Comments
Description
Transcript
ライフライン途絶時における庁舎の機能確保について
資料2(6) ライフライン途絶時における庁舎の機能確保について 現在の自立期間の設定の考え方 『官庁施設の総合耐震計画基準』に基づき、自立期間を設定した上で、ライ フライン途絶時の設備機能を確保している。 【災害応急対策活動を行う施設の場合】 電力 給水 【基準】 ○自家発電設備を設置する場合の容量、 連続運転可能時間及び燃料備蓄量に ついては、甲類及び乙類の分類に応じ て決定する。 【基準】 ○大地震動後のライフラインの途絶に備 え、施設の果たすべき機能に応じて必 要とされる飲料用水及び雑用水を相 当期間分確保する。 【解説】 <燃料備蓄量> • 甲類は商用電源復旧時間、燃料補給時間 の短い方の時間で、想定困難な場合は72時 間程度 • 乙類は10時間程度 【解説】 <確保水量> • 地域の交通情報や水供給事情等により決定 • 想定困難な場合は、 一般職員:1日分 災対職員:4日分 (都市人口200万人以下の場合) 排水 熱供給 【基準】 ○大地震動後も継続して使用される施 設においては、敷地外への放流が丌 能となった場合でも、相当期間の排水 機能を確保する。 【基準】 ○大地震動後も熱供給を要する対象室 を有する施設については、ライフライン が途絶した場合、その復旧が見込まれ るまでの相当期間に必要な熱源用エ ネルギーの量を確保する。 【解説】 <確保排水容量> • 地域の事情により決定 • 想定困難な場合は、 一般職員:1日分 災対職員:7日分 【解説】 <確保日数> • 供給再開期間、補給可能期間の短い方 • 想定困難な場合は、3日間程度以上 【基準】:『官庁施設の総合耐震計画基準』の抜粋 【解説】:『官庁施設の総合耐震計画基準及び同解説(平成8年版)』による 都市ガスの復旧状況 (日本ガス協会資料をもとに作成) 80 40 0 東日本大震災 阪神・淡路大震災 100 80 60 4月6日 40 4月5日 4月7日 4月6日 4月5日 20% 4月4日 30% 4月4日 40% 4月3日 4月2日 4月1日 3月31日 3月30日 3月29日 3月28日 3月27日 3月26日 3月25日 3月24日 3月23日 3月22日 3月21日 3月20日 3月19日 50% 4月3日 4月2日 4月1日 3月31日 3月30日 (東北電力資料をもとに作成) 3月29日 東北電力管内6県の電力復旧率 (関西電力及び東北電力資料をもとに作成) 3月28日 3月27日 3月26日 3月25日 3月24日 3月23日 3月22日 3月21日 3月18日 3月17日 3月16日 3月15日 60% 4月6日 4月7日 100 3月20日 電力の復旧状況 4月1日 4月2日 4月3日 4月4日 4月5日 (神戸市水道局及び厚生労働省資料をもとに作成) 3月27日 3月28日 3月29日 3月30日 3月31日 水道の復旧状況 3月23日 3月24日 3月25日 3月26日 0 3月19日 東日本大震災 の場合4月7日 3月18日 40 3月18日 3月19日 3月20日 3月21日 3月22日 東日本大震災 阪神・淡路大震災 3月17日 100 3月14日 東日本大震災 の場合4月7日 3月16日 30 3月13日 40 3月15日 70 3月12日 阪神・淡路大震災(関西電力管内) 3月14日 東日本大震災(東北電力管内) 3月11日 90 3月13日 50 電力復旧率(%) 60 3月12日 60 通水率(%) 27日後 26日後 25日後 24日後 23日後 22日後 21日後 20日後 19日後 18日後 17日後 16日後 15日後 14日後 13日後 12日後 11日後 10日後 9日後 8日後 7日後 6日後 5日後 4日後 100 3月13日 3月14日 3月15日 3月16日 3月17日 60 復旧率(%) 27日後 26日後 25日後 0% 3日後 阪神・淡路大震災との復旧状況の比較 3月11日 3月12日 27日後 26日後 25日後 24日後 0 2日後 20 24日後 20 23日後 22日後 21日後 20日後 20 23日後 22日後 21日後 20日後 19日後 19日後 18日後 17日後 16日後 15日後 14日後 13日後 12日後 11日後 10日後 9日後 8日後 7日後 6日後 5日後 10% 当日 10 1日後 80 18日後 17日後 16日後 15日後 14日後 13日後 12日後 11日後 10日後 9日後 8日後 7日後 6日後 5日後 4日後 3日後 80 4日後 3日後 都 市 ガ ス 2日後 1日後 道 2日後 1日後 水 電力復旧率(%) 力 水道復旧率(%) 電 ガス復旧率(%) 東日本大震災におけるライフライン復旧状況 【復旧状況】 • 津波被害が大きかった地域では、復旧時間が相対的に長期化する傾向にある。 津波被害の有無による復旧状況の違い 100% 90% 80% 70% 青森県 岩手県 秋田県 宮城県 山形県 福島県 100 80 60 郡山市 一関市 仙台市 いわき市 石巻市 陸前高田市 20 0 東日本大震災における水道事業者ごとの復旧状況 (日本水道協会資料をもとに作成) 東京ガス 東部ガス 京葉ガス 釜石ガス 仙台市ガス 石巻ガス 40 東日本大震災の 場合4月7日 20 0 東日本大震災における都市ガス事業者ごとの復旧状況 (日本ガス協会資料をもとに作成) 【対策の方向性】 地域ごとのライフライン復旧見込みを踏まえて、燃料等の備蓄量を適切に設定するととも に、復旧の長期化が想定される場合は外部からの補給を考慮する。