6
21,574
13,576
13,321
6,989
8,253
6,587
H7
24,374
11,976
17,213
6,527
7,161
5,449
H8
27,414
11,949
19,513
6,026
7,901
5,923
H9
32,033
13,883
21,670
5,435
10,363
8,448
H10
31,779
13,418
21,689
5,382
10,090
8,036
H11
34,398
13,436
25,135
5,963
9,263
7,473
H12
30,971
12,711
22,947
6,329
8,024
6,382
H13
27,763
14,660
18,199
7,168
9,564
7,492
H14
34,746
16,212
24,258
7,690
10,488
8,522
H15
40,615
20,007
27,258
8,725
13,357
11,282
H16
47,128
21,842
32,087
8,898
15,041
12,944
H17
47,865
21,178
33,037
8,505
14,828
12,673
H18
40,128
18,872
27,453
8,148
12,675
10,724
H19
35,782
15,914
25,730
7,528
10,052
8,386
H20
31,252
13,885
23,202
7,148
8,050
6,737
H21
27,836
13,257
20,561
7,190
7,275
6,067
H22
19,809
11,858
14,025
6,710
5,784
5,148
H23
17,272
10,048
12,582
5,889
4,690
4,159
H24
15,368
9,149
11,142
5,423
4,226
3,726
増減数
-1,904
-899
-1,440
-466
-464
-433
増減率
-11.0%
-8.9%
-11.4%
-7.9%
-9.9%
-10.4%
刑法犯検挙に占める来日外国人犯罪比率の推移
刑法犯検挙件数に占める来日外国人犯罪比率
6.0%
刑法犯検挙人員に占める来日外国人犯罪比率
5.0%
4.0%
3.0%
2.0%
1.0%
0.0%
S58
(2)
S59
S60
S61 S62
S63
H元
H2
H3
H4
H5
H6
H7
H8
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15 H16
H17
H18
H19 H20
H21
H22
H23
H24
国籍等別総検挙状況
平成24年中の来日外国人犯罪（刑法犯及び特別法犯）の総検挙状況を国籍・地域別にみると、中国
が6,483件(構成比42.2％）、3,719人（同40.6％）と最多の状況が継続している。
-2 -
来日外国人の国籍・地域別検挙状況
総検挙人員
総検挙件数
刑法犯
総
数
中国
韓国
ベトナム
ブラジル
フィリピン
ペルー
ロシア
カナダ
タイ
スリランカ
その他
(3)
特別法犯
11,142
4,847
1,089
1,225
1,004
513
298
252
247
83
168
1,416
4,226
1,636
569
205
201
425
73
29
14
168
73
833
15,368
6,483
1,658
1,430
1,205
938
371
281
261
251
241
2,249
構成比
100%
42.2%
10.8%
9.3%
7.8%
6.1%
2.4%
1.8%
1.7%
1.6%
1.6%
14.6%
刑法犯
総
数
中国
韓国
フィリピン
ベトナム
ブラジル
ペルー
タイ
アメリカ
スリランカ
ネパール
その他
特別法犯
5,423
2,160
513
408
510
438
193
78
121
49
64
889
3,726
1,559
494
381
151
161
63
154
65
68
36
594
9,149
3,719
1,007
789
661
599
256
232
186
117
100
1,483
構成比
100%
40.6%
11.0%
8.6%
7.2%
6.5%
2.8%
2.5%
2.0%
1.3%
1.1%
16.2%
罪種等別検挙状況
○ 総検挙
カナダ
タイ
スリランカ
スリランカ
ネパール
1. 6%
1. 6%
1. 3%
1. 1%
1. 7%
その他
アメリカ
その他
1 4 . 6%
2. 0%
1 6 . 2%
ロシア
中国
件数
1. 8%
4 2 . 2%
中国
4 0 . 6%
人員
タイ
2. 5%
ペルー
2. 4%
ペルー
2. 8%
フィリピン
ブラジル
ベトナム
韓国
6. 1%
7. 8%
9. 3%
1 0 . 8%
ブラジル
ベトナム
フィリピン
韓国
6. 5%
7. 2%
8. 6%
1 1 . 0%
○ 刑法犯
カナダ
スリランカ
バ ン グ ラデシュ
2. 2%
1. 5%
1 . 3%
ロシア
タイ
1. 3%
1. 4%
ロシア
その他
2. 3%
1 2 . 2%
ペルー
中国
4 3 . 5%
件数
2. 7%
ネパール
1. 2%
アメリカ
2. 2%
その他
1 6 . 0%
ペルー
3. 6%
フィリピン
4. 6%
中国
3 9 . 8%
人員
フィリピン
韓国
ブラジル
9. 0%
7. 5%
ベトナム
9. 8%
1 1 . 0%
ブラジル
ベトナム
韓国
8. 1%
9. 4%
9. 5%
○ 特別法犯
スリランカ
アメリカ
1. 9%
イラン
1. 7%
ペルー
その他
1 . 7%
1 6 . 0%
2. 9%
中国
件数
タイ
3 8 . 7%
4. 0%
イラン
1. 7%
1.5%
アメリカ
その他
1. 7%
1 5 . 4%
スリランカ
人員
1. 8%
中国
4 1 . 8%
ベトナム
ブラジル
4. 1%
4. 8%
ベトナム
4. 9%
ア
ペルー
フィリピン
1 0 . 1%
韓国
1 3 . 5%
タイ
4. 1%
韓国
ブラジル
4. 3%
フィリピン
1 3 . 3%
1 0 . 2%
刑法犯
平成24年中の来日外国人による刑法犯の検挙状況を包括罪種別にみると、前年に比べ、粗暴犯及
び知能犯の検挙件数・人員、風俗犯の検挙件数が増加しているが、他の罪種は減少した。特に、来
-3 -
日外国人犯罪検挙の大半を占める窃盗犯の検挙件数が、前年に比べ、1,241件(13.5％)減少した。
イ
特別法犯
平成24年中の来日外国人による特別法犯の検挙状況を違反法令別にみると、前年に比べ、売春防
止法違反の検挙件数・人員、銃刀法違反の検挙件数が増加した一方、入管法違反、薬物事犯等は検
挙件数・人員ともに減少した。特に、入管法違反の検挙件数は、2,436件（前年比383件（13.6％）
減少）、同人員は2,166人（同269人（11.0％）減少)と、いずれも前年より減少した。
刑法犯包括罪種別、特別法犯主要違反法令等別の検挙状況
件 数
人 員
刑法犯
件 数
凶悪犯
人 員
件 数
粗暴犯
人 員
件 数
窃盗犯
人 員
件 数
知能犯
人 員
件 数
風俗犯
人 員
刑法犯
その他
２
件 数
人 員
刑 法 犯
H23
H24
12,582
11,142
5,889
5,423
130
138
1.1% 構成比
1.2%
構成比
147
133
2.5% 構成比
2.5%
構成比
829
884
6.6% 構成比
7.9%
構成比
960
978
構成比 16.3% 構成比 18.0%
7,969
9,210
構成比 73.2% 構成比 71.5%
3,060
2,721
構成比 52.0% 構成比 50.2%
771
819
6.1% 構成比
7.4%
構成比
432
470
7.3% 構成比
8.7%
構成比
88
103
0.7% 構成比
0.9%
構成比
84
83
1.4% 構成比
1.5%
構成比
1,546
1,237
構成比 12.3% 構成比 11.1%
1,206
1,038
構成比 20.5% 構成比 19.1%
増減数
-1,440
-466
増減率
-11.4%
-7.9%
-8
-5.8%
-14
-9.5%
55
6.6%
18
1.9%
-1,241
-13.5%
-339
-11.1%
48
6.2%
38
8.8%
15
17.0%
-1
-1.2%
-309
-20.0%
-168
-13.9%
特別法犯
H24
H23
4,690
4,226
件 数
特別法犯
4,159
3,726
人 員
2,819
2,436
件 数
構成比 60.1% 構成比 57.6%
入管法
2,435
2,166
人 員
構成比 58.5% 構成比 58.1%
261
228
件 数
5.6% 構成比
5.4%
構成比
風営適
421
307
正化法
人 員
8.2%
構成比 10.1% 構成比
79
101
件 数
1.7% 構成比
2.4%
構成比
売春防止法
63
68
人 員
1.5% 構成比
1.8%
構成比
94
95
件 数
2.0% 構成比
2.2%
構成比
銃刀法
76
76
人 員
1.8% 構成比
2.0%
構成比
698
600
件 数
構成比 14.9% 構成比 14.2%
薬物事犯
497
436
人 員
構成比 11.9% 構成比 11.7%
739
766
件 数
構成比 15.8% 構成比 18.1%
その他
667
673
※ 中国に台湾、香港等は含まない。
人 員
構成比 16.0% 構成比 18.1%
増減数
-464
-433
増減率
-9.9%
-10.4%
-383
-13.6%
-269
-11.0%
-33
-12.6%
-114
-27.1%
22
27.8%
5
7.9%
1
1.1%
0
0.0%
-98
-14.0%
-61
-12.3%
27
3.7%
6
0.9%
長期的な検挙状況の推移
(1)
来日外国人犯罪の総検挙件数・人員の推移
来日外国人犯罪の検挙状況の長期的な傾向をみるため、刑法犯と特別法犯を併せた総検挙件数・人
員の過去25年間の推移について、５年間ごとに年間平均値を算出して比較した結果は以下のとおりで
ある。直近の５年間（平成20∼24年）の総検挙件数・人員の年間平均値は、前期のそれ（平成15∼19
年）を下回るものの、昭和63年∼平成４年の平均を大きく上回っている。
来日外国人犯罪の総検挙件数・人員の５年間平均推移
50,000
（件）
総検挙件数
25,000
総検挙人員(右軸)
（人）
40,000
20,000
30,000
15,000
20,000
10,000
10,000
5,000
0
0
S63∼H4
来日外国人検挙
(2)
ア
H5∼9
H10∼14
H15∼19
H20∼24
件 数
8,094
25,013
31,931
42,304
22,307
人 員
6,140
12,770
14,087
19,563
11,639
来日外国人の刑法犯検挙状況の推移
刑法犯の検挙件数・人員の推移
来日外国人の刑法犯検挙状況の長期的な傾向をみるため、刑法犯検挙件数・人員に占める来日外
-4 -
国人検挙の割合に係る過去25年間の推移について、５年間ごとにその年間平均値を算出して比較し
た結果は以下のとおりである。直近の５年間(平成20∼24年)の来日外国人刑法犯検挙件数の刑法犯
検挙全体に占める割合の年間平均値は、前期(平成15∼19年)のそれを下回っている。
来日外国人の刑法犯検挙状況の５年間平均推移
30,000
（件）
刑法犯検挙件数
刑法犯検挙人員(右軸)
12,000
（人）
25,000
10,000
20,000
8,000
15,000
6,000
10,000
4,000
5,000
2,000
0
0
S63∼H4
刑法犯検挙
来日外国人
刑法犯検挙
H10∼14
H15∼19
H20∼24
件 数
747,581
748,078
642,962
642,291
503,119
人 員
317,106
301,620
324,423
381,082
317,582
件 数
5,198
16,898
22,446
29,113
16,302
0.7%
構成比
人 員
2.3%
3,952
3.5%
6,451
1.2%
構成比
イ
H5∼9
6,506
2.1%
2.0%
4.5%
3.2%
8,361
6,472
2.2%
2.0%
凶悪犯及び窃盗犯の検挙件数・人員の推移
来日外国人の凶悪犯及び窃盗犯検挙状況の長期的な傾向をみるため、凶悪犯及び窃盗犯の検挙件
数・人員の過去25年間の推移について、５年間ごとにその年間平均値を算出して比較した結果は以
下のとおりである。直近の５年間(平成20∼24年)の年間平均値をみると、凶悪犯、窃盗犯ともに、
前期(平成15年∼19年)を下回っている。
来日外国人の凶悪犯・窃盗犯検挙状況の５年間平均推移
非侵入窃盗・乗り物盗
30,000
（件）
凶悪犯
件数
人員
侵入窃盗
件数
凶悪犯
侵入窃盗
人員
非侵入窃盗・乗り物盗
件数
人員
4,000
（人）
25,000
3,000
20,000
2,000
15,000
10,000
1,000
5,000
0
0
S63∼H4
凶悪犯
窃盗犯
侵入窃盗
非侵入窃盗
乗り物盗
(3)
H5∼9
H10∼14
H15∼19
H20∼24
件数
102
193
274
300
人員
119
220
334
370
185
件数
3,309
13,696
19,372
24,668
12,674
人員
2,137
3,677
3,767
4,315
3,330
件数
445
2,012
5,385
8,521
5,028
人員
79
280
570
528
261
件数
2,864
8,306
12,238
14,332
7,226
人員
2,058
2,974
2,723
3,210
2,974
162
来日外国人の特別法犯検挙状況の推移
来日外国人の特別法犯検挙状況の長期的な傾向をみるため、特別法犯検挙件数・人員の過去25年間
の推移について、５年間ごとに年間平均値を算出して比較した結果は以下のとおりである。直近の５
年間（平成20∼24年）の年間平均値は前期（平成15∼19年）を大きく下回っている。
来日外国人の特別法犯検挙状況の５年間平均推移
15,000
12,000
特別法犯検挙件数
特別法犯検挙人員
9,000
6,000
3,000
0
S63∼H4
特別法犯検挙
H5∼9
H10∼14
H15∼19
H20∼24
件
数
2,896
8,116
9,486
13,191
6,005
人
員
2,188
6,320
7,581
11,202
5,167
-5 -
３
昨今の特徴的な動向∼10年前（平成14年）との比較
平成24年の来日外国人犯罪の検挙状況を、10年前（平成14年）の状況と比較・分析することにより、
特徴的な動向を取りまとめた結果は以下のとおりである。
なお、10年前は、銃器を使用した殺人事件、犯行現場から逃走する際に警察官に危害を加えた強盗致
傷事件などの凶悪事件や、暴力団員を含む日本人及び来日外国人により構成された犯罪集団による多数
の都道府県に及ぶピッキング用具使用による侵入窃盗事件や海外への不正輸出を背景とした自動車盗事
件等が発生していたほか、平成12年から13年にかけて減少した自動販売機ねらいの検挙件数が再び増加
した。また、凶悪犯の検挙件数が過去最高となったほか、刑法犯検挙件数の共犯率が60％を超えるなど
来日外国人犯罪の悪質化、組織化が進展するとともに、組織的な地下銀行による海外不正送金事件、日
本での長期間の在留資格を得るための偽装結婚事件等の犯罪インフラ事犯が検挙されるなど、来日外国
人犯罪対策が治安対策上の重要課題の一つとして注目を集めていた時期であった。
(1)
刑法犯
ア
国籍等別検挙状況の推移
∼
依然として中国が最多
平成24年中の国籍・地域別検挙状況について、10年前（平成14年）と比較すると、検挙件数では、
中国、ブラジル及び韓国が大幅に減少しているが、ベトナム、フィリピン等は増加している。検挙
人員では、中国、ブラジルなどは減少しているが、韓国、フィリピン等は増加している。
国籍・地域別の刑法犯検挙件数
H14
総
H24
増減数
増減率
フィリピン
数
24,258
11,142
-13,116
-54.1%
中国
9,174
4,847
-4,327
-47.2%
760
1,225
465
61.2%
ベトナム
韓国
1,210
1,089
-121
-10.0%
ブラジル
4,967
1,004
-3,963
-79.8%
フィリピン
458
513
55
12.0%
ペルー
436
298
-138
-31.7%
ロシア
164
252
88
53.7%
その他
7,089
1,914
-5,175
-73.0%
中国
H14
ペルー
ロシア
その他
ブラジル
H24
ベトナム
0
3,000
韓国
6,000
9,000
12,000
15,000
18,000
21,000
24,000
国籍・地域別の刑法犯検挙人員
H14
総
H24
増減数
増減率
数
7,690
5,423
-2,267
-29.5%
中国
3,503
2,160
-1,343
-38.3%
韓国
472
513
41
8.7%
ベトナム
583
510
-73
-12.5%
ブラジル
952
438
-514
-54.0%
フィリピン
294
408
114
38.8%
ペルー
327
193
-134
-41.0%
アメリカ
128
121
-7
-5.5%
その他
1,431
1,080
-351
-24.5%
イ
罪種等別検挙状況の推移
フィリピン
ペルー
その他
ブラジル
H14
韓国
中国
H24
アメリカ
ベトナム
0
∼
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
粗暴犯及び知能犯の検挙件数・人員が増加
平成24年中の刑法犯の罪種等別検挙状況について、10年前（平成14年）と比較すると、凶悪犯に
ついては検挙件数・人員とも約６割減少している一方で、粗暴犯の検挙件数・人員は約６割増加し
ている。
刑法犯の包括罪種等別検挙状況を国籍・地域別にみると、ベトナムの検挙件数は、刑法犯その他
を除き他の包括罪種はいずれも増加している。検挙件数・人員が最も多い中国は、凶悪犯、窃盗犯
等の検挙件数・人員が減少したものの、粗暴犯及び知能犯では検挙件数・人員とも増加している。
-6 -
主要罪種別の刑法犯検挙状況
H14
総数
凶悪犯
粗暴犯
窃盗犯
侵入窃盗
知能犯
風俗犯
刑法犯
その他
H24
増減数
増減率
件数
24,258
11,142
-13,116
人員
7,690
5,423
-2,267
-29.5%
件数
323
130
-193
-59.8%
人員
353
133
-220
-62.3%
件数
550
884
334
60.7%
人員
628
978
350
55.7%
件数
20,604
7,969
-12,635
-61.3%
人員
4,395
2,721
-1,674
-38.1%
件数
6,754
2,170
-4,584
-67.9%
人員
658
171
-487
-74.0%
件数
678
819
141
20.8%
人員
339
470
131
38.6%
件数
87
103
16
18.4%
人員
76
83
7
9.2%
件数
2,016
1,237
-779
-38.6%
人員
1,899
1,038
-861
-45.3%
凶悪犯
-54.1%
検挙件数
粗暴犯
風俗犯
窃盗犯（侵入窃盗除く）
H14
その他
窃盗犯（侵入窃盗）
H24
知能犯
0
3,000
6,000
9,000
12,000
15,000
18,000
21,000
24,000
検挙人員
凶悪犯
風俗犯
窃盗犯（侵入窃盗）
窃盗犯（侵入窃盗除く）
H14
その他
粗暴犯
H24
知能犯
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
国籍・地域別からみた包括罪種別刑法犯検挙状況
検挙件数
H14
総数
中国
ベトナム
検挙人員
韓国
ブラジル
フィリピン
総数
中
国
韓
国
ベ ト ナ ム ブ ラ ジ ル フィリピン
刑 法 犯
24,258
9,174
760
1,210
4,967
458
7,690
3,503
472
583
952
凶 悪 犯
323
149
11
29
53
5
353
142
31
11
86
7
粗 暴 犯
550
143
14
69
65
32
628
168
77
14
97
30
窃 盗 犯
20,604
7,626
665
892
4,586
317
4,395
2,020
185
495
548
148
知 能 犯
678
207
12
83
38
4
339
184
29
10
18
6
風 俗 犯
87
38
0
0
11
0
76
27
12
0
9
0
2,016
1,011
58
137
214
100
1,899
962
138
53
194
103
刑法犯その他
検挙件数
H24
総数
中
国
ベ ト ナム
韓
294
検挙人員
国
ブ ラ ジ ル フィリピン
総数
中
国
韓
国
ベ ト ナ ム ブ ラ ジ ル フィリピン
刑 法 犯
11,142
4,847
1,225
1,089
1,004
513
5,423
2,160
513
510
438
凶 悪 犯
130
31
19
11
26
6
133
33
13
19
22
6
粗 暴 犯
884
254
20
104
104
81
978
280
123
17
114
94
窃 盗 犯
7,969
3,475
1,118
807
742
287
2,721
1,152
219
408
203
171
知 能 犯
819
545
19
42
14
36
470
247
44
23
15
59
風 俗 犯
103
21
1
5
17
2
83
18
7
1
6
3
1,237
521
48
120
101
101
1,038
430
107
42
78
75
刑法犯その他
ウ
共犯形態別検挙件数の推移
∼
408
ベトナム人の共犯事件比率が増加
平成24年中の来日外国人刑法犯検挙件数を共犯（２人組以上での犯行）形態別にみると、10年前
（平成14年）と比較して、３人組及び４人組以上による犯行の割合は減少したが、２人組による犯
行の割合は増加している。国籍・地域別にみると、中国及びブラジルで共犯事件の占める比率が増
加している。
共犯形態別の刑法犯検挙件数
H14
刑法犯検挙件数
増減数
H24
増減率
24,258
11,142
-13,116
-54.1%
単独犯事件
9,339
5,649
-3,690
-39.5%
共犯事件
14,919
5,493
-9,426
-63.2%
61.5%
49.3%
-12.2 ポイント
構成比
２人組
3,643
2,196
-1,447
構成比
15.0%
19.7%
4.7 ポイント
5,149
1,972
-3,177
構成比
21.2%
17.7%
-3.5 ポイント
構成比
２人組
３人組
４人組以上
-39.7%
３人組
４人組以上
単独犯事件
H14
H24
-61.7%
6,127
1,325
-4,802
25.3%
11.9%
-13.4 ポイント
-78.4%
0
2,000
4,000
6,000
8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000 22,000 24,000
共犯形態別からみた国籍・地域別刑法犯検挙件数
合計
単独犯
共犯
2人組
H14
H24
H14
H24
H14
H24
H14
中国
ベトナム
9,174
4,847
3,297
2,297
5,877
2,550
1,058
760
1,225
542
517
218
708
韓国
1,210
1,089
510
447
700
ブラジル
4,967
1,004
2,327
532
フィリピン
458
513
360
329
3人組
4人組以上
H14
H24
H14
859
1,387
1,163
3,432
528
89
233
103
317
26
158
642
119
438
51
177
530
27
2,640
472
1,735
225
571
114
334
133
98
184
93
161
3
14
2
9
-7 -
H24
H24
エ
在留資格別検挙人員の推移
∼
不法滞在者の減少が顕著
平成24年中の在留資格別の刑法犯検挙人員について、10年前（平成14年）と比較すると、不法滞
在者が約８割減少している一方で、正規滞在者は約２割の減少にとどまっている。刑法犯検挙人員
に占める正規滞在者の割合をみると、10年前の81.8％から94.1％に増加している。
正規滞在者の在留資格別検挙人員について、国籍・地域別にみると、10年前、平成24年ともに「短
期滞在」の在留資格では中国及び韓国が、「留学」の在留資格では中国が、「研修」の在留資格で
は中国及びベトナムが、「定住者」ではブラジルがそれぞれ多い。また、平成24年における「日本
人の配偶者等」の在留資格者については、中国(420人)、フィリピン(144人)、韓国（127人）の順
となっている。
在留資格別の刑法犯検挙人員
総
H14
H24
増減数
増減率
7,690
5,423
-2,267
-29.5%
6,287
5,102
-1,185
-18.8%
興行
73
11
-62
-84.9%
H14
475
317
-158
-33.3%
留学
1,687
853
-834
-49.4%
研修
489
421
-68
-13.9%
定住者
1,649
1,252
-397
-24.1%
その他
1,914
2,248
334
17.5%
合
計
正 規 滞 在
興行
短期滞在
―
日本人の配偶者等
不 法 滞 在
1,088
1,403
321
短期滞在
その他
定住者
留学
不法滞在
うち）
日本人の
配偶者等
H24
研修
―
―
-1,082
-77.1%
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
在留資格（正規滞在）別の刑法犯検挙人員
短期滞在
H14
国名
中国
人員
66
第2位
韓国
65
第3位
中国（台湾）
第1位
オ
留 学
H24
国名
H14
人員
69
中国
韓国
41 ロシア
国名
中国
韓国
23 ベトナム
65
研 修
H14
H24
人員
1382
国名
人員
574
中国
130 ベトナム
23 韓国
国名
中国
人員
228
∼
H14
日本人の配偶者等
H14
H24
H24
人員 国名 人員 国名 人員
247 ブラジル 761 ブラジル 338
183 ベトナム 134 中国
227 フィリピン 203
30 中国（香港等）
10 ベトナム 212 中国
171
88 ベトナム
79 インドネシア
発生地域(管区等)別検挙件数の推移
定住者
H24
国名
国名
人員
国名
中国
−
−
中国
人員
420
−
−
フィリピン
144
−
−
韓国
127
関東管区・近畿管区・中国管区の割合が増加
平成24年中の発生地域別の刑法犯検挙件数を、10年前（平成14年）と比較すると、いずれの地域
も減少している一方で、構成比では、中部管区が減少し関東管区の増加が顕著である。
なお、発生地域別の検挙状況を主要国籍・地域別にみると、中国は、関東管区、東京都、近畿管
区及び中部管区での検挙が多く、ベトナムは関東管区、韓国は、東京都及び関東管区における検挙
が目立っている。
発生地域(管区等)別の刑法犯検挙件数
H14
全
国
H24
24,258 11,142
増減数
増減率
-13,116
-54.1%
北 海 道
166
38
-128
-77.1%
東北 管区
517
131
-386
-74.7%
東 京 都
4,025
2,131
-1,894
-47.1%
関東 管区
5,793
4,627
-1,166
-20.1%
中 部 管 区 10,265
1,936
-8,329
-81.1%
近畿 管区
2,377
1,474
-903
-38.0%
中国 管区
461
362
-99
-21.5%
四国 管区
151
89
-62
-41.1%
九州 管区
503
354
-149
-29.6%
検挙 件数
北海道
中国管区
九州管区
近畿管区
中部管区
関東管区
東京都
H14
四国管区
東北管区
H24
0
3,000
6,000
9,000
12,000
15,000
18,000
21,000
24,000
27,000
発生地域(管区等)別の主な国籍・地域別刑法犯検挙件数
総合計
H14
総合計
北海道
東北管区
東京都
関東管区
中部管区
近畿管区
中国管区
四国管区
九州管区
中国
H24
H14
H24
ベトナム
H14
H24
韓国
H14
H24
24,258
166
517
11,142
38
131
9,174
67
237
4,847
9
84
760
4
39
1,225
0
0
1,210
2
17
1,089
3
9
4,025
5,793
10,265
2,131
4,627
1,936
2,268
2,641
2,402
687
2,357
519
18
216
160
120
602
207
864
155
14
621
272
43
2,377
461
151
1,474
362
89
989
235
91
713
229
53
182
59
32
201
63
10
116
20
1
99
7
1
503
354
244
196
50
22
21
34
-8 -
(2)
特別法犯
ア
国籍等別検挙状況の推移
∼
ベトナムが増加、依然として中国が最多
平成24年中の国籍・地域別検挙状況について、10年前（平成14年）と比較すると、中国、韓国及
びタイ等の検挙が目立つ大半の国では検挙件数・人員ともに減少している一方で、ベトナムは検挙
件数・人員とも増加している。検挙件数・人員ともに中国が最も多い状況が続いている。
国籍・地域別の特別法犯検挙件数
H14
総
増減数
H24
増減率
数
10,488
4,226
-6,262
-59.7%
中
国
3,493
1,636
-1,857
-53.2%
韓
国
1,604
569
-1,035
-64.5%
フ ィリ ピン
890
425
-465
-52.2%
ベトナム
162
205
43
26.5%
ブラジル
305
201
-104
-34.1%
664
168
-496
-74.7%
820
122
-698
-85.1%
タ
イ
イ ラ ン
そ の 他
2,550
900
-1,650
フィリピン
中国
H14
イラン
その他
タイ
韓国
H24
ベトナム
0
-64.7%
ブラジル
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
国籍・地域別の特別法犯検挙人員
H14
総
H24
増減数
増減率
数
8,522
3,726
-4,796
-56.3%
中
国
2,984
1,559
-1,425
-47.8%
韓
国
1,265
494
-771
-60.9%
フィリ ピン
776
381
-395
-50.9%
ブ ラ ジ ル
234
161
-73
-31.2%
551
154
-397
-72.1%
90
151
61
67.8%
タ
イ
ベ ト ナ ム
ス リラ ンカ
128
68
-60
-46.9%
そ の 他
2,494
758
-1,736
-69.6%
イ
違反法令別検挙状況の推移
フィリピン
タイ
韓国
中国
H14
スリランカ
その他
H24
ブラジル
0
∼
1,000
2,000
ベトナム
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
9,000
依然として入管法違反、薬物事犯が多数を占める
平成24年中の特別法犯の違反法令別検挙状況について、10年前（平成14年）と比較すると、入管
法違反は検挙件数・人員ともに約７割減少しているが、特別法犯の検挙の中では、依然として高い
比率を占めている。薬物事犯の検挙件数・人員は、いずれも半減している。
特別法犯の違反法令別の検挙状況について、国籍・地域別にみると、中国、韓国及びフィリピン
の入管法違反が検挙件数・人員とも大幅に減少している。フィリピンについては、薬物事犯の検挙
件数・人員も減少している。また、10年前に薬物事犯の検挙の上位にあったイランに代わり、ブラ
ジルが上位国になっている。
違反法令別の特別法犯検挙状況
H14
件数
10,488
H24
4,226
増減数
-6,262
増減率
検挙件数
売防法
銃刀法
薬物事犯
-59.7%
総合計
人員
8,522
3,726
-4,796
-56.3%
件数
7,990
2,436
-5,554
-69.5%
人員
6,740
2,166
-4,574
-67.9%
件数
262
228
-34
-13.0%
人員
310
307
-3
-1.0%
件数
220
101
-119
-54.1%
人員
168
68
-100
-59.5%
件数
141
95
-46
-32.6%
人員
89
76
-13
-14.6%
件数
1,284
600
-684
-53.3%
人員
841
436
-405
-48.2%
件数
591
766
175
29.6%
人員
374
673
299
79.9%
入管法
H14
入管法
風営適
正化法
H24
その他
風適法
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
薬物事犯
その他
7,000
検挙人員
売春防止法
銃刀法
6,000
8,000
9,000 10,000 11,000 12,000
売防法
銃刀法
薬物事犯
入管法
H14
H24
その他
風適法
0
1,000
2,000
-9 -
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
9,000
違反法令別の国籍・地域別特別法犯検挙状況
検挙件数
H14
総数
特別法犯
入管法
風営適正化法
10,488
中国
3,493
7,990
262
3,003
162
1,307
85
741
4
120
0
220
141
44
44
8
18
0
8
1,284
591
49
191
37
149
126
11
売春防止法
銃刀法
薬物事犯
その他
検挙人員
総数
フィリピン ベトナム ブラジル
韓国
1,604
890
162
305
8,522
中国
2,984
フィリピン ブラジル
韓国
1,265
776
234
31
0
6,740
310
2,533
208
1,083
84
654
5
24
0
470
2
0
1
0
20
168
89
41
27
11
7
0
6
0
15
44
3
32
9
221
33
841
374
37
138
32
48
104
7
164
31
30
2
フィリピン ブラジル
韓国
494
381
161
313
287
29
タイ
154
100
検挙件数
H24
総数
検挙人員
4,226
2,436
中国
1,636
1,009
風営適正化法
228
143
49
13
0
売春防止法
101
95
57
32
23
9
0
3
0
4
600
766
37
358
28
110
68
30
48
16
特別法犯
入管法
銃刀法
薬物事犯
その他
ウ
総数
フィリピン ベトナム ブラジル
韓国
569
425
205
201
350
311
137
38
在留資格別検挙人員の推移
タイ
551
∼
3,726
2,166
中国
1,559
907
1
307
214
53
16
2
9
0
15
68
76
42
23
13
7
0
3
0
15
7
3
98
49
436
673
32
341
25
83
49
26
62
53
22
13
正規滞在者（特に「留学」及び「研修」）が大幅に増加
平成24年中の在留資格別特別法犯検挙人員について、10年前（平成14年）と比較すると、不法滞
在者は約８割減少した一方で、正規滞在者については約５割増加するなど、正規滞在者の検挙人員
が大幅に増加した。その結果、特別法犯検挙人員に占める正規滞在者の割合が、10年前の17.7％か
ら61.8％に増加している。
正規滞在者の検挙人員について在留資格別にみると、10年前と比較して「研修」が約８倍、「留
学」が約1.8倍に増加している。また、国籍・地域別にみると、10年前、平成24年ともに「留学」
及び「研修」については中国が、「定住者」についてはブラジルが最も多い状況となっている。平
成24年における「日本人の配偶者等」の検挙人員については、中国が347人、韓国が79人、フィリ
ピンが58人となっている。
在留資格別の特別法犯検挙人員
総
合
計
正 規 滞 在
H14
H24
増減数 増減率
8,522
3,726
-4,796
-56.3%
1,508
2,303
795
52.7%
短期滞在
興行
83
5
-78
-94.0%
短期滞在
255
224
-31
-12.2%
留学
259
469
210
81.1%
研修
9
71
276
406
626
1,128
定住者
その他
―
日本人の配偶者等
不 法 滞 在
674
7,014
1,423
定住者
その他
興行
不法滞在
H14
62 688.9%
130
47.1%
502
80.2%
―
うち 日本人
の配偶者等
H24
留学
―
-5,591
0
-79.7%
研修
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
8,000
9,000
在留資格（正規滞在者）別の特別法犯検挙人員
短期滞在
H14
第1位
第2位
第3位
留 学
H24
H14
定住者
研 修
H24
H14
H24
H14
日本人の配偶者等
H14
H24
H24
国名
人員
国名
人員
国名
人員
国名
人員
国名
人員
国名
人員
国名
人員
国名
人員
国名
人員
国名
人員
韓国
50
韓国
45
中国
203
中国
344
中国
7
中国
55
ブラジル
160
ブラジル
109
−
−
中国
347
イスラエル
45
アメリカ
23
韓国
36
韓国
40
インドネシア
2
ベトナム
5
中国
26
中国
70
−
−
韓国
79
中国（台湾）
22
メキシコ
22
スリランカ
3
ベトナム
33
−
−
インドネシア
4
ベトナム
22
フィリピン
51
−
−
フィリピン
58
- 10 -
第２
１
犯罪インフラ事犯等の現状
犯罪インフラ事犯
(1)
概要
犯罪インフラとは、犯罪を助長し、又は容易にする基盤のことをいう。外国人に係る犯罪インフ
ラ事犯には、地下銀行、偽装結婚、偽装認知、旅券・外国人登録証明書等偽造及び不法就労助長の
ほか、住居斡旋、無許可のタクシー営業、携帯電話不正取得等が挙げられる。
偽装結婚、偽装認知、不法就労助長には、相当数の日本人や永住者等の定着居住者が深く関わっ
ており、当該日本人や定着居住者が、外国人の不法入国、不法滞在等を助長する一方、不法滞在者
等を利用して利益を得る構図がみられる。
(2)
実態
ア
地下銀行
「地下銀行」とは、銀行業を営む資格のない者が、報酬を得て国外送金を代行することなどを指
し、その行為は、銀行法等に抵触する。日本国内に滞在する不法滞在者等の外国人等が母国の家族
等への送金に利用したり、犯罪組織が日本で得た不法利益等の本国への送金に利用している。
不法滞在者等がこうした地下銀行を利用する理由は、正規金融機関等を利用する場合に比べ、身
元を知られるおそれがないこと、送金額に制限がないこと、手数料が安いこと、夜間、休日等いつ
でも依頼を受けてくれること、迅速に本国への送金が可能であることなど、秘匿性、利便性が高い
ためとされている。
地下銀行は、ほとんどが被疑者と同国人の顧客からの依頼を受けて母国へ送金されており、日本
国内はもとより、母国に共犯者が存在しているのが一般的であるが、最近の検挙事例では、インタ
ーネットバンキングを利用し受取人の口座へ直接不正送金していた事例もある。経営者は、同国の
送金依頼人が容易に立ち寄れる、雑貨（物産）店、食品販売店、飲食店、ビデオ店、洋服店等の店
舗経営を隠れ蓑にして地下銀行を運営している場合が多い。
地下銀行の送金方法は、送金依頼金の先払い・後払い方式の違い、本国送金先への直接配達・銀
行振込方式の違いなどの相違があるものの、一般的に、
①
送金の依頼を受ける
②
受け取り先国の仲間に①の内容を連絡する
③
受け取り先国の仲間が、あらかじめプールしてある資金の中から指定額を受取人に支払う
④
受取人が送金依頼人に対し、送金受領した旨を連絡する
⑤
送金依頼人は、日本国内の地下銀行組織に対し依頼金額と手数料を加えた額を口座振込、又
は、手交により支払う（ただし、①時に送金依頼額を支払っていない場合）
という構造となっている。また、本国の地下銀行(受取先国)のプール資金の補塡方法は、日本から
直接現金等を携行し運搬する方法、銀行送金する方法、両国間の商取引を利用する方法等が確認さ
れている。
(ア)
検挙状況
平成24年中の地下銀行の検挙件数・人員は24件・36人であり、国籍・地域別では、フィリピン
人が９件・８人、次いで韓国人が４件・13人となっている。
なお、日本人の検挙件数・人員は、２件・８人である。
- 11 -
地下銀行の検挙状況
H19
地下銀行
H20
H21
H22
H23
H24
検挙件数
13
8
7
19
21
24
検挙人員
19
18
7
30
31
36
注：警察庁（国際捜査管理官）の集計
代表的な検挙事例
(イ)
○
フィリピン人による国際スピード郵便利用の地下銀行事件（４月、島根）
平成23年７月から同年10月までの間、送金依頼人から依頼を受けてフィリピンへ不正に送金してい
た事件で、24年４月までに、来日フィリピン人１人を銀行法違反（無免許営業）で逮捕した。被疑者
は、送金額に応じて送金依頼人から手数料を受け取り、フィリピンにいる仲間がプール資金口座から
現金を引き出して受取人に渡す方法で、これまでに501回、約2,365万円を不正に送金していた。
プール資金口座への補填は、国際スピード郵便（ＥＭＳ）を利用し、定期的に送金していた。
なお、差し押さえたＥＭＳの中にあった現金並びに被疑者名義の預金口座の残金等から、犯罪収益
を算出し、37万3,500円について起訴前の没収保全措置を執った上で18万7,000円を犯罪収益金として
没収した。
○
韓国人らによる組織的な地下銀行事件（７月、静岡・警視庁・茨城）
平成19年４月から24年２月までの間、送金依頼人から依頼を受けて韓国へ不正に送金していた事件
で、同年７月までに、来日韓国人８人と日本人１人（韓国籍から日本国籍に帰化した者）を銀行法違
反（無免許営業）で逮捕した。被疑者らは、１都５県に韓国食材店等21店舗の代理店窓口を置き、少
なくとも5,000人以上の韓国人から、５年間で約184億円に及ぶ送金依頼を受けて韓国へ不正送金して
いた。
送金方法は、送金の依頼を受けた後、インターネットバンキングを利用し、数時間後には韓国のプ
ール資金口座から受取人の指定口座へ送金しており、利用客から手数料は徴収しないものの、為替レ
ートの差益から利益を得ていた。被疑者らは、一度に数千万円から２億円前後の現金を航空機を使い、
ハンドキャリーで韓国へ運び、韓国国内でウォンへ換金した上で、プール資金口座へ補填していた。
なお、その後の捜査により、送金依頼人の来日韓国人２人と日本人（韓国籍から日本国籍に帰化し
た者）１人を、入管法違反（資格外活動・同幇助）で、来日韓国人女性３人を風営適正化法違反（禁
止場所営業）で、それぞれ検挙した。
イ
偽装結婚
「偽装結婚」とは、「日本人の配偶者等」の在留資格等を得る目的で、日本人等との間で、婚姻
の意思がないのに市区町村に内容虚偽の婚姻届を提出する事案を指し、滞在及び就労の資格を取得
するための主要な手口であるその行為は、電磁的公正証書原本不実記録・同供用等に抵触する。
偽装結婚には､国内外の悪質ブローカーや暴力団等が介在し､その資金獲得手段にもなっており、
我が国に長期間滞在し就労することを希望する者や､現に日本に滞在中の者で長期間の滞在と就労
を希望する者から依頼を受けたブローカー等の請負組織が､金銭困窮者､ホームレス等の日本人を報
酬を支払うことを条件に勧誘し､偽装結婚を仲介･成立させるのが一般的である｡
(ア)
検挙状況
平成24年中の偽装結婚の検挙件数・人員は172件・466人であり、被疑者の国籍・地域別では、
中国人が73件・123人、次いでフィリピン人が22件・49人となっている。
- 12 -
なお、日本人の検挙件数・人員は、52件・249人である。
偽装結婚の検挙状況
H19
偽装結婚
H20
H21
H22
H23
H24
検挙件数
97
139
134
153
193
172
検挙人員
375
416
375
471
554
466
注：警察庁（国際捜査管理官）の集計
(イ)
○
代表的な検挙事例
ベトナム人による偽装結婚事件（１月、兵庫）
不法残留のベトナム人男女が、日本での長期在留資格を得るため、定住者等の在留資格を持つベト
ナム人男女と偽装結婚していた事件で、平成24年１月、偽装結婚当事者の来日ベトナム人男女４人を
電磁的公正証書原本不実記録・同供用で検挙した。
○
暴力団関係者、中国人ブローカーらによる偽装結婚事件（１月、千葉）
日本での長期在留資格の取得を希望する中国人女性に偽装結婚をあっせんしていた事件で、平成24
年１月までに、偽装結婚を仲介した来日中国人１人及びブローカーで暴力団関係者の日本人１人並び
に偽装結婚当事者の来日中国人女性３人及び日本人男性３人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用
で逮捕した。
○
暴力団関係者らによる偽装結婚事件（３月、高知）
日本での長期在留資格の取得を希望するフィリピン人女性に偽装結婚をあっせんしていた事件で、平成
24年３月までに、偽装結婚を仲介した暴力団関係者ら日本人３人並びに偽装結婚当事者の来日フィリ
ピン人女性２人及び日本人男性２人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用で検挙した。
○
中国エステ店を舞台とした組織的な偽装結婚等事件（６月、大阪）
日本での長期在留資格の取得を希望する中国人女性に偽装結婚をあっせんし、無資格で在留資格申
請書類を入国管理局等へ提出していた事件で、平成24年６月までに、偽装結婚を首謀したエステ店経
営の来日中国人女性１人、指南役の来日中国人女性４人及び日本人男性３人並びに偽装結婚当事者の
来日中国人女性７人及び日本人男性７人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用で逮捕するとともに、
偽装結婚した来日中国人女性の在留資格変更手続きの代行を無許可で行っていた日本人３人を行政書
士法違反（無資格活動等）で、それぞれ逮捕した。また、その後の捜査により、生活保護費を不正受
給していた来日中国人女性３人を詐欺で、関連するヤードや別のエステ店で働く等していた来日中国
人男性１人、同中国人女性７人、同フィリピン人女性１人及び日本人男性２人を入管法違反（不法就
労、不法就労助長）で検挙するなど、合計39人を検挙するとともに、ヤード、中国人エステ２店舗及
び行政書士事務所を閉鎖に追い込んだ。
○
ＮＰＯ法人理事長が関与する偽装結婚等事件（６月、大阪）
日本での長期在留資格の取得を希望するフィリピン人女性に偽装結婚を仲介していた事件で、平成
24年６月までに、偽装結婚を仲介したＮＰＯ法人理事長の日本人１人並びに偽装結婚当事者の来日フ
ィリピン人女性２人、日本人男性２人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用で逮捕した。また、そ
の後の捜査により、同理事長と偽装結婚当事者らが、フィリピン人女性の収入約30万円を申告せず
22年２月から24年４月までの間、生活保護費約145万円を市からだまし取っていた事実が裏付けられ、
来日フィリピン人１人及び日本人２人を詐欺で逮捕した。
○
ロシア人による偽装結婚等事件（６月、新潟）
日本での長期在留資格の取得を希望するロシア人男性が偽装結婚していた事件で、平成24年６月ま
- 13 -
でに、偽装結婚を仲介した来日ロシア人女性１人及び日本人男性１人並びに偽装結婚当事者の来日ロ
シア人男性１人及び日本人女性１人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用で逮捕した。また、偽装
結婚当事者のロシア人男性を含む来日ロシア人３人を窃盗で逮捕し、大型貨物自動車２台被害に係る
自動車盗（被害総額約1,000万円）を解明した。
○
暴力団幹部が関係する組織的な偽装結婚事件（11月、千葉）
日本での長期在留資格の取得を希望する中国人女性に偽装結婚をあっせんしていた事件で、平成24
年11月までに、偽装結婚を仲介した暴力団幹部ら日本人５人並びに偽装結婚当事者の来日中国人女性
３人及び日本人男性３人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用で逮捕した。
ウ
偽装認知
「偽装認知」とは、不法滞在の外国人女性等が、外国人男性等との間に出生した子に日本国籍を
取得させることにより、その養育者として自らも在留資格を取得する目的で、市区町村に虚偽の認
知届を提出する事案を指し、その行為は、公正証書原本不実記載・同行使等に抵触する。平成21年
１月に改正国籍法が施行され、日本国民から認知された子については父母が婚姻しない場合であっ
ても届出により日本国籍の取得が可能となっており、今後も、組織的に虚偽の認知届を行う事案の
発生が懸念される。
(ア)
検挙状況
平成24年中の偽装認知の検挙件数・人員は、３件・８人であり、被疑者の国籍・地域別では、
フィリピン人が１件・３人、次いで中国人が１件・１人となっている。
なお、日本人の検挙件数・人員は、１件・４人である。
偽装認知の検挙状況
偽装認知
H19
H20
検挙件数
−
−
H21
15
H22
10
H23
8
H24
3
検挙人員
−
−
33
28
12
8
注：警察庁（国際捜査管理官）の集計
(イ)
○
代表的な検挙事例
韓国人らによる偽装認知、国籍法違反等事件（11月、千葉）
平成21年７月、不法滞在の韓国人女性が、同国人との間に生まれた子供に日本国籍を取得させ、自
らも子供の養育者としての在留資格を取得する目的で、日本人男性との間に生まれた子供として虚偽
の内容を記載した出生届を町役場に提出し、さらに、22年９月には、法務局に国籍取得届を提出する
などした事件で、24年３月までに、来日韓国人女性１人及び日本人男性１人を電磁的公正証書原本不
実記録・同供用、国籍法違反等で検挙した。また、その後の捜査により、同人らの偽装結婚の事実に
ついても裏付けられ、同年11月までに、両名を公正証書原本不実記載・同行使で検挙した。
エ
旅券・外国人登録証明書等偽造
「旅券・外国人登録証明書等偽造」とは、外国人が不法に出入国し、あるいは、正規滞在者、自
動車運転資格保持者、就労資格保持者等を装う目的で、旅券、外国人登録証明書、自動車運転免許
証、その他の身分証明書等を偽造し、又は行使する事案を指し、その行為は、有印公文書（私文書）
偽造等に抵触する。外国人登録証明書は、我が国において身分証明書として利用される場合が多く、
- 14 -
不法滞在者が偽造外国人登録証明書等を用いて銀行口座を開設する事例もみられる。旅券等の偽・
変造工場は、日本国内にも存在しており、マンションやアパートの一室が利用されている。
(ア)
検挙状況
平成24年中の旅券・外国人登録証明書等偽造の検挙件数・人員は、62件・65人であり、被疑者
の国籍・地域別では、中国人が34件・33人、次いでイラン人が９件・９人となっている。
なお、日本人の検挙件数・人員は、１件・７人である。
旅券・外国人登録証明書等偽造の検挙状況
H19
旅券・外国人登録
証明書等偽造
H20
H21
H22
H23
H24
検挙件数
131
111
100
66
71
62
検挙人員
118
128
160
88
85
65
注：警察庁（国際捜査管理官）の集計
(イ)
○
代表的な検挙事例
国際宅配貨物利用による偽造の外国人登録証明書行使事件（５月、愛知）
不法滞在の中国人が、偽造の外国人登録証明書等を国際スピード郵便（ＥＭＳ）を使って中国から
入手し、同外国人登録証明書等を人材派遣会社の面接で行使した事件で、平成24年５月までに、来日
中国人４人を偽造有印公文書行使及び入管法違反（不法残留、資格外活動）で逮捕した。被疑者らは、
技能実習等の資格で日本に上陸し、在留期間満了後も日本に在住したいと考え、ＱＱ（注）を利用して、
偽造の外国人登録証明書等を中国から取り寄せていた。
注：インターネットを通じたリアルタイムのコミュニケーションを可能とするプログラムで、中国語圏において広く普及している。
○
中国人らによる偽造在留カード所持等事件（11月、岐阜）
不法残留の中国人が偽造在留カードを所持していた事件で、平成24年11月までに、来日中国人１人
を入管法違反（不法残留・偽造在留カード所持）で逮捕した。名古屋入管との合同摘発により、来日
中国人５人を入管法違反（不法残留・資格外活動等）で検挙したが、その内の１人が偽造在留カード
を複数枚所持していた。
被疑者は、17年３月に研修資格で日本に入国し、研修期間終了後は不法残留となったが、その後も
日本で生活したいと考え、インターネットのサイトで偽造在留カードを知り、ＱＱを利用して中国か
ら郵送で入手していた。
オ
不法就労助長
「不法就労助長」とは、就労資格のない来日外国人を不法に就労させ、又は不法就労をあっせん
等する事案などを指し、その行為は、入管法、職業安定法、労働者派遣法、労働基準法等に抵触す
る。安価な労働力の確保を求める日本国内の各種事業者やこれを仲介して利益を得るブローカー、
暴力団員等が敢行する犯罪であるが、不法就労者は、不法滞在、又は短期滞在等の就労の認められ
ない在留資格で在留し、工場や建設現場、女性は飲食店等で稼働している例が多い。
(ア)
検挙状況
平成24年中の不法就労助長の検挙件数･人員は、343件･293人であり、被疑者の国籍・地域別で
は、中国人が81件･46人、次いで韓国人が68件･36人となっている。
なお、日本人の検挙件数・人員は、162件・180人である。
- 15 -
不法就労助長の検挙状況
H19
不法就労助長
H20
H21
H22
H23
H24
検挙件数
390
395
357
365
417
343
検挙人員
455
410
391
400
365
293
注：警察庁（国際捜査管理官）の集計
代表的な検挙事例
(イ)
○
ＮＰＯ法人代表理事によるフィリピン人女性に係る不法就労助長等事件（７月、埼玉）
平成16年６月から17年７月までの間、フィリピン人女性の集団訴訟支援を名目に来日させたフィリ
ピン人女性を、被疑者が代表を務める人権擁護団体のＮＰＯ法人の会員である風俗店経営者等にあっ
せんして紹介料を得ていた事件で、24年７月までに、同ＮＰＯ法人代表理事の日本人１人を入管法違
反（不法就労助長）等で検挙した。被疑者は、フィリピン人女性を入国させる際、民事裁判の関係者
であるとの虚偽の申請をしていた。
○
中国人女性らによる不法就労助長、風営適正化法違反等事件（８月、香川）
無許可で飲食店を経営する中国人が、香川県内において、留学などの在留資格で在留していた中国
人女性をホステス等として雇用し不法に稼働させていた事件で、平成24年８月までに、経営者の来日
中国人女性１人を入管法違反（不法就労助長）等で、同店従業員の来日中国人女性１人及び日本人１
人を風営適法化法違反（無許可営業）で、ホステスの来日中国人女性１人を入管法違反（資格外活動）
で、それぞれ逮捕した。同事件では、捜索時に押収した現金約1,360万円のうち、約1,320万円を犯罪
収益として特定し、無許可風俗営業を前提犯罪とした起訴前の没収保全措置を行った。
カ
その他の犯罪インフラ事犯
以上の５類型の犯罪インフラ事犯のほか、過去に検挙された事件には、下記のような形態がある。
○
無許可のタクシー営業
不法滞在者、不法就労者等を顧客として、許可なく一般旅客自動車運送事業を行う行為は、
道路運送法等に抵触する。
不法滞在者は警察等の摘発等を逃れるために極力徒歩で外出しないなど普段の移動手段には
細心の注意を払っているが、これら不法滞在者を顧客として営業を反復継続して、利益を得て
いた事例がある。
○
携帯電話不正取得
電磁的記録を不正に作出することなどにより、外国人に携帯電話を取得させる行為は、電磁
的記録不正作出・同供用、電子計算機使用詐欺、携帯音声通信事業者による契約者等の本人確
認等及び携帯音声通信役務の不正な利用の防止に関する法律等に抵触する。
不正取得された携帯電話は、不法滞在者が各種犯罪を敢行することなどに利用されている。
これまでの検挙事例では、中国人グループが携帯電話販売店の店長と結託の上、架空名義の
申込書等を用いて多数のプリペイド式携帯電話を不正に契約して取得し、その携帯電話が振り
込め詐欺事件における欺もう手段の媒体として使用されていた事例がある。
○
無許可のレンタカー営業
不法滞在者や無免許の外国人を顧客として、許可なくレンタカー営業を行う行為は、道路運
送法に抵触する。
- 16 -
不法滞在者は自動車を所有したり、運転免許を取得することができないが、このような外国
人を顧客として、無許可で自家用車を貸し与え不法な利益を得ていた事例がある。
○
ブラジル人らによる無許可レンタカー営業事件（２月、三重）
平成22年10月ころから24年２月までの間、三重県内において、ブラジル人、ボリビア人、インドネ
シア人等の外国人を顧客として無許可でレンタカー営業を行っていた事件で、24年２月までに、自動
車整備士の来日ブラジル人１人を道路運送法違反（無許可のレンタカー営業）で逮捕した。
被疑者は、オークションで安く買い付けた軽四乗用自動車14台を所有し、延べ24人の外国人に月１
万円から１万3,000円の料金で車両を貸し与えていたもので、顧客の一人である来日インドネシア人は、
借り受けた自動車を使用して窃盗（部品ねらい）を敢行していた。
○
中国人グループによる他人の外国人登録証明書を使用した携帯電話等詐欺事件（４月、香川）
中国人研修生から借り受けた外国人登録証明書を使用して、預金通帳や携帯電話機をだまし取って
いた事件で、平成24年４月までに、来日中国人４人を詐欺、外登法違反（譲受）等で、外国人登録証
明書を譲渡した研修生の来日中国人６人を外登法違反（譲渡）で、それぞれ検挙した。
詐欺等で逮捕した来日中国人４人は、研修生や留学生として香川県内に滞在している来日中国人の
外国人登録証明書を甘言を用いて有償で借り受け、預金通帳や携帯電話機をだまし取り、東京都内の
買取業者で換金処分していた。被疑者らがだまし取った携帯電話は、約1,000台に上り、約1,800万円
の現金を手にしていた。
○
日本人ブローカーによるスリランカ人を対象とした在留資格不正取得事件（11月、警視庁・群馬・
宮城）
日本人ブローカー等が、日本に滞在の上、就労を希望するスリランカ人留学生等に対して、実際は
就労しない会社での通訳・翻訳業務に就くことを内容とする虚偽の在留資格変更許可申請書の作成を
あっせんし、
「人文知識・国際業務」等の在留資格を不正に取得させていた事件で、平成24年11月まで
に、日本人ブローカー１人を入管法違反（資格外活動幇助）及び行政書士法違反で、日本人ブローカ
ー１人及び来日スリランカ人１人を入管法違反（資格外活動幇助）で検挙するとともに、来日スリラ
ンカ人、同インド人等７人を入管法違反（資格外活動等）で、それぞれ検挙した。在留資格を得たス
リランカ人、インド人等は、在留資格とは無関係の飲食店で、接客・調理等の単純労働に従事してい
た。日本人ブローカーは、21年以降、40人以上の外国人に不正に在留資格を取得させ、約1,000万円の
報酬を得ていた。
○
韓国人による無許可タクシー営業事件（11月、大阪）
大阪府内の韓国クラブで働く韓国人ホステスを、割安料金で送迎していた無許可タクシー営業事件
で、平成24年11月までに、無許可営業のタクシー運転手の来日韓国人１人を道路運送法違反（無許可
のタクシー営業）で逮捕するとともに、同タクシーの利用客で韓国クラブのホステスの来日韓国人７
人を入管法違反（資格外活動）で、韓国クラブの経営者である日本人（韓国籍から日本国籍に帰化し
た者）１人及び同クラブ店長の来日韓国人１人並びに被疑法人を入管法違反（不法就労助長等）で、
それぞれ検挙した。
- 17 -
ヤード
(1) ヤードの実態
ヤード（周囲が鉄壁等で囲まれた作業所等であって、海外への輸出等を目的として、自動車等の
保管・解体、コンテナ詰め等の作業のために使用していると認められる施設。）については、平成
24年12月末現在で、全国に約2,100か所を把握し、その一部は、これまで盗難自動車の解体・不正
輸出の拠点、不法滞在外国人等の稼働・居住場所、薬物の使用・隠匿場所として利用されるなどし
ており、ヤードが犯罪の温床となっていることが懸念される。
(2) ヤード対策
平成22年６月以降、全国に所在するヤードの実態把握と取締りの推進を目的とした、ヤード対策
を推進し、違法あるいは犯罪の温床となっているヤードについてはその検挙・壊滅を図り、適正な
ヤードに対しては防犯・行政指導等により継続して適正を確保するように努めている。
(3) ヤードが関連した事犯の検挙状況
ア
検挙状況
窃
盗
窃
（
盗
（
盗
自
自
動
動
品
車
車
譲
盗
盗
以
受
外
け
検挙件数
検挙人員
）
16
46
）
1
2
等
33
42
犯
人
蔵
匿
2
2
薬
物
事
犯
4
4
長
5
5
不
法
就
労
助
犯
29
29
反
5
5
廃棄物の処理及び清掃に関 する 法律 違反
4
5
使用済自動車の再資源化等に関する法律違反
1
2
他
29
36
計
129
178
不
法
古
滞
物
営
在
事
業
そ
法
違
の
合
注：警察庁（国際捜査管理官）の集計
「その他」は、道路運送車両法違反等がある。
イ
国籍等別検挙人員
総
窃
（
自
イ カメ ル ーン ブ ラ ジ ル そ の 他 日
本
5
3
0
0
0
1
0
0
1
18
6
5
窃 盗 ( 自 動 車 盗 以 外 ）
2
0
0
0
0
0
0
0
2
0
0
0
0
0
等
42
6
2
7
0
0
2
3
1
2
0
2
8
9
犯
人
蔵
匿
2
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
薬
物
事
犯
4
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
助
長
5
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
1
2
事
犯
29
0
4
6
0
5
0
0
2
3
1
0
8
0
反
5
0
0
0
0
0
0
1
1
0
0
0
3
0
廃棄物の処理及び清掃 に関 する 法律 違反
5
2
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
2
不
不
古
法
就
法
物
受
盗
ベトナム タ
7
譲
車
アフガニス タン
46
品
動
国 ウガンダ
）
盗
盗
数 ナイジ ェリア パキス タン ス リ ランカ イ ン ド 中
労
滞
営
け
在
業
法
違
使用済自動車の再資源化等に関 する法律違反
そ
合
の
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
他
36
3
8
4
1
4
2
0
0
0
0
2
5
7
計
178
19
22
22
1
9
4
5
6
5
2
23
31
29
注：警察庁（国際捜査管理官）の集計
「その他」は、ウズベキスタン、ロシア、バングラデシュ等の国がある。
- 18 -
ウ
代表的な検挙事例
○
イラン人らによる貨物自動車を対象とした広域自動車盗事件（１月、奈良）
平成20年１月から23年５月までの間、近畿・中部地方において、普通貨物自動車を対象とし
て敢行された広域自動車盗事件で、24年１月までに、来日イラン人３人及び日本人１人を窃盗
（自動車盗）、覚せい剤取締法違反（使用）等で逮捕するとともに、２府５県に及ぶ自動車盗54
件（被害総額約4,000万円）を解明した。同事件では、大阪府内でヤードを経営するイラン人が
首魁となり、共犯者に被害車両の下見や犯行現場での見張り、ヤードへの盗難車両の運搬等を
指示し、ヤードに搬送した盗難車両を解体した後、盗品であることを隠して自動車部品輸出業
者に売却していた。
○
バングラデシュ人、アフガニスタン人らによる大型貨物自動車等を対象とした広域自動車盗
事件（６月、警視庁）
平成23年12月ころから24年１月までの間、関東地方において、大型貨物自動車等を対象とし
て敢行された広域自動車盗事件で、同年６月までに、来日バングラデシュ人１人と同アフガニ
スタン人２人を窃盗、盗品等有償譲受け等で逮捕するとともに、１都２県に及ぶ自動車盗111件
（被害総額約２億円）を解明した。同事件では、千葉県内でヤードを経営するアフガニスタン
人らが、窃盗実行犯のバングラデシュ人から盗難自動車を買い取り、ヤードで解体してアラブ
首長国連邦へ輸出していた。
- 19 -
第３
１
検挙事例等からみる来日外国人犯罪組織等の動向
昨今の特徴的な動向
(1)
来日中国人犯罪組織等の動向
ア
概要
平成24年中の来日外国人犯罪の検挙状況を国籍・地域別にみると､来日中国人による犯罪が最も
多く、刑法犯と特別法犯を合わせた総検挙件数の42.2％､総検挙人員の40.6％（刑法犯については
検挙件数の43.5％､検挙人員の39.8％）を占め､他の国籍・地域からの来日外国人と比較して突出し
ている｡さらに､平成15年から24年までの過去10年間をみても、総検挙人員に占める来日中国人の割
合は､一貫して４割程度であり高水準で推移している｡
イ
罪種別内訳
来日外国人全体の刑法犯検挙件数に占める来日中国人の検挙件数の割合及び来日中国人による刑
法犯の検挙状況を主要罪種別にみると、次表のとおりである。
来日外国人全体の侵入窃盗の検挙件数のうち、58.8％を来日中国人によるものが占めているほか、
払出盗の96.9％、支払用カード偽造（刑法に規定する支払用カード電磁的記録に関する罪）の46.0
％を来日中国人によるものが占めている。
過去10年間の来日中国人による刑法犯の検挙状況の推移をみると、平成15年以降は検挙件数・人
員ともに減少傾向にあり、中でも凶悪犯の検挙人員は10年前の４分の１以下に減少している。その
一方で、詐欺、文書偽造等の知能犯の検挙人員は1.3倍、暴行、傷害等の粗暴犯の検挙人員は1.7倍
にそれぞれ増加しており、罪種によっては増加しているものもみられる。
来日中国人の主要罪種等別の刑法犯検挙件数
総数
（件数）
来日外国人
全 体
中
凶悪犯
殺人
粗暴犯
侵入
強盗
強盗
窃盗犯
侵入
窃盗
非侵入
窃盗
住宅
対象
車上
ねらい
11,142
130
25
83
29
884
7,969
2,170
1,830
4,427
979
4,847
31
13
11
2
254
3,475
1,275
1,091
2,121
910
43.6%
58.8%
59.6%
47.9%
国
構成比
43.5%
23.8%
52.0%
13.3%
6.9%
28.7%
93.0%
万引き
2,561
874
34.1%
文書
偽造
知能犯
払出盗
支払用
ｶｰﾄﾞ偽造
刑法犯
その他
風俗犯
詐欺
162
819
172
63
560
103
157
545
100
29
407
21
96.9%
66.5%
58.1%
46.0%
72.7%
20.4%
1,237
521
42.1%
来日中国人の刑法犯検挙状況の推移
（件）
15,000
その他 件数
粗暴犯 件数
非侵入窃盗 件数
侵入窃盗 件数
凶悪犯 人員
侵入窃盗人員
非侵入窃盗人員
粗暴犯 人員
（人）
凶悪犯 件数
2,000
12,000
1,600
9,000
1,200
6,000
800
3,000
400
0
中国
凶悪犯
粗暴犯
窃盗犯
侵入窃盗
非侵入窃盗
車上ねらい
知能犯
0
件数
H14
9,174
H15
11,535
H16
11,340
H17
11,366
H18
10,095
H19
9,664
H20
10,063
H21
10,109
H22
5,243
H23
6,185
H24
4,847
増減数
-1,338
増減率
-21.6%
人員
3,503
4,444
4,285
3,739
3,452
2,899
2,764
2,747
2,740
2,445
2,160
-285
-11.7%
件数
149
149
143
110
95
68
44
43
61
47
31
-16
-34.0%
人員
件数
142
247
193
142
115
79
42
54
70
45
33
-12
-26.7%
143
167
145
161
211
220
215
227
211
236
254
18
7.6%
人員
168
204
175
186
261
243
250
260
251
281
280
-1
-0.4%
件数
7,626
9,220
9,093
9,328
8,317
7,876
8,576
8,418
3,735
4,621
3,475
-1,146
-24.8%
人員
件数
2,020
5,559
2,309
6,944
2,315
6,413
1,963
6,016
1,861
5,436
1,526
5,533
1,566
6,137
1,496
5,605
1,516
2,074
1,353
3,067
1,152
1,275
-201
-1,792
-14.9%
-58.4%
人員
441
531
365
311
249
233
194
187
139
100
79
-21
-21.0%
件数
1,879
2,064
2,512
3,161
2,700
2,218
2,295
2,718
1,533
1,426
2,121
695
人員
1,409
1,572
1,783
1,515
1,453
1,157
1,247
1,218
1,261
1,127
996
-131
-11.6%
件数
人員
272
230
400
1,435
997
519
778
1,230
111
76
910
834
1097.4%
35
63
90
68
62
34
22
18
13
14
18
4
28.6%
件数
207
499
552
468
352
489
356
488
498
462
545
83
18.0%
人員
184
335
383
339
283
265
215
284
251
226
247
21
9.3%
- 20 -
48.7%
ウ
共犯事件の比率
来日中国人による刑法犯の検挙件数に占める共犯事件の割合は52.6％（前年比7.2ポイント低
下）であった。共犯形態別にみると、２人組が17.7％（前年比3.3ポイント低下）、３人組が24.0
％（同5.3ポイント低下）であった。
来日中国人の共犯形態別の刑法犯検挙件数
合計
H24
4,847
構成比
H23
6,185
構成比
エ
２人組
859
単独犯
2,297
３人組
1,163
４人組以上
528
47.4%
2,489
17.7%
1,297
24.0%
1,814
10.9%
585
40.2%
21.0%
29.3%
9.5%
在留資格別検挙状況
来日中国人による刑法犯の検挙人員を在留資格別にみると次表のとおりである。留学(構成比26.
6％)が最も多く、次いで、日本人の配偶者等(同19.4％)､研修(同11.4％)の順となっている。
来日中国人の在留資格別の刑法犯検挙人員
正規滞在
合計
留学
H24
構成比
574
オ
247
定住者
不法滞在
短期滞在
171
日本人の配偶者等
69
420
その他
556
123
2,160
26.6%
H23
構成比
研修
705
11.4%
272
7.9%
175
3.2%
19.4%
61
443
25.7%
626
5.7%
163
2,445
28.8%
11.1%
7.2%
2.5%
18.1%
25.6%
6.7%
特徴的な動向
来日中国人は、留学生（在留資格「留学」）、研修生（在留資格「技能実習」、「研修」）として入
国するケースが多いが、来日に伴う借金の返済や家族への仕送り等に必要な資金の調達のため、留
学先の学校等を中途退学する者や研修先から失踪する者もいる。その後、不法滞在や不法就労を続
けるうち、その他の犯罪に手を染める者も少なくない。
来日中国人犯罪グループは、同一地域の出身者を主として組織を形成する場合が多く、福建、黒
竜江省の出身者が目立つ上、血縁等による結びつきもある。これらグループは、組織の団結力も強
い上、明確な役割分担により犯罪を敢行することが多い。しかし最近では、他地域出身の中国人や
日本人を含むその他の外国人を仲間に加えるケースも見受けられる。
平成24年中は、来日中国人による犯罪の中でその大半を占める窃盗の検挙件数が3,475件（前年
比1,146件（24.8％）減少）と、前年より減少し、中でも侵入窃盗の検挙件数は1,275件（同1,792
件(58.4％)減少）と半減した。その一方で、車上ねらいの検挙件数は910件（前年比834件（1097.4
％）増加）と、前年より増加し、窃取したキャッシュカードを使用した払出盗やクレジットカード
を使用した詐欺の検挙件数が増加した。
その他にも、サイバー犯罪や公的給付金の不正受給事犯等の詐欺事件及び偽装結婚、地下銀行、
旅券・在留カード偽造等の犯罪インフラ事犯の検挙もみられる。
また、来日中国人による犯罪では、ＱＱと呼ばれるインターネットを通じたリアルタイムの
コミュニケーションを可能とするメッセンジャーソフトを連絡手段として用いている場合が多く、
国内外を問わず中国人犯罪ネットワークが広範囲に構築され、犯罪の秘匿性、広域性に拍車を掛け
ている。
カ
日本人犯罪者（暴力団員等）との関係
平成19年以降、来日中国人による犯罪の中でもインフラ事犯の検挙が目立っており、平成24年中
- 21 -
の来日中国人の事件検挙の中にも、各種申請手続に精通した行政書士や闇社会とパイプを持つブロ
ーカー、暴力団員等を仲間に引き入れ、同人らを通じて犯行に役立つ人的・物的手段の提供を受け
ているケースがみられる。
また、その手口として、年金や生活保護費等の不正受給、在留資格の不正取得等、制度や手続を
悪用しているものが目立っている。
その他にも、違法な風俗営業を営んでいる者等が、暴力団員等にみかじめ料を支払った事例もみ
られる。
キ
代表的な検挙事例
(ｱ )
強盗
平成24年中の来日中国人による強盗の検挙件数は11件（前年比17件（60.7％）減少）と、前年
より減少し、来日外国人全体に占める割合は13.3％（前年比21.7ポイント低下）であった。
○
中国人によるタクシー運転手被害の強盗殺人事件（９月、大分）
平成24年７月、大分県内の路上でタクシー運転手の男性を殺害し、売上金等現金約１万4,000円、携
帯電話機１台を強取した上、タクシーの乗車代金（6,350円相当）の支払いを免れた事件で、同年９月、
来日中国人男性１人を強盗殺人の容疑で逮捕した。
(ｲ )
侵入窃盗
平成24年中の来日外国人による窃盗の検挙件数のうち、43.6％を来日中国人によるものが占め
ており、さらに、侵入窃盗の58.8％を来日中国人によるものが占めている。
平成24年中の来日中国人による侵入窃盗の検挙状況は、検挙件数が1,275件（前年比1,792件
（58.4％）減少）、同人員が79人（同21人（21.0％）減少）と、いずれも前年より減少している。
検挙人員よりも同件数の減少比率が高いことから、余罪多数の事件検挙が少なかったことがうか
がわれ、これが検挙件数を大きく減少させた要因の一つと考えられる。
来日中国人による侵入窃盗の特徴としては、
・
運転役、見張り役、実行役、盗品処分役等の役割分担がなされ、携帯電話で緊密に連絡を取
り合いながら犯行に及ぶ
・
「土地鑑があり警察官の職務質問に上手く対応できる」、「預金操作に長け金融機関等の職
員に怪しまれない」などの理由から、日本人が運転手や払出役を担当することが多い
・
現金だけでなく、貴金属、ブランド品、キャッシュカード等を窃取し、盗品の換金処分や払
出盗を行う
等が挙げられる。
○
中国人グループらによる住宅を対象とした窃盗事件（７月、警視庁・神奈川・埼玉・千葉・兵庫・
愛知・京都・滋賀・奈良）
平成19年３月から22年12月までの間、関東・関西地方の住宅を対象として敢行された広域空き巣等
事件で、24年７月までに、来日中国人50人、同アルゼンチン人１人及び日本人15人を窃盗、盗品等有
償処分あっせん、入管法違反等で検挙するとともに、１都２府22県に及ぶ空き巣、忍込み、居空き等
1,594件（被害総額約10億4,400万円）を解明した。
- 22 -
(ｳ )
支払用カード偽造
平成24年中の来日外国人による支払用カード偽造の検挙件数のうち、46.0％を来日中国人によ
るものが占めている。
来日中国人犯罪グループによるクレジットカードの主な偽造方法は、生カード（クレジットカ
ードの材料となるプラスチック板）を航空貨物や国際スピード郵便（ＥＭＳ）等で密輸し、エス
テ店、中国整体院、スーパー銭湯等でスキミング（カードデータの読み取り）をしたり、カード
加盟店に設置されているカードリーダーに情報蓄積装置を不正に取り付けて顧客データを入手
し、カードライターを使い生カードへデータを記録している。
偽造クレジットカードは、主として、買い子と呼ばれる詐欺グループに渡され、同グループは
これを利用して、貴金属、パソコン、音響機器、コンサートチケット等のコンパクトで換金性の
高い商品をだまし取り、買取業者、古物店等で換金している。
○
中国人グループと買取り業者が結託した偽造クレジットカード使用詐欺事件（４月、警視庁）
平成23年４月ころから７月ころまでの間、関東地方の大型スーパー等において、偽造クレジットカ
ードを使用して医薬品やゲーム機等の商品をだまし取っていた事件で、24年５月までに、来日中国人
５人及び日本人５人を不正作出支払用カード電磁的記録供用、詐欺等で、だまし取った商品を買い取
っていた日本人１人を盗品等有償譲受け、組織的犯罪処罰法違反（犯罪収益等収受）で、それぞれ逮
捕するとともに、偽造工場を摘発して、パソコン、カードリーダーライター、偽造クレジットカード
等を押収し、１都３県に及ぶ不正作出支払用カード電磁的記録供用、詐欺等合計約600件（被害総額約
２億5,000万円）を解明した。被疑者らは、だまし取った医薬品やゲーム機等を半額で業者に売却して
いた。
(ｴ)
詐欺
平成24年の来日外国人による詐欺の検挙件数のうち、72.7％を来日中国人によるものが占めて
いる。来日中国人による詐欺の検挙件数は、平成19年以降、概ね右肩上がりの増加傾向にある。
平成24年中は、他人名義の国民健康保険被保険者証を使用した医療給付費用詐欺や海外医療費
支給制度を悪用した詐欺等の公金詐欺事件の検挙のほか、本邦に在留し事業を営んでいる中国人
に対して、偽物の金塊を販売する詐欺事件等を検挙している。
○
他人名義の国民健康保険被保険者証を使用した医療給付費用詐欺事件（４月、大阪）
不法滞在中の中国人男女が、同国人らから借り受けた他人の国民健康保険被保険者証を使用して、
大阪市内の医療機関で治療を受け、医療費の支払いを免れた事実等で、平成24年１月までに、同男女
を含む来日中国人４人及び日本人（中国籍から日本国籍に帰化した者）１人を、詐欺、入管法違反（不
法残留）で検挙した。
被疑者らは、他人の国民健康保険被保険者証を使用して歯科治療代金約56万円の支払いを免れてい
た。また、被保険者証を貸与していた中国人女性が偽装結婚を仲介した事実や同女の実兄が他人名義
の旅券で不法入国した事実も判明したことから、同年４月までに、同女を含む来日中国人３人及び日
本人２人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用、入管法違反（不法入国・不法在留）で逮捕した。
○
中国人グループによる偽物の金塊を使用した広域多額詐欺事件（７月、愛知・神奈川）
平成18年３月から23年11月ころまでの間、北海道・関東・中部・近畿・中国・四国・九州地方の16
都道府県で発生した偽物の金塊を販売する詐欺事件で、24年６月までに、来日中国人３人を詐欺で逮
捕するとともに、愛知、静岡、神奈川、群馬の４県で発生した詐欺５件（被害総額約2,300万円）を
解明した。
- 23 -
(ｵ)
その他
平成24年中に検挙した来日中国人による犯罪の中には、中国人の定着居住者や中国籍から日本
国籍に帰化した者が、偽装結婚や地下銀行等の犯罪インフラ事案の仲介役等になり、暴力団員や
申請手続に精通した行政書士等が犯行に加担した事件を検挙している。
○
中国人グループによる高級腕時計のインターネット通信販売を利用した地下銀行事件（１月、兵庫
・広島）
平成19年から23年９月までの間、中国への送金依頼人から集めた現金で高級腕時計を購入し、送金
手段として国際スピード郵便（ＥＭＳ）を利用して高級腕時計を無許可で輸出等していた事件で、24
年１月までに、来日中国人３人を関税法違反（無許可輸出予備）及び銀行法違反等で逮捕した。
被疑者らは、ＱＱ等を利用し、インターネットを通じて中国国内での高級腕時計の購入者を募り、
ＥＭＳを利用して無許可で高級腕時計を輸出し、売上金を地下銀行のプール金とした上で、地下銀行
の送金依頼人から指定された金額を受取人に送付していたもので、約650人から2,500回以上にわたり、
約22億円を不正に送金していた。また、地下銀行の利用客で不法在留の中国人が、暴力団員を通じて
他人名義の日本国旅券を取得して日本人になりすましていた事件で、24年２月までに、来日中国人１
人及び暴力団員を含む日本人３人を有印私文書偽造・同行使、旅券法違反で、それぞれ逮捕した。
○
中国人グループによるインターネットを悪用したクレジットカード不正使用詐欺事件（４月、広島）
平成23年１月、インターネット上の通販サイトにおいて、他人名義のヤフーＩＤを不正に使用して
商品を発注し、デジタルカメラ等をだまし取っていた事件で、24年５月までに、来日中国人４人を詐
欺、不正アクセス禁止法違反等で検挙するとともに、詐欺等約160件（被害総額約2,000万円）を解明
した。被疑者らは、犯行に際してフリーメールを大量に取得した上、相互の連絡はＱＱ等を利用し、
ＩＰアドレスを隠し追跡捜査を困難にさせるために韓国にあるプロキシサーバを経由させ、だまし取
った商品も、受領後は中国、香港等へ配送していた。
○
暴力団幹部が関係する来日中国人による偽装結婚事件（10月、富山）
日本での長期在留資格の取得を希望する来日中国人男性に偽装結婚をあっせんしていた事件で、平
成24年10月までに、偽装結婚を仲介した暴力団幹部の日本人１人並びに偽装結婚当事者の来日中国人
男性１人及び日本人女性１人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用で逮捕した。
中国人男性は、偽装結婚の相手方をあっせんしてもらった報酬として暴力団幹部に現金20万円を渡
していた。また、同事件では、関係箇所の捜索により、エステ店で働いていた来日中国人女性１人を
入管法違反（不法残留）で逮捕した。
○
中国人グループによる組織的な運転免許証の不正取得事件（11月、愛知・警視庁・栃木）
中国人グループによる自動車運転免許不正取得事件で、平成24年11月までに、送受信機を使い運転
免許証の不正取得を主導した来日中国人３人及び不正に受験した来日中国人６人を道路交通法違反
（免許証不正取得）で逮捕した。
中国人グループは、日本各地に居住していた受験者を東京都内へ転居させ、都内の運転免許試験場
で学科試験を受験させた上、携帯電話機と秘匿型送受信機を使用して受験者に試験問題の回答を伝え、
不正の手段により運転免許証の交付を受けていた。また、小型送受信機が耳から外れなくなった中国
人１人が、知人の国民健康保険証を使い東京都内の耳鼻科で治療を受け、その治療代金等（診療報酬
額等約7,000円相当）の支払いを免れていたことが判明したため、他人の国民健康保険証を使い病院で
治療を受けた来日中国人１人及び国民健康保険証を貸した中国人１人を詐欺で逮捕した。
- 24 -
(2)
来日ブラジル人犯罪組織等の動向
ア
概要
平成24年中の来日外国人犯罪の検挙状況を国籍・地域別にみると、来日ブラジル人による犯罪は、
刑法犯と特別法犯を合わせた総検挙件数の7.8％、総検挙人員の6.5％（刑法犯については検挙件数
の9.0％､検挙人員の8.1％）となっている。
イ
罪種別内訳
来日外国人全体の刑法犯検挙件数に占める来日ブラジル人の検挙件数の割合及び来日ブラジル人
による刑法犯の検挙状況を主要罪種別にみると、次表のとおりである。
来日ブラジル人による刑法犯の検挙件数の73.9％を窃盗が占めており、そのうち42.9％を自動車
盗等の乗り物盗が占めている。また、強盗は、来日外国人全体の検挙件数の26.5％を占めており、
その割合は来日外国人の中で一番高い。
来日ブラジル人の過去10年間の刑法犯検挙状況の推移をみると、窃盗、特に乗り物盗の検挙件数
の割合が高いが、平成20年以降は検挙件数・人員ともに減少傾向にある。
来日ブラジル人の主要罪種等別の刑法犯検挙件数
総数
（件数）
来日外国人
全 体
ブラジル
凶悪犯
強盗
粗暴犯
侵入強盗
窃盗犯
侵入
窃盗
非侵入
窃盗
部品
ねらい
車上
ねらい
万引き
通貨
偽造
知能犯
乗り物盗 自動車盗
風俗犯
11,142
130
83
29
884
7,969
2,170
4,427
133
979
2,561
1,372
1,041
819
4
103
1,004
26
22
18
104
742
115
309
76
40
77
318
289
14
0
17
9.3%
5.3%
7.0%
構成比
9.0%
20.0%
26.5%
62.1%
11.8%
57.1%
4.1%
3.0%
23.2%
27.8%
1.7%
0.0%
16.5%
刑法犯
その他
1,237
101
8.2%
来日ブラジル人の刑法犯検挙状況の推移
自動車盗（件数）
自動車盗（人員）
8,000
（件）
車上ねらい（件数）
車上ねらい（人員）
部品ねらい（件数）
部品ねらい（人員）
その他（件数）
120
（人）
6,000
90
4,000
60
2,000
30
0
増減数
0
ブラジル
窃盗犯
乗り物盗
自動車盗
非侵入
窃盗
車上
ねらい
部品
ねらい
ウ
増減率
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
件数
4,967
4,520
7,001
6,811
4,068
7,289
4,406
3,720
2,531
1,366
1,004
-362
人員
952
1,005
1,116
1,064
1,016
931
818
744
515
427
438
11
2.6%
件数
4,586
4,015
6,376
6,203
3,578
6,744
3,894
3,333
2,274
1,111
742
-369
-33.2%
人員
548
500
547
487
524
446
384
362
260
202
203
1
0.5%
件数
412
580
757
820
979
1,001
543
853
352
316
318
2
0.6%
人員
142
181
156
166
178
136
106
81
62
44
51
7
15.9%
件数
300
493
629
700
891
920
442
807
309
292
289
-3
-1.0%
人員
77
96
58
79
87
63
37
36
25
24
25
1
4.2%
件数
4,030
3,373
5,087
4,719
2,432
5,520
2,851
2,247
1,865
757
309
-448
-59.2%
人員
件数
349
294
340
282
304
261
230
240
177
143
133
-10
-7.0%
2,705
2,581
4,024
3,398
1,280
3,546
1,475
1,091
490
267
40
-227
-85.0%
件数
47
833
17
442
60
657
27
822
34
861
23
1,637
12
1,055
10
938
20
1,163
4
349
5
76
1
-273
25.0%
-78.2%
人員
33
41
32
24
51
33
20
33
15
6
8
2
33.3%
人員
-26.5%
共犯事件の比率
来日ブラジル人による刑法犯の検挙件数に占める共犯事件の割合は47.0％（前年比19.3ポイント
低下）であった。共犯形態別にみると、２人組が22.4％（前年比8.4ポイント上昇）、３人組が11.4
％（8.5ポイント上昇）であった。
- 25 -
来日ブラジル人の共犯形態別の刑法犯検挙件数
合計
H24
構成比
H23
構成比
エ
1,004
1,366
２人組
225
単独犯
532
３人組
114
４人組以上
133
53.0%
461
22.4%
191
11.4%
39
13.2%
675
33.7%
14.0%
2.9%
49.4%
在留資格別検挙状況
来日ブラジル人による刑法犯の検挙人員を在留資格別にみると、定住者（構成比77.2％）が最も
多く、次いで、日本人の配偶者等(同15.8％)の順となっている。なお、不法滞在は3.0％にとどま
っている。
来日ブラジル人の在留資格別による刑法犯検挙人員
正規滞在
合計
H24
構成比
H23
構成比
オ
438
426
定住者
338
日本人の配偶者等
69
不法滞在
その他
18
13
77.2%
333
15.8%
70
4.1%
12
3.0%
11
78.2%
16.4%
2.8%
2.6%
特徴的な動向
平成２年に施行された改正入管法により、就業活動に制限のない「定住者」資格が新たに創設さ
れたことに伴い、日系ブラジル人二世・三世等に対して「定住者」資格が付与された。これを契機
としてブラジル人の入国者は増加し、平成19年には外国人登録者数が約32万人まで増加した。
しかし、その後の景気後退によりブラジル本国への帰国者が増加し、平成20年以降は同登録者数
も減少傾向にある。
来日ブラジル人犯罪グループは、金銭的に困窮した者や日本の生活に馴染めない一部の素行不良
者が中心となり小規模で構成され、首魁を頂点としたピラミッド型ではなく、日本人を含むその他
の外国人等で利害関係が一致する者と離合集散を繰り返しながら犯行に及ぶという特徴を有してい
る。
犯行地域は、関東・中部地方が中心であり、その手口は、主に高級車や四輪駆動車等海外で人気
のある車種を狙う自動車盗事件が中心となっている。窃取した車両は、外国人が管理するヤードに
搬送し、解体した後はコンテナで海外へ不正輸出している。
最近は、イモビカッター（盗難防止装置を無効にする道具）を使用したり、車両を搬送する際に
偽造ナンバープレートを取り付けるなど、その手口は悪質かつ巧妙化する傾向にある。
カ
日本人犯罪者（暴力団員等）との関係
来日ブラジル人犯罪グループと暴力団組織との具体的な関係の把握には至っていないが、暴力団
員らが関与する盗品買取組織と結託して自動車盗事件等を敢行した事案がある。
キ
○
代表的な検挙事例
ブラジル人らによるコンビニ強盗致傷事件（６月、福井）
平成24年１月、福井県内のコンビニエンスストアにおいて、勤務中の店員２人に所携の包丁様や鎌
様の刃物を突き付け、店員１人に手指切創の傷害を負わせ、現金約9万5,000円を強取した事件で、同
年６月までに、来日ブラジル人２人、同ボリビア人１人を強盗致傷で逮捕した。
○
ブラジル人グループらによるランドクルーザー、ハイエース等を対象とした広域自動車盗事件（８
- 26 -
月、愛知・岐阜・三重）
平成22年１月ころから23年11月までの間、主に中部地方を中心として発生した普通乗用自動車等を
対象とした広域自動車盗等事件で、24年８月までに、来日ブラジル人６人、同スリランカ人１人、同
トルコ人１人及び日本人10人を窃盗・部品ねらいなどで逮捕するとともに、４県に及ぶ自動車盗等200
件（被害総額約３億500万円）を解明した。同事件では、海外で人気の高い四輪駆動車等を主に窃取し、
盗んだ自動車は、愛知・滋賀県内のヤードに搬入し、解体して海外へ不正輸出していた。
(3)
来日韓国人犯罪組織等の動向
ア
概要
平成24年中の来日外国人犯罪の検挙状況を国籍・地域別にみると、来日韓国人による犯罪は、刑
法犯と特別法犯を合わせた総検挙件数の10.8％、総検挙人員の11.0％（刑法犯については検挙件数
の9.8％、検挙人員の9.5％）を占めており、総検挙件数・人員ともに、来日中国人に次いで高い比
率となっている。
イ
罪種別内訳
来日外国人全体の刑法犯検挙件数に占める来日韓国人の検挙件数の割合及び来日韓国人による刑
法犯の検挙状況を主要罪種別にみると、次表のとおりである。
来日韓国人による刑法犯の検挙件数の74.1％を窃盗が占めており、さらに窃盗の73.9％を侵入窃
盗が占めるなど、来日韓国人による刑法犯の検挙件数の中では、侵入窃盗の占める割合が非常に大
きい。
来日韓国人の過去10年間の刑法犯検挙状況の推移をみると、平成19年をピークにここ数年は減少
傾向にある。平成24年中は、余罪が多数ある一戸建て住宅を対象とした空き巣事件等を検挙したこ
とで、刑法犯検挙件数は1,089件（前年比479件（78.5％）増加）と、前年より大きく増加した。
平成24年中の来日韓国人による刑法犯の検挙件数を前年対比だけでみると、検挙件数が大幅に増
加しているようにみえるが、これは平成23年中の数値が大幅に減少したことが要因である。平成24
年中の数値を平成22年以前の数値と比較すると減少しており、長期的にみると平成19年以降は減少
傾向にあると言える。
来日韓国人の主要罪種別刑法犯検挙状況
総数
（件数）
来日外国人
全 体
韓 国
構成比
凶悪犯
強盗
粗暴犯
侵入強盗
侵入
窃盗
窃盗犯
非侵入
窃盗
万引き
文書
偽造
知能犯
乗り物盗
すり
風俗犯
詐欺
11,142
130
83
29
884
7,969
2,170
4,427
2,561
41
1,372
819
172
560
103
1,089
11
7
2
104
807
596
188
152
3
23
42
26
16
5
4.2%
5.9%
9.8%
8.5%
8.4%
6.9%
11.8%
10.1%
27.5%
7.3%
1.7%
5.1%
15.1%
2.9%
4.9%
刑法犯
その他
1,237
120
9.7%
来日韓国人の刑法犯検挙状況の推移
2,500
住宅対象（件数）
すり（件数）
その他（件数）
住宅対象（人員）
35
すり（人員）
（人）
（件）
30
2,000
25
1,500
20
15
1,000
10
500
5
0
H14
韓国
窃盗犯
侵入窃盗
住宅対象
非侵入窃盗
すり
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
0
増減数
H24
増減率
件数
1,210
1,424
1,454
1,466
1,725
2,161
1,655
1,554
1,502
610
1,089
479
人員
472
496
617
536
600
782
705
750
675
569
513
-56
-9.8%
件数
892
1,123
1,130
1,180
1,344
1,681
1,228
983
1,133
303
807
504
166.3%
人員
185
193
278
230
255
318
278
320
292
262
219
-43
-16.4%
件数
44
232
233
33
437
1,110
325
334
858
22
596
574
2609.1%
人員
18
22
16
18
21
31
17
31
25
20
12
-8
-40.0%
件数
31
174
213
26
201
1,075
309
311
832
9
581
572
6355.6%
人員
11
16
13
11
17
24
10
23
19
10
9
-1
-10.0%
件数
817
868
846
1,123
866
534
848
571
230
252
188
-64
-25.4%
人員
132
149
215
185
191
248
210
226
223
213
182
-31
-14.6%
件数
654
695
614
941
603
190
6
211
2
28
3
-25
-89.3%
人員
23
22
31
29
30
20
4
4
2
3
3
0
0.0%
- 27 -
78.5%
ウ
共犯事件の比率
来日韓国人の刑法犯検挙件数における共犯事件は59.0％（前年比50.1ポイント上昇）であった。
共犯形態別にみると、２人組が40.2％（前年比35.0ポイント上昇）、３人組が16.3％（前年比15.0
ポイント上昇）であった。
来日韓国人の共犯形態別の刑法犯検挙件数
合計
H24
構成比
H23
610
構成比
エ
単独犯
447
1,089
２人組
438
３人組
177
４人組以上
27
41.0%
556
40.2%
32
16.3%
8
2.5%
14
91.1%
5.2%
1.3%
2.3%
在留資格別検挙状況
来日韓国人の刑法犯検挙人員を在留資格別にみると、日本人の配偶者等(構成比24.8％)が最も多
く、次いで、定住者(同23.8％)、留学（同15.4％）の順となっている。
韓国人の在留資格別の刑法犯検挙人員
正規滞在
合計
H24
構成比
H23
構成比
オ
513
定住者
122
569
短期滞在
65
留学
日本人の配偶者等
79
127
その他
106
不法滞在
14
23.8%
142
12.7%
53
15.4%
113
24.8%
149
20.7%
99
2.7%
13
25.0%
9.3%
19.9%
26.2%
17.4%
2.3%
特徴的な動向
来日韓国人犯罪グループは、日本と韓国とが地理的に近く移動時間や移動経費の負担が小さいな
どの地の利を生かして、短期間のうちに入出国を繰り返しながら犯行を重ねる「ヒット・アンド・
アウェイ」型の犯行を中心に、明確な任務分担と首謀者による指揮統制によって、組織的・計画的
に犯罪を敢行する場合が多い。
過去には、通貨の偽造変造、武装すり団や組織的な集団密航事件等の検挙もみられたが、最近は、
首都圏を中心に一戸建て住宅等を対象とした空き巣等事件の検挙が目立っている。
最近の検挙事例としては、空き巣等事件の検挙のほか、偽装結婚や地下銀行事件等の犯罪インフ
ラ事犯の検挙がある。
カ
日本人犯罪者（暴力団員等）との関係
来日韓国人犯罪グループは、基本的には韓国人のみでグループを構成して犯罪を敢行する場合が
多いが、日本に帰化した者や正規滞在者を介して、暴力団関係者とつながりを持つ者もいる。
また、違法風俗店等を営んでいる者が、暴力団員にみかじめ料を支払った事例もみられる。
キ
○
代表的な検挙事例
韓国人グループによる住宅を対象とした窃盗事件（５月、警視庁）
平成16年１月ころから23年11月ころまでの間、関東地方の住宅を対象に敢行された広域空き巣事件
で、24年５月までに、来日韓国人３人を住居侵入、窃盗等で逮捕するとともに、１都３県に及ぶ空き
巣等446件（被害総額約６億5,700万円）を解明した。
○
暴力団幹部が関係する韓国人クラブを舞台とした不法就労助長等事件（５月、千葉）
無許可で飲食店を経営する韓国人が、千葉県内において、留学等の在留資格で在留し、資格外活動
の許可を受けていない韓国人女性をホステス等として雇用し不法に稼働させていた事件で、平成24年
- 28 -
５月までに、経営者の韓国人１人を入管法違反（不法就労助長）
、風営適正化法違反（無許可営業）で、
ホステスの来日韓国人女性７人を入管法違反（資格外活動）で、同店に風俗営業許可の名義貸しをし
ていた日本人１人を風営適正化法違反（名義貸しの禁止）でそれぞれ逮捕した。また、同事件では、
売上げの一部をみかじめ料として暴力団幹部へ渡していたことが裏付けられたことから、同年５月、
暴力団幹部１人を組織的犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受）で逮捕した。
○
韓国人ブローカー及び行政書士らによる在留資格不正取得等事件（９月、神奈川・警視庁・千葉）
短期滞在等で来日した韓国人から依頼を受け、業として架空法人の設立登記申請を行い、当該来日
韓国人をその役員とすることで、不正に「投資・経営」の在留資格を取得させるなどしていた事件で、
平成24年７月までに、韓国人ブローカー１人及び韓国人行政書士１人並びに日本人の行政書士１人、
元税理士１人、被疑法人を司法書士法違反等で検挙するとともに、架空法人を設立登記した来日韓国
人６人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用でそれぞれ逮捕した。また、架空法人設立に際し、株
式払込金に充てる意思はないのに、口座に現金を入金し、設立時発行株式の払込みを仮装して設立登
記した来日韓国人２人及び日本人行政書士を含む日本人２人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用
で逮捕した。
被疑者らは、韓国人向けの無料情報誌に「不正取得ビザ代行」の広告を出し、東京や神奈川、千葉
の繁華街で稼働する韓国人らを実体のない法人の代表取締役等に就け、「投資・経営」の在留資格で日
本に長期滞在できるように工作していたもので、不正に「投資・経営」の在留資格を得ていた韓国人
や留学等の在留資格でホステスとして稼働していた来日韓国人及び同人らを稼働させていた韓国人ら
計26人を、入管法違反（資格外活動、不法残留、不法就労助長）等で検挙した。
(4)
ア
来日ベトナム人犯罪組織等の動向
概要
平成24年中の来日外国人犯罪の検挙状況を国籍・地域別にみると、来日ベトナム人による犯罪は、
刑法犯と特別法犯を合わせた来日外国人全体の総検挙件数の9.3％、総検挙人員の7.2％（刑法犯に
ついては検挙件数の11.0％、検挙人員の9.4％）となっている。 総検挙件数では中国、韓国に次ぎ、
総検挙人員では中国、韓国、フィリピンに次いで高い比率となっている。
イ
罪種別内訳
来日外国人全体の刑法犯検挙件数に占める来日ベトナム人の検挙件数の割合及び来日ベトナム人
による刑法犯の検挙状況を主要罪種別にみると、次表のとおりである。
来日ベトナム人による刑法犯の罪種別検挙状況では、万引きの検挙件数の占める割合が他の罪種
に比べて高く全体の約８割を占めており、過去10年間の刑法犯検挙状況の推移をみても、一貫して
その割合が高いことがうかがえる。
平成24年中の来日ベトナム人による刑法犯の検挙状況は、検挙件数が1,225件(前年比327件
（21.1％）減少)、同人員が510人(同72人（12.4％）減少)と、いずれも前年より減少している。し
かしながら、過去10年間の刑法犯の検挙件数・人員の推移をみると、検挙人員が600人前後で増減
を繰り返しているのに対して、同件数は10年前と比較して約1.6倍に増加している。
- 29 -
来日ベトナム人の主要罪種別の刑法犯検挙状況
総数
（件数）
来日外国人
全 体
凶悪犯
強盗
粗暴犯
侵入強盗
窃盗犯
侵入
窃盗
非侵入
窃盗
部品
ねらい
乗り物盗 自動車盗
万引き
知能犯
11,142
130
83
29
884
7,969
2,170
4,427
133
2,561
1,372
1,041
819
560
103
1,225
19
17
0
20
1,118
15
1,057
4
999
46
19
19
13
1
ベトナム
構成比
11.0%
14.6%
20.5%
0.0%
2.3%
14.0%
0.7%
23.9%
3.0%
39.0%
3.4%
1.8%
2.3%
刑法犯
その他
風俗犯
詐欺
2.3%
1,237
48
1.0%
3.9%
来日ベトナム人の刑法犯検挙状況の推移
オートバイ盗（件数）
1,800
万引き（件数）
その他（件数）
オートバイ盗（人員）
万引き（人員）
600
（件）
（人）
1,500
500
1,200
400
900
300
600
200
300
100
0
0
H14
ベトナム
窃盗犯
乗り物盗
オートバイ盗
非侵入
窃盗
ひったくり
すり
万引き
ウ
H15
H16
H17
増減数
-327
増減率
-21.1%
510
-72
-12.4%
1,118
-309
-21.7%
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
1,517
1,442
1,507
1,552
1,225
件数
760
681
739
792
1,020
1,112
人員
583
549
576
592
650
580
613
689
608
582
件数
665
557
596
653
813
993
1,392
1,291
1,391
1,427
人員
495
427
432
461
474
462
496
552
488
451
408
-43
-9.5%
件数
31
51
20
82
35
37
12
199
184
226
46
-180
-79.6%
人員
15
21
19
29
24
22
12
28
23
13
25
12
92.3%
件数
9
30
2
27
1
1
1
101
0
45
8
-37
-82.2%
人員
6
8
3
6
1
1
0
2
1
0
1
1
件数
612
502
567
560
728
912
1,375
1,072
1,195
1,187
1,057
-130
-11.0%
人員
465
401
404
424
431
429
478
517
446
428
373
-55
-12.9%
件数
7
4
2
0
2
56
1
0
1
0
0
0
0.0%
人員
2
1
0
0
2
1
1
0
1
0
0
0
0.0%
件数
0
24
9
0
0
44
0
1
14
0
1
1
0.0%
人員
0
2
1
0
0
6
0
0
3
0
1
1
0.0%
件数
527
368
491
465
671
736
1,240
975
827
1,099
999
-100
-9.1%
人員
418
350
381
391
402
372
433
471
401
394
330
-64
-16.2%
0.0%
共犯事件の比率
来日ベトナム人による刑法犯の検挙件数に占める共犯事件の割合は57.8％（前年比7.2ポイント
低下）であった。共犯形態別にみると、２人組が19.0％（前年比9.8ポイント低下）、３人組が25.9
％（同８ポイント上昇）であった。
来日ベトナム人の共犯形態別の刑法犯検挙件数
合計
H24
構成比
H23
1,552
構成比
エ
２人組
233
19.0%
447
28.8%
単独犯
517
42.2%
543
35.0%
1,225
３人組
317
25.9%
278
17.9%
４人組以上
158
12.9%
284
18.3%
在留資格別検挙状況
来日ベトナム人による刑法犯の検挙人員を在留資格別にみると、研修（構成比26.3％）が最も多
く、次いで定住者(同21.4％)、留学(同17.3％)の順となっている。
来日ベトナム人の在留資格別の刑法犯検挙人員
正規滞在
合計
研修
H24
構成比
H23
構成比
オ
510
582
134
定住者
109
留学
日本人の配偶者等
88
21
不法滞在
その他
90
68
26.3%
157
21.4%
121
17.3%
79
4.1%
29
17.6%
125
13.3%
71
27.0%
20.8%
13.6%
5.0%
21.5%
12.2%
特徴的な動向
来日ベトナム人は、ベトナム戦争終結後にインドシナ難民として出国した一部のベトナム人に対
して定住許可が与えられたことを契機として増加し、平成２年には入管法改正により、日系人と同
- 30 -
様の就労制限のない「定住者」の在留資格を取得するなどして、関東・近畿地方を中心にコミュニ
ティを形成している。最近では、留学、研修や技能実習の在留資格で入国するベトナム人が目立っ
ており、一部の素行不良者が犯罪グループを構成したりしている。
来日ベトナム人による刑法犯の検挙件数の約９割は窃盗で、その大半は万引きである。当初は、
生活困窮からの食料品、日用品等を対象とした単発的な犯行が多くみられたが、最近は、数人のグ
ループを構成し、一度に大量の商品を連続的に窃取する犯行が目立っており、その犯行は、より組
織性・計画性を強めている。
具体的には、大型ドラッグストア、大型家電量販店等に車両で乗り付け、指示役、見張り役、実
行役、商品搬出役等３∼４人のグループで、大量かつ連続的に万引き行為を敢行している。また、
換金率の高い小型の家電や医薬品、化粧品、健康器具を始め、米、ビール、洋酒等の食料品や女性
用下着、衣服、紙オムツ、粉ミルク等に至るまで買取側の需要に応じて商品を窃取し、盗品買取業
者に持ち込んで換金するという事案もみられる。
最近の検挙事例では、来日ベトナム人犯罪グループが万引きした商品を盗品買取業者に送り、買
取業者が倉庫で仕分けして国内で転売したり、ベトナムへ不正に輸出していた事件を確認している。
カ
日本人犯罪者（暴力団員等）との関係
来日ベトナム人犯罪グループは、同国人のみで形成される場合が多く、暴力団組織との具体的な
関係の把握には至っていないが、最近では、暴力団員がだまし取った携帯電話機を来日ベトナム人
窃盗グループが譲り受けて犯行に使用していた事件を検挙している。
キ
○
代表的な検挙事例
ベトナム人犯罪グループによるドラッグストアを対象とした広域万引き事件(１月、熊本・福岡）
平成23年４月から同年５月までの間、九州及び中国地方で発生したドラッグストアを対象とした広
域万引き事件で、24年１月までに、来日ベトナム人６人を窃盗（万引き）で逮捕するとともに、４県
に及ぶ万引き事件、合計38件（被害総額約570万円）を解明した。
○
暴力団員らによる譲渡目的の携帯電話等詐欺事件（９月、静岡）
ベトナム人窃盗グループが携帯電話機を量販店からだまし取り、別の窃盗で使用していた事件で、
平成24年９月までに、２台のプリペイド式の携帯電話機を契約した暴力団員の日本人１人と、だまし
取った携帯電話機２台を受け取った来日ベトナム人１人を詐欺でそれぞれ逮捕した。
暴力団員は、23年10月に神奈川県内の量販店から携帯電話機をだまし取り、その日のうちに共犯者
のベトナム人に無償譲渡したものであるが、後日、同携帯電話機がドラッグストアを対象とした来日
ベトナム人組織窃盗グループに渡り、別の窃盗事件の犯行時に使用されていた。
(5)
ア
来日ナイジェリア人犯罪組織等の動向
概要
平成24年中の来日外国人犯罪の検挙状況を国籍・地域別にみると、来日ナイジェリア人による犯
罪の割合は、刑法犯と特別法犯を合わせた来日外国人全体の総検挙件数の0.6％、総検挙人員の0.6
％（刑法犯については検挙件数の0.6％、検挙人員の0.5％）となっている。
イ
罪種別内訳
来日外国人全体の刑法犯検挙件数に占める来日ナイジェリア人の検挙件数の割合及び来日ナイジ
ェリア人による刑法犯検挙状況を主要罪種別にみると、次表のとおりである。
- 31 -
来日ナイジェリア人による刑法犯の検挙件数における罪種別検挙状況では、支払用カード偽造の
検挙は２件(前年比９件(81.8％)減少)と、前年より減少したが、自動車盗の検挙は30件(同30件
(1,000％)増加)と、前年より増加した。
来日ナイジェリア人の主要罪種別の刑法犯検挙状況
総数
（件数）
来日外国人
全 体
凶悪犯
粗暴犯
侵入
窃盗
窃盗犯
非侵入
窃盗
乗り物盗 自動車盗
万引き
知能犯
支払用
ｶｰﾄﾞ偽造
刑法犯
その他
風俗犯
詐欺
11,142
130
884
7,969
2,170
4,427
2,561
1,372
1,041
819
63
560
103
69
3
7
47
0
14
2
33
33
5
2
2
0
ナイジェリア
構成比
0.6%
2.3%
0.8%
0.6%
0.0%
0.3%
0.1%
2.4%
3.2%
0.6%
3.2%
0.4%
1,237
7
0.0%
0.6%
来日ナイジェリア人の主要罪種別刑法犯検挙状況の推移
120
窃盗犯
(件)
知能犯
その他
50
刑法犯人員（右軸）
(人)
100
40
80
30
60
20
40
10
20
0
0
H14
ナイジェリア
窃盗犯
乗り物盗
自動車盗
知能犯
詐欺
支払用
ｶｰﾄﾞ偽造
ウ
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
増減数
H24
増減率
45
30
22
19
39
23
58
43
38
30
95
34
102
35
91
37
67
32
54
38
69
29
15
-9
27.8%
-23.7%
5
2
5
4
5
4
25
3
7
6
3
5
3
4
17
8
19
3
8
8
47
8
39
0
487.5%
0.0%
3
0
2
1
1
2
22
1
2
4
3
4
3
4
15
7
18
0
3
4
33
6
30
2
1000.0%
50.0%
3
0
0
0
1
2
0
0
2
4
1
2
3
4
15
7
18
0
3
4
33
6
30
2
1000.0%
50.0%
6
2
5
3
13
4
12
7
16
8
71
11
86
16
56
13
24
4
23
5
5
3
-18
-2
-78.3%
-40.0%
3
1
1
0
3
2
5
1
4
2
6
3
9
5
36
3
53
8
27
5
9
1
10
3
2
2
-8
-1
-80.0%
-33.3%
0
0
5
3
32
4
31
5
26
6
11
2
11
1
2
0
-9
-1
-81.8%
-100.0%
1
0
共犯事件の比率
来日ナイジェリア人による刑法犯の検挙件数に占める共犯事件の割合は71.0％（前年比35.8ポイ
ント上昇）であった。共犯形態別にみると､ ２人組の割合が68.1％（前年比34.8ポイント上昇）で
あった。
来日ナイジェリア人の共犯形態別の刑法犯検挙件数
合計
H24
H23
３人組
47
29.0%
0
2.9%
18
64.8%
４人組以上
2
68.1%
35
54
構成比
エ
20
69
構成比
２人組
単独犯
0.0%
0
1
33.3%
1.9%
0.0%
在留資格別検挙状況
来日ナイジェリア人による刑法犯の検挙人員を在留資格別にみると次表のとおりである。
日本人の配偶者等(構成比62.1％)が最も多く、次いで定住者(同17.2％)の順となっている。
来日ナイジェリア人の在留資格別の刑法犯検挙人員
正規滞在
合計
定住者
H24
構成比
H23
構成比
29
38
短期滞在
5
17.2%
3
7.9%
留学
3
10.3%
1
2.6%
- 32 -
日本人の配偶者等
0
0.0%
2
5.3%
18
62.1%
29
76.3%
不法滞在
その他
2
6.9%
1
2.6%
1
3.4%
2
5.3%
オ
特徴的な動向
ナイジェリア人は、既に在留している同国人等を頼りに「短期滞在」等で来日した後、主に関東
地区等の都市部に居住し、日本人女性と結婚するなどして「日本人の配偶者等」、「永住者」等の
就労制限のない在留資格を取得するなどして、日本での生活基盤を構築している者が多い。
来日ナイジェリア人による犯罪は、総検挙件数・人員こそ、来日外国人犯罪全体の比率からする
とその割合は高くはないが、海外への不正輸出を目的とした組織的な自動車盗事件やマネー・ロー
ンダリング事件等、海外の犯罪組織との関係がうかがわれ、引き続きその動向には注視しなければ
ならない。
平成24年中の主な検挙事例として、欧米等で被害にあった詐欺事件等の被害金のマネー・ローン
ダリング事件、飲食店経営者らによる昏睡強盗事件、海外への不正輸出を目的とした自動車盗事件
等がある。
カ
日本人犯罪者（暴力団員等）との関係
来日ナイジェリア人犯罪グループと暴力団組織との具体的な関係の解明には至っていないが、最
近の検挙事例で、海外で得た詐欺事件の犯罪収益を、海外に所在する銀行から日本国内に所在する
銀行へ不正送金した組織的犯罪処罰法違反（マネー・ローンダリング）事件において、暴力団幹部
を始め複数の暴力団員が犯行に加担している事案がある。
キ
○
代表的な検挙事例
ナイジェリア人らによる発電機等を対象とした広域窃盗事件（１月、愛知・岐阜）
平成23年４月から同年11月までの間、愛知県及び岐阜県内で発生した普通貨物自動車や大型発電機
等を対象とした広域窃盗事件で、24年１月までに、来日ナイジェリア人４人及び同タンザニア人２人
を窃盗、盗品等保管等で逮捕するとともに、２県に及ぶ自動車盗等34件（被害総額約6,000万円）を
解明した。同事件では、盗んだ自動車や発電機等を愛知県内のヤードに搬送した後、ナイジェリアへ
輸出していた。
○
ナイジェリア人による普通貨物自動車等を対象とした広域自動車盗事件（11月、群馬）
平成23年９月から24年２月ころまでの間、関東地方で発生した普通貨物自動車等を対象とした広域
自動車盗事件で、同年11月までに、来日ナイジェリア人５人を窃盗、盗品等保管で逮捕するとともに、
３県に及ぶ自動車盗合計52件（被害総額約1,720万円）を解明した。被疑者らは、盗んだ自動車をヤ
ードに搬入のうえ解体処分していた。
○
暴力団幹部と結託したナイジェリア人による組織的犯罪処罰法違反（マネー・ローンダリング）事
件（12月、新潟・警視庁）
平成22年８月、米国で行われた詐欺事件の被害金約2,400万円について、日本国内の暴力団員名義
の金融機関口座に送金させ、これが犯罪収益による金員であることを知りながら、金融機関職員から
前記送金があった旨の連絡を受け、その送金理由を聞かれた際、「パソコンの買付代金」等と嘘を言
って、正当な振込送金であるかのように装って引き出したマネー・ローンダリング事件で、24年12月
までに、来日ナイジェリア人１人及び暴力団幹部ら日本人２人を組織的犯罪処罰法違反（犯罪収益等
隠匿）で逮捕するとともに、暴力団員を含む日本人３人を、米国から送金を受けた犯罪収益の送金理
由について、金融機関の職員に対して嘘を言って、現金の払戻しを受けた詐欺で逮捕した。被疑者ら
の口座には、21年以降、海外から少なくとも計45回、約６億960万円が入金されていた。
- 33 -
第４
１
統計からみる来日外国人犯罪の検挙状況
刑法犯検挙状況
(1)
罪種等別検挙状況
ア
包括罪種別検挙状況
平成24年中の刑法犯包括罪種別の検挙状況は、前年に比べ、粗暴犯及び知能犯の検挙件数・人員
が増加、風俗犯は検挙件数が増加した。他の罪種では検挙件数・人員ともに減少した。
来日外国人の包括罪種別刑法犯検挙状況の推移
12,000
35,000
(件)
(人)
30,000
25,000
10,000
粗暴犯
(件数)
8,000
窃盗犯
(件数)
6,000
知能犯
(件数)
4,000
風俗犯
(件数)
20,000
15,000
10,000
0
総 数
凶悪犯
粗暴犯
窃盗犯
知能犯
風俗犯
刑法犯
その他
イ
その他(件
数)
2,000
5,000
凶悪犯
(件数)
総検挙人
員(右軸)
件数
人員
件数
人員
H14
24,258
7,690
323
353
H15
27,258
8,725
336
477
H16
32,087
8,898
345
421
H17
33,037
8,505
315
396
H18
27,453
8,148
270
297
H19
25,730
7,528
234
259
H20
23,202
7,148
177
213
H21
20,561
7,190
195
239
H22
14,025
6,710
168
191
H23
12,582
5,889
138
147
H24
11,142
5,423
130
133
0
増減数
-1,440
-466
-8
-14
件数
550
568
526
679
785
848
855
822
846
829
884
55
人員
628
633
591
774
894
961
950
938
938
960
978
18
1.9%
件数
20,604
22,830
27,521
28,525
23,137
21,327
19,266
16,450
10,474
9,210
7,969
-1,241
-13.5%
人員
4,395
4,555
4,717
4,344
4,205
3,755
3,674
3,736
3,457
3,060
2,721
-339
-11.1%
件数
678
728
797
721
690
870
735
965
747
771
819
48
6.2%
人員
339
497
564
525
538
536
506
542
522
432
470
38
8.8%
件数
87
90
85
99
103
88
80
77
96
88
103
15
17.0%
増減率
-11.4%
-7.9%
-5.8%
-9.5%
6.6%
人員
76
93
139
133
96
104
91
76
103
84
83
-1
-1.2%
件数
2,016
2,706
2,813
2,698
2,468
2,363
2,089
2,052
1,694
1,546
1,237
-309
-20.0%
人員
1,899
2,470
2,466
2,333
2,118
1,913
1,714
1,659
1,499
1,206
1,038
-168
-13.9%
凶悪犯検挙状況
(ｱ )
罪種別検挙状況
平成24年中の凶悪犯（殺人、強盗、放火及び強姦）の検挙件数は130件（前年比８件（5.8％）
減少）、同人員は133人（同14人（9.5％）減少）と、いずれも前年より減少した。
来日外国人の凶悪犯検挙状況の推移
600
殺人
強盗
放火・強姦
検挙人員
500
400
300
200
100
0
凶悪犯
殺人
強盗
放火
強姦
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
H14
323
353
34
41
247
280
7
7
35
25
H15
336
477
37
61
255
369
13
13
31
34
H16
345
421
40
52
269
338
10
9
26
22
H17
315
396
51
52
236
319
9
4
19
21
H18
270
297
37
42
188
216
23
18
22
21
H19
234
259
41
41
139
182
11
9
43
27
- 34 -
H20
177
213
47
50
108
142
11
10
11
11
H21
195
239
41
45
134
175
5
4
15
15
H22
168
191
31
32
111
133
3
4
23
22
H23
138
147
30
30
80
85
15
11
13
21
H24
130
133
25
27
83
84
4
4
18
18
増減数
-8
-14
-5
-3
3
-1
-11
-7
5
-3
増減率
-5.8%
-9.5%
-16.7%
-10.0%
3.8%
-1.2%
-73.3%
-63.6%
38.5%
-14.3%
(ｲ )
強盗事件検挙状況
平成24年中の凶悪犯の検挙件数130件･人員133人のうち、強盗事件の検挙件数は83件（前年比
３件（3.8％）増加）と、前年より増加したが、同人員は84人（同１人（1.2％）減少）と、前年
より減少した。
来日外国人の強盗検挙件数の推移
H14
247
157
90
強盗検挙件数
侵入強盗
非侵入強盗
H15
255
141
114
H16
269
154
115
H17
236
125
111
H18
188
88
100
H19
139
48
91
H20
108
32
76
H21
134
45
89
H22
111
43
68
H23
H24
H22
133
47
86
H23
80
27
53
83
29
54
増減数
3
2
1
増減率
3.8%
7.4%
1.9%
増減数
-1
-4
3
増減率
-1.2%
-12.9%
5.6%
来日外国人の強盗検挙人員の推移
強盗検挙人員
侵入強盗
非侵入強盗
ウ
H14
280
163
117
H15
369
218
151
H16
338
201
137
H17
319
170
149
H18
216
98
118
H19
182
70
112
H20
142
45
97
H21
175
73
102
H24
85
31
54
84
27
57
窃盗犯検挙状況
平成24年中の窃盗犯の検挙状況は、検挙件数は7,969件（前年比1,241件(13.5％)減少）、同人員
は2,721人（同339人(11.1％)減少）と、いずれも前年より減少した。このうち、重要窃盗犯(侵入
窃盗、自動車盗、ひったくり及びすり)の検挙件数は3,265件（前年比1,058件(24.5％）減少）と、
前年より減少したが、同人員は277人（同２人(0.7％)増加）と、前年より増加した。
なお、重要窃盗犯以外の窃盗犯の検挙状況は、検挙件数が4,704件（前年比183件（3.7％）減少）、
同人員が2,444人（同341人（12.2％）減少）と、いずれも前年より減少した。
来日外国人の窃盗犯検挙状況の推移
35,000
（件）
30,000
重要窃盗犯以外の窃盗犯検挙件数
重要窃盗犯検挙件数
6,000
（人）
窃盗犯検挙人員(右軸)
5,000
25,000
4,000
20,000
3,000
15,000
2,000
10,000
1,000
5,000
0
窃盗犯
重要窃盗犯
侵入窃盗
うち
住宅対象
自動車盗
ひったくり
すり
重要窃盗犯
以外
うち
自販機ねらい
うち
車上ねらい
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
0
H14
20,604
4,395
8,449
921
6,754
658
4,852
345
700
136
164
43
831
84
12,155
3,474
4,384
37
3,111
105
H15
22,830
4,555
10,062
992
8,482
704
6,722
399
601
155
126
52
853
81
12,768
3,563
5,355
61
3,010
100
H16
27,521
4,717
10,206
790
8,396
565
7,006
346
958
112
35
26
817
87
17,315
3,927
7,336
29
4,795
179
H17
28,525
4,344
11,577
753
9,160
524
8,149
340
1,178
133
78
32
1,161
64
16,948
3,591
6,751
22
5,042
111
H18
23,137
4,205
11,067
705
8,692
441
7,945
308
1,661
166
60
30
654
68
12,070
3,500
4,611
17
2,394
111
H19
21,327
3,755
10,496
621
7,874
408
7,248
250
2,114
119
131
42
377
52
10,831
3,134
856
11
4,104
80
- 35 -
H20
19,266
3,674
9,993
470
8,554
342
8,150
229
1,323
82
65
23
51
23
9,273
3,204
187
5
3,089
43
H21
16,450
3,736
8,741
466
7,235
329
6,883
239
1,116
94
62
23
328
20
7,709
3,270
176
4
2,372
40
H22
10,474
3,457
4,313
361
3,552
271
3,333
174
691
56
30
13
40
21
6,161
3,096
29
3
636
49
H23
9,210
3,060
4,323
275
3,628
194
3,306
109
625
58
23
12
47
11
4,887
2,785
0
1
491
36
H24
7,969
2,721
3,265
277
2,170
171
1,830
88
1,041
83
13
5
41
18
4,704
2,444
0
2
979
46
増減数
-1,241
-339
-1,058
2
-1,458
-23
-1,476
-21
416
25
-10
-7
-6
7
-183
-341
0
1
488
10
増減率
-13.5%
-11.1%
-24.5%
0.7%
-40.2%
-11.9%
-44.6%
-19.3%
66.6%
43.1%
-43.5%
-58.3%
-12.8%
63.6%
-3.7%
-12.2%
−
100.0%
99.4%
27.8%
エ
粗暴犯検挙状況
平成24年中の粗暴犯の検挙状況は、検挙件数が884件（前年比55件（6.6％）増加）、同人員が978
人（同18人(1.9％)増加）と、いずれも前年より増加した。
来日外国人の粗暴犯検挙状況の推移
1,000
凶器準備集合
脅迫
800
傷害
暴行
恐喝
600
検挙人員
400
200
0
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
粗暴犯
暴行
傷害
脅迫
恐喝
凶器準
備集合
オ
H14
550
628
145
164
372
430
10
8
23
26
0
0
H15
568
633
145
157
386
438
7
7
30
29
0
2
H16
526
591
145
146
331
379
15
13
35
53
0
0
H17
679
774
224
245
408
471
15
16
31
42
1
0
H18
785
894
326
348
423
503
18
15
18
28
0
0
H19
848
961
396
416
415
498
19
16
17
26
1
5
H20
855
950
420
434
392
470
16
20
27
24
0
2
H21
822
938
388
419
383
464
32
28
19
27
0
0
H22
846
938
402
444
413
459
16
18
15
17
0
0
H23
829
960
421
452
373
467
18
18
17
23
0
0
H24
884
978
429
470
408
461
37
35
10
12
0
0
増減数
55
18
8
18
35
-6
19
17
-7
-11
0
0
増減率
6.6%
1.9%
1.9%
4.0%
9.4%
-1.3%
105.6%
94.4%
-41.2%
-47.8%
0.0%
0.0%
知能犯検挙状況
平成24年中の知能犯の検挙状況は、検挙件数が819件（前年比48件（6.2％）増加）、同人員が470
人（同38人(8.8％)増加）と、いずれも前年より増加した。また、罪種別では、詐欺の検挙件数が
560件（前年比176件(45.8％)増加）と、前年より大きく増加した。
来日外国人の知能犯検挙状況の推移
1,000
その他
文書偽造
800
カード偽造
600
詐欺
検挙人員
400
200
0
H14
知能犯
詐欺
支払用
ｶｰﾄﾞ偽造
文書偽造
その他
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
増減数
H24
増減率
件数
678
728
797
721
690
870
735
965
747
771
819
48
人員
339
497
564
525
538
536
506
542
522
432
470
38
8.8%
件数
226
266
257
238
215
381
339
424
412
384
560
176
45.8%
人員
107
153
180
174
186
225
193
220
210
153
202
49
32.0%
件数
67
158
252
188
102
153
101
83
97
149
63
-86
-57.7%
人員
42
127
225
159
50
26
24
8
14
4
1
-3
-75.0%
件数
191
268
194
285
358
305
271
268
219
196
172
-24
-12.2%
人員
160
197
141
184
290
264
277
291
280
262
245
-17
-6.5%
件数
194
36
94
10
15
31
24
190
19
42
24
-18
-42.9%
人員
30
20
18
8
12
21
12
23
18
13
22
9
69.2%
- 36 -
6.2%
カ
風俗犯検挙状況
平成24年中の風俗犯の検挙状況は、検挙件数が103件（前年比15件(17.0％)増加）と、前年より
増加したが、同人員は83人（同１人(1.2％)減少）と、前年より減少した。罪種別では、前年と比
べると、強制わいせつ及び公然わいせつ等が増加した。
来日外国人の風俗犯検挙状況の推移
150
賭博
120
公然わいせつ
強制わいせつ
90
わいせつ物頒
布等
検挙人員
60
30
0
H14
風俗犯
賭博
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
増減数
H24
増減率
件数
87
90
85
99
103
88
80
77
96
88
103
15
人員
76
93
139
133
96
104
91
76
103
84
83
-1
-1.2%
件数
3
2
8
1
1
4
7
3
2
1
0
-1
-100.0%
17.0%
人員
27
30
75
57
12
28
31
19
21
5
6
1
20.0%
強制
わいせつ
件数
64
70
58
66
77
63
51
52
76
59
75
16
27.1%
人員
30
42
46
50
59
54
39
38
61
53
57
4
7.5%
公然
わいせつ
件数
15
14
17
29
21
18
18
20
14
18
24
6
33.3%
人員
14
17
14
21
21
15
16
16
14
17
20
3
17.6%
わいせつ
物頒布等
件数
5
4
2
3
4
3
4
2
4
10
4
-6
-60.0%
人員
5
4
4
5
4
7
5
3
7
9
0
-9
-100.0%
キ
財産犯被害額
平成24年中に検挙した来日外国人に係る財産犯の被害総額は、約33.7億円にのぼり、そのうち約
32.6億円（構成比96.9％）が窃盗犯被害によるものである。特に､窃盗犯では、侵入窃盗被害が約
12.9億円(構成比39.6％）､乗り物盗被害が約14.3億円(同43.8％)と高い割合を占めている。
来日外国人の主要罪種等別の被害状況（単位：千円）
H24
総合計
被害総額
3,366,458
H23
総合計
被害総額
）
うち
強盗
4,884
うち
強盗
3,847,288
236,056
の組織化
）
うち
窃盗犯
3,260,531
うち
窃盗犯
3,411,366
侵入窃盗
1,290,158
侵入窃盗
1,860,358
詐欺盗
15,146
詐欺盗
1,977
- 37 -
非侵入窃盗
（詐欺盗除く）
527,839
非侵入窃盗
（詐欺盗除く）
乗り物盗
1,427,388
乗り物盗
437,796 1,111,235
占める「共犯事件」の推移
うち
知能犯
96,458
うち
知能犯
164,733
詐欺
91,075
詐欺
161,128
横領
5,383
横領
3,605
(2)
国籍等別検挙状況
ア
主要国籍等別検挙状況
主要国籍等別・罪種等別検挙状況
(ア)
平成24年中の主要５か国の刑法犯検挙状況は、総数では検挙件数・人員ともに前年より減少し
たが、検挙件数は、韓国が1,089件（前年比479件（78.5％）増加）、フィリピンが513件（同74件
（16.9％）増加）と、前年より増加した。また、検挙人員では、ブラジルが438人（前年比12人
（2.8％）増加）に増加した以外は、いずれの国も前年より減少した。
包括罪種別による国籍・地域別検挙状況
総 数
刑 法 犯
凶 悪 犯
殺 人
強 盗
放 火
強 姦
粗 暴 犯
窃 盗 犯
侵入窃盗
乗り物盗
非侵入窃盗
知 能 犯
風 俗 犯
刑 法 犯
そ の 他
中国
増減数
H23
ベトナム
増減数
H24
H23
韓国
増減数
H24
H23
ブラジル
増減数
H24
H23
フィリピン
増減数
H24
H23
増減数
H23
H24
件数
12,582
11,142
-1,440
6,185
4,847
-1,338
1,552
1,225
-327
610
1,089
479
1,366
1,004
-362
439
H24
513
74
人員
5,889
5,423
-466
2,445
2,095
-350
582
510
-72
569
513
-56
426
438
12
455
408
-47
件数
138
130
-8
47
31
-16
13
19
6
16
11
-5
21
26
5
9
6
-3
人員
147
133
-14
45
33
-12
14
19
5
20
13
-7
22
22
0
8
6
-2
件数
30
25
-5
14
13
-1
3
2
-1
3
1
-2
3
2
-1
2
2
0
人員
30
27
-3
15
13
-2
3
2
-1
3
2
-1
1
3
2
3
2
-1
件数
80
83
3
28
11
-17
10
17
7
7
7
0
12
22
10
3
4
1
人員
85
84
-1
26
13
-13
11
17
6
9
8
-1
18
17
-1
2
4
2
件数
15
4
-11
2
2
0
0
0
0
4
1
-3
5
1
-4
3
0
-3
人員
11
4
-7
2
2
0
0
0
0
4
1
-3
2
1
-1
2
0
-2
件数
13
18
5
3
5
2
0
0
0
2
2
0
1
1
0
1
0
-1
人員
21
18
-3
2
5
3
0
0
0
4
2
-2
1
1
0
1
0
-1
件数
829
884
55
236
254
18
14
20
6
104
104
0
88
104
16
68
81
13
人員
960
978
18
281
268
-13
17
17
0
130
123
-7
95
114
19
94
94
0
件数
9,210
7,969
-1,241
4,621
3,475
-1,146
1,427
1,118
-309
303
807
504
1,111
742
-369
224
287
63
人員
3,060
2,721
-339
1,353
1,112
-241
451
408
-43
262
219
-43
201
203
2
200
171
-29
件数
3,628
2,170
-1,458
3,067
1,275
-1,792
14
15
1
22
596
574
38
115
77
30
83
53
人員
194
171
-23
100
79
-21
10
10
0
20
12
-8
15
19
4
9
11
2
件数
999
1,372
373
128
79
-49
226
46
-180
29
23
-6
316
318
2
33
31
-2
人員
328
321
-7
126
73
-53
13
25
12
29
25
-4
44
51
7
36
27
-9
件数
4,583
4,427
-156
1,426
2,121
695
1,187
1,057
-130
252
188
-64
757
309
-448
161
173
12
人員
2,538
2,229
-309
1,127
960
-167
428
373
-55
213
182
-31
142
133
-9
155
133
-22
件数
771
819
48
462
545
83
22
19
-3
70
42
-28
35
14
-21
34
36
2
人員
432
470
38
226
246
20
23
23
0
37
44
7
12
15
3
50
59
9
件数
88
103
15
31
21
-10
3
1
-2
11
5
-6
14
17
3
1
2
1
人員
84
83
-1
26
18
-8
3
1
-2
13
7
-6
11
6
-5
1
3
2
件数
1,546
1,237
-309
788
521
-267
73
48
-25
106
120
14
97
101
4
103
101
-2
人員
1,206
1,038
-168
514
418
-96
74
42
-32
107
107
0
85
78
-7
102
75
-27
主要国籍等別検挙状況の推移
(イ)
平成24年中の来日外国人に係る刑法犯検挙件数・人員に占める主要国籍・地域別の割合は、検
挙件数では、中国人が43.5％を占め、次いでベトナム人が11.0％、韓国人が9.8％となっている。
検挙人員は、中国人が最も多く38.6％を占めており、次いで韓国人が9.5％、ベトナム人が9.4％
となっている。
主要国籍・地域別の刑法犯検挙件数の推移
15,000
中
国
ベトナム
韓
国
ブラジル
フィリピン
12,000
9,000
6,000
3,000
0
総 数
中 国
ベトナム
韓 国
ブラジル
フィリピン
H14
24,258
9,174
37.8%
760
3.1%
1,210
5.0%
4,967
20.5%
458
1.9%
H15
27,258
11,535
42.3%
681
2.5%
1,424
5.2%
4,520
16.6%
420
1.5%
H16
32,087
11,340
35.3%
739
2.3%
1,454
4.5%
7,001
21.8%
364
1.1%
H17
33,037
11,366
34.4%
792
2.4%
1,466
4.4%
6,811
20.6%
431
1.3%
H18
27,453
10,095
36.8%
1,020
3.7%
1,725
6.3%
4,068
14.8%
482
1.8%
- 38 -
H19
25,730
9,664
37.6%
1,112
4.3%
2,161
8.4%
7,289
28.3%
524
2.0%
H20
23,202
10,063
43.4%
1,517
6.5%
1,655
7.1%
4,406
19.0%
543
2.3%
H21
20,561
10,109
49.2%
1,442
7.0%
1,554
7.6%
3,720
18.1%
624
3.0%
H22
14,025
5,243
37.4%
1,507
10.7%
1,502
10.7%
2,531
18.0%
442
3.2%
H23
12,582
6,185
49.2%
1,552
12.3%
610
4.8%
1,366
10.9%
439
3.5%
H24
11,142
4,847
43.5%
1,225
11.0%
1,089
9.8%
1,004
9.0%
513
4.6%
主要国籍・地域別の刑法犯検挙人員の推移
中
5,000
国
韓
国
ベトナム
H18
8,148
3,452
42.4%
600
7.4%
650
8.0%
1,016
12.5%
407
5.0%
H19
7,528
2,899
38.5%
782
10.4%
580
7.7%
931
12.4%
444
5.9%
ブラジル
フイリピン
4,000
3,000
2,000
1,000
0
総 数
中 国
韓 国
ベトナム
ブラジル
フイリピン
イ
H14
7,690
3,503
45.6%
472
6.1%
583
7.6%
952
12.4%
294
3.8%
H15
8,725
4,444
50.9%
496
5.7%
549
6.3%
1,005
11.5%
329
3.8%
H16
8,898
4,285
48.2%
617
6.9%
576
6.5%
1,116
12.5%
353
4.0%
H17
8,505
3,739
44.0%
536
6.3%
592
7.0%
1,064
12.5%
386
4.5%
H20
7,148
2,764
38.7%
705
9.9%
613
8.6%
818
11.4%
465
6.5%
H21
7,190
2,747
38.2%
750
10.4%
689
9.6%
744
10.3%
541
7.5%
H22
6,710
2,740
40.8%
675
10.1%
608
9.1%
515
7.7%
464
6.9%
H23
5,889
2,445
41.5%
569
9.7%
582
9.9%
426
7.2%
455
7.7%
H24
5,423
2,095
38.6%
513
9.5%
510
9.4%
438
8.1%
408
7.5%
主要罪種等別・国籍等別検挙状況
平成24年中の来日外国人の主要罪種等別検挙状況（件数）を国籍・地域別にみると、自動車盗及
びすりを除き、中国人の占める割合が高い。
ブラ ジル
その 他
2 6 .5%
2 7 .7%
強盗
ア メ リカ
1 2 .0%
ベ ト ナム
中国
2 0 .5%
1 3 .3%
その 他
2 2 .9%
中国
ブラ ジ ル
窃盗
9 .3%
韓国
ベト ナ ム
1 0 .1%
1 4 .0%
5 .3%
3 .8%
侵入窃盗
フィ リピン
ブラ ジ ル
4 3 .6%
その他
（件）
中国
8,000
韓国
ブラジル
フィリピン
6,000
4 .7%
4,000
2,000
韓国
2 7 .5%
侵入窃盗
中国
0
5 8 .8%
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
侵入窃盗
6,754
8,482
8,396
9,160
8,692
7,874
8,554
7,235
3,552
3,628
2,170
中国
5,559
6,944
6,413
6,016
5,436
5,533
6,137
5,605
2,074
3,067
1,275
韓国
44
232
233
33
437
1,110
325
334
858
22
596
ブラジル
144
62
532
664
167
223
500
233
57
38
115
フィリピン
33
17
28
19
31
87
98
97
30
30
83
その他
974
1,227
1,190
2,428
2,621
921
1,494
966
533
471
101
- 39 -
その他
ブ ラジ ル
2 3 .3%
2 7 .8%
自動車盗
バ ン グ ラデシユ
10. 0%
カナダ
ロシ ア
2 1 .8%
1 7 .1%
ベトナム
1 .9%
0 .3%
ブラジル
その他
4 .1%
（件）
車上ねらい
フィリピン
中国
5,000
ブラジル
フィリピン
ベトナム
4,000
3,000
0 .7%
2,000
1,000
0
車上ねらい
車上ねらい
中国
中国
9 3 .0%
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
3,111
3,010
4,795
5,042
2,394
4,104
3,089
2,372
H22
636
H23
491
H24
979
272
230
400
1,435
997
519
778
1,230
111
76
910
ブラジル
2,705
2,581
4,024
3,398
1,280
3,546
1,475
1,091
490
267
40
フィリピン
62
40
4
4
45
3
1
8
0
3
19
ベトナム
28
2
11
51
13
3
57
7
1
1
3
その他
44
157
356
154
59
33
778
36
34
144
7
すり
チュニジア
（件）
アルジェリア
中国
韓国
1,000
800
その他
チ ュ ニジア
2 6 .8%
29. 3%
600
400
200
0
すり
韓国
H14
7 .3%
すり
アルジェリア
中国
1 9 . 5%
1 7 .1%
H15
831
チュニジア
−
アルジェリア
−
H16
853
H17
817
H18
1,161
H19
654
−
−
−
−
−
H20
377
−
−
−
125
−
35
中国
84
−
102
−
173
−
132
韓国
654
695
614
941
603
その他
93
56
30
88
16
H21
51
H22
328
H23
H24
40
47
41
0
0
12
1
0
8
4
7
−
−
13
84
190
6
211
2
28
3
62
32
33
33
12
11
7
その他
ペル ー
4 .2%
1 6 . 7%
ベ ト ナム
3 9 . 0%
韓国
万引き
5 . 9%
中国
3 4 . 1%
詐欺
（件）
韓国
2 .5%
2. 9%
その他
1 6 . 4%
カメ ルーン
詐欺
5 . 5%
中国
450
400
350
300
250
200
150
100
50
0
ア ル ジェリア
中国
H14
7 2 .7%
支払用カード偽造
4 6 . 0%
支払用カード偽造
5 0 . 8%
H19
H20
H21
H22
H23
H24
257
238
215
381
339
424
412
384
560
中国
46
178
152
134
106
195
148
262
276
223
407
0
1
31
55
16
その他
カ メ ルーン
H18
266
アルジェリア
中国
H17
アルジェリア
226
−
韓国
3. 2%
H16
韓国
詐欺
カメルーン
ナ イ ジ ェリア
H15
カメルーン
−
45
−
135
−
17
−
−
16
−
71
（件）
−
11
−
89
−
−
26
38
28
28
−
160
−
153
−
134
0
1
14
92
108
104
92
−
93
カメルーン
250
−
17
中国
中国(台湾)
ナイジェリア
200
150
100
50
0
H14
支払用ｶｰﾄﾞ偽造
カメルーン
H15
H16
H17
H18
67
158
252
188
−
204
−
165
−
H19
102
H21
101
−
H22
83
−
H23
H24
97
149
63
0
0
32
29
中国
44
−
117
87
−
111
63
46
73
123
ナイジェリア
1
3
4
0
5
32
31
26
11
11
2
中国(台湾)
2
15
1
0
0
0
3
0
12
15
0
その他
20
23
43
23
10
10
4
11
1
0
0
- 40 -
−
H20
153
主要国籍・地域別・罪種等別検挙状況
自動 車盗
自転車盗
1.6%
1.6%
占 有 離 脱物横領
空き 巣
その他
9.1%
非 侵 入窃盗その他
22.2%
26.0%
そ の他
2.4%
3. 8%
ベトナム
中国
占 有 離 脱物横領
車上 ねらい
6.7%
18.8%
詐欺
8.4%
中国
万引 き
万引き
18.0%
81.6%
4,847
ベトナム 刑法犯検挙件数
1,225
43.5%
来日検挙に占める割合
11.0%
刑法犯検挙件数
来日検挙に占める割合
暴行
そ の他
4.2%
韓国
傷害
自動車盗
その 他
20.5%
28.8%
42.3%
空 き巣
ブラジル
非 侵 入窃盗その
他
51.8%
4.3%
占 有 離 脱 物 横領
万引 き
5.2%
14.0%
韓国
刑法犯検挙件数
8. 1%
暴行
部品 ねらい
5.6%
7.6%
万 引き
7.7%
1,089
ブラジル 刑法犯検挙件数
1,004
9.8%
来日検挙に占める割合
9.0%
来日検挙に占める割合
万引 き
15.8%
その他
フィリピン
42.5%
空き巣
その 他
13.5%
29.5%
万 引き
ペルー
36.2%
占 有 離 脱 物 横領
暴行
傷害
7.6%
フィリピン
1 3 . 1%
4.7%
刑法犯検挙件数
2.4%
非 侵 入 窃盗その他
非 侵 入 窃盗その他
6. 7%
16. 8%
刑法犯検挙件数
298
2.7%
強 制わいせつ
住 居 侵入
1 . 2%
占 有 離 脱物横領
1 . 2%
1 . 6%
そ の他
その他
7.5%
6. 0%
占 有 離 脱 物 横領
来日検挙に占める割合
4.6%
暴行
1.2%
暴行
6.0%
ペルー
513
来日検挙に占める割合
傷害
自転車盗
7.6%
傷害
2. 4%
1 . 6%
万引 き
ロシア
12.3%
カナダ
自 動 車盗
91 . 9%
自動車盗
70.6%
ロシア
刑法犯検挙件数
来日検挙に占める割合
カナダ
252
刑法犯検挙件数
来日検挙に占める割合
2.3%
- 41 -
247
2.2%
(3)
共犯事件検挙状況
ア
共犯事件検挙状況
平成24年中の来日外国人による刑法犯の検挙件数に占める共犯事件の割合は49.3％（前年比4.2
ポイント低下）であった。
来日外国人の刑法犯検挙に占める共犯事件検挙状況の推移
40,000
単独犯事件
共犯事件
30,000
20,000
10,000
0
刑法犯検挙件数
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
32,087
33,037
27,453
25,730
23,202
20,561
14,025
12,582
11,142
-1,440
-11.4%
9,339
10,438
9,936
9,048
8,816
9,436
8,558
7,900
6,754
5,846
5,649
-197
-3.4%
14,919
16,820
22,151
23,989
18,637
16,294
14,644
12,661
7,271
6,736
5,493
構成比
２人組
61.5%
3,643
61.7%
4,561
69.0%
6,414
72.6%
5,561
67.9%
4,669
63.3%
6,234
63.1%
3,545
61.6%
4,719
51.8%
2,613
53.5%
2,455
49.3%
2,196
構成比
15.0%
16.7%
20.0%
16.8%
17.0%
24.2%
15.3%
23.0%
18.6%
19.5%
19.7%
３人組
5,149
6,257
7,067
構成比
21.2%
23.0%
22.0%
４人組以上
構成比
イ
増減率
H15
27,258
単独犯事件
共犯事件
増減数
H14
24,258
11,154
33.8%
8,742
5,475
4,988
3,908
2,259
2,484
1,972
31.8%
21.3%
21.5%
19.0%
16.1%
19.7%
17.7%
6,127
6,002
8,670
7,274
5,226
4,585
6,111
4,034
2,399
1,797
1,325
25.3%
22.0%
27.0%
22.0%
19.0%
17.8%
26.3%
19.6%
17.1%
14.3%
11.9%
-1,243
-18.5%
-4.2ポイント
-259
-10.5%
0.2ポイント
-512
-20.6%
-2.0ポイント
-472
-26.3%
-2.4ポイント
共犯形態別検挙状況
刑法犯検挙件数を共犯形態別にみると、日本人の共犯事件が13.0％(単独犯87.0％)であるのに対
し、来日外国人の共犯事件は49.3％(単独犯50.7％)を占めており、日本人の約3.8倍となっている。
また、共犯形態別では、２人組が19.7％で最も高く、次いで３人組が17.7％となっている。
ウ
主要罪種等別・共犯形態別検挙状況
罪種等別にみると、窃盗、特に住宅対象の侵入窃盗の共犯事件比率が93.4％と高く、中でも３人
組による共犯事件の比率が高くなっている。
共犯形態別の刑法犯検挙状況
来日外国人
合計
刑法犯
凶悪犯
うち
強盗
窃盗犯
うち
侵入窃盗
うち
住宅対象
その他
11,142
構成比
130
構成比
83
構成比
7,969
構成比
2,170
構成比
1,830
構成比
3,043
構成比
単独犯
5,649
50.7%
114
87.7%
67
80.7%
3,035
38.1%
190
8.8%
120
6.6%
2,500
82.2%
共犯
5,493
49.3%
16
12.3%
16
19.3%
4,934
61.9%
1,980
91.2%
1,710
93.4%
543
17.8%
日本人
うち
２人組
2,196
19.7%
8
6.2%
8
9.6%
1,905
23.9%
727
33.5%
619
33.8%
283
9.3%
３人組
1,972
17.7%
7
5.4%
7
8.4%
1,818
22.8%
1,001
46.1%
885
48.4%
147
4.8%
合計
単独犯
共犯
４人組以上 不法滞在者
1,325
11.9%
1
0.8%
1
1.2%
1,211
15.2%
252
11.6%
206
11.3%
113
3.7%
2,090
18.8%
2
1.5%
2
2.4%
1,981
24.9%
1,114
51.3%
1,058
57.8%
107
3.5%
408,445
構成比
4,915
構成比
2,321
構成比
266,454
355,447
87.0%
4,238
86.2%
1,772
76.3%
228,646
構成比 85.8%
58,073 48,311
構成比 83.2%
29,388 25,315
構成比 86.1%
137,076
構成比
122,563
89.4%
２人組
３人組
52,998 34,598 11,163
13.0%
8.5%
2.7%
677
378
160
13.8%
7.7%
3.3%
549
293
141
23.7% 12.6%
6.1%
37,808 25,815
8,405
14.2%
9.7%
3.2%
9,762
6,029
2,812
16.8% 10.4%
4.8%
4,073
2,642
1,140
13.9%
9.0%
3.9%
14,513
8,405
2,598
10.6%
6.1%
1.9%
４人組以上
7,237
1.8%
139
2.8%
115
5.0%
3,588
1.3%
921
1.6%
291
1.0%
3,510
2.6%
注：来日外国人と日本人との共犯事件は、主たる被疑者の国籍等によりそれぞれに計上
(4)
ア
在留資格別検挙状況
在留資格別検挙状況
刑法犯検挙人員に占める正規滞在者及び不法滞在者の推移をみると、正規滞在者の割合が年々増
加しており、不法滞在者の割合は減少傾向にある。
平成24年中の刑法犯検挙人員の在留資格別検挙（正規滞在者及び不法滞在者）を在留資格ごとに
国籍・地域別でみると、「短期滞在」及び「留学」では中国人、「研修」では中国人及びベトナム
- 42 -
人、「定住者」ではブラジル人の割合が高くなっている。
来日外国人の正規滞在・不法滞在別による検挙人員の推移
10,000
不法滞在
8,000
正規滞在
6,000
4,000
2,000
0
刑法犯検挙人員
不法滞在
構成比
正規滞在
構成比
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
7,690
1,403
8,725
1,520
8,898
1,393
8,505
1,304
8,148
1,075
7,528
754
7,148
614
7,190
621
6,710
467
5,889
388
5,423
321
18.2%
6,287
81.8%
17.4%
7,205
82.6%
15.7%
7,505
84.3%
15.3%
7,201
84.7%
13.2%
7,073
86.8%
10.0%
6,774
90.0%
8.6%
6,534
91.4%
8.6%
6,569
91.4%
7.0%
6,243
93.0%
6.6%
5,501
93.4%
5.9%
5,102
94.1%
増減数
増減率
-466
-7.9%
-67
-17.3%
-0.7ポイント
-399
-7.3%
0.7ポイント
来日外国人の在留資格別（正規滞在）による刑法犯検挙人員の推移
興 行
短期滞在
留 学
研 修
定住者
その他
4,000
100%
その他
80%
3,000
定住者
研 修
60%
2,000
留 学
40%
短期滞在
20%
0
0%
H14
正規滞在
興 行
短期滞在
留 学
研 修
定住者
その他
興 行
1,000
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
増減数
H24
増減率
6,287
7,205
7,505
7,201
7,073
6,774
6,534
6,569
6,243
5,501
5,102
-399
-7.3%
73
72
74
76
41
29
25
21
12
6
11
5
83.3%
1.2%
1.0%
1.0%
1.1%
0.6%
0.4%
0.4%
0.3%
0.2%
0.1%
0.2%
475
514
617
593
555
534
437
316
363
254
317
7.6%
7.1%
8.2%
8.2%
7.8%
7.9%
6.7%
4.8%
5.8%
4.6%
6.2%
1,687
2,272
2,180
1,929
1,527
1,168
1,087
1,016
1,202
1,051
26.8%
31.5%
29.0%
26.8%
21.6%
17.2%
16.6%
15.5%
19.3%
19.1%
489
514
515
503
530
528
7.8%
7.1%
6.9%
7.0%
7.5%
7.8%
676
10.3%
763
11.6%
0.1ポイ ント
63
853
-198
567
461
421
8.4%
8.3%
1,649
1,798
2,035
1,933
1,827
1,895
1,781
1,754
1,424
1,335
1,252
26.2%
25.0%
27.1%
26.8%
25.8%
28.0%
27.3%
26.7%
22.8%
24.3%
24.5%
1,914
2,035
2,084
2,167
2,593
2,620
2,528
2,699
2,675
2,394
2,248
30.4%
28.2%
27.8%
30.1%
36.7%
38.7%
38.7%
41.1%
42.8%
43.5%
44.1%
-18.8%
-2.4ポイ ント
16.7%
9.1%
24.8%
1.6ポイ ント
-40
-8.7%
-0.1ポイ ント
-83
-6.2%
0.3ポイ ント
-146
-6.1%
0.5ポイ ント
来日外国人の在留資格別（不法滞在）による刑法犯検挙人員の推移
興 行
短期滞在
留 学
研 修
その他
不法入国・上陸
不法在留
100%
1,000
不法在留
80%
不法入国・上陸
その他
60%
500
40%
研 修
留 学
短期滞在
20%
0
0%
H16
H17
H18
1,520
1,393
1,304
1,075
754
614
621
467
388
321
-67
-17.3%
不法入国
・上陸
581
677
350
264
244
124
130
75
49
35
28
-7
-20.0%
不法在留
不法残留
興行
短期滞在
留 学
研 修
その他
25.1%
-
-
345
-
-
0
822
58.6%
6
0.4%
485
34.6%
127
9.1%
53
3.8%
151
10.8%
843
55.5%
10
0.7%
453
29.8%
196
12.9%
51
3.4%
20.2%
397
30.4%
698
50.1%
17
1.2%
334
24.0%
203
14.6%
42
3.0%
643
49.3%
8
0.6%
262
20.1%
216
16.6%
55
4.2%
133
102
102
8.8%
7.3%
7.8%
22.7%
265
24.7%
566
52.7%
7
0.7%
233
21.7%
186
17.3%
55
5.1%
85
7.9%
16.4%
201
26.7%
429
56.9%
6
0.8%
174
23.1%
151
20.0%
40
5.3%
58
7.7%
- 43 -
H21
21.2%
156
25.4%
328
53.4%
3
0.5%
133
21.7%
83
13.5%
54
8.8%
55
9.0%
H22
12.1%
120
19.3%
426
68.6%
2
0.3%
140
22.5%
123
19.8%
90
14.5%
71
11.4%
H23
10.5%
103
22.1%
315
67.5%
4
0.9%
101
21.6%
66
14.1%
74
15.8%
70
15.0%
H24
増減率
H15
1,403
44.5%
H20
増減数
H14
不法滞在
41.4%
H19
興 行
9.0%
75
19.3%
278
71.6%
1
0.3%
63
16.2%
91
23.5%
51
13.1%
72
18.6%
8.7%
68
21.2%
225
70.1%
1
0.3%
50
15.6%
61
19.0%
57
17.8%
56
17.4%
-0.3ポ イ ン ト
-7
-9.3%
1.9ポ イ ン ト
-53
-19.1%
-1.6ポ イ ン ト
0
0.0%
0.1ポ イ ン ト
-13
-20.6%
-0.7ポ イ ン ト
-30
-33.0%
-4.5ポ イ ン ト
6
11.8%
4.6ポ イ ン ト
-16
-22.2%
-1.1ポ イ ン ト
国籍・地域別の在留資格別（短期滞在）による刑法犯検挙人員の推移
700
中国
韓国
ロシア
アメリ カ
オーストラリア
その他
600
500
400
300
200
100
0
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
総合計
960
967
951
855
788
708
570
456
464
317
367
中国
194
241
229
186
168
131
107
74
71
74
82
韓国
140
138
143
144
155
197
123
103
107
58
73
ロシア
33
49
68
72
71
46
27
15
15
17
23
アメリカ
28
27
30
26
42
33
39
29
29
19
20
オ ー ス トラ リア
8
9
19
11
5
11
10
11
20
5
18
347
290
264
224
222
144
151
557
503
462
416
その他
※ 左が正規滞在者数、右が不法滞在者数を示す。
国籍・地域別の在留資格別（留学）による刑法犯検挙人員の推移
中国
2,500
ベトナム
韓国
モンゴル
スリランカ
その他
2,000
1,500
1,000
500
0
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
総合計
1,814
2,468
2,383
2,145
1,713
1,319
1,170
1,139
1,268
1,142
914
中国
1,495
2,070
1,962
1,554
1,203
868
770
712
841
778
610
104
ベトナム
H24
24
58
95
171
142
96
58
71
71
90
134
132
135
148
133
152
152
152
147
114
81
モンゴル
21
28
20
39
30
25
31
38
34
25
24
スリランカ
0
0
0
0
韓国
140
180
171
233
その他
※ 左が正規滞在者数、右が不法滞在者数を示す。
0
0
0
0
0
0
16
205
178
159
166
175
135
79
国籍・地域別の在留資格別（研修）による刑法犯検挙人員の推移
1,000
中国
ベトナム
中国（香港等）
モンゴル
フィリ ピン
その他
800
600
400
200
0
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
総合計
542
565
557
558
585
568
730
853
641
512
中国
245
336
352
403
403
363
485
533
390
290
263
ベトナム
216
177
143
99
127
133
197
251
192
187
170
478
中国（ 香港等）
0
0
0
2
0
0
0
18
7
7
10
モンゴル
16
10
2
5
11
17
8
13
7
4
9
フィリピン
9
5
8
7
10
9
9
12
13
6
8
34
46
31
26
32
18
18
56
37
52
42
その他
※ 左が正規滞在者数、右が不法滞在者数を示す。
国籍・地域別の在留資格別（定住者）による刑法犯検挙人員の推移
2,000
ブラジル
フィリ ピン
中国
ペルー
韓国
その他
1,600
1,200
800
400
0
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
1,649
1,798
2,035
1,933
1,827
1,895
1,781
1,754
1,424
1,335
1,252
ブラジル
761
803
896
896
801
726
654
586
384
333
338
フィリピン
81
111
130
162
148
205
228
264
192
240
203
中国
227
260
272
191
204
257
222
204
189
175
171
ペルー
194
235
245
275
207
201
228
238
214
176
139
62
60
135
46
78
114
120
154
134
142
122
324
329
357
363
389
392
329
308
311
269
279
総合計
韓国
その他
- 44 -
イ
罪種等別・正規滞在者・不法滞在者別検挙状況
刑法犯検挙人員に占める不法滞在者の比率を包括罪種別にみると、窃盗犯が2,721人中179人（構
成比6.6％）、知能犯が470人中73人（同15.5％）と高い比率となっている。罪種等別にみると、侵
入窃盗が171人中43人（構成比25.1％）を占めており、他の罪種に比べて高い。
来日外国人の在留資格別の刑法犯検挙人員
刑 法 犯
合計
凶悪犯
強盗
殺人
放火
うち
強姦
粗暴犯
窃盗犯
978
958
18.8%
20
6.2%
958
98.0%
283
3
62
82
25
289
214
20
2.0%
1
5
14
1
2
4
2
5
2,721
2,542
49.8%
179
55.8%
2,542
93.4%
469
2
166
408
333
618
546
179
6.6%
12
38
129
0
25
31
45
28
侵入強盗
検挙人員
正規滞在
構成比
不法滞在
構成比
正規滞在
構成比
罪
構
種
成
等
比
別
日本人の配偶者等
興行
短期滞在
留学
研修
定住者
その他
不法滞在
構成比
在
留
資
格
別
構
成
比
不法入国・上陸
不法在留
不法残留
興行
短期滞在
留学
研修
その他
(5)
5,423
5,102
100%
321
100%
5,102
94.1%
1,088
11
317
853
421
1,252
1,160
321
5.9%
28
68
225
1
50
61
57
56
133
118
2.3%
15
4.7%
118
88.7%
18
2
4
9
13
46
26
15
11.3%
0
3
12
0
3
4
2
3
27
26
0.5%
1
0.3%
26
96.3%
5
1
0
2
5
4
9
1
3.7%
0
0
1
0
0
0
0
1
84
71
1.4%
13
4.0%
71
84.5%
10
0
4
5
8
34
10
13
15.5%
0
3
10
0
3
3
2
2
27
25
0.5%
2
0.6%
25
92.6%
6
0
3
0
1
15
0
2
7.4%
0
0
2
0
0
1
0
1
4
18
3
18
0.1%
0.4%
1
0
0.3%
0.0%
3
18
75.0% 100.0%
0
3
0
1
0
0
1
1
0
0
2
6
0
7
1
0
25.0%
0.0%
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
うち
侵入窃盗
知能犯
風俗犯
刑法犯
その他
470
397
7.8%
73
22.7%
397
84.5%
176
0
16
73
8
63
61
73
15.5%
13
20
40
0
11
11
6
12
83
79
1.5%
4
1.2%
79
95.2%
8
0
9
10
0
17
35
4
4.8%
1
0
3
0
2
1
0
0
1,038
1,008
19.8%
30
9.3%
1,008
97.1%
134
4
60
271
42
219
278
30
2.9%
1
2
27
0
7
10
2
8
171
128
2.5%
43
13.4%
128
74.9%
25
0
13
20
10
48
12
43
25.1%
10
12
21
0
5
12
2
2
発生地域（管区等）別検挙状況
ア
発生地域（管区等）別検挙状況
刑法犯検挙件数の推移を発生地域別にみると、平成14年及び平成15年の２年間は中部管区、平成
16年以降は、関東管区が最も多い状態が続いている。
来日外国人の発生地域（管区等）別による刑法犯検挙件数の推移
40,000
（件）
35,000
30,000
九州管区
四国管区
中国管区
近畿管区
関東管区
東京都
東北管区
北海道
九州管区
中部管区
四国管区
近畿管区
25,000
中国管区
中部管区
20,000
15,000
関東管区
10,000
5,000
東京都
0
北海道
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
東北管区
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
増減数
増減率
北海道
166
195
163
210
254
142
63
72
60
48
38
-10
-20.8%
東北管区
517
710
666
317
415
404
207
461
250
306
131
-175
-57.2%
関東管区
4,025
5,793
5,030
7,456
4,930
14,317
4,544
11,939
3,802
11,288
4,464
12,773
3,399
10,775
2,871
9,893
2,290
5,293
2,011
5,283
2,131
4,627
120
-656
6.0%
-12.4%
中部管区
10,265
9,682
7,194
11,027
7,709
4,878
4,293
4,218
3,554
2,410
1,936
-474
-19.7%
近畿管区
2,377
2,304
2,869
3,603
2,636
2,100
2,668
2,210
1,628
1,598
1,474
-124
-7.8%
中国管区
461
648
863
505
509
363
745
297
406
364
362
-2
-0.5%
四国管区
151
542
408
304
279
200
154
99
82
134
89
-45
-33.6%
東京都
九州管区
全
国
503
691
677
588
561
406
898
440
462
428
354
-74
-17.3%
24,258
27,258
32,087
33,037
27,453
25,730
23,202
20,561
14,025
12,582
11,142
-1,440
-11.4%
- 45 -
イ
包括罪種等別検挙状況
平成24年中の刑法犯包括罪種等別検挙状況は、前年と比べると、強盗を含む凶悪犯が関東管区、
知能犯が関東管区及び中国管区で増加している。
来日外国人の発生地域（管区等）別による刑法犯包括罪種等別検挙件数
総計
H23
凶悪犯
H24
H23
粗暴犯
強盗
H24
H23
H24
H23
窃盗犯
H24
H23
知能犯
侵入窃盗
H24
H23
H24
H23
刑法犯
その他
風俗犯
H24
H23
H24
H23
H24
北海道
48
38
2
1
2
0
6
5
24
19
4
1
2
4
0
1
14
東北管区
306
131
0
1
0
0
4
10
262
94
186
3
14
18
1
0
25
8
東京都
2,011
2,131
34
31
21
20
251
271
1,021
1,232
270
469
316
212
23
31
366
354
関東管区
5,283
4,627
39
53
21
35
308
324
4,081
3,508
1,742
897
221
313
31
26
603
403
中部管区
2,410
1,936
32
21
21
16
97
93
2,023
1,589
574
330
61
51
11
14
186
168
近畿管区
1,598
1,474
17
15
9
9
83
108
1,181
1,085
733
445
109
69
17
20
191
177
中国管区
364
362
4
1
2
0
23
23
274
175
53
5
20
128
2
3
41
32
四国管区
134
89
1
5
0
2
5
6
105
64
4
1
10
6
0
0
13
8
九州管区
428
354
9
2
4
1
52
44
239
203
62
19
18
18
3
8
107
79
12,582
11,142
138
130
80
83
829
884
9,210
7,969
3,628
2,170
771
819
88
103
1,546
1,237
全
国
ウ
8
強盗、侵入窃盗及び自動車盗の発生地域（管区等）別検挙状況の推移
過去５年ごとの検挙件数の推移をみると、強盗、窃盗ともに減少傾向にあるものの、自動車盗に
ついては、中部・近畿管区において増加の傾向にあり、平成24年中の自動車盗の検挙件数は、平成
９年の検挙件数と比べると、中部管区が約8.6倍、近畿管区が約9.7倍に増加している。
来日外国人の発生地域（管区等）別による刑法犯罪種等別検挙件数
強盗
H9
H14
窃盗
H19
H24
H9
H14
侵入窃盗
H19
H24
H9
H14
自動車盗
H19
H24
H9
H14
H19
H24
北海道
1
0
1
0
73
144
91
19
3
4
8
1
6
1
1
1
東北管区
2
4
1
0
382
394
307
94
44
86
160
3
2
2
3
11
東京都
39
83
44
20
5,347
2,857
3,259
1,232
767
1,431
2,094
469
64
27
50
66
関東管区
29
93
45
35
9,278
4,844 11,270
3,508
767
2,358
3,979
897
166
320
1,652
295
中部管区
6
30
25
16
1,935
9,834
4,249
1,589
405
2,006
538
330
56
184
269
479
近畿管区
9
27
11
9
1,301
1,694
1,524
1,085
371
666
839
445
18
158
132
174
中国管区
1
4
3
0
286
347
250
175
9
100
85
5
0
4
1
14
四国管区
0
2
0
2
94
126
155
64
14
25
107
1
1
0
0
1
九州管区
0
4
9
1
432
364
222
203
36
78
64
19
3
4
6
0
87
247
139
83 19,128 20,604 21,327
7,969
2,416
6,754
7,874
2,170
316
700
2,114
1,041
全
国
２
特別法犯検挙状況
(1)
主要国籍等別・違反法令別検挙状況
平成24年中の来日外国人に係る特別法犯の検挙状況は、前年と比べると、売春防止法違反の検挙件
数及び人員は増加したが、入管法違反及び風営適正化法違反等はいずれも減少した。
来日外国人の主要国籍・地域別の特別法（違反法令別）検挙状況
総 数
4,159
件数
人員
H24
H23
H24
ブラジル
増減数
H23
H24
増減数
571
569
-2
619
425
-194
197
205
8
206
201
-5
3,726
-433
1,565
1,559
-6
502
494
-8
580
381
-199
134
151
17
167
161
-6
2,819
2,436
-383
1,016
1,009
-7
366
350
-16
471
311
-160
136
137
1
43
38
-5
2,435
2,166
-269
872
907
35
337
313
-24
437
287
-150
89
100
11
30
29
-1
風営適 件数
正化法 人員
261
228
-33
162
143
-19
53
49
-4
21
13
-8
0
0
0
0
1
1
421
307
-114
285
214
-71
61
53
-8
31
16
-15
0
0
0
0
2
2
件数
79
101
22
42
57
15
25
23
-2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
人員
63
68
5
40
42
2
13
13
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
件数
94
95
1
30
32
2
7
9
2
9
3
-6
3
4
1
14
15
1
人員
76
76
0
23
23
0
7
7
0
8
3
-5
1
2
1
12
15
3
件数
698
600
-98
64
37
-27
18
28
10
81
68
-13
37
48
11
108
98
-10
人員
497
436
-61
32
32
0
15
25
10
62
49
-13
25
33
8
76
62
-14
件数
739
766
27
340
358
18
102
110
8
37
30
-7
21
16
-5
41
49
8
人員
667
673
6
313
341
28
69
83
14
42
26
-16
19
16
-3
49
53
4
- 46 -
H23
ベトナム
-18
その他
人員
H24
増減数
1,636
薬物事犯
4,226
H23
増減数
1,654
銃刀法
4,690
フィリピン
韓国
増減数
-464
売春防止法
件数
中国
H24
入管法
H24
増減数
H23
特別法犯
H23
主要国籍・地域別の特別法（違反法令別）検挙件数
タイ
その他
フ ィ リピン
2 1 .8%
5 . 7%
中国
4 .0%
ロシア
その他
1 . 8%
3 . 5%
4 1 .4%
入管法違反
ベトナム
タイ
4 . 8%
韓国
風営適正化法違反
中国
2 1 . 5%
5 .6%
フ ィ リ ピン
韓国
1 2 .8%
1 4 .4%
6 2 . 7%
イ ギ リス
中国（台湾）
その他
2 . 0%
1 . 0%
7. 9%
タイ
9 . 9%
売春防止法違反
韓国
中国
2 2 . 8%
5 6 . 4%
その他
ベトナム
韓国
1 6 . 3%
33. 7%
銃刀法違反
9. 5%
ブ ラ ジル
中国
24. 2%
4. 2%
その他
イラン
1 4 . 7%
薬物事犯
4 3 . 5%
フ ィ リピン
アメリカ
ブラジル
中国
12 . 6 %
15. 8%
6 . 2%
ベ ト ナム
1 1 . 3%
8 . 0%
注：
「風営適正化法」とは、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律をいう。
注：
「銃刀法」とは、銃砲刀剣類所持等取締法をいう。
主要国籍・地域別による特別法犯検挙件数の推移
中国
6,000
フィリピン
韓国
ベトナム
ブラジル
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
H14
総数
中国
韓国
フィリピン
ベトナム
ブラジル
H16
H17
H18
H19
H22
H23
10,488
13,357
H15
15,041
14,828
12,675
10,052
H20
8,050
H21
7,275
5,784
4,690
3,493
5,173
5,610
5,640
4,075
2,947
2,367
2,463
1,988
1,654
1,636
33.3%
38.7%
37.3%
38.0%
32.1%
29.3%
29.4%
33.9%
34.4%
35.3%
38.7%
1,604
1,549
1,753
1,710
1,860
1,470
1,056
1,034
15.3%
11.6%
11.7%
11.5%
14.7%
14.6%
13.1%
14.2%
1,149
1,381
890
879
816
14.1%
717
571
12.2%
619
H24
4,226
569
13.5%
1,555
1,670
1,512
1,130
8.5%
8.6%
9.2%
10.5%
13.2%
15.0%
14.0%
12.1%
12.4%
13.2%
10.1%
425
162
6.3%
255
5.7%
215
5.2%
281
5.2%
322
5.4%
361
5.0%
272
5.5%
272
5.3%
257
4.6%
197
4.2%
205
4.9%
305
299
280
372
450
407
344
293
288
206
201
2.9%
2.2%
1.9%
2.5%
3.6%
4.0%
4.3%
4.0%
5.0%
4.4%
4.8%
主要国籍・地域別による特別法犯検挙人員の推移
中国
6,000
韓国
フィリピン
ブラジル
ベトナム
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
総数
中国
韓国
フィリピン
ベトナム
ブラジル
H14
8,522
2,984
35.0%
H15
11,282
4,552
40.3%
H16
12,944
4,974
38.4%
H17
12,673
4,952
39.1%
H18
10,724
3,526
32.9%
H19
8,386
2,454
29.3%
H20
6,737
2,100
31.2%
2,065
34.0%
891
H22
5,148
H23
4,159
1,917
37.2%
1,565
37.6%
719
502
H24
3,726
1,559
41.8%
1,265
1,297
1,446
1,477
1,551
1,243
14.8%
776
11.5%
1,004
11.2%
1,284
11.7%
1,405
14.5%
1,515
14.8%
1,363
13.3%
1,025
14.7%
816
14.0%
664
12.1%
580
13.3%
381
9.1%
90
8.9%
169
9.9%
137
11.1%
186
14.1%
192
16.3%
226
15.2%
176
13.4%
187
12.9%
191
13.9%
134
10.2%
151
1.1%
234
1.5%
219
1.1%
206
1.5%
234
1.8%
332
2.7%
325
2.6%
273
3.1%
244
3.7%
215
3.2%
167
4.1%
161
2.7%
1.9%
1.6%
1.8%
3.1%
3.9%
4.1%
4.0%
4.2%
4.0%
4.3%
- 47 -
895
H21
6,067
494
(2)
在留資格別検挙状況
ア
在留資格別検挙状況
特別法犯検挙人員に占める正規滞在者及び不法滞在者の推移をみると、平成16年以降は不法滞在
者の割合が減少し、正規滞在者の割合が増加している。
平成24年中の特別法犯検挙人員の在留資格別の検挙人員（正規滞在者及び不法滞在者）を、在留
資格別、国籍・地域別でみると、「短期滞在」では韓国人及びフィリピン人、「留学」及び「研修」
では中国人、「定住者」ではブラジル人の割合が高くなっている。
来日外国人の正規滞在・不法滞在別による検挙人員の推移
14,000
不法滞在
12,000
正規滞在
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
82.3%
81.8%
84.3%
83.1%
80.0%
72.5%
69.6%
64.0%
53.3%
44.0%
38.2%
増減数 増減率
-433
-10.4%
-408
-22.3%
-5.8 ポイント
1,508
17.7%
2,050
18.2%
2,027
15.7%
2,138
16.9%
2,147
20.0%
2,306
27.5%
2,047
30.4%
2,184
36.0%
2,404
46.7%
2,328
56.0%
2,303
61.8%
-25
-1.1%
5.8 ポイント
H14
特別法犯検挙人員
不法滞在
構成比
正規滞在
構成比
8,522
7,014
H15
H16
H17
H18
11,282
9,232
12,944
10,917
12,673
10,535
10,724
8,577
H19
H20
H21
H22
H23
H24
8,386
6,080
6,737
4,690
6,067
3,883
5,148
2,744
4,159
1,831
3,726
1,423
来日外国人の在留資格別（正規滞在）による特別法犯検挙人員の推移
興
行
短期滞在
留
学
研
修
定住者
その他
100%
1,600
80%
1,400
その他
1,200
定住者
1,000
60%
800
40%
400
200
0%
興 行
短期滞在
留 学
研 修
定住者
その他
留 学
600
20%
正規滞在
研 修
短期滞在
興 行
0
増減数 増減率
2,303
-25
-1.1%
5
-33 -86.8%
0.2% -1.4 ポイント
224
-23
-9.3%
9.7% -0.9 ポイント
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
1,508
83
5.5%
255
2,050
92
4.5%
327
2,027
131
6.5%
430
2,138
155
7.2%
409
2,147
90
4.2%
344
2,306
74
3.2%
405
2,047
55
2.7%
259
2,184
21
1.0%
290
2,404
16
0.7%
217
2,328
38
1.6%
247
16.9%
259
17.2%
16.0%
446
21.8%
21.2%
359
17.7%
19.1%
325
15.2%
16.0%
262
12.2%
17.6%
241
10.5%
12.7%
184
9.0%
13.3%
210
9.6%
9.0%
327
13.6%
10.6%
414
17.8%
469
20.4%
55
13.3%
2.6 ポイント
9
0.6%
276
17
0.8%
335
26
1.3%
306
38
1.8%
342
39
1.8%
510
43
1.9%
491
57
2.8%
461
56
2.6%
425
49
2.0%
431
43
1.8%
416
71
3.1%
406
28
65.1%
1.2 ポイント
18.3%
626
41.5%
16.3%
833
40.6%
15.1%
775
38.2%
16.0%
869
40.6%
23.8%
902
42.0%
21.3%
1,052
45.6%
22.5%
1,031
50.4%
19.5%
1,182
54.1%
17.9%
1,364
56.7%
17.9%
1,170
50.3%
17.6%
1,128
49.0%
- 48 -
H24
-10
-2.4%
-0.2 ポイント
-42
-3.6%
-1.3 ポイント
来日外国人の在留資格別（不法滞在）による特別法犯検挙人員の推移
興 行
100%
短期滞在
留 学
研 修
その他
不法入国・上陸
不法在留
6,000
不法在留
80%
不法入国・
上陸
その他
4,000
60%
研 修
留 学
40%
2,000
短期滞在
20%
興 行
0%
不法滞在
不法入国
・上陸
不法在留
不法残留
興行
短期滞在
留 学
研 修
その他
0
H14
H15
7,014
9,232
H16
H17
10,917
10,535
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
8,577
6,080
4,690
3,883
2,744
1,831
1,423
2,007
2,971
545
252
191
162
146
100
28.6%
32.2%
5.0%
2.4%
2.2%
2.7%
3.1%
2.6%
―
―
3,524
3,739
2,689
1,847
1,375
1,085
―
―
0
35.5%
31.4%
30.4%
29.3%
27.9%
76
52
2.8%
650
414
-148
6,261
6,848
6,544
5,697
4,071
3,169
2,698
2,018
1,365
1,113
62.7%
62.1%
66.4%
67.0%
67.6%
69.5%
73.5%
74.5%
78.2%
150
183
223
240
171
109
1.7%
2.1%
2.8%
2.8%
2.3%
69
53
1.8%
33
1.9%
3,353
4,106
4,759
4,419
3,814
2,775
2,118
1,626
1,143
47.8%
44.5%
43.6%
41.9%
44.5%
45.6%
45.2%
41.9%
41.7%
448
734
874
920
723
398
311
326
244
8.0%
8.0%
8.7%
8.4%
6.5%
6.6%
8.4%
8.9%
-23
546
38.6%
184
-160
179
-5
116
215
225
222
232
202
205
258
169
116
116
2.3%
2.1%
2.1%
2.7%
3.3%
4.4%
6.6%
6.2%
6.3%
8.2%
964
13.7%
1,056
807
760
688
525
426
11.4%
7.4%
7.2%
8.0%
8.6%
9.1%
419
409
10.8%
326
14.9%
-2.7%
0
0.0%
1.8 ポイント
262
17.8%
-22.7%
2.5 ポイント
12.6%
1.7%
-69.7%
-0.2 ポイント
38.4%
10.0%
-18.5%
-1.1 ポイント
0.7%
706
6.4%
-252
3.7 ポイント
10
1.8%
-35.7%
-3.9 ポイント
18.7%
67.8%
1.6%
-15.4%
266
22.6%
5,007
126
-8
0.3 ポイント
3.1%
71.4%
1.8%
増減率
-22.3%
44
2.8%
23.7%
増減数
-408
-64
-19.6%
0.6 ポイント
18.4%
国籍・地域別の在留資格別（短期滞在）による特別法犯検挙人員の推移
5,000
韓国
フィリピン
中国
タイ
スリランカ
その他
4,000
3,000
2,000
1,000
0
総合計
韓国
フィリピン
中国
タイ
スリランカ
その他
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
3,608
4,433
5,189
4,828
4,158
3,180
2,377
1,916
1,360
H23
953
H24
770
948
283
927
335
1,019
442
1,053
549
994
626
762
555
503
417
465
319
303
225
186
177
176
126
521
304
721
313
885
306
796
269
549
244
418
172
308
146
271
125
186
96
95
68
99
48
95
121
169
149
173
143
135
78
37
31
36
1,457
2,016
2,368
2,012
1,572
1,130
868
658
513
396
285
※ 左が正規滞在者数、右が不法滞在者数を示す。
国籍・地域別の在留資格別（留学）による特別法犯検挙人員の推移
1,000
中国
韓国
ベトナム
ネパール
モンゴル
その他
800
600
400
200
0
H15
H16
H17
総合計
H14
707
1,175
1,233
1,245
985
639
495
536
571
598
648
中国
581
999
1,020
1,025
798
480
382
425
449
427
495
韓国
ベトナム
58
62
69
57
59
54
41
24
50
48
47
0
0
7
14
26
31
20
24
26
24
39
ネパール
0
0
6
1
6
5
15
7
2
8
1
7
1
4
6
5
2
5
7
12
11
9
68
107
126
127
92
66
47
52
39
80
47
モンゴル
その他
H18
H19
※ 左が正規滞在者数、右が不法滞在者数を示す。
- 49 -
H20
H21
H22
H23
H24
国籍・地域別の在留資格別（研修）による特別法犯検挙人員の推移
300
中国
ベトナム
フィリピン
タイ
インドネシア
その他
250
200
150
100
50
0
H14
総合計
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
125
232
251
260
271
245
262
314
218
159
187
中国
51
115
132
136
116
116
171
188
123
94
117
ベトナム
31
43
35
55
65
61
47
60
50
25
27
インドネシア
15
25
21
21
21
18
7
16
9
15
13
フィリピン
5
11
4
7
14
7
3
19
10
6
11
タイ
9
26
26
19
24
19
20
14
8
5
8
14
12
33
22
31
24
14
17
18
14
11
その他
※ 左が正規滞在者数、右が不法滞在者数を示す。
国籍・地域別の在留資格別（定住者）による特別法犯検挙人員の推移
600
ブラジル
中国
フィリピン
韓国
ベトナム
その他
500
400
300
200
100
0
H14
総合計
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
276
335
306
342
510
491
461
425
431
416
406
160
129
133
175
274
240
201
164
146
116
109
26
49
47
32
47
55
78
68
57
77
70
9
21
18
25
44
49
48
57
52
70
51
韓国
13
27
23
17
28
35
22
39
60
35
50
ベトナム
22
53
9
24
20
19
16
22
25
23
38
その他
46
56
76
69
97
93
96
75
91
95
88
ブラジル
中国
フィリピン
イ
違反法令別・正規滞在者・不法滞在者別検挙状況
特別法犯検挙人員に占める不法滞在者の比率を違反法令別にみると、入管法違反では2,166人中
1,345人（構成比62.1％）、薬物事犯が436人中42人(同9.6％)となっている。
来日外国人の違反法令別の特別法犯検挙人員
特 別 法 犯
合計
違
構反
成法
比令
別
風適法
売防法 薬物事犯 商標法
特殊開錠
迷惑防
止条例
その他
255
銃刀法 軽犯罪法 用具所持
検挙人員
3,726
2,166
307
68
436
62
76
135
6
215
正規滞在
2,303
821
291
63
394
62
74
134
4
212
構成比
不法滞在
構成比
正規滞在
構成比
100%
35.6%
1,423
1,345
100%
94.5%
2,303
61.8%
821
37.9%
12.6%
16
1.1%
291
94.8%
2.7%
5
17.1%
42
0.4%
63
3.0%
394
92.6%
2.7%
0
0.0%
62
90.4% 100.0%
3.2%
2
0.1%
74
97.4%
5.8%
1
0.1%
134
99.3%
0.2%
2
0.1%
4
66.7%
9.2%
3
0.2%
212
98.6%
248
10.8%
7
0.5%
248
97.3%
674
88
208
45
110
14
23
18
0
110
5
1
0
0
3
0
0
0
0
0
1
短期滞在
224
77
8
2
110
7
7
0
2
5
6
留学
469
315
14
1
15
6
5
36
0
30
47
研修
71
36
1
0
0
0
4
7
0
4
19
406
73
40
5
136
10
19
47
2
26
48
69
日本人の配偶者等
興行
在
留
資
格
別
構
成
比
入管法
定住者
その他
不法滞在
構成比
不法入国・上陸
454
231
20
10
20
25
16
26
0
37
1,423
1,345
16
5
42
0
2
1
2
3
38.2%
62.1%
5.2%
7.4%
9.6%
0.0%
2.6%
0.7%
33.3%
1.4%
58
7
2.7%
44
33
2
0
8
0
0
0
1
0
0
不法在留
266
248
2
1
14
0
0
1
0
0
0
不法残留
1,113
1,064
12
4
20
0
2
0
1
3
7
10
10
0
0
0
0
0
0
0
0
0
短期滞在
546
522
5
0
11
0
2
0
0
2
4
留学
179
173
3
1
0
0
0
0
0
1
1
研修
116
114
1
1
0
0
0
0
0
0
0
その他
262
245
3
2
9
0
0
0
1
0
2
興行
- 50 -
(3)
入管法違反等の検挙状況
ア
入管法違反検挙状況
平成24年中の来日外国人に係る入管法違反の検挙状況は、検挙件数が2,436件（前年比383件
（13.6％）減少）、同人員が2,166人（同269人（11.0％）減少）と、いずれも前年より減少した。
来日外国人の違反態様別による入管法違反検挙状況の推移
15,000
その他
資格外活動
10,000
旅券不携帯
・提示拒否
不法残留
不法在留
5,000
不法入国
・上陸
検挙人員
0
合計
不法入国
・上陸
不法在留
不法残留
旅券不携帯
・提示拒否
資格外活動
その他
イ
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
増減数
増減率
件数
7,990
10,550
12,516
12,199
10,100
7,335
5,616
4,737
3,672
2,819
2,436
-383
-13.6%
人員
6,740
9,211
11,069
10,658
8,690
6,270
4,775
4,050
3,189
2,435
2,166
-269
-11.0%
件数
470
423
383
226
175
154
123
71
58
43
42
-1
-2.3%
人員
361
346
317
182
125
118
85
52
47
28
29
1
3.6%
件数
1,318
2,638
3,804
3,895
2,822
1,914
1,390
1,132
680
423
283
-140
-33.1%
人員
1,080
2,321
3,484
3,521
2,533
1,683
1,226
1,002
601
373
242
-131
-35.1%
件数
4,122
5,818
7,074
6,740
5,812
4,192
3,201
2,816
2,085
1,423
1,156
-267
-18.8%
人員
3,602
5,263
6,454
6,145
5,281
3,766
2,888
2,498
1,856
1,242
1,028
-214
-17.2%
件数
1,739
1,266
876
924
926
677
625
454
550
546
625
79
14.5%
人員
1,395
890
475
458
448
337
325
264
407
438
553
115
26.3%
件数
203
291
268
280
217
264
189
163
222
301
244
-57
-18.9%
人員
185
268
262
263
206
259
185
146
208
291
231
-60
-20.6%
件数
138
114
111
134
148
134
88
101
77
83
86
3
3.6%
人員
117
123
77
89
97
107
66
88
70
63
83
20
31.7%
国籍等別検挙状況
国籍・地域別の検挙人員では、中国人が907人で全体の41.9％を占めており、次いで韓国人、フ
ィリピン人、ベトナム人となっている。平成23年の検挙人員と比べると、フィリピン人の減少率が
34.3％と、最も高くなっている。
来日外国人の国籍・地域別による入管法違反検挙状況の推移
総検挙
中 国
韓 国
フィリピン
ベトナム
タ イ
ペルー
その他
ウ
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
件数
7,990
10,550
12,516
12,199
10,100
7,335
5,616
4,737
3,672
2,819
2,436
増減数
-383
増減率
-13.6%
人員
6,740
9,211
11,069
10,658
8,690
6,270
4,775
4,050
3,189
2,435
2,166
-269
-11.0%
件数
3,003
4,412
4,947
4,859
3,402
2,137
1,651
1,591
1,314
1,016
1,009
-7
-0.7%
人員
2,533
3,855
4,319
4,188
2,871
1,742
1,377
1,323
1,145
872
907
35
4.0%
件数
1,307
1,265
1,420
1,451
1,496
1,152
725
720
522
366
350
-16
-4.4%
人員
1,083
1,091
1,234
1,259
1,271
990
625
634
459
337
313
-24
-7.1%
件数
741
952
1,266
1,408
1,527
1,315
987
738
556
471
311
-160
-34.0%
人員
654
845
1,180
1,291
1,395
1,205
900
678
516
437
287
-150
-34.3%
件数
120
157
200
229
248
300
238
212
205
136
137
1
0.7%
人員
66
105
127
151
162
190
150
137
138
89
100
11
12.4%
件数
533
605
658
651
580
402
350
296
186
143
97
-46
-32.2%
人員
470
516
578
584
522
376
309
277
177
132
100
-32
-24.2%
件数
190
227
242
225
206
172
153
137
100
68
49
-19
-27.9%
人員
157
182
199
182
179
151
123
121
80
55
38
-17
-30.9%
件数
2,096
2,932
3,783
3,376
2,641
1,857
1,512
1,043
789
619
483
-136
-22.0%
人員
1,777
2,617
3,432
3,003
2,290
1,616
1,291
880
674
513
421
-92
-17.9%
入管法第65条措置状況
入管法第65条に基づき入国警備官に引き渡した人員は、593人（前年比246人(29.3％）減少）と
前年より減少した。また、入管法違反全体の検挙人員も、2,759人（前年比515人（15.7％）減少）
と、前年より減少した。
- 51 -
入管法第65条の措置状況の推移
18,000
15,000
12,000
9,000
6,000
3,000
0
検挙人員
65条措置人員
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
1,536
4,077
5,706
6,647
6,199
4,834
2,793
1,630
839
593
-246
-29.3%
検挙人員
6,740
9,211
11,069
10,658
8,690
6,270
4,775
4,050
3,189
2,435
2,166
-269
-11.0%
7,783
10,747
15,146
16,364
15,337
12,469
9,609
6,843
4,819
3,274
2,759
-515
-15.7%
エ
H24
増減率
H15
1,043
合計
H23
増減数
H14
65条
措置人員
偽変造旅券等行使による不法入国の検挙状況
偽変造旅券等行使による不法入国事件の検挙人員は184人（前年比159人（46.4％）減少）と、前年
より減少した。国籍・地域別の検挙人員では、フィリピン人と中国人で全体の半数以上を占めている。
偽変造旅券等行使による不法入国の検挙人員の推移
2,000
その他
1,600
バングラデシュ
韓国
1,200
タイ
800
フィリピン
中国
400
0
合 計
フィリピン
中 国
タ イ
韓 国
バングラデシュ
その他
H14
903
114
436
58
66
31
198
H15
1,129
132
566
55
63
63
250
H16
1,720
275
767
125
99
90
364
H17
1,770
323
738
142
99
100
368
H18
1,350
263
472
127
88
59
341
H19
1,079
259
284
79
60
32
365
H20
804
228
193
75
47
19
242
H21
695
209
162
66
40
15
203
H22
477
164
104
30
17
13
149
H23
343
121
65
21
18
3
115
増減数
-159
-65
-12
-9
-8
2
-67
H24
184
56
53
12
10
5
48
増減率
-46.4%
-53.7%
-18.5%
-42.9%
-44.4%
66.7%
-58.3%
注：船舶利用を除く不法入国、不法上陸、不法在留及び一部の旅券不携帯（偽変造旅券使用の事実を認めても、不法
入国・上陸時に使用した偽変造旅券が押収されず、旅券不携帯のみを立件したもの）を警察庁（外事課）におい
て集計したもの
(4)
ア
雇用関係事犯
違反法令別検挙状況
平成24年中の外国人労働者(永住者等在日外国人を含む｡)に係る雇用関係事犯の検挙状況は、検
挙件数が343件（前年比76件(18.1％）減少）、同人員が293人（同72人(19.7％)減少）と、いずれも
前年より減少した。また、雇用関係事犯の検挙件数・人員は、入管法に規定する不法就労助長罪で
その全てを占めている。雇用形態別では、飲食店等でホステスや売春婦等として稼働させる「風俗
関係事犯」が180件（構成比52.5％)・145人（同49.5％)、建設現場や工場等で稼働させる「一般労
働関係事犯」が163件（同47.5％)・148人（同50.5％）となっている。
外国人労働者雇用関係事犯の検挙状況の推移
H14
合 計
不法就労助長
(入管法)
職業安定法
労働者派遣法
労働基準法
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
件数
342
338
389
381
412
390
395
357
365
419
343
増減数
-76
増減率
-18.1%
人員
352
394
445
448
448
455
410
391
400
365
293
-72
-19.7%
件数
334
336
378
372
406
385
391
354
360
417
343
-74
-17.7%
人員
347
392
431
438
442
450
410
386
390
365
293
-72
-19.7%
件数
6
0
9
5
5
0
1
1
4
2
0
人員
4
0
12
4
6
0
0
1
9
0
0
0
0.0%
件数
2
2
2
3
0
4
3
2
1
0
0
0
0.0%
人員
1
2
2
4
0
1
0
4
1
0
0
0
0.0%
件数
0
0
0
1
1
1
0
0
0
0
0
0
0.0%
人員
0
0
0
2
0
4
0
0
0
0
0
0
0.0%
-2 -100.0%
注：労働者派遣法とは、労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律をいう。
注：外国人労働者に係る雇用関係事犯として警察庁（保安課）において集計したもの
- 52 -
イ
暴力団員及びブローカーの検挙状況
平成24年中の雇用関係事犯における暴力団員の検挙人員は９人（前年比±０人）で、前年と同数
であったが、ブローカーは２人（同４人（66.7％）減少）と、前年より減少した。
外国人労働者雇用関係事犯における暴力団員及びブローカー検挙人員の推移
H14
暴 力 団 員
ブ ロ ー カ ー
うち外国人
タ
イ
フ ィ リ ピ ン
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
6
2
11
14
19
19
7
8
7
9
9
増減数
0
増減率
0.0%
18
21
31
30
12
7
10
5
11
6
2
-4
-66.7%
3
4
12
18
8
0
5
2
7
4
2
-2
-50.0%
0
0
4
6
4
0
0
0
0
1
1
0
0.0%
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0%
中
国
1
2
3
2
3
0
3
2
5
2
1
-1
-50.0%
韓
国
0
0
1
1
0
0
0
0
2
0
0
0
0.0%
0
2
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0.0%
2
0
2
8
1
0
2
0
0
1
0
コロン ビア
そ
の
他
-1 -100.0%
注：暴力団員とブローカーの検挙人員には重複計上分がある。
注：警察庁（保安課）の集計
ウ
被雇用外国人の国籍等別状況
平成24年中に事業所等で雇用され雇用関係事犯で摘発された外国人（永住者等在日外国人を含む。
以下「被雇用外国人」という。）は、778人（前年比133人（14.6％）減少）と、前年より減少した。
性別では、男性が245人（構成比31.5％）、女性が533人（同68.5％）となっており、国籍・地域別
では、中国人が 333人（前年比27人（7.5％）減少）、韓国人が228人（同23人（11.2％）増加）、
フィリピン人が104人（同86人（45.3％）減少）となっている。中国、韓国、フィリピンの３か国
で665人と、全体の85.5％を占めている。
摘発事業所における被雇用外国人の国籍・地域別検挙人員の推移
H14
H23
H24
増減率
H16
H17
H18
H19
H20
H21
855
1,054
1,608
1,328
1,391
1,324
1,211
1,004
708
911
778
-133
うち女性
574
628
909
913
896
795
724
623
392
550
533
-17
-3.1%
フィリピン
147
123
287
377
389
444
310
237
135
190
104
-86
-45.3%
-54.3%
うち女性
H22
増減数
H15
合 計
-14.6%
110
87
233
334
310
323
232
163
101
127
58
-69
202
291
553
284
399
260
271
244
242
360
333
-27
-7.5%
151
199
270
190
261
187
163
130
134
227
252
25
11.0%
179
129
99
157
169
166
226
329
157
205
228
23
11.2%
159
97
82
131
137
141
168
261
114
147
168
21
14.3%
72
49
149
108
72
70
113
54
49
31
43
12
38.7%
48
26
106
72
38
33
64
26
12
12
24
12
100.0%
バングラデシュ
8
29
39
38
33
32
23
12
13
8
3
-5
-62.5%
うち女性
0
1
0
2
2
2
1
0
0
0
0
0
0.0%
中国(台湾)
21
42
20
3
12
28
29
13
5
5
12
7
140.0%
中 国
うち女性
韓 国
うち女性
タ イ
うち女性
うち女性
21
38
19
2
11
28
28
13
5
3
12
9
300.0%
コロンビア
2
59
12
3
4
8
1
2
0
0
0
0
0.0%
うち女性
2
59
12
3
3
4
0
2
0
0
0
0
0.0%
224
332
449
358
313
316
238
113
107
112
55
-57
-50.9%
83
121
187
179
134
77
68
28
26
34
19
-15
-44.1%
その他
うち女性
注：警察庁（保安課）の集計
エ
被雇用外国人の在留資格別状況
被雇用外国人の入国時の在留資格別をみると、依然として「短期滞在」が263人（構成比33.8％）
と最も多くを占めており、次いで「留学」が175人（同22.5％）となっている。
- 53 -
摘発事業所における被雇用外国人の在留資格（入国時）別検挙人員の推移
H14
H17
H18
H19
H20
H21
1,054
1,608
1,328
1,391
1,324
1,211
1,004
708
911
778
-133
うち女性
574
628
909
913
896
795
724
623
392
550
533
-17
-3.1%
短期滞在
388
517
577
450
594
640
572
443
280
298
263
-35
-11.7%
211
246
263
227
310
309
290
236
143
146
154
8
5.5%
152
107
234
407
207
143
67
36
35
60
6
-54
-90.0%
146
106
230
396
197
132
56
31
29
57
4
-53
-93.0%
44
67
90
49
78
54
48
70
46
147
175
28
19.0%
34
42
52
32
32
43
33
56
33
120
152
32
26.7%
32
46
163
33
40
39
30
32
39
31
12
-19
-61.3%
25
32
36
21
30
30
21
23
24
17
9
-8
-47.1%
15
17
42
41
40
42
35
33
42
46
23
-23
-50.0%
うち女性
うち女性
留学
うち女性
就学
うち女性
研修
うち女性
4
技能実習
うち女性
9
5
-4
-44.4%
-
-
-
-
-
-
-
24
14
-10
-41.7%
-
-
-
-
-
-
-
-
-
11
11
0
0.0%
86
70
-16
-18.6%
-17.3%
うち女性
その他
92
20
150
25
71
13
120
5
132
8
170
8
-14.6%
63
21
H24
-
日本人の配偶者
6
H23
増減率
H16
855
興行
H22
増減数
H15
合 計
156
78
62
91
142
66
117
124
166
139
76
81
67
-14
161
208
352
277
312
274
289
234
188
219
215
-4
-1.8%
92
105
165
151
185
144
153
130
79
109
131
22
20.2%
うち女性
注：警察庁（保安課）の集計
(5)
売春事犯
平成24年中の来日外国人に係る売春防止法違反の検挙状況は、検挙件数が101件（前年比22件
（27.8％）増加）、同人員が68人（同５人（7.9％）増加）と、いずれも前年より増加した。
検挙人員の違反態様別では、いわゆる街娼型売春事犯である勧誘等が35人（構成比51.5％）と最も
多く、国籍・地域別では、中国人が42人（同61.8％）、韓国人が13人（同19.1％）となっている。
来日外国人の国籍・地域別売春防止法違反の検挙状況
H23
勧誘等 周旋等
総 数
中国
韓国
中国
(台湾)
タイ
その他
(6)
ア
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
件数
人員
契約
H24
その他
計
勧誘等 周旋等
契約
その他
増減数
計
増減率
37
34
27
19
13
6
12
3
3
11
13
6
79
63
42
40
35
25
28
21
16
21
0
9
12
12
7
101
68
57
22
5
15
27.8%
7.9%
35.7%
25
2
6
10
0
8
9
5
40
25
20
4
13
5
0
11
9
3
42
23
2
-2
5.0%
-8.0%
1
4
4
7
3
0
1
0
0
4
0
0
13
7
4
4
3
3
7
5
0
0
0
0
2
0
0
13
8
3
0
1
-1
0.0%
14.3%
-25.0%
3
3
0
0
1
2
0
0
4
5
5
5
2
1
1
0
2
1
10
7
6
2
150.0%
40.0%
1
1
0
0
0
0
0
0
1
1
3
3
0
0
0
0
0
0
3
3
2
2
200.0%
200.0%
薬物事犯
薬物事犯の検挙状況
平成24年中の来日外国人に係る薬物事犯の検挙人員は、436人（前年比61人（12.3％）減少）と
減少した。事犯別では、覚醒剤事犯が328人(前年比58人（15％）減少)､麻薬及び向精神薬事犯(以
下｢麻薬等事犯｣という｡)が41人(同５人（10.9％）減少)､あへん事犯が１人(同１人（50％）減少)
と、いずれも前年より減少したが、大麻事犯は66人(同３人（4.8％）増加)と、前年より増加した。
来日外国人の薬物事犯検挙人員の推移
1,000
800
600
400
200
0
薬物事犯
覚醒剤事犯
麻薬等事犯
大麻事犯
あへん事犯
大麻事犯
あへん事犯
麻薬等事犯
覚醒剤事犯
H14
841
553
73
188
27
H15
858
534
131
185
8
H16
624
374
81
161
8
H17
608
412
47
145
4
H18
662
427
93
135
7
H19
683
464
96
109
14
- 54 -
H20
622
412
92
116
2
H21
577
426
57
87
7
H22
538
383
60
93
2
H23
497
386
46
63
2
H24
増減数 増減率
436
-61 -12.3%
328
-58 -15.0%
41
-5 -10.9%
66
3
4.8%
1
-1 -50.0%
イ
薬物事犯の国籍等別検挙状況
平成24年中の国籍・地域別の検挙人員は、ブラジル人は62人(前年比14人（18.4％）減少）、フィ
リピン人は49人（同13人（21％）減少）、イラン人は34人（同６人（15％）減少）と、いずれも前
年より減少した。また、覚醒剤事犯の検挙人員も、フィリピン人が49人(前年比10人（16.9％）減
少）、ブラジル人が46人(同10人（17.9％）減少）、イラン人が30人(同８人（21.1％）減少)と、い
ずれも前年より減少した。
来日外国人の国籍・地域別による薬物事犯検挙人員の推移（主要３ヶ国）
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
増減数
H24
増減率
検挙人員
841
858
624
608
662
683
622
577
538
497
436
-61
-12.3%
うちイラン人
237
135
89
107
81
105
116
93
54
40
34
-6
-15.0%
構成比
28.2%
うちﾌｨﾘﾋﾟﾝ人
15.7%
104
構成比
12.4%
うちﾌﾞﾗｼﾞﾙ人
3か国合計
505
構成比
386
60.0%
256
45.0%
313
41.0%
320
51.5%
17.9%
313
51.5%
43.8%
7.8%
62
11.7%
49
12.5%
91
62
15.3%
208
145
35.8%
-18.4%
-1.1ポ イン ト
-33
33.3%
-21.0%
-1.2ポ イン ト
-14
14.2%
178
38.7%
-0.3ポ イン ト
-13
11.2%
76
16.9%
253
50.3%
8.0%
63
103
20.7%
352
48.3%
9.9%
129
24.0%
10.0%
57
10.9%
164
27.0%
16.1%
68
12.2%
179
19.9%
18.6%
83
9.1%
121
15.9%
15.4%
60
14.0%
99
14.1%
12.2%
85
10.9%
121
19.5%
17.6%
68
15.2%
164
構成比
14.3%
130
-18.5%
-2.6ポ イン ト
来日外国人の国籍・地域別による薬物事犯検挙人員の推移
総
数
ブ ラ ジ ル
フ ィ リ ピ ン
イ ラ ン
ベ ト ナ ム
中
国
そ の 他
H14
841
164
104
237
20
37
279
H15
858
121
130
135
56
78
338
H16
624
99
68
89
4
48
316
H17
608
121
85
107
14
46
235
H18
662
179
60
81
13
45
284
H19
683
164
83
105
17
52
262
H20
622
129
68
116
14
47
248
H21
577
103
57
93
20
41
263
H22
538
91
63
54
21
44
265
H23
497
76
62
40
25
32
262
H24
増減数 増減率
436
-61 -12.3%
62
-14 -18.4%
49
-13 -21.0%
34
-6 -15.0%
33
8 32.0%
32
0
0.0%
226
-36 -13.7%
H23
497
76
62
40
25
32
262
来日外国人の国籍・地域別による事犯別の薬物事犯検挙人員
覚醒剤事犯
H23
総
数
H24
麻薬等事犯
増減数
H23
H24
大麻事犯
増減数
H23
H24
総 計
あへん事犯
増減数
H23
増減数
H24
H23
H24
増減数
386
328
-58
46
41
-5
63
66
3
2
1
-1
497
436
-61
ブ ラ ジ ル
56
46
-10
6
1
-5
14
15
1
0
0
0
76
62
-14
フ ィ リ ピ ン
59
49
-10
1
0
-1
2
0
-2
0
0
0
62
49
-13
38
30
-8
0
3
3
1
0
-1
1
1
0
40
34
-6
10
10
0
9
18
9
6
5
-1
0
0
0
25
33
8
30
26
-4
0
1
1
2
5
3
0
0
0
32
32
0
193
167
-26
30
18
-12
38
41
3
1
0
-1
262
226
-36
イ
ラ
ン
ベ ト ナ ム
中
そ
３
国
の
他
少年犯罪
(1)
刑法犯検挙状況
ア
刑法犯検挙状況の推移
平成24年中の来日外国人犯罪のうち､少年(14歳以上20歳未満の者)に係る刑法犯の検挙状況は、
検挙件数が958件（前年比340件(55.0％)増加）と、前年より増加したが、同人員は444人（同87人
(16.4％)減少）と、前年より減少した。
来日外国人少年の刑法犯検挙状況の推移
2,500
件数
2,000
人員
1,500
1,000
500
0
刑法犯
H21
H22
H23
H24
増減率
H15
H16
H17
H18
H19
1,934
1,931
1,532
1,505
1,431
1,064
667
1,087
909
618
958
340
55.0%
人員
904
1,003
956
892
807
803
679
741
636
531
444
-87
-16.4%
- 55 -
H20
増減数
H14
件数
イ
包括罪種別検挙状況
平成24年中の来日外国人少年に係る刑法犯検挙状況を包括罪種別にみると、窃盗犯の検挙件数が
765件（前年比359件（88.4％）増加）と、前年より増加したが、検挙人員は235人（同66人（21.9
％）減少）と、前年より減少した。また、窃盗犯の検挙状況を10年前(平成14年)と比較すると、検
挙件数が858件(52.9％)、検挙人員が279人(54.3％)に、それぞれ減少している。
来日外国人少年の包括罪種別刑法犯検挙状況の推移
総合計
凶悪犯
粗暴犯
窃盗犯
知能犯
風俗犯
刑法犯
その他
ウ
H20
H21
H22
H23
増減数
H24
対10年前
増減率
H14
H15
H16
H17
H18
H19
件数
1,934
1,931
1,532
1,505
1,431
1,064
667
1,087
909
618
958
340
55.0%
-976
-50.5%
人員
904
1,003
956
892
807
803
679
741
636
531
444
-87
-16.4%
-460
-50.9%
件数
18
27
31
21
10
23
20
27
23
14
7
-7
-50.0%
-11
-61.1%
人員
52
51
45
35
25
32
37
32
36
19
9
-10
-52.6%
-43
-82.7%
件数
61
75
44
63
55
53
42
36
46
42
45
3
7.1%
-16
-26.2%
人員
97
103
70
95
80
74
63
58
59
55
59
4
7.3%
-38
-39.2%
件数
1,623
1,507
1,140
1,172
1,116
752
399
789
647
406
765
359
88.4%
-858
-52.9%
人員
514
528
528
506
435
439
375
409
361
301
235
-66
-21.9%
-279
-54.3%
件数
22
16
10
11
21
10
14
21
11
2
12
10
500.0%
-10
-45.5%
人員
6
12
11
8
20
8
7
18
13
5
14
9
180.0%
8
133.3%
件数
4
7
3
10
2
5
6
6
8
6
10
4
66.7%
6
150.0%
対10 年前増減率
人員
4
5
3
3
3
3
6
2
6
4
6
2
50.0%
2
50.0%
件数
206
299
304
228
227
221
186
208
174
148
119
-29
-19.6%
-87
-42.2%
人員
231
304
299
245
244
247
191
222
161
147
121
-26
-17.7%
-110
-47.6%
国籍等別検挙状況
国籍・地域別の検挙状況をみると、検挙件数では中国人少年が579件、検挙人員ではフィリピン
人少年が95人と、それぞれ最多となっている。
来日外国人少年の国籍・地域別による刑法犯検挙状況の推移
総数
中国
ブラジル
フィリピン
韓国
ペルー
その他
エ
H20
H21
H22
H23
増減数
H24
増減率
H14
H15
H16
H17
H18
H19
件数
1,934
1,931
1,532
1,505
1,431
1,064
667
1,087
909
618
958
340
55.0%
人員
904
1,003
956
892
807
803
679
741
636
531
444
-87
-16.4%
件数
315
419
209
267
369
146
92
144
104
180
579
399
221.7%
人員
246
263
211
144
146
139
96
117
118
80
73
-7
-8.8%
件数
1,259
863
887
588
679
559
229
412
323
98
104
6
6.1%
人員
361
377
354
359
270
252
215
152
119
97
89
-8
-8.2%
件数
137
81
74
83
86
104
137
179
135
134
92
-42
-31.3%
人員
60
79
81
96
100
122
129
202
137
151
95
-56
-37.1%
件数
30
34
30
34
42
68
37
68
62
37
47
10
27.0%
人員
40
35
51
34
42
96
44
65
73
45
50
5
11.1%
件数
39
71
138
59
40
56
68
143
70
50
42
-8
-16.0%
人員
52
81
73
77
60
51
69
63
52
39
35
-4
-10.3%
件数
154
463
194
474
215
131
104
141
215
119
94
-25
-21.0%
人員
145
168
186
182
189
143
126
142
137
119
102
-17
-14.3%
主要国籍等別・主要手口等別検挙状況
平成24年中における来日外国人少年の刑法犯検挙件数は、958件（前年比340件（55.0％）増加）
に増加しており、全体の79.9％を窃盗犯が占めている。
窃盗犯の検挙件数を国籍・地域別でみると、中国人少年が579件と最多で、このうち車上ねら
いが491件を占めている。
来日外国人少年の主要手口等別刑法犯検挙件数の推移
合計
H23
合
H24
強盗
増減数
H23
H24
窃盗犯
増減数
H23
H24
空き巣
増減数
H23
H24
車上ねらい
増減数
H23
H24
部品ねらい
増減数
H23
H24
万引き
増減数
H23
H24
増減数
計
618
958
340
12
6
-6
406
765
359
103
12
-91
7
501
494
6
6
0
153
130
-23
国
180
579
399
3
1
-2
145
549
404
100
8
-92
0
491
491
0
0
0
28
43
15
ブ ラ ジ ル
98
104
6
2
1
-1
53
61
8
3
0
-3
2
7
5
5
3
-2
19
17
-2
フィリピン
134
92
-42
2
2
0
83
49
-34
0
3
3
1
2
1
0
2
2
45
16
-29
37
47
10
1
1
0
24
24
0
0
1
1
1
1
0
0
0
0
14
15
1
中
韓
国
- 56 -
オ
発生地域（管区等）別検挙状況
来日外国人少年に係る刑法犯検挙件数を犯罪の発生地域別にみると、関東管区、東京都及び中部
管区で全国の90.7％を占め、特に、関東管区(構成比70.9％)の割合が高くなっている。国籍・地域
別で、最も検挙件数の多い中国人少年は、関東管区及び東京都で全国の92.9％を占めている。
来日外国人少年の発生地域（管区等）別の刑法犯検挙件数
総 数
総件数
北海道
958
構成比
−
東北管区
1
東京都
8
0.1%
関東管区
中部管区
近畿管区
中国管区
四国管区
679
107
45
11
1
83
0.8%
8.7%
70.9%
11.2%
4.7%
1.1%
九州管区
23
0.1%
2.4%
中国
579
1
2
22
516
6
12
5
0
ブラジル
104
0
0
0
47
50
4
3
0
0
フィリピン
92
0
3
20
41
14
9
1
0
4
4
15
韓国
47
0
1
18
14
2
8
0
0
ペルー
42
0
0
3
16
20
2
0
1
0
その他
94
0
2
20
45
15
10
2
0
0
(2)
特別法犯検挙状況
ア
特別法犯検挙状況の推移
平成24年中の来日外国人少年に係る特別法犯の検挙人員は、96人（前年比１人（0.1％）増加）
に増加した。
来日外国人少年の特別法犯検挙人員の推移
200
160
120
80
40
0
人員
H14
特別法犯
イ
人員
156
H15
170
H16
155
H17
141
H18
151
H19
133
H20
100
H21
H22
84
89
H23
95
H24
増減数
96
増減率
1.1%
1
違反法令別検挙状況
平成24年中の来日外国人少年に係る特別法犯検挙人員を違反法令別にみると、入管法違反が50人
（前年比７人(16.3％)増加）、薬物事犯が13人（同２人(18.2％)増加）と、いずれも前年より増加
した。
来日外国人少年の特別法犯検挙人員の推移
総合計
入管法
薬物事犯
軽犯罪法
銃刀法
迷惑防止条例
その他
H14
156
86
39
2
5
3
21
H15
170
101
32
4
4
6
23
H16
155
89
28
8
7
7
16
H17
141
84
25
5
2
4
21
H18
151
79
31
11
7
4
19
H19
133
67
29
11
5
4
17
H20
100
41
19
20
3
2
15
H21
84
32
14
16
5
5
12
H22
89
36
11
23
1
5
13
H23
95
43
11
23
3
5
10
H24
96
50
13
25
2
4
2
増減数
1
7
2
2
-1
-1
-8
増減率
1.1%
16.3%
18.2%
8.7%
-33.3%
-20.0%
-80.0%
来日外国人少年の入管法違反検挙人員の推移
120
その他
100
資格外活動
80
旅券不携帯
・提示拒否
60
不法残留
40
不法在留
20
不法入国
・上陸
0
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
増減数 増減率
H24
合計
86
101
89
84
79
67
41
32
36
43
50
7
16.3%
不法入国
・上陸
20
9
3
2
2
8
6
3
0
1
2
1
100.0%
不法在留
10
22
21
19
23
14
5
6
3
3
2
-1
-33.3%
不法残留
31
39
45
47
43
25
18
16
12
6
4
-2
-33.3%
旅券不携帯
・提示拒否
21
18
13
7
7
10
4
6
15
27
36
9
33.3%
資格外活動
3
13
7
9
3
10
8
1
6
6
6
0
0.0%
その他
1
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0.0%
- 57 -
ウ
国籍等別検挙状況
国籍・地域別の検挙人員は、中国人少年が30人（前年比10人（50％）増加）と前年より増加した
が、フィリピン人少年は13人（同８人（38.1％）減少）と、前年より減少した。
来日外国人少年の国籍・地域別特別法犯検挙人員の推移
156
170
155
141
151
133
100
84
89
95
96
増減数
1
増減率
1.1%
中国
53
59
35
22
20
19
20
14
21
20
30
10
50.0%
ブラジル
33
29
33
29
40
31
18
20
16
8
14
6
75.0%
フィリピン
7
14
20
25
37
31
16
16
16
21
13
-8
-38.1%
ベトナム
1
2
1
3
8
3
3
3
5
6
10
4
66.7%
韓国
4
8
4
4
1
9
5
8
9
6
7
1
16.7%
58
58
62
58
45
40
38
23
22
34
22
-12
-35.3%
H14
総合計
その他
４
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
国外逃亡被疑者等の状況
(1)
国外逃亡被疑者等の推移
平成24年末現在の国外逃亡被疑者等は818人（前年比29人（3.4％）減少）、うち外国人被疑者は654
人（前年比23人（3.4％）減少）と、いずれも前年より減少した。
国外逃亡被疑者等の推移
1000
外国人
日本人
800
600
400
200
0
H14
国外逃亡被疑者等数
うち外国人
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
増減数 増減率
625
703
743
819
833
817
775
845
879
847
818
-29
-3.4%
504
557
590
651
656
665
633
683
705
677
654
-23
-3.4%
注：「国外逃亡被疑者等」とは、「日本国内で犯罪を行い、国外に逃亡している者及びそのおそれのある者」をいう。
注：警察庁(国際捜査管理官)の集計
(2)
罪種等別の国外逃亡被疑者等数
平成24年末現在の国外逃亡被疑者等は818人であるが、そのうち外国人被疑者は654人である。外国
人被疑者を包括罪種別、違反法令別にみると、刑法犯では540人中、凶悪犯が218人と最も多く、次い
で窃盗犯が173人、知能犯が76人となっている。特別法犯では114人中、入管法違反が44人で最も多く、
次いで薬物事犯が34人となっている。
包括罪種等別の国外逃亡被疑者等数
人 員
総
合
刑
計
法
犯
うち外国人
構成比(％)
−
うち外国人
818
654
659
540
80.6%
81.9%
80.0%
86.2%
凶
悪
犯
253
218
30.9%
粗
暴
犯
32
21
3.9%
65.6%
窃
盗
犯
189
173
23.1%
91.5%
知
能
犯
124
76
15.2%
61.3%
風
俗
犯
9
6
1.1%
66.7%
そ
の
他
52
46
6.4%
88.5%
159
114
19.4%
71.7%
58
34
7.1%
法
0
0
0.0%
特
別
薬
銃
法
物
事
刀
犯
犯
58.6%
−
入
管
法
46
44
5.6%
95.7%
そ
の
他
55
36
6.7%
65.5%
注：１人の被疑者につき数罪ある場合には、重い罪で計上した。
注：警察庁(国際捜査管理官)の集計
- 58 -
(3)
国籍等別の国外逃亡被疑者等数
平成24年末現在の国外逃亡被疑者等を国籍・地域別にみると、中国人が270人（構成比33.0％）、次
いで日本人が164人（同20.0％）となっている。
国籍・地域別の国外逃亡被疑者等数
H23
人
−
員
構成比
−
日
170
20.1%
164
20.0%
500
59.0%
476
58.2%
9.2%
本
ジ
国
フ
ィ
ア
州
中
朝
鮮
86
10.2%
75
リ
ピ
ン
13
1.5%
15
1.8%
276
32.6%
270
33.0%
16
1.9%
14
1.7%
13
1.5%
12
1.5%
17
2.0%
18
2.2%
10
1.2%
11
1.3%
69
8.1%
61
7.5%
20
2.4%
18
2.2%
136
16.1%
137
16.7%
15
1.8%
15
1.8%
13
1.5%
13
1.6%
81
9.6%
82
10.0%
27
3.2%
27
3.3%
20
2.4%
22
2.7%
1
0.1%
1
0.1%
国
国
中
(
国
(
イ
台
香
ロ
ア
ア
他
ッ
メ
パ
リ
メ
ペ
リ
ル
ブ
)
イ
の
ー
)
等
ン
タ
北
湾
港
ラ
そ
ラ
そ
州
カ
州
カ
ー
ジ
の
ル
他
オ セ ア ニ ア ・ ア フ リ カ 州
国
籍
・
818
・
中
無
人
847
韓
南
H24
構成比
合 計
ア
ヨ
員
国
籍
不
明
注：警察庁(国際捜査管理官)の集計
(4)
推定逃亡先国・地域別の国外逃亡被疑者等数
平成24年末現在の国外逃亡被疑者等を推定逃亡先国・地域別にみると、中国が210人（構成比25.7
％）と最も多く、次いでブラジルが80人（同9.8％）、韓国及びフィリピンがそれぞれ53人（同各6.5
％）となっている。
(5)
国際刑事警察機構（ICPO)を通じた捜査協力
国際刑事警察機構(ICPO)は、国際犯罪に関する情報の収集と交換、犯罪対策のための各種国際会議
の開催、国際手配書の発行等を行う各国の警察機関を構成員とする国際機関であり、平成24年末現在、
190の国と地域が加盟している。各国・地域は連絡窓口として国家中央事務局を置くこととされてお
り、日本では警察庁がこれに指定されている。
ICPOは、加盟国・地域間の情報交換をより迅速かつ確実に行えるようにするため、盗難自動車や盗
難旅券、国際手配被疑者等のデータベースを事務総局で運用している。警察庁では、日本の盗難自動
車や紛失・盗難旅券等に関する情報を提供している。
さらに、警察庁は、ICPOが開催する国際組織犯罪対策に関連する様々な会合に参加するほか、捜査
協力の実施、事務総局への職員の派遣、分担金の拠出等により、ICPOの活動に貢献している。
ICPOルートによる捜査協力件数の推移
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
要請した件数
871
817
534
485
483
458
441
476
429
412
504
要請された件数
827
985
1,085
856
1,193
995
1,013
1,079
2,213
2,343
2,752
- 59 -
外交ルートによる捜査共助件数の推移
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
要請した件数
15
10
14
14
30
26
39
35
59
45
59
要請された件数
19
13
13
30
25
14
12
13
26
24
53
ICPOを通じた情報の発信・受信状況の推移
総数
警察庁からの
発信数
警察庁の
受理数
国際手配書
の受理数
(6)
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
19,117
17,513
20,949
23,339
24,022
25,912
27,732
39,918
42,285
54,359
63,810
2,787
2,831
2,708
2,266
2,741
2,732
2,394
2,634
3,383
3,928
4,801
14,132
12,903
15,539
18,107
18,011
19,151
21,172
29,994
28,767
39,684
46,354
2,198
1,779
2,702
2,966
3,270
4,029
4,166
7,290
10,135
10,747
12,655
国外逃亡被疑者等の検挙状況
平成24年中に検挙した国外逃亡被疑者等は87人（うち外国人被疑者32人）である。
日本国内の国際海・空港等において国外逃亡寸前に検挙した被疑者は1人（外国人被疑者）となっ
ている。
(7)
国外犯処罰規定の適用状況
平成24年中に国外において国外犯処罰規定が適用されたのは、２件２人である。
- 60 -
第５
１
(1)
主要検挙事件
犯罪インフラ事犯
地下銀行
【事例１】
インドネシア人による地下銀行事件（１月、兵庫・岡山）
平成20年２月ころから23年６月ころまでの間、送金依頼人から依頼を受けてインドネシアへ不正に送
金していた事件で、24年１月までに、技能実習生の来日インドネシア人１人を銀行法違反（無免許営業）
で逮捕した。被疑者は、インターネット上のフェイスブック等を利用して顧客を募り、約320人から送
金依頼を受け、総額約６億3,400万円をインドネシアへ不正に送金していた。
【事例２】
フィリピン人による地下銀行等事件（２月、徳島）
平成20年２月ころから23年10月ころまでの間、送金依頼人から依頼を受けてフィリピンへ不正に送金
し、手数料等として得た約1,400万円の利益を隠すため、家族名義の口座に入金し犯罪収益を隠匿して
いた事件で、24年２月までに、来日フィリピン人２人及び日本人１人を銀行法違反（無免許営業）及び
組織的犯罪処罰法違反（犯罪収益等隠匿）で検挙した。被疑者らは、平成13年ころから不正送金を行い
合計34口座を開設して、飲食店などで働くフィリピン人らから送金依頼を受け、総額約18億円をフィリ
ピンへ不正に送金していた。
【事例３】
タイ人による地下銀行事件（６月、静岡）
平成20年５月から24年４月までの間、送金依頼人から依頼を受けてタイへ不正に送金していた事件で、
同年６月までに、来日タイ人３人を銀行法違反（無免許営業）で逮捕した。
被疑者らは、送金の依頼を受けた当日又は翌日にはタイ国内に居住する共犯者がプール資金から受取
人の指定口座に入金する方法で約30億円を不正に送金していた。また、プール資金の補填には、現金を
直接タイへ送金せず、タイの中古車部品輸入業者が行う正規の貿易取引を隠れ蓑にして、受任金を中古
車部品の代金として支払うことで犯罪収益をマネーローンダリング（資金洗浄）していた。
【事例４】
パキスタン人による地下銀行等事件（７月、愛知）
平成18年ころから23年11月までの間、送金依頼人から依頼を受けてパキスタンへ不正に送金していた
事件で、24年７月までに、来日パキスタン人１人を銀行法違反（無免許営業）及び組織的犯罪処罰法違
反（犯罪収益等隠匿）で逮捕した。被疑者は、送金の依頼に応じてパキスタン向けの中古自動車等輸出
会社が管理する口座へ振り込み送金し、パキスタンにいる仲間へ支払うべき金額を貿易決済代金として
相殺していた。パキスタン側では、送金が確認できた時点で、パキスタンにいる仲間がプール資金口座
から、手数料を差し引いた金額をパキスタンルピーで受取人に渡していた。被疑者らは、42都道府県に
居住する不法滞在等のパキスタン人約500人から、５年間で約３億7,000万円の送金依頼を受け、パキス
タンへ不正に送金し約4,000万円の利益を得ていた。
なお、その後の捜査により、愛知県内のヤードで稼働していた送金依頼人のパキスタン人３人を入管
法違反（不法残留）、ヤード経営者１人を犯人蔵匿で、それぞれ逮捕した。
【事例５】
フィリピン人らによる国際スピード郵便利用の地下銀行事件（９月、鳥取・群馬）
平成20年から24年６月までの間、送金依頼人から依頼を受けてフィリピンへ不正に送金していた事件
で、同年９月までに、来日フィリピン人５人と日本人３人を銀行法違反（無免許営業）等で逮捕した。
被疑者らは、33都道府県に居住する送金依頼人から送金額に応じて手数料を受け取り、フィリピンに
いる仲間がプール資金口座から引き出した現金を受取人に手渡す方法で、約８億円を不正に送金し、手
数料として約5,300万円を不正に得ていた。プール資金口座への補填は、国際スピード郵便（ＥＭＳ）
を利用し、これまでに少なくとも約520回送金していた。
(2)
偽装結婚
【事例１】
中国人ブローカーらによる偽装結婚事件（１月、宮崎）
- 61 -
日本での長期在留資格の取得を希望する中国人女性に偽装結婚をあっせんしていた事件で、平成24年
１月までに、偽装結婚を仲介したブローカーの来日中国人女性１人並びに偽装結婚当事者の来日中国人
女性３人及び日本人男性６人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用で検挙した。
【事例２】
インド人らによる偽装結婚事件（２月、福島）
日本での長期在留資格の取得を希望するインド人男性に偽装結婚をあっせんしていた事件で、平成24
年４月までに、偽装結婚を仲介、指南した日本人２人並びに偽装結婚の当事者である来日インド人男性
１人及び日本人女性１人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用でそれぞれ逮捕した。
【事例３】
日本人ブローカーが関与するフィリピン人らによる偽装結婚事件（３月、佐賀）
日本での長期在留資格の取得を希望するフィリピン人女性に偽装結婚をあっせんしていた事件で、平
成24年３月までに、偽装結婚を仲介したブローカーの日本人３人並びに偽装結婚当事者の来日フィリピ
ン人女性６人及び日本人男性５人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用で検挙した。
【事例４】
日本人ブローカーが関与する中国人らによる偽装結婚事件（３月、警視庁）
日本での長期在留資格の取得を希望する中国人女性に偽装結婚をあっせんしていた事件で、平成24年
３月までに、偽装結婚を仲介した来日中国人１人及び行政書士を含む日本人５人を逮捕するとともに、
偽装結婚当事者の来日中国人女性５人及び日本人男性５人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用で検
挙した。
【事例５】
フィリピン人による偽装結婚事件（５月、山形）
日本での長期在留資格の取得を希望するフィリピン人女性に偽装結婚をあっせんしていた事件で、平
成24年５月までに、偽装結婚を仲介した来日フィリピン人女性１人並びに偽装結婚の当事者である来日
フィリピン人女性１人及び日本人男性１人を公正証書原本不実記載・同行使で逮捕した。日本人男性は、
偽装結婚の報酬として数回に分けて200万円以上の現金を、フィリピン人女性から受け取っていた。
【事例６】
中国（台湾）人による偽装結婚等事件（６月、兵庫）
日本での長期在留資格の取得を希望する中国人に偽装結婚をあっせんしていた事件で、平成24年６月
までに、偽装結婚を仲介した来日中国（台湾）人男性１人並びに偽装結婚の当事者である来日中国人女
性１人、日本人男性１人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用で逮捕した。また、その後の捜査によ
り、偽装結婚の当事者の日本人男性と同人の元妻の来日中国（台湾）人女性が、母子家庭を装い、児童
扶養手当約230万円を市から不正に受給していた事実が裏付けられ、両名を詐欺で検挙した。
【事例７】
フィリピンパブ経営者による組織的な偽装結婚等事件（７月、滋賀・福井）
日本での長期在留資格の取得を希望するフィリピン人女性に偽装結婚をあっせんしていた事件で、平
成24年７月までに、フィリピンパブを経営し、偽装結婚を仲介したブローカーの日本人２人並びに偽装
結婚当事者の来日フィリピン人女性５人及び日本人男性４人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用で
検挙した。また、同ブローカーらの逮捕を免れさせるため逃走資金を供与するなどしたフィリピンパブ
経営者を含む日本人３人を犯人隠避等で検挙した。フィリピンパブの経営者は、ブローカーを介して日
本人男性とフィリピン人女性をフィリピンで偽装結婚させた後に入国させ、入国後はフィリピン女性か
らパスポートを取り上げ集団で生活させるなどして自己の支配下に置き、自らが経営する店舗で働かせ
ていた。
【事例８】
フィリピンクラブ経営者による組織的な偽装結婚事件（11月、兵庫・大阪・岐阜）
日本での長期在留資格の取得を希望するフィリピン人女性に偽装結婚をあっせんしていた事件で、平
成24年11月までに、フィリピンと日本で偽装結婚を仲介したブローカーの日本人２人並びに偽装結婚当
事者の来日フィリピン人女性６人及び日本人男性７人を、電磁的公正証書原本不実記録・同供用で検挙
した。また、その後の捜査により、偽装結婚当事者の来日フィリピン人女性１人が、収入を過少申告し
て生活保護費をだまし取っていた事実が裏付けられ、詐欺で逮捕した。
【事例９】
中国人女性をあっせんする組織的偽装結婚事件（11月、福岡・鹿児島）
日本での長期在留資格の取得を希望する中国人女性に偽装結婚をあっせんしていた事件で、平成24年
11月までに、偽装結婚を仲介した日本人男性７人並びに偽装結婚の当事者である来日中国人女性８人及
- 62 -
び日本人男性８人を電磁的公正証書原本不実記録・同供用等で検挙した。
【事例10】
中国人らによる偽装結婚・口座不正取得事件（11月、広島）
偽装結婚のあっせんや不正に取得した銀行口座及び私書箱等を詐欺組織に提供するなどしていた事件
で、平成24年11月までに、偽装結婚を仲介した来日中国人１人及び日本人２人を公正証書原本不実記載・
同行使で、不正に銀行口座を開設し譲渡していた日本人５人を詐欺、犯収法違反で、詐欺組織に私書箱
を提供していた日本人１人を犯収法違反等で、それぞれ検挙した。被疑者らは、約40組の偽装結婚を計
画し、40の詐欺組織に100以上の口座を提供していた。
(3)
旅券・在留資格カード等偽造
【事例１】
なりすましによる旅券、運転免許証等の不正取得事件（１月、長野・茨城）
平成元年４月に短期滞在で入国し、その後不法滞在となっていた韓国人女性が、日本人になりすまし
旅券や運転免許証等を不正に取得した上、運転免許証を身分証明として複数の携帯電話や銀行口座を開
設したり、無許可での風俗店の経営や不法滞在の韓国人男性と偽装結婚していた事件で、24年１月まで
に、来日韓国人女性１人を旅券法違反、電磁的公正証書原本不実記録・同供用、有印私文書偽造・同行
使、道路交通法違反、風営適正化法違反（無許可営業）等で逮捕した。また、旅券申請や偽装結婚を指
南した日本人男性１人を旅券法違反、電磁的公正証書原本不実記録・同供用で、旅券の不正取得を手伝
った日本人女性１人を旅券法違反で、偽装結婚当事者の来日韓国人男性１人を電磁的公正証書原本不実
記録・同供用、入管法違反（不法残留）で、それぞれ検挙した。
【事例２】
なりすましによる旅券法、入管法違反事件（２月、愛知）
不法残留の韓国人女性が、不正に入手した住民基本台帳カードを使用し日本人になりすまして旅券を
不正に取得していた事件で、平成24年２月までに、旅券申請を行った来日韓国人女性１人及び同女性に
国民健康保険被保険者証を貸与した日本人女性１人並びにブローカーを含む来日韓国人１人及び日本人
２人を旅券法違反で逮捕した。また、その後の捜査により、日本人になりすましていた韓国人女性は、
21年10月から22年４月までの間、不正取得した旅券を使用して、日韓間を合計４回、不正に出入国を繰
り返していた事実が裏付けられ、24年２月までに、入管法違反（不法出国、不法入国等）で検挙した。
【事例３】
国際宅配貨物利用による外国人登録証明書偽造事件（２月、大阪）
不法滞在の中国人が、国際宅配貨物を使い偽造の外国人登録証明書及び中国旅券を中国から入手して
いた事件で、平成24年２月までに、来日中国人女性３人を有印公文書偽造等で逮捕した。日本人配偶者
であった中国人女性の被疑者が、夫と離婚後に在留資格を喪失したことから、中国福建省にいる知人に
依頼して、偽造の外国人登録証明書や中国旅券を取り寄せていた。
【事例４】
ペルー人による偽造の外国人登録証明書行使等事件（12月、滋賀）
不法滞在のペルー人が、偽造した外国人登録証明書を身分証明書として使用し、銀行の預金通帳等を
不正に入手していた事件で、平成24年12月までに、不法滞在の来日ペルー人１人を有印公文書偽造・同
行使、詐欺で逮捕するとともに、同人から依頼を受けてパソコン等を使い外国人登録証明書を偽造した
来日ペルー人１人を有印公文書偽造で逮捕した。
(4)
不法就労助長事犯
【事例１】
中国人らによる不法就労助長、風営適正化法違反等事件（３月、宮城）
無許可で飲食店を経営する中国人が、宮城県内において留学の在留資格で在留し、資格外活動の許可
を受けていない中国人女性をホステスとして雇用し、不法に稼働させていた事件で、平成24年２月まで
に、同店経営者の来日中国人女性２人を風営適正化法違反（無許可営業）、入管法違反（不法就労助長）
で、ホステスの来日中国人女性２人を入管法違反（資格外活動）で、それぞれ逮捕した。また、その後
の捜査により、ホステスの来日中国人女性と日本人男性との偽装結婚の事実が裏付けられ、同年３月ま
でに、来日中国人女性１人及びブローカーを含む日本人３人を公正証書原本不実記載・同行使で逮捕し
た。
- 63 -
【事例２】
中国人らによる不法就労助長、風営適正化法違反等事件（８月、岡山）
無許可で飲食店を経営する日本人が、岡山県内において、留学等の在留資格で在留し、資格外活動の
許可を受けていない中国人女性をホステスとして雇用し不法に稼働させていた事件で、平成24年８月ま
でに、経営者の日本人女性１人を風営適正化法違反（無許可営業）、入管法違反（不法就労助長）で、
同店従業員の来日中国人男性１人及びホステスの日本人女性４人を風営適正化法違反（無許可営業）で、
ホステスの来日中国人女性１人を入管法違反（無許可活動）で、それぞれ逮捕した。
【事例３】 技能実習生をホステスとして雇用した不法就労助長、風営適正化法違反等事件（８月、福井）
無許可で飲食店を経営する中国人が、福井県内において、技能実習生の在留資格で在留し、資格外活
動の許可を受けていない中国人女性２人をホステスとして雇用し不法に稼働させていた事件で、平成24
年８月までに、経営者の来日中国人１人を入管法違反（不法就労助長）、風営適正化法違反（無許可営
業）で、同店のホステスで技能実習生の来日中国人女性２人を入管法違反（資格外活動）で、それぞれ
逮捕した。
【事例４】
韓国人ブローカーによる不法就労助長等事件（９月、千葉）
飲食店を経営する韓国人が、千葉県内において、韓国人ブローカーを通じて韓国人女性を短期滞在で
入国させ、就労許可を受けさせずにホステスとして雇用し不法に稼働させていた事件で、平成24年７月
までに、来日韓国人ブローカー１人、飲食店経営者の来日韓国人３人、日本人１人及び同法人を入管法
違反（不法就労助長）で、ホステスの韓国人女性10人及び従業員の韓国人男性１人を入管法違反（無許
可活動、旅券不携帯等）で、それぞれ検挙した。
【事例５】
フィリピンパブにおける不法就労助長等事件（10月、愛知）
飲食店を経営する日本人が、愛知県内において、不法在留のフィリピン人女性をホステスとして雇用
し不法に稼働させていた事件で、平成24年10月までに、飲食店経営者の来日韓国人１人及び日本人１人
を入管法違反（不法就労助長）で、同飲食店のホステスの来日フィリピン人女性７人を入管法違反（不
法在留、不法残留）で、それぞれ検挙した。
(5)
その他の犯罪インフラ事犯
【事例１】
韓国人による医師法違反事件（６月、神奈川）
平成23年５月から24年３月までの間、神奈川県内において、医師免許を取得していない韓国人女性が
不法滞在の韓国人女性等を相手に美容整形手術を行っていた事件で、同年６月までに、来日韓国人女性
１人を医師法違反（無資格医業）で逮捕した。被疑者は、韓国人を中心に約100人に対して、顔面に薬
液を注射しコラーゲン製の糸で縫うなどの医療行為を行っていた。
【事例２】
中国人による理容師法違反等事件（７月、埼玉）
平成24年３月から６月までの間、埼玉県内において、中国人が無許可で理髪店を経営していた事件で、
同年７月までに、来日中国人１人を理容師法違反（無免許営業等）で逮捕した。また、その後の捜査に
より、被疑者は、覚醒剤を使用していた事実が裏付けられ、覚せい剤取締法違反（使用）でも逮捕した。
【事例３】
中国人らによる不正取得口座を悪用した商標法違反等事件（７月、広島）
日本の銀行から口座を詐取した上、中国国内からインターネット販売名下に偽ブランドの商品を販売
し詐取した口座へ商品代金を振り込ませていた事件で、平成24年７月までに、来日中国人女性２人及び
日本人男性１人を詐欺、商標法違反、犯収法違反等で逮捕した。被疑者らは、日本の会社を装い、実際
には中国で製造した欧州の人気ブランドの洋服等の偽物を本物と偽り定価の２∼３割引きで販売し、22
年10月から約5,300万円を売上げ、不正に利益を得ていた。
【事例４】
韓国人による医師法違反事件（11月、神奈川）
平成24年２月から９月までの間、神奈川県内において、医師免許を取得していない韓国人女性が美容
整形手術を行っていた事件で、同年11月までに、来日韓国人女性１人を医師法違反（無資格医業）で逮
捕した。被疑者は、神奈川県内のマンションの一室で、日本人女性らに対して、アートメークという唇
や眉に色素を入れるなどの医療行為を行っていた。
- 64 -
(6)
ヤード関連事犯
【事例１】
アフガニスタン人らによる普通貨物自動車等を対象とした広域自動車盗事件（１月、愛知）
平成23年３月から同年８月までの間、愛知県及び岐阜県内において、普通貨物自動車等を対象として
敢行された広域窃盗（自動車盗）事件で、24年１月までに、来日アフガニスタン人１人、同バングラデ
ィシュ人１人及び日本人１人を窃盗で逮捕するとともに、２県に及ぶ自動車盗20件（被害総額約3,900
万円）を解明した。同事件では、盗んだ普通貨物自動車等をアフガニスタン人が管理する岐阜県内のヤ
ードに搬入し、解体してアラブ首長国連邦へ輸出していた。
【事例２】
スリランカ人らによる不正輸出目的の広域自動車盗事件（１月、長野）
平成23年１月から同年11月までの間、長野県及び新潟県内を始めとする関東、東北地方において、貨
物自動車を対象として敢行された広域自動車盗事件で、24年１月までに、来日スリランカ人２人、同韓
国人１人及び日本人２人を窃盗（自動車盗）で逮捕するとともに、自動車盗101件（被害総額約7,780万
円）を解明した。被疑者らは、盗んだ貨物自動車を茨城県内のヤードへ搬入し、解体してタイへ輸出し
ていた。
【事例３】
ナイジェリア人らによるヤードにおける盗品等有償譲受け等事件（１月、茨城）
茨城県内においてヤードを経営するナイジェリア人が盗難自動車を有償で買い取っていた事件で、平
成24年１月までに、自動車盗の実行犯の日本人２人を窃盗で、ヤード経営者の来日ナイジェリア人１人
及び同所の従業員の同タイ人１人を盗品等有償譲受けで、それぞれ逮捕した。
【事例４】
ベトナム人グループによるトラクター等を対象とした自動車盗事件（３月、静岡）
平成22年11月から23年５月までの間、関東地方でトラクター等を対象として敢行された自動車盗事件
で、24年３月までに、来日ベトナム人４人を窃盗（自動車盗）で逮捕するとともに、６県において発生
した自動車盗等229件（被害総額約１億9,300万円）を解明した。被疑者らは、盗んだトラクター等を静
岡県内のヤードへ搬入し、解体して海外へ輸出していた。
２
凶悪事件
(1)
殺人事件
【事例１】
ペルー人による殺人事件（５月、神奈川）
平成24年４月、神奈川県内のマンションにおいて、ロシア人女性が包丁で刺殺された事件で、同年５
月、交際相手の来日ペルー人男性１人を殺人で逮捕した。
【事例２】
アメリカ人による殺人等事件（６月、警視庁）
平成24年５月、東京都内のホテルにおいて、アイルランド人女性が殺害された事件で、同年６月に、
来日アメリカ人男性１人を殺人等で逮捕した。
【事例３】
フィリピン人による殺人未遂事件（８月、三重）
平成24年７月、三重県内の路上において、日本人男性４人が刃物で腹部等を刺された殺人未遂事件で、
同月、来日フィリピン人男性２人を殺人未遂等で逮捕した。
【事例４】
ブラジル人による殺人事件（９月、愛知）
平成24年９月、愛知県内の市営住宅の敷地内において、ブラジル人男性が包丁で刺殺された事件で、
同月、知人の来日ブラジル人男性１人を殺人で逮捕した。
(2)
強盗事件
【事例１】
ブラジル人によるコンビニ強盗事件（２月、埼玉・群馬）
平成23年12月から24年２月までの間、埼玉県及び群馬県内のコンビニエンスストアにおいて、経営者
等に刃物を突き付けるなどして脅迫し、現金を脅し取った事件で、同年２月、来日ブラジル人男性１人
を強盗で逮捕するとともに、強盗等11件（被害総額約95万円）を解明した。
- 65 -
【事例２】
アメリカ人による強盗強姦等事件（３月、警視庁）
平成23年６月、東京都内のアパートに侵入し、女性に薬品をかがせて昏睡状態に陥らせ、現金及びキ
ャッシュカード等12点（約６万円相当）を奪い、さらに昏睡状態の同女を姦淫した上、コンビニエンス
ストアに設置されたＡＴＭを利用して現金約１万円を引き出した事件で、24年３月、来日アメリカ人男
性１人を強盗強姦、窃盗等で逮捕した。
【事例３】
ブラジル人による強盗事件（７月、香川）
平成24年５月、香川県内のアパートにおいて、ブラジル人男性が知人男性から依頼を受けた男女２人
に襲われ、携帯電話やキャッシュカード等を強取された事件で、同年７月、来日ブラジル人３人を強盗
で逮捕した。
【事例４】
オーストラリア人による外貨両替店を対象とした強盗事件（９月、警視庁）
平成24年７月、東京都内の国際送金・外貨両替店において、同店店長ら３人に対し、サバイバルナイ
フ様の刃物を突きつける等の暴行脅迫を加え、現金約327万円及び2,200ドル分の香港ドル紙幣を強取し
た事件で、同年９月、来日オーストラリア人男性１人を強盗で逮捕した。
【事例５】
ナイジェリア人らによる昏酔強盗等事件（12月、警視庁）
平成24年10月、東京都内の飲食店において、店内で飲食した男性にウオッカ等強度のアルコールを飲
ませて昏酔状態にした上、キャッシュカードを奪いＡＴＭから現金60万円を引き出した事件で、同年12
月までに、同店経営者の来日ナイジェリア人男性１人及び同店従業員の同ナイジェリア人男性２人、同
ロシア人女性１人、同フィリピン人女性４人及び日本人女性２人の計10人を昏酔強盗、窃盗で逮捕した。
３
窃盗事件
(1)
組織的侵入窃盗事件
【事例１】
中国人グループによる住宅を対象とした窃盗事件（１月、警視庁・兵庫・千葉）
平成23年１月から同年３月までの間、千葉県内の住宅を対象として敢行された空き巣等事件で、24年
１月までに、来日中国人４人を住居侵入、窃盗等で逮捕するとともに、千葉県内において発生した空き
巣等90件（被害総額約6,600万円）を解明した。被疑者らは、スーツ姿でビジネスバッグを持つなどサ
ラリーマンを装って住宅街を物色し、ガスバーナーやドライバーを使って窓ガラスを突き破るなどして
住宅に侵入していた。
【事例２】
中国人グループによる住宅を対象とした窃盗事件（６月、警視庁）
平成22年９月から23年10月までの間、関東地方の住宅を対象として敢行された広域空き巣等事件で、
24年６月までに、来日中国人５人を住居侵入、窃盗、盗品等保管等で逮捕するとともに、３県において
発生した空き巣等189件（被害総額約7,124万円）を解明した。
【事例３】
韓国人グループによる住宅を対象とした窃盗事件（９月、警視庁）
平成24年２月から同年４月までの間、東京都内のマンション・住宅等を対象として連続敢行されてい
た空き巣等事件で、同年９月までに、来日韓国人２人を住居侵入、窃盗等で逮捕するとともに、東京都
内において発生した空き巣等95件（被害総額約1,090万円）を解明した。
(2)
組織的自動車盗事件
【事例１】
ロシア人グループによる普通乗用自動車等を対象とした自動車盗事件（10月、兵庫・岡山）
平成19年５月ころから24年３月までの間、近畿・中国地方を中心に敢行された広域自動車盗事件で、
同年10月までに、来日ロシア人５人を窃盗（自動車盗）で逮捕するとともに、４県において発生した自
動車盗143件（被害総額約１億4,380万円）を解明した。
【事例２】
来日ブラジル人グループによる広域自動車盗事件（11月、群馬・長野）
平成23年７月から平成24年６月までの間、関東地方を中心に敢行された自動車盗事件で、同年11月ま
でに、来日ブラジル人９人及び日本人１人を窃盗（自動車盗）等で、ヤード管理者の日本人１人を窃盗
- 66 -
（自動車盗）及び盗品等有償譲受けで、さらに来日スリランカ人１人及び同パキスタン人１人を盗品等
運搬で、それぞれ逮捕するとともに、自動車盗約120件（被害総額約２億7,400万円）を解明した。
(3)
その他の窃盗事件
【事例１】 ペルー人グループによるショッピングセンター等を対象とした広域出店荒らし等事件（４月、
滋賀・福井・三重）
平成21年10月ころから23年９月までの間、近畿、中部、関東、四国地方のショッピングセンター等を
対象として敢行された広域出店荒らし等事件で、24年４月までに、来日ペルー人６人を窃盗等で逮捕す
るとともに、10県において発生した出店荒らし、買物盗、万引き等合計101件（被害総額約１億500万円）
を解明した。
【事例２】
中国人グループによる温泉地を対象とした広域窃盗（車上ねらい等）事件（５月、熊本・
大分・鹿児島・佐賀）
平成24年２月から同年３月までの間、九州地方の温泉地を中心に敢行された車上ねらい等事件で、同
年５月までに、来日中国人４人を窃盗（車上ねらい）等で逮捕するとともに、６県において発生した車
上ねらい等16件（被害総額約125万円）を解明した。被疑者らは、温泉旅館の駐車場に駐車中の車両の
ドアの鍵穴の縁にドライバー様のものを差し込み、こじ開けて車内の現金等を盗んでいた。
【事例３】
コロンビア人による貴金属を対象とした窃盗事件（６月、兵庫）
平成24年１月から同年２月までの間、近畿地方を中心に住宅を対象として敢行された空き巣事件で、
同年６月までに、来日コロンビア人１人を窃盗等で逮捕するとともに、２府２県において発生した空き
巣21件（被害総額約840万円）を解明した。
【事例４】 中国人グループによる化粧品等を大量窃取する広域窃盗（万引き）事件（８月、秋田・富山）
平成23年７月から24年１月までの間、東北・関東・中部地方の大型ショッピングモール等を対象とし
て大量に化粧品や健康食品を窃取する広域窃盗（万引き）事件で、同年８月までに、来日中国人３人を
逮捕するとともに、１都10県において発生した万引き49件（被害総額約1,800万円）を解明した。
【事例５】
中国人らによる広域窃盗（車上ねらい等）事件（９月、埼玉・栃木・新潟）
平成21年３月から23年11月までの間、関東・東北地方を中心に敢行された車上ねらい等事件で、24年
９月までに、来日中国人５人及び日本人１人を窃盗等で逮捕するとともに、１都８県において発生した
車上ねらい、払出盗等349件（被害総額約5,900万円）を解明した。被疑者らは、ゴルフ練習場等の駐車
場に駐車中の車両の鍵穴をドライバー様のものでこじ開け、現金やキャッシュカードを盗み、ＡＴＭで
キャッシュカードを使って現金を引き出していた。
【事例６】
ブラジル人らによる広域窃盗（車上ねらい）等事件（10月、愛知・静岡）
平成24年４月ころから同年７月ころまでの間、愛知・静岡県を中心に敢行された窃盗（車上ねらい）
事件で、同年10月までに、来日ブラジル人２人及び日本人１人を窃盗（車上ねらい）で逮捕するととも
に、愛知県及び静岡県において発生した車上ねらい220件（被害総額約300万円）を解明した。被疑者ら
は、幹線道路沿いの飲食店等の駐車場に駐車中の自動車の窓ガラスを工具で割り、車内に置かれていた
バッグ等を盗んでいた。
【事例７】
中国人によるドラッグストア等対象の広域窃盗（万引き）事件（11月、熊本・長崎）
平成24年５月から同年６月までの間、主に九州地方のドラッグストアで医薬品を対象に敢行された広
域窃盗（万引き）事件で、同年11月までに、来日中国人２人を窃盗（万引き）で逮捕するとともに、４
県において発生した万引き19件（被害総額約280万円）を解明した。被疑者らは、窃取した医薬品を宿
泊先のホテルから宅配便等を使い、東京都内や愛知県内の薬品会社等へ送って売却処分していた。
【事例８】
中国人グループによるゴルフ場を対象としたスキミング及び窃盗（払出盗等）事件（11月、
警視庁・大阪・広島・愛知・静岡・滋賀・新潟・奈良）
平成21年３月から24年２月までの間、大阪や京都、山梨等の６府県のゴルフ場において、利用客のキ
ャッシュカード等の情報を不正に読み取り現金を引き出していた事件で、同年11月までに、来日中国人
- 67 -
５人を窃盗等で逮捕するとともに、14都道府県において発生した不正作出支払用カード電磁的記録供用、
窃盗等302件（被害総額約１億4,300万円）を解明した。被疑者らは、事前にゴルフ場の貴重品ボックス
に小型カメラを仕掛け、利用客が暗証番号を打ち込む状況を録画して暗証番号を盗み取り、利用客がプ
レー中に貴重品ボックスを解錠してキャッシュカード等を抜き取り、カード情報をスキミング後、コン
ビニ店等のＡＴＭから現金を引き出していた。また、被疑者らは、発覚を遅らせるためスキミング後は、
キャッシュカード等を元に戻していた。
４
カード犯罪
【事例１】
中国人らによる偽造クレジットカード使用詐欺事件
（４月、警視庁）
平成21年３月ころから24年３月までの間、関東地方のブランド品販売店等で、偽造クレジットカード
を使用して、財布、バッグ等の商品をだまし取っていた事件で、同年４月までに、来日中国人１人及び
日本人１人を不正作出支払用カード電磁的記録供用、詐欺等で逮捕するとともに、偽造工場を摘発して
パソコン、カードリーダーライター、偽造クレジットカード、生カード等を押収し、１都３県において
発生した不正作出支払用カード電磁的記録供用、詐欺等合計約300件（被害総額約5,500万円）を解明し
た。
【事例２】
中国人らによるクレジットカード不正使用による電子計算機使用詐欺事件（７月、石川）
平成23年12月、石川県内の飲食店で酔客から不正に入手したクレジットカードを使用し、飲食代金と
して、不正な決済を行って財産上不法な利益を得ていた事件で、24年７月までに、飲食店経営者の来日
中国人１人及び自己の店舗のカード決済用機械を同中国人に使用させていた飲食店経営の日本人２人
を、窃盗、電子計算機使用詐欺等で検挙した。被疑者らは、泥酔した客の財布からクレジットカードを
盗み、客名義のカードで架空の飲食代を決済し、約110万円をだまし取っていた。
【事例３】
中国人らによる偽造クレジットカードを使用した詐欺事件（11月、埼玉）
平成23年１月から24年２月までの間、埼玉県内のドラッグストア等で偽造クレジットカードを使い商
品をだまし取っていた事件で、同年11月までに、来日中国人男女２人を不正作出支払用カード電磁的記
録供用、詐欺で逮捕するとともに、詐欺等５件（被害総額約12万7,000円相当）を解明した。被疑者ら
は、県内の温泉施設等の利用者のカード情報をスキミングしており、両名の自宅からは、偽造クレジッ
トカード、カードリーダーライター及び約2,600人分のカード情報が保存されたＵＳＢメモリー等を発
見し押収した。
【事例４】
中国人犯罪組織によるチケット予約サービスを狙った多額詐欺事件（11月、警視庁）
平成23年８月ころから24年10月までの間、コンビニエンスストアで取り扱っているチケット予約サー
ビスを利用し、不正に入手した他人名義のクレジットカード情報を使用して、イベントやテーマパーク
の入場券等のチケットをだまし取り、金券ショップで換金していた事件で、同年11月までに、来日中国
人８人を詐欺等で逮捕するとともに、偽造工場を摘発してパソコン、カードリーダーライター、偽造ク
レジットカード、生カード等を押収し、詐欺等合計約1,800件（被害総額約１億2,000万円）を解明した。
５
詐欺
【事例１】
トルコ人による難民保護費不正受給事件（２月、警視庁）
国が難民認定申請中の生活困窮者に対して生活費を支給する難民保護費制度を悪用し、難民保護費を
だまし取っていた事件で、平成24年２月までに、来日トルコ人１人を詐欺で逮捕した。被疑者は、実際
には稼働によって収入及び預金があったにもかかわらず、無収入、無資産である旨の虚偽の申告書を外
務省委託先の財団法人に提出して、22年８月から11月までの間、13回に分けて銀行振込により約74万円
をだまし取っていた。
- 68 -
【事例２】
ブラジル人らによる生活福祉資金借用名下の詐欺等事件（７月、静岡）
低金利又は無利子で貸付けを受けられる国の生活福祉資金貸付制度を利用し、住宅入居費をだまし取
った事件で、平成24年７月までに、来日ブラジル人２人及び不動産業者の日本人１人を詐欺で逮捕した。
被疑者らは、入居費用を水増した申込書を作成し、同制度の窓口となっている市社会福祉協議会へ提
出し、21年11月及び22年１月の合計２回、県社会福祉協議会から現金合計約68万円をだまし取っていた。
【事例３】
カメルーン人によるブラックマネー詐欺未遂事件（10月、神奈川）
平成24年７月、神奈川県内の会社役員に対して、特殊な薬品で黒い紙幣に変えて日本に持ち込んだ大
量の紙幣を元に戻す薬品が要ると嘘をつき、現金1,500万円をだまし取ろうとした事件で、同年10月ま
でに来日カメルーン人２人を詐欺未遂で逮捕した。被疑者らは、被害者の会社役員に対して、「祖国か
ら持ち出した２億円のブラックマネーを本物の１万円札に戻すための薬品代1,500万円が必要だ。３割
を報酬に渡す。」などと嘘をいい、被害者の面前で、黒い紙片に薬品をかけて１万円札に復元したかの
ように実演して見せたが、被害者が警察に届出たことから未遂に終わった。
【事例４】
ネパール人による難民保護費不正受給詐欺事件（11月、愛知）
難民認定申請中の生活困窮者に支払われる難民保護費を不正に受給した事件で、平成24年10月までに、
来日ネパール人３人及び日本人１人を詐欺等で逮捕した。被疑者らは、本当は来日直後の平成22年４月
から就労して収入を得ていたが、収入がない等と虚偽の申請を行い、約２年６ヶ月の間、約167万円を
だまし取っていた。また、その後の捜査により、被疑者の知人の来日ネパール人１人も同様の方法で、
難民保護費として約72万円をだまし取っていた事実が裏付けられ、同年11月までに逮捕した。
【事例５】
中国人による国民健康保険海外療養費支給制度を悪用した詐欺等事件（12月、大阪）
外国で支払った医療費の一部が支給される国民健康保険の海外療養費を悪用して現金をだまし取って
いた事件で、平成24年12月までに、来日中国人延べ13人を有印私文書偽造・同行使、詐欺等で逮捕した。
被疑者らは、中国の病院へ病気療養のため数週間入院していたと嘘の申請書類を作成して市役所へ提出
し、海外療養費等約150万円をだまし取っていた。
６
その他の刑法犯
【事例１】
イラン人らによる略取・逮捕監禁・傷害事件（11月、愛知）
平成24年５月、愛知県内の賃貸住宅において、イラン人男性１人が暴行を加えられた上、走行中の車
両内に不法に逮捕監禁された事件で、同年11月までに、来日イラン人１人及び暴力団関係者を含む日本
人２人を生命身体加害目的略取、逮捕監禁、傷害で逮捕した。
【事例２】
中国人らによる会社分割制度を悪用したペーパー会社大量不正設立等事件（12月、広島）
会社分割制度を悪用して、無資格で多数の会社設立手続を業として行っていた事件で、平成24年12月
までに、来日中国人１人及び日本人（中国籍から日本国籍に帰化した者）２人を電磁的公正証書原本不
実記録・同供用、司法書士法違反、詐欺等で逮捕した。被疑者らは、インターネットのホームページに
広告を掲示して顧客を募り、中国人顧客の依頼を受け、資本金を仮装し代表取締役等を偽る方法で約50
のペーパー会社を不正に設立していた。被疑者らが設立したペーパー会社は、詐欺、偽ブランド販売、
偽装滞在等に関わる犯罪組織に売却されていた。
７
サイバー犯罪
【事例１】
中国人グループによるインターネット通販サイトを悪用したクレジットカード不正利用に係
る私印偽造・同使用等事件（５月、香川）
平成24年４月ころから同年５月までの間、インターネット上の家電量販店の販売サイトにおいて、他
人名義のクレジットカード情報を不正に入力して商品を注文し、デジタルカメラ等の家電製品をだまし
取っていた事件で、同年５月までに、来日中国人４人を私印偽造・同使用で逮捕した。
- 69 -
【事例２】
中国人らによるインターネット通販サイトを悪用したクレジットカード不正利用に係る私印
偽造・同使用等事件（９月、大阪）
平成24年３月ころから同年４月までの間、インターネット上の家電量販店の販売サイトにおいて、他
人名義のクレジットカード情報を不正に入力して商品を注文し、デジタルカメラ等をだまし取っていた
事件で、同年９月までに、来日中国人３人及び日本人１人を私印偽造・同使用で逮捕した。
【事例３】
中国人グループによるネットバンキングを対象とした不正送金事件（10月、福岡・埼玉）
平成23年８月から同年９月までの間、インターネットバンキングが不正アクセスされ、預金が別口座
へ不正に送金された事件で、24年10月までに、犯行指示役、不正に送金された現金の引出役及び不正送
金先口座の調達役の来日中国人13人を、窃盗、不正アクセス禁止法違反等で逮捕した。被疑者らは、不
正に入手したインターネットバンキング利用者のＩＤやパスワードを使用して、不正に預金を別口座に
送金していた。不正アクセスにより手に入れた現金は、共犯者がＡＴＭから引き出していた。
８
不法入国事犯
【事例１】
中国人による不法入国事件（２月、山口）
日本への入国を企図した中国人が、有効な旅券又は乗員手帳を所持せず、中国から山口県下関港に到
着するパナマ共和国船籍貨客船内に潜伏して不法入国した事件で、平成24年２月、来日中国人１人を入
管法違反（不法入国）で逮捕した。
【事例２】
中国人による不法入国、国民健康保険詐欺等事件（２月、石川）
偽名の旅券を使用して中国から不法入国した中国人女性が、偽名を使い石川県内で日本人男性と結婚
し不法に在留資格を取得した上、日中間の出入国を繰り返し、さらに、不正に入手した国民健康保険被
保険者証を使用して、一部負担分を除く医療費の支払いを免れていた事件で、平成24年２月までに、来
日中国人女性１人を、入管法違反（不法入国等）、電磁的公正証書原本不実記録・同供用、詐欺等で検
挙した。
【事例３】
フィリピン人による親族等を偽装した組織的な不法入国事件（２月、長野・山梨・兵庫）
日本での稼働を希望するフィリピン人女性を日本人男性と偽装結婚させて、「日本人配偶者等」の在
留資格を取得させた後、同女性の連れ子と称して複数の偽装親族を不法に入国させていた事件で、平成
24年２月までに、不法入国を手引きしたブローカーの来日フィリピン人女性１人を入管法違反（営利目
的不法入国援助）で逮捕するとともに、偽造旅券で不法入国していた来日フィリピン人男女15人を入管
法違反（不法在留）で逮捕した。ブローカーのフィリピン人女性は、平成11年から19年ころまでの間、
フィリピン人女性を日本人男性と偽装結婚させ、同女性らに長期在留資格や永住権を取得させた上で、
別のフィリピン人男女を親族等と偽装して不法に入国させていた。
【事例４】
中国人による他人名義の旅券を使用した不法入国事件（６月、千葉）
日本での稼働を希望し、他人名義の中国旅券を使用して中国から成田空港へ到着する航空機で不法入
国した事件で、平成24年６月、来日中国人１人を入管法違反（不法入国）で逮捕した。被疑者は、中国
国内で他人になりすまして旅券を取得し日本への入国を試みたが、同人には強制退去歴があり、上陸審
査の際の外国人個人識別情報認証システムでの指紋照合により、他人名義の旅券であることが判明した。
【事例５】
トルコ人による他人名義の旅券を使用した不法入国事件（７月、千葉）
他人名義の旅券を使用し、ロシアから成田空港へ到着する航空機で不法入国した事件で、平成24年７
月、来日トルコ人１人を入管法違反（不法入国）で逮捕した。被疑者は、トルコ国内で他人になりすま
し、トルコ旅券を取得し日本への入国を試みたが、同人には強制退去歴があり、上陸審査の際の外国人
個人識別情報認証システムでの指紋照合により、他人名義の旅券であることが判明した。
【事例６】
フィリピン人による親族等を偽装した不法入国事件（10月、兵庫）
日本人男性と結婚し、永住者の在留資格を有する来日フィリピン人女性がフィリピン国内のブローカ
ーや親族と結託して、実弟や甥、姪などの親族を自己の連れ子やその配偶者として身分偽装させていた
- 70 -
事件で、不法に入国していた来日フィリピン人男女４人を入管法違反（不法在留）で逮捕した。
９
(1)
薬物事犯
密売・所持・使用事犯
【事例１】
イラン人らによる覚醒剤等密売事件（３月、愛知・静岡）
イラン人らが覚醒剤を密売していた事件で、平成24年３月までに、来日イラン人１人及び同コロンビ
ア人１人を覚せい剤取締法（営利目的譲渡）違反で、客の日本人２人を同法（所持）違反等で、それぞ
れ逮捕した。
【事例２】
ベトナム人による大量大麻栽培事件（12月、埼玉・群馬）
埼玉県及び群馬県内の家屋等で、大麻草を大量に栽培、製造していた事件で、平成24年12月までに、
来日ベトナム人６人を大麻取締法（営利目的所持、栽培）違反で検挙するとともに、大麻草約750本、
乾燥大麻合計約75キログラムを押収した。
(2)
密輸入事犯
【事例１】
中国人グループによる覚醒剤密輸入事件（４月、岡山、神奈川、福岡）
船舶を利用して大量の覚醒剤を密輸入した事件で、平成24年４月までに、来日中国人４人を覚せい剤
取締法違反（営利目的輸入）で逮捕するとともに、岡山港に入港した貨物船から覚醒剤約３キログラム
を押収した。
【事例２】
フランス人らによる覚醒剤密輸入事件（５月、愛知）
ベルギーから中部空港行きの航空機を利用し、手荷物内に隠し覚醒剤を密輸入した事件で、平成24年
５月までに、来日フランス人１人及び同オランダ人１人を覚せい剤取締法（営利目的輸入）違反で逮捕
するとともに、覚醒剤約3.2キログラムを押収した。
【事例３】
メキシコ人らによる覚醒剤密輸入事件（６月、埼玉・警視庁・千葉）
メキシコから航空郵便を利用し、覚醒剤を密輸入した事件で、平成24年６月までに、来日メキシコ人
１人、同ペルー人１人、同コロンビア人２人及び日本人３人を覚せい剤取締法（営利目的輸入）違反等
で逮捕するとともに、覚醒剤合計約5.25キログラムを押収した。
【事例４】
アメリカ人留学生による乾燥大麻密輸入事件（７月、徳島）
国際スピード郵便（ＥＭＳ）を利用してアメリカから乾燥大麻を密輸入した事件で、平成24年７月ま
でに、来日アメリカ人１人を大麻取締法（密輸入）違反、関税法違反で逮捕するとともに、乾燥大麻約
5.75グラムを押収した。
【事例５】
ネパール人による国際宅配貨物を利用した大麻樹脂密輸入事件（７月、愛知）
インドから国際宅配貨物内の壺の中に大麻樹脂を隠匿して密輸入した事件で、平成24年７月までに、
来日ネパール人１人を大麻取締法（営利目的輸入）違反で逮捕するとともに、大麻樹脂約９キログラム
を押収した。
【事例６】
中国人らによる国際スピード郵便利用による覚醒剤密輸入事件（８月、愛知）
中国から国際スピード郵便（ＥＭＳ）を利用して、万年筆内に覚醒剤を隠匿して密輸入した事件で、
平成24年８月までに、来日中国人１人及び荷受人の日本人２人を覚せい剤取締法（共謀による輸入）違
反で逮捕するとともに、覚醒剤約２キログラムを押収した。
10
その他の特別法犯
【事例１】
中国人グループによる風営適正化法違反、偽装結婚事件（２月、福島）
福島県内の風俗店で、性的サービスを提供するなどしていた事件で、平成24年１月、来日中国人女性
４人を風営適正化法違反（店舗型性風俗特殊営業の禁止区域営業）で逮捕した。また、その後の捜査に
- 71 -
より、逮捕した中国人女性が偽装結婚していた事実が裏付けられ、同年２月までに、仲介者の来日中国
人１人及び日本人１人並びに偽装結婚当事者の来日中国人女性１人及び日本人男性１人を公正証書原本
不実記載・同行使で逮捕した。
【事例２】
キリスト教牧師らによる資格外活動幇助事件（２月、警視庁）
風俗店で働く韓国人女性に長期在留資格を取得させるため、東京都内にあるキリスト教会の宣教師と
する内容虚偽の申請書等を東京入管に提出するなどして資格外活動を容易にした事件で、平成24年２月
までに、来日韓国人女性１人を入管法違反（資格外活動）で逮捕するとともに、牧師の日本人（韓国籍
から日本国籍に帰化した者）１人及び宣教師の来日韓国人１人を入管法違反（資格外活動）幇助で逮捕
した。
【事例３】
韓国人による商標法違反事件（２月、奈良、石川）
大阪市内で偽ブランドのバッグ等を販売目的で所持していた事件で、平成24年２月までに、洋装品卸
売業の来日韓国人２人を商標法違反（販売目的の所持）で逮捕するとともに、偽ブランドのバック、財
布等約580点を押収した。また、偽ブランドのバッグを本物と偽って古物店に売却し、現金をだまし取
っていた来日中国人ら７人を詐欺等で、それぞれ逮捕した。
【事例４】
中国人グループによる組織的偽装結婚及び違法エステ事件（３月、広島、島根）
平成23年11月、島根県内の店舗で「香港健康マッサージ」と称して性的なサービスを提供するなどし
ていた事件で、24年３月までに、エステ店を経営していた来日中国人女性１人を風営適正化法違反（店
舗型性風俗特殊営業の禁止区域営業）で、従業員の来日中国人女性５人を風営適正化法違反、あん摩法
違反等で、それぞれ逮捕した。また、エステ店を経営していた中国人女性は、日本での長期在留資格の
取得を目的とした中国人同士の偽装結婚をあっせんし報酬として50万円を得ていたことから、同女性を
含む来日中国人男女４人を公正証書原本不実記録・同供用で逮捕した。
なお、偽装結婚していた中国人男性は、広域窃盗組織の一員として犯行を重ねていた。
【事例５】
中国人らによる風営適正化法違反、偽装結婚等事件（６月、千葉）
千葉県内の禁止地域において、店舗型性風俗店を経営し売春の周旋や勧誘を行っていた事件で、平成
24年６月までに、経営者の来日中国人女性２人を売春防止法違反（周旋目的勧誘等）で、禁止地域にお
いて店舗型マッサージ店を営んでいた店長等日本人３人を風営適正化法違反（店舗型性風俗特殊営業の
禁止区域営業）等で、同地区で売春の客引き行為をしていた来日中国人男女６人及び日本人男性１人を
売春防止法違反（周旋目的の勧誘等）で、それぞれ逮捕した。また、経営者からみかじめ料を受け取っ
ていた暴力団員２人を組織的犯罪処罰法違反(犯罪収益等収受）で逮捕するとともに、同経営者が関係
する偽装結婚事実を特定し、偽装結婚のブローカーの中国人女性１人を含む来日中国人女性２人及び日
本人男性１人を、公正証書原本不実記載・同行使で逮捕した。
【事例６】
フィリピン人による商標法違反事件（６月、山口）
山口県内において、偽ブランド商品を販売譲渡目的で所持していた事件で、平成24年６月までに、来
日フィリピン人１人を商標法違反（販売目的所持）で逮捕するとともに、偽ブランドのバッグや時計な
ど約105点を押収した。
【事例７】
中国人らによる風営適正化法違反事件（８月、岐阜）
岐阜県内の店舗型性風俗店３店舗において、性的サービスを提供するなどしていた事件で、平成24年
８月までに、強引な客引き行為や禁止場所で店舗型性風俗店の営業を行っていた風俗店経営者の来日中
国人女性１人、日本人（中国籍からの日本国籍に帰化人した者）１人及び従業員の来日中国人女性15人
を風営適正化法違反（店舗型性風俗特殊営業の禁止地域営業）で逮捕した。また、その後の捜査により、
県条例で店舗型風俗店の営業が禁止されている地域にあるビルの部屋を店舗として提供していた暴力団
関係者ら日本人２人を同法違反（店舗型性風俗特殊営業の禁止地域営業）幇助で逮捕した。
【事例８】
中国人グループによる売春防止法違反等事件（10月、宮城）
宮城県内において、不法滞在の中国人女性に男性客を紹介して売春をさせたり、営業禁止地域内で店
舗型性風俗店を営業していた事件で、平成24年７月までに、来日中国人女性12人、同中国人男性２人及
- 72 -
び日本人男性３人を売春防止法違反（勧誘・周旋）、風営適正化法違反（禁止地域営業等）、入管法違
反（不法残留）等で、それぞれ逮捕した。また、宮城県内の禁止地域にある店舗型性風俗店舗において、
性的サービスを提供するなどしていた事件で、24年10月までに、経営者の日本人男性（中国籍から日本
国籍に帰化した者）１人及び従業員の来日中国人女性５人、日本人男性１人を風営適正化法違反（店舗
型性風俗特殊営業の禁止地域営業）で、従業員の来日中国人女性２人及び日本人女性（中国籍から日本
国籍に帰化した者）１人を風営適正化法違反（禁止行為）で、それぞれ逮捕した。
【事例９】
中国人らによる売春防止法違反、風営適正化法違反等事件（11月、千葉・栃木）
千葉県及び栃木県内の店舗型性風俗店４店舗において、性的サービスを提供するなどしていた事件で、
平成24年11月までに、禁止地域で個室マッサージ店を営んでいた経営者等の来日中国人男女３人及び日
本人男性４人を風営適正化法違反（店舗型性風俗特殊営業の禁止地域営業）で、同店の従業員の来日中
国人女性５人、同タイ女性１人及び日本人（中国籍から日本国籍に帰化した者）女性２人を同法違反（店
舗型性風俗特殊営業の禁止地域営業）幇助で、それぞれ逮捕した。
なお、その後の捜査により、風俗店経営者等の来日中国人３人及び日本人３人は、店に訪れた客に対
して売春を周旋していた事実が裏付けられ、売春防止法違反（周旋）で逮捕した。
【事例10】
中国人による組織的犯罪処罰法違反（犯罪収益等隠匿）事件（11月、神奈川）
平成24年５月、欧州で発生した誘拐事件を巡り、身代金約１億8,000万円を犯罪収益と知りながら、
自己が経営するリサイクル会社名義の口座に商取引で得たものと偽って隠匿した事件で、同年11月まで
に、来日中国人１人を組織的犯罪処罰法違反（犯罪収益等隠匿）で逮捕した。被疑者は、日本の銀行に
開設した会社名義の口座に、誘拐事件の身代金約１億8,000万円が海外から４回に分けて送金されたが、
銀行からの入金についての問い合わせに、「商取引の手付け金だ。」等と虚偽の説明をした上、虚偽の
契約書等を提出し、犯罪収益を正当な事業費用であるように装っていた。
- 73 -
資
料
入国者の推移（法務省統計）
外国人入国者数
前年比
うち新規入国者数
前年比
H5
3,747,157
-4.6%
3,040,719
H6
3,831,367
2.2%
3,091,581
-6.5%
1.7%
H7
3,732,450
-2.6%
2,934,428
-5.1%
H8
4,244,529
13.7%
3,410,026
16.2%
H9
4,669,514
10.0%
3,809,679
11.7%
H10
4,556,845
-2.4%
3,667,813
-3.7%
H11
4,901,317
7.6%
3,959,621
8.0%
H12
5,272,095
7.6%
4,256,403
7.5%
H13
5,286,310
0.3%
4,229,257
-0.6%
H14
5,771,975
9.2%
4,646,240
9.9%
H15
5,727,240
-0.8%
4,633,892
0.3%
H16
6,756,830
18.0%
5,508,926
18.9%
H17
7,450,103
10.3%
6,120,709
11.1%
H18
8,107,963
8.8%
6,733,585
10.0%
H19
9,152,186
12.9%
7,721,258
14.7%
H20
9,146,108
-0.1%
7,711,828
-0.1%
H21
7,581,330
-17.1%
6,119,394
-20.6%
H22
9,443,696
24.6%
7,919,726
29.4%
H23
7,135,407
-24.4%
5,448,019
-31.2%
H24
9,173,921
28.6%
7,551,402
38.6%
※H24数値については速報値
不法残留者数（法務省統計）
不法残留者数推移
在留資格別不法残留者数 （ H24.1.1現在 ）
不法残留者数
不法残留者数
構成比
H 2. 7. 1
106,497
H 3. 5. 1
159,828
H 4. 5. 1
278,892
H 5. 5. 1
298,646
H 6. 5. 1
293,800
H 7. 5. 1
286,704
H 8. 5. 1
284,500
H 9. 1. 1
282,986
H10. 1. 1
276,810
H11. 1. 1
271,048
H12. 1. 1
251,697
H13. 1. 1
232,121
韓
国
16,927
25.2%
H14. 1. 1
224,067
中
国
7,807
11.6%
H15. 1. 1
220,552
フ ィ リ ピ ン
6,908
10.3%
H16. 1. 1
219,418
中国（台湾）
4,571
6.8%
H17. 1. 1
207,299
3,714
5.5%
H18. 1. 1
193,745
マレーシア
2,237
3.3%
H19. 1. 1
170,839
シン ガ ポール
1,586
2.4%
H20. 1. 1
149,785
ペ ル ー
1,377
2.1%
H21. 1. 1
113,072
ブ ラ ジ ル
1,290
1.9%
H22. 1. 1
91,778
ス リ ラン カ
1,256
1.9%
H23. 1. 1
78,488
そ の 他
19,392
28.9%
H24. 1. 1
67,065
67,065
-
短 期 滞 在
日本人の配 偶者等
46,845
69.9%
5,060
7.5%
留
学
3,187
4.8%
興
行
2,956
4.4%
定 住 者
2,627
3.9%
そ の 他
6,390
9.5%
合
計
67,065
-
国籍等別不法残留者数 （ H24.1.1現在 ）
不法残留者数
タ
合
- 74 -
イ
計
構成比
国籍・出身地別外国人登録者の推移(法務省統計)
総数
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
1,851,758
1,915,030
1,973,747
2,011,555
2,084,919
2,152,973
2,217,426
2,186,121
2,134,151
2,078,508
中国
424,282
462,396
487,570
519,561
560,741
606,889
655,377
680,518
687,156
674,879
韓国・朝鮮
625,422
613,791
607,419
598,687
598,219
593,489
589,239
578,495
565,989
545,401
ブラジル
268,332
274,700
286,557
302,080
312,979
316,967
312,582
267,456
230,552
210,032
フィリピン
169,359
185,237
199,394
187,261
193,488
202,592
210,617
211,716
210,181
209,376
ペルー
51,772
53,649
55,750
57,728
58,721
59,696
59,723
57,464
54,636
52,843
米国
47,970
47,836
48,844
49,390
51,321
51,851
52,683
52,149
50,667
49,815
ベトナム
21,050
23,853
26,018
28,932
32,485
36,860
41,136
41,000
41,781
44,690
タイ
33,736
34,825
36,347
37,703
39,618
41,384
42,609
42,686
41,279
42,750
インドネシア
21,671
22,862
23,890
25,097
24,858
25,620
27,250
25,546
24,895
24,660
インド
13,340
14,234
15,480
16,988
18,906
20,589
22,335
22,858
22,497
21,501
ネパール
4,593
5,181
5,929
6,953
7,844
9,384
12,286
15,255
17,525
20,383
英国
18,508
18,230
18,082
17,494
17,804
17,328
17,011
16,597
16,044
15,496
パキスタン
8,225
8,384
8,610
8,789
9,086
9,332
9,856
10,295
10,299
10,849
カナダ
11,873
11,984
12,110
12,022
11,893
11,459
11,016
10,652
9,995
9,484
バングラデシュ
8,703
9,707
10,724
11,015
11,329
11,255
11,414
11,162
10,175
9,413
スリランカ
7,312
7,985
8,764
9,013
8,855
8,691
8,799
8,973
9,097
9,303
オーストラリア
11,402
11,582
11,704
11,277
11,433
11,033
10,708
10,265
9,756
9,166
ミャンマー
5,386
5,600
5,409
5,342
5,914
6,735
7,789
8,366
8,577
8,692
フランス
6,368
6,609
6,957
7,337
8,146
8,780
9,347
9,193
9,060
8,423
マレーシア
9,487
9,008
8,402
7,910
7,902
7,951
8,291
8,344
8,364
8,136
ロシア
6,026
6,734
7,164
7,110
7,279
7,346
7,641
7,814
7,814
7,566
ボリビア
4,869
5,161
5,655
6,139
6,327
6,505
6,527
6,094
5,720
5,567
モンゴル
2,545
3,270
3,456
3,762
4,159
4,327
4,753
4,917
4,949
5,567
イラン
5,769
5,621
5,403
5,227
5,198
5,165
5,059
5,018
4,841
5,567
ドイツ
4,688
4,893
5,025
5,356
5,705
5,915
6,018
6,006
5,971
5,303
ナイジェリア
2,263
2,354
2,405
2,389
2,456
2,523
2,598
2,676
2,729
2,730
コロンビア
2,989
3,053
2,991
2,902
2,893
2,848
2,803
2,705
2,606
2,505
パラグアイ
1,895
2,035
2,152
2,287
2,439
2,556
2,542
2,240
2,098
1,984
その他
51,923
54,256
55,536
55,804
56,921
57,903
59,417
59,661
58,898
56,427
在留資格別(日本人の配偶者等)・国籍・出身地別外国人登録者の推移
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
271,719
262,778
257,292
259,656
260,955
256,980
245,497
221,923
196,248
181,617
53,126
52,016
51,854
54,569
55,860
56,990
57,336
56,510
53,697
51,184
フ ィ リ ピ ン
45,510
44,366
43,817
45,148
49,195
51,076
49,980
46,027
41,255
38,249
ブ ラ ジ ル
90,732
85,482
82,173
78,851
74,001
67,472
58,445
43,443
30,003
23,921
韓国・朝鮮
21,868
21,285
21,083
21,837
22,429
22,340
21,990
21,052
19,761
18,780
12,838
12,243
11,527
11,097
10,405
9,997
9,588
9,113
8,651
8,549
47,645
47,386
46,838
48,154
49,065
49,105
48,158
45,778
42,881
40,934
総数
中
国
タ
そ
イ
の 他
在留資格別(留学)・国籍・出身地別外国人登録者の推移
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
110,415
125,597
129,873
129,568
131,789
132,460
138,514
145,909
201,511
188,605
73,795
87,091
90,746
89,374
88,074
85,905
88,812
94,355
134,483
127,435
韓国・朝鮮
17,091
16,951
16,444
16,309
17,097
17,902
19,441
19,807
27,066
21,678
ベ ト ナ ム
1,264
1,545
1,761
2,165
2,472
2,930
3,202
3,552
5,147
5,767
総数
中
国
ネ パ ー ル
タ
イ
そ の 他
365
446
518
869
1,138
1,398
1,554
1,681
3,022
3,589
1,760
1,921
1,950
1,902
2,203
2,361
2,502
2,656
3,542
3,315
16,140
17,643
18,454
18,949
20,805
21,964
23,003
23,858
28,251
26,821
- 75 -
在留資格別(就学)・国籍・出身地別外国人登録者の推移
H14
総数
中
国
H22
H23
47,198
50,473
43,208
28,147
36,721
38,130
41,313
46,759
-
-
35,450
38,873
29,430
15,915
21,681
22,094
25,043
32,408
-
-
7,236
6,560
7,286
6,397
8,254
9,742
10,286
7,804
-
-
韓国・朝鮮
ネ パ ー ル
タ
H17
H18
H19
H20
H21
642
575
643
906
-
451
642
687
769
854
-
-
924
1,005
803
701
832
-
-
3,880
4,497
4,229
3,871
3,955
-
-
H22
H23
290
572
580
445
474
597
201
314
802
3,671
3,962
4,521
イ
の 他
H16
195
ベ ト ナ ム
そ
H15
在留資格別(研修)・国籍・出身地別外国人登録者の推移
H14
総数
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
39,067
44,464
54,317
54,107
70,519
88,086
86,826
65,209
9,343
3,388
中
国
26,945
30,763
40,136
40,539
52,901
66,576
65,716
50,487
5,602
1,275
タ
イ
1,421
1,314
1,566
1,692
2,121
2,583
2,324
1,725
587
431
フ ィ リ ピ ン
2,329
2,689
2,888
2,906
3,738
4,919
4,938
3,970
730
308
インドネ シア
3,813
4,234
4,189
3,440
4,407
5,069
5,085
3,053
743
260
ベ ト ナ ム
2,516
3,528
3,491
3,380
5,148
6,704
6,763
4,355
663
258
2,043
1,936
2,047
2,150
2,204
2,235
2,000
1,619
1,018
856
そ
の 他
在留資格別(技能実習)・国籍・出身地別外国人登録者の推移
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
ベ ト ナ ム
-
-
-
-
-
-
フ ィ リ ピ ン
-
-
-
-
-
インドネ シア
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
総数
中
国
タ
そ
イ
の 他
H22
H23
-
100,008
141,994
-
78,324
107,601
-
-
7,922
13,524
-
-
-
5,600
8,233
-
-
-
-
5,343
8,016
-
-
-
-
-
1,832
2,983
-
-
-
-
-
987
1,637
在留資格別(定住者)・国籍・出身地別外国人登録者の推移
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
243,451
245,147
250,734
265,639
268,836
268,604
258,498
221,771
194,602
177,983
ブ ラ ジ ル
139,826
140,552
144,407
153,185
153,141
148,528
137,005
101,250
77,359
62,077
フ ィ リ ピ ン
18,246
21,117
23,756
26,811
29,907
33,332
35,717
37,131
37,870
39,331
35,020
33,292
32,130
33,086
33,305
33,816
33,600
33,651
32,048
30,498
ペ ル ー
21,538
21,045
20,779
21,428
20,612
20,255
18,969
16,695
14,849
13,496
韓国・朝鮮
9,091
8,941
8,751
8,908
8,891
8,803
8,722
8,622
8,374
8,288
19,730
20,200
20,911
22,221
22,980
23,870
24,485
24,422
24,102
24,293
総数
中
そ
国
の 他
在留資格別(永住者)・国籍・出身地別外国人登録者の推移
総数
中
国
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
223,875
267,011
312,964
349,804
394,477
439,757
492,056
533,472
565,089
598,440
70,599
83,321
96,647
106,269
117,329
128,501
142,469
156,295
169,484
184,216
ブ ラ ジ ル
31,203
41,771
52,581
63,643
78,523
94,358
110,267
116,228
117,760
119,748
フ ィ リ ピ ン
32,796
39,733
47,407
53,430
60,225
67,131
75,806
84,407
92,754
99,604
韓国・朝鮮
37,121
39,807
42,960
45,184
47,679
49,914
53,106
56,171
58,082
60,262
ペ ル ー
13,975
17,213
20,401
22,625
25,132
27,570
29,976
31,711
32,416
33,307
そ
38,181
45,166
52,968
58,653
65,589
72,283
80,432
88,660
94,593
101,303
の 他
- 76 -
来日外国人検挙状況 （ 罪種等別 / 国籍・地域別 / 降順 ）
刑法犯検挙件数
刑法犯検挙人員
H23
総
数
中
国
構成比
H24
構成比 増減数 増減率
12,582 100.0% 11,142 100.0% -1,440
H23
総
-11.4%
構成比
H24
構成比 増減数 増減率
数
5,889 100.0%
5,423 100.0%
-466
-7.9%
41.5%
2,160
39.8%
-285
-11.7%
6,185
49.2%
4,847
43.5% -1,338
-21.6%
中
国
2,445
1,552
12.3%
1,225
11.0%
-327
-21.1%
韓
国
569
9.7%
513
9.5%
-56
-9.8%
610
4.8%
1,089
9.8%
479
78.5%
ベ ト ナ ム
582
9.9%
510
9.4%
-72
-12.4%
ブ ラ ジ ル
1,366
10.9%
1,004
9.0%
-362
-26.5%
ブ ラ ジ ル
426
7.2%
438
8.1%
12
2.8%
フ ィ リ ピ ン
439
3.5%
513
4.6%
74
16.9%
フ ィ リ ピ ン
455
7.7%
408
7.5%
-47
-10.3%
240
4.1%
193
3.6%
-47
-19.6%
138
2.3%
121
2.2%
-17
-12.3%
77
1.3%
78
1.4%
1
1.3%
54
0.9%
72
1.3%
18
33.3%
ベ ト ナ ム
韓
国
ペ
ル
ー
607
4.8%
298
2.7%
-309
-50.9%
ロ
シ
ア
159
1.3%
252
2.3%
93
58.5%
カ
ナ
ダ
83
0.7%
247
2.2%
94
0.7%
168
1.5%
ス リ ラ ン カ
バン グラ デ シ ュ
そ
の
他
40
0.3%
145
1.3%
1,447
11.5%
1,354
12.2%
74
-93
総
数
中
構成比
138 100.0%
国
H24
23.8%
-8
-5.8%
-16
-34.0%
ブ ラ ジ ル
21
15.2%
26
20.0%
5
23.8%
ベ ト ナ ム
13
9.4%
19
14.6%
6
46.2%
5
3.6%
13
10.0%
16
11.6%
11
8.5%
3
2.2%
7
5.4%
フ ィ リ ピ ン
9
6.5%
6
4.6%
-3
-33.3%
ナイジェリア
2
1.4%
3
2.3%
1
50.0%
0.0%
2
1.5%
2
0.0%
ペ
国
ル
ー
ド
イ
ラ
ン
0
0.0%
2
1.5%
2
0.0%
そ
の
他
22
15.9%
10
7.7%
-12
-54.5%
強盗検挙件数
構成比
H24
構成比
80 100.0%
83 100.0%
12
15.0%
22
26.5%
ベ ト ナ ム
10
12.5%
17
20.5%
28
35.0%
11
13.3%
3
3.8%
10
12.0%
7
8.8%
7
8.4%
0
2
2.5%
6
7.2%
4 200.0%
フ ィ リ ピ ン
3
3.8%
4
4.8%
1
33.3%
カ ン ボ ジ ア
0
0.0%
1
1.2%
1
0.0%
韓
ペ
国
ル
タ
ー
イ
数
中
58
1.0%
64
1.2%
6
10.3%
845
14.3%
866
16.0%
21
2.5%
構成比
147 100.0%
国
H24
構成比 増減数 増減率
133 100.0%
-9.5%
-26.7%
ブ ラ ジ ル
22
15.0%
22
16.5%
0
0.0%
ベ ト ナ ム
14
9.5%
19
14.3%
5
35.7%
20
13.6%
13
9.8%
-7
-35.0%
6
4.1%
11
8.3%
5
83.3%
5
3.4%
7
5.3%
2
40.0%
韓
国
ペ
ル
ー
フ ィ リ ピ ン
24.8%
-12
30.6%
ア メ リ カ
33
-14
45
8
5.4%
6
4.5%
-2
-25.0%
4
2.7%
3
2.3%
-1
-25.0%
ナイジェリア
3
2.0%
3
2.3%
0
0.0%
ボ リ ビ ア
0
0.0%
3
2.3%
3
0.0%
20
13.6%
13
9.8%
-7
-35.0%
タ
そ
イ
の
他
増減数 増減率
ブ ラ ジ ル
国
他
強盗検挙人員
H23
中
の
総
4 133.3%
ン
ア メ リ カ
ア
H23
-31.3%
イ
数
そ
8 160.0%
-5
0
総
シ
凶悪犯( 殺人､ 強盗､ 放火､ 強姦) 検挙人員
34.1%
韓
イ
ネ パ ー ル
-6.4%
47
ア メ リ カ
ー
構成比 増減数 増減率
130 100.0%
31
ロ
78.7%
105 262.5%
ル
タ
164 197.6%
凶悪犯( 殺人､ 強盗､ 放火､ 強姦) 検挙件数
H23
ペ
ア メ リ カ
H23
総
数
構成比
H24
構成比
増減数 増減率
3
3.8%
85 100.0%
84 100.0%
10
83.3%
ベ ト ナ ム
11
12.9%
17
20.2%
7
70.0%
ブ ラ ジ ル
18
21.2%
17
20.2%
-1
-5.6%
-17
-60.7%
中
国
26
30.6%
13
15.5%
-13
-50.0%
7 233.3%
韓
国
9
10.6%
8
9.5%
-1
-11.1%
4
4.7%
8
9.5%
ア メ リ カ
0.0%
ペ
ル
ー
フ ィ リ ピ ン
タ
イ
-1
-1.2%
6
54.5%
4 100.0%
4
4.7%
6
7.1%
2
2
2.4%
4
4.8%
2 100.0%
50.0%
1
1.2%
3
3.6%
2 200.0%
0
0.0%
1
1.2%
1
0.0%
ボ リ ビ ア
0
0.0%
3
3.6%
3
イ
ラ
ン
0
0.0%
1
1.2%
1
0.0%
カ ン ボ ジ ア
0
0.0%
1
1.2%
1
0.0%
そ
の
他
15
18.8%
3
3.6%
-12
-80.0%
10
11.8%
4
4.8%
-6
-60.0%
侵入強盗検挙件数
H23
総
数
そ
の
他
0.0%
侵入強盗検挙人員
構成比
27 100.0%
H24
構成比
29 100.0%
ブ ラ ジ ル
6
22.2%
18
62.1%
ア メ リ カ
0
0.0%
4
13.8%
増減数 増減率
2
H23
総
7.4%
12 200.0%
数
ブ ラ ジ ル
31 100.0%
H24
構成比
27 100.0%
増減数 増減率
-4
-12.9%
7
22.6%
11
40.7%
4
57.1%
9.7%
4
14.8%
1
33.3%
0.0%
韓
国
3
1 100.0%
中
国
4
構成比
韓
国
1
3.7%
2
6.9%
9
29.0%
3
11.1%
-6
-66.7%
中
国
8
29.6%
2
6.9%
-6
-75.0%
ア メ リ カ
0
0.0%
3
11.1%
3
0.0%
カ ン ボ ジ ア
0
0.0%
1
3.4%
1
0.0%
ボ リ ビ ア
0
0.0%
2
7.4%
2
0.0%
フ ィ リ ピ ン
0
0.0%
1
3.4%
1
0.0%
カ ン ボ ジ ア
0
0.0%
1
3.7%
1
0.0%
フ ィ リ ピ ン
0
0.0%
1
3.7%
1
0.0%
12
38.7%
2
7.4%
-10
-83.3%
ペ
ル
ー
0
0.0%
1
3.4%
1
0.0%
そ
の
他
12
44.4%
0
0.0%
-12
-100.0%
- 77 -
そ
の
他
粗暴犯検挙件数
粗暴犯検挙人員
H23
総
構成比
H24
構成比
増減数 増減率
数
829 100.0%
884 100.0%
55
6.6%
中
国
236
28.5%
254
28.7%
18
7.6%
韓
国
H23
総
構成比
H24
構成比
数
960 100.0%
978 100.0%
中
国
281
29.3%
280
28.6%
韓
国
増減数 増減率
18
1.9%
-1
-0.4%
104
12.5%
104
11.8%
0
0.0%
130
13.5%
123
12.6%
-7
-5.4%
ブ ラ ジ ル
88
10.6%
104
11.8%
16
18.2%
ブ ラ ジ ル
95
9.9%
114
11.7%
19
20.0%
フ ィ リ ピ ン
68
8.2%
81
9.2%
13
19.1%
フ ィ リ ピ ン
94
9.8%
94
9.6%
0
0.0%
ア メ リ カ
51
6.2%
45
5.1%
-6
-11.8%
ア メ リ カ
49
5.1%
41
4.2%
-8
-16.3%
ペ
ル
ー
ベ ト ナ ム
タ
ト
イ
ル
コ
の
他
2.9%
-13
-33.3%
2.3%
6
42.9%
12
1.4%
16
1.8%
4
33.3%
16
1.9%
15
1.7%
-1
-6.3%
バ ン グラ デ シ ュ
ベ ト ナ ム
8
1.0%
13
1.5%
5
62.5%
193
23.3%
206
23.3%
13
6.7%
タ
ト
そ
イ
ル
の
構成比
H24
構成比
9,210 100.0%
7,969 100.0% -1,241
-13.5%
4,621
50.2%
3,475
43.6% -1,146
-24.8%
1,427
15.5%
1,118
14.0%
-21.7%
303
3.3%
807
10.1%
ブ ラ ジ ル
1,111
12.1%
742
9.3%
-369
-33.2%
フ ィ リ ピ ン
224
2.4%
287
3.6%
63
28.1%
85
57.8%
ペ
ル
161 236.8%
ロ
シ
国
ロ
シ
ア
147
1.6%
232
2.9%
カ
ナ
ダ
68
0.7%
229
2.9%
ペ
ル
ー
476
5.2%
208
2.6%
53
0.6%
140
1.8%
ス リ ラ ン カ
バ ン グラ デ シ ュ
そ
の
他
16
0.2%
118
1.5%
764
8.3%
613
7.7%
-309
-268
-56.3%
87 164.2%
-8
-19.5%
7
63.6%
17
1.8%
17
1.7%
0
0.0%
13
1.4%
17
1.7%
4
30.8%
17
1.8%
17
1.7%
0
0.0%
212
22.1%
224
22.9%
12
5.7%
構成比
H24
構成比
増減数 増減率
3,060 100.0%
2,721 100.0%
-339
-11.1%
国
1,353
44.2%
1,152
42.3%
-201
-14.9%
451
14.7%
408
15.0%
-43
-9.5%
262
8.6%
219
8.0%
-43
-16.4%
ブ ラ ジ ル
201
6.6%
203
7.5%
2
1.0%
フ ィ リ ピ ン
200
6.5%
171
6.3%
-29
-14.5%
ー
142
4.6%
108
4.0%
-34
-23.9%
ア
42
1.4%
53
1.9%
11
26.2%
中 国（ 香 港 等 ）
24
0.8%
33
1.2%
9
37.5%
モ ン ゴ ル
21
0.7%
32
1.2%
11
52.4%
ベ ト ナ ム
韓
国
タ
そ
-19.8%
構成比
H24
構成比
イ
の
他
増減数 増減率
数
2,170 100.0% -1,458
-40.2%
中
国
3,067
84.5%
1,275
-58.4%
韓
国
22
0.6%
596
27.5%
574 2609.1%
ブ ラ ジ ル
38
1.0%
115
5.3%
77 202.6%
フ ィ リ ピ ン
30
0.8%
83
3.8%
53 176.7%
58.8% -1,792
コ ロ ン ビ ア
70
1.9%
29
1.3%
-41
-58.6%
ベ ト ナ ム
14
0.4%
15
0.7%
1
7.1%
34
1.1%
30
1.1%
-4
-11.8%
330
10.8%
312
11.5%
-18
-5.5%
H23
総
構成比
H24
構成比
増減数 増減率
数
194 100.0%
-23
-11.9%
国
100
51.5%
79
46.2%
-21
-21.0%
15
7.7%
19
11.1%
4
26.7%
20
10.3%
12
7.0%
-8
-40.0%
フ ィ リ ピ ン
9
4.6%
11
6.4%
2
22.2%
ベ ト ナ ム
中
ブ ラ ジ ル
韓
国
171 100.0%
10
5.2%
10
5.8%
0
0.0%
ペ
ル
ー
7
3.6%
6
3.5%
-1
-14.3%
251
6.9%
12
0.6%
-239
-95.2%
ト
ル
コ
0
0.0%
5
2.9%
5
0.0%
メ キ シ コ
0
0.0%
9
0.4%
9
0.0%
ロ
シ
ア
4
2.1%
4
2.3%
0
0.0%
ミ ャ ン マ ー
0
0.0%
8
0.4%
8
0.0%
コ ロ ン ビ ア
4
2.1%
4
2.3%
0
0.0%
1
0.0%
5
0.2%
4 400.0%
ア メ リ カ
3
1.5%
3
1.8%
0
0.0%
135
3.7%
23
1.1%
22
11.3%
18
10.5%
-4
-18.2%
タ
そ
ー
3.4%
1.8%
侵入盗検挙人員
H23
ル
33
18
数
中
102 637.5%
-151
3,628 100.0%
ペ
総
504 166.3%
侵入盗検挙件数
総
4.3%
1.1%
H23
国
韓
他
増減数 増減率
数
ベ ト ナ ム
コ
41
11
窃盗犯検挙人員
H23
中
ー
26
20
窃盗犯検挙件数
総
ル
4.7%
1.7%
バ ン グラ デ シ ュ
そ
ペ
39
14
イ
の
他
-112
侵入盗（ 住宅対象 ） 検挙件数
H23
総
構成比
そ
-83.0%
の
他
侵入盗（ 住宅対象 ） 検挙人員
H24
構成比
増減数 増減率
H23
構成比
増減数 増減率
数
3,306 100.0%
1,830 100.0% -1,476
-44.6%
88 100.0%
-21
-19.3%
国
2,914
88.1%
1,091
-62.6%
中
国
72
66.1%
47
53.4%
-25
-34.7%
韓
国
9
0.3%
581
31.7%
572 6355.6%
韓
国
10
9.2%
9
10.2%
-1
-10.0%
フ ィ リ ピ ン
9
0.3%
73
4.0%
64 711.1%
フ ィ リ ピ ン
6
5.5%
7
8.0%
1
16.7%
ブ ラ ジ ル
29
0.9%
35
1.9%
6
20.7%
ブ ラ ジ ル
9
8.3%
6
6.8%
-3
-33.3%
コ ロ ン ビ ア
67
2.0%
25
1.4%
-42
-62.7%
コ ロ ン ビ ア
4
3.7%
4
4.5%
0
0.0%
0
0.0%
9
0.5%
9
0.0%
ロ
シ
ア
0
0.0%
3
3.4%
3
0.0%
0.0%
ト
ル
コ
0
0.0%
2
2.3%
2
0.0%
ア メ リ カ
0
0.0%
2
2.3%
2
0.0%
インドネシア
0
0.0%
1
1.1%
1
0.0%
1
0.9%
1
1.1%
0
0.0%
7
6.4%
6
6.8%
-1
-14.3%
メ キ シ コ
ミ ャ ン マ ー
0
0.0%
6
0.3%
6
1
0.0%
2
0.1%
1 100.0%
ベ ト ナ ム
3
0.1%
2
0.1%
-1
-33.3%
ア メ リ カ
0
0.0%
2
0.1%
2
0.0%
274
8.3%
4
0.2%
-270
-98.5%
タ
そ
イ
の
他
- 78 -
数
H24
中
59.6% -1,823
総
構成比
タ
そ
イ
の
他
109 100.0%
自動車盗検挙件数
H23
総
数
ブ ラ ジ ル
自動車盗検挙人員
構成比
625 100.0%
H24
構成比 増減数 増減率
1,041 100.0%
292
46.7%
289
27.8%
416
66.6%
-3
-1.0%
カ
ナ
ダ
60
9.6%
227
21.8%
167 278.3%
ロ
シ
ア
0
0.0%
178
17.1%
178
0.0%
104
0.0%
バ ン グラ デ シ ュ
1.7%
4
4.8%
3 300.0%
1
1.7%
3
3.6%
2 200.0%
ア フガニス タン
1
1.7%
2
2.4%
1 100.0%
0
0.0%
2
2.4%
2
0
0.0%
1
1.2%
1
0.0%
17
29.3%
11
13.3%
-6
-35.3%
1.8%
-154
-89.0%
カ メ ル ー ン
0
0.0%
8
0.8%
8
0.0%
ボ リ ビ ア
1
0.2%
5
0.5%
4 400.0%
37
5.9%
15
1.4%
-22
構成比
H24
771 100.0%
819 100.0%
48
6.2%
国
462
59.9%
545
66.5%
83
18.0%
1
0.1%
63
7.7%
70
9.1%
42
5.1%
-28
-40.0%
フ ィ リ ピ ン
34
4.4%
36
4.4%
2
5.9%
ベ ト ナ ム
22
2.9%
19
2.3%
-3
-13.6%
1
0.1%
14
1.7%
35
4.5%
14
1.7%
中 国（ 香 港 等 ）
3
0.4%
13
1.6%
パ キ ス タン
8
1.0%
11
1.3%
3
37.5%
10
1.3%
7
0.9%
-3
-30.0%
125
16.2%
55
6.7%
-70
-56.0%
62 6200.0%
-21
構成比
H24
構成比
国
35.2%
21
20.4%
-10
-32.3%
ブ ラ ジ ル
14
15.9%
17
16.5%
3
21.4%
ネ パ ー ル
5
5.7%
11
10.7%
6 120.0%
4
4.5%
10
9.7%
6 150.0%
11
12.5%
5
4.9%
-6
-54.5%
4
4.5%
4
3.9%
0
0.0%
ラ
ン
カ
ナ
ダ
フ ィ リ ピ ン
そ
の
他
103 100.0%
15
17.0%
構成比 増減数 増減率
470 100.0%
38
国
226
52.3%
247
52.6%
21
9.3%
50
11.6%
59
12.6%
9
18.0%
37
8.6%
44
9.4%
7
18.9%
ベ ト ナ ム
23
5.3%
23
4.9%
0
0.0%
ブ ラ ジ ル
12
2.8%
15
3.2%
3
25.0%
-3
-25.0%
中
フ ィ リ ピ ン
韓
ペ
国
ル
タ
ー
12
2.8%
9
1.9%
3
0.7%
7
1.5%
2
0.5%
7
1.5%
9
2.1%
6
1.3%
3
0.7%
6
1.3%
55
12.7%
47
10.0%
イ
ア メ リ カ
イ
ラ
ン
カ メ ル ー ン
そ
の
他
8.8%
4 133.3%
5 250.0%
-3
-33.3%
3 100.0%
-8
-14.5%
H23
総
中
イ
ン
増減数 増減率
-1
-1.2%
国
26
31.0%
18
21.7%
-8
-30.8%
4
4.8%
9
10.8%
5
6.0%
8
9.6%
3
60.0%
13
15.5%
7
8.4%
-6
-46.2%
11
13.1%
6
7.2%
-5
-45.5%
1
1.2%
5
6.0%
4 400.0%
ド
国
ナ
構成比
数
ブ ラ ジ ル
カ
H24
83 100.0%
ネ パ ー ル
韓
構成比
84 100.0%
ダ
5 125.0%
0
0.0%
3
2.9%
3
0.0%
フ ィ リ ピ ン
1
1.2%
3
3.6%
2 200.0%
0
0.0%
3
2.9%
3
0.0%
パ キ ス タン
1
1.2%
2
2.4%
1 100.0%
1
1.1%
3
2.9%
2 200.0%
ス リ ラ ン カ
1
1.2%
2
2.4%
1 100.0%
1
1.1%
2
1.9%
1 100.0%
0
0.0%
2
2.4%
2
0.0%
17
19.3%
24
23.3%
21
25.0%
21
25.3%
0
0.0%
7
41.2%
特別法犯検挙件数
H23
総
H24
432 100.0%
増減数 増減率
31
イ
構成比
数
10 333.3%
数
中国（台 湾）
総
-60.0%
88 100.0%
ア メ リ カ
他
0.0%
風俗犯検挙人員
H23
ド
の
H23
13 1300.0%
風俗犯検挙件数
国
そ
構成比 増減数 増減率
数
ン
国
知能犯検挙人員
H23
韓
韓
モ ン ゴ ル
-59.5%
知能犯検挙件数
イ
7 175.0%
1
19
中
13.3%
ボ リ ビ ア
27.7%
総
11
パ キ ス タン
173
他
6.9%
30 1000.0%
3.2%
ン
0.0%
4
ス リ ラ ン カ
51 255.0%
6.8%
ラ
12
0.0%
33
の
14.5%
50.0%
71
イ
12
2
0.5%
そ
0.0%
0
3.2%
ブ ラ ジ ル
4.2%
0
ア
7.2%
3
ア ル ジエ リア
1
7.2%
20
国
30.1%
6
パ キ ス タン
韓
43.1%
25
6
ナイジェリア
カ メ ル ー ン
25
41.4%
6.9%
53 135.9%
中
83 100.0%
24
10.3%
8.8%
総
シ
58 100.0%
6
10.0%
92
他
ロ
構成比 増減数 増減率
4
104
6.2%
の
数
H24
ベ ト ナ ム
0.0%
39
そ
総
ブ ラ ジ ル
構成比
ナイジェリア
0
ス リ ラ ン カ
ベ ト ナ ム
H23
イ
ラ
ン
そ
の
他
特別法犯検挙人員
構成比
H24
構成比
増減数 増減率
H23
H24
構成比
増減数 増減率
数
4,690 100.0%
4,226 100.0%
-464
-9.9%
数
4,159 100.0%
3,726 100.0%
-433
-10.4%
中
国
1,654
35.3%
1,636
38.7%
-18
-1.1%
中
国
1,565
37.6%
1,559
41.8%
-6
-0.4%
韓
国
571
12.2%
569
13.5%
-2
-0.4%
韓
国
502
12.1%
494
13.3%
-8
-1.6%
フ ィ リ ピ ン
619
13.2%
425
10.1%
-194
-31.3%
フ ィ リ ピ ン
580
13.9%
381
10.2%
-199
-34.3%
ベ ト ナ ム
197
4.2%
205
4.9%
8
4.1%
ブ ラ ジ ル
167
4.0%
161
4.3%
-6
-3.6%
ブ ラ ジ ル
206
4.4%
201
4.8%
-5
-2.4%
179
4.3%
154
4.1%
-25
-14.0%
198
4.2%
168
4.0%
-30
-15.2%
ベ ト ナ ム
134
3.2%
151
4.1%
17
12.7%
141
3.0%
122
2.9%
-19
-13.5%
ス リ ラ ン カ
59
1.4%
68
1.8%
9
15.3%
61
1.3%
79
1.9%
18
29.5%
ア メ リ カ
51
1.2%
65
1.7%
14
27.5%
-30.0%
タ
イ
イ
ラ
ン
ア メ リ カ
ス リ ラ ン カ
総
構成比
タ
イ
69
1.5%
73
1.7%
4
5.8%
ペ
ル
ー
90
2.2%
63
1.7%
-27
ペ
ル
ー
103
2.2%
73
1.7%
-30
-29.1%
イ
ラ
ン
63
1.5%
55
1.5%
-8
-12.7%
そ
の
他
871
18.6%
675
16.0%
-196
-22.5%
そ
の
他
769
18.5%
575
15.4%
-194
-25.2%
- 79 -
来日外国人検挙状況 （ 罪種等別 / 国籍・地域別 / 降順 ）
◇ 検挙件数
総 数
総検挙件数
刑
法
中国
韓国
ベトナム ブラジル フィリピン ペルー
ロシア
カナダ
タイ
371
281
261
251
241 2,249
513
298
252
247
83
168 1,416
15,368
6,483 1,658 1,430 1,205
938
犯 11,142
4,847 1,089 1,225 1,004
凶 悪 犯
スリランカ その他
130
31
11
19
26
6
7
0
0
1
1
28
殺
人
25
13
1
2
2
2
0
0
0
0
0
5
強
盗
83
11
7
17
22
4
6
0
0
1
0
15
放
火
4
2
1
0
1
0
0
0
0
0
0
0
強
姦
18
5
2
0
1
0
1
0
0
0
1
8
粗 暴 犯
884
254
104
20
104
81
26
9
6
16
9
255
807 1,118
742
287
208
232
229
42
140
689
窃 盗 犯
7,969 3,475
知 能 犯
819
545
42
19
14
36
7
3
0
4
4
145
風 俗 犯
103
21
5
1
17
2
1
1
3
1
2
49
そ の 他
1,237
521
120
48
101
101
49
7
9
19
12
250
特 別 法 犯
4,226 1,636
569
205
201
425
73
29
14
168
73
833
入 管 法
2,436 1,009
350
137
38
311
49
13
2
97
58
372
風営適正化法
228
143
49
0
1
13
1
4
0
11
0
6
売春防止法
101
57
23
0
0
0
0
0
0
10
0
11
銃 刀 法
95
32
9
4
15
3
1
2
1
3
0
25
薬物事犯
600
37
28
48
98
68
6
10
8
31
5
261
そ の 他
766
358
110
16
49
30
16
0
3
16
10
158
◇ 検挙人員
総 数
総検挙人員
刑
法
犯
凶 悪 犯
中国
韓国
フィリピン ベトナム ブラジル ペルー
タイ
アメリカ スリランカ ネパール その他
9,149 3,719 1,007
789
661
599
256
232
186
117
5,423 2,160
513
408
510
438
193
78
121
49
100 1,483
64
889
133
33
13
6
19
22
7
3
11
1
0
18
殺
人
27
13
2
2
2
3
0
0
1
0
0
4
強
盗
84
13
8
4
17
17
6
3
8
0
0
8
放
火
4
2
1
0
0
1
0
0
0
0
0
0
強
姦
18
5
2
0
0
1
1
0
2
1
0
6
粗 暴 犯
978
280
123
94
17
114
33
18
41
11
13
234
2,721 1,152
219
171
408
203
108
30
29
24
17
360
窃 盗 犯
知 能 犯
470
247
44
59
23
15
9
7
7
3
2
54
風 俗 犯
83
18
7
3
1
6
1
1
2
2
8
34
そ の 他
1,038
430
107
75
42
78
35
19
31
8
24
189
特 別 法 犯
3,726 1,559
494
381
151
161
63
154
65
68
36
594
入 管 法
2,166
907
313
287
100
29
38
100
16
56
25
295
風営適正化法
307
214
53
16
0
2
2
9
0
0
0
11
売春防止法
68
42
13
0
0
0
0
7
0
0
0
6
銃 刀 法
76
23
7
3
2
15
1
3
9
0
0
13
薬物事犯
436
32
25
49
33
62
6
22
28
3
3
173
そ の 他
673
341
83
26
16
53
16
13
12
9
8
96
- 80 -
来日外国人検挙状況推移 （ 刑法犯及び特別法犯 ／ 国籍・ 地域別 ）
H14
総
数
ア ジ ア 州
中
国
中
国
( 台 湾 )
中
国
( 香 港 等 )
ト
ル
韓
コ
国
フ ィリ ピ ン
ベ ト ナ ム
タ
イ
ミャ ン マ ー
ス リラ ン カ
イ
ラ ン
パキ ス タン
バングラデシュ
そ の 他
欧
ロ
州
シ ア
イ ギ リ ス
そ の 他
南北ア メリ カ 州
ブ ラ ジ ル
コ ロン ビア
ペ ル ー
ア メ リ カ
そ の 他
ア フ リ カ 州
オセアニア州
無
国
籍
国 籍 不 明
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
増減数 増減率
件数
34,746 40,615 47,128 47,865 40,128 35,782 31,252 27,836 19,809 17,272 15,368 -1,904 -11.0%
人員
16,212 20,007 21,842 21,178 18,872 15,914 13,885 13,257 11,858 10,048
-899
-8.9%
件数
26,655 32,168 36,050 35,710 30,255 25,138 22,723 21,103 14,547 13,432 12,206 -1,226
-9.1%
人員
13,068 16,666 18,220 17,573 15,488 12,835 11,120 10,671
9,607
8,160
7,403
-9.3%
件数
12,667 16,708 16,950 17,006 14,170 12,611 12,430 12,572
7,231
7,839
6,483 -1,356 -17.3%
9,149
-757
人員
6,487
8,996
9,259
8,691
6,978
5,353
4,864
4,812
4,657
4,010
3,719
件数
541
278
427
379
298
367
630
294
256
206
109
-291
-97 -47.1%
人員
182
191
212
208
230
214
162
162
166
114
97
-17 -14.9%
件数
106
51
113
162
56
92
292
137
95
72
100
28 38.9%
人員
34
40
63
86
59
66
47
129
95
77
65
-12 -15.6%
件数
4,366
5,496
7,478
6,914
4,504
940
77
121
53
58
49
-9 -15.5%
人員
104
170
128
139
129
90
62
62
47
55
51
件数
2,814
2,973
3,207
3,176
3,585
3,631
2,711
2,588
2,318
1,181
1,658
人員
1,737
1,793
2,063
2,013
2,151
2,025
1,600
1,641
1,394
1,071
1,007
件数
1,348
1,569
1,745
1,986
2,152
2,036
1,673
1,503
1,159
1,058
938
-120 -11.3%
人員
1,070
1,333
1,637
1,791
1,922
1,807
1,490
1,357
1,128
1,035
789
-246 -23.8%
件数
922
936
954
1,073
1,342
1,473
1,789
1,714
1,764
1,749
1,430
-319 -18.2%
人員
673
718
713
778
842
806
789
876
799
716
661
-55
-7.7%
件数
760
831
864
982
778
600
521
484
422
270
251
-19
-7.0%
人員
634
699
761
790
702
570
490
431
363
256
232
-24
-9.4%
件数
186
356
559
412
214
133
89
76
59
55
55
0
0.0%
人員
177
327
546
400
211
116
86
75
63
53
45
-8 -15.1%
件数
270
214
558
625
638
393
464
353
124
163
241
78 47.9%
人員
162
201
284
279
308
274
279
163
105
114
117
件数
914
685
502
556
445
491
439
293
195
169
149
-20 -11.8%
人員
508
410
283
321
235
239
240
161
121
89
78
-11 -12.4%
件数
321
329
442
411
374
1,124
594
158
200
84
131
47 56.0%
人員
266
301
319
273
240
148
116
81
55
72
58
-14 -19.4%
件数
249
335
439
418
318
239
143
125
133
88
169
81 92.0%
人員
230
307
430
391
298
223
136
123
117
82
65
-17 -20.7%
件数
1,191
1,407
1,812
1,610
1,381
1,008
871
685
538
440
443
3
0.7%
人員
804
1,180
1,522
1,413
1,183
904
759
598
497
416
419
3
0.7%
件数
593
587
723
807
858
780
701
407
467
451
535
人員
540
529
635
657
547
494
411
352
387
314
305
-9
件数
248
235
367
409
283
328
156
112
170
191
281
90 47.1%
人員
225
244
334
310
237
201
139
108
105
82
93
11 13.4%
件数
96
90
97
122
84
210
318
79
59
50
82
32 64.0%
人員
98
72
85
99
82
84
73
66
61
50
49
件数
249
262
259
276
491
242
227
216
238
210
172
216
-4
-7.3%
-7.3%
477 40.4%
-64
3
-6.0%
2.6%
84 18.6%
-1
-2.9%
-2.0%
-38 -18.1%
人員
217
213
248
228
209
199
178
221
182
163
-19 -10.4%
件数
7,195
7,432
9,805 10,814
8,405
9,453
7,393
5,901
4,259
3,029
2,241
-788 -26.0%
人員
2,344
2,442
2,517
2,499
2,482
2,268
2,032
1,892
1,548
1,293
1,227
件数
5,272
4,819
7,281
7,183
4,518
7,696
4,750
4,013
2,819
1,572
1,205
人員
1,186
1,224
1,322
1,298
1,348
1,256
1,091
988
730
593
599
件数
863
1,289
1,013
1,905
2,234
562
1,124
723
375
87
62
人員
288
284
207
183
151
88
79
49
51
20
35
15 75.0%
件数
666
877
915
1,079
832
630
709
674
564
710
371
-339 -47.7%
人員
519
573
576
582
527
463
478
477
402
330
256
-74 -22.4%
件数
196
230
219
263
316
257
524
183
240
214
213
-1
-0.5%
人員
180
166
190
211
238
236
215
182
188
189
186
-3
-1.6%
件数
198
217
377
384
505
308
286
308
261
446
390
-56 -12.6%
人員
171
195
222
225
218
225
169
196
177
161
151
-10
件数
213
328
440
431
515
304
349
351
454
287
329
42 14.6%
人員
175
267
364
362
265
213
241
264
241
217
154
-63 -29.0%
件数
89
98
106
102
91
103
82
71
74
66
53
-13 -19.7%
人員
82
100
100
85
88
102
77
75
69
59
55
件数
1
2
4
1
4
4
4
3
8
7
4
人員
3
3
6
2
2
2
4
3
6
5
5
- 81 -
-66
-5.1%
-367 -23.3%
6
1.0%
-25 -28.7%
-4
-6.2%
-6.8%
-3 -42.9%
0
0.0%
来日外国人検挙状況推移 （ 刑法犯 ／ 国籍・ 地域別 ）
H14
総
件数
数
人員
ア ジ ア 州
中
国
中
国
( 台 湾 )
中
国
( 香 港 等 )
ト
ル
韓
コ
国
フィリ ピ ン
ベ ト ナ ム
タ
イ
ミャン マー
スリラ ン カ
イ
ラ ン
パキ ス タン
バングラデシュ
そ の 他
欧
ロ
州
シ ア
イ ギ リ ス
そ の 他
南北ア メリ カ 州
ブ ラ ジ ル
コ ロン ビア
ペ ル ー
ア メ リ カ
そ の 他
ア フ リ カ 州
オセアニア州
無
国
籍
国 籍 不 明
件数
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
増減数 増減率
24,258 27,258 32,087 33,037 27,453 25,730 23,202 20,561 14,025 12,582 11,142
7,690
8,725
6,710
5,889
5,423
-466
17,406 20,199 22,530 22,381 18,990 16,331 15,746 14,799
9,672
9,543
8,630
-913
-9.6%
5,201
4,659
4,215
-444
-9.5%
6,516
8,505
6,043
8,148
5,896
7,528
5,457
7,148
-1,440 -11.4%
7,190
6,498
8,898
5,251
5,430
-7.9%
人員
5,573
件数
9,174 11,535 11,340 11,366 10,095
9,664 10,063 10,109
5,243
6,185
4,847
-1,338 -21.6%
人員
3,503
4,444
4,285
3,739
3,452
2,899
2,764
2,747
2,740
2,445
2,160
-285 -11.7%
件数
429
116
215
255
136
245
451
93
152
144
50
-94 -65.3%
人員
102
82
85
100
121
97
88
83
89
57
51
-6 -10.5%
件数
88
26
83
118
27
58
273
92
75
48
77
29
60.4%
人員
27
28
38
45
24
27
28
86
75
45
46
1
2.2%
件数
4,272
5,353
7,350
6,779
4,391
864
33
82
22
36
31
-5 -13.9%
人員
26
67
27
28
32
20
23
30
21
35
34
-1
-2.9%
件数
1,210
1,424
1,454
1,466
1,725
2,161
1,655
1,554
1,502
610
1,089
479
78.5%
人員
472
496
617
536
600
782
705
750
675
569
513
-56
-9.8%
件数
458
420
364
431
482
524
543
624
442
439
513
74
16.9%
人員
294
329
353
386
407
444
465
541
464
455
408
-47 -10.3%
件数
760
681
739
792
1,020
1,112
1,517
1,442
1,507
1,552
1,225
-327 -21.1%
人員
583
549
576
592
650
580
613
689
608
582
510
-72 -12.4%
件数
96
70
79
207
90
102
75
101
157
72
83
11
15.3%
人員
83
68
72
103
93
107
91
88
110
77
78
1
1.3%
件数
19
45
29
26
29
53
44
31
34
37
33
-4 -10.8%
人員
18
25
25
20
31
37
43
32
41
35
25
-10 -28.6%
件数
120
34
301
389
350
160
222
214
54
94
168
人員
34
27
49
69
53
59
66
38
42
55
49
-6 -10.9%
件数
94
70
29
66
54
41
41
35
28
28
27
-1
人員
69
47
23
60
41
35
30
33
25
26
23
-3 -11.5%
件数
84
60
122
153
191
1,012
501
101
166
58
105
人員
51
44
37
45
79
45
31
32
22
46
34
-12 -26.1%
件数
33
43
46
50
38
54
43
35
56
40
145
105 262.5%
人員
30
28
43
41
32
48
43
40
51
33
43
10
30.3%
件数
569
322
379
283
362
281
285
286
234
200
237
37
18.5%
人員
281
264
286
279
281
277
261
241
238
199
241
42
21.1%
件数
378
370
432
556
674
553
552
277
330
264
413
149
56.4%
人員
348
336
387
444
391
326
290
244
256
165
203
38
23.0%
件数
164
153
251
307
215
241
101
74
129
159
252
93
58.5%
人員
151
160
220
213
176
134
95
69
65
54
72
18
件数
68
57
63
76
60
181
292
59
31
28
60
74
47
78.7%
-3.6%
81.0%
33.3%
32 114.3%
人員
71
47
56
75
61
61
53
49
34
29
33
4
13.8%
件数
146
160
118
173
399
131
159
144
170
77
101
24
31.2%
人員
126
129
111
156
154
131
142
126
157
82
98
16
19.5%
件数
6,314
6,505
8,930
9,881
7,397
8,617
6,681
5,263
3,663
2,564
1,805
人員
1,636
1,733
1,824
1,833
1,696
1,580
1,460
1,345
1,088
909
862
件数
4,967
4,520
7,001
6,811
4,068
7,289
4,406
3,720
2,531
1,366
1,004
人員
952
1,005
1,116
1,064
1,016
931
818
744
515
426
438
件数
645
1,066
862
1,768
2,121
506
1,082
693
339
81
45
人員
116
109
86
101
82
52
54
30
32
15
19
件数
436
620
631
814
575
420
518
499
430
607
298
-309 -50.9%
人員
327
364
344
369
301
275
321
318
289
240
193
-47 -19.6%
件数
137
154
154
198
231
191
452
125
167
153
134
-19 -12.4%
人員
128
119
135
156
166
179
155
131
130
138
121
-17 -12.3%
件数
129
145
282
290
402
211
223
226
196
357
324
-33
人員
113
136
143
143
131
143
112
122
122
90
91
1
1.1%
件数
91
107
106
144
324
145
163
165
297
165
248
83
50.3%
人員
67
81
81
119
95
80
88
107
104
116
93
件数
69
75
87
75
67
81
57
55
58
42
43
1
2.4%
人員
63
75
86
65
69
84
57
62
57
37
46
9
24.3%
件数
0
2
2
0
1
3
3
2
5
4
3
人員
3
2
4
1
1
1
2
2
4
3
4
- 82 -
-759 -29.6%
-47
-5.2%
-362 -26.5%
12
2.8%
-36 -44.4%
4
26.7%
-9.2%
-23 -19.8%
-1 -25.0%
1
33.3%
来日外国人検挙状況推移 （ 特別法犯 ／ 国籍・ 地域別 ）
H14
H17
H16
H15
H19
H18
H21
H22
H23
H24
増減数 増減率
8,050
7,275
5,784
4,690
4,226
-464
人員
8,522 11,282 12,944 12,673 10,724
8,386
6,737
6,067
5,148
4,159
3,726
-433 -10.4%
件数
9,249 11,969 13,520 13,329 11,265
8,807
6,977
6,304
4,875
3,889
3,576
-313
-8.0%
人員
7,495 10,168 11,704 11,530
9,592
7,378
5,869
5,241
4,406
3,501
3,188
-313
-8.9%
件数
3,493
5,173
5,610
5,640
4,075
2,947
2,367
2,463
1,988
1,654
1,636
-18
-1.1%
人員
2,984
4,552
4,974
4,952
3,526
2,454
2,100
2,065
1,917
1,565
1,559
-6
-0.4%
中
国
( 台 湾 )
件数
112
162
212
124
162
122
179
201
104
62
59
-3
-4.8%
人員
80
109
127
108
109
117
74
79
77
57
46
中
国
( 香 港 等 )
件数
18
25
30
44
29
34
19
45
20
24
23
人員
7
12
25
41
35
39
19
43
20
32
19
-13 -40.6%
件数
94
143
128
135
113
76
44
39
31
22
18
-4 -18.2%
人員
78
103
101
111
97
70
39
32
26
20
17
-3 -15.0%
件数
1,604
1,549
1,753
1,710
1,860
1,470
1,056
1,034
816
571
569
-2
-0.4%
人員
1,265
1,297
1,446
1,477
1,551
1,243
895
891
719
502
494
-8
-1.6%
件数
890
1,149
1,381
1,555
1,670
1,512
1,130
879
717
619
425
-194 -31.3%
人員
776
1,004
1,284
1,405
1,515
1,363
1,025
816
664
580
381
-199 -34.3%
件数
162
255
215
281
322
361
272
272
257
197
205
8
4.1%
人員
90
169
137
186
192
226
176
187
191
134
151
17
12.7%
件数
664
761
785
775
688
498
446
383
265
198
168
-30 -15.2%
人員
551
631
689
687
609
463
399
343
253
179
154
-25 -14.0%
件数
167
311
530
386
185
80
45
45
25
18
22
4
22.2%
人員
159
302
521
380
180
79
43
43
22
18
20
2
11.1%
件数
150
180
257
236
288
233
242
139
70
69
73
4
5.8%
人員
128
174
235
210
255
215
213
125
63
59
68
9
15.3%
件数
820
615
473
490
391
450
398
258
167
141
122
-19 -13.5%
人員
439
363
260
261
194
204
210
128
96
63
55
-8 -12.7%
件数
237
269
320
258
183
112
93
57
34
26
26
0
0.0%
人員
215
257
282
228
161
103
85
49
33
26
24
-2
-7.7%
件数
216
292
393
368
280
185
100
90
77
48
24
人員
200
279
387
350
266
175
93
83
66
49
22
-27 -55.1%
件数
622
1,085
1,433
1,327
1,019
727
586
399
304
240
206
-34 -14.2%
人員
523
916
1,236
1,134
902
627
498
357
259
217
178
-39 -18.0%
件数
215
217
291
251
184
227
149
130
137
187
122
-65 -34.8%
人員
192
193
248
213
156
168
121
108
131
149
102
-47 -31.5%
件数
84
82
116
102
68
87
55
38
41
32
29
-3
人員
74
84
114
97
61
67
44
39
40
28
21
-7 -25.0%
件数
28
33
34
46
24
29
26
20
28
22
22
人員
27
25
29
24
21
23
20
17
27
21
16
件数
103
102
141
103
92
111
68
72
68
133
71
-62 -46.6%
人員
91
84
105
92
74
78
57
52
64
100
65
-35 -35.0%
件数
881
927
875
933
1,008
836
712
638
596
465
436
-29
-6.2%
人員
708
709
693
666
786
688
572
547
460
384
365
-19
-4.9%
件数
305
299
280
372
450
407
344
293
288
206
201
-5
-2.4%
人員
234
219
206
234
332
325
273
244
215
167
161
-6
件数
218
223
151
137
113
56
42
30
36
6
17
人員
172
175
121
82
69
36
25
19
19
5
16
11 220.0%
件数
230
257
284
265
257
210
191
175
134
103
73
-30 -29.1%
人員
192
209
232
213
226
188
157
159
113
90
63
-27 -30.0%
件数
59
76
65
65
85
66
72
58
73
61
79
18
29.5%
人員
52
47
55
55
72
57
60
51
58
51
65
14
27.5%
件数
69
72
95
94
103
97
63
82
65
89
66
-23 -25.8%
総
件数
数
ア ジ ア 州
中
ト
国
ル
韓
コ
国
フィリ ピ ン
ベ ト ナ ム
タ
イ
ミャン マー
スリラ ン カ
イ
ラ ン
パキ ス タン
バングラデシュ
そ の 他
欧
ロ
州
シ ア
イ ギ リ ス
そ の 他
南北ア メリ カ 州
ブ ラ ジ ル
コ ロン ビア
ペ ル ー
ア メ リ カ
そ の 他
ア フ リ カ 州
オセアニア州
無
国
籍
国 籍 不 明
10,488 13,357 15,041 14,828 12,675 10,052
H20
-9.9%
-11 -19.3%
-1
-4.2%
-24 -50.0%
0
-9.4%
0.0%
-5 -23.8%
-3.6%
11 183.3%
人員
58
59
79
82
87
82
57
74
55
71
60
-11 -15.5%
件数
122
221
334
287
191
159
186
186
157
122
81
-41 -33.6%
人員
108
186
283
243
170
133
153
157
137
101
61
-40 -39.6%
件数
20
23
19
27
24
22
25
16
16
24
10
-14 -58.3%
人員
19
25
14
20
19
18
20
13
12
22
9
-13 -59.1%
件数
1
0
2
1
3
1
1
1
3
3
1
-2 -66.7%
人員
0
1
2
1
1
1
2
1
2
2
1
-1 -50.0%
- 83 -
来日外国人刑法犯の罪種・手口別検挙状況の推移
年次 区分 総数
凶悪犯
殺人
強盗
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
増減数
増減率
件数
24,258
27,258
32,087
33,037
27,453
25,730
23,202
20,561
14,025
12,582
11,142
-1,440
-11.4%
人員
7,690
8,725
8,898
8,505
8,148
7,528
7,148
7,190
6,710
5,889
5,423
-466
-7.9%
件数
323
336
345
315
270
234
177
195
168
138
130
-8
-5.8%
人員
353
477
421
396
297
259
213
239
191
147
133
-14
-9.5%
件数
34
37
40
51
37
41
47
41
31
30
25
-5
-16.7%
人員
41
61
52
52
42
41
50
45
32
30
27
-3
-10.0%
件数
247
255
269
236
188
139
108
134
111
80
83
3
3.8%
人員
280
369
338
319
216
182
142
175
133
85
84
-1
-1.2%
件数
157
141
154
125
88
48
32
45
43
27
29
2
7.4%
人員
163
218
201
170
98
70
45
73
47
31
27
-4
-12.9%
件数
90
114
115
111
100
91
76
89
68
53
54
1
1.9%
人員
117
151
137
149
118
112
97
102
86
54
57
3
5.6%
件数
7
13
10
9
23
11
11
5
3
15
4
-11
-73.3%
人員
7
13
9
4
18
9
10
4
4
11
4
-7
-63.6%
件数
35
31
26
19
22
43
11
15
23
13
18
5
38.5%
人員
25
34
22
21
21
27
11
15
22
21
18
-3
-14.3%
件数
550
568
526
679
785
848
855
822
846
829
884
55
6.6%
人員
628
633
591
774
894
961
950
938
938
960
978
18
1.9%
件数
145
145
145
224
326
396
420
388
402
421
429
8
1.9%
人員
164
157
146
245
348
416
434
419
444
467
470
3
0.6%
件数
372
386
331
408
423
415
392
383
413
373
408
35
9.4%
侵入強盗
非侵入強盗
放火
強姦
粗暴犯
うち）暴行
うち）傷害
窃盗犯
知能犯
人員
430
438
379
471
503
498
470
464
459
452
461
9
2.0%
件数
20,604
22,830
27,521
28,525
23,137
21,327
19,266
16,450
10,474
9,210
7,969
-1,241
-13.5%
人員
4,395
4,555
4,717
4,344
4,205
3,755
3,674
3,736
3,457
3,060
2,721
-339
-11.1%
件数
678
728
797
721
690
870
735
965
747
771
819
48
6.2%
人員
339
497
564
525
538
536
506
542
522
432
470
38
8.8%
件数
226
266
257
238
215
381
339
424
412
384
560
176
45.8%
人員
107
153
180
174
186
225
193
220
210
153
202
49
32.0%
件数
448
461
538
481
471
478
389
534
327
383
239
-144
-37.6%
人員
228
343
381
348
345
303
306
310
302
273
260
-13
-4.8%
件数
191
268
194
285
358
305
271
268
219
196
172
-24
-12.2%
160
うち）詐欺
うち）偽造
うち）文書偽造
197
141
184
290
264
277
291
280
262
245
-17
-6.5%
件数
67
158
252
188
102
153
101
83
97
149
63
-86
-57.7%
人員
42
127
225
159
50
26
24
8
14
4
1
-3
-75.0%
17.0%
人員
うち）支払用
カード偽造
件数
87
90
85
99
103
88
80
77
96
88
103
15
人員
76
93
139
133
96
104
91
76
103
84
83
-1
-1.2%
件数
64
70
58
66
77
63
51
52
76
59
75
16
27.1%
人員
30
42
46
50
59
54
39
38
61
53
57
4
7.5%
件数
2,016
2,706
2,813
2,698
2,468
2,363
2,089
2,052
1,694
1,546
1,237
-309
-20.0%
人員
1,899
2,470
2,466
2,333
2,118
1,913
1,714
1,659
1,499
1,206
1,038
-168
-13.9%
うち）占有離脱物
横領
件数
1,487
2,022
1,968
1,781
1,652
1,452
1,255
1,269
1,150
869
693
-176
-20.3%
人員
1,516
2,009
1,938
1,801
1,653
1,462
1,262
1,245
1,125
863
687
-176
-20.4%
うち）公務執
行妨害
件数
72
100
113
103
91
98
95
72
75
61
73
12
19.7%
人員
49
75
96
75
62
76
71
56
53
48
51
3
6.3%
件数
205
283
314
364
314
359
323
354
178
330
194
-136
-41.2%
人員
110
134
127
114
106
114
97
87
70
74
86
12
16.2%
件数
8
8
2
10
8
7
4
5
2
3
5
2
66.7%
人員
18
7
6
19
15
6
4
3
7
6
5
-1
-16.7%
件数
96
137
180
175
140
133
108
124
103
116
83
-33
-28.4%
人員
93
139
173
183
138
110
108
116
112
108
82
-26
-24.1%
件数
116
125
202
227
220
271
254
184
155
133
164
31
23.3%
人員
76
73
83
100
97
110
117
107
106
82
105
23
28.0%
風俗犯
うち）強制
わいせつ
その他の刑法犯
うち）住居侵入
うち）略取誘拐・
人身売買
うち）盗品等
うち）器物損壊等
- 84 -
来日外国人窃盗犯の手口別検挙状況の推移
年次 区分 窃盗犯
侵入窃盗
うち）住宅対象
空き巣
居空き
忍込み
うち）金庫破り
うち）学校荒し
うち）事務所荒し
うち）病院荒し
うち）出店荒し
うち）倉庫荒し
乗り物盗
自動車盗
オートバイ盗
自転車盗
非侵入窃盗
うち）買物盗
うち）部品ねらい
うち）工事場ねらい
うち）車上ねらい
うち）置引き
うち）万引き
うち）自動販売機
ねらい
うち）すり
うち）ひったくり
うち）払出盗
うち）職場ねらい
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
増減数
増減率
件数
20,604
22,830
27,521
28,525
23,137
21,327
19,266
16,450
10,474
9,210
7,969
-1,241
-13.5%
人員
4,395
4,555
4,717
4,344
4,205
3,755
3,674
3,736
3,457
3,060
2,721
-339
-11.1%
件数
6,754
8,482
8,396
9,160
8,692
7,874
8,554
7,235
3,552
3,628
2,170
-1,458
-40.2%
人員
658
704
565
524
441
408
342
329
271
194
171
-23
-11.9%
件数
4,852
6,722
7,006
8,149
7,945
7,248
8,150
6,883
3,333
3,306
1,830
-1,476
-44.6%
人員
345
399
346
340
308
250
229
239
174
109
88
-21
-19.3%
件数
4,752
5,692
6,288
7,319
7,242
6,651
8,030
6,505
3,150
3,241
1,786
-1,455
-44.9%
人員
316
358
307
312
263
216
215
225
164
97
77
-20
-20.6%
件数
68
987
666
766
627
541
74
104
43
35
32
-3
-8.6%
人員
17
31
17
15
35
25
5
7
3
5
5
0
0.0%
件数
32
43
52
64
76
56
46
274
140
30
12
-18
-60.0%
人員
12
10
22
13
10
9
9
7
7
7
6
-1
-14.3%
件数
602
456
385
262
75
100
32
20
9
8
8
0
0.0%
人員
118
129
78
46
14
11
13
7
1
3
8
5 166.7%
件数
25
22
14
34
47
6
49
22
2
5
6
1
20.0%
人員
6
8
6
4
11
4
2
2
2
5
1
-4
-80.0%
件数
959
925
637
324
152
206
86
117
37
25
46
21
84.0%
人員
73
58
51
26
17
22
20
13
13
8
4
-4
-50.0%
件数
16
40
36
68
202
41
8
4
1
6
2
-4
-66.7%
人員
1
7
12
11
1
1
2
3
1
2
0
-2
-100.0%
件数
228
240
222
190
148
104
120
35
58
59
25
-34
-57.6%
人員
76
64
32
41
29
43
18
13
22
18
8
-10
-55.6%
件数
20
19
20
33
36
105
30
21
20
80
96
16
20.0%
人員
18
19
13
28
22
43
27
19
29
19
33
14
73.7%
件数
1,180
1,108
1,579
1,737
2,148
2,502
2,098
1,595
1,251
999
1,372
373
37.3%
人員
505
620
580
548
623
513
471
438
410
328
321
-7
-2.1%
件数
700
601
958
1,178
1,661
2,114
1,323
1,116
691
625
1,041
416
66.6%
人員
136
155
112
133
166
119
82
94
56
58
83
25
43.1%
件数
126
97
175
195
89
46
396
132
112
120
92
-28
-23.3%
人員
60
74
59
63
56
38
40
25
40
22
22
0
0.0%
件数
354
410
446
364
398
342
379
347
448
254
239
-15
-5.9%
-12.9%
人員
309
391
409
352
401
356
349
319
314
248
216
-32
件数
12,670
13,240
17,546
17,628
12,297
10,951
8,614
7,620
5,671
4,583
4,427
-156
-3.4%
人員
3,232
3,231
3,572
3,272
3,141
2,834
2,861
2,969
2,776
2,538
2,229
-309
-12.2%
件数
48
14
6
6
21
32
22
40
6
6
13
人員
24
9
6
7
5
7
6
9
6
5
4
-1
-20.0%
件数
888
566
766
953
934
1,681
1,104
975
1,330
407
133
-274
-67.3%
人員
69
69
70
51
77
48
32
58
41
19
20
1
5.3%
件数
44
40
19
10
28
28
26
15
55
22
30
8
36.4%
7 116.7%
人員
5
5
10
6
23
15
21
19
14
11
19
8
72.7%
件数
3,111
3,010
4,795
5,042
2,394
4,104
3,089
2,372
636
491
979
488
99.4%
人員
105
100
179
111
111
80
43
40
49
36
46
10
27.8%
件数
73
156
81
162
83
232
64
61
81
95
54
-41
-43.2%
人員
50
31
41
45
34
42
46
54
43
52
48
-4
-7.7%
件数
2,564
2,441
2,844
2,743
2,680
2,419
3,231
2,875
2,667
2,850
2,561
-289
-10.1%
人員
2,415
2,389
2,588
2,476
2,308
2,045
2,118
2,293
2,136
1,976
1,759
-217
-11.0%
件数
4,384
5,355
7,336
6,751
4,611
856
187
176
29
0
0
0
人員
37
61
29
22
17
11
5
4
3
1
2
1 100.0%
件数
831
853
817
1,161
654
377
51
328
40
47
41
-6
-12.8%
人員
84
81
87
64
68
52
23
20
21
11
18
7
63.6%
件数
164
126
35
78
60
131
65
62
30
23
13
-10
-43.5%
人員
43
52
26
32
30
42
23
23
13
12
5
-7
-58.3%
件数
110
142
238
155
256
252
78
119
40
51
162
人員
31
21
28
24
26
23
14
17
3
5
13
8 160.0%
件数
13
7
13
18
32
25
25
27
23
14
15
1
7.1%
人員
3
7
8
14
15
19
23
19
21
17
11
-6
-35.3%
- 85 -
−
111 217.6%
刑法犯認知件数及び来日外国人犯罪検挙状況の推移
刑
法
犯
認
知
刑 法 犯 総 検 挙
件
件
数 (A)
人
員 (B)
件
来 日 外 国 人 検 挙
数
数
人
件
員
数 (C)
C/A
刑 法 犯 検 挙
人
員 (D)
D/B
特 別 法 犯 検 挙
刑
法
犯
認
件
数
人
員
知
刑 法 犯 総 検 挙
件
件
数 (A)
人
員 (B)
件
来 日 外 国 人 検 挙
数
数
人
件
員
数 (C)
C/A
刑 法 犯 検 挙
人
員 (D)
D/B
特 別 法 犯 検 挙
刑
法
犯
認
件
数
人
員
知
刑 法 犯 総 検 挙
件
件
数 (A)
人
員 (B)
件
来 日 外 国 人 検 挙
数
数
人
件
員
数 (C)
C/A
刑 法 犯 検 挙
人
員 (D)
D/B
特 別 法 犯 検 挙
刑
法
犯
認
件
数
人
員
知
刑 法 犯 総 検 挙
件
件
数 (A)
人
員 (B)
件
来 日 外 国 人 検 挙
数
数
人
件
員
数 (C)
C/A
刑 法 犯 検 挙
人
員 (D)
D/B
特 別 法 犯 検 挙
刑
法
犯
認
件
数
人
員
知
刑 法 犯 総 検 挙
件
件
数 (A)
人
員 (B)
件
来 日 外 国 人 検 挙
数
数
人
件
員
数 (C)
C/A
刑 法 犯 検 挙
人
員 (D)
D/B
特 別 法 犯 検 挙
刑
法
犯
認
刑 法 犯 総 検 挙
来 日 外 国 人 検 挙
件
数
人
員
知
件
件
数 (A)
人
員 (B)
件
人
件
刑 法 犯 検 挙
数
数
員
数 (C)
C/A
人
員 (D)
D/B
特 別 法 犯 検 挙
件
数
人
員
S58
1,540,717
929,321
438,705
3,956
3,477
1,269
0.1%
1,153
0.3%
2,687
2,324
S59
1,588,693
1,002,923
446,617
5,207
3,801
2,340
0.2%
1,301
0.3%
2,867
2,500
S60
1,607,697
1,032,879
432,250
4,583
3,819
1,725
0.2%
1,370
0.3%
2,858
2,449
S61
1,581,411
990,650
399,886
5,252
4,064
2,537
0.3%
1,626
0.4%
2,715
2,438
S62
1,577,954
1,012,076
404,762
5,237
4,062
2,567
0.3%
1,871
0.5%
2,670
2,191
５年平均
1,579,294
993,570
424,444
4,847
3,845
2,088
0.2%
1,464
0.3%
2,759
2,380
S63
1,641,310
982,165
398,208
5,963
4,586
3,906
0.4%
3,020
0.8%
2,057
1,566
H元
1,673,268
772,320
312,992
5,765
4,618
3,572
0.5%
2,989
1.0%
2,193
1,629
H2
1,636,628
692,593
293,264
6,345
4,770
4,064
0.6%
2,978
1.0%
2,281
1,792
H3
1,707,877
654,538
296,158
10,244
7,270
6,990
1.1%
4,813
1.6%
3,254
2,457
H4
1,742,366
636,290
284,908
12,153
9,456
7,457
1.2%
5,961
2.1%
4,696
3,495
５年平均
1,680,290
747,581
317,106
8,094
6,140
5,198
0.7%
3,952
1.3%
2,896
2,188
H5
1,801,150
723,610
297,725
19,671
12,467
12,771
1.8%
7,276
2.4%
6,900
5,191
H6
1,784,432
767,844
307,965
21,574
13,576
13,321
1.7%
6,989
2.3%
8,253
6,587
H7
1,782,944
753,174
293,252
24,374
11,976
17,213
2.3%
6,527
2.2%
7,161
5,449
H8
1,812,119
735,881
295,584
27,414
11,949
19,513
2.7%
6,026
2.0%
7,901
5,923
H9
1,899,564
759,881
313,573
32,033
13,883
21,670
2.9%
5,435
1.7%
10,363
8,448
５年平均
1,816,042
748,078
301,620
25,013
12,770
16,898
2.3%
6,451
2.1%
8,116
6,320
H10
2,033,546
772,282
324,263
31,779
13,418
21,689
2.8%
5,382
1.7%
10,090
8,036
H11
2,165,626
731,284
315,355
34,398
13,436
25,135
3.4%
5,963
1.9%
9,263
7,473
H12
2,443,470
576,771
309,649
30,971
12,711
22,947
4.0%
6,329
2.0%
8,024
6,382
H13
2,735,612
542,115
325,292
27,763
14,660
18,199
3.4%
7,168
2.2%
9,564
7,492
H14
2,853,739
592,359
347,558
34,746
16,212
24,258
4.1%
7,690
2.2%
10,488
8,522
５年平均
2,446,399
642,962
324,423
31,931
14,087
22,446
3.5%
6,506
2.0%
9,486
7,581
H15
2,790,136
648,319
379,602
40,615
20,007
27,258
4.2%
8,725
2.3%
13,357
11,282
H16
2,562,767
667,620
389,027
47,128
21,842
32,087
4.8%
8,898
2.3%
15,041
12,944
H17
2,269,293
649,503
386,955
47,865
21,178
33,037
5.1%
8,505
2.2%
14,828
12,673
H18
2,050,850
640,657
384,250
40,128
18,872
27,453
4.3%
8,148
2.1%
12,675
10,724
H19
1,908,836
605,358
365,577
35,782
15,914
25,730
4.3%
7,528
2.1%
10,052
8,386
５年平均
2,316,376
642,291
381,082
42,304
19,563
29,113
4.5%
8,361
2.2%
13,191
11,202
H20
1,826,500
573,392
339,752
31,252
13,885
23,202
4.0%
7,148
2.1%
8,050
6,737
H21
1,713,832
544,699
332,888
27,836
13,257
20,561
3.8%
7,190
2.2%
7,275
6,067
H22
1,604,019
497,356
322,620
19,809
11,858
14,025
2.8%
6,710
2.1%
5,784
5,148
H23
1,502,951
462,535
305,631
17,272
10,048
12,582
2.7%
5,889
1.9%
4,690
4,159
H24
1,403,167
437,610
287,021
15,368
9,149
11,142
2.5%
5,423
1.9%
4,226
3,726
５年平均
1,610,094
503,118
317,582
22,307
11,639
16,302
3.2%
6,472
2.0%
6,005
5,167
- 86 -