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新しい研究評価(REF)の導入に向けた進捗状況と今後の予定について

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新しい研究評価(REF)の導入に向けた進捗状況と今後の予定について
平 成 20年 12月 8日
J S P S ロ ン ド ン
新しい研究評価(REF)の導入に向けた進捗状況と今後の予定について
2008 年 11 月 24 日、HEFCE は、新研究評価(REF: Research Excellence Framework)の導入に向け
た進捗状況及び今後の予定について、大学等への通知文書(「4.参考資料」参照)で公表した。
この度の発表の最も注目される点は、REF の仕様決定が若干先延ばしされ、2010 年初頭になること
である。2008 年 12 月 4 日付け Times Higher Education 誌の関連記事(「4.参考資料」参照)によると、
2008 年 7 月から実施されている計量書誌学的評価パイロット事業を通じて収集しているデータが十分揃
っていないことが大きな要因と思われる。ただし、2013 年に REF を全面的に運用し、2014 年の HEFCE
研究資金配分から全面的に反映するという当初予定に変更はない。
REF に関する HEFCE の最近の主な発表としては、2008 年 5 月に発表された REF の導入計画、2008
年 7 月に発表された計量書誌学的評価パイロット事業の開始などがあるが、本発表では、それらをふま
えた進捗状況として、ハイレベルのワークショップの開催を通じた主な課題の特定、2008 年 7 月に開始さ
れた計量書誌学的評価パイロット事業の進捗状況、REF の参考となる進められた研究評価 RAE
(Research Assessment Exercise)2008、REF の仕様策定に助言するための専門家アドバイザリー・グル
ープの設置、RAE から REF への移行に伴う大学等への影響についての検討などが述べられている。
1.これまでの進捗状況
これまでの進捗状況
○REF に関するハイレベルのワークショップを開催し主な課題を特定した。
①全ての分野(All types of research、Different types of research)を適切に評価する方法
②(RAE2008 における取り組みを基礎とした)REF での広範な手続きについての大学等の協力
③産業界等との連携の研究資金配分への反映方法
意見の研究評価への反映方法
④幅広い産業界等からの
加機関を通じたデータ収集の作業
はほぼ完了し、Evidence 社によりデータの解析・モデル作成が行われ、2009 年半ばに結果が公表さ
○2008 年 7 月に開始された計量書誌学的評価パイロット事業は、参
れる予定。(「4.参考資料」参照)
作
○RAE2008 の実施 業は、REF の参考となるよう進めてきた。
v
Group)を設置した。全
ての分野をカバーするため、メンバーは 100 名以上で、その多くは RAE のパネル・メンバーと議長で
○REF の仕様策定のために、専門家アドバイザリー・グループ(Expert Ad isory
1
他
会議(Research Councils)、研究者、その他利害関係者で構成される。2009
年前半の REF の仕様に関する提案(Proposal)の作成過程において、新たに導入する計量書誌学的
指標と従来のピア・レビューの組み合わせの方法などについて、HEFCE に対して助言する。
あるが、その にも研究
P
○RAE から REF への移行に伴う大学等への影響( otential impact)に関する検討を行っている。
作
作 負担を調査し、REF にける大学等の負担軽減のための方
①RAE2008 の 業における大学等の 業
策を検討している。
多 性 q
v
等で選定されたスタッフの定量分析を行い、REF における平等・多様性のための方策を検討して
②RAE20008 における平等・ 様 (E uality and di ersity)のための方策を評価するとともに、大学
いる。
※オックスフォード・ブルックス大学多様性政策研究センター(Centre for Diversity Policy
Research and Practice at Oxford Brookes University)に委託
③REF において新たに計量書誌学的指標を大きく取り入れることにより、論文に関する研究者の行
動にどの程度影響があるか調査している。
2.今後の予定
○2008 年 5 月の導入計画の発表では、2010 年に適切な分野で計量書誌学的評価を実施し、2013 年に
REF を全面的に運用し、2014 年の HEFCE 研究資金配分から全面的に反映することとされていたが、
これらの点に変更はない。
提案(Proposal)の作成、REF の仕様に関する関係機関への協議(Consultation)、
REF の仕様決定については、若干先延ばしされた。それぞれ、2009 年春が 2009 年前半、2009 年夏が
秋、2009 年挽夏が 2010 年初頭に変更された。
○REF の全面的な運用までの詳細なタイム・テーブルは、2009 年秋の REF の仕様に関する関係機関へ
の協議(Consultation)時に、あわせて公表される予定。
○REF の仕様に関する
REF の導入に
導入に向けたタイム
けたタイム・
タイム・テーブル
時期
内容
実施
結果を公表
(2008 年 12 月)
・RAE2008 の
~2009 年前半
・全ての分野で、REF の仕様に関する
( roposal)を 成
専門家アドバイザリー・グループの助言及び計量書誌学的評価パイ
ロット事業の
をふまえて 成
・計量書誌学的評価パイロット事業を実施
2008 年 7 月から実施しており、200 年 ばに
公表
9 秋
200 年
2010 年初頭
※
※
結果
作
提案 P
作
9 半 結果
・REF の仕様に関する関係機関への協議(Consultation)
※全面的な運用までの詳細なタイム・テーブルもあわせて提示
・REF の仕様を決定
2
2010 年
~
(2011 年 2012 年)
(2012 年)
2013 年
2014 年
・適切な分野で、計量書誌学的評価を実施
・適切な分野で、HEFCE 研究資金配分に計量書誌学的評価を適用
簡易ピア・レビュー(2013 年実施)のためのデータを提出
・全ての分野で、全面的な評価を実施(簡易ピア・レビューも)
・全ての分野で、REF 結果に基づいて HEFCE 研究資金を配分
・
出典) Update on the Research Excellence Framework (2008 年 11 月 24 日 HEFCE 通知文書)
http://www.hefce.ac.uk/pubs/circlets/2008/cl34_08/
Research Excellence Framework: outcomes of consultation and next steps (2008 年 5 月
(
27 日 HEFCE 通知文書)
://www.hefce.ac.uk/pubs/circlets/2008/cl13_08/
※「時期」の括弧書きの項目は、この度の発表では言及されていないが、2008 年 5 月の導入計画
発表時に言及されたもの。
http
3.新しい研究評価(REF)の概要
○新しい研究評価(REF)では、指標データ(計量書誌学的指標、その他の定量的指標)と専門家による
レビューを組み合わせて、大学等の学部の研究の質を評価する。
○従来、HEFCs の研究資金配分に適用される研究評価(RAE) は、高等教育機関から提出された資料
に基づいてピア・レビューを主として実施されてきたが、ピア・レビューの膨大な負担が課題となってい
たこと、及び使用していた計量的指標(研究収入やポスドク数等)が研究の質と直結しづらかったこと
から、計量書誌学的指標(論文被引用数等)をできる限り用いることによりピア・レビューの負担軽減
を図るべく、REF へ移行するための検討が行われている。
○特に、新たに導入される計量書誌学的指標については、研究分野の特性に応じた適切な評価を全て
の研究分野において担保することが大きな課題となっており、従来のピア・レビューとの組み合わせ
の方法について活発な議論が行われている。
○REF の主な特徴:
全ての分野(All disciplines)における研究の質を適正に評価し得る堅固な指標の作成
研究の質に基づいて研究資金を配分するための基準の提供
全ての分野(All types)を対象とした研究資金配分
大学等が望ましくない行動をとるようなインセンティブの回避
大学等の不要な事務的負担の回避
平等と多様性(Equality and diversity)の促進
(出典) Update on the Research Excellence Framework (2008 年 11 月 24 日 HEFCE 通知文書)
http://www.hefce.ac.uk/pubs/circlets/2008/cl34_08/
3
4.参考資料
U
○ pdate on the Research Excellence Framework (2008 年 11 月 24 日 HEFCE 通知文書)
://www.hefce.ac.uk/pubs/circlets/2008/cl34_08/
(付属文書) Annex A: Update on the REF Bibliometrics Pilot Exercise
http://www.hefce.ac.uk/pubs/circlets/2008/cl34_08/cl34_08a.pdf
http
q
○RAE results may not reflect true uality of
UK research, warns chair
(2008 年 12 月 4 日 Times Higher
.
http://www.timeshighereducation.co.uk/story.asp?sectioncode=26&storycode=404590
※後半の「REF DELAYED OWING TO INCOMPLETE INSTITUTIONAL DATA」に関連記事
Education p 7)
:
○Research Excellence Framework outcomes of consultation and next steps (2008 年 5 月 27 日
HEFCE 通知文書)
://www.hefce.ac.uk/pubs/circlets/2008/cl13_08/
http
○Research Excellence Framework (HEFCE)
://www.hefce.ac.uk/research/ref/
http
( )
http://www.hefce.ac.uk/research/ref/reform/rae.asp
○Research Assessment Exercise RAE
○計量書誌学的評価パイロット事業
://www.hefce.ac.uk/research/ref/pilot/
http
v
社
http://www.evidence.co.uk/
○E idence
了
( )
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