Comments
Description
Transcript
第141期 報告書
株主さま工場見学会のご案内 株主の皆さまへ 株主の皆さまに当社へのご理解を一層深めていただけるよう、工場見学会を開催いたします。 この機会にぜひご応募ください。 事業所 ■ 対象 第141 期 報告書 2009 年 4 月 1 日〜 2010 年 3 月 31 日 日時 募集人員 コース番号 大阪工場 所在地 :大阪府枚方市 最寄駅 :京阪電鉄 枚方市駅 生産品目:中・大型油圧ショベル 大型ブルドーザー 9 月 13 日 (月) 13:30 ~約 3 時間 50 名 1 9 月 14 日 (火) 13:30 ~約 3 時間 50 名 2 茨城工場 所在地 :茨城県ひたちなか市 最寄駅 :JR 常磐線 勝田駅 生産品目:大型ダンプトラック 大型ホイールローダー 9 月 23 日 (木・祝) 13:30 ~約 3 時間 50 名 3 9 月 24 日 (金) 13:30 ~約 3 時間 50 名 4 2010 年 3 月 31 日現在、当社株式 100 株以上を ご所有の株主さま ※より多くの株主さまにご見学いただくため、ご参 加は株主さまご本人のみとさせていただきます。 ■ 参加費 無料 (ただし、現地までの往復交通費は株主さまのご負担とさせて頂きます) 特 集 新中期経営計画 「Global Teamwork for Tomorrow」をスタート 4 ■ 応募方法 参加を希望される事業所、開催日時に該当する コース番号を上記の表からいずれかひとつだけ お選びいただき、往復はがきに①コース番号、 ② 郵 便 番 号、 ③ 住 所、 ④ 氏 名( ふ り が な ) 、 ⑤電話番号、⑥ 株主番号を明記の上、ご応募 ください。 宛先 〒 107–8414 東京都港区赤坂 2–3–6 コマツ 経営企画室 IR グループ 株主番号は、同封の「配当金計算書」 「配当金領収証」 などに記載しております。また、郵送料につきましては株 主さまにてご負担くださいますようお願い申しあげます。 ■ 締切 2010 年 7 月 16 日(金) (当日消印有効) 応募者多数の場合は抽選とさせていただきま す。抽選結果は、2010 年 8 月中旬までに応募 者全員に郵送にてお知らせいたします。 ご応募に際し当社が取得する個人情報は、本工場見学に関する事務以外 には使用いたしません。 〒 107-8414 東京都港区赤坂 2-3-6 http://www.komatsu.co.jp/ Cert no. CU-COC-808008 このレポートは大豆油インキを使用しています HJJH1006270 中国上海で稼働するハイブリッド油圧ショベル 「PC200-8 ハイブリッド」 ごあいさつ 1 連結業績の推移 3 トピックス 7 部門別の概況 9 連結財務諸表 11 会社情報他 13 ごあいさつ 第 141 期の報告書をお届けするにあたり、株主の皆さまに ごあいさつ申しあげます。 当期における世界経済は、各国の景気刺激策の効果などによ り一部に持ち直しの兆しが出はじめ、特に中国は大規模な経済 対策に伴い、上期にいち早く落ち込みから脱し高成長に転じま した。また、その影響が周辺のアジア諸国や資源国に及び、こ れらの国々の景気回復を後押しする形となりました。一方、日 本、北米、欧州など先進国における景気回復のペースは鈍く、 全体としては厳しい事業環境となりました。 コマツグループでは、国内外で生産調整を行い、上期におい て在庫の適正化を完了させ、建設機械・車両、産業機械他の 両事業分野における生産体制の再編ならびに日本国内におけ る建設機械やフォークリフトの販売体制の再編に取り組み、あ わせて固定費の大幅な削減を進めました。一方で、機械稼働 管理システム「KOMTRAX(コムトラックス)」などの ICT* を活 用した事業の強化、市場拡大が続く中国や鉱山機械事業の体 制強化、部品・サービス事業の拡大などに注力し、売上げな らびに利益の確保に努めました。しかしながら、世界全体の市 場規模は一昨年の金融危機以前の水準には戻らず、為替が円 高で推移したことも影響し、売上げ、利益とも前期を下回る結果 となりました。 * ICT: Information and Communication Technology(情報通信技術) 当社は企業価値の増大を目指し、健全な財務体質と柔軟で敏 捷な企業体質作りに努めています。配当金につきましては、連 結業績を反映した利益還元を実施し、引き続き安定的な配当の 継続に努めていく方針です。 具体的には、連結配当性向を20%以上とし、連結配当性向が 40%を超えないかぎり、減配しない方針です。 連結決算 <米国会計基準> 2010 年 3 月 31 日に終了した事業年度 売上高 営業利益 1 兆 4,315 億円(前期比 29.2% 減) 670 億円(前期比 55.9% 減) 税引前当期純利益 649 億円(前期比 49.5% 減) 当社株主に帰属する当期純利益 * 335 億円(前期比 57.4% 減) *「当社株主に帰属する当期純利益」は前期までの「当期純利益」と同じ内容です。 部門別売上高 (外部顧客向け) 建設機械・車両 産業機械他 計 1 兆 2,685 億円(前期比 27.3% 減) 1,629 億円(前期比 41.2% 減) 1 兆 4,315 億円(前期比 29.2%減) 注:金額は億円未満を切り捨てて表示しています。 当期の期末配当金につきましては、当期の業績ならびに今後 の事業展開などを勘案し、1 株につき8円とさせていただくこと となりました。 これにより、中間配当金 8 円を含めた当期の年間の配当金は、 前期から 24 円減額し、1 株につき 16 円となり、連結配当性向 は、構造改革に伴う費用(営業利益段階で 120 億円、当社株主 に帰属する当期純利益段階で 73 億円)を除くベースで 38%とな りました。 コマツグル ープ で は、 収 益 性 の 向 上と財 務 体 質の 強 化、 グレーター・アジアでのポジション向上などを目指し、2007 年 4 月から2010 年 3 月末までの 3カ年を対象とした中期経営計画 「Global Teamwork for 15」 に取り組んできました。 1 取締役会長 坂根 正弘 代表取締役社長(兼) CEO 野路 國夫 ダントツ商品の開発などの活動に加え市場拡大の追い風も あって、2008 年 3 月期の売上高営業利益率は14. 8%となり、 中期経営計画の収益目標値である15%をほぼ達成し、翌年度の 上期まで同様に高い利益率を維持しました。 しかしながら、2008 年 9 月の米国発の金融危機を契機として 世界的に景気が後退し、建設機械の需要がピークである2008 年 4 ~ 6 月に比べ半減するなど、すべての事業分野で需要が急 速かつ大幅に減少しました。この経営環境の激変に対して、グ ローバルに生産再編や販売部門の統合などの構造改革、在庫削 減および固定費の削減に迅速に取り組んだ結果、更にスリムで 強靭な企業体質を構築しました。 現在、建設・鉱山機械市場は、中国、アジア、中南米などの 新興国で回復に転じており、今後もこれらの国々の成長が牽引 役となって需要は増加していくことが見込まれます。コマツグ ループは、今回の構造改革を通じて培った強固な企業体質を活 かし、市場回復を機に再び成長戦略へ大きく舵をきります。将 来を見据え、国内外の社員、代理店、協力企業の皆さまとの チームワークによって更なる成長を目指し、本年4月より新たな 3カ年の中期経営計画「Global Teamwork for Tomorrow」 をスタートしました。 今回の中期経営計画においては、中国、アジア、オセアニア、 中南米、アフリカなどを 「戦略市場」 と位置づけ、これまで築き上 げてきた ICT、主要コンポーネントの開発・生産技術力、グロー バルな販売・サービス網、フレキシブルな調達・生産体制など の強みを、重点活動に取り組むことで今後も進化させ、成果を 上げていきます。また、引き続き、全世界の社員が業務の改善 活動を通じて「コマツウェイ」の定着・深化を図り、加えてお客さ まとの関係性を一層高めコマツとお客さまがともに発展するため の活動「ブランドマネジメント」に注力し、これらをグローバルな 事業拡大に必要な人材の育成に結びつけていきます。 ※新中期経営計画の詳細については、P4 〜 6 の「特集」をご覧ください。 コマツグループは、 「企業価値とは、社会とすべてのステーク ホルダーからの信頼度の総和である」との考えにより、コーポ レート・ガバナンスを更に強化し、健全で透明性の高い経営に 努めるとともに、経営効率の向上を目指しています。コンプラ イアンスを徹底するとともに、コマツグループの全社員が「コマ ツウェイ」を共有し、業績の向上に加え、企業体質の更なる改善 および社会的使命の達成をバランスよく実現させていきます。 株主の皆さまにおかれましては、引き続き変わらぬご支援と ご協力を賜りますようお願い申しあげます。 2010 年 6 月 取締役会長 坂根 正弘 代表取締役社長 (兼)CEO 野路 國夫 2 連結業績の推移 特集 売上高 営業利益と売上高営業利益率 億円 億円 税引前当期純利益と ROA 億円 25,000 3,500 % 15.0 20,000 2,800 12.0 2,800 16.0 2,100 9.0 2,100 12.0 14,315 15,000 10,000 1,400 5,000 700 0 0 2005 2006 2007 2008 2009 年度 年度 年度 年度 年度 億円 % 30.0 2,500 4.7 670 2005 2006 2007 2008 2009 年度 当社株主に帰属する当期純利益と ROE 年度 年度 年度 2,000 24.0 3,500 % 20.0 6.0 1,400 3.0 700 0.0 8.0 649 3.3 0 2005 2006 2007 2008 2009 年度 年度 年度 年度 年度 税引前当期純利益 売上高営業利益率 ROA(総資産税引前当期純利益率) 株主資本、ネット有利子負債 *とネットD/Eレシオ 億円 倍 10,000 1.00 8,000 18.0 50 1,000 12.0 4,000 0 335 4.1 2005 2006 2007 2008 2009 年度 年度 年度 年度 年度 当社株主に帰属する当期純利益 ROE(株主資本当社株主に帰属する当期純利益率) 6.0 18 0.20 16 0 2005 2006 2007 2008 2009 年度 年度 年度 年度 株主資本 ネット有利子負債 ネット D/E レシオ *ネット有利子負債は、有利子負債より現預金を差し引いた負債額です。 ROE(株主資本当社株主に帰属する 当期純利益率) ネット・デット・エクイティ・レシオ (除くファイナンス会社借入金) 連結配当性向 0.0 2012年度 目標値 2009年度 実績 15% 以上 4.7% 20% 4.1% 0.4 以下 (0.2 以下) 0.60 (0.36) 20% ~ 40% の 間で安定的に配当 38%* * 構造改革費用を除く実質ベース [前提条件] 売上高のガイドライン (億円) US$(円) EUR(円) 元 (円) 2012年度 20,000(±1,000) 90 2009年度 実績 14,315 93 125 131 13.5 13.6 狙い 1. ブランドマネジメント活動の推進 お客さまとコマツグループ(コマツと代理店)の 関係の構築・強化活動を通じて人材育成を図る 2. 戦略市場でのTQM活動 (特に中国) 成長市場において自律的な事業運営が可能になる よう、業務を通じてナショナルスタッフの育成を図る Ⅱ. 事業における重点活動項目 狙い 1.ICT化の推進 0.00 年度 売上高営業利益率 重点活動 10 0.0 項目 重点活動 0.40 2,000 いう決意が込められています。 「GlobalTeamworkforTomorrow」 の数値目標 Ⅰ. マネジメントにおける重点活動項目 40 31 30 20 500 員と、販売代理店およびサプライヤーなどパートナーの皆さま とのグローバルなチームワークによって更なる成長を目指すと 「GlobalTeamworkforTomorrow」 の重点活動項目 42 0.60 0.60 5,028 *この名称には、将来を見据え、全世界のコマツグループの社 円 0.80 6,000 4.0 コマツは、2010 年度から2012 年度(2010 年 4 月〜 2013 年 3 月)までの新たな 3カ年の中期経営計画 「Global Teamwork for Tomorrow」* をスタートしました。 為替のガイドライン 1 株当たり配当金 * の推移 40 1,500 年度 営業利益 8,339 3 新中期経営計画 「GlobalTeamworkforTomorrow」をスタート 0 137期 138期 139期 140 期 141期 2005 2006 2007 2008 2009 [年度 []年度[]年度[]年度[]年度] * 配当金は決議ベースです。 2. 環境対応の商品開発 3. 戦略市場での販売・サービス体制の拡充 次ページ以降 (P5~6) をご覧ください 4. 現場力の強化による継続的な改善の推進 4 特集 : 新中期経営計画「Global Teamwork for Tomorrow」をスタート 「Global Teamwork for Tomorrow」: 事業における重点活動項目 1.ICT 化の推進 ICT を活用することにより 商品の付加価値向上を図ります 2.環境対応の商品開発 リーディングカンパニーとして次世代技術により 地球環境への対応を図ります 機械稼働管理システム「KOMTRAX」 、大規模鉱山における 需要構造の変化に対応すべく 成長市場での更なる体制強化を図ります 今後も伸長が見込まれる戦略市場と鉱山分野においては、 無人ダンプトラック運行システムなど、これまで主として建 設・鉱山機械の分野において ICT 活用の実績を上げてきまし た。今後も先進の ICT を機械の稼働管理や操作制御、施工現 場の管理などに応用し、商品力を高めていきます。また、産 業機械ならびにフォークリフトの分野においても積極的に ICT 化を推進します。加えて、KOMTRAX から得られる各種 情報を、お客さまの生産性向上とコマツグループの販売・生 産の計画に一層活用していきます。 3.戦略市場での販売・サービス体制の拡充 ハイブリッド油圧ショベル 「PC200-8 ハイブリッド」 の国内稼働現場 お客さまが機械を使用される際の CO2(二酸化炭素)の排出 量低減に貢献するため、建設機械およびフォークリフト分野では ハイブリッドとHST(Hydro-Static Transmission: 油圧駆動変 速機)技術を、産業機械の分野においてはプレス機械に応用す るAC サーボ技術を、それぞれ進化させていきます。特にハイ ブリッド油圧ショベルに関しては、他社に先駆け全世界への市場 展開を進めます。また、鉱山機械の分野では、新たに開始した 4.現場力の強化による継続的な改善の推進 グローバルな競争を勝ち抜くために 組織としての永続的な改善能力の維持向上を図ります 新興国の発展は、 コマツにとって事業拡大の大きな機会ですが、 QCDS(品質、コスト、納期、安全)に優れた商品を供給する 一方で従来の競争に加え台頭してくる新興国企業との新たな競争 だけでなく、速やかな部品供給やサービス活動により、機械 が見込まれます。このグローバルな大競争を勝ち抜くために、今 の稼働率を高めることで差別化を図ります。そのために、代 回の中期経営計画に掲げた成長に向けた活動を進めつつ、変化 理店の育成・強化に加え、サービスサポート拠点の拡充、部 に対応する力とコスト競争力を常に磨いていくことが重要であり、 品事業ならびにリマン(コンポーネントの再生販売)事業の強 そのためには、 「現場力」すなわち、課題を形成し解決するという 化、ICT の活用によるお客さまの支援など、販売・サービス 改善活動を継続する力が必須です。この現場力とICT の有効活 体制の充実に努めます。産業機械ならびにフォークリフトの 用により、グローバル生産体制の柔軟性を更に高めるとともに、 分野においても、中国を中心とした戦略市場の比重の拡大に 物流の最適化や製造原価の大幅な低減に取り組みます。加えて、 対応し、建設機械部門との相乗効果を高めつつ販売・サービ 間接業務の改革・効率化に引き続き注力します。また、これらの ス網の整備などに注力します。 改善活動を通じて現場力の更なる向上と人材の育成を図ります。 建設・鉱山機械(主要 7 建機)需要 台数 350,000 300,000 中国 その他 欧州 北米 日本 見通し 250,000 戦略市場 インドネシアにおけるバイオディーゼル燃料のプロジェクトで着 実な成果を上げていきます。 2011年以降、日本、米国および欧州においてNOx(窒素酸 化物) 、PM(粒子状物質)の排出量の更なる低減が求められる新 たな排出ガス規制が開始されます。エンジン、油圧機器、制御 システムなどの自社開発・自社生産という強みと最新の技術を融 合させ、この規制に対応した商品開発に引き続き注力し、円滑 チリの銅鉱山で稼働する無人ダンプトラック「930E」 5 な市場導入を目指します。 ・中国 ・アジア ・CIS ・中近東 ・中南米 ・アフリカ ・オセアニア 200,000 150,000 100,000 伝統市場 ・日本 ・北米 ・欧州 50,000 0 (FY) '82 '83 '84 '85 '86 '87 '88 '89 '90 '91 '92 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 ※コマツ調べ 6 第 141 期(2009 年度)のトピックス 金沢工場製 PC4000、茨城工場製 HD1500 初号機を出荷 超大型油圧ショベル「PC4000」 (機械重量:391トン)の生 産を金沢工場(石川県金沢市) で、また超大型ダンプトラック 「HD1500」 (最大積載量:144トン)の生産を茨城工場(茨城 コマツカミンズエンジン ディーゼルエンジン生産 50 万台を達成 プレス・板金・フォーミング展「MF-Tokyo2009」に出展 トルクメニスタン大統領 大阪工場来訪 コマツは、プレス・板金・フォーミング機械の単独展示会と 2009 年12 月 に ベ ル して国内で初めて開催された「MF-Tokyo2009」 ( (社)日本 ディムハメドフ・トルクメ を生産するコマツカミンズエンジン(株) (栃木県小山市、略称: 鍛圧機械工業会主催)に、開発中の小型サーボプレスのコン ニスタン大統領および随 KCEC)が、生産 50 万台(累計)を達成しました。 セプトマシン2 機種を参考出展しました。小型サーボプレス 行 員 87名 の 皆 さ ま が、 「S1F50」 (参考出展)は、 「コンパクト・高剛性」を特長とし、 大阪工場(大阪府枚方市) コマツと米国カミンズ社の合弁会社で、ディーゼルエンジン 県ひたちなか市)で開始しました。これまで、PC4000 は 1993 年に設立した KCEC は、1995 年よりコマツおよびカ コマツマイニングジャーマニー(有)で、HD1500 はコマツ ミンズ社開発による小型ディーゼルエンジンの生産を開始しま 従来機と比較して装置全高が 3 アメリカ(株)ピオリ した。以降、品質と信頼性に優れ 割 も 低 い 1,800mmを実 現し トルクメニスタンにお ア工場で、それぞれ たディーゼ ルエンジンを、 油 圧 ました。また、コストパフォー いてはこれまで、水利省・ 生産してきましたが、 ショベルをはじめとするコマツ製 マ ン ス を 徹 底 的 に 追 求した 国内にも生産拠点を 品に供給するとともに、カミンズ 「HAO1-110」 (参考出展) 拡 大することで、好 社を通じて全世界に供給し続け、 は、新しい世界標準機として、 調なアジアの鉱山市 50 万台という節目を迎えることが 中国での現地生産も予定して メニスタンと日本の両国政府間公式訪問で来日されるにあた 場向けの供給体制を できました。 います。 り、大統領のご希望もあり、民間企業では唯一コマツ大阪工 強化しました。 金沢工場における「PC4000」完成記念式典 ダンプトラックHD320 が 25 年ぶりにベトナムから里帰り コマツカミンズエンジン (株)製 ディーゼルエンジン「4D95L」 コマツユーティリティ本社移転、ショールーム設置 1985 年に当時の川崎工場で生産され、当時のベトナム国 フォークリフト、小型建設機械を生産・販売するコマツユー 営石炭公社 Vinacoalに納入された 90 台のダンプトラック ティリティ(株)は、栃木工場(栃木県小山市)内に本社機 「HD320」のうち、1 台が日本に里帰りしました。 能を移転・集約し、事業の効率化を更に進めました。 この車両は、Vinacomin(2006 年に Vinacoal と国営鉱 あわせて、ショールームも新たに設置し、実機デモンスト 物公社 Vimico が合併した、ベトナム最大の鉱山会社)が運 レーションなどを通じて、お客さまをはじめとする工場来訪者 営する石炭鉱山の主力機械として、2009 年まで 24 年間に の皆さまに、ユーティ わ た り、 約100,000時 リティ商品(小型機 間稼働しました。 械)を、より分かりや 茨城工場に常設の展 示場を設け大切に保管し を訪問されました。 超大型油圧ショベル「PC2000」に試乗 される大統領 (前列右)と野路社長 石油ガス建設公社・道路 建設公社などに対して、 1,300 台余りのコマツ建機を出荷しています。今回、トルク MF–Tokyoに参考出展した サーボプレス「HAO1-110」 場へのご訪問となりました。 松井秀喜選手 湘南工場を訪問 米国メジャーリーグで活躍されている松井秀喜選手を応援するコマツは、毎年シーズンオフに 松井選手をコマツの各事業所・グループ会社にお招きしており、2010 年 1 月には、湘南工場(神 奈川県平塚市)を訪問いただきました。当日は、社員による歓迎セレモニー、工場見学、ハイ ブリッド油圧ショベル「PC200-8 ハイブリッド」の実機デモンストレーションなどのイベントが行 われ、社員一同楽しい時間を過ごしました。 坂根会長が松井選手をお出迎え 「第 15 回ディスクロージャー表彰」を受賞 (株)東京証券取引所が主催する「第 15 回ディスクロージャー表彰」を受賞しました。 すくご説明できる体 決算短信での分かりやすい記述や、和英アニュアルレポートの内容、社長インタビューや決算 制が整いました。 説明会の質疑応答などを掲載したホームページなど、これまでの取組みを評価いただきました。 ていきます。 今後も、すべてのステークホルダーの皆さまに向けたIR 活動の更なる改善を進めてまいります。 「第 15 回ディスクロージャー表彰」受賞式に出席した木下取締役(右) 里帰りしたダンプトラック 「HD320」 7 実機デモンストレーションの様子 8 部門別の概況 建設機械・車両 売上高(外部顧客向け) インドネシアにおいては、鉱山関連のお客さまと代理店との 地域別売上構成比(2009 年度) 2010年3月31日に終了した事業年度 億円 25,000 20,487 20,000 17,447 中近東・アフリカ アジア・オセアニア 中国 CIS 中南米 欧州 北米 日本 中近東・アフリカ 日本 7% 18% 北米 アジア・オセアニア 11% 22% 中国 欧州 19% 7% CIS 13% 12,685 新たに開始しました。 ジャトロファ * バイオディーゼル燃料の原料植物の一つ。食用に適さない種子から油が取れ、栄養 分の少ない乾燥した土地でも育つという特徴を持っています。 産業機械他 売上高(外部顧客向け) 両部門では、中 3,000 したことに加え、 2009 年度 興国においても か い ました が、 2 ,2 8 5 億円(前期比 2 6 .3 % 減 ) 北米 1 ,3 5 5 億円(前期比 4 5 .3 % 減 ) 欧州 9 0 2 億円(前期比 5 1 .0 % 減 ) 中南米 CIS 中国 アジア・オセアニア 中近東・アフリカ 1 ,7 0 5 億円(前期比25000 2 0 .5 % 減 ) 3 1 7 億円(前期比 6 4 .4 % 減 ) 2 ,4 4 5 億円(前期比 3 6 .4 % 増 ) 20000 2 ,8 1 8 億円(前期比 9 . 0 % 減 ) 8 5 5 億円(前期比 5 9 .3 % 減 ) 注:金額は億円未満を切り捨てて表示しています。 15000 10000 費の削減などに取り組みました。また、プレス事業の更なる効 率化と中国をはじめとする新興国での市場開拓・事業拡大を 1,629 1,800 目的として、大型プレス事業の開発部門ならびに販売・サービ 1,200 中国で稼働するハイブリッド油圧ショベル 「PC200-8 ハイブリッド」 日本、北米、欧州などは引き続き低調であったことから、全体 日本 場の閉鎖と金沢工場への生産集約を柱とする生産再編や固定 ルなど一部の新 需要は回復に向 地 域別売上高 (2009 年度) 厳しい事業環境が続く中、当事業部門においては、小松工 海外 国内 1,943 インド、ブラジ 2008 年度 2,770 2,400 インドネシアや 2007 年度 投資を抑制する動きが継続し、新規受注が大幅に減少したた め、売上高は 1,629 億円(前期比 41.2% 減)となりました。 億円 が本格的に回復 5,000 インドネシアの鉱山修復地を活用したジャトロファ植林地 産業機械他部門では、自動車業界をはじめ多くの業種で設備 国において需要 9 当社製ダンプトラックの燃料として使用するプロジェクトを 建設機械・車 10,000 0 原料としてバイオディーゼル燃料を製造し、鉱山で稼働する 中南米 3% 15,000 共同により、鉱山の修復地に植林したジャトロファ * などを い、更には為替が円高で推移したこともあり、売上高は 1 兆 2,685 億円(前期比 27.3% 減)となりました。 なお、地球温暖化の防止に向け、世界的に CO2 削減に対す る意識が高まる中、コマツグループにおいては、お客さまの 機械稼働時に発生する CO2 を削減するため、燃料消費量の低 減に大きな効果が見込めるハイブリッド油圧ショベルを、一 昨年の日本に続き中国においても市場導入しました。加えて、 た。一方で、太陽電池市場の成長を見据えコマツ NTC(株) 600 0 として需要は前期を下回りました。この需要減少に加え、代理 店の保有分を含めた在庫の適正化を進めるため生産調整を行 ス部門をコマツ産機(株)へ統合する組織再編に着手しまし のワイヤーソーの商 2007 年度 2008 年度 品力強化に努めるとと 2009 年度 もに、 建 設 機 械で高 い評価を得ている機 国内海外売上構成比(2009 年度) 械 稼 働 管 理システム 「KOMTRAX」を新た 海外 に中・小型プレスなど 41% 国内 59% の産業機械商品にも 応 用、 標 準 装 備し、 販売を開始しました。 コマツNTC(株)製ワイヤーソー「PV800S」 10 連結財務諸表 連結貸借対照表 連結損益計算書 2010 年および 2009 年 3 月 31 日現在 2010 年および 2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度 単位:百万円 2009 年度 資産の部 流動資産 単位:百万円 1,040,121 1,103,239 受取手形及び売掛金 ー 貸倒引当金控除後 447,693 373,901 たな卸資産 396,416 507,357 長期売上債権 150,972 102,969 86,868 85,120 有形固定資産 ー 減価償却累計額控除後 525,100 525,462 その他の資産 155,994 152,269 1,959,055 1,969,059 投資 資産合計 在庫の適正化により、たな卸資産が減少しました。 641,746 229,394 307,749 支払手形及び買掛金 207,024 214,375 固定負債 440,510 388,438 売上原価 1,101,559 1,510,408 249,286 322,677 80,719 188,658 △ 13,684 △ 36,710 67,035 151,948 セグメント利益 その他の営業収益(△費用) △ 2,056 △ 23,166 税引前当期純利益 64,979 128,782 法人税等 25,364 42,293 1,588 396 41,203 86,885 △ 7,644 △ 8,088 33,559 78,797 持分法投資損益 当期純利益 短期債務(1年以内に期限が到来する長期債務を含む) 長期債務を含む) 2,021,743 その他の収益(△費用) 732,287 短期債務(1 年以内に期限が到来する 1,431,564 営業利益 資産合計 たな卸資産の減少などにより、有利子負債が減少し ました。 2008 年度 売上高 販売費及び一般管理費 たな卸資産 たな卸資産の減少などにより、総資産が減少しました。 負債及び純資産の部 流動負債 2009 年度 2008 年度 非支配持分損益 当社株主に帰属する当期純利益 中国の需要は大きく増加しましたが、世界全体では市 場規模が前期に比べ大幅に縮小したことに加え、円高 の影響などにより、減収となりました。 セグメント利益 単位:百万円 セグメント利益の内訳 2009 年度 建設機械・車両 83,061 産業機械他 消去または全社 2008 年度 180,455 2,998 12,891 △ 5,340 △ 4,688 80,719 188,658 セグメント利益合計 その他の営業収益(△費用) 建設機械・車両、産業機械他の両事業分野における 生産体制の再編などの構造改革に伴う費用を含みます。 (2009 年度△120億円、2008 年度△323 億円) 営業利益 純資産 資本金 67,870 67,870 資本剰余金 140,421 140,092 利益剰余金 756,073 747,694 その他の包括利益(△損失)累計額 △ 95,634 △ 105,744 自己株式 △ 34,755 △ 34,971 営業活動によるキャッシュ・フロー 182,161 78,775 833,975 814,941 投資活動によるキャッシュ・フロー △ 72,967 △ 145,368 42,824 33,393 財務活動によるキャッシュ・フロー △ 116,363 57,219 876,799 848,334 1,959,055 1,969,059 △ 965 △ 2,073 現金及び現金同等物純増減額 △ 8,134 △ 11,447 現金及び現金同等物期首残高 90,563 102,010 現金及び現金同等物期末残高 82,429 90,563 株主資本合計 非支配持分 純資産合計 負債及び純資産合計 より詳細な財務情報をご希望の方は、当社ホームページ「株主・投資家情報」に掲載している決算短信をご利用ください。 コマツ 株主・投資家情報│ http://www.komatsu.co.jp/CompanyInfo/ir 11 売上高 連結キャッシュ・フロー計算書 2010 年および 2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度 売上げの減少や在庫水準適正化のための大幅な生産 調整に加え、 円高の影響などにより、減益となりました。 単位:百万円 2009 年度 2008 年度 為替相場変動による現金及び 現金同等物への影響額 検索 営業活動によるキャッシュ・フロー たな卸資産の減少などにより、前期に比べ増加しま した。 投資活動によるキャッシュ・フロー 国内外で投資を抑制したことなどにより、支出額は前 期を下回りました。 12 会社情報 株式の状況 取締役・監査役・執行役員および地域総代表 会社概要 株主構成 取締役 執行役員 坂根 正弘 堀井 弘之 黒本 和憲 野路 國夫 * 山中 進 上野 充 駒村 義範 * 日置 政克 江嶋 聞夫 鈴木 康夫 * 小宮 信一郎 山下 修二 木下 憲治 * 関 房雄 森 正尚 淵上 正朗 * 岩田 和彦 中野 一郎 大橋 徹二 * 藤塚 主夫 北 秀孝 堀田 健介 ** 髙村 藤寿 佐藤 昇 2010 年 3 月 31 日現在 商号 株式会社 小松製作所(呼称:コマツ) 本社 〒 107-8414 東京都港区赤坂二丁目 3 番 6 号 設立年月日 2010 年 3 月 31 日現在 資本金 連結 67,870 百万円(米国会計基準による) 単独 70,120 百万円 従業員数 大正 10(1921) 年 5月13日 連結 38,518 名(当社、および連結子会社 143 社の人員) 単独 8,142 名(出向者を除く) 2010 年 6 月 23 日現在 発行済株式総数 998,744,060 株 株主数 267,505 名 株主構成 金融商品取引業者 192名 22,155,502株 取締役会長 2.2% 代表取締役社長 (兼) CEO 一般法人 3.9% 金融機関 株式関連情報 個人・他 25.0% 外国人 事業年度 毎年 4 月 1 日から翌年 3 月 31 日まで 定時株主総会 毎年 6 月 基準日 定時株主総会 3 月 31 日 期末配当 3 月 31 日 中間配当 9 月 30 日 公告方法 電子公告 公告掲載 URL http://www.komatsu.co.jp/ 264,315名 250,172,861株 配当金のお受け取りについて 1 2 (ただし、事故その他のやむを得ない事由によっ て電子公告による公告をすることができない場 合は、東京都において発行する日本経済新聞に 掲載して行います。) 単元株式数 株主名簿管理人 特別口座の 口座管理機関 (同連絡先) 100 株 東京都千代田区丸の内一丁目 4 番 5 号 三菱UFJ信託銀行株式会社 〒 137-8081 東京都江東区東砂七丁目 10 番 11 号 三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部 0120-232-711 (通話料無料) 3 配当金の口座振込等を指定されていない方は、 同封の 「配当金領 収証」 により、 最寄りのゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口にて お受け取りください。今回の配当金の郵便局での取扱期間は平成 22 (2010) 年7月30日までとなっています。 取扱期間経過後は、ゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口では お支払いできませんので、 「配当金領収証」 に所要事項をご記入 ご押印のうえ、三菱UFJ信託銀行にお申し出ください。同社の 全国各支店でもお取り次ぎいたします。今回の配当金は、 平成25 (2013) 年6月24日までにお受け取りになりませんと、定款の 規定によりお支払いできないことになりますので、 お早めにお受 け取りください。 株券電子化により、配当金のお受取方法として、保有する全ての 銘柄の配当金を銀行等の預金口座で受領する 「登録配当金受領 口座方式」 および証券会社等の取引口座で配当金を受領*する 「 株式数比例配分方式」 が追加されました。従来どおり個別銘柄 ごとに振込先を指定する方式でお受け取りいただくこともでき ます。配当金を確実にお受け取りいただくため、 これらの方法に よる配当金のお受け取りをお勧めします。詳しくは、口座を開設 されている口座管理機関 (証券会社等) にお問合せください。 *複数の証券会社等に株式数残高がある場合は、残高に応じて配分します。 1.株券電子化に伴い、株主さまのご住所・お名前の変更、単元未満株式の買取請求 ・ 買増請求、配当金振込指定、その他各種お手続き につきましては、原則として、口座を開設されている口座管理機関(証券会社等)で承ります。株主名簿管理人(三菱 UFJ 信託銀行) ではお取り扱いできませんので、ご注意ください。 2.証券会社の口座ではなく、特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきましては、特別口座の口座管理機関である三菱 UFJ 信託銀行(連絡先上記)で承ります。なお、三菱 UFJ 信託銀行全国各支店でもお取り次ぎいたします。 3.郵送物の発送と返戻、取扱期間経過後の配当金に関するご照会は、三菱 UFJ 信託銀行(連絡先上記)で承ります。 13 35.1% 856名 351,189,165株 注:比率は、小数点第 2 位以下を切り捨てて表示しています。 (円) 東京証券取引所における株価チャート 4,500 コマツの株価 (左軸) 4,000 3,500 (円) 25,000 高値 高値 始値 終値 終値 始値 安値 安値 黒色:始値>終値 白色:終値>始値 代表取締役副社長 取締役 (兼) 専務執行役員 取締役 (兼) 専務執行役員 株価の推移 2010 年 5 月 31 日現在 22,500 20,000 取締役 (兼) 専務執行役員 取締役 (兼) 常務執行役員 取締役 常務執行役員 常務執行役員 常務執行役員 常務執行役員 常務執行役員 常務執行役員 常務執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 狩野 紀昭 ** 岩本 祐一 15,000 取締役 佐々木 一郎 2,500 2,000 12,500 池田 弘一 ** 須藤 則行 森山 雅之 * は執行役員を兼務 ** は社外取締役 高橋 良定 小川 啓之 岡田 正 稲垣 泰弘 3,000 1,500 日経平均 (右軸) 17,500 10,000 取締役 1,000 7,500 500 5,000 監査役 0 2,500 北村 政治 (百万株)月別 (1日当たり) 平均売買高 常勤監査役 25 20 鳥居 恭二 15 10 5 0 (ご注意) 33.6% 214名 336,172,401株 1,928名 39,054,131株 専務執行役員 2007 2008 2009 2010 見通しに関する注記事項 この報告書に記載されている将来の業績に関する予想、計画および見通し等は、現在入 手可能な情報に基づき、当社の経営者が合理的と判断したものです。実際の業績は様々な 要因の変化により、記載の予想、計画および見通しとは大きく異なることがあり得ますこと をご承知ください。そのような要因としては、主要市場の経済状況の変動、製品需要の変動、 為替相場の変動および国内外の各種規制ならびに会計基準・慣行等の変更等が含まれます。 株式会社小松製作所(コマツ) 経営企画室 IR グループ Tel : 03-5561-2687 Fax : 03-3582-8332 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 執行役員 上垣 雅裕 執行役員 常勤監査役 地域総代表 興津 誠 *** 茅田 泰三 山田 浩二 小竹 延和 長谷川 信樹 梶谷 鉄朗 藤田 昌央 監査役 蒲野 宏之 *** 監査役 松尾 邦弘 *** 監査役 *** は社外監査役 専務執行役員待遇 中国総代表 常務執行役員待遇 中国副総代表 常務執行役員待遇 中国副総代表 常務執行役員待遇 インド総代表 執行役員待遇 インドネシア総代表 執行役員待遇 CIS 総代表 14