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大学4年間の総和が出た!!

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大学4年間の総和が出た!!
第 85 号 2012.10.27(土)
発行
教職教育センター
大学4年間の総和が出た!!
Attention
Please !
今年度の最終合格結果・現役が過去最高
ついにやりました、みんなの力で!
教職教育センター所長
網倉尚武
10 月 23 日の大阪府教育委員会の発表で、今年度の教員採用試験も実質的に終了しました。
今年度は、市川君、赤川君、桂田君や加藤君を中心として、早くから一部の学生の1次対策の
取り組みの動きがあり、その結果、4 回生全体が何かをやりそうな力を感じていました。教員
採用試験の対策として、4 月から 7 月にかけての週 3 回の 1 次対策講座の実施、5 月の一泊研
修の実施、8 月初めから始まった2次対策講座の実施と続きました。特に、2次対策は、ICC
がまだ十分に整っていなかったので、2 号館を使って実施しました。連日、先輩の先生方も駆
けつけてくれ、色々条件が例年と比べて整っていなかったにもかかわらず、教員のやる気と学
生の熱気で、連日の暑さを吹き飛ばす勢いで頑張りました。
特に、8 月のある日、私が京橋の駅に着くと京阪電車が運転を停止していました。
「今日はも
う2次対策は無理か」と思って、それでも京阪の改札口に行くと、あちこちに本学の見慣れた
学生がいました。その時、岡澤先生が、どこで手配してきたのか私学会館の会議室を一室使え
るように交渉されて、
「今日は半日、ここでやりましょうと」いうことになり、並松先生、岡澤
先生と私の3人と学生が 20 名近く参加する急ごしらえの講座になりました。借りたのが一室
でしたが、厚かましく、廊下でも臨時の対策講座を行いました。学生と先生方のやる気にただ
ただ圧倒されました。
この日は、京阪が不通になっていたにもかかわらず、大学近辺に住んでいる学生がキャンパ
スに集合して、西村先生とデイアンドレア先生の指導の下、2次対策講座を行ったことを後か
ら聞いて、「そこまでやるか」と思ったことでした。
それから9月になって2次の結果を発表する府県があり、ICC のあちこちで、握手、握手、
涙、涙の光景が見られました。そして、10 月 23 日の大阪府教育委員会の発表があり、4回生
と大学院生2名を含めて合計で 33 名の学生が合格しました。これは、教職教育センター創設
1
以来の新記録です。その頑張りに、心からおめでとうと祝福したいと思います。また、支援し
ていただいた先生方、職員の方々にお礼を申し上げたいと思います。それから、残念ながら今
回は合格できなかった皆さんは、4月から講師として勤務し、再挑戦することになります。こ
れまでの努力は決して無駄にはなっていません。私たちは、卒業後も皆さんを支援していきま
す。頑張っていきましょう。
それから、来年、教員採用試験受験を控えている3回生、いよいよ、今度は皆さんの番です。
4回生から色々なことを学び、今度は、3回生が積極的に挑戦してください。来年の今頃、皆
さんの努力の結果が発表されます。私たちは、一人一人を粘り強く応援していきます。しっか
り、準備して、本番では全力を出し切ってください。
思えば、平成 15 年 9 月に、教職英語教育センターが初めて本学に誕生した時に、これほど
充実したセンターになるとは、誰が予想したでしょうか。これまで教職教育センターを支えて
いただいた方々に心から感謝します。関西外大の教員養成は一味違う教員養成を心掛けてきま
した。先生方、職員の皆さん、先輩、そして、学生が一体となった取り組みを行っています。
今後も、この取り組みが更に充実し、関西外大は、これからも優れた英語力・指導力を備えた
実践力のある教員養成を行っていきます。どうぞ、皆さんの応援をお願いします。
【ホットホット情報】
《2次試験合格》 『喜びの声』
多数の合格者の皆さんから「最高の喜びの声」と「読者の方々への貴重なメッセージ」が届
いています。一口には言い尽くせない苦労と感動が凝縮しています。本紙「羅針盤」の投稿依頼
にも気持ちよく応じていただき、皆さんへの熱い思い、的確な助言とご自身の今後の強い決意が込
められています。自分自身を戒め、ひたすら勉学に集中したたゆまない努力の成果です。それと読
むほどに感じていただけるものと思いますが、合格された方々は、共通して自身の奮闘は控えめで
謙虚な姿勢であるとともに、自分以外の周りの人たちへの感謝の気持ちです。仲間づくりと共に支
え合った友情と協働は素晴らしい。
これまでも多くの先輩たちが育んできた道をさらに伸ばし、後輩への見事な橋渡しとなっていま
す。
さて、皆さんも意を強くして、逞しく前に歩んでください。そこに教職が待っています。
2
吉兼
眸 さん
大阪府・神奈川県
中学校
英語科
外国語学部
合格
英米語学科
4回生
「強みを持つ」
教職課程を履修している皆さん、こんにちは。外国語学部4回生の吉兼眸と申します。
この度、私は神奈川県の教員採用試験を受験し、合格をいただきました。羅針盤に合格体験記
を書かせていただくということで、とても嬉しく思います。また、この体験記が、皆さんに少
しでもお役にたてれば幸いです。
さて、皆さんは何か人には負けない強みを持っていますか。私が、今回神奈川県の教員採用
試験に合格できたのは、強みを持っていたからだと思います。その強みとは、英語力です。実
際、私は神奈川県以外にも3県受験しましたが、全て英語特別選考の枠で受験させていただき
ました。英語特別選考とは、TOEFL、TOEIC、英検の中で、一定の基準点を満たしていれば、
専門教養や実技試験が免除されたり、また1次試験の全てが免除になったりするものです。私
は、TOEIC の資格で受験させていただきました。
私は、自分の英語力を高めるために、関西外大入学当初からできるだけ多く英語に触れる機
会を作りました。例えば、毎日の授業を真剣に聞いたり、英字新聞を読んだりしました。また、
米国への交換留学も行かせていただき、昨年からは学内プログラムである RA(レジデントア
シスタント)もしており、留学生と一緒に寮で生活を共にすることで、毎日彼らと英語でコミ
ュニケーションをとりながら、自分の英語力を高めていきました。
私自身、人に比べてあまり口が上手い方ではありません。実際、教員採用試験の面接の前は
とても緊張していました。しかし、私が持っている強み、それまでしてきた経験は、私に自信
を与えてくれ、堂々と面接官にアピールすることができました。強みだけで、教員採用試験に
合格できるわけではありませんが、皆さんも、誰にも負けないという自分のオリジナルの強み
を見つけて下さい。そして、合格を手にすることができるよう応援しています。頑張ってくだ
さい。
中野
亜優 さん
三重県
高等学校
英語科
外国語学部
合格
英米語学科
4回生
「夢は教師になることです!」。
小学生の頃から十数年言い続けてきました。合格通知をいただいてから一ヶ月が経とうとし
ていますが、長年の夢を掴み取った実感がまだ湧いていないのが正直な気持ちです。
私は人より突出して何かに優れているわけではありません。しかし、
「教師になる」という強
い思いを誰にも負けないくらい持っていることには自信があります。誰もが 1 つのゴールを設
定すると、
「人並み」に過ごしていた日々も自分で変えることができるのだと、経験を通して実
感しました。今回は、合格を掴み取る為に大切なゴールについてお伝えさせていただきたいと
3
思います。
私は、何をするにもまずゴールを設定するようにしています。そして、そのゴールを掴むま
での道のりが、どんな困難なものでも前向きに進むこと、というのは自分の中でのルールです。
高校時代に一年間アメリカに留学していました。ホームステイをしながらの通学を始め、やは
りたくさんの困難がありましたが、私はそれを困難とは思っていませんでした。誰よりも多く
の経験を積むことを留学の一つ大きなゴールとして持っていたからです。どんな嫌なことがあ
っても、悲しくて泣いたときも、
「今の経験は将来絶対自分を強くする」と思い続けていました。
その発想の転換が今の自分に繋がっているのだと思います。決して無理をしていたわけではな
く、毎日が本当に楽しいものでした。当時の経験は一生の財産だと思っていますし、大きな力
になったのも事実です。これは一例ですが、皆さん、一度究極のポジティブ人間になってみて
下さい。マイナスなことはないのですから、毎日が楽しくて仕方なくなるはずです。そして、
自分のめざすところに向かって前進している自分にも気づけるはずです。
思い返してみると、合格に至るまで私は、
「絶対夢を叶えるんだ」という気持ちだけで進んで
きたような気がします。もちろん数ある試験の対策としては勉強の積み重ねも大事です。しか
し、それは気持ちの後に自然とついてくる行動だと思います。参考にはならないかもしれませ
んが、今からすぐにできる一つの方法としてここに紹介させていただきました。
「人は皆、一人で一本の大きな道を歩いている。人生という道だ。後ろを振り返ればこれま
での過去があり、前には果てしない未来がある。そして時々、その人生という道の前、未来か
らは「チャンス」というランナーが走ってくる。そのチャンスはいつ来るかも、どんな速さで
走って来るかも分からない。ただ、過去を振り返ってばかりいたり、下を向いて歩いていると
それを掴まえ損ねてしまう。人は皆、チャンスを得る為、常に前を見て歩み続けなければなら
ない。」
私がいつも心に置いている言葉です。私のゴールはまだ先にあります。合格は通過点です。
毎日笑顔で前向きに。是非皆さんも軽い気持ちで始めてみてください。そしていつか自分自身
のゴールに辿り着いて下さい。
桂田
光 さん
愛知県
中学校
英語科
外国語学部
合格
英米語学科
4回生
「こんな人でも合格できた」
・基礎学力は下の上レベル
・理数系科目に関しては中学 1 年生と同レベル
・学内では一人でいることが多く、交友関係は狭い
これらと同じような悩みや心配を抱えている方は以下に記す私なりの合格のための秘訣を参考
にしてください。非効率的でメチャクチャなやり方ですので、能力のある方が参考にすると多
少危険な場合もあります。
4
①教養試験に向けて
学生の言う「教養試験がネック」は絶対に嘘です。それを言うのはサボっている人です。たっ
た7割正解すれば良しとされる教養試験に言い訳は通用しません。勉強しましょう。
教職教養
確実に9割以上正解できる知識を頭に叩き込んでください。一般教養と教職教養の比率が50
/50だった場合、教職教養満点で合格ライン7割中5割の点がもらえます。
過去問を解いてみる(最初は2割程度合えば上出来)
↓
・過去問に出題された教育に関する法律や文書等を1日3回は読む。特に教育基本法は出題傾
向が高いうえ、全部で18条しかないので簡単に覚えられます。早い段階で目を閉じても言え
るように覚えきってしまいましょう。サービス問題です。
・参考書やインターネットに出てくる教育に関する人物全員とその人の功績等を全て覚
える。
↓
過去問を解いてみる(常に8、9割、時には全問正解できる)
声を枯らして飽きる程やれば試験本番は余裕です。死ぬ気でやればの話です。
一般教養
理数系科目は捨てました。時間の浪費だと考えたからです。理由は上でも述べたように教職
教養で4、5割取ることが出来れば一般教養では2、3割取るだけで良いからです。そして外
大生は英語ができるはずなので2、3割のうちの1割は約束されたも同然です。あとは自治体
の出題傾向に合わせて国語と社会を必死に頑張りましょう。
この学習方法はあくまでも私のやり方です。真似をして痛い目にあっても責任はとれません
のでご注意ください。私が伝えたいのは「知識がないんだからとにかくやれ」ということ。講
師等と違い学習時間のある学生に「教養試験が大変」という類の発言をする資格はありません。
やらなきゃ教師になれないだけだし、こんなことすらやれない者は教師になるな。と皆さんに
メッセージを送ります。
②面接試験に向けて
1.経験から自分オリジナルの教育観を築く。ただし経験を過信しないこと
学生の中にはボランティアで教育現場に入ったり、学習塾等でアルバイトをしたりして経験
を積み、自信を持っている方もいると思います。しかし、その経験を絶対視して、経験から得
た知識を疑うことや思考を広げることを止めてしまうのは非常に危険です。なぜなら現場で起
こる問題には似たケースはあっても全く同様のケースは有り得ず、
「前回同様こうしておけば大
丈夫」ということは無いからです。
例えば、あなたが初めて足し算を教わり「2+2=4」が解けるようになったとします。そ
れは素晴らしい進歩です。しかし、その経験を過信し、足し算しか知らない状態で突如「2×
2=?」という問題に出くわした時、どうなるでしょうか?掛け算だと気づかずに「わかるぞ!
5
4だ!」と答えてしまいます。今回は偶然正解しましたが「3×3=?」に出くわしたときは
どうでしょう?
皆さん、どうか経験を絶対視することなく、物事を考える際の一つの材料としてください。
「3×3=6」と答えて取り返しのつかない問題を引き起こしてしまわないよう、柔軟な考え
方を持ってください。経験を生かして苦しみながら考え抜いた自身の哲学は、面接でも人生で
も大きな武器になるはずです。
2.やっぱり一人じゃ無理だった
皆さん、教員採用試験対策講座に行く予定はありますか。
・「対策講座?自分にはついて行けそうにない」
・「教職履修生たちの中では既にグループが出来上がっていて輪に入りづらい」
・「対策講座なんか参加しなくても、自分一人の力で合格できる(その方がカッコイイ)」
これらは私が当初抱いていた愚かな考えの一部です。このような考えを一つでも持っている
人は数人はいるのではないでしょうか。しかし、このように根性無しで、仲間など要らないと
思っていた私だからこそ皆さんに言います。
行け
行って自分の肌で感じてきてください、面接対策は一人じゃ無理です。講座に積極的に参加
してたくさん恥をかいてください。教師になる意志が強い人にとっては、その恥がやる気を引
き出す薬になるはずです。
最後に皆さんへ。こんな人でよかったらいつでもアドバイスをします。こんな人だからこそ
言えることもあるかもしれません。何か聞きたいことがあったら先生方を通じて連絡して頂け
れば飛んでいきます。
市川
潤弥
さん
千葉県
中学校
英語科
外国語学部
合格
英米語学科
4回生
~本気で駆け抜けた1年間~
去年の今頃、私は仲間たちと教員採用試験の合格に向けて動き始めました。そして、あれか
らちょうど1年が経った今、私は千葉県の教員採用試験において合格を頂くことができました。
今回は、私が最初の1歩から合格に至るまでの道のりで、ぜひ皆さんにも参考にして頂きたい
と思うことを伝えます。
本題に入る前に、1つだけ皆さんに尋ねたいことがあります。
「あなたは本気で教師になりた
いですか。」一度、真剣に考えてみてください。恐らく、即答で答えられた人やすぐには答えら
れなかった人など様々だったと思います。しかし、少しでも教師という仕事に魅力を感じてい
るのなら、私が言う2点のことを、ぜひ実践してもらいたいと思います。
6
1点目は、積極的にボランティアに参加することです。学生である皆さんが、最も手っ取り
早く学校現場を知れる方法は、ボランティアに参加することです。もちろん、筆記試験対策や
英語力を高めることは大切です。しかし、それらは教師になるための前提条件のようなもので
す。他の教職志望生も当然の様にします。ですから、他の人と差を作るためには、生の学校現
場に入り、あなただけのオンリーワンの経験を積むことが必要なのです。そういったオンリー
ワンの経験だけが、面接試験において試験官の心を動かすことができます。そして何より、あ
なたが挫けそうになった時に糧として、あなたを支えてくれます。
私にも、今でも鮮明に覚えている経験があります。中学生による英語プレゼンテーションコ
ンテストに補助として参加した時のことです。英語があまり得意ではない女子生徒がいました。
準備の段階から発表の直前まで、常に自信のない表情をしていました。心配とは裏腹に、立派
に発表を終えると、彼女はすぐさま私のところへ来て、次のことを言ってくれました。
「めっち
ゃ楽しかった。本当に楽しかった。ありがとう。」です。文面ではありきたりな表現のように感
じますが、私には特別に聞こえました。真っ直ぐな目で、自信に満ちた顔で話してくれた時、
私は彼女の確かな成長を感じました。その経験が、幾度となく私を奮い立たせてくれたのは言
うまでもありません。
2点目は、同じ志を持った仲間を持つことです。これから始まる長い道のりを一人で乗り越
えることは不可能に近いです。気持ちが弱る時、自分に甘えてしまいそうな時、落ち込んでど
うしようもない時など、これから必ず出会います。そんな時、あなたを支えてくれるのは仲間
です。ですから、仲間を大切にしてください。また、あなたの仲間が落ち込んでいる時は、そ
っと支えてあげてください。そうやって、励まし合い、切磋琢磨し合いながら築いた絆は、最
後にとてつもなく大きな力となってあなたを支えてくれます。
私自身、去年の11月頃から本格的に仲間と勉強を開始しました。些細なことに一喜一憂し、
時には口論になることもありましたが、明確な意志の下、友情を育んできました。そして、不
安や緊張で押しつぶされそうになった試験直前、互いを称え、励まし合い、普段の自分を取り
戻せたことを覚えています。
最後になりますが、皆さんにも私はこうなりたい、こうしたいなど様々な想いがあると思い
ます。なら、ぜひして下さい。想いを行動に移せるかがカギです。また、私が今回述べたこと
は全てではなく、数ある方法の中の1つにしか過ぎません。これが正解というものはなく、何
が正しいかなんて誰にもわかりません。しかし、歩んできた道のりを振り返った時に、これで
正しかったんだと思えるように「今」を必死に生きてもらいたいと思います。これからも、お
互いに頑張っていきましょう。
7
池田
良仁 さん
三重県・神奈川県
中学校
外国語学部
英語科
合格
英米語学科
4回生
「大切なのはコツコツ、ボランティア、そして仲間」
こんにちは。4 回生の池田良仁です。来年四月から三重県で中学校の教員になります。これ
までたくさんご指導してくださった先生方、本当にありがとうございました。私の体験談が、
これから教員を目標にがんばっていく皆さんの力になればと思います。そこで、私が教員採用
試験合格に至った 3 つの要素について話したいと思います。
一つ目は、コツコツ勉強すること。私は昨年 8 月から 12 月までアメリカ留学に行っていま
した。アメリカから帰った 12 月半ば、テレビを見ているとイチロー選手が、
「何事も日々の努
力が大切。」というようなことを言っていました。その言葉に熱くなった私は、翌日、教員採用
試験の過去問を買いにいきました。勉強を始めた動機がなんとも言えないのですが。ですが、
イチロー選手のおかげもあり春休みは毎日勉強にとり組むことができました。私はこの春休み
こそ勝負だと思います。意外と周りの人が本当に必死で勉強を始めるのが春休みをあけてから
のように感じました(もちろんもっと早くから勉強している人もたくさんいます)。ですが、私
は春休みに毎日少しずつ勉強をしたために、教員採用試験直前 2 か月前からは学校の授業や夜
スペでの勉強だけですむようになり、家で夜遅くまで焦って勉強する必要がなくなり、気持ち
に余裕をもって試験に臨むことができました。やはり日々の努力(コツコツ)が大切なんだな
ぁと思います。イチロー選手、ありがとう!
二つ目は、ボランティアです。私はこれまで 6 つのボランティアをしてきました。これらの
ボランティアが日々私を成長させてくれました。また、様々な種類のボランティアをしたこと
で、学べることの幅が広がり、また、たくさんの人と出会うことができ、とても充実したボラ
ンティア活動ができました。これらの経験が面接にいきたと思います。経験から話すことがで
きたので、質問に対して自信を持って話すことができました。もちろんたくさんボランティア
をすることだけが良いことだとは言いませんが、他の受験者の人はあまりボランティア活動を
していなかったので、外大生が積極的に行っているこのボランティアこそ、私たちの強みにな
ると思います。ボランティア、お勧めです!これは余談ですが、面接官はボランティア活動に
すごく食いついてくれますよ~。
三つ目は、仲間です。私にとって仲間は心の支えであり、ともに戦ってくれる最高のバディ
です。教員採用試験が近づくにつれ、不安に思うことや、焦りが増えます。そんな時こそ仲間
と勉強したり、面接練習をすることで元気をもらうことができました。友達が開いてくれた自
主ゼミでたくさんの仲間に会うことができ、その仲間たちにはいつも支えられました。また、
私はよく友達とラーメン屋に行っていたのですが、そこで友達とラーメンを食べながら自己 PR
や志望動機を考えていた日々が一番の思い出です(一番というのは言い過ぎです)。なので、絶
対に一人で頑張ろうとしないでください。
『ビバ仲間!』これは私の好きな言葉なので
すが、二葉亭四迷の言葉で、
「いや、人生は気合いだね」という言葉があります。私はいつも勉
強前にこの言葉を本で見て、気合いを入れていました。みなさん気合いで頑張ってください。
私も来年から念願の教師となり気合いで頑張りたいと思います。
8
中山
文 さん
東京都
中・高等学校
英語科
外国語学部
合格
英米語学科
4回生
「高い壁を乗り越えたとき、その壁はアナタを守る砦となる」
はじめまして、こんにちは。私は英米語学科四回生の中山
文です。今年無事に東京都教員
採用試験で合格判定をいただく事ができました。合格できるのに至ったのは、今まで支えて応
援し続けてきてくださった教授の皆様、教職教育センターの皆様そして共に同じ目標に向かっ
て切磋琢磨してきた友人の皆のおかげです。この場をお借りして改めてお礼を言いたいと思い
ます、本当にありがとうございました。今回この場で私の教員採用試験に合格するまでの道の
りを皆さんにお伝えしたいと思います。
私が教員採用試験と向き合ったのは、イギリスのリーズ大学への交換留学中でした。ある日、
日本にいる友人から「G-STA☆っていう教採対策の勉強するグループを日本残ってる組のみん
なで立ち上げたわ」という連絡が入ったのです。そのとき、私は急に自分が取り残された感じ
がして、自分の置かれている状況に不安になりました。しかし、その直後友人に「俺らがこん
なんやり始めたんは、留学に行ってる文に負けへんためってのもあるねん。」とも言われました。
その言葉は私の心を楽にしてくれ、私にある決心をするきっかけにもなりました。それを聞い
た後、私は今教員採用試験にむけて勉強をするのではなく、自分にしかできないような豊富な
経験をこの留学中にしてやろうと心に決め、つらい事も楽しい事も自ら積極的にたくさん経験
しました。
帰国後、改めて友人たちに会うとボランティアや教育実習など様々な経験を経て、更に自分
より遥か前を彼らが走っている事に気づかされました。私は自分の遅れを取り戻すべく、中学
生サマーセミナーというボランティア活動に参加し、それと平行して教員採用試験の勉強も始
めました。採用試験までは一ヶ月程度しかなく必死になってがむしゃらに勉強し続けたのです
が、今までこつこつと勉強をしてきた友人たちにもちろんかなう訳もありませんでした。その
ころは毎日本当に辛い思いでした。しかし、そんな時に私の事を支えてくれたのは、その友人
たちでした。みんな自分自身の勉強のために一秒でも時間が惜しいはずなのに、私の勉強や面
接練習に真剣に付き合ってくれました。そのおかげで悔いなく自分のベストを教員採用試験に
ぶつけることができ、更には合格判定をいただく事もできました。
私は、あのとき背中を押してくれる友人たちがいなかったら、本気で教師になるために努力
をしている友人たちの背中を見ていなかったら今こうして東京都の教員採用試験に合格するこ
ともなかったでしょうし、教師という夢に本気で向き合うこともなかったのかもしれません。
皆さんもこれから先教職を続けていく中で、つらい事や逃げ出したくなる事がたくさんある
かもしれません。ですが、その壁から絶対に背を向けないで下さい。これは僕が留学中にある
友人からかけてもらった言葉なのですが、私がこのタイトルにも書いたように、高い壁を乗り
越えたら絶対にその壁はアナタを守る砦となります。一度築き上げた砦は決して簡単には崩れ
はしません。もちろんどれだけ努力を積み重ねても自分一人では乗り越えられない壁もあるで
しょう。そんなときは周りの友人の助けを借りてください。精一杯支えてもらい、そして困難
にぶちあたっている友人がいたら精一杯支援の手を差し伸べてあげて下さい。本当に辛い時に
9
支え合える友人がいる、信頼できる友人がいる。これが教師になるために、更に言えば人生を
生きていく上で最も大切なことだと私は思います。
これから私は東京都で教師として人一倍頑張り、自分自身を誇れるような教師になれるよう
に努力していきますので、みなさんも是非頑張って教師という夢を叶えて下さい。共に頑張り
ましょう。
毛利
将基 さん
愛知県
中学校
英語科
外国語学部
合格
英米語学科
4回生
「挑戦し続けます」
教員になると本気で決意したのは3回生になる頃でした。もともと興味があったのは事実で
すが、2回生までは本当に教師になるのかどうかもわからないまま大学生活を過ごしてきまし
た。その私が今年、愛知県の教員採用試験で合格通知をいただくことができました。本格的に
面接練習などを始めたのは 5 月に留学先から帰国後でした。私が教員採用試験までにしてきた
ことをありのままに書きたいと思います。
昨年8月から今年5月までアメリカに留学していたため、試験のために多くの時間を費やす
ことはできませんでした。帰国後も教育実習がある中で、大阪府のサマーセミナーの企画にも
参加し、採用試験の勉強より数倍はその企画に時間を費やしたように思います。恥ずかしい話
ですが、愛知県の過去問も1度もやったことがなく、筆記試験の傾向なども何も知らないまま
試験を受けました。使った参考書は放課後の講義で使われていた教職教養の本1冊だけです。
その結果、1次試験での筆記(教職教養)は 5 割にも満たない悲惨な点数でした。2次では、で
きたと思っていた英語の筆記や小論文も結果を見てみると良くない結果でした。
しかし、1次試験、2次試験ともに良かったのが面接の評価です。私は面接練習には一番力
を入れました。放課後の講義にも休まず出席し、角野先生のゼミにも毎回参加させていただき
ました。しかし、冬頃から準備を始めていた友人と留学でも何もしていなかった私との差は歴
然としていました。その中に参加することが最初は嫌でしたが、先生方や友人は快く受け入れ
てくれ、多くのアドバイスをくれました。大学に来て教職仲間といることで自然と知識が増し
ていき、無意識のうちに準備が進んでいたのだと思います。
そして、最大の武器は経験だと考えています。外大生の多くは「大きな経験=留学」だとま
ず考えるかもしれませんが、それだけではないと思います。確かに留学先では本当に充実した
日々を過ごしました。しかし、ボランティアに参加したりして、多くの人や子どもに出会うこ
とも大切です。
こんな私も教育実習では、最初の2,3日は「教師なんかなるか!採用試験なんか辞退した
る!」という思いでいっぱいでした。いくら母校でも教師として学校に入れば別物です。生徒
への怒りのあまり、他の生徒の前でも「こんな仕事やってられへん」というような話をしてし
まった時もありました。一番大変な学年を担当させてもらったこともあって、まともに英語の
授業も成り立たない状況で、素人の私にとっては毎日戦いのようでした。初日からガラス掃除、
10
暴れる生徒に対応し、多くの挑発的態度や発言に最初はイライラして生徒を理解する気もあり
ませんでした。それでも学校現場の先生方は全力で指導してくださいました。それぞれ子ども
たちはあらゆる環境で育っていることを再認識し、次第に考え方を変えて生徒を見ていく中で、
そのイライラは徐徐にやりがいに変わり、最終的にはその状況を楽しんでいました。この教育
実習、大阪府サマーセミナーや他のボランティアでの経験は今となっては留学と同じぐらい大
きな経験です。実際に面接試験や集団討論でも、これらの経験が最大の武器となりました。
大学の先生方や仲間にも恵まれ、ボランティア、教育実習で出会った先生方、仲間や生徒た
ちとの出会いもあって合格することができました。しかし、これはあくまでもスタート地点で
す。これからもあらゆる状況に立ち向かい、挑戦し続けます!
小濱
友香 さん
愛知県
中学校
英語科
外国語学部
合格
英米語学科
4回生
「教師はなれるものではなく、なるものだと信じて」
私は教員に中学校の頃からなりたい、と思っていました。でもその気持ちは 100%ではあり
ませんでした。自分の可能性なんてわからないし、自分が教師になれるなんてわからなかった
からです。外大の教職生は、教師になりたい!という気持ちが強い子が多くて、私には少しプ
レッシャーに感じたことも正直多々あります。
そんな気持ちで私は去年の8月から今年の5月までアメリカのアイオワ州に英語留学プログ
ラムで留学に行きました。もちろん、向こうでは、アメリカの生活に慣れることや、課題の多
さ、友達を作る、などで精いっぱいだったので教員採用試験の準備は追いつきませんでした。
しかし、1つだけ教員採用試験にプラスになる経験をしていました。それは現地の中学校で週
一回、中学生に日本の文化や学校生活をプレゼンテーションしていました。準備はものすごく
大変でしたが、自分も知らなかった日本のことを再度勉強でき、どうしたら子どもがこっちに
興味をもってくれるのか、ということをいろいろ考えるいい機会になりました。こんないい機
会を逃してはいけない、と思い自分がどんなに課題に追われようと、行くようにしていました。
この気持ちが教員採用試験に繋がったのかもしれないな、と今感じます。
帰国後、一般教養も教職教養も、さらに自分の受けたい県がどういう試験形式になっている
かさえも、わからない状態で私はすぐに教職センターに駆け込みました。網倉先生から、とり
あえず教職教養を勉強すること、ボランティアに行くこと、面接対策に夜スペに参加すること
をアドバイスとしていただきました。この間にも自分は正直かなり悩みました。自分が教師に
なれるのか、採用試験なんて受けなくても講師でいいのではないのだろうか、と。でも、実際
ボランティアに行き、子どもと触れ合っていく中で、教師やりたい!と思うようになりました。
子どもからパワーもらいました。
そう思ったのは1次試験1か月前です。自分には、残された時間はなかったので、教職の先
生方を頼りました。先生方にはアドバイスをいただき、1つ1つが私の武器になりました。そ
して仲間にも恵まれました、こんな私にアドバイスをくれたり、お互い励ましあったと思いま
11
す。がむしゃらに1か月過ごしたので、具体的にこれが効果的な勉強法だ、というのはわかり
ませんが、こんなわたしでも1次試験、2次試験を突破出来ました。ひとつ言えるのは外大の
先生方と同士たちはすごい力を持っているな、と思っています。
これから採用試験に向けて何かしよう、と思っている後輩のみなさん、自分、教職センター
と先生方、仲間を信じてがむしゃらに頑張ってください。心折れるときは何度もあると思いま
す。自信がなくなるときもあると思います。でも一人では戦えません。うずくまっている時間
はもったいないので、先生方や仲間に助けを求めてもいいと思います。教師はなれるものでは
なく、なるものだと信じて、これから頑張ってください。応援しています。
木山
愛理 さん
堺市
中学校
外国語学部
英語科
英米語学科
合格
平成23年3月卒業
「教師になるまでの道のり」
私が教師を目指し始めたのは,大学に入ってからです。なんとなくな気持ちで教職課程を履
修しました。それから少し教師という職に興味を持ち,中学校の頃に通っていた学習塾で講師
としてアルバイトを始めました。中学校の英語を教えることは簡単だと思っていたのが初めの
挫折だったように思います。自分は理解できていても,どのように伝えれば,彼らを理解させ
られるか。そして,授業前には1時間の授業のために,板書計画ノートを作ったり,指導内容
を考えたりと1日を費やしてきました。このアルバイトの経験から私が学んだことは,
“教えた
いという気持ちがあれば生徒はこちらを向いてくれる”ということです。彼らが卒業する時,
“先生!英語好きになった!!”
“英語の先生が木山先生でよかった”という言葉は私の宝物で
す。私は大学生活4年間,その塾にいたかったです。しかし,私の葛藤は来ました。留学に行
くか行かないか。しばらく考え,私は決めました。今行かなくていつ行くのかと。そして,3
回生の8月から4回生の5月までの9ヶ月間,アメリカのワシントン州立大学へ留学に行くこ
とを決意しました。
現地では,またまた挫折。高校から英語を専門的に学んで来たにも関わらず,授業にはつい
ていけないものの,会話にも入れませんでした。日本語を専攻していたアメリカ人と仲良くな
り,アメリカのミドルスクールへ見学させてもらいに行きました。徐々に英語を聞いて話すこ
とに抵抗を失くしていった私は,まるで性格が変わったかのように,みずから話しかけたり,
友達を誘って買い物にいったりと有意義な生活を送ることができました。そんな中で,日本に
いる友達が続々と“就職が決まった”という報告を受けました。私はすでに焦りを感じていま
した。でもそれは,そのとき,私の中で企業に就職するのか教員採用試験を受けるのかを迷っ
ていたからです。しかし,私は現地で大阪府と神奈川県の教員採用試験を申し込みました。帰
国は5月,その2ヵ月後に試験は来ました。アメリカで教職の勉強を全くしておらず,帰国し
て,周りを見渡すと,みんなの顔つきに驚きました。こんなにヘラヘラしてたらあかん。と思
った私は,すぐに夜スペに参加。面接対策,自己 PR,志望動機でも何も言葉が出ない状態で
した。
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ついに試験当日。精一杯のことはやったつもりでしたが,結果は不合格。夜スペで一緒に頑
張った仲間はどんどん合格の報告でした。とても悔しかったです。しかし,来年絶対受かって
みせるという思いに対し,ほんまに受かるんかな?という疑いがよぎりました。その頃,半分
は根気,もう半分はあきらめだったと思います。そしてすぐに講師登録をし,勉強し始めまし
た。それから卒業するまでは,サマーセミナーに参加したり,枚方市の中学校にボランティア
に行きました。これも今できることは今しようと考え直した結果です。3月講師の話を堺市で
頂き,現在,常勤講師をしています。生徒一人ひとりを見るのは大変で,ぶつかりあうことも,
ほぼ毎日。自分の指導力のなさに涙する日もあります。でも,私はこの涙が私を強くしてくれ
てると信じています。毎日が忙しくて,疲れ果てる毎日。生徒にイライラすることも,文句を
言われることもあります。でも,頭の中から生徒が消えることはありません。どんな子でも,
大好きになれます。そんな思いを堺市に伝え,本年度,堺市教員採用試験に合格することがで
きました。これからずっと先生でいられる。入学から卒業まで生徒の成長が見れると思うとワ
クワクしてきます。昨年度,あんな気持ちで合格していたならば,生徒に失礼だと今になって
思います。生徒は私の宝です。同時に生徒一人ひとりにとって当たり前のように“先生”と呼
ぶだけでなく,心から信頼できる本当の“先生”になりたいです。
長くなりましたが,今,採用試験を受ける方へ。
挫折は何回もするものです。それで教員になる夢を諦めようと思うなら諦めた方がいいと思
います。でも,私は諦めなくて今の生徒に囲まれる幸せを手に入れられています。辛いよりも
楽しいことがきっとあります。何度失敗しても,絶対教師になるという気持ちがあれば自分を
信じて,それを伝えてほしいです。網倉先生・岡澤先生が“誰にも負けへんでーって思っとっ
たら大丈夫や”という言葉は本当でした。外大の教職担当の先生方は100%応援してくれて
います。
「合格しました」の言葉を自信もって伝えられてよかったです。伝えてください。採用
試験はゴールではない。スタートです。
藤森 悠司
さん
堺市・香川県
中学校
援学校中等部
合格
外国語学部
英語科、堺市 特別支
英米語学科
平成 24 年3月卒業
「堺大好き人間になる。」
モチベーションをいかにキープできるか。教員採用試験対策はマラソンだとよく例えられるように、やる
事も多く長期戦です。その長期戦を制するべく、絶対に先生になる、という強い気持ちをできるだけ長く
持つために、意識的にモチベーションを維持しました。
僕の場合は、地元である堺をもっと好きになる努力をしました。というのも、好きになればここで先生に
なりたい!という気持ちが自然と湧いてくるはずだと考えたのと、もともと地元に誇りを持てる大人に育
てたかったので、まず先生である自分が堺のことをもっと知るべきだと考えたからです。
そうはいっても完全に遊び感覚でしたね。堺 Walker を購入して、地元めぐりを楽しみました。堺はお
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茶や包丁が有名なので、ちょっとお高めの茶店で感性を磨き、堺刃物ミュージアムでは多種多彩な刃
物に仰天しました。神社仏閣も訪れ、本能寺の変の際、妙国寺の僧が機転を利かせて、そこに泊まっ
ていた徳川家康を難から逃れさせたという事実を知って、やるじゃないか堺の人!なんてちょっと誇り
に思えたりしました。留学生を案内したときは英語力の向上にもなって一石二鳥でしたね。
堺の子どもや学校も大好きです。堺の中学校が集まり、各ブースに別れてプレゼンテーションをしたり、
ギター部による演奏があるイベントなどにも参加。一生懸命頑張っている子供たちの姿にとても感動し
て、涙しました。絶対先生になりたい!というより、もうここで先生なるしかないやろ~!という感じになり、
将来、この子たちを指導している自分の姿もイメージできて、モチベーションは急上昇しました。他には、
ネットで教育方針などを調べ、各学校のサイトを通して、普段の活動を知るのも良い方法です。
教育委員会に多く接することもモチベーション維持には欠かせません。採用説明会のときには一番
前に座って、説明を聞きました。不思議な事に試験要項で退屈になりがちな話なのに、力強く熱心に
お話しをされていた N 先生に感動していまい、説明会終了後、おもわず N 先生に直接話を個別に頂き、
刺激を受けました。先程に述べたイベントの際も教育委員会の方がいて、採用試験のことを質問すると
懇切丁寧に答えてくれて、教育委員会にとても親近感を持てて、この人たちと一緒に教育を盛り上げ
たい!とやる気がグンと上がりました。面接会場では、案内役が個別に話したことのある教育委員会の
方だったので安心感を持って面接教室に入れたのはラッキーでしたね。
堺市の教育委員会のキーワードは先生が安心して育つことができる教育委員会。採用前のウェルカ
ムセミナーや 3 年研修などからも堺市の教育委員会はとても温かみのある教師集団なんだなと心から
感じています。来年からあの人たちと共に働けると思うと自然とワクワクしてきます。堺の試験スタイルに
もそれが表れています。
堺市は人物をしっかりと見るという観点から、1次試験と2次試験の区別がなく、受験者全員がすべて
の試験面接を受ける事ができます。たくさんの試験面接があるなかで特に気を付けておくことを挙げて
いきますね。
1 次試験の最初は個人面接。それもいきなりの模擬授業でトピックは「ホームルームでの携帯電話の
事前指導」〈3 分〉、その直後に「授業中に携帯電話が鳴ったときの指導」〈2 分〉。そして、その模擬授業
や自己面接アピールシートなどに関する質問をされる個人面接が約 7 分。自己 PR はありませんでした。
堺市の模擬授業で気をつける点は、人権の観点からどう指導するか、ということで、模擬授業の後に実
際に、人権教育を推し進める上でどの点を意識して子どもたちに指導したか、と質問がありました。
自己面接アピールシートについては、記入する際に面接で聞かれることを想定して書くのがいいと思
います。僕の場合は、家庭や先生と連携をうまく取ることができることをアピールしたかったので、特技
の箇所に「人付き合い」を書きました。本当に特技かどうかは疑問ですが、想定通り面接官はそこを突
いてきて、自分の体験を踏まえながら人付き合い力を裏付け、教育現場でも必ず活かすことができると
力強く語りました。
他には、笑顔でとにかく元気よく面接を受けること。堅くならず、感情を言葉に乗せること。面接は自
分の思いを伝える場所です。結果は向こうが決めることですので、最高の自分を全力で見せるだけだと
思います。
最後に、僕は本当に多くの人に支えられて合格を手にしました。僕の為に骨を折ってくれた人が何人
もいます。家族、先生方、年少時代から育ててくれた方々、共に勉強した大学の仲間、大切な友人た
ち。合格しました!と報告すると喜んでくれた人たちの多さにいま驚いていて、感謝の気持ちが溢れだ
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しています。たくさん頂いた分、これから子どもたちに一生懸命、還元していきたいと思います。
僕をいつも支えてくれている皆さん、本当にありがとうございます。
これから、採用試験を受ける皆さん、心から応援しています。頑張ってください。
教職教育センターからのお知らせ
秋学期も中盤に入り、毎週たくさんのプログラムを実施しています。現在実施中の講座、募集中
の研修・イベントなど、これからみなさんに案内するものもたくさんあります。興味があるものが
あれば、どんどん参加してください。平成 24 年度は 12 月で秋学期が終了します。残りあと2か月、
気付けばあっという間に過ぎてしまうかもしれませんので、できることから始めてみてください。
「このプログラムはどんなことをするのですか」
「1回生ですが、参加できますか」など、参加す
るに当たって気になることがあれば、センターまで来てください。学年や時間割によってもおすす
めのプログラムは異なります。また、見学や聴講が可能なものもありますので、1〜3 回生であれば、
実際に見て、来年度に参加する方法もあります。ただ、今年度の秋学期は例年より多くのプログラ
ムの参加募集を行っています。来年度の実施は未定ですので、ぜひ、思い立ったときに参加してみ
てください。秋学期のプログラムを次にまとめて紹介します。
≪教職インターンシップ(KTAP) ≫
秋学期からでも小・中・高等学校、特別支援学校などの学校現場におけるボランティア活動(以下:
教職インターンシップとする)をすることができます。11 月に入ると、小・中・高等学校の 2 学期
の残りが少なくなり、活動時間が数回となってしまうため、早めの活動開始を推奨しています。ま
た、年が明けても個人的に活動を継続することが可能ですので、活動校の担当の先生方に相談して
ください。大学周辺の枚方市立の小・中学校では、まだまだ学生のサポートを必要としています。
次に挙げる学校は、学生の受け入れが可能です。
・開成小学校、桜丘小学校、高陵小学校、樟葉西小学校…曜日・時間不問
・小倉小学校…月曜日 14:00~16:00
・山田東小学校…水曜日の午後以外、2 時間以上の活動希望
・中宮小学校…金曜日 14:30~
・中宮中学校…金曜日
興味がある学生は、手続きをし、活動を開始してください。
手続き…活動希望者は、小学校の校長先生がお話しされた「教職インターンシップ事前研修」のビ
デオを見て、活動に対しての心構えや教育に関する知識を得てください (K-genesys の動画配信→
ガイダンスより視聴可能)。同時に、動画に添付されている資料をダウンロード・印刷し、活動希望
調査票を提出してください。みなさんの授業の空き時間と学校側の学生受け入れが可能な時間を調
整し、決定します。
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≪TeCK(テック) 関西外大TESOL講座≫
本学とオーストラリアのフリンダーズ大学IELI(Intensive English Language Institute)をイン
ターネットでつないだ遠隔講義システムを利用した講座です。教員をめざす学生の英語力や教師力
の育成・向上を目的に、TESOL英語教員養成プログラムを実施します。講座はIELI専任教員と本学担
当教員によるティームティーチング形式で行います。参加希望者は以下の内容を確認してください。
ポスターも掲示しています。
講座期間:
11月8日、15日、22日、29日、12月6日、13日、20日
18:30~20:00(木曜日
受講資格:
①教職課程を履修し、教員になることを強く望む学部3・4年生
全7回)
②講義7回全てに参加できること。
③TOEFL500点以上、または同等の英語力を有すること。
募集人数:
受 講 料:
30人(最少催行人数10人)
AUS$250 (約22,000円)金額が増減する場合あり
受講決定者が指定期間内に自動発行機で支払う
講座場所:
ICC (インターナショナル・コミュニケーション・センター) 6105教室
申込方法:
申込期間内にサインアップシートに必要事項を記入してください。
中宮学舎;教職教育センター
穂谷学舎;学務課
申込期限:
平成24年10月31日(水)
選
応募者多数の場合、学内成績・学内TOEFLの結果等に基づき選考します。
考:
午後5時
≪海外教職英語研修≫
オーストラリアの小・中・高等学校で授業実習を行う本プログラムは、英語能力向上、英語教授
法、
教材研究等の教職に必要なスキルを身につけるよう、現地での授業実習、研究授業TESOL/ESL/EFL
研修が盛り込まれており、本学教職課程履修者のためにデザインされています。現地オーストラリ
アの小/中/高校で児童生徒に教えることができる貴重なチャンスです。
派遣時期:
平成25年2月9日(土)~3月17日(日)(全日程ホームスティ)
派 遣 先:
フリンダーズ大学IELI(大学附属語学学校)、アデレード、オーストラリア
研修内容:
① 事前研修(関西外大でTeCK受講、上記TeCKを参照)
11月8日~12月20日
毎週木曜日
出発前オリエンテーション(2回)
募集人数:
18:30~20:00(全7回)
11月8日&12月20日
12:30~13:00(予定)
②
フリンダーズ大学IELIでの英語によるティーチング研修
③
現地の小・中・高等学校にて、日本語・日本文化を教える。
④
日本語授業のTAとして授業の補佐・支援
8名(ただし、教職履修中の2・3・4年生で上記①に全て出席できる学生)
派遣費用: ¥517,000-(為替レート・参加人数等により金額が変更される場合あり、奨学金支給の
可能性あり)(航空運賃・語学研修費・ホームスティ費・異文化体験活動費等含む)
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申込方法:
申込書をセンター/学務課カウンターで入手し、期限内に提出
申込場所:
中宮学舎;センター
申込期限:
10月31日(水)午後5時
選
学内成績・学内TOEFLの結果等に基づいて選考を実施します。
考:
穂谷学舎;学務課
選考結果は、外大メールにて発表します。
≪教職教養講座≫
来年度の教員採用試験に向けての講座が 10 月 20 日から始まりました。来年度の開講は未定です
が、時期や講座内容等、学部2回生で教員採用試験を受験予定の学生は、参考にしてください。カ
ウンターにて講座スケジュールのみ資料として置いています。
日
程:10 月 20 日(土)〜12 月 19 日(水)
曜日・時間:火・水曜日:18:30〜20:00(1 コマ)、土曜日 14:00〜17:15(2 コマ)
内容:教育原理などの教職教養科目、合計 30 コマを 2 か月かけて実施します。
受講料:25,000 円(参考)
主
催:東京アカデミー
≪小学校英語活動指導者養成研修(アドバンスト講座)≫
平成 23(2011)年度から全国の小学校 5、6 年生で実施されている「外国語活動」や小中一貫英
語教育を推進することができる指導的な役割を担う人材を養成する講座です。英語を使ったクラス
ルーム・マネージメントをはじめとする受講者のハイレベルな英語運用能力の育成を図ります。
また、実技や英語活動を通し、英語教授法や英語を学び始めた児童生徒に対する接し方などを学び
ます。体をつかった活動を含みますので、軽装で参加してください。学年は問いません。
同講座は、小・中学校の現職教員の先生方と一緒に受講する講座のため、講座の内容以外にも先
生方との交流によって学ぶことが多くあります。
日
程:第1回 平成24年12月 8日、15日、22日(土) 9:30~15:00 (15日は午前のみ)
試
験:平成 25 年 1 月 12 日、26 日(土)
場
所:6105 教室、アイランド E(すべて ICC)
対
象:教職課程履修者、特に小・中学校の教員を志す学生
申
込:11 月 1 日よりカウンターにてサインアップ(中宮:センター、穂谷:学務課)
講座修了者対象
締め切りは 11 月 30 日(金)午後 5 時まで
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≪教員採用試験合格者、来年度講師希望者及び受験予定者対象説明会≫
今年度教員採用試験に合格した学生、来年度講師を希望する学生及び来年度受験予定の学生を対
象に今後の進路等について説明会を行います。最終進路として教職を考えている学生は出来る限り
出席することをお勧めします。教職科目を担当されている 3 名の先生方が説明します。
日時:11 月 8 日(木)
17:00~18:00
場所:中宮学舎 ICC 6207 教室
集合した後、学年や進路毎に別教室に移動します
対象:主に 3、4 回生(24 年度教員採用試験合格者、25 年度講師希望者、25 年度
教員採用試験受験予定者)
内容:卒業までの過ごし方と注意点、講師登録の方法、来年度の教員採用試験に
向けて等
サインアップは不要です。当日直接会場に来てください。
≪小学生学びングキャンパス@関西外大≫
International Festival と同時開催!
探検隊に引き続き、小学生学びングキャンパスを実施します。外大祭中に約 100 名もの小学生が
参加し、留学生と交流しながら英語活動を行います。サポートする学生は、経験、学年を問わずさ
まざまです。小学生は英語を「楽しい」と感じてくれ
るでしょうか。来年度参加を考えている学生や今年度
おしくも応募多数のため抽選にもれてしまった学生は、
ぜひ、見学に来てください。
日
場
18
時:11 月 3 日(土)
13:00〜15:30
所:ICC 各教室、国際交流部ラウンジ
≪枚方市子ども大学探検隊≫
秋晴れの中、10 月 20 日に実施された「枚方
市子ども大学探検隊」は、英語活動や昼食、キ
ャンパスツアーを通して小学生が大学生になり
きり、楽しく一日を過ごしていました。
今回、約 30 名の学生に加え、16 名もの留学
生がサポートしてくれたこともあり、充実した
プログラムを作り上げることが出来ました。
小学生におこなったアンケートには、
「生の発音
が聞けてうれしかった」、「英語が苦手だったけ
ど、ゆっくり教えてくれてよかった」など、喜
びの気持ちが含まれていました。参加した学生、
留学生もこのような感想を嬉しく思うと同時に、
プログラム終了後には、
「こうすればもっと良か
った」など、積極的な意見が飛び交いました。
羅針盤のご意見・ご感想はこちらまで→→→
[email protected]
編集後記―――教職教育センターより―――
朝晩がとても寒くなり、学生も暖かな服装をしていますね。そんな中、まだ
まだそんな兆しが見えない留学生もいるので、毎年おせっかいながら「半袖シ
ャツとサンダルで寒くないのだろうか」と心配しています。
ところで、季節と気分は関係している、と聞いたことがあります。夏は太陽
の熱の力で気持ちも大きくなる一方、冬は日照時間が短く、落ち着いて物事を
考える傾向にあるようです。カウンターに相談に来る学生の数も多くなるよう
な気もします。寒いのは少しつらいですが、これから、いろいろなことを熟考
するのに適した季節に変化していくのかもしれませんね。
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