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いき
いき
生産者の方の気持ちをさらに深く知るため生産者団体「会津活・活自然
村 ( 以下、自然村 )」の代表 髙橋 千鶴子さんにお話を聞きに行きました!
自然村で作られている野菜は決して形が綺麗なものばかりではありません。
ちょっといびつな形、バラバラの大きさ。しかし飲食店はこちらの野菜を使
います。ではなぜこの野菜が選ばれるのか。
この日は月に 1 回の定例会議。会議といっても堅苦しくなく、お茶会の
▲ミニトマトの「アイコ」。真っ赤に熟
してます
ようでした。この会議では月の売り上げや野菜作りのアドバイスなどを話合
います。飲食店が今欲しいものなどをすぐに把握し、みんなで共有する。誰
がこれを作る?余ったりしてはいけないので役割分担もしっかり決めます。
毎日野菜の成長を見るのが
しっかり「経営」している皆さんに驚きました。そしてなによりとっても元気!
会議が終わった後は畑に案内してもらいました。そう、自然村が選ばれる
理由は「肥料」にあったのです。自然のなかにある身体に良い菌 ( バクテリア )
楽しみでしょうがない!!
▲青々と育っているルッコラ!香りが
強く、味が濃くてイタリアンに最適
を肥料に混ぜ込み、完全発酵させた有機肥料を使っています。この肥料はみ
なさんの手作り。時間をかけゆっくり作っていきます。材料は自然のものだけ。
身体に悪いものは一切使いません。安全安心な野菜を作りたかったから肥料
斎藤夫婦は自然に対する感謝を忘れずに、自然に近い状態で野菜を育てます。時には一夜にして作物が
にもこだわりました。
全滅することもあります。しかしそれでも難しい有機栽培にこだわる理由は安全安心な農作物を消費者に届
これ食べてみて!これも!これもおいしいんだよ!取材中、髙橋さんは野
菜すべて「生」で食べさせてくれました。洗わずそのまま。自分たちが作って
▲會津野彩生産者の斎藤武美さん ( 右 ) と淑子さん ( 左 )
あいづやさい
会津のブランド野菜「會津野彩」や有機栽培に取り組んでいる斎藤夫婦にお話を伺ってきました。
けたいという強い気持ちがあるからです。農薬を使った栽培、化学肥料を使った栽培をしたこともありまし
▲自然村のみなさん
いる野菜を誇りに思っている生産者のみなさん、とても魅力的でした。
た。だけど行き着いた先は有機栽培だったのです。斎藤夫婦は野菜の成長を見るのが楽しみでしょうがな
い!と目を輝かせていました。 ▼自然村の代表 髙橋 千鶴子さん
▲余蒔胡瓜
伝統を受け継ぎ、守っていく。
形の悪い野菜の方が本当は美味しい。
▲余蒔胡瓜の種
▲余蒔胡瓜生産者の長谷川 純一さん
会津伝統野菜はご存知ですか?会津地方に昔からある野菜のことです。約 60 年ぶりに余蒔胡瓜を
復活させた生産者の長谷川 純一さんにお話を伺ってきました。
――余蒔胡瓜の復活のいきさつを教えてください。
60 年前まで一般的に作られて、よく食べられていた余蒔胡瓜が新種の登場などでなくなってしまいました。
しかし、偶然種が発見され、それが人との繋がりの中でまわり回って私のところに来たのが始まりです。最
終的にそれが自分の地元の飯寺地区でもよく作られたものだと知り、栽培しようと決意しました。今では、
頂いた 20 粒ほどの種を 5 年かけて採取を続け、ようやく 500 本の栽培までこぎつけたところです。これか
らもその伝統を守り、受け継いでいきたいと思います。
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