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HP ProCurve Switch2800シリーズ インストレーション/ スタートアップ

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HP ProCurve Switch2800シリーズ インストレーション/ スタートアップ
HP ProCurve
Switch2
8
0
0シリーズ
インストレーション/
スタートアップ ガイド
www.hp.com/jp/procurve
HP ProCurve Switch2
8
0
0シリーズ
インストレーション/スタートアップガイド
! Copyright 2003 Hewlett - Packard Development
Company, L.P. All right reserved.
!日本ヒューレット・パッカード株式会社、2
006.All
rights reserved.
本書の内容は、将来予告なしに変更される場合があり
ます。
本書には所有権情報が含まれており、著作権により保
護されています。本書のいかなる部分についても、ヒ
ューレット・パッカード社の事前の承諾を得ずに複写、
複製したり、他の言語に翻訳したりすることを禁じま
す。
出版番号
59903
- 093JP
2006年11月
対象製品
HP ProCurve Switch 2824
HP ProCurve Switch 2848
(J 4903 A)
(J 4904 A)
商標表示
Windows NT!、Windows!、および MS Windows!
は米国における Microsoft Corporation の登録商標で
す。
免責条項
ヒューレット・パッカード社は、商品性と特定の目的
に対する適合性の暗黙の保証、およびそれ以外の任意
の要素を含めて、本書の内容に関していかなる保証も
与えるものではありません。ヒューレット・パッカー
ドは、本書に記載された内容の誤りに対して、また提
供物、性能、または本書の使用に関連した付随的また
は重大な損害に対して、一切の責任を負わないものと
します。
HP 製品およびサービスに対する保証については、当
該製品に付属の保証書に記載されています。本書のい
かなる内容も、新たな保証を追加するものではありま
せん。本書の内容につきましては万全を期しておりま
すが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に
対して、いかなる責任も負いかねますのでご了承くだ
さい。
ヒューレット・パッカードは、ヒューレット・パッカ
ードが提供しない機器のソフトウェアの使用または信
頼性に対して一切責任を負いません。
保証
製品に同梱のカスタマサポート/保証に関する小冊子
をご参照ください。
ご利用の HP 製品に適用できる個別の保証規約の書面
および交換用部品は、HP セールス担当者とサービス
オフィス、または認定販売代理店から入手いただけま
す。
目次
1.スイッチの概要
スイッチの前面 …………………………………………………………………………………1-2
ネットワーク ポート………………………………………………………………………1-2
LED …………………………………………………………………………………………1-3
LED Mode 選択ボタンおよびインジケータ LED………………………………………1-5
Reset ボタン ………………………………………………………………………………1-6
Clear ボタン…………………………………………………………………………………1-6
スイッチの背面 …………………………………………………………………………………1-7
コンソールポート …………………………………………………………………………1-7
電源コネクタ ………………………………………………………………………………1-7
スイッチの機能 …………………………………………………………………………………1-8
2.スイッチの設置
付属パーツ ………………………………………………………………………………………2-1
設置に関する安全対策 …………………………………………………………………………2-3
概要 …………………………………………………………………………………………2-3
設置に関する安全対策: …………………………………………………………………2-4
1.設置場所を準備する ……………………………………………………………………2-5
2.mini-GBIC の取り付けまたは取り外しを行う ………………………………………2-6
3.スイッチの Self Test が正常終了することを確認する………………………………2-8
LED の動作 ……………………………………………………………………………2-9
4.スイッチをマウントする………………………………………………………………2-10
ラックまたはキャビネットへのマウント…………………………………………2-10
Switch2848をラックにマウントする ………………………………………………2-11
Switch2824をラックにマウントする ………………………………………………2-12
水平面へのマウント…………………………………………………………………2-14
5.スイッチを電源に接続する……………………………………………………………2-14
6.ネットワーク ケーブルを接続する …………………………………………………2-15
RJ-45コネクタの接続/解除 ………………………………………………………2-15
mini-GBIC へのケーブル接続 ………………………………………………………2-15
7.(オプション)スイッチに冗長電源を接続する……………………………………2-16
8.(オプション)コンソールをスイッチに接続する…………………………………2-19
ターミナルの設定……………………………………………………………………2-19
コンソールへの直接アクセス………………………………………………………2-20
ネットワークトポロジの例……………………………………………………………………2-21
デスクトップスイッチとして……………………………………………………………2-21
セグメント スイッチとして ……………………………………………………………2-22
バックボーン スイッチへの接続 ………………………………………………………2-23
スイッチのスタック………………………………………………………………………2-24
冗長トポロジのスイッチ…………………………………………………………………2-25
1
3.スイッチの設定
推奨される最小設定 ………………………………………………………………………3-1
[Console Setup]画面の使用 ………………………………………………………………3-2
この後の作業 ………………………………………………………………………………3-4
IP アドレスを使用したスイッチのリモート管理 ……………………………………………3-5
Telnet セッションの開始 …………………………………………………………………3-5
Web ブラウザ セッションの開始 ………………………………………………………3-5
4.トラブルシューティング
基本的なトラブルシューティングのヒント …………………………………………………4-1
LED による診断 …………………………………………………………………………………4-4
プロアクティブ ネットワーキング……………………………………………………………4-8
ハードウェア診断テスト ………………………………………………………………………4-9
リセットによるスイッチのテスト ………………………………………………………4-9
スイッチの LED のチェック…………………………………………………………4-9
コンソール メッセージのチェック…………………………………………………4-9
ツイストペア ケーブルのテスト ………………………………………………………4-10
スイッチと機器との間のネットワーク通信テスト……………………………………4-10
エンドツーエンドのネットワーク通信テスト…………………………………………4-10
工場出荷時の設定の復元………………………………………………………………………4-11
新しいスイッチ ソフトウェアのダウンロード ……………………………………………4-12
HP カスタマ サポート サービス ……………………………………………………………4-12
サポートにお問い合わせいただく前に…………………………………………………4-12
A.スイッチ仕様
物理特性 ……………………………………………………………………………………A-1
電気特性 ……………………………………………………………………………………A-1
動作環境 ……………………………………………………………………………………A-1
音響ノイズ …………………………………………………………………………………A-2
コネクタ ……………………………………………………………………………………A-2
安全規格 ……………………………………………………………………………………A-2
レーザー ……………………………………………………………………………………A-2
B.スイッチ ポートとネットワーク ケーブル
スイッチ ポート …………………………………………………………………………B-1
ツイストペア ケーブル …………………………………………………………………B-1
Gigabit-LX 用のモード調整パッチ コード …………………………………………………B-3
パッチコードの取り付け …………………………………………………………………B-4
推奨されるパッチコード …………………………………………………………………B-4
ツイストペアケーブル/コネクタのピン配列 ………………………………………………B-5
10Mbps/1
00Mbps ネットワーク接続用ストレートツイストペアケーブル ………B-6
ケーブル図 ……………………………………………………………………………B-6
ピン割り当て …………………………………………………………………………B-6
10Mbps/1
00Mbps ネットワーク接続用クロス ツイストペア ケーブル …………B-7
2
ケーブル図 ……………………………………………………………………………B-7
ピン割り当て …………………………………………………………………………B-7
1000Mbps ネットワーク接続用ストレート ツイストペア ケーブル ………………B-8
ケーブル図 ……………………………………………………………………………B-8
ピン割り当て …………………………………………………………………………B-8
C.安全性と EMC 規定
Safety Information ………………………………………………………………………………C-1
安全に関するご注意(日本) …………………………………………………………………C-6
EMC 規定 ………………………………………………………………………………………C-8
索引
3
4
1
スイッチの概要
HP ProCurve Switch2824および Switch2848は、高性能なスイッチ型ワークグループ ネッ
トワークの構築を可能にするマルチポート Gigabit スイッチです。これらのスイッチは、
高速ネットワーク向けに低レイテンシを実現するストアアンドフォワード(store-andforward)型の機器です。
HP ProCurve Switch 2824(HPJ 4903 A)
HP ProCurve Switch 2848(HPJ 4904 A)
このマニュアルでは、これらのスイッチを Switch2824、Switch2848と表記するほか、まと
めて Switch2800シリーズ機器と表記します。
Switch2824および Switch2848には、それぞれ2
4個または4
8個のオートセンシング1
0/100
/1000Base-T RJ−4
5ポート、4個のデュアルパーソナリティ ポート(オートセンシング
10/100/1000Base-T RJ−4
5または mini-GBIC のいずれか)が装備されています。
Switch2800シリーズ機器は、HP ProCurve EPS/RPS(J8
168A)に接続して冗長電源を確
保できます。スイッチ内部の電源に障害が発生すると、EPS/RPS ユニットが即座に必要
な電力を供給し、スイッチの間断ない動作を可能にします。
これらのスイッチは、高密度なワイヤリングクローゼットまたはデスクトップ スイッチ
として使用できます。これらのスイッチにより、コンピュータやプリンタ、サーバを直接
接続してそれらに専用の帯域幅を提供したり、スイッチをハブ、他のスイッチ、またはル
ータに接続してスイッチング ネットワーク インフラを構築したりすることができます。
Switch2800シリーズはまた、完全なネットワーク管理機能も搭載しています。
この章では、HP ProCurve Switch2824および Switch2848の以下の事柄について説明します。
■
スイッチの前面と背面
■
スイッチの機能
1-1
スイッチの概要
スイッチの前面
スイッチの前面
HP ProCurve Switch 2824
Power LED
とFault LED
Test、Fan、および
RPS Status LED
コンソールポート**
LED Mode選択ボタンおよび
インジケータLED
Resetボタンと
Clearボタン
スイッチポートLED
10/100/1000Base-T RJ-45 ポート*
デュアルパーソナリティポート
(10/100/1000Base-T*またはmini-GBIC)
* 10/100/1000Base-TポートはIEEE Auto MDI/MDI-X機能をサポート。
** Switch 2848では、コンソール ポートは機器の背面にあります。
HP ProCurve Switch 2848
Power LEDと
Fault LED
Resetボタン
とClearボタン
Test、Fan、および
RPS Status LED
LED Mode選択ボタンおよび
インジケータLED
スイッチ ポートLED
10/100/1000Base-T RJ-45
デュアルパーソナリティ ポート
(10/100/1000Base-T*
またはmini-GBIC)
ネットワーク ポート
■
■
24個または48個のオートセンシング10/100/1000Base-T ポート
「IEEE Auto MDI/MDI-X」機能により、ツイストペアのストレートケーブルまたは
クロスケーブルのどちらを使用しても、ネットワーク機器をスイッチに接続できます。
4つのデュアルパーソナリティ ポート。1
0/100/1000Base-T RJ-45コネクタを使
用するか、またはサポートされる光ファイバ接続用 HP ProCurve mini-GBIC をイン
ストールすることができます。
RJ-45コネクタは IEEE Auto MDI/MDI-X 機能をサポートしているので、ツイストペ
アのストレートケーブルまたはクロスケーブルのどちらを使用しても、ネットワーク
機器をスイッチに接続できます。
デュアルパーソナリティ ポートの操作。RJ-45コネクタは、デフォルトで有効に設定され
ています。Mini-GBIC がスロットにインストールされている場合はこれが有効となり、対
応する RJ-45コネクタは無効に設定され、使用できません。mini-GBIC を取り外すと、対
応する RJ-45ポートが自動的に再有効になります。
1-2
スイッチの概要
スイッチの前面
LED
表1-1.スイッチの LED
スイッチの LED
状態
意味
Power(緑色)
点灯
消灯
スイッチに電源が入っていることを示しています。
スイッチに電源が入っていないことを示しています。
Fault(橙色)
消灯
通常の状態(スイッチに障害が発生していない)を示しています。
点滅*
スイッチ、スイッチのいずれかのポート、またはファンの動作に障害が発生したことを示し
ています。障害の発生と同時に、そのコンポーネントのステータス LED が点滅します。Fault
LED だけが点滅している場合、スイッチは RPS に接続しているものの、電力は供給されて
いません。
点灯
この LED は、スイッチの電源投入後およびリセット後に行われる Self Test 開始時に短時間
点灯します。点灯が続く場合は、スイッチに重大なハードウェア障害が発生したか、Self Test
に失敗しています。詳細は第4章「トラブルシューティング」を参照してください。
消灯
スイッチは通常の動作状態で、セルフ テストが実行中でないことを示しています。
点灯
電源を入れなおしたり、スイッチをリセットしたりした後の、スイッチのセルフ テストと
初期化が進行中であることを示しています。この LED が消灯するまで、スイッチは動作し
ません。Test LED は、mini-GBIC をスイッチに「ホット スワップ」したときにも一時的に
点灯します。mini-GBIC はホットスワップの際にテストされます。
点滅*
スイッチのコンポーネントがセルフ テストに失敗したことを示しています RJ-4
5ポートな
どのコンポーネントのステータス LED とスイッチの Fault LED が同時に点滅します。
Test(緑色)
ポート LED
(緑色−ポート番
号表示部分)
LED Mode View
(緑 色 の4つ の
LED)
選択されている LED Mode に応じて、ポート リンク情報、ネットワーク アクティビティ情報、ポート
が全二重で動作するよう構成されているかどうか、または通信速度を示します。詳細は、1-5 ページの「LED
Mode 選択ボタンとインジケータ LED」を参照。
Link
ポート LED がリンク情報を表示していることを示しています。
!
ポート LED が点灯している場合、そのポートが有効であり、接続先の機器からリンク
指示を受信中であることを示しています。
!
ポート LED が消灯している場合、そのポートにはアクティブなネットワーク ケーブル
が接続されていないか、あるいはリンク ビートまたは十分な光を受信していません。
あるいは、そのポートはスイッチ コンソールまたは Web ブラウザ インタフェースを
通じて無効に設定されている可能性があります。
!
ポート LED が Fault LED と同時に点滅*している場合、それに対応するポートはセル
フ テストに失敗しています。
Act
ポート LED がネットワークのアクティビティ情報を表示していることを示しています。
FDx
全二重(Full Duplex)モードになっているポートのポート LED が点灯していることを示し
ています。半二重モードの場合は消灯します。
Spd
ポート LED が各ポートの通信速度を表していることを示しています。
!
ポート LED が消灯しているポート‐1
0Mbps
!
ポート LED が点滅*しているポート‐1
0
0Mbps
!
ポート LED が点灯しているポート‐1
0
0
0Mbps
*約1.
6秒おきに明滅が繰り返されます。
1-3
スイッチの概要
スイッチの前面
スイッチの LED
状態
T/M
点灯
(緑色−ポート2
1
∼2
4または4
5∼4
8)
意味
デュアルパーソナリティ ポートでは、有効なコネクタを次のように示します。
! 「T」がオンならば、1
0/1
0
0/1
0
0
0Base-T RJ-4
5コネクタが有効です。
! 「M」がオンならば、mini-GBIC コネクタが有効です。
Fan Status
(緑色)
RPS Status
(緑色)
点灯
通常動作、全ファンが異常なし
点滅*
ファンの1つに障害が発生したことを示しています。スイッチの Fault LED が同時に点滅し
ます。
点灯
通常の動作であることを示しています。HP ProCurve EPS/RPS ユニットが接続され、正常
に動作しています。
EPS/RPS がユニットに給電している可能性があります。下方の表を参照してください。
点滅
EPS/RPS が接続されているものの、別のスイッチに給電しているか、または EPS/RPS に
障害が発生したことを示しています。
消灯
EPS/RPS が接続されていないか、または給電されていないことを示しています。
*約1.
6秒おきに明滅が繰り返されます。
表 1-2.EPS/RPS LED の動作
EPS/RPS
モード:
この表は、EPS/RPS 動作に関連する LED(Power、EPS/RPS、Fault)の動作を示しています。
Power LED
EPS/RPS
LED
Fault LED
説明
点灯
点灯
消灯
通常の動作であることを示しています。EPS/RPS が接続されていないか、
または給電されていないことを示しています。
点灯
点灯
消灯
通常の動作であることを示しています。EPS/RPS は利用可能です。
点灯
点灯/消灯
点滅
ユニットに障害が発生しています。障害を特定するために他の LED が点滅
します。
消灯
点灯
点滅
EPS/RPS はフェイルオーバー モードで稼動しています。AC 電源がユニッ
トに供給されていないか、内部電源に障害が発生しています。
消灯
消灯
消灯
ユニットは AC 入力および外部 EPS/RPS から給電されていません。
点灯
点滅
点滅
EPS/RPS ユニットに障害が発生しています。
点灯
点滅
消灯
内部電源に障害が発生しても、EPS/RPS ユニットから給電されません。外
部 EPS/RPS が一時に給電できるのは、接続しているスイッチのうちの1台
に限られます。外部 EPS/RPS ユニット上の Power Status LED は、この機
器に対して点滅しています。
1-4
スイッチの概要
スイッチの前面
LED Mode 選択ボタンおよびインジケータ LED
Switch2800シリーズでは、ポートごとに LED Mode が用意されています。LED Mode の
動作(表示内容)は、必要に応じて切り換えが可能なため、LED を参照したスイッチ ス
テータス確認が容易に行えます。LED Mode の動作は、
[LED Mode]選択ボタンで切り換
えることができます。現在の設定モードは、このボタン近くの Mode インジケータ LED
で確認できます。設定モードは、
[LED Mode]ボタンを押すごとに切り換ります。
ポートLED
(ポートごとに1つずつ)
LED Mode選択ボタン
およびインジケータLED
ポートLED
(ポートごとに1つずつ)
LED Mode選択ボタン
およびインジケータLED
1-5
スイッチの概要
スイッチの前面
■
LnK(リンク)インジケータ LED が点灯している場合は、各 LED は該当ポートのリ
ンク情報を表示します。ポート LED が Link モードで点滅している場合、それに対応
するポートはセルフ テストに失敗しています。Fault LED と Test LED は同時に点滅
します。
■
Act(アクティビティ)インジケータ LED が点灯している場合、各ポートの LED に
は該当ポートのアクティビティ情報が表示されます。ポートを通じてネットワークト
ラフィックの送受信があると、LED が点滅します。
■
FDx(全二重)インジケータ LED が点灯している場合は、全二重で動作しているポ
ートのポート LED が点灯します。
■
Spd(速度)インジケータが点灯している場合は、ポート LED は以下のように動作
し、ポートの通信速度を示します。
!
消灯=10Mbps
!
点滅=100Mbps(0.
5秒おきに点滅が繰り返されます)
! 点灯=1000Mbps
Reset ボタン
このボタンは、電源が入っているスイッチをリセットするのに使用します。この操作によ
り、発生した可能性のある一時的なエラー状態がすべて解除され、スイッチのセルフ テ
ストが実行されます。
Clear ボタン
このボタンは、以下の目的で使用します。
■
パスワードの削除−このボタンを単独で1秒以上押すと、スイッチに設定されている
コンソール アクセス用のスワードが削除されます。この機能は、パスワードを誤っ
て設定してしまった後にコンソールにアクセスする必要がある場合に使用します。
このボタンはユーザの利便性に配慮して設けられていますが、スイッチの設定および
動作の保護が懸念される場合は、スイッチを安全な場所(たとえば鍵のかかるワイヤ
リング クローゼット)に設置する必要があります。
■
1-6
工場出荷時の設定の復元−ある一定のパターンで Reset ボタンを押すと、スイッチの
コンソール、Web ブラウザインタフェース、および SNMP 管理を通じて行った設定
の変更は解除され、工場出荷時の設定がスイッチに復元されます。工場出荷時の設定
を復元するための具体的な方法については、4-11 ページ、第4章「トラブルシュー
ティング」の項「工場出荷時の設定の復元」を参照してください。
スイッチの概要
スイッチの背面
スイッチの背面
HP ProCurve Switch 2824(HPJ 4903 A)
冷却用通気口 - スイッチの正常動作の妨げと
なるため、この通気口はふさがないでください。
RPS入力
AC電源コネクタ
HP ProCurve Switch 2848(HPJ 4904 A)
コンソール ポート
冷却用通気口 - スイッチの正常動作の妨げとなる
ため、この通気口はふさがないでください。
RPS入力
AC電源コネクタ
コンソールポート
このポートは、スイッチに付属のシリアル ケーブルを使用して、コンソールを Switch2800
シリーズ機器に接続するのに使用します。コンソール ポートは、Switch2824では機器の
前面に、Switch2848では背面にあります。接続方法については、第2章
「スイッチの設置」
の「コンソールをスイッチに接続する」で説明します。コンソールとして、VT-100ターミ
ナル エミュレータが動作する PC またはワークステーション、あるいは VT-100ターミナ
ルを使用できます。
電源コネクタ
Switch2800シリーズ機器には電源スイッチがありません。各スイッチは、アクティブな AC
電源に接続された時点で電源が入ります。Switch2800シリーズは、電圧範囲が AC100∼240
V、周波数が5
0Hz または6
0Hz であれば、自動的に順応します。電圧範囲の設定はありま
せん。
1-7
スイッチの概要
スイッチの機能
スイッチの機能
Switch2800シリーズ機器の主な機能は以下の通りです。
■
1-8
24個または48個のオートセンシング10/100/1000Base-T RJ-45ポート
■
4つのデュアルパーソナリティ ポート−オートセンシング10/1
00/1000Base-T45ま
たは mini-GBIC を各ポートに使用できます。
■
すべてのポートが PnP(プラグアンドプレイ)ネットワーク接続に対応。アクティブ
なネットワーク機器にネットワークケーブルを接続するだけで、スイッチ型ネットワ
ークを構築できます。
■
両スイッチとも、外部の冗長電源(RPS)をサポートします。
■
すべての10/100/1000ツイストペア ポートが IEEE802.
3ab Auto MDI/MDI-X 機能
を装備。これにより、すべての接続にツイストペア ストレートケーブルが使用でき
ます(Auto MDI/MDI-X 機能により、クロスケーブルも使用できます。
)各ポートの
ピン動作は接続されている機器に合わせて自動調整されます。スイッチは、ポートに
別のスイッチまたはハブが接続されていることを検出すると、そのポートを MDI と
して構成します。ポートにエンドノード機器が接続されていることを検出すると、そ
のポートを MDI-X として構成します。
■
8000アドレスを格納する各スイッチのアドレス フォワーディング テーブルによる、
ネットワーク アドレスの自動学習機能(アドレス エージング値設定可能)。
■
他のオートネゴシエーション対応機器が接続されると、すべての1
0/100/1000BaseT RJ-45ポートの全二重動作を自動的にネゴシエート。mini-GBIC は常に全二重で動作
します。
■
複数のインタフェースから行える容易なスイッチ管理。
!
コンソール インタフェース−アウトオブバンドのスイッチ管理やスイッチへの
Telnet アクセスに特に適した、フル機能の使いやすい VT-100ターミナル インタ
フェース。
!
Web ブラウザ インタフェース−通常の Web ブラウザからアクセスできる、使
いやすい組み込みグラフィカル インタフェース。
!
HP ProCurve Manager−ネットワーク全体の管理に使用できる SNMP ベースのグ
ラフィカル ネットワーク管理ツール。このツールは新しいスイッチに付属して
います。
■
ネットワーク ループを排除するスパニング ツリー プロトコルをサポート。
■
最大で6
0の IEEE802.
1Q 準拠 VLAN をサポート。これにより、接続されているエン
ド ノードをビジネスニーズに適した複数の論理グループに分割できます。
■
ネットワーク パフォーマンスを強化する多数の高度な機能をサポート。これについ
ては、スイッチに付属の製品マニュアル CD-ROM に収録されている『 マネジメント
/コンフィギュレーション ガイド 』を参照してください。
■
機能拡張や不具合修正のための、新しいスイッチ ソフトウェアのダウンロード。
2
スイッチの設置
HP ProCurve Switch280
0シリーズ機器は簡単に設置できます。製品に同梱のアクセサリキ
ットにはマウント用ブラケット(取り付け用金具)が付属しており、これを使用してスイ
ッチを業界標準の1
9インチ telco(テレコミュニケーション)ラック、機器用キャビネッ
トなどにマウントできます。また、同キットにはゴム足が含まれており、これを取り付け
ることによって水平面にしっかり設置することもできます。
このブラケットは、スイッチをさまざまな場所や向きでマウントできるよう設計されてい
ます。この章では、スイッチの設置方法を説明します。
付属パーツ
Switch2800シリーズ機器の付属パーツは以下の通りです。
■
『 HP Procurve Swtich2800シリーズ インストレーション/スタートアップ ガイド 』
(J49039
- 0001)(本書の英語版マニュアル)
■
HP ProCurve 製品マニュアル CD-ROM(『 マネジメント/コンフィギュレーション ガ
イド 』など、ProCurve Switch2800シリーズ機器やその他の ProCurve Switch のドキ
ュメント PDF ファイルを収録)
■
HP ProCurve Manager −CD-ROM および小冊子
■
コンソール ケーブル
■
カスタマサポート/保証に関する小冊子
■
アクセサリ キット
Switch2824用(5064-5085)
Switch2848用(50
69-5705)
マウント用ブラケット(2個)
マウント用ブラケット(2個)*
マウント用ブラケットをスイッチに取り付ける
ための8! M4ネジ(4本)
マウント用ブラケットをスイッチに取り付け
るための8! M4ネジ(8本)
スイッチをラックに取り付けるための5/8イ
ンチ#1
2‐2
4ネジ(4本)
スイッチをラックに取り付けるための5/8
インチ#1
2‐2
4ネジ(4本)
ゴム足(4個)
ゴム足(4個)
*
これらのマウント用ブラケットは、5
0
6
4-5
0
8
5マウント用ブラケットとは異なり、
(2
8
2
4と比較し
て)奥行きの長い2
8
4
8製品をサポートするために、サイズが長くなっています。
2-1
スイッチの設置
付属パーツ
■
電源コード(以下のいずれか)
オーストラリア/ニュージーランド
中国
ヨーロッパ大陸
デンマーク
日本
スイス
英国/香港/シンガポール
米国/カナダ/メキシコ
2-2
8120-6803
8120-8377
8120-6802
8120-6806
8120-6804
8120-6807
8120-8709
8120-6805
スイッチの設置
設置に関する安全対策
設置に関する安全対策
概要
以下の手順でスイッチを設置できます。以下、この章では設置手順を詳細に説明します。
1.設置場所を準備する( 2-5 ページ )。スイッチを設置する環境が適切に整っているこ
とを確認します。たとえば、スイッチに接続するネットワーク ケーブルの配線は正
しく準備されているか、スイッチの設置場所は適切か、などです。2-4 ページで、設
置に関する安全対策をいくつか示しています。
2.mini-GBIC を装着する(オプション− 2-6 ページ )。スイッチには、mini-GBIC を装
着するためのスロットが4個あります。スイッチを設置する場所によっては、先に
mini-GBIC を取り付けておくと作業が容易になることがあります。mini-GBIC はホッ
ト スワップが可能であり、スイッチの電源を入れたまま取り付けや取り外しを行う
ことができます。
3.スイッチの Self Test が正常終了することを確認する(2-8 ページ )。これは単純な作
業です。スイッチの電源プラグを電源に接続し、スイッチ前面の LED がスイッチの
適切な動作状態を示すことを確認します。
4.スイッチをマウントする( 2-10 ページ )。Switch2800シリーズ機器は、19インチ telco
ラック、機器用キャビネット、水平面などにマウントできます。
5.スイッチを電源に接続する( 2-14 ページ )。スイッチをマウントした後、電源プラグ
を近くの主電源に接続します。
6.ネットワーク ケーブルを接続する( 2-15 ページ )。適切なネットワークケーブルを
使用して、ネットワーク機器をスイッチのポートに接続します。
7.冗長電源(RPS)を接続する(オプション− 2-16 ページ )。Switch2824または Switch
2848に対して RPS を使用できます。使用するには、RPS に付属のケーブルでスイッ
チの背面に RPS を接続します。
8.コンソールをスイッチに接続する(オプション− 2-19 ページ )。たとえば、Web ブ
ラウザ、SNMP ネットワーク管理ステーション、または Telnet セッションから管理
できるように IP アドレスを設定するなど、スイッチの設定を変更することができま
す。設定を変更するには、付属のコンソール ケーブルを使用して PC をスイッチの
コンソール ポートに接続します。
これでスイッチの設置は完了です。以上の設置手順の詳細は、以降のページを参照してく
ださい。
2-3
スイッチの設置
設置に関する安全対策
設置に関する安全対策:
ProCurve Switch2
800シリーズ機器を設置する際は、以下の安全対策を実行してください。
WARNING
CAUTION
2-4
■
ラックやキャビネットは、ぐらつきや転倒を防止するため、しっかり設置してくださ
い。
■
ラックやキャビネットに機器を取り付ける場合は、できるだけ低い位置にマウントし
てください。 このとき、最も重い機器を一番下に取り付けるようにし、軽いものが
上になるように考慮します。
■
安全な運用のために、スイッチの背面(ファンの通気口がある面)が上または下に向
くような設置は避けてください。
■
左側の通気口を下向きにして設置しないでください。
(前面から見たユニットの左側)
■
電源回路が適切に接地されていることを確認してから、付属の電源コードを使用して
スイッチを電源に接続してください。
■
スイッチ付属のものとは異なる電源コードが必要な場合は、使用地域において、電源
コードの規格を定めている機関の安全基準マークが表示されているものを使用してく
ださい。
■
このマークは、その電源コードを安全にスイッチに使用できることの保証になります。
■
スイッチは、AC コンセントの近くに設置してください。スイッチの電源を切る必要
が生じたときに、簡単に切ることができます。
■
スイッチの電源回路、配線、過電流保護装置が過負荷にならないようにしてください。
電源回路が過負荷になるおそれの有無を知るには、スイッチと同じ回路に取り付けら
れているすべての機器の電流定格を合算し、その合計と、回路の最大電流定格とを比
較します。通常、最大電流定格は、機器の AC 電源コネクタ付近に表示されています。
■
運用時の周辺温度が55℃(131°F)を超える可能性がある環境にはスイッチを設置し
ないでください。
■
スイッチ周辺の空気の流れを妨げないようにしてください。
スイッチの設置
設置に関する安全対策
1.設置場所を準備する
■
ケーブルの仕様−ケーブルの仕様がネットワーク要件を満たすようにします。ケーブ
ルのタイプと長さを以下の表で確認してください。 詳細は、付録 B「スイッチ ポー
トとネットワーク ケーブル」を参照してください。
表 2-1.スイッチに使用するケーブルのタイプの概要
ポートのタイプ
ケーブルのタイプ
最大長
ツイストペア ケーブル
1
0/1
0
0/1
0
0
0Base-T
1
0Mbps、1
0
0Mbps、または1
0
0
0Mbps で運用
する場合:
カテゴリ5以上、1
0
0ΩUTP またはシールド ツ
イストペア(STP)
バランス ケーブル。1
0
0
0Mbps
(Gigabit)接続には、カテゴリ5e 以上のケー
ブルの使用をお勧めします。
1
0
0m
注記:Switch2
8
0
0シリーズ機器は、「Auto MDI/
MDI-X」機能を含め、IEEE8
0
2.
3ab 標準 と の 互
換性を備えています。この機能により、ツイス
トペアのストレートケーブルまたはクロスケー
ブルのどちらを使用しても、コンピュータなど
のエンドノード、別のスイッチ、ハブ、ルータ
など、任意のネットワーク機器に接続できます。
注記:1
0
0
0Mbps 接続では、4ペアのワイヤす
べてがデータ伝送に使用されます。
光ファイバ ケーブル
Gigabit-SX
(Gigabit-SX-LC
mini-GBIC 上)
Gigabit Ethernet 用のマルチモード光ファイバ
ケーブル:直径6
2.
5/1
2
5#または5
0/1
2
5#(コ
ア/被膜)
、低金属含有、グレイデッド インデ
ックス ケーブル、LC コネクタに適合。ケーブ
ルは、ITU-T G.
6
5
1および ISO/IEC7
9
3‐2 Type
A1b または A1a 規格に準拠している必要があ
ります。
! 6
2.
5#ケーブル:
2
0$
− 1
6
0MHz*%=2
7
5$
− 2
0
0MHz*%=2
! 5
0#ケーブル:
− 4
0
0MHz*%=5
0
0$
− 5
0
0MHz*%=5
5
0$
Gigabit-LX
(Gigabit-LX-LC
mini-GBIC 上)
Gigabit Ethernet 用のシングルモード光ファイバ !
ケ ー ブ ル:直 径9/1
2
5#(コ ア/被 膜)
、1
3
1
0
!
"、低金属含有ケーブル、LC コネクタに適合。
ケーブルは、ITU-T G0.
6
5
2および ISO/IEC7
9
3‐
2Type B1規格に準拠している必要があります。
シングルモード ケーブル=5%
マルチモード ケーブル=5
5
0$
Gigabit-SX mini-GBIC 用のマルチモード ケーブ
ルも使用できますが、モード調整パッチ コード
が必要な場合があります。詳細は B-3 ページの
「Gigabit-LX 用のモード調整パッチ コード」を
参照してください。
Gigabit-LH
(Gigabit-LH-LC
mini-GBIC 上)
LC コネクタに適合する、Gigabit Ethernet 用シ
ングルモード光ファイバ ケーブル
!
シングルモード ケーブル=7
0%
2-5
スイッチの設置
設置に関する安全対策
■
取り付け位置−スイッチを取り付ける前に、その場所と位置付けを、他の機器や設備
との兼ね合いを考慮し、予定しておきます。
!
スイッチの前面に、最低7.
6!(3インチ)のスペースを確保します。ツイスト
ペアおよび光ファイバ ケーブルの配線に必要です。
!
スイッチの背面に、電源コードの配線用として最低3.
8!(11/2インチ)のス
ペースを確保します。
!
スイッチをオープン EIA/TIA ラックに設置する場合を除いて、スイッチの側面
に、スイッチの冷却用として最低7.
6!(3インチ)のスペースを確保します。
2.mini-GBIC の取り付けまたは取り外しを行う
mini-GBIC は、スイッチの電源を切ることなく、mini-GBIC スロットに取り付けたりスロ
ットから取り外したりすることができます。HP ProCurve mini-GBIC 以外は使用しないで
ください。
注記
■
mini-GBIC スロットは、4つの1
0/100/1000Base-T RJ-45ポートと共用です。MiniGBIC がスロットにインストールされている場合、それに対応する RJ-45ポートは無
効に設定され、使用できません。
■
Mini-GBIC ポートは全二重でのみ動作します。半二重の動作はサポートされていませ
ん。
■
mini-GBIC の取り付けまたは取り外しを行う際は、ネットワーク ケーブルが接続さ
れていないことを確認してください。
このガイドの作成時点でサポートされている mini-GBIC は以下のとおりです。
CAUTION
■
HP ProCurve Gigabit-SX-LC mini-GBIC(J 4858 A)
■
HP ProCurve Gigabit-LX-LC mini-GBIC(J 4859 A)
■
HP ProCurve Gigabit-LH-LC mini-GBIC(J 4860 A)
HP ProCurve mini-GBIC は、Class1レーザー機器です。送信ポートからの光線が目に直
接入らないようにしてください。
mini-GBIC の取り付け
mini-GBIC の側面を持ち、カチッと音がして所定の位置に収まるまでスイッチのいずれか
のスロットに丁寧に差し込みます。
2-6
スイッチの設置
設置に関する安全対策
mini-GBIC の取り外し
注記
mini-GBIC をスイッチから取り外す前に、mini-GBIC からネットワーク ケーブルを取り
外す必要があります。
mini-GBIC の取り外しには、HP ProCurve mini-GBIC の購入時期に応じて3種類のメカニ
ズムがあります。mini-GBIC 底部のプラスチック タブ、mini-GBIC 周囲のプラスチック
カラー、またはワイヤ ベイルのいずれかです。
プラスチック タブまたはプラスチック カラー付きの mini-GBIC を取り外すには、miniGBIC がスイッチから外れるのが見えるまでタブまたはカラーをスイッチに向かって押し
込み(やや外側に動くのが分かります)、スロットから引き抜きます。
ワイヤ ベイル付きの mini-GBIC を取り外すには、ほぼ水平になるまでベイルを下げ、ベ
イルを持ってスロットから mini-GBIC を引き抜きます。
2-7
スイッチの設置
設置に関する安全対策
3.スイッチの Self Test が正常終了することを確認する
スイッチをネットワークの所定の位置にマウントする前に、スイッチが正常に動作するこ
とを確認します。そのためには、スイッチの電源プラグを電源に接続し、Self Test が正常
終了することを確認します。
1.スイッチに付属する電源コードをスイッチ背面の電源コネクタに接続し、適切に接地
されたコンセントに電源プラグを接続します。
電源コードを電源
コネクタに接続する
注記
Switch2800シリーズ機器には電源スイッチがありません。電源コードをスイッチに接続し
電源に接続すると、スイッチの電源が入ります。安全のため、電源コンセントの近くにス
イッチを設置してください。
上記のスイッチは、電圧範囲が AC1
00∼240V、周波数が50Hz または6
0Hz であれば、自
動的に順応します。電圧範囲の設定はありません。
スイッチ付属のものとは異なる電源コードが必要な場合は、使用地域において、電源コー
ドの規格を定めている機関の安全基準マークが表示されているものを使用してください。
このマークは、その電源コードを安全にスイッチに使用できることの保証になります。
2-8
スイッチの設置
設置に関する安全対策
2.次のようにスイッチの LED を確認します。
スイッチ ポートLED
Switch2
824
Power LEDと
Fault LED
Test LED
スイッチ ポートLED
Switch2
848
Test LED
Power LEDと
Fault LED
スイッチの電源を入れると、Self Test が実行されます。Self Test が終了するまで約50
秒かかります。
LED の動作
Self Test 中:
!
最初、ステータス、LED Mode、およびポート LED はすべて、テスト実施中の
大半で点灯しています。
!
ほとんどの LED がいったん消灯した後、Self Test の段階で再び点灯する場合が
あります。Self Test 中は Test LED が点灯します。
2-9
スイッチの設置
設置に関する安全対策
Self Test が正常終了すると:
!
引き続き Power LED と Fan Status LED が点灯します。
!
Fault と Test LEDs が消灯します。
!
スイッチ前面のポート LED は、以下のように通常の動作モードになります。
−
アクティブなネットワーク機器にポートが接続されている場合、LED は選択さ
れている LED Mode に従って動作します。デフォルトのビュー モード(Link)
に LED が点灯します。
−
アクティブなネットワーク機器にポートが接続されていない場合、LED は消灯
します。
LED の表示が上記の説明と異なる場合(特に Fault LED と Test LED が60秒以上点灯、
または点滅を始めた場合)は、Self Test が正常終了しなかったことを意味します。診断に
関する詳細は、第4章「トラブルシューティング」を参照してください。
4.スイッチをマウントする
Self Test が正常終了したら、安定した場所にスイッチをマウントします。Switch2800シリ
ーズ機器は、以下の場所にマウントできます。
■
ラックまたはキャビネット
■
水平面
ラックまたはキャビネットへのマウント
Switch2800シリーズ機器は、EIA 規格のすべての19インチ telco ラック、または通信機器
用キャビネットにマウントできます。
WARNING
安全な運用のために、2-4 ページの「設置に関する安全対策」を確認してからスイッチを
マウントしてください。
機器用キャビネットに
関する注記
スイッチに付属の#1
22
- 4ネジは、EIA/TIA 規格の19インチ オープンラックで使用でき
る規格のネジです。スイッチをサーバキャビネットなどの機器用キャビネットに設置する
場合は、スイッチに付属の#122
- 4ネジではなく、キャビネットに付属のクリップとネジ
を使用します。
手順1を完了し、キャビネット内で使用する4つの穴を決め、4つのクリップをすべて取
り付けます。次に、手順2に進みます。
2-10
スイッチの設置
設置に関する安全対策
Switch2
8
4
8をラックにマウントする
1.#1 フィリップス(プラス)ドライバを使用して、付属の8! M4ネジで、スイッ
チにマウント用ブラケットを取り付けます。
8 mm M4ネジ
注記
マウント用ブラケットには複数の取り付け穴があり、取り付ける面を変えるなどして、さ
まざまなマウントが可能です。たとえば、スイッチの前面とラックの面を揃えてマウント
したり、図に示すように、より安定した位置でマウントすることもできます。
2.ブラケットが取り付けられたスイッチをラックに差込み、ラックのネジ穴がブラケッ
トのネジ穴にぴったりと合うまでスイッチを垂直に動かします。続いて、4つの
No.
122
- 4ネジでブラケットをラックにしっかりと固定します。
2-11
スイッチの設置
設置に関する安全対策
Switch2
8
2
4をラックにマウントする
1.#1 フィリップス(プラス)ドライバを使用して、付属の8! M4ネジで、スイッ
チにマウント用ブラケットを取り付けます。
8 mm M4ネジ
注記
マウント用ブラケットには複数の取り付け穴があり、取り付ける面を変えるなどして、さ
まざまなマウントが可能です。たとえば、スイッチの前面とラックの面を揃えてマウント
したり、図に示すように、より安定した位置でマウントすることもできます。
次ページ以降の手順2、3、4では、最も簡便な方法を説明しています(最初に2本のネ
ジを受けネジとしてラックに取り付けておき、その上にスイッチを置いてマウントする方
法)。受けネジは使わず、直接、スイッチに取り付けたブラケットの溝とラックの穴を合
わせて、ネジで固定することもできます。
2-12
スイッチの設置
設置に関する安全対策
2.下図に示すように、ラックまたはキャビネットの各支柱には、0.
625インチ間隔と0.
5
インチ間隔に並ぶ穴があります。ここでは、0.
5インチ間隔の穴を使用します。この
間隔で並ぶ2穴のうち、上側の穴にネジ(5/8インチ#122
- 4)をゆるめに取り付
けます。各支柱で同様の作業を行います。このとき、各支柱でネジの高さが同じにな
るようにしてください。
ラックの両側にある0.5インチ間隔
に並ぶ2穴のうち、その上側の穴に
ネジをゆるめに取り付ける
3.下図のように、ゆるめに取り付けた受けネジにブラケットの下側の溝がはまるように
し、これらの受けネジを締めます。
ゆるめに取り付けたネジの上
にマウント用ブラケットの溝
を合わせる
2-13
スイッチの設置
設置に関する安全対策
4.残りの#122
- 4ネジを各ブラケットの上側の穴に取り付けて締めます。
水平面へのマウント
テーブルなどの水平面にもスイッチを配置できます。スイッチに同梱のアクセサリキット
にはゴム足が付属しており、スイッチを水平面に配置する際の滑り止めとして使用できま
す。
ゴム足を、スイッチの底面の四隅の線内に取り付けます。スイッチは、乱雑な場所を避け、
安定した面に設置してください。ネットワークケーブルや電源コードを、テーブルの足な
どに固定すると、足をかけるなどの事故を防ぐことができます。
CAUTION
スイッチ周辺の空気の流れを妨げないようにしてください。
5.スイッチを電源に接続する
1.付属の電源コードをスイッチの電源コネクタに接続し、電源プラグを近くの AC 電源
に接続します。
2.Self Test 中の LED を再度確認します。 2-9 ページ の「LED の動作」を参照してくだ
さい。
2-14
スイッチの設置
設置に関する安全対策
6.ネットワーク ケーブルを接続する
「ケーブルの仕様」
( 2-5 ページ )で説明したネットワークケーブルを、ネットワーク機
器またはパッチパネルから、スイッチの固定 RJ-45ポートまたはスイッチに装着されてい
る任意の mini-GBIC に接続します。
RJ-4
5コネクタの接続/解除
接続方法:
RJ-45プラグを RJ-45ジャックに、プラグのタ
ブがカチッとはまる位置まで押し込みます。
スイッチと接続機器の両方の電源が入ってい
れば、そのポートの Link LED が点灯します。
これは、電源の入っている機器(たとえばエ
ンドノード)がそのケーブルの他端に接続さ
れていることを示します。
ネットワーク ケーブルをポートに接続して
も Link LED が点灯しない場合は、第4章「ト
ラブルシューティング」
、 4-4 ページの「LED
による診断」 を参照してください。
RJ-45コネクタ
非シールド ツイストペア ケーブルのテスト:
10 Mbps接続 − カテゴリ3、4、5
100 Mbps接続 − カテゴリ5以上
● 1000 Mbps 接続 − カテゴリ5E 以上
●
接続解除方法:
プラグ上の小さいタブを押し、プラグをジャ
ックから引き抜きます。
●
最大距離: 100 m
mini-GBIC へのケーブル接続
注記
4つの mini-GBIC スロットのそれぞれは、関連する1
0/100/1000Base-T RJ-45ポートと
共用です。Mini-GBIC がスロットにインストールされている場合、それに対応する RJ4
5
ポートは無効に設定されます。
スイッチに mini-GBIC が取り付けられている場合、使用する必要のあるネットワーク接
続のタイプは、取り付けられた mini-GBIC のタイプによって異なります。mini-GBIC のケ
ーブル配線については、 2-5 ページ の表、および付録 B「 スイッチ ポートとネットワー
ク ケーブル 」を参照してください。
mini-GBIC ポート、およびすべてのスイッチ ポートでは一般に、アクティブなネットワ
ーク機器からのネットワーク ケーブルがポートに接続されている際は、そのポートのポ
ート LED が点灯します。ネットワーク ケーブルをポートに接続してもポート LED が点
灯しない場合は、第4章「トラブルシューティング」
、 4-4 ページの 「 LED による診断 」
を参照してください。
2-15
スイッチの設置
設置に関する安全対策
7.(オプション)スイッチに冗長電源を接続する
HP ProCurve6
00External and Redundant Power Supply(J8168A)(以後 EPS/RPS と表記)
は、Switch2800シリーズ機器やその他特定の ProCurve Switch 用のアクセサリ製品です。
EPS/RPS は、最大6台のスイッチの任意の1台に給電する冗長電源で、AC 電源が停電し
たり故障状態になった場合に、スイッチの内部電源をバックアップします。RPS/EPS は
管理機能をサポートしていない電源であり、LED、または接続機器へのポート インタフ
ェースを介してのみ情報を入手できます。
動作特性
EPS/RPS には6つコネクタがあり、接続されているスイッチにそれぞれ +1
2 V の冗長
電力を供給できますが、 この電力を供給できるのは一時に1つのコネクタに限られます。
動作中の EPS/RPS に AC 電源のないスイッチが接続された場合、EPS/RPS はこの新しい
スイッチに直ちに給電を始めるわけではありません。電力は、最初に電源が投入されて正
常に動作しているスイッチにのみ供給されます。スイッチへの電源が絶たれた場合、EPS
/RPS が利用可能であれば、つまり EPS/RPS が優先度の高いスイッチに給電していなけ
れば、電力はここから供給されます。複数の機器が故障した場合は、EPS/RPS ユニット
の番号の小さいポートに接続された機器が優先されます。したがって、最も重要なスイッ
チは、EPS/RPS のポート1に接続する必要があります。この状態では、「Connected」LED
が点灯し、「Power Status」LED が点滅します。
(EPS/RPS に付属のドキュメントを参照
してください。)
6本の RPS 付属ケーブルのいずれかを使用して、EPS/RPS をスイッチに接続します。
ピン1マーク
2-16
スイッチの設置
設置に関する安全対策
LED
RPS LED は、EPS/RPS の背面にあります。これらの LED は便宜上、機器の前面にも配
置されています。下図は、EPS/RPS の背面の例です。各 RPS ポートには、次の2種類の
緑色の LED が配置されています。
■
Device Connected
■
Power Status
Device Connected LED
Power Status LED
以下の状態によって、EPS/RPS ポートのステータスを把握できます。
Fault
Device
Connected
Power
Status
メッセージ
消灯
消灯
消灯
何も接続されていません。
点灯または消灯 消灯
点灯
適切でない状態−起こり得ない状態です。
消灯
点灯
消灯
スイッチが接続され、RPS は利用可能ですが不
要な状態です。
消灯
点灯
点灯
RPS は接続された機器に給電しています。
点滅
消灯
点滅
RPS ポートは故障状態です。
消灯
点灯
点滅
スイッチは電力を要求していますが、RPS は給
電できません。
点滅
点灯
消灯
スイッチの電源プラグはコンセントが抜かれて
いますが、RPS はスイッチに給電しています。
2-17
スイッチの設置
設置に関する安全対策
下図は、EPS/RPS 機器と1台のスイッチ機器の接続例です。
Switch 2848のRPS入力ポート
RPS出力ポート
EPS/RPS の動作
EPS/RPS は、自身が EPS/RPS ケーブルでスイッチに接続されていることを検出すること
により、スイッチからの電力信号を監視します。スイッチからの電力が検出されなくなる
と、EPS/RPS が起動して、1ミリ秒以内にスイッチに電力を供給します。
EPS/RPS は、EPS/RPS ケーブルのホットプラグをサポートします。この際に、スイッチ
の再起動や、EPS/RPS やスイッチの電源の一時的または永続的なシャットダウンを引き
起こすことはありません。詳細は、EPS/RPS に付属のドキュメントを参照してください。
2-18
スイッチの設置
設置に関する安全対策
8.
(オプション)コンソールをスイッチに接続する
スイッチは、次のようなスイッチの管理タスクを実行するための、フル機能装備の使いや
すいコンソール インタフェースを搭載しています。
■
スイッチとポート状態のモニタ、およびネットワーク アクティビティ統計の監視
■
スイッチ パフォーマンスの最適化、ネットワーク トラフィック制御の拡張、および
ネットワーク セキュリティ強化のための、スイッチ設定の変更
■
トラブルシューティングに役立てるためのイベント ログの読み出しと診断ツールへ
のアクセス
■
スイッチへの新しいソフトウェアのダウンロード
■
コンソール、Web ブラウザ インタフェース、そしてネットワーク管理ステーション
からスイッチへのアクセスを制御するためのパスワードの追加
コンソールには以下の方法でアクセスできます。
■
アウトオブバンド:スイッチには、コンソールとして使用する PC または VT-100タ
ーミナルをスイッチに直接接続するためのシリアル ケーブルが付属しています。
■
インバンド:Telnet を使用して、ネットワーク上の PC または UNIX ステーション、
および VT-100ターミナル エミュレータからコンソールにアクセスします。この方法
では、まずアウトオブバンド コンソール アクセスか DHCP/Bootp 経由でスイッチ
に IP アドレスとサブセット マスクを設定する必要があります。IP アドレスと Telnet
セッションの開始については、このガイドの第3章「 スイッチの設定 」を参照して
ください。
スイッチは、コンソール ポート経由のアウトオブバンド コンソール セッションと、1
つのインバンド Telnet コンソール セッションを、同時にサポートできます。
ターミナルの設定
コンソールをスイッチに接続するには、PC ターミナル エミュレータ を DEC VT-100
(ANSI)ターミナルとして設定するか、または VT-100ターミナルを使用します。いずれ
の場合でも、以下の設定で動作するように構成します。
! 1200∼115200の範囲の任意のボー レート(スイッチは速度を自動認識)
!
8データ ビット、1ストップ ビット、パリティなし、フロー制御を Xon/Xoff
に設定
!
Windows ターミナル プログラムの場合は、
[ファンクション キー、方向キー、Ctrl
キーの使用]オプションも無効(チェックボックスをオフ)に設定
!
Hilgrave HyperTerminal プログラムの場合は、
[Function,arrow,and ctrl keys act
as]パラメータに[Terminal keys]オプションを選択
コンソールを別の設定で使用する場合は、ターミナルとスイッチとの互換性を確保できる
ように、必ず両方の設定を変更してください。まずスイッチの設定を変更し、それを保存
してからターミナルの設定を変更し、続いてスイッチをリブートして、コンソール セッ
ションを再確立します。
2-19
スイッチの設置
設置に関する安全対策
コンソールへの直接アクセス
コンソールをスイッチに接続するには、
以下の手順に従ってください。
1.スイッチに付属のコンソール ケ
ーブルを使用して、PC またはタ
ーミナルをスイッチのコンソール
ポートに接続します。
(PC または
ターミナル の コネクタが25ピン
シリアルである場合は、最初に9
ピン-25ピ ン ス トレート アダプ
タをコンソール ケーブルの一端
に接続します。)
2.ターミナルまたは PC の電源を入
れ、PC を使 用 す る場合は PC の
ターミナル プログラムを起動し
ます。
コンソール ポート
スイッチに付属の
コンソール ケーブル
ターミナル エミュレータ
プログラムが動作するPC、
またはVT-100ターミナル
この図はSwitch 2848を使用した例です。
Switch 2824のコンソールポートは
前面にあります。
3.[Enter]を2、3回押すと、コピーライト ページと「Press any key to continue」と
いうメッセージが表示されます。いずれかのキーを押すと、スイッチ コンソール コ
マンド(CLI)プロンプトが、たとえば以下のように表示されます。
HP ProCurve Switch2848#
この時点でスイッチのコンソールの管理を続けて行う場合は、いくつかの基本的な設定手
順について、第3章「 スイッチの設定 」を参照してください。
詳細は、スイッチに付属の製品マニュアル CD-ROM(英語版のみ)に収録されている『 マ
ネジメント/コンフィギュレーション ガイド 』を参照してください。
2-20
スイッチの設置
ネットワークトポロジの例
ネットワークトポロジの例
この項では、Switch2800シリーズ機器を導入したネットワーク トポロジの例をいくつか
紹介します。トポロジの詳細は、HP ネットワーク製品の Web サイト(下記 URL)を参
照してください。http : //www.hp.com/go/hpprocurve(英語)
デスクトップスイッチとして
Gigabit Ethernet NICを
装備するサーバ
HP ProCurve Switch 2824
PC、ローカル サーバ、
周辺機器
凡例:
Fast Ethernetケーブル
Gigabit Ethernetケーブル
上図に示すように、スイッチは主にエンドノードやプリンタなどの周辺機器、およびサー
バが直接接続するデスクトップ スイッチとして使用されます。エンドノード機器は、ツ
イストペアの「ストレート」ケーブルまたは「クロス」ケーブルでスイッチに接続されて
います。Switch2800シリーズ機器には IEEE の Auto MDI/MDI-X 機能が実装されている
ため、どちらのタイプのケーブルも使用できます。
2-21
スイッチの設置
ネットワークトポロジの例
セグメント スイッチとして
Gigabit Ethernet NICを装備するサーバ
HP ProCurve Switch 2824
バックボーンへ
Fast Ethernetスイッチ
Fast Ethernetスイッチ
PC、ローカル サーバ、周辺機器
凡例:
Fast Ethernetケーブル
PC、ローカル サーバ、周辺機器
Gigabit Ethernetケーブル
Gigabit Ethernet NICを
装備するサーバ
ファイバ ケーブル
Switch2800シリーズ機器は、セグメント スイッチとしても十分に動作します。つまり、
その優れたパフォーマンスを背景に、セグメントを形成するネットワーク ハブや他のス
イッチにスイッチに Switch2800シリーズ機器を接続するだけで、ネットワーク セグメン
トを相互接続することができます。
上の例では、PC、プリンタ、およびローカル サーバが接続された2台の
「Fast Ethernet」
ハブが、両方とも Switch2824に接続しています。これによって、2台のハブに接続する
機器はスイッチを介して相互に通信することができます。また、それらのすべての機器が、
スイッチの1000Base-T ポートに接続するサーバとも通信できます。
Switch2800シリーズ機器は「IEEE Auto-MDIX」機能をサポートしているので、スイッチ
とハブ、スイッチとエンド ノード、およびスイッチとサーバは、カテゴリ5ツイストペ
ア ストレートケーブルまたはクロスケーブルを通じて接続できます。接続が1
0Mbps の
みであれば、カテゴリ3またはカテゴリ4のケーブルも使用できます。いずれの場合も、
この機能が動作するようにするには、リンク特性をオート ネゴシエートできるように機
器のポートを設定する必要があります。
スイッチはまた、スイッチに装着されている Gigabit-SX、Gigabit-LX、または Gigabit-LH
mini-GBIC に光ファイバケーブルを接続して、ネットワークバックボーンに接続できます。
これにより、これらのネットワークセグメント上のすべての機器が、ネットワークバック
ボーン上の他のネットワークリソースにアクセスできます。
2-22
スイッチの設置
ネットワークトポロジの例
バックボーン スイッチへの接続
ITセンターまたはデータセンターへ
PC、
ローカル サーバ、
周辺機器
Gigabit Ethernet
NICを装備するサーバ
HP ProCurve Switch 2824
HP ProCurve
Switch 5304xl
Gigabitリンク
(100 mを超える場合はファイバを使用)
HP ProCurve Switch 2848
Gigabit Ethernet NICを
装備するサーバ
Gigabit Ethernet NICを
装備するサーバ
Fast Ethernetスイッチ
PC、ローカル サーバ、周辺機器
凡例:
Fast Ethernetケーブル
Fast Ethernetスイッチ
PC、ローカル サーバ、周辺機器
Gigabit Ethernetケーブル
Gigabit Ethernet NICを
装備するサーバ
ファイバ ケーブル
先の2つの例で示したシンプルなデスクトップ ネットワークおよびセグメント ネットワ
ークは、容易に組み合わせたり、拡張したりすることができます。たとえば、HP ProCurve
Switch 5304xl を使用して小型のスイッチ型ワークグループ同士を接続することにより、
より大きいスイッチング ネットワークを形成できます。このネットワーク上の機器はす
べて相互に通信できます。たとえば上図のように、Switch5304xl の Gigabit-SX モジュール
を介して、スイッチング トポロジ全体をキャンパス バックボーンに接続することができ
ます。
注記
バックボーン スイッチの図では、Switch2824と Switch5304xl 間の1000Mbps 光ファイバ
接続は、Switch2824に装着された Gigabit-SX mini-GBIC を5
304xl 内の Gigabit-SX モジュー
ルに接続して構成されています。
2-23
スイッチの設置
ネットワークトポロジの例
スイッチのスタック
Switch2800シリーズ機器は、標準的なネットワーク接続を通じて相互接続し、共通の IP
アドレスで管理することができます。このような「仮想スタック」で最大16台のスイッチ
を相互に接続できます。
1台のスイッチを「コマンダ」と定め、そのスイッチに IP アドレスを設定します。こう
することで、ネットワーク内にある他の最大1
5 台のスイッチを、スタックの「メンバ」
として容易に設定し、コマンダの IP アドレスで管理することができます。管理には、コ
マンダおよびコマンダを通じた各メンバ スイッチへの Telnet アクセスおよび Web ブラ
ウザ インタフェース アクセスで行えます。
スイッチのスタック方法については、スイッチに付属の製品マニュアル CD-ROM(英語
版のみ)に収録されている『 マネジメント/コンフィギュレーション ガイド 』を参照し
てください。
Gigabit-Ethernetバックボーンへ
(100 mを超える場合は
ファイバを使用)
HP ProCurve Switch 2848
HP ProCurve Switch 2848
HP ProCurve Switch 2824
HP ProCurve Switch 2824
凡例:
2-24
Gigabit Ethernetケーブル
スイッチの設置
ネットワークトポロジの例
冗長トポロジのスイッチ
冗長トポロジでスイッチを構成すると、冗長スイッチおよび冗長電源(RPS)の使用によ
って単一障害ポイントから保護されるため、1台のスイッチの可用性が向上します。
すべてのハードウェアと経路が冗長かされます。どのハードウェアに障害が発生しても、
他の経路を介して I/O 通信を続行することができます。
HP ProCurve Switch 2824
HP ProCurve Switch 2824
HP ProCurve Switch 2824
HP ProCurve
Switch 5308xl
HP ProCurve Switch 2848
HP ProCurve Switch 2848
HP ProCurve Switch 2848
HP ProCurve
Switch 5308xl
凡例:
Gigabit Ethernetケーブル
ファイバ ケーブル
電力
2-25
スイッチの設置
ネットワークトポロジの例
2-26
3
スイッチの設定
この章では、コンソールの[Switch Setup]画面を使用して、スイッチに手早く IP(Internet
Protocol)アドレスとサブネット マスクを割り当てたり、管理者パスワードを設定した
り、オプションでその他の基本機能を設定したりする方法について説明します。
スイッチ コンソールをはじめとするスイッチ管理インタフェースの使用方法については、
スイッチに付属の製品マニュアル CD-ROM(英語版のみ)に収録されている『 マネジメ
ント/コンフィギュレーション ガイド 』を参照してください。
推奨される最小設定
工場出荷時の設定では、スイッチに IP(Internet Protocol)アドレス、サブネット マスク、
パスワードは設定されていません。この状態では、コンソールへの直接接続経由以外では
スイッチを管理できません。インバンド(ネットワーク)アクセスでスイッチを管理する
には、使用するネットワーク環境に適した IP アドレスとサブネット マスクをスイッチに
設定する必要があります。また、コンソールと Web ブラウザ インタフェースからのアク
セス権を制御するために、管理者パスワードの設定も必要です。[Switch Setup] 画面
にある他のパラメータについては、デフォルト設定のままにしておくことも、任意の値を
入力して設定することもできます。
スイッチ パフォーマンスの最適化やネットワーク トラフィック制御の拡張、またネット
ワーク セキュリティの強化を目的として、スイッチのコンソール インタフェースを通じ
てその他多くの機能を設定することができます。スイッチに IP アドレスを設定すると、
それらの機能へと、リモート Telnet セッション、スイッチの Web ブラウザ インタフェ
ース、およびネットワーク管理プログラムが動作する SNMP ネットワーク管理ステーシ
ョンから、より簡単にアクセスできるようになります。IP アドレスで使用できるスイッ
チ機能と、IP アドレスなしで使用できるスイッチ機能の一覧は、スイッチに付属の製品
マニュアル CD-ROM(英語版のみ)に収録されている『 マネジメント/コンフィギュレ
ーション ガイド 』の「IP アドレスがスイッチの動作に与える影響」を参照してください。
IP アドレスについては、『 マネジメント/コンフィギュレーション ガイド 』の「IP 設
定」を参照してください。
3-1
スイッチの設定
注記
スイッチは、デフォルトで IP アドレスを DHCP サーバまたは Bootp サーバから取得する
ように設定されています。この章で説明する手動による設定ではなく DHCP または Bootp
を使用する場合は、スイッチに付属の製品マニュアル CD-ROM(英語版のみ)に収録さ
れている『 マネジメント/コンフィギュレーション ガイド 』の「DHCP/Bootp オペレー
ション」を参照してください。
[Console Setup]画面の使用
ネットワーク管理とパスワード保護についてスイッチで最小限の設定を行うには、スイッ
チへのコンソールに直接接続し、コンソール セッションを開始して[Switch Setup]画
面にアクセスするのが最も迅速で簡便な方法です。
1.先の項で説明した方法により、ターミナル機器をスイッチに接続し、スイッチ コン
ソール コマンド(CLI)プロンプトを表示します(デフォルトの表示)。
たとえば、スイッチ モデル番号を示す次のような CLI プロンプトが表示されます。
HP ProCurve Switch2824#
2.このプロンプトで setup コマンドを入力すると、[Switch Setup]画面が表示されま
す。下図は、デフォルト設定の[Switch Setup]画面です。
3.[Tab]キーで[Manager Password]フィールドを選択し、最大16字の文字で
管理者パスワードを入力します。
3-2
スイッチの設定
4.[Tab]キーで[IP Config(DHCP/Bootp)
]フィールドに移り、スペース バー
で[Manual]オプションを選択します。
5.[Tab]キーで[IP Address]フィールドに移り、使用するネットワーク環境に適
した IP アドレスを入力します。
6.[Tab]キーで[Subnet Mask]フィールドに移り、ネットワークで使用するサブ
ネット マスクを入力します。
7.[Enter]キー、続いて[S]キー(Save)を押します。
以下は、[Switch Setup]画面のフィールドに関する情報の一部です。これらのフィール
ドについては、スイッチに付属の製品マニュアル CD-ROM(英語版のみ)に収録されて
いる『 マネジメント/コンフィギュレーション ガイド 』を参照してください。
3-3
スイッチの設定
パラメータ
デフォルト
System Name
空白
オプション。スペースを含む最大2
5文字。
System Contact
空白
オプション。スペースを含む最大48文字。
Manager Password
空白
設定することを推奨。最大1
6文字(空白スペースなし)
。
Logon Default
CLI
コンソールにアクセスするためのコマンド ライン インタフェースがデフォルト
設定。メニュー インタフェースも選択可能。
Time Zone
0(なし)
オプション。
1
4
4
0∼‐1
4
4
0。GMT に対する、ユーザのロケーションの時差を West
(‐)/East(+)として分で設定。
Community Name
public
デフォルトの設定を推奨。
Spanning Tree Enabled
No
ネットワーク上ですでに STP が実行されている場合や、スイッチが複雑なネッ
トワーク トポロジで使用される場合を除き、デフォルトの設定を推奨。
Default Gateway
空白
オプション。ネットワーク トラフィックがサブネット外の宛先にも到達できる
ようにする必要がある場合に、ネクストホップ ゲートウェイ ノードの IP アド
レスを入力。
Time Sync Method
なし
オプション。スイッチがタイムシグナルを取得するのに使用するプロトコル。
SNTP と TimeP を選択可能。
TimeP Mode
Disabled
オプション。スイッチが TimeP サーバ アドレスを取得するのに使用する方法。
IP Config(DHCP/Bootp) DHCP/Bootp
IP アドレスの設定にネットワーク上の DHCP/Bootp サーバを使用する場合を除
き、Manual に設定。
IP Address
設定することを推奨。
[IP Config]を[Manual]に設定した場合は、使用するネ
ットワーク環境に適した IP アドレスを入力。
xxx.xxx.xxx.xxx
注記:スイッチに割り当てる IP アドレスとサブネット マスクは、使用するネットワーク環境に適したものである必要があ
ります。IP アドレスについては、スイッチに付属の製品マニュアル CD-ROM(英語版のみ)に収録されている『 マネジメン
ト/コンフィギュレーション ガイド 』を参照してください。
Subnet Mask
xxx.xxx.xxx.xxx
設定することを推奨。IP アドレスを入力した場合は、使用するネットワーク環
境に適したサブネット マスクを入力。
この後の作業
以上の手順により、スイッチに管理者パスワード、IP アドレス、およびサブネット マス
クが設定されます。ネットワークに正しく接続されていれば、これで Telnet や Web ブラ
ウザ インタフェースを備えた PC からスイッチを管理することができます。
次の項には、スイッチの管理に関する基本情報がいくつか含まれています。コンソール、
Web ブラウザ、および SNMP 管理インタフェースについて、また Switch2800シリーズ機
器で設定可能な全機能については、スイッチに付属の製品マニュアル CD-ROM(英語版
のみ)に収録されている『 マネジメント/コンフィギュレーション ガイド 』を参照して
ください。
管理者パスワードを忘れた場合には。管理者パスワードを忘れてしまったために、管理者
レベルでコンソール セッションを開始できない場合は、スイッチに物理的にアクセスし、
[Clear]ボタンを1秒以上押したままにしてすべてのパスワードとユーザ名をクリアし
ます。
3-4
スイッチの設定
IP アドレスを使用したスイッチのリモート管理
IP アドレスを使用したスイッチのリモート管理
Switch2800シリーズ機器では、スイッチの IP アドレスを使用して、スイッチと同じサブ
ネット上のあらゆる PC からスイッチを管理できます。スイッチの管理には、Telnet セッ
ションまたは標準的な Web ブラウザを使用することができます。
Telnet セッションの開始
Telnet セッション経由でスイッチにアクセスするには、以下の手順に従ってください。
1.スイッチに IP アドレスが設定されていること、および Telnet セッションを実行して
いる PC からスイッチにアクセスできることを確認します(たとえば、スイッチの IP
アドレスに向けて Ping コマンドを実行します)。
2.スイッチと同じサブネット上の PC で Telnet プログラムを起動し、スイッチの IP ア
ドレスに接続します。
3.コピーライト ページと「Press any key to continue」というメッセージが表示されま
す。いずれかのキーを押すと、スイッチ コンソール コマンド(CLI)プロンプトが、
たとえば以下のように表示されます。
HP ProCurve Switch2824#
help または?と入力すると、プロンプトから実行できるコマンドの一覧が表示され
ます。help に続けてコマンドを入力すると、そのコマンドに関する詳細なコンテキ
スト ヘルプの情報が表示されます。?に続けてコマンドを入力すると、そのコマン
ド入力時に利用できるオプションの一覧が表示されます。
Web ブラウザ セッションの開始
Switch2800シリーズ機器は、Web ブラウザを実行し、スイッチの IP アドレスを URL とし
て入力することによって、ネットワーク上の任意の PC またはワークステーションからグ
ラフィカル インタフェースを通じて管理することができます。このインタフェースを使
用可能にするために別のソフトウェアをインストールする必要はなく、スイッチのオンボ
ード ソフトウェアに含まれています。
3-5
スイッチの設定
IP アドレスを使用したスイッチのリモート管理
下図は一般的な Web ブラウザ インタフェースの画面です。
Web ブラウザ インタフェースの使用方法については、スイッチに付属の製品マニュアル
CD-ROM(英語版のみ)に収録されている『 マネジメント/コンフィギュレーション ガ
イド 』を参照してください。
Web ブラウザ インタフェースでは、拡張ヘルプ システムも利用できます。ただし、こ
のヘルプ システムにアクセスするには、スイッチが設置されているサブネットからイン
ターネットにアクセスできる必要があります。
3-6
4
トラブルシューティング
この章では、ProCurve Switch2800シリーズ機器のトラブルシューティング方法について
説明します。本書では、主にハードウェアの観点からトラブルシューティングを解説しま
す。フル機能のコンソール インタフェースや組込み Web ブラウザ インタフェースなど
のスイッチ付属のソフトウェア ツールを用いることで、ProCurve Switch2800シリーズ機
器のより詳細なトラブルシューティングが行えます。詳細は、スイッチに付属の製品マニ
ュアル CD-ROM(英語版のみ)に収録されている『 マネジメント/コンフィギュレーシ
ョン ガイド 』の章「トラブルシューティング」を参照してください。
この章では、以下の項目について説明します。
■
基本的なトラブルシューティングのヒント(4-1 ページ)
■
LED による診断(4-4 ページ)
■
Proactive Networking tools(4-8 ページ)
■
ハードウェア診断テスト(4-9 ページ)
■
工場出荷時の設定の復元(4-11 ページ)
■
Switch2800シリーズ機器への新しいソフトウェアのダウンロード(4-12 ページ)
■
HP カスタマ サポート サービス(4-12 ページ)
基本的なトラブルシューティングのヒント
ほとんどの問題は、以下の状況によって引き起こされます。トラブルシューティングを始
めるとき、まずこれらの項目をチェックしてください。
■
全二重モードに固定されている機器への接続。
RJ-45ポートは、
「Auto」に設定されています。つまり、接続されている機器と通信す
るとき、スイッチは下記の2つの方法のいずれかで動作して、リンク速度と通信モー
ド(半二重か全二重か)を決定します。
!
接続対象の機器も「Auto」に設定されている場合、スイッチは自動的にネゴシ
エーションを行ってリンク速度と通信モードを定義します。
!
接続対象の機器が固定構成(たとえば、1
00Mbps で半二重または全二重)の場
合、スイッチは自動的にリンク速度を認識しますが、通信モードは半二重にデフ
ォルト設定されます。
4-1
トラブルシューティング
基本的なトラブルシューティングのヒント
Switch2800シリーズ機器は上記のように動作するため( IEEE802.
3規格に準拠 )、ス
イッチに接続された機器が全二重モードの固定構成である場合、その機器はスイッチ
と正しく通信できません。結果として、スイッチと機器との通信は、エラー率が高く
非常に不安定なものとなります。
Switch2800シリーズ機器に接続されているすべての機器がオートネゴシエーションを
行うよう構成されていること、または半二重で接続されるよう構成されていること
(た
とえば、ハブの動作モードは半二重モードのみ)を確認してください。
■
ケーブルの不良またはゆるみ。ケーブルのゆるみや明らかな接続不良がないことを確
認します。これらに問題がみられない場合は、ケーブルがしっかり接続されているこ
とを確認します。これで問題が解決しない場合は、別のケーブルを試してください。
■
標準外ケーブル。標準外のケーブルや誤った配線のケーブルを使用すると、ネットワ
ークの衝突など、ネットワーク障害が生じるおそれがあり、またネットワークのパフ
ォーマンスが著しく損なわれる可能性があります。適切な配線のケーブルを新たに用
意するか、または B-5 ページの付録 B「ツイストペアケーブル/コネクタのピン配列」
に記載されているケーブルとお使いのケーブルとを比較して、ピンの配置と正しいケ
ーブルの配線を確認してください。1
00Base-TX と1
000Base-T の各ネットワークには、
カテゴリ5のケーブルテスタの使用をお勧めします。
■
不適切なネットワークトポロジ。適切なネットワークトポロジを確保することが重要
です。トポロジ障害が生じるのは、一般に、ケーブルが長すぎる場合や、エンドノー
ド間のリピータ遅延時間が許容を超えた場合です。最近行ったネットワーク変更後か
ら、ネットワーク障害が生じるようになった場合は、以前のトポロジに戻してみます。
これで問題が生じなければ、おそらく新しいトポロジに問題があります。本書の第2
章の終わりにトポロジの例があります。トポロジ構成のガイドについてはオンライン
で入手できます。HP ProCurve Web サイト http : //www.hp.com/go/hpprocurve を参
照してください。
また、ネットワークトポロジに データパスのループ がないことを確認する必要があ
ります。いずれの2 つのエンドノード間においても、アクティブなケーブルパスは
常に1 つしかあってはなりません。データパスのループがあると、大量のブロード
キャストストームが生じて、ネットワークのパフォーマンスに深刻な影響を与えます。
ネットワーク内の重要なノード間に冗長パスを構築し、Switch2800シリーズ機器に何
らかのフォールト トレランス機能をもたせるには、スイッチのスパニング ツリー
プロトコルのサポートを有効にしておく必要があります。これによって、冗長パスの
うちでアクティブなパスは常に1本だけになり、データ パスのループを避けること
ができます。スパニング ツリーは、スイッチ コンソールまたは Web ブラウザ イン
タフェースを通じて有効に設定できます。
Switch2800シリーズ機器はトランクもサポートします。これにより、データ パスの
ループを発生させることなく、複数のネットワーク ケーブルを単一のネットワーク
接続に使用できます。スパニング ツリーとトランクについては、スイッチに付属の
製品マニュアル CD-ROM(英語版のみ)に収録されている『 マネジメント/コンフ
ィギュレーション ガイド 』を参照してください。
4-2
トラブルシューティング
基本的なトラブルシューティングのヒント
■
ポート設定の確認。スイッチのポートは、スパニング ツリー、GVRP(自動 VLAN)
、
または LACP(自動トランク) によって「ブロック」状態になった場合、期待通り
に動作しない場合があります。
(ポートは、スパニング ツリー、GVRP、および LACP
機能の通常の動作でブロック状態になる場合があることに注意してください。
)また
は、ソフトウェアを通じてポートが無効に設定されている場合もあります。
スイッチ コンソールを使用してポートの設定を調べ、いずれのスイッチ機能につい
ても、ポートに影響を及ぼしうる不適切または望ましくない設定がないことを確認し
ます。詳細は、スイッチに付属の製品マニュアル CD-ROM(英語版のみ)に収録さ
れている『 マネジメント/コンフィギュレーション ガイド 』を参照してください。
発 生 し う る ネ ッ ト ワ ー ク 上 の 問 題 と そ の 解 決 法 の 詳 細 は、テ ク ニ カ ル ノ ー ト
『Troubleshooting LAN Performance and Intermittent Connectivity Problems』を参照して
ください。このドキュメントは HP ProCurve の Web サイト(http : //www.hp.com/go/
hpprocurve)(英語)の「Reference Library」から入手できます。
4-3
トラブルシューティング
LED による診断
LED による診断
表 4-1 に、障害の状態を示すスイッチおよびスイッチ
します。
モジュールの LED パターンを示
1.スイッチが示している LED パターンを、この表で確認します。
2.以降のページから、対応する診断のヒントを参照してください。
表 4-1.LED エラーインジケータ
障害を示す LED パターン
Power
Fault
RPS
Self Test
Fan
Status
電源コードを
差し込んだ
状態で消灯
*
点灯
*
*
*
!
点灯
長い点灯
*
*
"
点灯
点滅†
*
*
#
点灯
点滅†
*
$
点灯
点滅†
点滅†
%
点灯
消灯
*
ケーブルが接続されて
いる状態で消灯
&
点灯
消灯
*
点灯しているがポート
は通信していない
'
点灯
*
*
*
(
*
†
4-4
*
*
*
*
*
*
点滅
この LED は、診断用としては重要でありません。
約1.
6秒おきに明滅が繰り返されます。
長い点灯
点滅†
消灯
点滅†
消灯
消灯
*
点滅†
*
Port LED
診断のヒント
(Link View モード)
トラブルシューティング
LED による診断
診断のヒント
ヒント
障害
解決策
!
スイッチがアクテ
ィブな AC 電源に
接続されていない、
またはスイッチの
電源が故障して
EPS/RPS が ス イ
ッチに給電してい
る可能性がある。
1.電源コードがアクティブな電源とスイッチに接続されていることを確認します。また、こ
れらがしっかり接続されていることを確認します。
2.スイッチに EPS/RPS が接続している場合は、EPS/RPS のドキュメントを参照してくださ
い。
3.電源コードのプラグを抜き、再度接続してスイッチの電源を入れ直します。
4.3.
Power LED が依然として点灯しない場合は、別の機器をコンセントに繋ぎ、AC 電源に
問題がないことを確認します。または、スイッチを別のコンセントに差し込むか、別の電
源コードを試してみます。
AC 電源と電源コードに問題がなく、この状態が続く場合は、スイッチの電源が故障している
可能性があります。お近くの HP 正規認定販売店にお問い合わせいただくか、カスタマ サポー
ト サービスを利用してサポートを受けてください。詳細については、製品の同梱のカスタマ
サポート/保証に関する小冊子を参照してください。また、ProCurve ネットワーク製品の Web
サイト http : //www.procurve.com(英語)にも最新のサポート情報が記載されています。
"
スイッチにハード
ウェア障害が発生
している。すべて
の LED が 点 灯 し
たままとなる。
スイッチの電源を入れ直します。障害を示す LED パターンが解除されない場合、スイッチが
故障している可能性があります。お近くの HP 正規認定販売店にお問い合わせいただくか、カ
スタマ サポート サービスを利用してサポートを受けてください。詳細については、製品の同
梱のカスタマサポート/保証に関する小冊子を参照してください。また、ProCurve ネットワ
ーク製品の Web サイト http : //www.procurve.com(英語)にも最新のサポート情報が記載さ
れています。
#
Self Test 中に ス
イッチにソフトウ
ェア障害が発生し
ている。
1.スイッチ前面の[Reset]ボタンを押すか、スイッチの電源を入れ直すことで、スイッチ
をリセットします。
2.障害表示が再発する場合は、スイッチにコンソールを接続し(第2章に示されるとおり)
、
9
6
0
0ボーで動作するよう設定します。次に、スイッチをリセットします。コンソール画面
とコンソール ログにエラー状態を示すメッセージが示されます。コンソール ログは、こ
の時点でコンソールのメイン メニューから選択して確認できます。
問題を解決する必要ガある場合は、お近くの HP 正規認定販売店にお問い合わせいただくか、
カスタマ サポート サービスを利用してサポートを受けてください。詳細については、製品の
同梱のカスタマサポート/保証に関する小冊子を参照してください。また、ProCurve ネット
ワーク製品の Web サイト http : //www.procurve.com(英語)にも最新のサポート情報が記載
されています。
$
スイッチの冷却フ
ァンの1つ以上が
故障している可能
性がある。
スイッチから電源を切断して数分待ちます。次に、スイッチに電源を接続しなおし、再度 LED
を確認します。エラー表示が再発する場合は、ファンが1つ以上故障しています。Switch2
8
2
4
には3つ、Switch2
8
4
8には5つのファンがあり、周辺の温度が通常の室温を超えていなければ、
この状態でも継続して動作可能な場合もありますが、最適な動作のためにはスイッチを交換す
る必要があります。お近くの HP 正規認定販売店にお問い合わせいただくか、カスタマ サポー
ト サービスを利用してサポートを受けてください。詳細については、製品の同梱のカスタマ
サポート/保証に関する小冊子を参照してください。また、ProCurve ネットワーク製品の Web
サイト http : //www.procurve.com(英語)にも最新のサポート情報が記載されています。
%
点滅している Link
LED に対応するネ
ットワーク ポー
トが Self Test ま
たは初期化に失敗
している。
スイッチの電源を入れ直します。障害を示す LED パターンが解除されない場合、スイッチ ポ
ートが故障している可能性があります。お近くの HP 正規認定販売店にお問い合わせいただく
か、カスタマ サポート サービスを利用してサポートを受けてください。詳細については、製
品の同梱のカスタマサポート/保証に関する小冊子を参照してください。また、ProCurve ネ
ットワーク製品の Web サイト http : //www.procurve.com(英語)にも最新のサポート情報が
記載されています。
ポートが mini-GBIC の場合は、スイッチでサポートされている mini-GBIC であることを確認
してください。サポートされていない mini-GBIC は、この障害状態で識別されます。サポート
対象の mini-GBIC は、2-6 ページの第2章「スイッチの設置」に記載されています。mini-GBIC
は、スイッチの電源が入っている間に装着や変更が行われる「ホットスワップ」の際にもテス
トされます。
ポートが故障していることを確かめるには、スイッチの電源を切らずに、mini-GBIC をいった
ん取り外し、再度取り付けてみてください。ポート障害の表示が再発する場合は、mini-GBIC
の交換が必要となります。
4-5
トラブルシューティング
LED による診断
ヒント
障害
解決策
次のページに続く
"
ネットワーク接続
が正常に機能して
いない
以下の手順を実施します。
!
障害が発生しているポートについて、ケーブルの両端がスイッチと接続対象機器に正しく
接続されていることを確認します。
!
接続対象機器とスイッチの両方の電源がオンになっており、かつ正常に動作していること
を確認します。
!
適切なタイプのケーブルを使用して接続していることを確認します。
−
固定の1
0/1
0
0/1
0
0
0ポートへのツイストペア接続では、ポートが「Auto」(オート
ネゴシエーション)に設定されていれば、1
0/1
0
0/1
0
0
0‐T ポートにおけるスイッチ
の Auto MDI/MDI-X 機能により、ストレートケーブルとクロスケーブルのいずれも使
用できます。
注記:スイッチ ポートが固定設定オプションのいずれかに変更されている場合(たとえば100
Mbps/全二重)、ポートは MDI-X としてのみ動作するため、接続には適切なタイプのケーブ
ルを使用する必要があります。一般的には、スイッチへのエンドノード(MDI ポート)の接続
には「ストレート」ケーブルを使用し、ハブ、他のスイッチ、およびルータの MDI-X ポート
への接続には「クロス」ケーブルを使用します。
−
!
光ファイバ接続については、スイッチの送信ポートが接続される機器の受信ポートに
接続されており、スイッチの受信ポートが接続される機器の送信ポートに接続されて
いることを確認してください。
デュアルパーソナリティの1
0/1
0
0/1
0
0‐T ポートでは、mini-GBIC が対応スロットに装
着されていないことを確認します。
! 1
0
0
0Base-T 接続では、ネットワークのケーブル接続が IEEE8
0
2.
3ab 規格に準拠している
ことを確認します。ケーブルは、ANSI/TIA/EIA‐5
6
8‐A‐5仕様に従って敷設する必要が
あります。ケーブルのテストは、減衰、近端漏話、遠端漏話、等レベル遠端漏話(ELFEXT)
、
多重妨害 ELFEXT、および反射減衰量について、規定されている制限に準拠する必要があ
ります。
4-6
!
ケーブルの検証プロセスには、スイッチを含むあらゆる末端機器から、ケーブル パスの
あらゆるパッチ パネルに至るまで、すべてのパッチ ケーブルを含める必要があります。
!
スイッチの設定変更によってポートが無効にされていないことを確認します。コンソール
インタフェースを使用するか、あるいは、スイッチに IP アドレスを設定している場合は
Web ブラウザ インタフェースを使用して、ポートの状態を確認し、必要に応じてポート
を再有効にすることができます。
!
スイッチのポート設定が、接続先の機器の設定と一致していることを確認します。たとえ
ば、スイッチのポートが「Auto」に設定されている場合は、接続された機器のポートも
「Auto」に設定されていなければなりません。設定が一致していない場合、ポートのタイ
プや、ツイストペアまたは光ファイバの別に応じて、接続が非常に信頼性の低いものとな
ったり、あるいはまったくリンクが確立できなかったりする可能性があります。
!
その他の手順を実施しても問題が解決しない場合は、別のポートまたは別のケーブルを使
用してください。
トラブルシューティング
LED による診断
ヒント
障害
解決策
!
ポートが適切に設
定されていないか、
あるいはスパニン
グ ツリー、LACP、
または IGMP 機能
の通常の動作によ
り、ポートが「ブ
ロック」状態にあ
る可能性がある。
スイッチ コンソールを使用し、ポートが(LACP 機能を通じ)ダイナミック トランクの一部
となっていないか、またはスイッチ上でスパニング ツリーが有効になっていないか、そして
これらの機能によってポートが「ブロック」状態になっていないかを確認します。show lacp
コマンドは LACP 機能のポート状態を表示し、show spanning-tree コマンドはスパニング
ツリーのポート状態を表示します。
また、show interfaces コマンドを使用して[Port Status]画面をチェックし、ポートが「無
効」に設定されているかどうかも確認します。
ポートの動作に影響を及ぼす可能性のあるスイッチ機能として、他にも VLAN や IGMP があり
ます。スイッチ コンソールを使用して、これらの機能についてポートがどのように設定され
ているかを確認します。
ソフトウェア トラブルシューティングのヒントについては、スイッチに付属の製品マニュア
ル CD-ROM(英語版のみ)に収録されている『 マネジメント/コンフィギュレーション ガイ
ド 』の章「トラブルシューティング」を参照してください。
また、接続の他端にある機器がスイッチとの間で良好なリンクを確立していることも確認しま
す。リンクが良好でない場合、機器間のケーブル接続、またはケーブルのコネクタに問題があ
る可能性があります。
"
RPS は 接 続 さ れ
ているが、障害が
発生している。
EPS/RPS のドキュメントを参照してください。
4-7
トラブルシューティング
プロアクティブ ネットワーキング
プロアクティブ ネットワーキング
HP ProCurve Switch2800シリーズ機器には、ネットワークをプロアクティブに管理するの
に役立つ、以下のような機能があります。
■
最も一般的なネットワークのエラー状態(たとえば、ネットワーク ケーブル接続の
不良や非標準のネットワーク トポロジ)を発見して、その解決を助ける
■
明確で分かりやすいメッセージにより、問題を通知する
■
ネットワーク パフォーマンスの向上につながるネットワーク構成の変更を推奨する
以下のインタフェースには、テスト、インジケータ、およびイベント ログが備わってい
ます。これらを利用することで、スイッチとそのネットワーク接続を監視したり、以下の
プロアクティブ ネットワーク機能を活用したりすることができます。
■
Microsoft Internet Explorer や Netscape Communicator などのサポート対象の Web ブ
ラウザが動作している PC からスイッチを管理するのに使用できる、グラフィカルな
Web ブラウザ インタフェース。
■
標準ターミナルまたはターミナル エミュレータが動作する PC をスイッチのコンソ
ール ポートに接続してアクセスできる、フル機能装備の使いやすいコンソール イン
タフェース。この接続に使用するケーブルは、スイッチに付属しています。コンソー
ル インタフェースには、Telnet 接続からもアクセスできます。
これらのソフトウェア ツールを使用してスイッチの診断および管理を行う方法について
は、スイッチに付属の製品マニュアル CD-ROM(英語版のみ)に収録されている『 マネ
ジメント/コンフィギュレーション ガイド 』の章「トラブルシューティング」を参照し
てください。
4-8
トラブルシューティング
ハードウェア診断テスト
ハードウェア診断テスト
リセットによるスイッチのテスト
スイッチが正常に動作していないと考えられる場合は、その回路と動作コードをテストす
るためスイッチをリセットします。スイッチをリセットするには、以下のいずれかの操作
を行います。
■
電源コードのプラグを抜き、再度接続する(電源を入れ直す)
■
スイッチの前面にある[Reset]ボタンを押す
スイッチの電源を入れ直す操作と[Reset]ボタンを押す操作のどちらによっても、スイ
ッチは電源投入時の Self Test を実行します。これによって、ほとんどの場合、一時的な
動作障害は解決できます。また、これらのリセット処理によって、いずれのネットワーク
トラフィック カウンタもゼロにリセットされ、System Up Time タイマもゼロにリセット
されます。
スイッチの LED のチェック
Self Test が正常終了した場合は、Self Test 開始後、約50秒後にスイッチ前面の Fault LED
と Test LED が消灯します。これらの LED が点灯したまま60秒を超えたり、点滅を開始
したりした場合は、スイッチに問題がある可能性があります。
LED パターンの内容の詳細は、4-4 ページの「LED による診断」および第1章の LED の
動作を参照してください。
コンソール メッセージのチェック
スイッチをリセットすると、有用な診断メッセージがコンソール画面に表示されることが
あります。VT-100ターミナル エミュレータ プログラムが動作している PC または標準 VT
1
- 00ターミナルをスイッチのコンソール ポートに接続するには、2-19 ページに示された
その他のターミナル通信設定とともに、9600ボーで動作するよう設定します。その後、ス
イッチのリセット時に表示されるメッセージを確認します。また、スイッチのイベント
ログをチェックできます。イベント ログには、show log コマンドを使用してコンソー
ルからアクセスしたり、コンソールのメイン メニューからアクセスすることができます。
4-9
トラブルシューティング
ハードウェア診断テスト
ツイストペア ケーブルのテスト
スイッチと接続ネットワーク機器との間にリンクを確立できなかったネットワーク ケー
ブル、または信頼性のあるリンクを確立できなかったネットワーク ケーブルは、IEEE
802.
310Base-T、100Base-TX、または1000Base-T の規格に準拠していない可能性があり
ます。スイッチに接続するツイストペア ケーブルは、これらの規格に準拠していなけれ
ばなりません。そのケーブルがそれらの規格に準拠していることを検証するには、検定済
みのケーブル テスト機器を使用してください。
スイッチと機器との間のネットワーク通信テスト
以下の通信テストを実施して、接続機器とスイッチとの間でネットワークが正常に動作し
ているかどうかを確認できます。
■
リンク テスト−MAC アドレスで識別されるすべての機器に IEEE802.
2のテスト パ
ケットを送信する、物理層のテスト。
■
Ping テスト−IP アドレスで識別されるすべての機器にテスト パケットを送信する、
IP ネットワークで使用されるネットワーク層のテスト。
これらのテストは、スイッチに接続されたターミナルからスイッチ コンソール インタフ
ェースを介して、または Telnet 接続を介して、またはスイッチの Web ブラウザ インタ
フェースから実施できます。詳細は、スイッチに付属の製品マニュアル CD-ROM(英語
版のみ)に収録されている『 マネジメント/コンフィギュレーション ガイド 』を参照し
てください。
エンドツーエンドのネットワーク通信テスト
エンドツーエンドの通信テストを実施することによって、スイッチとケーブル接続の両方
をテストできます。このテストでは、スイッチを通じて、あるネットワーク機器から別の
機器に既知のデータを送信します。たとえば、LAN アダプタを備えた2台の PC がネッ
トワーク上にあり、これらの間でスイッチを通じてリンクレベルのテストや Ping テスト
を実施できる場合、このテストを実施することによって2台の PC 間の通信パス全体が正
常に機能しているかを確認できます。リンクテストや Ping テストの実行の詳細について
は、LAN アダプタのマニュアルを参照してください。
4-10
トラブルシューティング
工場出荷時の設定の復元
工場出荷時の設定の復元
スイッチのトラブルシューティング作業の一環として、スイッチの設定を工場出荷時の設
定に戻すことが必要になる場合があります。このプロセスによって、スイッチ動作の一時
的な中断、パスワードとコンソール イベント ログの全消去、ネットワーク カウンタの
ゼロへのリセット、完全な Self Test の実施などが発生するほか、IP アドレスが設定され
ている場合はその消去を含み、スイッチはリブートして工場出荷時の設定に戻ります。
注記
この操作によって、工場出荷時の設定に対してユーザが行ったスイッチ構成の変更はすべ
て削除されます。たとえば VLAN、スパニング ツリー、トランク、スタッキングなどの
設定です。これらの機能の設定を工場出荷時の状態に戻すと(通常は設定を無効にします)、
ネットワークの接続性に問題が生じる場合があります。
スイッチの設定が適切で、その設定以外の理由で工場出荷時の設定に復元する場合は、工
場出荷時の状態にリセットする前のその設定を保存しておく必要があります。そうするお
とで、リセットを実施して元の問題を解決した後に、保存しておいた設定をそのスイッチ
上に復元できます。保存と復元の操作には、どちらもコンソールの copy コマンドを使用
します。このコマンドについては、スイッチに付属の製品マニュアル CD-ROM(英語版
のみ)に収録されている『 マネジメント/コンフィギュレーション ガイド 』を参照して
ください。
工場出荷時の設定は、スイッチ本体に、またはスイッチ コンソールを通じて復元できま
す。
工場出荷時の設定にリセットするには、以下の手順を行います。
1.先端が尖った物を使用して、スイッチの前面にある[Reset]ボタンと[Clear]ボタ
ンを同時に押します。
2.[Clear]ボタンを押したまま、
[Reset]ボタンを離します。
3.Test LED が点滅を開始したら、
[Clear]ボタンを離します。
スイッチは Self Test の完了後、工場出荷時の設定で動作を開始します。
コンソールを使用して工場出荷時の設定を復元するには、コンソールのコマンド プロン
プトから erase startup-config コマンドを実行します。
4-11
トラブルシューティング
新しいスイッチ ソフトウェアのダウンロード
新しいスイッチ ソフトウェアのダウンロード
Switch2800シリーズ機器に製品拡張が施された場合、いくつかの方法で新しいソフトウェ
アをスイッチにダウンロードして、製品を強化し新しい機能を実装することができます。
詳細は、スイッチに付属のドキュメンテーション CD-ROM に収められた『 Managementand
Configuration Guide 』を参照してください。
スイッチの新しいソフトウェアは、HP ProCurve Web サイト http : //www.hp.com/go/
hpprocurve から入手可能となります。
HP カスタマ サポート サービス
トラブルシューティングを行っても問題が解決しない場合のために、HP では、カスタマ
サポート サービスを提供しています。詳細は、製品に同梱のカスタマサポート/保証に
関する小冊子をご参照ください。HP ProCurve Web サイト http : //www.hp.com/jp/
procurve にも最新のサポート情報が記載されています。
また、ProCurve 製品を取り扱う HP 正規認定販売店では、販売店提供のサービスと HP
提供のサービスを組合せてお客様をサポートいたします。
サポートにお問い合わせいただく前に
サポートのプロセスを最も効率のよいものとするため、ネットワーク機器販売代理店や
HP サポートにお問い合わせいただく前に、まず以下の情報を用意してください。
情報項目
4-12
情報の確認場所
!
mini-GBIC を含む製品の識別番号
!
ソフトウェア(OS)バージョン、スイッチ設定のコピー、 ス イ ッ チ コ ン ソ ー ル:show
スイッチのイベント ログのコピー、そしてスイッチ状態 tech コマンド
およびカウンタ情報のコピーなどの、スイッチ ステータ
スに関する詳細
!
関連機器に割り当てられているネットワーク アドレスを
含む、ネットワーク トポロジ マップのコピー
スイッチ前面および mini-GBIC
上のラベル
ネットワーク レコード
A
スイッチ仕様
物理特性
2
8
2
4(J4
9
0
3A)
2
8
4
8(J4
9
0
4A)
幅:
4
4.
3!(1
7.
4インチ)
4
4.
2
5!(1
7.
4インチ)
奥行き:
3
6.
7!(1
4.
4in)
4
3.
0!(1
6.
9in)
高さ:
4.
4!(1.
7
3in)
4.
4!(1.
7
3in)
質量:
4.
6
2#(1
0.
2
0ポンド)
4.
8
8#(1
0.
7
5ポンド)
電気特性
上記のスイッチは、電圧範囲が AC1
00∼127V および200∼240V、周波数が50Hz または60
Hz であれば、自動的に順応します。
2
8
2
4(J4
9
0
3A)
2
8
4
8(J4
9
0
4A)
AC 電圧:
1
0
0/2
4
0ボルト
1
0
0/2
4
0ボルト
最大電流:
0.
6 A/0.
3A
0.
8A/0.
4A
周波数範囲:
5
0/6
0Hz
5
0/6
0Hz
動作環境
温度:
オペレーティング(運用時)
ノンオペレーティング(非運用時)
0$∼5
5$(3
2%∼1
3
1%)
‐4
0$∼7
0$(‐4
0%∼1
5
8%)
相対湿度(結露なきこと): 1
5%∼9
5%(4
0$(1
0
4%)にて) 1
5%∼9
0%(6
5$(1
4
9%)にて)
最高高度:
4.
6"(1
5,
0
0
0フィート)
4.
6"(1
5,
0
0
0フィート)
A-1
スイッチ仕様
音響ノイズ
LwA=5
2dB DIN45
635T.
19準拠(仮想ワークスペース)
コネクタ
■
10/100/1000Mbps RJ-45ツイストペアポートは、以下の規格に準拠しています。
! IEEE802.
3ab1000Base-T
! IEEE802.
3u100Base-TX
! IEEE802.
310Base-T
■
Gigabit-SX および Gigabit-LX mini-GBIC トランシーバの1
000Mbps LC 光ファイバ ポ
ートは、IEEE80
2.
3z Gigabit-SX と Gigabit-LX の規格に準拠しています。
安全規格
以下に準拠しています。
■
EN60950/IEC9
50
■
CSA22.
2No.
950
■
UL60950
レーザー
Gigabit-SX LC mini-GBIC および Gigabit-LX LC mini-GBIC は Class1レーザー製品で、ど
ちらも Switch2800シリーズ機器に装着できます。
Laser Klasse1
これらの mini-GBIC は IEC8
25-2:1993に準拠しています。
A-2
B
スイッチ ポートとネットワーク ケーブル
この付録では、Switch2800シリーズ機器で使用するケーブルの選択、配線、接続時の参考
として、スイッチコネクタとネットワークケーブルに関する概要的な情報を提供します。
ここでは、特に、ツイストペアケーブルのピン配列と仕様に重点を置いて説明します。
注記
LAN における通信障害は、多くの場合、ケーブルの不適切な接続に原因があります。環
境に応じた適切なケーブルの配線には、十分な経験を有するネットワークエンジニアのサ
ポートを受けることをお勧めします。
スイッチ ポート
スイッチの固定 RJ-4510/100/1000Base-T ポートは、次のページで説明するように、100
Ω 非シールド ツイストペア(UTP)ケーブルおよびシールド ツイストペア(STP)ケー
ブル(RJ-45コネクタ付き)に対応しています。
ツイストペア ケーブル
10Mbps 接続
カテゴリ3、4、5の100Ω 非シールド ツイストペア(UTP)またはシ
ールド ツイストペア(STP)ケーブル。IEEE802.
3Type10Base-T 仕様
に準拠。RJ45コネクタに適合。
100Mbps 接続
カテゴリ5の100ΩUTP または STP ケーブル。IEEE802.
3u 100Base-TX
仕様に準拠。RJ‐4
5コネクタに適合。
1000Mbps 接続
カ テ ゴ リ5の1
00Ω 4ペ ア UTP ま た は STP ケ ー ブ ル。IEEE802.
3ab
1000Base-T 仕様に準拠。RJ-45コネクタに適合(カテゴリ5e 以上を推
奨)。
(以下の「1000Base-T ケーブル要件に関する注記」を参照)
1000Base-T ケーブル要件に関する注記。100Base-TX 接続で機能するカテゴリ5のネット
ワーク ケーブルは、4ペアのワイヤすべてが接続されていれば、1
000Base-T でも使用で
きます。ただし、できる限り堅牢な接続を確保するには、カテゴリ5E 仕様に準拠したケ
ーブルを使用する必要があります。これは TIA-568-A 規格(ANSI/TIA/EIA-568-A-5)の
Addendum5に記載されています。
B-1
スイッチ ポートとネットワーク ケーブル
1000Base-T(Gigabit-T)では、通信速度が増大するため、1
0Base-T や1
00Base-TX に比べ
てネットワーク ケーブルの品質がより重要になります。安定した1
000Base-T ネットワー
ク接続を確保するには、使用するケーブルが IEEE802.
3ab 規格に準拠している必要があ
ります。この規格のケーブルとは、IEEE802.
3ab で定められている減衰量、近端漏話
(NEXT)、および遠端漏話(FEXT)のテストをパスしたものです。さらに、1
00Base-TX
用ケーブルとは違って、1000Base-T 用ケーブルは、等レベル遠端漏話(ELFEXT)や反射
減衰量のテストにもパスしている必要があります。
ケーブルをテストする場合には、必ずパッチケーブル(スイッチや他の末端機器を現場の
パッチパネルに接続するためのケーブル)も含めて行ってください。ケーブルをテストす
る際、よくパッチケーブルが見落とされますが、パッチケーブルもケーブル接続の規格に
準拠している必要があります。
光ファイバ
1000Base-SX
ITU-T G.
651と ISO/IEC7
932
- の Type A1b または A1a にそれぞれ準拠
した、LC コネクタ対応の、直径6
2.
5/125!または50/1
25!(コア/
被覆)、グレイデッド インデックス、マルチモード光ファイバ ケーブ
ル。
1000Base-LX
ITU-T G0.
652および ISO/IEC7
93-2Type B1規格に準拠した、LC コネ
クタ対応のシングルモード光ファイバ ケーブル。
または
ITU-T G.
651と ISO/IEC7
93-2の Type A1b または A1a にそれぞれ準
拠した、LC コネクタ対応の、直径6
2.
5/125!または5
0/125!(コア
/被覆)、グレイデッド インデックス、マルチモード光ファイバ ケー
ブル。
注記:マルチモード光ファイバ ケーブルは1
000Base-LX 環境で使用で
きますが、モード調整パッチコードが必要になる場合があります。詳細
は B-3 ページの「Gigabit-LX 用のモード調整パッチコード」を参照して
ください。
1000Base-LH
B-2
ITU-T G0.
652および ISO/IEC7
93-2 Type B1規格に準拠した、LC コネ
クタ対応のシングルモード光ファイバ ケーブル。
スイッチ ポートとネットワーク ケーブル
Gigabit-LX 用のモード調整パッチ コード
Gigabit-LX 用のモード調整パッチ コード
以下の情報は、マルチモード光ファイバ ケーブルを Gigabit-LX ポートに接続する場合
に適用されます。
マルチモード光ファイバ ケーブルのみをサポートする Gigabit-SX と異なり、Gigabit-LX
ではシングルモードまたはマルチモード ケーブルのいずれも使用できます。マルチモー
ド ケーブルには「モード遅延時間差」という設計上の特性があり、伝送信号を「調整」
することでケーブルの設計を補い、伝送エラーを防ぐ必要があります。Gigabit-SX はもと
もとマルチモード ケーブルのみを使用する設計であるため、Gigabit-SX mini-GBIC には
この伝送調整機能が実装されています。
Gigabit-LX mini-GBIC は、シングルモード ケーブルとマルチモード ケーブルの両方で動
作するよう設計されているため、伝送調整機能は実装されていません。そのため、状況に
よっては使用するケーブルやケーブル長に応じて、Gigabit-LX 伝送機器とマルチモード
ネットワーク ケーブルとの間に外部のモード調整パッチコードを取り付け、伝送調整機
能を実装することが必要になる場合があります。
Gigabit-LX ポートで CRC や FCS などの伝送エラーが頻発する場合は、スイッチの Gigabit
-LX ポートとマルチモード光ファイバ ネットワーク ケーブルとの間、 そして Gigabit-LX
伝送機器とマルチモード光ファイバ ケーブルのもう一端のネットワーク ケーブルとの間
に、パッチコードの取り付けが必要になることがあります。パッチコードは両端に取り付
けなければなりません。
パッチコードは、送信側にグレイデッド インデックス マルチモード ファイバ ケーブル
と結合した短いシングルモード ファイバ ケーブルと、受信側にマルチモードのみのケー
ブルで構成されています。シングルモード ファイバ ケーブル部分は、マルチモード ケ
ーブルのモード遅延時間差の影響を最小化するように接続されています。
注記
2-5 ページの規格に準拠した、品質の高いグレイデッド インデックス マルチモード フ
ァイバ ケーブルを使用していれば、ほとんどの場合、ネットワークにモード調整パッチ
コードを使用する必要はありません。これは、ネットワークに敷設されているファイバ
ケーブルが比較的短い場合に、特に当てはまります。
ネットワーク内で シングルモード 光ファイバ ケーブルを使用する場合、モード調整パッ
チコードは不要です。シングルモード ネットワーク ケーブルを直接 Gigabit-LX miniGBIC に接続してください。
B-3
スイッチ ポートとネットワーク ケーブル
Gigabit-LX 用のモード調整パッチ コード
パッチコードの取り付け
下図のように、シングルモード ファイバ ケーブルの部分を Tx(送信)ポートに差し込
み、パッチコードを Gigabit-LX mini-GBIC に接続します。次に、パッチコードの他端を、
ネットワーク ケーブルのパッチパネルに接続するか、直接ネットワーク マルチモード
ファイバに接続します。
パッチコードをネットワーク ケーブルに直接接続する場合、ケーブルを相互接続するた
めにメス/メス アダプタが必要になる場合があります
Gigabit-LXポート
ネットワーク
マルチモード
ケーブリングへ
モード調整パッチコード
パッチコードのマルチモード
ケーブルは、使用するネット
ワーク ケーブルの特性に適
合している必要があります。
シングルモード ケーブルの部
分を Gigabit-LX トランシーバ
または Gigabit-LX mini-GBIC
の Tx ポートに接続します。
パッチコードを購入する際は、Gigabit-LX mini-GBIC と接続する側が LC コネクタである
こと、そして使用しているネットワークのマルチモード ファイバの特性に適合したマル
チモード ファイバであることを確認してください。
推奨されるパッチコード
HP では、HP ProCurve Gigabit-LX Transceiver および HP ProCurve Gigabit-LX LC miniGBIC との正常な動作を確認済みのモード調整パッチコードに関する推奨リストを用意し
ています。
このリストは、HP ProCurve Web サイト http : //www.hp.com/go/hpprocurve の[Technical
Support]セクションに掲載されています。
B-4
スイッチ ポートとネットワーク ケーブル
ツイストペアケーブル/コネクタのピン配列
ツイストペアケーブル/コネクタのピン配列
Switch2800シリーズ機器のツイストペア ポートを別のスイッチまたはハブ(標準的な
MDI-X ポートを装備)に接続した場合、Switch2800シリーズ機器のポートは自動的に MDI
ポートとして動作します。サーバや PC などのエンドノード(標準的な MDI ポートを装
備)を接続した場合、Switch2800シリーズ機器のポートは MDI-X ポートとして動作しま
す。いずれの場合も、標準の「ストレート」ケーブルまたは「クロス」ケーブルを使用で
きます。
適切なタイプのクロス ケーブルであれば、スイッチは接続機器の MDI/MDI-X 動作を自
動的に検出して、その機器に正常に接続できます。
注記
固定構成の使用。たとえば100Mbps/全二重のように、ポートの設定が固定構成のいずれ
かに変更された場合、ポートは MDI-X としてのみ動作するため、適切なタイプのケーブ
ルを使用する必要があります。エンド ノードなど MDI ポートへの接続にはストレート
ケーブルを使用し、ハブやその他のスイッチなど MDI-X ポートへの接続には「クロス」
ケーブルを使用します。
その他の配線ルール
■
10Mbps/1
00Mbps 接続で使用するツイストペア線はすべて、ケーブルの全長にわた
ってよじられていなければなりません。配線の順序は、EIA/TIA 5
68-B(USOC では
ない)に準拠する必要があります。各ピンで使用される信号の一覧については、この
付録で後述する「ツイストペア ケーブルのピン割り当て」を参照してください。
■
1000Base-T 接続では、ケーブル内の4ペアのワイヤすべてがデータ伝送に使用でき
1000Base-T のケーブル接続については、B-1 ページの「1000Base
なければなりません。
-T ケーブル要件に関する注記」を参照してください。
■
■
■
10Mbps 接続では、IEEE802.
3 10Base-T 規格でサポートされている、1
00Ω カテゴリ
3、4、または5の非シールド ツイストペア ケーブルを使用します。
100Mbps 接続では、IEEE802.
3u Type100Base-TX 規格でサポートされている、100Ω
カテゴリ5の UTP または STP ケーブルを使用します。
1000Mbps 接続には、1
00Ω カテゴリ5e 以上のケーブルの使用をお勧めします。
B-5
スイッチ ポートとネットワーク ケーブル
ツイストペアケーブル/コネクタのピン配列
1
0Mbps/1
0
0Mbps ネットワーク接続用ストレートツイストペ
アケーブル
スイッチ上の10/100ポートの MDI/MDI-X 動作によって、PC、サーバ、その他のエンド
ノードへのネットワーク接続、またはハブや他のスイッチへのネットワーク接続のすべて
において、「ストレート」ケーブルを使用できます。
これらのポートのいずれかが、たとえば100Mbps/全二重のような固定構成となっている
場合、ポートは MDI-X ポートとして動作するため、PC NIC やその他の MDI ポートへの
接続にはストレート ケーブルを使用する必要があります。
ケーブル図
コネクタ「A」
コネクタ「B」
ストレート ケーブル
白 / 橙色
橙色 / 白
白 / 緑色
緑色 / 白
注記
コネクタ「A」のピン1と2は、必ずコネクタ「B」のピン1と2にツイストペアで配線
されている必要があります。
コネクタ「A」のピン3と6は、必ずコネクタ「B」のピン3と6にツイストペアで配線
されている必要があります。
ピン4、5、7、および8は、ケーブル内で配線されていることもありますが、この用途
では使用されません。
ピン割り当て
スイッチ側(MDI-X)
B-6
コンピュータや
トランシーバなどの側
信号
ピン
ピン
信号
受信+
1
1
送信+
受信−
2
2
送信−
送信+
3
3
受信+
送信−
6
6
受信−
スイッチ ポートとネットワーク ケーブル
ツイストペアケーブル/コネクタのピン配列
1
0Mbps/1
0
0Mbps ネットワーク接続用クロス ツイストペア
ケーブル
スイッチの10/100ポートの MDI/MDI-X 動作によって、PC、サーバ、その他のエンド ノ
ードへのネットワーク接続、またはハブや他のスイッチへのネットワーク接続のすべてに、
「クロス」ケーブルも使用できます。
これらのポートのいずれかが、たとえば100Mbps/全二重のような固定構成となっている
場合、ポートは MDI-X ポートとして動作するため、ハブ、スイッチ、その他の MDI-X ネ
ットワーク機器への接続には、クロス ケーブルを使用する必要があります。
ケーブル図
コネクタ「A」
コネクタ「B」
クロス ケーブル
白 / 橙色
橙色 / 白
白 / 緑色
緑色 / 白
注記
コネクタ「A」のピン1と2は、必ずコネクタ「B」のピン3と6にツイストペアで配線
されている必要があります。
コネクタ「A」のピン3と6は、必ずコネクタ「B」のピン1と2にツイストペアで配線
されている必要があります。
ピン4、5、7、および8は、ケーブル内で配線されていることもありますが、この用途
では使用されません。
ピン割り当て
スイッチ側(MDI-X)
ハブやスイッチ ポートなど
MDI-X ポート側
信号
ピン
ピン
信号
受信+
1
6
送信−
受信−
2
3
送信+
送信+
3
2
受信−
送信−
6
1
受信+
B-7
スイッチ ポートとネットワーク ケーブル
ツイストペアケーブル/コネクタのピン配列
1
0
0
0Mbps ネットワーク接続用ストレート ツイストペア ケー
ブル
1000Base-T 接続では、4ペアのワイヤすべてが接続されている必要があります。
ケーブル図
コネクタ「A」
コネクタ「B」
1000Base-T ストレート ケーブル
白 / 橙色
橙色 / 白
白 / 緑色
緑色 / 白
青色 / 白
白 / 青色
白 / 茶色
茶色 / 白
注記
コネクタ「A」のピン1と2は、必ずコネクタ「B」のピン1と2にツイストペアで配線
されている必要があります。
コネクタ「A」のピン3と6は、必ずコネクタ「B」のピン3と6にツイストペアで配線
されている必要があります。
コネクタ「A」のピン4と5は、必ずコネクタ「B」のピン4と5にツイストペアで配線
されている必要があります。
コネクタ「A」のピン7と8は、必ずコネクタ「B」のピン7と8にツイストペアで配線
されている必要があります。
ピン割り当て
1000Base-T 接続では、4ペアのワイヤすべてが送信と受信の両方に使用されます。
B-8
C
安全性と EMC 規定
Safety Information
C-1
安全性と EMC 規定
Informations concernant la sécurité
Informations concernant la sécurité
C-2
安全性と EMC 規定
Hinweise zur Sicherheit
Hinweise zur Sicherheit
C-3
安全性と EMC 規定
Considerazioni sulla sicurezza
Considerazioni sulla sicurezza
C-4
安全性と EMC 規定
Consideraciones sobre seguridad
Consideraciones sobre seguridad
C-5
安全性と EMC 規定
安全に関するご注意(日本)
安全に関するご注意(日本)
C-6
安全性と EMC 規定
Safety Information(China)
Safety Information(China)
C-7
安全性と EMC 規定
EMC 規定
EMC 規定
日本
C-8
安全性と EMC 規定
EMC 規定
C-9
安全性と EMC 規定
EMC 規定
European Community
C-10
索 引
数字
F
10/100Base-TX ポート
スイッチ上の位置 ... 1-2
1000Base-LH
接続、最大長 ... 2-5
ポート、使用ケーブル ... 2-5, B-2
1000Base-LX
接続、最大長 ... 2-5
ポート、使用ケーブル ... 2-5, B-2
1000Base-SX
接続、最大長 ... 2-5
ポート、使用ケーブル ... 2-5, B-2
1000Base-T
接続、最大長 ... 2-5
ポート、使用ケーブル ... 2-5
Fault LED ... 1-3
Self Test 中の動作 ... 2-10
エラー状態の表示 ... 4-4
スイッチ上の位置 ... 1-2
動作 ... 1-3
明滅の間隔 ... 1-3-1-4
FDx LED ... 1-3, 1-6
A
LED
AC 電源コネクタ
スイッチ背面上の位置 ... 1-7
Act LED ... 1-3, 1-6
Auto-MDI/MDI-X の動作 ... B-6, B-8
MDIX 機能 ... B-5
B
Bootp
インバンド アクセス ... 2-19
自動スイッチ設定 ... 3-2
C
[Clear]ボタン
工場出荷時の設定の復元 ... 1-6, 4-11
スイッチ上の位置 ... 1-2, 1-6
説明 ... 1-6
パスワードの削除 ... 1-6
パスワードを削除するには ... 3-4
CLI プロンプト、コンソール
表示 ... 2-20
D
DHCP
インバンド アクセス ... 2-19
自動スイッチ設定 ... 3-2
E
EMC 規定 ... C-8
EPS/RPS ... 2-16
オペレーション ... 2-18
ケーブル ... 2-16
スイッチへの接続 ... 2-18
I
IP アドレス
設定 ... 3-3
L
Act ... 1-3,1-6
EPS/RPS ... 2-17
Fault ... 1-3
Self Test 中の動作 ... 2-10
エラー状態の表示 ... 4-4
FDx ... 1-3, 1-6
LED Mode View 選択インジケータ ... 1-3
Link ... 1-3
Mode
表示の選択 ... 1-5
Self Test ... 1-3
Self Test 中の動作 ... 2-9
Self Test 中の動作 ... 2-9
T および M ... 1-4
エラーの表示 ... 4-4
スイッチ上 ... 1-3
スイッチ上の位置 ... 1-2
説明 ... 1-3
デュアルパーソナリティ ポート ... 1-4
電源 ... 1-3
Self Test 中の動作 ... 2-10
トラブルシュート時の確認 ... 4-9
ファン ステータス ... 1-4
ポート
説明 ... 1-3
明滅の間隔 ... 1-3-1-4
LED Mode
インジケータ LED ... 1-5
選択ボタン ... 1-5
表示の選択 ... 1-5
LED Mode 表示の選択 ... 1-5
LED の点滅
エラーの表示 ... 4-4
Link LED ... 1-3
索引― 1
M
MDIX
機能説明 ... B-5
MDI-X から MDI へのネットワーク ケーブル
... B-6,B-8
MDI-X から MDI-X へのネットワーク ケーブル ... B-7
mini-GBIC
スロット、スイッチ上の位置 ... 1-2
全二重動作 ... 2-6
mini-GBIC の全二重動作 ... 2-6
mini-GBIC 用スロット
スイッチ上の位置 ... 1-2
P
Ping テスト ... 4-10
Power LED ... 1-3
Self Test 中の動作 ... 2-10
スイッチ上の位置 ... 1-2
動作 ... 1-3
Proactive Network ツール
診断 ... 4-8
R
Redundant Power Supply ... 2-16
[Reset]ボタン
工場出荷時の設定の復元 ... 4-11
スイッチ上の位置 ... 1-2, 1-6
説明 ... 1-6
S
Self Test
Fault LED の動作 ... 2-10
Power LED の動作 ... 2-10
Self Test 中の LED の動作 ... 2-9
Switch Setup 画面 ... 3-2
IP アドレスの設定 ... 3-3
サブネット マスクの設定 ... 3-3
フィールドの説明 ... 3-3
T
Test LED ... 1-3
Self Test 中の動作 ... 2-9
工場出荷時への再設定中の動作 ... 4-11
V
VT-100ターミナル
シリアル ケーブル接続 ... 2-20
あ行
アウトオブバンド コンソール アクセス ... 3-5
新しいスイッチ ソフトウェアのダウンロード ... 4-12
2 ― 索引
安全性仕様 ... A-2
安全性と規定 ... C-1
安全対策
スイッチのマウント ... 2-4
電源要件 ... 2-4
インバンド ... 3-1
インバンド コンソール アクセス
タイプ ... 2-19
インストール
安全対策 ... 2-4
スイッチを電源に接続する ... 2-14
水平面へのマウント ... 2-14
設置場所の準備 ... 2-5
手順概要 ... 2-3
取り付け位置の検討 ... 2-6
ネットワーク ケーブル要件 ... 2-5
ラックまたはキャビネットへのマウント ... 2-10
か行
概要
スイッチで使用するケーブル ... 2-5
スイッチのインストール ... 2-3
環境仕様、スイッチ ... A-1
規定 ... C-8
機能
コンソール ... 2-19
スイッチ ... 1-8
基本的なスイッチの設定
IP アドレス ... 3-3
Switch Setup 画面 ... 3-2
管理者パスワード ... 3-2
サブネット マスク ... 3-3
基本的なトラブルシューティングのヒント ... 4-1
キャビネット
スイッチのマウント ... 2-10
クロスケーブル
ピン配列 ... B-7
ケーブル
1000Base-LH
接続 ... 2-5
光ファイバケーブルの仕様 ... B-2
1000Base-LX
接続 ... 2-5
光ファイバ ケーブルの仕様 ... B-2
1000Base-SX
接続 ... 2-5
光ファイバ ケーブルの仕様 ... B-2
1000Base-T 接続 ... 2-5
スイッチ ポートへのケーブルの接続 ... 2-15
MDIX 機能 ... B-5
インフラ要件 ... 2-5
最大長 ... 2-5
シリアル、直接コンソール接続用 ... 2-20
光ファイバ、仕様 ... B-2
必要なタイプ ... 2-5
標準外ケーブルの影響 ... 4-2
ケーブル、ツイストペア
MDI-X から MDI への接続 ... B-6, B-8
MDI-X から MDI-X への接続 ... B-7
カテゴリ3、4、5 ... B-5
クロスケーブルのピン配列 ... B-7
スイッチ間、またはスイッチとハブとの接続
... B-7
スイッチとコンピュータの接続 ... B-6, B-8
ストレート ケーブルのピン配列 ... B-6, B-8
配線ルール ... B-5
ピン配列 ... B-6, B-8
ケーブル、ツイストペア コネクタのピン配列 ... B-5
ケーブル配線インフラ ... 2-5
工場出荷時の設定の復元 ... 1-6, 4-11
コネクタ仕様 ... A-2
コンソール
CLI プロンプトの表示 ... 2-20
Switch Setup 画面 ... 3-2
Telnet アクセス ... 3-5
アウトオブバンドでの接続方法 ... 2-19
インバンドでの接続方法 ... 2-19
機能 ... 2-19
シリアル ケーブル接続 ... 2-20
ターミナルの設定 ... 2-19
トラブルシュート時のメッセージの確認 ... 4-9
コンソールへの Telnet アクセス ... 3-5
コンソールポート
スイッチ上の位置 ... 1-2
さ行
最大長
1
000Base-LH 接続 ... 2-5
1000Base-LX 接続 ... 2-5
1000Base-SX 接続 ... 2-5
1000Base-T 接続 ... 2-5
サブネット マスク
設定 ... 3-3
仕様
安全性 ... A-2
環境 ... A-1
コネクタ ... A-2
電気 ... A-1
物理 ... A-1
シリアル ケーブル
直接コンソール接続用 ... 2-20
診断テスト ... 4-9
LED の確認 ... 4-9
エンドツーエンド接続 ... 4-10
コンソール メッセージの確認 ... 4-9
スイッチのみのテスト ... 4-9
ツイストペア ケーブルのテスト ... 4-10
スイッチ
LED の説明 ... 1-3
新しいソフトウェアのダウンロード ... 4-12
環境仕様 ... A-1
機能 ... 1-8
水平面へのマウント ... 2-14
説明 ... 1-1
前面パネルの説明 ... 1-2
電気仕様 ... A-1
電源への接続 ... 2-14
付属パーツ ... 2-1
物理仕様 ... A-1
ラックまたはキャビネットへのマウント ... 2-10
スイッチ動作
設置後の確認 ... 2-8
スイッチの再設定
[Reset]ボタンの位置 ... 1-6
工場出荷時への再設定 ... 4-11
トラブルシューティングの方法 ... 4-9
スイッチの前面 ... 1-2
10/100Base-TX ポート ... 1-2
[Clear]ボタン ... 1-6
LED ... 1-3
LED Mode 選択ボタンと LED ... 1-5
[Reset]ボタン ... 1-6
説明 ... 1-2
デュアルパーソナリティポート ... 1-2
ネットワーク ポート ... 1-2
スイッチの取り付け位置の検討 ... 2-6
スイッチの背面
説明 ... 1-7
電源コネクタ ... 1-7
スイッチのマウント
水平面 ... 2-14
ラックまたはキャビネット ... 2-10
安全対策 ... 2-4
スイッチを EPS/RPS に接続する ... 2-18
スイッチを電源に接続する ... 2-14
水平面
スイッチのマウント ... 2-14
ストレートケーブル
ピン配列 ... B-6,B-8
セグメント スイッチ
トポロジの例 ... 2-22
設置場所の準備 ... 2-5
設定
DHCP/Bootp ... 3-2
IP アドレス ... 3-3
IP アドレス、手動 ... 3-2
mini-GBIC では全二重のみ ... 2-6
Switch Setup 画面 ... 3-2
管理者パスワード ... 3-2
工場出荷時の設定の復元 ... 1-6, 4-11
サブネット マスク ... 3-3
トラブルシュート時の確認 ... 4-3
説明
LED ... 1-3
スイッチ ... 1-1
スイッチの前面 ... 1-2
スイッチの背面 ... 1-7
全二重固定設定
ネットワーク接続への影響 ... 4-1
索引― 3
た行
な行
ターミナルの設定 ... 2-19
ツイストペア ケーブル
クロスケーブルのピン配列 ... B-7
スイッチ間、またはスイッチとハブとの接続
... B-7
スイッチとコンピュータの接続 ... B-6,B-8
ストレート ケーブルのピン配列 ... B-6,B-8
テスト ... 4-10
ピン配列 ... B-5,B-6,B-8
ツイストペア ケーブルの配線ルール ... B-5
ツイストペア ポート
MDIX 機能 ... B-5
デスクトップ スイッチ
トポロジの例 ... 2-21
テスト
LED の確認 ... 4-9
Ping テスト ... 4-10
エンドツーエンドの通信 ... 4-10
コンソールメッセージの確認 ... 4-9
診断テスト ... 4-9
スイッチ動作 ... 4-9
スイッチと機器との間の通信 ... 4-10
ツイストペアケーブル ... 4-10
リンクテスト ... 4-10
デュアルパーソナリティ ポート
LED ... 1-4
スイッチ上の位置 ... 1-2
動作説明 ... 1-2
電気仕様、スイッチ ... A-1
電源
スイッチへの接続 ... 2-14
電源コネクタ ... 1-7
トポロジ
例 ... 2-21
トラブルシューティング ... 4-1
LED の確認 ... 4-9
Ping テスト ... 4-10
一般的なネットワーク問題 ... 4-1
エンドツーエンドの通信テスト ... 4-10
基本的なヒント ... 4-1
工場出荷時の設定の復元 ... 4-11
コンソールメッセージの確認 ... 4-9
診断テスト ... 4-9
スイッチのテスト ... 4-9
全二重に固定されている機器への接続 ... 4-1
ツイストペア ケーブルのテスト ... 4-10
標準外ケーブルの影響 ... 4-2
プロアクティブ ネットワーキング ツール ... 4-8
他の機器への接続テスト ... 4-10
ポート設定の確認 ... 4-3
リンク テスト ... 4-10
トラブルシューティングのヒント ... 4-1
ネットワーク機器
スイッチへの接続 ... 2-15-2-23
ネットワーク ケーブル
1000Base-LH 接続 ... 2-5
1000Base-LX 接続 ... 2-5
1000Base-SX 接続 ... 2-5
1000Base-T 接続 ... 2-5
MDIX 機能 ... B-5
ツイストペア、配線ルール ... B-5
ツイストペア コネクタのピン配列 ... B-5
光ファイバ、仕様 ... B-2
必要なタイプ ... 2-5
ネットワークポート
スイッチ上の位置 ... 1-2
接続 ... 2-15
タイプ ... 1-2, 2-5
標準準拠 ... A-2
4 ― 索引
は行
パスワード
[Clear]ボタンによる削除 ... 3-4
設定 ... 3-2
パスワードを忘れた場合 ... 3-4
パスワードの削除 ... 1-6
バックボーン スイッチ
トポロジ ... 2-23
パーツ、スイッチ付属 ... 2-1
光ファイバ ケーブル ... B-2
1000Base-LH ... B-2
1000Base-LX ... B-2
1000Base-SX ... B-2
標準外ネットワーク ケーブルの影響 ... 4-2
ピン配列
ツイストペア ケーブル ... B-5
ファン ステータス LED ... 1-4
付属パーツ ... 2-1
物理仕様、スイッチ ... A-1
ボタン
[Clear]ボタン ... 1-6
LED Mode 選択ボタン ... 1-5
[Reset]ボタン ... 1-6
ポート
10/100Base-TX ポート、スイッチ上の位置
... 1-2
MDIX 機能 ... B-5
コンソール ... 2-19
接続 ... 2-15
ネットワーク接続 ... 2-15
ポート LED
Link ... 1-3
T および M ... 1-4
説明 ... 1-3
通常動作 ... 2-10
ポート設定
トラブルシュート時の確認 ... 4-3
ら行
ラック
スイッチのマウント ... 2-10
設置に関する安全対策 ... 2-4
リンク テスト ... 4-10
索引― 5
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2006年11月
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