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一 周 年 記 念 号 - 特定非営利活動法人 子どもセンターてんぽ

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一 周 年 記 念 号 - 特定非営利活動法人 子どもセンターてんぽ
青春はみづきの下をかよう風
あるいは遠い線路の輝き
高野公彦
みずきの家
通信
2011 年 6 月
一
成
周
年
記
第十号
念
号
長
息子のランスが診察室に入ってきて、言いました。「僕はずっと、のっぽのやせっぽちなの?」。彼
はとても細くて、背が高くて、やせていました。
私は言いました。「君の10代の宿命は、のっぽのやせっぽちでいることなんだよ。診察室に入っ
てきて、私に君のジャケットを手渡して『失せやがれ、親父』と言える日を楽しみにしていなさい」
そしてある日、彼が診察室に入ってきて、にっこり笑って私にジャケットを手渡して、言いました。
『失せやがれ、親父』。私は彼のジャケットを着ました。袖が長すぎました。袖に私の手が隠れてし
まい、肩も広すぎました。
(ミルトン・エリクソン:シドニー・ローゼン編 私の声はあなたとともに)
みずきの家の職員が利用者と共に生きるために、そして、お互いに成長するために・・・
皆様に支えられて一周年
NPO法人子どもセンターてんぽ
理事長
影
山
秀
人
自立援助ホーム「みずきの家」は、神奈川県の西部、南足柄市生駒にあります。ゆっくりと時間
が流れるような田園風景の中にあり、二階のリビングからは、南西に明神ヶ岳、西に矢倉岳や富士
山が見えます。春の新緑、そして田植え、蛙の大合唱、毎日庭に訪れる様々な鳥たち、秋の紅葉、
冬の雥景色・・・「みずきの家」は、ここで暮らす子どもたちと共に、ぐるーと一周、四季を過ご
し、この六月に一周年を迎えます。この間、6名の利用者が
この家に来て、期間の長短はありますが、加藤ご夫妻はじめ
スタッフの皆さんと共同の生活をしてきました。利用者の
方々は、それぞれ一人一人違う課題を抱え、それぞれのペー
スで、自分なりの自立に向けて、時にゆっくり、時にハード
に、時に反発しながら、それでも着実に歩みを進めているよ
うに見えます。
「みずきの家」には、この一年弱の間に、500名を超え
る来訪者と約300名の見学者をお迎えすることができま
した。横浜西・横浜ベイの両ロータリークラブから自動車を
寄贈していただいたのを始めとして、多くの皆様に物心両面
の御支援をいただきました。野菜などの食材をいただくこと
も多く、利用者さんにいつも新鮮でおいしい食事を提供することができました。家にたくさん飾ら
れている書画の提供や「みずきの家」のキャラクターやテーマソングの提供などもありました。た
くさんの方に本当に心から感謝申し上げる次第です。
「みずきの家」は、たくさんのボランティアにも支えられています。定期的に宿泊や食事作りを
して下さる方、季節ごとに利用者さんと一緒にピザ・パン作りをして下さる方、利用者さんのため
にイベントを企画して下さる方(おかげ様でお茶会、クリスマス会、お正月のお楽しみ会など、楽
しい企画を実施できました。)などです。これからも是非よろしくお願いしたいと思います。
「みずきの家」は、地元の南足柄市の地域の皆さんとの交流も大切にしています。そのため、夏
祭りや金太郎祭りに参加したり、近くの狩川の土手の清掃にも参加しています。家の一階にある地
域交流室を利用して、更に一層、地元の皆様との交流を深めていきたいと考えています。
兎にも角にも、本当に多くの皆様に支えられての一年でした。まだまだ試行錯誤の一年でしたが、
この場所で確かにやっていけると自信を感じ取れた一年でもありました。どうぞ引き続きの叱咤激
励を賜りますよう。
おしらせ(1)
みずきの家のキャラクターの名前に応募をしてくださった皆様へ。8 つの名前が集まりましたが、ど
の名前にするか悩んでいます。通信の第 9 号でお伝えしたこの紙面での発表ができませんので、もう少
しお待ちください。法人の運営委員会で厳正な選考をして発表をいたします。
小さな声で語れること
みずきの家ホーム長
加藤さい
昨日はひどい黄砂で、足柄の山々はまるで雲の中にあるようでした。車のボンネットには一面に
黄砂がのり、車は黄色のまだら模様になりました。今日は昨日ほどではありませんが、やはり山は
かすんでいます。昨年の今頃はどうだっただろうかと頭の中を探ってみましたが、記憶は蘇って来
ません。たぶん今頃の時期は毎年同じなのだろうと思いますが、なにせ去年の今頃は開設に向けて
てんやわんやでしたから、砂が飛んだことなど構
ってはいられなかったのでしょう。思い起こせば、
毎日が飛ぶように過ぎた日々でした。そして、昨
年より少しだけゆとりが持てるいまを過ごしてい
ます。
1 年を振り返って、わたしたちは何を語れるで
しょうか。それなりに大変なことはありましたが、
わたしたちの経験の中で声高に語るほど大変であ
ったかと言えば、そうではないと思えます。しか
し、自分たちが考えていたようにホームの運営が
できたかと問われれば、決してそうではなく、「戸惑い悩む毎日だった」と表現するほうが正確だ
と感じます。
生活の場としての「みずきの家」を大切にするなら、たぶんこれまでの考えを修正しなければな
りません。わたしたちは利用者と生活を共にしながら、もっと抱えている課題や悩み、心を苦しめ
る事柄、などを積極的に話し合えるのではないかと考えていました。ところが生活を共にするとは、
そのような意図的な関わりから距離を置くことなのだと、最近思うようになりました。
そのことに気づいてから、少し肩の力が抜けたのでしょう、気持ちは楽になりました。利用者に
何かを教えるのではなく、課題を課題として扱うのでもなく、問題を表面化させず、ただただ、日々
の生活を大事にしてお互いの気遣いを感じながら、いい気持ちで過ごせる時間を共有していくこと
が、生活の場としての「みずきの家」の役割なのではないか・・・
そう、自立援助ホームを始める前に、てんぽのニューズレターに書いたことを思い出しました。
「大それたことを考えずに、一緒にいることを大切にする。わたしたちの未来を利用者に支えても
らう、って考えてもいい」
・・・ついつい何かをしたくなる、余計なことをして問題を難しくする、
問題が難しいのは利用者の難しさだと考える・・・まだ一年ですが、心の中でそんな風につぶやく
自分がいるのです。
ところで、昨年咲かなかったみずきの花が 5 月初旬に花をつけました。真っ白な細かい花が 30
ほど葉っぱの上に乗っかっています。(写真参照)まだ小さなみずきですが、この木が大きくなっ
て葉を茂らせ、手を広げたように横に伸びた葉影の下から白い花々を利用者と眺められる日を楽し
みにしています。多くの方に支えられながら過ごしてきた一年を振り返って、小さな声で、自信無
げに、いま語れることを書いてみました。
より美しく
非常勤職員
杉浦清子
みずきの家に初めてお世話になってから半年が経ちます。週 2 回、食事作りと掃除を担当してい
ます。正直、新築されて間のない広く美しいこの家のどこを掃除するのかしらと思いました。ホー
ム長の「きれいな家はきれいなままに保ちたい」の言葉に、「そうだ、どんなきれいなところでも
年月が経てば知らず知らずのうちに汚れていく。目に見えないような埃でもしっかり取っておかな
くては」と思いました。便利な掃除グッズを使って、毎回、天井から壁についた目に見えない埃を
キャッチしています。お客様が「この家は清々しく感じる」とおっしゃるとのこと。大変うれしく
思います。また、食事作りも料理の本やテレビなどを参考にして、楽しみながら作らせていただい
ています。
地域交流室の壁に大きな額が掛かっています。多少短歌をたしなむ私が敬愛する高野公彦さんの
短歌は、みずきの家の子どもたちへの優しい思いとエールに溢れていていいですね。その高野さん
の短歌に、原発をうたったものがあります。
生活の光熱の遠きみなもとに
こ と ひ
大き異火の燃えやまなくに
(異火=原子の火)
自然エネルギーへの転換を切に思います。
みずきの家へ
常勤職員:石川
和美
この 5 月からみずきの家の一員になりました石川です。自立援助ホームでの日々を、わたしの生
活の一部として、一歩一歩学び得ていけたらと思いながら仕事をしています。
さて、わたしは 3 月まで県立おおいそ学園の支援員でした。とても広い空間の中で、大勢の職員
や児童と毎日を過ごしていました。分校と寮の対応で園内を走り回っていたのです。この日々のお
かげでみずきの家に勤めることになったのは、わたしにとって人生の恵みだと思っています。かけ
がえのない時間、大切な時間を過ごしたいと思います。
2 階のリビングから金時山が見えます。実は学生時代を足柄の地で過ごしたわたしにとって、金
時山は眺めているだけでホッとする、大好きな山です。こ
のような自然に恵まれた環境の中で日々を暮らすみずきの
家の利用者は、ゆったりとした心や優しい笑顔、自分のあ
りのままの姿を見せることができるようになるのではない
でしょうか。わたしはみずきの家が、そのような雰囲気を
持つ最高の家であるように感じています。
わたしが普段から大切に思っていることがあります。そ
れは「衣・食・住」です。それをみずきの家は大切にして
いるのです。わたしの気持ちと一緒だと思うと、とてもう
れしく思います。仕事をし始めて約一ヶ月が経ちました。まだまだ何もわからないわたしですが、
一つだけ見えることがあります。それはみずきの家のあたたかさ、優しさです。わたしには憩いの
場所のように感じられます。ホーム長と加藤さんが、一生懸命に利用者を思う気持ちが伝わってき
ますので、わたしがいることで少しでも支援になるよう努めていきます。
どうぞよろしく!
野らり暮ら里のおたより
その2
(岐阜県からお米を送っている支援会員:安江
忠)
山々が輝いています。林業が衰退し杉や桧の手入れを怠ってきたためか、広葉樹がずいぶん増え
てきたようです。コブシや山桜も年々多くなり、新緑に白や淡いピンクが映えています。まさに季
語の「山笑う」を実感しています。
ところで「みずき」とはどんな木なんでしょうかね?
このホームが開所した 6 月頃に花を咲か
せるのでしょうか……、そうでした!もう一年になるのですね。ヒトならばようやく歩き始める頃
ですが、そんな悠長なことを言っておられる一年間ではなかったに違いありません。新しいキャラ
クターのように着実に歩んでいってほしいものです。
さて、みずきの家が一歳ならば、今回はお年寄りの話でもいたしましょう。かつての農村には腰
の曲がったお年寄りが目立ち、脳卒中などの病気も多かったようですが、最近は元気な老人パワー
が顕著です。たとえばここに写っている田の
石積みは八十四歳になる邦郎さんの農閑期
の手作業によるものです。一つ一つの石を運
び、割り、徐々に積み上げられ、ひと冬で立
派な石垣が出来ていく様は圧巻です。
百もの仕事ができるのが百姓の語源だと
聞いたことがあります。百姓は多種多様な農
作物の栽培はもちろん、大工仕事に土木工事
や山仕事、簡単な電気工事や農機具の修理ま
で何でもこなしていました。もちろん石屋ま
でも。今はトマト農家やきゅうり農家という
呼び名はあっても百姓はほとんど居なくな
りました。その範疇に入るのは一部のお年寄りだけです。彼らの要領の良さにはつくづく感心させ
られます。
そして、生涯現役で働けることに喜びを感じているようで、「田んぼや畑があって、よかったよ
」との声をよく聞きます。隣の信州が長寿県である訳の一つに適度の農作業が挙げられると報道さ
れていましたが、まったく同感です。邦郎さん以外にも我が家の九十歳の母をはじめとしてもっと
多くの元気パワーを紹介したかったのですが、紙面に限りがあり残念です。
ともあれ、腰痛や肩こりに悩まされふらつき加減の私ですが、あんなお年寄りを見習いたいと新
緑の自然を眺めながら思う今日この頃です。
「みずきの下をかよう風」という歌をつくってみたら…
~
高野公彦の短歌より
こどもたちへ
作詞・作曲・プログラム
~
山岡信夫(知的障害児者施設
職員)
♪~
いつかきっと
みずきの下をかよう風になる
花模様 染めあげて
またどこかへ
みどりを渡る風の色
透明な時を告げてる
みずきの花
今年はどんな色に染まるだろ
たとえ 明日
深い眠りと
立ち去っていくかな
どんな空模様と出会ったとしても
めざめの
背負いきれず
瞬きをめぐる日々
さまよう町のあかり
足もとには答えがなくて
風の中
どこまで歩けるだろ
晴れた空はキライ
ただ
朝が来る前に
指を曲げたまま
そんな
燃やしていく
身体の中の風ぐるま
過ぎるのかな
握ってた
まぶしすぎて 大嫌い
受けとめて
かけ橋ひとつづつ
雤の中
このまま
捨てられそうで
のばした指を
吹かれてた朝
いつの間にか
土砂降りになるのかな
手をのばすと
のびる線路のはて
だれかに出会うため
はるかな
ひとつぶの日
まわし続けることに疲れ
たとえめざめが来なくても
眠ろう
いらないものが
たくさん
いらない自分
ほんとの自分
裏庭に出て銀河にたてかけたはしご登れば 世界を渡る風に気づく
かけわたす橋が
見えるかな
手紙を書こうつながる明日に自分あてに
みずきの花びらちりばめ
みずきの花
どこかへ立ち去っていくかな
今年もどんな色に染まるだろ
明日出会う人と
……晴れた空がスキ
明日出会う出来事と
!
たとえ
すこし
明日
背伸びして
どんな空模様と出会ったとしても
みずきの下をかよう風になる
~♪
いつも送られてくる「みずきの家」通信の濃い緑と白のリーフレット(自分好みの配色で爽やか
なみずみずしさがスキです)と高野公彦という人の短歌の印象をもとに、パソコンの中でフレーズ
にして、意外にさらさらと、曲ができたのでした。
加藤さんに曲作りくらいしか提供できないんだけれど、どう?、過去に自分が作って加藤さんに
送ったオリジナルのCDからも曲を寄せ集めてオリジナルなCDとか作ってみるのどうかな、なん
て、あつかましい電話をしました。ごめんなさい。そしたらそれはいい、と言ってもらえました。
日々の安寧と自分への癒しのために、飽きもせず長年音楽作りを趣味にしてきました。「みずき
の家」が立ちあがってから、自分には何ができるんだろうと考えました。結局音楽しか見あたりま
せんでした。インストルメントだけのものとパソコン上の仮想歌手 Vocaloid に歌ってもらった歌
入りのものと、2種類の「みずきの家」の歌ができあがっています(みずきの家で機会があったら
聞いてみてください)。
実はこの曲は双子です。偶然とも言えるのですが、現在地方ローカル局TV金沢の放送開始時、
終了時に長年放映されているイメージソング「てのひらに風の色」(「となりのトトロ」「天空の城
ラピュタ」の歌手井上あずみさんが歌ってます。ネットで見られます*)と対になっています。
「てのひらに風の色」はちょうど20年前、夫婦で住み込みで9年間勤めていた教護院(児童自
立支援施設)で最後の年に、子ども達への処遇をめぐって施設内で意見が対立して、自分の気持ち
が折れかかっていたときに、テレビ局開局記念のイメージソング募集の記事が目にとまり、様々な
当時の思いを込めて1時間ほどで一気に書き上げた歌詞です。
♪~ 町をゆく
風の色
切り抜いた時間を
立ち止まり
映していく
振り返る人
どこから来て
どこへ去るの
さりげなく過ぎていく日々よ
こぼれないように
今、手のひらに
そっと受けとめて
~♪
自立援助ホームの立ち上げの話を聞いたときに、大変な事を始めるもんだ、と正直思ったもので
す。夫婦で9年間住み込んで、40人以上の非行や丌登校、情緒障害(当時)の子ども達(男女)
と過ごした裏も表もない、いやでも真っ正面から向き合わなければならない、人生に起きるほとん
どすべてのことをぶち込んだようなかれらの生活の過酷さを思いだしました。
「みずきの下をかよう風」の高野公彦という人については何も知らなかったのですが、加藤さん
からこの方の冊子をいただき、そこからいくつかのキーワードを拾い出して歌詞を組み立てたのは
3月です。偶然ですが、ちょうど転勤時期と重なり、10数年ぶりに児童相談所でのめくるめくよ
うな仕事からも離れることとなりました。自分の中では、それほど意識はしてなかったのですが、
結果としては「みずきの家」でこれから刻まれていくだろう人と人のかかわりの歴史を思うとき、
この間に出会った無数の(でも、ひとりひとり確かに個性的な)子ども達が、問わず語りに教えて
くれたことを、思わず知らず反芻しながら歌詞作りをしている自分がそこにいました。
寄り添いたくても拒否してしまう気持ち、助けを求めながら相手に襲いかかっていく気持ち、す
べてのものから遠ざかって微動だにしないで命をつなごうとする気持ち、痛さって何だっけ?もう
長い間感じたことないよぉ、幸せになっちゃいけないんだからね、目覚めない夢を見る薬ちょうだ
い、人を殺す役にもたたないけど自分を殺す役にもたたないねぇ……。
けれど確かに樹木の下をかよう風にはなれるし、そういう風が通ることのできる庭や家を、必ず
人はどこかで作ろうとしていることを信じています。
人生のすべてをぶち込んだような物語の中に生きているからこそ、ほんの少しだけ違った色に自
分を染めるときだって人にはあることを、私たちは知っているはずですから。 開設一周年、おめ
でとうございます。
*山岡さんは石川県に住んでいます。学生時代からギター片手に曲を作っていました。このような形で応援し
てもらえることに感謝します。後日、詩がついた曲を皆様に聞いていただけるようにしますのでお待ちくだ
さい。なお、ネットで井上あずみさんの歌を聴く場合のキーワードは、「KTK テレビ金沢のクロージング
ニコつい」または、「てのひらに風の色」です。
一年間のご報告
平成 22 年度の業務報告書を作成しました。その一部ですが、皆様にご報告いたします。丌慣れ
で十分なことができませんでしたが、知っていただきたいことを概略お伝えします。
⑴
利用状況
・平成 22 年 6 月~平成 23 年 3 月までの利用相談は 11 件で、そのうち 6 件が利用につながり
ました。6 名の利用者のうち 3 名は数カ月の利用でみずきの家を退所し、自宅に戻りました。
現在みずきの家の利用者は 3 名で、それぞれ仕事に通いながら生活を楽しんでいます。
・つぎに、利用者の平均年齢ですが、16.5 歳です。中学卒業で利用したのは2名で、残りの4名
は高校中退です。利用年齢から言えることが幾つかありますが、一つだけあげるとすれば、就労支
援の難しさでしょうか。多くの企業は高校卒業以上で社員を募集しますので、みずきの家の利用者
が正規の職員として応募できるところはほとんどありません。結局アルバイト、パートといった仕
事になります。
⑵ 来訪者、見学者数
・平成 22 年 5 月~23 年 3 月末日までで、来訪者=544 名
見学者=291 名です。
小さなグループホームとしては多くの方に見ていただけたと思っています。地域交流室の有効利用
を図るために、今年度も多くの方にお出でいただける場にしたいと思います。
⑶
行事について
・平成 22 年度は利用者が少なかったこともあって、行事の企画をしませんでした。年度の後半か
ら、利用者の希望を聞いてカラオケと映画鑑賞を隔月で行いました。今年度はもう少し企画を充実
させたいと思います。ただし、全体での動きは回数を限定し、個別の余暇の過ごし方を経験するこ
とにも力を入れる必要があります。
⑷
寄付について
平成 22 年度の寄付(物品、現金等)は次のとおりで
した。皆様ありがとうございます。
①物品寄付は、平成 21 年度が 17 件(内
3 件が現金
等)で平成 22 年度は 164 件(内 57 件が現金等)で
した。物品の内容は、お米、野菜、お菓子、食料品、衣
類、絵画、書籍、日用雑貨、花、吊るし雛、地域交流室
椅子(12 脚)、ビデオソフト、などです。
②現金寄付は支援会管理の下で、今年度から利用者の資格取得等の資金に使用させていただきます。
③その他、コストコ川崎店から約 75 万円分の物品、横浜西ロータリークラブ・横浜ベイロータリ
ークラブから共用車、大阪支援会から自転車 4 台、の寄贈がありました。
以上、雑駁ですがみずきの家の活動報告とさせていただきます。今年度も一層のご支援をお願い
いたします。
(利明)
2011 年6月1日発行
自立援助ホーム
〒250-0124
(第十号)
みずきの家
神奈川県南足柄市生駒 75 番地
TEL:0465-43-8302
FAX:0465-43-8258
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