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平成27年度 東京グローバル10実施計画書 【様式1】

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平成27年度 東京グローバル10実施計画書 【様式1】
【様式1】
平成27年度
東京グローバル10実施計画書
学校名
校長名
東京都立 深川 高等学校
三 保
和 彦
公印
1
学校の教育目標
生徒一人一人の個性や希望、考え方を大切にし、
「生徒の自己実現を図る資質と能力と、バラ
ンスのとれた人間性」の育成を目指す。
そのため、次の4項目を目標として定め、自ら考えて行動し、志を高くもって社会に貢献す
ることができる資質・能力を育成することを推進する。
(1)自主的であること
(2)合理的であること
(3)積極的であること
(4)協調的であること
2
育てたい生徒像
グローバル化、少子・高齢化などの社会の変化に対応するため、課題解決能力と高いコミュニケ
ーション能力を身に付け、自ら学び、進んで行動する自立した人間の育成を図る。厳しい社会を生
き抜くという観点に立って、確かな学力と豊かな心と健やかな体を備えた生徒を育成する。
また、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会開催を踏まえ、オリンピック・パラリ
ンピック教育を推進するため、我が国と世界の国々の歴史・文化・習慣などを学び、交流すること
を通して異文化理解を深め、自主的かつ積極的に社会に貢献し、他人と協調しながら、合理的な考
察のもと社会を形成するリーダー的な資質・能力を有する生徒を育成する。
3 グローバル人材育成に係る重点目標
(1)東京グローバル10の指定(H27~H29 の3年間)を通して、グローバル人材(
「I thin
k」といえる人材)の育成を図るとともに、志の高い進路実現を目指し、学力の伸長と心身とも
に健全な生徒(主体的な学習者)を育成する。
(2)社会のニーズを把握するとともに異文化との交流を通して、生徒の外国語能力の向上と、将来
国際社会で活躍できる人材の育成を図る。
(3)これからの社会で必要な力及びオリンピック・パラリンピック教育(国際交流の推進、ボラン
ティア参加に向けた学習、体力・競技力向上に向けた取組など)を教育活動全体で育成する。
4 現状及び指定校としての取組
(1)英語授業の改善及び教員の指導力向上について
ア 現状
①週 56 時間分の授業を JET、ALT とのティームティーチング形式で行っている。その授業の中
で、JET、ALT に、スピーキングを担当してもらい生徒とのコミュニケーションを図っている。
また、ペア・ワークを取り入れ、自ら英語を学び、使おうとする態度を育成している。JET、ALT
には授業以外に、生徒のリポートの添削、授業評価を実施している。
②習熟度別授業は、総合英語、アドバンストライティング、異文化理解で実施している。また、
英語科の専門科目として、総合英語と異文化理解の授業を実施している。
生徒の英語力の測定として、英検の受検を行っている。
イ 指定校としての取組
①JET、ALT を活用した英語授業の改善及び効果的なティームティーチングとして、一年目は、
英語を通じてのコミュニケーション能力の育成のために、JET、ALT を活用した年間授業計画を
見直して、授業前に授業内容のミーティングを実施し、計画的な授業展開を行う。そして、生徒
1
のスピーチ活動の分野を充実させるとともに、英語を使用している人々の日常生活、習慣、文化
などについても題材として取り上げ、外国や我が国の生活や文化についての理解を深め、英語で
お互いのコミュニケーションがとれるように指導する。そのために、JET、ALT の授業では、オ
ールイングリッシュの授業を実施する。
授業以外の JET の活用として、休み時間や昼休み、放課後を利用した英語面接指導、英語クラ
ブの指導を実施する。昼休みには、生徒との昼食会を年間20回実施し、週1回英語クラブでの
指導を行う。その成果については、東京都教育委員会のグローバル人材育成に向けた取組の一貫
としてTOKYOガンダムプロジェクト2015で紹介する。
二年目には、JET、ALT とのティームティーチング形式による授業の割合を増加させ、生活や
文化について英語で話し合いができるように指導方法を工夫し、ディベート等ができるように指
導する。また、英語で考えをまとめ、英語で話し合うグループ・ワークも取り入れる。授業方法
や指導体制を工夫し、日本人教師の指導力の向上も目指す。
三年目では、生徒の学力データの推移の分析を行い、生徒の力の伸張度を確認する。また、JET、
ALT を活用した英語授業の改善及び効果的なティームティーチングについて、実践をまとめ、外
部に紹介する。
②習熟度別授業については現状を継続し、その効果について検証する。検証方法は、今までの英
語検定に加え、1学年全員に対して、Gtec の検定を3年間実施し、そのデータを分析することに
より行う。
③英語授業の改善及び教員の指導力向上の取組について、授業規律を保ち、予習を前提とした授
業を展開して、学習時間を増加させ、学力の伸長を図る。また、アクティブ・ラーニングを意識
した(発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習、グループディスカッション、ディベート、
グループワーク等)創意工夫に基づいた授業改善を3年間かけて推進する。授業以外に生徒が英
語に触れ合う機会を増やすため、図書館に洋書を購入整備し、洋書購読を推進する。また、授業
で使用するリスニング機器や教材の購入を行い、英語授業の改善及び教員の指導力向上を図る。
授業で配布するプリントについては、カラー印刷機を用いて効果的に活用する。
(2)国際理解教育の充実について
ア 現状
①海外語学研修を夏季休業日中にオーストラリアバイロンベイにて14日間実施している。定員
を30名とし、毎年40~50名の応募者がある。昨年度は、留学生を2名受け入れた。
②外国語コース講演会については、外国語コースの生徒を対象に講師を招いて年1回実施してい
る。3学年の総合的な学習の時間では、テーマ別の講座の中で「国際理解」の講座を設けている。
③外国語コースを対象に、英語合宿を1学年は11月に2学年については1月に、それぞれ2泊
3日で実施している。
イ 指定校としての取組
①海外語学研修については、英語の会話力向上を目指してさらに改善を加え、全体計画を見直し、
事前指導から事後指導まで計画的に実施する。留学生の受入れについては、受入体制を整備し、
留学検討委員会を中心に積極的に受け入れていく。特に日本文化を生徒が海外で紹介することが
できるように講師を活用した事前指導を行う。
②外国語コース講演会については、外部講師の選定、内容を再検討し、外国人留学生と交流をメ
インに他国の文化や言語について生徒が理解できるように、
「留学生が先生」を実施する。1年
目では、ゲームやアクティビティなどを通して、留学生の母国の暮らしや文化、言語を学ぶ。2
年目では、留学生とのディスカッションを通し、留学生の母国での問題についてワークショップ
形式で学ぶ。3年目では、留学生の講義を通して留学生が幅広く海外で得た経験について学ぶ。
③英語合宿については、プログラムの見直しを行い、英語のみでの生活や英語でのプレゼンテー
ション、ディスカッションを取り入れる。3学年の総合的な学習の時間の「国際理解」の講座で
2
は、年間3回以上の講演会を実施する。
(3)グローバル・リーダーの育成について
ア 現状
①英語以外の外国語科目として、自由選択講座としてドイツ語、フランス語、中国語を設置して
いる。部活動としては、中国研究部、FESS(Fukagawa English Speaking Society)部があ
る。
②生徒の海外留学は、次世代リーダーに3名、他の留学については、5名海外で学んでいる。
③スピーチコンテストには、都立高校生言葉の祭典弁論(英語)の部に参加している。
イ 指定校としての取組
①英語以外の外国語科目としては、引き続き自由選択講座としてドイツ語、フランス語、中国語
を設置し、異文化理解を深める。部活動としては、JETを活用し、中国研究部、FESS部の
活動を活発化し、各種コンテストへの参加を積極的にチャレンジさせる。また、全生徒に案内を
行い、東京グローバル・ユース・キャンプへの参加を促す。
②海外留学については、計画的に生徒への案内を行うと共に留学検討委員会が窓口となって生徒
や保護者からの相談や具体的な手続等についてもアドバイスを行い、留学中についても連絡を取
り合って、帰国後の対応についても留学生が困らないようフォローする。
③スピーチコンテストについては、3年間継続して代表を出す。
④海外大学進学希望者に対し、進路部、学年、英語科の協力を得て、進学指導を計画的に実施す
る。
⑤生徒会、部活動、有志を中心に3年間をかけて校内での案内の外国語表示や、ホームページの
英語バージョン、英語による学校案内を作成する。また、近隣の案内や防災地図についても3年
間をかけて外国語バージョンを作成し、近隣に配布する。
⑥グローバルリーダーの育成を行うために、英語科、外国語コース委員会、留学検討委員会の協
力を行い、海外語学研修の受講者の選考方法や英語合宿の運営、部活動、生徒会活動でのリーダ
ー育成を組織的に行い、校外でも活躍できる人材を育てていく。
(4)その他の取組
ア 現状
日本文化については、各教科、部活動で扱うに留まっている。
イ 指定校としての取組
①平成27年度日本の伝統・文化の良さを発信する能力・態度の育成事業に参加し、近隣の小学
校との連携を進め、JETとの文化交流を進めると共に本校の文化部の充実を図る。また、小学
校や中学校との連携を密に行う。
②音楽科で和楽器の指導として箏や三味線の授業を取り入れ、美術では日本画も扱うことにより、
日本の文化についても理解を深め、異文化交流を深めるための基礎作りを行う。
③生徒会を中心に地域のボランティアによる日本の伝統文化指導など、地域の教育力を活用した
教育活動を実施する。
5 期待される成果(達成目標)
(1)英語授業の改善及び教員の指導力向上について
本校授業における英語使用度はすでに 80%以上であるが、JET、ALT との共同授業の比率を
増やすことにより、生徒および日本人教員の英語使用頻度はさらに 5%~10%程度アップするこ
とが見込まれる。これにより、教わる側にとっても教える側にとっても能力のアップにつながる。
今年度予定されている JET の一名増員により達成される。来年度以降さらに非常勤教員の増員が
可能となれば、英語授業の改善が見込まれる。
3
また、年3回の校内研修の研究授業、研究協議を通して、本校の教員の指導力向上が図られる。
さらに本校の英語科の教員が東京都教職員研修センターの教科等・教育課題研修の専門性向上研
修の講師となり、本校での取組を全都に広げることができる。
本校の取組は、高校以外に江東区の中学校教科交流研究授業を本校で実施することにより中学
校にも紹介していく。
今回の取組により、JETの活用やALTの活用の望ましい姿を検証することができ、効率的
で効果的な英語授業の改善が図られる。また、習熟度別授業の効果についても検証することがで
きる。
(2)国際理解教育の充実について
国際理解教育や異文化理解教育を進めているが、今回の取組により、効果的な海外研修のプロ
グラムの見直し、留学のあり方の検討、海外からの留学生の受入の体制について、校内整備がで
きる。また、本校での取組を他校に紹介し、全都的に国際理解教育を進めることができる。
(3)グローバル・リーダーの育成について
本校の指定校としての英語授業改善、教員の指導力向上、国際理解教育の充実、異文化理解教
育の推進を通して、本校の生徒が外国語能力の向上と、将来国際社会で活躍できるためのリーダ
ーとなることができる能力の育成が図られる。また、オリンピック・パラリンピックを視野に入
れ、地域でも活躍できる人材の育成が図られる。
6
校内体制
校
長
企画調整会議
職 員 会 議
グローバル10PT
経営企画室長
経 営 企 画 室
外国語(英語)科
外国語コース委員会
4
留 学 検 討 委 員 会
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