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エンドウ
た か あ き 栽培のポイント ら畑に定植します。 せい し ゆういん 整枝・誘引 本葉4∼5枚になり巻きひげが発生する ようになったら、誘引用のネットを張りま 見ながら適宜追肥します。またこの時期は 収穫が遅れると莢やマメがかたくなり、甘 45 2010. 10. はなとやさい タキイ研究農場 か わ に し ほ じょう 圃場の準備 せっ ㎡当たり1㎏ を目安に石 連作障害が出ないように、連作を避けら れる畑を選びましょう。エンドウは酸性土 かい 壌に弱いため、 す︵第4図︶ 。 枝が込んできたら茎葉に十 ㎡当たり100g 程 度とします︵第1図︶。 チッソ成分が多す 分光が当たるように、ふところの枝を適宜 ※ ぎると、株が強くなり過ぎ﹁つるぼけ現象﹂ 整枝します。 うね つい ひ 追肥、水管理 ちゅう こ う が起きるので注意が必要です。水田土での づくりを心掛けます。畝幅1・5∼1 ・8 m 、株間 ㎝ の1条植えが基本の栽植密度 です︵第2図︶。 水分を多く必要とする時期なので、しっか しゅ エンドウは株が大きくなるにつれて低温 耐性が落ちていきます。秋の播種期を早め りと潅水をしてください。 月上 収穫 てしまうと、冬越し前に生育が進み過ぎて 月下旬から まき︵第2図︶、 発芽後、生育のよいもの 本来のおいしさを存分に味わうためにも、 適期収穫を心掛けましょう。タイプにより 収穫適期は異なります︵第6図︶ 。 実際に を1∼2本残して間引きます︵第3図︶。 莢をむいて実の充実度を確認するとよいで お ん しょう みも落ちて食味が低下します。こまめにチ 日のうちに食べるのがおすすめです。また、 発芽が揃ったら早めにハウスの外に出し、 ェックして収穫しましょう。 ℃を確保します。 低温にあて花芽分化を促します。暖かくな トに播種し、温床で地温 って十分な地温を確保できるようになった 20 しょう。収穫したものは、できるだけその 5 寒対策への下準備はしっかり行いましょう。 関東以西の中間地では 11 旬が播種適期です。播種は1穴に3∼5粒 10 また、高冷地などの越冬が難しい地域で は春まき栽培をおすすめします。この場合、 申込 番号 温床での育苗が必要となります。9㎝ ポッ Point 失敗の原因となります。播種期の設定や防 は ㎡当たり g を基準 1回目の追肥は、開花の始めのころ中耕 ・除草・土寄せを兼ねて行います。化成肥 料をチッソ成分量で 30 に施します︵第5図︶ 。 これ以降は草勢を 10 25 播種期の選定 4 栽培では高畝にするなど、水はけのよい畑 灰を施して土壌酸度を調整します。化成肥 10 料のチッソ成分量は 3 1 2 Point 10 Point Point Point 河西 孝昭 申込 番号 その 育てやすい、春の味覚 今月の 解説員 10 エンドウ グルメ(白花・つるあり) 730-045-01 1袋(約50粒) 315円 730-045-02 1袋(1㎗) 672円 730-045-03 1袋(1ℓ) 5,932円 申込 番号 う ま 美味く 莢ごと食べる、甘いマメ! ポリッ、サクッと歯切れよし! 基礎からの家庭菜園 ※つるぼけ現象:つる物野菜で、つるや葉が茂りすぎて開花や着果が妨げられる状態のこと。 良品質! マメごはんで ホクホクを楽しんでみて。 食卓に春色を添えて。 おいしいキヌサヤ! 成 駒 三十日 な り ウスイ 申込 番号 (大粒・黒目) 申込 番号 申込 番号 730-046-05 315円 730-046-02 703円 730-046-03 6,300円 1袋(1ℓ) 1袋(1㎗) 577円 申込 番号 730-046-06 1袋(1ℓ) 730-046-01 1袋(約60粒) 315円 1袋(90㎖) 申込 番号 申込 番号 730-046-04 1袋(約45粒) こ ま (白花・つるあり) 5,722円 マメ科植物のエンドウは 第3図 間引き 第1図 圃場の準備 発芽後、生育の よい株を1∼2 本残して間引く。 化成肥料 10㎡当たり チッソ成分 100g 苦土石灰 10㎡当たり 1㎏ ①連作を嫌うので、4∼5年は エンドウを栽培していない畑 を選ぶ。 こんりゅうきん ②根に根粒菌が着生し、チッソ が供給されるので、元肥のチ ッソ成分は少なめに。 第4図 整枝・誘引 株がネットから広がってきたら、 ひもを張って囲い込む。 針金 第2図 畝立て・タネまき(秋まき) 1穴3∼5粒のタネを直まきする。 深さ2㎝にまき、 埋め戻す程度の 覆土をする。 黒マルチ ネット 1.8m 株間25㎝ 水はけが悪い土壌なら、 高い畝にする。 3月下旬になるとつるが 伸び始めるので、支柱を 立てネットやひもを張り、 枝を10㎝程度に保つ。 第5図 追肥・潅水 畝幅1.5∼1.8m 秋まきして冬越し栽培が基本なので、冬季の低温を上手く乗り切る ことが重要。そのためには以下を心掛けましょう。 ①適期播種:本葉2枚程度の苗が最も耐寒性に優れ、生育が進むほ ど弱まってくる。早まきして生育が早いと寒さに耐えられない状 態で冬を迎えてしまう。 開花始めのころ1回目の追肥をし、 併せて中耕、除草、土寄せも行う。 ②畑はできるだけ南向きで、風当たりの少ない場所を選ぶ。防風ネ ットなどで寒害や枝折れなども防ぐとよい。 Point 病虫害防除 6 ︵減農薬栽培の場合︶ 生育初期はアブラムシの害が問題になり ます。畝面にマルチを施す、シルバーテー プを用いる、などの方法で飛来を防ぎます。 2010. 10. はなとやさい 実取りエンドウ: 子実が大きく膨らみ、 莢の表面にしわがで きたころ。 つるが発生する前には、防虫ネットでトン 46 サヤエンドウ: 子実が膨らみ始めた ころ。 ネルをすることも有効です。 スナップエンドウ: 莢が膨らみ子実の凹 凸が出始めたころ。 栽培中期以降のうどんこ病に対しては、 畝の水はけをよくし、こまめな枝整理、発 第6図 収穫 品種ごとの収穫適期を守れば、おいしくいただける。 病葉の速やかな除去によって防除に努めま す。 化成肥料 10㎡当たり チッソ成分で30g