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社協・生活支援活動強化方針 行動宣言とアクションプラン

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社協・生活支援活動強化方針 行動宣言とアクションプラン
県社協の事業案内
県民が支えあい、だれもがその人らしく、安心していきいきと暮らせる福祉社会づくり
ビデオライブラリーのご案内
37
Vol.
2013
読んで参画!福祉の総合情報誌
あなたの身の回りで
見守り隊
心配ごとはありませんか。
社協は福祉のまちづくりの中心的な存在。
社会福祉協議会
行政や民生委員、地域のボランティア、
行動宣言とアクションプラン
ΝΡΟなどと連携し、
∼今、
社協は何をすべきか
支援を必要とする人に
寄り添う活動を続けています。
社協・生活支援活動強化方針
特集
県ボランティアセンターでは、ボランティア活
動や福祉教育、高齢者福祉等に関するビデオやD
VDの無料貸し出しを行っています。どなたで
もご利用できます。地域での研修や各事業所で
の職場内研修などにご活用ください。
ご利用の際は、タイトル
や内容を、下記ホームペー
ジ で 検 索 し て く だ さ い。
(1回に5本以内、最長 1 週
間まで借りられます)
熊本県ボランティアセンター
お問い
合わせ
TEL.096-324-5436(直通)
FAX.096-324-5427
経営相談をご活用ください
相談は無料です
毎月 1 回 ( 定例日 )、専門の相談員が社会福祉
法人や社会福祉施設からの経営相談に応じてい
ます。また、緊急な場合は、電話やメールでの迅
速な対応も可能です。ぜひ、
ご活用ください。
来所相談日 (※予約が必要です )
■社会保険労務士 第1月曜日 13時30分∼
■公認会計士
第2火曜日 13時00分∼
■弁護士
第3火曜日 13時30分∼
お問い
合わせ
行政
検索
TEL.096-324-5462(直通)
FAX.096-355-5440
社協
福祉の仕事
社協
日曜相談 開設中
ご存じ
ですか?
福祉サービスに関する
苦情解決制度
福祉サービスに関する苦情や相談は、事業所
内にある苦情解決委員会で受け付けています。
しかし、解決できなかったり、直接、言いにくい
場合は、
「熊本県福祉サービス運営適正化委員会」
へお気軽にご相談ください。利用者本人や家
族、
代理の方でも相談できます。
相談は無料です・秘密は守ります
午前9時∼午後5時まで
お問い
合わせ
TEL.096-324-5471(専用)
FAX.096-324-5456
地域福祉権利擁護事業が、
日常の困りごとをお手伝い
ご 利 用
できる方
認知症・知的障がい・精神障がいな
どにより、判断能力が低下しておら
れる方で、日常生活に不安のある方
などです。
サービス
の
主な内容
■福祉サービスが安心して利用でき
るようにお手伝いします。
■毎日の暮らしに欠かせないお金の
出し入れをお手伝いします。
■大切な通帳・印鑑・証書などを、
安全な場所でお預かりします。
利 用 料
お問い
合わせ
1回 1時間あたり900 円程度です。
(お住まいの市町村によって異なります)
TEL.096-324-5474(直通)
※またはお住まいの市町村社会福祉協議会まで
福祉人材・研修センターでは、
平日
(月∼金)
の
利用ができない方のために、毎月第1日曜日(1
月と 8 月は第3日曜日)に相談日を開設してい
ます。ぜひご活用ください。
主
な ①福祉の職場への就職を考えている
相談内容 ②福祉の仕事を詳しく知りたい
③専門資格の取得法等を知りたい
④職場からの求人情報を知りたい
開 設 日
社会福祉法人 熊本県社会福祉協議会
この情報誌は赤い羽根共同募金の配分を受けて発行しています。
また、リサイクルの主旨を尊重して再生紙を使用しています。
【2013年9月∼11月】
9月1日・10月6日・11月3日
開設時間
午前9時∼午後5時
お問い
合わせ
TEL.096-322-8077(直通)
FAX.096-324-5464
社会福祉法人
熊本県社会福祉協議会
〒860-0842 熊本市中央区南千反畑町3番7号 熊本県総合福祉センター内
TEL.096-324-5454 FAX.096-355-5440
web http://www.fukushi-kumamoto.or.jp
●発行:平成25年7月31日
特集 社協・生活支援活動強化方針 ∼今、社協は何をすべきか∼
地域における深刻な生活課題の
解決や孤立防止に向けた
行動宣言とアクションプラン
ボランティア活動日本一
“くまもと”づくりをめざして
読んで参画!福祉の総合情報誌
37
Vol.
情報誌名【ゆ∼とぴー】の由来
フランス語のユートピア(理想郷)を、読者に親しんでもらえるよう
愛らしい語感の「ゆ∼とぴー」にしました。誰にとっても理想的な
社会づくりを目指す気持ちを込めた名前です。
地域で誰もが安心して暮らすためには、近隣同士の助け合いや見守りをはじめ、社会福祉協議会(社協)や行政
などの支援が必要です。社協はこれまで 福祉のまちづくり を使命に、地域福祉活動の中核として、地域住民の
多様な生活支援を行ってきました。その一方で、より深刻化する生活課題の解決に向けて、全国社会福祉協議会
地域福祉推進委員会では、平成 24 年 10 月、
「社協・生活支援活動強化方針」を策定し、新たな行動宣言とアクショ
ンプランを示しました。
県内では、民間事業者等の協力をもとに地域の中で支援が必要と思われる世帯や子どもの安全などの見守り活
動を行う「熊本見守り応援隊」や地域の誰もがいつでも気軽に集い、支え合う地域の拠点である「地域の縁がわづく
り」をはじめ、小地域での住民座談会の開催、福祉委員の設置、地域福祉計画と地域福祉活動計画の一体的な策定
などが進められています。今回は、強化方針の要旨と県内の社協で取り組まれている活動事例をご紹介します。
行 動 宣 言
1
あらゆる生活課題
への対応
2
相談・支援体制
の強化
3
アウトリーチ
の徹底
私たちは、地域住民から寄せられる多様な生活課題を受け止め、地域を基盤にして解
決につなげる支援やその仕組みづくりを行います。とりわけ、経済的困窮やひきこもり、
孤立、虐待、権利侵害など深刻な地域の生活課題について、地域住民、民生委員・児童委
員、社会福祉施設、専門機関、ボランティア・NPO 団体や行政など地域における幅広い協
働・連携の場づくりや仕組みづくりを行い、その解決や予防に向けて取り組みます。
目次
C O N T E N T S
特集
社協・生活支援活動強化方針 ∼今、社協は何をすべきか
行動宣言とアクションプラン
5つの行動宣言……………………………………………………………… 2
アクションプラン…………………………………………………………… 3
西原村社会福祉協議会の取り組み………………………………………… 4
小集落ごとの地域懇談会でニーズを把握
玉東町社会福祉協議会の取り組み………………………………………… 5
町全体で生活相談ネットワークを構築
識者の意見…………………………………………………………………… 6
アウトリーチは社協活動の中心になるか?
熊本学園大学社会福祉学部 准教授 黒木邦弘 先生
《やりがい★いきがい 福祉の職場訪問記》
職員が笑顔で働くことで、ご利用者も笑顔になる好循環を。………… 7
私たちは、生活福祉資金貸付事業や日常生活自立支援事業、ボランティア活動、心配
ごと相談事業及び総合相談事業などの実績を活かし、総合相談・生活支援への取り組みを
一層強化します。
私たちは、これまでのコミュニティワークや個別支援の実践を基礎に、アウトリーチ
(地域に出向いていくこと)を徹底し、制度の狭間や支援につながりにくい生活課題を発
見し、問題解決に向けた事業展開と支援のネットワークづくりに取り組みます。
社会福祉法人 慈光会 特別養護老人ホーム ひろやす荘(益城町)
《地域福祉活動団体等の紹介》
ボランティア間の横のつながりを強化し、
それぞれの活動のさらなる発展を目指す。……………………………… 9
大津町ボランティア連絡協議会の取り組み
赤い羽根からのお知らせ……………………………………………………11
トピックス……………………………………………………………………12
●災害ボランティアセンター設置・運営研修会 ●第61回九州児童福祉施設職員研究大会
4
地域のつながり
の再構築
私たちは、民生委員・児童委員及び社会福祉施設との連携のもと、小学校区や自治会・
●市町村社会福祉協議会新任職員研修会
町内会などを単位とする小地域における住民主体の福祉活動を一層強化するとともに、
インフォメーション…………………………………………………………13
ボランティア・市民活動センター(担当)の取り組みと一体となって、ボランティア・NPO
●熊本県・荒尾市総合防災訓練 ●火の国ボランティアフェスティバル八代
団体、地域の各種団体との協働の取り組みを広げ、地域のつながりの再構築を図り、だ
●福祉人材合同選考会・福祉のお仕事就職面接会(介護就職デイ) ●寄付御礼
れをも排除しない地域社会づくりを進めます。
5
行政との
パートナーシップ
私たちは、地域における深刻な生活課題への総合相談・生活支援の構築、さらには日常
編集★★前記
生活自立支援事業、成年後見制度等の権利擁護への体制整備などについて行政に協議や
少子高齢化や雇用形態の変化などに伴い、困難な生
働きかけを進めます。また、地域福祉計画と地域福祉活動計画の一体的な策定をすすめ、
活課題が増加する現代。社協では新たな行動宣言と
行政とのパートナーシップによる地域福祉施策の充実に取り組みます。
アクションプランを策定し、福祉のまちづくりの取り
組みを強めています。県内の社協はどのような活動
〈深刻な生活課題とは〉 深刻な生活課題とは、経済的困窮・ひきこもり・孤立・虐待・権利侵害などを言います。特に虐待や権利侵
しているのか、特集では西原村社協や玉東町社協の意
害等は、障がいのある人や乳幼児、
高齢者などが、
より深刻な被害を受ける場合があります。
欲的な取り組みを紹介しています。もし、日常生活で
困りごとや心配があるときは、ぜひ、民生委員・児童委
次ページでは5つの課題のアクションプランを紹介します
❷
Vol.37
小集落ごとの懇談会が好評の西原村
員さん、そして近くの社協へご連絡ください。
特集/社協・生活支援活動強化方針 ∼今、社協は何をすべきか∼
あらゆる生活課題への対応
アウトリーチの徹底
地域のつながりの再構築
A C Tアクションプラン
ION PLAN
西原村
社 協
小集落ごとの地域懇談会でニーズを把握。
“みんなで福祉の村づくり”を推進
ステップ
あらゆる生活課題
への対応
1
あらゆる生活課題への対応やアウトリーチ(地域に出向いて
いくこと)の徹底、地域のつながりの再構築への取り組み例を、
西原村社協の秋吉事務局長と藤森事務局次長に伺いました。
阿
蘇 郡 西 原 村 は 近 年、道
路や水道の整備等で宅
地 開 発 が 進 み、若 い 世 代 の
転入に伴って人口増加に転
じ て い ま す。 し か し、新 興
住宅地では住民同士の交流
が ま だ 少 な く、個 人 情 報 保
護 法 の 問 題 も あ り、民 生 委
員・児 童 委 員 や 社 協 が 生 活
課題や福祉ニーズを把握し
にくい状況も生じています。
ま た、社 協 へ の 相 談 が﹃も う
少 し 早 か っ た ら﹄と 思 う
ケ ー ス も あ り ま す。そ の よ
う な 現 状 を 踏 ま え、当 社 協
の平成 年度事業計画は
〝み ん な で 地 域 福 祉 の 村 づ
く り〟を テ ー マ に、住 民 参 加
型の福祉活動に力を入れて
います。
︵秋吉さん︶
25
せい じ
3
アウトリーチ
の徹底
4
行政との
パートナーシップ
5
ステップ
2
⒈経済的困窮者等の支援など深刻な生活課題の解決に向け
た地域の関係機関のネットワーク
(プラットホーム)
の形成
⒈行動宣言の社協職員への周知と取り組みに
向けた役職員の意識改革
⒉多様な生活課題に対応する新たな生活支援サービスや
福祉活動の開発・実施
⒉地域における多様な生活課題に対応する社
会資源の把握及び連携の場づくり
⒊経済的困窮者等への緊急的なサービスの開発・実施
⒊深刻な生活課題の解決や孤立防止に向けた
プロジェクトや制度外サービスの対応事例
の蓄積
⒈「総合相談事業」
「心配ごと相談事業」
「ボランティ
ア相談」
などの相談活動の周知及び体制整備
⒉生活福祉資金貸付事業や日常生活自立支援事業
などを通じた深刻な生活課題を抱える方への支
援の蓄積・強化
⒊各部所を横断するケース検討会の開催の定期化
⒋地域住民、民生委員・児童委員、社会福祉施設等の専門
機関、
ボランティア・NPO団体等のほか、
ハローワーク
や教育機関などとの連携による経済的困窮者等への自
立支援や就労支援プログラムの開発・実施
⒌在宅福祉サービス事業部門における多様な生活課題へ
の対応
⒈相談体制の充実(365日・24時間相談を受ける体制
の充実。制度・事業、分野を問わず多様な生活課題
に対応する相談員やソーシャルワーカーの配置「生
活支援・相談センター」
の設置)
⒉行政との協議等による地域包括支援センターや基
幹相談支援センター(障害者総合支援法)等の実施
(受託)
⒈地域生活支援ワーカー(仮称)
( 地域福祉コー
ディネーター、
コミュニティソーシャルワーカー
等)のモデル配置(福祉サービス圏域(概ね中学
校区程度を想定)
ごとに配置することを想定)
⒈地域生活支援ワーカー(仮称)
( 地域福祉コーディ
ネーター、
コミュニティソーシャルワーカー等)
の配
置(福祉サービス圏域(概ね中学校区程度)
ごとに
配置)
⒉住民と専門職の協働による小地域を単位とする
地域ケア会議のモデル実施
⒉寄り添い型支援の事業化
⒊寄り添い型支援のモデル実施
⒋地域の事業者・商店等の連携
地域のつながり
再構築
西原村社協の基本理念
子どももお年寄りも、
〒861-2402 熊本県阿蘇郡西原村小森572
TEL.096-279-4141 E-mail:[email protected]
歩いて参加できる懇談会
住
障がいのある人もない人も、
家族や地域社会の思いやりや
連帯意識に支えられ、
村民一人ひとりが日々の営みに
充実感と安らぎを持ち、
西原村社協・ミニ知識
阿蘇外輪山につながる緑豊かな西原村の人口は
7,000 人余。近隣市町への交通アクセスの向上で子
育て世帯等が転入。高齢化率は現在 25%です。
新興
住宅地と古くからの集落の共存で地域福祉ニーズ
もより多様化。社協は「村民のつどいの場づくり」の
支援として、イベントや夏祭り用の備品や機材の無
料貸出を行っています。なお、福祉サービスや各種
事業の内容は、広報誌、個別配布のお知らせ、月に一
度の防災無線などで周知しています。
相談・支援体制
の強化
あき よし
生きがいのある生活を送れるよう
﹁住民参加と支え合いによる
西原村社会福祉協議会
かず のり
藤森 一徳さん(左) 秋吉 誠二さん(右)
村づくり﹂を目指します。
Vol.37
︵協 力 会 員︶で 構 成 す る 会 員
組 織。 相 互 援 助 活 動︵有 償
サ ー ビ ス︶な の で、自 分 の 子
ど も を 預 け る︵利 用︶だ け で
な く、よ そ の 子 ど も さ ん を
預 か る︵協 力︶人 も い ま す。
皆 さ ん か ら﹁西 原 村 は、子 育
て家族が安心して子育てと
仕 事 の 両 立 が で き る﹂と
思ってもらえることが目標
です。
︵藤森さん︶
❹
社会福祉法人
ふじ もり
2
事務局長
民参加と支え合いに
よる村づくりを目指
す 活 動 の 一 つ が、小 集 落 単
位 で の 地 域 懇 談 会 で す。村
民は徒歩で出席できるうえ、
﹁ち ょ っ と し た 困 り 事 や 相
談 が し や す い﹂と 好 評 で す。
社 協 も、皆 さ ん に 必 要 な 情
報 を 届 け る ほ か、支 援 が 必
要な人のニーズを把握して
適切な対応へとつなぐ場に
な っ て い ま す。 な お、障 が
いのある人やひとり暮らし
の 人 な ど、同 じ 境 遇 に あ る
方 々 へ は、テ ー マ を 絞 っ た
種 別 懇 談 会 を 開 催。 支 援・
援助が必要な場合は対応を
急 ぎ、行 政 へ の 橋 渡 し も 行
います。
︵藤森さん︶
当
地域のつながりの再構築の
要 素 が 含 ま れ ま す。 特 に、
地域懇談会は社協職員のほ
か、同 席 す る 民 生 委 員・児 童
委 員、福 祉 協 力 員 等 に と っ
て も 貴 重 な 情 報 共 有 の 場。
も し、困 っ て い る 事 情 や 状
況 が 把 握 で き れ ば、地 域 で
の声かけや見守り支援など
の対応ができます。さらに、
自治会やボランティア等と
の 連 携 が 進 め ば、当 社 協 が
目指す
〝や さ し い 村 づ く り
ネ ッ ト ワ ー ク の 創 造〟に も
つながります。︵秋吉さん︶
子育てサポートセンター
当
社 協 の﹁子 育 て サ ポ ー
トセンター・のぎく﹂
は、
地域で子育ての手助けをし
て ほ し い 人︵利 用 会 員︶と、
子育ての手伝いをしたい人
子育てサポーターによる託児風景
お問い合わせ
社協の地域懇談会には、
あらゆる生活課題への
対 応、ア ウ ト リ ー チ の 徹 底、
小地域ネットワーク会議
西原村社会福祉協議会
事務局次長
1
⒊地域の問題発見・相談支援のシステム化
⒋在宅福祉サービス事業の地域展開
⒈住民の福祉活動の基盤としての「地区社協」や
「校区福祉委員会」等(地域福祉推進基礎組織)
の支援及び設置促進
⒈福祉委員や民生委員・児童委員等が担う身近な相
談機能づくり
(
「福祉なんでも相談」等)
⒉見守り・支援やサロン活動などの住民福祉活動の
支援
⒉小地域における住民福祉活動の活動拠点の整備
(小学校区程度)
⒊福祉教育などの取り組みと連動した地域福祉活
動を行う人材の養成
⒋地域住民やボランティア・NPO団体との協働事
業の開発
⒊小地域を単位とした小地域福祉活動計画の策定
⒋地域住民やボランティア・NPO団体等の活動財源
としての共同募金運動の活性化
⒈社協における地域福祉推進の諸活動の評価と積
極的な広報活動の展開
⒉地域福祉推進の基盤整備への働きかけ
⒈行政と協働した地域福祉推進の状況の評価
⒊地域福祉計画と地域福祉活動計画の一体的な
策定・見直しの推進
⒉権利擁護・成年後見支援センター等の受託実施
⒋行政と連携した日常生活自立支援事業や成年後
見制度等の権利擁護の体制整備
Vol.37 ❸
特集/社協・生活支援活動強化方針 ∼今、社協は何をすべきか∼
玉
生活自立につながる連携
地
地域包括支援センター
つなぐ
ステーション
高齢者総合相談支援
権利擁護支援、認知症支援
保健予防
保育料の滞納状況
に関すること
健康相談
虐待等、
育児相談
ま す。会 議 内 容 は 報 告 書 に
ま と め、町 民 福 祉 課・保 健 介
護 課・社 協 で 保 持。 共 通 情
報 を 見 え る 化 し た こ と で、
行 政 内 の 連 携・調 整 も 早 ま
りました。
︵中嶋さん︶
がしやすい﹂と好評のようです。
こ の こ と は、ア ウ ト リ ー チ の 前
制度に結びついていない人のこ
提に、地域住民が社協を信頼し、
とを相談しようとする関係が重
要であることを示しています。
﹁種別懇談会﹂から即時対応の
大切さを感じます。アウトリー
チ で は、援 助 が 必 要 な 人 の 状 況
を 把 握 し、当 事 者 に と っ て 抵 抗
が少ない方法を考えます。そし
て、市 町 村 が 有 す る 資 源 を ア セ
ス メ ン ト し、︵他 で も な い 社 協
が︶代 弁 者︵ア ド ボ ケ イ タ ー︶で
あ る こ と を 自 覚 し つ つ、即 時 的
に役立つサービスを提供します。
東町社協が
年以上取り
組まれていた﹁安心生活訪
す。 総 務 を 中 心 に、税 務・建 設・
ネ ッ ト ワ ー ク 概 念 図﹂に あ り ま
5 P 掲 載 の﹁玉 東 町 生 活 相 談
それは、期間の長さというより、
の実践事例として注目できます。
問調査﹂の蓄積は、アウトリーチ
玉
3.アウトリーチを支える
行政とのネットワーク
の構築
域ケア実務者会議を平
成 年 月より2週間
に 1 回、町 民 福 祉 課︵2 人︶
・
保 健 介 護 課︵2 人︶
・社 協︵2
人︶で 開 き、困 難 な 生 活 課 題
を抱えた人への包括的な相
談・支 援 体 制 に つ い て 検 討
し て い ま す。会 議 の 場 で 知
恵 を 出 し 合 う と、例 え ば、緊
急な医療費の支払いに困っ
ている人には玉東町独自の
貸 付 制 度 で 対 応 す る 等、迅
速 な 支 援・援 助 体 制 が 整 い
何 か。 前 述︵2 P 掲 載︶の
もそもアウトリーチとは
1.アウトリーチとは何か
そ
行動宣言では、﹁地域に出向いて
いくこと﹂と紹介されています。
ま ず、先 行 研 究 か ら こ の 点 に つ
いて補足しておきます。
会﹂と﹁種別懇談会﹂が取り
原 村 社 協 で は、﹁地 域 懇 談
2.アウトリーチの前提は、
社協に相談したくなる
関係の構築
西
組まれています。﹁地域懇談会﹂
教育委員会
児童・生徒の生活
に関すること
産 業・教 育 な ど 多 様 な 行 政 部 門
22
17
63
行研究では、アウトリーチ
が、社協組織の中で評価さ
したいと思います。
組織改革がすすめられるか注視
動 宣 言 の 実 践 に む け て、自 身 の
と 言 え ま す。い ず れ に せ よ、行
が他の事例の予防にいかされた
生 ま れ た と す れ ば、一 つ の 事 例
貸 付 制 度 が、ア ウ ト リ ー チ か ら
れ ま す。そ し て、玉 東 町 独 自 の
解決策を検討する体制も求めら
す る﹁振 り 返 る 機 会﹂を 設 定 し、
例 な ど を 今 一 度、丁 寧 に 再 検 討
の 指 摘 が あ り ま す。 援 助 拒 否 事
れる業務とみなされていないと
先
4.アウトリーチは
社協内部で活動の中心
になるか?
りそうです。
経緯や実際について学ぶ点があ
押しする存在として重要であり、
ト ワ ー ク は、ア ウ ト リ ー チ を 後
られます。玉東町生活相談ネッ
から検討する行政の協力が求め
ア ウ ト リ ー チ で は、多 様 な 角 度
ます。
制度の狭間の問題を取り扱う
との連携体制が構築されてい
18
地域に出向いて
﹁安心生活訪問調査﹂
社
協では昭和 年から
平 成 年 ま で、2 0 0
人を超える高齢者のお宅を
訪 ね る﹁安 心 生 活 訪 問 調 査﹂
を民生委員と一緒に行って
い ま し た。 地 域 に 出 向 く ア
ウトリーチの先駆けとも言
え、 年 間 の 調 査 で 支 援 が
必要な人のニーズ把握もで
き ま し た。 そ こ で、高 齢 者
やご家族への支援として
2 0 0 3 年、社 協 が 運 営 す
る 定 員 名︵増 床 し て、現 在
は 9 名︶の 介 護 ホ ー ム﹁は ぶ
の﹂を 開 所。ま た、地 域 福 祉
権利擁護事業の支援件数は
件、法 人 後 見 は 5 件 を 数
え ま す。 町 民 が 安 心 し て 生
活できるには何が必要かを
考 え な が ら、少 し 先 の 地 域
福祉政策や活動を目指した
いです。
︵中嶋さん︶
〒869-0303 熊本県玉名郡玉東町木葉764
TEL.0968-85-3150 E-mail:[email protected]
玉東町社会福祉協議会
社会福祉法人
お問い合わせ
その他NPO等の
民間の支援機関等
臨床心理士・
社会福祉士等
警察・医療機関
保健介護課
地域福祉権利擁護事業
生活福祉資金貸付制度
無料法律相談
民生委員による
心配事相談
すみ お
は、﹁ちょっとした困り事や相談
家庭的な雰囲気の介護ホーム「はぶの」
消費生活相談・町営
住宅家賃の滞納状況
に関すること
町民福祉課
〈消費者行政〉
水道料金の
滞納状況に
関すること
自殺対策・生活保護
母子・父子・
障がい者支援
建設課
てはいけない人々である」(渡部:2012)
社会福祉
協 議 会
玉東町
総務課
12
中嶋 範子さん(左) 寺本 純雄さん(右)
てら もと
なか しま のり こ
農商工従事者の
経営・貸付相談
就業に関する
相談・支援
税金の滞納状況
に関すること
人々の背景を考えれば、アウトリーチの
対象者とは、ソーシャルワークが看過し
5
産業振興課
税務課
けられる可能性を理解してもらう問題発
見から始まるプロセスである。これらの
保 育
10
(債務整理等法律相談)
る出前のサービス提供であり、援助を受
熊本県北部に位置する玉東町の
人口は 5600 人余。果樹栽培も盛
んで、
おいしいと話題のスモモ、
ハ
ニーローザの作付面積・収穫量は
日本一です。現在の高齢化率は約
30%、民 生 委 員・児 童 委 員 16 人、
老人クラブの見守り活動 156 人、
子育て支援を行う「たんぽぽ」に
70 人が活動しています。
弁護士・司法書士
「自ら援助を求めてこない人たちに対す
玉東町・ミニ知識
玉東町生活相談ネットワーク概念図
アウトリーチとは…
玉東町社会福祉協議会
熊本学園大学社会福祉学部・准教授
専門:ソーシャルワーク方法論
Vol.37 ❺
Vol.37
❻
くに ひろ
くろ き
22
福祉活動専門員
事務局次長
東町には下の図に示す
生活相談ネットワーク
が あ り、行 政 と 社 協 と の 連
携 が 密 接 で す。事 例 検 討で
は、
行政が知らなかった生活
課 題 を 社 協 が 説 明 し、社 協
が 把 握 し てい な かった 経 緯
を 行 政から 聞 くこともあり
ま す。失 業 や 病 気 等 で 収 入
がなく、
公共料金や税金の滞
納がある人へは、
関係課と社
協 が連 携して就 労 支 援 や 療
養、介 護 支 援 の 手 続 き、生 活
保 護 等の申 請に付 き添いま
す。包 括 的 支 援 で 生 活 状 況
が好転し、
納税が可能となっ
た事例もあり、
税の回収率が
改 善 し ま し た。 行 政 と の
パー ト ナ ーシッ プ が 日 常 生
活 自 立 支 援 に 役 立 っ た一例
です。
︵寺本さん︶
黒木 邦弘さん
行政とのパートナーシップで、相談・支援体制の強化が
進む玉東町社協。中嶋事務局次長と、寺本福祉活動専門員
アウトリーチは
社協活動の中心になるか?
町全体で生活相談ネットワークを構築
行政との協働で、より早く適切な支援・援助へ。
識者の
意見
に活動内容を伺いました。
平成 24 年 10 月「社協・生活支援活動強化方針」が示されました。
行動宣言では、全国の社協役職員が地域における深刻な生活課
題の解決や孤立防止に向けた社協活動の方向性やあり方の共有
が重要とされています。
本稿では、5つの行動宣言の一つであるアウトリーチに着目
して、西原村と玉東町の社会福祉協議会の取り組みを考察した
いと思います。
玉東町
社 協
行政とのパートナーシップ
相談・支援体制の強化
福祉の職場訪問記
にし けん じ ろう
■所在地:上益城郡益城町安永1080
■電 話:096-286-4192
■設 立:昭和48年5月
■施設長:永田 恭子
■職員数:174人
上益城郡益城町
5 月に 40 周年を迎えました。平成 24 年 11 月に現在の場所に
周囲を豊かな自然に囲まれている
立 地 を 生 か し、ど の 部 屋 か ら も 外 の
緑が見えるような造りになってい
る の も 特 長 で す。さ ら に、入 居 者 だ
け で な く 訪 れ る ご 家 族 に も、介 護 の
疲れを忘れてホッと一息つける場
所 を 提 供 す る た め に、カ フ ェ ス ペ ー
スを設けました。
家 具 や 調 度 も、施 設 向 け の も の で
web
www.hiro-so.or.jp/
担 な ど を 少 な く し て い ま す。ま た、
部 屋 は す べ て 1 階 に あ り、移 動 の 負
新 し い ひ ろ や す 荘 で は、入 居 者 の
落ち着いた環境を提供する
﹁大人の施設﹂
づくり
ました。
に つ い て、永 田 恭 子 施 設 長 に 伺 い
ひろやす荘の特長や取り組み
■施設名:特別養護老人ホーム
ひろやす荘
は な く 一 般 家 庭 向 け の も の を 置 き、
活 で き る﹁大 人 の 施 設﹂と し て の し
つらえにこだわりました。
心強い、
OB職員の存在
そ う し た 環 境 の 中 で、入 居 者 の 落
ち 着 き が 増 し、
ADLが 向 上 す る と
い っ た 効 果 も 見 ら れ る よ う に な り、
職 員 も 驚 い て い ま す。 そ れ ら の 効
恭子さん
か ど う か、現 在、実 証 し よ う と 試 み
の清掃作業やイベントの手伝いなど
はないかと考えています。
た生活を送ることにつながるので
︵入 居 者 の︶緊 張 を 和 ら げ、落 ち 着 い
で 入 居 者 も 笑 顔 に な り、引 い て は
大切にしています。
私たち職員が笑顔で接すること
特 に、﹁ス マ イ ル︵笑 顔︶﹂は も っ と も
い た だ け る 施 設 に は な り ま せ ん。
け て も、利 用 者 や ご 家 族 に 満 足 し て
な っ て も、こ の3 つ の う ち ど れ が 欠
い て い ま す。 い く ら 施 設 が 良 く
S︵ス リ ー エ ス︶﹂の 大 切 さ を 常 に 説
ス ピ ー デ ィ﹂﹁サ ー ビ ス﹂と い う﹁3
念 で あ る﹁ス マ イ ル﹂﹁セ ー フ テ ィ&
職 員 に は、法 人 設 立 当 初 か ら の 理
﹁3S﹂
の理念を着実に実践
とても心強い存在です。
ア ド バ イ ス な ど も お 願 い す る な ど、
だいています。時には現役職員への
も、ボ ラ ン テ ィ ア で 取 り 組 ん で い た
果 が、実 際 に 施 設 の 環 境 に よ る も の
なが た きょう こ
施設長 永田
ています。
★
ま た、当 施 設 の 貴 重 な 財 産 の 一つ
が、退 職 し たOB職 員 の 存 在 で す。
﹁五 月 会﹂と い うOB会 を 結 成 し、退
職 後 も 交 流 を 継 続。さ ら に、当 施 設
部屋からそのままウッドデッキや中庭に出られる開放的な造り
[施設概要]
皆さんがご自宅に近い雰囲気で生
月1回、平成音楽大の講師・学生に依頼し、
音楽療法のレクリエーションを実施
ひろやす荘
「特別養護老人ホーム ひろやす荘」の設立は昭和 48 年、今年
Vol.37 ❼
Vol.37
❽
笑顔で働ける環境に感謝
「ありがとう」
の言葉に喜び
特別養護老人ホーム
移転。のどかな田園地帯に囲まれた自然豊かな環境の中で、
140 人の入居者が穏やかな日々を過ごしておられます。
当施設に勤めて 15 年目ですが、
スタッフやご利用者と楽しく笑顔
で働ける環境に感謝しています。
仕事上で特に気をつけているのは、
上司からの指導やアドバイスを、そ
のまま部下に伝えるのではなく、私
介護課長
なりの言葉にして話すことです。
(介護福祉士・
昨年移転し、とても素晴らしい施 介護支援専門員)
つ がわ しげる
設となりましたが、ハードに負けな
津川 繁
さん
いソフトの充実が図れるよう、皆で
一緒に成長できればと思います。
西 健次郎さん
入居者のほか、ご家族にも寛いでもらえる
カフェスペース
建物を取り巻くように遊歩道も整備
福祉の職場
訪問記
ひろやす荘で働く職員の方に、仕事のやりがいや楽しさを聞きました。
職員が笑顔で働くことで
ご利用者も笑顔になる好循環を。
特養の特性上、入居者の機能を回
復させるための訓練ではなく、お一
人おひとりが笑顔で生活できるよ
う、眠っている機能を見つけて伸ば
すことを心掛けています。それに
よって皆様の生活の幅が広がれば、
こんなに嬉しいことはありません。
介護に携わる職場は人間が相手
であり、
「ありがとう」と言っていた
だける数少ない仕事。きつい部分
もありますが、そうした点に喜びや
やりがいを感じます。
訓練課長
(理学療法士・
介護支援専門員)
やりがい★いきがい
職員の声
地域福祉活動団体の紹介
ボ ランティア間の
横 のつながりを強 化 し 、
そ れぞれの活動の
さ らなる発展を目 指 す 。
や 団 体 と 行 政・社 会 福 祉 協 議 会 と の
自 に 行 っ て き ま し た。ま た、各 個 人
多 く、自 分 た ち の 取 り 組 み を 伝 え る
﹁活 動 し て い る の は 比 較 的 中 高 年 が
な ど を 話 し 合 い ま し た。そ の 中 で、
人 口 約 3 万 3 千 人 の 大 津 町 は、
豊かな自然と都市部がバランス
間 の 縦 の 関 係 は あ っ て も、ボ ラ ン
開 催、広 報 の 充 実 な ど、ス ケ ー ル メ
リ ッ ト を 生 か し た 活 動 の ほ か、情 報
交 換 や 悩 み・課 題 の 共 有 化 な ど を 図
などの意見が出されました。
そ こ で 、 人 の 準 備 委 員 を 選 び、
と ま っ て 情 報 発 信 す る こ と が 重 要﹂
良 く 調 和 し た 町。 近 年 ま す ま す
番目となる大
活動に取り組む個人や団体も増
えています。
■
年2月、県内で
ろうとする動きが進んでいます。
大津町での結成の経緯や今後の
津町ボランティア連絡協議会
︵以 下﹁ボ ラ 連﹂
︶が 結 成 さ れ ま し た。
抱 負 を、ボ ラ 連 の 千 田 哲 夫 会 長 に 伺
今
こ れ に よ っ て、町 内 の ボ ラ ン テ ィ ア
年3月に、大津町のボランティ
交流会での意見を参考に
準備委員会を立ち上げ
■
いました。
相互の連携や交流がスムーズにな
る ほ か、活 動 の さ ら な る 広 が り も 期
待されます。
﹁ボランティア連絡協議会﹂
とは?
内各市町村のボランティア団
その人達を中心にボラ連結成へ向
の課題や今後の活動に必要なこと
ア同士の交流会が開かれ、現状
財 源 確 保、情 報 発 信・交 換 な ど を 独
役“を 担 っ て の 企 画・運 営 を 行 っ て
祭 り︵仮︶
﹂
。町 内 で 活 動 中 の 個 人 や
昨
け た 検 討 を 進 め ま し た。そ の 後、昨
き ま し た。 多 く の 人 に 関 わ っ て も
を図るために現在、3つのプロ
後のボラ連の運営強化と発展
会の方向性を固める
3つのプロジェクト
今
ジェクトを推進しています。一つは、
月5日︵土︶
・6日︵日︶に行われ
来年は地元で
﹁ボラフェス﹂
飛躍・発展のきっかけに
います。
整備の充実に貢献したいと考えて
テ ィ ア グ ル ー プ を 中 心 に、防 災 体 制
で す。 防 災 や 炊 き 出 し の ボ ラ ン
ら 立 ち 上 げ た﹁防 災 プ ロ ジ ェ ク ト﹂
くりに貢献できないかとの思いか
ホームページ開設を考えています。
3 つ め は、ボ ラ 連 と し て、ま ち づ
リーフレット作成や次年度までの
への広報強化です。その一環として、
るための、
ボラ連未加入の個人・団体
月 に 予 定 し て い る﹁ボ ラ ン テ ィ ア
月 の 中 間 報 告 を 経 て、今 年 2 月
団 体 に と っ て、情 報 発 信 や 発 表 の 場
年
ら う こ と で、結 成 の 目 的 の 一 つ で あ
に 設 立 記 念 大 会 を 開 催。現 在 は、
の個人・団体が入会しています。
くる﹂のではなく、﹁活動してい
ラ 連 で は、﹁誰 か に 言 わ れ て つ
〝一人一役〟で
参加意識 を 高 め る 工 夫 も
ボ
る 自 分 た ち が 主 役 の ボ ラ 連﹂を 目 指
いった気がします。
る横のつながりの強化も図られて
体は、これまでメンバー募集や
お
てつ
せん だ
になればと思い企画しました。
次 に、横 の つ な が り を さ ら に 広 げ
県
12
きたいですね。
けて会の活動をより活発にしてい
菊 陽 町︶で 開 催 予 定 で す。そ れ に 向
菊 池 地 域︵菊 池 市・合 志 市・大 津 町・
と思います。
ま た、来 年 の 同 フ ェ ス テ ィ バ ル は
との交流を深めることができれば
市町村のボランティア連絡協議会
と し て 初 参 加 し ま す。こ こ で、他 の
フ ェ ス テ ィ バ ル 八 代﹂に は、ボ ラ 連
る第7回﹁火の国ボランティア
10
哲夫さん
会 長 千田
41
し、準 備 委 員 の 段 階 か ら”一 人 一
設立記念大会で挨拶する
家入大津町長
11
成 し、メ ン バ ー の 合 同 募 集 や 研 修 会
手 段 や ノ ウ ハ ウ が な い﹂﹁継 続 的 な
web www8.ocn.ne.jp/~o-syakyo/
ティア同士の横の連携は十分とは
電話 096 293 2027
人 口 増 加 が 続 き、そ れ と と も に、
〒869-1235
熊本県菊池郡大津町室151-1
(大津町社会福祉協議会内)
活 動 に は、町 内 の ボ ラ ン テ ィ ア が ま
問い合わせ先
さまざまな分野でボランティア
大津町ボランティア連絡協議会
事務局
言えませんでした。
そ こ で、各 市 町 村 内 に ボ ラ 連 を 結
大津町ボランティア連絡協議会
報告会で結成に向けた経過を説明する千田会長
45
12
活動者の声を基に
話し合いを進めた
準備委員会
Vol.37 ❾
Vol.37
地域福祉活動
団体の紹介
現場の意見が「ボラ連」結成の契機に
TOPICS
平成25年度
赤い羽根からのお知らせ
トピックス
第61回
社会福祉法人熊本県共同募金会
市町村災害ボランティアセンター
設置・運営研修会
九州児童福祉施設職員研究大会
6月21日・7月5日開催
月 19 日(水)∼ 21 日(金)
、第 61 回九州児童福祉施
設職員研究大会が熊本全日空ホテル ニュースカイ
であり、各県から約 360 人が参加。19 日は厚生労働省
家庭福祉課・社会的養護専門官の田中浩之(たなかひろ
ゆき)さんが中央情勢説明の中で、小規模施設での養育
の重要性や職員の自己評価よる研鑚の大切さを語りま
した。続いて基調講演を行った全国児童養護施設協議
会副会長の吉田隆三(よしだりゅうぞう)さんは、
「職員
は子どもの権利を守り、健全に育てる責任がある。一人
ひとりが社会的貢献を高める仕事を」
と強調しました。
21 日(金)
・7 月 5 日(金)開催の「平成 25 年度 市町村
6 月災害ボランティアセンター設置
・運営研修会」に、各社
協から 42 人が参加。6 月 21 日は県社協の江口俊治ボラン
ティアセンター所長が「災害ボランティアセンターの機能と
社会福祉協議会の役割」を講義。設置場所の確保や資材調達、
運営上の留意点のほか、活動依頼の聞き取り(ニーズ把握)で
は電話応対を実演しました。参加者も講義やマニュアルに
6
多数の来賓を迎えて開会式
添って演習を続け、迅速で効率的な設置・運営の強化につな
がる研修となりました。また、九州北部災害で被災した大分
6月19日∼21日開催
県の竹田市社協久住支所長の水野匡也(みずのまさなり)さ
んもアドバイザーとして出席。講評で「普段から危険地域を
予想し、災害に備えることも大事。ボラセン運営では近隣社
協の支援が非常に心強かった」と述べました。
7 上の心構えや注意事項の説明、依頼者と活動希望者の
月5日は、ボランティアの受け付け方法をはじめ、活動
調整、活動報告の聞き取りの方法などについてのシミュレー
ション演習の後、
「災害に備えた社会福祉協議会のあり方に
ついて」をテーマとして水野支所長と江口所長の対談を行い
寄付者のみなさまへ“ありがとう”のメッセージ
助成を受けられた施設や団体等から、喜びのメッセージが届きましたので紹介いたします。
遊具の整備事業
(人吉市 ひまわり保育園)
(熊本市 帯山校区5町内自治会)
火の国杯争奪競技別大会
(熊本市 熊本障害者スポーツ・文化協会)
6月の一斉清掃の日、公園に児童から高齢
者まで80人ほど集まった時にテントを披露し、
全員揃って記念撮影をしました。11 月の防
この
「火の国杯争奪競技別大会」
は、
九州各県の選手が、
車椅子バスケットボールやアーチェリー、
グランドソフト
ボール、
サウンドテーブルテニス、
卓球等の各競技を通し
てスポーツの楽しさを体験し、競技力の向上を図るとと
もに、
障がい者に対する理解を深めることを目的に、
各障
がい者団体と連携して開催しています。競技にかけるひ
たむきな姿は、
多くの人々に感動と勇気を与えています。
災訓練、12 月の餅つき大会の時に雨が降るこ
ともあり、
「やっぱり助かるね!」の声が聞か
れました。今後の活動に利用させていただき
ます。
地域の福祉活動の取り組みを紹介します
副会長・吉田隆三さん
竹田市社協久住支所長
水野匡也さん
▼
Vol.37
防災活動訓練用テントの整備
とび箱7段、跳べるかな∼。待ちに待ったとび箱が届
いたとき、園児がとび箱を取り囲みました。よほど嬉し
かったのでしょう。カラフルな 7 段のとび箱、みんなう
まく跳べるかな。ほかにも真新しい鉄棒などもありまし
た。早くも運動会への挑戦意欲を見せています。運動会
での子ども達の張り切りが期待できます!ありがとうご
ざいました。
ました。
▲電話でのニーズ把握を実習する
参加者(6╱21)
〒860-0842 熊本市中央区南千反畑町3番7号 熊本県総合福祉センター内
TEL.096-354-3993 FAX.096-353-4566 E-mail [email protected]
web http://www10.ocn.ne.jp/~akaihane/
厚労省・田中浩之さん
市町村社協新任職員研修会
共同募金の多くは、地域の福祉活動に活かされています。その一部を紹介いたします。
(詳しくは「はねっと」でご覧ください。http://hanett.akaihane.or.jp/hanett/pub/home.do)
親子ふれあい事業
おせち料理配布事業
福祉運動会の開催
(玉名市社協)
(益城町社協)
(南阿蘇村社協)
6月27日・28日開催
27 日(木)
・28 日(金)
、
6 月人吉市総合福祉センター
で「市町村社協新任職員研修
会」を開催。16 人の参加者は、
人吉市社協が取り組む
「買い物
支援センター」と「安心生活応
援団」の事業説明を聞いた後、
町内単位で開催する「小地域
ネットワーク活動推進会議」
に 人吉市社協 事務局長
速永同志子さんによる講義
参加しました。
子育て中の両親に、赤ちゃんとのコミュニ
ひとり暮らしの高齢者や高齢世帯のうち、
婦人会や身障者協会、
老人会、
保育園などの協力
ケーションの方法としてベビーマッサージを
体験してもらい、親子のふれあいを学んでも
お正月を家族と迎えられない世帯に対し、民
生委員を通して、おせち料理やお餅を配布し
により、
親睦と健康増進を目的に毎年開催していま
す。スポーツを通じて高齢者や障がい者への理解
らう取り組みをしています。
ています。
を深め、
一日楽しく汗を流していただいています。
Vol.37
INFORMATION
福祉のお知らせ
第7回
火の国ボランティア
フェスティバル八代
平成25年10月5∼6日開催
10 ボランティアフェスティバル八代」が八代地域
月5日 ( 土 )・6日 ( 日 ) の両日、「第7回火の国
で開催されます。この催しは「第 14 回全国ボランティ
アフェスティバル火の国くまもと大会」を契機にス
タート。県内における地域ボランティア活動のより一
層の振興を図るため、毎年ボランティア活動啓発のメ
イン行事として各地域の持ち回りで開催されます。
今回は、八代市厚生会館をメイン会場に、講演会や分
科会に加え、パネル展示や物産販売ブースも設けられ
ます。詳細は、ボランティアセンターのホームページ
でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
熊本県・荒尾市総合防災訓練
平成25年9月1日開催!
9 尾市総合防災訓練における荒尾市災害ボ
月1日 ( 日 )、荒尾競馬場跡地で熊本県・荒
ランティアセンター設置訓練が実施されます。
当日は、想定被災地となる荒尾市社協が災害ボ
ラ ン テ ィ ア セ ン タ ー を 設 置 し、荒 尾・玉 名 ブ
ロック管内の市町社協や県社協と連携して、ボ
ランティアの受付から活動への送り出しまで
の訓練を実施します。ぜひご見学ください。
福祉人材合同選考会
福祉のお仕事就職面接会
(介護就職デイ)
平成25年11月開催
福祉人材合同選考会(介護就職デイ)
11月12日(火) 全日空ホテルニュースカイ
福祉のお仕事就職面接会(介護就職デイ)
11月中旬 県内各地域のハローワーク他
第6回火の国ボランティアフェスティバル荒玉での引継式
熊本県ボランティアセンター
寄付御礼
検索
福祉の職場に就職希望の方、福祉の仕事に関心のある方
はどなたでも参加できます。
[お問い合わせ]
福祉人材・研修センター TEL.096-322-8077
社会福祉のためにと、多額のご寄付をいただきました。ここに深く感謝申しあげます。
ご芳志に沿うよう、今後とも社会福祉事業の推進に努めて参ります。
受付〈平成25年3月6日〉
株式会社 テレビ熊本 様
〈平成25年3月26日〉
社団法人 熊本県庁友会 様
〈平成25年7月8日〉
株式会社 熊本ハローデイ 様
226,000
Vol.37
Vol.37
県社協の事業案内
県民が支えあい、だれもがその人らしく、安心していきいきと暮らせる福祉社会づくり
ビデオライブラリーのご案内
37
Vol.
2013
読んで参画!福祉の総合情報誌
あなたの身の回りで
見守り隊
心配ごとはありませんか。
社協は福祉のまちづくりの中心的な存在。
社会福祉協議会
行政や民生委員、地域のボランティア、
行動宣言とアクションプラン
ΝΡΟなどと連携し、
∼今、
社協は何をすべきか
支援を必要とする人に
寄り添う活動を続けています。
社協・生活支援活動強化方針
特集
県ボランティアセンターでは、ボランティア活
動や福祉教育、高齢者福祉等に関するビデオやD
VDの無料貸し出しを行っています。どなたで
もご利用できます。地域での研修や各事業所で
の職場内研修などにご活用ください。
ご利用の際は、タイトル
や内容を、下記ホームペー
ジ で 検 索 し て く だ さ い。
(1回に5本以内、最長 1 週
間まで借りられます)
熊本県ボランティアセンター
お問い
合わせ
TEL.096-324-5436(直通)
FAX.096-324-5427
経営相談をご活用ください
相談は無料です
毎月 1 回 ( 定例日 )、専門の相談員が社会福祉
法人や社会福祉施設からの経営相談に応じてい
ます。また、緊急な場合は、電話やメールでの迅
速な対応も可能です。ぜひ、
ご活用ください。
来所相談日 (※予約が必要です )
■社会保険労務士 第1月曜日 13時30分∼
■公認会計士
第2火曜日 13時00分∼
■弁護士
第3火曜日 13時30分∼
お問い
合わせ
行政
検索
TEL.096-324-5462(直通)
FAX.096-355-5440
社協
福祉の仕事
社協
日曜相談 開設中
ご存じ
ですか?
福祉サービスに関する
苦情解決制度
福祉サービスに関する苦情や相談は、事業所
内にある苦情解決委員会で受け付けています。
しかし、解決できなかったり、直接、言いにくい
場合は、
「熊本県福祉サービス運営適正化委員会」
へお気軽にご相談ください。利用者本人や家
族、
代理の方でも相談できます。
相談は無料です・秘密は守ります
午前9時∼午後5時まで
お問い
合わせ
TEL.096-324-5471(専用)
FAX.096-324-5456
地域福祉権利擁護事業が、
日常の困りごとをお手伝い
ご 利 用
できる方
認知症・知的障がい・精神障がいな
どにより、判断能力が低下しておら
れる方で、日常生活に不安のある方
などです。
サービス
の
主な内容
■福祉サービスが安心して利用でき
るようにお手伝いします。
■毎日の暮らしに欠かせないお金の
出し入れをお手伝いします。
■大切な通帳・印鑑・証書などを、
安全な場所でお預かりします。
利 用 料
お問い
合わせ
1回 1時間あたり900 円程度です。
(お住まいの市町村によって異なります)
TEL.096-324-5474(直通)
※またはお住まいの市町村社会福祉協議会まで
福祉人材・研修センターでは、
平日
(月∼金)
の
利用ができない方のために、毎月第1日曜日(1
月と 8 月は第3日曜日)に相談日を開設してい
ます。ぜひご活用ください。
主
な ①福祉の職場への就職を考えている
相談内容 ②福祉の仕事を詳しく知りたい
③専門資格の取得法等を知りたい
④職場からの求人情報を知りたい
開 設 日
社会福祉法人 熊本県社会福祉協議会
この情報誌は赤い羽根共同募金の配分を受けて発行しています。
また、リサイクルの主旨を尊重して再生紙を使用しています。
【2013年9月∼11月】
9月1日・10月6日・11月3日
開設時間
午前9時∼午後5時
お問い
合わせ
TEL.096-322-8077(直通)
FAX.096-324-5464
社会福祉法人
熊本県社会福祉協議会
〒860-0842 熊本市中央区南千反畑町3番7号 熊本県総合福祉センター内
TEL.096-324-5454 FAX.096-355-5440
web http://www.fukushi-kumamoto.or.jp
●発行:平成25年7月31日
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