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農業・農村の様々な役割(多面的機能)に関するアンケート調査
農業・農村の様々な役割(多面的機能)に関するアンケート調査結果 農村振興課 1 調査目的 県では、農業・農村の持続的な発展に向け、多くの人に「農業・農村の様々な役 割(多面的機能)」を理解していただくための取り組みを実施しています。 これについて、今後の施策運営の基礎資料とするため、県民の皆さまの意識や意 向をお尋ねしました。 2 調査対象など 調査対象:県政モニター485人(うちインターネットモニター261人) 調査方法:郵送及びインターネット 調査期間:平成28年1月下旬~2月中旬 回収結果:336人(回収率:69.3%) 構成比はパーセントで表し、小数点以下第2位を四捨五入して算出しています。 そのため、合計が100%にならない場合があります。 3 結果概要 ・農業・農村の様々な役割(多面的機能)の理解度について 農業・農村の様々な役割(多面的機能)について、「知っている」は57.4%と なっている。 また、どのように知ったかについて、「テレビ番組」が62.2%、「新聞・雑 誌」が59.1%と高く、次いで「学校」(28.0%)の順となっている。 ・農業・農村の様々な役割(多面的機能)の理解のための有効な取り組みについて 農業・農村の様々な役割(多面的機能)を理解していただくために有効な取り組 みについて、「メディアでの広報」が67.0%と最も高く、次いで「子供や地域 住民への環境学習」(62.5%)、「農業体験など農村での体験イベントの推 進」(54.8%)の順となっている。 ・農業・農村の様々な役割(多面的機能)の今後について 農業・農村の様々な役割(多面的機能)を守っていく必要があるかどうかについ て、「守っていかなくてはならない」「どちらかといえば守っていかなくてはなら ない」があわせて97.0%となっている。 4 回答者の属性 (1) 性別 回答数 比率 男性 148 44.0% 女性 185 55.1% 無回答 3 計 (2) 年代別 44.0% 0.9% 336 100.0% 0.0% 24 7.1% 20才代 30才代 50 14.9% 30才代 40才代 79 23.5% 40才代 50才代 72 21.4% 50才代 60才代 85 25.3% 60才代 70才代以上 24 7.1% 70才代以上 2 0.6% 無回答 計 (3) 居住圏域別 336 100.0% 0 166 49.4% 岐阜 西濃 50 14.9% 西濃 中濃 54 16.1% 中濃 東濃 52 15.5% 東濃 飛騨 12 3.6% 飛騨 2 0.6% 無回答 計 50.0% 女性 無回答 100.0% 20 40 60 80 100 回答数 比率 岐阜 無回答 男性 回答数 比率 20才代 無回答 55.1% 336 100.0% 0 100 200 5 調査結果 問1 農業・農村が持つ食料を作ること以外の役割を「農業・農村の多面的機能」と呼 んでいます。あなたは、農業・農村の様々な役割(多面的機能)を知っていますか。 知っている 知らない 計 回答数 193 143 336 比率 57.4% 42.6% 100.0% 57.4% 0.0% 42.6% 50.0% 知っている 100.0% 知らない 問2 (問1で「知っている」と答えた方)農業・農村の様々な役割(多面的機能)につ いて、あなたが知っているものをすべてあげてください。(複数回答) 回答者=193 回答数 160 156 137 116 114 109 103 95 94 5 1,089 田や畑は、雨水を一時的にためて洪水を防ぐ 田や水路、ため池は多くの生きもののすみかになっている 美しい農村景観や水辺は、やすらぎの場を提供する 田の水は、地下にしみこみ地下水や川の水をうるおす 米や野菜を作ることは、田や畑からの土砂の流出を防ぐ 田は、水面からの蒸発により周辺の気温を下げる 田や畑の土は、生ゴミなどを作物の養分に作り変える 山間部の田は、山の斜面が崩れることを防ぐ 農村は自然の恵みに感謝する祭りや芸能などの文化を守り育てる その他 計 比率 82.9% 80.8% 71.0% 60.1% 59.1% 56.5% 53.4% 49.2% 48.7% 2.6% - 160 156 洪水を防ぐ 生きもののすみか やすらぎの場の提供 地下水や川を潤す 田畑の土砂流出防止 周辺の気温を下げる 作物の養分に変える 山の斜面の崩れ防止 文化を守り育てる その他 137 116 114 109 103 95 94 5 0 20 40 60 80 100 120 140 160 問3 (問1で「知っている」と答えた方)問2で答えた働きについて何で知りました か。(複数回答) 回答者=193 テレビ番組 新聞・雑誌 学校 インターネット(国や県のホームページなど) パンフレット パネルなど展示会 その他 計 回答数 120 114 54 36 32 20 20 396 比率 62.2% 59.1% 28.0% 18.7% 16.6% 10.4% 10.4% - 120 テレビ番組 新聞・雑誌 学校 インターネット パンフレット パネルなど展示会 その他 114 54 36 32 20 20 0 20 40 【その他】 ・親の教えと自然の恵みで教わった。 60 80 100 120 ・子供の頃田舎にいたので、自然と覚えた。 問4 農業・農村の様々な役割(多面的機能)を理解していただくために、どのような 取り組みが有効だと思いますか。(複数回答) 回答者=336 メディアでの広報(テレビ・新聞・雑誌等) 子供や地域住民への環境学習 農業体験など農村での体験イベントの推進 イベントなどでのパネル展示 パンフレットの配布 農村でウォーキングイベント その他 計 回答数 225 210 184 116 79 67 9 890 比率 67.0% 62.5% 54.8% 34.5% 23.5% 19.9% 2.7% - 225 広報 210 環境学習 184 農村体験の推進 116 パネル展示 79 パンフレット 67 ウォーキング 9 その他 0 50 100 150 200 250 【その他】 ・学校教育 ・実際に見て触れて体験して、地域の住民の話を聞くのがいい。 問5 農業・農村の様々な役割(多面的機能)について守っていく必要があると思いま すか。 回答者=336 守っていかなくてはならない どちらかといえば、守っていかなくてはならない どちらかといえば、守っていく必要はない 守っていく必要はない 無回答 計 回答数 233 93 5 1 4 336 比率 69.3% 27.7% 1.5% 0.3% 1.2% 100.0% 0.3% 69.3% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 守っていかなくてはならない 27.7% 80.0% どちらかといえば、守っていかなくてはならない どちらかといえば、守っていく必要はない 守っていく必要はない 無回答 1.5% 1.2% 100.0% 問6 (問5で「守っていかなくてはならない」「どちらかといえば守っていかなくて はならない」と答えた方)農業・農村の様々な役割(多面的機能)を守ってい くために、どのような形で協力していただくことが出来ますか。(複数回答) 回答者=336 回答数 比率 県内産農産物の積極的な購入 231 68.8% 農村での体験イベントの参加 182 54.2% 保全活動への参加 135 40.2% 基金への寄付 40 11.9% 特に協力できることはない 17 5.1% その他 2 0.6% 計 607 - 231 県内産農産物の購入 182 体験イベントへの参加 135 保全活動への参加 基金への寄付 40 17 特にない 2 その他 0 50 100 150 200 250 問7 農業・農村の多面的機能に関する意見・感想(主な意見・感想) 回答数=62 ・農業・農村は高齢化がどんどん進んでいると思います。若い人が魅力を感じ農業に関心をも ち、生計も安心してたてられるような取り組みをお願いします。日本の食品は安心して食す ことが出来ます。信頼のブランドを世界に広げていってほしいと思います。 ・農業、農村を守っていくには次世代に継いでもらうしかない。若い人に魅力を感じてもらう には日々のPRしかない。私の小さい頃は節約=ケチだったが、今の若い人でそう考える人 はいない。日々のPRで少しずつでも意識を変えていくことは有効ではと考えます。 ・都会人に農業農村の多面的機能を広く理解させるには、日本人以外の国の人が高い評価をし てくれることが、意外に効果的と思う。自分の庭の良さはなかなか自分ではわからないもの です。世界農業遺産など、意義深いと思う。 ・伝統文化を見学できる場を増やし、地域保全の重要性を住民もそれ以外の人たちも認識でき るようにする。 ・農地の多面的機能は十分理解できますが、反面、耕作放棄農地が近所でも非常に目立つ。景 観面や外来植物(セイタカアワダチソウなど)の繁茂など大きな問題と思う。農地保全ととも に、放棄地の対応も真剣にお願いしたい。 ・理想論としては、どの取組もいいと考えるが、かといってなかなか参加にまでいたる県民も 少ないと考える。子供を中心とした楽しめるイベント参加などが一番具体的かつ有効な施策 なのではないか。 ・災害時に対応する力は、農家が持つ資機材に頼ることができると思う。(軽トラ、スコップ 、くわ、長靴など・・・)農家を守るという事は、防災、減災、災害対策能力を高めること につながると考える。 ・山間部においては、人口減少が激しいため、土地を利用すること自体が難しくなっている。 山間部の人間だけで農地を支えることは無理である。都市部で生活している者こそ、農村部 の恩恵を受けていることを実感して農村を支える行動をとるべきであると思う。 ・次世代を担う子ども達に農業・農村の役割や魅力を伝える教育を願います。 ・小さい頃から農業の体験をする機会がもっと増えると、それがひいては食に対する関心にも つながり、いい効果をもたらすのにそのような機会にふれることが全然ない。農家の意識の 改革も必要なのでは。努力、向上している農家に対してもっと大きく取り上げてほしい。