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ゾーニングの大きな考え方 占有運動施設の考え方
Zoning ゾーニング計画 ゾーニングの大きな考え方 1. 草原/水/森林という環境を活かした活動が展開される ようにしていく □ 現在の公園利用から、適正な空間をつくりだしていく □ 現在の環境をいかした潜在的な活動を読み解き空間をつくる 2. 地形の大幅な変更や自然環境の大規模改変は行わない 3. 坂下野球場の広がり、伸びやかな地形がつくりだす景観を 15 占有運動施設の考え方 1. 野球場を現在の3面から2面もしくは1面へ変更する 札幌市全体を対象とした運動施設利用状況調査による、札幌市全域に ける、野球のトレンド、及び野球場のキャパシティ、地域別利用状況 をふまえ判断 2. パークゴルフ場現在9ホールから18ホールとし、場所を変更する 各区に対して18ホールのパークゴルフ場を設置予定であり、月寒公 園でその整備があらかじめ予定されていた いかしていく 4. 周囲の街との関係を強めていく 5. 自然環境をつなげ、緑のボリュームを増していく 3. テニスコートは2面のまま維持する 札幌市全体を対象とした運動施設利用状況調査によう、札幌市全域に ける、テニスのトレンド、及びテニスコートのキャパシティ、地域別 利用状況をふまえ判断 月寒公園のテニスコートの利用状況は、大会などの利用ではなく、平 日の夜、帰宅前に練習をする、休日に友人とテニスをするなど、日常 の中でのスポーツ利用として月寒公園は利用が定着している 4. プールは廃止し、園内で水遊び場を確保する 周辺1km圏域内に、スポーツ利用できるプール施設がそろっていること 及び 周辺小学校、中学校にはプールが完備されており、月寒公園が、簡易なプー ル場を持つ役割は必要ないと判断 アンケートなどからも要望がある、水の遊び場を導入し、水とふれあえる 機会をつくりだす 5. 自由広場は廃止し、園内で一般(無料)利用できる多目的広場を確保 稼働率が平日、休日ともに低い有料の自由広場は廃止し、無料でもっ と自由に使える多目的広場へと変更し、配置も同時に変更する Zoning ゾーニング計画 16 ゾーニング計画図1 ゾーニング計画図3 坂下野球場北側、高台野球場の野球場2面 多目的ゾーンは敷地の中央に配置され、平坦 な広場と丘が一体となり、多様な活動を展開 することができる。活動の中心となる多目的 利用が中央にくる事で、他の東側エリア、南 川高台エリアとの利用がスムーズにつながる。 目的的な占有利用のゾーンは公園の南北両端 へと配置される。高台エリアが野球とパーク ゴルフのスポーツ活動がメインのエリアとな る 坂下野球場2面 多目的ゾーンは敷地南側に配置され、丘の活 動と平坦な広場での多様な活動が活動の森で 繋げられる。しかし、活動の中心である多目 的ゾーンが南側にくることで、東側エリアと 利用のつながりは弱い。 ゾーニング計画図4 ゾーニング計画図2 坂下野球場、高台野球場の野球場3面 多目的ゾーンは丘の部分周辺に配置される 高台野球場を南側にずらし、駐車場の増設と 周辺にパークゴルフゾーンを配置する 高台野球場1面 多目的ゾーンは敷地の中央に配置され、平坦 な広場と丘が一体となり、多様な活動を展開 することができる。活動の中心となる多目的 利用が中央にくる事で、他の東側エリア、南 川高台エリアとの利用がスムーズにつながる。 景観上もパークゴルフの芝生景観と多目的ゾー ンの芝生景観に連続性が生まれる Zoning ゾーニング計画 17 ゾーンの特徴 「野球ゾーン」「パークゴルフゾーン」 利用が限定される目的的利用空間であり公園の一般利用者が使用で きない。 「多目的ゾーン」「水辺ゾーン」 すべての人に開かれた、自由な多目的利用空間である。 ゾーニング計画図1 特徴 課題 ■坂下野球場北側 高台野球場 あわ ・多目的利用である「多目的ゾーン」と ・坂下の「野球ゾーン」と「多目的ゾーン」の境 現在の特徴的なスキースロープの丘の活 界のしつらえ次第では、分断された景観になって せて2面 しまう恐れがある 動と一体化した利用が可能となる ■水辺ゾーンと多目的ゾーンが隣接 ・多様な活動の中心となる「多目的ゾー ■敷地中心に多目的ゾーンを配置 ン」が敷地中心にくることで、望月寒川 ■スキースロープと一体化した多目的 を挟んで東側及び高台のエリアとの利用 ゾーン がスムーズにつながる ゾーニング計画図2 ・高台駐車場の増設が容易である ・高台の野球ゾーンの移設にともない、カラマツ ・「多目的ゾーン」から野球を観戦する の皆伐の必要がある ■坂下野球場 高台野球場 あわせて 事が可能 ・「多目的ゾーン」において平坦な場所が少ない 3面 ため、利用の多様性に欠ける ■高台の野球ゾーンを南側へ移動 ■丘周辺エリアに多目的ゾーンを配置 ゾーニング計画図3 ■坂下野球場 2面 ■敷地南側に多目的ゾーンを配置 ・現在の特徴的なスキースロープの丘の ・坂下駐車場から「多目的ゾーン」までが遠い 活動と「多目的ゾーン」の活動が「活動 ・東側エリアと西側エリアとの利用のつながりが の森ゾーン」にてつなげられる。 弱い ゾーニング計画図4 ■高台野球場 1面 ■水辺ゾーンと多目的ゾーンが隣接 ■敷地中心に多目的ゾーンを配置 ■スキースロープと一体化した多目的 ゾーン ・多目的利用である「多目的ゾーン」と ・野球場が1面となり、野球利用があまり活発に 現在の特徴的なスキースロープの丘の活 できなくなる 動と一体化した利用が可能となる ・多様な活動の中心となる「多目的ゾー ン」が敷地中心にくることで、望月寒川 を挟んで東側及び高台のエリアとの利用 がスムーズにつながる ・パークゴルフゾーンと多目的ゾーンの 一体的景観が生まれる 18 空間や施設の考え方 空間と活動の関係 1. 段差、壁、影、水、縁台、ファニチャー、光 樹林の中にテラス 広場にささるような立ち上がりは腰掛けとなる 段差は格好のたまり場 芝生広場と舗装 芝生広場に舗装されたテラス 疎林に人は集う 芝生広場に木陰のかたまり 木があれば、ハンモック!! 水景に人は吸い寄せられる 掘り込まれた地形は人が集う