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相模女子大学学園ニュース第127号

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相模女子大学学園ニュース第127号
学園
ニュース
ース
中学部全生徒新たな年のスタート
(中学部書き初め・中高等部体育館にて)
さ が み 寸 言
Zまだ少し寒さを感じる日陰を抜けると、
会いと別れを積み重ね、心を揺らしながら、
漂う春を実感する。桜にはもう少し。去り
そうして私たちは大人になってゆく。子ど
ゆく者と新たに来る者が交錯する季節だ。
もも大人も、みんな。Z私たちは、それで
マーガレット募金 ―――――――02
Zこの季節になると、私たちは時間を積み
も春を待つ。それは私たちが別れではなく
特集 卒業制作展 ――――――03-04
重ね時を紡ぐことを思い出す。少し記憶を
出会いを、終わりではなく始まりを、強く
特集 造形展 ―――――――――06
掘り下げれば、今年の、昨年の、あるいは
願うからだ。どんな別れも終わりも、きっ
学園各部報告 ―――――――07-12
いつかの春が、ありありと甦る。Z春は私
と素敵な出会いや始まりにつながってい
たちを、少しセンチメンタルな気分にさせ
る。春が来るたび、私たちはそれを知る。
る。言い古されているように、旅立ちは新
それを知り、また忘れる。時は静かに積も
たな出会いの始まりでもあり、つまりは新
る。今が過去になり、未来が今になる。ま
たな別れの始まりでもある。いくつもの出
た柔らかな春がやってくる。
01
(欣)
v o l.1 2 7
Contents
理事長挨拶 ―――――――――02
同窓会だより―――――――――12
相模女子大学
発 行 学 校 法 人 相 模 女 子 大 学
編 集 学 校 法 人 相 模 女 子 大 学
企画政策グループ
2
5
2ー0
3
8
3相模原市南区文京2ー1ー1
tel.0
4
2ー7
4
2ー1
4
1
1
(代)
印 刷 大日本印刷株式会社
理 事 長 挨 拶
波は次々と:
2010年から2011年へ
理事長 大塚光子
その波のひとつ「さがみ女性アカデ
日本の近代教育は一人ひとりの自立
ミー」も創立110周年を機に発足いた
と独立を説いてきましたが、人は一人
しました。まだまだ小規模ですが、学園
で生きているのではなく自分を取り巻
内の繋がりを深めるとともに、卒業生
く人や生き物や、そして人の気持ちや
昨2010年は
や地域の方々との交流と、共に成長し
考えもふくめて、多様な諸環境のなか
大学創立110年
てゆく場をもっともっと増やしたいと
での責任ある自立存在として生かされ
の節目をむかえ
いう願いを込めています。今年も面白
ているのだという自覚と覚悟が今後と
て、学園の伝統
い企画をいくつも提供したいものです。
くに必要になってくると思います。こ
を守りつつ、あ
一方学園連携委員会のなかで、3年
の相模の総合学園の中でこそ、「関係
らたに前進して
前から企画されておりました、学園の
的な個人」としての自分を見出してゆ
ゆく決意をこめ
夢を担い、これを象徴する「ビオトー
く実践の場が得られるはずです。それ
て、さまざまな記念行事が催されまし
プ庭園」を学園の一角におくというプ
を日々の学園生活、教室のなかで「見
た。年度当初には学園のロゴマークと
ランも実現いたしました。そしてその
つめ、見つける」ことが大事です。
スローガン「見つめる人になる。見つ
有形無形の波は今いろいろな方面に広
また、現在本学が力を入れている教
ける人になる」が発表されましたが、
がりつつあります。
室外の学習(課外活動)もこの理念に沿
これが学園生活のなかで私どもの指針
「ビオトープ庭園」は、学園内の各部
ったものです。教室で学んだことを身
となっております。そして本年2011
署がそれぞれに機能しつつ、全体とし
をもって、他のひとと協力して実践す
年には大学は第2次改革の完成年度を
て連携していく「関係的な自立」の象
ることが、また学習へのフィードバッ
迎え、第3次改革への準備が本格的に
徴ともいうべきものです。ひとつの学
クを豊かにします。地方諸都市や相模
始まります。中学部・高等部は、2年
園に暮らすものたちがこのような心の
原市と連携して、本当にさまざまな活
前に始めた一貫教育が3年目を迎えま
拠り所を得た今、目指すことは本学園
動が展開されています。生徒,学生の
す。2年間の経験を生かして、一層の
で学ぶ園児、児童、生徒、学生の教育
教育を支える各部署も個人も、自立し
充実が図られます。小学部は創立60
のさらなる充実であることはいうまで
ながら、つながりあうことで学園なら
周年を迎えます。幼稚部はこれまでに
もありません。それはこの不安な時代
びにここで生活するものたちがより豊
もまして、学園内の連携を目指します。
に生きねばならない若者たちに、目前
かな時間を過ごせることと思います。
このように去年から今年へ、そして来
のものに流される事なく、己に固執す
2011年度にはいよいよ、将来構想を
年へと学園全体の充実を図るダイナミ
ることなく、視野を広くもって、柔軟
含めて、耐震問題等のハード面での学
ックな波は次々と絶えることがありま
に進む指針をあたえる教育となるべき
習環境の整備に着手する予定です。
せん。
ものです。
「 マ ー ガ レ ッ ト 募 金 」 に 関 す る ご 報 告
マーガレット募金の収支について、下記のとおりご報告い
をご覧ください。
たします。ご協力いただきました皆様には厚くお礼申し上げ
今後とも、引き続きご支援ご協力を賜りますよう宜しくお
ます。なお、マーガレット募金の趣意、募金内容など詳細につ
願い申し上げます。
いては大学ホームページ(http://www.sagami-wu.ac.jp/)
(2010年12月末日現在)
収入の部
支出の部
募金内容
件 数
※前年度繰越金
−
16,241,346円
学習活動支援
18
1,840,000円
学習活動支援
キャンパス整備
17
7,010,000円
ー
ー
教育・研究活動支援
5
330,000円
ー
ー
指定なし・未記入
84
合 計
124
募金内容
金 額
金 額
ー
ー
3,257,700円
28,679,046円
※内訳 学習活動支援 191,650円
キャンパス整備 1,690,000円
教育・研究活動支援 1,050,000円
指定なし・未記入 13,309,696円
110,000円
その他
203,510円
※合 計
313,510円
※内訳 教員養成講座補助 110,000円
さがみ女性アカデミー補助 203,510円
02
特 集 ・ 卒 業 制 作 展
特 集 卒 業 制 作 展
生活デザイン学科卒業制作展
種類や密度を変えて計画しました。
講演会でした。
先生方をはじめ、多くの方に支えて
今回、設計をする建物の数が多くて
山田 由香
いただき私たちはこの作品展を無事に
大変でしたが、何回も練り直して自分
卒業制作展実行委員長
2年間というのは自分が思っていた
成功させることができました。本当に
の納得のいくものができたと思いま
以上に短い時間で、気がつけばもう卒
ありがとうございました。これを終着
す。同じ工房の仲間も素晴らしい作品
業という年になっていました。その短
点とせず、これからそれぞれ歩んでい
を作っていたので、とても刺激になり、
い時間の中でも、学生が手工を凝らし
く道の階段の1つとして、これからも
新しい発見もできました。自分自身の
作り上げた作品が並ぶ制作展はとても
成長していこうと思います。
中で成長をすることができたのでとて
もよい経験となりました。また、指導
好評で、今年も無事に終えることがで
きました。今までの集大成が並ぶ作品
してくださった先生方、建築・インテ
建築工房 展はどれも圧巻で、卒業していく学生
希代 恵梨香
の一人一人の思いが詰まった素晴らし
私は山梨県富士河口湖町に敷地を設
い作品だったと思います。
1月19日から学内展で3日間、22
リア工房の仲間たちにとても感謝して
います。
定して、『ViewPoint Lodging』とい
う宿泊施設を設計しました。
空間工房
日から学外展で4日間と合計7日間の
太陽の光、空の色、土のにおい、風
植田 乃奈
期間でしたが、多くの方にご来場して
の音など、五感を使って自然を感じら
私はシャンデリアの映える空間をつ
いただけてとても嬉しかったです。ま
れるようにデザインをしました。お客
くりたくて、マンションを建てました。
た21日には学内にある翠葉会館でフ
様がみんなで過ごす主棟と、客室を5
マンションは、みな同じようなデザイ
ァッションショーと講演会が行われま
室計画しました。高さが変わるにつれ
ンが多く自分らしさを出したかったの
した。講演会には本学の客員教授の葛
て、景色が展開していくようにし、道
で、階段や手すりドアやバスを、シャ
西薫先生をお招きし、お仕事のお話や
のりは変化していく自然や景色を感じ
ンデリアをシンボルとしてデザインし
映像を見せていただけてとても貴重な
てほしいので、場所によって木や草の
ました。作品には、友人とパーティを
学内展・展示会場風景
03
特 集 ・ 卒 業 制 作 展
楽しめる空間や大きいウォークイ
ファッションショー
(1月21日・翠葉会館)
ンクローゼットを設けたので、フ
ァッションを楽しんだり、夜景を
眺めながらお風呂を楽しんだり
と、自分の夢を目いっぱいつめこ
むことができました。そのため、
先生や友人に共感してもらえたと
きはとても嬉しかったし、これか
らの自信にもつながりました。
ファッション工房
柏木 美里
ファッション工房では2年間の
集大成として、ファッションショ
ーを翠葉会館で行いました。
卒業制作はデザインから始ま
り、デザインパターンをひき、シ
ーチングで立体的に試作をして、
日暮里までファッション工房の皆
で生地を買いに行きました。
試行錯誤しながら休みの日などを利
用し、毎日がんばりました。
その中でも、タペストリー、洋服、
のれん、鞄、浴衣など一人一人様々な
喜びを分かち合えたことが今では良い
思い出となりました。
分野に分かれました。浴衣作りは、浴
今まで先生に甘えていたところを全
衣の柄の型彫り、柄の出し方などさま
て自分達でやらなければいけないので
ざまなことを考え制作しました。洋服
すごく大変でした。作品が完成し、フ
作りでは糸を染め、織り、裁縫まです
短大での2年間を締めくくる卒業制
ァッションショーが終わるとすごく充
べて行う完全なオリジナル制作を行い
作は、毎日作業に励み完成に向け頑張
実した日々を送っていたのだと実感し
ました。また、タペストリーは身長よ
りました。
ました。
り大きい作品を作るなど、皆が個々に
私は、子供用のおもちゃを制作しま
オリジナルさがあり大作でした。染料
した。120cmもの高さがある大きな
作りではなかなか自分の求めている色
おもちゃをすべて木材で制作したので
が出せず、何度も試行錯誤を繰り返し
大変でしたが、完成した時には大きな
苦労しました。
達成感を味わうことができました。
テキスタイルデザイン
土井 理恵
テキスタイルでは、おもに染色、織
物で卒業制作を行いました。
しかし、決して妥協せず、皆で作る
生活雑貨・アクセサリー工房
桑原 菜々瀬
生活雑貨・アクセサリー工房では、
自由に何でも制作できるので、皆が幅
広いジャンルの作品を制作していま
す。1つ1つの作品にその人の個性が
あふれているのが面白いです。
卒業制作に取り組んだ数ヶ月は長い
ようであっという間に過ぎてしまいま
したが、本当に毎日が充実していまし
た。制作中には失敗もたくさんしまし
たが、そういうところから学べたもの
がたくさんありました。
デジタル工房
沼田 友美
パソコンを扱うこの工房は、作品の
質を高めることに比例して問題も増え
ます。うまく作動してくれない、セー
ブするだけで時間を取られてしまうな
ど一人ひとり違った問題を解決しなが
ら進めていくのです。
学外展(1月22日∼1月25日・相模大野ギャラリー)
04
特 集 ・ 卒 業 制 作 展
しかし、試行錯誤する中で力量や考
ュ・リトグラフ・スクリーントーン・
ても嬉しかったです。
木版画・銅版画と、技巧を凝らしました。
えを改めて自覚し新たな知識も増やす
ことが出来たため、終わって思うのは
ことです。
展示を終えた今、それぞれに違った
思いがあると思います。しかしこの工
卒業制作を作りにあたりまして、愛
イラストレーション工房
津村 愛美
デジタル工房を選んで良かったという
今年のイラストレーション工房は、
昨年度以上にバラエティに富んだ作品
に仕上がったと思います。
甲石田にありますアトリエ「マイルス
トン」の当真さんご夫婦に、大変お世
話になりました。
私達イラストレーション工房の集大
房の皆に共通して言えるのは「展示が
ポスター・CDジャケット・広告・
成であります、この5人の作品を見て
終わるまで大変だったけれど楽しかっ
グッズ・絵本。実に見応えのある卒業
「イラストレーションの面白さ・可能
た」ということだと思います。頑張っ
制作になったと感じております。
た作品を多くの方が見てくださり、と
表現方法としましては、コラージ
性の広さ」を感じてもらえたら、私達
は嬉しく思う限りです。
第36回卒業制作展(書道)
共同制作
日本語日本文学科「作品制作」受講
○練習を重ねて書き上げた作品が来場
以下はアンケートに書いて下さった
の方々の心に届き、嬉しく思いました。
在学生の感想紹介です。
ギャラリーと7号館を会場に開催され
○多くの友人・家族に観賞していただ
※共同制作は先輩方9人が筆をリレー
た。9名の受講生と5名の教員により
いた。今後の生活の中に書をいかして
しながら書かれたと聞き、相模女子大
31点の出品に加え、共同制作では本
いきたいと思いました。
学に対する温かさを感じ、私もこれか
生による第36回卒業制作展は、1月
10日(月)より16日(日)まで相模大野
らこのスローガンを大切にしていきた
学110周年記念スローガン「見つめる
人になる見つける人になる」の学長・
○「作品と作者のイメージがそのまま
谷崎先生による一文を、縦8尺×横18
だね」という言葉をいただき〝伝わる
尺に書き上げで7号館壁面に展示した。
こと〟の喜びを得ました。
い、と思いました。(健康3年生)
※原稿用紙に書き記した在学生への手
紙のようで素敵でした。(日文2年生)
○7号館では学年・学科を超え多くの
学生が足を止め見てくれ、作品を通し
○直接感想をいただくことは気恥しく
て交流ができたことが収穫だった。
もあり嬉しくもあり・貴重な体験と達
※スローガンにはこんなにも沢山の意
成感で充実した日々を送りました。お
味が込められていることに驚き、この
運び下さいました皆様に感謝します。
文章は奥が深いので大切にしていきた
○思いがけず父が観に来てくれ、ゆっ
い、と思いました。(人間心理1年生)
くり観賞しながら会話がはずんだ。
05
特 集 造 形 展
特 集 造 形 展
「第34回造形展 ―小学部―」
小学部の6年生になる
第34回造形展が建国記念日である2
ための大きなステップ
月11日に開催されました。造形展は、
でもあり、上級生とし
1年間の図工作品の展示やクラブ活動
ての力が試される場で
の発表など、積み重ねの大切さを実感
もあります。恒例にな
できる行事です。週2時間の図工の時
ったワークショップを
間に、子どもたちの手によって生まれ
楽しみに来る下学年や
た作品の数々が、校舎内に所狭しと飾
幼稚園の子どもたちの
られます。
ためにも、しっかりと
造形展前日2月10日、作品は子ども
計画を立て、材料の調
たちの手を離れ、教師や係児童によっ
達から看板作りまで、
て一日にして展示会場に並びます。普
各チームに分かれて準
段、子どもたちが机を並べ、勉強して
備をしてきました。今
いる教室が、あっという間に美術館に
年は8つのワークショ
変身します。その工夫を凝らした展示
ップを開店することが
は、30回を越える造形展で培われた
できました。
伝統を元に、毎年新たに加わるアイデ
当日は、午前10時
アによってつくられます。当日は、雪
の開場前から、体育館
が降る悪天候にも関わらず、今年も多
アリーナ入口には、多
くのお客様に足を運んで頂きました。
くの人だかりができ、
大盛況の
ワークショップ
下級生に寄り添う上級生
小学部の造形展は、図工作品が展示
開催時間と同時に一斉
されているだけの「作品展」ではあり
に子どもたちが飛び込
ません。図工作品に加え、書写作品、
んできました。それか
PTA作品、研究クラブや運動クラブの
ら体育館の中は、てんやわんやの大騒
展示発表や演技発表、5年生が中心と
ぎです。しかし、そんな場面でも、5
閉会後のかたづけでも、自分からど
なって運営するワークショップ、6年
年生の子どもたちは、「ここにすわっ
んどん動く上級生も見られ、下校時間
生の案内係など様々な発表の場であ
て。」「何色の画用紙がいいかな?」、
が大幅に過ぎてしまうほど、子どもた
らいました。
り、学びの場でもあるのです。5年生
「ここに好きな絵を描いてね」と一人
ちにとっては、大変有意義な時間を過
が企画運営する「ワークショップ」は、
ひとりに丁寧にそして、親身になって
ごすことができたことと思います。行
作り方を教えていました。作り終えた
事を通して成長する小学部の子どもた
ときに下学年の子どもから「ありがと
ち。その姿を見て、頼もしく思えまし
う」という言葉に、にっこりと微笑む
た。
作品であふれる展示教室
5年生の笑顔がとても印象的でした。
教室での落語発表やけん玉のパフォ
ーマンスに続き、体育館では樽太鼓、
バトンクラブ、体操クラブの演技発表
図工作品に囲まれ、つくること、見
ることを堪能した子どもたちは、新た
な作品づくりに取りかかっています。
(図工科 森玄太、5年担任 三樹睦月)
があり、1年間の練習の成果を発表し
ました。友だちや保護者の方々の前で
発表する子どもたちは、いつもよりも
作品を解説する6年生
一層張り切って素晴らしい演技を発表
できました。
また、スペシャルゲストとして小学
部卒業生による「ダブルダッチ」の演
技が行われました。卒業生率いる5人
組は、昨年10月、日本代表として世界
大会に出場し、見事優勝しています。
小学部出身の世界チャンピオンによる
迫力ある演技を間近で見ることが出
来、子どもたちは大きな夢と希望をも
06
世界チャンピオンによるダブルダッチを
体験する小学生
学 園 各 部 報 告
学 園 各 部 報 告
大学院・大学・短期大学部
避難・消火訓練を実施
原南消防署、地域消防団との合同模擬
ことのないようにしていきたいと思い
12月9日(木)、学生及び教職員を対
訓練が旧第一本部棟において行われま
を新たにしました。
象とした避難訓練を行いました。大規
した。1月26日の「文化財防火デー」に
模地震と火災の発生を想定した訓練
合わせ、相模原市の登録文化財となっ
で、各建物からグラウンドへの避難・安
ている旧第一本部棟において、建物に
否の確認が行われた後、相模原南消防
火の手が上がったという前提で、消防
署の方から震災等に遭遇した場合の心
車7台、消防士20名ほどの規模で消
得や消防士の方々から指導を受けなが
火・救助訓練が行われました。
ら消火訓練を行いました。災害時の適
歴史においても、本学においても非
切な対応を学ぶことが出来た訓練とな
常に重要な建物である旧第一本部棟を
りました。
今後も保存・維持していくために、火の
また、年明けの1月27日(木)、相模
ラジオ番組に生出演
元には十分注意し、文化財を損失する
はしご車を使っての本格的な訓練
ったのですが、本番では私たちも活動
演しました。CEMLAは外国から来た中
2月10日(木)18時∼19時、NHK
を語るうちに思い出が甦り、賑やかな
高生を対象に、日本語と教科の学習支
横浜放送局の番組「FMサウンド★クル
雰囲気で放送は進みました。今までど
援を行っているボランティア団体です。
ーズ」内で毎月第2木曜日に放送されて
れみんみん♪を通じて楽しい時間をた
生放送のラジオという初めての経験
いる「かなキャン」のコーナーに本学学
くさん過ごさせてもらったのだと改め
に、最初は2人とも緊張していてどうな
生が生出演しました。
て感じた一時でした。
るかと、とても不安でしたが、リハーサ
「かなキャン」は、神奈川県内の大学
結成当初はダウン症がある子どもた
ルを行い、MCの方やラジオ局の方、同
に通う学生がキャンパス情報やサーク
ちとどう接したら良いのかと、その障
行していただいた相模女子大学の職員
ル活動などを直接紹介するコミュニケ
がいと向き合うという気持ちが強くあ
の方と本番前にお話をするにつれてリ
ーションコーナーです。前半に障がい
りましたが、今は何度も子どもたちと
ラックスすることができました。
児福祉サークル「どれみんみん♪」、
関わってきて障がいというより○○ち
出演時間は25分間でしたが、本番中
後半に日本語学習支援ボランティア
ゃん/くんを想って関わることが出来
は楽しく笑顔で話すことができました。
「CEMLA(セムラ)」の学生が登場し、
ていると思います。いつも活動がとて
途中少し噛んでしまったり、声が揃わ
も楽しみです。この出会い・ご縁は大切
なかったりとハプニングもありました
にしていきたいです。
が、あっという間に時間が過ぎていっ
それぞれの活動を紹介しました。
この活動のきっかけをくれた子ども
たような気がします。リスナーの方に
教育学科の河尾豊司准教授やお世話に
相模女子大学とCEMLAのことを知っ
なっているエンジェル会のお母さん、
てもらい、少しでも興味を持っていた
そしていつも元気をくれる子どもたち
だけたのではないかと思います。
に感謝します。これからもエンジェル
今回、ラジオという滅多にない機会
放送局アトリウムの大画面でも生中継されました!
会との活動が先に繋がるように私たち
に恵まれ、私たちにとってとてもいい
どれみんみん♪ドキドキ初ラジオ!
メンバーの繋がりも温めていきたいと
経験になったと思います。これを機に、
学芸学部子ども教育学科3年 倉持 理奈
思っています。
CEMLAの活動をいろんな人に知って
私は、子ども教育学科の学生が中心
もらい外国との繋がりやCEMLAへの
となって活動している障がい児福祉サ
関心が高まると嬉しいです。これから
ークル「どれみんみん♪」に所属してい
も学習者の力になるために、頑張って
ます。いつも相模原市内のダウン症児
いきたいと思います。今後、学生ボラ
の親の会「エンジェル会」のみなさんと
ンティアを増やして活動を継続させて
いきたいです。
楽しい催し物を企画し、活動しています。
もうすぐ設立から3年目に入るサー
本番中の様子(どれみんみん♪)
クルですが、今回はご縁があり
「かなキ
ラジオに出演しました!
ャン」に出演させて頂き、そこでどれみ
学芸学部日本語日本文学科3年 小谷 晴菜
んみん♪の紹介や活動エピソードにつ
2月10日にNHK横浜放送局のラジ
いて少しお話しました。リハーサルで
オ番組「かなキャン」に、同じ学科の塩
は緊張していて少し不安な気持ちもあ
野さんと2人でCEMLAの紹介として出
07
リハーサルの様子(CEMLA)
学 園 各 部 報 告
高 等 部
生徒会選挙
をイメージする際に参考となってい
冬期講習
11月29日に高等部体育館におい
12月22日∼27日、特進コースを
る。また、本学園全体の教育にとって
て、平成23年度の生徒会立会演説
中心に進学コースも参加可能な講習を
も非常に意義のあるものとなってお
会・選挙が行われ、新年度の役員が決
5教科で実施した。1,2年生は河合塾
り、今後も継続して実施いきたい取り
定しました。生徒会は、今年度まで中
の英語の講座を開講し、3年生は1月5
組みである。
(多々良)
学部・高等部は別々に活動を行ってい
日∼7日も、一部科目については講習
ましたが、来年度から中学部・高等部
を実施し、入試直前の対策になるよう、
合同の21名で生徒会活動をおこなっ
みんなよく頑張った。(藤木)
ていきます。そのため、立会演説会も
平成22年度漢字コンテスト
12月21日(火)に全学年対象の漢
字コンテストを実施しました。出題範
寒い中、がんばって勉強です
中高合同で初めて実施しました。中学
囲は、「高校漢字の総練習」(日栄社)
生高校生の一同に立候補者の演説を聞
に載っている漢字全てから、漢字の読
き、各クラスの選挙管理委員のもと投
み書き、同音異義語、対義語、四字熟
票を行いました。
語など様々な形式で出題しています。
新生徒会長の1年特進2組の横溝紋
高得点者は上位10人前後表彰する予
佳さんは以下のように抱負を述べてい
定です。国語の勉強で漢字は非常に大
ます。「今回の選挙で私は、来年度の
切な分野です。漢字を学習することに
生徒会会長となりました。私は現在、
より、文章の読解力は飛躍的に上がり
ます。これを契機に一生懸命漢字を勉
生徒会一般役員として学校行事に携わ
っています。球技大会やサマーコンサ
第2回高大連携講演会
強してください。(高池)
ート、相生祭では中夜祭の企画・運営
第2回高大連携講演会が昨年の11月
を行いました。その他、国際フェスタ
22日(月)に行われた。本学園の大
平成22年度
への参加や相模大野高校・神奈川総合
学教員による特色ある講座が7つ開講
第2回高等部英単語コンテスト
産業高校との三校連携で地域清掃活動
され、それぞれ大学の施設を利用して
も行っています。これらの活動が失敗
高等部の生徒たちが受講した。
1月8日(土)に、本学チャレンジプロ
グラムの一環として平成22年度第2回
することなく1年間過ごすことができ
講演会は全3回の内の2回目という
高等部英単語コンテストが実施されま
たのは現在の会長である奥津紗羅先輩
こともあり、また大学教員の興味関心
した。高等部全学年が対象のこのコン
がしっかりまとめてくれていたからで
を引き出す講演により生徒もリラック
テストは、副教材の英単語集からピッ
す。私は今まで消極的でリーダーを務
スして受講している様子であった。講
クアップされた重要英単語の問題100
めるということが苦手だと思っていま
座の内容としては海外のテレビコマー
問をマークシート形式で問うもので
したが、生徒会活動をする中で先輩や
シャルに関するものや味覚の不思議な
す。大学受験に必要不可欠な英単語力
友人が来年度の生徒会長になることを
ど、大学というものを高等部生徒が体
を培うため、そしてマークシート形式
勧めてくれました。そのため、私は新
験することができる貴重な場となった。
の試験に早い時期から慣れるため、生
生徒会長として先輩や友人の期待にこ
本学園の特徴として総合学園であ
徒たちは年に2回、夏季休業後と冬期
たえ、全校生徒が相模女子での楽しい
る、ということが挙げられる。幼稚部
休業後それぞれ最初の授業日に全員こ
学校生活が送れるように、今年一年間
から短期大学・大学・大学院まで同じ
のテストを受けます。各学年の成績優
での反省を活かし、1つ1つの行事を
敷地にあり、そのメリットのひとつと
秀者上位3名は全校集会で表彰され、
これまで以上に盛り上げていきたいで
して高大連携講演会は位置づけられ
全員に表彰状、そして副賞として図書
す。新生徒会会長として、どうぞよろ
る。生徒にとっても大学というものを
カードが贈呈されます。今回は11名
しくお願いします。」
(松重)
身近に感じることができ、自身の将来
の入賞者が表彰される予定です。
(今田)
中高合同で大人数です
おもしろい話に興味津々
08
学 園 各 部 報 告
中 学 部
の授業で練習を重ねましたが、本番は
いという願いがあります。さらに、こ
1月11日(火)、中学部生徒全員参
20分、用紙はわずか2枚。書き上がっ
れをきっかけとして、日本の伝統文化
加の「書き初め」が行われました。こ
た2枚の作品のうち、自分で良い方を
を考える一助になってほしいものです。
の行事は中学部の歴史として36回を
一つ選びました。
書き初め
ここで選ばれた、校長賞、金賞、銀賞、
数えます。450名近い全生徒が中高等
緊張、静寂の中、一人一人が自分の
部体育館に会して、書き初めを行うの
目の前にある半紙に向かい一気に仕上
は3年目。床に敷いた縦70cm、横
げるこの「書き初め」は、日頃の学習の
17.5cmの画仙紙に各学年の課題を書
成果を発揮するとともに新たな年のス
き上げました。12月から国語や表現
タートに目標をしっかりともってほし
銅賞の受賞作品は、2月中に開催した
全学書き初め展にて披露されました。
(書き初め担当:岡崎)
書き上げた作品を披露
集中して、本番開始です
全作品を
各教室に掲示しました
主張コンクール
主張を聞くことに真剣です
中学部では去る1月29日(土)に大
塚光子理事長 高等部鈴木大伍先生を
招き、恒例の主張コンクールを開催し
ました。
今回で第37回目と伝統ある行事で
す。場所は中高等部第三校舎文化ホー
ルでした。今年は現在の校舎に移転し
たこともあって中学部の二年生以上の
生徒そして古くからの中学部教員にと
っては「あの懐かしの場所」というこ
とで感慨もひとしおでした。当日、会
場に入ると生徒たちの「ああ懐かしい!」
「昨年まではここに居たのよね!」等々
の声が上がりました。
いたらいいかわかりません!」等の声が
このコンクールは全14クラスの中
上がります。担任は『何で主張コンを
から各クラス2名づつ、計28名が選抜
するのかそれについてだって書けるで
されて、5分間の持ち時間で発表しま
しょ!』と応酬。事実今年は『主張コ
す。題材は自由なので社会問題 学校
ンクールに思う』のテーマで発表した
生活 自分の経験の中で感じたこと
生徒もありました。かくて生徒は渋々
等々と多彩です。まずは中学部生徒全
題材を探すことになります。そんな中
員に「原稿を書く」ことが課せられま
で「ねえ主張コンの原稿何を書く?」
す。教室で行事の概要を説明すると
が登下校に際しての話題となります。
「えー!全員が強制で!何で!「何を書
ですから代表は各クラス2名ですが、
09
最優秀賞受賞2年白川綺華さん「差別と命」
学 園 各 部 報 告
この行事は実は『全員参加』であるこ
なかから出すつもりで大きな声でゆっ
耳の不自由な生徒のためにボランティ
とを強調したいと思います。
くりマイクを生かして話す。.少しく
アの方に発表をパソコンで即打って頂
らいの読み違いなどは無視して続けて
き、スクリーンに投影するなどでハン
かまわない!
ディをカバーする等の配慮もすること
その後、クラス内での予選等を経て
発表者が選ばれ、原稿は発表向けに再
が出来ました。
び推敲させます。その際の指導の要点
こんな具合に様々な注文をつけ、前
は)なるべく語りかけの調子に「私は
日には実際にマイクを使ってのリハー
相模女子大学のキャッチコピーに
∼思う。」ではなく「皆さんはどう思
サルを行いました。もちろん、会場の
「見つめる人になる」「見つける人にな
いますか?」との問いかけや時には
広さマイクを通した自分の声を実感し
る」と言うのがありますが中学部卒業
てもらう為です。
生にはさらに「語れる人」になって欲
「私は∼であると確信しています。」の
様に自分の考えをはっきり言う。*具
こうして迎えた本番当日ですが、現
体的な例をあげる。「例えば∼」「こん
実にはなかなか思うようには行きませ
なことがありました。」といった具合
ん。原稿の内容は中学生らしい素直な
に。+「前に言っていること」と「こ
ものが多かったのですが、緊張の為か
れから述べること」のつながり方が順
下向きで原稿を読む生徒が目立ったの
接なのか逆接なのかをはっきりとさせ
は残念でした。今後の指導課題と言え
る「∼ので」「∼が」よりも「だから」
るでしょう。また中高連携が進む中、
「けれども」で強調する,聞き手を忘
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
(主張コンクール担当:沖)
司会を務めたのは
生徒会の二人
高校生をも交えて実施すれば良い刺激
・
れてしまうこともあるのでく ど い 表
・
しいと改めて思いました。
となってより改善がなされるものと思
・
現、しつこい表現になってもよい。
「何度も言いますが∼」という具合
われます。
なお、今回は保護者の協力もあり、
に!ざっとこんなところでしょうか。
さらに発表に際しては「つぶやき」
ではダメ!聴衆に対しての主張です。
)まず、深呼吸して「さあ!やるぞ!」
の気持ちに!*早口になりがちなので
ゆっくりした発表を心掛ける。+事前
に原稿は何度も声を出して読み返し覚
えておく。もし忘れそうなら見ても良
いが、なるべく顔をあげて聞く人のほ
うを見て!出来ればゆっくり首を動か
して中央 右側 左側と「聞き手全体」
に顔を向けて語りかける。,口をはっ
きり大きく開いて声はのどではなくお
各クラスから選ばれた主張者は28名
小 学 部
が集まっての準備体操です。学年クラ
を目指すんだ。」という声には、
「 明日
寒さの厳しい冬の朝。校庭には、5
スを超えて、次第に友だちも増えてい
も頑張るぞ。」という強いやる気を感じ
年生を中心に準備体操をする1年生や
ます。リーダーの5年生は、自然と声
ます。毎日続けることは、子ども達に
2年生の子ども達の姿が見えます。準
も大きくなり上級
備体操を終えた子ども達は、一斉に大
生としての凛々し
グランドへ走り出します。
さが増しました。
「持久走大会に向けて」
これは、毎日行っている「持久走」
子ども達は自分
練習の一コマです。小学部の3学期の
のペースで走って
風物詩です。
います。箱根駅伝
吐く息も白く思わず背中がまるまる
の距離を完走する
日も多いのですが、小学部の子ども達
のが、一つの目標
には、この寒さは通用しません。朝、
です。
「戸塚中継所
学校へ着くと半ズボンの体操着に着が
まで、あと1km。
」
え、校庭に集合します。5年生をリー
「3月の持久走大
ダーに準備体操が始まります。異学年
会は、20位以内
10
5年生朝ランニング係による
準備運動
学 園 各 部 報 告
とって、それだけでも力がつく活動で
朝の澄み切った空気の中を、先生と一緒に
す。そこに、自分から挑戦しようとす
る意欲が加わったとき、子ども達の心
身は、さらにしっかりと鍛えられるこ
とでしょう。このように小学部では、
学校生活の土台としての心身の健康を
日頃から大切に育んでいます。
(藤平剛士)
銀杏並木を友だちと併走
幼 稚 部
年少組
木々の芽が少しずつ膨らみ、寒さの
中にも春の訪れを感じるようになりま
かな?」「にんじゃの道を通ろう!」
そんな輝きに満ちた子ども達の表情が
と子ども達の想像力は無限大です。
見られる学内の自然をこれからも大切
最近年少組では、氷作りが流行中。
した。元気な挨拶で飛び込んでくる子
寒い日はカップに水を入れて、外に出
ども達の手や、頬は冷たいですが、心
しておくと、翌日には氷が出来ること
の中は、ぽっかぽかです。
にしていきたいと思います。(佐伯)
年中組 豚汁デー
に大感激!!昨年できたビオトープの池
1月の中旬、まだまだ寒い風が吹い
北風に負けない子ども達の元気パワ
も氷になっているかな??とワクワク
ている毎日でした。寒くなった身体を
ーで冬の遊び「おしくらまんじゅう」
期待しながら、お散歩に出かけました。
温めて、元気いっぱいに遊んで欲しい
や「凧あげ」「羽根つき」を楽しんで
細長い池では、じーっと川の流れを見
という思いを込めた豚汁デーが行われ
います。
ていたり、魚を探しました。少し歩く
ました。豚汁の具は、厚揚げ、こんに
と、丸い池はスケート場のように一面
ゃく、豚肉、人参、大根、ごぼうと冬
きです。「きょうは、ミルクちゃんに
の氷に!!
の美味しい食材が入っています。大根
会いに行く?」「池に河童がでてきた
「きゃー!わー!」つついたり、氷の
は幼稚部で育てた大根です。みんなで
欠片を持ってみたり「冷たい!」「手
食べるには十分な量が取れました。豚
がピリピリする!!」大はしゃぎでした。
汁デーでは、子どもはお家からおにぎ
年少組の子ども達は学内散歩が大好
ビオトープに興味津々の
子ども達です。
豚汁であたたまったね!
11
学 園 各 部 報 告
りを持ってきます。おかずがあるわけ
笑いなどの伝承遊びの話を聞き、福笑
いぞと意欲を掻き立てられたりと、互
でもなく、ご飯とお味噌の味を感じな
いの実演に大きな笑い声がホールに響
いを認め合いながら関わる姿にわたし
がらいただきました。子どもは、「お
いていました。次の日から、クラスで
たちは成長の喜びを感じました。
願いします!」とお椀を大事そうに手
福笑いや友だち同士で羽根突きなどを
ジャンプデー(体操の時間)の年間
に持ち、よそってもらいます。「何が
楽しんでいました。「羽根突きが、一
活動の中で跳び箱・ドッジボール・鉄
入っているかな」「温かそうだな」と
人で3回続けてできたよ」「難しいな
棒・縄跳びの前回し、後ろ回し等専門
覗き込むようにして見ていました。い
∼。」と言っていた子どもたち。その
講師による体育指導をうけ、一人ひと
つもより大きな声で「いただきます!」
難しいところが子どもたちの挑戦する
りが確実に力をつけています。冬休み
のご挨拶をすると、大事そうにこぼさ
気持ちを高め、たくさんの子が羽根突
中にも練習をし「縄跳びができるよう
ないように食べる姿があり、「おいし
きを楽しんでいる姿が見られました。
になったよ」と見せてくれる子もいま
い!」「あったかい!」と声が上がり、
そのような関わりの中で、一緒に挑戦
した。一人ひとりの表情は、喜びと自
し喜びを分かち合う気持ちや、負けな
信に満ち溢れています。(太刀川)
「こんにゃく入ってた!」とみんなで
何が入っているか当てっこをする姿も
ありました。野菜嫌いな子どもも「先
生ピカピカ」と誇らしげにお椀を見せ
てくれて、美味しく食べてくれたこと
を嬉しく思いました。これからも元気
に過ごしていきたいです。(朝倉)
年長組
3学期初日、久しぶりに先生や友だ
ちに会うことができ、笑顔いっぱいの
さくら組の子どもたちでした。「おは
よう。元気だった。今日一緒に遊ぼ
う!」と元気な挨拶をするとすぐに手
をつなぎ、園庭に駆け出していきまし
た。始業式では、園長先生より凧あ
げ・こま回し・羽根突き・お手玉・福
同窓会だより
新春歌舞伎を観劇
相模女子大同窓会 会長 江部玲子
の 所 縁の 深い作 品に、当 代の 菊 五 郎を中 心に時 蔵 、松 緑 、菊
同 窓 会では、恒 例となっている新 春 観 劇 会を1月2 3日( 第 4日
之 助などお馴 染 みの 顔 触れで新しい 復 活 通し狂 言として、新
曜日)国 立 劇 場に於て行った。毎 年 多くの同 窓 生が参 加し、伝
春の華やかな舞台を繰り広げた。
統 芸 能である歌 舞 伎の舞 台を楽しんでいる。今 年は、通し狂 言
来 年も楽しみに、演目の期 待も大である。
「 四 天 王 御 江 戸 鏑 」と題し、尾 上 家の 家の 芸である〝 土 蜘 蛛 〟
源頼光
(時蔵)
を登 上させて、スペクタクル要 素や面白い趣向も盛り込まれてい
平井保昌
(松緑)
た。この作 品は、文 化 1 2 年( 1 8 1 5 年 )に福 森 久 助が執 筆したも
ので、平 安 中 期の 勇 将・源 頼 光や〝 四 天 王 〟と称される家 臣た
ちの活 躍 、敵 対 する平 将 門 一 族の野 望を描いたものである。ま
た、三 代目尾 上 菊 五 郎の襲 名 披 露を兼ねたことで尾 上 家の家
の芸となった。
父 平 将 門の 遺 志を受け 継ぐ相 馬 太 郎 良 門は 、葛 城 山の 土
蜘 蛛のパワーを借りて、源 家 への復 讐と謀 反を企てる。さらに、
紛失した三種の神器である「内侍所の御鏡」と相馬家の家宝「繋
馬の旗 」の行 方を巡り、良 門・土 蜘 蛛 一 派と、頼 光・渡 辺 綱など
の四 天 王・重 臣の平 井 保昌が、それぞれ 互いに駆け引きを繰り
広げながら対 決する。中でも大きな土 蜘 蛛の出現や、尾 上 菊 之
助 蜘 蛛の宙 乗りは見 所であった。最 後は土 蜘 蛛を退 治し、
「内
侍 所の御 鏡」も戻り大団円に終わる。
女郎花咲
(菊之助)
今 年の演目は、初 演 以 来 約 2 0 0 年ぶりの復 活となり。尾 上 家
12
相馬太郎良門
(菊五郎)
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