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関西国際大学大学院 人間行動学研究科臨床教育学専攻 設置届出書
関西国際大学大学院 人間行動学研究科臨床教育学専攻 設置届出書 別記様式第2号(その1の1) (用紙 日本工業規格A4縦型) 基 本 計 画 書 基 事 計 項 画 フ の リ 設 区 ガ 置 フ 大 リ 学 分 研究科の専攻の設置 ナ ガッコウホウジン ハマナガクイン 者 ガ の 名 学 の 目 計 記 画 入 欄 備 学校法人 濱名学院 ナ カンサイコクサイダイガクダイガクイン 称 関西国際大学大学院 (Graduate school of Kansai University of International Studies) 大 学 本 部 の 位 置 大 本 的 兵庫県三木市志染町青山1丁目18番地 教育基本法及び学校教育法に基づき、グローバルな視野に立った研究能力、専門的知 識・技術を修得し、国際社会において活躍できる人材を育成することを目的とする。 複雑化する教育現場で活躍できる高度な研究能力と実践力を持つ人材を養成し、多様化 する児童生徒に関する理解と支援に関しさらに力量を高め、専門性と実践力を持った人 材を輩出することを目的とする。 修業 入学 編入学 収容 学位又 開設時期及 新設学部等の名称 所 在 地 年限 定員 定 員 定員 は称号 び開設年次 新 人間行動学研究科 年次 年 月 年 人 人 人 第 年次 設 (Graduate School of 学 Human Behavioral 2 8 16 修士 部 Science) (教育学) 平成26年4月 尼崎市潮江1丁目3番23号 等 臨床教育学専攻(M) 第1年次 三木市志染町青山1丁目18 の (Studies in Clinical 番地 概 Education Program) 要 新設学部等の目的 計 2 8 - 16 同一設置者内における変更状況 人間行動学研究科人間行動学専攻(M)(入学定員減 △2) (定員の移行,名称の変更等) ※平成26年4月より入学定員変更 教育 課程 新設学部等の名称 講義 人間行動学研究科 臨床教育学専攻 開設する授業科目の総数 演習 実験・実習 16 科目 6 科目 学 部 等 の 名 称 教 員 組 織 の 概 要 新 設 分 既 設 分 人間行動学研究科臨床教育学専攻 (修士課程) 計 人間行動学研究科人間行動学専攻 (修士課程) 計 合 計 職 種 教 員 以 外 の 職 員 の 概 要 事 務 職 員 技 術 職 員 図 そ 書 の 館 専 他 門 の 計 職 職 員 員 2 科目 24 科目 専任教員等 教授 准教授 講師 助教 5 人 3 人 0 人 0 人 (5) (3) (0) (0) 5 3 0 0 (5) (3) (0) (0) 7 6 0 0 (7) (6) (0) (0) 7 6 0 0 (7) (6) (0) (0) 12 9 0 0 (12) (9) (0) (0) 専 任 兼 任 62 人 25 (62) (25) 0 0 (0) (0) 4 6 (4) (6) 0 0 (0) (0) 66 31 (66) (31) 1 卒業要件単位数 計 30 計 8 人 (8) 8 (8) 13 (13) 13 (13) 21 (21) 人 単位 兼 任 助手 教 員 等 0 人 2 人 (0) (2) 0 2 (0) (2) 0 7 (0) (7) 0 7 (0) (7) 0 9 (0) (9) 計 87 人 (87) 0 (0) 10 (10) 0 (0) 97 (97) 考 - 共用する他の 学校等の専用 - 9,150.59㎡ - - 48,543.25㎡ 57,693.84㎡ - - 57,693.84㎡ 他 25,068.46㎡ - - 25,068.46㎡ 計 82,762.3㎡ - 共用する他の 学校等の専用 0 ㎡ 82,762.3㎡ 31,536.95㎡ 区 分 校 地 等 専 用 共 用 校 舎 敷 地 9,150.59㎡ 運 動 場 用 地 48,543.25㎡ 小 計 そ の 合 校 舎 教室等 専 用 共 用 31,536.95㎡ 0 ㎡ 計 計 ( 31,536.95㎡) ( 0 ㎡) ( 0 ㎡) (31,536.95㎡) 講義室 演習室 実験実習室 情報処理学習施設 語学学習施設 23室 44室 16室 5室 (補助職員0人) 0室 (補助職員0人) 新設学部等の名称 専 任 教 員 研 究 室 新設学部等の名称 図 書 ・ 人間行動学研究科 設 臨床教育学専攻 備 計 室 数 人間行動学研究科臨床教育学専攻 8 室 図書 学術雑誌 視聴覚資料 機械・器具 〔うち外国書〕 〔うち外国書〕 電子ジャーナル 冊 種 〔うち外国書〕 点 点 10,850 〔500〕 (9,450 〔450〕) 70 〔11〕 (65 〔11〕) 5 〔5〕 (5 〔5〕) 480〔10〕 (430〔3〕) 0 ( 0 ) 10,850 〔500〕 (9,450 〔450〕) 70 〔11〕 (65 〔11〕) 5 〔5〕 (5 〔5〕) 480〔10〕 (430〔3〕) 0 ( 0 ) 図書館 面積 閲覧座席数 1,811.35㎡ 291 面積 体育館 収 納 可 標本 大学全体で共用 点 図書 13,550冊 学術雑誌 1,540 0 種 ( 0 ) 視聴覚資料 3,370点 0 ( 0 ) 能 テニスコート5面 - 第3年次 第4年次 第5年次 第6年次 300千円 300千円 300千円 300千円 - - 学生納付金以外の維持方法の概要 の 大学全体 第2年次 経費 8,425千円 8,425千円 8,425千円 8,425千円 経 費 の の見 共 同 研 究 費 等 見 積 り 積り 図 書 購 入 費 2,560千円 2,560千円 2,560千円 2,560千円 2,560千円 及び維 設 備 購 入 費 5,356千円 5,356千円 5,356千円 5,356千円 5,356千円 持方法 の 概 要 学生1人当り 第1年次 第2年次 第3年次 第4年次 第5年次 納付金 770 千円 720 千円 学 数 開設前年度 第1年次 教員1人当り研究費等 大 冊 184,444 体育館以外のスポーツ施設の概要 1,404.40 ㎡ 区 分 大学全体 語学学習施設 は、情報処理学 習施設と一部兼 用となっている (CALL3室)。 第6年次 - 手数料収入、法人内資産移動などを運営費に充当する。 名 称 関西国際大学 修業 入学 編入学 学 部 等 の 名 称 年限 定員 定 員 次 年 人 教育学部 人 収容 定員 人 学位又 は称号 定 員 超過率 倍 開設 年度 所 在 地 平成19 尼崎市潮江1丁目3番23 年度 号 平成19 年度 教育福祉学科 4 150 - 600 学士 (教育福祉学) 1.13 英語教育学科 既 設 人間科学部 大 学 等 経営学科 の 状 人間心理学科 況 4 50 - 200 学士(英語学) 0.9 4 100 3年次 20 440 学士(経営学) 0.61 平成23 兵庫県三木市志染町青 年度 山1丁目18番 4 - - - 学士(行動科学) 1.18 平成19 年度 ビジネス行動学科 4 - - - 学士(経営学) - 平成19 年度 4 80 - 320 学士(看護学) 1.3 平成25 年度 保健医療学部 看護学科 2 ※平成23年度より 学生募集停止(ビ ジネス行動学科) 大 学 の 名 称 関西国際大学大学院 既 修業 入学 編入学 設 学 部 等 の 名 称 年限 定員 定 員 大 年次 年 人 学 人 等 の 人間行動学研究科 2 10 状 況 人間行動学専攻 収容 定員 人 20 学位又 は称号 定 員 超過率 倍 修士(人間 行動学) 0.82 該当なし 附属施設の概要 3 開設 年度 所 在 地 平成17 兵庫県三木市志染町青 年度 山1丁目18番 学校法人濱名学院 設置認可等に関わる組織の移行表 入学 編入学 定員 定員 平成25年度 収容 定員 関西国際大学 人間科学部 保健医療学部 収容 定員 人間心理学科 125 - 500 経営学科 100 3年次 440 教育福祉学科 150 - 600 英語教育学科 50 - 200 看護学科 80 - 320 505 20 2,060 人間行動学研究科人間行動学専攻(M) 8 - 16 定員変更 人間行動学研究科臨床教育学専攻(M) 8 - 16 研究科の専 攻の設置(届 出設置) 16 - 32 人間心理学科 125 100 - 500 3年次 440 20 教育福祉学科 150 - 600 英語教育学科 50 - 200 80 - 320 505 20 2,060 看護学科 計 関西国際大学大学院 計 人間科学部 教育学部 保健医療学部 計 20 関西国際大学大学院 人間行動学研究科人間行動学専攻(M) 10 10 - 20 - 20 計 関西保育福祉専門学校 関西保育福祉専門学校 保育専門課程保育科 140 - 280 保育専門課程保育科 140 - 280 福祉専門課程介護福祉科 40 - 80 福祉専門課程介護福祉科 40 - 80 180 - 360 180 - 360 150 - 640 150 - 640 150 - 640 150 - 640 計 難波愛の園幼稚園 計 変更の事由 関西国際大学 経営学科 教育学部 入学 編入学 定員 定員 平成26年度 計 難波愛の園幼稚園 計 別記様式第2号・別添1 (用紙 日本工業規格A4縦型) 設置の前後における学位等及び専任教員の所属の状況 届 出 時 に お け る 状 授与する学位等 学部等の名称 人間行動学研究科 人間行動学専攻 (M) 学位又 は称号 新 設 学 部 等 の 学 年 進 行 終 了 時 に お け る 状 況 況 専任教員 学位又は 学科の分野 異動先 人間行動学研究科 文学関係、教 臨床教育学専攻(M) 修士 育学・保育学 (人間行動 関係、社会 人間行動学研究科 学・社会福祉 人間行動学専攻(M) 学) 助教 うち 以上 教授 3 授与する学位等 学部等の名称 学位又 は称号 学位又は 学科の分野 人間行動学研究科 人間行動学専攻(M) 3 13 7 16 10 人間行動学研究科 臨床教育学専攻 (M) 専任教員 異動元 修士 (教育学) 教育学・保育 学関係 教育学部教育福祉学科 助教 うち 以上 教授 3 3 5 2 8 5 13 7 13 7 学 計 計 人間行動学研究科 人間行動学専攻 (M) 人間行動学研究科 文学関係、教 人間行動学専攻(M) 修士 育学・保育学 (人間行動 関係、社会 学・社会福祉 学) 学 計 ------------------------------------------------------------------------------ 別記様式第2号・別添2 (用紙 日本工業規格A4縦型) 基 礎 と な る 学 部 等 の 改 編 状 況 開設又は 改編時期 平成17年4月 改 編 内 容 等 大学院人間行動学研究科人間行動学専攻 設置 学 位 又 は 学 科 の 分 野 手続きの区分 文学、教育学・保育学、 社会学・社会福祉学 設置認可(研究科) 別記様式第2号(その2の1) (用紙 日本工業規格A4縦型) 教 育 課 程 等 の 概 要 (人間行動学研究科 臨床教育学専攻) 単位数 科目 区分 基 礎 科 目 配当年次 必 修 人間行動学特論 1春 2 社会学特論Ⅰ 1春 2 ○ 教育学特論Ⅰ 心理学特論 1春 2 ○ 授業科目の名称 講 義 演 習 実 験 ・ 実 習 教 授 准 教 授 講 師 助 教 助 手 ○ 備考 兼2 兼1 1 1秋 2 ○ 兼1 1・2秋 2 ○ 兼1 1春 2 ○ 兼1 発達障害教育特論 1秋 小計(7科目) - 教育社会学特論 1・2春 2 ○ 2 2 ○ 12 2春 2 ○ 1・2秋 2 ○ 特別支援教育実践研究 1・2秋 2 教職特別研究特論 兼1 - 0 障害者教育特論 1 1春 2 ○ 1・2春 2 ○ 教育制度学特論 1・2春 2 ○ 教育環境学特論 1・2秋 2 ○ 学級経営・学校経営学特論 1・2秋 2 ○ 人間行動学演習 1春秋 社会統計学特論 1・2春 小計(11科目) - 4 2春秋 8 4 2 0 0 0 1 兼1 1 1 兼1 ○ 2 - 3 2 兼1 ○ 2 1 兼1 1秋 2 ○ 2春 2 ○ 1 2秋 2 ○ 1 2春秋 4 ○ 0 0 0 兼4 兼1 兼1 1 2春 1 1 小計(6科目) - 8 12 0 - 4 2 0 0 0 兼1 - 14 44 0 - 5 3 0 0 0 兼6 学位又は称号 卒 業 2 修士(教育学) 要 件 及 び ○ 学位又は学科の分野 履 修 方 法 必修科目14単位、基礎科目の選択科目から6単位、基幹科目の 選択科目から6単位以上、展開科目の選択科目から4単位以上を 修得し、30単位以上修得すること。 - 1 スクールインターンシップ 合計(24科目) - 兼1 ○ 20 兼3 1 発達障害教育特別演習Ⅰ フィールド演習Ⅱ 0 1 フィールド演習Ⅰ 発達障害教育特別演習Ⅱ 0 1 ○ 発達心理学特論 修士論文指導 展 開 科 目 自 由 専任教員等の配置 臨床教育学特論 特別支援教育特論 教育学特論Ⅱ 基 幹 科 目 選 択 授業形態 - 教育学・保育学関係 授業期間等 1学年の学期区分 4学期 1学期の授業期間 15週 1時限の授業時間 90分 別記様式第2号(その3の1) (用紙 日本工業規格A4縦型) 授 業 科 目 の 概 要 (人間行動学研究科 臨床教育学専攻) 科目 区分 基 礎 科 目 授業科目の名称 講義等の内容 人間行動学特論 受講生が家庭や職場で遭遇する様々な行動を取り上げ、その行動の成 立するメカニズムの分析法(因果分析、機能分析、ABC分析)を行う 練習をする。この練習を通してSingle Case Experimental Design (単一事例研究法)を学ぶ。これとは別に、集団の平均値の差で独立 編集の有効性を証明する方法や、出現率の差から条件間(変数間)に 差があることを証明する方法、二者以上の現象間の関係性を見る方法 (相関分析法)、三者以上の変数間の関係性を見ていく重回帰分析法 等について、先行研究論文を通して学ぶ。 社会学特論Ⅰ 女性の生活の何が変わり、何が変わらず保持されているのか、女性の 生き方の変化が社会のありようにそのような影響を及ぼしたのかにつ き、トピックスを通して検討する。具体的には、昭和戦前期に「女 工」と並ぶポピュラーな仕事であり、お金を得るのみならず、家事習 得や行儀見習いといった教育的な機能も備えていた「女中」を取り上 げる。 教育学特論Ⅰ 教育学の領域のうち、人間発達の初期にある子どもを対象とする家庭 教育や子育ての問題を扱う。具体的には、①近代家族及び教育家族の 特徴とその成立過程を知る、②現代日本の子どもの育ちの困難の実態 とその背景を知る、③KJ法に関する基礎的学習を行う、④KJ法を用い て、現代日本の子どもの育ちの困難と家庭教育や子育ての問題の関連 性及び解決方策を分析する、⑤KJ法の結果を発表・文章化する。 心理学特論 現代の科学的心理学が依拠する実証主義の限界と問題点を踏まえ、現 象学的心理学によるユニークな視点やアプローチの方法を取り上げ、 「今ここに生きる人間」をとらえることについて具体例を手掛かりに 考え、理解を深める。 臨床教育学特論 複雑・多様化する現代社会を背景に、不適応を起こす幼児・児童・生 徒が多様・大量に生まれていることから、こうした不適応の様相を、 いじめ、不登校、心身症、怠学、無気力、高校中退、非行という具体 的事実から捉え、その要因を分析・検討する。その上で、こうした子 供たちに対する発達援助・適応援助の方法を理論的・実践的に学ぶ が、特に問題の原因の因果分析法と問題の予防・解決方法に関する基 礎技能を、事例を通して習得する。 特別支援教育特論 米国・英国の全障害児教育法成立の背景には行動分析学の発展がある ように、世界の障害児者の処遇・支援に関する発展や、行動分析学を はじめとする学問の発展は、徐々にわが国の特別支援教育に影響を及 ぼしてきている。そこで、こうした障害児者をめぐる世界の潮流とわ が国の障害児者の処遇・教育を巡る問題、及び知的障害児・自閉症児 の指導方法に関する研究を中心に検討する。 発達障害教育特論 米国の全障害児教育法の中では、IEP(individualized education program)が、障害個人教育改善法においてはFBA(functional behavior assessment)とPBS(positive behavior support)が義務付け られており、英国においても行動分析学の発展が全障害児教育法の実 現を可能にすると考えられている。そこで、行動分析学の基礎を学 び、FBA・PBSの方法を習得するとともに、障害児の行動形成支 援の方法を支える行動分析学を学び、実際に身辺自立、言語、数量、 対人スキルの形成プログラムにつきIEPを組んでいく。 1 備考 別記様式第2号(その3の1) (用紙 日本工業規格A4縦型) 授 業 科 目 の 概 要 (人間行動学研究科 臨床教育学専攻) 科目 区分 授業科目の名称 講義等の内容 教育社会学特論 教育学の領域のうち、教育社会学の分野につき、①社会階層と教育の 機会に関する最新の研究について、文献を輪読し、検討を加える、② ペアレントクラシーに関する基本的な文献を輪読する、③ペアレント クラシーの概念を使って、現代日本の教育問題を分析するための仮説 を立て、検証方法を決める。とくに幼児期を中心に、家庭の教育環境 が教育機会や地位達成とどのような関連を持っているかにつき検討す る。 教育学特論Ⅱ 本講義では、日本社会の変化との関連で教育の変容を捉えることとし し、具体的には日本社会の構造変容、家庭教育・学校社会の変容、子 どもに関する教育病理を取り上げる。これを通して、日本社会の構造 変容と関係づけて教育を歴史的に捉えること、日本の教育の変容との 関連で教育の理念と思想を解釈すること、子どもの諸問題につき理論 的な視点から考察することを目指す。 障害者教育特論 米英の全障害児教育法が誕生するに至った背景、とくにインテグレイ ション(統合)、ディ・インスティテューショナライゼイション(脱 施設化)ノーマライゼイション、インクルージョンの思想と行動分析 学の重要性、WHO・AAMRの障害観、IEP・ITPの誕生と行動分析学の果 たした役割などを学ぶ。加えて、障害の早期発見・早期教育の重要性 と、実際に世界に影響を及ぼし続けている画期的な早期教育プログラ ムの代表的なものとして、ワシントンプログラム、ポーテージプログ ラム、TEACCH、ロバースプログラムの概要を学ぶ。 特別支援教育実践研究 具体的なテーマに沿った実践研究を行うことにより、特別支援教育学 の分野での実践・研究に必要となる現場での実践分析力と研究方法の 習得を目指す。特別支援教育における現場での課題と心理・教育学的 に検討するための具体的方法論を知り、また最新の研究動向を知る中 で、現在の特別支援教育の教育課題に対するエビデンスの収集、問題 の立て方、研究方法を学ぶ。 教職特別研究特論 教職の意義、教員の役割、職務内容、力量形成、教師を取り巻く教育 政策について、文献購読と事例の検討を行う。これらを通して、教師 の置かれている現状と彼らの抱える課題について実証的に考察し、教 職について理解を深めるとともに、今後の学校教育の方向性について 検討する。 発達心理学特論 本講義では、発達段階において幼児児童生徒が遭遇する適応上の問題 に対する予防法・解決法の習得を目的とする。具体的には、発達は心 身の質的量的変化の過程であることから、受胎から死に至るまでの心 身の変化の過程を概観し、それぞれの発達期の特徴と発達課題、親や 園校の教師の果たす影響について学ぶ。 教育制度学特論 本講義では、学習権の保障を目的として存立している教育制度の構造 と機能について理解を図ることを目的とする。具体的には、①学習 権、義務性、無償性、中立性等の教育制度の構造を理解する、②教育 制度の構造がどのように制度化されるかについて、教育行政や教育財 政のありようとともに、各国における教育制度改革の諸問題に関する 理解を深める、③これらが、学校教育を含む生涯学習体系において、 具体的にどのような展開を示しているかを考察する。 教育環境学特論 本講義では、「子どもの貧困」が「大人の貧困」へと世代間継承する ことを踏まえ、地域社会の中で学校や保健福祉の関係機関との連携の 必要性を理解し、実践レベルでの教員の役割を考えることを目的とす る。具体的には、親の経済状況が子どもの学歴・所得に影響を与え、 子どもの人的資本面での不利益が貧困につながることを理解するとと もに、子どもの貧困が、発達や健康、学力等幅広い分野における不利 の世代間連鎖の要因となっていることについてデータに基づいて論理 的に理解したうえで、教育の政策的インプリケーションへの示唆を検 討する。 基 幹 科 目 2 備考 別記様式第2号(その3の1) (用紙 日本工業規格A4縦型) 授 業 科 目 の 概 要 (人間行動学研究科 臨床教育学専攻) 科目 区分 授業科目の名称 講義等の内容 本講義では、キャリア教育の観点からの学級経営や学校経営に係る専 門知識と高度な実践力の習得を目的とする。併せて、的確な現状把握 に基づき、進行管理と運行管理を実践するために多面的な考察ができ 学校経営・学校経営学特論 る能力を涵養する。具体的には、学校総体としての教育力向上を実現 するための学校改革と学校経営に係る諸課題と、その克服のための方 策をにつき、全国の先駆的実践を考察・検討する。 基 幹 科 目 人間行動学演習 本演習は、臨床教育学分野における修士論文作成のための基礎的な能 力の涵養を目的とする。具体的には、研究計画能力、論文理解能力、 批判能力、論文作成能力、プレゼンテーション能力の養成を図る。 社会統計学特論 人間行動の諸理論の妥当性を検証する上で、統計的推測の手法が広く 用いられている。本講義では統計的推測の基礎理論を学ぶとともに、 社会学、心理学、教育学などの分野で用いられる分析手法を学び、 統計的分析手法の過程と意義を理解する。 指導教員の研究領域に対応して、個々の院生の研究関心に沿いなが ら、設定された研究課題を支援指導する。これらの指導を通して、修 士論文作成への準備を行っていくことを目的とする。 (濱名篤) 本科目では、社会と教育に関わる社会学的な問題について、学生の関 心に基づきつつテーマを設定させる。特に、教育の持つ地位形成機能 や階層構造との関わりや高等教育のユニバーサル化などの社会構造の 変化に結び付いた社会学的な視点に立脚した論文形成を指導してい く。 修士論文指導 (濱名陽子) 受講生それぞれに対し、研究課題の設定、研究計画の立案を指導し、 関連先行研究論文、専門書の検索・購読を徹底する。その上で既存統 計資料の収集、再分析と、主として質問紙によるデータ収集、分析に 対して助言を与える。研究課題は、大枠としては教育関係が人間の発 達や人間形成に与える影響であるが、発達段階としては幼児期・青年 期、教育関係の場としては家族及び学校の中とそれを取り巻く社会関 係を主な対象とする。 (川村光) 修論のテーマに関する先行研究の収集とレビュー、未解決の問題を明 確化、仮説の立案、仮説検証デザインの立案、データ収集手続きの吟 味、データの収集と処理を行ってもらう。データの統計処理等を行 い、研究の目的に合致した結果を残し、結果の吟味と考察を一緒に行 う。心理学の分野の修論であれば、問題と目的、方法、結果、考察等 書けるところから書いて提出させ、教員は朱を入れる。学生は修正再 提出する。書き上げられた全体についても朱入れ⇒修正を繰り返して 修論を完成させる。 展 開 科 目 フィールド演習Ⅰ さまざまな授業で習得した教育に関する知識・スキルの有効性を、 個々の学生に実際の教育現場で適応させることで確認させるととも に、キャンパス内だけでは習熟させられない教育現場での種々の営み を実際に体験させることで、より完成度の高い教員の育成を図る。事 前指導であらかじめ課題を与えたうえで、実習中の指導は、学生・実 習生のチューター・担当教員の三者間で交わされる「実習ノート」を 通して行なっていく。 発達障害教育特別演習Ⅰ 本演習では、具体的なテーマに沿った実践研究を行うことにより、発 達障害に関する分野での実践・研究に必要となる現場体験及び文献購 読による実践分析力と研究方法の習得を目指す。具体的には、発達障 害児における現場での課題と心理・教育学的に検討するための具体的 方法論を知り、また最新の研究動向を知る中で、現在の発達障害教育 の教育課題に対するエビデンスの収集と問題の立て方と研究方法を学 ぶ。 3 備考 別記様式第2号(その3の1) (用紙 日本工業規格A4縦型) 授 業 科 目 の 概 要 (人間行動学研究科 臨床教育学専攻) 科目 区分 展 開 科 目 授業科目の名称 講義等の内容 発達障害教育特別演習Ⅱ 本演習では、具体的なテーマに沿った実践研究を行うことにより、発 達障害に関する分野での実践・研究に必要となる現場体験及び文献購 読による実践分析力と研究方法の習得を目指す。具体的には、発達障 害教育特別演習Ⅰで実践した内容やデータ処理について、統計学的処 理も含めた因子分析等を行い、発達障害児における現場での課題と心 理・教育学的に検討するための具体的方法論を知り、考察していく。 また最新の研究動向を知る中で、現在の発達障害教育の教育課題に対 するエビデンスの収集と問題解決の方法と考察に必要な研究方法を学 ぶ。 フィールド演習Ⅱ 本演習では、社会調査方法の一つであるフィールドワークについて、 理論的に学習することを目標とする。また、その技法を理解するとと もに、実際にフィールドワークを行い、その技法を習得する。 本演習では、学校が直面している教育実践上の課題について、理論と 実践の融合を念頭に、実践と省察を繰り返しながら課題解決を図る実 践的研究を進める。その上で、専門的知識・技能をこの科目により統 合し、実践者としての資質能力を伸ばし、学校における実践的研究の スクールインターンシップ リーダー養成を最終的な狙いとする。具体的には、当面する教育課題 を明らかにし、関連する先行研究等を参考に受講生自ら解決のための 方策・手立てを考え、課題解決のためのアクション(学校全体として の取り組みや個々の授業づくり)を起こし、その成果についてリサー チをしながら課題解決を図る。 4 備考 ①都道府県内における位置関係の図面 兵庫県 1.キャンパス間距離 45km(直線距離) 2.移動時間 約 1 時間 3.交通手段 徒歩 尼崎キャンパス ⇔ 尼崎駅(JR) (5 分) 電車 尼崎駅(JR) ⇔ 三宮駅(JR) (15 分) スクールバス 三木キャンパス ⇔ 三宮駅(JR) (40 分) 三木キャンパス バス JR 尼崎キャンパス JR 三ノ宮駅 1 2 ← 至 小野 ウンド 第2グラ 公園(運動施設等) イオン 緑が丘駅 神戸電鉄 三木キャンパス 関西国際大学 徒歩 ・交通機関:スクールバス 30 分 8分 ・最寄り駅からの距離:2.2km(点線部分) ・最寄り駅:神戸電鉄 緑が丘駅 ②最寄り駅からの距離や交通機関がわかる図面(三木キャンパス) 至 神戸 → 3 ← 至 神戸 ンパス 尼崎キャ 大学 関西国際 (COCOE 尼崎) 商業施設 病 院 ②最寄り駅からの距離や交通機関がわかる図面(尼崎キャンパス) JR 尼崎駅 至 大阪 → ・交通機関:徒歩 7 分 (点線部分) ・最寄り駅からの距離:0.6km ・最寄り駅:JR 尼崎駅 4 三木キャンパス配置図 校地面積 36,713㎡ 校舎面積 17,612㎡ 尼崎キャンパス配置図 校地面積 3,764.00㎡ 校舎面積 13,924.80㎡ 5 関西国際大学第2グラウンド 校地面積 39,795.06㎡ ( 校地面積は実線で囲まれた部分。ただし 友愛寮用地の面積( 596.05㎡)を除く) 入口 管理 棟 更衣室棟 トイレ 器具庫 クラブハウス棟 友愛寮 6 関西国際大学長洲グラウンド 関西国際大学 長洲グラウンド 校地面積 1,894.19 ㎡ (点線で囲まれた部分) 7 関西国際大学大学院学則(案) 第1章 総 則 (目的) 第1条 関西国際大学大学院(以下、「本大学院」という。)は、教育基本法及び学校教育 法に基づき、グローバルな視野に立った研究能力、専門的知識・技術を修得し、国際社 会において活躍できる人材を育成することを目的とする。 (教育目標) 第1条の2 前条に規定する目的を達成するための本大学院の教育目標は、次の各号に定 めるものとする。 (1) 研究に基礎付けられた高度な専門知識の修得 (2) 専門職業人として自立できる能力の獲得 (人間行動学研究科人間行動学専攻の学位授与の方針) 第 1 条の3 本大学院の人間行動学研究科人間行動学専攻においては、現代社会の現状を 把握し、ライフサイクルを通じた人間行動に関する諸課題を行動科学的な立場から探求 し、それらの問題解決に向け、高度な研究能力と専門的技術を身に付けた者に修士(人 間行動学)の学位を授与する。 (人間行動学研究科臨床教育学専攻の学位授与の方針) 第 1 条の4 本大学院の人間行動学研究科臨床教育学専攻においては、複雑化する教育現 場で活躍できる高度な研究能力と実践力を持ち、多様化する児童生徒に関する理解と支 援に関し、専門性と実践力を持った者に修士(教育学)の学位を授与する。 (自己評価等) 第2条 本大学院は、教育及び研究水準の向上を図り、その目的及び社会的使命を達成す るため、教育研究活動等の状況について自ら点検及び評価を行うものとする。 2 前項に定める評価を行うにあたっての項目の設定、実施体制等については、別に定め る。 (課程) 第3条 本大学院の課程は、修士課程とする。 (修業年限及び在学年限) 第4条 本大学院の標準修業年限は2年とする。 2 学生は4年を超えて在学することはできない。 3 前項の規定にかかわらず、学生が職業を有している等の事情により,計画的な教育課 程の履修が認められた者(以下「長期履修学生」という。)は、4年を超えて在学すること ができる。 4 長期履修学生に関して必要な事項については、別に定める。 1 (研究科、専攻及び学生定員) 第5条 本大学院において設置する研究科、専攻及びその学生定員は次のとおりとする。 研究科名 専攻名 課程の区分 入学定員 収容定員 人間行動学研究科 人間行動学専攻 修士課程 8人 16人 臨床教育学専攻 修士課程 8人 16人 第2章 教員組織及び運営組織 (研究科委員会) 第6条 本大学院の研究科に研究科委員会を置く。 2 研究科委員会は、別に定める大学院担当教員選考基準により任用された教員をもって 組織する。 (研究科長) 第7条 本大学院の研究科に研究科長をおく。 2 研究科長は、研究科の担当教員のうちから学長が指名し、研究科委員会の委員長とな る。 3 研究科長の任期は2年とし、再任を妨げない。 (研究科委員会の審議事項) 第8条 研究科委員会は次の事項を審議する。 (1)研究科の課程及び試験に関する事項 (2)研究の指導及び論文の審査に関する事項 (3)修士の学位の授与に関する事項 (4)入学・転入学・再入学・転学・退学・休学・復学及び除籍に関する事項 (5)研究科担当教員の任用及び昇任に関する事項 (6)学則その他諸規程の改廃に関する事項 (7)研究科担当教員の審査基準に関する事項 (8)学生の厚生補導及びその身分に関する事項 (9)その他大学院に関する事項 第3章 学年、学期及び休業日 (学年) 第9条 本大学院の学年は毎年4月1日に始まり、翌年3月31日に終る。 (学期) 第10条 学年を次の4学期に分ける。 春学期 4月1日から7月31日まで 夏学期(集中) 8月1日から9月 30 日まで 秋学期 冬学期(集中) 10 月1日から翌年1月 31 日まで 2月1日から3月 31 日まで 2 (休業日) 第11条 休業日は、次のとおりとする (1)日曜日 (2)国民の祝日に関する法律(昭和 23 年法律第 178 号)に規定する休日 (3)夏期休業日8月1日から8月 31 日まで (4)冬期休業日 12 月 24 日から翌年1月6日まで (5)春期休業日3月 21 日から3月 31 日まで 2 必要がある場合、学長は、前項の休業日を臨時に変更することができる。 3 第1項に定めるもののほか、学長は、臨時の休業日を定めることができる。 4 特別の必要がある場合は、休業中でも授業、実験又は実習を行うことができる。 第4章 入学・転入学・再入学・転学・退学・休学・復学及び除籍 (入学の時期) 第12条 入学の時期は、春学期または秋学期の始めとする。 (入学資格) 第13条 本大学院に入学することのできる者は、次の各号のいずれかに該当するものと する。 (1)大学を卒業した者 (2)外国において、学校教育における 16 年の課程を修した者又はこれに準ずる者で文 部科学大臣の指定した者 (3)文部科学大臣の指定した者 (4)本大学院において、個別の入学資格審査により、大学を卒業した者と同等以上の 学力があると認めたもの (5)その他本大学院において、大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めたも の (入学の出願) 第14条 本大学院に入学を志願する者は、本大学院所定の書類に入学検定料を添えて提 出しなければならない。 2 その他提出の時期、方法、提出すべき書類等については、別に定める。 (入学者の選考) 第15条 前条の入学志願者に対しては課程を治めるに必要な学力、人物及び健康状態に ついて当該研究科委員会で選考の上、学長が入学を許可する。 (転入学) 第16条 他の大学院に在学する者で、本大学院に転入学を志願するものがあるときは、 欠員のある場合に限り、研究科委員会で選考の上、学長がこれを許可することがある。 2 前項の規定により転入学を志願する者は、在籍する大学院の学長又は当該研究科の長 の許可書を願書に添付しなければならない。 3 3 入学を許可された者の既に習得した授業科目の履修単位数の取扱いについては、研究 科委員会の議を経て、学長が決定する。 (再入学) 第17条 本大学院に再入学を志願する者があるときは、欠員のある場合に限り、研究科 委員会で選考の上、学長がこれを許可することがある。 2 前項により入学を許可された者の既修得単位の取扱い並びに在学年限については、研 究科委員会の議を経て、学長が決定する。 3 再入学に関して必要な事項は別に定める。 (入学手続き及び入学許可) 第18条 入学を許可された者は所定の期日までに誓約書、身元保証書その他本大学院所 定の書類を提出するとともに、所定の納付金を納入しなければならない。 2 学長は、前項の入学手続きを完了した者に入学を許可する。 (転学) 第19条 本大学院の在籍者で他の大学院に転学を希望する者があるときは、やむを得な い事情のある場合に限り、許可することがある。 (退学) 第20条 退学しようとする者は、所定の用紙にその理由を記入し、願い出て、学長の許 可を受けなければならない。 (休学) 第21条 疾病その他やむを得ない事情により3ヵ月以上修学することのできない者は、 所定の用紙にその理由を記入し、学長の許可を受けなければならない。 2 疾病のため修学することが適当でないと認められる者については、学長は休学を命ず ることができる。 (休学の期間) 第22条 休学の期間は1年を超えることができない。ただし特別の事由がある場合は、 引き続き更に1年を限度として延長を認めることができる。 2 休学の期間は通算して2年を超えることができない。 3 休学の期間は第4条第2項の在学年限に算入しない。 (復学) 第23条 休学期間中にその理由が消滅した場合は、所定の用紙にその理由を記入し、学 長の許可を得て復学することができる。 (除籍) 第24条 次の各号のいずれかに該当する者は、研究科委員会の議を経て学長が除籍する。 (1)第4条第2項に定める在学年限を超えた者(ただし、第 4 条第 3 項に規定する長 期履修学生を除く。 ) (2)第22条第2項に定める休学の期間を超えてなお修学できない者 4 (3)授業料等の納入を怠り、督促してもなお納入しない者 (4)長期にわたり行方不明の者 (5)研究科委員会において修業の見込みがないと認めた者 2 除籍となった者の復籍については別に定める。 第5章 教育課程及び履修方法等 (授業科目及び履修方法) 第25条 各研究科に課する授業科目、単位数及び履修方法は、別表1のとおりとする。 (1年の授業期間) 第26条 1年間の授業を行う期間は、定期試験等の期間を含め、35 週にわたることを原 則とする。 (研究指導) 第27条 研究科委員会は、学生の研究を指導するため、学生ごとに指導教員を定める。 (他の大学院及び本学学部の授業科目の履修) 第28条 研究科委員会において、教育上有益と認めるときは、他の大学の大学院及び本 学学部の授業科目を履修することを許可することがある。 2 前項の規定により他の大学の大学院で履修した授業科目の修得単位は、研究科委員会 で認める場合に限り、10単位を超えない範囲で、本大学院において取得したものとみな すことができる。 3 第1項の規定により本学学部の授業科目の履修に関して必要な事項は、別に定める。 (入学前の既修得単位の選定) 第29条 研究科委員会において、教育上有益と認めるときは、学生が本大学院に入学す る前に、大学院において履修した授業科目について修得した単位(科目等履修生として 修得した単位を含む。 )については、10単位を超えない範囲で本大学院で修得したもの とみなすことができる。 2 前項の規定により、本学において修得したとみなすことのできる単位は、合わせて1 0単位を超えないものとする。 (単位修得の認定) 第30条 単位修得の認定は、学生の試験又は研究報告の成績により、担当教員が行うも のとする。 2 合格した授業科目については、所定の単位を与える。 (論文の審査及び最終試験) 第31条 論文の審査及び最終試験の方法については、別に定める。 (授業科目の配当年次等) 第32条 本章に規定するほか授業科目の配当年次等、履修すべき科目等履修に必要な事 項は、別に定める。 5 第6章 課程修了の要件等 (課程修了の要件) 第33条 課程修了の要件は、大学院に2年以上在学し、30単位以上を習得し、かつ必 要な研究指導を受けた上、修士論文(以下「論文」という。 )の審査及び最終試験に合格 することとする。 (課程修了の認定) 第34条 本大学院学則に定める授業科目及び単位数を修得した者については、研究科委 員会の議を経て、学長が認定する。 2 課程修了の期日は、3月31日又は9月30日とする。 (学位の授与) 第35条 学長は、課程修了の認定を受けた者に対して、学位を授与する。 2 学位授与の手続きについては、別に定める。 (免許状・資格の種類) 第36条 本大学院において取得することができる免許状及び資格の種類については、別 に定める。 (教員免許状の取得) 第37条 本大学院において授与資格を取得することができる教員免許状の種類は、次の とおりとする。 人間行動学研究科 人間行動学専攻 … 中学校教諭専修免許状・社会 高等学校教諭専修免許状・公民 中学校教諭専修免許状・英語 高等学校教諭専修免許状・英語 高等学校教諭専修免許状・福祉 幼稚園教諭専修免許状 小学校教諭専修免許状 人間行動学研究科 臨床教育学専攻 … 中学校教諭専修免許状・社会 高等学校教諭専修免許状・公民 中学校教諭専修免許状・英語 高等学校教諭専修免許状・英語 高等学校教諭専修免許状・福祉 幼稚園教諭専修免許状 小学校教諭専修免許状 2 本大学院において、中学校教諭一種免許状を有する者で、当該教科の中学校教諭専修 免許状授与の所要資格を取得しようとする場合、また、高等学校教諭一種免許状を有す る者で、当該免許教科の高等学校教諭専修免許状授与の所要資格を取得しようとする場 合は、別表2に掲げる授業科目について 24 単位以上を修得しなければならない。 6 3 教員免許状の授与資格を取得しようとする者は、別に定める履修料及び教育実習費を 納入しなければならない。 4 その他、教員免許状の授与資格を取得するために必要な事項は、別に定める。 第7章 入学検定料、入学金、授業料等納付金 (入学検定料等の金額) 第38条 本大学院の入学検定料、入学金、授業料等の金額は次のとおりとする。 費目 学 入学検定料 区分 本学卒業生 他大学等卒業生 費 入学金 授業料(年額) 円 円 円 35,000 50,000 720,000 35,000 200,000 720,000 (長期履修学生の入学検定料等の金額) 第38条の2 前条の定めにかかわらず、長期履修学生の入学検定料、入学金、授業料等 の金額は次のとおりとする。 費目 学 入学検定料 入学金 区分 長期履修学生 費 基礎授業料 単位授業料 (年額) (1単位当たり) 円 円 円 円 35,000 40,000 200,000 40,000 (授業料等の納入期) 第39条 授業料等は年額の2分の1ずつを次の2期に分けて納入しなければならない。 区分 納入期 1期(4月から9月まで) 4月中 2期(10 月から翌年3月まで) 10 月中 2 やむを得ない事情によって、授業料等の分納・延納を希望する学生の取扱いについては、 別に定める。 (退学及び停学の場合の授業料等) 第40条 学期の中途で退学し又は停学となった者の当該納入期分の授業料は納入しなけ ればならない。 2 停学期間中の授業料は納入しなければならない。 (休学の場合の授業料等) 第41条 休学を許可され又は命ぜられた者については、休学した月の翌月から復学した 月の前月までの期間、授業料の半額を納入するものとする。ただし、この場合の授業料 の額は、第 38 条に定める授業料(年額)の 12 分の1をもって月額として算定する。 7 (復学の場合の授業料等) 第42条 復学を許可された者については、復学した月から授業料等を納入するものとす る。ただし、この場合の授業料等の額は、第 38 条に定める授業料等(年額)の 12 分の 1をもって月額として算定する。 (学年の中途で修了する場合の授業料等) 第43条 学年の中途で修了する者は、修了する見込みの月までの授業料等を納入するも のとする。ただし、この場合の授業料等の額は、第42条但書に準ずるものとする。 (納入した授業料等) 第44条 納入した入学検定料、入学金及び授業料等は、原則として返還しない。 第8章 研究生、科目等履修生及び外国人留学生 (研究生) 第45条 本大学院において特定の事項について研究をすることを志願する者があるとき は、選考の上、研究生として入学を許可することがある。 2 その他、研究生に関し必要な事項は、別に定める。 (科目等履修生) 第46条 本大学院において特定の課題について研究することを志望する者があるときは、 本大学院の教育研究に支障がない限り、研究科委員会で選考の上、科目等履修生として 在籍を許可することがある。 2 科目等履修生が受講した授業科目について試験を受け、これに合格した場合は、所定 の単位を与える。 3 科目等履修生の履修料については、別に定める。 4 その他、科目等履修生に関して必要な事項は、別に定める。 (外国人留学生) 第47条 外国人で、本大学院に入学を志願する者があるときは、研究科委員会で選考の 上、外国人留学生として入学を許可することがある。 2 その他、外国人留学生について必要な事項は、別に定める。 第9章 賞 罰 (表彰) 第48条 学生として表彰に値する行為があった者は、研究科委員会の議を経て学長が表 彰する。 (罰則) 第49条 本大学院の規則、命令に違反し、又は学生としての本分に反する行為をした者 は、その軽重に従い、研究科委員会の議を経て、学長が懲戒する。 2 前項の懲戒の種類は、退学、停学及び訓告とする。 3 前項の退学は次の各号のいずれかに該当する学生に対して行う。 8 (1)性行不良で改善の見込みがないと認められる者 (2)学力劣等で成業の見込みがないと認められる者 (3)正当な理由なくして出席常でない者 (4)本大学院の秩序を乱し、その他学生としての本分に著しく反した者 附 則 この学則は、平成 17 年 4 月 1 日から施行する。 附 則 この学則は、平成 18 年 4 月 1 日から施行する。 附 則 この学則は、平成 19 年 12 月 1 日から施行する。 附 則 1 この学則は、平成 20 年 4 月 1 日から施行する。 2 第 38 条に規定する授業料等の額は、平成 20 年度入学生から適用するものとし、そ れ以前の入学生については当該入学年度の学則を適用する。 附 則 この学則は、平成 22 年 4 月 1 日から施行する。 附 則 この学則は、平成 23 年 4 月 1 日から施行する。 附 則 この学則は、平成 24 年 4 月 1 日から施行する。 附 則 この学則は、平成 25 年 4 月 1 日から施行する。 附 則 この学則は、平成 26 年 4 月 1 日から施行する。 9 (別表第1-1) 大学院 人間行動学研究科人間行動学専攻 単位数 授業科目の名称 必修 選択 人間行動学特論 2 心理学特論 2 社会学特論Ⅰ 2 2 基 教育学特論Ⅰ 2 礎 犯罪科学特講 科 臨床心理学特論Ⅰ 2 目 臨床心理学特論Ⅱ 2 臨床教育学特論 2 特別支援教育特論 2 発達障害教育特論 2 人間行動学演習 4 心理学研究法特論 2 臨床心理学研究法特論 2 認知心理学特論 2 生理心理学特論 2 犯罪心理学特講 2 環境心理学特論 2 精神医学特論 2 心身医学特論 2 児童精神医学特論 2 発達障害医学特論 2 心理療法特論 2 投影法特論Ⅰ 2 投影法特論Ⅱ 2 臨床心理面接特論Ⅰ 2 基 臨床心理面接特論Ⅱ 2 幹 臨床心理査定演習Ⅰ 2 科 臨床心理査定演習Ⅱ 2 目 学校臨床心理学特論 2 グループアプローチ特論 2 家族関係特論 2 社会学特論Ⅱ 2 教育社会学特論 2 教育学特論Ⅱ 2 障害者教育特論 2 特別支援教育実践研究 2 教育環境学特論 2 教職特別研究特論 2 教育制度学特論 2 発達心理学特論 2 学級経営・学校経営学特論 2 社会統計学特論 2 修士論文指導 8 臨床心理基礎実習 2 臨床心理実習 2 社会調査法 2 展 データ分析法 1 開 2 科 社会調査実習 2 目 発達障害教育特別演習Ⅰ 発達障害教育特別演習Ⅱ 2 フィールド演習Ⅰ 2 フィールド演習Ⅱ 4 スクールインターンシップ 2 10 卒業要件単位数 8単位以上 10単位以上 12単位以上 備 考 (別表第1-2) 大学院 人間行動学研究科臨床教育学専攻 単位数 授業科目の名称 必修 選択 人間行動学特論 2 基 礎 科 目 基 幹 科 目 社会学特論Ⅰ 2 教育学特論Ⅰ 2 心理学特論 2 臨床教育学特論 2 特別支援教育特論 2 発達障害教育特論 2 教育社会学特論 2 教育学特論Ⅱ 2 障害者教育特論 2 特別支援教育実践研究 2 教職特別研究特論 2 発達心理学特論 2 教育制度学特論 2 教育環境学特論 2 学級経営・学校経営学特論 2 人間行動学演習 展 開 科 目 8単位以上 10単位以上 4 社会統計学特論 修士論文指導 卒業要件単位数 2 8 発達障害教育特別演習Ⅰ 2 発達障害教育特別演習Ⅱ 2 フィールド演習Ⅰ 2 フィールド演習Ⅱ 4 スクールインターンシップ 2 11 12単位以上 備 考 (別表第2-1) 教員免許課程科目(人間行動学研究科人間行動学専攻) 最低 本学開講の関連科目・単位数及び開講年次開講年次 免許状 単位数 履修 授業科目 の種類 単位数 必修科目 選択科目 必修 選択 教職特別研究特論 2 幼稚園 教育学特論Ⅰ 2 教育学特論Ⅱ 2 専修免許 24 発達心理学特論 2 教育社会学特論 2 小学校 専修免許 教育制度学特論 2 教育環境学特論 2 学級経営・学校経営学特論 中学校 2 2 専修免許 臨床教育学特論 (社会) 特別支援教育特論 2 発達障害教育特論 2 教 2 高校 障害者教育特論 職 に 専修免許 特別支援教育実践研究 2 関 発達障害教育特別演習Ⅰ (公民) 2 す 発達障害教育特別演習Ⅱ 2 る 科 中学校 2 スクールインターンシップ 目 専修免許 (英語) 高校 専修免許 (英語) 高校 専修免許 (福祉) 12 開講年次 1年春 1年春 1年秋 1年春 1年春 1年春 1年秋 1年秋 1年秋 1年春 1年秋 1年秋 1年秋 2年春 2年秋 2年通年 (別表第2-2) 教員免許課程科目(人間行動学研究科臨床教育学専攻) 最低 本学開講の関連科目・単位数及び開講年次開講年次 免許状 履修 授業科目 単位数 の種類 単位数 必修科目 選択科目 必修 選択 教職特別研究特論 2 幼稚園 教育学特論Ⅰ 2 2 教育学特論Ⅱ 専修免許 24 発達心理学特論 2 教育社会学特論 2 小学校 専修免許 教育制度学特論 2 教育環境学特論 2 学級経営・学校経営学特論 中学校 2 専修免許 臨床教育学特論 2 (社会) 特別支援教育特論 2 発達障害教育特論 2 教 高校 障害者教育特論 2 職 専修免許 特別支援教育実践研究 2 に 発達障害教育特別演習Ⅰ (公民) 2 関 発達障害教育特別演習Ⅱ す 2 る 中学校 2 スクールインターンシップ 科 専修免許 目 (英語) 高校 専修免許 (英語) 高校 専修免許 (福祉) 13 開講年次 1年春 1年春 2年春 1・2年春 1・2年春 1・2年春 1・2年秋 1・2年秋 1・2年秋 1年春 1年秋 1・2年秋 1・2年秋 2年春 2年秋 2年春 関西国際大学大学院研究科委員会規程 (趣旨) 第1条 この規程は、関西国際大学大学院学則(以下、「大学院学則」という。)第6条第 1項の規定に基づく研究科委員会(以下「委員会」という。)の組織及び運営その他必要 な事項ついて定める。 (構成) 第2条 委員会は、次に掲げる教員をもって組織する。 (1) 研究科長 (2) 研究科担当の専任(この規程において、専任とは修士論文指導を担当する教員をい う。)の教授、准教授 2 委員会が必要と認めるときは、その他の職員を委員会に出席させることができる。 (審議事項) 第3条 委員会は、大学院学則第8条に規定する事項を審議する。 (会議) 第4条 委員会に委員長を置き、研究科長をもって充てる。ただし、研究科長に事故ある ときは、研究科長があらかじめ指名した委員がその職務を代行する。 2 委員長は、委員会を招集しその議長となる。 3 委員長は、委員長が必要と認めたとき、又は委員会構成員の3分の1以上の要請があ ったときは、委員会を開催しなければならない。 (定足数) 第5条 委員会は、委員会構成員の3分の2以上の出席がなければ成立しない。 (議決) 第6条 委員会の議決は、出席者の過半数の同意を必要とする。可否同数の場合は、議長 の決するところによる。 2 前項の規定にかかわらず、大学院学則第8条第7号に定める事項を審議する場合の議 決は、出席者の3分の2以上の同意を必要とする。 (改廃) 第7条 この規程の改廃は、大学協議会の議を経て行うものとする。 附則 この規程は、平成20年 1月16日から施行する。 2-3-1 設置の趣旨等を記載した書類 ア 設置の趣旨及び必要性 1 関西国際大学の沿革と大学院設置の趣旨 (1)関西国際大学における教員養成の理念 関西国際大学(以下、「本学」)の設置母体である学校法人濱名学院(以下、「本学院」)の 歴史は、1950 年(昭和25年)に創設者濱名ミサヲが、「戦後の復興は教育から」という使命のも とに兵庫県尼崎の地に愛の園幼稚園を設立したことに始まる。愛の園幼稚園は、「以愛為園(愛 を以て園と為す)」を建学の精神とし、他人に対する人間愛を育む学園であることを目指し、子 どもたちには他人に対する思いやりを重んじ、教職員には教育愛あふれる学園づくりを求めた。 その後、この建学の精神をもとに、尼崎幼稚園教員養成所を設立して、幼稚園教員・保母の養成 を行い、現在の関西保育福祉専門学校に至っている。 それを母体として1987 年(昭和62 年)に兵庫県三木市の協力を受け、本学前身の関西女学院 短期大学を開学した。その後、1998 年(平成10 年)に4年制男女共学の関西国際大学を開学し、 経営学部を開設。2001 年(平成13 年)に人間学部を開設し、2005 年(平成17 年)には大学院 人間行動学研究科(以下、「本大学院」「本研究科」)を開設。2007 年(平成19 年)教育学部 及び人間科学部を開設し現在までに、経営、心理、教育、社会福祉、英語学教育の領域において 人材を育成し、地域社会に貢献している。その後、2009 年(平成21 年)に学院発祥の地である 尼崎市に新キャンパスを設立。教育学部を移転し、三木と尼崎の2 キャンパス体制となった。 現在本学の教育理念については、 「以愛為園」の精神を具現化する行動目標を次のように示して いる。すなわち、相互の愛と信頼が成立するためには、まず、個人が自律した人間として成長し なければならず、自己に厳しく、たえず努力し続ける人間であることが求められる。そして、自 己の外の世界に積極的に働き掛け、社会に貢献することを志す存在であろうとし、そのために、 世界の人々とともに生き、互いを高め合う「世界市民」としての自己を形成していくことを求め ている。 教員養成の構想に照らし合わせてみれば、専門職としての自律性を確保しつつ、さらに自己の 職能を高めていくため、自らが学び続ける学習者となりうる教員像、また他者との共感と協働の 意識を育て、児童生徒やその保護者および同僚教員や学校を取り巻く地域住民との相互信頼を基 礎として日々の教育活動にまい進できる教師、グローバルな問題関心にたえず導かれながら、異 文化理解を通じて人間文化の多様な価値の在り方を認められるような教師を理想とし、その理想 に一歩一歩近づいていくための日々の努力とその組織的な学びの体系が、本学の教員養成課程の 基本にある。本学院の建学の精神と本学教育理念の基盤のうえに、教員養成課程が成立している といえる。 1 (2)大学院人間行動学研究科臨床教育学専攻の設置を特に必要とする理由 本大学院人間行動学研究科の目的は、 「学校教育法」第99条にある大学院の教育目的をふまえた 上で、大学院学則第1条に、 「グローバルな視野に立った研究能力、専門的知識・技術を修得し、 国際社会において活躍できる人材を育成することを目的とする。」と定めている。本研究科は、 グローバルな視野に立った研究能力、専門的知識・技術を修得し、社会において広く活躍できる 人材を養成することを目的としており、近年多様化複雑化している現代社会の現状を把握し、ラ イフサイクルを通じた人間行動に関する諸問題を行動科学的な立場から探究し、それらの問題解 決に向け、高度な研究能力と専門的技法を身につけた者に修士の学位を授与することとしている。 本研究科は人間科学部と教育学部の2学部の上に成り立っており、専門的な研究・教育を行って いる。2013年(平成25)年度入学生からは、定められた科目を履修した修了生には、これまでの 中学校(社会)と高等学校(公民)の専修免許状に加え、幼稚園、小学校、中学校(英語) 、高等 学校(英語) 、高等学校(福祉)の専修免許状の取得を可能とする課程認定を受け、教員養成の面 での高度専門職業人の養成を可能としている。 この度設置を予定している臨床教育学専攻(以下、 「本専攻」 )は、複雑化する教育現場で活躍 できる高度な研究能力と実践力を持つ人材を養成し、多様化する児童生徒に関する理解と支援に 関しさらに力量を高め、専門性と実践力を持った人材を輩出することを目的とする。 現在日本の学校を取り巻く状況は、学力の向上、生徒指導上の諸問題、特別支援教育の充実、 外国人児童生徒への対応等、教員が対応すべき課題の多様化が著しく、なかでも LD(学習障害) 、 ADHD(注意欠陥/多動性障害)や高機能自閉症等の子どもや、家庭環境の面で配慮を必要とする子 どもなど、多様化する児童生徒に関する理解と支援の必要性が高まっているといえる。これらの 課題に対応する能力を養成することは、本専攻の重要な社会的使命といえる。多様化する子ども に関して科学的理解を深め、また実践的研究を進めることへの社会的期待はますます高まってい ると考えられる。 この度新たに新専攻を設置する目的は、より専門的な科目と教育目標を明確に位置付けること によって教育効果をあげ、上述した社会的使命に応えることができるように、さらに教育の充実 をはかることにある。 (3)臨床教育学専攻における人材養成の目標 本学大学院人間行動学研究科には、すでに教育学、心理学、社会学に関する授業科目の他、特 別な配慮を要する子どもの理解と支援に関する授業科目が設置されており、子どもの行動の問題 性を発見する複眼的で専門的な知識と観察力およびそれに対応する実践的な問題解決能力の養成 が可能となっている。このたび開設する臨床教育学専攻は、これまでの本研究科の人材養成目標 を引き継ぎ、高度専門職業人の養成に主眼を置いているが、とりわけ現職教員が自らの専門性を 高め、さらに高度な専門職業人となることを目標としている。具体的には、教職に関する理解を 深める科目、多様な家庭環境のなかで育つ子どもを理解する科目、管理職として学校のマネジメ ントを研究する科目等を新しく開設し、複雑化する教育現場や多様化する児童生徒に関する分析 力、実践研究力を養成し、これらの状況に対する理解と支援に高い力量を持ち、学校の組織運営 2 と地域や他の学校等との連携を達成することができる質の高い教員を養成することをめざす。 あわせて、広く教育に関わる仕事をしている社会人、また教育を学んでいる学生が、本専攻で 学修を行うことにより、多様化する子どもに関する科学的理解と実践的研究を進め、教育現場を はじめとする社会において、いっそう活躍できる人材として輩出することもめざす。 修了後の進路としては、下記のものが想定される。 ①現職教員が本専攻で学修することにより、多様化する児童生徒に関する理解と支援の力量を高 め、教育現場において中心的な役割を担う教員となること ②現職教員が本専攻で学修することにより、学校の組織運営や地域や他の学校等との連携を達成 することができるマネジメント力をいかし、教育現場において有能な管理職となること ③子どもの理解と支援に関する力量をいかし、広く教育や人材育成にかかわる仕事に携わる人材 イ 学生確保の見通しと社会的な人材需要 近年、子どもたちの学ぶ意欲の低下や規範意識・自律心の低下、社会性の不足、いじめや不登 校等の深刻な状況など、学校教育における課題は、一層複雑・多様化するとともに、LD(学習障 害) 、ADHD(注意欠陥/多動性障害)や高機能自閉症等の子どもへの適切な支援といった課題も生 じてきている。このような状況の中で、学校教育に対する国民の期待に応え、信頼される学校づ くりを進めていくためには、教職に対する強い情熱と教育の専門家としての確かな力量、そして 総合的な人間力を持ちあわせた教員の養成を行うことが必要になってきている。 現実の学校現場に目を向けると、 平成 5 年度から 20 年度にかけて小学校の不登校児童の割合は 1.9 倍、中学校の不登校生徒の割合は 2.2 倍、学校内での暴力行為の件数については平成 18 年度 から 20 年度にかけて小学校は 1.9 倍、中学校は 1.4 倍、通級による指導を受けている子どもの数 は平成 5 年度から 21 年度にかけて小学校で 4.2 倍、中学校で 11.6 倍、要保護及び準要保護の児 童生徒数は、平成 7 年度から 20 年度にかけて小学校では要保護は 1.5 倍、準要保護は 1.9 倍に増 加、中学校では要保護は 1.5 倍、準要保護は 1.9 倍に増加している。 このような現状に的確に対応するためには、教員には従前にも増して、多様な子どもの発達に 関する理解とアセスメントの力量が必要になっていることは明らかである。一方、現職教員のう ち専修免許状の保有者の比率は、 平成 22 年では公立小学校で 3.6%、 公立中学校で 5.9%であり、 養成課程のなかで習得している専門性は未だ不十分と言わざるをえない。 幼稚園教員についても、少子化、核家族化、都市化、国際化、情報化、女性の社会進出など、 現在幼稚園を取り巻く環境が急速に変化してきているなかで、保護者や地域社会の幼稚園に対す るニーズが多様化してきており、幼児を理解し、活動の場面に応じた適切な指導を行う力をもつ ことが重要であり、さらに、家庭との連携を十分に図りつつ教育を展開する力なども求められて いる。具体的には、幼児を内面から理解し、総合的に指導する力、具体的に保育を構想する力、 実践力、得意分野の育成、教員集団の一員としての協働性、特別な教育的配慮を要する幼児に対 応する力、小学校や保育所との連携を推進する力、保護者及び地域社会との関係を構築する力、 園長など管理職が発揮するリーダーシップ、人権に対する理解などが、教員に求められる専門性 として挙げられている。しかし幼稚園の現職教員のうち専修免許状の保有者の比率は、公立で 3 0.8%、私立ではわずか 0.4%であり(平成 22 年度)、専門性の高度化、多様化は不十分な状況で ある。 高等学校については、現在高校には、生活習慣や学習習慣に課題がある生徒や、発達障害等の 特別な支援を要する生徒などの多様な生徒が在籍しており、高等学校教員は、免許状を授与され ている教科の専門家であると同時に、これら多様化する生徒に関する理解とアセスメントを視野 に入れた指導力が求められるに至っている。また義務教育である小・中学校に比べ、高等学校は 中高一貫教育校,総合学科,単位制高等学校の設置といった特色ある学校運営が可能である。そ こでは校長の強いリーダーシップの下、各教員が学年や教科といった壁を越えて、組織的な学校 運営を進めることが必要となっており、教員の組織人としての意識を高揚し、教員が一体となっ て学校運営に当たっていく体制づくりがよりいっそう求められる。しかしながら、公立高校の現 職教員のうち専修免許状の保有者の比率は、平成22年でまだ23.9%であり、多様化する生徒の理 解に関して養成課程のなかで習得している専門性は、未だ不十分と言わざるをえない。 このように、現在教育現場においてはいずれの学校段階においても、多様な子どもの発達に関 する理解とアセスメント、また具体的な支援方法に関しても高い力量を持つ教員、および学校・ 学級運営と学校内の組織づくり、学校外の諸機関や地域と連携をはかることができる管理職の養 成が強く求められている。このような社会的要請に応えるためには、学部レベルの教育では不十 分であり、修士レベルでの専門的知識・技術や高度な実践力が必要不可欠である。この度開設を 予定している本専攻は、まさにこの要請に応えるものである。 本学が開催している研修講座に出席されている方のなかには、以上の述べた社会的要請を受け 止め、修士レベルの大学院でさらに自らの専門性を高めたいという希望をすでに見てとることが できる。たとえば、平成 25(2013)年 2 月に、本学子育て支援センター主催の夜間講座(特別支 援教育分野がをテーマ)への出席者に実施したアンケート調査では、有効回答者 93 名のうち、す ぐにもしくは近い将来学修することを考えているという人の比率が 11.9%、学修することを少し 考えているという人が 59.1%であった。また関西国際大学に開設予定の、18 時半から授業が始ま り、専修免許状が取得できる大学院を受験することを考えるかについては、ぜひ受験したいとい う人が、有効回答者 65 名の 3.1%、できれば受験したい人が 27.7%存在した資料1。 さらに、平成 25(2013)年 3 月に、本学子育て支援センターと外部団体との共催による公開講 座(学校における心理療法がデーマ)の出席者に実施したアンケート調査では、有効回答者 46 名のうち、すぐにもしくは近い将来学修することを考えているという人の比率が 21.8%、学修す ることを少し考えているという人が 39.1%であった。また関西国際大学に開設予定の、18時半 から授業が始まり、専修免許状が取得できる大学院を受験することを考えるかについては、ぜひ 受験したいという人が、有効回答者 27 名のうち 11.1%、できれば受験したい人が 25.9%という 結果であった資料1。 (資料1: 「大学院での学修に関するアンケート調査結果」参照) これらの結果は、本専攻の入学定員 8 名の学生確保に十分な裏づけとなる数値である。 加えて文部科学省は、教員が国内外の大学院に在学し、専修免許状を取得する機会を拡充する 4 ため、教育公務員特例法等の一部を改正する法律(平成 12 年 4 月 28 日法律第 52 号)により、大 学院修学休業制度を創設している。この制度は 2001(平成 13)年度より開始されており、2011 (平成 23)年 4 月 1 日現在で、178 名がこの制度を利用し、うち大阪府は 37 名、兵庫県は 8 名と なっており、現職教員の関心の高さが伺える。本専攻は、18 時半から授業を開始するため、現職 の教員が仕事を続けながら大学院での学修を行うことは可能であるが、この修学休業制度を利用 することにより、本専攻での学修がより成果のあがるものになると考えられる。 ウ 修士課程までの構想か、又は、博士課程の設置を目指した構想か。 現時点では、修士課程までの構想である。 エ 研究科、専攻等の名称及び学位の名称 1.研究科・専攻の名称 今回の改組により新たに設置しようと専攻の名称は、 人間行動学研究科(Graduate School of Human Behavioral Science) 臨床教育学専攻(M) (Studies in Clinical Education Program)である。 本専攻は、既存の関西国際大学大学院人間行動学研究科に新たに設置する専攻である。 教育学のなかで、複雑化する教育現場や多様化する児童生徒の理解と支援を研究対象とするた め、上記の名称とする。 2.学位の名称 人間行動学研究科臨床教育学専攻で授与する学位の名称は、 「修士(教育学) 」 (Master of Education) とする。 本大学院の人間行動学研究科においては、人 間 行 動 学 研 究 科 は 近 年 深 刻 化 の 度 を 増 し て い る 現 代 社 会 の 現 状 を 把 握 し 、ラ イ フ サ イ ク ル を 通 じ た 人 間 行 動 に 関 す る 諸 課 題 を 行 動 科 学 的 な 立 場 か ら 探 究 し 、そ れ ら の 問 題 解 決 に 向 け 、高 度 な 研 究 能 力 と 専 門 的 技 法 を身に付けた者に修士の学位を授与することとしている。 この度開設する臨床教育学専攻では、とくに教育現場で活躍できる高度専門職業人の養成を目 的とし、教育学を専門領域とする研究を行うため、上記の学位名称とする。 オ 教育課程の編成の考え方及び特色 1.教育方針 既存の関西国際大学大学院人間行動学研究科の教育方針を継承する。 本大学院は、 「グローバルな視野に立った研究能力、専門的知識・技術を修得し、国際社会にお いて活躍できる人材を育成すること」(「学則」第1条)を目的とし、教育目標として、 (1) 研 5 究に基礎付けられた高度な専門知識の修得と(2) 専門職業人として自立できる能力の獲得(「学 則」第1条の2)を定めている。 本研究科は、この教育目標を達成するために、学生が修得すべき「学修ベンチマーク」を定め ている。そこでは、1.研究課題遂行能力、2.調査能力、3.研究計画能力、4.時間管理能力、5.論 文理解能力、6.批判能力、7.問題解決能力、8.情報処理能力、9.プレゼンテーション能力、10.論 文作成能力、11.倫理能力、12.コミュニケーション能力、13.情報管理能力、14.検査および面接 技術力、以上の14の能力をあげており、これらを身につけるべく学修を行うことを教育方針とし ている。 2.教育課程の編成の考え方 教育課程は、基礎科目、基幹科目、展開科目の 3 科目群で編成する。この分類は、人間行動学 研究科に共通の分類である。卒業に必要な単位数は、必修 14 単位を含む 30 単位以上とする。 基礎科目は、専攻の基礎となる専門的知識・技術を修得するための科目群である。基幹科目は、 基礎科目の基礎のうえに、専攻する領域に関する高い専門性の修得と実践力の獲得を行うための 科目である。展開科目は、専攻する領域における現場での調査研究やフィールドワーク、また実 践体験をふまえ、修士論文作成に関する学修を行う科目群である。 3.教育課程の編成と特徴 本専攻は、教育現場に生きる教育学を専攻分野とするため、基礎科目、基幹科目、展開科目に は下記の科目を配当している。 1)基礎科目 基礎科目には、本研究科の共通必修科目である「人間行動学特論」を置く他、 「教育学特論Ⅰ」 「臨床教育学特論」 「特別支援教育特論」 「発達障害教育特論」など、教育学および臨床教育学に 関する基礎的知識・技術を修得する科目を配置している。 2)基幹科目 基礎科目には、本研究科の共通必修科目であり、研究指導のための初年次科目である「人間行 動学演習」を置く他、 「学校臨床心理学特論」 「教育社会学特論」 「教育学特論Ⅱ」 「障害者教育特 論」 「特別支援教育実践研究」 「教育環境学特論」 「教職特別研究特論」 「教育制度学特論」 「発達心 理学特論」 「学級経営・学校経営学特論」など、専攻する領域に関してさらに専門性を深め、また 実践研究の基礎となる問題の立て方や方法論の学修を行うための科目を配置している。 とくに、複雑化する教育現場や多様化する児童生徒に関する分析力、実践研究力の養成を行う ために、子どもの発達、とくに発達に困難を持つ子どもに関する理解を深める科目、多様な家庭 環境のなかで育つ子どもを理解する科目、管理職としてのマネジメントを研究する科目等を開設 している。 6 3)展開科目 展開科目には、本研究科の共通必修科目であり、研究指導のための科目である「修士論文指導」 を置く他、 「発達障害教育特別演習Ⅰ」 「発達障害教育特別演習Ⅱ」 「フィールド演習Ⅰ」 「スクー ルインターンシップ」など、専攻する領域における現場での調査研究やフィールドワーク、実践 体験を行う科目を配置している。現在の学校が直面している教育実践上の課題について、理論と 実践の融合を念頭に、実践と省察を繰り返しながら課題解決を図る実践的研究法(アクションリ サーチ)を通じて、研究法の修得を行う「スクールインターンシップ」は、特徴的な科目である。 カ 教員組織の編成の考え方及び特色 教員組織は、教育学、特別支援教育学、心理学、教育社会学、教育制度学などを専門領域とす る者で、大学院の教育を担当する上で十分な専門性、研究歴、教育経験を備えた教員で構成され ている。具体的な教員組織としては、本専攻の専任として、教授5名、准教授3名計8名で構成 する。本専攻が実際の教育現場で活躍できる高度職業人養成を目標としているため、実務経験の ある教員を 3 名配置しているが、基礎科目、基幹科目の担当については博士の学位を有する教員 2 名を中心に担当することとし、研究機能とのバランスに配慮している。 キ 教育方法、履修指導、研究指導の方法及び修了要件 修了に必要な単位数(30単位)の履修内訳は、必修科目14単位,基礎科目の選択科目から 6単位、基幹科目の選択科目から6単位以上、展開科目の選択科目から4単位以上を修得するこ ととしている。 本大学院の人間行動学研究科においては、人 間 行 動 学 研 究 科 は 近 年 深 刻 化 の 度 を 増 し て い る 現 代 社 会 の 現 状 を 把 握 し 、ラ イ フ サ イ ク ル を 通 じ た 人 間 行 動 に 関 す る 諸 課 題 を 行 動 科 学 的 な 立 場 か ら 探 究 し 、そ れ ら の 問 題 解 決 に 向 け 、高 度 な 研 究 能 力 と 専 門 的 技 法 を 身 に 付 け た 者 に 修 士 の 学 位 を 授 与 す る こ と と し て お り 、こ の こ と を 可 能 に す る た め 、 学 生 に は 入学から修了まで計画的に履修指導および教育が行われることになる。 1年次には、自らの中心となる専門知識と方法論の基礎を固めることを中核においた学修と研 究を行い、基礎科目、基幹科目を中心に履修し、複数の教員による教育、研究指導を受ける。1 年次後半にはアカデミックスキルの基本を学びながら、複眼的視野でテーマを選び、目標を明確 に立てて指導教員を決めて研究計画を作成する。1年次の終わりには、中間報告会で他の教員の 助言を受け、修士論文の作成にとりかかる。 2年次以降は、基幹科目の履修に加え、教育現場での調査研究やフィールドワーク、また実践 体験を行う展開科目もあわせて履修していく。2年次の6月には1回目、10月には2回目の修 士論文中間発表会を行い、複数の教員の指導を受けたのち、修士論文を完成させる。 具体的な履修指導のスケジュールは、資料2に示している。 (資料2: 「人間行動学研究科臨床教育学専攻 修了までのスケジュール表」参照) 7 臨床教育学専攻には、2つの履修モデルを置く。第一は、本専攻の人材養成上の目標のひとつで ある、学校の組織運営と地域や他の学校等との連携を達成することができる質の高い教員を養成 することに主眼を置く、 「スクールマネジメントモデル」である。この履修モデルでは、専攻共通 必修科目の他に、学級経営、学校経営関連科目、多様な家庭環境の子どもを他の専門職と協力し て支援するスキルを学ぶ科目、スクールインターンシップ等を基本とし、また専修免許状の取得 を前提とする。第二は、多様化する児童生徒に関する分析力、実践研究力を養成し、これらの状 況に対する理解と支援に高い力量を持つ教員を養成することに主眼を置く、 「特別支援教育モデ ル」である。この履修モデルでは、専攻共通必修科目の他に、特別支援教育、発達障害に関する 専門知識と支援を学ぶ科目、阪神間の医科大学、総合病院、学校、親の会等と連携し、発達障害 の子どもたちのアセスメントに関する基礎データの収集や実践観察を行い、また実際に支援の実 践を行う科目の履修を基本とする。 履修モデルの実際は、資料3に示している。 (資料3: 「人間行動学研究科臨床教育学専攻 履修モデル」参照) (学位論文審査体制、学位論文の公表方法) 修士論文の審査にあたっては「大学院人間行動学研究科修士論文に関する内規」を設け、審査員 は主査1人、副査2人とし、必要があれば研究科委員会委員以外の教員を加え行っている。審査員 は、論文を中心として、これに関連のある授業科目についての口頭試問による最終試験を行ってい る。また、最終試験の前には、研究科委員会全教員および他の大学院担当科目教員、全大学院生か らなる修士論文発表会を行っている。提出された修士論文は関連する学会誌等で公表することを強 く薦めている。 (研究の倫理審査体制の具体的内容) 学内の研究活動に携わるすべての者が自覚し、遵守すべき行動規範として、「関西国際大学倫 理憲章」を設け、行動するための指針として「関西国際大学研究倫理に係るガイドライン」、ガ イドラインに沿って人を対象とする研究を遂行する上で求められる研究者等の行動および態度に ついて、倫理的指針および研究計画の審査に関する事項を定めた「関西国際大学における人を対 象とする研究倫理指針」を制定している。これを実践するために、「関西国際大学研究倫理委員 会規程」により、研究計画を審査する研究倫理委員会を規定し、本学専任教員4名および本学専 任教員以外の学識経験者1名で研究倫理委員会を構成している。研究倫理委員会の運営にあたっ ては、 「関西国際大学研究倫理委員会内規」により、研究の目的と意義および研究過程で生じる可 能性のある倫理問題、とくに対象となる人の人権擁護について審査を行っている。 8 ケ 施設、設備の整備計画 (a) 校地、運動場の整備計画 本学は、自然豊かな三木キャンパス(兵庫県三木市)及び都市型キャンパスである尼崎キャン パス(兵庫県尼崎市)の2つのキャンパスを有し、校地面積は三木キャンパス(第 2 グラウンド 含む)が 76,508 ㎡、尼崎キャンパス(長洲運動場含む)が 5,658 ㎡、総面積が 82,166 ㎡である。 運動場用地としては、三木キャンパス内に 7,395 ㎡、三木キャンパスから 1.5km ほど離れた場所 に 39,795 ㎡(第 2 グラウンド) 、尼崎キャンパスから 1.2km 離れた場所に 1,894 ㎡(長洲運動場) の計 49,084 ㎡を整備している。三木キャンパスから第 2 グラウンドへは、徒歩 15 分ほどで移動 が可能であるが、坂道のため、連絡用にバスを運行している。尼崎キャンパスから長洲運動場へ は、徒歩 15 分ほどで移動可能である。 (b) 校舎等施設の整備計画 本専攻における校舎等施設のついては、主として本大学院において整備している教員研究室、 講義室、演習室、研究室(自習室)を共用で利用する予定である。大学院生に対する研究室(自 習室)については、大学院専用として、研究室を3室整備し、学生個々が利用できるように机、 椅子を用意している。また、書架を設置し共同での図書資料の整備を行っている。 (資料4 研究室(自習室)の室内見取り図) (c) 図書等の資料及び図書館の整備計画 1)図書整備の考え方及び整備計画 本学は三木キャンパス及び尼崎キャンパスそれぞれに図書館を設置しており、検索システム等 の使用により、相互利用は容易となっている。図書館の面積は、三木キャンパス 1,164.35 ㎡、尼 崎キャンパス 647 ㎡であり、収容可能冊数は、三木キャンパス 14 万冊、尼崎キャンパス 4.5 万 冊、蔵書数は、三木キャンパス 102,406 冊、尼崎キャンパス 34,577 冊となっている。 デジタルデータベースでは、学内LANで、共通として、聞蔵Ⅱビジュアル(朝日新聞記事検索) ・ CINAHL with Full Text・MEDLINE with Full Text・Web OVA-Bunko・官報情報検索サービ ス・CiNii(機関定額制契約) ・医中誌Web・メディカルオンライン・Science Direct・日経 BP 記事検索サービス・日経電子版、PsycINFO、ERIC を、学内であればどこからでも検索できる ように整備し、図書館内で必ず新聞記事検索ができるように、端末固定として両キャンパスにヨ ミダス文書館(読売新聞記事検索)整備している。電子書籍についても導入をしており、OPAC より閲覧が可能となっている。また、ディスカバリーサービスを導入し、学内文献・電子媒体で 契約している資料を効果的に利用できるよう整備している。 2)図書館の閲覧室、閲覧席数、レファレンスルーム、検索手法について 三木キャンパスの閲覧座席数は 176 席、尼崎キャンパスに 115 席を整備しており 、収容定員の 1 割以上の座席数を確保している。また、両キャンパスに図書検索の相談等に応じるためのレフ 9 ァレンスカウンターを整備し、図書館所蔵資料の検索については、学内外から WEB 上で検索が 可能となっている。三木では館内にラーニングコモンズ、尼崎ではグループ学習室を整備してい る。 3)他大学図書館等との協力について 国立情報学研究所の NACSIS-ILL(図書館相互賃借システム)に参加し、他大学図書館等と相 互賃借を行うことができるような環境を整備している。 3)他大学図書館等との協力について 国立情報学研究所の NACSIS-ILL(図書館相互賃借システム)に参加し、他大学図書館等と相互 賃借を行うことができるような環境を整備している。 コ 既設の学部との関係 本研究科臨床教育学専攻は、人間科学部と教育学部を基礎とした研究科である。本研究科の教 育研究の柱となる研究領域は、 「人間行動学」であり、そのなかに、 「心理学・社会学」分野と「教 育学」分野が含まれていた。 「心理学・社会学」分野は、人間科学部で学んだことの発展、 「教育 学」分野は、教育学部で学んだことの発展という位置づけになる。これまではこの2つを包括し た教育研究を行っていたが、この度、 「心理学・社会学」分野を人間行動学専攻に、 「教育学」分 野を「臨床教育学」専攻に特化させて、2専攻体制とする。 (資料5: 「既設の学部との関係図」参照) サ 入学者選抜の概要 1.アドミッションポリシー(入学者受入の方針) 1)目的 本大学院人間行動学研究科の目的は、 「学校教育法」第 99 条にある大学院の教育目的をふまえ た上で、大学院学則第1条に、 「グローバルな視野に立った研究能力、専門的知識・技術を修得し、 国際社会において活躍できる人材を育成することを目的とする。」と定めている。本研究科は、 グローバルな視野に立った研究能力、専門的知識・技術を修得し、社会において広く活躍できる 人材を養成することを目的としており、近年多様化複雑化している現代社会の現状を把握し、ラ イフサイクルを通じた人間行動に関する諸問題を行動科学的な立場から探究し、それらの問題解 決に向け、 高度な研究能力と専門的技法を身につけた者に修士の学位を授与することとしている。 2)求める学生像 臨床教育学専攻は、上記の本研究科の教育目的、学位授与の方針を理解し、次のいずれかに該 10 当する人を受け入れる。 ①教育学に関する基礎的知識を有し、教育の諸問題に深い関心を持ち、それらの解決に強い意欲 を持っている人 ②学校も子どもたちの教育的ニーズに即して、彼らの成長、発達に関わることに使命感を持って いる人 ③教育や保育の現場で活用できる、高度な専門的知識と実践力を修得しようとする人 3)求める学習経験 臨床教育学専攻は、次のいずれかの学習経験、実践経験を持つ人を求めている。 ①教育学に関する基礎的な知識を修得していること ②教育や保育現場において、教員、保育士等の実践経験を有していること ③人を育てることを何らかの形で実際に経験していること 2.入学者選抜の方法 入学者選抜は以下の選考で行い、合否はそれらの結果に基づいて総合的に判定する。 (1)一般選抜 研究計画書を提出させ、筆記試験(英語・専門科目) 、面接試験の結果に基づき総合的に判定 (2)社会人選抜、社会人特別選抜、外国人留学生選抜 研究計画書を提出させ、筆記試験(臨床心理学コースは英語と専門科目、他のコースは小論文 と専門科目) 、面接試験の結果に基づき総合的に判定 3.入学者選抜の体制 入学者選抜は入試・広報課を主幹部署とし入試委員会により検討され、研究科委員会で決定し た学生募集要項に基づき公平かつ厳正に実施する。合格者の決定は合否判定調整会議の原案に基 づき研究科委員会の審議を経て透明性、公正性を確保した上で決定する。入試問題については、 学長から委嘱を受けた入試作問委員が各試験の問題を作成する。 チ 管理運営 大学院における教学面の管理運営については、 大学院研究科委員会が最高意志決定機関であり、 その構成員は、研究科長、研究科担当の専任(修士論文指導を担当する教員)の教授及び准教授 である。大学院研究科委員会は、原則として月に1回第2水曜日に開催する以外に、研究科長が 必要と認めた場合、及び構成員の3分の1以上の要請があった場合についても臨時で開催し、そ の審議事項は、 (1)研究科の課程及び試験に関する事項、 (2)研究の指導及び論文の審査に関 する事項、 (3)修士の学位の授与に関する事項、 (4)入学・転入学・再入学・転学・退学・休 11 学・復学及び除籍に関する事項、 (5)研究科担当教員の任用及び昇任に関する事項、 (6)学則 その他諸規程の改廃に関する事項、 (7)研究科担当教員の審査基準に関する事項、 (8)学生の 厚生補導及びその身分に関する事項、 (9)その他大学院に関する事項 である。 ツ 自己点検・評価 年度末に、全学部学科、大学院研究科及び全部局で当該年度の自己評価(事業計画とそれに関 わる目標の達成度)を実施するとともに、次年度にむけた事業計画と目標設定を行う。各学科・ 部局には、具体的な達成基準を明確にするように求めており、集約された自己評価および次年度 の事業計画は部局長と学長・副学長・事務局長等との協議により共有される。 自己評価委員会は、各部局の自己評価をもとに各年度の自己評価報告書を作成する。 2.実施体制 自己点検・評価の実施体制は、 「関西国際大学自己評価委員会規程」に基づき、教授会及び大学 院研究科委員会の諮問機関である自己評価委員会にて企画・実施する。委員会は評価室長を委員 長とし、副学長のうち1名以上、高等教育研究開発センター長、教務部長、大学院研究科委員会 委員のうち1名以上および学長から任命を受けた職員によって構成される。自己評価委員会は、 高等教育研究開発センターの下部機関である評価室と緊密な連携を保ちながら、本学の教育研究 活動全般について自己点検・評価を遂行し報告書を作成・公表していく。 3.結果の活用・公表 年度末に行う全学部学科と全部局の自己評価をもとに、重要かつ緊急の問題点に関しては、FD や SD のテーマとして取り上げ、全学的な認識を共有するとともに、改善につなげていく努力を している。各部局の自己評価をもとに作成した自己評価報告書は、本学の図書館及びウェブサイ トで公開する。 4.評価項目 1)点検・評価項目 主要点検・評価項目については以下の10項目を予定している。 ①教育研究組織に関する事項 ②教育課程、教育内容及び教育方法に関する事項 ③学生の受け容れ及び支援に関する事項 ④教員に関する事項 ⑤職員に関する事項 ⑥大学運営に関する事項 ⑦財政に関する事項 ⑧施設設備に関する事項 ⑨学外連携に関する事項 12 ⑩危機管理や情報公開など大学の責務に関する事項 2)外部評価(大学職員以外の者による検証) 本学では、2008 年(平成 20 年)に財団法人日本高等教育評価機構の認証評価を受審し、認定 を受けている。また、それに先立つ 2007 年(平成 19 年)には、本学の自己評価報告書 につい て学外の識者による検証を受けている。以後は、本学における教育改革の各取組について、個々 に外部評価委員を委託し、これらの取組の自己評価についての検証を受けている。 ト 情報の公表 教育研究活動等の状況に関する情報の公表については、大学が社会における公的な教育機関と して、社会に対する説明責任を果たすとともに、教育の質を向上させる観点から、積極的に公表 を行っている。その方法としては、広範かつ迅速な提供を行うため本学のホームページを主な媒 体としており、その項目とホームページのアドレスは下記の通りである。 ①本学の教育研究上の目的に関すること http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/about/kuis_information.html ②教育研究上の基本組織に関すること http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/about/kuis_information.html ③教員組織、教員の数並びに各教員が有する学位及び業績に関すること http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/about/kuis_information.html ④入学者に関する受入方針及び入学者の数、収容定員及び在学する学生の数、卒業又は修了し た者の数並びに進学者数及び就職者数その他進学及び就職等の状況に関すること http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/about/kuis_information.html ⑤授業科目、授業の方法及び内容並びに年間の授業の計画に関すること http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/about/kuis_information.html ⑥学習の成果に係る評価及び卒業又は修了の認定に当たっての基準に関すること http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/about/kuis_information.html ⑦校地・校舎等の施設及び設備その他の学生の教育研究環境に関すること http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/about/kuis_information.html ⑧授業料、入学料その他の大学が徴収する費用に関すること http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/about/kuis_information.html ⑨大学が行う学生の修学、進路選択及び心身の健康等に係る支援に関すること http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/about/kuis_information.html ⑩その他 1)教育上の目的に応じ学生が修得すべき知識及び能力に関する情報、 http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/about/kuis_information.html 2)学則等各種規程、 http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/about/regulations.html 13 3)設置認可申請書、設置届出書、設置計画履行状況等報告書 http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/about/finance.html 4)自己点検・評価報告書、認証評価の結果 http://www.kuins.ac.jp/kuinsHP/about/hyoka.html ナ 教員の資質の向上維持の方策 本学の教育・研究の改善に関する事項を取り扱い、もって本学の教育の発展・向上に資するこ とを目的として、高等教育研究開発センター(以下、 「センター」という。 )を設置し、教育改善 に関する取り組みの開発を行っている。具体的には、下記のとおりである。 1)FD研修会 大学全体として年に 3 回(8 月、9 月、2 月)にFD研修会を開催している。具体的には、本学 の教育改革の方針、各部局が行っている教育改革の取り組みの報告・評価、学生の状況に関する 共通認識・施策の討議、教育方法に関するキャリアアップ等が取り扱われ、大学院独自の研修会 も開催している。 2)ルーブリックの開発 レポートやプレゼンなどテストでは測定できない学習成果を測定するために、評価基準としての ルーブリックの開発を行っている。 14 資料目次 資料1: 「大学院での学修に関するアンケート調査結果」 資料2:「人間行動学研究科臨床教育学専攻 修了までのスケジュール表」 資料3:「人間行動学研究科臨床教育学専攻 履修モデル」 資料4:研究室(自習室)の室内見取り図 資料5: 「既存の学部との関係図」 資料6:関西国際大学定年規程 資料7:関西国際大学特遇教育職員規程 資料1 大学院での学修に関するアンケート調査結果 以下の表は、平成 25(2013)年 2 月に本学の子育て支援センター主催の夜間講座(特別支援領域)の出 席者に実施したアンケート調査と、平成 25(2013)年 3 月に本学子育て支援センターと外部団体との共催によ る公開講座(学校における心理療法がデーマ)の出席者に実施したアンケート調査の結果を集計したもので ある。 有効回答者数は、前者(夜間講座)が 93 名、後者(公開講座)が 46 名であった。 数字は実数、 ( )内の数字はパーセントである。 夜間講座 1.性別 男 16(17.2) 15(32.6) 女 74(79.6) 31(67.4) 3( 3.2) 0( 0.0) 回答なし 2.年齢 公開講座 20代 15(16.1) 7(15.2) 30代 23(24.7) 8(17.3) 40代 25(26.9) 12(26.1) 50代 29(31.2) 7(15.2) 60代以上 1( 1.1) 1 ( 2.2) 回答なし 0( 0.0) 11(23.9) 3.職業 正規教員 60(64.5) 20(43.5) 常勤講師 7( 7.5)] 1( 2.2) 非常勤講師 3( 3.2) 0( 0.0) 特別支援学校支援員 2( 2.2) 0( 0.0) 保育士 9( 9.7) 1( 2.2) ケースワーカー 1( 1.1) 0( 0.0) 教育委員会指導主事 0( 0.0) 1( 2.2) その他(公務員など) 5( 5.4) 16(34.8) 無職 2( 2.2) 7(15.2) 回答なし 4( 4.3) 0( 0.0) 1 ( 1.1) 1( 2.2) 近いうちに修学する 10 (10.8) 9(19.6) 少し考えている 55(59.1) 18(39.1) 考えていない 27(29.0) 18(39.1) 4.大学院での修学希望 すぐに修学する 以下の5,6,7は、4で大学院での修学を考えている(すぐ、 近いうち、少し)に対して 1 5.修学形態 仕事を辞めて修学する 仕事を続けながら夜間・土日に修学 2 ( 2.2) 1( 2.2) 49 (52.7) 17(37.0) 20 (21.5) 1( 2.2) 6( 6.5) 4( 8.7) 16 (17.2) 5(10.9) 6( 9.1) 4(14.3) 仕事の専門的力量を高めたい 57(86.4) 9(32.1) 大学院で学びたい分野がある 13( 1.5) 9(32.1) 大学教員や研究職に就きたい 4( 6.1) 0( 0.0) その他 2( 3.0) 3(10.7) 回答なし 0 ( 0.0) 5(17.9) 内地留学制度や休職制度を利用して修学 その他 回答なし 6.大学院で学修する理由(複数回答) 専修免許状を取得したい 7.大学院で修学する際の心配事(複数回答) 学費の支弁 33(50.0) 11(39.3) 仕事との両立 49(74.2) 17(60.7) 家族の理解 14(21.2) 3(10.7) 職場の理解 18(27.3) 6(21.4) 研究能力 20(30.3) 7(25.0) 大学院入試の準備 16(24.2) 6(21.4) 2( 1.5) 5(17.9) 是非受験したい 2 (3.1) 3(11.1) できれば受験したい 18 (27.7) 7(25.9) 6 ( 9.2) 2( 7.4) 39 (60.0) 15(55.6) その他(体力など) 8.関西国際大学(尼崎キャンパス)にこの4月から18時半 から授業が始まり、専修免許が取得できる大学院が設置されるが、 今後受験を考えるか。 受験したいとは思わない わからない 2 資料2 人間行動学研究科臨床教育学専攻 修了までのスケジュール表 入学時オリエンテーション 1年次には、自らの中心となる専門知識と方法論の基礎を固めることを中核にお いた学修と研究を行い、基礎科目、基幹科目を中心に履修し、複数の教員による教 育、研究指導を受ける。1年次後半にはアカデミックスキルの基本を学びながら、 複眼的視野でテーマを選び、目標を明確に立てて指導教員を決めて研究計画を作成 する。 修士 1 年 3 月 修士論文研究計画発表会 研究計画に従って指導教員と密に連絡を取り合い、中間報告会で他の 教員の助言を受け、論文の作成を行う。 修士 2 年 6 月 修士論文第 1 回中間報告会 修士 2 年 6 月 修士論文題目届提出 修士 2 年 10 月 修士論文第 2 回中間報告会 修士 2 年 1 月 修士論文提出 修士 2 年 2 月 修士論文最終発表会 修士 2 年 2 月 修士論文最終試験 人間行動学研究科は近年深刻化の度を増している現代社会の現状を把 握し、ライフサイクルを通じた人間行動に関する諸課題を行動科学的な 立場から探究し、それらの問題解決に向け、高度な研究能力と専門的技 法を身に付けた者に修士の学位を授与する。 修了 資料3 人間行動学研究科臨床教育学専攻 履修モデル 基礎 人間行動学特論 ○必 ○必 心理学特論 □ □ 社会学特論Ⅰ □ □ 教育学特論Ⅰ ○ ○ 臨床教育学特論 ○ ○ 特別支援教育特論 ○ ○ ー 基幹 ) ) 発達障害教育特論 教 援育 教 育特 別 支 ( 科目名称 ( 成績用科目分類名称 ル教 ・ 育 ン マ ト ネス ジク メ ○ 人間行動学演習 ○必 教育社会学特論 □ 教育学特論Ⅱ □ ○必 障害者教育特論 ○ 特別支援教育実践研究 ○ 教育環境学特論 ○ 教職特別研究特論 ○ 教育制度学特論 ○ 発達心理学特論 学級経営・学校経営学特論 ○ ○ 社会統計学特論 展開 ○必:必修科目 ○:履修モデル科目 □:履修モデル選択科目 修士論文指導 ○必 ○必 発達障害教育特別演習Ⅰ ○ 発達障害教育特別演習Ⅱ ○ フィールド演習Ⅰ ○ フィールド演習Ⅱ □ スクールインターンシップ ○ □ 資料4 研究室(自習室)の室内見取り図 8階803室 9階916室 書架 ○ 机 ○ ○ ○ ○ ○ 書 架 ○ ○ ○ 机 ○ ○ ○ 机 ○ 机 ○ ○ ○ 机 ○ ○ 机 ○ 机 ○ ○ ○ ○ 机 ○ 資料5 既存の学部との関係図 関西国際大学 人間行動学研究科 大 学 院 教 育 学 部 教 育 臨床教育学専攻(新設) 修士:教育学 人間行動学専攻 修士:人間行動学 人間科学部 (人間心理学科・経営学科) 教育学部 (教育福祉学科・英語教育学科) 基礎となる学部学科 資料6 関西国際大学定年規程 (趣 旨) 第1条 この規程は、学校法人濱名学院(以下「学院」という。 )の関西国際大学の専任職 員に係る定年について必要な事項を定める。 (定 年) 第2条 職員の定年については、次のとおりとする。 教育職員 満65歳 事務職員 満60歳 2 定年による退職時期は、定年に達した日の属する年度の末日とする。 (定年の延長) 第3条 学院の運営上特に必要があると認められる職員については、理事会において理事 全員の3分の2以上の同意を得た場合に限り、その定年を2ヵ年延長することができる ものとし、再任を妨げない。 2 任期のある職務を命ぜられた者が定年に達したときは、原則として前条第 2 項のとお り退職となるが、理事会が認めた場合に限り、その残存期間、定年を延長することがで きる。 (定年の特例) 第4条 第3条第1項の規定にかかわらず、学院の運営上のやむを得ない事情により、定 年を超える年齢の者を教育職員として採用しようとする場合又は5年後の年齢が定年を 超えることとなる者を教育職員として採用しようとする場合において、理事会が特に必 要に認めた場合には、特例として当該職員の定年を採用時から5年を限度とすることが できる。ただし、当該特例に係る教育職員の定年は、満70歳を超えることはできない。 (再雇用) 第5条 定年に達した事務職員を嘱託職員として再雇用することができる。 2 前項の再雇用に関することは、別に定める。 (適用除外) 第6条 学長については、この規程を適用しない。 (改廃) 第7条 この規程の改廃は、理事会の議を経て行うものとする。 附 則 この規程は、平成 10 年 4 月 1 日から施行する。但し、本文第4条の規定にかかわらず、 関西国際大学開設時の特例として、教育職員の採用にあっては、特例に係る教育職員の 定年は、理事会の定めによるものとする。 附 則 この規程は、平成18年 4 月 1 日から施行する。 3-4-1 資料6 附 則 この規程は、平成 20 年 4 月 1 日から施行する。 附 則 この規程は、平成 24 年 4 月 1 日から施行する。 3-4-2 資料 7 関西国際大学特遇教育職員規程 (目 的) 第1条 関西国際大学(以下「本学」という。)の教育・研究の向上をはかるために特遇教 育職員を置く。 2 前項の任用、服務、給与、諸手当等については、別に定める場合を除いて、この規程 の定めるところによる。 (資格・義務) 第2条 特遇教育職員とは、本学の教育方針に賛同し、本学の教育活動上特に必要と認め る者で、給与及び諸手当、定年、勤務日等の運用について特別の取扱をすることを条件 として採用された教育職員であり、契約年度の 4 月 1 日現在 65 歳以上 75 歳未満の者を いう。 2 特遇教育職員は、本学以外の学校の専任教員になることはできない。 (区 分) 第3条 特遇教育職員の区分は、次の通りとする。 (1) 特遇教授 (2) 特遇准教授 (3) 特遇講師 (採 用) 第4条特遇教育職員の採用は、理事会の方針にもとづき、学長が関西国際大学学則第50 条に定める大学協議会に対して推薦理由を説明し、その議を経て任命権者が行う。 2 本学を定年となる専任教育職員のうち、前項に規定する手続きを経て特遇教育職員と なる者は、原則として、定年となる日に一旦退職し、あらためて雇用契約を締結するも のとする。 3 本学の特任教育職員で、65 歳に達しその雇用契約を終了する者のうち、第 1 項に規定 する手続きを経て特遇教育職員となる者は、学校法人濱名学院退職規程による退職金の 支払いを受け、改めて雇用契約を締結する者とする。 4 第 1 項の任命権者は理事長とする。 (雇用契約期間) 第5条 特遇教育職員の雇用契約期間は4年を上限とする。ただし、再契約を妨げない。 (職 務) 第6条 特遇教育職員の職務は、教育及び学長が必要と認める業務とする。 2 前項の規定にかかわらず、教授会その他大学の運営に関する諸会議及び大学の定める 行事等に勤務を求められたときは、出勤しなければならない。 (勤務日数) 3-11-1 資料 7 第7条 特遇教育職員の勤務日数は、1週につき3日・4日・5日のいずれかとする。 2 勤務日以外に出勤を命じる場合は、振替休日を指定し、勤務日を変更する。 (研修日) 第7条の2 1週当たりの勤務日のうち、1日を自宅研修に充てることができる。 2 研修日は、自己の研究及び授業の準備等、勤務に値するものとして、自宅で研修する ことができることとする。 3 前項にかかわらず、研修日に、会議、行事等で出勤が求められた場合は、出勤しなけ ればならない。 (給 与) 第8条 特遇教育職員に、本学給与規程第2条に定める本給を支給する。 2 特遇教育職員の本給は、別表1に定める職階基準単価の範囲内で決定された単価に、 1週当たりの勤務日数を乗じて年額を決定し、端数処理で年額を下回らない金額で各月 及び期末手当に振り分け、毎月の本給を確定する。 3 基準単価は、本人の経歴及び依頼する業務の内容等を勘案し、理事長が決定する。 (諸手当) 第9条 特遇教育職員に、本学給与規程第2条の各号に掲げる手当を支給することができ る。 (教育研究費) 第 10 条 特遇教育職員の教育研究費は、当該年度の専任教育職員の教員研究費を基準に、 別表2に定める率を乗じて得た額を支給する。 (社会保険) 第 11 条 特遇教育職員は、原則として日本私立学校振興・共済事業団に加入することがで きる。 (雇用契約書) 第 12 条 この規程に定める以外の事項については、雇用契約書でこれを定める。 (契約更新) 第 12 条の 2 特遇教育職員の契約更新については、学長提案により大学協議会の議を経て 任命権者が行う。 (改廃) 第 13 条 この規程の改廃は、理事会の議を経て行うものとする。 附 則 この規程は、平成 14 年 4 月 1 日から施行する。 附 則 この規程は、平成 20 年 4 月 1 日から施行する。 附 則 3-11-2 資料 7 この規程は、平成 24 年 4 月 1 日から施行する。 附 則 この規程は、平成25年4月1日から施行する。 別表1 特遇教育職員給与の基準単価について 区 1 週当たり1日の基準単価 分 教授 1,000千円~1,500千円 准教授 800千円~1,200千円 講師 600千円~1,000千円 注)1.(削 除) 2.(削 除) 3. (削除) 別表2 特遇教育職員の教員研究費について 区 分 研究費 研究旅費 週5日勤務 200,000円 週4日勤務 150,000円 週3日勤務 100,000円 3-11-3 別記様式第3号(その1) (用紙 日本工業規格A4縦型) 教 学 員 長 名 の 氏 簿 名 等 フリガナ 調書 番号 役職名 氏名 <就任(予定)年月> 1 学長 ハマナ アツシ 濱名 篤 <平成17年4月> 年齢 保有 学位等 博士 (社会 学) 月額基本給 (千円) 現 職 (就任年月) 関西国際大学学長 (平成17年4月) 別記様式第3号(その2の1) (用紙 日本工業規格A4縦型) 教 員 の 氏 名 等 (人間行動学研究科 臨床教育学専攻) フリガナ 調書 専任等 番号 区分 氏名 職位 ハマ ナ 1 専 年齢 <就任(予定)年月> 教授 アツシ 濱名 篤 <平成26年4月> ハマ ナ 2 専 教授 ヨウコ 濱名 陽子 <平成26年4月> ナカオ 3 専 教授 シゲキ 中尾 繁樹 <平成26年4月> サカグチ 4 専 教授 タカヤス 坂口 隆康 <平成26年4月> ミチナカ 5 専 教授 リュウ 道中 隆 <平成26年4月> カワムラ 6 専 准教授 アキラ 川村 光 <平成26年4月> ヨシダ 7 専 准教授 タケヒロ 吉田 武大 <平成26年4月> モモセ 8 専 准教授 カズオ 百瀬 和夫 <平成26年4月> オオタ 9 兼担 教授 ヒロヒコ 太田 裕彦 <平成26年4月> フジタ 10 兼担 教授 ツグミチ 藤田 継道 <平成26年4月> シミズ 11 兼担 教授 ミチコ 清水 美知子 <平成26年4月> フジキ 12 兼担 教授 キヨシ 藤木 清 <平成26年4月> アラセ 13 兼任 講師 カツミ 荒瀬 克己 <平成26年4月> ヒノバヤシ トシヒコ 14 兼任 講師 日野林 俊彦 <平成26年4月> 保有 学位等 月額 基本給 (千円) 担当授業科目の名称 配 当担 当年 間 現 職 年 次 単 位 数 開 講 数 (就任年月) 申請に係る大学等の 職 務 に 従 事 す る 週当たり平均日数 博士 (社会学) 修士論文指導 2春秋 8 1 関西国際大学 学長 (平17.4) 6日 修士 (教育学) ※ 教育学特論Ⅰ 教育社会学特論 人間行動学演習 修士論文指導 1春 1・2春 1春秋 2春秋 2 2 4 8 1 1 1 1 関西国際大学 教育学部長 (平19.4) 6日 学士 (教育学) 特別支援教育実践研究 人間行動学演習 発達障害教育特別演習Ⅰ 発達障害教育特別演習Ⅱ 1・2秋 1春秋 2春 2秋 2 4 2 2 1 1 1 1 関西国際大学 教育学部 教授 (平23.4) 6日 修士 (教育学) スクールインターンシッ 2春 プ 2 1 関西国際大学 教育学部 教授 (平24.4) 6日 修士 (教育福 祉学) 教育環境学特論 1・2秋 2 1 関西国際大学 教育学部 教授 (平22.4) 6日 博士 (人間科 学) 教育学特論Ⅱ 教職特別研究特論 修士論文指導 フィールド演習Ⅰ フィールド演習Ⅱ 2春 1春 2春秋 1秋 2春秋 2 2 8 2 4 1 1 1 1 1 関西国際大学 教育学部 准教授 (平22.4) 6日 修士(教 育学) 教育制度学特論 1・2春 2 1 関西国際大学 教育学部 准教授 (平24.4) 6日 学士 (教育学) スクールインターンシッ 2春 プ 2 1 関西国際大学 教育学部 准教授 (平23.4) 6日 博士 (学術) 心理学特論 1秋 2 1 関西国際大学 人間科学部長 (平19.4) 6日 修士 (教育心 理学) 人間行動学特論 臨床教育学特論 特別支援教育特論 発達障害教育特論 障害者教育特論 人間行動学演習 発達障害教育特別演習Ⅰ 発達障害教育特別演習Ⅱ 1春 1・2秋 1春 1秋 1・2秋 1春秋 2春 2秋 2 2 2 2 2 4 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 関西国際大学 教育学部 教授 (平21.4) 5日 博士 (社会学) 社会学特論Ⅰ 1春 2 1 社会統計学特論 1・2春 2 1 関西国際大学 人間科学部 教授 (平21.4) 学士 (教育学) 学級経営・学校経営学特 1・2秋 論 2 1 京都市 教育委員会 教育企画監 (平24.4) 文学修士 ※ 発達心理学特論 2 1 修士 (商学) ※ 1・2春 関西国際大学 人間科学部 教授 (平20.4) 大阪大学大学院 人間科学研究科 教授 (平12.4) 6日 6日 別記様式第3号(その3) (用紙 日本工業規格A4縦型) 専任教員の年齢構成・学位保有状況 職 教 位 授 准教授 講 助 合 師 教 計 学 位 29 歳 以 下 30 ~ 39 歳 40 ~ 49 歳 50 ~ 59 歳 60 ~ 64 歳 65 ~ 69 歳 70 歳 以 上 合 計備 博 士 人 人 人 1人 人 人 人 1人 修 士 人 人 人 人 1人 2人 人 3人 学 士 人 人 人 1人 人 人 人 1人 短期大 学 士 人 人 人 人 人 人 人 人 その他 人 人 人 人 人 人 人 人 博 士 人 人 1人 人 人 人 人 1人 修 士 人 人 1人 人 人 人 人 1人 学 士 人 人 人 人 1人 人 人 1人 短期大 学 士 人 人 人 人 人 人 人 人 その他 人 人 人 人 人 人 人 人 博 士 人 人 人 人 人 人 人 人 修 士 人 人 人 人 人 人 人 人 学 士 人 人 人 人 人 人 人 人 短期大 学 士 人 人 人 人 人 人 人 人 その他 人 人 人 人 人 人 人 人 博 士 人 人 人 人 人 人 人 人 修 士 人 人 人 人 人 人 人 人 学 士 人 人 人 人 人 人 人 人 短期大 学 士 人 人 人 人 人 人 人 人 その他 人 人 人 人 人 人 人 人 博 士 人 人 1人 1人 人 人 人 2人 修 士 人 人 1人 人 1人 2人 人 4人 学 士 人 人 人 1人 1人 人 人 2人 短期大 学 士 人 人 人 人 人 人 人 人 その他 人 人 人 人 人 人 人 人 1 考