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Modern Data Center White Paper l Dell EMC

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Modern Data Center White Paper l Dell EMC
モダン データセンターの
台頭
1
企業によるエンタープライ
ズ アプリケーション関連
のインフラストラクチャへ
の投資は大幅に増加し、
近年、最大2.7兆ドルに達
しました。
変革の時代の到来
過去15年間、ITは、予想どおり大きな発展を遂げています。
企業は、重要なビジネス プロセスを自動化するため
に、Oracle、Microsoft、SAPなど、定評のあるソフトウェア ベ
ンダー製のパッケージ アプリケーションを実装してきまし
た。IT部門はそのたびに長い時間を費やし、そのようなアプリ
ケーションの実行に必要なインフラストラクチャを構築、管理
してきました。同時に、ビジネス全体で、保証済みの事前定義
されたサービス レベルを実現するために必要なスキルを 開
発してきました。
デジタル ビジネスの収益源を獲得し、機能性に優れた製品
を開発して、お客様が求める利用環境の大幅な改善を実現
するには、企業とそのIT部門は飛躍的な変革を遂げる必要
があります。
企業は、自動化のために大規模なエンタープライズ アプリケ
ーションを実行するだけでなく、コンシューマー グレードのモ
バイル アプリケーションや組み込みソフトウェアを継続的に
開発し、製品、サービス、社会とのエンゲージメントを変革す
る必要もあります。
その結果、企業によるエンタープライズ アプリケーション関
連のインフラストラクチャへの投資が大幅に増加し、近年、最
大2.7兆ドルに達しました。
これらはすべて必要なことですが、コストの削減や、古いアプ
リケーションと、それらが稼働するインフラストラクチャのパフ
ォーマンス改善にも同時に取り組まなければなりません。
しかし、この状況に変化が起こっています。
イノベーションと最適化という両方の目標を達成する唯一の
方法は、ITサービスの提供に使用するテクノロジーを 変革す
ることです。
モバイル デバイス、クラウド コンピューティング、ソーシャル メ
ディア、モノのインターネットなどの破壊的な力によって、アプリ
ケーションの構築、導入、利用の方法が大きく変化しました。
企業においてアプリケーションが果たす役割も急激に変わ
りました。
大規模なパッケージ アプリケーションの維持を中心に構築
されたITモデルでは、現状のアプリケーションの実態に適合
しません。
この出発点になるのが、SAPやMicrosoftに代表される、古い
自動化ソフトウェア パッケージの実行にかかわるコストや工
数の抑制です。これによりIT部門は、人員と予算のリソース
を、より革新的なビジネス領域(変化を続けるモバイル環境、
データ分析の改善、製品とサービスのイノベーションの推進)
を実現するために投資できます。
2
複雑な一連の優先事項
「最適化とイノベーション」を両立するパラダイムにおいて、ITエグゼクティブ
は、複雑な一連の優先事項に直面します。
最初の優先事項は、エンタープライズ アプリケーションの運用コストを削
減する対象と、時期、方法の的確な把握です。ここで重要なのは、マネージ
ド サービス プロバイダーまたはパブリック クラウドを使用してオフ プレミ
スで提供したほうがよいワークロードと、オン プレミスのインフラストラクチ
ャ プラットフォームを使用し続けたほうがよいワークロードの見極めです。
2番目の一連の優先事項は、事業部がITリソースに簡単にアクセスできる
ようにし、サービスの変革、新しい収益源の創出、市場での差別化の確立
を可能にすることです。これを行うには、開発者がオン プレミスで作業する
場合でも、オフ プレミスで作業する場合でも、新しいアプリケーション開発
のサポートが必要です。
さらに、これらの新しいクラウド ベースのアプリケーションが成熟して、その
数が増え、本質的に、より戦略的な役割を果たすようになると、CIOはそれ
らをオン プレミスに戻す必要があるかを判断して、ビジネスの観点からそ
のタイミングを決める必要があります。
ITエグゼクティブのジレンマ
コア ビジネス アプリケーションのリソースを確保しながら、できる限り迅速
にモダナイズする中で生じるストレスは、多くの企業にとっての課題です。
これら両方を実現するには、組織全体で大幅な変革を実行しなければな
りません。ITリーダーはそれに気づいています。これには、オン プレミスと
オフ プレミスのインフラストラクチャ投資の再評価から、人員とスキル トレ
ーニングの変更、基幹業務、最高デジタル責任者と最高マーケティング責
任者のコラボレーションへの関わりの増大、ITaaS(サービスとしてのIT)の
実現に対する関与の強化まで、さまざまな変革を伴います。
ほとんどの場合、これまでこのような取り組みを行ったことがないため、多
くの組織が、できる限り効果的に変革を進めるためのガイダンスを求めて
います。
3
モダン データセンターは、インフラストラクチャの起点
優先事項が相容れないことはよくありますが、それを解決す
るための第一歩は、ITの基盤となるインフラストラクチャ コン
ポーネントがモダナイズされること、さらに言えば、モダン デ
ータセンターになることです。このための、最善、最速、かつリ
スクを最も回避できるアプローチは、コンバージド インフラス
トラクチャ プラットフォームの活用です。
トウェアのコンポーネントを別々に購入し、導入、構成、管理す
るための時間とコストを削減し、IT投資のタイム トゥ バリュー
を短縮します。また、第3のプラットフォーム対応のテクノロジ
ー(フラッシュ、スケールアウト、ソフトウェア デファインド、クラ
ウド対応のシステムなど)に基づいてコンバージド システムを
構築する必要もあります。
これまで、IT部門は独自のインフラストラクチャを構築し、ア
プリケーションを購入していましたが、現在ではますます、こう
したモデルの逆を目指すようになっています。ビジネスの差別
化を図るコア ビジネス アプリケーションを迅速に構築し、実
行できるだけでなく、次世代アプリケーションを導入するため
のプラットフォームにもなる、シンプルで導入しやすいインフラ
ストラクチャ プラットフォーム を求めています。
モダン データセンターになるために必要な次の重要なステ
ップは、事業部やアプリケーション所有者へのITサービスの
提供を自動化することです。IT部門は、適切に設計された
APIベースの管理/オーケストレーション ツールセットに基づ
いて構築されたセルフ サービスの操作環境をあらゆるレベ
ルで提供する必要があります。 これにより、開発チームやそ
の他のイノベーターにかかるITの負担を軽減することができ
ます。
コンバージド インフラストラクチャなら、この両方に対応でき
ます。コンバージド インフラストラクチャは、ハードウェアとソフ
4
ハイブリッド クラウドについて
ここで説明していることは、突き詰めると、シームレスかつ統合された方法で、
オン プレミスとオフ プレミスのワークロードを実行、移行、管理するハイブリッ
ド クラウド環境です。
しかし、ハイブリッド クラウド環境の適切な運用は、コンバージド プラットフォー
ムだけでは達成できません。真にハイブリッドな環境は、テクノロジーとIT運用
の変革を必要とします。つまり、ビジネスの価値を実現する人員とプロセスも、モ
デルに適応する必要があります。
スキルとプロセスを更新し、モダン データセンターの優先事項に適合するの
は、一般に、データセンターのモダナイゼーションにおいて最も困難なステップ
となります。多くの場合、(幅広い内部インフラストラクチャ投資と変革で)自身を
変革することを選択しますが、新たなビジネス イノベーションの推進に向けて、
人的資源の再配置を選択することもあります。
この一環として多くの組織は、従来のアプリケーションを、
エンタープライズSLAを保証できるエンタープライズ クラスのパブリック クラウ
ドに移行することを決断します。その後、これらのアプリケーションの管理に使
用されていた人的資源(IT部門内部の人員とスキルセット)への投資を、ビジネ
ス バリューを直接推進する、より革新的なプロジェクトに移行します。独自の
データセンターをモダナイズしても、ワークロードをマネージド プロバイダーに
移動しても、あるいはその両方を実施しても、お客様は、あらゆるシナリオに対
応可能なクラス最高のソリューションを保有するベンダー パートナーが必要
です。
Dell EMCは、ハードウ
ェア、ソフトウェア、サービ
スを組み合わせ、わず
か28日で、ハイブリッド
クラウド サービスから
ビジネス メリットを得る
ことができるEnterprise
Hybrid Cloudソリューシ
ョンを作成しました。
多くの場合、この変革に向けて段階的にアプローチします。これは、インフラス
トラクチャのモダナイズから始まります。その後、ITサービスを自動化し、段階
的に、人員、プロセスを変革することで、開発者の新しい要求とビジネス モデ
ルをサポートします。すべてのプロセスを同時に急進的に開始し、できるだけ迅
速な変革を望む場合もあります。
急進的アプローチを促進するために、Dell EMCは、ハードウェア、ソフトウェア、
サービスを組み合わせ、わずか28日で、ハイブリッド クラウド サービスからビ
ジネス メリットを得ることができるEnterprise Hybrid Cloudソリューションを作
成しました。
企業の決断が段階的なアプローチなのか、急進的なソリューションの一環と
してのアプローチなのかにかかわらず、モダン データセンターの変革により、エ
ンタープライズ アプリケーションを最適化しながらイノベーションに投資すると
いう、相反するITの優先事項をより簡単に両立できます。つまり、CIO(最高情
報責任者)のジレンマを解消することができます。
モダンを実現
データ センターのモダナイズ化を開始するための効率性と有効性が最も高い
のが、コンバージド インフラストラクチャ プラットフォームです。オール イン ワ
ン ストレージ、コンピューティング/ネットワーク プラットフォームは、コンポーネ
ントごとに構築を進める従来のITプロセスを、シンプル化、高速化し、大幅に変
革します。
5
● アプリケーションのデ
リバリを5倍に高速化
● 新規サービスの提供
を4倍に高速化
● ダウンタイムを約96%
削減
● システムの維持に費
やされる時間を40%
以上削減
ブロック、ラック、アプライアンス:1つの
サイズですべてに対応できない
昨年、Dell EMCは、モダナイゼーションへの移行を行う幅広い組織をサポートす
る戦略を策定しました。この戦略は、コンバージド アプローチを3つの基本シス
テム(ブロック、ラック、アプリケーション)に集約したものです。
Dell EMCは、2009年に、Vblock Systemで、コンバージド インフラストラクチャ市
場の先駆けとなりました。Dell EMCが、今では、個別のサーバー、ネットワーク、
ストレージのシステムに構築されたブロック アーキテクチャの市場をリードする
企業であることに議論の余地はありません。
2015年に、Dell EMCは業界標準のサーバー、ソフトウェア デファインド ストレー
ジ、コンピューティング テクノロジー上に構築されるラック スケールのシステムを
発表しました。コンバージド ラック システムは、従来と次世代両方のクラウド ネ
イティブ アプリケーションにおいて、汎用ワークロード向けのエンタープライズ/
サービス プロバイダー スケールの要件をサポートします。
その後すぐに、Dell EMCは、コンパクトな2Uのフォーム ファクターで完全な仮想
インフラストラクチャ環境を実現する、ハイパー コンバージド アプライアンスを
発表しました。これらのコンパクトなユニットは、多数のノードに拡張でき、小規模
企業から中堅企業に加えて、リモート オフィス、支社のチームで最も必要とされ
る拡張設計向けのモジュール アプローチを重視しています。
モダンに不可欠な要素:スピード、効率
性、俊敏性、高パフォーマンス
経験的に、Dell EMCのコンバージド ブロック、ラック、アプライアンス ファミリー
は、それらを利用するビジネスに、非常に大きな価値をもたらすことが分かって
います。コンバージド システムを利用する人員は、05倍の速さでアプリケーショ
ンをデリバリし、4倍の速さで、新しいサービスを提供します。また、ダウンタイム
を96%削減し、基本的な「システム維持」タスクに費やされる時間を40%以上削減
します。この種のコストと時間の節約は、モダン データセンターの運用には不可
欠です。日常のエンタープライズ アプリケーションをサポートできるモダン デー
タセンターは、第3のプラットフォームとクラウド ネイティブなアプリケーション開
発のより高い拡張性と反復性の要件にも対応できます。
これは、コンバージド インフラストラクチャさえあれば、そのような節約と成果を
もたらすというわけではありません。IT部門は、ビジネス要件に合わせてインフラ
ストラクチャに投資する必要があります。次の典型的なDell EMCのお客様の意
見は、このようなモダン データセンターのビジネス要件を、的確に表しています。
「絶えず変化する環境の中で新しいセールス チャンスをつかむこと
ができるよう、俊敏性を高めたいと考えています。
何をするにしても、コストとスピードの観点で、
できる限り効率的に実行する必要があります。今日では、すべてにおいて
スピードが重要になります。すべてを迅速に導入する必要があるだけでなく、
導入したものは高パフォーマンスである必要があります」
コンバージド インフラストラクチャ プラットフォームは、これらの基本的なモダン
ビジネスの要件を満たします。
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4つの柱
モダン データセンターを詳しく見てみましょう。モダン データセンターを介してビ
ジネス成果を上げるためには、4つの基本的な柱、つまり属性が必要になります。
●
フラッシュ ベース
●
スケールアウト
●
ソフトウェア デファインド
●
クラウド対応
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フラッシュの重要性
ここ何年かの間に低レーテンシーのデータ パフォーマンスに対するニーズ
が高まってきましたが、ストレージ管理者は、許容されるレスポンス タイムで、
急速に増加する高パフォーマンス ワークロードに十分なIOPSを提供すると
いう単純な理由のために、ストレージ ソリューションのスピンドル数を増やし
てレーテンシーの問題を解決しなければなりませんでした。
フラッシュ テクノロジーは、IOPSを向上させるのに必要なドライブ数を減らす
ことで、一貫性のある予測可能な低レーテンシーのパフォーマンスを実現す
るコストを大幅に削減します。日常のストレージ サービスを提供するために
必要な、フロア面積、消費電力、冷却を大幅に削減する一方で、あらゆる人が
期待する、非常に高速なデジタル運用環境を実現します。さらに、フラッシュ
の価格は低下し、機能は向上しており、フラッシュ ドライブの容量効率性も向
上し始めたことから、その経済性は転換点に近づきました。
スケールアウトを選ぶ理由
ビジネス データおよび容量の要件は増大していますが、スケールアウト アー
キテクチャ設計を採用することで、IT部門はシステム導入の初期コストを抑え
ることができます。さらに、要件の増加に伴い、インフラストラクチャをスケール
アウトするために、モジュラー アプローチをとることができます。これらのシス
テムを単一のマネージド スケールアウト システムとして拡張するように設計す
ることで、IT部門は膨大な容量を少ないリソースで効率的に管理することが
できます。これは、増加が続くワークロードと、短いタイム フレームでサービス
を反復し、拡張するニーズに対応する際に、重要になります。
ソフトウェア デファインドの重要性
IT部門は、情報とアプリ
ケーションをオン プレミ
スとオフ プレミスの両
方で展開および管理で
きる必要があります。ま
た同様に、ビジネスの要
求に応じ、それらのワー
クロードをオン プレミス
とオフ プレミスの間で
移動する柔軟性も備え
ている必要があります。
ソフトウェアのおかげで、インフラストラクチャ システムは、単一の柔軟なリソ
ース プールとして管理されるようになりました。これにより、IT部門は、モダン
アーキテクトが「コードとしてのインフラストラクチャ」と呼ぶ方法で、インフラス
トラクチャの膨大な容量を管理できるようになります。この新しいソフトウェア
デファインド モデルは、ITサービスの構成と導入を自動化して、ビジネス アジ
リティーを高め、より柔軟でプログラム可能なアプローチでデータ サービスを
管理します。このことは、標準のIT運用を最適化し、イノベーションに必要なリ
ソースの増強に注力するために重要です。
クラウド対応の重要性
最後になりますが、クラウド対応のインフラストラクチャは、モダン データセン
ターにとってとても重要です。今日の「最適化とイノベーション」環境では、イン
フラストラクチャ サービスは、ポリシー ベースの方法論により、提供される必
要があります。真の俊敏性、スピード、効率性を達成するために、これらのポ
リシーを、データセンターを超えて拡張する必要があります。IT部門は、情報
とアプリケーションをオン プレミスとオフ プレミスの両方で展開および管理
できる必要があります。また同様に、ビジネスの要求に応じ、それらのワーク
ロードをオン プレミスとオフ プレミスの間で移動する柔軟性も備えている必
要があります。
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すべてのレベルでの信頼性
最後に、お客様は、利用するシステムと、取引するベンダーを信頼できる必要が
あります。Dell EMCは、クラス最高水準のモダン データセンター プラットフォー
ムを実現し、RSAと Dell EMCのデータ保護ポートフォリオのおかげで、 ローカ
ルとリモートのデータ保護を使用し、情報セキュリティとガバナンス も確保でき
ます。
受賞歴を誇るDell EMCのグローバル サービス組織は、高品質の成果とリアル
タイムのサポートで極めて高い評判を得ています。多くの組織が直面するモダ
ン データセンターとデジタル ビジネスの変革における不確実性を考えると、こ
れらのスキルとサービスには安定した需要があり、Dell EMCを多くの競合他社
から差別化する要因になっています。
すべてを自動化:実行あるのみ
データセンター インフラストラクチャをモダナイズする計画を立てたら、次のステ
ップでは、すべてを自動化します。予測可能かつ反復可能なステップで実行され
るすべての手動プロセスを、ITスタックのすべてにわたる、管理ツールとオーケ
ストレーション ツールを使用して徹底的に排除する必要があります。
EMC ViPR ControllerおよびSRMは、ストレージ アレイAPIを使用して、異機種
混在ストレージ システムの構成、導入、異機種混在ストレージの継続的な運
用を統合および自動化することにより、日常的なストレージ運用を大幅に簡素
化し、そのコストを削減します。
VMware vRealize、OpenStack、その他のクラウドM&Oソフトウェア レイヤーは、
すべてのインフラストラクチャ サービスの提供を自動化し、ITリソースの利用者
にセルフ サービスの操作環境を提供します。その後、これらのツール、またはさ
らに高いレベルのソフトウェアを使用し、サービス カタログを構築して管理する
ことができます。
フル スケールの自動化は、今日のIT提供において最も革新的な変化と言えま
す。フル スケールの自動化は、サービス提供を迅速化し、予測可能な成果を保
証することで、企業による俊敏性向上を少ないリスクで可能にするだけでなく、
人的資源の負担を軽減し、より価値の高いプロジェクトへの集中を実現します。
また、他者とコラボレーションする創造的なマインドを促進することで、ビジネス
の変革を支援します。
ITサービス、人員、プロセスの総合的
変革
フル スケールの自動化プロセスが実装されると、フル スケールのIT変革に
進むことができます。さらに、ハードウェアとソフトウェアのアプローチを使用し
て、ITサービスをモダナイズおよび自動化することで、さまざまなCIOの優先事
項に対応する、非常に安定したハイブリッド クラウドの運用環境を実現します。
その一方で、IT部門自体は、ビジネス上の成果を実現するために、人員とプロ
セスを継続的に変革する必要があります。
IT部門自体は、人員とプ
ロセスを継続的に変革
し、ビジネス上の成果を実
現する必要があります。
ここまでに説明してきたように、ITaaS(サービスとしてのIT)では、モダン データ
センターのプラットフォームを採用し、広範な自動化の機能をその上に階層化
します。その本当の目的は、ビジネスに利用するIT本番環境の最適化です。Dell
EMCのお客様、つまりDell EMCが対応するITチームは、外部のシャドウITサー
ビス プロバイダーと競合し、勝利しようとするならば、自身がサービス プロバイ
ダーのように機能し、同様の使いやすさ、サービスの速度、シームレスな拡張性
で、拡大する要件をサポートする必要があります。Dell EMCは、現在と将来に
わたり、IT部門が、これらの機能を装備できるようにツールとトレーニングを提
供します。
9
支援する方法
これらの変化を通じて、ITを変革し、将来に備えるお客様を支援するために、Dell EMCは、一連の広範なグローバル サービスの
機能を提供します。グローバル サービスは、データセンターのモダナイゼーション、大規模な自動化、総合的IT変革を、ビジネスへ
のリスクを最小限にしながら達成することを重視しています。次のサービスが提供されます。
● データセンターの統合と移行
Dell EMCグローバル サービスは、この数年間、数千もの
移行/統合プロジェクトを実施し、インフラストラクチャとア
ーキテクチャ プラットフォームのモダナイズから、データセ
ンター自体の統合や最適化に至るまで、あらゆる作業を
行ってきました。
● IT組織とプロセスの設計
● ハイブリッド クラウド インフラストラクチャ
Dell EMCグローバル サービスは、サービス重視のIT組
織を運営するのに必要なプロセス、組織、役割、スキル、
トレーニングを定義するお客様に、ガイダンスを提供しま
す。Dell EMCのサービス重視の運用モデル フレームワ
ークを利用することで、お客様は、関連するサービス レ
ベルと消費ベースの価格設定でユーザーにプロビジョニ
ング サービスを迅速に提供できます。
これには、ハイブリッド クラウド コンピューティング プラッ
トフォームを計画、導入、拡張、管理し、社内外のソースの
ITサービス ブローカーを開始するお客様を支援する幅広
いサービスがあります。
モダナイゼーションの現状について言えば、Dell EMCが
対応する企業のほとんどが、取引のために支出をしてい
るか変革のために支出をしており、一部の企業はそれら
を同時に行っています。
● アプリケーション モダナイゼーション
Dell EMCグローバル サービスは、モダン インフラストラク
チャあるいはクラウド モデルに移行すべきアプリケーショ
ン、新しいアプリケーションを構築するタイミング、アプリケ
ーションのプラットフォーム移行、破棄または保持のタイミ
ングを定義することで、アプリケーションの変革を分析お
よび実施するお客様を支援します。これには、新しいクラ
ウド ネイティブなアプリケーションの構築、ソフトウェア開
発のライフサイクルを短縮するためのDevOpsと自動化の
採用などがあります。Dell EMCが提供するアプリケーショ
ン ポートフォリオ分析の自動化アプローチは、類似のサ
ービスに比べ、50%速く、リソースの使用率が75%少なくて
すみます。Dell EMCの実証済み方法論により、お客様は、
ビジネスを停止させることなく、アプリケーションをモダナイ
ズされた環境に迅速に移行することができます。
取引のために支出をしているお客様は、従来の環境を
維持するために、必要な分だけをジャスト イン タイムで
購入します。変革のために支出をしているお客様は、既
存のITシステムをハイブリッド クラウド モデルに移行す
るか、新しいデジタル アプリケーションを構築、導入する
かで、ビジネスを実行する方法を変革しています。
いずれのシナリオでも、その目的は、フラッシュ、スケール
アウト、ソフトウェア デファインド、クラウド対応、その他の
信頼性の高いテクノロジーをベースにするモダン データ
センターです。これらのフォーカス領域全体で、Dell EMC
は、イノベーションに巨額の投資をし、お客様が目指す方
向に適合するために、Dell EMCのポートフォリオを変革
しています。
最適な組み合わせのテクノロジー、高い評価を受けてい
るカスタマー サービス、テクノロジー パートナーとサービ
ス パートナーの業界でも有数な幅広いエコシステムを
通じて、Dell EMCは、お客様のコスト削減、俊敏性向上、
リスク回避、デジタル ビジネスのイノベーションを推進す
るのに必要な、傑出したツール、スキル、人員を提供して
います。
モダナイズされたハイブリッド クラウドの導入がデジタル
トランスフォーメーションを加速させるのに役立っている
というお客様の声がますます増えています。ほぼ1,000人
のITエグゼクティブを対象にした最近のIDG調査による
と、モダナイズされたハイブリッド クラウドに移行した組
織は、一般的なIT支出を、およそ24%を節約したことを示
しています。エグゼクティブは、その後、節約分のほぼ半
分(約40%)を新しい価値の取り組みに再配置できるよう
になり、その結果、モダナイゼーションが遅れている同業
者に比べ、デジタル ビジネスの目的を達成する可能性
が3倍以上になりました。
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モダン データセンターへの移行
このすべては、ビジネス チームとITチームが変革のプロセスに向かう物語の、ほ
んの始まりに過ぎません。アプリケーションパラダイムは急激な進化を続け、その
過程には、新しいスキル、ツール、リソースが関与します。変革には、人間の創造
性とイノベーションのように持続的で、終わりはありません。しかし、始まりはあり
ます。そして、それがモダン データセンターなのです。
EMC2、EMC、EMCのロゴ、RSA、VmWare ViPR、Vblock、vRealize, のロゴは、EMC Corporationの登録商標または商標です。その他のすべての名称ならびに製品についての商
標は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。 © Copyright 2016 EMC Corporation. All rights reserved.(不許複製・禁無断転載)Published in the USA.
Whitepaper, H15262 08/16
EMC Corporationは、この資料に記載される情報が、発行日時点で正確であるとみなしています。この情報は予告なく変更されることがあります。
EMCのプライバシー ポリシーをご参照ください。
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