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政府系アーカイブに関する研究

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政府系アーカイブに関する研究
政府系アーカイブに関する研究
Research on Digital Archives in Japan
キーワード
政府系アーカイブ、知識創発型社会、共通モデル、ポータルサイト
1.研究目的・概要
政府系アーカイブの社会的意義、現状、課題を明らかにした上で、政府系アーカ
イブのサービス展望および具体的政策を提言する。
2.政府系アーカイブ構築の意義と必要性−知識創発型社会のインフラ「e-アーカイブ」−
・電子政府におけるアーカイブ:行政効率の向上、行政の透明度向上、情報公開の円滑
な運営、国民の情報リテラシー向上、国家機密情報のセキュリティ向上、技術研究開
発他
・政府資源の活用:国民が共有する資産を有効に活用。文化の継承と発展、国際的
理解の増進、経済効果・新分野創造・国際競争力の強化、教育および学習の情報
化・振興ならびに人材の育成支援 他
3.政府系アーカイブの現状・課題と提言
<現状>
・一元性不足(フォーマット、コンテンツ関連情報の省庁横断的な一覧性不足他)
・所在情報がわかりにくい
・既存コンテンツのデジタル化政策が必要
・情報発生段階からのデジタル化と体系的な保存・整理・廃棄基準の整備不十分
・著作権管理・保護、プライバシー保護等法的な環境整備必要
課 題
提 言
1 .国 民 全 体 が 共 有 す る 財 産 と して 享 受 (基 本 認 識 1 .国 民 全 体 が 共 有 す る 財 産 と して 享 受 (基 本 認 識 既 存 コン テン ツの 電子 化 費 用 著 作 権 管 理 の 組 み 込 み < コンテンツ>
他
2 .権 利 関 係 、 課 金 体 制 、セ キ ュ リ テ ィ対 策 、 苦 情 処 理
2 .権 利 関 係 、 課 金 体 制 、セ キ ュ リ テ ィ対 策 、 苦 情 処 理
な ど の 流 通 環 境 の 整 備 な ど の 流 通 環 境 の 整 備 省 庁 横 断 的 な フ ァ ー マ ッ トの 統 一
情 報 / 資 料 の プ ライ オ リ テ ィづ け
3 .政 府 系 コ ン テ ン ツ の 円 滑 な 流 通 を 実 現 す る た め の
3 .政 府 系 コ ン テ ン ツ の 円 滑 な 流 通 を 実 現 す る た め の
「共 通 モ デ ル 」の 構 築 「共 通 モ デ ル 」の 構 築 所 在 情 報 の 管 理 4 政 府 系 コ ン テ ン ツ の バ リ エ ー シ ョン に 対 応 し た 「サ ブ
4 政 府 系 コ ン テ ン ツ の バ リ エ ー シ ョン に 対 応 し た 「サ ブ
シ ス テ ム 」の 構 築 シ ス テ ム 」の 構 築 オ ープ ンな利 用環 境 の 整備 5 .自 治 体 系 コ ン テ ン ツ の 整 備 5 .自 治 体 系 コ ン テ ン ツ の 整 備 利 用 者 の 利 便 性 向 上 プ ラ イ バ シ ー へ の 配 慮 6 .教 育 系 コ ン テ ン ツ の 整 備 6 .教 育 系 コ ン テ ン ツ の 整 備 <サービス>
多 様 な ニ ー ズ へ の 対 応 7 .分 散 す る コ ン テ ン ツ を 体 系 的 ・効 率 よ く利 用 で き る
7 .分 散 す る コ ン テ ン ツ を 体 系 的 ・効 率 よ く利 用 で き る
ポ ー タル サ イ ト、 ク リ ア リ ン グ ハ ウ ス の 構 築
ポ ー タル サ イ ト、 ク リ ア リ ン グ ハ ウ ス の 構 築
潜 在 利 用 層 の 掘 り 起 こ し 多 言 語 対 応 8 .政 府 系 コ ン テ ン ツ の 多 言 語 化 、 海 外 へ 情 報 発 信 8 .政 府 系 コ ン テ ン ツ の 多 言 語 化 、 海 外 へ 情 報 発 信 原 本 性 の 保 証 <システム>
9 .映 像 、 音 声 系 コ ン テ ン ツ の マ ル テ ィメ デ ィア 対 応 9 .映 像 、 音 声 系 コ ン テ ン ツ の マ ル テ ィメ デ ィア 対 応 著 作 権 管 理 技 術 1 0. 文 化 財 系 コ ン テ ン ツ へ の 公 的 資 金 の 活 用 1 0. 文 化 財 系 コ ン テ ン ツ へ の 公 的 資 金 の 活 用 検 索 シ ス テ ム の 高 度 化 図 1 政 府 系 ア ー カ イ ブ の 課 題 と 提 言
1
4.政府系アーカイブのサービス展望
(1)コンテンツの流通の基本的形態の展望: 「共通モデル」を基盤として展開
< 行 政 文 書 の タイ プ 例 >
共通項目
支 援 シ ステ ム 機 能
×
情報公開
各 種 セ キ ュ リティ技 術
○
○
著作権
著作権処理システム
△
○
原本性
原本性保証技術
官 報 ・白 書
内部文書
○
△
△
△
重要機密文書
作成
・
・・・
・・
・・
・・・
・
・
・・・
・・
・・
配信
・・・
・・・
・・
流通
配信方法
利用条件
ネットワーク配 信 他
認証システム他
○
×
×
課金体系
課金システム
○
△
×
苦情処理
苦情処理システム
利用
図 2 行 政 文 書 の タイ プ と 共 通 項 目 の 関 係
・固有の要求項目に対応:「サブシステムモデル」
各行政主体別に、共通モデルより、例えば文書毎に必要な機能を選択して採用、
不要な機能を適用除外して構成する等により、類型に対応したサブシステムモデル
を作成する。
(2)省庁横断的な情報提供サービスを行う「ポータルサイト」、「クリアリングハウス」
ポ ー タル サ イト(教 育 機 関 向 け )
ポ ー タル サ イト(こど も 向 け )
ク リアリン グハ ウ ス(専 門 家 向 け )
海 外 ア ー カイブ
A省 ア ー カイ ブ
民 間 ア ー カイ ブ
D省 アー カイブ
B 省 アー カイブ
C省 アー カイブ
独立行政法人K
自 治 体 aア ー カ イブ
自 治 体 bアー カイブ
図 3 多 様 な ポ ー タル サ イトとク リア リン グ ハ ウ ス の 構 築
2
(3)刊行物等へのサービス展開を、統一された方針と手順により利用できる流通シ
ステムを構築
(4)多言語化、バリアフリー化
(5)貴重書、歴史的文書等の画像提供と、テキスト化技術の検討
(6)コピーマート、カプセル化技術、高速デジタル化技術、自動カタロギング、ユ
ーザーインターフェース等の技術開発と導入
(7)映像・音声などのコンテンツについてはマルチメディア対応の保存・流通環境
について総合的に検討
5. 当面実施すべき施策
当面(ここ1・2年以内に)実施すべき施策としては、以下のような項目がある。
(1)政府系コンテンツの「共通モデル」構築
(1)政表系コンテンツの「共通モデル」構 z_"
■政府系コンテンツの実態把握調査(情報量、情報形態、流通実態、デジタル化など)
■
政表系コンテンツの実態把握調査(情報量、情報形態、流通実態、デジタル化など)
■実践的「共通モデル」の作成
■日暴版GPO型アーカイブの概念設計(先行サブモデルの構 z)
■日本版GPO型アーカイブの概念設計(先行サブモデルの構築)
(3)自治体系アーカイブの推進
■政府系コンテンツの利用方法についてのアイデア公募(TAO、IPA等のスキーム活用)
■利用者ニーズを反映した多様なポータルサイト(複数)の構築
(2)国民のニーズの反映
■地域の特性を活かした自治体系アーカイブモデル事業の推進(沖縄など)
■自治体系アーカイブの全国流通基盤の構築準備
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