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鹿嶋市人口ビジョン(案) 平成 28 年 1 月

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鹿嶋市人口ビジョン(案) 平成 28 年 1 月
鹿嶋市人口ビジョン(案)
平成 28 年 1 月
(目次)
Ⅰ 人口の現状分析
1 人口動向分析
(1)総人口及び年齢3区分別の推移と将来推計・・・・・・・・・
(2)出生・死亡,転入・転出の推移・・・・・・・・・・・・・・
(3)総人口の推移に与えてきた自然増減と社会増減の影響・・・・
(4)年齢階級別の人口移動の状況・・・・・・・・・・・・・・・
(5)地域別人口移動の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(6)産業別人口の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
2
4
5
7
12
2 将来人口の推計と分析
(1)本市の将来人口のシミュレーション・・・・・・・・・・・・
(2)人口の変化が本市の将来に与える影響の分析・考察・・・・・
14
16
Ⅱ 人口の将来展望
1 将来展望に必要な調査と分析
(1)結婚・出産・子育ての現状や希望・・・・・・・・・・・・・
(2)進学・就職後の居住地・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17
19
(3)居住地選定における動機・・・・・・・・・・・・・・・・・
20
2 目指すべき将来の方向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22
3 人口の将来展望・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
23
Ⅰ 人口の現状分析
1 人口動向分析
(1) 総人口及び年齢3区分別の推移と将来推計【図表1】
○1970 年代の高度経済成長期から人口の増加が続いた。鹿島開発に伴う大規模住宅開発が
主な要因だと考えられる。
○国立社会保障・人口問題研究所(以下,社人研という。
)の推計では,2015 年が人口のピ
ークとなり,その後減少に転じ,2060 年には 44,784 人となる。
○さらには,生産年齢人口及び年少人口は減少(右下がりの傾き)する一方,老年人口は
2020 年まで増加し,その後横ばいとなる。
図表1 年齢3区分別人口の推移
80000
66,118
70000
社人研による推計値
人口(人)
60000
50000
44,784
40000
30000
20000
10000
0
総人口
年少人口(0-14歳)
生産年齢人口(15-64歳)
老年人口(65歳以上)
※総務省統計局「平成 22 年国勢調査」
,社人研「日本の地域別将来推計人口(平成 25 年 3 月推計)
」
(参考) 年齢3区分別人口構成比の推移
100%
75%
50%
25%
0%
6%
7%
9%
11% 14% 18%
22% 27%
32% 33% 33% 34% 36% 37% 37% 38% 38%
66% 66% 69%
71% 70%
68% 64%
60% 56% 56% 56%
56% 54% 53% 53% 53% 53%
27% 26% 22% 18%
16% 15% 14% 13% 12% 11% 10% 10% 10% 10% 10% 10%
年少人口(0-14歳)
生産年齢人口(15-64歳)
老年人口(65歳以上)
※四捨五入により整数表示としているため合計が 100 とならない年がある。
1
9%
(2) 出生・死亡,転入・転出の推移【図表2~4】
○1995 年以降転入者数,
転出者数ともに年間 3,000 人程度で推移してきているが,近年は,
転入者数,転出者数ともに減少傾向にある。
○出生数は,1996 年の 698 人がピークで,その後緩やかに減少している傾向が見られる一
方,死亡数は年々増加傾向であり,2011 年には出生数を上回り,以降自然減の状態が続
いている。
○今後,生産年齢人口が減る一方,老年人口は増加していくため,自然減の数は拡大してい
く。
○社会増減については,1995 年以降全てプラスを維持しているが,変動幅が大きいことか
ら,今後マイナスに転じる可能性もある。
○自然増減については,右肩下がり傾向で,2010 年まではプラスを保ってきたが,2011 年
からマイナスに転じている。
○2011 年以降は自然減となっているが,社会増が自然減を上回っているため,全体として
人口は微増を保っている。
図表2 出生・死亡数,転入・転出数
3500
3000
2500
2000
1500
1000
500
0
出生数
死亡数
転入者数
※茨城県「茨城県常住人口調査報告書」
2
転出者数
図表3 出生数と死亡数の推移
800
700
600
500
400
300
200
100
0
出生数
死亡数
※茨城県「茨城県常住人口調査報告書」
図表4 自然増減及び社会増減の推移
800
700
600
500
400
300
200
100
0
-100
-200
自然増減
社会増減
※茨城県「茨城県常住人口調査報告書」
3
合計
(3) 総人口の推移に与えてきた自然増減と社会増減の影響【図表5】
○社会増減は年によって左右の振れ幅が大きいものの,1995 年以降は常にプラス領域で
推移している。
○自然増減については,年々低下傾向が見られ,2011 年からは自然減となっている。
○これまでは,社会増が自然減を上回ってきたため人口増加を保ってきたが,2011 年以
降は,社会増の数が減ってきており,人口減少を示す領域(図表右下のブルーの領域)
に近づいてきている。
2014
※茨城県「茨城県常住人口移動報告書」
4
(4) 年齢階級別の人口移動の状況【図表6~8】
○全体の傾向としては,
「10~14 歳→15~19 歳」及び「15~19 歳→20~24 歳」で転出超
過となっている一方,
「20~24 歳→25~29 歳」
,
「55~59 歳→60~64 歳」及び「60~64
歳→65~69 歳」で転入超過の傾向にある。
○「15~19 歳→20~24 歳」の減少は,茨城県全体の傾向とも一致しており,大学進学等が
転出超過の主要因であると考えられる。
○一方,
「20~24 歳→25~29 歳」で転入超過に関しては,鹿島臨海工業地帯に大手企業が
存在することから,就職等が転入超過の主要因であると考えられる。
また,
「55~59 歳→60~64 歳」及び「60~64 歳→65~69 歳」における転入超過は,退
職若しくは退職が迫った世代が田舎暮らしを求め,都市部からの移転者が多いためと予
想される。
○男性と女性の傾向の違いとして,男性は 10 代の転出超過数よりも 20 代の転入超過数が
多いのに対し,女性は 10 代の転出超過数の方が大きい。このことから,女性は,大学進
学等で一旦転出してしまうと,その後本市へは戻ってこない割合が高いことが伺える。
○これについては,女性の求める雇用の場について見直していく必要がある。
図表6 年齢階級別人口移動の推移(男女合計)
1980年→1985年(人)
1000
800
600
400
200
0
-200
-400
-600
-800
-1000
1985年→1990年(人)
1990年→1995年(人)
1995年→2000年(人)
2000年→2005年(人)
※総務省統計局「平成 22 年国勢調査」
5
85~89歳→90歳~
80~84歳→85~89歳
75~79歳→80~84歳
70~74歳→75~79歳
65~69歳→70~74歳
60~64歳→65~69歳
55~59歳→60~64歳
50~54歳→55~59歳
45~49歳→50~54歳
40~44歳→45~49歳
35~39歳→40~44歳
30~34歳→35~39歳
25~29歳→30~34歳
20~24歳→25~29歳
15~19歳→20~24歳
10~14歳→15~19歳
5~9歳→10~14歳
0~4歳→5~9歳
2005年→2010年(人)
※総務省統計局「平成 22 年国勢調査」
6
85~89歳→90歳~
80~84歳→85~89歳
400
85~89歳→90歳~
80~84歳→85~89歳
75~79歳→80~84歳
70~74歳→75~79歳
65~69歳→70~74歳
60~64歳→65~69歳
55~59歳→60~64歳
50~54歳→55~59歳
45~49歳→50~54歳
40~44歳→45~49歳
35~39歳→40~44歳
30~34歳→35~39歳
25~29歳→30~34歳
20~24歳→25~29歳
15~19歳→20~24歳
10~14歳→15~19歳
5~9歳→10~14歳
0~4歳→5~9歳
400
75~79歳→80~84歳
70~74歳→75~79歳
65~69歳→70~74歳
60~64歳→65~69歳
55~59歳→60~64歳
50~54歳→55~59歳
45~49歳→50~54歳
40~44歳→45~49歳
35~39歳→40~44歳
30~34歳→35~39歳
25~29歳→30~34歳
20~24歳→25~29歳
15~19歳→20~24歳
10~14歳→15~19歳
5~9歳→10~14歳
0~4歳→5~9歳
図表7 年齢階級別人口移動の推移(男性)
800
1980年→1985年(人)
600
1990年→1995年(人)
1985年→1990年(人)
1995年→2000年(人)
2000年→2005年(人)
2005年→2010年(人)
200
0
-200
-400
-600
※総務省統計局「平成 22 年国勢調査」
図表8 年齢階級別人口移動の推移(女性)
800
1980年→1985年(人)
600
1990年→1995年(人)
1985年→1990年(人)
1995年→2000年(人)
2000年→2005年(人)
2005年→2010年(人)
200
0
-200
-400
-600
(5) 地域別人口移動の状況【図表9~17】
○転出者,転入者ともに 20 代が最も多く,ついで 30 代が多い。
○また,どこから来て,どこへ引っ越しているかについての割合は,東京圏が最も多く,
ついで鹿行圏内が多い。
○図表6~8において,転出超過が多い 10 代の転出者内訳を見ると,大部分が東京圏へ
の転出となっていることがわかる。
○同じく,図表6~8において,転入超過となっている 20 代の転入内訳を見ると,東京
圏から転入してきている人の割合が最も高い。
○50 代と 60 歳以上の転入者内訳を見ると,他の年代に比べ東京圏からの転入者が多いこ
とがわかる。
○今後,社会増を図るための施策を検討するに当たっては,東京圏からの転入者を増や
し,同時に東京圏への転出者を減らすことが求められる。
7
図表9 2012年の転出者内訳
800
700
600
500
400
300
200
100
0
288
118
0~9歳 10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 不詳/
years old
and over その他
Other
県内(鹿行圏内)
県内(鹿行圏外)
県外(東京圏内)
県外(東京圏外)
図表10 2013年の転出者内訳
800
700
600
500
400
300
200
100
0
325
126
0~9歳 10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 不詳/
years old
and over その他
Other
県内(鹿行圏内)
県内(鹿行圏外)
県外(東京圏内)
県外(東京圏外)
図表11 2014年の転出者内訳
800
700
600
500
400
300
200
100
0
276
98
0~9歳 10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 不詳/
years old
and over その他
Other
県内(鹿行圏内)
県内(鹿行圏外)
県外(東京圏内)
県外(東京圏外)
8
図表12 2012年の転入者内訳
800
700
600
500
400
300
200
100
0
237
200
0~9歳 10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 不詳/
years old
and over その他
Other
県内(鹿行圏内)
県内(鹿行圏外)
県外(東京圏内)
県外(東京圏外)
図表13 2013年の転入者内訳
800
700
600
500
400
300
200
100
0
217
209
0~9歳 10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 不詳/
years old
and over その他
Other
県内(鹿行圏内)
県内(鹿行圏外)
県外(東京圏内)
県外(東京圏外)
図表14 2014年の転入者内訳
800
700
600
500
400
300
200
100
0
240
170
0~9歳 10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 不詳/
years old
and over その他
Other
県内(鹿行圏内)
県内(鹿行圏外)
県外(東京圏内)
県外(東京圏外)
9
【参考資料】
2012年 地域,年齢別の転入者数-転出者数
150
100
50
0
-50
25
-43
82
-51
-100
-150
0~9歳 10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 不詳/
years old
and over その他
Other
県内(鹿行圏内)
県内(鹿行圏外)
県外(東京圏内)
県外(東京圏外)
2013年 地域,年齢別の転入者数-転出者数
150
100
50
42
83
0
-50
-55
-108
-100
-150
0~9歳 10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 不詳/
years old
and over その他
Other
県内(鹿行圏内)
県内(鹿行圏外)
県外(東京圏内)
県外(東京圏外)
2014年 地域,年齢別の転入者数-転出者数
150
100
50
0
-50
25
-59
72
-36
-100
-150
0~9歳 10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 不詳/
years old
and over その他
Other
県内(鹿行圏内)
県内(鹿行圏外)
県外(東京圏内)
県外(東京圏外)
10
図表15 地域別転出者の推移
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
県内(鹿行圏内) 県内(鹿行圏外) 県外(東京圏内) 県外(東京圏外)
2012年
2013年
2014年
図表16 地域別転入者の推移
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
県内(鹿行圏内) 県内(鹿行圏外) 県外(東京圏内) 県外(東京圏外)
2012年
2013年
2014年
図表17 地域別転出入者の差異(転入者数-転出者数)
150
100
50
0
-50
-100
県内(鹿行圏内) 県内(鹿行圏外) 県外(東京圏内) 県外(東京圏外)
2012年
2013年
2014年
※【図表9から17まで】総務省統計局「住民基本台帳移動報告書」
11
(6) 産業別人口の状況(図表 18,19)
○本市には,鹿島臨海工業地があり,製造業の従事者が最も多く,ついで建設業が多い。
○しかし,男女別の産業人口をみると,製造業と建設業は圧倒的に男性が多く,女性は極端
に少ない。
○女性について見てみると,卸売業,小売業の従事者が多く,ついで医療,福祉が多い。
○図表 19 においては,農業において特に高齢化が進んでいることがわかる。
図表18 鹿嶋市の男女別・産業別人口と特化係数
6000
6
5000
5
4000
4
3000
3
2000
2
1000
1
0
0
男性
女性
特化係数(男性)
※総務省統計局「平成 22 年国勢調査」
12
特化係数(女性)
図表19 年齢階級別産業人口
A 農業,林業(女性)
A 農業,林業(男性)
Aのうち農業(女性)
Aのうち農業(男性)
B 漁業(女性)
B 漁業(男性)
C 鉱業,採石業,砂利採取業(女性)
C 鉱業,採石業,砂利採取業(男性)
D 建設業(女性)
D 建設業(男性)
E 製造業(女性)
E 製造業(男性)
F 電気・ガス・熱供給・水道業(女性)
F 電気・ガス・熱供給・水道業(男性)
G 情報通信業(女性)
G 情報通信業(男性)
H 運輸業,郵便業(女性)
H 運輸業,郵便業(男性)
I 卸売業,小売業(女性)
I 卸売業,小売業(男性)
J 金融業,保険業(女性)
J 金融業,保険業(男性)
K 不動産業,物品賃貸業(女性)
K 不動産業,物品賃貸業(男性)
L 学術研究,専門・技術サービス業(女性)
L 学術研究,専門・技術サービス業(男性)
M 宿泊業,飲食サービス業(女性)
M 宿泊業,飲食サービス業(男性)
N 生活関連サービス業,娯楽業(女性)
N 生活関連サービス業,娯楽業(男性)
O 教育,学習支援業(女性)
O 教育,学習支援業(男性)
P 医療,福祉(女性)
P 医療,福祉(男性)
Q 複合サービス事業(女性)
Q 複合サービス事業(男性)
R サービス業(他に分類されないもの)(女…
R サービス業(他に分類されないもの)(男…
S 公務(他に分類されるものを除く)(女性)
S 公務(他に分類されるものを除く)(男性)
T 分類不能の産業(女性)
T 分類不能の産業(男性)
0
15~29歳
30~39歳
40~49歳
※総務省統計局「平成 22 年国勢調査」
13
10
20
30
50~59歳
40
50
60~69歳
60
70
80
70歳以上
90 100
2 将来人口の推計と分析
(1) 本市の将来人口のシミュレーション【図表20】
○国立社会保障・人口問題研究所の推計によると,2060 年の本市の人口は,44,784 人と
なる。
○合計特殊出生率が 2060 年まで,現在の 1.77 を維持した場合は,47,235 人と社人研の
予測値に比べて,約 2,500 人増える。
○合計特殊出生率が 2030 年までに人口置換水準である 2.1 まで回復したとしても,
50,303 人まで減少する。
○2060 年に 50,000 人程度を維持できるのは,
「シミュレーション1」,
「シミュレーショ
ン2」または「シミュレーション4」であり,現状よりも出生率を高めるとともに,人
口移動を増やすための施策を展開していく必要がある。
【将来人口シミュレーション】
パターン1
全国の移動率が今後一定程度縮小すると仮定した推計(社人研推計準拠)
シミュレーション1
合計特殊出生率が人口置換水準(人口を長期的に一定に保てる水準の 2.1)
まで上昇したとした場合のシミュレーション
合計特殊出生率が人口置換水準(人口を長期的に一定に保てる水準の 2.1)
シミュレーション2
まで上昇し,かつ人口移動が均衡したとした(移動がゼロとなった)場合の
シミュレーション
シミュレーション3
合計特殊出生率が現在の 1.77 で推移した場合のシミュレーション
合計特殊出生率が 2030 年に 1.8 まで上昇し,その後は 1.8 を維持し,
シミュレーション4
かつ若者の人口移動が 5 年間あたり 100 人ずつ増加した場合のシミュレ
ーション
図表20 本市の将来人口シミュレーション
人
70000
65000
60000
51,294
55000
50,303
50000
49,110
45000
47,235
40000
44,784
パターン1
シミュレーション1
シミュレーション3
シミュレーション4
シミュレーション2
【出典】社人研「日本の地域別将来推計人口」に基づきまち・ひと・しごと創生本部作成
14
【参考資料】人口ピラミッドの推移
男性
女性
120
85歳以上
266
236
80~84歳
386
366
75~79歳
537
70~74歳
1990 年(平成 2 年)
671
792
65~69歳
813
1,079
60~64歳
1,225
1,292
55~59歳
1,474
1,361
50~54歳
1,857
1,489
45~49歳
2,565
1,907
40~44歳
3,238
2,835
35~39歳
3,028
2,676
30~34歳
2,160
2,046
25~29歳
1,751
1,703
20~24歳
1,564
2,568
15~19歳
2,603
10~14歳
1,557
2,396
2,410
5~9歳
2,290
2,092
0~4歳
1,961
3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500
0
1,777
0
500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500
男性
女性
2010 年(平成 22 年)
85歳以上
365
1,014
80~84歳
747
1,106
75~79歳
1,217
1,452
70~74歳
1,947
1,884
65~69歳
2,632
2,461
60~64歳
3,077
3,033
55~59歳
2,791
2,565
50~54歳
1,964
1,979
45~49歳
1,861
1,764
40~44歳
2,100
1,945
35~39歳
2,679
2,237
30~34歳
2,254
1,978
25~29歳
2,190
1,644
20~24歳
1,676
1,155
15~19歳
1,881
1,367
10~14歳
1,686
1,540
5~9歳
1,559
1,475
0~4歳
1,400
3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500
0
1,467
0
500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500
男性
2060 年(平成 72 年)
女性
85歳以上
1,681
※社人研予測
2,966
80~84歳
1,311
1,685
75~79歳
1,565
1,576
70~74歳
1,305
1,835
65~69歳
1,317
1,829
60~64歳
1,737
1,368
55~59歳
1,672
1,531
50~54歳
1,548
45~49歳
1,280
1,233
1,110
40~44歳
1,388
989
35~39歳
1,280
897
1,215
30~34歳
860
1,175
25~29歳
825
966
20~24歳
912
15~19歳
754
10~14歳
736
775
739
716
5~9歳
682
681
0~4歳
646
3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500
15
0
0
500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500
(2) 人口の変化が本市の将来に与える影響の分析・考察
社人研の予測どおりに推移した場合,2060 年の本市の人口は,44,784 人となる。
平成 27 年現在と比べて約 22,000 人も人口の減少が進み,人口構成についても前項で示し
たとおり人口ピラミッドとなる。また,合計特殊出生率が 2030 年までに人口置換水準であ
る 2.1 まで回復したとしても,50,303 人まで減少する見込みである。
≪将来への影響≫
○人口減少により商圏が縮小し,商店,スーパー,ガソリンスタンドなどが撤退し,不便
を感じる市民が増加する。
○近所のショッピングセンターが撤退し,さらに高齢化が進むことで,自家用車を運転で
きなくなる高齢者が増え,
「買い物難民」が増加する。
○不便さが増大することで,人口減少が加速度的に進行する。
○高齢化が深刻な農業においては,耕作放棄地が増え,防犯などの安全面においても悪影
響を及ぼす。
○人口減少にともない,市内に空き家が増加する。
○本市を支える鹿島臨海工業地帯において,人材が不足し,技術伝承がされず,良質な雇
用が縮小する。さらに,事業規模が縮小されると,人口減少に拍車がかかる。
○要介護高齢者が増加することにより,介護需要が高まる。
○公共施設や上下水道の利用者が減り,維持管理費が行政負担の重荷となる。
○地域によっては,子どもの数が激減し,地域の過疎化が急速に進行する。
○後期高齢者の増大が予測される中,医療費負担は増え,国民健康保険財源の逼迫と一人
当たりの国民健康保険料の上昇が見込まれ,住民負担及び行政負担の増加が見込まれ
る。他方で,生産年齢人口の減少により,住民税等の収入減少が見込まれる。
16
Ⅱ 人口の将来展望
1 将来展望に必要な調査と分析
出典:鹿嶋市人口ビジョン・総合戦略意向調査
首都圏に暮らす本県出身者を対象とした地方創生に関するアンケート(常陽銀行)
県内勤務者を対象とした地方創生に関するアンケート(常陽銀行)
県内在学の高校生の就職・居住に関する意識調査(常陽銀行)
高校卒業後の進学や就職に関する調査(茨城県)
(1)結婚・出産・子育ての現状や希望(鹿嶋市人口ビジョン・総合戦略意向調査)
(ア)結婚についての考え方
回答者のうち,74.0%が「結婚したい」という意向を有するが,全体の 13.7%は「結
婚したいが難しいと思う」と回答。希望する結婚年齢は 27~30 歳が回答者の半数で最
も多い。また,
「結婚は難しい」と考える理由は,
「出会う機会がない」が最も多い。
(イ)結婚後の生活について不安に思うこと
結婚後の生活について不安に思うことは,
「収入額」
,
「仕事の安定度」等の「就業」
に関する回答が多く回答の約4割をしめる。
一方,
「出産・子育て」は 16.5%となって
いる。
17
(ウ)理想とする子どもの人数
理想とする子どもの人数(中央値)は,子育て層で 2.5 人,若年層で 2.2 人となってお
り,いずれも本市の合計特殊出生率より高く,実際に子育て経験した層の方が多い。
子育て層〔中央値 2.5 人〕
若年層〔中央値 2.2 人〕
(エ)行政支援において,充実することが必要だと思うもの
現在の子どもの人数が理想の子どもの数よりも少なく,行政支援によっては妊娠・出
産を考えるという層では,妊娠・出産を考えるきっかけとなる行政支援策として,1番
目に必要だと思うものは,
「生活に関する経済支援」となっている。2番目に必要だと
思うものは,
「出産後の育児支援の充実」,
「妊娠~出産期における支援の充実」となっ
ており,行政支援によっては妊娠・出産を考えるという層では,育児支援よりも経済面
での支援が期待されているといえる。
18
(2)進学・就職後の居住に関する意識
(ア)希望する進学・就職後の居住地
希望する進学・就職後の居住地は,「鹿
嶋市」が 34.6%,「県内(鹿嶋市外)」が
15.4%,
「県外」が 46.2%となっており,
進学・就職を控える若年層の約半数が県外
への転出意向を有している。
(ア)将来働きたい場所
将来の勤務地は,「今住んでいる市町村ではなくても,なるべく近くで働きたい」
が 33.5%で最も多い。次いで,
「東京圏(東京都,神奈川県,千葉県,埼玉県)で働
きたい」が 28.5%,
「どこで働いてもかまわない」が 19.9%となっている。「今住ん
でいる市町村で働きたい」と「今住んでいる市町村でなくても,なるべく近くで働き
たい」を合わせた“現在の居住地の近くで働きたい”割合は 40%を超えている。
(n=5,760)
今住んでいる市町村で働
きたい
6.3%
今住んでいる市町村では
なくても、なるべく近くで働
きたい
9.3%
19.9%
33.5%
2.4%
東京圏(東京都、神奈川
県、千葉県、埼玉県)で働
きたい
海外で働きたい
28.5%
どこで働いてもかまわない
わからない
(イ)「今住んでいる市町村で働きたい」,
「今住んでいる市町村ではなくても,なるべく
近くで働きたい」という理由
“近くで働きたい”理由は,
「就職後の生活が楽だと思うから」が 40.3%で最も高
い。次いで,
「地元が好きだから」が 38.9%,「知人・友人が多いから」が 23.5%,
「地元に貢献したいから」が 15.4%となっている。
19
(n=2,439)
0%
10%
20%
30%
就職後の生活が楽だと思うから
40%
50%
40.3%
地元が好きだから
38.9%
知人・友人が多いから
23.5%
地元に貢献したいから
15.4%
親の面倒をみる必要があるから
7.7%
地元に志望企業があるから
7.1%
育児などが必要になったとき親の支援を受けたいから
7.1%
親が地元での就職を勧めるから
5.9%
その他
3.8%
(3) 居住地選定における動機
(ア)鹿嶋市への居住意向
鹿嶋市への居住意向については,
「今
のまま鹿嶋市に住み続けたい」が
45.5%となっているが,
「今は鹿嶋市に
住んでいるが,いずれ別の場所に住み
たいと思う」いう回答も 36.4%となっ
ている。
(イ)職場を選ぶに当たって,仕事内容と勤務地のどちらを優先したか
「職場の選定,6割は“しごと”で,3割は“まち”で選ぶ」
職場の選定に当たって約6割は仕事の内容を優先するが,3割は勤務地を優
先する。
9.1%
仕事内容を優先
17.7%
34.0%
どちらかといえば仕事内
容
なんともいえない
どちらかといえば勤務地
14.8%
勤務地を優先
24.4%
20
(n=3,694)
(ウ)自宅の取得について
「住むまちを決めるのは 30 歳代で半分,40 歳代で8割」
自宅を取得するのは 30 歳代で半数を超え,40 歳代で8割となる。
上段:度数 Q32 自宅を取得しているか
自宅を取得し 取得していな
予定がない
た
い
下段:% 合計
2,458
100.0
1
100.0
125
100.0
589
100.0
789
100.0
726
100.0
214
100.0
14
100.0
-
-
全体
10 代
20 代
30 代
Q2 年齢
40 代
50 代
60 代
70 代
80 代以上
1,819
74.0
1
100.0
23
18.4
314
53.3
621
78.7
648
89.3
201
93.9
11
78.6
-
-
524
21.3
-
-
90
72.0
237
40.2
131
16.6
59
8.1
5
2.3
2
14.3
-
-
115
4.7
-
-
12
9.6
38
6.5
37
4.7
19
2.6
8
3.7
1
7.1
-
-
(エ)自宅を取得した場所あるいは取得したい場所
「住みたいまち,男性は職場,女性は実家,地元人は夫の実家を最優先」
自宅を取得する際に男性は自分の職場の近く,女性は実家の近くを優先する。
一方で地元人は約4割が夫の実家を最優先する。
14.9%
夫の職場近く
妻の職場近く
33.5%
15.7%
夫の実家近く
妻の実家近く
6.9%
その他
29.0%
(n=2,458)
上段:度数 Q32 希望自宅取得場所
下段:% 合計
夫の職場近く 妻の職場近く
全体
Q1 性別 男性
女性
2,458
100.0
1,667
100.0
791
100.0
823
33.5
664
39.8
159
20.1
170
6.9
78
4.7
92
11.6
21
夫の実家近く 妻の実家近く その他
714
29.0
483
29.0
231
29.2
385
15.7
206
12.4
179
22.6
366
14.9
236
14.2
130
16.4
2 目指すべき将来の方向
人口の現状分析や将来展望に必要な調査及び分析を踏まえ,人口減少を克服し,将来に
わたって活力ある地域社会を維持するためには,安定した雇用を創出するとともに,若い
世代の希望をかなえ,出生率を向上させていく必要がある。
併せて,人口減少に対応したまちづくりを進めていく必要があり,そのため,次の4つ
を目指すべき将来の方向とし,様々な施策を展開していく。
≪基本的な施策の方向性≫
①本市における安定した雇用を創出し,就業を支援する
鹿島臨海工業地帯を中心としたものづくり産業の競争力を強化し,魅力ある雇用
の場を確保するとともに,鹿島アントラーズや鹿島神宮などの地域資源を活用した
観光産業の振興を図るほか,農業生産法人等を活用した事業を展開することで雇用
を創出する。
また,若い世代の経済的安定を図るため,創業・第2創業を支援し,地域におけ
る新たな事業者の育成に取り組むほか,ハローワーク等と連携した就業支援に取り
組み,併せて UIJ ターンを推進する。
②本市への新しい人の流れをつくる
首都圏との近接性や交通インフラなどの立地優位性を最大限に活かし,移住・定
住を促進する施策を展開する。
また,鹿島アントラーズや鹿島神宮を核とした,新しい観光ブランドを構築し,
交流人口の拡大を図るとともに,郷土教育や英語教育など,本市の強みを活かした
教育体制を充実させることで,若い世代に選ばれる教育環境を整備する。
③若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる
若者が安心して将来の希望を実現できるように,結婚や子育てに対する様々な意
識啓発を始め,妊娠・出産・子育てへの切れ目のない支援を行うとともに,地域全
体で子育てを支援する体制を確立する。
また,ワーク・ライフ・バランスを推進し,健康で豊かな生活が送れるような地
域づくりを進める。
④時代に合った地域をつくり,安心なくらしを守るとともに,地域と地域を連携する
今後の人口減少に対応するため,小さな拠点づくりや公共交通網の整備を進め
る。また,既存ストックマネジメントの強化を図り,地域に不可欠な機能を維持し
ていくとともに,近隣市町村との連携体制を構築する。
さらに,地域コミュニティの強化を図るとともに,高齢者が地域で活躍でき,健
康に暮らし続けられる地域づくりを進め,若者から高齢者まで活き活きと暮らすこ
とのできる社会を目指す。
22
3 人口の将来展望
本市は,このまま何も対策を講じないでいると,2060 年には総人口が 44,784 人まで減
少すると予測されている(社人研推計)
。
この予測に対し,本市は,前項で定めた方向性に則った様々な施策を展開することにより,
合計特殊出生率を向上させるとともに,社会増を増やしていくことで,2060 年に総人口
50,000 人程度を維持することを目標とする。
目標:2060年に50,000人程度を維持
目標を達成するための,合計特殊出生率と社会増減の数値目標は,以下のとおりとする。
項
目
合計特殊出生率
社会増減
現
状
目指す方向
1.77
2030年までに1.8を目指し,
(2008年~2012年)
その後は1.8を維持する。
社会増を維持している。
5年間あたりの社会増数を社人研
【参考】2012年 175人増
2013年
72人増
2014年 155人増
予測数よりも100人程度増やす。
(参考)将来展望と社人研予測の差
合計特殊出生率
社会増減
1.85
700
1.80
600
1.75
1.70
500
1.65
400
1.60
1.55
300
1.50
将来展望(合計特殊出生率)
将来展望(社会増減)
社人研(合計特殊出生率)
社人研(社会増減)
○社人研予測では,合計特殊出生率は今後低下し,2025 年以降 1.60 となるのに対し,将来
展望としては,2030 年までに 1.8 まで上昇させ,その後 1.8 を維持することを目指す。
○社会増減は,社人研予測でも社会増を維持するが,将来展望では社人研予測よりも 5 年
間あたり 100 人程度社会増を増やすことを目指す。
23
(1)総人口の将来見通し
図表21 総人口の将来見通し
70000
65000
将来展望
60000
社人研
55000
50000
約4,000 人増
45000
40000
将来展望
社人研
差
2010 年
実績値
66,092
2020 年
2030 年
2040 年
2050 年
2060 年
65,750
62,612
58,111
53,605
49,110
66,092
65,128
61,196
55,809
50,326
44,784
0
622
1,417
2,302
3,279
4,326
○合計特殊出生率を向上・維持し,かつ社会増を増やすための施策に取り組み,2060 年に
人口 50,000 人程度を維持する。
○しかし,現状から比べると 1 万 7 千人程度減少することとなり,人口減少に対応するた
めの取組みが求められる。
24
(2)年齢区分別人口の将来見通し
図表22 年齢3区分人口の見通し
80000
66,092
60000
14,826
66,401
18,541
65,750
20,760
64,449
20,952
62,612
20,340
60,413
19,761
58,111
19,870
55,813
19,425
40000
42,178
39,281
36,894
35,800
20000
0
9,088
8,579
8,096
7,697
35,082
7,190
33,777
6,875
31,569
6,672
29,930
6,458
53,605
18,814
51,397
17,980
49,110
17,165
28,626
27,613
26,478
6,165
5,804
5,467
44,784
16,978
23,570
4,236
2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年 2060年
(社人研)
0~14歳
15~64歳
65歳以上
○将来展望は,社人研予測と比べ,2060 年の人口で,年少人口(0~14 歳)が 1,200 人程
度増えるほか,生産年齢人口(15~64 歳)が 2,900 人,老年人口(65 歳以上)は 190
人程度増加する。
図表23 年齢区分別人口比率の見通し
2060年
鹿嶋市将来展望
【参考】2060年
社人研
35.0%
37.9%
【参考】2010年
100%
90%
80%
22.4%
70%
60%
50%
40%
30%
63.8%
53.9%
52.6%
11.1%
9.5%
20%
10%
0%
0~14歳
15~64歳
13.8%
65歳以上
○2060 年に人口 50,000 人程度を維持することにより,社人研予測に比べ,年少人口(0~14
歳)の割合は,1.6 ポイント上昇し,11.1%となる。生産年齢人口(15~64 歳)の割合は,
1.3 ポイント上昇し,53.9%となる一方,老年人口は 2.9 ポイント低下し,35.0%となる。
○しかし,2010 年と比べると,年少人口割合が 2.7 ポイント,生産年齢人口割合が 9.9 ポ
イント低下する一方,老年人口は 12.6 ポイント上昇することから,少子高齢化に対応し
た施策展開が求められる。
25
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